JP5978828B2 - 力覚提示装置、力覚提示方法及び力覚提示システム - Google Patents

力覚提示装置、力覚提示方法及び力覚提示システム Download PDF

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Description

本発明は、力覚を提示する力覚提示装置、力覚提示方法及び力覚提示システムに関する。
テレイグジスタンス(遠隔臨場感)の分野においては、遠隔地の臨場感を伝えるために、触覚を提示する提示装置などが利用されている。触覚を提示する提示装置として、指先に接触する複数のピンによって、物体表面の粗さなどの質感を提示する触覚提示装置が提案されている。
特表2010−503061号公報
しかしながら、従来の触覚提示装置では、複数のピンの突出状態に応じて物体表面の質感を提示できるが、物体を押している感覚である力覚を提示することはできなかった。
そこで、1つの側面では、本発明は、力覚を提示することができる力覚提示装置、力覚提示方法及び力覚提示システムを提供することを目的とする。
携帯可能な力覚提示装置は、身体の第1の一部を支持する支持部材と、身体の第2の一部に接触し、身体の第2の一部を支持部材の方向に押圧する押圧部材と、押圧部材による身体の第2の一部への押圧力を調整する第1のアクチュエータと、支持部材と押圧部材とを相対的に回転させる回転機構と、回転機構を駆動する第2のアクチュエータと、を有する。また、力覚提示方法は、このような力覚提示装置を使用し、第1のアクチュエータにより身体の第2の一部への押圧力を変化させると共に、第2のアクチュエータにより支持部材と押圧部材とを相対的に回転させて、身体の第1の一部に力覚を提示する。さらに、携帯可能な2台の装置を用いて力覚を遠隔地に提示する力覚提示システムでは、一方の装置は、物体の表面を触診するときに発生する振動、及び、物体の表面を触診するときに作用する接触力を他方の装置に伝達し、他方の装置は、この信号に基づいて第1のアクチュエータ、第2のアクチュエータ及び身体の第1の一部に振動を与える振動素子を夫々制御する。
このような力覚提示装置又は力覚提示方法によれば、力覚を提示することができる。また、力覚提示システムによれば、遠隔地に力覚を提示することができる。
力覚提示装置の一例を示す上面斜視図である。 力覚提示装置の一例を示す下面斜視図である。 支持部材及び押圧部材の詳細を示す拡大図である。 クランク機構の詳細を示す拡大図である。 押圧部材により指先を支持部材の方向に押圧している状態の説明図である。 指先の指腹部に作用する力を示し、(A)は外力が小さい場合の説明図、(B)は外力が大きい場合の説明図、(C)は斜めの外力が作用する場合の説明図である。 指先に触覚を提示する方法の説明図である。 触力覚を検知する機能を備えた力覚提示装置の一例を示す縦断面図である。 指先に作用する接触力を検知する力センサの取付状態の説明図である。 指先に作用する力の説明図である。 指先に作用する力のつり合い状態の説明図である。 高摩擦部材を摺動したときに指先が感じる質感イメージの説明図である。 摺動感覚を遠隔地に伝送するシステムの説明図である。 摺動感覚を伝送する仕組みの説明図である。 伝送する振動の説明図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1及び図2は、力覚提示装置の一例を示す。
力覚提示装置100は、指先の指腹部を支持する支持部材110と、指先の爪部にのみ接触し、爪部を支持部材110の方向に押圧する押圧部材120と、押圧部材120による爪部の押圧力を調整するアクチュエータ130と、を有する。ここで、アクチュエータ130としては、例えば、モータなどを使用することができる。
なお、アクチュエータ130は、第1のアクチュエータの一例として挙げられる。また、指先の指腹部は、身体の第1の一部の一例、指先の爪部は、身体の第2の一部の一例として夫々挙げられる。
支持部材110は、指先、例えば、人差し指(第二指)の指腹部を支持する部材であって、筐体などの装置構造体200の表面に取り付けられている。ここで、図1及び図2に示す装置構造体200は、略矩形形状の部材として表現されているが、箱型形状,中空円柱形状などの筐体の一部であってもよい。また、支持部材110の上面、即ち、指の指腹部を支持する面は、指腹部の支持位置を一定ならしめるために、指腹部に倣った形状に形成されている。なお、装置構造体200の外面の一部を、支持部材110としてもよい。
押圧部材120は、側面視で略L字形状をなす左右一対のアーム部122と、左右一対のアーム部122の先端を連結する略矩形形状の板材からなる連結部124と、が一体化された部材である。押圧部材120の連結部124の下面、即ち、支持部材110に対向する面には、指先の爪部に押圧部材120が接触する感覚を減少若しくは払拭するため、図3に示すように、軟質ラバーなどからなるパッド126が取り付けられている。
押圧部材120のアーム部122の基端は、装置構造体200の内底面に回転可能に固定されたベース部材140に対して、ベース部材140の幅方向に延びる回転軸周りに回転可能に取り付けられている。即ち、ベース部材140は、装置構造体200の内底面に垂直な回転軸周りに回転可能なように、装置構造体200の内底面に対してベアリングなどを介して取り付けられている。ベース部材140は、平面視で略矩形形状をなし、その上面の中央にアクチュエータ130を収納・固定するための円弧状の凹部が形成されている。そして、ベース部材140の凹部に収納・固定されたアクチュエータ130の出力軸に対して、押圧部材120のアーム部122の基端が固定されている。
従って、アクチュエータ130を適宜制御することで、ベース部材140に対する押圧部材120の回転角度を変化させることができる。このため、支持部材110と押圧部材120との間隔を任意に調整することが可能となり、支持部材110に支持された異なるサイズの指先に対応できると共に、指先を任意の力で支持部材110の方向に押圧することができる。
なお、押圧部材120の回転軸は、アクチュエータ130の出力軸と同軸に位置する必要はなく、例えば、ギヤ列などを介して、アクチュエータ130の出力を押圧部材120に伝達するようにしてもよい。このようにすれば、押圧部材120及びアクチュエータ130を配置する位置を柔軟に変更することが可能となり、例えば、指先に対する押圧部材120の接触位置の最適化を図ることができる。また、アクチュエータ130の出力トルクが不足する場合には、トルクを増大する減速機を介して、アクチュエータ130の出力軸と押圧部材120とを連結するようにしてもよい。さらに、押圧部材120としては、例えば、ベース部材140に門型のフレームを取り付け、このフレームに沿って上下に移動する部材が指先の爪部を押圧するようにしてもよい。
装置構造体200には、クランク機構150を利用して、ベース部材140を回転させるためのアクチュエータ160が取り付けられている。クランク機構150は、図4に示すように、アクチュエータ160の出力軸に取り付けられる円板152と、ベース部材140の一端部からアクチュエータ160の方向に突出するピン154と、を有する。円板152には、周縁から中心へと直線状に延びる溝152Aが形成されている。そして、ベース部材140の一端に取り付けられたピン154が、円板152の溝152Aに移動可能に嵌合されている。なお、アクチュエータ160は、第2のアクチュエータの一例として挙げられる。
従って、アクチュエータ160を適宜制御して円板152を回転させると、円板152の溝152Aの内面がピン154を押すことで、円板152の回転方向に応じてベース部材140を左右に回転させることができる。このとき、円板152の溝152Aにピン154が移動可能に嵌合しているため、ピン154が溝152Aの形成方向に移動し、クランク機構150に大きな力が作用することがない。よって、支持部材110と押圧部材120とを相対的に回転させることができる。なお、ベース部材140を回転させる機構としては、クランク機構150に限らず、公知の各種機構を利用してもよい。
また、アクチュエータ160の出力トルクを0にした場合に、支持部材110と押圧部材120との相対回転角度を0とするため、ベース部材140の他端部と装置構造体200との間に、引張コイルバネ170が配設されている。即ち、装置構造体200に、先端部に周溝が形成されたピン210が立設され、このピン210とベース部材140の他端部との間に引張コイルバネ170が配設されている。従って、アクチュエータ160の作動を停止すると、引張コイルバネ170の弾性力により、ベース部材140の他端部が装置構造体200のピン210の方向に引っ張られ、支持部材110とベース部材140とが略一直線に整列する。このため、支持部材110と押圧部材120との相対回転角度を0にすることができる。なお、支持部材110と押圧部材120との相対回転角度を0とするために、例えば、ベース部材140の回転軸にトーションバネなどを組み込むようにしてもよい。
さらに、支持部材110の裏面にあたる装置構造体200の内面には、支持部材110で支持された指先に対して振動を与える振動素子180が取り付けられている。振動素子180としては、例えば、振動モータなどが利用できる。
そして、図5に示すように、支持部材110により指先300の指腹部310を支持した状態で、押圧部材120のパッド126により指先300の爪部320を支持部材110の方向に押圧することで、指先300に外力に相当する力を作用させる。このとき、指先300の爪部320には、触覚を感じる感覚器がないため、爪部320に外力を作用させても、押圧部材120が接触していることを知覚しずらい。指先300の爪部320に外力を作用させると、指先300の指腹部310が支持部材110に押し付けられる。このとき、指先300の指腹部310には、触覚を感じる感覚器が多数配置されているため、指腹部310が支持部材110に押し付けられる力は、支持部材110から指腹部310へと作用する反力(接触力)として知覚される。
従って、人間にとっては、指先300の指腹部310に作用する反力を、物体を押している感覚として感じられることとなり、爪部320に作用させる外力の大きさに応じた力覚を提示することができる。即ち、指先300の爪部320に作用させる外力が小さい場合には、図6(A)に示すように、支持部材110から指腹部310へと作用する反力が小さいため、小さな力覚を提示することができる。一方、指先300の爪部320に作用させる外力が大きい場合には、図6(B)に示すように、支持部材110から指腹部310へと作用する反力が大きいため、大きな力覚を提示することができる。よって、アクチュエータ130を適宜制御することで、人間に任意の力覚を提示することができる。
また、アクチュエータ160により支持部材110と押圧部材120とを相対的に回転させると、指先300の指腹部310には、支持部材110から指腹部310に作用する反力に加え、指先300を横方向に滑らせようとするせん断力が作用する。このため、指先300には、図6(C)に示すように、斜め上方から爪部320を押圧する外力が作用するように知覚され、斜め方向の力覚を提示することができる。
さらに、振動素子180により、支持部材110で支持された指先300に対して振動を与えると、指先300の指腹部310に物体の表面を擦ったときに生じる振動を知覚させることができる。即ち、物体の表面を指先300で擦ると、表面の平滑度に応じた振動が発生する。そこで、振動素子180を適宜制御して、図7に示すように、指先300に振動を与えると、例えば、その振動の周波数及び大きさに応じた触覚を提示することができる。
次に、図8を参照し、物体の表面を擦ったときの触力覚(触覚及び力覚)を検知する機能を備えた、可搬(携帯)可能な力覚提示装置100の一実施例について説明する。
長尺の略直方体形状をなす筐体400の内底面には、略箱型形状のブラケット410を介して、押圧部材120及びアクチュエータ130が一体化されたベース部材140が回転可能に取り付けられている。また、筐体400の上面の所定位置には、支持部材110が一体化された装置構造体200が取り付けられている。そして、ベース部材140の他端部と装置構造体200との間に引張コイルバネ170が配設されている。さらに、筐体400の内底面には、略箱型形状のブラケット420を介して、ベース部材140を回転させるアクチュエータ160が取り付けられている。アクチュエータ160の出力軸とベース部材140の一端部とは、クランク機構150を介して連結されている。
筐体400の長手方向の一端部には、物体の表面を擦って触診するために、略円筒形状をなす触診部430が突出形成されている。触診部430の内部には、触診部430の先端が物体の表面に接触したか否かを検知する反射型フォトインタラプタ440と、触診部430の先端で物体の表面を触診するときに発生する振動を検知する加速度センサ450と、が収納されている。反射型フォトインタラプタ440は、物体に光を当てて、反射してきた光を検出することで、物体の有無などを検知するセンサである。このため、触診部430の先端には、反射型フォトインタラプタ440の光が出入りする小孔432が形成されている。また、触診部430の周壁には、利用者に対して、力覚提示装置100により物体の表面を触診しているか、力覚提示装置100により触力覚を提示しているかを表示すため、モード表示LED(Light Emitting Diode)460が取り付けられている。ここで、反射型フォトインタラプタ440が、接触検知素子の一例として挙げられると共に、加速度センサ450が、振動検知素子の一例として挙げられる。
一方、筐体400の内部には、触診部430の先端で物体の表面を触診するときに発生する音を検知するマイクロホン470と、外部との間で信号を送受信する外部インターフェース480と、コントロール基板490と、バッテリ500と、が収納されている。ここで、マイクロホン470は、触診部430の内部に収納されていてもよい。コントロール基板490は、反射型フォトインタラプタ440、加速度センサ450及びマイクロホン470の信号を入力し、アクチュエータ130、アクチュエータ160、モード表示LED460及び外部インターフェース480の少なくとも1つを制御する。バッテリ500は、アクチュエータ130、アクチュエータ160、反射型フォトインタラプタ440、加速度センサ450、モード表示LED460、マイクロホン470、外部インターフェース480及びコントロール基板490に電力を供給する。ここで、外部インターフェース480が、出力部の一例として挙げられると共に、コントロール基板490が、制御部の一例として挙げられる。
さらに、筐体400の基端部近傍には、力覚提示装置100を把持するときに利用する、略円柱形状をなす把持部510が両側面から突出形成されている。また、支持部材110と装置構造体200との間には、図9に示すように、触診部430が物体の表面に接触する接触力を間接的に検知する力センサ520が介在されている。ここで、力センサ520が、接触力検知素子の一例として挙げられる。
把持部510が筐体400の両側面から突出しているので、図10に示すように、把持部510を親指と中指又は薬指とで挟むことで、把持部510を中心として力覚提示装置100を回転自由に把持することができる。そして、把持部510を把持している状態において、力覚提示装置100の軸線が略一定で安定していれば、図10に示すように、触診部430の接触力F1により発生するモーメントを指先300の接触力Fs、及び、把持部510を把持している指先の接触力F2で支え、図11に示すような力のつり合いが保たれる。従って、指先300の接触力Fsを力センサ520で検知すれば、触診部430の接触力F1を次式で求めることができる。なお、次式におけるL1及びL2は、図11に示す力に対する作用長さである。
F1=(L2/(L1+L2))×Fs
図12は、図8の力覚提示装置100を使用し、ゴムなどの高摩擦部材を摺動したときに、力覚提示装置100を把持する指先300が感じる質感のイメージの一例を示す。
力覚提示装置100で高摩擦部材を摺動し始めると、始めは、力覚提示装置100が停止したまま、静止摩擦限界まで指先300が感じる力が上昇する。指先300が感じる力が静止摩擦限界を超えると、力覚提示装置100が実際に摺動し始め、静止摩擦が動摩擦に変わって力覚が減少すると共に、力覚提示装置100の動きと高摩擦部材の表面粗さなどに起因した振動が発生する。また、力覚が減少することに伴い、指先300が感じる力が静止摩擦限界以下まで低下すると、動摩擦が静止摩擦に変わって、力覚提示装置100が停止する。そして、静止摩擦と動摩擦とが交互に現われ、指先300には、図12に示すような力覚変化が感じられる。
従って、力覚変化に合わせて、アクチュエータ130により押圧部材120の押圧力を制御すると共に、振動素子180により指先300に振動を与えることで、高摩擦部材の質感を提示することができる。
図13は、物体の表面を摺動したときの感覚(摺動感覚)を遠隔地に伝送し、その遠隔地において摺動感覚を提示するシステム、要するに、倣い動作の感覚を提示するシステムの一例を示す。
摺動感覚の伝送元においては、力覚提示装置100に加え、力覚提示装置100で物体の表面を摺動するときの映像を撮像するカメラなどの撮像装置530が備えられている。一方、摺動感覚の伝送先においては、力覚提示装置100で物体の表面を摺動するときの音を出力するスピーカ540と、力覚提示装置100で物体の表面を摺動するときの映像を出力するモニタ550と、が備えられている。ここで、スピーカ540が、音を出力するデバイスの一例として挙げられる。
そして、力覚提示装置100のコントロール基板490は、図14に示すように、加速度センサ450、マイクロホン470、力センサ520及び撮像装置530の各信号を入力し、外部インターフェース480からインターネットなどの伝送路600へと各信号を出力する、データ伝送手段490Aとして機能する。ここで、外部インターフェース480から出力する信号には、伝送先である力覚提示装置100を特定する情報、例えば、IPアドレスなどが含まれていてもよい。また、力覚提示装置100のコントロール基板490は、振動、音、力及び映像の各信号を受信した場合に、次のように、アクチュエータ130、アクチュエータ160、振動素子180、スピーカ540及びモニタ550を夫々制御する、データ受信手段490Bとして機能する。なお、力センサ520の信号は、データ伝送手段490A又はデータ受信手段490Bのいずれかで、力覚提示装置100の触診部430の接触力F1に変換される。
即ち、データ受信手段490Bは、受信した力の信号に基づいて、アクチュエータ130により押圧部材120の押圧力を制御すると共に、アクチュエータ160により支持部材110と押圧部材120との相対回転角度を必要に応じて制御し、力覚を提示する。また、データ受信手段490Bは、受信した振動の信号に基づいて振動素子180を制御し、触覚を提示する。さらに、データ受信手段490Bは、受信した音の信号をスピーカ540から出力すると共に、受信した映像の信号をモニタ550から出力する。ここで、音の信号は、スピーカに限らず、ヘッドホン、イヤホンなどから出力するようにしてもよい。
このようにすれば、遠隔地において、物体の表面を摺動したときの感覚を提示する場合、触力覚に加え、音による聴覚、映像による視覚を利用することができる。このため、力覚提示装置100の利用者は、複数の手段を介して感覚を知覚することができ、現実感を高めることができる。
なお、力覚提示装置100で提示する感覚は、力覚提示装置100で実際に物体の表面を摺動した信号ではなく、人工的に生成した信号により提示してもよい。また、力覚提示装置100で物体の表面を摺動したときの信号をデータベースなどに蓄積し、例えば、感覚の利用要求があった場合に、その要求に応じてデータベースに蓄積された信号を伝送するようにしてもよい。
ここで、加速度センサ450は、実際に加速度が作用していなくても、定常ノイズ信号が重畳されていることがある。このため、反射型フォトインタラプタ440により触診部430の先端が物体の表面に接触していると検知されたときに、図15に示すように、加速度センサ450により検知された振動の信号を出力するようにしてもよい。このようにすれば、力覚提示装置100で物体の表面を摺動していない場合には、加速度センサ450の信号が出力されず定常ノイズ信号がカットされることから、触力覚の提示精度を向上させることができる。また、力覚提示装置100で物体の表面を摺動していない場合には、力センサ520により検知された力の信号を出力しないことで、力覚を提示しないようにしてもよい。なお、触診部430の先端が物体の表面に接触しているか否かは、反射型フォトインタラプタ440に限らず、例えば、ボタン型の接触スイッチにより検知することもできる。
また、反射型フォトインタラプタ440により触診部430の先端が物体の表面に接触していると検知されたときには、触力覚の伝送元であると判定し、モード表示LED460を点灯させると共に、アクチュエータ130を制御して押圧部材120を開くようにしてもよい。モード表示LED460が点灯すると、力覚提示装置100の利用者は、触診部430の先端を物体に接触しないように注意し、提示される触力覚を知覚しようと意識することができる。触力覚を擬似的に知覚する場合には、その感覚は自らの動作に応じて受けているという主体性をイメージすることが必要であり、このように自分が他から触力覚を受けるモードとなっていることを知らせる機能も重要である。
さらに、力覚提示装置100は、人差し指など1本の指先だけでなく、複数の指先に力覚を提示するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)指先の指腹部を支持する支持部材と、前記指先の爪部にのみ接触し、前記爪部を前記支持部材の方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材による前記爪部の押圧力を調整する第1のアクチュエータと、を有することを特徴とする力覚提示装置。
(付記2)前記押圧部材には、前記爪部に接触するパッドが取り付けられていることを特徴とする付記1に記載の力覚提示装置。
(付記3)前記支持部材と前記押圧部材とを相対的に回転させる回転機構と、前記回転機構を駆動する第2のアクチュエータと、を更に有することを特徴とする付記1又は付記2に記載の力覚提示装置。
(付記4)前記支持部材に支持される前記指先の指腹部に振動を与える振動素子を更に有することを特徴とする付記1〜付記3のいずれか1つに記載の力覚提示装置。
(付記5)前記支持部材は、前記指先の指腹部に倣った形状に形成されていることを特徴とする付記1〜付記4のいずれか1つに記載の力覚提示装置。
(付記6)指先の指腹部を支持する支持部材と、前記指先の爪部にのみ接触し、前記爪部を前記支持部材の方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材による前記爪部の押圧力を調整するアクチュエータと、前記支持部材に支持される前記指先の指腹部に振動を与える振動素子と、物体の表面を触診するときに発生する振動を検知する振動検知素子と、物体の表面を触診するときに作用する接触力を検知する接触力検知素子と、前記振動検知素子により検知された振動の信号、及び、前記接触力検知素子により検知された接触力の信号を外部に出力する出力部と、振動の信号及び接触力の信号を外部から受信した場合に、前記振動の信号及び前記接触力の信号に基づいて、前記アクチュエータ及び前記振動素子を夫々制御する制御部と、を有することを特徴とする力覚提示装置。
(付記7)物体の表面を触診するときに発生する音を検知する音検知素子を更に有し、前記出力部は、前記振動の信号及び前記接触力の信号に加え、前記音検知素子により検知された音の信号を外部に出力し、前記制御部は、音の信号を外部から受信した場合に、前記音の信号に基づいて音を出力するデバイスを制御することを特徴とする付記6に記載の力覚提示装置。
(付記8)物体の表面に接触しているか否かを検知する接触検知素子を更に有し、前記出力部は、前記接触検知素子により物体の表面に接触していると検知された場合に、前記振動検知素子により検知された振動の信号を出力することを特徴とする付記6又は付記7に記載の力覚提示装置。
(付記9)指先の指腹部を支持する支持部材と、前記指先の爪部にのみ接触し、前記爪部を前記支持部材の方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材による前記爪部の押圧力を調整するアクチュエータと、を有する力覚提示装置を使用し、前記アクチュエータにより前記爪部の押圧力を変化させて、前記指先の指腹部に力覚を提示することを特徴とする力覚提示方法。
100 力覚提示装置
110 支持部材
120 押圧部材
126 パッド
130 アクチュエータ
150 クランク機構
160 アクチュエータ
180 振動素子
200 装置構造体
300 指先
310 指腹部
320 爪部
440 反射型フォトインタラプタ
450 加速度センサ
470 マイクロホン
480 外部インターフェース
490 コントロール基板
520 力センサ
540 スピーカ

Claims (6)

  1. 携帯可能であって力覚提示を行う力覚提示装置において、
    身体の第1の一部を支持する支持部材と、
    身体の第2の一部に接触し、前記身体の第2の一部を前記支持部材の方向に押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材による前記身体の第2の一部への押圧力を調整する第1のアクチュエータと、
    前記支持部材と前記押圧部材とを相対的に回転させる回転機構と、
    前記回転機構を駆動する第2のアクチュエータと、
    を有することを特徴とする力覚提示装置。
  2. 前記身体の第1の一部は指先の指腹部であり、前記身体の第2の一部は指先の爪部であることを特徴とする請求項1に記載の力覚提示装置。
  3. 前記支持部材に支持される前記身体の第1の一部に振動を与える振動素子を更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の力覚提示装置。
  4. 携帯可能であって力覚提示を行う力覚提示装置において、
    身体の第1の一部を支持する支持部材と、
    身体の第2の一部に接触し、前記身体の第2の一部を前記支持部材の方向に押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材による前記身体の第2の一部への押圧力を調整するアクチュエータと、
    前記支持部材に支持される前記身体の第1の一部に振動を与える振動素子と、
    物体の表面を触診するときに発生する振動を検知する振動検知素子と、
    物体の表面を触診するときに作用する接触力を検知する接触力検知素子と、
    前記振動検知素子により検知された振動の信号、及び、前記接触力検知素子により検知された接触力の信号を外部に出力する出力部と、
    振動の信号及び接触力の信号を外部から受信した場合に、前記振動の信号及び前記接触力の信号に基づいて、前記アクチュエータ及び前記振動素子を夫々制御する制御部と、
    を有することを特徴とする力覚提示装置。
  5. 体の第1の一部を支持する支持部材と、身体の第2の一部に接触し、前記身体の第2の一部を前記支持部材の方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材による前記身体の第2の一部への押圧力を調整する第1のアクチュエータと、前記支持部材と前記押圧部材とを相対的に回転させる回転機構と、前記回転機構を駆動する第2のアクチュエータと、を有する携帯可能な力覚提示装置を使用し、
    前記第1のアクチュエータにより前記身体の第2の一部への押圧力を変化させると共に、前記第2のアクチュエータにより前記支持部材と前記押圧部材とを相対的に回転させて、前記身体の第1の一部に力覚を提示することを特徴とする力覚提示方法。
  6. 携帯可能な2台の装置を用いて力覚を遠隔地に提示する力覚提示システムにおいて、
    一方の装置は、
    物体の表面を触診するときに発生する振動を検知する振動検知素子と、
    物体の表面を触診するときに作用する接触力を検知する接触力検知素子と、
    前記振動検知素子により検知された振動の信号、及び、前記接触力検知素子により検知された接触力の信号を他方の装置に伝送する手段と、
    を有し、
    他方の装置は、
    体の第1の一部を支持する支持部材と
    体の第2の一部に接触し、前記身体の第2の一部を前記支持部材の方向に押圧する押圧部材と
    記押圧部材による前記身体の第2の一部への押圧力を調整する第1のアクチュエータと、
    前記支持部材と前記押圧部材とを相対的に回転させる回転機構と、
    前記回転機構を駆動する第2のアクチュエータと、
    前記支持部材に支持される前記身体の第1の一部に振動を与える振動素子と、
    前記一方の装置から振動の信号及び接触力の信号を受信した場合に、前記振動の信号及び前記接触力の信号に基づいて、前記第1のアクチュエータ、前記第2のアクチュエータ及び前記振動素子を夫々制御する制御部と、
    を有することを特徴とする力覚提示システム
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