JP5980527B2 - 水薬調剤装置 - Google Patents

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Description

本発明は水薬調剤装置に関し、特に複数の水薬を投薬容器に自動的に注入する水薬調剤装置に関する。
水薬調剤装置は、病院の薬剤部、調剤薬局等において、薬剤師による調剤を支援するための装置である。特許文献1に記載された水薬調剤装置においては、処方箋データに従って、複数の水薬が順番に指定されつつ個々の注入工程(分注工程)が段階的に実行されている。個々の注入工程では、指定された水薬容器(元容器、水薬瓶、水薬ボトル)から取り出された特定の水薬が投薬容器(分注先容器、処方瓶、調剤ボトル)に吐出されている。ここで、水薬は分注対象となるものであって、液状の薬剤及びそれに準ずるものであり、その概念にはシロップ等の賦形剤も含まれる。
特開2009−112673号公報 特開2009−112636号公報
特許文献2には鑑査用画像を表示する水薬調剤装置が開示されている。鑑査用画像は複数の注入工程に対応する複数の投薬容器画像を水平方向に並べて合成したものであり、液面の上昇推移を表すものである。それに隣接して個々の水薬処方量(注入指示量)が数値表示されているが、各投薬容器画像上で各注入指示量を直感的に認識することは容易ではない場合がある。
本発明の目的は、調剤鑑査を的確に行えるようにすることにある。あるいは、注入指示量と注入実績量との比較を容易に行えるようにする。
本発明に係る水薬調剤装置は、複数の水薬を投薬容器へ段階的に注入する注入機構と、前記投薬容器を撮像する撮像手段と、前記撮像手段からの出力信号に基づいて、前記複数の水薬の段階的な注入に伴って生じる前記投薬容器内の液面レベルの変化を表すモニタリング画像を形成するモニタリング画像形成手段と、前記複数の水薬についての複数の注入指示量に基づいて、前記投薬容器内の液面レベルと比較される複数の規定レベルを表すリファレンス画像を形成するリファレンス画像形成手段と、前記モニタリング画像と前記リファレンス画像とを含む鑑査用画像を表示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、モニタリング画像に加えてリファレンス画像が画面上に表示される。リファレンス画像は、投薬容器内の液面レベルと比較される複数の規定レベルを表すものである。望ましくは、各規定レベルは、各水薬注入工程の実行後において計算上想定される投薬容器内の液面レベルであり、例えばそれはそれまでの注入指示量の合計値から求められる。各水薬注入工程の完了後に、実際の液面レベルと規定レベルとを目視で比較することにより、計算通りつまり指示通りの注入が順調に進行していることを容易に直感的に確認できる。もし、実際の液面レベルが規定レベルからずれている場合、そのずれ量を鑑査情報として認識することが可能である。例えばそのずれ量に基づいて調剤エラーを目視判定あるいは自動判定するようにしてもよい。
上記のモニタリング画像は、撮影された単一の投薬容器像として又は撮影された複数の投薬容器像の合成像として構成されるのが望ましい。その場合、撮影された画像フレームの全部つまり投薬容器像の全部をそのまま利用してもよいし、トリミングを施して画像フレームの一部(例えば投薬容器像の内で端部に相当する帯状部分)を利用してもよい。投薬容器画像は、静止画像又は動画像である。例えば、各水薬注入工程の完了後に静止画像としての投薬容器像が取得され、あるいは、各水薬注入工程の進行中に動画像としての投薬容器像が取得される。水薬注入の実行中において動画像を表示し、水薬注入の完了時点から静止画像を表示するようにしてもよい。なお、投薬容器内の液面レベルを検出し、それに基づいて液面レベルを示すグラフィック画像を形成するようにしてもよい。そのような画像もモニタリング画像として利用可能である。
上記のリファレンス画像は、投薬容器内の液面レベルと比較される複数の規定レベルを表す画像であるから、それはグラフィック画像として構成されるのが望ましい。表示される投薬容器像の上に重合して表示しあるいはそれに隣接した位置に規定レベルを表示すれば、規定レベルと実際の液面レベルとの比較が容易となる。リファレンス画像は、望ましくは、1又は複数のグラフにより構成され、各グラフは垂直方向に並んだ1又は複数の区間を有するものである。その場合、各区間は各分注指示量を投薬容器内に入れた場合に生じる液面変化幅に相当する。なお、1つの規定レベルだけを表示するようにしてもよく、それを段階的に変位(上昇)させるようにしてもよい。
望ましくは、前記リファレンス画像形成手段は、前記複数の水薬についての複数の注入指示量及び注入順に基づいて前記複数の規定レベルを決定する。望ましくは、前記リファレンス画像形成手段は、更に前記投薬容器の種類に基づいて前記複数の規定レベルを決定する。投薬容器内における液面レベルは、投薬容器の種類つまり内容積や内部形状に依存するから、投薬容器の種類を考慮して各規定レベルの高さを計算するのが望ましい。
望ましくは、前記リファレンス画像は前記複数の注入指示量を表す垂直方向に並んだ複数の区間を含み、前記複数の区間の上辺が前記複数の規定レベルを表す。望ましくは、前記複数の区間が複数の色相によって着色処理される。色相を異ならせれば、個々の区間を識別し易い。望ましくは、前記表示手段には前記鑑査用画像と共に複数の水薬名が記述された水薬リストが表示され、前記水薬リストには前記複数の水薬に対応付けられた複数の色相を表す色相対応表が含まれる。この構成によれば、水薬リスト中の特定の水薬についての規定レベルを容易に特定可能である。
本発明に係る水薬調剤装置は、複数の水薬を投薬容器へ段階的に注入する注入機構と、前記投薬容器を撮像する撮像手段と、前記撮像手段からの出力信号に基づいて、前記複数の水薬の段階的な注入に伴って生じる前記投薬容器内の液面レベルの変化を表す複数の投薬容器像からなるモニタリング画像を形成するモニタリング画像形成手段と、前記複数の水薬についての複数の注入指示量に基づいて、前記投薬容器内の液面レベルと比較される複数の規定レベルを表す複数のグラフからなるリファレンス画像を形成するリファレンス画像形成手段と、前記モニタリング画像と前記リファレンス画像とを含む鑑査用画像を表示する表示手段と、を含むことを特徴とする。上記構成によれば、モニタリング画像が複数の投薬容器像により構成される。一方、リファレンス画像が複数のグラフにより構成される。投薬容器像ごとにグラフを表示させれば各水薬注入工程の鑑査をより的確に行える。各グラフは例えばカラーの棒グラフである。
望ましくは、前記モニタリング画像は、1番からn(但し、nは2以上の整数)番までの水薬注入工程に対応する1番からn番までの投薬容器像からなり、前記リファレンス画像は、前記1番からn番までの水薬注入工程に対応する1番からn番までのグラフからなり、前記複数の規定レベルは、前記1番からn番までの水薬注入工程に対応する1番からn番までの規定レベルからなり、i(但し、i=1,2,…、n)番目の投薬容器像に重合又は隣接してi番目のグラフが表示され、前記i番目のグラフは、少なくともi番目の規定レベルを表す少なくとも1つのマーカーを有する。上記のnは、一般に、特定の処方箋において処方された水薬の数であり、あるいは、それに賦形剤(液量を整えるための薬効を有しない液体)の数を加えたものである。なお、単一の水薬を調剤する場合にも上記の水薬調剤装置を利用可能である。
本発明に係る水薬調剤装置によれば、調剤鑑査を的確に行える。あるいは、注入指示量と注入実績量との比較を容易に行える。
本発明に係る水薬調剤装置の好適な実施形態を示す概念図である。 図1に示す水薬調剤装置の機能ブロック図である。 鑑査用画像を含む表示例を示す図である。 図3に示した薬剤リストを示す図である。 図3に示した鑑査用画像を示す図である。 投薬容器像のトリミングを説明するための図である。 複数の投薬容器像からなるモニタリング画像を示す図である。 モニタリング画像とリファレンス画像との合成処理を説明するための図である。 規定レベルの計算方法を説明するための図である。 鑑査用画像を含む他の表示例を示す図である。 図10に示した薬剤リストを示す図である。 図10に示した鑑査用画像を示す図である。 撮像機構を備えた可動体の構成例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る水薬調剤装置の好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を示す概念図である。この水薬調剤装置は、病院の薬剤部や調剤薬局等に設置されるものであり、薬剤師による調剤を支援する装置である。
図1において、水薬調剤装置10は暗室としての調剤室10Aを有しており、その調剤室10A内には複数の分注ユニット(注入ユニット)12,14,16が設けられている。水薬調剤装置10の下部には搬送機構18が設けられており、その搬送機構18は可動体20を水平方向に搬送する機構である。本実施形態においては、可動体20のX方向の位置及びY方向の位置を自在に設定することが可能である。可動体20は1又は複数の水薬が注入される投薬容器すなわち投薬ボトル22を備えている。投薬ボトル22の外側面上には目盛りが付されている。
水薬調剤装置10において、調剤室10Aは通路10Bを介して外界と連通しており、通路10Bの出口側が取り出しポジションP1である。符号20Aで示されるように、その取り出しポジションP1に可動体20が位置決められた状態において、投薬ボトルの取り出し及びセットが行われる。それらの行為は本実施形態においてユーザーによって行われているが、もちろんそれを自動化してもよい。取り出しポジションP1の上方には、正面側を向いたタッチパネル28が設けられており、そのタッチパネル28は後に説明するように表示器及び入力器として機能する。符号26は制御部を表しており、制御部26はCPU及び動作プログラムに相当する。
調剤室10Aの下部には撮像ポジションP2が設定されており、そこには撮像ユニット24が設けられている。本実施形態においては、複数の分注工程が段階的に実行されており、各分注工程の完了後において投薬ボトルに対する撮像が実行されている。その場合においては、撮像ポジションP2に投薬ボトル22が位置決められ、そこで撮影が実施される。後に図13を用いて説明するように、可動体20に撮像機構を設けるようにしてもよい。ちなみに、図1において、撮像ポジションP2が調剤室10Aの下部におけるほぼ中央位置に描かれているが、撮像ポジションP2を水薬の分注動作を妨げない位置に設けるのが望ましい。あるいは、可動体20がいずれの位置にあっても撮像を行えるように、複数の撮像機構を設けるようにしてもよい。
上述したように、調剤室10Aの上部には本実施形態において3つの分注ユニット12,14,16が設けられている。それらは互いに同一の構成を有しており、以下においては分注ユニット12を代表させて、その構成を詳述する。
分注ユニット12は、回転台30を有しており、その回転台30は図示されていない回転機構によって回転駆動されるものである。図においては、回転台30が倒立した状態が示されている。回転台30には本実施形態において3つの水薬ボトル32が着脱自在に設けられている。図1においてはX方向に3つの水薬ボトル32が並んでいるように描かれているが、実際には、3つの水薬ボトル32はX方向に直交するY方向に配列される。この場合において、回転台30の回転軸はX方向に平行となる。各水薬ボトル32にはバーコードラベル34が貼付されており、一方、各水薬ボトル32をセットする位置にもそれぞれバーコードラベル36が設けられている。図示されていないバーコードリーダーによってそれぞれのバーコードラベル34,36を読み取ることにより、いずれのポジションにどの水薬がセットされたのかを認識することが可能である。
ちなみに、回転台30が正立した姿勢において、それぞれの水薬ボトル32がセットされ、セッティング完了後において、回転台30を180度回転させて、各水薬ボトル32が倒立した状態となる。各水薬ボトル32には分注用のノズル38が設けられ、図においては各水薬ボトル32が倒立した姿勢にあり、ノズル38は下方に伸びている。特定の水薬について分注すなわち注入を実行する場合、その水薬ボトルの下方に投薬ボトル22が位置決められ、当該水薬ボトルから指示された量の水薬が投薬ボトル22内に注入される。そのような制御にあたっては、図示されていないバルブの開閉が行われる。ちなみに、回転台30を正方向及び逆方向に回転させることにより、それぞれの水薬についての攪拌を行うことが可能である。ちなみに、ボトルの交換が必要となった場合、分注ユニット12,14,16が装置の手前側に引き出され、その状態においてボトル交換が実行される。本実施形態においては、調剤室10A内に9つの水薬ボトル32をセットすることが可能であるが、それ以上又はそれ以下の個数の水薬ボトルがセットされるようにしてもよい。また9つの水薬ボトル32の内で、同じ水薬を収容した複数の水薬ボトルが含まれてもよい。
本実施形態においては、上述したように、X方向及びY方向に二次元整列した複数の水薬ボトル32に対して可動体20の位置決めを行うことにより水薬の選択が行われていたが、例えばロータリーテーブル上に複数の水薬ボトルを円形配列し、ロータリーテーブルを回転させることにより水薬の選択が行われるようにしてもよい。
可動体20は、上述したように投薬ボトル22を備え、それを水平方向に搬送するためのステージを構成する。可動体20は重量センサを含むベース42及びホルダ44を有している。重量センサは分注工程の実行中において注入された水薬の量を計量するためのものであり、重量センサによって所定量の重量が検知された時点で分注対象となっている水薬の分注が停止する。もちろん分注ユニット側に水量を検出するセンサを設けるようにしてもよい。
ホルダ44は投薬ボトル22を保持する機構である。投薬ボトル22の種類に応じて適切な高さにその投薬ボトル22を位置決めするために高さ方向に保持位置を調整可能な機構を設けてもよい。あるいは、投薬ボトル22の高さを自動調整する機構を設けるようにしてもよい。そのような構成を設ければ、対象となる水薬ボトルの直下に投薬ボトル22を位置決めた上で、それを上方に持ち上げて、投薬ボトル22の上部開口内にノズル38の先端を差し込むことが可能となる。投薬ボトルの種類ごとにホルダを用意してもよい。
撮像ユニット24は、本実施形態において、CCDカメラ等からなるカメラ44と、バックライトを構成する光源46と、からなるものである。それらの間に投薬ボトル22が位置決められ、これによって投薬ボトルのシルエット像が得られている。もちろん、カメラと光源を同じ側に設けて撮像を行うようにしてもよい。図1に示される水薬調剤装置は、上述した以外にも各種のセンサを備えており、例えば投薬ボトル22にキャップが設けられているか否かを検出するセンサや、投薬ボトルの種別を判定するセンサ等を有している。
図2には図1に示した水薬調剤装置の機能がブロック図として示されている。制御部48は各構成の動作制御及び画像処理を行うものである。制御部48は上述した3つの分注ユニット12,14,16を制御している。具体的には各分注ユニット12,14,16に設けられているバルブ及び回転機構等の制御を行っている。撮像ユニット24は上述したようにカメラ44と光源46とからなり、カメラ44の出力信号が制御部48に送られている。また制御部48は光源46の制御を行っている。制御部48に対しては、上位システムからの処方箋データ等の情報が与えられる。制御部48はそのようなデータに基づいて各分注工程における分注量すなわち分注指示量の演算や設定等を行う。制御部48は搬送機構18を制御しており、複数の分注工程の実行に際しては、搬送機構18を制御しながらそれぞれの分注ユニット12,14,16の動作制御を行っている。タッチスパネル28は表示器50及び入力器52からなり、表示されている画面上において所定のボタンに対して指先でタッチを行うことによりユーザー入力を行うことが可能である。
制御部48は画像形成部54を有しており、その画像形成部54は、表示画像、特に以下に詳述する鑑査用画像を形成している。画像形成部54は具体的にはモニタリング画像形成部56及びリファレンス画像形成部58を有している。それぞれの機能について以下に詳述する。ちなみに、画像形成部54はソフトウェアの機能により実現されている。
図3には、画面60上に表示される表示例が示されている。表示画像は鑑査用画像64、薬剤リスト62、各種データ66を含んでおり、また入力ボタン群68を有している。鑑査用画像64は以下に説明するようにモニタリング画像とリファレンス画像とを合成した画像である。薬剤リスト62は、特定の処方箋に基づいて実行される複数の分注工程において分注対象となる複数の水薬名を記述したリストである。
図4には、図3に示した薬剤リスト62が単独で示されている。符号70は薬剤番号すなわち分注順序を示している。符号72は薬剤名を示している。符号74は分注指示量を示している。符号76は色見本表であり、各薬剤すなわち各水薬に対応付けられた色相のサンプルである。それぞれの水薬に対しては異なる色相が割り当てられている。符号78は投薬ボトルに注入される水薬の総量を示している。
図5には、図3に示した鑑査用画像64が単独で示されている。この鑑査用画像64はモニタリング画像80とリファレンス画像82とからなるものである。モニタリング画像80は複数のボトル像(投薬容器像)84からなるものである。例えば6つの分注工程に対応して6つのボトル像84が取得され、それらを水平方向に連結することによりモニタリング画像80が生成される。
リファレンス画像82は、モニタリング画像80において液面を観察する際の補助をなすものであり、本実施形態において、リファレンス画像82はボトル種類、分注指示量及び分注順序に基づいて形成された複数の棒グラフ86により構成されている。個々の棒グラフ86はグラフィック画像要素を構成するものである。本実施形態においては、6つのボトル像84に対応して6つの棒グラフ86が形成されている。それぞれの棒グラフ86はそれぞれの分注工程において注入される水薬指示量及びそれまでの総量を示すものである。各ボトル像84に重合してあるいは隣接して各棒グラフ86が表示されている。各棒グラフ86を参照することにより、個々の分注工程における液面の規定レベルを容易に認識することができ、実際の液面レベルと規定レベルとの比較から分注が正しく行われたのか否かを的確に判断することが可能である。
ちなみに、符号90は分注工程の番号を示しており、それは同時にボトル像84の識別子である。ライン列88は複数の水平ライン88aからなり、それらの水平ライン88aは液量を表している。符号92は液量を表す文字情報を示している。図においては、20mlごとに水平ライン88aが描かれている。各水平ライン88aは、本実施形態において投薬ボトルに形成された目盛りに一致しており、すなわち投薬ボトルの種別が特定されると、それに適合した水平ライン列88が自動的に生成されている。符号96はそれぞれの分注工程における分注量すなわち分注指示量を示している。符号98は、各分注工程において算出される分注総量を示している。すなわち、それは累計である。
図6には、トリミング処理が模式的に示されている。符号100は加工前のボトル像(投薬容器像)を示しており、符号106は加工後のボトル像を示している。図示されるように、加工前のボトル像100において、目盛り102を含む一方側部分が特定され、ライン104で示すように、その部分が切り出される。切り出された結果が符号106で示される画像である。
図7に示すように、各分注工程後に得られたボトル像を水平方向に順番に並べて結合させることによりモニタリング画像80を構成することが可能である。この場合において、図示の例では、モニタリング画像が5つのボトル像84A,84B,84C,84D,84Eにより構成されている。そのうちで、先頭のボトル像84Aは空の状態を示している。そのようなボトル像84Aは必要に応じて加えられる。複数のボトル像の合成にあたっては、各ボトル像の縮尺を合わせるのが望ましく、また各ボトル像の下端レベルを揃えるのが望ましい。このような複数のボトル像の合成処理は特許文献2に開示されている。
図8には、鑑査用画像の合成処理が示されている。鑑査用画像64は、上述したようにモニタリング画像80とリファレンス画像82とからなるものである。モニタリング画像80は、複数のボトル像84を水平方向に並べて連結したものであって、この例においては、具体的には各ボトル像84において実際のボトル部分の左側に隙間107が生じている。リファレンス画像82は、本実施形態において、複数の棒グラフ86A,86B,86C,86D,86E,86Fからなるものである。すなわち、分注工程数と同数の棒グラフにより構成されている。各棒グラフ86A〜86Fの下端レベル112は互いに揃っており、その上端レベルも互いに揃っている。すなわち、各棒グラフ86A〜86Fの縦軸方向のスケールは互いに同一である。各棒グラフ86A〜86Fは、1又は複数のセルを有している。各セル108a,108b,108c,108d,108e,108fはそれぞれ1番目からn番目までの水薬分注における分注指示量(規定量)を表しており、換言すれば、各分注工程における液面の変動幅を表している。本実施形態においては、それぞれの水薬に対して互いに異なる色相が割り当てられており、各セル108a〜108fはそれぞれの水薬に割り当てられた色相によって着色されている。1番からn番までの分注工程がある場合において、i=1,2,・・・nとした場合、i番目の分注工程に対応する棒グラフは、それまでに実行されたi個の分注工程の結果を反映しており、すなわちi個のセルを有している。したがって、1番の棒グラフ86Aは1番の分注工程に対応する1つのセルを有し、最後のn番の棒グラフ86fは全ての分注工程すなわちn個の分注工程に対応したn個すなわち図示の例では6個のセル108a〜108fを有している。各セルの上辺が実際の液面と比較される規定レベルを表している。
すなわち、鑑査用画像64において、各分注工程の完了後に撮像されたボトル像が表示され、それに伴ってその左側に棒グラフが表示される。その棒グラフには、それまでに実行された分注工程に対応する1又は複数のセルが含まれており、一番上のセルの上辺がそれまでの分注総量(規定レベル)を表し、それと実際の液面レベルとを比較することにより、それまでの分注工程が適正に行われていたのか否か、すなわち分注実績が適正であるか否かを目視判断することが可能である。
上記実施形態においては、リファレンス画像の要素として棒グラフすなわち垂直方向に伸びたグラフィック要素が利用されていたが、単に水平ラインによって規定レベルを表示することも可能である。例えば、図3に示した表示例においては、メモリライン列が表示されていたが、それに代えて、複数の規定レベルを表すメモリライン列を表示するようにしてもよい。いずれにしても、各分注工程の完了後あるいは分注工程の実行中において規定レベルと実際の液面レベルとを比較できるように補助的な画像を表示するのが望ましい。
上記実施形態においては、各水薬ごとに固有の色相が割り当てられており、棒グラフの表示にあたっては個々の水薬に対応した固有の色相で各セルが着色されているため、規定レベルの認識にあたって水薬の取り違えを防止できるという利点が得られる。これにより鑑査用画像と薬剤リストとの対応関係を正しく理解することができ、薬剤の誤認を防止できるという利点が得られる。
規定レベルの設定あるいは計算は図9に示す手法を用いて行うことができる。投薬ボトルの種別から、投薬ボトルの内部の内容量と液面高さとの関係が既知となり、例えば、符号116で示す0mLから符号114で示す20mLまでの画面上での高さを自動的に認識することができる。画面上において、それらの間に符号118で示されるように例えば40個のピクセルが存在していた場合、符号120で示すように、1ピクセル当たりの液量を計算することが可能である。ここでは、2つのライン間が20mLに相当しており、それが40個のピクセル数に対応するため、1つのピクセル当たり0.5mLを求めることができる。もっとも、投薬ボトルの下部の形状はストレートではない場合があり、その場合、単純な計算では正しい液面レベルを計算できないが、いずれにしても投薬ボトルの種別を認識することにより、注入量と液面レベルとの関係を事前に特定しておくことは可能であり、そのような関係から分注総量に相当する規定レベルの高さすなわち画面上での高さを自動的に計算することが可能である。
図10には他の表示例が示されている。画面60上には表示画面が表示されており、それは鑑査用画像124及び薬剤リスト122を有している。
図11には薬剤リスト122が示されており、ここで符号126は分注工程の番号を示しており、符号128は薬剤名を示しており、符号130は分注量を表しており、符号132は色見本リストを表している。この薬剤リスト122においては、現在実行している分注工程に対応する行が符号136で示されるように識別表示される。それ以前の1又は複数の分注工程に対応する行については符号134に示すように通常態様で表示され、これから実行する分注工程に対応する1又は複数の行については符号138で示すようにハーフトーンによって表現される。すなわち、このような表現形態により現在実行中の分注工程の内容を容易に認識することが可能である。
図12には図10に示した鑑査用画像124が示されている。この鑑査用画像124はモニタリング画像140とリファレンス画像142とからなるものであり、モニタリング画像140は単一のボトル像として構成されている。またリファレンス画像142は単一の棒グラフ144により構成されている。ちなみに符号146は水平ライン列を示している。
モニタリング画像140は動画として構成されており、すなわち分注過程がリアルタイムで撮像されており、その撮像結果が動画像として表示されている。一方、棒グラフ144は、上述したように複数の分注工程に対応した複数のセルによって構成され、具体的にはそれらのセルが下から上へ積み上げられている。各セルはそれぞれの分注工程における分注指示量を表しており、具体的には各分注工程において予想される液面レベルの変化幅を示している。各セルすなわち各区間の上辺が規定レベルを表しており、ボトル像において変動する液面レベルをそれぞれの規定レベルと比較することにより、分注が適正に行われたのか否かを確認することができる。また、液面レベルを動画像として表示すれば、分注工程の実行中において、あとどのくらい分注が行われるのかを直感的に理解することが可能である。鑑査用画像124においても、現在の分注工程を特定できるように、例えば棒グラフ144上において特定のセルをハイライト表示するようにしてもよい。
ちなみに、個々の分注工程が完了した段階で、ボトル像をフリーズし、すなわち動画像から静止画へ切り替えるようにしてもよい。なお、例えば図3に示した実施形態においても、個々のボトル像を動画像として表示させることも可能である。
動画像の撮像を行う場合、例えば図13に示すような構成を採用することができる。図13において、可動体148は投薬ボトル22を備えており、それはホルダ144及びカメラ150を有している。ホルダ144はベース42上において設けられ、投薬ボトル22を着脱自在に保持している。カメラ150は支持部材152に取付られ、ボトル22の側方からそのボトル22の撮像を行っている。この例において、カメラ150側に光源を設けてもよい。カメラ150が投薬ボトル22に比較的近い位置に設けられ、そこで撮像を行っているため、得られた画像に対してそれを平行投影像にするための補正を行うようにしてもよい。あるいは光学系を利用して平行投影が行われるようにしてもよい。上記構成によれば、分注実行時における泡の発生や異物の混入を画像として観察することが可能となる。ちなみに、撮像にあたってはカラー撮像を行うようにするのが望ましい。すなわち水薬の色をユーザーに提供するのが望ましい。
図3や図10に示したリファレンス画像の形成にあたっては、ボトルの種類が参照される。ボトルの種類は自動的に判定してもよいし、ユーザーによって手入力されてもよい。また処方箋の内容から自動的に判別するようにしてもよい。またリファレンス画像の形成にあたっては、各分注工程における分注指示量(処方量)及び分注順序が考慮される。各分注工程の進行にあたって下から上へ液面レベルが推移することになるため、それに対応するように複数の規定レベルが表示されるように構成するのが望ましい。
10 水薬調剤装置、12,14,16 分注ユニット、18 搬送機構、20 可動体、22 投薬ボトル、24 撮像ユニット、26 制御部。

Claims (8)

  1. 複数の水薬を投薬容器へ段階的に注入する注入機構と、
    前記投薬容器を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段からの出力信号に基づいて、前記複数の水薬の段階的な注入に伴って生じる前記投薬容器内の液面レベルの変化を表すモニタリング画像を形成するモニタリング画像形成手段と、
    前記複数の水薬についての複数の注入指示量に基づいて、前記投薬容器内の液面レベルと比較される複数の規定レベルを1つのグラフ又は複数のグラフとして表すリファレンス画像を形成するリファレンス画像形成手段と、
    前記モニタリング画像と前記リファレンス画像とを含む鑑査用画像を表示する表示手段と、
    を含むことを特徴とする水薬調剤装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記リファレンス画像形成手段は、前記複数の水薬についての複数の注入指示量及び注入順に基づいて前記複数の規定レベルを決定する、
    ことを特徴とする水薬調剤装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記リファレンス画像形成手段は、更に前記投薬容器の種類に基づいて前記複数の規定レベルを決定する、
    ことを特徴とする水薬調剤装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置において、
    前記リファレンス画像としての前記1つのグラフ又は前記複数のグラフのそれぞれは前記複数の注入指示量を表す垂直方向に並んだ複数の区間を含み、
    前記複数の区間の上辺が前記複数の規定レベルを表す、
    ことを特徴とする水薬調剤装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記複数の区間が複数の色相によって着色処理された、
    ことを特徴とする水薬調剤装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記表示手段には前記鑑査用画像と共に複数の水薬名が記述された水薬リストが表示され、
    前記水薬リストには前記複数の水薬に対応付けられた複数の色相を表す色相対応表が含まれる、
    ことを特徴とする水薬調剤装置。
  7. 複数の水薬を投薬容器へ段階的に注入する注入機構と、
    前記投薬容器を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段からの出力信号に基づいて、前記複数の水薬の段階的な注入に伴って生じる前記投薬容器内の液面レベルの変化を表す複数の投薬容器像からなるモニタリング画像を形成するモニタリング画像形成手段と、
    前記複数の水薬についての複数の注入指示量に基づいて、前記投薬容器内の液面レベルと比較される複数の規定レベルを表す複数のグラフからなるリファレンス画像を形成するリファレンス画像形成手段と、
    前記モニタリング画像と前記リファレンス画像とを含む鑑査用画像を表示する表示手段と、
    を含むことを特徴とする水薬調剤装置。
  8. 請求項7記載の装置において、
    前記モニタリング画像は、1番からn(但し、nは2以上の整数)番までの水薬注入工程に対応する1番からn番までの投薬容器像を含み、
    前記リファレンス画像は、前記1番からn番までの水薬注入工程に対応する1番からn番までのグラフを含み、
    前記複数の規定レベルは、前記1番からn番までの水薬注入工程に対応する1番からn番までの規定レベルからなり、
    i(但し、i=1,2,…、n)番目の投薬容器像に重合又は隣接してi番目のグラフが表示され、
    前記i番目のグラフは、少なくともi番目の規定レベルを表す少なくとも1つのマーカーを有する、
    ことを特徴とする水薬調剤装置。
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