JP5982608B2 - Reagent for measuring creatine kinase activity - Google Patents

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Description

本発明は、長期間、安定でありかつ正確に測定を行うことができるクレアチンキナーゼ活性の測定試薬等に関するものである。本発明は、臨床検査分野において特に重要な生体由来試料中のクレアチンキナーゼ活性の測定に好適なものである。   The present invention relates to a reagent for measuring creatine kinase activity, which is stable and accurate for a long period of time. The present invention is suitable for measurement of creatine kinase activity in a biological sample particularly important in the field of clinical examination.

クレアチンキナーゼ(CK、クレアチンホスホキナーゼ、又はCPK)〔以下、「CK」ということがある。〕[E.C.2.7.3.2]は、アデノシン5’−三リン酸〔以下、アデノシン5’−三リン酸又はこの塩を「ATP」ということがある。〕又はアデノシン5’−二リン酸〔以下、アデノシン5’−二リン酸又はこの塩を「ADP」ということがある。〕を補酵素とし、下記の反応を触媒する酵素である。

Figure 0005982608
クレアチンキナーゼは、骨格筋、心筋及び脳等に分布し、エネルギー代謝上重要な役割を果たしている酵素である。
そして、このクレアチンキナーゼは、二量体酵素であり、M型(筋型)とB型(脳型)のサブユニットの組み合わせにより、MM型(CK−3)、MB型(CK−2)及びBB型(CK−1)の3種のアイソザイムが存在し、生体組織中では骨格筋にMM型が、心筋にMM型とMB型が、脳にBB型が多く存在する。
生体由来試料中のクレアチンキナーゼ活性は、急性心筋梗塞等の虚血性心疾患、多発性筋炎又は進行性筋ジストロフィー症等の原発性筋疾患、及び甲状腺機能異常等の疾病において高値となるため、生体由来試料中のクレアチンキナーゼ活性の測定はこれらの疾病の診断にとって大変有用なものである。
また、心筋に多く存在しているクレアチンキナーゼのMB型アイソザイムの測定は、心筋梗塞に特異性の高い検査として重要視されている。
クレアチンキナーゼ活性の測定は、主として、下記の反応式で示されるクレアチンキナーゼ活性の測定反応、すなわち、「クレアチンキナーゼが触媒として働く、クレアチンリン酸又はこの塩とADPから、クレアチンとATPを生成する反応」、「ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼが触媒として働く、グルコースとATPから、グルコース−6−リン酸とADPを生成する反応」、及び「グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼが触媒として働く、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から、6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)を生成する反応」、により生成するβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)の生成速度を340nmにおける吸光度の増加速度より算出する方法により行われている。〔以下、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はこの塩を「NAD」ということがあり、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)又はこの塩を「NADP」ということがあり、この「NAD」と「NADP」を総称して「NAD(P)」ということがあり、そして、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はこの塩を「NADH」ということがあり、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)又はこの塩を「NADPH」ということがあり、この「NADH」と「NADPH」を総称して「NAD(P)H」ということがある。〕
Figure 0005982608
ところで、赤血球、筋肉又は肝臓等に存在するアデニル酸キナーゼ(ミオキナーゼ)は、下記の反応を触媒する。
Figure 0005982608
よって、溶血した試料等の試料中にアデニル酸キナーゼが存在すると、クレアチンキナーゼ活性測定試薬中に含まれるADP2分子よりATPとアデノシン5’−一リン酸〔以下、アデノシン5’−一リン酸又はこの塩を「AMP」ということがある。〕が生成し、この生じたATPよりヘキソキナーゼ(又はグルコキナーゼ)及びグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(グルコース−6−リン酸脱水素酵素)の触媒する反応によりNAD(P)Hが生成する。
従って、試料中にアデニル酸キナーゼが存在すると、本来はクレアチンキナーゼの存在により生成するNAD(P)Hが、アデニル酸キナーゼの存在により生成してしまい、試料中のクレアチンキナーゼ活性測定値に正の誤差を与えてしまうことになる。
Figure 0005982608
これに対して、第1試薬と試料の混合液に第2試薬を混合した最終反応液より得られるシグナルの量又はシグナルの変化量から、第1試薬を試料と混合した混合液より得られるシグナルの量又はシグナルの変化量を差し引き、この差の値より試料中のクレアチンキナーゼ活性値を求めることにより、例え、試料中にアデニル酸キナーゼが存在しても、正確なクレアチンキナーゼ活性値が得られる、いわゆるダブルカイネティック法が考えられ、広く使用されるようになった。
これは、試料が溶血等によりアデニル酸キナーゼを含むものであっても、第1試薬と試料の混合後の測定により得られるアデニル酸キナーゼの反応に由来する測定値(吸光度変化量)を、第1試薬と試料の混合液に第2試薬を混合した後の測定により得られるアデニル酸キナーゼの反応に由来する吸光度変化量とクレアチンキナーゼの反応に由来する吸光度変化量の両方を含む測定値(吸光度変化量)から差し引くことにより、アデニル酸キナーゼの存在により生じる正誤差が差し引かれた、正確なクレアチンキナーゼの活性値が得られる方法である。
ところで、クレアチンキナーゼは、血清等の生体由来試料中で、温度依存性の不可逆的失活と活性中心のSH基がブロックされることによる可逆的失活により速やかに不活性化されるので、活性測定時にチオール化合物を存在させ、予備加温(予備インキュベーション)を行うことにより、クレアチンキナーゼを活性化してその活性値を測定する必要がある。
このクレアチンキナーゼの活性化剤であるチオール化合物としては、種々のものが使用されてきたが、近年は、無臭で取り扱い易く安価なことからN−アセチル−L−システイン(NAC)が広く用いられてきた(特許文献1参照。)。
ところが、N−アセチル−L−システインは溶液中では不安定であり、そのSH基が少しずつ酸化されることによりクレアチンキナーゼを活性化する能力が低下してしまい、クレアチンキナーゼ活性の測定値も負の誤差を生じるようになる。
更に、N−アセチル−L−システインの酸化物は、クレアチンキナーゼの活性を阻害するとの報告もある(非特許文献1参照。)。
また、クレアチンキナーゼの活性化剤として用いられる還元型グルタチオン及びジチオスレイトールなどの他のチオール化合物も溶液中で更に不安定であり、測定値に誤差を生じさせるようになるものであった。
このように、チオール化合物を含むクレアチンキナーゼ活性測定試薬及びチオール化合物を存在させるクレアチンキナーゼ活性測定方法は不安定なものであり、長期間測定に使用することができないものであった。
チオール化合物であるN−アセチル−L−システインを安定化することができ、37℃での保存で最長14日間使用することができる測定試薬として、ジチオスレイトール、メルカプトエタノール又はチオグリセロールなどのN−アセチル−L−システイン以外のチオール化合物(SH基含有化合物)とN−アセチル−L−システインとを含有するクレアチンキナーゼ活性測定試薬が開示されている(特許文献2参照。)。
しかしこれは、ジチオスレイトールが高価であること、メルカプトエタノールは悪臭を放つこと、そしてチオグリセロールは溶液状のため凍結乾燥に適さないことなどの難点を有するものであった。
また、やはりチオール化合物であるN−アセチル−L−システインを安定化することができ、4℃での保存で28日間使用することが可能な測定試薬として、少なくともN−アセチル−L−システイン及びエチレンジアミン四酢酸塩を含む試薬群とマグネシウムを含む試薬群に分けて構成若しくは調製するクレアチンキナーゼ活性測定試薬が開示されている(特許文献3参照。)。
しかしこれは、第1試薬中にマグネシウムが存在せずヘキソキナーゼ(又はグルコキナーゼ)及びグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼによる反応が進行しないため、前記のダブルカイネティック法による測定を行うことができないものであった。
長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができるという効果を有する測定試薬として、チオール化合物を含むクレアチンキナーゼ活性測定試薬において、亜硫酸等の硫黄を中心原子とするオキソ酸若しくはこのチオ酸又はこれらの塩を含有するクレアチンキナーゼ活性測定試薬が発明された(特許文献4参照。)。
また、顕著な機能低下なしに2℃〜8℃で12ヵ月まで安定な液状の測定試薬として、グルコースとは異なり、酵素的にリン酸化され得るヘキソースをグルコースに加え、又はこれの代わりにヘキソキナーゼの基質として使用し、ヘキソキナーゼ反応で生成するグルコース−6−リン酸と異なるヘキソース−6−リン酸を、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼと異なるヘキソース−6−リン酸デヒドロゲナーゼを使用して直接測定するか、又は酵素的異性体化の後にグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼによってグルコ−ス−6−リン酸として測定するクレアチンキナーゼ活性測定方法、及びこの測定方法のためのクレアチンキナーゼ活性測定試薬が開示されている(特許文献5参照。)。
そして、長期間安定な液状の測定試薬として、2つの別個の試薬成分に分割されており、検出のために試薬成分を相互に混合する形式のものにおいて、G6PDH(グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ)が1つの成分中に含まれており、チオグリセロールが、少なくとも1つの他の物質とともに他の成分に含まれているクレアチンキナーゼ活性測定試薬が開示されている(特許文献6参照。)。
更に、2〜8℃で長期貯蔵した後の非常にすぐれた安定性を特徴とする測定試薬として、亜硫酸等の有機又は無機イオウ化合物又はイオウ塩をクレアチンキナーゼ活性化物質に対してサブモル量で含むクレアチンキナーゼ活性測定試薬が開示されている(特許文献7参照。)。
また、長期間安定な測定試薬として、第1試薬中のグルコース濃度が0.05〜0.4mMであり、かつ第2試薬中のグルコース濃度が第1試薬と第2試薬とを混合した時のグルコース終濃度で16〜25mMになるように調整されているクレアチンキナーゼ活性測定試薬が開示されている(特許文献8参照。)。
更に、長期保存が可能な測定試薬として、N−アセチル−L−システイン等のクレアチンキナーゼ活性化剤と、アミノメタンスルホン酸とを含有するクレアチンキナーゼ活性測定試薬が開示されている(特許文献9参照。)。
しかしながら、近年の液状の活性測定試薬の普及に伴い、クレアチンキナーゼ活性測定試薬の製造、流通、保管及び使用の各段階を通じての更なる安定性の向上が望まれていた。Creatine kinase (CK, creatine phosphokinase, or CPK) [hereinafter sometimes referred to as “CK”. [E. C. 2.7.3.2] is adenosine 5′-triphosphate [hereinafter adenosine 5′-triphosphate or a salt thereof is sometimes referred to as “ATP”. ] Or adenosine 5′-diphosphate [hereinafter, adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof may be referred to as “ADP”. ] Is a enzyme that catalyzes the following reaction.
Figure 0005982608
Creatine kinase is an enzyme that is distributed in skeletal muscle, heart muscle, brain and the like and plays an important role in energy metabolism.
And this creatine kinase is a dimer enzyme, MM type (CK-3), MB type (CK-2) and MB type (CK-2) by combination of M type (muscle type) and B type (brain type) subunits. There are three types of isozymes of type BB (CK-1). In living tissue, MM type exists in skeletal muscle, MM type and MB type exist in myocardium, and BB type exists in brain.
Creatine kinase activity in biological samples is high in ischemic heart diseases such as acute myocardial infarction, primary myopathy such as polymyositis or progressive muscular dystrophy, and diseases such as thyroid dysfunction. Measurement of creatine kinase activity in a sample is very useful for the diagnosis of these diseases.
In addition, the measurement of MB type isozyme of creatine kinase, which is present abundantly in the myocardium, is regarded as an important test for myocardial infarction.
The measurement of creatine kinase activity is mainly performed by the measurement reaction of creatine kinase activity represented by the following reaction formula, that is, “a reaction in which creatine kinase acts as a catalyst to produce creatine and ATP from creatine phosphate or a salt thereof and ADP. , “A reaction in which glucose or ATP produces glucose-6-phosphate and ADP from hexokinase or glucokinase as a catalyst”, and “glucose-6-phosphate in which glucose-6-phosphate dehydrogenase acts as a catalyst” 6-phosphogluconic acid and β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotine from acid and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) Amidoadenine dinucleotide phosphorus (Reaction that produces (reduced form)) ”, the production rate of β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) produced by calculation is calculated from the rate of increase in absorbance at 340 nm It is done by the method. [Hereinafter, β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or a salt thereof may be referred to as “NAD + ”, and β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or a salt thereof may be referred to as “NADP + ”. These “NAD + ” and “NADP + ” may be collectively referred to as “NAD (P) + ”, and β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or a salt thereof may be referred to as “NADH”. In some cases, β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) or a salt thereof is sometimes referred to as “NADPH”, and “NADH” and “NADPH” are collectively referred to as “NAD (P) H”. There is. ]
Figure 0005982608
By the way, adenylate kinase (myokinase) present in erythrocytes, muscles or liver catalyzes the following reaction.
Figure 0005982608
Therefore, if adenylate kinase is present in a sample such as a hemolyzed sample, ATP and adenosine 5′-monophosphate [hereinafter referred to as adenosine 5′-monophosphate or The salt is sometimes referred to as “AMP”. NAD (P) H is produced from the resulting ATP by a reaction catalyzed by hexokinase (or glucokinase) and glucose-6-phosphate dehydrogenase (glucose-6-phosphate dehydrogenase).
Therefore, if adenylate kinase is present in the sample, NAD (P) H originally produced by the presence of creatine kinase is produced by the presence of adenylate kinase, which is positive for the measured value of creatine kinase activity in the sample. An error will be given.
Figure 0005982608
On the other hand, the signal obtained from the mixed solution obtained by mixing the first reagent with the sample from the amount of signal obtained from the final reaction solution obtained by mixing the second reagent in the mixed solution of the first reagent and the sample or the amount of change in the signal. The creatine kinase activity value in the sample is obtained from the difference value by subtracting the amount of change or signal change, for example, even if adenylate kinase is present in the sample, an accurate creatine kinase activity value can be obtained. The so-called double kinetic method was conceived and widely used.
This is because even if the sample contains adenylate kinase due to hemolysis or the like, the measured value (absorbance change amount) derived from the reaction of adenylate kinase obtained by the measurement after mixing the first reagent and the sample Measurement value (absorbance) including both the amount of change in absorbance derived from the reaction of adenylate kinase and the amount of change in absorbance derived from the reaction of creatine kinase obtained by measurement after mixing the second reagent with the mixture of one reagent and sample By subtracting from (variation amount), a correct creatine kinase activity value is obtained by subtracting the positive error caused by the presence of adenylate kinase.
By the way, creatine kinase is rapidly inactivated by temperature-dependent irreversible deactivation and reversible deactivation by blocking the active group SH group in biological samples such as serum. It is necessary to activate creatine kinase and measure the activity value by making a thiol compound exist at the time of measurement and performing preheating (preincubation).
Various thiol compounds as activators of creatine kinase have been used, but in recent years N-acetyl-L-cysteine (NAC) has been widely used because it is odorless and easy to handle. (See Patent Document 1).
However, N-acetyl-L-cysteine is unstable in solution, and its ability to activate creatine kinase is reduced by the gradual oxidation of its SH group, and the measured value of creatine kinase activity is negative. This causes an error.
Furthermore, there is a report that the oxide of N-acetyl-L-cysteine inhibits the activity of creatine kinase (see Non-Patent Document 1).
In addition, other thiol compounds such as reduced glutathione and dithiothreitol used as activators of creatine kinase are also more unstable in the solution and cause errors in the measured values.
Thus, the creatine kinase activity measuring reagent containing a thiol compound and the creatine kinase activity measuring method in which a thiol compound is present are unstable and cannot be used for long-term measurement.
As a measuring reagent that can stabilize the thiol compound N-acetyl-L-cysteine and can be used at storage at 37 ° C. for a maximum of 14 days, N-acetylamine such as dithiothreitol, mercaptoethanol, or thioglycerol can be used. A creatine kinase activity measurement reagent containing a thiol compound (SH group-containing compound) other than acetyl-L-cysteine and N-acetyl-L-cysteine is disclosed (see Patent Document 2).
However, this has the disadvantages that dithiothreitol is expensive, mercaptoethanol gives off a bad odor, and thioglycerol is not suitable for lyophilization because it is in solution.
In addition, at least N-acetyl-L-cysteine and ethylenediamine can be used as measurement reagents that can stabilize N-acetyl-L-cysteine, which is also a thiol compound, and can be used for 28 days when stored at 4 ° C. A reagent for measuring creatine kinase activity, which is composed or prepared by dividing into a reagent group containing tetraacetate and a reagent group containing magnesium, is disclosed (see Patent Document 3).
However, since magnesium does not exist in the first reagent and the reaction by hexokinase (or glucokinase) and glucose-6-phosphate dehydrogenase does not proceed, the measurement by the double kinetic method cannot be performed. there were.
As a measuring reagent having the effect of being able to accurately measure creatine kinase activity for a long period of time, in a creatine kinase activity measuring reagent containing a thiol compound, an oxo acid having sulfur as a central atom such as sulfite or the thioacid or these Invented a reagent for measuring creatine kinase activity containing a salt of (see Patent Document 4).
Also, as a liquid measurement reagent that is stable for up to 12 months at 2 ° C. to 8 ° C. without significant functional deterioration, hexose that can be enzymatically phosphorylated, unlike glucose, is added to glucose or instead of hexokinase. Whether hexose-6-phosphate, which is used as a substrate and is different from glucose-6-phosphate produced by a hexokinase reaction, is directly measured using hexose-6-phosphate dehydrogenase, which is different from glucose-6-phosphate dehydrogenase Or a method for measuring creatine kinase activity which is measured as glucose-6-phosphate by glucose-6-phosphate dehydrogenase after enzymatic isomerization, and a reagent for measuring creatine kinase activity for this measurement method. (See Patent Document 5).
Then, as a liquid measurement reagent that is stable for a long period of time, it is divided into two separate reagent components, and G6PDH (glucose-6-phosphate dehydrogenase) Is contained in one component, and a reagent for measuring creatine kinase activity is disclosed in which thioglycerol is contained in another component together with at least one other substance (see Patent Document 6).
Furthermore, as a measuring reagent characterized by very good stability after long-term storage at 2-8 ° C., it contains organic or inorganic sulfur compounds such as sulfite or sulfur salts in submolar amounts relative to the creatine kinase activator. A reagent for measuring creatine kinase activity has been disclosed (see Patent Document 7).
In addition, as a measurement reagent that is stable for a long time, the glucose concentration in the first reagent is 0.05 to 0.4 mM, and the glucose concentration in the second reagent is a mixture of the first reagent and the second reagent. A reagent for measuring creatine kinase activity that is adjusted to 16 to 25 mM at the final glucose concentration is disclosed (see Patent Document 8).
Furthermore, a creatine kinase activity measuring reagent containing a creatine kinase activator such as N-acetyl-L-cysteine and aminomethanesulfonic acid is disclosed as a measuring reagent capable of long-term storage (see Patent Document 9). .)
However, with the spread of liquid activity measuring reagents in recent years, it has been desired to further improve the stability throughout the production, distribution, storage and use stages of the creatine kinase activity measuring reagent.

特開昭49−106397号公報JP-A 49-106397 特開昭61−289900号公報JP-A 61-289900 特開昭62−104598号公報JP 62-104598 A 特開平9−70298号公報JP-A-9-70298 特開平11−196899号公報JP 11-196899 A 特開2000−189195号公報JP 2000-189195 A 特表2003−517264号公報JP-T-2003-517264 特開2005−130773号公報JP 2005-130773 A 特開2007−49931号公報JP 2007-49931 A

Gerhardtら,Scand.J.Clin.Lab.Invest.,39巻,737頁〜742頁,1979年Gerhardt et al., Scand. J. et al. Clin. Lab. Invest. 39, 737-742, 1979

前記のように、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬及びクレアチンキナーゼ活性測定方法は不安定なものであり、長期間の保存及び使用が難しく、更なる安定性の向上が要望されるものであった。
本発明者らは、この従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬及びクレアチンキナーゼ活性測定方法が有する難点の解消を目指して鋭意検討を行った結果、第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬において、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことにより、長期間安定かつ正確にクレアチンキナーゼ活性を測定することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
As described above, the conventional creatine kinase activity measuring reagent and creatine kinase activity measuring method are unstable, difficult to store and use for a long period of time, and further improvement in stability has been demanded.
As a result of intensive studies aimed at solving the problems of the conventional creatine kinase activity measuring reagent and creatine kinase activity measuring method, the present inventors have found that in the creatine kinase activity measuring reagent comprising the first reagent and the second reagent. The first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent contains no glucose or glucose at a concentration of 10 mM or less, thereby measuring creatine kinase activity stably and accurately over a long period of time. As a result, the present invention has been completed.

本発明は、以下の発明を包含するものである。
(1) 第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬であって、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする、クレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(2) 第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬であって、第1試薬がアデノシン5’−二リン酸又はこの塩、ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)又はこれらの塩、チオール化合物、及びグルコースを含み、かつ当該グルコースの濃度が0.5mM〜10mMにあり、第2試薬がクレアチンリン酸又はこの塩を含み、かつグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むものであることを特徴とする、前記(1)記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(3) 第1試薬のグルコースの濃度が1.25mM〜5mMである、前記(1)又は(2)記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(4) 第1試薬のグルコースの濃度が2mM〜5mMである、前記(1)〜(3)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(5) 第2試薬がグルコースを含まないか又は5mM以下の濃度のグルコースを含むものである、前記(1)〜(4)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(6) 第2試薬がグルコースを含まないものである、前記(1)〜(5)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(7) 第2試薬が、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素を含むものである、前記(1)〜(6)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(8) 第1試薬及び第2試薬が、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素を含むものである、前記(1)〜(7)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(9) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、200Unit/L〜5,000Unit/Lである、前記(1)〜(8)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(10) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、500Unit/L〜2,000Unit/Lである、前記(1)〜(9)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(11) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、500Unit/L〜1,000Unit/Lである、前記(1)〜(10)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(12) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において500Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(11)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(13) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において800Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(12)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(14) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において1,600Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(13)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(15) ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素が、ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼである、前記(1)〜(14)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(16) グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素が、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼである、前記(1)〜(15)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(17) 第1試薬及び第2試薬が液状試薬である、前記(1)〜(16)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
(18) β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩を用い、又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩を用いる、前記(1)〜(17)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
The present invention includes the following inventions.
(1) A creatine kinase activity measurement reagent comprising a first reagent and a second reagent, wherein the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent does not contain glucose or is 10 mM or less A reagent for measuring creatine kinase activity, comprising glucose at a concentration of
(2) A creatine kinase activity measuring reagent comprising a first reagent and a second reagent, wherein the first reagent generates ADP and glucose-6-phosphate from adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof, ATP and glucose 6-phosphogluconic acid and β-nicotinamide from glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) Enzyme that catalyzes a reaction to produce H + with adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form), β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine Dinucleotide phosphate (oxidized form) or a salt thereof, a thiol compound, and glucose And the concentration of the glucose is 0.5 mM to 10 mM, the second reagent contains creatine phosphate or a salt thereof, and does not contain glucose or contains 10 mM or less of glucose. The reagent for measuring creatine kinase activity according to (1) above.
(3) The reagent for measuring creatine kinase activity according to (1) or (2) above, wherein the glucose concentration of the first reagent is 1.25 mM to 5 mM.
(4) The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (3), wherein the glucose concentration of the first reagent is 2 mM to 5 mM.
(5) The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (4), wherein the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 5 mM or less.
(6) The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (5), wherein the second reagent does not contain glucose.
(7) The second reagent is glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine. Any one of said (1)-(6) containing the enzyme which catalyzes reaction which produces | generates H + with amide adenine dinucleotide (reduced type) or (beta) -nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced type). The reagent for measuring creatine kinase activity as described.
(8) The first reagent and the second reagent are changed from glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid. And β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and an enzyme that catalyzes the reaction to produce H + , of (1) to (7) above The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of the above.
(9) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine The activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that generates H + with amide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) is 200 Unit / L to 5,000 Unit / L. The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (8).
(10) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine The activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that generates H + with amide adenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) is 500 Unit / L to 2,000 Unit / L. The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (9).
(11) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine The activity value of the enzyme that catalyzes the reaction of producing amide adenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H + is 500 Unit / L to 1,000 Unit / L. The creatine kinase activity measuring reagent according to any one of (1) to (10).
(12) Glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) of the second reagent, 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and the activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces H + are mixed with the sample, the first reagent, and the second reagent. The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (11), wherein the reagent is adjusted to be 500 Unit / L or more in the final reaction solution.
(13) From the second reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and the activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces H + are mixed with the sample, the first reagent, and the second reagent. The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (12), wherein the reagent is adjusted to be 800 Unit / L or more in the final reaction solution.
(14) From the second reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and the activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces H + are mixed with the sample, the first reagent, and the second reagent. The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (13), which is adjusted to be 1,600 Unit / L or more in the final reaction solution.
(15) The creatine kinase activity according to any one of (1) to (14) above, wherein the enzyme that catalyzes a reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose is hexokinase or glucokinase. Measuring reagent.
(16) Glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotinamide adenine dinucleotide ( Any of the above (1) to (15), wherein the enzyme that catalyzes the reaction that produces (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and H + is glucose-6-phosphate dehydrogenase The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of the above.
(17) The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (16), wherein the first reagent and the second reagent are liquid reagents.
(18) β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-thionicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or salt thereof instead of β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or salt thereof Β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or salt thereof instead of this salt, β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or this salt instead of β-thionicotinamide adenine dinucleotide Phosphoric acid (oxidized form) or a salt thereof is used, or β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphoric acid (reduced form) or a salt thereof is used instead of β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphoric acid (reduced form) or a salt thereof The use according to any one of (1) to (17). Rare Chin kinase activity measuring reagent.

本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができるという効果を有するものである。
また、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間、高値域における直線性を維持することができるという効果を有するものである。
更に、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、溶血した試料等におけるアデニル酸キナーゼによる正の誤差を補正することができるダブルカイネティック法を適用可能なものであって、かつ上記の効果を奏するものである。
The reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention has the effect that it can be kept stable for a long period of time and can accurately measure creatine kinase activity for a long period of time.
Further, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention has an effect that it can maintain linearity in a high value range for a long period of time.
Furthermore, the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention is applicable to a double kinetic method capable of correcting a positive error caused by adenylate kinase in a hemolyzed sample or the like, and exhibits the above-described effect. It is.

I.クレアチンキナーゼ活性測定試薬
本発明において、クレアチンキナーゼ活性測定試薬(CK活性測定試薬)は、第1試薬及び第2試薬よりなるものである。すなわち、第1試薬及び第2試薬よりなる測定試薬キットである。
以下、詳細に説明を行う。
1.グルコース
(1)第1試薬
本発明において、第1試薬は、グルコースを0.5mM以上の濃度で含む。
第1試薬が含むグルコースの濃度が0.5mM未満であると、前記のダブルカイネティック法における第1試薬と試料とを混合した後の混合液における、試料に含まれていたアデニル酸キナーゼに由来する一連の反応が十分に行われず、このアデニル酸キナーゼによる反応に由来するシグナルの量(又はシグナルの変化量)を正確に測定することができない。
また、本発明においては、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むものであるので、第1試薬が含むグルコースの濃度が0.5mM未満であると、第1試薬と試料の混合液に第2試薬を混合した後の最終反応液における、クレアチンキナーゼ(及びアデニル酸キナーゼ)による反応が十分に行われず、この反応に由来するシグナルの量(又はシグナルの変化量)を正確に測定することができない。
なお、より高い活性値のクレアチンキナーゼの測定に対応することが可能となるので、第1試薬が含むグルコースの濃度は1.25mM以上であることが好ましく、2mM以上であることがより好ましい。
また、本発明において、第1試薬が含むグルコースの濃度は、10mM以下とする必要がある。
第1試薬が、10mMを超える濃度のグルコースを含むと、「試薬を長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができる」という本発明の効果を、十分に得ることができなくなる。
なお、本発明における試薬の安定化の効果をより高めることが可能となるので、第1試薬が含むグルコースの濃度は、5mM以下であることが好ましい。
上述した理由により、本発明において、第1試薬は、0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含む。そして、この第1試薬が含むグルコースの濃度は、1.25mM〜5mMであることが好ましく、2mM〜5mMであることがより好ましい。
(2)第2試薬
本発明において、第2試薬は、グルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む。
第2試薬が、10mMを超える濃度のグルコースを含むと、「試薬を長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができる」という本発明の効果を十分に得ることができなくなる。
なお、本発明における試薬の安定化の効果をより高めることが可能となるので、第2試薬が含むグルコースの濃度は、5mM以下であることが好ましく、第2試薬がグルコースを含まないことがより好ましい。
2.アデノシン5’−二リン酸又はこの塩
本発明において、第1試薬は、「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)を含む。
なお、第2試薬にも、この「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)を含ませても良いが、このことは必須ではない。
この「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)の「この塩」としては、特に限定はなく、例えば、リチウム、ナトリウム若しくはカリウムなどのアルカリ金属塩、又はマグネシウム若しくはカルシウムなどのアルカリ土類金属塩等を挙げることができる。
この「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)の濃度であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、0.5mM以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における濃度に上限は特にはないが、コストのことを考えると50mM迄で十分である。
また、この最終反応液における濃度は、より好ましくは0.5mM〜10mMであり、特に好ましくは1mM〜5mMである。
例えば、第1試薬が含む「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)の濃度は、0.625mM〜62.5mMであることが好ましく、0.625mM〜12.5mMであることがより好ましく、1.25mM〜6.25mMであることが特に好ましい。
また、例えば、「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)を、第1試薬と第2試薬の両方に含ませる場合、第1試薬が含む「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)の濃度は、0.415mM〜41.5mMであることが好ましく、0.415mM〜8.3mMであることがより好ましく、0.83mM〜4.15mMであることが特に好ましい。
また、この場合、第2試薬が含む「アデノシン5’−二リン酸又はこの塩」(ADP)の濃度は、0.835mM〜83.5mMであることが好ましく、0.835mM〜16.7mMであることがより好ましく、1.67mM〜8.35mMであることが特に好ましい。
3.ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素
本発明において、第1試薬は、「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」を含む。
なお、第2試薬にも、この「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」を、含ませても良いが、このことは必須ではない。
この「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」は、特に限定はなく、ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒することができる酵素であれば良く、その由来についても限定はなく、例えば、YeastやLeuconostoc mesenteroidesなどの微生物、動物若しくは植物などに由来するもの、又は遺伝子組み換え技術などにより調製したもの等を挙げることができる。
この「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」としては、例えば、ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼ等を挙げることができる。
この「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」の活性値であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、300Unit/L(単位/L)以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における活性値に上限は特にはないが、コストのことを考えると6,000Unit/L迄で十分である。
また、この最終反応液における活性値は、より好ましくは500Unit/L〜5,000Unit/Lであり、特に好ましくは700Unit/L〜3,500Unit/Lである。
第1試薬が含む「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」の活性値は、前記のダブルカイネティック法を適用したときに試料に含まれるアデニル酸キナーゼの活性値の測定が可能な活性値であることが好ましく、例えば、375Unit/L〜7,500Unit/Lであることが好ましく、625Unit/L〜6,250Unit/Lであることがより好ましく、875Unit/L〜4,375Unit/Lであることが特に好ましい。
なお、前記した「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」の活性値であるが、酵素の活性値はその酵素活性測定方法の種々の条件により得られる活性値が異なることが知られている。
前記又は後記の「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」の活性値は、オリエンタル酵母工業社のカタログ(2006年6月改訂版)の「ヘキソキナーゼ〔HK〕(GRADE−S)from Yeast」(第29頁)の「分析方法」に記載された酵素活性測定方法により求めた活性値である。
すなわち、50mg/mLのグルコースを含む0.1Mのトリエタノールアミン−塩酸−水酸化ナトリウム緩衝液(pH7.5)の2.40mL、0.1Mの塩化マグネシウム溶液の0.30mL、10mMのATP溶液の0.15mL、10mMのNADP溶液の0.15mL、及び500Unit/mLのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ溶液の0.01mLを順次添加し、混合し、調製した反応液に、約3Unit/mLとなるようにした「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」の溶液の0.02mLを添加し、25℃で反応を行わせ、波長340nm、光路長1cmで、吸光度の測定を行う。
そして、次の計算式により、この「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」の活性値を算出する。
活性値〔Unit/mL〕=(ΔA/min×V×D)÷(6.2×d×v)
なお、ここで、「ΔA/min」は測定により得られた340nmにおける1分間当たりの吸光度変化量であって、「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」を存在させないブランク反応の吸光度変化量を差し引き補正を行なったもの、「V」は最終液量(3.03mL)、「D」は酵素希釈率、「6.2」の値は340nmにおけるNADPHのミリモル分子吸光係数(L×mmol−1×cm−1)、「d」は光路長(1cm)及び「v」は酵素液量(0.02mL)を表す。
4.グルコース−6−リン酸とNAD又はNADPから6−ホスホグルコン酸とNADH又はNADPHとHを生成する反応を触媒する酵素
本発明において、第1試薬は、「グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)〔NAD〕又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)〔NADP〕から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)〔NADH〕又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)〔NADPH〕とHを生成する反応を触媒する酵素」を含む。
なお、この「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」を、第1試薬と第2試薬の両方に含ませても良い。第1試薬と第2試薬の両方に含ませることにより、試薬の安定性が更に改善されるので好ましい。
この「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」は、特に限定はなく、グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒することができる酵素であれば良く、その由来についても限定はなく、例えば、YeastやLeuconostoc mesenteroidesなどの微生物、動物若しくは植物などに由来するもの、又は遺伝子組み換え技術などにより調製したもの等を挙げることができる。
この「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」として、例えば、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ等を挙げることができる。
この「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の活性値であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、160Unit/L以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における活性値に上限は特にはないが、コストのことを考えると4,000Unit/L迄で十分である。
また、この最終反応液における活性値は、より好ましくは400Unit/L〜2,400Unit/Lであり、特に好ましくは800Unit/L〜1,600Unit/Lである。
「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」を、第1試薬にのみ含ませる場合、この酵素の第1試薬における活性値は、前記のダブルカイネティック法を適用したときに試料に含まれるアデニル酸キナーゼの活性値の測定が可能な活性値であることが好ましく、例えば、200Unit/L〜5,000Unit/Lであることが好ましく、500Unit/L〜3,000Unit/Lであることがより好ましく、1,000Unit/L〜2,000Unit/Lであることが特に好ましい。
また、「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」を、第1試薬と第2試薬の両方に含ませることにより、試薬の安定性が更に改善されるが、この場合、第1試薬が含む「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の活性値は、200Unit/L〜5,000Unit/Lであることが好ましく、500Unit/L〜3,000Unit/Lであることがより好ましく、1,000Unit/L〜2,000Unit/Lであることが特に好ましい。
また、この場合、第2試薬が含む「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の活性値は、500Unit/L以上であることが好ましく、800Unit/L以上であることがより好ましく、1,600Unit/L以上であることが特に好ましい。なお、この第2試薬における活性値に上限は特にはないが、コストのことを考えると12,000Unit/L迄で十分である。
なお、前記した「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の活性値であるが、酵素の活性値はその酵素活性測定方法の種々の条件により得られる活性値が異なることが知られている。
前記又は後記の「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の活性値は、オリエンタル酵母工業社のカタログ(2006年6月改訂版)の「グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔G−6−PDH〕from Yeast」(第24頁)の「分析方法」に記載された酵素活性測定方法により求めた活性値である。
すなわち、0.1Mのグリシルグリシン緩衝液(pH8.5)の2.50mL、0.2Mの塩化マグネシウム溶液の0.30mL、10mMのグルコース−6−リン酸の0.15mL、及び10mMのNADP溶液の0.15mLを順次添加し、混合し、調製した反応液に、約3Unit/mLとなるようにした「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の溶液の0.02mLを添加し、25℃で反応を行わせ、波長340nm、光路長1cmで、吸光度の測定を行う。
そして、次の計算式により、この「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の活性値を算出する。
活性値〔Unit/mL〕=(ΔA/min×V×D)÷(6.2×d×v)
なお、ここで、「ΔA/min」は測定により得られた340nmにおける1分間当たりの吸光度変化量であって、「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」を存在させないブランク反応の吸光度変化量を差し引き補正を行なったもの、「V」は最終液量(3.12mL)、「D」は酵素希釈率、「6.2」の値は340nmにおけるNADPHのミリモル分子吸光係数(L×mmol−1×cm−1)、「d」は光路長(1cm)及び「v」は酵素液量(0.02mL)を表す。
5.NAD又はNADP
本発明において、第1試薬は、「β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)〔NAD〕若しくはβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)〔NADP〕又はこれらの塩」を含む。
なお、第2試薬にも、この「NAD若しくはNADP又はこれらの塩」を含ませても良いが、このことは必須ではない。
この「NAD若しくはNADP又はこれらの塩」の「これらの塩」としては、特に限定はなく、例えば、リチウム、ナトリウム若しくはカリウムなどのアルカリ金属塩、又はマグネシウム若しくはカルシウムなどのアルカリ土類金属塩等を挙げることができる。
この「NAD若しくはNADP又はこれらの塩」の濃度であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、0.9mM以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における濃度に上限は特にはないが、コストのことを考えると15mM迄で十分である。
また、この最終反応液における濃度は、より好ましくは1.4mM〜10mMであり、特に好ましくは2mM〜4mMである。
例えば、第1試薬が含む「NAD若しくはNADP又はこれらの塩」の濃度は、1.13mM〜18.75mMであることが好ましく、1.75mM〜12.5mMであることがより好ましく、2.5mM〜5mMであることが特に好ましい。
なお、本発明においては、NADに替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩を用いてもよく、NADHに替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩を用いてもよく、NADPに替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩を用いてもよく、又はNADPHに替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩を用いてもよい。〔以下、β−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はこの塩を「チオNAD」ということがあり、β−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)又はこの塩を「チオNADP」ということがあり、この「チオNAD」と「チオNADP」を総称して「チオNAD(P)」ということがあり、そして、β−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はこの塩を「チオNADH」ということがあり、β−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)又はこの塩を「チオNADPH」ということがあり、この「チオNADH」と「チオNADPH」を総称して「チオNAD(P)H」ということがある。〕
そして、本発明においては、「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」及び6−ホスホグルコン酸脱水素酵素のいずれにおいても、NAD又はNADPに替えてチオNAD又はチオNADPをそれぞれ用いることができ、この場合、NADH又はNADPHに替わって、これらの酵素が触媒する反応によりチオNADH又はチオNADPHがそれぞれ生成する。
6.クレアチンリン酸又はこの塩
本発明において、第2試薬は、「クレアチンリン酸又はこの塩」を含む。
この「クレアチンリン酸又はこの塩」の「この塩」としては、特に限定はなく、例えば、リチウム、ナトリウム若しくはカリウムなどのアルカリ金属塩、又はマグネシウム若しくはカルシウムなどのアルカリ土類金属塩等を挙げることができる。
この「クレアチンリン酸又はこの塩」の濃度であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、10mM以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における濃度に上限は特にはないが、コストのことを考えると100mM迄で十分である。
また、この最終反応液における濃度は、より好ましくは15mM〜75mMであり、特に好ましくは25mM〜50mMである。
例えば、「クレアチンリン酸又はこの塩」を第2試薬にのみ含ませる場合、この第2試薬における濃度は、50mM〜500mMであることが好ましく、75mM〜375mMであることがより好ましく、125mM〜250mMであることが特に好ましい。
7.チオール化合物
本発明においては、第1試薬は、チオール化合物を含む。
なお、第2試薬にも、このチオール化合物を含ませても良いが、このことは必須ではない。
このチオール化合物としては、SH基を有する化合物であれば良く、他に特に限定はなく、例えば、N−アセチル−L−システイン、チオグリセロール、ジチオスレイトール、還元型グルタチオン、システイン、ジチオエリスリトール、臭化2−アミノエチルイソチオウロニウム、2−チオグルコース、チオグリコール酸、2−メルカプトエタノール、N−グアニル−L−システイン、メルカプト酢酸、メルカプトコハク酸、2−メルカプトエタンスルホン酸、又はシステアミン等を挙げることができる。
このチオール化合物としては、N−アセチル−L−システインが好ましい。
このチオール化合物の濃度であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、1.6mM以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における濃度に上限は特にはないが、コストのことを考えると80mM迄で十分である。
また、この最終反応液における濃度は、より好ましくは4mM〜64mMであり、特に好ましくは8mM〜48mMである。
例えば、チオール化合物を第1試薬にのみ含ませる場合、この第1試薬における濃度は、2mM〜100mMであることが好ましく、5mM〜80mMであることがより好ましく、10mM〜60mMであることが特に好ましい。
8.還元物質
本発明においては、還元物質を、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることが好ましい。
前記のチオール化合物は酸化され易く不安定であり、チオール化合物の酸化物はクレアチンキナーゼの活性を阻害するとの報告もあり、クレアチンキナーゼの活性の維持、更にはクレアチンキナーゼの活性化のためには、これと共存(接触)するチオール化合物を還元状態に保つ必要がある。
これに対し、還元物質をチオール化合物に接触させることにより、チオール化合物が酸化されるのを抑制し還元状態に保ち、又は酸化されたチオール化合物を還元状態に戻すことができるので好ましい。
なお、この還元物質は、第1試薬及び第2試薬の内、チオール化合物と同じ試薬に含ませ、この試薬中でチオール化合物と還元物質とを接触させて、チオール化合物の還元状態を維持するようにしても良い。
また、この還元物質を、第1試薬及び第2試薬の内、チオール化合物とは別の試薬に含ませ、最終反応液(試料と第1試薬と第2試薬の混合液)においてチオール化合物と還元物質とを接触させて、保存中に酸化されたチオール化合物が還元状態に戻るようにしても良い。
この還元物質としては、チオール化合物と接触させることにより、このチオール化合物の還元状態を維持し、又は酸化状態となったチオール化合物を還元状態に戻すことができるものであれば、特に限定なく用いることができる。
より具体的には、この還元物質として、例えば、「硫黄を中心原子とするオキソ酸若しくはこのチオ酸又はこれらの塩」等を挙げることができる。
この「硫黄を中心原子とするオキソ酸若しくはこのチオ酸」としては、例えば、スルホキシル酸〔HSO〕、亜硫酸〔HSO〕、チオ亜硫酸〔H〕、チオ硫酸〔H〕、亜ジチオン酸〔H〕、二亜硫酸〔H〕、ジチオン酸〔H〕、二硫酸〔H〕、又はポリチオン酸〔HSxO(x=3、4‥‥)〕等を挙げることができる。
また、この「硫黄を中心原子とするオキソ酸若しくはこのチオ酸又はこれらの塩」の「これらの塩」とは、前記の「硫黄を中心原子とするオキソ酸若しくはこのチオ酸」のプロトンとして解離しうる水素の一部又は全部がアルカリ金属、アルカリ土類金属、その他の金属又は塩基性基で置換された化合物のことである。
例えば、このアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシウム等を挙げることができ、アルカリ土類金属としては、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム又はバリウム等を挙げることができ、そして塩基性基としては、アンモニウム基等を挙げることができる。
この還元物質の濃度であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、0.0008%(w/v)以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における濃度に上限は特にはないが、コストのことを考えると0.8%(w/v)迄で十分である。
また、この最終反応液における濃度は、より好ましくは0.004%(w/v)〜0.4%(w/v)であり、特に好ましくは0.008%(w/v)〜0.16%(w/v)である。
例えば、還元物質を第1試薬にのみ含ませる場合、この第1試薬における濃度は、0.001%(w/v)〜1%(w/v)であることが好ましく、0.005%(w/v)〜0.5%(w/v)であることがより好ましく、0.01%(w/v)〜0.2%(w/v)であることが特に好ましい。
また、例えば、還元物質を第1試薬と第2試薬の両方に含ませる場合、第1試薬が含む還元物質の濃度は、0.0008%(w/v)〜0.8%(w/v)であることが好ましく、0.004%(w/v)〜0.4%(w/v)であることがより好ましく、0.008%(w/v)〜0.16%(w/v)であることが特に好ましい。
また、この場合、第2試薬が含む還元物質の濃度は、0.0008%(w/v)〜0.8%(w/v)であることが好ましく、0.004%(w/v)〜0.4%(w/v)であることがより好ましく、0.008%(w/v)〜0.16%(w/v)であることが特に好ましい。
そして、例えば、還元物質を第2試薬にのみ含ませる場合、この第2試薬における濃度は、0.004%(w/v)〜4%(w/v)であることが好ましく、0.02%(w/v)〜2%(w/v)であることがより好ましく、0.04%(w/v)〜0.8%(w/v)であることが特に好ましい。
9.マグネシウムイオン
本発明においては、マグネシウムイオンを、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることができる。
前記の「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」の反応のため、マグネシウムイオンを含ませることが好ましい。
なお、このマグネシウムイオンは、第1試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方に含ませることがより好ましく、第1試薬に含ませることが特に好ましい。
このマグネシウムイオンとしては、特に限定はなく、例えば、マグネシウムイオンを含む塩等を挙げることができる。
このマグネシウムイオンを含む塩についても、特に限定はなく、ハロゲンイオン又は有機酸の酸基等の酸基と、マグネシウムイオンとからなる化合物であればよい。
このマグネシウムイオンを含む塩としては、例えば、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、又は硫酸マグネシウム等を挙げることができる。
このマグネシウムイオンを含む塩としては、酢酸マグネシウムが好ましい。
マグネシウムイオン(又はマグネシウムイオンを含む塩)の濃度であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、0.8mM以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における濃度に上限は特にはないが、コストのことを考えると40mM迄で十分である。
また、この最終反応液における濃度は、より好ましくは4mM〜24mMであり、特に好ましくは8mM〜16mMである。
例えば、マグネシウムイオン(又はマグネシウムイオンを含む塩)を第1試薬にのみ含ませる場合、この第1試薬における濃度は、1mM〜50mMであることが好ましく、5mM〜30mMであることがより好ましく、10mM〜20mMであることが特に好ましい。
10.キレート剤
本発明においては、「キレート剤又はこの塩」を、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることができる。
Ca2+、Fe3+又はCu2+等の金属イオンは、クレアチンキナーゼ活性を競合的に阻害するが、これに対し、「キレート剤又はこの塩」を存在させることにより、この金属イオンによるクレアチンキナーゼ活性の阻害を抑制し、また、前記のチオール化合物を安定化することができるので、「キレート剤又はこの塩」を含ませることが好ましい。
なお、この「キレート剤又はこの塩」は、第1試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方に含ませることがより好ましく、第1試薬に含ませることが特に好ましい。
この「キレート剤又はこの塩」としては、特に限定はなく、金属イオンと結合することができるものであればよい。
この「キレート剤又はこの塩」としては、例えば、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸〔EDTA〕、O,O’−ビス(2−アミノフェニル)エチレングリコール−N,N,N’,N’−四酢酸〔BAPTA〕、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン〔Bicine〕、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N’,N’−四酢酸〔CyDTA〕、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’’,N’’−五酢酸〔DTPA〕、エチレンジアミン−N,N’−二プロピオン酸〔EDDP〕、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N’,N’’−三酢酸〔EDTA−OH〕、O,O’−ビス(2−アミノエチル)エチレングリコール−N,N,N’,N’−四酢酸〔GEDTA(EGTA)〕、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸〔HIDA〕、イミノジ酢酸〔IDA〕、ニトリロ三酢酸〔NTA〕、ニトリロトリ(メチルホスホン酸)〔NTPO〕、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ピリジルメチル)エチレンジアミン〔TPEN〕、若しくはトリエチレンテトラミン−N,N,N’,N’’,N’’’,N’’’−六酢酸〔TTHA〕、又はこれらの塩等を挙げることができる。
この「キレート剤又はこの塩」としては、EDTA又はEDTA2ナトリウム塩が好ましい。
「キレート剤又はこの塩」の濃度であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、0.08mM以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における濃度に上限は特にはないが、コストのことを考えると8mM迄で十分である。
また、この最終反応液における濃度は、より好ましくは0.4mM〜3.2mMであり、特に好ましくは0.8mM〜2.4mMである。
例えば、「キレート剤又はこの塩」を第1試薬にのみ含ませる場合、この第1試薬における濃度は、0.1mM〜10mMであることが好ましく、0.5mM〜4mMであることがより好ましく、1mM〜3mMであることが特に好ましい。
11.アデニル酸キナーゼ阻害剤
本発明においては、アデニル酸キナーゼの阻害剤を、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることができる。
前記の通り、試料中にアデニル酸キナーゼが存在すると、クレアチンキナーゼ活性の測定値に正誤差が生じるが、アデニル酸キナーゼの阻害剤の存在により、クレアチンキナーゼ活性測定におけるアデニル酸キナーゼに由来する正誤差を抑制できるので、アデニル酸キナーゼの阻害剤を試薬に含ませることが好ましい。
なお、このアデニル酸キナーゼの阻害剤は、第1試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方に含ませることがより好ましく、第1試薬に含ませることが特に好ましい。
このアデニル酸キナーゼの阻害剤としては、特に限定はなく、アデニル酸キナーゼの活性を阻害することができる能力を持つものであればよい。
このアデニル酸キナーゼの阻害剤としては、例えば、アデノシン5’−一リン酸若しくはこの塩(AMP)、P,P−ジアデノシン−5’−ペンタリン酸(APA)、ジアデノシン−5’−テトラリン酸(APA)若しくはジアデノシン−5’−ヘキサリン酸(APA)などのジアデノシンポリリン酸又はこの塩、あるいはフッ素イオン若しくはフッ化物等を挙げることができる。
このアデニル酸キナーゼの阻害剤の濃度であるが、第1試薬において、1μM〜100μMであることが好ましい。
また、このアデニル酸キナーゼの阻害剤の第2試薬における濃度は、ダブルカイネティック法により測定を行ったときに、アデニル酸キナーゼの活性に基づく誤差を有効に補正することができる濃度であれば良い。
12.pH
(1)最終反応液のpH
本発明において、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液のpHは、pH6.0(30℃)〜pH7.2(30℃)であることが好ましく、pH6.4(30℃)〜pH6.8(30℃)であることがより好ましく、pH6.6(30℃)〜pH6.8(30℃)であることが特に好ましい。
(2)第1試薬のpH
本発明において、第1試薬のpHは、pH5.6(30℃)〜pH6.6(30℃)にあることが好ましく、pH6.0(30℃)〜pH6.6(30℃)にあることがより好ましく、pH6.3(30℃)〜pH6.6(30℃)にあることが特に好ましい。
(3)第2試薬のpH
本発明において、第2試薬のpHは、試料及び第1試薬と第2試薬が混合された際に、前記(1)の「最終反応液のpH」に記載したpHとなるようなpHであれば良い。
なお、第2試薬に含まれるクレアチンリン酸又はこの塩の安定性を考えると、第2試薬のpHは、pH7.0(30℃)〜pH11.0(30℃)にあることが好ましく、pH7.5(30℃)〜pH10.0(30℃)にあることがより好ましく、pH8.0(30℃)〜pH9.0(30℃)にあることが特に好ましい。
13.緩衝剤
本発明においては、緩衝剤を、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることができる。
前記の「12.pH」において記載したpHに、最終反応液、第1試薬、及び第2試薬をそれぞれ設定することができるように、これらのpH域において緩衝能を有する緩衝剤を、緩衝能を有する濃度において、第1試薬、第2試薬に含ませることが好ましい。
このような緩衝剤としては、例えば、MES、Bis−Tris、Bis−Trisプロパン、ADA、PIPES、ACES、MOPSO、MOPS、BES、TES、HEPES、DIPSO、TAPSO、POPSO、HEPPSO、EPPS、Tricine、Bicine、TAPS、CHES、リン酸、リン酸塩、ホウ酸、ホウ酸塩、グリシン、グリシルグリシン、イミダゾール、又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン〔Tris〕等を挙げることができる。
この緩衝剤としては、イミダゾールが好ましい。
14.他の成分
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬には、前記の成分の他に、以下の成分を含ませることができる。
(1)6−ホスホグルコノラクトナーゼ
本発明においては、6−ホスホグルコノラクトナーゼを、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることができる。
6−ホスホグルコノラクトナーゼを含ませることにより、測定範囲を拡げ、直線性を改善することができるので、好ましい。
なお、この6−ホスホグルコノラクトナーゼは、第1試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方に含ませることがより好ましく、第1試薬に含ませることが特に好ましい。
この6−ホスホグルコノラクトナーゼは、特に限定はなく、6−ホスホグルコノラクトンを6−ホスホグルコン酸に加水分解する反応を触媒することができる酵素であれば良く、その由来についても限定はなく、例えば、YeastやLeuconostoc mesenteroidesなどの微生物、動物若しくは植物などに由来するもの、又は遺伝子組み換え技術などにより調製したもの等を挙げることができる。
この6−ホスホグルコノラクトナーゼの活性値であるが、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において、8Unit/L以上であることが好ましい。
なお、この最終反応液における活性値に上限は特にはないが、コストのことを考えると4,000Unit/L迄で十分である。
また、この最終反応液における活性値は、より好ましくは320Unit/L〜2,000Unit/Lであり、特に好ましくは480Unit/L〜800Unit/Lである。
例えば、第1試薬が含む6−ホスホグルコノラクトナーゼの活性値は、10Unit/L〜5,000Unit/Lであることが好ましく、400Unit/L〜2,500Unit/Lであることがより好ましく、600Unit/L〜1,000Unit/Lであることが特に好ましい。
なお、前記した6−ホスホグルコノラクトナーゼの活性値であるが、酵素の活性値はその酵素活性測定方法の種々の条件により得られる活性値が異なることが知られている。
前記又は後記の6−ホスホグルコノラクトナーゼの活性値は、ロシュ・ダイアグノスティック社が定めた酵素活性測定方法により求めた活性値である。
すなわち、まず、試料測定のため、30mMの塩化ナトリウム、及び2mMの塩化マグネシウムを含む0.1MのMES緩衝液(pH6.5)の0.855mL、12.7mMのNADP水溶液の0.050mL、500Unit/mLのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ水溶液の0.020mL、及び200Unit/mLの6−ホスホグルコン酸脱水素酵素水溶液の0.010mLを順次添加し、混合し、調製した混合液を25℃で静置した後、この混合液に10mMのグルコース−6−リン酸水溶液の0.015mLを添加し、混合し、調製した反応液を25℃で正確に2分間静置した後、この反応液にその6−ホスホグルコノラクトナーゼの活性値が約80〜200mUnit/mLとなるように希釈した試料の0.050mLを添加し、混合し、25℃で反応を行わせ、波長340nm(又は波長365nm)、光路長1cmで、吸光度変化の測定をおよそ10分間行い、1分間当りの吸光度変化量〔ΔA/min(sample)〕を求める。
また、試薬盲検(試薬ブランク)測定のため、30mMの塩化ナトリウム、及び2mMの塩化マグネシウムを含む0.1MのMES緩衝液(pH6.5)の0.905mL、12.7mMのNADP水溶液の0.050mL、500Unit/mLのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ水溶液の0.020mL、及び200Unit/mLの6−ホスホグルコン酸脱水素酵素水溶液の0.010mLを順次添加し、混合し、調製した混合液を25℃で静置した後、この混合液に10mMのグルコース−6−リン酸水溶液の0.015mLを添加し、混合し、調製した反応液を25℃で正確に2分間静置した後、この反応液を25℃において、波長340nm(又は波長365nm)、光路長1cmで、吸光度変化の測定をおよそ10分間行い、1分間当りの吸光度変化量〔ΔA/min(blank)〕を求める。
次に、以下の計算式により、この6−ホスホグルコノラクトナーゼの活性値を算出する。
活性値〔Unit/mL〕=1.0÷(ε×0.05×1.0)×ΔA/min
なお、ここで、「ΔA/min」は前記の測定で求めた「ΔA/min(sample)」から「ΔA/min(blank)」を差し引いたもの(ΔA/min(sample)−ΔA/min(blank))であり、また「ε」は波長340nmにおいては「ε340=6.3(L・mM−1・cm−1)」であり、波長365nmにおいては「ε365=3.5(L・mM−1・cm−1)」である。
(2)6−ホスホグルコン酸脱水素酵素
本発明においては、6−ホスホグルコン酸脱水素酵素を、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることができる。
6−ホスホグルコン酸脱水素酵素を含ませることにより、前記の「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」の反応により生成するNAD(P)Hに加え、この6−ホスホグルコン酸脱水素酵素による反応からもNAD(P)Hを生成させることができ、よって、クレアチンキナーゼによるクレアチンリン酸とADPからクレアチンとATPを生成する一回の反応から、2分子のNAD(P)Hを得ることができ、その結果クレアチンキナーゼ活性値を高感度に測定することができるので好ましい。
この6−ホスホグルコン酸脱水素酵素は、特に限定はなく、6−ホスホグルコン酸とNAD(P)からD−リブロース−5−リン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒することができる酵素であれば良く、その由来についても限定はなく、例えば、微生物、動物若しくは植物などに由来するもの、又は遺伝子組み換え技術などにより調製したもの等を挙げることができる。
(3)抗CK−Mサブユニット抗体、抗CK−Bサブユニット抗体
本発明においては、クレアチンキナーゼのM型サブユニットに対する抗体である抗CK−Mサブユニット抗体、又はクレアチンキナーゼのB型サブユニットに対する抗体である抗CK−Bサブユニット抗体を、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方、に含ませることにより、クレアチンキナーゼのMB型アイソザイムの分別測定、クレアチンキナーゼのMM型アイソザイムの分別測定、又はクレアチンキナーゼのBB型アイソザイムの分別測定を行うことができる。
この抗CK−Mサブユニット抗体は、特に限定はなく、クレアチンキナーゼのM型サブユニットに結合し、このM型サブユニットの活性を阻害することができるものであれば良い。
また、抗CK−Bサブユニット抗体は、特に限定はなく、クレアチンキナーゼのB型サブユニットに結合し、このB型サブユニットの活性を阻害することができるものであれば良い。
これらの抗CK−Mサブユニット抗体及び抗CK−Bサブユニット抗体はそれぞれ、ポリクローナル抗体でも、モノクローナル抗体でも、又は抗血清でもよく、その由来についても特に限定はない。
また、これらの抗体はそれぞれ、抗体の断片〔Fab若しくはF(ab’)など〕、若しくは一本鎖抗体(scFv)であってもよく、又は遺伝子組み換え技術などにより免疫原(CK−Mサブユニット、又はCK−Bサブユニット)を免疫する動物とは異なる動物種のアミノ酸配列に変化させた抗体(キメラ抗体、ヒト化抗体、又は完全ヒト化抗体など)等であっても良い。
(4)その他の成分
本発明においては、更に、他の酵素;他の酵素の基質;他の補酵素;他のイオン若しくはこれを含む塩;アルブミン若しくはカゼインなどのタンパク質;非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤若しくは陽イオン性界面活性剤などの界面活性化物質;アジ化ナトリウム、抗生物質若しくは合成抗菌剤などの防腐剤;他の糖類若しくは高分子化合物などの安定化剤;活性化剤;アスコルビン酸オキシダーゼなどの試料中に含まれる測定妨害物質の消去若しくは影響の抑制に関わる物質;又は他の試薬成分等を、適宜必要に応じて、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬及び第2試薬に、含ませることができる。
なお、これらを含ませる際の濃度は特に限定されるものではないが、0.001〜10%(w/v)が好ましく、特に0.01〜5%(w/v)が好ましい。
また、前記の各界面活性剤の具体例としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、フィトスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油若しくはポリオキシエチレンラノリンなどの非イオン性界面活性剤;酢酸ベタインなどの両性界面活性剤;又は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩若しくはポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩などの陰イオン性界面活性剤等を挙げることができる。
15.液状試薬
本発明においては、第1試薬、第2試薬、又は第1試薬と第2試薬の両方が、溶液よりなる試薬、すなわち液状試薬である場合に好適である。
特に、第1試薬及び第2試薬が液状試薬である場合に好適である。
16.3試薬以上よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬
以上、第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬について記載したが、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、前記の第1試薬、前記の第2試薬、及び他の試薬(一つ又は二つ以上の試薬)よりなるものであっても良い。つまり、これらの試薬よりなる測定試薬キットであって良い。
すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、「0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含む第1試薬」、「グルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む第2試薬」、及び「一つ又は二つ以上の他の試薬」よりなるものであっても良い。
そして、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬においては、前記の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11及び13の各項、並びに14の(1)〜(4)の各項に記載したそれぞれの試薬成分を、この「0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含む第1試薬」、「グルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む第2試薬」、及び/又は「一つ又は二つ以上の他の試薬」に含ませたものであっても良い。
17.その他の試薬との組合せ
なお、本発明においては、クレアチンキナーゼ活性測定試薬は、そのもの単独にて、販売し、又は試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定に使用することができる。
また、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、前記した試薬以外のその他の試薬と組み合わせて、販売し、又は試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定に使用することもできる。
前記した試薬以外のその他の試薬としては、例えば、緩衝液、試料希釈液、試薬希釈液、標識物質を含有する試薬、校正(キャリブレーション)を行うための物質を含有する試薬、又は精度管理を行うための物質を含有する試薬等を挙げることができる。
II.クレアチンキナーゼ活性測定方法
本発明において、クレアチンキナーゼ活性測定方法(CK活性測定方法)は、前記の「I.クレアチンキナーゼ活性測定試薬」に記載したクレアチンキナーゼ活性測定試薬を使用して測定を行うことができる。
以下、詳細に説明を行う。
1.本発明のクレアチンキナーゼ活性測定方法
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定方法は、以下の発明を包含するものである。
(1) 第1試薬を試料と混合し、その後これに第2試薬を混合し、得られるシグナルの量又はシグナルの変化量を測定するクレアチンキナーゼ活性測定方法において、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする、クレアチンキナーゼ活性測定方法。
(2) アデノシン5’−二リン酸又はこの塩、ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)又はこれらの塩、チオール化合物、及びグルコースを含み、かつ当該グルコースの濃度が0.5mM〜10mMにある第1試薬を、試料と混合し、その後これに、クレアチンリン酸又はこの塩を含み、かつグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む第2試薬を混合し、得られるシグナルの量又はシグナルの変化量を測定することを特徴とする、前記(1)記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(3) 第1試薬と試料の混合液に第2試薬を混合した最終反応液における反応より得られるシグナルの量又はシグナルの変化量から、第1試薬を試料と混合した混合液における反応より得られるシグナルの量又はシグナルの変化量を差し引き、この差の値より試料中のクレアチンキナーゼ活性値を求める、前記(1)又は(2)記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(4) 第1試薬のグルコースの濃度が1.25mM〜5mMである、前記(1)〜(3)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(5) 第1試薬のグルコースの濃度が2mM〜5mMである、前記(1)〜(4)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(6) 第2試薬がグルコースを含まないか又は5mM以下の濃度のグルコースを含むものである、前記(1)〜(5)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(7) 第2試薬がグルコースを含まないものである、前記(1)〜(6)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(8) 第2試薬が、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素を含むものである、前記(1)〜(7)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(9) 第1試薬及び第2試薬が、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素を含むものである、前記(1)〜(8)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(10) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、200Unit/L〜5,000Unit/Lである、前記(1)〜(9)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(11) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、500Unit/L〜2,000Unit/Lである、前記(1)〜(10)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(12) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、500Unit/L〜1,000Unit/Lである、前記(1)〜(11)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(13) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において500Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(12)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(14) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において800Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(13)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(15) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において1,600Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(14)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(16) ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素が、ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼである、前記(1)〜(15)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(17) グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素が、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼである、前記(1)〜(16)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(18) 第1試薬及び第2試薬が液状試薬である、前記(1)〜(17)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
(19) β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩を用い、又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩を用いる、前記(1)〜(18)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定方法。
2.試料
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定方法における試料としては、クレアチンキナーゼ(CK)を含む可能性がある試料であれば特に限定されない。
この試料としては、例えば、ヒト若しくは動物に由来する試料等を挙げることができる。
ヒト若しくは動物に由来する試料としては、特に限定されず、例えば、ヒト或いは動物の、血液、血清、血漿、尿、精液、髄液、唾液、汗、涙、腹水、若しくは羊水などの体液;大便などの排泄物;脳、心臓、腎臓、若しくは肝臓などの臓器;毛髪、皮膚、爪、筋肉、若しくは神経などの組織;又は細胞等を挙げることができる。
なお、本発明において測定に用いる試料は、液体である必要があるので、もし試料が液体でない場合には、抽出処理又は可溶化処理等の前処理を既知の方法に従って行い、液体試料とすればよい。
また、試料は、必要に応じて、希釈又は濃縮処理等を行ってもよい。
3.クレアチンキナーゼ活性測定の具体的方法
本発明におけるクレアチンキナーゼ活性測定方法について、以下、より具体的に記載する。
(1)段階1
まず、第1試薬と試料を混合して混合液を調製する。
なお、この第1試薬の詳細は、前記の「I.クレアチンキナーゼ活性測定試薬」に記載した通りである。
この混合する第1試薬及び試料の量は、第2試薬の量、試料中に含まれるクレアチンキナーゼの活性値、発色物質若しくは紫外部吸収物質などに由来するシグナルの感度、使用する分析装置の仕様等、又は他の条件に応じて適宜決めればよい。
なお、一般的には、試料は0.5〜50μL、第1試薬は20〜600μLの範囲で使用すればよい。
この混合液の調製後、インキュベートを行う。
このインキュベートの時間は、特に制限はないのであるが、通常は20分以内であることが好ましく、10分以内であることがより好ましく、5分以内であることが特に好ましい。
また、インキュベートする際の温度は、前記の混合液が凍結する温度より上の温度であればよい。
なお、一般的に反応時の温度は、高い程、反応速度が高くなるので好ましい。
しかし、温度が高すぎると反応に係わる酵素が変性、失活してしまうので、インキュベートする際の温度は、本発明の測定の反応に係わる酵素が変性、失活する温度未満の温度とする必要がある。
このインキュベートする際の温度は、通常は2〜70℃であるが、20〜37℃が好ましく、30〜37℃がより好ましい。なお、前記の本発明の測定の反応に係わる酵素が耐熱性酵素であれば更に高温でも良い。
この第1試薬と試料の混合液の調製及びインキュベートにより、試料中に含まれていたクレアチンキナーゼと、第1試薬に含まれる試薬成分とが接触し、これらの成分による反応が始まる。
なお、前記のダブルカイネティック法により測定を行う場合、試料中にアデニル酸キナーゼが存在するときには、このインキュベートにより、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼが触媒する反応が進み、このアデニル酸キナーゼの活性値に応じた量のシグナル〔NAD(P)H等〕が生成する。
例えば、アデニル酸キナーゼ、「ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素」、及び「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」による一連の反応により、NAD(P)Hが生成する。
この生成したシグナルの量又はシグナルの変化量を測定し、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に由来するシグナルの量又はシグナルの変化量を測定する。
このシグナルの量又はシグナルの変化量の測定は、反応中に吸光度等の増減を測定、つまり反応の速度を測定する反応速度法(レート法)により行っても良いし、又は反応が停止した後若しくは反応を停止させた後に吸光度等の増減を測定する終点法(エンドポイント法)により行っても良い。
このシグナルを生じる物質がNAD(P)H〔すなわち、NADH、又はNADPH〕の場合、340nm及びこの近辺に吸光度の吸収を持つので、この340nmにおける吸光度の単位時間(例えば1分間)当たりの変化量、すなわち吸光度の変化速度(増加速度)を求めれば良い。
(2)段階2
次に、前記の段階1で調製した第1試薬と試料の混合液に、第2試薬を混合する。これを最終反応液とする。
なお、この第2試薬の詳細は、前記の「I.クレアチンキナーゼ活性測定試薬」に記載した通りである。
この混合する第2試薬の量は、試料及び第1試薬の量、試料中に含まれるクレアチンキナーゼの活性値、発色物質若しくは紫外部吸収物質などに由来するシグナルの感度、使用する分析装置の仕様等、又は他の条件に応じて適宜決めれば良い。
なお、一般的には、第2試薬は10〜400μLの範囲で使用すれば良い。
この最終反応液の調製後、インキュベートを行う。
このインキュベートの時間は、特に制限はないのであるが、通常は20分以内であることが好ましく、10分以内であることがより好ましく、5分以内であることが特に好ましい。
また、インキュベートする際の温度は、前記の最終反応液が凍結する温度より上の温度であればよい。
なお、一般的に反応時の温度は、高い程、反応速度が高くなるので好ましい。
しかし、温度が高すぎると反応に係わる酵素が変性、失活してしまうので、インキュベートする際の温度は、本発明の測定の反応に係わる酵素が変性、失活する温度未満の温度とする必要がある。
このインキュベートする際の温度は、通常は2〜70℃であるが、20〜37℃が好ましく、30〜37℃がより好ましい。なお、前記の本発明の測定の反応に係わる酵素が耐熱性酵素であれば更に高温でも良い。
この最終反応液の調製及びインキュベートにより、前記の段階1における反応に引き続き、この段階2における反応が開始し、クレアチンキナーゼ活性測定の反応が進められる。
そして、この反応の進行により得られるシグナルの量又はシグナルの変化量、すなわち、試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値に対応したシグナルの量又はシグナルの変化量を測定する。
このシグナルを生じる物質がNAD(P)H〔すなわち、NADH、又はNADPH〕の場合、340nm及びこの近辺に吸光度の吸収を持つので、この340nmにおける吸光度の単位時間(例えば1分間)当たりの変化量、すなわち吸光度の変化速度(増加速度)を求めれば良い。
また、測定したシグナルの量又はシグナルの変化量より、試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値を算出することは、シグナルを生じる物質のモル吸光係数を基に、測定した吸光度などより算出する方法、又は活性値若しくは濃度が分かっている標準物質の吸光度などと対比して算出する方法等の方法により行えば良い。
なお、この段階2における反応により得られたシグナルの量又はシグナルの変化量は、試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値に由来するシグナルの量又はシグナルの変化量と、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に由来するシグナルの量又はシグナルの変化量が合わさったものである。
これに対し、前記のダブルカイネティック法により測定を行う場合、前記の段階1における反応により得られたシグナルの量又はシグナルの変化量は、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に由来するシグナルの量又はシグナルの変化量である。
そこで、このダブルカイネティック法により測定を行う場合は、この段階2において得られたシグナルの量又はシグナルの変化量から、前記の段階1において得られたシグナルの量又はシグナルの変化量を差し引き、この差の値より、試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値を求める。
これにより、試料中のアデニル酸キナーゼの存在により生じる正誤差が差し引かれた、クレアチンキナーゼの正確な活性値を得ることができる。
(3) なお、前記の段階1、段階2のそれぞれにおける測定操作は、測定者自身が用手法により行っても良いし、又は自動分析装置等の装置を使用して行っても良い。
また、前記の「I.クレアチンキナーゼ活性測定試薬」の「16.3試薬以上よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬」に記載したように、クレアチンキナーゼ活性測定試薬が、第1試薬、第2試薬、及び他の試薬(一つ又は二つ以上の試薬)よりなる場合、すなわち3以上の試薬よりなる場合は、これらの試薬を使用して測定を行うのに必要な数の段階(必要に応じ2段階又は3段階以上の段階)を経て測定反応を行わせ、試料中のクレアチンキナーゼ活性の測定を行えば良い。
(4) 前記の段階1における反応及び段階2における反応の具体例を下に示す。

Figure 0005982608
(5) なお、本発明においては、NADに替えてチオNADを用いてもよく、NADHに替えてチオNADHを用いてもよく、NADPに替えてチオNADPを用いてもよく、又はNADPHに替えてチオNADPHを用いてもよい。
そして、本発明においては、「グルコース−6−リン酸とNAD(P)から6−ホスホグルコン酸とNAD(P)HとHを生成する反応を触媒する酵素」及び6−ホスホグルコン酸脱水素酵素のいずれにおいても、NAD又はNADPに替えてチオNAD又はチオNADPをそれぞれ用いることができ、この場合、NADH又はNADPHに替わって、これらの酵素が触媒する反応によりチオNADH又はチオNADPHがそれぞれ生成する。
4.本発明のクレアチンキナーゼ活性測定方法の効果
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定方法によれば、長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができる。すなわち、正確なクレアチンキナーゼ活性測定値を、長期間に亘り提供することができる。
また、長期間、高値域における直線性を維持することができる。
更に、溶血した試料等におけるアデニル酸キナーゼによる正の誤差を補正することができるダブルカイネティック法を適用することが可能なものである。
III.クレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬(CK活性測定試薬)の安定化方法であるが、前記の本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の構成により当該測定試薬の安定化を図ることができるものである。
以下、詳細に説明を行う。
1.本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法は、以下の発明を包含するものである。
(1) 第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法であって、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする、クレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(2) 第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法であって、第1試薬がアデノシン5’−二リン酸又はこの塩、ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)又はこれらの塩、チオール化合物、及びグルコースを含み、かつ当該グルコースの濃度を0.5mM〜10mMとし、第2試薬がクレアチンリン酸又はこの塩を含み、かつグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする、前記(1)記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(3) 第1試薬のグルコースの濃度が1.25mM〜5mMである、前記(1)又は(2)記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(4) 第1試薬のグルコースの濃度が2mM〜5mMである、前記(1)〜(3)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(5) 第2試薬がグルコースを含まないか又は5mM以下の濃度のグルコースを含むものである、前記(1)〜(4)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(6) 第2試薬がグルコースを含まないものである、前記(1)〜(5)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(7) 第2試薬が、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素を含むものである、前記(1)〜(6)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(8) 第1試薬及び第2試薬が、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素を含むものである、前記(1)〜(7)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(9) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、200Unit/L〜5,000Unit/Lである、前記(1)〜(8)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(10) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、500Unit/L〜2,000Unit/Lである、前記(1)〜(9)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(11) 第1試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、500Unit/L〜1,000Unit/Lである、前記(1)〜(10)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(12) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において500Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(11)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(13) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において800Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(12)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(14) 第2試薬の、グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素の活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において1,600Unit/L以上となるように調整されている、前記(1)〜(13)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(15) ATPとグルコースからADPとグルコース−6−リン酸を生成する反応を触媒する酵素が、ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼである、前記(1)〜(14)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(16) グルコース−6−リン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)から6−ホスホグルコン酸とβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)とHを生成する反応を触媒する酵素が、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼである、前記(1)〜(15)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(17) 第1試薬及び第2試薬が液状試薬である、前記(1)〜(16)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
(18) β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩を用い、又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩を用いる、前記(1)〜(17)のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法。
前記の通り、第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬において、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことにより、クレアチンキナーゼ活性測定試薬を安定化することができる。
すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法は、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬により達成することができる。
よって、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法の詳細は、前記の「I.クレアチンキナーゼ活性測定試薬」に記載した通りである。
2.本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法の効果
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の安定化方法によれば、クレアチンキナーゼ活性測定試薬を長期間安定に保つことができる。これにより、長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができる。すなわち、正確なクレアチンキナーゼ活性測定値を、長期間に亘り提供することができる。
また、クレアチンキナーゼ活性測定試薬において、長期間、高値域における直線性を維持することができる。 I. Reagent for measuring creatine kinase activity
  In the present invention, the creatine kinase activity measuring reagent (CK activity measuring reagent) is composed of a first reagent and a second reagent. That is, it is a measuring reagent kit comprising a first reagent and a second reagent.
  Details will be described below.
1. glucose
(1) First reagent
  In the present invention, the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM or more.
  When the concentration of glucose contained in the first reagent is less than 0.5 mM, it is derived from adenylate kinase contained in the sample in the mixed solution after mixing the first reagent and the sample in the double kinetic method. The series of reactions to be performed is not sufficiently performed, and the amount of signal (or the amount of change in signal) derived from this reaction by adenylate kinase cannot be accurately measured.
  In the present invention, since the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 10 mM or less, if the concentration of glucose contained in the first reagent is less than 0.5 mM, the first reagent and the sample In the final reaction mixture after mixing the second reagent with the mixture of, the reaction with creatine kinase (and adenylate kinase) is not sufficiently performed, and the amount of signal (or the amount of change in signal) derived from this reaction is accurately determined. Cannot be measured.
  In addition, since it becomes possible to respond | correspond to the measurement of creatine kinase of a higher activity value, it is preferable that the density | concentration of the glucose which a 1st reagent contains is 1.25 mM or more, and it is more preferable that it is 2 mM or more.
  In the present invention, the concentration of glucose contained in the first reagent needs to be 10 mM or less.
  When the first reagent contains glucose at a concentration of more than 10 mM, the effect of the present invention that “the reagent can be kept stable for a long period of time and creatine kinase activity can be accurately measured for a long period of time” You can't get enough.
  In addition, since the effect of stabilizing the reagent in the present invention can be further enhanced, the concentration of glucose contained in the first reagent is preferably 5 mM or less.
  For the reasons described above, in the present invention, the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM. The concentration of glucose contained in the first reagent is preferably 1.25 mM to 5 mM, and more preferably 2 mM to 5 mM.
(2) Second reagent
  In the present invention, the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 10 mM or less.
  When the second reagent contains glucose at a concentration exceeding 10 mM, the effect of the present invention that “the reagent can be kept stable for a long period of time and creatine kinase activity can be accurately measured for a long period of time” is sufficiently obtained. You will not be able to get to.
  In addition, since the effect of stabilizing the reagent in the present invention can be further enhanced, the concentration of glucose contained in the second reagent is preferably 5 mM or less, and the second reagent preferably does not contain glucose. preferable.
2. Adenosine 5'-diphosphate or a salt thereof
  In the present invention, the first reagent includes “adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof” (ADP).
  The second reagent may also contain this “adenosine 5′-diphosphate or salt thereof” (ADP), but this is not essential.
  This “adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof” (ADP) is not particularly limited, and examples thereof include an alkali metal salt such as lithium, sodium or potassium, or an alkaline earth such as magnesium or calcium. And the like.
  The concentration of the “adenosine 5′-diphosphate or salt thereof” (ADP) is preferably 0.5 mM or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed.
  There is no particular upper limit to the concentration in the final reaction solution, but considering the cost, up to 50 mM is sufficient.
  The concentration in the final reaction solution is more preferably 0.5 mM to 10 mM, and particularly preferably 1 mM to 5 mM.
  For example, the concentration of “adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof” (ADP) contained in the first reagent is preferably 0.625 mM to 62.5 mM, and preferably 0.625 mM to 12.5 mM. More preferably, it is particularly preferably 1.25 mM to 6.25 mM.
  For example, when “adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof” (ADP) is included in both the first reagent and the second reagent, “adenosine 5′-diphosphate or this The concentration of “salt” (ADP) is preferably 0.415 mM to 41.5 mM, more preferably 0.415 mM to 8.3 mM, and particularly preferably 0.83 mM to 4.15 mM.
  In this case, the concentration of “adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof” (ADP) contained in the second reagent is preferably 0.835 mM to 83.5 mM, and 0.835 mM to 16.7 mM. More preferably, it is particularly preferably 1.67 mM to 8.35 mM.
3. Enzyme that catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose
  In the present invention, the first reagent includes “an enzyme that catalyzes a reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose”.
  The second reagent may also contain this “enzyme that catalyzes the reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose”, but this is not essential.
  This “enzyme that catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose” is not particularly limited, and catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose. There is no limitation on the origin of the enzyme, and examples thereof include those derived from microorganisms such as Yeast and Leuconostoc mesenteroides, animals or plants, and those prepared by gene recombination techniques. .
  Examples of the “enzyme that catalyzes the reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose” include hexokinase and glucokinase.
  The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose” is 300 activity / unit in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed. It is preferable that it is more than L (unit / L).
  There is no particular upper limit to the activity value in this final reaction solution, but considering the cost, 6,000 Unit / L is sufficient.
  The activity value in this final reaction solution is more preferably 500 Unit / L to 5,000 Unit / L, and particularly preferably 700 Unit / L to 3,500 Unit / L.
  The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose” contained in the first reagent is the adenylate kinase contained in the sample when the double kinetic method is applied. It is preferable that the activity value can be measured, for example, preferably 375 Unit / L to 7,500 Unit / L, more preferably 625 Unit / L to 6,250 Unit / L, and 875 Unit. / L to 4,375 Unit / L is particularly preferable.
  The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose” described above is obtained according to various conditions of the enzyme activity measurement method. It is known that activity values are different.
  The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose” described above or below is determined according to “hexokinase [HK] in the catalog of Oriental Yeast Co., Ltd. (revised in June 2006). ] (GRADE-S) from Yeast (page 29), the activity value determined by the enzyme activity measurement method described in “Analysis method”.
  That is, 2.40 mL of 0.1 M triethanolamine-hydrochloric acid-sodium hydroxide buffer (pH 7.5) containing 50 mg / mL glucose, 0.30 mL of 0.1 M magnesium chloride solution, 10 mM ATP solution 0.15 mL, 10 mM NADP+0.15 mL of the solution and 0.01 mL of the 500 Unit / mL glucose-6-phosphate dehydrogenase solution were sequentially added and mixed, and the prepared reaction solution was adjusted to about 3 Unit / mL with “ATP and glucose 0.02 mL of a solution of “enzyme that catalyzes the reaction to produce ADP and glucose-6-phosphate” is added, the reaction is performed at 25 ° C., and the absorbance is measured at a wavelength of 340 nm and an optical path length of 1 cm.
  Then, the activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose” is calculated by the following calculation formula.
  Activity value [Unit / mL] = (ΔA / min × V × D) ÷ (6.2 × d × v)
  Here, “ΔA / min” is the amount of change in absorbance per minute at 340 nm obtained by measurement, and is “an enzyme that catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose. "V" is the final solution volume (3.03 mL), "D" is the enzyme dilution, and "6.2" is NADPH at 340 nm. Millimolar extinction coefficient (L × mmol)-1× cm-1), “D” represents the optical path length (1 cm), and “v” represents the amount of the enzyme solution (0.02 mL).
4). Glucose-6-phosphate and NAD+Or NADP+To 6-phosphogluconic acid and NADH or NADPH and H+Enzymes that catalyze reactions that produce
  In the present invention, the first reagent is “glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) [NAD+] Or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) [NADP+] To 6-phosphogluconic acid and β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced) [NADH] or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) [NADPH] and H+An enzyme that catalyzes the reaction to produce ".
  This “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+The enzyme that catalyzes the reaction that produces "may be included in both the first reagent and the second reagent. Inclusion in both the first reagent and the second reagent is preferable because the stability of the reagent is further improved.
  This “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+The enzyme that catalyzes the reaction that produces bismuth is not particularly limited, and glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+Any enzyme can be used as long as it can catalyze the reaction to produce the enzyme, and its origin is not limited, for example, those derived from microorganisms such as Yeast and Leuconostoc mesenteroides, animals or plants, or prepared by gene recombination techniques Can be mentioned.
  This “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+Examples of the “enzyme that catalyzes the reaction to produce” include glucose-6-phosphate dehydrogenase.
  This “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+In the final reaction solution in which the sample, the first reagent and the second reagent are mixed, it is preferably 160 Unit / L or more.
  There is no particular upper limit to the activity value in this final reaction solution, but considering the cost, 4,000 Unit / L is sufficient.
  The activity value in the final reaction solution is more preferably 400 Unit / L to 2,400 Unit / L, and particularly preferably 800 Unit / L to 1,600 Unit / L.
  “Glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+In the case where the enzyme that catalyzes the reaction that produces “is included only in the first reagent, the activity value of the enzyme in the first reagent is determined by the adenylate kinase contained in the sample when the double kinetic method is applied. It is preferable that the activity value can be measured, for example, 200 Unit / L to 5,000 Unit / L, more preferably 500 Unit / L to 3,000 Unit / L, It is especially preferable that it is 000Unit / L-2,000Unit / L.
  In addition, “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+The stability of the reagent is further improved by including “an enzyme that catalyzes the reaction that produces” in both the first reagent and the second reagent. In this case, “glucose-6” Phosphoric acid and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction to produce a” is preferably 200 Unit / L to 5,000 Unit / L, more preferably 500 Unit / L to 3,000 Unit / L, and 1,000 Unit / L. It is particularly preferred to be ˜2,000 Unit / L.
  In this case, the second reagent contains “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction to produce” is preferably 500 Unit / L or more, more preferably 800 Unit / L or more, and particularly preferably 1,600 Unit / L or more. The upper limit of the activity value of the second reagent is not particularly limited, but up to 12,000 Unit / L is sufficient considering the cost.
  In addition, the aforementioned “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+It is known that the activity value of the enzyme differs depending on various conditions of the enzyme activity measurement method.
  "Glucose-6-phosphate and NAD (P)" above or below+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction to produce a glucose” is “glucose-6-phosphate dehydrogenase [G-6-PDH] from Yeast” (No. 24) in the catalog of Oriental Yeast Co., Ltd. (revised in June 2006). The activity value obtained by the enzyme activity measuring method described in “Analytical method” on page).
  That is, 2.50 mL of 0.1 M glycylglycine buffer (pH 8.5), 0.30 mL of 0.2 M magnesium chloride solution, 0.15 mL of 10 mM glucose-6-phosphate, and 10 mM NADP.+0.15 mL of the solution was sequentially added, mixed, and the prepared reaction solution was adjusted to about 3 Unit / mL with “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+0.02 mL of the solution of “enzyme that catalyzes the reaction to produce” is added, the reaction is performed at 25 ° C., and the absorbance is measured at a wavelength of 340 nm and an optical path length of 1 cm.
  And according to the following calculation formula, this “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+The activity value of the “enzyme that catalyzes the reaction that produces“ is calculated.
  Activity value [Unit / mL] = (ΔA / min × V × D) ÷ (6.2 × d × v)
  Here, “ΔA / min” is the amount of change in absorbance per minute at 340 nm obtained by measurement, and “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+In the blank reaction without the presence of “enzyme that catalyzes the reaction to generate a reaction”, the amount of change in absorbance was subtracted and corrected, “V” is the final liquid volume (3.12 mL), “D” is the enzyme dilution rate, and “6. The value of “2” is the molar molecular extinction coefficient of NADPH at 340 nm (L × mmol-1× cm-1), “D” represents the optical path length (1 cm), and “v” represents the amount of the enzyme solution (0.02 mL).
5). NAD+Or NADP+
  In the present invention, the first reagent is “β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) [NAD+] Or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) [NADP+Or a salt thereof.
  The second reagent also contains this “NAD”.+Or NADP+Or “salts thereof” may be included, but this is not essential.
  This "NAD+Or NADP+“These salts” of “or these salts” are not particularly limited, and examples thereof include alkali metal salts such as lithium, sodium and potassium, or alkaline earth metal salts such as magnesium and calcium.
  This "NAD+Or NADP+Or the concentration of these salts ”is preferably 0.9 mM or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent and the second reagent are mixed.
  There is no particular upper limit to the concentration in the final reaction solution, but up to 15 mM is sufficient considering the cost.
  Further, the concentration in the final reaction solution is more preferably 1.4 mM to 10 mM, and particularly preferably 2 mM to 4 mM.
  For example, “NAD included in the first reagent+Or NADP+Or the concentration of these salts ”is preferably 1.13 mM to 18.75 mM, more preferably 1.75 mM to 12.5 mM, and particularly preferably 2.5 mM to 5 mM.
  In the present invention, NAD+Β-thionicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or a salt thereof may be used instead of β, and β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or a salt thereof may be used instead of NADH.+Β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or a salt thereof may be used instead of β, or β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) or a salt thereof may be used instead of NADPH May be. [Hereinafter, β-thionicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or a salt thereof is referred to as “thioNAD”.+Β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or a salt thereof is referred to as “thio-NADP”.+"Thio NAD+"And" thio NADP+"Thio NAD (P)"+And β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or a salt thereof may be referred to as “thioNADH”, and β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) or a salt thereof. Is sometimes referred to as “thioNADPH”, and “thioNADH” and “thioNADPH” may be collectively referred to as “thioNADP (P) H”. ]
  In the present invention, “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+NAD in both “enzymes that catalyze reactions that produce” and 6-phosphogluconate dehydrogenase+Or NADP+Instead of Thio NAD+Or Thio NADP+In this case, in place of NADH or NADPH, thioNADH or thioNADPH is produced by a reaction catalyzed by these enzymes, respectively.
6). Creatine phosphate or its salt
  In the present invention, the second reagent includes “creatine phosphate or a salt thereof”.
  This “creatine phosphate or salt thereof” is not particularly limited, and examples thereof include alkali metal salts such as lithium, sodium or potassium, or alkaline earth metal salts such as magnesium or calcium. Can do.
  The concentration of this “creatine phosphate or salt thereof” is preferably 10 mM or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed.
  In addition, although there is no upper limit in particular in the density | concentration in this final reaction liquid, when considering the cost, up to 100 mM is sufficient.
  Further, the concentration in the final reaction solution is more preferably 15 mM to 75 mM, and particularly preferably 25 mM to 50 mM.
  For example, when “creatine phosphate or a salt thereof” is included only in the second reagent, the concentration in the second reagent is preferably 50 mM to 500 mM, more preferably 75 mM to 375 mM, and 125 mM to 250 mM. It is particularly preferred that
7). Thiol compound
  In the present invention, the first reagent contains a thiol compound.
  The second reagent may also contain this thiol compound, but this is not essential.
  The thiol compound may be any compound having an SH group, and is not particularly limited. For example, N-acetyl-L-cysteine, thioglycerol, dithiothreitol, reduced glutathione, cysteine, dithioerythritol, odor 2-aminoethylisothiouronium, 2-thioglucose, thioglycolic acid, 2-mercaptoethanol, N-guanyl-L-cysteine, mercaptoacetic acid, mercaptosuccinic acid, 2-mercaptoethanesulfonic acid, cysteamine, etc. be able to.
  As this thiol compound, N-acetyl-L-cysteine is preferable.
  The concentration of the thiol compound is preferably 1.6 mM or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed.
  There is no particular upper limit to the concentration in this final reaction solution, but up to 80 mM is sufficient considering the cost.
  The concentration in the final reaction solution is more preferably 4 mM to 64 mM, and particularly preferably 8 mM to 48 mM.
  For example, when the thiol compound is included only in the first reagent, the concentration in the first reagent is preferably 2 mM to 100 mM, more preferably 5 mM to 80 mM, and particularly preferably 10 mM to 60 mM. .
8). Reducing substance
  In the present invention, it is preferable to include the reducing substance in the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent.
  There is a report that the thiol compound is easily oxidized and unstable, and the oxide of the thiol compound inhibits the activity of creatine kinase. It is necessary to keep the thiol compound coexisting (contacted) with this in a reduced state.
  On the other hand, it is preferable to bring the reducing substance into contact with the thiol compound because the thiol compound can be prevented from being oxidized and kept in the reduced state, or the oxidized thiol compound can be returned to the reduced state.
  The reducing substance is contained in the same reagent as the thiol compound in the first reagent and the second reagent, and the reduced state of the thiol compound is maintained by contacting the thiol compound and the reducing substance in the reagent. Anyway.
  Further, this reducing substance is contained in a reagent different from the thiol compound among the first reagent and the second reagent, and reduced with the thiol compound in the final reaction liquid (mixed liquid of the sample, the first reagent and the second reagent) A substance may be contacted so that the thiol compound oxidized during storage returns to a reduced state.
  The reducing substance is not particularly limited as long as it can maintain the reduced state of the thiol compound by bringing it into contact with the thiol compound or return the oxidized thiol compound to the reduced state. Can do.
  More specifically, examples of the reducing substance include “an oxo acid having sulfur as a central atom, or a thioacid thereof, or a salt thereof”.
  Examples of the “oxo acid having sulfur as a central atom or this thioacid” include sulfoxylic acid [H2SO2], Sulfurous acid [H2SO3], Thiosulfite [H2S2O2], Thiosulfuric acid [H2S2O3], Dithionite [H2S2O4], Disulfite [H2S2O5], Dithionic acid [H2S2O6], Disulfuric acid [H2S2O7] Or polythionic acid [H2SxO6(X = 3, 4...)] And the like.
  The “sulfur-centered oxoacid or this thioacid or salt thereof” is dissociated from the “sulfur-centered oxoacid or this thioacid” as a proton. This is a compound in which part or all of hydrogen that can be substituted is replaced with an alkali metal, an alkaline earth metal, another metal, or a basic group.
  For example, examples of the alkali metal include lithium, sodium, potassium, rubidium, and cesium, and examples of the alkaline earth metal include beryllium, magnesium, calcium, strontium, and barium. Examples of the group include an ammonium group.
  The concentration of the reducing substance is preferably 0.0008% (w / v) or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed.
  There is no particular upper limit to the concentration in the final reaction solution, but considering the cost, 0.8% (w / v) is sufficient.
  The concentration in the final reaction solution is more preferably 0.004% (w / v) to 0.4% (w / v), and particularly preferably 0.008% (w / v) to 0.00. 16% (w / v).
  For example, when the reducing substance is contained only in the first reagent, the concentration in the first reagent is preferably 0.001% (w / v) to 1% (w / v), 0.005% ( W / v) to 0.5% (w / v) is more preferable, and 0.01% (w / v) to 0.2% (w / v) is particularly preferable.
  For example, when the reducing substance is included in both the first reagent and the second reagent, the concentration of the reducing substance contained in the first reagent is 0.0008% (w / v) to 0.8% (w / v). ), Preferably 0.004% (w / v) to 0.4% (w / v), 0.008% (w / v) to 0.16% (w / v) It is particularly preferred that v).
  In this case, the concentration of the reducing substance contained in the second reagent is preferably 0.0008% (w / v) to 0.8% (w / v), and 0.004% (w / v). More preferably, it is -0.4% (w / v), and it is especially preferable that it is 0.008% (w / v) -0.16% (w / v).
  For example, when the reducing substance is included only in the second reagent, the concentration in the second reagent is preferably 0.004% (w / v) to 4% (w / v), and 0.02 % (W / v) to 2% (w / v) is more preferable, and 0.04% (w / v) to 0.8% (w / v) is particularly preferable.
9. Magnesium ion
  In the present invention, magnesium ions can be contained in the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent.
  Magnesium ions are preferably included for the reaction of the “enzyme that catalyzes the reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose”.
  The magnesium ion is more preferably contained in the first reagent or both the first reagent and the second reagent, and particularly preferably contained in the first reagent.
  There is no limitation in particular as this magnesium ion, For example, the salt etc. which contain magnesium ion can be mentioned.
  The salt containing magnesium ion is not particularly limited as long as it is a compound composed of an acid group such as a halogen ion or an acid group of an organic acid and magnesium ion.
  Examples of the salt containing magnesium ions include magnesium chloride, magnesium acetate, and magnesium sulfate.
  As the salt containing magnesium ions, magnesium acetate is preferable.
  The concentration of magnesium ion (or a salt containing magnesium ion) is preferably 0.8 mM or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed.
  In addition, although there is no upper limit in particular in the density | concentration in this final reaction liquid, when considering the cost, up to 40 mM is sufficient.
  Further, the concentration in this final reaction solution is more preferably 4 mM to 24 mM, and particularly preferably 8 mM to 16 mM.
  For example, when magnesium ion (or a salt containing magnesium ion) is contained only in the first reagent, the concentration in the first reagent is preferably 1 mM to 50 mM, more preferably 5 mM to 30 mM, and 10 mM. Particularly preferred is ˜20 mM.
10. Chelating agent
  In the present invention, the “chelating agent or salt thereof” can be contained in the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent.
  Ca2+, Fe3+Or Cu2+In contrast to this, metal ions such as creatine inhibit competitively the creatine kinase activity, but by inhibiting the inhibition of creatine kinase activity by the metal ion by the presence of “chelating agent or salt thereof”, Since it is possible to stabilize the thiol compound, it is preferable to include “a chelating agent or a salt thereof”.
  The “chelating agent or salt thereof” is more preferably contained in the first reagent, or both the first reagent and the second reagent, and particularly preferably contained in the first reagent.
  The “chelating agent or salt thereof” is not particularly limited as long as it can bind to a metal ion.
  Examples of the “chelating agent or salt thereof” include ethylenediamine-N, N, N ′, N′-tetraacetic acid [EDTA], O, O′-bis (2-aminophenyl) ethylene glycol-N, N, N ′, N′-tetraacetic acid [BAPTA], N, N-bis (2-hydroxyethyl) glycine [Bicine], trans-1,2-diaminocyclohexane-N, N, N ′, N′-tetraacetic acid [ CyDTA], diethylenetriamine-N, N, N ′, N ″, N ″ -pentaacetic acid [DTPA], ethylenediamine-N, N′-dipropionic acid [EDDP], N- (2-hydroxyethyl) ethylenediamine— N, N ′, N ″ -triacetic acid [EDTA-OH], O, O′-bis (2-aminoethyl) ethylene glycol-N, N, N ′, N′-tetraacetic acid [GEDTA (EGT )], N- (2-hydroxyethyl) iminodiacetic acid [HIDA], iminodiacetic acid [IDA], nitrilotriacetic acid [NTA], nitrilotri (methylphosphonic acid) [NTPO], N, N, N ′, N′— Tetrakis (2-pyridylmethyl) ethylenediamine [TPEN], or triethylenetetramine-N, N, N ′, N ″, N ′ ″, N ′ ″-hexaacetic acid [TTHA], or a salt thereof Can be mentioned.
  As the “chelating agent or salt thereof”, EDTA or EDTA disodium salt is preferable.
  The concentration of the “chelating agent or salt thereof” is preferably 0.08 mM or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed.
  There is no particular upper limit to the concentration in the final reaction solution, but considering the cost, up to 8 mM is sufficient.
  The concentration in the final reaction solution is more preferably 0.4 mM to 3.2 mM, and particularly preferably 0.8 mM to 2.4 mM.
  For example, when the “chelating agent or salt thereof” is included only in the first reagent, the concentration in the first reagent is preferably 0.1 mM to 10 mM, more preferably 0.5 mM to 4 mM, Particularly preferred is 1 mM to 3 mM.
11. Adenylate kinase inhibitor
  In the present invention, an inhibitor of adenylate kinase can be contained in the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent.
  As described above, the presence of adenylate kinase in the sample causes a positive error in the measured value of creatine kinase activity. However, due to the presence of an inhibitor of adenylate kinase, the positive error derived from adenylate kinase in the measurement of creatine kinase activity. Therefore, it is preferable to include an inhibitor of adenylate kinase in the reagent.
  The inhibitor of adenylate kinase is more preferably contained in the first reagent or both the first reagent and the second reagent, and particularly preferably contained in the first reagent.
  The inhibitor of adenylate kinase is not particularly limited as long as it has an ability to inhibit the activity of adenylate kinase.
  Examples of inhibitors of this adenylate kinase include adenosine 5'-monophosphate or a salt thereof (AMP), P1, P5-Diadenosine-5'-pentaphosphoric acid (AP5A), diadenosine-5'-tetraphosphate (AP4A) or diadenosine-5'-hexaphosphate (AP6Examples thereof include diadenosine polyphosphoric acid such as A) or a salt thereof, or fluorine ions or fluorides.
  The concentration of this adenylate kinase inhibitor is preferably 1 μM to 100 μM in the first reagent.
  In addition, the concentration of the inhibitor of adenylate kinase in the second reagent may be a concentration that can effectively correct an error based on the activity of adenylate kinase when measured by the double kinetic method. .
12 pH
(1) pH of the final reaction solution
  In the present invention, the pH of the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed is preferably pH 6.0 (30 ° C.) to pH 7.2 (30 ° C.), and pH 6.4 (30 ° C.) to pH 6.8 (30 ° C.), more preferably pH 6.6 (30 ° C.) to pH 6.8 (30 ° C.).
(2) pH of the first reagent
  In the present invention, the pH of the first reagent is preferably from pH 5.6 (30 ° C.) to pH 6.6 (30 ° C.), and preferably from pH 6.0 (30 ° C.) to pH 6.6 (30 ° C.). Is more preferable, and it is especially preferable that it exists in pH6.3 (30 degreeC)-pH6.6 (30 degreeC).
(3) pH of the second reagent
  In the present invention, the pH of the second reagent may be such that when the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed, the pH described in “Final reaction solution pH” in (1) above is obtained. It ’s fine.
  In consideration of the stability of creatine phosphate or a salt thereof contained in the second reagent, the pH of the second reagent is preferably pH 7.0 (30 ° C.) to pH 11.0 (30 ° C.), pH 7 More preferably, it is in the range of 0.5 (30 ° C) to 10.0 (30 ° C), and particularly preferably in the range of 8.0 (30 ° C) to 9.0 (30 ° C).
13. Buffer
  In the present invention, the buffer can be contained in the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent.
  In order to allow the final reaction solution, the first reagent, and the second reagent to be set to the pH described in “12. The first reagent and the second reagent are preferably included in a concentration having
  Examples of such a buffer include MES, Bis-Tris, Bis-Tris propane, ADA, PIPES, ACES, MOPSO, MOPS, BES, TES, HEPES, DIPSO, TAPSO, POPSO, HEPPSO, EPPS, Tricine, and Bicine. , TAPS, CHES, phosphoric acid, phosphate, boric acid, borate, glycine, glycylglycine, imidazole, or tris (hydroxymethyl) aminomethane [Tris].
  As this buffer, imidazole is preferred.
14 Other ingredients
  The reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention may contain the following components in addition to the above components.
(1) 6-phosphogluconolactonase
  In the present invention, 6-phosphogluconolactonase can be included in the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent.
  The inclusion of 6-phosphogluconolactonase is preferable because the measurement range can be expanded and the linearity can be improved.
  The 6-phosphogluconolactonase is more preferably contained in the first reagent or both the first reagent and the second reagent, and particularly preferably contained in the first reagent.
  The 6-phosphogluconolactonase is not particularly limited as long as it is an enzyme that can catalyze the reaction of hydrolyzing 6-phosphogluconolactone to 6-phosphogluconic acid, and its origin is also limited. For example, those derived from microorganisms such as Yeast and Leuconostoc mesenteroides, animals or plants, or those prepared by genetic recombination techniques can be used.
  The activity value of 6-phosphogluconolactonase is preferably 8 Unit / L or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed.
  There is no particular upper limit to the activity value in this final reaction solution, but considering the cost, 4,000 Unit / L is sufficient.
  The activity value in this final reaction solution is more preferably 320 Unit / L to 2,000 Unit / L, and particularly preferably 480 Unit / L to 800 Unit / L.
  For example, the activity value of 6-phosphogluconolactonase contained in the first reagent is preferably 10 Unit / L to 5,000 Unit / L, more preferably 400 Unit / L to 2,500 Unit / L, It is particularly preferably 600 Unit / L to 1,000 Unit / L.
  The activity value of 6-phosphogluconolactonase described above is known to vary depending on various conditions of the enzyme activity measurement method.
  The activity value of 6-phosphogluconolactonase described above or below is an activity value obtained by an enzyme activity measurement method defined by Roche Diagnostics.
  Specifically, for sample measurement, 0.855 mL of 0.1 M MES buffer (pH 6.5) containing 30 mM sodium chloride and 2 mM magnesium chloride, 0.050 mL of 12.7 mM NADP aqueous solution, 500 Units. 0.020 mL of / mL glucose-6-phosphate dehydrogenase aqueous solution and 0.010 mL of 200 Unit / mL 6-phosphogluconate dehydrogenase aqueous solution were sequentially added and mixed, and the prepared mixture was at 25 ° C. After allowing to stand, 0.015 mL of a 10 mM glucose-6-phosphate aqueous solution was added to the mixed solution, mixed, and the prepared reaction solution was allowed to stand at 25 ° C. for exactly 2 minutes, and then added to the reaction solution. 0.050 of the sample diluted so that the activity value of the 6-phosphogluconolactonase is about 80 to 200 mUnit / mL. L is added, mixed, reacted at 25 ° C., the change in absorbance is measured for about 10 minutes at a wavelength of 340 nm (or wavelength of 365 nm), an optical path length of 1 cm, and the change in absorbance per minute [ΔA / min (Sample)].
  In addition, for reagent blind measurement (reagent blank) measurement, 0.905 mL of 0.1 M MES buffer (pH 6.5) containing 30 mM sodium chloride and 2 mM magnesium chloride, 0 of 12.7 mM NADP aqueous solution. 0.050 mL, 0.020 mL of 500 Unit / mL glucose-6-phosphate dehydrogenase aqueous solution, and 0.010 mL of 200 Unit / mL 6-phosphogluconate dehydrogenase aqueous solution were sequentially added, mixed, and prepared mixed solution Was allowed to stand at 25 ° C., 0.015 mL of 10 mM glucose-6-phosphate aqueous solution was added to the mixture, mixed, and the prepared reaction solution was allowed to stand at 25 ° C. for exactly 2 minutes. This reaction solution was measured at 25 ° C. with a wavelength of 340 nm (or a wavelength of 365 nm), an optical path length of 1 cm, and a change in absorbance was measured for about 10 minutes. Performed, determine the absorbance change per minute [ΔA / min (blank)].
  Next, the activity value of this 6-phosphogluconolactonase is calculated by the following calculation formula.
  Activity value [Unit / mL] = 1.0 ÷ (ε × 0.05 × 1.0) × ΔA / min
  Here, “ΔA / min” is obtained by subtracting “ΔA / min (blank)” from “ΔA / min (sample)” obtained in the above measurement (ΔA / min (sample) −ΔA / min ( blank)), and “ε” is “ε” at a wavelength of 340 nm.340= 6.3 (L · mM-1・ Cm-1) ”And“ ε ”at a wavelength of 365 nm.365= 3.5 (L · mM-1・ Cm-1) ”.
(2) 6-phosphogluconate dehydrogenase
  In the present invention, 6-phosphogluconate dehydrogenase can be included in the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent.
  By adding 6-phosphogluconate dehydrogenase, the aforementioned “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+In addition to NAD (P) H produced by the reaction of “enzyme that catalyzes the reaction to produce NAD (P) H, NAD (P) H can also be produced from the reaction by 6-phosphogluconate dehydrogenase, and thus creatine Two molecules of NAD (P) H can be obtained from a single reaction of producing creatine and ATP from creatine phosphate and ADP by a kinase, and as a result, the creatine kinase activity value can be measured with high sensitivity. preferable.
  The 6-phosphogluconate dehydrogenase is not particularly limited, and 6-phosphogluconate and NAD (P)+To D-ribulose-5-phosphate, NAD (P) H and H+Any enzyme can be used as long as it can catalyze the reaction to produce the enzyme, and its origin is not limited, and examples thereof include those derived from microorganisms, animals, plants, etc., or those prepared by genetic recombination techniques, etc. Can do.
(3) Anti-CK-M subunit antibody, anti-CK-B subunit antibody
  In the present invention, the anti-CK-M subunit antibody which is an antibody against the M-type subunit of creatine kinase or the anti-CK-B subunit antibody which is an antibody against the B-type subunit of creatine kinase is used as the first reagent, When included in two reagents, or both the first reagent and the second reagent, differential measurement of MB type isozyme of creatine kinase, differential measurement of MM type isozyme of creatine kinase, or differential measurement of BB type isozyme of creatine kinase It can be performed.
  The anti-CK-M subunit antibody is not particularly limited as long as it can bind to the M-type subunit of creatine kinase and inhibit the activity of the M-type subunit.
  The anti-CK-B subunit antibody is not particularly limited as long as it can bind to the B-type subunit of creatine kinase and inhibit the activity of this B-type subunit.
  Each of these anti-CK-M subunit antibody and anti-CK-B subunit antibody may be a polyclonal antibody, a monoclonal antibody, or an antiserum, and the origin thereof is not particularly limited.
  Each of these antibodies is an antibody fragment [Fab or F (ab ')2Etc.], or a single chain antibody (scFv), or an amino acid of an animal species different from an animal immunized with an immunogen (CK-M subunit or CK-B subunit) by a genetic recombination technique or the like An antibody (such as a chimeric antibody, a humanized antibody, or a fully humanized antibody) changed to a sequence may be used.
(4) Other ingredients
  In the present invention, further, other enzymes; substrates of other enzymes; other coenzymes; other ions or salts containing them; proteins such as albumin or casein; nonionic surfactants, anionic surfactants Surfactant, amphoteric surfactant or cationic surfactant; antiseptics such as sodium azide, antibiotics or synthetic antibacterial agents; stabilizers such as other sugars or polymer compounds; activation Agents: Substances related to elimination of measurement interfering substances contained in a sample, such as ascorbate oxidase, or suppression of effects; or other reagent components, etc., as necessary, as necessary, first reagent, second reagent, or first It can be included in the reagent and the second reagent.
  In addition, the density | concentration at the time of including these is although it does not specifically limit, 0.001 to 10% (w / v) is preferable, and 0.01 to 5% (w / v) is especially preferable.
  Specific examples of the surfactants include, for example, sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester, decaglycerin fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene glycerin fatty acid ester, polyethylene glycol fatty acid ester, polyoxy Nonionic surfactants such as ethylene alkyl ether, polyoxyethylene phytosterol, phytostanol, polyoxyethylene polyoxypropylene alkyl ether, polyoxyethylene alkylphenyl ether, polyoxyethylene castor oil, hydrogenated castor oil or polyoxyethylene lanolin An amphoteric surfactant such as betaine acetate; or a polyoxyethylene alkyl ether sulfate or polyoxyethylene alkyl ester; It can be cited anionic surfactants such as ether acetates.
15. Liquid reagent
  In the present invention, it is suitable when the first reagent, the second reagent, or both the first reagent and the second reagent are reagents composed of solutions, that is, liquid reagents.
  It is particularly suitable when the first reagent and the second reagent are liquid reagents.
16.3 Reagents for measuring creatine kinase activity comprising at least 3 reagents
  The creatine kinase activity measuring reagent comprising the first reagent and the second reagent has been described above. However, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention includes the first reagent, the second reagent, and other reagents (one Or two or more reagents). That is, it may be a measurement reagent kit comprising these reagents.
  That is, the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention includes “a first reagent containing glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM”, “a second reagent not containing glucose or containing glucose at a concentration of 10 mM or less”, and It may consist of “one or more other reagents”.
  And in the creatine kinase activity measuring reagent of this invention, each said item of 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11 and 13 and (1)-(4) of 14 The reagent components described in the respective sections of the above, the "first reagent containing glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM", "second reagent containing no glucose or a glucose of 10 mM or less", And / or may be included in “one or more other reagents”.
17. Combination with other reagents
  In the present invention, the creatine kinase activity measuring reagent can be sold alone or used for measuring the creatine kinase activity value in a sample.
  In addition, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention can be sold in combination with other reagents other than the reagents described above, or used for measuring the creatine kinase activity value in a sample.
  Other reagents other than the above-described reagents include, for example, a buffer solution, a sample diluent, a reagent diluent, a reagent containing a labeling substance, a reagent containing a substance for performing calibration (calibration), or a quality control. The reagent etc. which contain the substance for performing can be mentioned.
II. Method for measuring creatine kinase activity
  In the present invention, the creatine kinase activity measurement method (CK activity measurement method) can be measured using the creatine kinase activity measurement reagent described in the above-mentioned “I. Creatine kinase activity measurement reagent”.
  Details will be described below.
1. Method for measuring creatine kinase activity of the present invention
  The method for measuring creatine kinase activity of the present invention includes the following inventions.
(1) In a creatine kinase activity measurement method in which a first reagent is mixed with a sample, and then a second reagent is mixed with the sample, and the amount of the obtained signal or the amount of change in the signal is measured. A method for measuring creatine kinase activity, comprising glucose at a concentration of 10 mM and the second reagent not containing glucose or containing glucose at a concentration of 10 mM or less.
(2) Adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof, an enzyme that catalyzes a reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide ( Oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) H+Containing β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or a salt thereof, a thiol compound, and glucose, A first reagent having a concentration of 0.5 mM to 10 mM is mixed with the sample, and then a second reagent containing creatine phosphate or a salt thereof and not containing glucose or containing glucose at a concentration of 10 mM or less. The method for measuring creatine kinase activity according to (1) above, wherein the reagent is mixed, and the amount of signal obtained or the amount of change in signal is measured.
(3) Obtained from the reaction in the mixed solution in which the first reagent is mixed with the sample from the amount of signal obtained from the reaction in the final reaction solution in which the second reagent is mixed with the mixed solution of the first reagent and the sample or the amount of change in the signal. The method for measuring creatine kinase activity according to (1) or (2) above, wherein a creatine kinase activity value in a sample is determined from the difference value by subtracting the amount of signal or the amount of change in signal.
(4) The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (3) above, wherein the glucose concentration of the first reagent is 1.25 mM to 5 mM.
(5) The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (4), wherein the glucose concentration of the first reagent is 2 mM to 5 mM.
(6) The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (5), wherein the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 5 mM or less.
(7) The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (6), wherein the second reagent does not contain glucose.
(8) The second reagent is glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine. Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The method for measuring creatine kinase activity according to any one of the above (1) to (7), which comprises an enzyme that catalyzes a reaction that produces creatine.
(9) Glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) is converted to 6-phosphogluconic acid And β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and H+The method for measuring creatine kinase activity according to any one of the above (1) to (8), which comprises an enzyme that catalyzes a reaction that produces creatine.
(10) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (9) above, wherein the activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that produces 199 is 200 Unit / L to 5,000 Unit / L.
(11) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The creatine kinase activity measuring method according to any one of (1) to (10) above, wherein an activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that generates lactic acid is 500 Unit / L to 2,000 Unit / L.
(12) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The creatine kinase activity measuring method according to any one of the above (1) to (11), wherein an activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that generates γ is 500 Unit / L to 1,000 Unit / L.
(13) From the second reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+(1) to (12), wherein the activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces the above is adjusted to be 500 Unit / L or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed. ) The creatine kinase activity measuring method according to any one of the above.
(14) From the second reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+(1) to (13), wherein the activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces the reaction is adjusted to be 800 Unit / L or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed. ) The creatine kinase activity measuring method according to any one of the above.
(15) Glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) of the second reagent, 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces the above is adjusted so as to be 1,600 Unit / L or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed. The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (14).
(16) The creatine kinase activity according to any one of (1) to (15) above, wherein the enzyme that catalyzes a reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose is hexokinase or glucokinase. Measuring method.
(17) Glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotinamide adenine dinucleotide ( Reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and H+The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (16) above, wherein the enzyme that catalyzes a reaction that produces glucose-6-phosphate dehydrogenase.
(18) The method for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (17), wherein the first reagent and the second reagent are liquid reagents.
(19) β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or a salt thereof is used instead of β-thionicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or a salt thereof, and β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or Β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or salt thereof instead of this salt, β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or this salt instead of β-thionicotinamide adenine dinucleotide Phosphoric acid (oxidized form) or a salt thereof is used, or β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphoric acid (reduced form) or a salt thereof is used instead of β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphoric acid (reduced form) or a salt thereof The use according to any one of (1) to (18). Rare Chin kinase activity measurement method.
2. sample
  The sample in the creatine kinase activity measurement method of the present invention is not particularly limited as long as it is a sample that may contain creatine kinase (CK).
  Examples of the sample include a sample derived from a human or an animal.
  The sample derived from a human or animal is not particularly limited, for example, body fluid such as blood, serum, plasma, urine, semen, spinal fluid, saliva, sweat, tears, ascites, or amniotic fluid of human or animal; Excrements such as; organs such as brain, heart, kidney, or liver; tissues such as hair, skin, nails, muscles, or nerves; or cells.
  In addition, since the sample used for measurement in the present invention needs to be a liquid, if the sample is not a liquid, pretreatment such as extraction or solubilization may be performed according to a known method to obtain a liquid sample. Good.
  Further, the sample may be diluted or concentrated as necessary.
3. Specific method for measuring creatine kinase activity
  The method for measuring creatine kinase activity in the present invention will be described more specifically below.
(1) Stage 1
  First, the first reagent and the sample are mixed to prepare a mixed solution.
  The details of the first reagent are as described in the above-mentioned “I. Creatine kinase activity measuring reagent”.
  The amount of the first reagent and the sample to be mixed is the amount of the second reagent, the activity value of creatine kinase contained in the sample, the sensitivity of the signal derived from the color developing substance or the ultraviolet absorbing substance, and the specification of the analyzer to be used. Etc., or may be determined as appropriate according to other conditions.
  In general, the sample may be used in the range of 0.5 to 50 μL, and the first reagent may be used in the range of 20 to 600 μL.
  Incubation is performed after preparation of this mixture.
  The incubation time is not particularly limited, but is usually preferably within 20 minutes, more preferably within 10 minutes, and particularly preferably within 5 minutes.
  Moreover, the temperature at the time of incubation should just be the temperature above the temperature which the said liquid mixture freezes.
  In general, the higher the temperature during the reaction, the higher the reaction rate.
  However, if the temperature is too high, the enzyme involved in the reaction will be denatured and inactivated. Therefore, the incubation temperature should be lower than the temperature at which the enzyme involved in the measurement reaction of the present invention is denatured and deactivated. There is.
  The temperature during the incubation is usually 2 to 70 ° C, preferably 20 to 37 ° C, and more preferably 30 to 37 ° C. If the enzyme involved in the measurement reaction of the present invention is a thermostable enzyme, the temperature may be higher.
  By preparing and incubating the mixed solution of the first reagent and the sample, the creatine kinase contained in the sample comes into contact with the reagent component contained in the first reagent, and the reaction by these components starts.
  When measurement is performed by the double kinetic method described above, when adenylate kinase is present in the sample, this incubation causes a reaction catalyzed by adenylate kinase contained in the sample, and this adenylate kinase is promoted. A signal [NAD (P) H etc.] in an amount corresponding to the activity value of is generated.
  For example, adenylate kinase, “an enzyme that catalyzes the reaction of producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose”, and “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+NAD (P) H is produced by a series of reactions by the “enzyme that catalyzes the reaction that produces”.
  The amount of the generated signal or the amount of change in the signal is measured, and the amount of signal derived from the activity value of adenylate kinase contained in the sample or the amount of change in signal is measured.
  The amount of signal or the amount of change in signal may be measured by measuring the increase or decrease in absorbance during the reaction, that is, by the reaction rate method (rate method) for measuring the reaction rate, or after the reaction has stopped. Alternatively, it may be performed by an end point method (end point method) in which an increase or decrease in absorbance or the like is measured after stopping the reaction.
  When the substance that generates this signal is NAD (P) H [that is, NADH or NADPH], it has absorbance absorption at 340 nm and in the vicinity thereof, so the amount of change per unit time (for example, 1 minute) of absorbance at 340 nm That is, what is necessary is just to obtain | require the change rate (increase rate) of an absorbance.
(2) Stage 2
  Next, the second reagent is mixed with the mixed solution of the first reagent and the sample prepared in Step 1 above. This is the final reaction solution.
  The details of the second reagent are as described in "I. Creatine kinase activity measuring reagent" above.
  The amount of the second reagent to be mixed is the amount of the sample and the first reagent, the activity value of creatine kinase contained in the sample, the sensitivity of the signal derived from the color developing substance or the ultraviolet absorbing substance, and the specification of the analyzer to be used. Etc., or may be determined as appropriate according to other conditions.
  In general, the second reagent may be used in the range of 10 to 400 μL.
  Incubation is performed after preparation of this final reaction solution.
  The incubation time is not particularly limited, but is usually preferably within 20 minutes, more preferably within 10 minutes, and particularly preferably within 5 minutes.
  Moreover, the temperature at the time of incubation should just be the temperature above the temperature which freezes the said last reaction liquid.
  In general, the higher the temperature during the reaction, the higher the reaction rate.
  However, if the temperature is too high, the enzyme involved in the reaction will be denatured and inactivated. Therefore, the incubation temperature should be lower than the temperature at which the enzyme involved in the measurement reaction of the present invention is denatured and deactivated. There is.
  The temperature during the incubation is usually 2 to 70 ° C, preferably 20 to 37 ° C, and more preferably 30 to 37 ° C. If the enzyme involved in the measurement reaction of the present invention is a thermostable enzyme, the temperature may be higher.
  By preparing and incubating the final reaction solution, the reaction in Step 2 is started following the reaction in Step 1, and the reaction for measuring creatine kinase activity is advanced.
  Then, the amount of signal obtained by the progress of this reaction or the amount of change of the signal, that is, the amount of signal corresponding to the activity value of creatine kinase contained in the sample or the amount of change of signal is measured.
  When the substance that generates this signal is NAD (P) H [that is, NADH or NADPH], it has absorbance absorption at 340 nm and in the vicinity thereof, so the amount of change per unit time (for example, 1 minute) of absorbance at 340 nm That is, what is necessary is just to obtain | require the change rate (increase rate) of an absorbance.
  In addition, calculating the activity value of creatine kinase contained in a sample from the amount of signal measured or the amount of change in signal is calculated from the measured absorbance based on the molar extinction coefficient of the substance that generates the signal. Or a method of calculating by comparing with the absorbance of a standard substance whose activity value or concentration is known.
  Note that the amount of signal obtained by the reaction in Step 2 or the amount of change in signal is the amount of signal derived from the activity value of creatine kinase contained in the sample or the amount of change in signal, and included in the sample. This is a combination of the amount of signal derived from the adenylate kinase activity value or the amount of change in signal.
  On the other hand, when the measurement is performed by the double kinetic method, the amount of signal obtained by the reaction in Step 1 or the amount of change in the signal is equal to the activity value of adenylate kinase contained in the sample. The amount of signal derived or the amount of change in signal.
  Therefore, when performing measurement by this double kinetic method, the amount of signal or the amount of change in signal obtained in Step 1 is subtracted from the amount of signal or the amount of change in signal obtained in Step 2. From the difference value, the activity value of creatine kinase contained in the sample is determined.
  As a result, it is possible to obtain an accurate activity value of creatine kinase from which a positive error caused by the presence of adenylate kinase in the sample is subtracted.
(3) Note that the measurement operation in each of the above steps 1 and 2 may be performed by the measurer himself or herself, or may be performed using an apparatus such as an automatic analyzer.
  In addition, as described in “Creatin kinase activity measurement reagent comprising 16.3 reagents or more” in “I. Creatine kinase activity measurement reagent”, the creatine kinase activity measurement reagent comprises a first reagent, a second reagent, and When it is composed of other reagents (one or two or more reagents), that is, when it is composed of three or more reagents, the number of steps necessary to perform the measurement using these reagents (two steps if necessary) Alternatively, the measurement reaction may be performed through three or more stages) to measure the creatine kinase activity in the sample.
(4) Specific examples of the reaction in Step 1 and the reaction in Step 2 are shown below.
Figure 0005982608
(5) In the present invention, NAD+Instead of Thio NAD+May be used, thio-NADH may be used instead of NADH, and NADP+Instead of thio NADP+Or thio-NADPH may be used instead of NADPH.
  In the present invention, “glucose-6-phosphate and NAD (P)+To 6-phosphogluconic acid and NAD (P) H and H+NAD in both “enzymes that catalyze reactions that produce” and 6-phosphogluconate dehydrogenase+Or NADP+Instead of Thio NAD+Or Thio NADP+In this case, in place of NADH or NADPH, thioNADH or thioNADPH is produced by a reaction catalyzed by these enzymes, respectively.
4). Effect of the method for measuring creatine kinase activity of the present invention
  According to the method for measuring creatine kinase activity of the present invention, creatine kinase activity can be accurately measured for a long period of time. That is, an accurate measured value of creatine kinase activity can be provided over a long period of time.
  In addition, the linearity in the high value range can be maintained for a long time.
  Furthermore, it is possible to apply a double kinetic method capable of correcting a positive error caused by adenylate kinase in a hemolyzed sample or the like.
III. Stabilization method of creatine kinase activity measuring reagent
  This is a method for stabilizing the creatine kinase activity measuring reagent (CK activity measuring reagent) of the present invention, and the measurement reagent can be stabilized by the configuration of the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention.
  Details will be described below.
1. Method for stabilizing reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention
  The method for stabilizing the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention includes the following inventions.
(1) A method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent comprising a first reagent and a second reagent, wherein the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent does not contain glucose Or a method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity, comprising glucose at a concentration of 10 mM or less.
(2) A method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent comprising a first reagent and a second reagent, wherein the first reagent is adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof, ATP and glucose to ADP and glucose-6 Enzymes that catalyze the reaction to produce phosphate, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and H+Containing β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or a salt thereof, a thiol compound, and glucose, The concentration of is 0.5 mM to 10 mM, the second reagent contains creatine phosphate or a salt thereof, and does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 10 mM or less. A method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity.
(3) The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to (1) or (2) above, wherein the glucose concentration of the first reagent is 1.25 mM to 5 mM.
(4) The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to any one of (1) to (3), wherein the glucose concentration of the first reagent is 2 mM to 5 mM.
(5) The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to any one of (1) to (4), wherein the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 5 mM or less.
(6) The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to any one of (1) to (5), wherein the second reagent does not contain glucose.
(7) The second reagent is glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine. Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of the above (1) to (6), which comprises an enzyme that catalyzes a reaction that produces creatine.
(8) The first reagent and the second reagent are changed from glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid. And β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and H+The method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of the above (1) to (7), which comprises an enzyme that catalyzes a reaction that produces creatine.
(9) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (8) above, wherein the activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that generates 199 is 200 Unit / L to 5,000 Unit / L.
(10) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (9) above, wherein an activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that generates γ is 500 Unit / L to 2,000 Unit / L.
(11) From the first reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (10) above, wherein the activity value of an enzyme that catalyzes a reaction that produces γ is 500 Unit / L to 1,000 Unit / L.
(12) Glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) of the second reagent, 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+(1) to (11), wherein the activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces the reaction is adjusted to be 500 Unit / L or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to any one of the above.
(13) From the second reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+(1) to (12), wherein the activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces the above is adjusted to be 800 Unit / L or more in the final reaction liquid in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to any one of the above.
(14) From the second reagent, glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotine Amidoadenine dinucleotide (reduced) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced) and H+The activity value of the enzyme that catalyzes the reaction that produces the above is adjusted so as to be 1,600 Unit / L or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed. (13) The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to any one of (13).
(15) The creatine kinase activity according to any one of (1) to (14) above, wherein the enzyme that catalyzes a reaction for producing ADP and glucose-6-phosphate from ATP and glucose is hexokinase or glucokinase. Stabilization method of measurement reagent.
(16) Glucose-6-phosphate and β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) to 6-phosphogluconic acid and β-nicotinamide adenine dinucleotide ( Reduced form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) and H+The method for stabilizing a reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of (1) to (15), wherein the enzyme that catalyzes a reaction that produces glucose-6-phosphate dehydrogenase.
(17) The method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent according to any one of (1) to (16), wherein the first reagent and the second reagent are liquid reagents.
(18) β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or β-thionicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or salt thereof instead of β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or salt thereof Β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or salt thereof instead of this salt, β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or this salt instead of β-thionicotinamide adenine dinucleotide Phosphoric acid (oxidized form) or a salt thereof is used, or β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphoric acid (reduced form) or a salt thereof is used instead of β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphoric acid (reduced form) or a salt thereof The use according to any one of (1) to (17). Method for stabilizing a rare Chin kinase activity measuring reagent.
  As described above, in the creatine kinase activity measurement reagent comprising the first reagent and the second reagent, the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent does not contain glucose or is 10 mM or less. By containing a concentration of glucose, the creatine kinase activity measuring reagent can be stabilized.
  That is, the method for stabilizing the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention can be achieved by the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention.
  Therefore, the details of the method for stabilizing the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention are as described in the above-mentioned “I. Creatine kinase activity measuring reagent”.
2. Effect of the method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent of the present invention
  According to the method for stabilizing a creatine kinase activity measuring reagent of the present invention, a creatine kinase activity measuring reagent can be kept stable for a long period of time. Thereby, creatine kinase activity can be accurately measured for a long period of time. That is, an accurate measured value of creatine kinase activity can be provided over a long period of time.
  Moreover, in the reagent for measuring creatine kinase activity, linearity in a high value range can be maintained for a long time.

以下、実施例により本発明をより具体的に詳述するが、本発明はこの実施例の記載により限定されるものではない。
〔実施例1〕(本発明の保存時の安定化の効果の確認−1)
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬における保存時の安定化効果を確認した。
具体的には、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の第1試薬を、37℃で7日間保存した際の安定化の効果を確認した。
1.クレアチンキナーゼ活性測定試薬
(1)第1試薬
(a)第1試薬〔本発明(1mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、1mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔本発明(1mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 1.00mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(b)第1試薬〔本発明(5mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、5mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔本発明(5mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 5.00mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(c)第1試薬〔本発明(10mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、10mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔本発明(10mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 10.0mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(d)第1試薬〔従来発明(25mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、25mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔従来発明(25mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 25.0mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(e)第1試薬〔対照試薬〕
市販のクレアチンキナーゼ活性測定試薬「アキュラスオート CK−JS」の第1試薬〔製造販売元:シノテスト社、製造番号:A921〕を、第1試薬〔対照試薬〕とした。
(2)第2試薬
(a)第2試薬〔本発明(0mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH8.0(20℃)に調整して、グルコースを含まない(つまり0mMである)、第2試薬〔本発明(0mM)〕を調製した。
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 4,000Unit/L
イミダゾール 120mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 26μM
クレアチンリン酸二ナトリウム塩 120mM
(b)第2試薬〔対照試薬〕
市販のクレアチンキナーゼ活性測定試薬「アキュラスオート CK−JS」の第2試薬〔製造販売元:シノテスト社、製造番号:A912〕を、第2試薬〔対照試薬〕とした。
2.試料
(1)コントロール血清−1
市販の精度管理用コントロール血清である「Aalto Control I Y」〔輸入・発売元:シノテスト社〕を、「コントロール血清−1」として用いた。
(2)コントロール血清−2
市販の精度管理用コントロール血清である「Aalto Control CRPII U」〔輸入・発売元:シノテスト社〕を、「コントロール血清−2」として用いた。
(3)希釈試料
ヒト血清試料にラビットのクレアチンキナーゼMMアイソザイムを添加したものを調製し(添加血清試料)、この添加血清試料を、「試料希釈液」(5.0mMコハク酸緩衝液〔pH7.0(20℃)〕)により、それぞれ1/10、2/10、3/10、4/10、5/10、6/10、7/10、8/10、及び9/10となるように希釈し、下記の「試料−1」〜「試料−9」を調製した。
また、前記の添加血清試料を、「試料−10」(10/10)とした。
(a)「試料−1」: 添加血清試料を1/10希釈
(b)「試料−2」: 添加血清試料を2/10希釈
(c)「試料−3」: 添加血清試料を3/10希釈
(d)「試料−4」: 添加血清試料を4/10希釈
(e)「試料−5」: 添加血清試料を5/10希釈
(f)「試料−6」: 添加血清試料を6/10希釈
(g)「試料−7」: 添加血清試料を7/10希釈
(h)「試料−8」: 添加血清試料を8/10希釈
(i)「試料−9」: 添加血清試料を9/10希釈
(j)「試料−10」: 添加血清試料
(4)不含試料
前記(3)における「試料希釈液」を、クレアチンキナーゼを含まない、クレアチンキナーゼ活性値が0Unit/L(単位/L)の試料、すなわち「不含試料」とした。
3.試薬の保存
(1)37℃での保存
前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(1mM)〕、(b)の第1試薬〔本発明(5mM)〕、(c)の第1試薬〔本発明(10mM)〕、及び(d)の第1試薬〔従来発明(25mM)〕については、それぞれ37℃で暗所に7日間保存した。
(2)5℃での保存
前記1の(1)の(e)の第1試薬〔対照試薬〕、前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕、及び(b)の第2試薬〔対照試薬〕については、それぞれ5℃で暗所に7日間保存した。
4.試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定
前記2の各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定は、東芝メディカルシステムズ社の自動分析装置TBA−120FRを使用して、ダブルカイネティック法により行った。
(1) 前記2の(1)〜(4)のそれぞれの試料5.6μLに、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(1mM)〕の160μLを添加し、37℃で反応させた。
[0192]
(2) 次に、8ポイント(第1試薬添加後136.18秒)から16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光1」〕。(試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量の測定)
(3) 次に、16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)から17ポイント(第1試薬添加後298.49秒)の間に、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕の40μLを添加し、37℃で反応させた。
(4) 次に、24ポイント(第1試薬添加後424.74秒)から33ポイント(第1試薬添加後587.05秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光2」〕。(試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値に応じた吸光度変化量と、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量が合わさった吸光度変化量の測定)
(5) 次に、試料に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値を、下記の計算式により求めた。
クレアチンキナーゼ活性値(Unit/L)={(ΔA−ΔRB)−c×(ΔA−ΔRB)}×(S+V+V)×10÷(K×d×S)={(ΔA−ΔRB)−0.805×(ΔA−ΔRB)}×5.83×10
なお、この計算式において、ΔAは「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔAは「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、Sは試料の量〔5.6μL〕を、Vは第1試薬の量〔160μL〕を、Vは第2試薬の量〔40μL〕を、cは液量補正係数〔(S+V)÷(S+V+V)=0.805〕を、KはNADPHの理論モル吸光係数〔6.30×10L・mole−1・cm−1(主波長:340nm、副波長:405nm)〕、及びdはセルの光路長〔1.00cm〕を表す。
(6) また、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔本発明(1mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(b)の第1試薬〔本発明(5mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(5mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(7) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔本発明(1mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(c)の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(8) また、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔本発明(1mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(d)の第1試薬〔従来発明(25mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔従来発明(25mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(9) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔本発明(1mM)〕に替えて、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(e)の第1試薬〔対照試薬〕を用いること、及び、前記(3)において、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(2)の(b)の第2試薬〔対照試薬〕を用いること、以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔対照試薬〕を用い、そして第2試薬として前記の第2試薬〔対照試薬〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
5.測定結果
前記4において各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定を行って得られた結果のうち、試料が前記のコントロール血清−1、又はコントロール血清−2の場合のものを表1に、試料が前記の試料−1〜試料−10の場合のものを表2に示した。
なお、この表1及び表2において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の第1試薬及び第2試薬ともが「対照試薬」である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
そして、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の第1試薬及び第2試薬ともが「対照試薬」である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。

Figure 0005982608
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6.考察
(1) 表1において、試料がコントロール血清−1、又はコントロール血清−2であるとき、第1試薬が37℃で7日間保存した第1試薬〔従来発明(25mM)〕である場合には、5℃で7日間保存した第1試薬〔対照試薬〕の場合に比べて、測定値が3.1%〜3.4%低い値となっている。
これに対して、第1試薬が37℃で7日間保存した第1試薬〔本発明(1mM)〕、第1試薬〔本発明(5mM)〕、又は第1試薬〔本発明(10mM)〕である場合には、5℃で7日間保存した第1試薬〔対照試薬〕の場合に比べて、測定値は2.1%〜2.6%低い値となっている。
この第1試薬を37℃又は5℃で7日間保存した結果より、第1試薬のグルコース濃度が1mM、5mM、又は10mMである場合は、第1試薬のグルコース濃度が25mMである場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度が小さく、安定化されていることが分かる。
(2) 表2において、試料が試料−1〜試料−10であるとき、第1試薬が37℃で7日間保存した第1試薬〔従来発明(25mM)〕である場合には、5℃で7日間保存した第1試薬〔対照試薬〕の場合に比べて、測定値が3.3%〜45.3%低い値となっている。
特に、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きく、例えば、試料−8においてはその測定値は35.0%低く、試料−9においてはその測定値は40.2%低く、そして試料−10においてはその測定値は45.3%低いものとなっている。
これに対して、第1試薬が37℃で7日間保存した第1試薬〔本発明(1mM)〕、第1試薬〔本発明(5mM)〕、又は第1試薬〔本発明(10mM)〕である場合には、5℃で7日間保存した第1試薬〔対照試薬〕の場合に比べて、測定値は1.3%〜17.7%低い値となっている。
この場合も、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きいが、その測定値の低下度は、例えば、試料−8では8.5%〜12.9%であり、試料−9では9.7%〜15.1%であり、そして試料−10では11.6%〜17.7%である。
この第1試薬を37℃又は5℃で7日間保存した結果より、第1試薬のグルコース濃度が1mM、5mM、又は10mMである場合は、第1試薬のグルコース濃度が25mMである場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には大きな差異があり、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(3) 以上のことより、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、37℃という非常に過酷な条件での保存時においても、その測定値の低下が抑制され、安定化されたものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができるという効果を有するものであることが確かめられた。
また、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、特にクレアチンキナーゼ活性値が高い高値域における測定値の低下の抑制に効果があるものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間、高値域における直線性を維持することができるという効果を有するものであることが確かめられた。
〔実施例2〕(本発明の保存時の安定化の効果の確認−2)
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬における保存時の安定化効果を確認した。
具体的には、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の第1試薬を、5℃、37℃それぞれで7日間保存した際の安定化の効果を確認した。
1.クレアチンキナーゼ活性測定試薬
(1)第1試薬
(a)第1試薬〔従来発明(0mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、グルコースを含まない(つまり0mMである)、第1試薬〔従来発明(0mM)〕を調製した。
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(b)第1試薬〔従来発明(0.0781mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、0.0781mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔従来発明(0.0781mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 0.0781mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(c)第1試薬〔従来発明(0.156mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、0.156mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔従来発明(0.156mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 0.156mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(d)第1試薬〔従来発明(0.313mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、0.313mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔従来発明(0.313mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 0.313mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(e)第1試薬〔本発明(0.625mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、0.625mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔本発明(0.625mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 0.625mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(f)第1試薬〔本発明(1.25mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、1.25mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔本発明(1.25mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 1.25mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(g)第1試薬〔本発明(2.5mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH6.5(20℃)に調整して、2.5mMの濃度のグルコースを含む、第1試薬〔本発明(2.5mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 2.50mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 1,000Unit/L
ヘキソキナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Yeast,recombinant由来〕 3,000Unit/L
イミダゾール 100mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
N−アセチル−L−システイン〔ロシュ・ダイアグノスティックス社〕 27mM
NADP(酸化型)二ナトリウム塩 2.7mM
AMP二ナトリウム塩 6.7mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 13μM
二亜硫酸カリウム〔ナカライテスク社〕 1.4mM
(h)第1試薬〔本発明(5mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(b)の「第1試薬〔本発明5mM〕」を、「第1試薬〔本発明(5mM)〕」として用いた。
(i)第1試薬〔本発明(10mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(c)の「第1試薬〔本発明10mM〕」を、「第1試薬〔本発明(10mM)〕」として用いた。
(j)第1試薬〔対照試薬〕
市販のクレアチンキナーゼ活性測定試薬「アキュラスオート CK−JS」の第1試薬〔製造販売元:シノテスト社、製造番号:E913〕を、第1試薬〔対照試薬〕とした。
(2)第2試薬
(a)第2試薬〔本発明(0mM)〕
前記の実施例1の1の(2)の(a)の「第2試薬〔本発明0mM〕」を、「第2試薬〔本発明(0mM)〕」として用いた。
(b)第2試薬〔対照試薬〕
市販のクレアチンキナーゼ活性測定試薬「アキュラスオート CK−JS」の第2試薬〔製造販売元:シノテスト社、製造番号:E923〕を、第2試薬〔対照試薬〕とした。
2.試料
(1)希釈試料
ヒト血清試料にラビットのクレアチンキナーゼMMアイソザイムを添加したものを調製し(添加血清試料)、この添加血清試料を、「試料希釈液」(5.0mMコハク酸緩衝液〔pH7.0(20℃)〕)により、それぞれ1/10、2/10、3/10、4/10、5/10、6/10、7/10、8/10、及び9/10となるように希釈し、下記の「試料−a」〜「試料−i」を調製した。
また、前記の添加血清試料を、「試料−j」(10/10)とした。
(a)「試料−a」: 添加血清試料を1/10希釈
(b)「試料−b」: 添加血清試料を2/10希釈
(c)「試料−c」: 添加血清試料を3/10希釈
(d)「試料−d」: 添加血清試料を4/10希釈
(e)「試料−e」: 添加血清試料を5/10希釈
(f)「試料−f」: 添加血清試料を6/10希釈
(g)「試料−g」: 添加血清試料を7/10希釈
(h)「試料−h」: 添加血清試料を8/10希釈
(i)「試料−i」: 添加血清試料を9/10希釈
(j)「試料−j」: 添加血清試料
(2)不含試料
前記(1)における「試料希釈液」を、クレアチンキナーゼを含まない、クレアチンキナーゼ活性値が0Unit/L(単位/L)の試料、すなわち「不含試料」とした。
3.試薬の保存
(1)37℃での保存
前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(1mM)〕、(b)の第1試薬〔本発明(5mM)〕、(c)の第1試薬〔本発明(10mM)〕、及び(d)の第1試薬〔従来発明(25mM)〕については、それぞれ37℃で暗所に7日間保存した。
(2)5℃での保存
前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(1mM)〕、(b)の第1試薬〔本発明(5mM)〕、(c)の第1試薬〔本発明(10mM)〕、及び(d)の第1試薬〔従来発明(25mM)〕については、5℃においても、それぞれ暗所に7日間保存した。
また、前記1の(1)の(e)の第1試薬〔対照試薬〕、前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕、及び(b)の第2試薬〔対照試薬〕についても、それぞれ5℃で暗所に7日間保存した。
4.試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定
前記2の各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定は、東芝メディカルシステムズ社の自動分析装置TBA−120FRを使用して、ダブルカイネティック法により行った。
(1) 前記2の(1)〜(2)のそれぞれの試料5.6μLに、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔従来発明(0mM)〕の160μLを添加し、37℃で反応させた。
(2) 次に、8ポイント(第1試薬添加後136.18秒)から16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光1」〕。(試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量の測定)
(3) 次に、16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)から17ポイント(第1試薬添加後298.49秒)の間に、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕の40μLを添加し、37℃で反応させた。
(4) 次に、24ポイント(第1試薬添加後424.74秒)から33ポイント(第1試薬添加後587.05秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光2」〕。(試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値に応じた吸光度変化量と、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量が合わさった吸光度変化量の測定)
(5) 次に、試料に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値を、下記の計算式により求めた。
クレアチンキナーゼ活性値(Unit/L)={(ΔA−ΔRB)−c×(ΔA−ΔRB)}×(S+V+V)×10÷(K×d×S)={(ΔA−ΔRB)−0.805×(ΔA−ΔRB)}×5.83×10
なお、この計算式において、ΔAは「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔAは「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、Sは試料の量〔5.6μL〕を、Vは第1試薬の量〔160μL〕を、Vは第2試薬の量〔40μL〕を、cは液量補正係数〔(S+V)÷(S+V+V)=0.805〕を、KはNADPHの理論モル吸光係数〔6.30×10L・mole−1・cm−1(主波長:340nm、副波長:405nm)〕、及びdはセルの光路長〔1.00cm〕を表す。
(6) また、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔従来発明(0mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔従来発明(0mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(7) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(b)の第1試薬〔従来発明(0.0781mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(b)の第1試薬〔従来発明(0.0781mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔従来発明(0.0781mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(8) また、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(c)の第1試薬〔従来発明(0.156mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(c)の第1試薬〔従来発明(0.156mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔従来発明(0.156mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(9) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(d)の第1試薬〔従来発明(0.313mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(d)の第1試薬〔従来発明(0.313mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔従来発明(0.313mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(10) また、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(e)の第1試薬〔本発明(0.625mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(e)の第1試薬〔本発明(0.625mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(0.625mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(11) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(f)の第1試薬〔本発明(1.25mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(f)の第1試薬〔本発明(1.25mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(1.25mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(12) また、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(g)の第1試薬〔本発明(2.5mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(g)の第1試薬〔本発明(2.5mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(2.5mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(13) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(h)の第1試薬〔本発明(5mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(h)の第1試薬〔本発明(5mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(5mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(14) また、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(1)の(i)の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いること、又は前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(i)の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(6)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(15) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕に替えて、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の(j)の第1試薬〔対照試薬〕を用いること、及び、前記(3)において、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(2)の(b)の第2試薬〔対照試薬〕を用いること、以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔対照試薬〕を用い、そして第2試薬として前記の第2試薬〔対照試薬〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
5.測定結果
前記4において各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定を行って得られた結果のうち、前記の第1試薬〔従来発明(0mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕の保存温度が5℃の場合のものを表3に示し、そして、前記の第1試薬〔従来発明(0mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕の保存温度が37℃の場合のものを表4に示した。
なお、この表3及び表4において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の第1試薬及び第2試薬ともが「対照試薬」である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
そして、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の第1試薬及び第2試薬ともが「対照試薬」である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。
Figure 0005982608
Figure 0005982608
6.考察
(1) 表3より、前記の第1試薬〔従来発明(0mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕の保存温度が5℃であるとき、第1試薬が5℃で7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕〜第1試薬〔従来発明(0.313mM)〕である場合には、その測定値は本来のクレアチンキナーゼ活性値よりも大幅に低いものであり、試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を定量的に行うことができないものであることが分かる。
これに対して、第1試薬が5℃で7日間保存した第1試薬〔本発明(0.625mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕である場合には、高値域まで(9/10希釈又は10/10の試料まで)試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を定量的に行うことができるものであることが分かる。
この第1試薬を37℃又は5℃で7日間保存した結果より、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬においては、試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を高値域まで定量的に行うことができるが、第1試薬がグルコースを含まないか又はそのグルコース濃度が10mM未満の場合には、試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を定量的に行うことができないことが確かめられた。
(2) また、表4より、前記の第1試薬〔従来発明(0mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕の保存温度が37℃であるとき、第1試薬が37℃で7日間保存した第1試薬〔従来発明(0mM)〕〜第1試薬〔従来発明(0.313mM)〕である場合には、その測定値はやはり本来のクレアチンキナーゼ活性値よりも大幅に低いものであり、試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を定量的に行うことができないものであることが分かる。
これに対して、第1試薬が37℃で7日間保存した第1試薬〔本発明(0.625mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕である場合には、高値域まで試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を定量的に行うことができるものであることが分かる。
また、第1試薬が5℃で7日間保存した第1試薬〔対照試薬〕である場合の測定値に対する、第1試薬が37℃で7日間保存した第1試薬〔本発明(0.625mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕である場合の測定値の相対比率は、試料−jにおいて、第1試薬〔本発明(0.625mM)〕では72.2%であり、第1試薬〔本発明(1.25mM)〕では94.1%であり、第1試薬〔本発明(2.5mM)〕では95.3%であり、第1試薬〔本発明(5mM)〕では95.1%であり、第1試薬〔本発明(10mM)〕では94.3%である。
この第1試薬を37℃又は5℃で7日間保存した結果より、第1試薬が第1試薬〔本発明(0.625mM)〕〜第1試薬〔本発明(10mM)〕である場合には、測定試薬保存時の測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
すなわち、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、第1試薬を37℃で7日間保存した場合においても、試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を高値域まで定量的に行うことができるが、第1試薬がグルコースを含まないか又はそのグルコース濃度が10mM未満の場合には、試料中のクレアチンキナーゼ活性値の測定を定量的に行うことができないことが確かめられた。
また、本実施例により、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬が、37℃という非常に過酷な条件での保存時においても、その測定値の低下が抑制され、安定化されたものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。
更に、本実施例により、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬が、特にクレアチンキナーゼ活性値が高い高値域における測定値の低下の抑制に効果があるものであり、長期間、高値域における直線性を維持することができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。
〔実施例3〕(本発明の保存時の安定化の効果の確認−3)
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬における保存時の安定化効果を確認した。
具体的には、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬の第2試薬を、37℃で7日間保存した際の安定化の効果を確認した。
1.クレアチンキナーゼ活性測定試薬
(1)第1試薬
・第1試薬〔本発明(5mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(b)の「第1試薬〔本発明5mM〕」を、「第1試薬〔本発明(5mM)〕」として用いた。
(2)第2試薬
(a)第2試薬〔本発明(0mM)〕
前記の実施例1の1の(2)の(a)の「第2試薬〔本発明0mM〕」を、「第2試薬〔本発明(0mM)〕」として用いた。
(b)第2試薬〔本発明(10mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH8.0(20℃)に調整して、10mMの濃度のグルコースを含む、第2試薬〔本発明(10mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 10.0mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 4,000Unit/L
イミダゾール 120mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 26μM
クレアチンリン酸二ナトリウム塩 120mM
(c)第2試薬〔従来発明(30mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH8.0(20℃)に調整して、30mMの濃度のグルコースを含む、第2試薬〔従来発明(30mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 30.0mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 4,000Unit/L
イミダゾール 120mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 26μM
クレアチンリン酸二ナトリウム塩 120mM
(d)第2試薬〔従来発明(40mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH8.0(20℃)に調整して、40mMの濃度のグルコースを含む、第2試薬〔従来発明(40mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 40.0mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 4,000Unit/L
イミダゾール 120mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 26μM
クレアチンリン酸二ナトリウム塩 120mM
(e)第2試薬〔従来発明(50mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH8.0(20℃)に調整して、50mMの濃度のグルコースを含む、第2試薬〔従来発明(50mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 50.0mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 4,000Unit/L
イミダゾール 120mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 26μM
クレアチンリン酸二ナトリウム塩 120mM
(f)第2試薬〔従来発明(60mM)〕の調製
下記の試薬成分をそれぞれ記載の濃度になるように純水に溶解し、0.1N酢酸でpHをpH8.0(20℃)に調整して、60mMの濃度のグルコースを含む、第2試薬〔従来発明(60mM)〕を調製した。
D−グルコース(無水) 60.0mM
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ〔ロシュ・ダイアグノスティックス社、Leuconostoc mesenteroides,recombinant由来〕 4,000Unit/L
イミダゾール 120mM
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2mM
アジ化ナトリウム 7.7mM
酢酸マグネシウム(4水和物) 10mM
ADP一カリウム塩 2mM
ジアデノシンペンタリン酸三リチウム塩 26μM
クレアチンリン酸二ナトリウム塩 120mM
2.試料
(1)希釈試料
ヒト血清試料にラビットのクレアチンキナーゼMMアイソザイムを添加したものを調製し(添加血清試料)、この添加血清試料を、「試料希釈液」(5.0mMコハク酸緩衝液〔pH7.0(20℃)〕)により、それぞれ1/10、2/10、3/10、4/10、5/10、6/10、7/10、8/10、及び9/10となるように希釈し、下記の「試料−A」〜「試料−I」を調製した。
また、前記の添加血清試料を、「試料−J」(10/10)とした。
(a)「試料−A」: 添加血清試料を1/10希釈
(b)「試料−B」: 添加血清試料を2/10希釈
(c)「試料−C」: 添加血清試料を3/10希釈
(d)「試料−D」: 添加血清試料を4/10希釈
(e)「試料−E」: 添加血清試料を5/10希釈
(f)「試料−F」: 添加血清試料を6/10希釈
(g)「試料−G」: 添加血清試料を7/10希釈
(h)「試料−H」: 添加血清試料を8/10希釈
(i)「試料−I」: 添加血清試料を9/10希釈
(j)「試料−J」: 添加血清試料
(2)不含試料
前記(1)における「試料希釈液」を、クレアチンキナーゼを含まない、クレアチンキナーゼ活性値が0Unit/L(単位/L)の試料、すなわち「不含試料」とした。
3.試薬の保存
(1)37℃での保存
前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕、(b)の第2試薬〔本発明(10mM)〕、(c)の第2試薬〔従来発明(30mM)〕、(d)の第2試薬〔従来発明(40mM)〕、(e)の第2試薬〔従来発明(50mM)〕、及び(f)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕については、それぞれ37℃で暗所に7日間保存した。
(2)5℃での保存
前記1の(1)の第1試薬〔本発明(5mM)〕については、5℃で暗所に7日間保存した。
4.試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定
前記2の各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定は、東芝メディカルシステムズ社の自動分析装置TBA−120FRを使用して、ダブルカイネティック法により行った。
(1) 前記2の(1)〜(2)のそれぞれの試料5.6μLに、前記3の(2)で5℃にて7日間保存した前記1の(1)の第1試薬〔本発明(5mM)〕の160μLを添加し、37℃で反応させた。
(2) 次に、8ポイント(第1試薬添加後136.18秒)から16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光1」〕。(試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量の測定)
(3) 次に、16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)から17ポイント(第1試薬添加後298.49秒)の間に、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕の40μLを添加し、37℃で反応させた。
(4) 次に、24ポイント(第1試薬添加後424.74秒)から33ポイント(第1試薬添加後587.05秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光2」〕。(試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値に応じた吸光度変化量と、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量が合わさった吸光度変化量の測定)
(5) 次に、試料に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値を、下記の計算式により求めた。
クレアチンキナーゼ活性値(Unit/L)={(ΔA−ΔRB)−c×(ΔA−ΔRB)}×(S+V+V)×10÷(K×d×S)={(ΔA−ΔRB)−0.805×(ΔA−ΔRB)}×5.83×10
なお、この計算式において、ΔAは「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔAは「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、Sは試料の量〔5.6μL〕を、Vは第1試薬の量〔160μL〕を、Vは第2試薬の量〔40μL〕を、cは液量補正係数〔(S+V)÷(S+V+V)=0.805〕を、KはNADPHの理論モル吸光係数〔6.30×10L・mole−1・cm−1(主波長:340nm、副波長:405nm)〕、及びdはセルの光路長〔1.00cm〕を表す。
(6) また、前記(3)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(2)の(b)の第2試薬〔本発明(10mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(10mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(7) 更に、前記(3)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(2)の(c)の第2試薬〔従来発明(30mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(30mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(8) また、前記(3)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(2)の(d)の第2試薬〔従来発明(40mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(40mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(9) 更に、前記(3)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(2)の(e)の第2試薬〔従来発明(50mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(50mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(10) また、前記(3)において、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で37℃にて7日間保存した前記1の(2)の(f)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(60mM)〕を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
5.測定結果
前記4において各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定を行って得られた結果を、表5に示した。
なお、この表5において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・7日間保存>であり、そして第2試薬が第2試薬〔本発明(0mM)〕<37℃・暗所・7日間保存>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・7日間保存>であり、そして第2試薬が第2試薬〔本発明(0mM)〕<37℃・暗所・7日間保存>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。
Figure 0005982608
6.考察
(1) 表5において、第2試薬が37℃で7日間保存した第2試薬〔本発明(10mM)〕である場合の測定値は、やはり37℃で7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕の場合の測定値と、ほぼ同一の値となっている。
これに対して、第2試薬が37℃で7日間保存した第2試薬〔従来発明(30mM)〕、第2試薬〔従来発明(40mM)〕、第2試薬〔従来発明(50mM)〕、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕である場合には、37℃で7日間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕の場合に比べて、その測定値は低い値となっている。
この場合、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表5の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−H」〜「試料−J」においては、第2試薬が第2試薬〔従来発明(30mM)〕の場合には−3Unit/L〜−19Unit/Lであり、第2試薬〔従来発明(40mM)〕の場合には−29Unit/L〜−39Unit/Lであり、第2試薬〔従来発明(50mM)〕の場合には−44Unit/L〜−53Unit/Lであり、そして、第2試薬〔従来発明(60mM)〕の場合には−70Unit/L〜−86Unit/Lである。
この第2試薬を37℃で7日間保存した結果より、第2試薬のグルコース濃度が、30mM、40mM、50mM、又は60mMである場合には、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には大きな差異があり、測定値が低下してしまっていることが分かる。
そして、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合には、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(2) 以上のことより、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、37℃という非常に過酷な条件での保存時においても、その測定値の低下が抑制され、安定化されたものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。
また、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、特にクレアチンキナーゼ活性値が高い高値域における測定値の低下の抑制に効果があるものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間、高値域における直線性を維持することができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。
〔実施例4〕(本発明の保存時の安定化の効果の確認−4)
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬における保存時の安定化効果を確認した。
具体的には、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬において、第1試薬は測定時に調製したもの又は5℃で10ヶ月間保存したものを使用し、第2試薬は5℃で10ヶ月間保存したもの(又は測定時に調製したもの)を使用し、安定化の効果を確認した。
1.クレアチンキナーゼ活性測定試薬
(1)第1試薬
(a)第1試薬〔本発明(5mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(b)の「第1試薬〔本発明5mM〕」を、「第1試薬〔本発明(5mM)〕」として用いた。
(b)第1試薬〔本発明(10mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(c)の「第1試薬〔本発明10mM〕」を、「第1試薬〔本発明(10mM)〕」として用いた。
(2)第2試薬
(a)第2試薬〔本発明(0mM)〕
前記の実施例1の1の(2)の(a)の「第2試薬〔本発明0mM〕」を、「第2試薬〔本発明(0mM)〕」として用いた。
(b)第2試薬〔本発明(10mM)〕
前記の実施例3の1の(2)の(b)の「第2試薬〔本発明10mM〕」を、「第2試薬〔本発明(10mM)〕」として用いた。
(c)第2試薬〔従来発明(60mM)〕
前記の実施例3の1の(2)の(f)の「第2試薬〔従来発明60mM〕」を、「第2試薬〔従来発明(60mM)〕」として用いた。
2.試料
(1)希釈試料
ヒト血清試料にヒトのクレアチンキナーゼBBアイソザイムを添加したものを調製し(添加血清試料)、この添加血清試料を「試料希釈液」(5.0mMコハク酸緩衝液〔pH7.0(20℃)〕)により、それぞれ1/10、2/10、3/10、4/10、5/10、6/10、7/10、8/10、及び9/10となるように希釈し、下記の「試料−(1)」〜「試料−(9)」を調製した。
また、前記の添加血清試料を「試料−(10)」(10/10)とした。
(a)「試料−(1)」: 添加血清試料を1/10希釈
(b)「試料−(2)」: 添加血清試料を2/10希釈
(c)「試料−(3)」: 添加血清試料を3/10希釈
(d)「試料−(4)」: 添加血清試料を4/10希釈
(e)「試料−(5)」: 添加血清試料を5/10希釈
(f)「試料−(6)」: 添加血清試料を6/10希釈
(g)「試料−(7)」: 添加血清試料を7/10希釈
(h)「試料−(8)」: 添加血清試料を8/10希釈
(i)「試料−(9)」: 添加血清試料を9/10希釈
(j)「試料−(10)」: 添加血清試料
(2)不含試料
前記(1)における「試料希釈液」を、クレアチンキナーゼを含まない、クレアチンキナーゼ活性値が0Unit/L(単位/L)の試料、すなわち「不含試料」とした。
3.試薬の保存又は測定時の調製
(1)5℃での保存
前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕、及び(b)の第1試薬〔本発明(10mM)〕については、それぞれ5℃で暗所に10ヶ月間保存した。
また、前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕、(b)の第2試薬〔本発明(10mM)〕、及び(c)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕についても、それぞれ5℃で暗所に10ヶ月間保存した。
(2)測定時の調製
前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕、及び(b)の第1試薬〔本発明(10mM)〕については、下記4の試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定時にも調製を行い、測定に使用した。
また、前記1の(2)の(c)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕については、これも下記4の試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定時にも調製を行い、測定に使用した。
4.試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定
前記2の各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定は、東芝メディカルシステムズ社の自動分析装置TBA−120FRを使用して、ダブルカイネティック法により行った。
(1) 前記2の(1)〜(2)のそれぞれの試料5.6μLに、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕の160μLを添加し、37℃で反応させた。
(2) 次に、8ポイント(第1試薬添加後136.18秒)から16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光1」〕。(試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量の測定)
(3) 次に、16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)から17ポイント(第1試薬添加後298.49秒)の間に、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕の40μLを添加し、37℃で反応させた。
(4) 次に、24ポイント(第1試薬添加後424.74秒)から33ポイント(第1試薬添加後587.05秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光2」〕。(試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値に応じた吸光度変化量と、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量が合わさった吸光度変化量の測定)
(5) 次に、試料に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値を、下記の計算式により求めた。
クレアチンキナーゼ活性値(Unit/L)={(ΔA−ΔRB)−c×(ΔA−ΔRB)}×(S+V+V)×10÷(K×d×S)={(ΔA−ΔRB)−0.805×(ΔA−ΔRB)}×5.83×10
なお、この計算式において、ΔAは「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔAは「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、Sは試料の量〔5.6μL〕を、Vは第1試薬の量〔160μL〕を、Vは第2試薬の量〔40μL〕を、cは液量補正係数〔(S+V)÷(S+V+V)=0.805〕を、KはNADPHの理論モル吸光係数〔6.30×10L・mole−1・cm−1(主波長:340nm、副波長:405nm)〕、及びdはセルの光路長〔1.00cm〕を表す。
(6) また、前記(3)において、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した前記1の(2)の(b)の第2試薬〔本発明(10mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(7) 更に、前記(3)において、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した前記1の(2)の(c)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(8) また、前記(3)において、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記1の(2)の(c)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(9) 更に、前記(1)において、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕に替えて、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記1の(1)の(b)の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(8)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(10mM)〕<測定時調製>を用い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>をそれぞれ用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(10) また、前記(1)において、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(8)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>を用い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>をそれぞれ用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(11) 更に、前記(1)において、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて10ヶ月間保存した前記1の(1)の(b)の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(8)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>を用い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>をそれぞれ用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
5.測定結果
(1)第1試薬〔本発明(5mM)〕<測定時調製>使用時
前記4の(1)〜(8)における、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(5mM)〕<測定時調製>を用い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>をそれぞれ用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値の測定結果を、表6に示した。
なお、この表6において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<測定時調製>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<測定時調製>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。
(2)第1試薬〔本発明(10mM)〕<測定時調製>使用時
前記4の(9)における、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(10mM)〕<測定時調製>を用い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>をそれぞれ用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値の測定結果を、表7に示した。
なお、この表7において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(10mM)〕<測定時調製>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(10mM)〕<測定時調製>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。
(3)第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>使用時
前記4の(10)における、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>を用い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>をそれぞれ用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値の測定結果を、表8に示した。
なお、この表8において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。
(4)第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>使用時
前記4の(11)における、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>を用い、第2試薬として前記の第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>、又は第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>をそれぞれ用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値の測定結果を、表9に示した。
なお、この表9において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の、第1試薬が第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>であり、そして第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<測定時調製>である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。
Figure 0005982608
Figure 0005982608
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6.考察
(1)第1試薬〔本発明(5mM)〕<測定時調製>使用時
第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<測定時調製>であるときの測定結果を示した表6において、第2試薬が5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔従来発明(60mM)〕である場合の測定値は、やはり5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕や第2試薬〔本発明(10mM)〕の場合の測定値に比べ、低い値となっている。
この場合、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表6の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−(8)」〜「試料−(10)」においては、第2試薬が第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−291Unit/L〜−365Unit/Lであり、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−274Unit/L〜−290Unit/Lであり、そして、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−390Unit/L〜−458Unit/Lである。
この第2試薬を5℃で10ヶ月間保存(又は測定時調製)した結果より、第2試薬のグルコース濃度が60mMである場合には、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には大きな差異があり、測定値が低下してしまっていることが分かる。
そして、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合には、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(2)第1試薬〔本発明(10mM)〕<測定時調製>使用時
第1試薬が第1試薬〔本発明(10mM)〕<測定時調製>であるときの測定結果を示した表7において、第2試薬が5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔従来発明(60mM)〕である場合の測定値は、やはり5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕や第2試薬〔本発明(10mM)〕の場合の測定値に比べ、低い値となっている。
この場合も、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表7の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−(8)」〜「試料−(10)」においては、第2試薬が第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−294Unit/L〜−341Unit/Lであり、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−278Unit/L〜−285Unit/Lであり、そして、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−379Unit/L〜−439Unit/Lである。
この第2試薬を5℃で10ヶ月間保存(又は測定時調製)した結果より、第2試薬のグルコース濃度が60mMである場合には、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には大きな差異があり、測定値が低下してしまっていることが分かる。
そして、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合には、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(3)第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>使用時
第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>であるときの測定結果を示した表8において、第2試薬が5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔従来発明(60mM)〕である場合の測定値は、やはり5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕や第2試薬〔本発明(10mM)〕の場合の測定値に比べ、低い値となっている。
この場合も、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表8の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−(8)」〜「試料−(10)」においては、第2試薬が第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−598Unit/L〜−704Unit/Lであり、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−560Unit/L〜−674Unit/Lであり、そして、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−851Unit/L〜−1,122Unit/Lである。
この第2試薬を5℃で10ヶ月間保存(又は測定時調製)した結果より、第2試薬のグルコース濃度が60mMである場合には、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には大きな差異があり、測定値が低下してしまっていることが分かる。
更に、この第2試薬のグルコース濃度が60mMである場合の測定値の低下度は、このように第1試薬を5℃にて10ヶ月間保存したときは、前記(1)及び(2)のように第1試薬が測定時に調製されたものであるときに比べ、より大きいものであることが分かる。
そして、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合には、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(4)第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>使用時
第1試薬が第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>であるときの測定結果を示した表9において、第2試薬が5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔従来発明(60mM)〕である場合の測定値は、やはり5℃で10ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕や第2試薬〔本発明(10mM)〕の場合の測定値に比べ、低い値となっている。
この場合も、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表9の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−(8)」〜「試料−(10)」においては、第2試薬が第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−652Unit/L〜−769Unit/Lであり、第2試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−617Unit/L〜−751Unit/Lであり、そして、第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・10ヶ月間保存>の場合には−1,057Unit/L〜−1,279Unit/Lである。
この第2試薬を5℃で10ヶ月間保存(又は測定時調製)した結果より、第2試薬のグルコース濃度が60mMである場合には、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には大きな差異があり、測定値が低下してしまっていることが分かる。
更に、この第2試薬のグルコース濃度が60mMである場合の測定値の低下度は、このように第1試薬を5℃にて10ヶ月間保存したときは、前記(1)及び(2)のように第1試薬が測定時に調製されたものであるときに比べ、より大きいものであることが分かる。
そして、第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含む場合には、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(5)まとめ
以上のことより、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、5℃にて10ヶ月間という長期間の保存時においても、その測定値の低下が抑制され、安定化されたものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。
また、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、特にクレアチンキナーゼ活性値が高い高値域における測定値の低下の抑制に効果があるものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間、高値域における直線性を維持することができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。
〔実施例5〕(本発明の保存時の安定化の効果の確認−5)
本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬における保存時の安定化効果を確認した。
具体的には、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬において、第1試薬は5℃で12ヶ月間保存したもの(又は測定時に調製したもの)を使用し、第2試薬は5℃で12ヶ月間保存したもの(又は測定時に調製したもの)を使用し、安定化の効果を確認した。
1.クレアチンキナーゼ活性測定試薬
(1)第1試薬
(a)第1試薬〔本発明(5mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(b)の「第1試薬〔本発明5mM〕」を、「第1試薬〔本発明(5mM)〕」として用いた。
(b)第1試薬〔本発明(10mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(c)の「第1試薬〔本発明10mM〕」を、「第1試薬〔本発明(10mM)〕」として用いた。
(c)第1試薬〔従来発明(25mM)〕
前記の実施例1の1の(1)の(d)の「第1試薬〔従来発明25mM〕」を、「第1試薬〔従来発明(25mM)〕」として用いた。
(2)第2試薬
(a)第2試薬〔本発明(0mM)〕
前記の実施例1の1の(2)の(a)の「第2試薬〔本発明0mM〕」を、「第2試薬〔本発明(0mM)〕」として用いた。
(b)第2試薬〔従来発明(30mM)〕
前記の実施例3の1の(2)の(c)の「第2試薬〔従来発明30mM〕」を、「第2試薬〔従来発明(30mM)〕」として用いた。
(c)第2試薬〔従来発明(60mM)〕
前記の実施例3の1の(2)の(f)の「第2試薬〔従来発明60mM〕」を、「第2試薬〔従来発明(60mM)〕」として用いた。
2.試料
(1)希釈試料
ヒト血清試料にヒトのクレアチンキナーゼBBアイソザイムを添加したものを調製し(添加血清試料)、この添加血清試料を「試料希釈液」(5.0mMコハク酸緩衝液〔pH7.0(20℃)〕)により、それぞれ1/10、2/10、3/10、4/10、5/10、6/10、7/10、8/10、及び9/10となるように希釈し、下記の「試料−〔1〕」〜「試料−〔9〕」を調製した。
また、前記の添加血清試料を「試料−〔10〕」(10/10)とした。
(a)「試料−〔1〕」: 添加血清試料を1/10希釈
(b)「試料−〔2〕」: 添加血清試料を2/10希釈
(c)「試料−〔3〕」: 添加血清試料を3/10希釈
(d)「試料−〔4〕」: 添加血清試料を4/10希釈
(e)「試料−〔5〕」: 添加血清試料を5/10希釈
(f)「試料−〔6〕」: 添加血清試料を6/10希釈
(g)「試料−〔7〕」: 添加血清試料を7/10希釈
(h)「試料−〔8〕」: 添加血清試料を8/10希釈
(i)「試料−〔9〕」: 添加血清試料を9/10希釈
(j)「試料−〔10〕」: 添加血清試料
(2)不含試料
前記(1)における「試料希釈液」を、クレアチンキナーゼを含まない、クレアチンキナーゼ活性値が0Unit/L(単位/L)の試料、すなわち「不含試料」とした。
3.試薬の保存又は測定時の調製
(1)5℃での保存
前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕、(b)の第1試薬〔本発明(10mM)〕、及び(c)第1試薬〔従来発明(25mM)〕については、それぞれ5℃で暗所に12ヶ月間保存した。
また、前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕、(b)の第2試薬〔従来発明(30mM)〕、及び(c)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕についても、それぞれ5℃で暗所に12ヶ月間保存した。
(2)測定時の調製
前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕については、下記4の試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定時にも調製を行い、第1試薬の対照試薬として測定に使用した。
また、前記1の(2)の(c)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕については、これも下記4の試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定時にも調製を行い、第2試薬の対照試薬として測定に使用した。
4.試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定
前記2の各試料のクレアチンキナーゼ活性値の測定は、東芝メディカルシステムズ社の自動分析装置TBA−120FRを使用して、ダブルカイネティック法により行った。
(1) 前記2の(1)〜(2)のそれぞれの試料5.6μLに、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月保存した前記1の(1)の(a)の第1試薬〔本発明(5mM)〕の160μLを添加し、37℃で反応させた。
(2) 次に、8ポイント(第1試薬添加後136.18秒)から16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光1」〕。(試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量の測定)
(3) 次に、16ポイント(第1試薬添加後280.46秒)から17ポイント(第1試薬添加後298.49秒)の間に、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した前記1の(2)の(a)の第2試薬〔本発明(0mM)〕の40μLを添加し、37℃で反応させた。
(4) 次に、24ポイント(第1試薬添加後424.74秒)から33ポイント(第1試薬添加後587.05秒)に掛けての吸光度変化量を主波長340nm、副波長405nmにて測定した〔「測光2」〕。(試料中に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値に応じた吸光度変化量と、試料中に含まれていたアデニル酸キナーゼの活性値に応じた吸光度変化量が合わさった吸光度変化量の測定)
(5) 次に、試料に含まれていたクレアチンキナーゼの活性値を、下記の計算式により求めた。
クレアチンキナーゼ活性値(Unit/L)={(ΔA−ΔRB)−c×(ΔA−ΔRB)}×(S+V+V)×10÷(K×d×S)={(ΔA−ΔRB)−0.805×(ΔA−ΔRB)}×5.83×10
なお、この計算式において、ΔAは「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔAは「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光1」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、ΔRBは試料が前記の「不含試料」であるときの「測光2」において測定した1分間当りの吸光度変化量〔試薬盲検値〕(Abs/min)を、Sは試料の量〔5.6μL〕を、Vは第1試薬の量〔160μL〕を、Vは第2試薬の量〔40μL〕を、cは液量補正係数〔(S+V)÷(S+V+V)=0.805〕を、KはNADPHの理論モル吸光係数〔6.30×10L・mole−1・cm−1(主波長:340nm、副波長:405nm)〕、及びdはセルの光路長〔1.00cm〕を表す。
(6) また、前記(1)において、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した第1試薬〔本発明(5mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した前記1の(1)の(b)の第1試薬〔本発明(10mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(7) 更に、前記(1)において、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した第1試薬〔本発明(5mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した前記1の(1)の(c)の第1試薬〔従来発明(25mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔従来発明(25mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(8) また、前記(3)において、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した前記1の(2)の(b)の第2試薬〔従来発明(30mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(7)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>、第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>、又は第1試薬〔従来発明(25mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>をそれぞれ用い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(30mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(9) 更に、前記(3)において、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した前記1の(2)の(c)の第2試薬〔従来発明(60mM)〕を用いること以外は、前記(1)〜(7)の通りに操作を行い、第1試薬として前記の第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>、第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>、又は第1試薬〔従来発明(25mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>をそれぞれ用い、第2試薬として前記の第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
(10) また、〔A〕前記(1)において、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した第1試薬〔本発明(5mM)〕に替えて、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記の第1試薬の対照試薬を用いること、及び、〔B〕前記(3)において、前記3の(1)で5℃にて12ヶ月間保存した第2試薬〔本発明(0mM)〕に替えて、前記3の(2)の通りこの測定時に調製した前記の第2試薬の対照試薬を用いることの、これら〔A〕と〔B〕以外のことは、前記(1)〜(5)の通りに操作を行い、前記の第1試薬の対照試薬、及び前記の第2試薬の対照試薬を用いた場合の各試料のクレアチンキナーゼの活性値を得た。
5.測定結果
前記4における各試料のクレアチンキナーゼの活性値の測定結果を、表10に示した。
なお、この表10において、「〔1〕活性値」の欄に示した値は各試料のクレアチンキナーゼの活性値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔2〕活性値差」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値から、同じ試料の、第1試薬が前記の第1試薬の対照試薬であり、そして第2試薬が前記の第2試薬の対照試薬である場合の「〔1〕活性値」の欄の値を差し引いた差の値〔Unit/L〕を示す。
また、「〔3〕相対比率」の欄に示した値は、各試料における「〔1〕活性値」の欄の値を、同じ試料の、第1試薬が前記の第1試薬の対照試薬であり、そして第2試薬が前記の第2試薬の対照試薬である場合の「〔1〕活性値」の欄の値で除した値をパーセント表示で示す。
Figure 0005982608
6.考察
(1)第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>使用時
表10で、第2試薬が第2試薬〔本発明(0mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>であるときの測定結果において、第1試薬が5℃で12ヶ月間保存した第1試薬〔従来発明(25mM)〕である場合の測定値は、5℃で12ヶ月間保存した第1試薬〔本発明(5mM)〕や第1試薬〔本発明(10mM)〕の場合の測定値に比べ、低くなる傾向にある。
この場合、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表10の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−〔8〕」〜「試料−〔10〕」においては、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−32Unit/L〜−117Unit/Lであり、第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−88Unit/L〜−487Unit/Lであり、そして、第1試薬〔従来発明(25mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−157Unit/L〜−660Unit/Lである。
(2)第2試薬〔従来発明(30mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>使用時
表10で、第2試薬が第2試薬〔従来発明(30mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>であるときの測定結果においても、第1試薬が5℃で12ヶ月間保存した第1試薬〔従来発明(25mM)〕である場合の測定値は、5℃で12ヶ月間保存した第1試薬〔本発明(5mM)〕や第1試薬〔本発明(10mM)〕の場合の測定値に比べ、低くなる傾向にある。
この場合においても、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表10の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−〔8〕」〜「試料−〔10〕」においては、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には64Unit/L〜−457Unit/Lであり、第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−369Unit/L〜−472Unit/Lであり、そして、第1試薬〔従来発明(25mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−403Unit/L〜−500Unit/Lである。
(3)第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>使用時
表10で、第2試薬が第2試薬〔従来発明(60mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>であるときの測定結果においても、第1試薬が5℃で12ヶ月間保存した第1試薬〔従来発明(25mM)〕である場合の測定値は、5℃で12ヶ月間保存した第1試薬〔本発明(5mM)〕や第1試薬〔本発明(10mM)〕の場合の測定値に比べ、低くなる傾向にある。
この場合においても、そのクレアチンキナーゼ活性値が高い試料ほど測定試薬保存による測定値の低下度は大きい傾向にあり、その測定値の低下度(表10の「〔2〕活性値差」の値)は、例えば、試料が「試料−〔8〕」〜「試料−〔10〕」においては、第1試薬が第1試薬〔本発明(5mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−188Unit/L〜−688Unit/Lであり、第1試薬〔本発明(10mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−300Unit/L〜−702Unit/Lであり、そして、第1試薬〔従来発明(25mM)〕<5℃・暗所・12ヶ月間保存>の場合には−320Unit/L〜−803Unit/Lである。
(4)第1試薬についてのまとめ
前記の通り、第1試薬を5℃で12ヶ月間保存(又は測定時調製)した結果より、第1試薬のグルコース濃度が25mMである場合には、第1試薬のグルコース濃度が5mM又は10mMである場合に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には差異があり、測定値が低下する傾向にあることが分かる。
そして、第1試薬のグルコース濃度が5mM又は10mMである場合には、いずれの場合においても、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(5)第2試薬についてのまとめ
前記の通り、第2試薬を5℃で12ヶ月間保存(又は測定時調製)した結果より、第2試薬のグルコース濃度が30mM又は60mMである場合には、第2試薬のグルコース濃度が0mMである場合(すなわち、第2試薬がグルコースを含まない場合)に比較して、測定試薬保存時の測定値の低下度には差異があり、測定値が低下する傾向にあることが分かる。
そして、第2試薬がグルコースを含まない場合(0mMの場合)には、測定値の低下が抑制され、安定化されていることが分かる。
(6)総まとめ
以上のことより、第1試薬が0.5mM〜10mMの濃度のグルコースを含み、かつ第2試薬がグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むことを特徴とする本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、5℃にて12ヶ月間という更なる長期間の保存時においても、その測定値の低下が抑制され、安定化されたものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間安定に保つことができ、かつ長期間正確にクレアチンキナーゼ活性の測定を行うことができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。
また、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、従来のクレアチンキナーゼ活性測定試薬に比べ、特にクレアチンキナーゼ活性値が高い高値域における測定値の低下の抑制に効果があるものであり、すなわち、本発明のクレアチンキナーゼ活性測定試薬は、長期間、高値域における直線性を維持することができるという効果を有するものであることが改めて確かめられた。   EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention more specifically in detail, this invention is not limited by description of this Example.
[Example 1] (Confirmation of stabilizing effect of the present invention at the time of storage-1)
  The stabilizing effect at the time of storage in the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention was confirmed.
  Specifically, the effect of stabilization when the first reagent of the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention was stored at 37 ° C. for 7 days was confirmed.
1. Reagent for measuring creatine kinase activity
(1) First reagent
(A) Preparation of first reagent [present invention (1 mM)]
  The following reagent components were dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and containing 1 mM glucose, the first reagent [ The present invention (1 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 1.00 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(B) Preparation of first reagent [present invention (5 mM)]
  The following reagent components were dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and containing 5 mM glucose, the first reagent [ The present invention (5 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 5.00 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(C) Preparation of first reagent [present invention (10 mM)]
  The following reagent components are dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1 N acetic acid, and containing 10 mM glucose, the first reagent [ The present invention (10 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 10.0 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(D) Preparation of first reagent [conventional invention (25 mM)]
  The following reagent components were dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and the first reagent containing 25 mM glucose [ Conventional invention (25 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 25.0 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(E) First reagent [control reagent]
  The first reagent [manufacturer / seller: Sinotest Co., production number: A921] of a commercially available creatine kinase activity measuring reagent “Aculus Auto CK-JS” was used as the first reagent [control reagent].
(2) Second reagent
(A) Preparation of second reagent [present invention (0 mM)]
  The following reagent components are dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 8.0 (20 ° C.) with 0.1 N acetic acid, and do not contain glucose (that is, 0 mM). Two reagents [invention (0 mM)] were prepared.
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 4,000 Unit / L
  Imidazole 120 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 26μM
  Creatine phosphate disodium salt 120 mM
(B) Second reagent [control reagent]
  A second reagent [manufacturer / distributor: Sinotest, production number: A912] of a commercially available creatine kinase activity measuring reagent “Aculus Auto CK-JS” was used as the second reagent [control reagent].
2. sample
(1) Control serum-1
  A commercially available control serum for quality control, “Aalto Control I Y” (import / release source: Sinotest) was used as “control serum-1”.
(2) Control serum-2
  “Aalto Control CRPII U” (import / release source: Sinotest), which is a commercially available control serum for quality control, was used as “control serum-2”.
(3) Diluted sample
  A human serum sample prepared by adding rabbit creatine kinase MM isozyme was prepared (added serum sample), and this added serum sample was prepared as “sample diluent” (5.0 mM succinate buffer [pH 7.0 (20 ° C.) ]) To be 1/10, 2/10, 3/10, 4/10, 5/10, 6/10, 7/10, 8/10, and 9/10, respectively. “Sample-1” to “Sample-9” were prepared.
  The added serum sample was designated as “Sample-10” (10/10).
  (A) "Sample-1": 1/10 dilution of added serum sample
  (B) “Sample-2”: 2/10 dilution of added serum sample
  (C) “Sample-3”: 3/10 dilution of added serum sample
  (D) “Sample-4”: dilution of added serum sample by 4/10
  (E) “Sample-5”: 5/10 dilution of added serum sample
  (F) “Sample-6”: dilution of added serum sample by 6/10
  (G) “Sample-7”: Diluted added serum sample by 7/10
  (H) "Sample-8": diluted added serum sample 8/10
  (I) “Sample-9”: The added serum sample was diluted by 9/10
  (J) “Sample-10”: added serum sample
(4) Free sample
  The “sample diluent” in (3) above was a sample containing no creatine kinase and having a creatine kinase activity value of 0 Unit / L (unit / L), that is, a “free sample”.
3. Reagent storage
(1) Storage at 37 ° C
  (1) (a) first reagent [present invention (1 mM)], (b) first reagent [present invention (5 mM)], (c) first reagent [present invention (10 mM) And the first reagent (conventional invention (25 mM)) of (d) were stored at 37 ° C. in the dark for 7 days.
(2) Storage at 5 ° C
  (1) (e) first reagent [control reagent], (1) (2) (a) second reagent [present invention (0 mM)], and (b) second reagent [1] Control reagents] were each stored at 5 ° C. in the dark for 7 days.
4). Measurement of creatine kinase activity in samples
  The measurement of the creatine kinase activity value of each sample in the above 2 was performed by the double kinetic method using an automatic analyzer TBA-120FR manufactured by Toshiba Medical Systems.
(1) The first of (1) (a) of (1) above, which was stored in 5.6 μL of each sample of (2) (1) to (4) at 37 ° C. for 7 days in (3) of (3) above 160 μL of a reagent [the present invention (1 mM)] was added and reacted at 37 ° C.
  [0192]
(2) Next, the amount of change in absorbance from 8 points (136.18 seconds after the addition of the first reagent) to 16 points (280.46 seconds after the addition of the first reagent) is measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 1”]. (Measurement of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(3) Next, between 16 points (280.46 seconds after addition of the first reagent) and 17 points (298.49 seconds after addition of the first reagent), 7 days at 5 ° C. in (3) above 40 μL of the stored second reagent (a) of the above (2) (the present invention (0 mM)) was added and reacted at 37 ° C.
(4) Next, the change in absorbance from 24 points (424.74 seconds after the addition of the first reagent) to 33 points (587.005 seconds after the addition of the first reagent) was measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 2”]. (Measurement of change in absorbance by combining the amount of change in absorbance according to the activity value of creatine kinase contained in the sample and the amount of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(5) Next, the activity value of creatine kinase contained in the sample was determined by the following calculation formula.
  Creatine kinase activity value (Unit / L) = {(ΔA2-ΔRB2) −c × (ΔA1-ΔRB1)} × (S + V1+ V2) × 106÷ (K × d × S) = {(ΔA2-ΔRB2) −0.805 × (ΔA1-ΔRB1)} × 5.83 × 103
  In this calculation formula, ΔA1Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 1”, ΔA2Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 2”, ΔRB1Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 1” when the sample is the above “free sample”, ΔRB2Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 2” when the sample is the above “free sample”, and S is the amount of sample [5.6 μL ], V1Is the amount of the first reagent [160 μL], V2Is the amount of the second reagent [40 μL], c is the liquid amount correction coefficient [(S + V1) ÷ (S + V1+ V2) = 0.805], K is the theoretical molar extinction coefficient of NADPH [6.30 × 103L. mole-1・ Cm-1(Main wavelength: 340 nm, sub wavelength: 405 nm)] and d represent the optical path length [1.00 cm] of the cell.
(6) Further, in the above (1), instead of the first reagent [the present invention (1 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). Except for using the first reagent (1) of (1) (b) [the present invention (5 mM)], which was stored for 7 days, the operation was performed as described in (1) to (5) above. As a result, the activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the first reagent [the present invention (5 mM)] was used.
(7) Furthermore, in (1) above, instead of the first reagent [this invention (1 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in (3) above, the temperature of the first reagent (37) in 3 above (1) is changed to 37 ° C. Except that the first reagent (1) of (1) (c) [present invention (10 mM)] stored for 7 days is used, and the operation is performed as described in (1) to (5) above. As a result, the activity value of creatine kinase of each sample when the first reagent [the present invention (10 mM)] was used was obtained.
(8) Further, in the above (1), instead of the first reagent (the present invention (1 mM)) stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is increased to 37 ° C. in the above (1). Except that the first reagent (1) of (1) (d) [conventional invention (25 mM)] stored for 7 days is used, and the operation is performed as described in (1) to (5) above. As a result, the activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the first reagent [conventional invention (25 mM)] was used.
(9) Further, in the above (1), in place of the first reagent (the present invention (1 mM)) stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is increased to 5 ° C. in the above (2). And using the first reagent (control reagent) of (1) (1) of (1) above stored for 7 days, and storing for 7 days at 5 ° C in (2) of (3) above in (3) Instead of the second reagent [present invention (0 mM)], use the second reagent (control reagent) of (1) (2) (b) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) of the above 3. Except for the above, the operations are carried out as in the above (1) to (5), the first reagent [control reagent] is used as the first reagent, and the second reagent [control reagent] is used as the second reagent. When used, the creatine kinase activity value of each sample was obtained.
5). Measurement result
  Among the results obtained by measuring the creatine kinase activity value of each sample in 4 above, the results when the sample is the control serum-1 or the control serum-2 are shown in Table 1, and the sample is the sample. The results for -1 to Sample-10 are shown in Table 2.
  In Tables 1 and 2, the value shown in the column “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  In addition, the values shown in the column “[2] Activity value difference” are the values in the column “[1] Activity value” of each sample, and both the first reagent and the second reagent of the same sample are “control reagents”. The difference value [Unit / L] obtained by subtracting the value in the “[1] Activity value” column is shown.
  The values shown in the column “[3] Relative ratio” are the values in the column “[1] Activity value” for each sample, and the first and second reagents of the same sample are “control reagents”. The value divided by the value in the “[1] Activity value” column in a certain case is shown as a percentage.
Figure 0005982608
Figure 0005982608
6). Consideration
(1) In Table 1, when the sample is control serum-1 or control serum-2, when the first reagent is the first reagent [conventional invention (25 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days, Compared with the case of the first reagent [control reagent] stored at 5 ° C. for 7 days, the measured value is 3.1% to 3.4% lower.
  In contrast, the first reagent stored in the first reagent for 7 days at 37 ° C. [the present invention (1 mM)], the first reagent [the present invention (5 mM)], or the first reagent [the present invention (10 mM)]. In some cases, the measured value is 2.1% to 2.6% lower than that of the first reagent [control reagent] stored at 5 ° C. for 7 days.
  From the result of storing this first reagent at 37 ° C. or 5 ° C. for 7 days, when the glucose concentration of the first reagent is 1 mM, 5 mM, or 10 mM, compared with the case where the glucose concentration of the first reagent is 25 mM. Thus, it can be seen that the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored is small and stabilized.
(2) In Table 2, when the samples are Sample-1 to Sample-10, when the first reagent is the first reagent [conventional invention (25 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days, the temperature is 5 ° C. Compared with the case of the first reagent [control reagent] stored for 7 days, the measured value is 3.3% to 45.3% lower.
  In particular, the higher the creatine kinase activity value, the greater the degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent. For example, the measured value is 35.0% lower in Sample-8, and the measured value is 40% in Sample-9. .2% lower, and in Sample-10, the measured value is 45.3% lower.
  In contrast, the first reagent stored in the first reagent for 7 days at 37 ° C. [the present invention (1 mM)], the first reagent [the present invention (5 mM)], or the first reagent [the present invention (10 mM)]. In some cases, the measured value is 1.3% to 17.7% lower than that of the first reagent [control reagent] stored at 5 ° C. for 7 days.
  In this case as well, the higher the creatine kinase activity value, the greater the degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent, but the degree of decrease in the measured value is, for example, 8.5% to 12.9% in Sample-8. Yes, from 9.7% to 15.1% for Sample-9 and from 11.6% to 17.7% for Sample-10.
  From the result of storing this first reagent at 37 ° C. or 5 ° C. for 7 days, when the glucose concentration of the first reagent is 1 mM, 5 mM, or 10 mM, compared with the case where the glucose concentration of the first reagent is 25 mM. Thus, it can be seen that there is a large difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored, and the decrease in the measured value is suppressed and stabilized.
(3) From the above, the present invention is characterized in that the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 10 mM or less. The reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention is stabilized by suppressing a decrease in the measured value even when stored under extremely severe conditions of 37 ° C. compared to the conventional reagent for measuring creatine kinase activity, That is, it was confirmed that the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention has an effect that it can be kept stable for a long period of time and can accurately measure creatine kinase activity for a long period of time.
  Further, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention is more effective than the conventional creatine kinase activity measuring reagent in suppressing the decrease in the measured value particularly in the high range where the creatine kinase activity value is high. It was confirmed that the reagent for measuring creatine kinase activity has an effect of maintaining linearity in a high value range for a long period of time.
[Example 2] (Confirmation of stabilizing effect during storage of the present invention-2)
  The stabilizing effect at the time of storage in the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention was confirmed.
  Specifically, the effect of stabilization when the first reagent of the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention was stored at 5 ° C. and 37 ° C. for 7 days was confirmed.
1. Reagent for measuring creatine kinase activity
(1) First reagent
(A) Preparation of first reagent [conventional invention (0 mM)]
  The following reagent components are dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and do not contain glucose (that is, 0 mM). One reagent [conventional invention (0 mM)] was prepared.
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(B) Preparation of first reagent [conventional invention (0.0781 mM)]
  Each of the following reagent components is dissolved in pure water so as to have the stated concentration, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and contains glucose at a concentration of 0.0781 mM. A reagent [conventional invention (0.0781 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 0.0781 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(C) Preparation of first reagent [conventional invention (0.156 mM)]
  Each of the following reagent components is dissolved in pure water so as to have the stated concentration, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and contains glucose at a concentration of 0.156 mM. A reagent [conventional invention (0.156 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 0.156 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(D) Preparation of first reagent [conventional invention (0.313 mM)]
  Each of the following reagent components is dissolved in pure water so as to have the stated concentration, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1 N acetic acid, and contains glucose at a concentration of 0.313 mM. A reagent [conventional invention (0.313 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 0.313 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(E) Preparation of first reagent [present invention (0.625 mM)]
  Each of the following reagent components is dissolved in pure water so as to have the stated concentration, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1 N acetic acid, and contains glucose at a concentration of 0.625 mM. A reagent [present invention (0.625 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 0.625 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(F) Preparation of first reagent [present invention (1.25 mM)]
  Each of the following reagent components is dissolved in pure water so as to have the stated concentration, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1 N acetic acid, and contains glucose at a concentration of 1.25 mM, A reagent [the present invention (1.25 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 1.25 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(G) Preparation of first reagent [present invention (2.5 mM)]
  The following reagent components are dissolved in pure water so as to have the stated concentrations, adjusted to pH 6.5 (20 ° C.) with 0.1 N acetic acid, and contain 2.5 mM glucose. A reagent [present invention (2.5 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 2.50 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 1,000 Unit / L
  Hexokinase (from Roche Diagnostics, Yeast, recombinant) 3,000Unit / L
  Imidazole 100 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  N-acetyl-L-cysteine (Roche Diagnostics) 27 mM
  NADP (oxidized form) disodium salt 2.7 mM
  AMP disodium salt 6.7 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 13μM
  Potassium disulfite (Nacalai Tesque) 1.4 mM
(H) First reagent [the present invention (5 mM)]
  The “first reagent [present invention (5 mM)]” in (1) (b) of Example 1 was used as the “first reagent [present invention (5 mM)]”.
(I) First reagent [the present invention (10 mM)]
  The “first reagent [present invention (10 mM)]” in (1) (1) of Example 1 was used as the “first reagent [present invention (10 mM)]”.
(J) First reagent [control reagent]
  The first reagent [manufacturer / seller: Shinotest, serial number: E913] of a commercially available creatine kinase activity measuring reagent “Aculus Auto CK-JS” was used as the first reagent [control reagent].
(2) Second reagent
(A) Second reagent [the present invention (0 mM)]
  The “second reagent [present invention (0 mM)]” in (2) (a) of Example 1 was used as the “second reagent [present invention (0 mM)]”.
(B) Second reagent [control reagent]
  The second reagent [manufacturer / seller: Shinotest, serial number: E923] of a commercially available creatine kinase activity measuring reagent “Aculus Auto CK-JS” was used as the second reagent [control reagent].
2. sample
(1) Diluted sample
  A human serum sample prepared by adding rabbit creatine kinase MM isozyme was prepared (added serum sample), and this added serum sample was prepared as “sample diluent” (5.0 mM succinate buffer [pH 7.0 (20 ° C.)]. ]) To be 1/10, 2/10, 3/10, 4/10, 5/10, 6/10, 7/10, 8/10, and 9/10, respectively. “Sample-a” to “sample-i” were prepared.
  The added serum sample was designated as “Sample-j” (10/10).
  (A) “Sample-a”: 1/10 dilution of added serum sample
  (B) “Sample-b”: 2/10 dilution of added serum sample
  (C) “Sample-c”: 3/10 dilution of added serum sample
  (D) “Sample-d”: 4/10 dilution of added serum sample
  (E) “Sample-e”: 5/10 dilution of added serum sample
  (F) “Sample-f”: 6/10 dilution of added serum sample
  (G) “Sample-g”: 7/10 dilution of added serum sample
  (H) “Sample-h”: diluted added serum sample 8/10
  (I) "Sample-i": 9/10 dilution of added serum sample
  (J) “Sample-j”: added serum sample
(2) Non-containing sample
  The “sample dilution liquid” in the above (1) was a sample not containing creatine kinase and having a creatine kinase activity value of 0 Unit / L (unit / L), that is, a “free sample”.
3. Reagent storage
(1) Storage at 37 ° C
  (1) (a) first reagent [present invention (1 mM)], (b) first reagent [present invention (5 mM)], (c) first reagent [present invention (10 mM) And the first reagent (conventional invention (25 mM)) of (d) were stored at 37 ° C. in the dark for 7 days.
(2) Storage at 5 ° C
  (1) (a) first reagent [present invention (1 mM)], (b) first reagent [present invention (5 mM)], (c) first reagent [present invention (10 mM) And the first reagent (conventional invention (25 mM)) of (d), each was stored in a dark place for 7 days even at 5 ° C.
  In addition, the first reagent (control reagent) of (1) (e) of (1), the second reagent of (a) of (1) of (1) [the present invention (0 mM)], and the second reagent of (b) of (1). Reagents (control reagents) were each stored at 5 ° C. in the dark for 7 days.
4). Measurement of creatine kinase activity in samples
  The measurement of the creatine kinase activity value of each sample in the above 2 was performed by the double kinetic method using an automatic analyzer TBA-120FR manufactured by Toshiba Medical Systems.
(1) The first of (1) (a) of (1) above, which was stored in 5.6 μL of each sample of (2) (1) to (2) above at (3) (7) at 37 ° C. for 7 days. 160 μL of a reagent [conventional invention (0 mM)] was added and reacted at 37 ° C.
(2) Next, the amount of change in absorbance from 8 points (136.18 seconds after the addition of the first reagent) to 16 points (280.46 seconds after the addition of the first reagent) is measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 1”]. (Measurement of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(3) Next, between 16 points (280.46 seconds after addition of the first reagent) and 17 points (298.49 seconds after addition of the first reagent), 7 days at 5 ° C. in (3) above 40 μL of the stored second reagent (a) of the above (2) (the present invention (0 mM)) was added and reacted at 37 ° C.
(4) Next, the change in absorbance from 24 points (424.74 seconds after the addition of the first reagent) to 33 points (587.005 seconds after the addition of the first reagent) was measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 2”]. (Measurement of change in absorbance by combining the amount of change in absorbance according to the activity value of creatine kinase contained in the sample and the amount of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(5) Next, the activity value of creatine kinase contained in the sample was determined by the following calculation formula.
  Creatine kinase activity value (Unit / L) = {(ΔA2-ΔRB2) −c × (ΔA1-ΔRB1)} × (S + V1+ V2) × 106÷ (K × d × S) = {(ΔA2-ΔRB2) −0.805 × (ΔA1-ΔRB1)} × 5.83 × 103
  In this calculation formula, ΔA1Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 1”, ΔA2Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 2”, ΔRB1Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 1” when the sample is the above “free sample”, ΔRB2Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 2” when the sample is the above “free sample”, and S is the amount of sample [5.6 μL ], V1Is the amount of the first reagent [160 μL], V2Is the amount of the second reagent [40 μL], c is the liquid amount correction coefficient [(S + V1) ÷ (S + V1+ V2) = 0.805], K is the theoretical molar extinction coefficient of NADPH [6.30 × 103L. mole-1・ Cm-1(Main wavelength: 340 nm, sub wavelength: 405 nm)] and d represent the optical path length [1.00 cm] of the cell.
(6) Further, in the above (1), instead of the first reagent [conventional invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is increased to 5 ° C. in the above (2). Except that the first reagent of (1) (a) of [1] (conventional invention (0 mM)) stored for 7 days is used, and the operation is performed as in (1) to (5) above. As a result, the activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the first reagent [conventional invention (0 mM)] was used.
(7) Further, in the above (1), instead of the first reagent [conventional invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). The first reagent (1) of (1) (b) [conventional invention (0.0781 mM)] stored for 7 days, or the above 1 (1) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) above (1) (b) except that the first reagent [conventional invention (0.0781 mM)] is used, the operation is performed as described in (1) to (6) above, and the first reagent is used as the first reagent. The activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the reagent [conventional invention (0.0781 mM)] was used.
(8) Further, in the above (1), instead of the first reagent [conventional invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). The first reagent of (1) (c) of the above (1) (conventional invention (0.156 mM)) stored for 7 days is used, or the 1 of the above (1) stored for 7 days at 5 ° C. (1) except that the first reagent of (c) [conventional invention (0.156 mM)] is used, the operation is performed as described in the above (1) to (6), and the first reagent is used as the first reagent. The activity value of creatine kinase of each sample when the reagent [conventional invention (0.156 mM)] was used was obtained.
(9) Further, in the above (1), instead of the first reagent [conventional invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). The first reagent (1) of (1) (d) [conventional invention (0.313 mM)] stored for 7 days is used, or the above 1 (1) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) above (1) except that the first reagent (d) of [1] (conventional invention (0.313 mM)) is used, the operation is carried out as in the above (1) to (6), and the first reagent is used as the first reagent. The activity value of creatine kinase of each sample when the reagent [conventional invention (0.313 mM)] was used was obtained.
(10) Further, in the above (1), instead of the first reagent [conventional invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). The first reagent (1) (e) of the above (1) (this invention (0.625 mM)) stored for 7 days is used, or the above 1 (1) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) above (1) except that the first reagent (e) of the present invention (the present invention (0.625 mM)) is used, the operation is performed as in the above (1) to (6), and the first reagent is used as the first reagent. The activity value of creatine kinase of each sample when the reagent [present invention (0.625 mM)] was used was obtained.
(11) Further, in (1) above, instead of the first reagent (conventional invention (0 mM)) stored at 37 ° C. for 7 days in (3) above, the temperature is increased to 37 ° C. in (1) above. The first reagent (1) of (1) (f) [this invention (1.25 mM)] stored for 7 days is used, or the above 1 (1) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) above (1) except that the first reagent (f) of the present invention (the present invention (1.25 mM)) is used, the operation is carried out as in the above (1) to (6), and the first reagent is used as the first reagent. The activity value of creatine kinase of each sample when the reagent [present invention (1.25 mM)] was used was obtained.
(12) Also, in the above (1), instead of the first reagent (conventional invention (0 mM)) stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is increased to 37 ° C. in the above (1). The first reagent (1) (g) of the above (1) (this invention (2.5 mM)) stored for 7 days is used, or the above 1 (1) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) above (1) except that the first reagent (g) of the present invention (the present invention (2.5 mM)) is used, the operation is performed as in the above (1) to (6), and the first reagent is used as the first reagent. The activity value of creatine kinase of each sample when the reagent [present invention (2.5 mM)] was used was obtained.
(13) Further, in the above (1), instead of the first reagent [conventional invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). The first reagent (1) of (1) (h) [invention (5 mM)] stored for 7 days is used, or the (1) of (1) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) above. 1) (h) except that the first reagent [the present invention (5 mM)] is used, the operation is performed as in the above (1) to (6), and the first reagent [the present invention] is used as the first reagent. (5 mM)] was used to obtain the creatine kinase activity value of each sample.
(14) Further, in the above (1), instead of the first reagent (conventional invention (0 mM)) stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). The first reagent (1) (i) of the above (1) (this invention (10 mM)) stored for 7 days is used, or the 1 (1) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) above. 1) (i) The first reagent [the present invention (10 mM)] is used except that the first reagent [the present invention] is used as the first reagent. (10 mM)] was used to obtain the activity value of creatine kinase in each sample.
(15) Further, in the above (1), in place of the first reagent (conventional invention (0 mM)) stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is increased to 5 ° C. in the above (2). Using the first reagent (control reagent) of (1) (1) of (1) above stored for 7 days, and storing for 7 days at 5 ° C in (2) of (3) above in (3) Instead of the second reagent [present invention (0 mM)], use the second reagent (control reagent) of (1) (2) (b) stored for 7 days at 5 ° C. in (3) of the above 3. Except for the above, the operations are carried out as in the above (1) to (5), the first reagent [control reagent] is used as the first reagent, and the second reagent [control reagent] is used as the second reagent. When used, the creatine kinase activity value of each sample was obtained.
5). Measurement result
  Among the results obtained by measuring the creatine kinase activity value of each sample in 4 above, the storage temperature of the first reagent [conventional invention (0 mM)] to the first reagent [present invention (10 mM)] is 5 Table 3 shows the results at the temperature of ° C., and Table 4 shows the results when the storage temperature of the first reagent [conventional invention (0 mM)] to the first reagent [present invention (10 mM)] is 37 ° C. Indicated.
  In Tables 3 and 4, the value shown in the column “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  In addition, the values shown in the column “[2] Activity value difference” are the values in the column “[1] Activity value” of each sample, and both the first reagent and the second reagent of the same sample are “control reagents”. The difference value [Unit / L] obtained by subtracting the value in the “[1] Activity value” column is shown.
  The values shown in the column “[3] Relative ratio” are the values in the column “[1] Activity value” for each sample, and the first and second reagents of the same sample are “control reagents”. The value divided by the value in the “[1] Activity value” column in a certain case is shown as a percentage.
Figure 0005982608
Figure 0005982608
6). Consideration
(1) From Table 3, when the storage temperature of the first reagent [conventional invention (0 mM)] to the first reagent [present invention (10 mM)] is 5 ° C., the first reagent is stored at 5 ° C. for 7 days. In the case of the first reagent [conventional invention (0 mM)] to the first reagent [conventional invention (0.313 mM)], the measured value is significantly lower than the original creatine kinase activity value. It turns out that the measurement of the creatine kinase activity value in it cannot be performed quantitatively.
  On the other hand, when the first reagent is the first reagent [the present invention (0.625 mM)] to the first reagent [the present invention (10 mM)] stored for 7 days at 5 ° C. It can be seen that the creatine kinase activity value in the sample can be measured quantitatively (up to / 10 dilution or 10/10 sample).
  From the result of storing this first reagent at 37 ° C. or 5 ° C. for 7 days, the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent does not contain glucose or has a concentration of 10 mM or less. In the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention characterized by containing glucose, the creatine kinase activity value in the sample can be quantitatively measured up to a high value range, but the first reagent does not contain glucose. Alternatively, when the glucose concentration was less than 10 mM, it was confirmed that the creatine kinase activity value in the sample could not be quantitatively measured.
(2) From Table 4, when the storage temperature of the first reagent [conventional invention (0 mM)] to the first reagent [present invention (10 mM)] is 37 ° C., the first reagent is 7 ° C. at 7 ° C. In the case of the first reagent [conventional invention (0 mM)] to the first reagent [conventional invention (0.313 mM)] stored for a day, the measured value is still significantly lower than the original creatine kinase activity value. It can be seen that the creatine kinase activity value in the sample cannot be quantitatively measured.
  On the other hand, when the first reagent is the first reagent [the present invention (0.625 mM)] to the first reagent [the present invention (10 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days, It can be seen that the creatine kinase activity value of can be quantitatively measured.
  In addition, the first reagent was stored for 7 days at 37 ° C. [the present invention (0.625 mM) relative to the measured value when the first reagent was the first reagent [control reagent] stored for 7 days at 5 ° C. ] To 1st reagent [invention (10 mM)], the relative ratio of the measured values in sample-j is 72.2% in the first reagent [invention (0.625 mM)], The reagent [present invention (1.25 mM)] is 94.1%, the first reagent [present invention (2.5 mM)] is 95.3%, and the first reagent [present invention (5 mM)] is 95%. 1%, and 94.3% for the first reagent [the present invention (10 mM)].
  From the result of storing the first reagent at 37 ° C. or 5 ° C. for 7 days, when the first reagent is the first reagent [the present invention (0.625 mM)] to the first reagent [the present invention (10 mM)] It can be seen that a decrease in the measured value during storage of the measurement reagent is suppressed and stabilized.
  That is, the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention, wherein the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent contains no glucose or glucose at a concentration of 10 mM or less. Even if the first reagent is stored at 37 ° C. for 7 days, the creatine kinase activity value in the sample can be quantitatively measured up to a high value range, but the first reagent does not contain glucose or its When the glucose concentration was less than 10 mM, it was confirmed that the creatine kinase activity value in the sample could not be quantitatively measured.
  In addition, according to this example, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention was stabilized by suppressing the decrease in measured value even when stored under extremely severe conditions of 37 ° C., that is, It was again confirmed that the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention has an effect that it can be kept stable for a long period of time and can accurately measure creatine kinase activity for a long period of time.
  Furthermore, according to this example, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention is effective in suppressing the decrease in the measured value particularly in the high value range where the creatine kinase activity value is high. It was confirmed once again that it has the effect that it can be maintained.
[Example 3] (Confirmation of stabilizing effect of the present invention at the time of storage-3)
  The stabilizing effect at the time of storage in the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention was confirmed.
  Specifically, the effect of stabilization when the second reagent of the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention was stored at 37 ° C. for 7 days was confirmed.
1. Reagent for measuring creatine kinase activity
(1) First reagent
First reagent [invention (5 mM)]
  The “first reagent [present invention (5 mM)]” in (1) (b) of Example 1 was used as the “first reagent [present invention (5 mM)]”.
(2) Second reagent
(A) Second reagent [the present invention (0 mM)]
  The “second reagent [present invention (0 mM)]” in (2) (a) of Example 1 was used as the “second reagent [present invention (0 mM)]”.
(B) Preparation of second reagent [present invention (10 mM)]
  The following reagent components were dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 8.0 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and containing a 10 mM glucose, a second reagent [ The present invention (10 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 10.0 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 4,000 Unit / L
  Imidazole 120 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 26μM
  Creatine phosphate disodium salt 120 mM
(C) Preparation of second reagent [conventional invention (30 mM)]
  The following reagent components were dissolved in pure water so as to have the respective concentrations described above, adjusted to pH 8.0 (20 ° C.) with 0.1 N acetic acid, and containing a 30 mM glucose, a second reagent [ Conventional invention (30 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 30.0 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 4,000 Unit / L
  Imidazole 120 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 26μM
  Creatine phosphate disodium salt 120 mM
(D) Preparation of second reagent [conventional invention (40 mM)]
  The following reagent components were dissolved in pure water so as to have the respective concentrations described above, adjusted to pH 8.0 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and a second reagent containing 40 mM glucose [ Conventional invention (40 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 40.0 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 4,000 Unit / L
  Imidazole 120 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 26μM
  Creatine phosphate disodium salt 120 mM
(E) Preparation of second reagent [conventional invention (50 mM)]
  The following reagent components were dissolved in pure water to the respective concentrations described above, adjusted to pH 8.0 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and containing a 50 mM glucose, a second reagent [ Conventional invention (50 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 50.0 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 4,000 Unit / L
  Imidazole 120 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 26μM
  Creatine phosphate disodium salt 120 mM
(F) Preparation of second reagent [conventional invention (60 mM)]
  Each of the following reagent components was dissolved in pure water so as to have the stated concentration, adjusted to pH 8.0 (20 ° C.) with 0.1N acetic acid, and contained a 60 mM concentration of second reagent [ Conventional invention (60 mM)] was prepared.
  D-glucose (anhydrous) 60.0 mM
  Glucose-6-phosphate dehydrogenase [Roche Diagnostics, Leuconostoc mesenteroides, derived from recombinant] 4,000 Unit / L
  Imidazole 120 mM
  Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt 2mM
  Sodium azide 7.7 mM
  Magnesium acetate (tetrahydrate) 10 mM
  ADP monopotassium salt 2 mM
  Diadenosine pentaphosphate trilithium salt 26μM
  Creatine phosphate disodium salt 120 mM
2. sample
(1) Diluted sample
  A human serum sample prepared by adding rabbit creatine kinase MM isozyme was prepared (added serum sample), and this added serum sample was prepared as “sample diluent” (5.0 mM succinate buffer [pH 7.0 (20 ° C.)]. ]) To be 1/10, 2/10, 3/10, 4/10, 5/10, 6/10, 7/10, 8/10, and 9/10, respectively. “Sample-A” to “Sample-I” were prepared.
  The added serum sample was designated as “Sample-J” (10/10).
  (A) “Sample-A”: 1/10 dilution of added serum sample
  (B) “Sample-B”: 2/10 dilution of added serum sample
  (C) “Sample-C”: diluted serum sample by 3/10
  (D) “Sample-D”: 4/10 dilution of added serum sample
  (E) “Sample-E”: diluted serum sample 5/10
  (F) “Sample-F”: 6/10 dilution of added serum sample
  (G) “Sample-G”: dilution of added serum sample by 7/10
  (H) “Sample-H”: diluted added serum sample 8/10
  (I) “Sample-I”: added serum sample diluted 9/10
  (J) “Sample-J”: added serum sample
(2) Non-containing sample
  The “sample dilution liquid” in the above (1) was a sample not containing creatine kinase and having a creatine kinase activity value of 0 Unit / L (unit / L), that is, a “free sample”.
3. Reagent storage
(1) Storage at 37 ° C
  (2) (a) second reagent [present invention (0 mM)], (b) second reagent [present invention (10 mM)], (c) second reagent [conventional invention (30 mM) ], (D) second reagent [conventional invention (40 mM)], (e) second reagent [conventional invention (50 mM)], and (f) second reagent [conventional invention (60 mM)], Each was stored at 37 ° C. in the dark for 7 days.
(2) Storage at 5 ° C
  The first reagent (1) of the first aspect (the present invention (5 mM)) was stored at 5 ° C. in a dark place for 7 days.
4). Measurement of creatine kinase activity in samples
  The measurement of the creatine kinase activity value of each sample in the above 2 was performed by the double kinetic method using an automatic analyzer TBA-120FR manufactured by Toshiba Medical Systems.
(1) The first reagent of (1) of (1) above, which is stored in 5.6 μL of each of the samples of (2) (1) to (2) at 5 ° C. for 7 days in (2) of the above [the present invention (5 mM)] was added and reacted at 37 ° C.
(2) Next, the amount of change in absorbance from 8 points (136.18 seconds after the addition of the first reagent) to 16 points (280.46 seconds after the addition of the first reagent) is measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 1”]. (Measurement of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(3) Next, between 16 points (280.46 seconds after addition of the first reagent) and 17 points (298.49 seconds after addition of the first reagent), 7 days at 37 ° C. in (1) above 40 μL of the stored second reagent (a) of the above (2) (the present invention (0 mM)) was added and reacted at 37 ° C.
(4) Next, the change in absorbance from 24 points (424.74 seconds after the addition of the first reagent) to 33 points (587.005 seconds after the addition of the first reagent) was measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 2”]. (Measurement of change in absorbance by combining the amount of change in absorbance according to the activity value of creatine kinase contained in the sample and the amount of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(5) Next, the activity value of creatine kinase contained in the sample was determined by the following calculation formula.
  Creatine kinase activity value (Unit / L) = {(ΔA2-ΔRB2) −c × (ΔA1-ΔRB1)} × (S + V1+ V2) × 106÷ (K × d × S) = {(ΔA2-ΔRB2) −0.805 × (ΔA1-ΔRB1)} × 5.83 × 103
  In this calculation formula, ΔA1Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 1”, ΔA2Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 2”, ΔRB1Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 1” when the sample is the above “free sample”, ΔRB2Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 2” when the sample is the above “free sample”, and S is the amount of sample [5.6 μL ], V1Is the amount of the first reagent [160 μL], V2Is the amount of the second reagent [40 μL], c is the liquid amount correction coefficient [(S + V1) ÷ (S + V1+ V2) = 0.805], K is the theoretical molar extinction coefficient of NADPH [6.30 × 103L. mole-1・ Cm-1(Main wavelength: 340 nm, sub wavelength: 405 nm)] and d represent the optical path length [1.00 cm] of the cell.
(6) Further, in the above (3), instead of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). Except that the second reagent of (1) (2) (b) [present invention (10 mM)] stored for 7 days is used, and the operation is performed as in (1) to (5) above. As a result, the creatine kinase activity value of each sample was obtained when the second reagent [the present invention (10 mM)] was used.
(7) Further, in the above (3), instead of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is increased to 37 ° C. in the above (1). Except that the second reagent (c) of 1) (2) (conventional invention (30 mM)) stored for 7 days is used, and the operation is performed as in (1) to (5) above. As a result, the activity value of creatine kinase of each sample when the second reagent [conventional invention (30 mM)] was used was obtained.
(8) Further, in the above (3), instead of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is changed to 37 ° C. in the above (1). Except that the second reagent (d) of (1) (2) (conventional invention (40 mM)) stored for 7 days is used, and the operation is performed as in (1) to (5) above. As a result, the creatine kinase activity value of each sample was obtained when the second reagent [conventional invention (40 mM)] was used.
(9) Further, in (3) above, instead of the second reagent [invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in (3) above, the temperature is increased to 37 ° C. in (1) above. Except that the second reagent (e) of (1) (2) (conventional invention (50 mM)) stored for 7 days is used, and the operation is performed as in (1) to (5) above. As a result, the activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the second reagent [conventional invention (50 mM)] was used.
(10) Further, in the above (3), instead of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days in the above (1), the temperature is adjusted to 37 ° C. in the above (1). Except that the second reagent (2) of (1) (2) (conventional invention (60 mM)) stored for 7 days is used, and the procedure is performed as in (1) to (5) above. As a result, the creatine kinase activity value of each sample was obtained when the second reagent [conventional invention (60 mM)] was used.
5). Measurement result
  Table 5 shows the results obtained by measuring the creatine kinase activity value of each sample in 4 above.
  In Table 5, the value shown in the column “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  In addition, the value shown in the column of “[2] Activity value difference” indicates that the first reagent of the same sample is the first reagent [present invention (5 mM) from the value of the “[1] activity value” column in each sample. )] <5 ° C., dark place, stored for 7 days> and the second reagent is the second reagent [invention (0 mM)] <37 ° C., dark place, stored for 7 days> The difference value [Unit / L] obtained by subtracting the value in the “activity value” column is shown.
  The value shown in the column “[3] Relative ratio” is the same as the value in the column “[1] Activity value” in each sample, and the first reagent of the same sample is the first reagent [present invention (5 mM) [<1] activity when the second reagent is the second reagent [the present invention (0 mM)] <37 ° C, dark place, preserved for 7 days> The value divided by the value in the “value” column is shown as a percentage.
Figure 0005982608
6). Consideration
(1) In Table 5, when the second reagent is the second reagent stored at 37 ° C. for 7 days [the present invention (10 mM)], the measured value is also the second reagent stored at 37 ° C. for 7 days [the present invention (0 mM)] is almost the same as the measured value.
  In contrast, the second reagent stored at 37 ° C. for 7 days [conventional invention (30 mM)], the second reagent [conventional invention (40 mM)], the second reagent [conventional invention (50 mM)], or In the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)], the measured value is lower than that of the second reagent [present invention (0 mM)] stored at 37 ° C. for 7 days.
  In this case, the higher the creatine kinase activity value, the greater the degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent. The degree of decrease in the measured value (the value of “[2] Activity value difference” in Table 5) is For example, when the sample is “Sample-H” to “Sample-J”, the second reagent is −3 Unit / L to −19 Unit / L when the second reagent is the second reagent [conventional invention (30 mM)], In the case of the reagent [conventional invention (40 mM)], it is -29 Unit / L to -39 Unit / L, and in the case of the second reagent [conventional invention (50 mM)], it is -44 Unit / L to -53 Unit / L. In the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)], it is -70 Unit / L to -86 Unit / L.
  From the result of storing this second reagent at 37 ° C. for 7 days, when the glucose concentration of the second reagent is 30 mM, 40 mM, 50 mM, or 60 mM, the second reagent does not contain glucose or is 10 mM or less. It can be seen that there is a large difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored compared to the case where the concentration of glucose is included, and the measured value has decreased.
  And when a 2nd reagent does not contain glucose or contains glucose with a density | concentration of 10 mM or less, it turns out that the fall of a measured value is suppressed and stabilized.
(2) From the above, the present invention is characterized in that the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM, and the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 10 mM or less. The reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention is stabilized by suppressing a decrease in the measured value even when stored under extremely severe conditions of 37 ° C. compared to the conventional reagent for measuring creatine kinase activity, That is, it was reconfirmed that the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention has an effect that it can be kept stable for a long period of time and can accurately measure creatine kinase activity for a long period of time.
  Further, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention is more effective than the conventional creatine kinase activity measuring reagent in suppressing the decrease in the measured value particularly in the high range where the creatine kinase activity value is high. It was reconfirmed that the reagent for measuring creatine kinase activity has the effect of maintaining linearity in the high value range for a long period of time.
[Example 4] (Confirmation of stabilizing effect of the present invention upon storage-4)
  The stabilizing effect at the time of storage in the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention was confirmed.
  Specifically, in the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention, the first reagent was prepared at the time of measurement or stored at 5 ° C. for 10 months, and the second reagent was stored at 5 ° C. for 10 months. The thing (or the thing prepared at the time of measurement) was used, and the effect of stabilization was confirmed.
1. Reagent for measuring creatine kinase activity
(1) First reagent
(A) First reagent [the present invention (5 mM)]
  The “first reagent [present invention (5 mM)]” in (1) (b) of Example 1 was used as the “first reagent [present invention (5 mM)]”.
(B) First reagent [the present invention (10 mM)]
  The “first reagent [present invention (10 mM)]” in (1) (1) of Example 1 was used as the “first reagent [present invention (10 mM)]”.
(2) Second reagent
(A) Second reagent [the present invention (0 mM)]
  The “second reagent [present invention (0 mM)]” in (2) (a) of Example 1 was used as the “second reagent [present invention (0 mM)]”.
(B) Second reagent [the present invention (10 mM)]
  The “second reagent [the present invention (10 mM)]” in (2) and (b) of Example 3 was used as the “second reagent [the present invention (10 mM)]”.
(C) Second reagent [conventional invention (60 mM)]
  The “second reagent [conventional invention 60 mM]” of (2), (f) of Example 3 was used as the “second reagent [conventional invention (60 mM)]”.
2. sample
(1) Diluted sample
  A human serum sample prepared by adding human creatine kinase BB isozyme was prepared (added serum sample), and this added serum sample was designated as “sample diluent” (5.0 mM succinate buffer (pH 7.0 (20 ° C.)). ) Are diluted to 1/10, 2/10, 3/10, 4/10, 5/10, 6/10, 7/10, 8/10, and 9/10, respectively. Sample- (1) ”to“ Sample- (9) ”were prepared.
  The added serum sample was designated as “Sample- (10)” (10/10).
  (A) “Sample- (1)”: 1/10 dilution of added serum sample
  (B) “Sample— (2)”: 2/10 dilution of added serum sample
  (C) “Sample- (3)”: diluted serum sample by 3/10
  (D) "Sample- (4)": Addition serum sample diluted 4/10
  (E) "Sample- (5)": Addition serum sample diluted 5/10
  (F) “Sample- (6)”: 6/10 dilution of added serum sample
  (G) "Sample- (7)": Addition serum sample diluted 7/10
  (H) "Sample- (8)": Addition serum sample diluted 8/10
  (I) "Sample- (9)": Addition serum sample diluted 9/10
  (J) “Sample- (10)”: added serum sample
(2) Non-containing sample
  The “sample dilution liquid” in the above (1) was a sample not containing creatine kinase and having a creatine kinase activity value of 0 Unit / L (unit / L), that is, a “free sample”.
3. Reagent storage or measurement preparation
(1) Storage at 5 ° C
  The first reagent (1) (a) of the present invention (1) (the present invention (5 mM)) and the first reagent (the present invention (10 mM)) of (1) are each at 5 ° C. for 10 months in the dark. saved.
  In addition, the second reagent of the above (2) (a) [the present invention (0 mM)], the second reagent of the (b) [present invention (10 mM)], and the second reagent of the (c) [conventional invention] (60 mM)] were also stored at 5 ° C. in the dark for 10 months.
(2) Preparation during measurement
  For the first reagent (1) (a) of the present invention (1) (the present invention (5 mM)) and the first reagent (the present invention (10 mM)) of (b), the creatine kinase activity value of the following 4 samples Preparation was also performed at the time of measurement and used for measurement.
  In addition, the second reagent (conventional invention (60 mM)) of (1) (2) (1) above was also prepared and used for measurement when measuring the creatine kinase activity value of the following 4 samples.
4). Measurement of creatine kinase activity in samples
  The measurement of the creatine kinase activity value of each sample in the above 2 was performed by the double kinetic method using an automatic analyzer TBA-120FR manufactured by Toshiba Medical Systems.
(1) The first reagent of (a) in (1) (a) prepared at the time of this measurement as described in (2) above in 5.6 μL of each of the samples in (2) (1) to (2) above [2] 160 μL of the present invention (5 mM)] was added and reacted at 37 ° C.
(2) Next, the amount of change in absorbance from 8 points (136.18 seconds after the addition of the first reagent) to 16 points (280.46 seconds after the addition of the first reagent) is measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 1”]. (Measurement of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(3) Next, between 16 points (280.46 seconds after addition of the first reagent) and 17 points (298.49 seconds after addition of the first reagent), 10 months at 5 ° C. in (1) above 40 μL of the second reagent (a) (1) (the present invention (0 mM)) stored in (1) above was added and reacted at 37 ° C.
(4) Next, the change in absorbance from 24 points (424.74 seconds after the addition of the first reagent) to 33 points (587.005 seconds after the addition of the first reagent) was measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 2”]. (Measurement of change in absorbance by combining the amount of change in absorbance according to the activity value of creatine kinase contained in the sample and the amount of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(5) Next, the activity value of creatine kinase contained in the sample was determined by the following calculation formula.
  Creatine kinase activity value (Unit / L) = {(ΔA2-ΔRB2) −c × (ΔA1-ΔRB1)} × (S + V1+ V2) × 106÷ (K × d × S) = {(ΔA2-ΔRB2) −0.805 × (ΔA1-ΔRB1)} × 5.83 × 103
  In this calculation formula, ΔA1Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 1”, ΔA2Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 2”, ΔRB1Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 1” when the sample is the above “free sample”, ΔRB2Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 2” when the sample is the above “free sample”, and S is the amount of sample [5.6 μL ], V1Is the amount of the first reagent [160 μL], V2Is the amount of the second reagent [40 μL], c is the liquid amount correction coefficient [(S + V1) ÷ (S + V1+ V2) = 0.805], K is the theoretical molar extinction coefficient of NADPH [6.30 × 103L. mole-1・ Cm-1(Main wavelength: 340 nm, sub wavelength: 405 nm)] and d represent the optical path length [1.00 cm] of the cell.
(6) Further, in the above (3), in place of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 5 ° C. for 10 months in the above (1), 5 ° C. in the above (3). Except that the second reagent (b) of (1) (2) (this invention (10 mM)) stored for 10 months is used as in (1) to (5). The creatine kinase activity value of each sample was obtained when the second reagent [invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> was used as two reagents.
(7) Further, in the above (3), in place of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 5 ° C. for 10 months in the above (1), 5 ° C. in the above (3). (1) to (5), except that the second reagent of (1) (2) (c) [conventional invention (60 mM)] stored for 10 months is used. The creatine kinase activity value of each sample was obtained when the second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> was used as two reagents.
(8) Also, in the above (3), instead of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 5 ° C. for 10 months in the above (1), this is the same as (3) in (3) above. Except for using the second reagent of (1) (2) (c) [conventional invention (60 mM)] prepared at the time of measurement, the operation was carried out as in the above (1) to (5) as the second reagent. The activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation during measurement> was used.
(9) Further, in the above (1), instead of the first reagent (1) (a) of the above (1) (1) [this invention (5 mM)] prepared at the time of this measurement as in (2) of the above 3, As described in (1) to (8) above, except that the first reagent (1) (b) of the above 1 (1) (this invention (10 mM)) prepared at the time of this measurement is used as described in 3 (2). The first reagent [present invention (10 mM)] <preparation during measurement> was used as the first reagent, and the second reagent [present invention (0 mM)] <5 ° C. in the dark.・ Storage for 10 months>, second reagent [invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, storage for 10 months>, second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, for 10 months Preservation> or the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation during measurement> for each sample of creatine kinase To obtain a sexual value.
(10) Further, in the above (1), instead of the first reagent (1) (a) of the above (1) (1) [this invention (5 mM)] prepared at the time of this measurement as in (2) of the above 3, (1) to (8) above, except that the first reagent (the present invention (5 mM)) of (1) of (1) of the above (1) stored at 5 ° C. for 10 months in (1) of 3 is used. The above-mentioned first reagent (the present invention (5 mM)) <5 ° C., dark place, stored for 10 months> is used as the first reagent, and the second reagent [the present invention is used as the second reagent] (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>, second reagent [present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>, second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C, dark place, storage for 10 months> or the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation during measurement> Obtain an active value of Chin kinase.
(11) Furthermore, in the above (1), instead of the first reagent (1) (a) of the above (1) (1) [this invention (5 mM)] prepared at the time of this measurement as in (2) of the above 3, (1) to (8) above, except that the first reagent (the present invention (10 mM)) of (1) (b) of 1 above (1) stored at 5 ° C. for 10 months in 3 (1) is used. The above-mentioned first reagent (the present invention (10 mM)) <5 ° C., dark place, stored for 10 months> is used as the first reagent, and the second reagent [the present invention is used as the second reagent. (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>, second reagent [present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>, second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, storage for 10 months>, or second sample [conventional invention (60 mM)] <preparation during measurement> Obtain an active value of rare Chin kinase.
5). Measurement result
(1) First reagent [invention (5 mM)] <Preparation during measurement>
  In the above (1) to (8), the first reagent [present invention (5 mM)] <preparation during measurement> is used as the first reagent, and the second reagent [present invention (0 mM) is used as the second reagent. )] <5 ° C./dark place / 10 months storage>, second reagent [present invention (10 mM)] <5 ° C./dark place / 10 months storage>, second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 Table 6 shows the measurement results of the activity value of creatine kinase of each sample when the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation at the time of measurement> is used, respectively. It was.
  In Table 6, the value shown in the column “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  In addition, the value shown in the column of “[2] Activity value difference” indicates that the first reagent of the same sample is the first reagent [present invention (5 mM) from the value of the “[1] activity value” column in each sample. )] <Preparation upon measurement> and the difference between the second reagent [conventional invention (60 mM)] and <preparation upon measurement> minus the value in the column "[1] Activity value" Indicates the value [Unit / L].
  The value shown in the column “[3] Relative ratio” is the same as the value in the column “[1] Activity value” in each sample, and the first reagent of the same sample is the first reagent [present invention (5 mM) ] The value obtained by dividing by the value in the column of [1] Activity Value when the second reagent is the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation at measurement>. Shown in the display.
(2) First reagent [invention (10 mM)] <Preparation during measurement> During use
  In the above (9), the first reagent [the present invention (10 mM)] <preparation during measurement> is used as the first reagent, and the second reagent [the present invention (0 mM)] <5 as the second reagent. C, dark place, storage for 10 months>, second reagent [invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>, second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place Table 7 shows the measurement results of the activity value of creatine kinase of each sample when the storage was performed for 10 months> or the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation during measurement> was used.
  In Table 7, the value shown in the column “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  In addition, the value shown in the column “[2] Activity value difference” indicates that the value of the column “[1] Activity value” in each sample is the same as that of the first reagent [the present invention (10 mM) of the same sample. )] <Preparation upon measurement> and the difference between the second reagent [conventional invention (60 mM)] and <preparation upon measurement> minus the value in the column "[1] Activity value" Indicates the value [Unit / L].
  In addition, the value shown in the column “[3] Relative ratio” is the same as the value in the column “[1] Activity value” in each sample, and the first reagent of the same sample is the first reagent [invention (10 mM) ] The value obtained by dividing by the value in the column of [1] Activity Value when the second reagent is the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation at measurement>. Shown in the display.
(3) First reagent [invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>
  In the above (10), the first reagent [the present invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> is used as the first reagent, and the second reagent [the present reagent is used as the second reagent. Invention (0 mM)] <5 ° C./dark place / 10 months storage>, second reagent [present invention (10 mM)] <5 ° C./dark place / 10 months storage>, second reagent [conventional invention (60 mM) ] <5 ° C., dark place, storage for 10 months>, or the measurement result of the activity value of creatine kinase of each sample when using the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation at measurement> This is shown in FIG.
  In Table 8, the value shown in the column of “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  In addition, the value shown in the column of “[2] Activity value difference” indicates that the first reagent of the same sample is the first reagent [present invention (5 mM) from the value of the “[1] activity value” column in each sample. )] <5 [deg.] C., dark place, storage for 10 months> and the second reagent is the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation upon measurement> The difference value [Unit / L] obtained by subtracting the value is shown.
  The value shown in the column “[3] Relative ratio” is the same as the value in the column “[1] Activity value” in each sample, and the first reagent of the same sample is the first reagent [present invention (5 mM) ] <5 ° C, dark place, storage for 10 months>, and the second reagent is the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation during measurement> in the column of [1] Activity Value The value divided by the value is shown as a percentage.
(4) First reagent [invention (10 mM)] <5 ° C./dark place / store for 10 months>
  In the above (11), the first reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> is used as the first reagent, and the second reagent [the present one is used as the second reagent. Invention (0 mM)] <5 ° C./dark place / 10 months storage>, second reagent [present invention (10 mM)] <5 ° C./dark place / 10 months storage>, second reagent [conventional invention (60 mM) ] <5 ° C., dark place, storage for 10 months>, or the measurement result of the activity value of creatine kinase of each sample when using the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation at measurement> 9 shows.
  In Table 9, the value shown in the column “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  In addition, the value shown in the column “[2] Activity value difference” indicates that the value of the column “[1] Activity value” in each sample is the same as that of the first reagent [the present invention (10 mM) of the same sample. )] <5 [deg.] C., dark place, storage for 10 months> and the second reagent is the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation upon measurement> The difference value [Unit / L] obtained by subtracting the value is shown.
  In addition, the value shown in the column “[3] Relative ratio” is the same as the value in the column “[1] Activity value” in each sample, and the first reagent of the same sample is the first reagent [invention (10 mM) ] <5 ° C, dark place, storage for 10 months>, and the second reagent is the second reagent [conventional invention (60 mM)] <preparation during measurement> in the column of [1] Activity Value The value divided by the value is shown as a percentage.
Figure 0005982608
Figure 0005982608
Figure 0005982608
Figure 0005982608
6). Consideration
(1) First reagent [invention (5 mM)] <Preparation during measurement>
  In Table 6 showing the measurement results when the first reagent is the first reagent [present invention (5 mM)] <Preparation at measurement>, the second reagent was stored for 10 months at 5 ° C. [Conventional invention] (60 mM)], the measured value was compared with the measured values of the second reagent [the present invention (0 mM)] and the second reagent [the present invention (10 mM)], which were also stored at 5 ° C. for 10 months, The value is low.
  In this case, the higher the creatine kinase activity value, the greater the degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent. The degree of decrease in the measured value (the value of “[2] Activity value difference” in Table 6) is For example, when the sample is “Sample- (8)” to “Sample- (10)”, the second reagent is the second reagent [the present invention (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> Is -291 Unit / L to -365 Unit / L, and in the case of the second reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place and stored for 10 months>, it is −274 Unit / L to −290 Unit / L. Yes, and in the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, storage for 10 months>, it is -390 Unit / L to -458 Unit / L.
  From the result of storing this second reagent at 5 ° C. for 10 months (or preparation at the time of measurement), when the glucose concentration of the second reagent is 60 mM, the second reagent does not contain glucose or has a concentration of 10 mM or less. It can be seen that there is a large difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored compared to the case of containing glucose, and the measured value has decreased.
  And when a 2nd reagent does not contain glucose or contains glucose with a density | concentration of 10 mM or less, it turns out that the fall of a measured value is suppressed and stabilized.
(2) First reagent [invention (10 mM)] <Preparation during measurement> During use
  In Table 7 showing the measurement results when the first reagent is the first reagent [present invention (10 mM)] <preparation during measurement> the second reagent stored for 10 months at 5 ° C. [conventional invention] (60 mM)], the measured value was compared with the measured values of the second reagent [the present invention (0 mM)] and the second reagent [the present invention (10 mM)], which were also stored at 5 ° C. for 10 months, The value is low.
  In this case as well, the higher the creatine kinase activity value, the greater the degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent. The degree of decrease in the measured value (the value of “[2] Activity value difference” in Table 7) is For example, in the case of samples “Sample- (8)” to “Sample- (10)”, the second reagent is the second reagent [invention (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> In the case of -294 Unit / L to -341 Unit / L, and in the case of the second reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place and stored for 10 months> -278 Unit / L to -285 Unit / L In the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, preserved for 10 months>, it is −379 Unit / L to −439 Unit / L.
  From the result of storing this second reagent at 5 ° C. for 10 months (or preparation at the time of measurement), when the glucose concentration of the second reagent is 60 mM, the second reagent does not contain glucose or has a concentration of 10 mM or less. It can be seen that there is a large difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored compared to the case of containing glucose, and the measured value has decreased.
  And when a 2nd reagent does not contain glucose or contains glucose with a density | concentration of 10 mM or less, it turns out that the fall of a measured value is suppressed and stabilized.
(3) First reagent [invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>
  In Table 8 showing the measurement results when the first reagent is the first reagent [the present invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>, the second reagent is stored for 10 months at 5 ° C. The measured value in the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)] is the same as that of the second reagent [present invention (0 mM)] or the second reagent [present invention (10 mM)] stored for 10 months at 5 ° C. It is a low value compared with the measured value in the case.
  In this case as well, the higher the creatine kinase activity value, the greater the degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent. The degree of decrease in the measured value (the value of “[2] Activity value difference” in Table 8) For example, in the case of samples “Sample- (8)” to “Sample- (10)”, the second reagent is the second reagent [invention (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> In the case of -598 Unit / L to -704 Unit / L, and in the case of the second reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place and stored for 10 months>, −560 Unit / L to −674 Unit / L In the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, preserved for 10 months>, it is −851 Unit / L to −1,122 Unit / L.
  From the result of storing this second reagent at 5 ° C. for 10 months (or preparation at the time of measurement), when the glucose concentration of the second reagent is 60 mM, the second reagent does not contain glucose or has a concentration of 10 mM or less. It can be seen that there is a large difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored compared to the case of containing glucose, and the measured value has decreased.
  Furthermore, when the glucose concentration of the second reagent is 60 mM, the degree of decrease in the measured value is as described in (1) and (2) above when the first reagent is stored at 5 ° C. for 10 months. Thus, it can be seen that the first reagent is larger than the one prepared at the time of measurement.
  And when a 2nd reagent does not contain glucose or contains glucose with a density | concentration of 10 mM or less, it turns out that the fall of a measured value is suppressed and stabilized.
(4) First reagent [invention (10 mM)] <5 ° C./dark place / store for 10 months>
  In Table 9 showing the measurement results when the first reagent is the first reagent [invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months>, the second reagent is stored for 10 months at 5 ° C. The measured value in the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)] is the same as that of the second reagent [present invention (0 mM)] or the second reagent [present invention (10 mM)] stored for 10 months at 5 ° C. It is a low value compared with the measured value in the case.
  In this case as well, the higher the creatine kinase activity value, the greater the decrease in the measured value due to the storage of the measurement reagent. The degree of decrease in the measured value (the value of “[2] Activity value difference” in Table 9) is For example, in the case of samples “Sample- (8)” to “Sample- (10)”, the second reagent is the second reagent [invention (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 10 months> In the case of −652 Unit / L to −769 Unit / L, and in the case of the second reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place and stored for 10 months>, −617 Unit / L to −751 Unit / L In the case of the second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, storage for 10 months>, it is from −1,057 Unit / L to −1,279 Unit / L.
  From the result of storing this second reagent at 5 ° C. for 10 months (or preparation at the time of measurement), when the glucose concentration of the second reagent is 60 mM, the second reagent does not contain glucose or has a concentration of 10 mM or less. It can be seen that there is a large difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored compared to the case of containing glucose, and the measured value has decreased.
  Furthermore, when the glucose concentration of the second reagent is 60 mM, the degree of decrease in the measured value is as described in (1) and (2) above when the first reagent is stored at 5 ° C. for 10 months. Thus, it can be seen that the first reagent is larger than the one prepared at the time of measurement.
  And when a 2nd reagent does not contain glucose or contains glucose with a density | concentration of 10 mM or less, it turns out that the fall of a measured value is suppressed and stabilized.
(5) Summary
  From the above, the creatine kinase of the present invention is characterized in that the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM and the second reagent contains no glucose or contains glucose at a concentration of 10 mM or less. The activity measuring reagent is stabilized and prevented from lowering its measured value even when stored for a long period of 10 months at 5 ° C., compared to a conventional creatine kinase activity measuring reagent, It was reconfirmed that the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention has an effect that it can be kept stable for a long period of time and can accurately measure creatine kinase activity for a long period of time.
  Further, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention is more effective than the conventional creatine kinase activity measuring reagent in suppressing the decrease in the measured value particularly in the high range where the creatine kinase activity value is high. It was reconfirmed that the reagent for measuring creatine kinase activity has the effect of maintaining linearity in the high value range for a long period of time.
[Example 5] (Confirmation of stabilizing effect of the present invention upon storage-5)
  The stabilizing effect at the time of storage in the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention was confirmed.
  Specifically, in the reagent for measuring creatine kinase activity of the present invention, the first reagent used is one stored at 5 ° C. for 12 months (or prepared at the time of measurement), and the second reagent is used at 5 ° C. for 12 months. Using the stored one (or the one prepared at the time of measurement), the effect of stabilization was confirmed.
1. Reagent for measuring creatine kinase activity
(1) First reagent
(A) First reagent [the present invention (5 mM)]
  The “first reagent [present invention (5 mM)]” in (1) (b) of Example 1 was used as the “first reagent [present invention (5 mM)]”.
(B) First reagent [the present invention (10 mM)]
  The “first reagent [present invention (10 mM)]” in (1) (1) of Example 1 was used as the “first reagent [present invention (10 mM)]”.
(C) First reagent [conventional invention (25 mM)]
  The “first reagent [conventional invention (25 mM)]” of (1) (1) in Example 1 was used as the “first reagent [conventional invention (25 mM)]”.
(2) Second reagent
(A) Second reagent [the present invention (0 mM)]
  The “second reagent [present invention (0 mM)]” in (2) (a) of Example 1 was used as the “second reagent [present invention (0 mM)]”.
(B) Second reagent [conventional invention (30 mM)]
  The “second reagent [conventional invention 30 mM]” in (2) (c) of Example 3 was used as the “second reagent [conventional invention (30 mM)]”.
(C) Second reagent [conventional invention (60 mM)]
  The “second reagent [conventional invention 60 mM]” of (2), (f) of Example 3 was used as the “second reagent [conventional invention (60 mM)]”.
2. sample
(1) Diluted sample
  A human serum sample prepared by adding human creatine kinase BB isozyme was prepared (added serum sample), and this added serum sample was designated as “sample diluent” (5.0 mM succinate buffer (pH 7.0 (20 ° C.)). ) Are diluted to 1/10, 2/10, 3/10, 4/10, 5/10, 6/10, 7/10, 8/10, and 9/10, respectively. Sample- [1] ”to“ Sample- [9] ”were prepared.
  The added serum sample was designated as “Sample- [10]” (10/10).
  (A) “Sample- [1]”: 1/10 dilution of added serum sample
  (B) "Sample- [2]": Addition serum sample diluted 2/10
  (C) “Sample- [3]”: 3/10 dilution of added serum sample
  (D) "Sample- [4]": The added serum sample was diluted 4/10
  (E) "Sample- [5]": Addition serum sample diluted 5/10
  (F) "Sample- [6]": Addition serum sample diluted 6/10
  (G) “Sample- [7]”: Diluted added serum sample by 7/10
  (H) "Sample- [8]": Addition serum sample diluted 8/10
  (I) "Sample- [9]": Addition serum sample diluted 9/10
  (J) "Sample- [10]": added serum sample
(2) Non-containing sample
  The “sample dilution liquid” in the above (1) was a sample not containing creatine kinase and having a creatine kinase activity value of 0 Unit / L (unit / L), that is, a “free sample”.
3. Reagent storage or measurement preparation
(1) Storage at 5 ° C
  (1) (a) first reagent [present invention (5 mM)], (b) first reagent [present invention (10 mM)], and (c) first reagent [conventional invention (25 mM)] ] Were each stored at 5 ° C. in the dark for 12 months.
  In addition, the second reagent (a) of the above (2) (the present invention (0 mM)), the second reagent of the (b) [conventional invention (30 mM)], and the second reagent of the (c) [conventional invention] (60 mM)] was also stored at 5 ° C. in the dark for 12 months.
(2) Preparation during measurement
  The first reagent (1) of (1) (a) [invention (5 mM)] is also prepared at the time of measuring the creatine kinase activity value of the following four samples, and is used as a control reagent for the first reagent. used.
  The second reagent (1) of (2) (c) above (conventional invention (60 mM)) was also prepared at the time of measuring the creatine kinase activity value of the following four samples, and the control of the second reagent Used as a reagent for the measurement.
4). Measurement of creatine kinase activity in samples
  The measurement of the creatine kinase activity value of each sample in the above 2 was performed by the double kinetic method using an automatic analyzer TBA-120FR manufactured by Toshiba Medical Systems.
(1) First of (1) (a) of (1) above, which was stored in 5.6 μL of each sample of (2) (1) to (2) above at (5) at 12 ° C. for 12 months. 160 μL of a reagent [the present invention (5 mM)] was added and reacted at 37 ° C.
(2) Next, the amount of change in absorbance from 8 points (136.18 seconds after the addition of the first reagent) to 16 points (280.46 seconds after the addition of the first reagent) is measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 1”]. (Measurement of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(3) Next, between 16 points (280.46 seconds after addition of the first reagent) and 17 points (298.49 seconds after addition of the first reagent), 12 months at 5 ° C. in (1) above 40 μL of the second reagent (a) (1) (the present invention (0 mM)) stored in (1) above was added and reacted at 37 ° C.
(4) Next, the change in absorbance from 24 points (424.74 seconds after the addition of the first reagent) to 33 points (587.005 seconds after the addition of the first reagent) was measured at the main wavelength of 340 nm and the sub wavelength of 405 nm. Measured [“photometry 2”]. (Measurement of change in absorbance by combining the amount of change in absorbance according to the activity value of creatine kinase contained in the sample and the amount of change in absorbance according to the activity value of adenylate kinase contained in the sample)
(5) Next, the activity value of creatine kinase contained in the sample was determined by the following calculation formula.
  Creatine kinase activity value (Unit / L) = {(ΔA2-ΔRB2) −c × (ΔA1-ΔRB1)} × (S + V1+ V2) × 106÷ (K × d × S) = {(ΔA2-ΔRB2) −0.805 × (ΔA1-ΔRB1)} × 5.83 × 103
  In this calculation formula, ΔA1Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 1”, ΔA2Is the change in absorbance per minute (Abs / min) measured in “Photometry 2”, ΔRB1Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 1” when the sample is the above “free sample”, ΔRB2Is the absorbance change amount per minute (reagent blind value) (Abs / min) measured in “photometry 2” when the sample is the above “free sample”, and S is the amount of sample [5.6 μL ], V1Is the amount of the first reagent [160 μL], V2Is the amount of the second reagent [40 μL], c is the liquid amount correction coefficient [(S + V1) ÷ (S + V1+ V2) = 0.805], K is the theoretical molar extinction coefficient of NADPH [6.30 × 103L. mole-1・ Cm-1(Main wavelength: 340 nm, sub wavelength: 405 nm)] and d represent the optical path length [1.00 cm] of the cell.
(6) Further, in the above (1), in place of the first reagent [the present invention (5 mM)] stored at 5 ° C. for 12 months in the above (1), 5 ° C. in the above (1) Except that the first reagent (1) of (1) (b) [this invention (10 mM)] stored for 12 months is used as in (1) to (5), The activity value of creatine kinase of each sample was obtained when the above-mentioned first reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months> was used as one reagent.
(7) Further, in the above (1), in place of the first reagent [the present invention (5 mM)] stored at 5 ° C. for 12 months in the above (1), the above (1), 5 ° C. Except that the first reagent (1) of (1) (c) [conventional invention (25 mM)] stored for 12 months is used as in (1) to (5). The creatine kinase activity value of each sample was obtained when the above-mentioned first reagent [conventional invention (25 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months> was used as one reagent.
(8) Further, in the above (3), in place of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 5 ° C. for 12 months in 3 (1) above, 5 ° C. in (1) above. (1) to (7), except that the second reagent of (1) (2) (b) [conventional invention (30 mM)] stored for 12 months was used. As the first reagent, the first reagent [invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>, the first reagent [invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months> Or the first reagent [conventional invention (25 mM)] <5 ° C., dark place, preserved for 12 months>, and the second reagent as the second reagent [conventional invention (30 mM)] <5 ° C., dark place -The activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the storage for 12 months was used.
(9) Further, in the above (3), in place of the second reagent [the present invention (0 mM)] stored at 5 ° C. for 12 months in the above (1), 5 ° C. in the above (3) (1) to (7) except that the second reagent (c) of (1) (2) (conventional invention (60 mM)) stored for 12 months was used. As the first reagent, the first reagent [invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>, the first reagent [invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months> Or the first reagent [conventional invention (25 mM)] <5 ° C./dark place / stored for 12 months>, and the second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C./dark place -The activity value of creatine kinase was obtained for each sample when the storage for 12 months was used.
(10) Further, [A] In the above (1), instead of the first reagent [this invention (5 mM)] stored at 5 ° C. for 12 months in the above (1), the above (2) Using the control reagent of the first reagent prepared at the time of the measurement as described above, and [B] in the above (3), the second reagent stored at 5 ° C. for 12 months in (3) above [3] In place of the present invention (0 mM)], using the control reagent of the second reagent prepared at the time of measurement as described in (2) of 3 above, except for these [A] and [B], The operation was carried out as in (1) to (5), and the activity value of creatine kinase in each sample was obtained when the control reagent of the first reagent and the control reagent of the second reagent were used.
5). Measurement result
  Table 10 shows the measurement results of the creatine kinase activity value of each sample in 4.
  In Table 10, the value shown in the column “[1] Activity value” indicates the activity value [Unit / L] of creatine kinase of each sample.
  The value shown in the column “[2] Activity value difference” is the same as that of the first reagent in the same sample from the value in the column “[1] Activity value” for each sample. And the difference value [Unit / L] obtained by subtracting the value in the “[1] Activity value” column when the second reagent is the control reagent of the second reagent.
  The value shown in the column “[3] Relative ratio” is the same as the value in the column “[1] Activity value” for each sample, and the first reagent of the same sample is the control reagent of the first reagent. Yes, and the value divided by the value in the column “[1] Activity value” when the second reagent is the control reagent of the second reagent is shown as a percentage.
Figure 0005982608
6). Consideration
(1) Second reagent [invention (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>
  In Table 10, in the measurement results when the second reagent is the second reagent [the present invention (0 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>, the first reagent was stored at 5 ° C. for 12 months. The measured value in the case of the first reagent [conventional invention (25 mM)] is the value of the first reagent [the present invention (5 mM)] and the first reagent [the present invention (10 mM)] stored at 5 ° C. for 12 months. It tends to be lower than the measured value.
  In this case, the higher the creatine kinase activity value, the greater the degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent. The degree of decrease in the measured value (the value of “[2] Activity value difference” in Table 10) is For example, in the case of “sample- [8]” to “sample- [10]”, the first reagent is the first reagent [the present invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months> -32 Unit / L to -117 Unit / L, and in the case of the first reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>, from −88 Unit / L to −487 Unit / L In the case of the first reagent [conventional invention (25 mM)] <5 ° C., dark place, preserved for 12 months>, it is -157 Unit / L to -660 Unit / L.
(2) Second reagent [conventional invention (30 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>
  In Table 10, even when the second reagent is the second reagent [conventional invention (30 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>, the first reagent is stored at 5 ° C. for 12 months. The measured value in the case of the first reagent [conventional invention (25 mM)] is the case of the first reagent [present invention (5 mM)] and the first reagent [present invention (10 mM)] stored for 12 months at 5 ° C. It tends to be lower than the measured value.
  Even in this case, the sample having a higher creatine kinase activity value tends to have a greater degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent, and the degree of decrease in the measured value (value of “[2] difference in activity value” in Table 10). For example, in the case of samples “sample- [8]” to “sample- [10]”, the first reagent is the first reagent [invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months> Is 64 Unit / L to -457 Unit / L, and in the case of the first reagent [the present invention (10 mM)] <5 ° C, dark place and stored for 12 months>, -369 Unit / L to -472 Unit / L In the case of the first reagent [conventional invention (25 mM)] <5 ° C., dark place, preserved for 12 months>, it is -403 Unit / L to -500 Unit / L.
(3) Second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>
  In Table 10, even when the second reagent is the second reagent [conventional invention (60 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months>, the first reagent is stored at 5 ° C. for 12 months. The measured value in the case of the first reagent [conventional invention (25 mM)] is the case of the first reagent [present invention (5 mM)] and the first reagent [present invention (10 mM)] stored for 12 months at 5 ° C. It tends to be lower than the measured value.
  Even in this case, the sample having a higher creatine kinase activity value tends to have a greater degree of decrease in the measured value due to storage of the measurement reagent, and the degree of decrease in the measured value (value of “[2] difference in activity value” in Table 10). For example, in the case of samples “sample- [8]” to “sample- [10]”, the first reagent is the first reagent [invention (5 mM)] <5 ° C., dark place, stored for 12 months> Is -188 Unit / L to -688 Unit / L, and in the case of the first reagent [invention (10 mM)] <5 ° C, dark place, stored for 12 months>, -300 Unit / L to -702 Unit / L In the case of the first reagent [conventional invention (25 mM)] <5 ° C., dark place, preserved for 12 months>, it is -320 Unit / L to -803 Unit / L.
(4) Summary of the first reagent
  As described above, from the result of storing the first reagent at 5 ° C. for 12 months (or preparation during measurement), when the glucose concentration of the first reagent is 25 mM, the glucose concentration of the first reagent is 5 mM or 10 mM. Compared to a certain case, it can be seen that there is a difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored, and the measured value tends to decrease.
  And when the glucose concentration of a 1st reagent is 5 mM or 10 mM, it turns out that the fall of a measured value is suppressed and stabilized in any case.
(5) Summary of the second reagent
  As described above, when the glucose concentration of the second reagent is 30 mM or 60 mM based on the result of storing the second reagent at 5 ° C. for 12 months (or preparation during measurement), the glucose concentration of the second reagent is 0 mM. It can be seen that there is a difference in the degree of decrease in the measured value when the measurement reagent is stored compared to a certain case (that is, when the second reagent does not contain glucose), and the measured value tends to decrease.
  And when a 2nd reagent does not contain glucose (in the case of 0 mM), the fall of a measured value is suppressed and it turns out that it is stabilized.
(6) Summary
  From the above, the creatine kinase of the present invention is characterized in that the first reagent contains glucose at a concentration of 0.5 mM to 10 mM and the second reagent contains no glucose or contains glucose at a concentration of 10 mM or less. The activity measuring reagent is stabilized by suppressing a decrease in the measured value even when stored for a further long period of 12 months at 5 ° C., compared to a conventional creatine kinase activity measuring reagent, That is, it was reconfirmed that the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention has an effect that it can be kept stable for a long period of time and can accurately measure creatine kinase activity for a long period of time.
Further, the creatine kinase activity measuring reagent of the present invention is more effective than the conventional creatine kinase activity measuring reagent in suppressing the decrease in the measured value particularly in the high range where the creatine kinase activity value is high. It was reconfirmed that the reagent for measuring creatine kinase activity has the effect of maintaining linearity in the high value range for a long period of time.

Claims (9)

第1試薬及び第2試薬よりなるクレアチンキナーゼ活性測定試薬であって、第1試薬がアデノシン5’−二リン酸又はこの塩、ヘキソキナーゼ又はグルコキナーゼグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)又はこれらの塩、チオール化合物、及びグルコースを含み、かつ当該グルコースの濃度が0.5mM〜10mMにあり、第2試薬がクレアチンリン酸又はこの塩、及びグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼを含み、かつグルコースを含まないか又は10mM以下の濃度のグルコースを含むものであることを特徴とするクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 A reagent for measuring creatine kinase activity comprising a first reagent and a second reagent, wherein the first reagent is adenosine 5′-diphosphate or a salt thereof, hexokinase or glucokinase , glucose-6-phosphate dehydrogenase , β-nicotinamide Adenine dinucleotide (oxidized form) or β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or a salt thereof, a thiol compound, and glucose, and the concentration of the glucose is 0.5 mM to 10 mM, wherein the reagent comprises a creatine phosphate or a salt and glucose-6-phosphate dehydrogenase, and is intended to include glucose or 10mM following concentrations without glucose, creatine kinase activity measuring reagent. 第1試薬のグルコースの濃度が1.25mM〜5mMである、請求項1記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 The concentration of glucose in the first reagent is 1.25MM~5mM, claim 1 Symbol placement of creatine kinase activity measuring reagent. 第1試薬のグルコースの濃度が2mM〜5mMである、請求項1〜請求項のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 The creatine kinase activity measuring reagent according to any one of claims 1 to 2 , wherein the glucose concentration of the first reagent is 2 mM to 5 mM. 第2試薬がグルコースを含まないか又は5mM以下の濃度のグルコースを含むものである、請求項1〜請求項のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of claims 1 to 3 , wherein the second reagent does not contain glucose or contains glucose at a concentration of 5 mM or less. 第2試薬がグルコースを含まないものである、請求項1〜請求項のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 The reagent for measuring creatine kinase activity according to any one of claims 1 to 4 , wherein the second reagent does not contain glucose. 第1試薬の、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼの活性値が、200Unit/L〜5,000Unit/Lである、請求項1〜請求項のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 The creatine kinase activity measuring reagent according to any one of claims 1 to 5 , wherein the activity value of glucose-6-phosphate dehydrogenase of the first reagent is 200 Unit / L to 5,000 Unit / L. 第2試薬の、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼの活性値が、試料と第1試薬と第2試薬が混合された最終反応液において500Unit/L以上となるように調整されている、請求項1〜請求項のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 The activity value of glucose-6-phosphate dehydrogenase of the second reagent is adjusted so as to be 500 Unit / L or more in the final reaction solution in which the sample, the first reagent, and the second reagent are mixed. The creatine kinase activity measuring reagent according to any one of claims 6 to 6 . 第1試薬及び第2試薬が液状試薬である、請求項1〜請求項のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 The creatine kinase activity measuring reagent according to any one of claims 1 to 7 , wherein the first reagent and the second reagent are liquid reagents. β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(酸化型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(還元型)若しくはこの塩を用い、β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(酸化型)若しくはこの塩を用い、又はβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩に替えてβ−チオニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(還元型)若しくはこの塩を用いる、請求項1〜請求項のいずれか一項記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。 In place of β-nicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or salt thereof, β-thionicotinamide adenine dinucleotide (oxidized form) or salt thereof is used, and β-nicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or salt thereof is used. In place of β-thionicotinamide adenine dinucleotide (reduced form) or a salt thereof, β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (oxidized form) or in place of this salt, β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphate ( Oxidized form) or a salt thereof, or β-thionicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) or a salt thereof instead of β-nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (reduced form) or a salt thereof, The creatine tincture according to any one of claims 1 to 8. Reagent activity measurement reagent.
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