JP5978004B2 - 打刻システム、打刻装置、プログラムおよび打刻方法 - Google Patents

打刻システム、打刻装置、プログラムおよび打刻方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば会社への出勤時刻や会社からの退勤時刻を記録する打刻を、互いに通信回線を介して接続された端末装置およびサーバ装置を利用して行う打刻システム、打刻装置、プログラムおよび打刻方法に関する。
例えば、会社において従業員の就業管理を行う場合、各従業員の出勤時刻、退勤時刻、外出時刻、外出先から会社へ戻った時刻(戻り時刻)等を記録する必要がある。このため、多くの会社は、出勤時刻、退勤時刻、外出時刻、戻り時刻等の記録、すなわち打刻を各従業員に行わせる。従来、打刻には、例えば特許文献1に記載されているようなタイムレコーダおよびタイムカードが用いられてきた。これらは現在も広く用いられている。また、近年は、特許文献2に記載されているようなICカードリーダおよびICカードを利用した就業管理装置が打刻を行う手段として普及している。
さらに現在では、互いに通信回線を介して接続された端末装置およびサーバ装置を利用して打刻を行うシステムが開発されている。このシステムでは、端末装置に対して打刻入力を行い、端末装置からサーバ装置へ打刻に関する情報を送信し、当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶する。特許文献3にはこのようなシステムの一例が記載されている。
特開平6−333114号公報 特開2010−267045号公報 特開2001−160161号公報
ところで、互いに通信回線を介して接続された端末装置およびサーバ装置を利用して打刻を行うシステムによれば、打刻入力を受け付ける機能を端末装置に持たせ、打刻入力が行われた時刻を打刻時刻として記憶する機能をサーバ装置に持たせることができる。したがって、例えば会社が複数の事業所を有する場合に、各事業所に端末装置のみを設置し、いずれか1つの事業所にサーバ装置を設置することで、各事業所に勤務する各従業員についての打刻時刻の記録を1カ所に集約し、各事業所に勤務するすべての従業員の就業管理を一括して行うことができる。これにより、複数の事業所に分散して勤務する多数の従業員の就業管理を容易に実現することができると共に、多数の従業員のそれぞれに対する就業管理の方法を共通化することができ、各従業員についての就業管理を公平に実施することができる。
また、端末装置およびサーバ装置を利用して打刻を行うシステムによれば、打刻時刻を用いた従業員の就業管理を、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)の行うアプリケーションサービスや、クラウドコンピューティングを利用したアウトソーシングサービスといった形態で容易に実施することができる。
ところが、端末装置およびサーバ装置を利用して打刻を行うシステムには次のような問題がある。すなわち、このようなシステムでは、端末装置とサーバ装置との間が通信可能なオンライン状態のときに端末装置に対して打刻入力が行われた場合には、打刻入力が行われた時点に、打刻に関する情報を端末装置からサーバ装置へ直ちに送信し、これにより当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶することができる。しかしながら、端末装置とサーバ装置との間が通信不能なオフライン状態のときに端末装置に対して打刻入力が行われた場合には、打刻入力が行われた時点に、打刻に関する情報を端末装置からサーバ装置へ直ちに送信することができず、それゆえ当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置の記憶装置に記憶することができないという問題がある。
この問題は次のような方法で解決することができるとも思える。すなわち、オフライン状態のときに端末装置に対して打刻入力が行われた場合には、打刻入力が行われた時点に、この時点の時刻を端末装置が有する時計から読み取り、暫定的な打刻時刻として端末装置に設けられた記憶装置に一時的に記憶しておく。そして、その後オンライン状態となったときに、端末装置の記憶装置に記憶された暫定的な打刻時刻を端末装置からサーバ装置へ送信し、この打刻時刻を確定的な打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶する。この方法によれば、オフライン状態のときに行われた打刻入力の時刻を打刻時刻としてサーバ装置の記憶装置に記憶することができる。
しかしながら、この方法には、端末装置の有する時計が示す時刻とサーバ装置の有する時計が示す時刻とが異なる場合に、正確な打刻時刻をサーバ装置の記憶装置に記憶することができないという問題がある。例えば、サーバ装置は厳格に管理されているため、サーバ装置が有する時計は標準時に常に正確に合わせられているのに対し、端末装置の管理は各事業所において比較的緩やかに行われており、端末装置が有する時計が標準時よりも進んでいたり、遅れていたりすることは容易に想定することができる。この場合、オンライン状態のときに打刻入力が行われた場合にはサーバ装置の時計が示す時刻に基づいて打刻時刻が決定され、オフライン状態のときに打刻入力が行われた場合には端末装置の時計が示す時刻に基づいて打刻時刻が決定されるとすれば、オフライン状態のときに打刻入力が行われた場合に打刻時刻が不正確になるだけでなく、打刻入力が行われたときがオンライン状態であったかオフライン状態であったかで打刻時刻が異なってしまうため、就業管理の運用の公平性または信頼性を確保することが困難になるという問題がある。また、複数の事業所に設置された端末装置ごとに時計の示す時刻が異なる場合には、オフライン時における打刻入力により決定された打刻時刻が事業所ごとに異なってしまうため、この場合にも、就業管理の運用の公平性または信頼性を確保することが難しくなる。
また、上述したように打刻時刻を端末装置の記憶装置に一時的に記憶しておく方法では、打刻時刻の改ざんにより打刻時刻の正確性または信頼性が損なわれるおそれがあるという問題がある。すなわち、オフライン状態のときに打刻入力が行われた場合には、端末装置の記憶装置に打刻時刻が一時的に記憶される。このため、端末装置の管理が緩やかな場合には、打刻入力が行われてから当該打刻入力に対応する打刻時刻がサーバ装置に送信されるまでの間に、端末装置の記憶装置に記憶された打刻時刻が書き換えられてしまう危険がある。また、これを防止するために各事業所に端末装置の厳格な管理を義務付けるとすれば、各事業所の負担が大きくなってしまう。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、端末装置に対して打刻入力を行い、端末装置からサーバ装置へ打刻に関する情報を送信し、当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶する打刻システムであって、端末装置とサーバ装置との間がオフライン状態であるときに打刻入力が行われた場合でも、当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶することができる打刻システム、並びにこのような打刻システムを実現することができる打刻装置、プログラムおよび打刻方法を提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、端末装置に対して打刻入力を行い、端末装置からサーバ装置へ打刻に関する情報を送信し、当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶する打刻システムであって、端末装置とサーバ装置との間がオフライン状態であるときに打刻入力が行われた場合でも、端末装置に設けられた時計が示す時刻が正確であるか否かにかかわらず、当該打刻入力が行われた正確な時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶することができる打刻システム、並びにこのような打刻システムを実現することができる打刻装置、プログラムおよび打刻方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の打刻システムは、打刻入力が行われた時刻の記録を行う打刻システムであって、互いに通信回線を介して接続可能な端末装置およびサーバ装置を備え、前記端末装置は、打刻入力を認識する打刻入力認識手段と、当該端末装置と前記サーバ装置との間が通信可能なオンライン状態か、当該端末装置と前記サーバ装置との間が通信不能なオフライン状態かを判断する接続状態判断手段と、前記オンライン状態時に、前記サーバ装置に設けられたサーバ時計が示す時刻を前記サーバ装置から受信し、当該受信したサーバ時計が示す時刻と当該端末装置に設けられた端末時計が示す時刻との時刻差を算出し、当該算出した時刻差を示す時刻差情報を当該端末装置に設けられた端末記憶部に記憶する時刻差算出手段と、前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オンライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、第1の打刻要求を前記サーバ装置へ送信する第1の打刻要求送信手段と、前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オフライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、前記端末時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻に、前記端末記憶部に記憶された時刻差情報が示す時刻差を加算または減算し、この結果得られた時刻を暫定打刻時刻として前記端末記憶部に記憶する暫定打刻手段と、前記オンライン状態になったときに、前記端末記憶部に記憶された暫定打刻時刻を第2の打刻要求と共に前記サーバ装置へ送信する第2の打刻要求送信手段とを備え、前記サーバ装置は、前記端末装置から送信された前記第1の打刻要求、前記第2の打刻要求および前記暫定打刻時刻を受信することが可能な打刻要求受信手段と、前記打刻要求受信手段により前記第1の打刻要求が受信された場合には、前記サーバ時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻を確定打刻時刻として前記サーバ装置に設けられたサーバ記憶部に記憶し、前記打刻要求受信手段により前記第2の打刻要求および前記暫定打刻時刻が受信された場合には、当該受信された暫定打刻時刻を確定打刻時刻として前記サーバ記憶部に記憶する確定打刻手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の打刻システムによれば、オフライン状態のときに端末装置に対して打刻入力が行われた場合でも、この打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができる。
また、本発明の打刻システムによれば、オフライン状態のときに端末装置に対して打刻入力が行われた場合でも、この打刻入力が行われた正確な時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができ、打刻時刻を用いた就業管理の公平性、信頼性を確保することができる。
また、上述した本発明の打刻システムにおいて、前記暫定打刻手段は、前記暫定打刻時刻を暗号化して前記端末記憶部に記憶することが好ましい
本発明の打刻システムのこの態様によれば、端末装置に対して打刻入力が行われてから当該打刻入力に対応する打刻時刻が端末装置からサーバ装置に送信されるまでの間に、端末装置に設けられた記憶装置(端末記憶部)に記憶された打刻時刻が改ざんされてしまうことを防止することができる。これにより、正確かつ真正な打刻時刻をサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができ、打刻時刻を用いた就業管理の公平性、信頼性を確保することができる。
また、上述した本発明の打刻システムにおいて、前記サーバ装置は、前記打刻要求受信手段により前記第1の打刻要求が受信されたときに前記確定打刻時刻を前記端末装置に送信する確定打刻時刻送信手段を備え、前記端末装置は、前記サーバ装置から送信された前記確定打刻時刻を受信する確定打刻時刻受信手段と、前記確定打刻時刻受信手段により受信された確定打刻時刻を前記端末装置に設けられた表示部に表示する確定打刻時刻表示手段とを備えていることが好ましい。
本発明の打刻システムのこの態様によれば、オンライン状態のときに端末装置に対して打刻入力が行われた場合には、サーバ装置に設けられた時計(サーバ時計)が示す時刻に基づいて決定された確定打刻時刻を、打刻入力を行った者に、端末装置に設けられた表示部を介して確認させることができる。
上記課題を解決するために、本発明の打刻装置は、サーバ装置と通信を行うことにより打刻入力が行われた時刻の記録を行う打刻装置であって、打刻入力を認識する打刻入力認識手段と、当該打刻装置と前記サーバ装置との間が通信可能なオンライン状態か、当該打刻装置と前記サーバ装置との間が通信不能なオフライン状態かを判断する接続状態判断手段と、前記オンライン状態時に、前記サーバ装置に設けられたサーバ時計が示す時刻を前記サーバ装置から受信し、当該受信したサーバ時計が示す時刻と当該打刻装置に設けられた内部時計が示す時刻との時刻差を算出し、当該算出した時刻差を示す時刻差情報を当該打刻装置に設けられた内部記憶部に記憶する時刻差算出手段と、前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オンライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、第1の打刻要求を前記サーバ装置へ送信する第1の打刻要求送信手段と、前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オフライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、前記内部時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻に、前記内部記憶部に記憶された時刻差情報が示す時刻差を加算または減算し、この結果得られた時刻を暫定打刻時刻として前記内部記憶部に記憶する暫定打刻手段と、前記オンライン状態になったときに、前記内部記憶部に記憶された暫定打刻時刻を第2の打刻要求と共に前記サーバ装置へ送信する第2の打刻要求送信手段とを備え、前記第1の打刻要求は、前記サーバ時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻を確定打刻時刻として前記サーバ装置に設けられたサーバ記憶部に記憶することを前記サーバ装置に対して要求する指令であり、前記第2の打刻要求は、当該打刻装置から前記サーバ装置へ当該第2の打刻要求と共に送信する前記暫定打刻時刻を確定打刻時刻として前記サーバ記憶部に記憶することを前記サーバ装置に対して要求する指令であることを特徴とする。
本発明の打刻装置によれば、オフライン状態のときに打刻装置に対して行われた打刻入力の時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができる打刻システムを実現することができる。
また、本発明の打刻装置によれば、オフライン状態のときに打刻装置に対して打刻入力が行われた場合でも、この打刻入力が行われた正確な時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができ、打刻時刻を用いた就業管理の公平性、信頼性を確保することができる。
上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、上述した本発明の打刻装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明のプログラムによれば、オフライン状態のときに端末装置に対して行われた打刻入力の時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができる打刻システムを実現することができる。
上記課題を解決するために、本発明の打刻方法は、互いに通信回線を介して接続可能な端末装置およびサーバ装置を用いて打刻入力が行われた時刻の記録を行う打刻方法であって、前記端末装置において、打刻入力を認識する打刻入力認識工程と、前記端末装置と前記サーバ装置との間が通信可能なオンライン状態であるときに前記打刻入力認識工程において打刻入力が認識された場合には、第1の打刻要求を前記端末装置から前記サーバ装置へ送信する第1の打刻要求送信工程と、前記サーバ装置において、前記第1の打刻要求が受信された場合には、前記サーバ装置に設けられたサーバ時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻を確定打刻時刻として前記サーバ装置に設けられたサーバ記憶部に記憶する第1の確定打刻工程と、前記オンライン状態時に、前記サーバ時計が示す時刻を前記サーバ装置から受信し、当該受信したサーバ時計が示す時刻と前記端末装置に設けられた端末時計が示す時刻との時刻差を算出し、当該算出した時刻差を示す時刻差情報を前記端末装置に設けられた端末記憶部に記憶する時刻差算出工程と、前記端末装置と前記サーバ装置との間が通信不能なオフライン状態であるときに前記打刻入力認識工程において打刻入力が認識された場合には、前記端末装置において、前記端末時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻に、前記端末記憶部に記憶された時刻差情報が示す時刻差を加算または減算し、この結果得られた時刻を暫定打刻時刻として前記端末記憶部に記憶する暫定打刻工程と、オンライン状態になったときに、前記端末記憶部に記憶された前記暫定打刻時刻を第2の打刻要求と共に前記端末装置から前記サーバ装置へ送信する第2の打刻要求送信工程と、前記サーバ装置において、前記第2の打刻要求および前記暫定打刻時刻が受信された場合には、当該受信された暫定打刻時刻を確定打刻時刻として前記サーバ記憶部に記憶する第2の確定打刻工程とを備えていることを特徴とする。
本発明の打刻方法によれば、オフライン状態のときに端末装置に対して行われた打刻入力の時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができる打刻システムを実現することができる。また、オフライン状態のときに端末装置に対して打刻入力が行われた場合でも、この打刻入力が行われた正確な時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置(サーバ記憶部)に記憶することができ、打刻時刻を用いた就業管理の公平性、信頼性を確保することができる。
本発明によれば、端末装置に対して打刻入力を行い、端末装置からサーバ装置へ打刻に関する情報を送信し、当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶する打刻システムにおいて、端末装置とサーバ装置との間がオフライン状態であるときに打刻入力が行われた場合でも、当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶することができる。また、端末装置とサーバ装置との間がオフライン状態であるときに打刻入力が行われた場合でも、端末装置に設けられた時計が示す時刻が正確であるか否かにかかわらず、当該打刻入力が行われた正確な時刻を打刻時刻としてサーバ装置に設けられた記憶装置に記憶することができる。
本発明の実施形態による打刻システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態による打刻システムにおける端末装置(打刻装置)を示すブロック図である。 本発明の実施形態による打刻システムにおけるサーバ装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態による打刻システムにおけるオンライン時の打刻処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による打刻システムにおけるオフライン時の打刻処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による打刻システムにおける端末装置が行う時刻差算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による打刻システムにおける端末装置の表示部に表示される打刻画面を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(打刻システムの構成)
図1は本発明の実施形態による打刻システムの全体構成を示している。図1において、本発明の実施形態による打刻システム1は、互いに通信回線2を介して接続可能な端末装置3およびサーバ装置4を備えている。打刻システム1は、端末装置3に対して打刻入力が行われた場合には、端末装置3からサーバ装置4へ打刻に関する情報を送信し、当該打刻入力が行われた時刻を打刻時刻としてサーバ装置4に設けられたサーバ記憶部42に記憶するシステムである。打刻システム1は、例えば、複数の事業所を有する会社に勤務する従業員の就業管理等に用いることができる。
端末装置3は例えばパーソナルコンピュータである。実際上の利用形態では、複数の端末装置3が1つのサーバ装置4に通信回線2を介して接続可能となっている。例えば事業所ごとに端末装置3が設置される。しかしながら、本実施形態では、説明の便宜上、図1に示すように1つの端末装置3が1つのサーバ装置4に通信回線2を介して接続可能となっている場合を例にあげる。また、端末装置3にはICカードリーダ5が例えばUSB(ユニバーサルシリアルバス)ケーブルを介して接続されている。ICカードリーダ5は、ICカード6が当該ICカードリーダ5に接近または接触したとき、ICカード6の内蔵メモリに記憶された情報を読み取り、読み取った情報を端末装置3に出力する。ICカード6は、例えば会社の各従業員が所持しているIDカードであり、ICカード6の内蔵メモリには、当該ICカード6を所持する従業員を識別するための従業員識別情報が記憶されている。以下、本実施形態において、従業員が例えば出勤時刻、退勤時刻、外出時刻、戻り時刻等を打刻するために、ICカード6をICカードリーダ5に接近または接触させてICカード6の内蔵メモリに記憶された情報をICカードリーダ5に読み取らせる行為を「打刻入力」という。
サーバ装置4は例えばサーバコンピュータである。サーバ装置4は、例えば会社の1つの事業所(例えば人事部がある事業所)、あるいはアウトソーシング事業者(例えばASP)から就業管理サービスの提供を会社が受けている場合には、当該事業者の事業所等に設置されている。
通信回線2は、例えばインターネット、公衆回線等である。端末装置3とサーバ装置4との間の通信には、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)を利用することができる。端末装置3は通信装置8を介して通信回線2と接続可能であり、サーバ装置4は通信装置9を介して通信回線2と接続可能である。通信装置8、9は、例えばモデム等の回線終端装置、ルータ等である。
また、通信回線2には、通信装置8、9と同様の通信装置10を介して時刻配信装置7が接続されている。時刻配信装置7は、例えば時刻配信業務を行う業務者が管理するサーバコンピュータであり、標準時と合致した時刻を配信する。時刻配信装置7は、例えば時刻配信業務を行う業務者の事業所に設置されている。
(端末装置)
図2は端末装置3の構成を示している。図2に示すように、端末装置3はCPU(中央演算処理装置)21を備えている。さらに、端末装置3は、端末記憶部22、端末時計23、表示部24、通信部25、外部機器接続部26および入力部27を備え、これらの構成要素はCPU21と接続されている。端末記憶部22は端末装置3に内蔵されたメモリ、または端末装置3に接続された記憶装置である。端末記憶部22には後述する処理をCPU21に行わせるためのプログラム等が記憶されている。また、端末記憶部22は、時刻差情報、暫定打刻時刻、端末IDおよび状態監視フラグ等を記憶するための記憶媒体として用いられる。端末時計23は端末装置3に内蔵された時計である。表示部24は例えば液晶ディスプレイ装置である。通信部25は端末装置3を通信回線2に通信可能に接続するための回路である。外部機器接続部26は外部機器を端末装置3にケーブルを介して接続するためのポートであり、例えばUSBポートである。入力部27は例えばキーボードおよびマウスである。
端末装置3のCPU21は、端末記憶部22に記憶されたプログラムを読み取って実行することにより、打刻入力認識部31、接続状態判断部32、端末通信制御部33、暫定打刻部34、表示制御部35および時刻差算出部36として機能する。そして、CPU21のこのような機能により、端末装置3は次のような処理を行う。すなわち、端末装置3は、(1)従業員による打刻入力を認識する処理、(2)オンライン時に打刻入力を認識した場合に、第1の打刻要求、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDをサーバ装置4へ直ちに送信する処理、(3)第1の打刻要求に応じてサーバ装置4から送信された確定打刻時刻を受信し、これを表示部24に表示する処理、(4)オフライン時に打刻入力を認識した場合に、端末時計23が示す時刻を読み取り、この時刻を暫定打刻時刻として端末記憶部22に一時的に記憶すると共に、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを端末記憶部22に一時的に記憶し、その後オンライン状態となったときに、一時的に記憶した暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを第2の打刻要求と共にサーバ装置4へ送信する処理、(5)端末時計23が示す時刻とサーバ時計43が示す時刻との差を算出し、この時刻差を用いて暫定打刻時刻を修正する処理、および(6)暫定打刻時刻等を記憶する際に、暫定打刻時刻等を暗号化する処理を行う。これらの処理の詳細については後述する。
(サーバ装置)
図3はサーバ装置4の構成を示している。図3に示すように、サーバ装置4はCPU41を備えている。さらに、サーバ装置4は、サーバ記憶部42、サーバ時計43、通信部44、入力部45および表示部46を備え、これらの構成要素はCPU41と接続されている。サーバ記憶部42はサーバ装置4に内蔵されたメモリ、またはサーバ装置4に接続された記憶装置である。サーバ記憶部42には、後述する処理をCPU41に行わせるためのプログラム、従業員管理情報等が予め記憶されている。また、サーバ記憶部42は、確定打刻時刻等を記憶するための記憶媒体として用いられる。サーバ時計43はサーバ装置4に内蔵された時計である。サーバ装置4は、例えば周期的に時刻配信装置7と通信を行い、サーバ時計43の時刻を、時刻配信装置7から配信される時刻に合わせる。これにより、サーバ時計43は、常時、標準時と合致した正確な時刻を示す。通信部44はサーバ装置4を通信回線2に通信可能に接続するための回路である。入力部45は例えばキーボードおよびマウスである。表示部46は例えば液晶ディスプレイ装置である。
サーバ装置4のCPU41は、サーバ記憶部42に記憶されたプログラムを読み取って実行することにより、サーバ通信制御部51および確定打刻部52として機能する。そして、CPU41のこのような機能により、サーバ装置4は次のような処理を行う。すなわち、サーバ装置4は、(1)端末装置3から送信された第1の打刻要求、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを受信したとき、サーバ時計43が示す時刻を読み取り、受信した従業員識別情報が示す従業員を特定し、受信した打刻種別情報が示す打刻種別を特定し、そして、サーバ時計43から読み取った時刻を、特定した従業員の、特定した打刻種別に属する確定打刻時刻としてサーバ記憶部42に記憶する処理、(2)端末装置3から送信された第1の打刻要求、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを受信したとき、これに応じて確定打刻時刻を端末装置3に送信する処理、および(3)端末装置3から送信された第2の打刻要求、暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを受信したとき、受信した従業員識別情報が示す従業員を特定し、受信した打刻種別情報が示す打刻種別を特定し、そして、受信した暫定打刻時刻を、特定した従業員の、特定した打刻種別に属する確定打刻時刻としてサーバ記憶部42に記憶する処理、(4)受信した接続状態情報および端末IDを確定打刻時刻と関連付けてサーバ記憶部42に記憶する処理を行う。これらの処理の詳細については後述する。
(オンライン時の打刻処理)
図4は打刻システム1におけるオンライン時の打刻処理を示している。端末装置3およびサーバ装置4は、通信回線2を介して互いに接続可能に構成されているが、端末装置3とサーバ装置4との間は、常に通信可能な状態、すなわち「オンライン状態」であるとは限らない。端末装置3とサーバ装置4との間が通信不能な状態、すなわち「オフライン状態」である場合もある。例えば、通信回線2の不具合により端末装置3とサーバ装置4との間がオフライン状態になる場合ある。また、端末装置3またはサーバ装置4の管理者等の事情により端末装置3とサーバ装置4との間がオフライン状態に設定される場合がある。もっとも、打刻システム1は、端末装置3とサーバ装置4との間が永久にオフライン状態となることは想定していない。また、端末装置3は、サーバ装置4との間がオンライン状態であるかオフライン状態であるかを監視している。例えば、端末装置3は、サーバ装置4の特定のアドレスにアクセスし、サーバ装置4から一定時間内の応答の有無を確認することにより、サーバ装置4との間がオンライン状態であるかオフライン状態であるかを判断し、その結果を表示部24(図7の接続状態表示領域63)に表示する。端末装置3は、このような接続状態判断処理を、打刻処理時と端末装置3の起動時および予め設定された期間毎(例えば30分毎)に行う。打刻システム1は、端末装置3とサーバ装置4との間がオンライン状態である場合とオフライン状態である場合とで、2通りの打刻処理を行う。まず、端末装置3とサーバ装置4との間がオンライン状態である場合における打刻処理について説明する。
図4において、端末装置3は、従業員による打刻入力が認識されるまで待機している(ステップS1:NO)。そして、従業員が打刻入力を行うと、端末装置3の打刻入力認識部31は、この打刻入力を認識する(ステップS1:YES)。ここで、打刻入力は、具体的には次のように行われる。すなわち、まず、従業員は端末装置3の表示部24に表示された打刻種別を確認後、必要に応じて入力部27を操作し、当該従業員が望む打刻種別を選択・変更する。打刻種別には、例えば出勤時刻、退勤時刻、外出時刻および戻り時刻がある。続いて、従業員は、自己の所持するICカード6をICカードリーダ5に接近または接触させる。ICカード6がICカードリーダ5に接近または接触すると、当該従業員の従業員識別情報がICカード6からICカードリーダ5に送信される。そして、ICカードリーダ5は当該従業員識別情報を受信し、当該従業員識別情報を端末装置3に出力する。当該従業員識別情報が端末装置3に入力されると、打刻入力認識部31はこの旨を認識する。なお、端末装置3は、例えば従業員の勤務時間規則に応じて予め設定された時間帯により打刻種別を自動的に選択する機能を有している。従業員が勤務時間規則に沿って通常の出勤、退勤等を行う場合には、従業員は、端末装置3により自動的に選択された打刻種別を、打刻入力を行う際に変更する必要がない。しかし、例えば臨時の特別の業務を担当している従業員のように、出勤、退勤等の時間が通常でない場合には、当該従業員は、端末装置3により自動的に選択された打刻種別を、打刻入力を行う際に入力部27を操作して適宜変更することができる。
続いて、端末装置3の接続状態判断部32が、端末装置3とサーバ装置4との間がオンライン状態であるかオフライン状態であるかを判断する。現在はオンライン状態であるので、この時点において接続状態判断部32は、端末装置3とサーバ装置4との間がオンライン状態であると判断する(ステップS2)。これにつき具体的に説明すると、上述したように、端末装置3は、サーバ装置4との間がオンライン状態であるかオフライン状態であるかを監視しており、端末記憶部22には、端末装置3とサーバ装置4との間がオンライン状態であるかオフライン状態であるかを示す状態監視フラグが記憶されている。ステップS2において、接続状態判断部32は、接続状態判断処理を行った後に、端末記憶部22に記憶された状態監視フラグを参照し、端末装置3とサーバ装置4との間がオンライン状態であると判断する。この場合には、端末装置3の端末通信制御部33が、(a)第1の打刻要求、(b)打刻入力の際にICカード6から取得した従業員識別情報、(c)打刻入力時の打刻種別を示す打刻種別情報、(d)打刻入力時に端末装置3とサーバ装置4とがオンライン状態であることを示す接続状態情報、および(e)端末装置3の識別情報である端末IDをサーバ装置4へ送信する(ステップS3)。なお、接続状態情報は、端末記憶部22に記憶された状態監視フラグに基づいて生成することができる。
サーバ装置4のサーバ通信制御部51が第1の打刻要求、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを受信すると(ステップS4)、サーバ装置4の確定打刻部52が、受信した打刻要求が第1の打刻要求であるか第2の打刻要求であるかを判断する。今回は、サーバ装置4が受信した打刻要求は第1の打刻要求であるので、確定打刻部52は、受信した打刻要求が第1の打刻要求であると判断する。そして、この場合、確定打刻部52は、サーバ時計43から時刻を読み取る処理、受信した従業員識別情報とサーバ記憶部42に予め記憶されている従業員管理情報とを照らし合わせて従業員を特定する処理、および受信した打刻種別情報に基づいて打刻種別を特定する処理を行う(ステップS5)。続いて、確定打刻部52は、サーバ時計から読み取った時刻を、特定した従業員の、特定した打刻種別に属する確定打刻時刻としてサーバ記憶部42に記憶する。また、確定打刻部52は、端末装置3から受信した接続状態情報および端末IDを当該確定打刻時刻と関連付けてサーバ記憶部42に記憶する(ステップS6)。続いて、サーバ装置4のサーバ通信制御部51が、ステップS6でサーバ記憶部42に記憶した確定打刻時刻を端末装置3へ送信する(ステップS7)。
端末装置3の端末通信制御部33が確定打刻時刻を受信すると(ステップS8)、端末装置3の表示制御部35が、受信した確定打刻時刻を表示部24に表示する(図7(1)参照)。
図4中のステップS1ないしS9の処理は、例えば、端末装置3、サーバ装置4および通信回線2によって実現可能な最も速い速度で実行される。この結果、ステップS1で従業員がICカードリーダ5に対して打刻入力を行ってから、ステップS9で従業員が端末装置3の表示部24に表示された確定打刻時刻を確認するまでの時間はきわめて短く、人間の感覚において一瞬である。また、サーバ装置4のサーバ時計43は、上述したように、常時、標準時と合致した時刻を示しているので、確定打刻時刻は、打刻入力が行われた時刻を正確に示している。確定打刻時刻は、常時正確なサーバ時計43から読み取った時刻であるため、たとえ端末装置3の端末時計23が不正確であったとしても、確定打刻時刻が不正確な時刻となることはない。
また、図4中のステップS9に示すように、オンライン時に打刻入力が行われた場合には、打刻入力に対応する確定打刻時刻を端末装置3の表示部24に表示する。これにより、打刻入力を行った従業員に、サーバ記憶部42に実際に記憶された打刻時刻を確認させることができる。このように打刻入力を行った従業員にサーバ記憶部42に実際に記憶された打刻時刻を確認させることは次のようなメリットがある。例えば、端末装置3の端末時計23が示す時刻が、サーバ装置4のサーバ時計43が示す時刻と異なっており、このことに従業員が気付いていない場合には、従業員の認識と異なる打刻時刻が日々記憶され、この結果、従業員の認識と異なる給与計算(例えば、従業員が認識していない遅刻や早退に基づく給与計算)が行われる場合がある。この場合、身に覚えのない遅刻や早退により給与が減っていることを知った従業員は大いに困惑することであろう。本実施形態による打刻システム1によれば、このような不都合を防止することができる。また、確定打刻時刻を端末装置3の表示部24に表示する際に、「遅刻」や「時間外」等のアラーム表示を同時に行うとなおよい。例えばサーバ装置4にて、予め設定された定時間帯や休憩時間等の勤務シフトの設定により、確定打刻時刻から「遅刻」や「時間外」の判定を行い、その結果を確定打刻時刻と一緒に送信すればよい。また、この判定処理を端末装置3で行ってもよい。
(オフライン時の打刻処理)
次に、端末装置3とサーバ装置4との間がオフライン状態である場合における打刻処理について説明する。図5は打刻システム1におけるオフライン時の打刻処理を示している。図5に示すように、端末装置3は、従業員による打刻入力が認識されるまで待機している(ステップS11:NO)。そして、従業員が打刻入力を行うと、端末装置3の打刻入力認識部31は、この打刻入力を認識する(ステップS11:YES)。すなわち、図4中のステップS1と同様に、従業員が打刻種別を確認後、必要に応じて打刻種別を選択・変更し、ICカード6をICカードリーダ5に接近または接触させると、当該従業員の従業員識別情報がICカード6からICカードリーダ5に送信され、続いてICカードリーダ5から端末装置3に出力される。そして、打刻入力認識部31はこの従業員識別情報の入力を認識する。
続いて、端末装置3の接続状態判断部32が、接続状態判断処理を行った後に、端末記憶部22に記憶された状態監視フラグを参照し、端末装置3とサーバ装置4との間がオンライン状態であるかオフライン状態であるかを判断する。現在はオフライン状態であるので、この時点において接続状態判断部32は、端末装置3とサーバ装置4との間がオフライン状態であると判断する(ステップS12)。オフライン状態であると判断された場合には、端末装置3の暫定打刻部34が、端末時計23から時刻を読み取る(ステップS13)。続いて、暫定打刻部34は、端末時計23から読み取った時刻を、端末記憶部22に記憶された時刻差情報を用いて修正し、この修正した時刻を暫定打刻時刻とする(ステップS14)。なお、時刻差情報、および時刻の修正方法については後述する。続いて、暫定打刻部34は、(a)暫定打刻時刻、(b)ステップS11の打刻入力の際にICカード6から取得した従業員識別情報、(c)打刻入力時の打刻種別を示す打刻種別情報、(d)打刻入力時において端末装置3とサーバ装置4との間がオフライン状態であることを示す接続状態情報、および(e)端末装置3の端末IDを暗号化する(ステップS15)。続いて、暫定打刻部34は、ステップS15で暗号化した暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを端末記憶部22に記憶する(ステップS16)。
その後、接続状態の監視により、端末装置3とサーバ装置4との間のオンライン状態を検知したとき、端末装置3の暫定打刻部34が、ステップS16で端末記憶部22に記憶された暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを復号する。続いて、端末装置3の端末通信制御部33が、第2の打刻要求と共に、復号した暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDをサーバ装置4へ送信する(ステップS17)。なお、暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDをそれぞれ暗号化されたままサーバ装置4に送信し、サーバ装置4でこれらの情報を復号してもよい。
サーバ装置4のサーバ通信制御部51が第2の打刻要求、暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを受信すると(ステップS18)、サーバ装置4の確定打刻部52は、受信した打刻要求が第1の打刻要求であるか第2の打刻要求であるかを判断する。今回は、サーバ装置4が受信した打刻要求は第2の打刻要求であるので、確定打刻部52は、受信した打刻要求が第2の打刻要求であると判断する。そして、この場合、確定打刻部52は、受信した従業員識別情報とサーバ記憶部42に予め記憶されている従業員管理情報とを照らし合わせて従業員を特定する処理、および受信した打刻種別情報に基づいて打刻種別を特定する処理を行う。続いて、確定打刻部52は、受信した暫定打刻時刻を、特定した従業員の、特定した打刻種別に属する確定打刻時刻としてサーバ記憶部42に記憶する。また、確定打刻部52は、端末装置3から受信した接続状態情報および端末IDを当該確定打刻時刻に関連付けてサーバ記憶部42に記憶する(ステップS19)。
図5中のステップS11ないしS16の処理は、例えば、端末装置3によって実現可能な最も速い速度で実行される。この結果、ステップS11で従業員がICカードリーダ5に対して打刻入力を行ってから、暗号化された暫定打刻時刻等がステップS16で端末記憶部22に記憶されるまでの間の時間はきわめて短く、人間の感覚において一瞬である。
また、今まで不具合が生じていた通信回線が回復したために端末装置3とサーバ装置4との間がオフライン状態からオンライン状態へ切り換わったとき、あるいは端末装置3またはサーバ装置4の管理者が端末装置3とサーバ装置4との間をオフライン状態からオンライン状態へ切り換えたとき、端末装置3は、オフライン状態の間に端末記憶部22に記憶されたすべての暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDをサーバ装置4へ送信する。そして、端末装置3は、送信が完了した暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを端末記憶部22から消去する。
また、1つの打刻処理に関する暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDは相互に関連付けられて端末記憶部22に記憶される。したがって、オフライン状態中に、複数の従業員が1つの端末装置3に対して打刻入力を行ったために複数組の暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDが端末記憶部22に記憶されても、これら複数組の暫定打刻時刻、従業員識別情報、打刻種別情報、接続状態情報および端末IDを、従業員ごとに区別することができる。
このような打刻処理によれば、オフライン状態のときに端末装置3に対して打刻入力が行われた場合でも、打刻入力が行われた時刻を確定打刻時刻としてサーバ装置4に設けられたサーバ記憶部42に記憶することができる。したがって、複数の事業所を有する会社において、各事業所に端末装置3を設置することにより、各事業所において各従業員により端末装置3に対して行われる打刻入力に対応する打刻時刻をサーバ装置4に集約することができる。そして、サーバ装置4において、集約された打刻時刻を用いて、複数の事業所における複数の従業員の一括的・一元的な就業管理を確実に行うことができる。
また、端末装置3の端末時計23が示す時刻がサーバ装置4のサーバ時計43を示す時刻と異なる場合でも、サーバ時計43が示す時刻に正確に合致した打刻時刻をサーバ装置4のサーバ記憶部42に記憶することができる。これにより、打刻入力がオフライン時に行われたか、オンライン時に行われたかによってサーバ装置4のサーバ記憶部42に記憶される打刻時刻が異なってしまうといった不都合を防止することができる。また、複数の事業所を有する会社において事業所ごとに端末装置3を設置した場合には、打刻入力を行った端末装置3が異なることによってサーバ装置4のサーバ記憶部42に記憶される打刻時刻が異なってしまうといった不都合を防止することができる。したがって、打刻時刻を用いた就業管理の公平性および信頼性を確保することができる。
また、暫定打刻時刻等を端末装置3の端末記憶部22に暗号化して記憶することにより、打刻時刻の改ざんにより打刻時刻の正確性または信頼性が損なわれることを防止することができる。
また、ステップS19において、確定打刻時刻と関連付けてサーバ記憶部42に記憶した接続状態情報により、オンライン状態での打刻入力だったのか、オフライン状態での打刻入力だったのかを事後的に特定することができる。また、確定打刻時刻と関連付けてサーバ記憶部42に記憶した端末IDにより、打刻入力が行われた具体的な端末装置3を事後的に特定することができる。これら接続状態情報および端末IDは、確定打刻時刻の精査を行う際に有用である。オンライン時の打刻処理におけるステップS6でサーバ記憶部42に記憶された接続状態情報および端末IDについても同様である。
(時刻差算出処理)
図6は端末装置3における時刻差算出処理を示している。時刻差算出処理とは、端末装置3の端末時計23が示す時刻と、サーバ装置4のサーバ時計43が示す時刻との差を算出し、算出結果を時刻差情報として端末装置3の端末記憶部22に記憶する処理である。時刻差算出処理は、オンライン時に所定の周期(例えば30分)で行われる。また、時刻差情報は、上述したように、オフライン時の打刻処理において暫定打刻時刻の修正(図5中のステップS14)に用いられる。以下、具体的に説明する。
図6に示すように、前回の時刻差算出処理から所定時間経過後(ステップS21:YES)、端末装置3の端末通信制御部33がサーバ時刻送信要求をサーバ装置4へ送信する(ステップS22)。続いて、サーバ装置4のサーバ通信制御部51がサーバ時刻送信要求を受信し(ステップS23)、サーバ時計43から現時点の時刻を読み取り、読み取った時刻(サーバ時計読取時刻)を端末装置3へ送信する(ステップS24)。続いて、端末装置3の端末通信制御部33が、サーバ時計読取時刻を受信する(ステップS25)。続いて、端末装置3の時刻差算出部36が、端末時計23の時刻を読み取り、この読み取った時刻(端末時計読取時刻)と、受信したサーバ時計読取時刻との差を算出する(ステップS26)。そして、時刻差算出部36は、この算出結果を時刻差情報として端末記憶部22に記憶する(ステップS27)。
例えば、時刻差情報は、サーバ時計読取時刻から端末時計読取時刻を差し引いた値である。したがって、端末時計23の時刻がサーバ時計43の時刻よりも遅れている場合には、時刻差情報は正の値となり、端末時計の時刻がサーバ時計の時刻よりも進んでいる場合には、時刻差情報は負の値となる。この場合、オフライン時の打刻処理(図5中のステップS14)では、暫定打刻時刻に時刻差情報を加算することにより、暫定打刻時刻を修正する。また、上述したように、サーバ時計43は、時刻配信装置7から配信される時刻に合わせられており、常時、標準時と合致した正確な時刻を示している。したがって、時刻差情報が示す時刻差は、端末時計23が示す時刻と標準時との差である。それゆえ、時刻差情報を加算することにより修正された暫定打刻時刻は、標準時に合致した時刻となる。
(打刻画面)
図7は端末装置3の表示部24に表示される打刻画面を示している。打刻画面61には、現在時刻が表示される時刻表示領域62と、端末装置3とサーバ装置4の現時点における接続状態(オンライン状態かオフライン状態か)が表示される接続状態表示領域63と、打刻種別が表示される打刻種別表示領域64と、打刻情報やエラー情報等の操作者への各種通知を表示するメッセージ表示領域65が形成されている。時刻表示領域62には、端末時計23から読み取られた時刻がそのまま表示される。なお、端末時計23から読み取った時刻を端末記憶部22に記憶された時刻差情報を用いて修正し、修正後の時刻を時刻表示領域62に表示してもよい。
図7(1)に示すように、オンライン状態のときには、メッセージ表示領域65には、打刻入力と同時に確定打刻時刻が「退勤 18:30 受け付けました」のように表示される(図4中のステップS9参照)。打刻入力を行った従業員は、時刻表示領域62に表示された現在時刻と、メッセージ表示領域65に配置された確定打刻時刻とを比較し、時刻表示領域62に表示された現在時刻と異なる時刻が打刻時刻としてサーバ装置4に記憶された場合には、その旨を知ることができる。一方、図7(2)に示すように、オフライン状態のときには、メッセージ表示領域65に、打刻入力と同時に暫定打刻時刻を表示してもよい。この場合でも、打刻入力を行った従業員は、時刻表示領域62に表示された現在時刻と、メッセージ表示領域65に配置された暫定打刻時刻とを比較し、時刻表示領域62に表示された現在時刻と異なる時刻が打刻時刻としてサーバ装置4に記憶された場合には、その旨を知ることができる。
接続状態表示領域63には、現時点の接続状態がオンライン状態かオフライン状態かを、打刻入力を行う従業員が明確に区別することができるように表示することが望ましい。例えば、オンライン状態のときには、接続状態表示領域63を全面的に例えば緑色にし、「オンライン」という文字列を大きく表示することが望ましい。一方、オフライン状態のときには、接続状態表示領域63を全面的に例えば赤色にし、「オフライン」という文字列を大きく表示することが望ましい。なお、緑色と赤色は人間が明確に区別することができるので、これらの色の組み合わせを採用したが、例えば青色と黄色等、人間が明確に識別できる他の色の組み合わせを採用してもよい。
打刻種別表示領域64には、出勤、退勤、外出、戻りといった打刻種別が表示される。これらのうち、現在選択されている打刻種別を、他の打刻種別と比べて目立つ態様で表示する。
なお、上述した打刻処理(図4、図5参照)を実現するための端末装置3のCPU21の機能、すなわち、打刻入力認識部31、接続状態判断部32、端末通信制御部33、暫定打刻部34、表示制御部35、および時刻差算出部36は、端末装置3の端末記憶部22に予め記憶された(事前に端末装置3にインストールされた)プログラムをCPU21で実行することにより具現化してもよいし、打刻処理を実際に行うときに、このようなプログラムをサーバ装置4から端末装置3へダウンロードし、このダウンロードしたプログラムをCPU21で実行することにより具現化してもよい。後者の態様は、ASPによる就業管理サービスまたはクラウドコンピューティングを利用した就業管理サービスに好適である。
また、上述した実施形態では、端末装置3とこれに接続されたICカードリーダ5により、従業員が所持するICカード6を読み取ることで、打刻入力を認識する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、携帯電話、スマートフォン等の携帯型電子機器をICカード6の代わりに採用することも可能である。また、ICカード6の代わりにこのような携帯型電子機器を採用した場合には、打刻入力を行ったときに打刻入力情報(従業員識別情報等)を送信する機能を携帯型電子機器に持たせると共に、打刻入力情報の受信を打刻入力と認識する機能を端末装置3に持たせてもよい。また、ICカード以外の各種識別媒体(バーコードカード、RFIDタグ、光カード等)を利用したり、暗証コードや生体認証等の他の認証方法により打刻入力を認識する方法でもよい。
また、上述した実施形態では、図6に示すように、時刻差算出処理をオンライン時に周期的に行う場合を例にあげたが、これに限らず、例えば端末装置3を起動したときや、オフライン状態からオンライン状態への切り換わりを検知したときに時刻差算出処理を行うこととしてもよい。
また、上記実施形態において、打刻入力認識部31は打刻入力認識手段の具体例であり、接続状態判断部32は接続状態判断手段の具体例であり、端末通信制御部33は第1の打刻要求送信手段、第2の打刻要求送信手段および確定打刻時刻受信手段の具体例である。また、暫定打刻部34は暫定打刻手段の具体例であり、表示制御部35は確定打刻時刻表示手段の具体例であり、時刻差算出部36は時刻差算出手段の具体例である。また、サーバ通信制御部51は打刻要求受信手段および確定打刻時刻送信手段の具体例であり、確定打刻部52は確定打刻手段の具体例である。また、端末装置3は打刻装置の具体例である。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う打刻システム、打刻装置、プログラムおよび打刻方法もまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明は、会社の従業員の就業管理等に用いることができる。特に、ASPが提供する就業管理サービス、クラウドコンピューティングを利用した就業管理サービス等への利用に適している。
1 打刻システム
2 通信回線
3 端末装置(打刻装置)
4 サーバ装置
5 ICカードリーダ
21 CPU
22 端末記憶部
23 端末時計
24 表示部
31 打刻入力認識部(打刻入力認識手段)
32 接続状態判断部(接続状態判断手段)
33 端末通信制御部(第1の打刻要求送信手段、第2の打刻要求送信手段、確定打刻時刻受信手段)
34 暫定打刻部(暫定打刻手段)
35 表示制御部(確定打刻時刻表示手段)
36 時刻差算出部(時刻差算出手段)
41 CPU
42 サーバ記憶部
43 サーバ時計
51 サーバ通信制御部(打刻要求受信手段、確定打刻時刻送信手段)
52 確定打刻部(確定打刻手段)
61 打刻画面
62 時刻表示領域
65 メッセージ表示領域

Claims (6)

  1. 打刻入力が行われた時刻の記録を行う打刻システムであって、
    互いに通信回線を介して接続可能な端末装置およびサーバ装置を備え、
    前記端末装置は、
    打刻入力を認識する打刻入力認識手段と、
    当該端末装置と前記サーバ装置との間が通信可能なオンライン状態か、当該端末装置と前記サーバ装置との間が通信不能なオフライン状態かを判断する接続状態判断手段と、
    前記オンライン状態時に、前記サーバ装置に設けられたサーバ時計が示す時刻を前記サーバ装置から受信し、当該受信したサーバ時計が示す時刻と当該端末装置に設けられた端末時計が示す時刻との時刻差を算出し、当該算出した時刻差を示す時刻差情報を当該端末装置に設けられた端末記憶部に記憶する時刻差算出手段と、
    前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オンライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、第1の打刻要求を前記サーバ装置へ送信する第1の打刻要求送信手段と、
    前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オフライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、前記端末時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻に、前記端末記憶部に記憶された時刻差情報が示す時刻差を加算または減算し、この結果得られた時刻を暫定打刻時刻として前記端末記憶部に記憶する暫定打刻手段と、
    前記オンライン状態になったときに、前記端末記憶部に記憶された暫定打刻時刻を第2の打刻要求と共に前記サーバ装置へ送信する第2の打刻要求送信手段とを備え、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置から送信された前記第1の打刻要求、前記第2の打刻要求および前記暫定打刻時刻を受信することが可能な打刻要求受信手段と、
    前記打刻要求受信手段により前記第1の打刻要求が受信された場合には、前記サーバ時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻を確定打刻時刻として前記サーバ装置に設けられたサーバ記憶部に記憶し、前記打刻要求受信手段により前記第2の打刻要求および前記暫定打刻時刻が受信された場合には、当該受信された暫定打刻時刻を確定打刻時刻として前記サーバ記憶部に記憶する確定打刻手段とを備えていることを特徴とする打刻システム。
  2. 前記暫定打刻手段は、前記暫定打刻時刻を暗号化して前記端末記憶部に記憶することを特徴とする請求項1に記載の打刻システム。
  3. 前記サーバ装置は、
    前記打刻要求受信手段により前記第1の打刻要求が受信されたときに前記確定打刻時刻を前記端末装置に送信する確定打刻時刻送信手段を備え、
    前記端末装置は、
    前記サーバ装置から送信された前記確定打刻時刻を受信する確定打刻時刻受信手段と、
    前記確定打刻時刻受信手段により受信された確定打刻時刻を前記端末装置に設けられた表示部に表示する確定打刻時刻表示手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の打刻システム。
  4. サーバ装置と通信を行うことにより打刻入力が行われた時刻の記録を行う打刻装置であって、
    打刻入力を認識する打刻入力認識手段と、
    当該打刻装置と前記サーバ装置との間が通信可能なオンライン状態か、当該打刻装置と前記サーバ装置との間が通信不能なオフライン状態かを判断する接続状態判断手段と、
    前記オンライン状態時に、前記サーバ装置に設けられたサーバ時計が示す時刻を前記サーバ装置から受信し、当該受信したサーバ時計が示す時刻と当該打刻装置に設けられた内部時計が示す時刻との時刻差を算出し、当該算出した時刻差を示す時刻差情報を当該打刻装置に設けられた内部記憶部に記憶するする時刻差算出手段と、
    前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オンライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、第1の打刻要求を前記サーバ装置へ送信する第1の打刻要求送信手段と、
    前記打刻入力認識手段による前記認識および前記接続状態判断手段による前記判断に基づき、前記オフライン状態のときに打刻入力が行われた場合に、前記内部時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻に、前記内部記憶部に記憶された時刻差情報が示す時刻差を加算または減算し、この結果得られた時刻を暫定打刻時刻として前記内部記憶部に記憶する暫定打刻手段と、
    前記オンライン状態になったときに、前記内部記憶部に記憶された暫定打刻時刻を第2の打刻要求と共に前記サーバ装置へ送信する第2の打刻要求送信手段とを備え、
    前記第1の打刻要求は、前記サーバ時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻を確定打刻時刻として前記サーバ装置に設けられたサーバ記憶部に記憶することを前記サーバ装置に対して要求する指令であり、前記第2の打刻要求は、当該打刻装置から前記サーバ装置へ当該第2の打刻要求と共に送信する前記暫定打刻時刻を確定打刻時刻として前記サーバ記憶部に記憶することを前記サーバ装置に対して要求する指令であることを特徴とする打刻装置。
  5. 請求項4に記載の打刻装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 互いに通信回線を介して接続可能な端末装置およびサーバ装置を用いて打刻入力が行われた時刻の記録を行う打刻方法であって、
    前記端末装置において、打刻入力を認識する打刻入力認識工程と、
    前記端末装置と前記サーバ装置との間が通信可能なオンライン状態であるときに前記打刻入力認識工程において打刻入力が認識された場合には、第1の打刻要求を前記端末装置から前記サーバ装置へ送信する第1の打刻要求送信工程と、
    前記サーバ装置において、前記第1の打刻要求が受信された場合には、前記サーバ装置に設けられたサーバ時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻を確定打刻時刻として前記サーバ装置に設けられたサーバ記憶部に記憶する第1の確定打刻工程と、
    前記オンライン状態時に、前記サーバ時計が示す時刻を前記サーバ装置から受信し、当該受信したサーバ時計が示す時刻と前記端末装置に設けられた端末時計が示す時刻との時刻差を算出し、当該算出した時刻差を示す時刻差情報を前記端末装置に設けられた端末記憶部に記憶する時刻差算出工程と、
    前記端末装置と前記サーバ装置との間が通信不能なオフライン状態であるときに前記打刻入力認識工程において打刻入力が認識された場合には、前記端末装置において、前記端末時計から時刻を読み取り、当該読み取った時刻に、前記端末記憶部に記憶された時刻差情報が示す時刻差を加算または減算し、この結果得られた時刻を暫定打刻時刻として前記端末記憶部に記憶する暫定打刻工程と、
    オンライン状態になったときに、前記端末記憶部に記憶された前記暫定打刻時刻を第2の打刻要求と共に前記端末装置から前記サーバ装置へ送信する第2の打刻要求送信工程と、
    前記サーバ装置において、前記第2の打刻要求および前記暫定打刻時刻が受信された場合には、当該受信された暫定打刻時刻を確定打刻時刻として前記サーバ記憶部に記憶する第2の確定打刻工程とを備えていることを特徴とする打刻方法。
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