JP5982367B2 - 微生物組成物及び方法 - Google Patents

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Description

部分的に腐植化された天然有機物によって特徴付けられる溶存有機物質の農学的に許容可能な複合混合物と、少なくとも1つの農学的に許容可能な微生物とを含む組成物及び製剤、並びに根粒形成、発芽、出芽、根の発達及び栄養摂取のうちの少なくとも1つを改善するための種子処理のために該組成物を使用する方法、並びに、種子又は植物の病気に対する感受性を低下させるため及び/又は植物生産を改善するための方法が開示される。具体的には、農学的に許容可能な微生物は、接種材料、前接種材料又はトランス接種材料(trans−inoculant)である。
本分野では、有機化合物の様々な混合物が肥料添加物として提案されてきた。具体的には、フミン酸組成物であるBio−Liquid Complex(商標)が、微量栄養素、より具体的には、陽イオン性栄養素の土壌から植物への移動を支援するために、Bio Ag Technologies International(1999)www.phelpstek.com/portfolio/humic_acid.pdfに記載されている。
American Agritech製のTriFlex(商標)Bloom Formula栄養素組成物は、「リン酸、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、ケイ酸カリウム[及び]ケイ酸ナトリウム」を含むと記載されている。American Agritech製のTriFlex(商標)Grow Formula 2−4−1栄養素組成物は、「硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸アンモニウム、リン酸カリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カリウム、[及び]ケイ酸ナトリウム」を含むと記載されている。両組成物は、「選択されたビタミン、植物組織培養成分、必須アミノ酸、海藻、フミン酸、フルボ酸及び炭水化物によって栄養価が高められている」と言われている。例えば、www.horticulturesource.com/product_info.php/products_id/82を参照のこと。これらの製品は、主にフルーツ及び花卉作物の「土壌を用いないハイドロガーデニング」(すなわち、水耕栽培)のために処方されていると言われているが、コンテナの土壌の庭(container soil gardens)における慣用の化学肥料よりも優れていると言われている。水耕の又は土壌の生育培地への施用とは対照的に、葉面散布に関するそれらの適合性や、その他は言及されていない。www.americanagritech.com/product/product_detail.asp?ID=I&pro_id_pk=4−0を参照のこと。
Actagro,LLCが所有する商標、Monarch(商標)は、2−20−15主要植物栄養素とともに天然有機物質由来の非植物栄養素有機組成物を3%含む、肥料組成物である。
部分的に腐植化された天然有機物によって特徴付けられる溶存有機物質の農学的に許容可能な複合混合物を含む第1の成分と、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物である第2の成分と、農学的に許容可能な除草剤、農薬、肥料、成長調整剤及びそれらの混合物から選ばれる、少なくとも一種の任意の成分とを含む、組成物が提供される。
種子と、部分的に腐植化された天然有機物によって特徴付けられる溶存有機物質の農学的に許容可能な複合混合物を含む第1の成分と、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物である第2の成分と、農薬、肥料、成長調整剤の農学的に許容可能な供給源及びそれらの混合物から選ばれる、少なくとも一種の任意の成分とを含む、種子組成物も提供される。
さらに、植物の種子、葉の表面又はその場所(locus)を、部分的に腐植化された天然有機物によって特徴付けられる溶存有機物質の農学的に許容可能な複合混合物を含む第1の成分と、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物である第2の成分とに接触させるステップを含み、第1及び第2の成分が、第1の成分とも第2の成分とも接触させない種子に比べて、発芽、出芽、根の発達、収量増加及び栄養摂取のうちの1つ以上を促進する方法も提供される。
さらに、第1の成分と少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物とを含む組成物を、種子又は種子の場所に施用するステップを含む、根粒形成、発芽、成長、収量又は種子の栄養摂取を改善する方法が提供される。
本明細書に開示される実施態様の試験態様の実験結果をグラフにより示す図である。 本明細書に開示される実施態様の試験態様の実験結果をグラフにより示す図である。 本明細書に開示される実施態様の試験態様の実験結果をグラフにより示す図である。 本明細書に開示される実施態様の試験態様の実験結果をグラフにより示す図である。
定義された組成の天然有機物質を含む第1の成分と、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物とを含む、種子の根粒形成、成長、栄養素又は健康のための組成物、及び種子の処理方法、及びその被覆が、一部において本明細書に開示され、記載される。一態様において、微生物は、接種材料、前接種材料及び/又はトランス接種材料である。少なくとも一種の農薬(個別に又は総称して、殺昆虫剤、殺真菌剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、植物栄養素又はそれらの組み合わせ)を含む、少なくとも一種の任意の成分が使用可能である。本明細書に開示され、記載される組成物は、意図される施用方法、それらが施用されるべき種子の種、植物の生育条件及び他の因子によって変化する。
本明細書に開示され、記載される組成物は、水溶液、水中油エマルジョン、又は油中水エマルジョン、分散液、種子被覆又はポリマー含有被覆の形態をとることができる。
<第1の成分>
本明細書に開示され、記載される組成物の第1の成分は、天然有機物に富む供給源から単離され、水溶液中に抽出された有機分子の混合物を含む。天然有機物は、主に、土壌環境中で時間をかけて様々な程度まで変化した植物物質に由来する。植物物質のいくつかは、環境中に最近堆積したものである。天然有機物の少なくとも一部は、腐植化プロセスの一部を介して、部分的に腐植化された天然有機物となった。腐植化は、天然有機物の、微生物、真菌及び/又は(熱、圧力、太陽光、雷、火などの)環境による分解及び/又は酸化を含む。最も好ましくは、第1の成分は、実質的に腐植化されていない天然有機物(部分的に腐植化された天然有機物)を含む。一態様において、天然有機物は、典型的に約5ppm〜約500ppmの溶存有機物(DOM)を含むか又は提供する環境から得られる。他の態様においては、天然有機物は、典型的に約500ppm〜約3000ppmのDOMを含むか又は提供する環境から得られる。
天然有機物には、供給源及び供給源に関する一般的な環境条件に依存して、通常、数千もの化合物が存在し、極めて複雑である。フルボ酸(CAS No.479−66−3)及びフミン酸(CAS No.1415−93−6)などのフミン質は、天然有機物に由来する有機複合体の例である。しかしながら、以下に記載のとおり、第1の成分は、フルボ酸及びフミン酸に比べて化学的及び生物学的に独特である。
第1の成分は、微生物、真菌及び/又は(熱、圧力、太陽光、雷、火などの)環境による分解プロセスなどの上記の腐植化プロセスの間に形成される有機物である溶存有機物を含む。天然有機物の他の天然の分解プロセス又は人工の分解プロセスも含まれてよく、又は使用されてよい。一態様においては、第1の成分は、実質的に腐植化されていない、大部分が天然の有機物(例えば、部分的に腐植化された天然有機物)を含む。腐植化量は、例えば、13C NMRなどの既知の方法を用いて決定され、特性決定することができる。
一態様において、第1の成分は、天然有機物をその供給源から取り出し、任意選択的に、加工し及び/又は濃縮して、その元の供給源に比べて約10倍〜約5000倍の溶存有機物(DOM)濃度レベルを有する第1の成分を提供することにより得られる。他の態様においては、溶存有機物(DOM)濃度レベルの第1の成分濃度は約7500倍〜約50,000倍とすることができる。第1の成分は、DOM濃度が約10ppm〜約700,000ppmであるように調整され得る。好ましくは、第1の成分は、DOM濃度が約1000ppm〜約500,000ppmであるように調整され得る。第1の成分は、水溶液中、(例えば、10,500ppm、11,000ppm、11,500ppm、12,000ppmなどの)500ppmきざみの任意のppm値を含む、1000ppmと50,000ppmとの間の任意のppm値によって表されるDOM値に調整され得る。例えば、約75,000ppmと約750,000ppmとの間の極度に濃縮された組成物を調製しうるなど、他のDOM濃度も使用され得る。例えば、元の供給源の約30,000倍の濃度は、約550,000ppmのDOMを含むことができる。ある態様においては、第1の成分は、およそ、約91%〜約99%の水であり、残部の有機物質は、主に少量のアルカリ、アルカリ土類及び遷移金属塩を含むDOMである。さらなる他の態様においては、第1の成分のDOMは、水性溶液による再構成に好適な形態に乾燥又は凍結乾燥されている。
第1の成分は、物質の複合混合物であり、典型的には、いかなる単一の構造式でも十分でない、化合物の不均一混合物である。以下にさらに検討されるとおり、第1の成分の元素的及び分光学的評価は、フミン酸及びフルボ酸などのほとんどの他のフミン質ベースの有機複合体から第1の成分を差別化する。一貫性を与え、天然由来の物質の正常変動を相殺するために、第1の成分の個々のバッチの混合が実施されてもよい。
詳細な化学的及び生物学的試験は、第1の成分の物質の複合混合物が、フミン酸及びフルボ酸に比較して、その植物に対する生物学的効果及びその化学組成の両方において独特の組成物であることを示した。
<第1の成分の特性決定及び方法>
組成物の第1の成分を構成する有機化合物は、(例えば、分子量、異なる官能基の間での炭素の分布、相対的な元素組成、アミノ酸含量、炭化水素含量等による)様々な方法で特性決定することができる。一態様において、第1の成分は、フミン質ベースの物質の既知の標準に対して特性決定された。
異なる官能基の間での炭素分布を特性決定する目的のために好適な技術としては、これらに限定されるものではないが、13C−NMR、元素分析、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析(FTICR−MS)及びフーリエ変換赤外分光分析(FTIR)が挙げられる。第1の成分及びフミン質標準の化学的特性決定は、エレクトロスプレーイオン化フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析(ESI−FTICR−MS)、フーリエ変換赤外分光分析(FTIR)を用いて、及び金属の場合にはICP−AESを用いる元素分析を用いて、Huffman Laboratories,Inc.及びUniversity of Washingtonによって実施した。
第1の成分の元素、分子量及び分光学による特性決定は、主にリグニン及びタンニン化合物(並びに縮合型及び非縮合型タンニンの混合物)、縮合芳香族化合物並びに微量の脂質及び無機物からなる有機複合体と一致する。225〜700ダルトンの分子量範囲の数千の化合物が存在し、化合物の大多数は一分子あたり約10〜約39個の炭素原子を有する。第1の成分は、一般に、炭素、酸素及び水素と少量の窒素及びイオウからなる。第1の成分は、5%を超えるレベルのカリウム及び鉄も含有する。
第1の成分中に典型的に存在する溶解固形物の元素組成を表Aに示す。有機化合物が無機要素から分離されると、元素の内訳は、C 55%、H 4%、O 38%、N 1.8%及びS 2.2%である。
Figure 0005982367
予備的分析は、第1の成分中に存在する有機化合物のクラスの中で、リグニン及びタンニン(縮合型及び非縮合型の混合物)、縮合芳香族化合物、未確認物質及びいくつかの脂質が存在することを明らかにする。これらの化合物クラスのそれぞれは、ある程度の狭いMw範囲及び炭素数/分子によってさらに特性決定される。第1の成分の第1の代表的なサンプリングに関する、様々な化合物クラスのそれぞれの数及びパーセンテージ、それらのMW及び炭素原子/分子(炭素範囲)の内訳を表B1に示す。
Figure 0005982367
第1の成分に関する3つの異なる製造バッチの平均に基づく第2の代表的なサンプリングに関する、様々な化合物クラスのそれぞれの数及びパーセンテージ、それらのMW及び炭素原子数/分子(炭素範囲)の内訳を表B2に示す。
Figure 0005982367
上記のクラスの定義において使用した酸素対炭素(O/C)及び水素対炭素(H/C)比を表Cに要約する。
Figure 0005982367
<フミン質標準との比較>
フミン質と第1の成分のサンプルの元素及び構造による比較評価を実施した。International Humic Substances Societyによる3つのフミン質標準、すなわち、レオナルダイトフミン酸(Leonardite Humic Acid)(LHA)、パホキー泥炭フミン酸(Pahokee Peat Humic Acid)(PPHA)、及びスワニーリバーフルボ酸II(Suwanee River Fulvic Acid II)(SRFA)を使用した。各フミン質標準及び第1の成分の各サンプルは、FTIR及びESI−FTICR−MSによって分析した。各フミン質標準の一部を、ESI−FTICR−MS分析のためにNHOH/水に溶解した。第1の成分の3つのサンプル(#1、#2、及び#3)を、陽イオン交換樹脂(AG MP−50、Bio−Rad Laboratgories,Hercules,CA)による分析のために調製した。フミン質標準と第1の成分の各サンプルの比較を表Dに表す。
Figure 0005982367
表Dは、フミン質標準と第1の成分を代表するサンプルの間には大きな相違があることを示す。例えば、O/C比は、すべてのフミン質で0.4未満であるが、第1の成分のサンプルの場合少なくとも0.5である。該サンプルについてのDBEもフミン質標準よりも顕著に低く、平均MWはより大きい。
質量分析法によれば、第1の成分のサンプル中に存在する多数の化合物は、フミン質標準中には実質的に存在しないか又は大きく減少している。特に、第1の成分の少なくとも1つの成分が一種又は複数のタンニン化合物に相当しうる。比較すると、フミン質標準中には、タンニン化合物の%は少量で存在する。例えば、表Eに示すとおり、フルボ酸標準中及びフミン酸標準中では、両標準は、第1の成分のサンプル中に見いだされるタンニンの%の多くても3分の1から4分の1である。
Figure 0005982367
IHSS標準及び第1の成分のサンプルについてのフーリエ変換赤外(FTIR)スペクトルを比較すると、主に、1600〜1800cm−1の領域において類似している。両サンプルセットにおいて、カルボキシル官能基由来のC=O伸縮による1700cm−1周辺の非常に強いピークと、アルケン又は芳香族化合物由来のC=C結合に一致する1590〜1630の領域中のピークが見られる。しかしながら、700〜1450cm−1の領域において顕著な相違が観察される。1160〜1210におけるピークは、すべてのスペクトル中に存在し、アルコール、エーテル、エステル及び酸のC−O結合に由来する。最大の相違は、第1の成分のサンプルにおける870cm−1のピークであり、これは、IHSS標準には存在しない。このピークは、アルケン及び芳香族化合物のC−H結合に起因するかもしれない。
特性評価のデータによれば、第1の成分は、比較的小さな分子又は分子量分布が約300〜約18,000ダルトンの超分子凝集体を含みうる。有機分子混合物がそこから分画される有機物には、様々なフミン質、有機酸及び微生物滲出物が含まれる。この混合物は、脂肪族及び芳香族特性の両方を有することが示される。例として、炭素分布は、カルボニル及びカルボキシル中の約35%、芳香族基中の約30%、脂肪族基中の約18%、アセタール基中の約7%、及び他のヘテロ脂肪族基中の約12%を示す。
いくつかの実施態様において、第1の成分中の化合物の混合物は、有機分子、又は約300〜約30,000ダルトン、例えば、約300〜約25,000ダルトン、約300〜約20,000ダルトン、又は約300〜約18,000ダルトンの分子量分布を有する超分子凝集体を含む。
異なる官能基の間の炭素分布を特性決定するにあたって好適な技術が使用可能であり、これらに限定されるものではないが、13C−NMR、元素分析、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析(FTICR−MS)及びフーリエ変換赤外分光法(FTIR)が挙げられる。
一態様において、カルボキシ及びカルボニル基はあわせて、第1の成分の有機化合物の混合物中の炭素原子の約25%〜約40%、例えば、約30%〜約37%、例示的に約35%の割合を占める。
一実施態様において、芳香族基は、第1の成分の有機化合物の混合物中の炭素原子の約20%〜約45%、例えば、約25%〜約40%、又は約27%〜約35%、例示的に約30%の割合を占める。
一実施態様において、脂肪族基は、第1の成分の有機化合物の混合物中の炭素原子の約10%〜約30%、例えば、約13%〜約26%、又は約15%〜約22%、例示的に約18%の割合を占める。
1つの実施態様において、アセタール及び他のヘテロ脂肪族基は、第1の成分の有機化合物の混合物中の炭素原子の約10%〜約30%、例えば、約13%〜約26%、又は約15%〜約22%、例示的に約19%の割合を占める。
一態様において、第1の成分中、芳香族炭素の脂肪族炭素に対する比は、約2:3〜約4:1、例えば、約1:1〜約3:1、又は約3:2〜約2:1である。
特別な例示的態様において、第1の成分の有機化合物の混合物中の炭素分布は、カルボキシ及びカルボニル基、約35%;芳香族基、約30%;脂肪族基、約18%;アセタール基、約7%;及び他のヘテロ脂肪族基、約12%である。
第1の成分の有機化合物の重量による元素組成は、1つの一連の実施態様において、独立して、C、約28%〜約55%、例示的に約38%;H、約3%〜約5%、例示的に約4%;O、約30%〜約50%、例示的に約40%;N、約0.2%〜約3%、例示的に約1.5%;S、約0.2%〜約4%、例示的に約2%である。
第1の成分の有機化合物の重量による元素組成は、他の一連の実施態様において、独立して、C、約45%〜約55%、例示的に約50%;H、約3%〜約5%、例示的に約4%;O、約40%〜約50%、例示的に約45%;N、約0.2%〜約1%、例示的に約0.5%;S、約0.2%〜約0.7%、例示的に約0.4%である。
特別な例示的態様において、重量による元素分布は、C、約38%;H、約4%;O、約40%;N、約1.5%;及びS、約2%である。第1の成分中、残部は、主として、無機イオン、主にカリウム及び鉄からなる。
他の特別な例示的態様において、第1の成分中の重量による元素分布は、C、約50%;H、約4%;O、約45%;N、約0.5%;及びS、約0.4%である。
様々な態様において、第1の成分中に存在しうる有機化合物のクラスには、アミノ酸、炭化水素(単糖類、二糖類及び多糖類)、糖アルコール、カルボニル化合物、ポリアミン、脂質及びそれらの混合物がある。これらの特別な化合物は、典型的に微量で、例えば、化合物の総量%の5%未満で存在する。
存在しうるアミノ酸の例としては、これらに限定されるものではないが、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、セリン、トレオニン、チロシン及びバリンが挙げられる。
存在しうる単糖類及び二糖類の糖の例としては、これらに限定されるものではないが、グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、アラビノース、リボース及びキシロースが挙げられる。
上記の化学的、元素及び構造的特性決定に基づき、第1の成分は、フミン酸及びフルボ酸又はそれらの組み合わせに対して、化学的及び生物学的に独特である。さらに、遺伝子制御の性質及び範囲、並びに、改善された植物の健康、渇水及び塩分ストレスに対する耐性に関する第1の成分の全体的効果の結果として、通常このような活性及び性質を質的及び量的に欠く既知のフミン酸及び/又はフルボ酸組成物及び処理に対して、第1の成分は概して独特であると考えられる。第1の成分の他の有益な植物機能的属性は、存在するか、又は第1の成分から得られる処理方法及び/又は遺伝子制御によりもたらされる。
理論にとらわれるものではないが、少なくともイオンを錯化する第1の成分の能力が、植物におけるイオンの摂取及び/又は転流を促進することによって植物の栄養摂取を支援すると考えられる。イオンの摂取及び/又は転流の促進は、木部又は師部を介する植物の成長点及び結実点(fruitng point)へのイオンの優先的移動を通じて起こりうる。その代わりに又はそれとともに、イオンの摂取及び/又は転流の促進は、植物又は種子のイオン輸送又は他の生物学的機能に関連する1つ以上の遺伝子の制御を通じて起こりうる。イオンの摂取及び/又は転流の促進は、植え付け前又は後の種子の種皮を介する吸収及び輸送を通じて起こりうる。無機イオンは、陽性荷電した陽イオン又は陰性荷電した陰イオンでありうる。無機陽イオンの例としては、Mg2+、Ca2+、Mn2+、Fe2+及びFe3+が挙げられる。無機陰イオンの例としては、ホウ酸塩及びケイ酸塩が挙げられる。このような可逆的結合又は錯化は、キレート化の形態をとるか又はイオン性又は非イオン性相互作用によるものであり得る。植物の栄養摂取を支援する第1の成分の他の能力が存在するか又は使用されうる。
好適な有機化合物の混合物は、例えば、活性成分がCAS登録番号(CAS Reg.No.)1175006−56−0を有し、第1の成分に相当する、Floratine Biosciences,Inc.(FBS)製のCarbon Boost−S土壌溶液及びKAFE(商標)−F葉面溶液(foliar solution)として販売される製品中に見いだされうる。これらの製品に関する情報は、www.fbsciences.com.において入手可能である。したがって、本明細書に開示され、記載される態様の例示的組成物は、第1の成分としてのCarbon Boost(商標)−S又はKAFE(商標)−F葉面溶液、少なくとも一種の微生物、及び任意選択的に少なくとも一種の農薬を添加することによって調製可能である。
組成物中に存在すべき第1の成分の量は、使用される特定の有機混合物に依存する。この量は、例えば、組成物中の混合物の溶解限界を超えることによって、又は他の必須成分が溶液から抽出されることによって、組成物を物理的に不安定にするほど大量であるべきではない。一方、この量は、標的植物種に施用された場合に促進された根粒形成、発芽、根の発達、栄養摂取、成長、促進されたストレス耐性、又は促進された病害防除を提供できないほど少量であるべきではない。当業者は任意の特定の有機混合物について、任意の特定の用途のための組成物中の有機混合物の量を、日常的な製剤安定性試験及び生物有効性試験によって最適化することができる。
特に、例えばCarbon Boost(商標)−S及びKAFE(商標)−Fの商品名で販売される市販の製剤中に見いだされるように、有機化合物の混合物が使用される場合、栄養素組成物中に必要とされる第1の成分の量は顕著に少ないことがしばしば見出される。例えば、ある状況では、そのような混合物のわずか1重量部(水を除く)が、植物中の沈着部位への、約1000重量部以上もの第2の成分の葉への送達を支援する。他の場合には、日常的な試験に基づいて、より大量の有機混合物の添加が有益であることが見出され得る。典型的には、第1の成分の第2の成分に対する好適な比は、約1:2000〜約1:5、例えば、約1:1000〜約1:10、又は約1:500〜約1:20、例示的に約1:100である。Carbon Boost(商標)−S及びKAFE(商標)−F溶液を有機化合物の供給源として使用する場合、本明細書中の第2の成分の濃縮組成物中に含まれるそのような溶液の好適量は、約5〜25、例えば、約8〜約18、例示的に約12重量部の濃縮組成物中、約1重量部のCarbon Boost(商標)−S又はKAFE(商標)−F溶液である。
任意選択的に、上記の第1の成分及び微生物とともに、追加の成分が本開示の組成物中に存在しうる。例えば、組成物は、任意の成分として、少なくとも一種の農学的に許容可能な農薬をさらに含むことができる。所望により、これらの栄養素の追加の供給源が存在し得る。任意選択的にその供給源が含まれうる他の植物栄養素の例は、カリウム(K)及びイオウ(S)、リン(P)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、銅(Cu)及びホウ素(B)である。
有利には、Ca、Mg、Mn又はFeなどの多価陽イオンと錯体形成することが一般に知られている農薬とともに第1の成分、微生物を含んでいる水性組成物に、Ca+2、Mg+2、Mn+2又はFe+2/3などの多価陽イオンを添加することは、第1の成分の非存在下で多価陽イオン及び農薬を含む溶液に比べて、農薬の効力を実質的に維持することができる。
(例えば、種子又は葉表面の湿潤性を高めるための)界面活性剤、消泡剤、スプレードリフト制御剤、粘度調整剤、凍結防止剤、着色剤、浸透剤(penetrates)などの慣用の製剤アジュバントを含む成分が、任意選択的に、本明細書に開示され、記載される組成物中に存在しうる。組成物の必須成分を不安定化しない限り、これらのいずれもが所望により添加されてもよい。
本明細書に開示され、記載される組成物の調製方法は、典型的に、必須の成分の単純な混合を含む。他の成分との混合前に任意の成分が、所望により好適量の水にあらかじめ溶解されていてもよい。一般に、添加の順番は重要でない。
<微生物>
一態様において、微生物は、第1の成分との併用に有用な接種材料、トランス接種材料又は前接種材料のうちの少なくとも一種を含み、例えば、窒素固定細菌、リン酸塩可溶化細菌(phosphate−solubilizing bacteria)、真菌接種材料、及び複合接種材料を含むことができる。特に明記しない限り、接種材料への言及は、種子に接種又は前接種することのできる、所定の接種材料の分類学的分類のすべての既知の構成要素を含む。例えば、根粒菌、ブラディリゾビウム(Bradyrhizobium)、バシラス(Bacillus)、アゾバクター(Azobactor)、アルホロバクター(Arhrobacter)、シュードモナス、アゾスピリラム(Azospirillum)、藍色細菌、及び菌根菌(mycorrihizal fungae)などの様々な微生物が植物に有益な効果をもたらす。第1の成分と根粒菌との併用について特別に強調されるが、類似の併用原理が他の微生物にも当てはまり、そのうちのいくつかは以下に開示されるが、これらに限定されるものではない。いくつかの態様においては、接種材料は、いかなる農業的利益も提供しない他の微生物を含むことができる。
接種材料としては、ハーバスピリラム・セロペディカ(Herbaspirillum seropedicae)2A、パントエア・アグロメランス(Pantoea agglomerans)P101、パントエア・アグロメランスP102、クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)342、クレブシエラ・ニューモニエzmvsy、ハーバスピリラム・セロペディカZ152、グルコンアセトバクター・ジアゾトロフィカス(Gluconacetobacter diazotrophicus)PA15菌株を、キャリアーと一緒に又はキャリアーなしで含むことができる。接種材料としては、穀草の成長を促進することのできる、パントエア・アグロメランス及びK.ニューモニエ菌株も含むことができる。ハーバスピリラム・セロペディカ2A、パントエア・アグロメランスP101及びP102、並びにクレブシエラ・ニューモニエ342及びzmvsy菌株も使用可能である。
窒素固定細菌接種材料の例としては、根粒菌、例えば、リゾビウム・ジャポニクム(Rhizobium Japonicum)、及びブラディリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhizobium Japanicum)、並びに近縁の属が挙げられる。トリフリトキシン発現種などの遺伝子組換え根粒菌は、トランス接種材料の例である。第1の成分と併用する窒素固定細菌は、マメ科以外の作物に有用であり、例えば、アゾスピリラム及び穀物のためのジアゾトロフィック・リゾバクテリア(diazotrophic rhizobacteria)が挙げられる。
ブラディリゾビウム種としては、商業的に重要なダイズ根粒菌B.ジャポニクム(すなわち、USDA110及び123菌株)、ササゲ群の無差別根粒菌(promiscuous rhizobia)、及び、マメ科植物でないパラスポニアやササゲ及びサイラトロ(siratro)を含む多数の熱帯性マメ科植物に根粒形成するB.パラスポニア(B.parasponia)(以前は、パラスポニア・リゾビウム(Parasponia rhizobium))が挙げられる。B.ジャポニクムの重要な農業的宿主はダイズ(Glycine max)であるが、この細菌は、(例えば、ササゲ及びサイラトロなどの)いくつかの他のマメ科植物に根粒形成し得る。中でも、成長の速い根粒菌としては、マメ、アルファルファ及びクローバーのそれぞれに根粒形成する、リゾビウム・エトリ(Rhizobium etli)、シノリゾビウム・メリロティ(Sinorhizobium meliloti)(以前は、リゾビウム・メリロティ)、及びリゾビウム・レグミノサーラム・ビオバル・トリフォリイ(Rhizobium leguminosarum biovar trifolii)が挙げられる。例えば、リゾビウム種NGR234は、マメ科植物の100を超える属に根粒形成することが示されている。シノリゾリウム・フレディ(Shinorhizobium fredii)(以前は、リゾビウム・フレディ(Rhizobium fredii))は、B,ジャポニクムとは系統発生学的に異なるが、ツルマメ(Glycine soja)(野生のダイズ種)、グリシン・マックス・シーブイ・ペキン(G.max cv.Peking)及び数種の他のダイズ栽培品種に根粒形成する能力を有する。多収性のNolA耐性B.ジャポニクム及びnolA誘導物質が、生来のB.ジャポニクム菌株による非効率的な根粒形成を含む状況のために使用可能である。
例えば、パントエア・アグロメランス及び関連する窒素固定細菌を含むグラム陰性菌株などの所定の土壌細菌は、マメ科植物において根粒形成を刺激するため、及び、おそらく植物病原性真菌の成長を制限するために有用である。他の菌株としては、バークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)2J6(ATCC受入番号55982)、バークホルデリア・セパシアAMMD2358(ATCC受入番号55983)及び受入番号NRRL B−30081を有するアゾスピリルム・ブラシレンセSAB MKB(Azospirilum brasilense SAB MKB)が挙げられる。土壌細菌の他の例としては、例えば、ある真菌に対してダイズ植物の根を保護するために有用な、枯草菌(hay bacillus)又は枯草菌(grass bacillus)として知られるバシラス・スブチリス(Bacillus subtilis)、グラム陽性、カタラーゼ陽性細菌、バシラス・プミルス(Bacillus pumilus)(例えば、GB34菌株)が挙げられる。
リン酸塩可溶化細菌の例としては、例えば、アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)が挙げられる。
真菌接種材料の例としては、例えば、V−A菌根(vesicular−arbuscular mycorrhizae)(VAM)、アーバスキュラー菌根(AM)、ペニシリウム・ビライー(Penicillium bilaii)、及び、ピリフォルミス・インディカ(Piriformis indica)などの内生菌が挙げられる。他の真菌接種材料としては、例えば、根表面の真菌病に対して有効な日和見性で非病原性の植物共生体として特性決定される真菌のトリコデルマ(Trichoderma)属のメンバー、例えば、T.ハルジアナム(T.harzianum)、T.ビリデ(T.viride)及びT.ハマツム(T.hamatum)種を挙げることができる。
想定される具体的な組み合わせとしては、例えば、ペニシリウム・ビライー及び(リゾビウム属及びブラディリゾビウム属を含む)リゾビウム種が挙げられる。
複合接種材料の例としては、例えば、植物成長促進根粒細菌(PGPR)及びアーバスキュラー菌根の菌株の組み合わせ、又は1菌株のみが窒素固定性である、複数菌株接種材料が挙げられる。
本明細書に開示される組成物とともに使用するのに好適なマメ科植物クラスの例としては、様々な品種のマメ、レンズマメ、ハウチワマメ、エンドウマメ及びピーナッツ、ダイズ及びエンドウマメなどの穀実用マメ科作物が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な例としては、これらに限定されないが、アメリカホドイモ(American groundnut)、小豆、黒豆、黒目豆、ヒヨコ豆(ガルバンゾ・ビーン)、ドラムスティック(drumstick)、ドリコスマメ(dolichos bean)、ソラマメ(ブロード・ビーン)、インゲンマメ(French bean)、グアー、インゲンマメ(haricot bean)、ホースグラム(horse gram)、インドマメ(Indian pea)、キドニービーン、レンズマメ、ライマメ、モスビーン、リョクトウ、白インゲンマメ、オクラ、エンドウマメ、ピーナッツ(落花生)、キマメ、ウズラマメ、ツルアズキ(rice bean)、ベニバナインゲン、ダイズ、タルウィ(tarwi)、テパリービーン、ウラドマメ、ビロードマメ、シカクマメ及びササゲ、並びにインディゴフェラ(Indigofera)及びアカシア(Acacia)種の工業用マメ科植物が挙げられる。本明細書に開示される製剤及び組成物に好適な他の例示的なマメ科植物としては、例えば、ピンクビーンズ(Pink Beans)、グリーンベイビーリマ(Green Baby Lima)、チックピーカフェタイプ(Chickpea Cafe Type)、ダークレッドキドニービーンズ(Dark Red Kidney Beans)、ブラックビーンズ(Black Beans)、スモールレッドビーンズ(Small red Beans)、クランベリービーンズグレートノーザンビーンスモールレッド(Cranberry Beans Great Northern bean Small Red)、ミルキーホワイト(Milky White)、ペドロシラーノ(Pedrosillano)、アテナ(Athena)、ベルガ(Belga)、クリムゾン(Crimson)、クリムゾンデコルティケイテッド(Crimson Decorticated)、エストン(Eston)、フレンチグリーン(French Green)、パルディナ(Pardina)、レッドチーフ(Red Chief)、レッドチーフデコルティケイテッド(Red Chief Decorticated)、リクレ(Richle)、ラージグリーン(a Large Green)、レギュラー(Regular)、オーストリアンウィンター(Austrian Winter)、ホールグリーン(Whole Green)、グリーンスプリット(Green Split)、マメ科牧草マロウファット(Marrowfat)、ホールイエロー(Whole Yellow)及びイエロースプリット(Yellow Split)が挙げられる。アルファルファ、タチクローバー、アローリーフクローバー、ベルシームクローバー(Berseem Clover)、ミヤコグサ、サイサーミルクベッチ(Cicer Milkvetch)、ベニバナツメクサ、ヘアリーベッチ(Hairy Vetch)、クラクローバー、ラジノクローバー、マンモスレッドクローバー、ミディアムレッドクローバー、イガマメ、ストロベリークローバー、ホワイトクローバー、及びイエローブロッサムスイートクローバーなどのマメ科牧草を含む。例えば、ギンゴウカン(Leucaena)、クアスタマメ(Cyamopsis)及びセスバニア(Sesbania)種などの休閑/緑肥マメ科植物(fallow/green manure legume)種。他のマメ科植物種としては、多数のアカシア種及びカスタノスペルマム・アウストラーレ(Castanospermum australe)が挙げられる。
接種材料は、例えば、第1の成分を含む水溶液と物理的に混合又はブレンドして、種子処理に好適な製剤となる液体組成物中で施用することができる。種子は、例えば、第1の成分に続いて、例えば、その直後或いは所定の時間又は任意の時間経過後などに、接種材料で連続的に処理することができる。接種材料は、泥炭、特に照射スゲ泥炭などのキャリアーを含むことのできる、固体又は半固体状態で提供することもできる。例えば、接種材料の分散及び種子への施用において慣用される凝集剤、水不溶性及び/又は水溶性ポリマーを含む追加の剤が使用可能である。
<任意の農薬>
任意の成分が使用可能であり、この任意の成分は少なくとも一種の農薬であり得る。ここで、用語「農薬」は、少なくとも一種の除草剤、殺昆虫剤、殺真菌剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、植物栄養素又はそれらの組み合わせを意味する。
通常、除草剤は、種子には施用しないか、又は接種材料及び第1の成分のような組成物とは併用しない。しかしながら、播種予定の場所に偶発的に存在する雑草種子を制御又は改善するのに有効な任意の除草剤など、例えば、イミダゾリノン、スルホニルウレア、グリホサート、グルホシネート、L−ホスフィノトリシン、トリアジン、ベンゾニトリル及びそれらの組み合わせを挙げることが可能である。除草剤としては、Banvel(商標)(BASF)、Clarity(商標)(BASF)、及びVanquish(商標)(Syngenta)などの除草剤中の活性成分である、ジカンバ(3,6−ジクロロ−o−アニス酸又は3,6−ジクロロ−2−メトキシ安息香酸)も挙げられる。除草剤が最終成分として施用され、並びに/又は、第1の成分及び/若しくは微生物から守られる一方、逐次構造のコーティングが使用可能である。
殺昆虫剤としては、例えば、昆虫の制御又は改善に有効な任意の殺昆虫剤が挙げられ、殺卵剤及び殺幼虫剤を含む。例示的な殺昆虫剤としては、有機塩素剤、有機リン剤、カーバーメート、ネオニコチノイド、フェニルピラゾール、及びピレスロイド、例えば、テフルトリン、テルブホス、シペルメトリン、チオジカルブ、リンダン、フラチオカルブ、アセフェート、ブトカルボキシム、カルボフラン、NTN、エンドスルファン、フィプロニル、ジエチオン、アルドキシカルブ、メチオカルブ、オフタノール、(イソフェンホス)、クロルピリホス、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、オキサミル、パラチオン、カプホス(capfos)、ジメトエート、ホノホス、クロルフェンビンホス、カルタップ、フェンチオン、フェニトロチオン、HCH、デルタメトリン、マラチオン、ジスルホトン、クロチアニジン及びそれらの組み合わせが挙げられる。一態様において、農薬は、殺昆虫剤として有効量の、少なくとも一種のネオニコチノイド又はフェニルピラゾール殺昆虫剤、及びそれらの組み合わせを含む。
通常、殺真菌剤は、接種材料と併用して共にダイズなどの種子に施用することはない。しかしながら、それにもかかわらず、例えば、ダイズの種子と第1の成分との併用において、接種材料と、Mefenoxam & Fludioxonil(ApronMaxx RTA,Syngenta USA)などの一定の殺真菌剤混合物を組み合わせることが可能である。殺真菌剤の接種材料に対する影響が最少であるという条件で、他の殺真菌剤及び殺真菌剤混合物も第1の成分と併用することができる。ある態様においては、接種材料の施用の前又は後に連続して、第1の成分と共に又は個々に農薬を施用する。
抗ウイルス剤としては、殺真菌剤の接種材料に対する影響が最小であるという条件で、例えば、無症候性のウイルス、線虫原生動物及び寄生植物の制御又は改善に有効な剤などを第1の成分と組み合わせて含むことができる。
任意の成分としては、例えば、サイトキニン、オーキシン、ジベレリン及びそれらの組み合わせなどの成長制御剤を、上記で列挙された任意の化合物とともに含むこともできる。
任意の成分は、一種又は複数の植物多量栄養素又は植物微量栄養素も含みうる。用語「多量栄養素」は、微量栄養素に比べて大きな比率で植物によって利用される、植物成長のための要素を意味しうる。用語「微量栄養素」は、多量栄養素に比べて少量で使用される、成長中に植物によって利用される要素を意味する。例えば、植物多量栄養素としては、窒素、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウム及びイオウが挙げられる。任意の成分は、様々な組み合わせ及び相対量の個別の多量栄養素を含みうる。例えば、植物微量栄養素としては、鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、モリブデン及びコバルトが挙げられる。多数の化合物及び物質が、任意の成分としての微量栄養素を提供するために利用可能である。様々な組み合わせ及び相対量の微量栄養素が、任意の成分中で利用可能である。任意の成分としては、上記のいずれかに加えて、抗カビ剤、吸収剤、浸透剤及びそれらの組み合わせも挙げられる。
方法
種子処理、根粒形成、発芽、出芽、根の発達、栄養摂取のため、及び/又は種子の病気に対する感受性を低下させるための、本明細書に記載の組成物の使用方法がさらに開示され、提供される。組成物は、単一の種子又は種子群に、バルクで又は連続的プロセスにおいて施用し得る。いくつかの実施態様においては、組成物は、農業用又は園芸用の種子、より特別には、食用穀物に施用される。本明細書中の「食用穀物」は、主にヒトの消費のために栽培される穀物を意味する。本明細書に開示される方法は、播種直前の種子又は貯蔵された種子の両方のために適している。
本方法が、トウモロコシ、小麦、大麦、オート麦、ライ麦、ライ小麦及び米を含む穀物などの(イネ科に属する)イネ科穀物に有益でありうる一方、該方法は、野菜作物、果実作物及び種子作物を含む非イネ科穀物にも非常に適している。本明細書中の用語「果実」及び「野菜」は、それらの農業的又は料理的な意味で用いられ、厳密な植物学的意味で使用されない。例えば、トマト、キュウリ及びズッキーニは、本発明の目的に関して野菜とみなされるが、植物学的に言うと、消費されるのはこれらの作物の果実である。本発明の方法が有用であり得る野菜作物としては、これらに限定されないが、
葉野菜及びサラダ用野菜、例えば、アマランス、ビートの若い葉、ビターリーフ、チンゲンサイ、メキャベツ、キャベツ、キャッツイヤー、セルタス、チョクウィー(choukwee)、ツルムラサキ、チコリー、フユアオイ、菊の葉、コーンサラダ(corn salad)、クレス、タンポポ、エンダイブ、アリタソウ、アカザ、フィドルヘッド(fiddlehead)、フル−テッド・パンプキン(fluted pumpkin)、ゴールデン・サンフィア(golden samphire)、グッド・キング・ヘンリー(Good King Henry)、アイスプラント、ジャンブー、カイラン、ケール、コマツナ、クカ(kuka)、ラゴス・ボロギ(Lagos bologi)、ランドクレス、レタス、ハンゲショウ、モロヘイヤ、ミズナ、カラシナ、白菜、ツルナ、オラーチェ、エンドウの葉、ポルク(polk)、赤チコリー、ロケット(アルグラ)、サムフィア、ハマフダンソウ(sea beet)、ハマナ、シエラ・レオーネ・ボロギ(Sierra Leone bologi)、ソコ(soko)、ギシギシ、ホウレンソウ、スベリヒユ、フダンソウ、タッツオイ、カブの葉、オランダガラシ、ヨウサイ、冬スベリヒユ及びアブラナなど、
花の咲く野菜及び果実のなる野菜、例えば、エイコーン・スクオッシュ(acorn squash)、アルメニアン・キューカンバー(Armenian cucumber)、アボカド、パプリカ、ニガウリ、バターナット・スクオッシュ(butternut squash)、カイグア(caigua)、ケープ・グースベリー(Cape gooseberry)、カイエンペッパー、ハヤトウリ、チリペッパー、キュウリ、ナス(オーベルジン)、アーティチョーク、ヘチマ、マラバル・ゴード(Malabar gourd)、パルワル、パティパン・スクオッシュ(pattypan squash)、多年生キュウリ、カボチャ、カラスウリ、スクオッシュ(マロー)、スイートコーン、スイートペッパー、ティンダ(tinda)、トマト、トマティロ、トウガン、ウエスト・インディアン・ガーキン(West Indian gherkin)及びズッキーニなど、
マメ科の野菜(レギューム)、例えば、アメリカホドイモ、小豆、黒豆、ササゲ、黒目豆、ヒヨコ豆(ガルバンゾ・ビーン)、ドラムスティック、ドリコスマメ(dolichos bean)、ソラマメ(ブロード・ビーン)、インゲンマメ(French bean)、グアー、インゲンマメ(haricot bean)、ホースグラム(horse gram)、インドマメ(Indian pea)、キドニービーン、レンズマメ、ライマメ、モスビーン、リョクトウ、白インゲンマメ、オクラ、エンドウマメ、ピーナッツ(落花生)、キマメ、インゲンマメ(pinto bean)、ツルアズキ(rice bean)、ベニバナインゲン、ダイズ、タルウィ(tarwi)、テパリービーン、ウラドマメ、ビロードマメ、シカクマメ及びササゲなど、
鱗茎野菜及び茎野菜、例えば、アスパラガス、カルドン、セルリアク、セロリ、ジャンボニンニク、ウイキョウ、ニンニク、コールラビ、クラト、リーク、レンコン、ノパル、タマネギ、プロイセンアスパラガス、シャロット、ネギ及びワイルド・リーク(wild leek)など、
根野菜及び塊茎野菜、例えば、アヒパ(ahipa)、アラカチャ、タケノコ、ビートルート、ブラッククミン、ゴボウ、ブロードリーフ・アローヘッド(broadleaf arrowhead)、カマス、カンナ、ニンジン、キャッサバ、チョロギイモ、ダイコン、ラッカセイエンドウ、ゾウコンニャク、エンセーテ、ショウガ、ゴボウ(gobo)、ハンブルグパセリ、ホースラディッシュ、キクイモ、ヒカマ、パースニップ、ピッグナッツ、ヤマハッカ、ジャガイモ、プレイリー・ターナップ(prairie turnip)、ラディッシュ、ルタバガ(スウェーデンカブ)、セイヨウゴボウ、スコルツォネラ、ムカゴニンジン、サツマイモ、タロイモ、ティー(ti)、タイガーナッツ、カブ、ウルーコ(ulluco)、ワサビ、シログワイ、ヤーコン及びヤムなど、並びに
ハーブ類、例えば、アンジェリカ、アニス、バジル、ベルガモット、キャラウェイ、カルダモン、カモミール、チャイブ、シラントロ、コリアンダー、ディル、ウイキョウ、チョウセンニンジン、ジャスミン、ラベンダー、レモンバーム、レモンバジル、レモングラス、マジョラム、ミント、オレガノ、パセリ、ポピー、サフラン、セージ、スターアニス、タラゴン、タイム、ターメリック及びバニラ、などが挙げられる。
本方法が有用であると見いだされ得る果実作物としては、これらに限定されないが、リンゴ、アプリコット、バナナ、ブラックベリー、ブラックカラント、ブルーベリー、ボイズンベリー、カンタループ(cantaloupe)、サクランボ、シトロン、クレメンタイン、クランベリー、ダムソン(damson)、ドラゴンフルーツ、イチジク、ブドウ、グレープフルーツ、グリーンゲージ、グースベリー、グアバ、ハニーデュー、ジャックフルーツ、キーライム、キーウィフルーツ、キンカン、レモン、ライム、ローガンベリー、ロンガン、ビワ、マンダリン、マンゴー、マンゴスチン、メロン、マスクメロン、オレンジ、パパイヤ、モモ、洋ナシ、パーシモン、パイナップル、オオバコ、プラム、ポメロ(pomelo)、ウチワサボテン、マルメロ、ラズベリー、レッドカラント、スターフルーツ、イチゴ、タンジェロ、タンジェリン、タイベリー(tayberry)、アグリフルーツ及びスイカなどが挙げられる。
本方法が有用であると見いだされ得る種子作物、例えば、任意の植物種の種子を生産するために使用される特殊化した作物としては、穀物(例えば、オオムギ、トウモロコシ(メイズ)、キビ、オートムギ、コメ、ライムギ、ソルガム(マイロ)及びコムギ)に加えて、ソバ、ワタ、亜麻の種(アマニ)、マスタード、ポピー、(カノーラを含む)レイプシード、サフラワー、ゴマ及びヒマワリなどの非イネ科種子作物が挙げられる。
本方法が有用であると見いだされ得る、上記のカテゴリーのいずれにも当てはまらない他の作物としては、これらに限定されないが、テンサイ、サトウキビ、ホップ及びタバコが挙げられる。
上で列挙された各作物は、その作物における特定の栄養摂取及び病害防除を必要とする。特定の作物のための本明細書に記載の組成物のさらなる最適化は、過度の実験なしに本開示に基づいて当業者により容易に行うことができる。
本明細書に開示され、記載される組成物の使用方法は、本明細書に記載の組成物を種子、又は種子の場所に施用するステップを含む。
本明細書中の物質又は組成物に適用される用語「農学的に許容可能」は、本明細書に記載のように使用した場合、許容不可能に植物又はその環境を損傷しないか又は毒性を有さず、かつ、該物質に露出されうる使用者その他に対して危険でないこと意味する。
本明細書中の「葉の表面」は、典型的には葉表面であるが、葉柄、托葉、茎、苞葉、花蕾などを含む、植物の他の緑色の部分は活性成分の吸収を許容しうる表面を有しているため、本目的においては、「葉の表面」は、そのような緑色の部分の表面を含むと理解されるだろう。
本明細書中で使用される「場所」は、種子に近接した領域、又はそこに複数の種子が播種されるか又は播種可能な領域であり、根部分及び種子の殻を含む領域を含む。
本明細書中で使用される「種子処理」は、一般に、化合物又は少なくとも一種の活性成分(a.i.又はAI)を含有するか若しくは含む物質の組成物を、種子に接触させることを意味する。化合物又は物質の組成物は、種子に適した任意の形態、例えば、液体、スプレー又は粉末であり得る。種子処理は、種子被覆及び種子粉衣を含む。
本明細書中で使用される「種子被覆」又は「種子粉衣」は、一般に、種子の少なくとも一部の上に形成された被覆又はマトリックスを意味し、該被覆又はマトリックスは少なくとも一種のAIを含有するか又は含む。種子被覆プロセス又は少なくとも一種のAIの被覆からの崩壊/放出を容易化するか、或いは過剰のダストオフを防ぐか、又は処理された種子に着色するために、任意の化合物又は剤が種子被覆に含まれ得る。
本明細書中で使用される用語「種子」は、いかなる特別なタイプの種子にも限定されず、単一の植物種からの種子、複数の植物種からの種子混合物、又は植物種内の様々な系統からの種子ブレンドを意味しうる。開示され、記載される組成物は、裸子植物の種子、双子葉類の被子植物の種子、及び単子葉類の被子植物の種子を処理するために利用可能である。
他の特別な態様においては、有効な種子処理は、第1の成分と、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物、植物成長ホルモンを含む任意の成分を含む組み合わせによって処理された種子を含む。植物成長ホルモンは、アブシジン酸、オーキシン、サイトキニン、ジベレリン、ブラシノリド、サリチル酸、ジャスモン酸、植物ペプチド、ポリアミン及びストリンゴラクトンのクラスからのものであり得る。
本明細書に開示され、記載される組成物は、種子、植物又は場所への施用に先立つさらなる希釈及び/又は水中での混合に適した濃縮形態(例えば、液体、ゲル、又は再構成可能な粉末形態)で提供することができる。或いは、それらは、直接施用のためのすぐに使用できる溶液又は懸濁液として提供することができる。本明細書に開示され、記載される組成物は、肥料溶液及び/又は農薬溶液のような他のAIと併合可能であるため、それらは、そのような他の溶液と混合することによって希釈及び/又は再構成可能である。上記の濃縮組成物は、さらなる希釈に好適である。
<種子、葉及び場所の処理又は被覆>
本明細書に開示され、記載される組成物は、葉、種子又は場所に液体を施用するための任意の慣用システムを用いて施用可能である。最も一般的には、施用は、スプレーすることによって種子に導入可能な液体又は粉末形態の組成物とともに種子を回転ドラムにかけることであり、これが最も便利であると見いだされるであろう。スプレーに関しては、スプレー用の液滴を作り出すために、タンブラーと組み合わせた水圧ノズル及び回転ディスクアトマイザーを含む任意の慣用の噴霧化法が使用可能である。
一態様において、第1の成分と、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物と、一種又は複数の農薬及び/又は一種又は複数の天然の植物ホルモンから選ばれる任意の成分とを含む水性組成物を、種子に接触させるステップを含む、植物種子の健康な成長を促進する方法が提供される。種子は、連続的プロセス又はバッチ処理プロセスにおいて、スプレー、ローリング又は回転ドラムにかけるなどの慣用手段によって組成物と接触され得る。こうして、第1の成分を、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物及び任意の成分と合わせることができる。第1の成分と少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物との組み合わせは、改善された植物の健康及び/又は成長に十分な濃度において水性媒体中で混合され、かつ十分な時間、種子と接触させられる。
種子処理又は種子被覆のためには、第1の成分の量は、約0.01mg/kg種子重量〜約10mg/kg種子重量であり得る。本明細書に開示される組成物の他の濃度が使用可能である。
葉の表面又は場所への施用のためには、本明細書に開示される組成物の施用率は、土壌への施用或いは植物の葉又は場所への葉面散布として、乾燥重量で約0.01グラム/ヘクタール〜約10.0グラム/ヘクタール、乾燥重量で約0.2グラム/ヘクタール〜約2.0グラム/ヘクタール、乾燥重量で0.3グラム/ヘクタール〜約1.5グラム/ヘクタール、又は乾燥重量で約0.4グラム/ヘクタール〜約1.0グラム/ヘクタールであり得る。本明細書に開示される組成物の他の濃度が使用可能である。一態様において、施用された組成物の吸収は典型的に、葉の表面上の散布部位において生じるが、施用された組成物は他の領域に流れ落ちて、そこで吸収されうる。(施用された溶液が葉の表面から落ちて土壌又は植物の他の生育媒体に到達する)ランオフは、一般に望ましくないが、施用された栄養素は、それが植物の予想寿命の間いつでも植物の根系により吸収されうるため、通常全部が失われるわけではない。しかしながら、ランオフを最小化する施用方法が好ましく、このような方法は本分野の当業者に周知である。
上記の濃縮組成物を希釈することにより調製される施用溶液は、本明細書に開示され、記載される組成物及び方法のさらなる態様を表す。
種子処理への適用のために、濃縮組成物は、水で約600倍以上まで、より典型的には、約100倍まで、又は約40倍まで希釈することができる。例示的には、濃縮製品は、約0.01mg/Kg種子〜約10mg/Kg種子、例えば、約0.1mg/Kg種子、.5mg/Kg種子、2.5mg/Kg種子又はそれより多い量で施用し得る。本明細書に開示される組成物の他の濃縮物も使用可能である。
植物の葉への施用のために、濃縮組成物は、水で約600倍以上に希釈することができ、より典型的には、約100倍まで、又は約40倍まで希釈することができる。例示的には、濃縮製品は、約0.1〜約30l/ha、例えば、約5〜約25l/ha、希釈後の総施用量で約60〜約600l/ha、例えば、約80〜約400l/ha又は約100〜約200l/haを施用可能である。本明細書に開示される濃縮組成物の他の濃度も使用可能である。
種子処理への適用のために、濃縮組成物は、約600倍以上まで、より典型的には約100倍まで、又は約40倍まで水で希釈することができる。例示的には、濃縮製品は、約0.1mg/Kg種子〜約100mg/Kg種子、例えば、約0.1mg/Kg種子、1mg/Kg種子、10mg/Kg種子で施用可能である。本明細書に開示される濃縮組成物の他の濃度も使用可能である。
本明細書に開示される組成物は順番に施用することができ、例えば、植物の種子を、第1の成分、少なくとも一種の微生物、及び任意選択的に少なくとも一種の農薬と接触させることができ、発芽後の植物又はその場所を、第1の成分、少なくとも一種の微生物、及び任意選択的に少なくとも一種の農薬と接触させることができる。本明細書に開示され、記載される組成物の葉面散布の頻度は、多くの因子によって変動しうる。比較的高い「スターター」率を適用し、その後1回以上の後続の施用をより低い率とすることが有利であることがある。施用頻度は、例えば、1シーズンあたり1回の施用から3回の施用とすることができる。ある状況では、1回の施用で十分であろう。他の状況では、最初の及び/又は2回目の及び/又は3回目の施用が、植物の特別な成長サイクル又は昆虫、寄生生物、真菌若しくは望ましくない植物種の既知のライフサイクル若しくは固有の習慣に先行するか、それにとって代わるか、又は対応する。
他の態様においては、ポリマー又は他のマトリックスの被覆又は粉衣を種子に適用するステップを含み、該ポリマー又はマトリックスが、第1の成分、及び少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物、任意選択的に一種又は複数の農薬及び/又は一種又は複数の天然の植物ホルモンを含む、植物の種子の健康な成長を促進する方法が提供される。ポリマー又はマトリックスは、第1の成分と、少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物と、任意選択的に一種又は複数の農薬及び/又は一種又は複数の天然の植物ホルモン(総称して、「活性物質」)とを放出することができる。ポリマー又はマトリックスは、温度、水分含量、太陽光、時間又はそれらの組み合わせに応じて、活性物質を放出するように設計することができる。ポリマー又はマトリックスは、速やかに溶解又は崩壊して活性物質を放出するか、或いは、活性物質を経時的に、又は温度、水分含量、太陽光、時間若しくはそれらの組み合わせなどの所定の条件に応じて制御可能に放出することができる。ポリマー又はマトリックスは、例えば、被覆を破壊して水分の進入を可能とする、活性物質を収容するなどのために、別々の層の多層構造であってもよい。好適なポリマー又はマトリックスは、ハイドロゲル、マイクロゲル又はゾル−ゲルを含む。この点で有用な特定の物質及び種子の被覆方法は、例えば、Intellicoat(商標)(Landec Inc., Indiana)、ThermoSeed(商標)(Incotec, Netherlands)、CelPril(商標)Poncho(商標)、Poncho/VOTiVo(商標)(Bayer CropScience)、ApronMaxx(商標)(Syngenta)、及びNacret(商標)(Syngenta)などが使用される方法及び物質を含む。活性物質は、ナノ粒子として提供して、ポリマー又はマトリックス中に取り込むか、或いは、種子の被覆に直接付着させる。ポリマー又はマトリックス被覆の厚さは、約0.01ミル〜約10ミルであり得る。被覆は、機械的及び環境による損傷に対する保護を種子に提供し、条播プロセスを容易化することができる。
上記の種子処理又は種子被覆のためには、第1の成分の量は、約0.01mg/Kg種子重量〜約10mg/Kg種子重量であり得るが、より高い比率も使用可能である。
<種子の根粒形成、発芽、出芽及び成長のための組成物>
上記の詳細に記載された方法は、植物種子の全体的な栄養摂取及び/又は改善された農業経済学的利益のために有用である。促進された根粒形成、発芽、出芽及び成長に関連する任意の利益は、これらに限定されないが、改善された根の発達(例えば、改善された根又は根毛の成長)、より高品質の農産物、(いずれの場合にもより高い農産物収量をもたらす)改善された成長及び/又はより長い成長期、より速い出芽、増加したストレス耐性及び/又は改善されたストレスからの回復を含む改善された植物ストレス管理、増加した機械的強度、改善された耐乾燥性、及び改善された植物の健康を含む、本方法の農業経済学的利益となりうる。これらの利益の任意の組み合わせを得ることができる。
様々な実施態様において改善された種子の根粒形成が観察され、加えて、本明細書に開示され、記載される組成物で処理された種子から、ストレス条件下での改善された種子の根粒形成が観察された。さらに、本明細書に開示され、記載される組成物で処理された出芽種子の健康、及びストレスからの活力のある回復は、そのように処理されていない種子と比べて改善された。
改善された種子の根粒形成、発芽、根の発達、出芽、及び健康、特には、病害、特に細菌性又は真菌性の病害に対する耐性又は防御は、本明細書に開示され、記載される方法の重要な利益である。一実施態様において、昆虫、真菌又は細菌性の病害に対する植物の感受性を低下させるための方法が提供される。「低下した感受性」は、低下した真菌又は細菌感染発生率、及び/又は、かかる感染が植物の健康及び成長に及ぼす影響の減少を含む。理論にとらわれるものではないが、本明細書に開示され、記載される組成物により与えられる改善された栄養摂取は、真菌及び細菌病原体に対する植物の天然の防御を強化すると考えられる。かかる病原体の例としては、これらに限定されるものではないが、アルテリナリア(Alternaria)種、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)、ボトリチス・シネレア(Bottytis cinerea)、コクリオボラス・ミヤビーナス(Cochliobolus miyabeanus)、コレトトリクム・グロエオスポリオイデス(Colletotrichum gloeosporioides)、ディプロカルポン・ロザエ(Diplocarpon rosae)、フザリウム・グラミネアラム(Fusarium graminearum)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)、マグナポルテ・サリビニ(Magnaporthe salvinii)、フェオスフェリア・ノドラム(Phaeosphaeria nodorum)、フォマ・リンガム(Phoma lingam)、フォモプシス種(Phomopsis spp)、ピシウム・アファニデルマータム(Pythium aphanidermatum)、ピシウム・ウルティマム(Pythium ultimum)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、スクレロチニア・ホモエオカルパ(Sclerotinia homoeocarpa)、セプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)、スファエロテカ・パンノーサ(Sphaerotheca pannosa)、スファエロテカ・キサンチイ(Sphaerotheca xanthii)、タナテフォーラス・ククメリス(Thanatephorus cucumeris)及びウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)が挙げられる。
単一種の病原体が様々な異なる病害を異なる作物にもたらしうる。植物の細菌及び真菌性の病害の例としては、これらに限定されるものではないが、炭疽病、ナラタケ病、アスコキタ(ascochyta)、アルペルギルス、斑点細菌病(bacterial blight)、かいよう病、斑葉細菌病、斑点細菌病(bacterial spot)、青枯病、苦腐れ、黒葉(black leaf)、黒脚病、黒腐れ、黒斑病、いもち病、胴枯れ病、青かび病、ボトリチス病、褐色腐敗病、褐点病、セルコスポラ病、炭腐病、クラドスポリウム、根こぶ病、黒穂病、クレーターロット(crater rot)、根頭腐敗病(crown rot)、立ち枯れ病、ダラースポット病、べと病、早期疫病(early blight)、麦角病、エルウィニア、偽裸黒穂病、火傷病、株腐病、果実汚斑病、フザリウム、灰斑病、灰色かび病、心腐病、後期疫病(late blight)、白葉枯病(leaf blight)、葉枯病(leaf blotch)、縮葉病、葉かび病、葉さび病、斑点病、ウドンコ病(mildew)、壊死、ペロノスポラ、フォーマ、ばら色かび病、ウドンコ病(powdery mildew)、クモノスカビ、根瘤病(root canker)、根腐れ病、さび病、かさ病、黒穂病、白絹病、枝枯病、菌核病(stew rot)、バーティシリウム、白かび病、野火病、及び黄化病が挙げられる。
<実験1−亢進された種子発芽>
3つの異なる作物(トウモロコシ、ダイズ、及びカノーラ)を評価した。各実験において、50個の種子を、500mlの水(対照)又は様々な量の第1の成分を含む500mlの水に浸漬したスポンジ上に置いた。第1の成分の濃度は、0.6mg a.i./Kg溶液〜12mg a.i./Kgまで変化した。種子をスポンジ上に置いた後、22℃の暗所の栽培箱中に置き、種子の90%が発芽するまで、又は120時間のいずれか最初に到来するときまで、24時間ごとに発芽した種子の数を測定した。発芽結果を表1〜3に示す。
Figure 0005982367
Figure 0005982367
Figure 0005982367
結果は、第1の成分と接触した後の、様々な作物種子の亢進された発芽率を示す。
<実験2−比較例>
ダイズ種子における出芽応答について、0.08%のZn及び0.036%のジベレリン酸を含むNPK肥料(11−11−7)からなる種子処理製品(STP)を評価し、対照、及び市販の種子処理製品、ApronMaxx(Syngenta)と比較した。第4の処理サンプルは、STP及びApronMaxxの組み合わせからなる。種子を、100ポンドの種子あたり2fl.ozの種子処理製品で処理し、該種子をポットに植え付け、温室内に置いた。1処理あたり6回反復した。植え付けの4日後及び5日後(DAP)に処理を評価した。結果を表4に示す。出芽を以下のように評価した。N−出芽なし−0点;C−湾曲(Crook)、土壌表面を割ったのみ−1点;E−完全に出芽した−2点。
Figure 0005982367
この実験は、ダイズ種子の発芽及び出芽のスピードアップにおける、対照及びApronMaxxと比較したSTPの効果を示す。また、STPをApronMaxxに添加した場合、発芽はSTP単独とほとんど等しく、対照又はApronMaxx単独より顕著に良好であったことも示している。
<実験3−第1の成分対比較例、並びに第1の成分と比較例との相乗的組み合わせ>
ダイズ種子による実験において、第1の成分を、実験2のSTP、及び第1の成分とSTPとの組み合わせに対して比較して、発芽率に対する効果を決定した。この試験は、第1の成分単独、STP単独、又は第1の成分とSTPとの組み合わせで処理したダイズ種子を用いて行った。この実験においては、50個の種子を、500mlの水(対照)又は様々な量の第1の成分若しくは第1の成分+STPを含む500mlの水に浸漬したスポンジ上に置いた。48、72及び120時間後に出芽を測定した。結果を表5に示す。
Figure 0005982367
この実験は、0.6mg/Kg又は1.2mg/Kgのいずれかの割合の第1の成分単独で、対照又はSTP+第1の成分よりも速く発芽率を増加させたことを示す。STPに添加した1.2mg/Kgの第1の成分が、STPに添加した0.6mg/Kgの第1の成分よりも顕著に成績を改善した。しかしながら、同じ実験をトウモロコシについて繰り返すと、結果は反対の効果を示した。ここでは、両処理は単独で、対照に比べて発芽を改善したが、第1の成分による各処理へのSTPの添加は、表6に示すように、発芽率をさらに亢進した。
Figure 0005982367
トウモロコシの場合、上記の実験データにより実証されるように、第1の成分は単独で発芽を改善したが、STPを第1の成分に添加した場合には相加効果又は相乗効果があった。
<実験4−改善された根粒形成のための第1の成分と微生物との組み合わせ>
この実験の目的は、接種済みの(ブラディリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhzobium japonicum))ダイズ(Glycine max.)をCPで処理した場合に、非ストレス成長条件下での根粒形成を増加するか又は減少するかを決定することである。乱塊法(Randomized Complete Block design)により、5つの処理からなる農場試験を実施し、1処理あたり4回反復した。
21〜30日の延長された品質保持期限を有すると示されたB.ジャポニクムの「前接種材料」で種子を前処理した。植え付けの前に、接種済みの種子を0.062mg CP/Kg種子〜7.75mg CP/Kg種子の範囲の4つの異なる比率のCPで処理した。種子の1バッチはCPで処理せず、未処理対照(untreated check)(UTC)であった。植え付けの25日後に植物を収穫して植物あたりの根粒数を数えた。結果を図1に示す。結果は、p=0.05で統計学的に有意だった。この実験は、B.ジャポニクムを含む接種材料とともに施用した場合、CPがダイズの根粒形成を増加させたことを示している。
<実験5−ストレス条件下での改善された根粒形成のための、第1の成分と微生物との組み合わせ>
この実験の目的は、接種済みの(ブラディリゾビウム・ジャポニクム)ダイズ(Glycine max.)種子のCPによる処理が、ストレス負荷された成長条件下で根粒形成を増加させるか又は減少させるかを決定することであった。したがって、乱塊法(Randomized Complete Block design)により、5つの処理からなる農場試験を実施し、1処理あたり4回反復した。21〜30日の延長された品質保持期限を有すると示されたB.ジャポニクムの「前接種材料」で種子を前処理した。植え付けの前に、接種済みの種子を0.062mg CP/Kg種子〜7.75mg CP/Kg種子の範囲の4つの異なる比率のCPで処理した。種子の1バッチはCPで処理せず、未処理対照(untreated check)(UTC)であった。種子を植え付け、植え付けの直後に苗床が完全に水で飽和するまで水を注いだ。25日後に植物を収穫して、植物あたりの根粒数を数えた。結果を図2に示す。この実験は、B.ジャポニクムを含む接種材料を施用した場合、CPがダイズ植物の根粒形成を増加させたことを示す。
<実験6−改善された出芽及びストレス条件下のための第1の成分と微生物との組み合わせ>
この実験の目的は、接種済みの(ブラディリゾビウム・ジャポニクム)ダイズ(Glycine max.)種子のCPによる処理が植物の出芽及びストレス負荷された成長条件下での最終的な個体数に影響するかを決定することであった。したがって、乱塊法(Randomized Complete Block design)により、5つの処理からなる農場試験を実施し、1処理あたり4回反復した。
21〜30日の延長された品質保持期限を有すると示されたB.ジャポニクムの「前接種材料」で種子を前処理した。植え付けの前に、接種済みの種子を0.062mg CP/Kg種子及び0.31mg CP/Kg種子の2つの異なる比率のCPで処理した。種子の1バッチはCPで処理せず、未処理対照(untreated check)(UTC)であった。種子を第1日に植え付け、植え付けの直後に苗床が完全に水で飽和するまで水を注いだ。第2日及び第4日に植物計数し、最終の植物計数は第25日であった。結果は、1メーターの畝あたりの植物で測定し、図3に示す。この実験は、植え付け前にCPを接種済みのダイズ種子に施用した場合、それが出芽及び最終的な植物個体数に好ましい効果を有することを示している。
<実験7−改善された収量のための第1の成分と微生物との組み合わせ>
この実験の目的は、接種済みの(ブラディリゾビウム・ジャポニクム)ダイズ(Glycine max.)種子のCPによる処理が収量を増加させるか又は減少させるか、を決定することであった。したがって、乱塊法(Randomized Complete Block design)により、5つの処理からなる農場試験を実施し、1処理あたり4回反復した。21〜30日の延長された品質保持期限を有すると示されたB.ジャポニクムの「前接種材料」で種子を前処理した。植え付けの前に、接種済みの種子を0.061mg CP/Kg種子〜7.75mg CP/Kg種の範囲の4つの異なる比率のCPで処理した。種子の1バッチはCPで処理せず、未処理対照(untreated check)(UTC)であった。種子を植え付け、約148日後に土地を収穫して、最終収量を決定した。結果を図4に示す。この実験は、接種済みのダイズ種子へのCPの添加が、最終収量を7.5%も増加させ、すべての処理全体で平均すると4.96%増加させたことを示した。
<GM種子のための第1の成分と微生物との組み合わせ>
植物体においては、代謝は一般に予測不可能である。すなわち、特に遺伝子改変された(GM)植物に関して、第1の成分、微生物及び任意の農薬の先の使用から、どんな有用な農学的効果がもたらされるかを予測することはできない。例えば、GM作物の接触は、第1の成分がGM作物の1つ以上の遺伝子を制御するために、本明細書中に開示され、記載される組成物及び方法からの利益を受け、結果として、一般に該組成物及び方法は以下のうちの1つ以上を有効に提供すると考えられる。
a.一種又は複数のGM作物において、第1の成分無しで可能な程度に比べた、微生物/任意選択的な農薬のうちの1つ又は両方に関して通常使用されるレベルの減少、
b.一種又は複数のGM作物の、結果として収量増加及びかかる作物の改善された質を伴う、生物性のストレス(例えば、昆虫、真菌、ウイルス、線虫及び他の病原体)及び非生物性のストレス(例えば、渇水、寒さ、塩分、オゾン、土壌栄養不足)に対する耐性の増大、
c.一種又は複数のGM作物の、根粒形成、出芽、根の発達及び全体的な成長力の増大、
d.一種又は複数のGM作物における、多価金属イオンの吸収の増大。
一般的に、本明細書に開示され、記載される方法及び組成物の利益は、多くの他のGM作物に有用であり、さらに、かかるGM作物の開発及び試験に適用可能であると考えられる。
したがって、本明細書に開示される組成物と接触させられない同じ遺伝子型の種子に比較して種子の発芽率を増加させるための方法であって、GM種子を、発芽、出芽、根の発達又はGM種子の成長力を改善する量の第1の成分と、少なくとも1つの微生物と、任意選択的に農薬と接触させるステップを含む方法が企図される。
本明細書中で引用されるすべての特許及び文献は、その全体を引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、及び「含んでいる(comprising)」は、排他的というよりもむしろ包括的に理解されるべきである。

Claims (9)

  1. 部分的に腐植化された天然有機物によって特徴付けられる溶存有機物質の農学的に許容可能な複合混合物を含む第1の成分と、
    少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物を含む、接種材料、前接種材料、及びトランス接種材料のうちの少なくとも一種
    に被覆された種子を含む、種子組成物であって、
    前記第1の成分が、
    (i)縮合芳香族化合物、リグニン、並びにタンニン及び/又は縮合型タンニンの混合物、
    (ii)0.5を超える、前記溶存有機物の酸素対炭素比、
    (iii)200を超える、タンニン化合物の総数(該タンニン化合物は、質量分析法により測定して、0.5〜1.4の水素対炭素比、及び0.7未満の芳香族指数を有する)、並びに
    (iv)質量分析法により測定して、47〜56%のリグニン化合物、33〜42%のタンニン化合物、及び、8〜11%の縮合芳香族化合物の質量分
    特徴とする、種子組成物。
  2. 前記第1の成分が、縮合芳香族化合物、リグニン、並びにタンニン及び/又は縮合型タンニンの混合物を含み、前記組成物の化合物の総量%の少なくとも10%が、タンニン及び/又は縮合型タンニンであることを特徴とするか、或いは、前記第1の成分が、縮合芳香族化合物、リグニン、並びにタンニン及び/又は縮合型タンニンの混合物を含み、前記組成物の化合物の総量%の少なくとも20%が、タンニン及び/又は縮合型タンニンであることを特徴とする、請求項1に記載の種子組成物。
  3. 前記微生物を含む接種材料、前接種材料、及びトランス接種材料のうちの少なくとも一種が、窒素固定細菌接種材料、リン酸塩可溶化細菌接種材料、真菌接種材料、及び複合接種材料のうちの少なくとも一種であり、前記微生物が、リゾビウム、ブラディリゾリウム、バシラス、アゾバクター、アルホロバクター、シュードモナス、アゾスピリラム、藍色細菌、及び菌根菌種のうちの少なくとも一種である、請求項に記載の種子組成物。
  4. 除草剤、殺昆虫剤、殺真菌剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、植物栄養素、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも一種をさらに含む、請求項1に記載の種子組成物。
  5. 前記第1の成分と、前記除草剤、殺昆虫剤、殺真菌剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、植物栄養素、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも一種とが、前記種子に接触しているポリマーマトリックス中に放出可能に含有されている、請求項に記載の種子組成物。
  6. 前記少なくとも一種の微生物が、前記種子に接触しているポリマーマトリックス上に沈着している、請求項に記載の種子組成物。
  7. 部分的に腐植化された天然有機物の農学的に許容可能な混合物を含む第1の成分と、
    少なくとも一種の農学的に許容可能な微生物を含む、接種材料、前接種材料、及びトランス接種材料のうちの少なくとも一種
    を含む、植物栄養素組成物であって、前記第1の成分が、
    (i)縮合芳香族化合物、リグニン、並びにタンニン及び/又は縮合型タンニンの混合物、
    (ii)0.5を超える、溶存有機物の酸素対炭素比、
    (iii)200を超える、タンニン化合物の総数(該タンニン化合物は、質量分析法により測定して、0.5〜1.4の水素対酸素比、及び0.7未満の芳香族性指数を有する)、並びに
    (iv)質量分析法により測定して、47〜56%のリグニン化合物、33〜42%のタンニン化合物、及び、8〜11%の縮合芳香族化合物の質量分
    特徴とする、植物栄養素組成物。
  8. 前記第1の成分が、縮合芳香族化合物、リグニン、並びにタンニン及び/又は縮合型タンニンの混合物を含み、前記組成物の化合物の総量%の少なくとも10%が、タンニン及び/又は縮合型タンニンであることを特徴とするか、或いは、前記第1の成分が、縮合芳香族化合物、リグニン、並びにタンニン及び/又は縮合型タンニンの混合物を含み、前記組成物の化合物の総量%の少なくとも20%が、タンニン及び/又は縮合型タンニンであることを特徴とする、請求項に記載の植物栄養素組成物。
  9. 記種子がマメ科作物のものであるか、或いは、前記種子が果実又は野菜作物のものであるか、或いは、前記種子が遺伝子組換えされている、請求項1〜のいずれか一項に記載の種子組成物。
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