JP5976761B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機やスロットマシンにおいては、遊技に関する画像を表示するための表示手段と、所定の更新タイミングとなる毎に表示手段に表示させる画像を更新する表示制御手段と、を備えたものが一般的である。
そして、予め定められた開始条件の成立に基づき表示手段で識別情報の変動表示を実行し、該変動表示が特別結果になると遊技者にとって有利な特別遊技を発生可能となっている。
このような遊技機では、識別情報の変動表示中に所定の有効期間を発生させ、この有効期間の発生中に演出ボタン等の操作部が操作されたことに基づいて、演出手段(可動物)を作動させて報知演出を実行するものがあった(特許文献1参照)。
特開2014−100269号公報
ところで、上記特許文献に記載された遊技機では、報知演出の実行態様に改善の余地があり、遊技の興趣が低いという問題があった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、報知演出の演出効果を高め、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、遊技に関する演出画像を表示するための表示手段と、前記表示手段に演出画像を表示させる制御を行う画像表示手段と、を備えた遊技機において、遊技者からの所定の入力を検出することが可能な入力検出手段と、遊技の進行過程で有効期間を発生させる有効期間発生手段と、演出手段に所定の報知演出を実行させる演出実行手段と、を備え、前記画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミングで生成した演出画像の描画データをその後のフレーム更新タイミングで前記表示手段に表示することで、フレーム更新タイミングとなる毎に前記表示手段に表示させる演出画像を更新するよう構成され、前記演出実行手段は、前記有効期間の発生中に前記入力検出手段によって所定の入力が検出されると、該所定の入力の検出に基づいて前記画像表示手段が生成する特定演出画像が前記表示手段に表示されるフレーム更新タイミングで前記所定の報知演出を開始し、前記有効期間の発生中に前記所定の入力が検出されないと、該所定の入力の非検出に基づいて前記画像表示手段が生成する特定演出画像が前記表示手段に表示されるフレーム更新タイミングで前記所定の報知演出を開始することを特徴とする。
なお、「入力検出手段」とは、演出ボタンの操作を検出するための演出ボタン検出スイッチ、遊技者の手かざし等の動作を検出するための赤外線センサ、遊技者の所定の操作を検出するためのタッチパネル等の遊技者の動作や操作といった入力を検出可能な検出素子に相当する。
「演出手段」とは、遊技者に向けて所定の態様で風(空気)を送出する送風装置や発射ハンドルを所定の態様で発光させるためのハンドル発光装置、ガラス枠に設けられて所定の態様で発光する枠用照明装置、遊技盤に設けられて所定の態様で発光する盤用照明装置、所定の演出画像を表示するための第2画像表示装置(サブ液晶)、遊技盤に設けられて所定の態様で動作する可動演出部材、ガラス枠に設けられて所定の態様で枠用可動部材を動作させる枠用可動装置等が相当する。
「所定の報知演出」とは、遊技の進行過程(変動表示中や大当たり中など)において遊技者に有利な事象が発生する、若しくは、遊技の進行過程において遊技者に有利な事象が発生する可能性があることを確定的又は予告的に報知(示唆)する演出であり、例えば、大当たりとなることを確定的に告知(報知)する当確演出や確変大当たりとなることを確定的に告知(報知)する確確演出といった一発告知予告演出、大当たり遊技の種類が昇格するか否かを演出する昇格演出や賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続するか否かを演出する継続演出といったランクアップ演出等が挙げられる。
「所定の入力の検出に対応するフレーム更新タイミング」とは、所定の動作(演出ボタン17の操作)が検出されたフレーム数の次のフレーム更新タイミングでフレームバッファに描画される画像データ(演出画像)が画像表示装置に表示されるフレーム更新タイミングや、所定の動作が検出された時点でフレームバッファに描画されている演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミングや、所定の動作が検出された時点から複数フレーム後にフレームバッファに描画される演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミング等が相当する。
「所定の入力の非検出に対応するフレーム更新タイミング」とは、有効期間が終了したフレーム数の次のフレーム更新タイミングでフレームバッファに描画される画像データ(演出画像)が画像表示装置に表示されるフレーム更新タイミングや、有効期間が終了した時点でフレームバッファに描画されている演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミングや、有効期間が終了した時点から複数フレーム後にフレームバッファに描画される演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミング等が相当する。
本発明によれば、報知演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
遊技機の正面図の一例を示す図である。 ガラス枠を開放させた状態の遊技機の斜視図の一例を示す図である。 遊技盤の裏面側に設けられる入賞球流路の一例を示す図である。 第1画像表示装置及び第2画像表示装置の表示領域に表示される画像の一例を示す図である。 遊技機の裏面側の斜視図の一例を示す図である。 遊技機全体のブロック図の一例を示す図である。 (a)は第1特別図柄用の大当たり判定テーブルの一例を示す図であり、(b)は第2特別図柄用の大当たり判定テーブルの一例を示す図である。 (a)は大当たり用の特別図柄決定テーブルの一例を示す図であり、(b)は小当たり用の特別図柄決定テーブルの一例を示す図であり、(c)はハズレ用の特別図柄決定テーブルの一例を示す図である。 第1特別図柄用の変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。 第2特別図柄用の変動パターン決定テーブルの一例を示す図である。 判定情報の事前判定テーブルの一例を示す図である。 (a)は大当たり遊技制御テーブルの一例を示す図であり、(b)は小当たり遊技制御テーブルの一例を示す図である。 大入賞口開閉制御テーブルの一例を示す図である。 遊技状態設定テーブルの一例を示す図である。 (a)は普通図柄用の当たり判定テーブルの一例を示す図であり、(b)は普通図柄用の停止図柄決定テーブルの一例を示す図であり、(c)は普通図柄用の変動パターン決定テーブルの一例を示す図であり、(d)は第2始動口の開放態様決定テーブルの一例を示す図である。 (a)はメインRAMの特別図柄保留記憶領域の一例を示す図であり、(b)は特別図柄保留記憶領域の各記憶部の一例を示す図であり、(c)はメインRAMの普通図柄保留記憶領域の一例を示す図であり、(d)は普通図柄保留記憶領域の各記憶部の一例を示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における入力制御処理を示す図である。 主制御基板における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における第2始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板におけるゲート検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 主制御基板における大当たり判定処理を示す図である。 主制御基板における特図変動パターン決定処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄停止処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における大当たり遊技終了処理を示す図である。 主制御基板における小当たり遊技処理を示す図である。 主制御基板における普図普電制御処理を示す図である。 主制御基板における普通図柄変動処理を示す図である。 主制御基板における補助遊技処理を示す図である。 主制御基板から演出制御基板に送信されるコマンドの種別を示す図である。 主制御基板から演出制御基板に送信されるコマンドの種別を示す図である。 演出制御部におけるメイン処理を示す図である。 演出制御部におけるタイマ割込処理を示す図である。 演出制御部における特図特電演出処理を示す図である。 演出制御部における変動演出開始処理を示す図である。 演出制御部における変動演出パターン決定処理を示す図である。 変動演出パターン決定テーブル1の一例を示す図である。 変動演出パターン決定テーブル2の一例を示す図である。 演出制御部における図柄停止パターン決定処理を示す図である。 図柄停止パターン決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部における一発告知予告決定処理を示す図である。 (a)は当確演出パターン決定テーブル1の一例を示す図であり、(b)は当確演出パターン決定テーブル2の一例を示す図である。 確確演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部における変動演出中処理を示す図である。 演出制御部における大当たり演出開始処理を示す図である。 (a)は特別遊技演出パターン決定テーブルの一例を示す図であり、(b)は告知タイミング決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部における大当たり演出中処理を示す図である。 統括制御部におけるメイン処理を示す図である。 (a)は統括制御部におけるコマンド受信割込処理を示す図であり、(b)は統括制御部におけるVブランク割込処理を示す図である。 統括制御部におけるアニメパターン設定処理を示す図である。 ランプ/駆動制御部におけるメイン処理を示す図である。 (a)はランプ/駆動制御部におけるコマンド受信割込処理を示す図であり、(b)はランプ/駆動制御部におけるVブランク割込処理を示す図であり、(c)ランプ/駆動制御部におけるタイマ割込処理を示す図である。 ランプ/駆動制御部におけるハンドルLED発光情報設定処理を示す図である。 ランプ/駆動制御部における送風モータ駆動情報設定処理を示す図である。 当確演出の開始前後の各種タイミングを示す図である。 当確演出の終了前後の各種タイミングを示す図である。 当確演出の演出例を示す図である。 ボタン操作ありの確確演出の開始前後の各種タイミングを示す図である。 ボタン操作なしの確確演出の開始前後の各種タイミングを示す図である。 確確演出の終了前後の各種タイミングを示す図である。 確確演出の演出例を示す図である。 昇格告知演出の開始前後の各種タイミングを示す図である。 昇格告知演出の演出例を示す図である。 継続告知演出の開始前後の各種タイミングを示す図である。 継続告知演出の演出例を示す図である。 当確演出と確確演出に関する変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1乃至図5を参照して遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態における遊技機1の正面図である。図2は、本発明の実施形態におけるガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図である。図3は、本発明の実施形態における遊技盤の裏面側に設けられる入賞球流路の一例を示す図である。図4は、本発明の実施形態における第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)の表示領域に表示される画像の一例を示す図である。図5は、本発明の実施形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技球が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5が設けられている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5aおよび遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部8(窓部)が形成され、該開口部8を後方から塞ぐように透明部材8a(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部8および透明部材8aを介して遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の周囲には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数の装飾ランプ(LED)を有する枠用照明装置10と、後述する遊技球払出装置100から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上受け皿11と、上受け皿11に入りきらずに後述する溢れ球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下受け皿12と、遊技球を発射させるための操作が可能な発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、ガラス枠4の上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。また、枠用照明装置10は、ガラス枠4の開放や後述する払出異常が発生した場合に点灯/点滅するように制御される報知LED10a(図示省略)を備えている。
上受け皿11は、遊技球の貯留部11aの底面が発射操作装置13の方向側(右方向)に向けて下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド11bが設けられている。上受け皿11の貯留部11aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド11bに到達すると、球送りソレノイド11bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出される。
また、上受け皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18(図1参照)が左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作など(操作入力)を行うことが可能な演出ボタン17(図2参照)と、演出ボタン17に対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ17a(図6参照)と、演出ボタン17を上下方向に移動させるためのボタン駆動モータを有するボタン駆動装置17b(図6参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー19(図2参照)と、十字キー19に接続されて、十字キー19に対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ19a(図6参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
また、上受け皿11の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出返却操作部20が設けられている。貸出返却操作部20の貸出ボタン(図示省略)が操作されると遊技機1に併設される球貸機(図示省略)が受け付けている記憶媒体に記憶された残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出返却操作部20の返却ボタン(図示省略)が操作されると球貸機(図示省略)から記憶媒体が返却されるようになっている。
上受け皿11と下受け皿12との間には、上受け皿11に入りきらない遊技球を受け入れて下受け皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下受け皿12に遊技球が満杯となったことを検出する受け皿満杯検出スイッチ32a(図6参照)が設けられ、受け皿満杯検出スイッチ32aによって下受け皿12の満杯が検出されている間は後述する遊技球払出装置100による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ15a(図6参照)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム15b(図6参照)と、発射ハンドル15を所定の態様で発光させるためのハンドル発光装置15c(本発明の演出手段に相当)が設けられている。タッチセンサ15aによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
ハンドル発光装置15cは、発射ハンドル15の前側部分を構成するとともに前方に向けて膨出するドーム状に形成され、光を透過可能なレンズ部材によって画成される内部空間に複数のLEDが配設されている。このLEDが発光することで発射ハンドル15を所定の態様で発光させる発光演出(後述する確確演出、昇格告知演出、継続告知演出など)を実行することが可能となっている。また、ハンドル発光装置15cの前端部には、後述する送風装置21から送り出される風(空気)の吹き出し口となる送風口15dが開設されている。
ガラス枠4の裏面側には、発射操作装置13に対応する位置に所定の態様で風(空気)を送り出すための送風装置21(本発明の演出手段に相当)が設けられている。送風装置21は、風(空気)を送り出すための送風部(図示省略)と、この送風部を作動させるための送風モータ(図示省略)とを備えており、送風部によって送り出された風(空気)が発射操作装置13の基体14及びハンドル発光装置15cの内部を通って送風口15dから遊技者の手に向けて送出される。この送風装置21が作動することで発射ハンドル15を操作している遊技者の手に向けて所定の態様で風(空気)を送出する送風演出(後述する当確演出など)を実行することが可能となっている。
なお、送風装置21を発射操作装置13に対応する位置に設けるのではなく、外枠2の飾り板2b部分やガラス枠4の透明部材8aの周囲等に設け、遊技者に向けて風(空気)を送り出すようにしてもよい。また、送風装置21を複数設けてもよい。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部25と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための遊技球発射装置26と、遊技盤取付枠3及びガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチ31aが設けられている。
遊技盤取付部25は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部25の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
遊技球発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材28と、打出部材28を駆動するための発射用ソレノイド28b(図6参照)と、打出部材28から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レール29と、発射レール29の傾斜下端部となる発射位置に遊技球Aを停留させるストッパー30が設けられている。そして、球送りソレノイド11bによって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球Aを打出部材28の動作によって遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35と、内側レール35の外側に位置する湾曲形状の外側レール36と、遊技球を遊技領域5aの中央に向けて誘導する誘導部材37が設けられている。そして、内側レール35と外側レール36との間に遊技球発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、飾り枠40の内部に演出空間40aが形成されている。また、飾り枠40の側部には、遊技領域5aを流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により飾り枠40の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
遊技領域5aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施形態では4つ)の一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図6参照)によって検出されると、所定個数(例えば10個)の遊技球が遊技球払出装置100(図5参照)から賞球として上受け皿11に払い出される。
遊技領域5aの両側方(左側遊技領域、右側遊技領域)には、遊技球が通過可能な普図ゲート44(普図始動領域)がそれぞれ設けられており、この普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44a(図6参照)で検出されると、普通図柄の当たり抽選(補助遊技判定)が行われる。なお、普通図柄の当たり抽選については後述する。
遊技領域5aの下部であってステージ部42の直下には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口45(特図始動領域)が設けられており、この第1始動口45に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ45a(図6参照)で検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が遊技球払出装置100(図5参照)から賞球として上受け皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄(識別情報)の大当たり抽選(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口45の直下には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される可変始動部46が設けられている。
可変始動部46には、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口47(特図始動領域)と、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ47a(図6参照)と、第2始動口47を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材48と、可動部材48を開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド48b(図6参照)とが設けられている。そして、第2始動口47が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口47が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ47aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が遊技球払出装置100(図5参照)から賞球として上受け皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄(識別情報)の大当たり抽選(特別遊技判定)が行われる。
誘導部材37の上方であって右側の普図ゲート44の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される可変入賞部49が設けられている。
可変入賞部49には、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口50と、大入賞口50への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ50a(図6参照)と、大入賞口50を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材51と、開閉部材51を開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド51bとが設けられている。そして、大入賞口50が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口50が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口50に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ50aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば15個)が遊技球払出装置100(図3参照)から賞球として上受け皿11に払い出される。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47及び大入賞口50に入賞して一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a及び大入賞口検出スイッチ50aに検出された遊技球を受け入れて集合させながら流下させる入賞球流路52(図3参照)が設けられる。
また、入賞球流路52の下流部分には、各種検出スイッチに検出された後に入賞球流路52を流下してきた遊技球を検出する入賞確認検出スイッチ52a(図3及び図6参照)が設けられる。この入賞確認検出スイッチ52aは、一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50aにより検出された後の遊技球を再度検出することで、適正な入賞(入球)であったか異常な入賞(入球)であったかを判定するために用いられる。
遊技領域5aの外側には、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61及び普通図柄表示器62からなる図柄表示装置と、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64及び普通図柄保留表示器65からなる保留表示装置と、後述する大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド数を表示するラウンド数表示器66(図6参照)と、後述する大当たり遊技(特別遊技状態)中や時短遊技状態中に遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち表示器67(図6参照)が設けられている。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり抽選とは、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第1特別図柄の大当たり抽選が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり抽選とは、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第2特別図柄の大当たり抽選が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、第1特別図柄表示器60及び第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり抽選の結果を示す態様(大当たり態様、小当たり態様、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり抽選(特別遊技判定)又は第2特別図柄の大当たり抽選(特別遊技判定)において、大当たり遊技(特別遊技状態)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「大当たり遊技(特別遊技状態)」というのは、大入賞口50が所定態様で開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や15回)行う遊技状態のことをいう。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口50の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口50に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。つまり、「大当たり遊技(特別遊技状態)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技(特別遊技状態)の何れかを発生可能となっているが、詳しくは後述する。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート44を遊技球が通過したときに当たり判定用乱数値を取得し、取得した当たり判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、普通図柄表示器62は、1または複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(当たり態様又はハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり状態(補助遊技)を実行する権利を獲得した状態のことをいう。「当たり遊技(補助遊技)」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される遊技状態のことをいう。
なお、当たり遊技(補助遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると当たり遊技(補助遊技)が終了する。つまり、「当たり遊技(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(変動表示の開始条件が成立し易い)遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり遊技(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄の大当たり抽選(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(第1保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第1保留記憶の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第1保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり抽選(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(第2保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第2保留記憶の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、第2保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(通過)した場合に記憶される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(普図保留記憶)の個数を表示するためのものであり、普図保留記憶の個数を示す態様で点灯又は点滅する。なお、普図保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄の大当たり抽選に当選した場合には、「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにするとよい。なお、特別図柄の変動表示の開始前は前回の変動表示の停止結果がLEDの点灯によって表示された状態となっているので、変動表示の開始時はLEDの消灯からスタートさせることで変動表示が開始されたことが把握し易くなる。
演出空間40aの奥部には、液晶表示ディスプレイからなる第1画像表示装置70(メイン液晶)が設けられ、演出空間40aの下部であって第1画像表示装置70(メイン液晶)の前方には、第1画像表示装置70(メイン液晶)よりも表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなる第2画像表示装置71(サブ液晶)が設けられ、演出空間40aの上部には、キャラクタの顔を模した可動演出部材73が設けられている。なお、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)が本発明の第1表示装置(第1表示手段)及び第2表示装置(第2表示手段)に相当する。
第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない場合に実行される客待ちデモ演出や特別図柄の変動表示が行われている場合に実行される演出図柄70aの変動表示やキャラクタによる予兆演出や予告演出等がある。なお、演出図柄を演出識別情報と読み替えることも可能である。
また、第2画像表示装置71(サブ液晶)は、第1画像表示装置70(メイン液晶)で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置75(図6参照)によって移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、第1画像表示装置70(メイン液晶)の端部寄り(下方)に位置する待機位置(第1位置)と、第1画像表示装置70(メイン液晶)の中央寄り(上方)に位置する演出位置(第2位置)との間で上下方向に移動(上昇、下降)することで移動演出を行うようになっている。なお、第2画像表示装置71(サブ液晶)の移動方向を左右方向や前後方向としてもよいし、演出ボタン17の操作によって移動演出を行うように構成してもよい。
図4(a)に示すように、第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部(有効表示領域)には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域70Aと現在の演出モードを示すモード表示領域70Bとが形成されており、各々の変動表示領域に表示される演出図柄70aを縦方向(本実施形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄70aの変動表示が行われる。
なお、演出図柄70aは、例えば、「1」から「8」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示に対応(同期)して演出図柄70aの変動表示が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄70aの変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止に対応して演出図柄70aの変動表示を停止するようになっている。なお、演出図柄70aとして、数字を示す図柄の他に「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を設けてもよい。
演出図柄70aの停止表示では、演出図柄70aが大当たり抽選の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、小当たり態様、大当たり態様等)で所定時間停止するようになっている。大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、小当たり態様(特別結果態様)は、「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。なお、演出図柄70aの変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであっても良いし、その場で回転(自転)するようなものであっても良い。
また、演出図柄70aの変動表示中には、大当たり抽選の結果に応じて、背景画像やキャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に表示されることで、遊技者の大当たり(特別遊技状態)発生への期待感を高めるようになっている。
図4(b)に示すように、第2画像表示装置71(サブ液晶)の表示部(有効表示領域)には、後述する特図保留アイコンや当該変動アイコンなどが表示されるアイコン表示領域71Aと、第1画像表示装置70(メイン液晶)で実行される演出図柄70aの変動表示に関連した演出表示(キャラクタ画像などの表示)等が行われる演出表示領域71Bとが上下に並んで形成されている。
アイコン表示領域71Aには、現在の第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコンを表示するための第1保留アイコン表示領域71Cと、現在の第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンを表示するための第2保留アイコン表示領域71Dと、実行中の特別図柄(演出図柄70a)の変動表示に対応する(関連した)当該変動アイコンTHを表示するための当該変動アイコン表示領域71Eとが形成されている。
第1保留アイコン表示領域71Cは、当該変動アイコン表示領域71Eに近い側から第1表示部71C1、第2表示部71C2、第3表示部71C3、第4表示部71C4といった形で区画されており、各表示部71C1〜71C4には、第1特別図柄保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。つまり、第1特別図柄保留数(U1)の増減に対応して第1保留アイコンの個数も増減するようになっている。
具体的には、第1表示部71C1には、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH11が表示され、第2表示部71C2には、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH12が表示され、第3表示部71C3には、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH13が表示され、第4表示部71C4には、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH14が表示される。
第2保留アイコン表示領域71Dは、当該変動アイコン表示領域71Eに近い側から第1表示部71D1、第2表示部71D2、第3表示部71D3、第4表示部71D4といった形で区画されており、各表示部71D1〜71D4には、第2特別図柄保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンが表示される。つまり、第2特別図柄保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数も増減するようになっている。
具体的には、第1表示部71D1には、最初に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH21が表示され、第2表示部71D2には、2番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH22が表示され、第3表示部71D3には、3番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH23が表示され、第4表示部71D4には、4番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH24が表示される。
当該変動アイコン表示領域71Eは、第1保留アイコン表示領域及び第2保留アイコン表示領域と明確に区別するための台座画像D1の直上に形成されており、この台座画像D1の上に乗る若しくは浮くように当該変動アイコンTHが表示される。
具体的には、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に伴って第1保留アイコン表示領域71Cの第1表示部71C1に表示されていた第1保留アイコンH11又は第2保留アイコン表示領域71Dの第1表示部71D1に表示されていた第2保留アイコンH21が移動(シフト)してくることで当該変動アイコンTHが表示され、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該変動アイコンTHが消滅(消去)する。なお、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の途中で当該変動アイコンTHを消滅させてもよい。
演出表示領域71Bには、第1特殊図柄(所謂第4図柄と呼ばれる第1特定識別情報)を変動表示するための第1特殊図柄変動表示領域DZ1と、第2特殊図柄(所謂第4図柄と呼ばれる第2特定識別情報)を変動表示するための第2特殊図柄変動表示領域DZ2と、第1特別図柄保留数(U1)を算用数字で簡易表示するための第1保留数表示領域SH1と、第2特別図柄保留数(U2)を算用数字で簡易表示するための第2保留数表示領域SH2とが形成されている。
第1特殊図柄変動表示領域DZ1では、第1特別図柄の変動表示の開始に対応して第1特殊図柄の変動表示が開始され、第1特別図柄の変動表示の停止に対応して第1特殊図柄の変動表示が停止される。つまり、第1特別図柄の変動表示に対応(同期)して第1特殊図柄の変動表示が行われるようになっており、第1特殊図柄の変動状態によって第1特別図柄の変動表示の実行状態が遊技者に報知(示唆)されるようになっている。
第2特殊図柄変動表示領域DZ2では、第2特別図柄の変動表示の開始に対応して第2特殊図柄の変動表示が開始され、第2特別図柄の変動表示の停止に対応して第2特殊図柄の変動表示が停止される。つまり、第2特別図柄の変動表示に対応(同期)して第2特殊図柄の変動表示が行われるようになっており、第2特殊図柄の変動状態によって第2特別図柄の変動表示の実行状態が遊技者に報知(示唆)されるようになっている。
第1特殊図柄(第1特定識別情報)及び第2特殊図柄(第2特定識別情報)は、例えば、大当たり態様を示す「○」図柄と小当たり態様を示す「□」図柄とハズレ態様を示す「×」図柄等により構成され、変動表示中には「○」図柄と「□」図柄と「×」図柄とが順次表示され、第2特別図柄が大当たり態様で停止表示された場合には「○」図柄で停止表示され、第2特別図柄が小当たり態様で停止表示された場合には「□」図柄で停止表示され、第2特別図柄がハズレ態様で停止表示された場合には「×」図柄で停止表示される。
なお、本発明の実施形態では、第2画像表示装置71(サブ液晶)で第1特殊図柄や第2特殊図柄の変動表示を行うようにしたが、第1特殊図柄を変動表示させるための第1特殊図柄変動表示器(第4図柄LED)や第2特殊図柄を変動表示させるための第2特殊図柄変動表示器(第4図柄LED)をガラス枠4や遊技盤5の遊技者が視認可能な位置(例えば飾り枠40等)に配置し、そこで第1特殊図柄や第2特殊図柄の変動表示を行うようにしてもよい。また、第1特殊図柄や第2特殊図柄を第1画像表示装置70(メイン液晶)で変動表示させるようにしてもよい。
第1保留数表示領域SH1は、第1特別図柄保留数(U1)を示す0〜4までの算用数字が表示されるようになっており、第1特別図柄保留数(U1)の増減に対応して表示される算用数字が変化するようになっている。
第2保留数表示領域SH2は、第2特別図柄保留数(U2)を示す0〜4までの算用数字が表示されるようになっており、第2特別図柄保留数(U2)の増減に対応して表示される算用数字が変化するようになっている。なお、第1保留数表示領域SH1と第2保留数表示領域SH2は区別可能なように色などの表示態様を変えるようにするとよい。
可動演出部材73は、第1画像表示装置70(メイン液晶)で実行される演出図柄70aの変動表示の実行中に、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置74によって発光することで発光演出を行うことが可能となっており、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置75(図6参照)によって移動することで移動演出を行うことが可能となっている。
具体的には、演出図柄70aの変動表示の進行状態に合わせて複数のランプ(LED等)を所定の発光色で発光することで発光演出を行うようになっている。また、第1画像表示装置70(メイン液晶)の端部寄り(上方)に位置する待機位置(第1位置)と、第1画像表示装置70(メイン液晶)の中央寄り(下方)に位置する演出位置(第2位置)との間で上下方向に移動(上昇、下降)することで移動演出を行うようになっている。なお、演出ボタン17の操作によって発光演出や移動演出を行うように構成してもよい。
遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための遊技球払出装置100、島設備などから供給される遊技球を貯留して遊技球払出装置100に供給する遊技球貯留部101、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110Aと、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて遊技球払出装置100の制御を行う払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120Aと、主制御基板110からの演出制御コマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板130を内蔵した演出制御装置130Aと、各種制御装置に対して電源電圧の供給を行う電源基板160を内蔵した電源装置160A、遊技機の外部に遊技情報(遊技信号)を出力するための遊技情報出力端子板90が設けられている。
(遊技機1の制御構成)
次に、図6を用いて遊技機1の制御構成について具体的に説明する。図6は、本発明の実施形態における遊技機1の全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b及び演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110c(揮発性記憶手段に相当)を備えた主制御ワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶されたプログラムを読み出し、メインRAM110cをワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行うことで、被制御装置(各種ソレノイドや各種表示器)を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを払出制御基板120や演出制御基板130等に送信したりする。
ここで、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポートには、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50a、入賞確認検出スイッチ52a、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a、RAMクリアスイッチ55a及び払出制御基板120等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチや各種検出センサからの検出信号等が主制御基板110に入力されると、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポートには、第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口開閉ソレノイド51b、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、普通図柄保留表示器65、ラウンド数表示器66、右打ち表示器67、遊技情報出力端子板90及び演出制御基板130等が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、各種表示器を制御するための表示制御信号及び遊技情報出力端子板から遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に通知する遊技情報等が出力される。
払出制御基板120は、主制御基板110からの払出コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御するとともに、遊技球の発射を制御する従制御基板となっている。払出制御基板120は、遊技球払出装置100を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と遊技球発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122を備える。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c、払出制御用の入力ポート及び出力ポート等を備えている。払出CPU121aは、図示しない水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cをワークエリアとして活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行うことで、遊技球払出装置100を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板130等に送信したりする。
払出制御部121の入力ポートには、開放検出スイッチ31a、受け皿満杯検出スイッチ32a、遊技球払出装置100に設けられる払出球検出スイッチ100a及び遊技球貯留部101に設けられる球有り検出スイッチ101aなどが接続されており、払出制御部121の出力ポートには、遊技球払出装置100に設けられる払出モータ100bが接続されている。
払出制御部121では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、遊技球払出装置100に設けられる払出モータ100bを駆動させて所定個数の遊技球を払い出す制御を行い、払出球検出スイッチ100aによって所定個数の遊技球の払い出しが検出されると遊技球を払い出す制御を終了するようになっている。
発射制御部122は、図示しない制御回路、入力ポート及び出力ポート等を備えている。発射制御部122の入力ポートには、タッチセンサ15a及び発射ボリューム15bが接続されており、発射制御部122の出力ポートには、球送りソレノイド11b及び発射用ソレノイド28bなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ15aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11b及び発射用ソレノイド28bへの通電を許容し、発射ボリューム15bからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド11bを駆動させるとともに、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド28bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド28bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材28が直結されており、回動軸が回転することで打出部材28が回転して遊技球Aを打ち出すようになっている。なお、発射用ソレノイド28bの動作は、発射制御部122に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
演出制御基板130は、主制御基板110からの演出コマンドの受信に基づき遊技に関する(遊技機1で行われる)演出を制御する従制御基板(従制御手段)となっている。演出制御基板130は、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130cを備えた演出制御部130mと、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)や音声出力装置9(スピーカ)等を制御する表示/音声制御部140、枠用照明装置10やハンドル発光装置15cやボタン駆動装置17bや送風装置21や盤用照明装置74や盤用駆動装置75等を制御するランプ/駆動制御部150と、演出制御用の入力ポートや出力ポート等を備えている(本発明の従制御手段、表示制御手段、画像表示手段、演出実行手段などに相当)。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された遊技プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aからの入力信号に応じて、各種制御部(表示/音声制御部140、ランプ/駆動制御部150)に各種の演出を実行させるため制御を行う(データやコマンドを出力する)。
演出制御基板130の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aなどが接続されている。演出制御基板130では、演出ボタン検出スイッチ17aから演出ボタン17が操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ19aから十字キー19が操作されたことを示す十字キー検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
表示/音声制御部140は、演出制御部130mからのコマンドを受けて、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に所定の画像を表示させる制御を行ったり、音声出力装置9に所定の音声を出力させる制御を行ったりする。
表示/音声制御部140は、演算処理を行う統括CPU142、統括制御プログラムが格納された統括ROM143、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM144を備えた統括制御部141と、画像プロセッサとしてのVDP(Video Display Processor)からなる画像制御部145と、画像データ等が格納されたCGROM146と、画像制御部145の内部に設けられ、画像データから生成される描画データを一時的に記憶するフレームバッファ等を有するVRAM147と、音声プロセッサとしての音声制御部148と、音声データ等が格納された音声ROM149及び入出力ポート等を備えている。
統括CPU142は、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM143に記憶された表示制御プログラムを読み出し、統括RAM144をワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部130mから受信した演出指示コマンド等に応じて、画像制御部145や音声制御部148に各種の演出を実行させるための制御を行う(データやコマンドを出力する)。
統括ROM143は、マスクROM等で構成されており、画像表示を行うための表示制御プログラム、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報などが記憶されている。
このアニメパターンは、画像による演出の具体的な内容を構成するアニメーションを表示するにあたり参照され、アニメパターンにはアニメシーン情報や各アニメシーンの表示順序等に関連付けられている。なお、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、描画のためのパラメータ(スプライトの表示位置、表示倍率、透過率等)、描画方法、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)の輝度のパラメータとなるデューティー比等の各種情報が含まれている。
画像制御部145(VDP)は、各種の画像データが記憶されているCGROM146が接続されており、統括制御部141(統括CPU142)からのコマンド(ディスプレイリスト、描画指令等)とCGROM146に記憶された画像データに基づいて映像信号(RGB信号等)の元となる描画データを生成する。画像データは、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に表示させる画像(フレーム)、例えば、演出図柄画像、演出図柄の背景を構成する背景画像、キャラクタ画像及びセリフ画像などの個々の画像を表す素材的なデータである。一方、描画データは、個々の画像が複合されて(重ね合わされて)構成されるフレーム全体の画像を表す合成的なデータである。
CGROM146は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM146は、画像制御部145(VDP)によって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
また、CGROM146は、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM146は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
VRAM147は、画像データの書き込み又は読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM143は、統括制御部141(統括CPU142)から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画又は表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、画像制御部145(VDP)は、統括制御部141(統括CPU142)からの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM146に記憶された描画データをVRAM147のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成して、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に出力して種々の画像を表示させる。
なお、画像制御部145(VDP)には、水晶発振器から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に出力する。本実施形態では、画像制御部145(VDP)のフレームレートは1秒間に30回の描画(画像の表示)が行われるように30fps(1/30秒=約33ms)となっているが、1秒間に60回の描画(画像の表示)が行われるように60fps(1/60秒=約16.6ms)としてもよい。
また、画像制御部145と第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)との間には、画像データを所定の画像形式に変換して出力する汎用基板72が接続されている。汎用基板72は、画像データを表示する第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を接続したときとの解像度の違いなどを吸収する。
音声制御部148は、音声出力装置9と接続しており、演出制御部130mから送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)の表示に合わせて音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を音声出力装置9から出力させる制御を行う。
ランプ/駆動制御部150は、演算処理を行うランプCPU150aと、ランプ・駆動制御プログラムが格納されたランプRAM150b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM150c及び入出力ポート等を備えている。
ランプCPU150aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM150bに記憶されたランプ・駆動制御プログラムを読み出し、ランプRAM150cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部130mから受信した演出指示コマンド等に応じて、各種照明装置や各種駆動装置などの被制御装置に所定の演出を行わせるための制御を行う(データやコマンドを出力する)。
ランプ/駆動制御部の入出力ポートには、枠用照明装置10、ハンドル発光装置15c、ボタン駆動装置17b、送風装置21、盤用照明装置74が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、枠用照明装置10、ハンドル発光装置15c及び盤用照明装置74の各種LEDの点灯制御を行うことで発光演出等を行ったり、ボタン駆動装置17b、送風装置21及び盤用駆動装置75のモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行うことで動作演出(前述した移動演出)等を行ったりする。
電源基板160は、遊技機の外部から供給される電源から遊技機の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成し、該メイン電源を遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に供給する(本発明の電源供給手段に相当)。電源基板160には、電源断(停電)が発生したか否かを検出するとともに、電源断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路162と、電源断(停電)時に主制御基板110に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路163を備える。
また、電源基板160は、遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)へのメイン電源の供給を行うON状態と停止するOFF状態とに切り替えるための電源スイッチ(本発明の状態切替手段に相当)を遊技店の店員によって操作可能なように備えており、電源スイッチをON状態にするとメイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても主制御基板110へのバックアップ電源の供給は維持される。
電断検出回路162は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路163は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM121cの記憶内容が保持されることになり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。なお、払出制御基板120や演出制御基板130にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、特別図柄の大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口47が有する可動部材48に関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と可動部材48に関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第1特定遊技状態)と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(通常遊技状態)と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合(第2特定遊技状態)と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合(第3特定遊技状態)と、を設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することにする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入球したことを条件として行われる特別図柄の大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば1/299と低く設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、大当たりの当選確率が、例えば1/59.8と高く設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいことになる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」という。また、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が短く設定されやすい遊技状態をいう。例えば、普図ゲート44を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器62において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口47が例えば0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が例えば2.5秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば1/128と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば127/128と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普図ゲート44を遊技球が通過すると、第2始動口47が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。また、非時短遊技状態では、普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば0/128となるようにしてもよい。
次に、図7乃至図15を参照して、メインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(大当たり判定テーブル)
図7は、大当たりを発生させるか否かを判定する場合に参照される大当たり判定テーブルを示す図である。具体的には、図7(a)は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき実行される大当たり判定(抽選)において参照される第1特別図柄用の大当たり判定テーブルであり、図7(b)は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき実行される大当たり判定(大当たり抽選)において参照される第2特別図柄用の大当たり判定テーブルである。図7(a)と図7(b)のテーブルでは大当たり確率は同一であるが、図7(b)のテーブルでは小当たりが発生しない。
図7(a)及び図7(b)に示すように大当たり判定テーブルには、確率遊技状態と、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得される大当たり判定用乱数値(判定情報)と、大当たり判定(抽選)の判定結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図7(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブル又は図7(b)に示す第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを参照し、現在の確率遊技状態と取得された大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」、「小当たり」、「ハズレ」の何れであるのかを判定する。
例えば、図7(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定され、高確率遊技状態であるときには、「7」から「16」の10個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定される。また、低確率遊技状態及び高確率遊技状態であるときには、「50」、「100」、「150」、「200」という4個の大当たり判定用乱数値が「小当たり」と判定される。
また、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」、「50」、「100」、「150」、「200」以外の大当たり判定用乱数値が「ハズレ」と判定され、高確率遊技状態であるときには、「7」〜「16」、「50」、「100」、「150」、「200」以外の大当たり判定用乱数値が「ハズレ」と判定される。なお、意図的な電源断による大当たり判定用乱数値の初期化と所謂ぶら下がり基板との組み合わせによって大当たりを狙い撃ちされる可能性があるため、「0」については必ず「ハズレ」に設定するようにしている。
従って、大当たり判定用乱数値の乱数範囲が0から598であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/299であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は5倍アップして1/59.8である。なお、大当たりと判定される確率は5倍に限られず、3倍や10倍といった任意の値に設定してもよい。
(特別図柄決定テーブル)
図8は、大当たり判定(抽選)の判定結果に対応する特別図柄の停止図柄を決定する場合に参照される特別図柄決定テーブルを示す図である。具体的には、図8(a)は、大当たり(当選)と判定されたときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される大当たり用の特別図柄決定テーブルであり、図8(b)は、小当たり(当選)と判定されたときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される小当たり用の特別図柄決定テーブルであり、図8(c)は、ハズレ(当選)と判定されたときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照されるハズレ用の特別図柄決定テーブルである。
図8(a)に示すように大当たり用の特別図柄決定テーブルには、遊技球が入賞(入球)した始動口の種別(特別図柄表示器の種別)と、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得される特別図柄決定用乱数値(判定情報)と、特別図柄の種類(種別)と、この特別図柄の種類(種別)を示す停止特図データと、特別図柄の種別を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドとが対応付けられている。
第1始動口45に対応付けられた特別図柄A及びBは、16ラウンドの確変大当たり遊技を発生させる特別図柄となっており、特別図柄C〜Eは、13ラウンドの確変大当たり遊技を発生させる特別図柄となっており、特別図柄Fは、13ラウンドの通常大当たり遊技を発生させる特別図柄となっており、特別図柄Gは、2ラウンドの確変大当たりを発生させる特別図柄となっている。
第2始動口47に対応付けられた特別図柄a〜dは、16ラウンドの確変大当たり遊技を発生させる特別図柄となっており、大当たり特別図柄eは、16ラウンドの通常大当たりを発生させる特別図柄となっている。
なお、特別図柄A〜E、G、a〜dによって発生する確変大当たり遊技の終了後は、時短遊技回数と高確率遊技回数が10000回に設定される第2特定遊技状態(所謂確率変動遊技状態)に移行するとともに、特別図柄G及びeによって発生する通常大当たり遊技の終了後は、時短回数が100回で高確率遊技回数が0回に設定される第1特定遊技状態(所謂時間短縮遊技状態)に移行することになる。
図8(b)に示すように小当たり用の特別図柄決定テーブルには、遊技球が入賞(入球)した始動口の種別(特別図柄表示器の種別)と、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)したときに取得される特別図柄決定用乱数値と、特別図柄の種別(種類)と、特別図柄の種別を示す停止特図データと、特別図柄の種別を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。
第1始動口45に対応付けられた特別図柄H及びIは、ラウンド数が設定されていないが大当たり特別図柄Gと大入賞口50の開閉態様が同一となる小当たり遊技を発生させる特別図柄となっている。なお、大当たり遊技とは異なり、小当たり遊技の前後では遊技状態が変化しないように構成されている。
図8(c)に示すようにハズレ用の特別図柄決定テーブルには、遊技球が入賞(入球)した始動口の種別(特別図柄表示器の種別)と、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得される特別図柄決定用乱数値と、特別図柄の種類(種別)と、特別図柄の種別を示す停止特図データと、特別図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される演出図柄指定コマンドが対応付けられている。
第1始動口45に対応付けられた特別図柄J及び第2始動口47に対応付けられた特別図柄jは、大当たり遊技及び小当たり遊技のいずれも発生させることがない特別図柄となっている。なお、本発明の実施形態では、第1始動口45及び第2始動口47にそれぞれ1つのハズレ特別図柄が対応付けられているが、複数のハズレ特別図柄を対応付けるようにしてもよい。
メインCPU110aは、図8に示す特別図柄決定テーブルを参照し、始動口の種別と、特別図柄決定用乱数値等とに基づいて特別図柄の種類(停止特図データ)を決定し、決定した特別図柄の種類(停止特図データ)に基づいて、特別図柄の種類を示す情報としての演出図柄指定コマンドを決定する。
ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
なお、特別図柄の種類(停止図柄データ)によって大当たり遊技の種類および大当たり遊技終了後の遊技状態が決定されるようになっているが、大当たり遊技の種類だけが決定されるようにしてもよいし、大当たり遊技終了後の遊技状態だけが決定されるようにしてもよい。
(特別図柄用の変動パターン決定テーブル)
図9及び図10は、特別図柄の変動表示を行う場合に参照される特別図柄用の変動パターン決定テーブルを示す図である。具体的には、図9は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき第1特別図柄の変動表示を行う場合に参照される第1特別図柄用の変動パターン決定テーブルであり、図10は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき第2特別図柄の変動表示を行う場合に参照される第2特別図柄用の変動パターン決定テーブルである。
図9及び図10に示すように特別図柄用の変動パターン決定テーブルには、大当たり判定(抽選)の判定結果と、特別図柄の種類(停止図柄データ)と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得されるリーチ判定用乱数値(判定情報)と、現在の第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)又は現在の第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)を示す保留球数と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに取得される特図変動パターン決定用乱数値(判定情報)と、特別図柄の変動パターン(番号)と、特別図柄の変動時間と、特別図柄の変動パターンの種別を示す情報として演出制御基板130に送信される変動パターン指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たり判定(抽選)の判定結果及び特別図柄の変動時間を特定可能なものといえる。また、大当たり判定(抽選)の判定結果がハズレの場合にはリーチ判定用乱数値を参照するが、大当たりの場合には特殊な場合を除いてはリーチが発生するのでリーチ判定用乱数値を参照しないよう構成されている。なお、リーチ判定用乱数値及び特図変動パターン決定用乱数値は、乱数範囲が100(0〜99)に設定されている。
また、図9及び図10に示す特別図柄用の変動パターン決定テーブルでは、特別図柄の保留球数(U1又はU2)が多くなると、特別図柄の平均変動時間が短くなるように、変動パターン1(通常変動:変動時間12秒)よりも変動パターン2(短縮変動:変動時間3秒)が決定され易くなっている。また、図9に示す変動パターンテーブルでは、特別図柄の保留球数(U1またはU2)が多くなると、変動パターン3(ノーマルリーチ:変動時間20秒)よりも変動パターン4(通常変動:変動時間10秒)が決定され易くなっている。
なお、特別図柄の保留球数(U1又はU2)としては最大で「4」が記憶されることはあるが、特別図柄の変動パターンは、特別図柄の保留球数から1を減算した後に決定されることから、保留球数として「4」は設定されていない。
メインCPU110aは、図9又は図10に示す特別図柄用の変動パターン決定テーブルを参照し、大当たり判定(抽選)の判定結果、特別図柄の種類(停止図柄データ)、リーチ判定用乱数値、特別図柄の保留球数(U1又はU2)、特図変動パターン決定用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドが生成されて演出制御基板130に送信される。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成されている。本実施形態では、MODEデータとして「E3H」であるときには第1始動口45に遊技球が入賞したことに対応する第1特別図柄表示器60の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E4H」であるときには、第2始動口47に遊技球が入賞したことに対応する第2特別図柄表示器61の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、演出制御基板130では、後述するように、特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)に基づいて、演出図柄70aの変動表示に関する演出内容等が決定される。図9及び図10に示す特別図柄用の変動パターン決定テーブルの最右欄には、参考として演出図柄70a等の演出内容(変動演出パターン)が記載されている。
ここで、演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」とは、複数の演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、通常変動と短縮変動とは、短縮変動が通常変動に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄70aが変動を行うような、遊技者に大当たりの期待感を付与する変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せ(大当たり結果態様)として「777」の3桁の演出図柄70aの組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄70aが変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄70aが小さく揺れ動いたり、演出図柄70aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄70aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に2つの演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動する大当たりの期待度が低いリーチを意味している。なお、本実施形態においては、「ノーマルリーチ」によって大当たりしないが、「ノーマルリーチ」によって大当たりするように構成してもよい。
また、「SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当たりの期待度が高いスーパーリーチを意味している。例えば、仮停止していない中央領域の演出図柄70aが特殊な変動をしたり、特殊なキャラクタが表示されたりする態様をいう。
また、「SPSPリーチ」とは、スーパーリーチの後に行われ、スーパーリーチよりも大当たりの期待度が高いスペシャルリーチを意味している。
また、「全回転リーチ」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄70aの組合せが全て揃った状態で低速に変動する態様を意味し、本実施形態においては、大当たり抽選において当選したときにのみ実行されるリーチを意味している。
なお、図9及び図10に示す特別図柄用の変動パターン決定テーブルは、遊技状態に拘らず参照されるが、複数の遊技状態毎に変動パターンの選択態様が異なる変動パターン決定テーブルを設けておき、その時の遊技状態に応じて参照する変動パターン決定テーブルを変更するようにしてもよい。
(事前判定テーブル)
図11は、第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得された判定情報(特別図柄の変動表示の結果)を特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に事前判定する場合に参照される事前判定テーブルを示す図である。
図11に示すように事前判定テーブルには、始動口の種別と、大当たり判定(抽選)の判定結果と、特別図柄の種類(停止図柄データ)と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入球したときに取得されるリーチ判定用乱数値(判定情報)と、第1始動口45又は第2始動口47に遊技球が入球したときに取得される特図変動パターン決定用乱数値(判定情報)と、予定変動パターン(番号)を示す始動口入賞指定コマンドが対応付けられている。
ここで、第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞(入球)時に取得された大当たり判定用乱数値によって「大当たり」、「小当たり」、「ハズレ」の何れであるのかを事前に判定でき、特別図柄決定用乱数値によって特別遊技の種類と、高確率遊技状態への移行の有無も事前に判定することが可能となっている。
さらに、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値によって演出内容(リーチの発生の有無、リーチの種類)等が事前に判定可能になるので、始動入賞情報(始動口入賞指定コマンドのDATA)には、大当たりの種別、演出内容(予定される変動パターン)の情報を定めることが可能となる。
メインCPU110aは、図11に示す事前判定テーブルを参照し、大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値に基づいて、「始動入賞情報」を決定する。そして、決定した始動入賞情報に基づいて、大当たり判定の結果、大当たりの種別、予定変動パターン等を通知するための始動口入賞指定コマンドが生成されて演出制御基板130に送信される。
この始動口入賞指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。本実施形態では、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口45に遊技球が入賞したことに対応する始動口入賞指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口47に遊技球が入賞したことに対応する始動口入賞指定コマンドを示している。
なお、図11に示す事前判定テーブルは、図9及び図10に示す特別図柄用の変動パターン決定テーブルと類似しているものである。ただし、図11に示す事前判定テーブルは第1始動口45又は第2始動口47への遊技球の入賞(入球)時に用いられるのに対し、図9及び図10に示す特別図柄用の変動パターン決定テーブルは特別図柄の変動開始時に用いられると点で相違している。また、「保留球数」を参照するかしないかでも相違している。
このため、図11に示す事前判定テーブルでは、大当たりの種別や変動パターンの種別は判別可能であるが、始動口の種別が「第1始動口」であって大当たり判定(抽選)の判定結果が「ハズレ」であってリーチ判定用乱数値が「0〜89」の場合、始動口の種別が「第2始動口」であって大当たり判定(抽選)の判定結果が「ハズレ」であってリーチ判定用乱数値が「0〜97」の場合は、予定変動パターンが変動パターン1〜4となるが、予定変動パターンが「通常変動」、「短縮変動」、「ノーマルリーチ」の何れであるかは判別不可能となっている。
なお、図11に示す特別図柄の事前判定テーブルは、そのときの遊技状態に拘らず参照されるが、複数の遊技状態毎に変動パターンの選択態様が異なる事前判定テーブルを設けておき、その時の遊技状態に応じて参照する事前判定テーブルを変更するようにしてもよい。
(遊技制御テーブル)
図12(a)は、大当たり判定(抽選)の判定結果として大当たり当選となった場合に、大当たり遊技(特別遊技状態)の進行を決定するための大当たり遊技制御テーブルを示す図であり、図12(b)は、大当たり判定(抽選)の判定結果として小当たり当選となった場合に、小当たり遊技(特別遊技状態)の進行を決定するための小当たり遊技制御テーブルを示す図である。
図12(a)及び図12(b)に示すように大当たり遊技制御テーブル及び小当たり遊技制御テーブルには、特別図柄に対応する停止図柄データと、特別遊技状態のオープニング時間と、大入賞口50の開閉態様を決定するための大入賞口開閉制御テーブルの番号と、特別遊技状態のエンディング時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、大当たり遊技を発生させる場合に図12(a)に示す大当たり遊技制御テーブルを参照し、停止図柄データに基づいて、オープニング時間、大入賞口開閉制御テーブル、エンディング時間を決定することになる。なお、大入賞口開閉テーブルの種類を決定することで大当たり遊技におけるラウンド数が設定(決定)されることになるため、図12(a)の最右欄には、大当たり遊技のラウンド数、大当たり遊技中の演出内容、大当たり遊技の種類、大当たり遊技終了後の演出状態等を補足的に記載している。
また、メインCPU110aは、小当たり遊技を発生させる場合に図12(b)に示す小当たり遊技制御テーブルを参照し、停止図柄データに基づいて、オープニング時間、大入賞口開閉制御テーブル、エンディング時間を決定することになる。なお、図12(b)の最右欄には、小当たり遊技終了後の演出状態等を補足的に記載している。
(大入賞口開閉制御テーブル)
図13は、特別遊技状態(大当たり遊技又は小当たり遊技)が発生する場合に参照される大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。図13に示すように大入賞口開閉制御テーブルには、テーブルナンバー(TBL.No)と、ラウンド数を示すラウンド番号、1つのラウンド中に大入賞口50が開放する回数を示す特電作動番号(K)と、大入賞口50の開放時間と、大入賞口50の各開放間に大入賞口50を閉鎖する閉鎖時間(インターバル時間)が対応付けられている。
メインCPU110aは、図13に示す大入賞口開閉制御テーブルを参照して大入賞口50の開閉態様(開閉パターン)を特定し、第1〜第12大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=01〜12)に基づいて第1〜第12大当たり遊技を実行し、第13大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=13)に基づいて小当たり遊技を実行する。
第1大入賞口開閉テーブル(TBL.No=01)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから13ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、14ラウンドから16ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第1大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、14ラウンドから16ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第1大当たり遊技は実質的に13ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
第2大入賞口開閉テーブル(TBL.No=02)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから7ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、8ラウンドから16ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第2大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、8ラウンドから16ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第2大当たり遊技は実質的に7ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
なお、第1大当たり遊技と第2大当たり遊技は、7ラウンドの大入賞口50の開閉態様が同一となっているため、途中まではどちらの大当たり遊技であるかが把握し難いようになっている。そこで、第1大当たり遊技と第2大当たり遊技の発生時にどちらの大当たり遊技であるかを報知せず、7ラウンドと8ラウンドの間の大入賞口50の閉鎖期間(時間)において、大当たり遊技の種類が遊技者にとって有利な大当たり遊技に昇格するか否かを演出する昇格演出(ランクアップ演出)を例えば第1画像表示装置70(メイン液晶)で実行するようになっている。
第1大当たり遊技中に実行される昇格演出(ラウンド中昇格演出)では、最終的に13ラウンドの大当たり遊技であることを示す報知が行われて8ラウンド以降に進み、第2大当たり遊技中に実行される昇格演出では、最終的に7ラウンドの大当たり遊技であることを示す報知が行われて8ラウンド以降に進む。このようにすることで、昇格演出に対する遊技者の期待感を高めている。なお、昇格演出の具体例については後述する。
第3大入賞口開閉テーブル(TBL.No=03)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから13ラウンドまで1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させる第3大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行し、1ラウンドから13ラウンドまで大入賞口の開放時間が長くて賞球を獲得することが容易であるため、第3大当たり遊技は実質的に13ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
第4大入賞口開閉テーブル(TBL.No=04)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから8ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、9ラウンドから13ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第4大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、9ラウンドから13ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第4大当たり遊技は実質的に8ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
第5大入賞口開閉テーブル(TBL.No=05)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドから13ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第5大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、5ラウンドから13ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第5大当たり遊技は実質的に4ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
なお、第3大当たり遊技、第4大当たり遊技及び第5大当たり遊技は、4ラウンドまでの大入賞口50の開放態様が同一となっているため、途中まではどの大当たり遊技であるかが把握し難いようになっている。また、第3大当たり遊技と第4大当たり遊技は、8ラウンドまでの大入賞口50の開放態様が同一となっているため、途中まではどの大当たり遊技であるかが把握し難いようになっている。
そこで、第3大当たり遊技、第4大当たり遊技及び第5大当たり遊技の発生時にどの大当たり遊技であるかを報知せず、第3大当たり遊技及び第4大当たり遊技では第4ラウンドと第5ラウンドの間の大入賞口の閉鎖期間及び第8ラウンドと第9ラウンドの間の大入賞口の閉鎖期間、第5大当たり遊技では第4ラウンドと第5ラウンドの間の大入賞口の閉鎖期間において、賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続するか否かを演出する継続演出(ランクアップ演出)を例えば第1画像表示装置70(メイン液晶)で実行するようになっている。
第3大当たり遊技中に実行される継続演出では、2回とも賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続することを示す報知が行われて次以降のラウンドに進み、第4大当たり遊技中に実行される継続演出では、1回目に賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続することを示す報知が行われて次以降のラウンドに進むが、2回目に賞球を獲得可能なラウンド遊技が終了することを示す報知が行われて次以降のラウンドに進み、第5大当たり遊技中に実行される継続演出では、賞球を獲得可能なラウンド遊技が終了することを示す報知が行われて次以降のラウンドに進む。このようにすることで、継続演出に対する遊技者の期待感を高めている。なお、継続演出の具体例については後述する。
第6大入賞口開閉テーブル(TBL.No=06)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまでは1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドから13ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第6大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に通常遊技状態に移行し、5ラウンドから13ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第6大当たり遊技は実質的に4ラウンドの通常大当たり遊技といえる。
第7大入賞口開閉テーブル(TBL.No=07)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから2ラウンドまで1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第7大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、1ラウンドから2ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第7大当たり遊技は実質的に0ラウンドの突然確変大当たり遊技といえる。
第8大入賞口開閉テーブル(TBL.No=08)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから16ラウンドまで1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させる第8大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行し、1ラウンドから16ラウンドまで大入賞口50の開放時間が長くて賞球を獲得することが容易であるため、第8大当たり遊技は実質的に16ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
第9大入賞口開閉テーブル(TBL.No=09)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから13ラウンドまで1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、14ラウンドから16ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第9大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、14ラウンドから16ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第9大当たり遊技は実質的に13ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
第10大入賞口開閉テーブル(TBL.No=10)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから8ラウンドまで1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、9ラウンドから16ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第9大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、9ラウンドから16ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第10大当たり遊技は実質的に8ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
第11大入賞口開閉テーブル(TBL.No=11)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまで1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドから16ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第11大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するが、5ラウンドから16ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第11大当たり遊技は実質的に4ラウンドの確変大当たり遊技といえる。
第12大入賞口開閉テーブル(TBL.No=12)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、1ラウンドから4ラウンドまで1つのラウンドあたり29.5秒まで開放させ、5ラウンドから16ラウンドまでは1つのラウンドあたり0.18秒まで開放させる第12大当たり遊技が実行される。なお、大当たり遊技の終了後に通常変動遊技状態に移行し、5ラウンドから16ラウンドまでは大入賞口50の開放時間が極端に短くて賞球を獲得することが難しいため、第12大当たり遊技は実質的に4ラウンドの通常大当たり遊技といえる。
第13大入賞口開閉テーブル(TBL.No=13)によれば、開閉部材51を作動させて、遊技領域の右側にある大入賞口50を、2回0.18秒まで開放させる小当たり遊技が実行される。なお、小当たり遊技の前後に遊技状態は変化しないが、大入賞口50の開放態様が第7大当たり遊技と同一であるため、小当たり遊技は2ラウンドの大当たり遊技を疑似したものであるといえる。
なお、第7大当たり遊技と小当たり遊技は、大入賞口50の開放態様が同一となっているため、どちらが発生したのかが把握し難いようになっている。そこで、第7大当たり遊技と小当たり遊技の終了後に、確率変動状態となっていることを期待させる確変潜伏演出を例えば第1画像表示装置70(メイン液晶)で所定期間(所定回数の変動表示が実行されるまで、終了抽選に当選するまで、所定回数の変動表示が実行された後に終了抽選に当選するまで等)に亘って実行するようになっている。このようにすることで、確率変動状態に移行いているかもしれないという遊技者の期待感を高めている。
ここで、上述した第1大当たり遊技から第12大当たり遊技では、開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、開放時間が経過していなくても大入賞口50が閉鎖されて1つのラウンドの遊技が終了するようになっている。また、小当たり遊技では、大入賞口50の2回目の開放時間が経過するまでに、規定個数(例えば9個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると、開放時間が経過していなくても大入賞口50が閉鎖されて小当たり遊技が終了するようになっている。
(遊技状態設定テーブル)
図14は、大当たり遊技の終了後の遊技状態を設定(決定)するための遊技状態設定テーブルを示す図である。図14に示すように遊技状態設定テーブルには、大当たり遊技を発生させた変動表示の実行契機となった始動口の種別と、特別図柄の停止図柄データと、時短遊技状態と、時短遊技回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図14に示す遊技状態設定テーブルを参照し、大当たり終了時に始動口の種別と特別図柄の停止図柄データに基づいて、時短遊技状態と時短遊技回数(J)と確率遊技状態と高確率遊技回数(X)を決定する。なお、確率遊技状態として低確率遊技状態が決定された場合には高確率遊技回数(X)は決定されない。
本実施形態における図14に示す遊技状態設定テーブルの特徴としては、停止図柄データ10〜13の場合と停止図柄データ20〜22の場合に、時短遊技回数(J)と高確率遊技回数(X)とが無限に設定されるのではなく、10000回に設定される点が挙げられる。ただし、高確率遊技状態では10000回の大当たり判定(抽選)が行われるまでに大当たり当選する確率が極めて高いため、実質的には大当たり判定(抽選)で大当たりと判定されるまで時短遊技状態と高確率遊技状態が継続するともいえる。
(普通図柄用の当たり判定テーブル)
図15(a)は、普図ゲート44への遊技球の通過(入球)に基づき実行される当たり判定(抽選)において参照される普通図柄用の当たり判定テーブルである。図15(a)に示すように当たり判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普図ゲート44を遊技球が通過したときに取得される当たり判定用乱数値と、当たり判定用乱数値の判定結果とが対応付けられている。
例えば、図15(a)に示す当たり判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「127」という1個の当たり判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であるときには「1」から「127」の127個の当たり判定用乱数値が当たりと判定される。従って、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/128であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は127/128である。
(普通図柄用の停止図柄決定テーブル)
図15(b)は、当たり判定(抽選)の判定結果に対応する普通図柄の停止図柄を決定するための普通図柄の停止図柄決定テーブルである。図15(b)に示すように停止図柄決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、当たり判定(抽選)の結果を示す当たり判定結果と、普図ゲート44を遊技球が通過したときに取得される普通図柄決定用乱数値を判定するための当たり図柄判定値と、判定結果となる普通図柄の種類(種別)と、普通図柄の種類を示す停止普図データと、普通図柄の種類を示す情報として演出制御基板130に送信される普図指定コマンドが対応付けられている。
普通図柄0は、第2始動口47の可動部材48を所定態様で開放させる補助遊技を発生させないハズレの普通図柄となっており、普通図柄1〜3は、第2始動口47の可動部材48を所定態様で開放させる補助遊技を発生させる当たりの普通図柄となっており、普通図柄1〜3はそれぞれ第2始動口47の開放態様が異なるように設定されている。
(普通図柄用の変動パターン決定テーブル)
図15(c)は、普通図柄の変動表示を行う場合に参照される普通図柄用の変動パターン決定テーブルを示す図である。図15(c)に示すように、普通図柄用の変動パターン決定テーブルには、遊技状態と、当たり判定(抽選)の判定結果と、普図変動パターン決定用乱数値と、普通図柄の変動時間と、普通図柄の変動パターンの種別を示す情報として演出制御基板130に送信される普図変動指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「普通図柄の変動パターン」少なくとも当たり判定(抽選)の判定結果及び普通図柄の変動時間を特定可能なものといえる。図15(c)に示す普通図柄の変動パターン決定テーブルでは、非時短遊技状態の場合に比べて時短遊技状態の場合の方が普通図柄の変動時間が短くなるように設定されており、時短遊技状態では短いスパンで第2始動口47が開放される。なお、非時短遊技状態と時短遊技状態とで普通図柄の変動時間を同一にしてもよい。
(第2始動口の開放態様決定テーブル)
図15(d)は、補助遊技が発生して第2始動口47を開放する場合に参照される第2始動口の開放態様決定テーブルを示す図である。図15(d)に示すように第2始動口の開放態様決定テーブルには、停止普図データと、第2始動口47の最大開放回数と、当たり遊技(補助遊技)のオープニング時間と、第2始動口47の1回目の開放時間と閉鎖時間と2回目の開放時間と閉鎖時間とが対応付けられている。
停止図柄データ01(普通図柄1)は、第2始動口47の可動部材48を1回(0.2秒)だけ開放状態に変換する(第2始動口47のショート開放を行う)第1補助遊技を発生させる普通図柄となっており、停止図柄データ02(普通図柄2)は、第2始動口47の可動部材48を2回(0.2秒と3秒)に亘って開放状態に変換する(第2始動口47のロング開放を行う)第2補助遊技を発生させる普通図柄となっており、停止図柄データ03(普通図柄3)は、第2始動口47の可動部材48を2回(2.5秒と2.5秒)に亘って開放状態に変換する(第2始動口のロング開放を行う)第3補助遊技を発生させる普通図柄となっている。
(各種記憶領域)
図16は、メインRAM110cに設定される各種記憶領域を示す図である。具体的には、図16(a)は、第1始動口45及び/又は第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に各種の情報が記憶される特別図柄保留記憶領域を示す図であり、図16(b)は、特別図柄記憶領域の各記憶部の構成を示す図であり、図16(c)は、普図ゲート44を遊技球が通過した場合に各種の情報が記憶される普通図柄保留記憶領域であり、図16(d)は、普通図柄保留記憶領域の各記憶部の構成を示す図である。
図16(a)に示すように特別図柄保留記憶領域は、第1特別図柄保留記憶領域と、第2特別図柄保留記憶領域と、特別図柄当該記憶領域とに分かれており、第1特別図柄保留記憶部及び第2特別図柄保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部まで分かれており、特別図柄当該記憶領域は第0記憶部によって構成されている。
なお、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部及び第4記憶部は、第1保留アイコン表示領域71Cの第1表示部71C1、第2表示部71C2、第3表示部71C3及び第4表示部71C4にそれぞれ対応する。また、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部及び第4記憶部が第2保留アイコン表示領域71Dの第1表示部71D1、第2表示部71D2、第3表示部71D3及び第4表示部71D4にそれぞれ対応する。さらに、特別図柄当該記憶領域の第0記憶部は、当該変動アイコン表示領域71Eに対応する。
図16(b)に示すように各記憶部は、大当たり判定用乱数値を記憶するための大当たり判定用乱数記憶領域と、特別図柄決定用乱数値を記憶するための特別図柄決定用乱数記憶領域と、リーチ判定用乱数値を記憶するためのリーチ判定用乱数記憶領域と、特図変動パターン決定用乱数値を記憶するための特図変動パターン決定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に、第1特別図柄保留記憶領域のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値)が記憶される。また、第2始動口47に遊技球が入球した場合には、第2特別図柄保留記憶領域のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値)が記憶される。
特別図柄当該記憶領域の第0記憶部は、第1特別図柄保留記憶領域又は第2特別図柄保留記憶領域のうち特別図柄の変動表示の開始条件が成立した方の記憶領域の第1記憶部に記憶されていた特図判定情報がシフトされることで、現在の特別図柄の変動表示に関する特図判定情報が記憶されることになる。
図16(c)に示すように、普通図柄保留記憶領域は、第0記憶部から第4記憶部まで分かれており、図16(d)に示すように、各記憶部は、当たり判定用乱数値を記憶するための当たり判定用乱数記憶領域と、普通図柄決定用乱数値を記憶するための普通図柄決定用乱数記憶領域と、普図変動パターン決定用乱数値を記憶するための普図変動パターン決定用乱数記憶領域とに分かれている。
そして、普図ゲート44を遊技球が通過した場合に、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部から第4記憶部のうち乱数が記憶されていない記憶部の中で最も番号の小さい記憶部に普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン決定用乱数値)が記憶される。第0記憶部は、普通図柄の変動表示の開始条件が成立した場合に第1記憶部に記憶されていた普図判定情報がシフトされることで、現在の普通図柄の変動表示に関する普図判定情報が記憶されることになる。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図17を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図17は、主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板160から電源電圧が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは以下のメイン処理を行う。
まず、メインCPU110aは、ステップS10において、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じてメインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS20において、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および特別図柄決定用乱数値を更新する処理を行い、ステップS30において、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄決定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、普通図柄決定用初期値乱数値の更新を行う初期値乱数値更新処理を行う。
次に、メインCPU110aは、ステップS40において電源断(停電)が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板160の電断検出回路から電断検出信号が入力されたか否かを判定し、電断検出信号が入力されていない場合(ステップS40:No)には、ステップS20に移行し、電断検出信号が入力された場合(ステップS40:Yes)には、ステップS41に移行する。
メインCPU110aは、ステップS41において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS42において、出力ポートをクリアする処理を行い、ステップS43において、メインRAM110cのチェックサムを算出して所定の記憶領域に記憶させる処理を行い、ステップS44において、電断からの復旧時に参照するバックアップフラグをONする処理を行い、ステップS45において、RAMアクセスを禁止する処理を行い、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図18を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図18は、主制御基板110におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、メインCPU110aは、ステップS100において、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップS110において、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、可動部材48の開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動口開放タイマカウンタ、始動口閉鎖タイマカウンタなどのカウンタから1を減算する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS120において、大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン決定用乱数値の更新を行う特定乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数値および乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが周回の初期値まで戻った場合には、対応する初期値乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
メインCPU110aは、ステップS130において、ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄決定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、普通図柄決定用初期値乱数値を更新する初期値乱数値更新処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS200において、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、ゲート検出スイッチ44a、入賞確認検出スイッチ52a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図19を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS300において、特別図柄記憶判定(大当たり判定など)、特別図柄の表示制御、大入賞口50(開閉部材51)の開閉制御、遊技状態の制御等を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図23を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS400において、普通図柄記憶判定(当たり判定など)、普通図柄の表示制御、第2始動口47(可動部材48)の開閉制御等を行うための普図普電制御処理を行う。詳しくは、図32を用いて後述する。
次に、メインCPU110aは、ステップS500において、払出制御基板120の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板120に送信したり、それぞれの賞球カウンタ(3個賞球カウンタ、10個賞球カウンタ、15個賞球カウンタ)を参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信したりするための払出制御処理を行う。これにより払出制御基板120が遊技球払出装置100から賞球を払い出すための制御を実行する。
メインCPU110aは、ステップS600において、磁気検出センサ53a及び電波検出センサ54aからの入力信号に基づいて、磁気異常や電波異常の発生を判定し、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを演出制御基板130に送信するための磁気・電波異常判定処理を行う。なお、演出制御基板130では、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを受信すると、磁気異常エラー報知や電波異常エラー報知を行うための制御を行う。
メインCPU110aは、ステップS700において、遊技情報出力端子板90から出力する外部情報データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、大入賞口開閉ソレノイド51bに出力する大入賞口開閉データ、特別図柄表示器60、61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、特別図柄保留表示器63、64に出力する特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータを作成するデータ作成処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS800において、上記ステップS700で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理や、メインRAM110cの払出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを払出制御基板120に送信する払出コマンド送信処理や、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信する演出コマンド送信処理を実行する出力制御処理を行う。
なお、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種類については、図35及び図36を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS900において、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(主制御基板の入力制御処理)
図19を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図19は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS210において、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口43に入賞したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号の入力がなければ、ステップS220に処理を移す。
一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口用の賞球カウンタ(10個賞球カウンタ)に10個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)した後、一般入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS220において、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この大入賞口検出スイッチ入力処理では、大入賞口検出スイッチ50aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口50に入賞したか否かの判定を行う。大入賞口検出スイッチ50aから検出信号の入力がなければ、ステップS230に処理を移す。
大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口用の賞球カウンタ(15個賞球カウンタ)に15個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)し、現在の遊技状態が特別遊技状態中であるか否かを判定する。現在の遊技状態が特別遊技状態中である場合には、大入賞口50に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入賞球カウンタ(C)に「1」を加算して更新(C←C+1)し、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
現在の遊技状態が特別遊技状態中でない場合には、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正入賞球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)し、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数(例えば10個)よりも多いか否かの判定を行い、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数以下の場合には、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数よりも多い場合には、入賞可能期間外に遊技球が入賞(入球)する不正入賞(不正入球)が発生したものとして不正入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、不正入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130が不正入賞エラー報知を行うことで不正入賞が発生した旨が報知される。
そして、遊技情報出力端子板90から不正入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をメインRAM110cの所定の領域にセットし、不正入賞球カウンタ(E)をクリアして大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。これにより、不正入賞信号が遊技情報出力端子板90から出力され、外部の装置では不正入賞が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS230において、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口45に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図20を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS240において、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第2始動口47に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図21を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS250において、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。このゲート検出スイッチ入力処理では、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が普図ゲート44を通過したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図22を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS260において、入賞確認検出スイッチ入力処理を行う。この入賞確認検出スイッチ入力処理では、入賞確認検出スイッチ52aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が入賞球流路52を通過したか否かの判定を行う。入賞確認検出スイッチ52aから検出信号を入力していない場合には、入力制御処理を終了する。
入賞確認検出スイッチ52aから検出信号を入力した場合には、入賞球カウンタ(D)を「1」減算して更新(D←D−1)し、入賞球カウンタ(D)の値が上限値(例えば20)よりも多いか否かを判定する。
入賞球カウンタ(D)の値が上限値よりも多い場合には、異常入賞(入球)が発生したものとして異常入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、遊技情報出力端子板90から異常入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をメインRAM110cの所定の領域にセットし、入賞球カウンタ(D)をクリアして入賞確認検出スイッチ入力処理を終了する。なお、異常入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、異常入賞エラー報知を行って異常入賞が発生した旨を報知する。
入賞球カウンタ(D)の値が上限値よりも多くない場合には、入賞球カウンタ(D)の値が下限値(例えば−10)よりも少ないか否かを判定する。入賞球カウンタ(D)の値が下限値よりも少なくない場合には、入賞確認検出スイッチ入力処理を終了する。
入賞球カウンタ(D)の値が下限値(例えば−10)よりも少ない場合には、異常入賞(入球)が発生したものとして異常入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、遊技情報出力端子板90から異常入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)メインRAM110cの所定の領域にセットし、入賞球カウンタ(D)をクリアして入賞確認検出スイッチ入力処理を終了し、今回の入力制御処理を終了する。なお、異常入賞用エラー指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、異常入賞エラー報知を行って異常入賞が発生した旨を報知する。
なお、本発明の実施形態では、異常入賞の発生を判定するための一方の判定値である上限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのプラス方向への乖離量(幅)を、他方の判定値である下限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのマイナス方向への乖離量(幅)よりも大きく設定している。つまり、マイナス方向への乖離量の方が小さい値になっている。これにより、各種入賞口へ入賞した遊技球が入賞球流路52を流下する分のタイムラグを吸収して入賞球過多による異常入賞の誤判定を軽減しつつ、入賞確認検出スイッチ52aの周辺の構造上の問題からなる入賞球過少による異常入賞の発生を速やかに発見することが可能となる。
なお、異常入賞の発生を判定するための一方の判定値である上限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのプラス方向への乖離量(幅)よりも、他方の判定値である下限値と入賞球カウンタの初期値「0」とのマイナス方向への乖離量(幅)の方を大きな値に設定してもよいし、両者を同じ値に設定してもよい。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図20を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図20は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS230−1において、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力した場合(ステップS230−1:Yes)には、ステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力しなかった場合(ステップS230−1:No)には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−2において、賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS230−3において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の個数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
メインCPU110aは、ステップS230−4において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)が4未満であった場合(ステップS230−4:Yes)には、ステップS230−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)が4未満でない場合(ステップS230−4:No)には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−5において、第1特別図柄保留数(U1)に「1」を加算して更新(U1←U1+1)する処理を行い、ステップS230−6において、大当たり判定用乱数値を取得し、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS230−7において、特別図柄決定用乱数値を取得し、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄決定用乱数値を記憶し、ステップS230−8において、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値を取得し、第1特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値を記憶する。
以上により、第1特別図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値等からなる第1保留記憶(判定情報)が記憶されることになる(本発明の判定情報取得手段、判定情報記憶手段に相当)。
メインCPU110aは、ステップS230−9において、第1事前判定処理を行う。この第1事前判定処理では、図11に示す事前判定テーブルを参照し、今回取得した大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値等の判定情報に基づいて、新たに記憶された第1保留記憶(判定情報)の判定結果を当該第1保留記憶に基づく特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に演出制御基板130に通知するための第1始動入賞情報を決定する。
メインCPU110aは、ステップS230−10において、上記ステップS230−9の第1事前判定処理で決定された第1始動入賞情報に対応する第1始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第1始動入賞情報を第1始動口入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第1始動口入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第1始動口入賞指定コマンドを解析し、当該第1始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や該当する保留アイコンの表示態様を特別表示態様に変化させる保留変化予告演出などの先読み予告演出を実行することができる。なお、先読み予告演出は、画像表示装置、音声出力装置9、枠用照明装置10、可動演出部材73及び盤用照明装置74のうちの1つ又は複数を用いて行われる。
メインCPU110aは、ステップS230−11において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)を参照し、上記ステップS230−5で更新された第1特別図柄保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板の第2始動口検出スイッチ入力処理)
図21を用いて、主制御基板110の第2始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図21は、主制御基板110における第2始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS240−1において、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力したか否かを判定する。第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力した場合(ステップS240−1:Yes)には、ステップS240−2に処理を移し、第2始動口検出スイッチ47aからの検出信号を入力しなかった場合(ステップS240−1:No)には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS240−2において、賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS240−3において、入賞口に入賞(入球)した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)する。
メインCPU110aは、ステップS240−4において、補助遊技(当たり状態)中であるか否かを判定する。補助遊技中である場合(ステップS240−4:Yes)にはステップS240−10に処理を移し、補助遊技(当たり状態)中でない場合(ステップS240−4:No)には、ステップS240−5に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS240−5において、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正入賞球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)する。
メインCPU110aは、ステップS240−6において、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数(10個)よりも多いか否かを判定する(エラー判定手段に相当)。規定個数(10個)よりも多い場合(ステップS240−6:Yes)には、ステップS240−7に処理を移し、規定個数(10個)以下の場合(ステップS240−6:No)には、ステップS240−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS240−7において、入賞可能期間外に遊技球が入賞(入球)する不正入賞(不正入球)が発生したものとして不正入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。不正入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130が不正入賞エラー報知を行うことで不正入賞が発生した旨が報知される。
メインCPU110aは、ステップS240−8において、不正入賞(不正入球)が発生したことを示す不正入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、不正入賞信号が遊技情報出力端子板90から出力され、外部の装置では不正入賞が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS240−9において、不正賞入賞球カウンタ(E)の値を0クリアする。このように、不正入賞球カウンタ(E)の値を0クリアしておくことで、次に第2始動口検出スイッチ入力処理が実行されたとしても、直ちに不正入賞用エラー指定コマンドや不正入賞信号が送信されることはない。
メインCPU110aは、ステップS240−10において、補助遊技(当たり遊技)中に第2始動口47に入賞(入球)した遊技球の個数を示す第2始動口入賞球カウンタ(L)に「1」を加算して更新(L←L+1)する。
メインCPU110aは、ステップS240−11において、第2特別図柄保留記憶領域に記憶されている第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)が4未満であるか否かを判定する。第2特別図柄保留数(U2)が4未満であった場合(ステップS240−11:Yes)には、ステップS240−12に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)が4未満でない場合(ステップS240−11:No)には、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS240−12において、第2特別図柄保留数(U2)に「1」を加算して更新(U2←U2+1)する処理を行い、ステップS240−13において、大当たり判定用乱数値を取得し、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS240−14において、特別図柄決定用乱数値を取得し、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄決定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS240−15において、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値を取得して、第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値を記憶する。
以上により、第2特別図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値等からなる第2保留記憶(判定情報)が記憶されることになる(本発明の判定情報取得手段及び判定情報記憶手段に相当)。
メインCPU110aは、ステップS240−16において、第2事前判定処理を行う。この第2事前判定処理では、図11に示す事前判定テーブルを参照し、今回取得した大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン決定用乱数値等に基づいて、新たに記憶された第2保留記憶(判定情報)の判定結果を当該第2保留記憶に基づく特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に演出制御基板130に通知するための第2始動入賞情報を決定する。
メインCPU110aは、ステップS240−17において、上記ステップS240−16の第2事前判定処理で決定された第2始動入賞情報に対応する第2始動口入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、第2始動入賞情報を第2始動口入賞指定コマンドとして演出制御基板130へ送信することができ、第2始動口入賞指定コマンドを受信した演出制御基板130のサブCPU130aは、第2始動口入賞指定コマンドを解析し、当該第2始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する連続予告演出や該当する保留アイコンの表示態様を特別表示態様に変化させる保留変化予告演出などの先読み予告演出を実行することができる。なお、先読み予告演出は、画像表示装置、音声出力装置9、枠用照明装置10、可動演出部材73及び盤用照明装置74のうちの1つ又は複数を用いて行われる。
メインCPU110aは、ステップS240−18において、第2特別図柄保留記憶領域されている第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)を参照し、上記ステップS240−12で更新された第2特別図柄保留数(U2)に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第2始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板のゲート検出スイッチ入力処理)
図22を用いて、主制御基板110のゲート検出スイッチ入力を説明する。図22は、主制御基板110におけるゲート検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS250−1において、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか否かを判定する。ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力した場合(ステップS250−1:Yes)には、ステップS250−2に処理を移し、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力しなかった場合(ステップS250−1:No)には、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS250−2において、普通図柄保留記憶領域に記憶されている普図保留記憶の個数である普通図柄保留記憶数(G)が4未満であるか否かを判定する。普通図柄保留数(G)が4未満であった場合(ステップS250−2:Yes)には、ステップS250−3に処理を移し、普通図柄保留数(G)が4未満でない場合(ステップS250−2:No)には、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS250−3において、普通図柄保留数(G)に「1」を加算して更新(G←G+1)する処理を行い、ステップS250−4において、当たり判定用乱数値を取得し、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した当たり判定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS250−5において、普通図柄決定用乱数値を取得し、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普通図柄決定用乱数値を記憶し、ステップS250−6において、普図変動パターン決定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普図変動パターン決定用乱数値を記憶する。
メインCPU110aは、ステップS250−6において、普図変動パターン決定用乱数値を取得して、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普図変動パターン決定用乱数値を記憶する。
以上により、普通図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン決定用乱数値等からなる普図保留記憶が記憶されることになる(本発明の普図判定情報取得手段及び普図判定情報記憶手段に相当)。
メインCPU110aは、ステップS250−7において、普通図柄保留記憶領域されている普図保留記憶の個数である普通図柄保留数(G1)を参照し、上記ステップS250−3で更新された普通図柄保留数(G1)に対応する普通図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回のゲート検出スイッチ入力処理を終了する。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図23を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図23は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS301において、特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば小当たり遊技処理(ステップS360)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図24を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を説明する。図24は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS310−1において、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。ここで、特別図柄の変動表示中でない(特別図柄時間カウンタ=0)場合(ステップS310−1:No)には、ステップS310−2に処理を移し、特別図柄の変動表示中である(特別図柄時間カウンタ>0)場合(ステップS310−1:Yes)には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS310−2において、第2特別図柄保留記憶領域に記憶されている第2保留記憶の個数である第2特別図柄保留数(U2)が1以上であるかを判定する。第2特別図柄保留数(U2)が1以上であると判定した場合(ステップS310−2:Yes)には、ステップS310−3に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)が1以上でない場合(ステップS310−2:No)には、ステップS310−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−3において、第2特別図柄保留数(U2)から「1」を減算して更新(U2←U2−1)する。
メインCPU110aは、ステップS310−4において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1保留記憶の個数である第1特別図柄保留数(U1)が1以上であるかを判定する。第1特別図柄保留数(U1)が1以上であると判定した場合(ステップS310−4:Yes)には、ステップS310−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)が1以上でない場合(ステップS310−4:No)には、ステップS318−1に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−5において、第1特別図柄保留数(U1)から「1」を減算して更新(U1←U1−1)する。
メインCPU110aは、ステップS310−6において、上記ステップS310−3またはS310−5において減算された特別図柄保留数(U1またはU2)に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄保留記憶領域または第2特別図柄保留記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。
なお、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、既に判定記憶領域(第0記憶部)に記憶されていたデータ(前回の変動表示に用いた大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値)は特別図柄保留記憶領域からは消去されることになる。
なお、本実施形態では、ステップS310−2からS310−6において第2特別図柄保留記憶領域を第1特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフト(消化)させることとしたが、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞した順序で、第1特別図柄保留記憶領域、又は第2特別図柄保留記憶領域をシフト(消化)させてもよいし、第1特別図柄保留記憶領域を第2特別図柄保留記憶領域よりも優先させてシフト(消化)させてもよい。
メインCPU110aは、ステップS310−7において、上記ステップS310−3またはステップS310−5で減算された第1特別図柄保留数または第2特別図柄保留数(U2)に基づいて、特別図柄記憶指定コマンドを決定し、決定した特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS311において、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に記憶されたデータ(大当たり判定用乱数値、特別図柄決定用乱数値)に基づき大当たりとするか否かなどの判定を行うとともに、判定結果に対応する特別図柄や停止図柄データを決定し、停止図柄データに対応する演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする大当たり判定処理を実行する(本発明の特別遊技判定手段に相当)。詳しくは、図25を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS312において、特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(リーチ判定用乱数値、特図変動パターン決定用乱数値)に基づいて特別図柄の変動パターンを決定する特図変動パターン決定処理を行う。詳しくは、図26を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS313において、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS314において、上記ステップS312で決定した変動パターンに基づく特別図柄の変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110の時間制御処理において4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS315において、第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS700のデータ作成処理でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータ(信号)がステップS800の出力制御処理で出力されることで、第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61で特別図柄の変動表示が開始される。
メインCPU110aは、ステップS316において、特別図柄の変動表示が行われていない客待ち状態であるか否かを判定するための客待ち状態判定フラグに「00H」をセットし、ステップS317において特図特電処理データに「1」をセットし、上述した特別図柄変動処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS318−1において、客待ち状態判定フラグが「01H」であるか否かを判定する。客待ち状態判定フラグが「01H」でない場合(ステップS318−1:No)には、ステップS318−2に処理を移し、客待ち状態判定フラグが「01H」である場合(ステップS318−1:Yes)には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS318−2において、特別図柄の変動表示が行われていない客待ち状態であるか否かを判定するための客待ち状態判定フラグに「01H」をセットし、ステップS318−3において、客待ち状態であることを示す客待ち状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
(主制御基板の大当たり判定処理)
図25を用いて、主制御基板110の大当たり判定処理を説明する。図25は、主制御基板110における大当たり判定処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS311−1において、当該大当たり判定処理が第1始動口45への遊技球の入球に基づく第1保留記憶によって行われるものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、第1始動口であると判定した場合(ステップS311−1:Yes)には、ステップS311−2に処理を移し、第1始動口でない(第2始動口である)と判定した場合(ステップS311−1:No)には、ステップS311−3に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS311−2において、図7に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルを選択する。一方、メインCPU110aは、ステップS311−3において、図7に示す第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを選択する。
次に、メインCPU110aは、ステップS311−4において、現在の確率遊技状態及び特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されている大当たり判定用乱数値と、選択された大当たり判定テーブルとを照合して、「大当たり」、「小当たり」、「ハズレ」の何れであるかを判定する。
メインCPU110aは、ステップS311−5において、大当たりに当選したか否かを判定する。メインCPU110aは、大当たりに当選したと判定した場合(ステップS311−5:Yes)には、ステップS311−6において、図8に示す大当たり用の特別図柄決定テーブルを選択し、ステップS311−10に処理を移す。
メインCPU110aは、大当たりに当選していないと判定した場合(ステップS311−5:No)には、ステップS311−7において、小当たりに当選したか否かを判定する。メインCPU110aは、小当たりに当選したと判定した場合(ステップS311−7:Yes)には、ステップS311−8において、図8に示す小当たり用の特別図柄決定テーブルを選択し、ステップS311−10に処理を移す。
メインCPU110aは、小当たりに当選していないと判定した場合(ステップS311−7:No)には、ステップS311−9において、図8に示すハズレ用の特別図柄決定テーブルを選択し、ステップS311−10に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS311−10において、大当たり判定(抽選)を行うことになった始動口の種類と、特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されている特別図柄決定用乱数値と、選択された特別図柄決定テーブルとを照合して、特別図柄の種類(停止図柄データ)を決定する。
なお、決定された特別図柄(停止図柄データ)は、後述するように図28の特別図柄停止処理において大当たりか否かを判定するのに用いられるとともに、図29の大当たり遊技処理において大入賞口の作動態様を決定するのにも用いられ、図30の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するためにも用いられる。
メインCPU110aは、ステップS311−11において、上記ステップS311−10で決定された特別図柄に対応する停止図柄データを特図停止図柄データ記憶領域にセットし、ステップS311−12において、上記ステップS311−8で決定された停止特図データに対応する演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特図変動パターン決定処理を終了する。これにより、演出図柄指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
(主制御基板の特図変動パターン決定処理)
図26を用いて、主制御基板110の特図変動パターン決定処理を説明する。図26は、主制御基板110における特図変動パターン決定処理を示すフローチャートである。
ステップS312−1において、メインCPU110aは、当該特図変動パターン決定処理が第1始動口45への遊技球の入球に基づいて行われるものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、第1始動口であると判定した場合(ステップS312−1:Yes)には、ステップS312−2において、図9に示す第1特別図柄用の変動パターン決定テーブルを選択し、ステップS312−4に処理を移す。
メインCPU110aは、第1始動口でない(第2始動口である)と判定した場合(ステップS312−1:No)には、図10に示す第2特別図柄用の変動パターン決定テーブルを選択し、ステップS312−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS312−4において、大当たり判定(抽選)の判定結果と、特別図柄の種類(停止図柄データ)と、特別図柄当該記憶領域の第0記憶部に記憶されているリーチ判定用乱数値及び特図変動パターン決定用乱数値と、現在の保留球数と、選択された変動パターン決定テーブルとを照合して、特別図柄の変動パターンを決定する。
メインCPU110aは、ステップS312−5において、上記ステップS312−4で決定された特別図柄の変動パターンに対応する変動時間を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは、上記ステップS110の時間制御処理において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS312−6において、上記ステップS312−4で決定された特別図柄の変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、変動パターン指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
(主制御基板の特別図柄変動処理)
図27を用いて、主制御基板110の特別図柄変動処理を説明する。図27は、主制御基板110における特別図柄変動処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS320−1において、ステップS312−5においてセットされた特別図柄の変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か否か)を判定する。メインCPU110aは、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS320−1:Yes)には、ステップS320−2に処理を移し、変動時間を経過していないと判定した場合(ステップS320−1:No)には、今回の特別図柄変動処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS320−2において、特別図柄の変動表示を停止させる。具体的には、上記ステップS311−10で決定された特別図柄を第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61に停止表示させるための停止特図データを所定の処理領域にセットする。これにより、第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61に特別図柄が停止表示され、遊技者に大当たり判定(抽選)の判定結果が報知されることになる。
メインCPU110aは、ステップS320−3において、特別図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄確定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS320−4において、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(0.5秒=125)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記ステップS110の時間制御処理において4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS320−5において、特図特電処理データに「2」をセットし、図28に示す特別図柄停止処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄変動処理を終了する。
(主制御基板の特別図柄停止処理)
図28を用いて、特別図柄停止処理を説明する。図28は、主制御基板110における特別図柄停止処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS330−1において、ステップS320−4においてセットされた図柄停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か否か)を判定する。メインCPU110aは、図柄停止時間が経過したと判定した場合(ステップS330−1:Yes)には、ステップS330−2に処理を移し、図柄停止時間を経過していないと判定した場合(ステップS330−1:No)には、今回の特別図柄停止処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS330−2において、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセット(ON)されているか否かを判定する。メインCPU110aは、時短遊技フラグがセットされている場合(ステップS330−2:Yes)には、ステップS330−3に処理を移し、時短遊技フラグがセットされていない場合(ステップS330−2:No)には、ステップS330−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−3において、時短回数(J)記憶領域に記憶されている時短回数(J)から「1」を減算して更新(J←J−1)し、ステップS330−4において、新たな時短回数(J)が「0」か否かを判定する。メインCPU110aは、時短回数(J)が「0」であると判定した場合(ステップS330−4:Yes)には、ステップS330−5に処理を移し、時短回数(J)が「0」でないと判定した場合(ステップS330−4:No)には、ステップS330−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−5において、時短遊技フラグ記憶領域にセットされている時短遊技フラグをクリア(OFF)する。これにより、時短遊技状態が終了して非時短遊技状態に移行することになる。
メインCPU110aは、ステップS330−6において、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセット(ON)されているか否かを判定する。メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合(ステップS330−6:Yes)には、ステップS330−7に処理を移し、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされていない場合(ステップS330−6:No)には、ステップS330−10に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−7において、高確率遊技回数(X)記憶領域に記憶されている高確率遊技回数(X)から「1」を減算して更新(X←X−1)し、ステップS330−8において、新たな高確率遊技回数(X)が「0」か、否かを判定する。メインCPU110aは、高確率遊技回数(X)が「0」であると判定した場合(ステップS330−8:Yes)には、ステップS330−9に処理を移し、高確率遊技回数(X)が「0」でないと判定した場合(ステップS330−8:No)には、ステップS330−10に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−9において、高確率遊技フラグ記憶領域にセットされている高確率遊技フラグをクリア(OFF)する。これにより、高確率遊技状態が終了して低確率遊技状態に移行することになる。
メインCPU110aは、ステップS330−10において、現在の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS330−11において、停止表示された特別図柄が大当たり特別図柄であるか否かを判定する。具体的には、停止特図データ記憶領域に記憶されている停止特図データが大当たり特別図柄(停止特図データ=10〜16、20〜24)のものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、大当たり特別図柄であると判定した場合(ステップS330−11:Yes)には、ステップS330−12に処理を移し、大当たり特別図柄でないと判定した場合(S330−12:No)には、ステップS330−15に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−12において、特図特電処理データに3をセットして図29に示す大当たり遊技処理に処理を移す準備を行い、ステップS330−13において、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短回数(J)記憶領域に記憶されているデータをクリアする。
メインCPU110aは、ステップS330−14において、大当たり遊技を開始するために図12に示す大当たり遊技制御テーブルを選択する。
メインCPU110aは、ステップS330−15において、停止表示された特別図柄が小当たり特別図柄であるか否かを判定する。具体的には、停止特図データ記憶領域に記憶されている停止特図データが小当たり特別図柄(停止特図データ=17、18)のものであるか否かを判定する。メインCPU110aは、小当たり特別図柄であると判定した場合(ステップS330−15:Yes)には、ステップS330−16に処理を移し、小当たり特別図柄でないと判定した場合(ステップS330−15:No)には、ステップS330−21に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS330−16において、特図特電処理データに5をセットして図31に示す小当たり遊技処理に処理を移す準備を行い、ステップS330−17において、小当たり遊技を開始するために図12に示す小当たり遊技制御テーブルを選択する。
メインCPU110aは、ステップS330−18において、選択された遊技制御テーブルと特別図柄の停止図柄データに基づいて、特別遊技タイマカウンタにオープニング時間をセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110の時間制御処理において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS330−19において、停止図柄データ(大当たり、小当たり)の種類に応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、オープニング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS330−20において、大入賞口開閉制御テーブルをセットする。具体的には、図12(a)に示す大当たり遊技制御テーブル又は図12(b)に示す小当たり遊技制御テーブルを参照し、停止図柄データに対応する大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No)をセットする。本処理を終了したら今回の特別図柄停止処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS330−21において、特図特電処理データに0をセットして図24に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄停止処理を終了する。
(主制御基板の大当たり遊技処理)
図29を用いて、大当たり遊技処理を説明する。図29は、主制御基板110における大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS340−1において、現在オープニング中であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されているか否かを判定する。メインCPU110aは、現在オープニング中であると判定した場合(ステップS340−1:Yes)には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合(ステップS340−1:No)には、ステップS340−6に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−2において、上記ステップS330−18で設定されたオープニング時間が経過したか否かを判定する。メインCPU110aは、オープニング時間が経過したと判定した場合(ステップS340−2:Yes)には、ステップS340−3に処理を移し、オープニング時間が経過していないと判定した場合(ステップS340−2:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−3において、大当たり遊技開始処理を行う。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して更新(R←R+1)する。ここでは、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」が記憶されることになる。
メインCPU110aは、ステップS340−4において、大入賞口開放処理を行う。具体的には、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。ここでは、まだ大入賞口50の開放が行われていないので、開放回数(K)記憶領域には「1」が記憶されることになる。
また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることになる。また、上記ステップS330−20で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
メインCPU110aは、ステップS340−5において、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に対応するラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、ラウンド指定コマンドは演出制御基板130に送信される。ここでは、大当たり遊技の1ラウンド目となるので、開放第1回目用ラウンド指定コマンドがセットされる。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−6において、現在大入賞口50が開放中であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。メインCPU110aは、大入賞口50が開放中であると判定した場合(ステップS340−6:Yes)には、ステップS340−7に処理を移し、大入賞口50が開放中でないと判定した場合(ステップS340−6:No)には、ステップS340−9に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−7において、大入賞口の開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入賞球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に到達したこと又は現在の開放回数(K)における開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0)が該当する。メインCPU110aは、開放終了条件が成立したと判定した場合(ステップS340−7:Yes)には、ステップS340−8に処理を移し、開放終了条件が成立していないと判定した場合(ステップS340−7:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−8において、インターバル(大入賞口閉鎖)処理を行う。具体的には、大入賞口50の開閉部材51を閉鎖状態に変換するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをクリアする。これにより、開閉部材51が開放状態から閉鎖状態に変換されて大入賞口50が閉鎖されることになる。また、上記ステップS330−20で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−9において、現在インターバル(大入賞口閉鎖)中であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。メインCPU110aは、インターバル(大入賞口閉鎖)中であると判定した場合(ステップS340−9:Yes)には、ステップS340−10に処理を移し、インターバル(大入賞口閉鎖)中でないと判定した場合(ステップS340−9:No)には、ステップS340−19に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−10において、大入賞口50の閉鎖時間が終了したか否かを判定する。具体的には、特別遊技タイマカウンタが「0」になったか否かを判定する。メインCPU110aは、閉鎖時間が終了したと判定した場合(ステップS340−10:Yes)には、ステップS340−11に処理を移し、閉鎖時間が終了していないと判定した場合(ステップS340−10:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−11において、今回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入賞球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に到達したこと又は開放回数(K)が最大開放回数となったか否かを判定する。メインCPU110aは、今回のラウンドが終了したと判定した場合(ステップS340−11:Yes)には、ステップS340−13に処理を移し、今回のラウンドが終了していないと判定した場合(ステップS340−11:No)には、ステップS340−12に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−12において、大入賞口開放処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることになる。また、上記ステップS330−20で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了すると、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−13において、最終ラウンドの終了であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が今回の大当たり遊技の最大ラウンド遊技回数に到達しているか否かを判定する。最終ラウンドの終了であると判定した場合(ステップS340−13:Yes)には、ステップS340−17に処理を移し、最終ラウンドの終了でないと判定した場合(ステップS340−13:No)には、ステップS340−14に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS340−14において、ラウンドデータ設定処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域及び大入賞口入賞球数カウンタ(C)記憶領域に「0」をセットし、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)を「1」加算して更新(R←R+1)する。
メインCPU110aは、ステップS340−15において、大入賞口開放処理を行う。具体的には、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることになる。また、上記ステップS330−20で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
メインCPU110aは、ステップS340−16において、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されているラウンド遊技回数(R)に対応するラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、ラウンド指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−17において、エンディング移行処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入賞球数カウンタ(C)記憶領域及びラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」をセットして各記憶領域の値をクリアする。また、大当たり遊技制御テーブルと停止図柄データに基づいて、エンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110の時間制御処理において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS340−18において、停止図柄データに対応する大当たり用エンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、大当たり用エンディング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−19において、現在エンディング中か否かを判定する。メインCPU110aは、エンディング中である場合(ステップS340−19:Yes)には、ステップS340−20に処理を移し、エンディング中でない場合(ステップS340−19:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−20において、エンディング時間が経過したか否かを判定する。メインCPU110aは、エンディング時間が経過したと判定した場合(ステップS340−20:Yes)には、ステップS340−21に移行し、エンディング時間が経過していないと判定した場合(ステップS340−20:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS340−21において、特図特電処理データに4をセットし、図30に示す大当たり遊技終了処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板の大当たり遊技終了処理)
図30を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。図30は、主制御基板110における大当たり遊技終了処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS350−1において、特図停止図柄データ記憶領域にセットされた停止図柄データを取得し、図14に示す遊技状態設定テーブルを選択する。
メインCPU110aは、ステップS350−2において、高確率遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図14に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが高確率遊技フラグをセットするものである場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットし、停止図柄データが高確率遊技フラグをセットしないものである場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットしない若しくは高確率遊技フラグ記憶領域をクリアする。例えば、停止図柄データが「10」であれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットし、停止図柄データが「16」であれば、高確率遊技フラグをセットしない。
メインCPU110aは、ステップS350−3において、高確率遊技回数設定処理を行う。具体的には、図14に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが高確率遊技回数をセットするものである場合には、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に所定の回数をセットする。例えば、停止図柄データが「10」であれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に10000をセットし、停止図柄データが「16」であれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域には何もセットしない若しくは0をセットする。
メインCPU110aは、ステップS350−4において、時短遊技フラグ設定処理を行う。具体的には、図14に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが時短遊技フラグをセットするものである場合には、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットし、停止図柄データが時短遊技フラグをセットしないものである場合には、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしない若しくは時短遊技フラグ記憶領域をクリアする。なお、本発明の実施形態では、何れの停止図柄データであっても時短遊技フラグはセットされる。
メインCPU110aは、ステップS350−5において、時短遊技回数設定処理を行う。具体的には、図14に示す遊技状態設定テーブルを参照し、停止図柄データが時短遊技回数をセットするものである場合には、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットする。例えば、停止図柄データが「10」であれば、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に10000をセットし、停止図柄データが「16」であれば、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に100をセットする。
メインCPU110aは、ステップS350−6において、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域を参照して遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、遊技状態指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS350−7において、特図特電処理データに「0」をセットし、図24に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり遊技終了処理を終了する。
(主制御基板の小当たり遊技処理)
図31を用いて、小当たり遊技処理を説明する。図31は、主制御基板における小当たり遊技処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS360−1において、現在オープニング中であるか否かを判定する。メインCPU110aは、現在オープニング中であると判定した場合(ステップS360−1:Yes)には、ステップS360−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合(ステップS360−1:No)には、ステップS360−5に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS360−2において、上記ステップS330−18で設定されたオープニング時間が経過したか否かを判定する。メインCPU110aは、オープニング時間が経過したと判定した場合(ステップS360−2:Yes)には、ステップS360−3に処理を移し、オープニング時間が経過していないと判定した場合(ステップS360−2:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−3において、小当たり遊技開始処理を行う。具体的には、ステップS330−20でセットされた大入賞口開閉制御テーブル(TBL.No=13)を選択する。
メインCPU110aは、ステップS360−4において、大入賞口開放処理を行う。具体的には、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。ここでは、まだ大入賞口50の開放が行われていないので、開放回数(K)記憶領域には「1」が記憶されることになる。
また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることになる。また、上記ステップS330−20でセットされた大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了したら、今回の小当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−5において、現在大入賞口50が開放中であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。メインCPU110aは、大入賞口50が開放中であると判定した場合(ステップS360−5:Yes)には、ステップS360−6に処理を移し、大入賞口50が開放中でないと判定した場合(ステップS360−5:No)には、ステップS360−8に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS360−6において、大入賞口の開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入賞球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に到達したこと又は現在の開放回数(K)における開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0)が該当する。メインCPU110aは、開放終了条件が成立したと判定した場合(ステップS360−6:Yes)には、ステップS360−7に処理を移し、開放終了条件が成立していないと判定した場合(ステップS360−6:No)には、今回の小当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−7において、インターバル(大入賞口閉鎖)処理を行う。具体的には、大入賞口50の開閉部材51を閉鎖状態に変換するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをクリアする。これにより、開閉部材51が開放状態から閉鎖状態に変換されて大入賞口50が閉鎖されることになる。また、上記ステップS330−20でセットされた大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了したら、今回の小当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−8において、現在インターバル(大入賞口閉鎖)中であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。メインCPU110aは、インターバル(大入賞口閉鎖)中であると判定した場合(ステップS360−8:Yes)には、ステップS360−9に処理を移し、インターバル(大入賞口閉鎖)中でないと判定した場合(ステップS360−8:No)には、ステップS360−14に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS360−9において、大入賞口50の閉鎖時間が終了したか否かを判定する。具体的には、特別遊技タイマカウンタが「0」になったか否かを判定する。メインCPU110aは、閉鎖時間が終了したと判定した場合(ステップS360−9:Yes)には、ステップS360−10に処理を移し、閉鎖時間が終了していないと判定した場合(ステップS360−9:No)には、今回の小当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−10において、小当たり終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、大入賞口入賞球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に到達したこと又は開放回数(K)が最大開放回数となったか否かを判定する。メインCPU110aは、小当たり終了条件が成立したと判定した場合(ステップS360−10:Yes)には、ステップS360−12に処理を移し、小当たり終了条件が成立していないと判定した場合(ステップS360−10:No)には、ステップS360−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS360−11において、大入賞口開放処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新(K←K+1)する。また、大入賞口50の開閉部材51を開放するために大入賞口開閉ソレノイド51bを通電させる通電データをセットする。これにより、開閉部材51が閉鎖状態から開放状態に変換されて大入賞口50が開放されることになる。また、上記ステップS330−20で設定された大入賞口開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(K)に基づいて、大入賞口50の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了すると、今回の小当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−12において、エンディング移行処理を行う。具体的には、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入賞球数カウンタ(C)記憶領域に「0」をセットして各記憶領域の値をクリアする。また、小当たり遊技制御テーブルと停止図柄データに基づいて、エンディング時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110の時間制御処理において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS360−13において、停止図柄データに対応する小当たり用エンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、小当たり用エンディング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の小当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−14において、現在エンディング中か否かを判定する。メインCPU110aは、エンディング中である場合(ステップS360−14:Yes)には、ステップS360−15に処理を移し、エンディング中でない場合(ステップS360−14:No)には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−15において、エンディング時間が経過したか否かを判定する。メインCPU110aは、エンディング時間が経過したと判定した場合(ステップS360−15:Yes)には、ステップS360−16に移行し、エンディング時間が経過していないと判定した場合(ステップS360−15:No)には、今回の小当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS360−16において、特図特電処理データに0をセットし、図24に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の小当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板の普図普電制御処理)
図32を用いて、普図普電制御処理を説明する。図32は、主制御基板110における普図普電制御処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS401において、普図普電処理データをロードし、ステップS402においてロードした普図普電処理データから分岐先アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば補助遊技処理(ステップS420)に処理を移す。
この「普図普電処理データ」は、後述するように普図普電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
ステップS410の普通図柄変動処理においては、メインCPU110aは、当たり判定処理、停止表示させる普通図柄を決定する普通図柄決定処理、普通図柄の変動時間を決定する普図変動パターン決定処理等を行う。詳しくは図33を用いて後述する。
ステップS420の補助遊技処理においては、メインCPU110aは、補助遊技(当たり遊技)を制御する処理を行う。詳しくは、図34を用いて後述する。
(主制御基板の普通図柄変動処理)
図33を用いて、主制御基板110の普通図柄変動処理を説明する。図33は、主制御基板110における普通図柄変動処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS410−1において、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。メインCPU110aは、普通図柄の変動表示中(普通図柄時間カウンタ>0)であると判定した場合(ステップS410−1:Yes)には、ステップS410−15に処理を移し、普通図柄の変動表示中でない場合(ステップS410−1:No)には、ステップS410−2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS410−2において、普図保留数を記憶している普通図柄保留数(G1)記憶領域の値が1以上であるか否かを判定する。メインCPU110aは、普通図柄保留数(G1)記憶領域の値が1以上であると判定した場合(ステップS410−2:Yes)には、ステップS410−3に処理を移し、普通図柄保留数(G1)記憶領域の値が1以上でないと判定した場合(ステップS410−2:No)には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS410−3において、普通図柄保留数(G1)記憶領域に記憶されている値から「1」を減算して更新(G←G−1)する。
メインCPU110aは、ステップS410−4において、上記ステップS410−2において減算された普通図柄保留数(G1)記憶領域に対応する普通図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、普通図柄記憶領域にある第1記憶部から第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。
なお、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、既に判定記憶領域に記憶されていたデータ(前回の変動表示に用いた当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン決定用乱数値)は普通図柄保留記憶領域からは消去されることになる。また、普通図柄保留数(G1)記憶領域に記憶されている普通図柄保留数(G1)に対応する普通図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS410−5において、図15に示す普通図柄用の当たり判定テーブルを選択し、ステップS410−6において、当たり判定処理を行う。具体的には、現在の時短遊技状態と普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている当たり判定用乱数値とをステップS410−5で選択した普通図柄用の当たり判定テーブルと照合して当たりか否かの判定(普通図柄の当たり抽選)を行う。
メインCPU110aは、ステップS410−7において、図15に示す普通図柄用の停止図柄決定テーブルを選択し、ステップS410−8において、普通図柄決定処理を行う。具体的には、現在の時短遊技状態と、上記ステップS410−6の当たり判定の結果と、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている普通図柄決定用乱数値とステップS410−7で選択した普通図柄用の停止図柄決定テーブルと照合して普通図柄の種類(停止図柄データ)を決定し、普図停止図柄記憶領域にセットする。
メインCPU110aは、ステップS410−9において、上記ステップS410−8で決定した普通図柄の停止図柄データに基づいて普図指定コマンドを特定し、特定した普図指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより普図指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS410−10において、図15に示す普通図柄用の変動パターン決定テーブルを選択し、ステップS410−11において、普図変動パターン決定処理を行う。具体的には、現在の時短遊技状態と、上記ステップS410−6の当たり判定の結果と、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶されている普図変動パターン決定用乱数値とステップS410−10で選択した普通図柄用の変動パターン決定テーブルと照合して普通図柄の変動時間(変動パターン)を決定する。
メインCPU110aは、ステップS410−12において、上記ステップS410−11で決定された普通図柄の変動時間(変動パターン)に対応する普図変動指定コマンドを特定し、特定した普図変動指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普図変動指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS410−13において、上記ステップS410−11で決定された普通図柄の変動時間を普通図柄時間カウンタにセットする。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS410−14において、普通図柄表示器62において普通図柄変動表示用データをセットして普通図柄の変動表示を開始する。なお、普通図柄変動表示用データには、普通図柄の当たり抽選の結果、普通停止図柄データ、普通図柄の変動時間(変動パターン)などの情報が含まれる。
メインCPU110aは、ステップS410−15において、普通図柄の変動時間が終了したか否かを判定する。具体的には、上記ステップS410−13においてセットされた普通図柄時間カウンタが「0」となったか否かを判定する。メインCPU110aは、普通図柄の変動時間が終了したと判定した場合(ステップS410−15:Yes)には、ステップS410−16に処理を移し、普通図柄の変動時間が終了していないと判定した場合(ステップS410−15:No)には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS410−16において、普通図柄の停止図柄データに対応する停止図柄となるように普通図柄の変動表示を停止する。具体的には、普通図柄の停止図柄データが当たり停止図柄であれば、普通図柄表示器62に当たり停止図柄を停止表示させ、普通図柄の停止図柄データがハズレ停止図柄であれば、普通図柄表示器62にハズレ停止図柄を停止表示させる。
メインCPU110aは、ステップS410−17において、普通図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、普通図柄確定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS410−18において、普通図柄の停止図柄データが当たり停止図柄であるか否かを判定する。メインCPU110aは、当たり停止図柄である場合(ステップS410−18:Yes)には、ステップS410−19に処理を移し、当たり停止図柄でない場合(ステップS410−18:No)には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS410−19において、図34に示す補助遊技処理に処理を移行するために、普図普電処理データに「1」をセットし、ステップS410−20において、図15に示す第2始動口の開放態様決定テーブルを選択する。
メインCPU110aは、ステップS410−21において、ステップS410−20で選択された開放態様決定テーブルと普通図柄の停止図柄データに基づいて、オープニング時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。なお、補助遊技タイマカウンタは、上記ステップS110の時間制御処理において、4ms毎に1ずつ減算されていく。
メインCPU110aは、ステップS410−22において、上記ステップS410−20で選択された第2始動口の開放態様決定テーブルに基づいて、普通図柄の停止図柄データに応じた当たり用オープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、当たり用オープニング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。本処理を終了したら、今回の普通図柄変動処理を終了する。
(主制御基板の補助遊技処理)
図34を用いて、主制御基板110の補助遊技処理を説明する。図34は、主制御基板110における補助遊技処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS420−1において、現在オープニング中であるか否かを判定する。メインCPU110aは、現在オープニング中であると判定した場合(ステップS420−1:Yes)には、ステップS420−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合(ステップS420−1:No)には、ステップS420−5に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−2において、上記ステップS410−21で設定されたオープニング時間が経過したか否かを判定する。メインCPU110aは、オープニング時間が経過したと判定した場合(ステップS420−2:Yes)には、ステップS420−3に処理を移し、オープニング時間が経過していないと判定した場合(ステップS420−2:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−3において、補助遊技開始処理を行う。具体的には、開放回数(S)記憶領域に記憶されている開放回数(S)に「1」を加算して更新(S←S+1)する。ここでは、まだ第2始動口の開放が1回も行われていないので、開放回数(S)記憶領域には「1」が記憶されることになる。
メインCPU110aは、ステップS420−4において、第2始動口開放処理を行う。具体的には、第2始動口47の可動部材48を開放するために第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データをセットする。これにより、可動部材48が閉鎖状態から開放状態に変換されて第2始動口47が開放されることになる。また、図15に示す第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて第2始動口47の開放時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。
メインCPU110aは、ステップS420−5において、現在第2始動口が開放中であるか否かを判定する。具体的には、第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。メインCPU110aは、第2始動口47が開放中であると判定した場合(ステップS420−5:Yes)には、ステップS420−6に処理を移し、第2始動口47が開放中でないと判定した場合(ステップS420−5:No)には、ステップS420−8に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−6において、第2始動口の開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、第2始動口入賞球カウンタ(L)の値が規定個数(10個)に到達したこと又は現在の開放回数(S)における開放時間が経過したこと(補助遊技タイマカウンタ=0)が該当する。メインCPU110aは、開放終了条件が成立したと判定した場合(ステップS420−6:Yes)には、ステップS420−7に処理を移し、開放終了条件が成立していないと判定した場合(ステップS420−6:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−7において、第2始動口閉鎖処理を行う。具体的には、第2始動口47の可動部材48を閉鎖状態に変換するために第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データをクリアする。これにより、可動部材48が開放状態から閉鎖状態に変換されて第2始動口47が閉鎖されることになる。また、図15に示す第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて、第2始動口47の閉鎖時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了したら、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−8において、現在インターバル(閉鎖)中か否かを判定する。具体的には、第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データがセットされているか否かが判定される。メインCPU110aは、インターバル(閉鎖)中であると判定した場合(ステップS420−8:Yes)には、ステップS420−9に処理を移し、インターバル(閉鎖)中でないと判定した場合(ステップS420−8:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−9において、第2始動口の閉鎖時間が経過したか否かを判定する。具体的には、補助遊技タイマカウンタが「0」になかったか否かを判定する。メインCPU110aは、第2始動口の閉鎖時間が経過したと判定した場合(ステップS420−9:Yes)には、ステップS420−10に処理を移し、第2始動口の閉鎖時間が経過していないと判定した場合(ステップS420−9:No)には、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−10において、最終開放が終了しているか否かを判定する。具体的には、開放回数(S)記憶領域に記憶された開放回数(S)が今回の補助遊技の最大開放回数に到達しているか否かを判定する。メインCPU110aは、最終開放が終了している場合(ステップS420−10:Yes)には、ステップS420−13に処理を移し、最終開放が終了していない場合(ステップS420−10:No)には、ステップS420−11に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS420−11において、補助遊技進行処理を行う。具体的には、開放回数(S)記憶領域に記憶されている開放回数(S)に「1」を加算して更新(S←S+1)する。
メインCPU110aは、ステップS420−12において、第2始動口開放処理を行う。具体的には、第2始動口47の可動部材48を開放するために第2始動口開閉ソレノイド48bを通電させる通電データをセットする。これにより、可動部材48が閉鎖状態から開放状態に変換されて第2始動口47が開放されることになる。また、図15に示す第2始動口の開放態様決定テーブルを参照して、現在の開放回数(S)に基づいて第2始動口47の開放時間を補助遊技タイマカウンタにセットする。本処理を終了すると、今回の補助遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS420−13において、補助遊技終了処理を行う。具体的には、第2始動口の開放回数(S)記憶領域、第2始動口入賞球カウンタ(L)記憶領域に「0」をセットして各記憶領域の値をクリアする。
メインCPU110aは、ステップS420−14において、今回の補助遊技に対応する当たり用エンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより当たり用エンディング指定コマンドは演出制御基板130に送信される。
メインCPU110aは、ステップS420−15において、普図普電処理データに0をセットし、図33に示す普通図柄変動処理に処理を移行する準備を行う。本処理を終了すると、今回の補助遊技処理を終了する。
(演出制御基板に関与するコマンドの説明)
図35及び図36を用いて、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別について説明する。図35及び図36は、主制御基板110から演出制御基板130に送信されるコマンドの種別を示す図である。
「第1特別図柄記憶指定コマンド」は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄記憶指定コマンドは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS230−11または上記ステップS310−7において増減後の保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄記憶指定コマンド」は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E0H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄記憶指定コマンドは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS240−18または上記ステップS310−7において増減後の保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄記憶指定コマンド」と「第2特別図柄記憶指定コマンド」とをまとめて「特別図柄記憶指定コマンド」という場合がある。
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別(種類)を示すものであり、第1特別図柄ならば「MODE」が「E1H」で設定され、第2特別図柄ならば「MODE」が「E2H」で設定され、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や大当たり終了後の遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、大当たり終了後の遊技状態を示すものともいえる。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS311−12において特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示器60における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄表示器60の特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS312−6において特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示器61における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E4H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄表示器61の特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS312−6において特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」とをまとめて、「変動パターン指定コマンド」という場合がある。
「特別図柄確定コマンド」は、特別図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この特別図柄確定コマンドは、特別図柄を第1特別図柄表示器60または第2特別図柄表示器61に停止表示させるときに、上記ステップS320−3において特別図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普通図柄確定コマンド」は、普通図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E5H」で設定され、「DATA」が「01H」に設定されている。
この普通図柄確定コマンドは、普通図柄を普通図柄表示器62に停止表示させるときに、普通図柄が停止表示されるときに、上記ステップS410−17において普通図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「始動口入賞指定コマンド」は、大当たり判定(抽選)の結果を事前に演出制御基板130に通知するための情報であり、第1始動口45への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E6H」で設定され、第2始動口47への遊技球の入賞に基づくものならば「MODE」が「E7H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この始動口入賞指定コマンドは、第1始動口45または第2始動口47に遊技球が入賞したときに、上記ステップS230−10またはS240−17において始動入賞情報に対応する始動口入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「大当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の大当たり遊技(特別遊技状態)が開始することを示すものであり、「MODE」が「E8H」で設定され、大当たり遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この大当たり用オープニング指定コマンドは、各種の大当たり遊技が開始するときに、上記ステップS330−19において大当たり遊技の種別に対応する大当たり用オープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「ラウンド指定コマンド」は、大当たり遊技のラウンド数を示すものであり、「MODE」が「E9H」で設定され、大当たり遊技のラウンド数に合わせてDATAの情報が設定されている。
このラウンド指定コマンドは、大当たり遊技のラウンド遊技が開始されるときに、上記ステップS340−5やステップS340−16においてラウンド数に対応するラウンド指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「大当たり用エンディング指定コマンド」は、各種の大当たり遊技が終了したことを示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、大当たり遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この大当たり用エンディング指定コマンドは、各種の大当たり遊技が終了するときに、上記ステップS340−18において大当たり遊技の種別に対応する大当たり用エンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「小当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の小当たり遊技(特別遊技状態)が開始することを示すものであり、「MODE」が「EBH」で設定され、小当たり遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この小当たり用オープニング指定コマンドは、各種の小当たり遊技が開始するときに、上記ステップS330−19において小当たり遊技の種別に対応する小当たり用オープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「小当たり用エンディング指定コマンド」は、各種の小当たり遊技が終了したことを示すものであり、「MODE」が「EBH」で設定され、小当たり遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この小当たり用エンディング指定コマンドは、各種の小当たり遊技が終了するときに、上記ステップS360−13において小当たり遊技の種別に対応する小当たり用エンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普通図柄記憶指定コマンド」は、普通図柄保留数(G1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「ECH」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普通図柄記憶指定コマンドは、普通図柄保留数(G1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、上記ステップS250−7または上記ステップS410−4において増減後の保留記憶数に対応する普通図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普図指定コマンド」は、普通図柄表示器62に停止表示される普通図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「EDH」で設定され、普通図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図指定コマンドは、各種の普通図柄が決定され、普通図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS410−9において普通図柄に対応する普図指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、上記ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「普図変動指定コマンド」は、普通図柄表示器62における普通図柄の変動時間を示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、各種の普通図柄の変動時間に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図変動指定コマンドは、普通図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS410−12において普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用オープニング指定コマンド」は、各種の補助遊技が開始することを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、補助遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この当たり用オープニング指定コマンドは、補助遊技が開始されるときに、上記ステップS410−22において補助遊技の種類に対応する当たり用オープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「当たり用エンディング指定コマンド」は、各種の補助遊技が終了したことを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、補助遊技の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この当たり用エンディング指定コマンドは、各種の補助遊技が終了するときに、上記ステップS420−14おいて補助遊技の種別に対応する当たり用エンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか否かや高確率遊技状態であるか否かを示すものであり、「MODE」が「F0H」で設定され、各遊技状態に合わせて「DATA」が設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動開始時、特別図柄の変動終了時(大当たり遊技の開始時)および大当たりの終了時に、上記ステップS313、上記ステップS330−10、上記ステップS350−6において遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「電源投入指定コマンド」及び「電源復旧指定コマンド」は、遊技機1への電源投入がメインRAM110cの初期化を伴うものであるか否かを示すものであり、「MODE」が「F1H」で設定され、メインRAM110cの初期化を伴う場合には「DATA」が「00H」に設定され、メインRAM110cの初期化を伴わない場合には「DATA」が「01H〜03H」に設定される。
この電源投入指定コマンド及び電源復旧指定コマンドは、遊技機1に電源が投入されたときに、上記ステップS10においてメインRAM110cの初期化の有無及び遊技状態に対応する電源投入指定コマンド又は電源復旧指定コマンドが演出制御基板130に送信される。
「客待ち状態指定コマンド」は、特別図柄の変動表示が行われない客待ち状態となったことを示すものであり、「MODE」が「F1H」で設定され、DATAが「04H」で設定されている。
この客待ち状態指定コマンドは、特別図柄の変動表示が行われない客待ち状態となったときに、上記ステップS318−3においてメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー指定コマンド」は、遊技機1に発生したエラーを示すものであり、「MODE」が「F2H」で設定され、エラーの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー指定コマンドは、上記ステップS600の磁気・電波異常判定処理において磁気異常や電波異常の発生が判定されたとき、上記ステップS260の入賞確認検出スイッチ入力処理において異常入賞の発生が判定されたとき、上記ステップS220の大入賞口検出スイッチ入力処理又は上記ステップS240の第2始動口検出スイッチ入力処理において不正入賞の発生が判定されたとき、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、ステップS800の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
また、払出制御基板120において遊技盤取付枠3やガラス枠4の開放、下受け皿12の満杯、払出異常が検出されたときに、エラーの種別に対応するエラー指定コマンドが払出RAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、払出制御基板120の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
「エラー解除指定コマンド」は、遊技機1に発生したエラーが解消されたことを示すものであり、「MODE」が「F2H」で設定され、解消したエラーの種別に合わせて「DATA」の情報が設定されている。
このエラー解除指定コマンドは、払出制御基板120において遊技盤取付枠3やガラス枠4の閉鎖、下受け皿12の満杯の解消、払出異常の解消が検出されたときに、解消されたエラーの種別に対応するエラー解除指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされ、払出制御基板120の出力制御処理において演出制御基板130に送信されることになる。
(演出制御部130mのメイン処理)
図37を用いて、演出制御部130mのメイン処理を説明する。図37は、演出制御部130mのメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板160から電源電圧が供給されると、サブCPU130aにシステムリセットが発生し、サブCPU130aは以下のメイン処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE10において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップE20において、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、電源投入に応じて、サブROM130bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM130cに記憶されるフラグ等を初期化し、初期設定等の処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE30において、タイマ割込を許可する割込許可を設定し、ステップE40において、サブ乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込処理が行われるまで、上記ステップE40の処理を繰り返し行う。
(演出制御部130mのタイマ割込処理)
図38を用いて、演出制御部130mのタイマ割込処理を説明する。図38は、演出制御部130mにおけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。演出制御部130mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
サブCPU130aは、ステップE100において、サブCPU130aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップE120において、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理において、サブCPU130aは、各種のタイマを更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE130において、入力制御処理を行う。この入力制御処理において、サブCPU130aは、演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE150において、コマンド解析処理を行う。このコマンド解析処理において、サブCPU130aは、主制御基板110から各種のコマンドが送信されてきているか否かを判定し、各種のコマンドが送信されてきている場合に受信したコマンドをサブRAM130cの受信バッファに格納する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE200において、電源投入処理を行う。この電源投入処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源投入指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に電源投入報知を行うための処理を行う。具体的には、表示/音声制御部140に電源投入報知コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に電源投入画面を表示させたり、音声出力装置9から電源投入音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE250において、停電復旧処理を行う。この停電復旧処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源復旧指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に停電復旧報知を行うための処理を行う。具体的には、表示/音声制御部140に電源復旧報知コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に電源復旧画面を表示させたり、音声出力装置9から電源復旧音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE300において、客待ち演出処理を行う。この客待ち演出処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して客待ち状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に所定時間経過後(例えば20秒)に客待ち演出を行うための処理を行う。具体的には、表示/音声制御部140に客待ち演出コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に客待ちデモ画面を表示させたり、音声出力装置9から客待ちデモ音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE350において、遊技状態更新処理を行う。この遊技状態更新処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して遊技状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶している遊技状態情報を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE400において、保留情報更新処理を行う。この保留情報更新処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して特別図柄記憶指定コマンドや普通図柄記憶指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶している第1特別図柄保留数、第2特別図柄保留数、普通図柄保留数等を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE500において、先読み演出処理を行う。この先読み演出処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して始動口入賞指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を行う連続予告演出や保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化予告演出等を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE600において、特図特電演出処理を行う。この特図特電演出処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して演出図柄指定コマンド、特別図柄用変動パターン指定コマンド、特別図柄確定コマンド、大当たり用オープニング指定コマンド、ラウンド指定コマンド、大当たり用エンディング指定コマンド、小当たり用オープニング指定コマンド、小当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。詳しくは、図39を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE800において、普図普電演出処理を行う。この普図普電演出処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照して普図指定コマンド、普図変動指定コマンド、普通図柄確定コマンド、当たり用オープニング指定コマンド、当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE850において、エラー報知処理を行う。このエラー報知処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの受信バッファを参照してエラー指定コマンドやエラー解除指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したエラー指定コマンドに対応するエラー報知演出を実行するための処理を行ったり、受信したエラー解除指定コマンドに対応するエラー報知演出を終了したりするための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE900において、出力制御処理を行う。この出力制御処理において、サブCPU130aは、所定のデータ等の信号を出力したり、サブRAM130cの送信バッファに格納された各種のコマンドを表示/音声制御部140やランプ/駆動制御部150に送信したりする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE950において、ステップE100で退避した情報をサブCPU130aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(演出制御部130mの特図特電演出処理)
図39を用いて、演出制御部130mの特図特電演出処理を説明する。図39は、演出制御部130mにおける特図特電演出処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE610において、演出処理データの値をロードし、ロードした演出処理データから分岐先アドレスを参照し、演出処理データ=0であれば変動演出開始処理(ステップE620)に処理を移し、演出処理データ=1であれば変動演出中処理(ステップE640)に処理を移し、演出処理データ=2であれば変動演出終了処理(ステップE660)に処理を移し、演出処理データ=3であれば大当たり演出開始処理(ステップE680)に処理を移し、演出処理データ=4であれば大当たり演出中処理(ステップE700)に処理を移し、演出処理データ=5であれば大当たり演出終了処理(ステップE720)に処理を移し、演出処理データ=6であれば小当たり演出処理(ステップE740)に処理を移す。
この「演出処理データ」は、後述するように特図特電演出処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
(演出制御部130mの変動演出開始処理)
図40を用いて、演出制御部130mの変動演出開始処理を説明する。図40は、演出制御部130mにおける変動演出開始処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE621において、サブRAM130cの受信バッファを参照して演出図柄指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信していないと判定した場合(ステップE621:No)には、ステップE623に処理を移し、受信していると判定した場合(ステップE621:Yes)には、ステップE622において、受信した演出図柄指定コマンドをサブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶(移動)する。
サブCPU130aは、ステップE623において、サブRAM130cの受信バッファを参照して特別図柄用の変動パターン指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信していないと判定した場合(ステップE623:No)には、今回の変動演出開始処理を終了し、受信していると判定した場合(ステップE623:Yes)には、ステップE624において、受信した特別図柄用の変動パターン指定コマンドをサブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶(移動)する。
サブCPU130aは、ステップE625において、変動演出コマンド記憶領域を参照して演出図柄指定コマンドと特別図柄用の変動パターン指定コマンドの2つのコマンドを正常に受信したか否かを判定し、正常に受信したと判定した場合(ステップE625:Yes)には、ステップE626に処理を移し、正常に受信していないと判定した場合(ステップE625:No)には、ステップE632に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE626において、変動演出パターン決定処理を行う。この変動演出パターン決定処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶された特別図柄用の変動パターン指定コマンド等に基づいて演出図柄70aを変動表示する際の変動演出パターンを決定するための処理を行う。詳しくは、図41を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE627において、図柄停止パターン決定処理を行う。この図柄停止パターン決定処理において、サブCPU130aは、サブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶された演出図柄指定コマンド等に基づいて演出図柄70aを変動表示する際の図柄停止パターンを決定するための処理を行う。詳しくは、図44を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE628において、一発告知予告決定処理を行う。この一発告知予告決定処理において、サブCPU130aは、演出図柄指定コマンドや変動演出パターン等に基づき大当たりとなることを確定的に告知(報知)する当確演出や確変大当たりとなることを確定的に告知(報知)する確確演出といった一発告知予告演出(本発明の報知演出に相当)を実行するか否かを決定したり、実行する一発告知予告の種類(演出態様)を決定したりする処理を行う。詳しくは、図46を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE629において、予告演出決定処理を行う。この予告決定設定処理において、サブCPU130aは、変動演出パターンや図柄停止パターン等に基づいて大当たりとなる可能性があることを予告する予告演出を実行するか否かを決定したり、実行する予告演出の演出態様(種類)を決定したりする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE630において、特図ルーレット演出設定処理を行う。この特図ルーレット演出処理において、サブCPU130aは、変動演出パターンの進行や結果を予告するためのルーレット演出を実行するか否かを決定したり、実行するルーレット演出の演出態様(種類)を決定したりする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE631において、演出処理データに「1」をセットし、上述した変動演出中処理に処理を移す準備を行い、今回の変動演出開始処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE632において、サブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域をクリアする。具体的には、演出図柄指定コマンドと特別図柄用の変動パターン指定コマンドとが正常に受信されていない場合には、適切に演出図柄70aの変動表示(変動演出)を行えないため、変動演出コマンド記憶領域に記憶された演出図柄指定コマンドと特別図柄用の変動パターン指定コマンドとを消去して今回の変動演出を実行しないようにしている。本処理を終了すると、今回の変動演出開始処理を終了する。
(演出制御部130mの変動演出パターン決定処理)
図41を用いて、演出制御部130mの変動演出パターン決定処理を説明する。図41は、演出制御部130mにおける変動演出パターン決定処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE626−1において、サブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶されている特別図柄用の変動パターン指定コマンドを確認し、ステップE626−2において、変動演出パターン決定用乱数値を取得し、ステップE626−3において、サブRAM130cの演出モード情報記憶領域に記憶されている現在の演出モードを確認する。
サブCPU130aは、ステップE626−4において、現在の演出モードが通常遊技状態用の演出モードBであるか否かを判定し、演出モードBでない場合(ステップE626−4:No)には、ステップE626−5において、図42に示す変動演出パターン決定テーブル1を選択し、演出モードBである場合(ステップE626−4:Yes)には、ステップE626−6において、図43に示す変動演出パターン決定テーブル2を選択する。なお、変動演出パターン決定テーブルについては、図42及び図43を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE626−7において、選択した変動演出パターン決定テーブルを参照し、変動演出パターン指定コマンドと変動演出パターン決定用乱数値とに基づいて変動演出パターンを決定し、ステップE626−8において、決定した変動演出パターンをサブRAM130cの変動演出パターン記憶領域に記憶する。
サブCPU130aは、ステップE626−9において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。これにより、ステップE900の出力制御処理において変動演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
サブCPU130aは、ステップE626−10において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出時間を変動演出時間タイマにセットし、ステップE626−11において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出データ(演出内容、操作演出の有無、操作演出の開始時期、昇格演出の有無、昇格演出の開始時期等)をセットし、今回の変動演出パターン決定処理を終了する。
(変動演出パターン決定テーブル)
図42及び図43は、変動演出パターンを決定する場合に参照される変動演出パターン決定テーブルを示す図である。図42は、演出モードA及び演出モードCにおいて特別図柄及び演出図柄70aの変動表示を行う場合に参照される変動演出パターン決定テーブル1であり、図43は、演出モードBにおいて特別図柄及び演出図柄70aの変動表示を行う場合に参照される変動演出パターン決定テーブル2である。
図42及び図43に示す変動演出パターン決定テーブルには、変動パターン指定コマンドと、上記ステップE626−2で取得される変動演出パターン決定用乱数値による選択率と、特別図柄の変動表示に対応して行われる変動演出パターンの種別(種類)とが対応付けられており、参考として変動パターン指定コマンドに対応する演出内容と、変動演出パターンに対応する変動演出内容(変動演出のシナリオ)が記載されている。
ここで、変動演出内容の「リーチ煽り」とは、リーチが形成されるか否かを煽る煽り演出のことであり、具体的には、左側の変動表示領域と右側の変動表示領域に同一の演出図柄70aが停止(仮停止)するか否かを煽るように演出する通常煽り演出や、前回の変動表示で左側または右側の変動表示領域に停止した演出図柄70aを変動表示させずにホールドして次の変動表示を開始した後にホールドした図柄と同一の演出図柄70aが停止(仮停止)するか否かを煽るように演出する図柄ホールド煽り演出、演出図柄の仮停止と再変動とを1又は複数回繰り返す疑似連煽り演出、所定の演出表示を1又は複数回繰り返す連続煽り演出等が挙げられる。
また、変動演出内容の「リーチ演出」とは、左側と右側の変動表示領域に同一の演出図柄70aが停止(仮停止)された状態で、中央の変動表示領域で演出図柄70aを高速及び/又は低速で変動表示(スクロール)させる演出をいう。
また、「SPリーチ」とは、前述したようにリーチ演出よりも大当たりの期待度が高い演出であり、仮停止していない中央の変動表示領域の演出図柄70aに特殊な変動表示を行わせたり、特殊なキャラクタを表示したりする演出をいう。
「SPリーチA」は、SPリーチA〜Cの中で大当たりの期待度が最も低くなるように設定されたリーチ演出である。
「SPリーチB」は、SPリーチAよりも大当たりの期待度が高く、SPリーチCよりも大当たりの期待度が低くなるように設定されたリーチ演出である。
「SPリーチC」は、SPリーチA〜Cの中で大当たりの期待度が最も高くなるように設定されたリーチ演出である。
また、「SPSPリーチ」とは、前述したようにSPリーチの後に行われ、SPリーチよりも大当たり期待度が高い演出であり、SPリーチの結果として仮停止した中央の変動表示領域の演出図柄70aを再変動させ、その後に再変動した中央の変動表示領域の演出図柄70aに特殊な変動表示を行わせたり、特殊なキャラクタを表示したりする演出をいう。なお、本実施形態ではSPSPリーチが1種類しか設定されていないが、大当たりの期待度が異なるように複数種類設定してもよい。
また、変動演出内容の「操作演出」とは、演出ボタン17(演出ボタン検出スイッチ17a)を所定時間(例えば1.5秒)に亘って有効とする有効期間(有効時間)中に演出ボタン17の操作が検出された場合に実行される演出をいう。
具体的には、演出ボタン17の操作に基づき第1画像表示装置70(メイン液晶)及び/又は第2画像表示装置71(サブ液晶)に大当たりとなる期待度を示唆する演出画像を表示させる表示演出及び/又は可動演出部材73を所定の態様で動作させる動作演出が実行される。なお、本実施形態では、有効期間中に演出ボタン17の操作が検出されなかった場合にも演出ボタン17の操作が検出された場合と同じ内容の演出が実行されるようになっている。
「操作演出A」は、演出ボタン17の有効期間において演出ボタン17が上方向への飛び出し動作を行わないように設定されている操作演出である。
「操作演出B」は、演出ボタン17の有効期間において演出ボタン17が上方向への飛び出し動作を行うように設定されている操作演出である。
なお、演出ボタン17の飛び出し動作は、有効期間の発生前から有効期間中に亘って実行されるようにしてもよいし、有効期間の発生時に実行されるようにしてもよい。
また、「昇格演出」とは、大当たり遊技の種類が昇格するか否かを煽る演出(再抽選演出)であり、具体的には、仮停止された演出図柄70aの組み合わせ(大当たり結果態様)を再変動させて遊技者にとって価値の低い大当たり遊技から遊技者にとって有利な(価値の高い)大当たり遊技に昇格するか否かを煽る演出であり、昇格しない場合には遊技者にとって価値の低い大当たり遊技を発生させる演出図柄70aの組み合わせ(大当たり結果態様)が停止表示され、昇格する場合には遊技者にとって価値の高い大当たり遊技を発生させる演出図柄70aの組み合わせ(大当たり結果態様)が停止表示される。
「昇格演出A」は、演出ボタン17の有効期間が発生せずに大当たり遊技の種類が昇格するか否かの結果が導出される昇格演出である。
「昇格演出B」は、演出ボタン17の有効期間(例えば1.5秒)が発生し、演出ボタン17の操作タイミング若しくは有効期間の終了タイミングに合わせて大当たり遊技の種類が昇格するか否かの結果が導出される昇格演出である。
「昇格演出C」は、演出ボタン17の有効期間が発生せずに大当たり遊技の種類が昇格しないことを示唆(報知)する結果を導出した後に、大当たりの種類が昇格することを示唆(報知)する結果が導出される昇格演出である。
また、「カットイン」とは、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び/又は第2画像表示装置71(サブ液晶)に大当たりとなる期待度を示唆する演出画像を表示させるカットイン演出をいう。なお、本実施形態のカットイン演出では、大当たりとなるか否かの結果が導出される直前(所定時間前)に実行されるように設定されている。
本実施形態の変動演出パターン決定テーブルの特徴として、図42に示す変動演出パターン決定テーブル1では、演出ボタン17を用いた操作演出A〜Cや昇格演出Bが実行されるのに対し、図43に示す変動演出パターン決定テーブル2では、演出ボタン17を用いた操作演出A〜Cや昇格演出Bが実行されない点が挙げられる。このようにすることで、遊技者が演出ボタン17を操作して演出モードBを選択すると変動演出パターン決定テーブル2から変動演出パターンが決定されることになるので、特別図柄や演出図柄70aの変動表示中の演出ボタン17の操作が煩わしいと思ったり、恥ずかしいと思ったりしている遊技者の要望に応えることが可能となる。
(演出制御部130mの図柄停止パターン決定処理)
図44を用いて、演出制御部130mの図柄停止パターン決定処理を説明する。図44は、演出制御部130mにおける図柄停止パターン決定処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE627−1において、サブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶されている演出図柄指定コマンドを確認し、ステップE627−2において、サブRAM130cの変動演出パターン記憶領域に記憶された変動演出パターンを確認し、ステップE627−3において、図柄停止パターン決定用乱数値を取得し、ステップE627−4において、図45に示す図柄停止パターン決定テーブルを選択する。なお、図柄停止パターン決定テーブルについて、図45を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE627−5において、選択した図柄停止パターン決定テーブルを参照し、演出図柄指定コマンドと図柄停止パターン決定用乱数値とに基づいて図柄停止パターン(シナリオ)を決定し、ステップE627−6において、決定した図柄停止パターンをサブRAM130cの図柄停止パターン記憶領域に記憶する。
サブCPU130aは、ステップE627−7において、決定した図柄停止パターンに対応する図柄停止パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。これにより、ステップE900の出力制御処理において表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
サブCPU130aは、ステップE627−8において、決定した図柄停止パターンにラウンド中昇格演出があるか否かを判定し、ラウンド中昇格演出がない場合(ステップE627−8:No)には、今回の図柄停止パターン決定処理を終了し、ラウンド中昇格演出がある場合(ステップE627−8:Yes)には、ステップE627−9において、ラウンド中昇格演出フラグをセットし、今回の図柄停止パターン決定処理を終了する。
なお、ラウンド中昇格演出とは、大当たり遊技中に実行される昇格演出(ランクアップ演出)であり、遊技者にとって不利な(価値の低い)大当たり遊技から有利な(価値の高い)大当たり遊技へと昇格するか否かを煽る演出であり、例えば第1画像表示装置70(メイン液晶)及び/又は第2画像表示装置71(サブ液晶)を用いて実行されるようになっている。
(図柄停止パターン決定テーブル)
図45は、図柄停止パターンを決定する場合に参照される図柄停止パターン決定テーブルを示す図である。
図45に示すように図柄停止パターン決定テーブルには、演出図柄指定コマンドと、変動演出パターンの種類と、図柄停止パターン決定用乱数値による選択率と、図柄停止パターン(シナリオ)の種類と、ラウンド中昇格演出の有無が対応付けられており、参考として図柄停止パターンに対応する図柄停止例が記載されている。
図柄停止パターンには、昇格演出を含まない変動演出パターンに対応する図柄停止パターン(図柄停止例の欄に「→」が含まれないもの)と、昇格演出を含む変動演出パターンに対応する図柄停止パターン(図柄停止例の欄に「→」が含まれるもの)とが設定されており、それぞれの図柄停止パターンに変動表示の過程で停止表示される演出図柄70aの組み合わせが設定されている。
なお、図柄停止例について具体的に説明すると、例えば「2、2±1、2」となっているものは、左側及び右側の変動表示領域に「2」の演出図柄70aが停止表示され、中央の変動表示領域に「2」の±1の演出図柄70a、すなわち、「1」若しくは「3」の演出図柄70aが停止表示されることを意味している。
また、図柄停止パターン2のように、「2、2±1、2」「4、4±1、4」「6、6±1、6」「8、8±1、8」といったように、「→」を挟まずに演出図柄70aの組み合わせが複数記載されているものは、いずれかの演出図柄70aの組み合わせが選択されることを意味している。なお、「→」は昇格演出で実行される再変動を意味している。
また、「3、3、3」→「7、7、7」となっているものは、左側、中央、右側の変動表示領域に「3」の演出図柄70aが揃った状態で停止表示(仮停止)された後に再変動し、その結果として左側、中央、右側の変動表示領域に「7」の演出図柄70aが揃った状態で停止表示(仮停止または本停止)されることを意味している。
本実施形態の図柄停止パターン決定テーブルの第1の特徴として、変動表示(変動演出)でリーチが発生した結果としてハズレとなる場合には、奇数の演出図柄によるリーチが発生する図柄停止パターンよりも偶数の演出図柄によるリーチが発生する図柄停止パターンの方が選択され易くなっている点が挙げられる。
また、本実施形態の図柄停止パターン決定テーブルの第2の特徴として、ハズレとなる場合よりも大当たりとなる場合の方が「7」の演出図柄によるリーチが発生する図柄停止パターンが選択され易いようになっている点が挙げられる。
また、本実施形態の図柄停止パターン決定テーブルの第3の特徴として、遊技者にとって有利な(価値の高い)大当たり遊技(実質的に16ラウンドの16ラウンド確変大当たり遊技、実質的に13Rの16ラウンド確変大当たり遊技)が発生する場合には、「7、7、7」の演出図柄70aの組み合わせが停止表示される図柄停止パターンが選択されるが、それよりも価値の低い大当たり遊技が発生する場合には、「7、7、7」の演出図柄70aの組み合わせが停止表示されないようになっている点が挙げられる。
(演出制御部130mの一発告知予告決定処理)
図46を用いて、演出制御部130mの一発告知予告決定処理を説明する。図46は、演出制御部130mにおける一発告知予告決定処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE628−1において、サブRAM130cの変動演出コマンド記憶領域に記憶されている演出図柄指定コマンドと、変動演出パターン記憶領域に記憶されている変動演出パターンとを確認し、ステップE628−2において、当確演出パターン決定用乱数値を取得する。
サブCPU130aは、ステップE628−3において、現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを判定し、時短遊技状態でない場合(ステップE628−3:No)には、ステップE628−4において、図47に示す当確演出パターン決定テーブル1を選択し、時短遊技状態である場合(ステップE628−3:Yes)には、ステップE628−5において、図47に示す当確演出パターン決定テーブル2を選択する。なお、当確演出パターン決定テーブルについては、図47を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE628−6において、選択した当確演出パターン決定テーブルを参照し、演出図柄指定コマンドと変動演出パターンと当確演出パターン決定用乱数値とに基づいて当確演出パターンを決定する。なお、当確演出パターンとは、大当たりとなることを確定的に告知(報知)する当確演出(本発明の報知演出に相当)の実行態様である。
サブCPU130aは、ステップE628−7において、決定した当確演出パターンが当確演出を実行する当確演出パターンであるか否かを判定し、当確演出を実行する当確演出パターンでない場合(ステップE628−7:No)には、ステップE628−9に処理を移し、当確演出を実行する当確演出パターンである場合(ステップE628−7:Yes)には、ステップE628−8において、決定した当確演出パターンに対応する当確演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。これにより、ステップE900の出力制御処理において当確演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
サブCPU130aは、ステップE628−9において、確確演出パターン決定用乱数値を取得し、ステップE628−10において、図48に示す確確演出パターン決定テーブルを選択する。なお、確確演出パターン決定テーブルについては、図48を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE628−11において、選択した確確演出パターン決定テーブルを参照し、演出図柄指定コマンドと変動演出パターンと確確演出パターン決定用乱数値とに基づいて確確演出パターンを決定する。なお、確確演出パターンとは、確変大当たりとなることを確定的に告知(報知)する確確演出の実行態様である。
サブCPU130aは、ステップE628−12において、決定した確確演出パターンが確確演出を実行する確確演出パターンであるか否かを判定し、確確演出を実行する確確演出パターンでない場合(ステップE628−12:No)には、今回の一発告知予告決定処理を終了し、確確演出を実行する確確演出パターンである場合(ステップE628−12:Yes)には、ステップE628−13において、決定した確確演出パターンに対応する確確演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットし、今回の一発告知予告決定処理を終了する。これにより、ステップE900の出力制御処理において確確演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
(当確演出パターン決定テーブル)
図47(a)は、非時短遊技状態のときに当確演出パターンを決定する場合に参照される当確演出パターン決定テーブル1を示す図であり、図47(b)は、時短遊技状態のときに当確演出パターンを決定する場合に参照される当確演出パターン決定テーブル2を示す図である。
図47(a)及び図47(b)に示すように当確演出パターン決定テーブルには、演出図柄指定コマンドと変動演出パターンと当確演出パターン決定用乱数値による当確演出の実行率と当確演出の実行箇所の選択率とが対応付けられている。
当確演出の実行箇所は、第1画像表示装置70(メイン液晶)で演出図柄70aの変動表示が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングである変動開始1フレーム目、第1画像表示装置70(メイン液晶)でリーチ演出が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングであるリーチ開始1フレーム目、第1画像表示装置70(メイン液晶)でSPリーチ演出が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングであるSPリーチ開始1フレーム目、第1画像表示装置70(メイン液晶)でSPSPリーチ演出が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングであるSPSPリーチ開始1フレーム目が設定されている。
当確演出パターン0は、当確演出が実行されない当確演出パターンであり、当確演出パターン1は、変動開始1フレーム目で当確演出が実行される当確演出パターンであり、当確演出パターン2は、リーチ開始1フレーム目で当確演出が実行される当確演出パターンであり、当確演出パターン3は、SPリーチ開始1フレーム目で当確演出が実行される当確演出パターンであり、当確演出パターン4は、SPSPリーチ開始1フレーム目で当確演出が実行される当確演出パターンである。
ここで、当確演出の実行が決定された場合には、決定された実行タイミング(実行箇所)において送風装置21が作動して発射ハンドル15の送風口15dから遊技者の手に向けて風(空気)が送出されることで当確演出(送風演出)が実行される。なお、当確演出の演出例については、図62を用いて後述する。
本実施形態の当確演出パターン決定テーブルの第1の特徴として、当確演出パターン決定テーブル1を参照して当確演出パターンを決定する場合よりも、当確演出パターン決定テーブル2を参照して当確演出パターンを決定した場合の方が当確演出の実行率が高くなるように設定されている点が挙げられる。
このようにすることで、通常遊技状態よりも時短遊技状態(確率変動遊技状態)の方が高い確率で当確演出が実行されることになり、通常遊技状態における当確演出の希少性を保ちつつ遊技をサクサクと進行させたい時短遊技状態の興趣を向上させることが可能となる。なお、通常遊技状態と時短遊技状態とで当確演出の実行確率を同じに設定してもよいし、逆の関係となるようにしてもよい。
本実施形態の当確演出パターン決定テーブルの第2の特徴として、当確演出パターン決定テーブル1を参照して当確演出パターンを決定する場合よりも、当確演出パターン決定テーブル2を参照して当確演出パターンを決定した場合の方が変動表示(変動演出)の早い時期(段階)に当確演出が実行され易いように設定されている点が挙げられる。
このようにすることで、通常遊技状態では変動表示の遅い時期に当確演出が実行され易く、時短遊技状態(確率変動遊技状態)では変動表示の早い時期で当確演出が実行され易くなる。そのため、通常遊技状態における遊技者の大当たり遊技への期待感を変動表示の遅い時期まで引っ張りつつ、時短遊技状態(確率変動遊技状態)における間延び感を軽減することが可能となる。なお、通常遊技状態と時短遊技状態とで当確演出の実行時期を同じように設定してもよいし、逆の関係となるように設定してもよい。
(確確演出パターン決定テーブル)
図48は、確確演出パターンを決定する場合に参照される確確演出パターン決定テーブルを示す図である。
図48に示すように確確演出パターン決定テーブルには、演出図柄指定コマンドと変動演出パターンと確確演出パターン決定用乱数値による確確演出の実行率と確確演出の実行箇所の選択率とが対応付けられている。
確確演出の実行箇所は、第1画像表示装置70(メイン液晶)で演出図柄70aの変動表示が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングである変動開始1フレーム目、第1画像表示装置70(メイン液晶)でリーチ演出が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングであるリーチ開始1フレーム目、第1画像表示装置70(メイン液晶)でSPリーチ演出が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングであるSPリーチ開始1フレーム目、第1画像表示装置70(メイン液晶)でSPSPリーチ演出が開始される場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングであるSPSPリーチ開始1フレーム目が設定されている。
その他の実行箇所として、第1画像表示装置70(メイン液晶)で変動表示されている演出図柄70aが全回転リーチ演出に移行する際に可動演出部材73が大当たりとなることを示す演出動作を行う場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングである役物当確動作1フレーム目、上述した操作演出が実行される際に可動演出部材73が所定の演出動作を行う場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングである役物演出動作1フレーム目、上述した昇格演出において大当たり遊技が昇格することを報知する場合の1フレーム目の画像が表示されるタイミングである昇格確定1フレーム目が設定されている。
確確演出パターン0は、確確演出が実行されない確確演出パターンであり、確確演出パターン1は、変動開始1フレーム目で確確演出が実行される確確演出パターンであり、確確演出パターン2は、リーチ開始1フレーム目で確確演出が実行される確確演出パターンであり、確確演出パターン3は、役物当確動作1フレーム目で確確演出が実行される確確演出パターンであり、確確演出パターン4は、SPリーチ開始1フレーム目で確確演出が実行される確確演出パターンであり、確確演出パターン5は、SPSPリーチ開始1フレーム目で確確演出パターンが実行される確確演出パターンであり、確確演出パターン6は、役物演出動作1フレーム目で確確演出が実行される確確演出パターンであり、確確演出パターン7は、昇格確定1フレーム目で確確演出が実行される確確演出パターンである。
ここで、確確演出の実行が決定された場合には、決定された実行タイミング(実行箇所)においてハンドル発光装置15cが所定の態様で発光させるとともに、音声出力装置9から所定の確定音(「キュインキュイン」)が出力されることで確確演出(発光演出)が実行される。なお、確確演出の演出例については、図66を用いて後述する。
本実施形態の確確演出パターン決定テーブルの第1の特徴として、変動表示(変動演出)の早い時期(段階)よりも遅い時期(段階)の方が確確演出を実行し易いように設定されている点が挙げられる。そのため、遊技者の大当たり遊技への期待感を変動表示の遅い時期まで引っ張ることで変動表示の興趣を向上させつつ、変動表示の早い時期に確確演出が実行されるよりも確変大当たりとなる喜びや安堵感をより一層感じさせることが可能となる。
(演出制御部130mの変動演出中処理)
図49を用いて、演出制御部130mの変動演出中処理を説明する。図49は、演出制御部130mにおける変動演出中処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE641において、演出ボタン17(演出ボタン検出スイッチ17a)の操作が有効となる有効期間の発生条件が成立したか否かを判定する。具体的には、操作演出や昇格演出Bが含まれている変動演出パターンであるか否か、変動演出時間が操作演出や昇格演出Bを実行する時間となっているか否かによって判定する。
サブCPU130aは、有効期間の発生条件が成立していない場合(ステップE641:No)には、ステップE646に処理を移し、有効期間の発生条件が成立している場合(ステップE641:Yes)には、ステップE642において、有効期間の発生期間を計測するための有効期間タイマ及び有効期間が発生していることを示す有効期間フラグを設定する。
サブCPU130aは、ステップE643において、演出ボタン17の飛び出し動作を実行する有効期間であるか否かを判定する。具体的には、操作演出Bを実行する有効期間であるか否かによって判定する。演出ボタン17の飛び出し動作を実行する有効期間でない場合(ステップE643:No)には、ステップE644において、通常操作促進パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットして今回の変動演出中処理を終了し、演出ボタン17の飛び出し動作を実行する有効期間である場合(ステップE643:Yes)には、ステップE645において、特別操作促進パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットして今回の変動演出中処理を終了する。
これにより、ステップE900の出力制御処理において操作促進パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。なお、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150が通常操作促進パターンコマンドを受信すると、演出ボタン17を発光させるための演出ボタンLEDを通常態様で発光させるようになっており、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150が特別操作促進パターンコマンドを受信すると、演出ボタンLEDを特別態様で発光させるとともに、演出ボタン17に飛び出し動作を行わせるようになっている。
サブCPU130aは、ステップE646において、有効期間が発生していることを示す有効期間フラグがあるか否かを判定し、有効期間フラグがない場合(ステップE646:No)には、ステップE655に処理を移し、有効期間フラグがある場合(ステップE646:Yes)には、ステップE647に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE647において、演出ボタン検出スイッチ17aからの検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力した場合(ステップE647:Yes)には、ステップE648において、有効期間タイマをクリアし、検出信号を入力していない場合(ステップE647:No)には、ステップE649において、有効期間タイマが0であるか否かを判定し、有効期間タイマが0でない場合(ステップE649:No)には、今回の変動演出中処理を終了し、有効期間タイマが0である場合(ステップE649:Yes)には、ステップE650に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650において、有効期間フラグをクリアし、ステップE651において、実行する演出は昇格演出Bであるか否かを判定し、昇格演出Bでない場合(ステップE651:No)には、ステップE652において、操作演出を実行するための操作演出態様を決定し、ステップE653において、決定した操作演出態様に対応する操作演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットして今回の変動演出中処理を終了し、昇格演出Bである場合(ステップE651:Yes)には、ステップE654において、特別操作演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットして今回の変動演出中処理を終了する。
これにより、ステップE900の出力制御処理において操作演出パターンコマンドまたは特別操作演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
なお、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150が操作演出パターンコマンドを受信すると、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び/又は第2画像表示装置71(サブ液晶)に操作演出を構成する演出画像を表示させたり、可動演出部材73を所定の態様で動作させたりする。
また、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150が特別操作演出パターンコマンドを受信すると、同様にハンドル発光装置15cを所定の態様で発光させるとともに、音声出力装置9から所定の確定音(「キュインキュイン」)を出力させたりする。つまり、昇格演出Bは、上述した確確演出と同様に本発明の報知演出に相当するといえる。
サブCPU130aは、ステップE655において、上記したステップE626−10でセットされた変動演出時間が0であるか否かを判定し、変動演出時間が0でない場合(ステップE655:No)には、今回の変動演出中処理を終了し、変動演出時間が0である場合(ステップE655:Yes)には、ステップE656において、演出処理データに「2」をセットし、上述した変動演出終了処理に処理を移す準備を行い、今回の変動演出中処理を終了する。
(演出制御部130mの大当たり演出開始処理)
図50を用いて、演出制御部130mの大当たり演出開始処理を説明する。図50は、演出制御部130mにおける大当たり演出開始処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE681において、サブRAM130cの受信バッファを参照して大当たり用のオープニング指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信していない場合(ステップE681:No)には、今回の大当たり演出開始処理を終了し、受信している場合(ステップE681:Yes)には、ステップE682において、受信したオープニング指定コマンドをサブRAM130cの所定の領域に記憶する。
サブCPU130aは、ステップE683において、受信したオープニング指定コマンドにより特定される大当たりの種類に対応する最終ラウンド数情報をサブRAM130cの所定の領域に記憶し、ステップE684において、サブRAMラウンド中昇格演出フラグの有無を確認し、ステップE685において、図51に示す特別遊技演出パターン決定テーブルを選択する。なお、特別遊技演出パターン決定テーブルについては、図51を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE686において、選択した特別遊技演出パターン決定テーブルを参照し、オープニング指定コマンドとラウンド中昇格演出フラグの有無に基づいて、特別遊技演出パターンを決定し、ステップE687において、決定した特別遊技演出パターンをサブRAM130cの所定の領域に記憶する。なお、特別遊技演出パターンとは、大当たり遊技または小当たり遊技中に実行される演出の実行態様である。
サブCPU130aは、ステップE688において、決定した特別遊技演出パターンに対応するオープニング演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。これにより、ステップE900の出力制御処理においてオープニング演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
サブCPU130aは、ステップE689において、告知タイミング決定用乱数値を取得し、ステップE690において、図51に示す告知タイミング決定テーブルを選択し、ステップE691において、選択した告知タイミング決定テーブルを参照し、特別遊技演出パターンと告知タイミング決定用乱数値とに基づいて遊技者にとって価値の高い大当たり遊技であること(大当たり遊技の種類が昇格すること、賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続すること)を確定的に告知(報知)する告知タイミングを決定する。なお、告知タイミング決定テーブルについては、図51を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE692において、決定した告知タイミングを特定可能な告知タイミング情報をサブRAM130cの所定の領域に記憶し、ステップE693において、ラウンド中昇格演出フラグをクリアし、ステップE694において、演出処理データに「4」をセットし、上述した大当たり演出中処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり演出開始処理を終了する。
(特別遊技演出パターン決定テーブル)
図51(a)は、特別遊技演出パターンを決定する場合に参照される特別遊技演出パターン決定テーブルを示す図である。
図51(a)に示すように特別遊技演出パターン決定テーブルには、オープニング指定コマンドとラウンド中昇格演出フラグの有無と特別遊技演出パターンとが対応付けられ、参考として演出内容が記載されている。
特別遊技演出パターン1、3、8、10、14は、大当たり遊技の種類が昇格するか否かを演出する昇格演出及び賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続するか否かを演出する継続演出が実行されない大当たり用の特別遊技演出パターンである。
特別遊技演出パターン2は、7ラウンドで大入賞口50が閉鎖してから8ラウンドで大入賞口50が開放するまでの間(インターバル中)に昇格演出を実行し、結果として昇格に成功したことを告知(報知)する昇格成功演出を実行する大当たり演出パターンである。
特別遊技演出パターン4は、7ラウンドで大入賞口50が閉鎖してから8ラウンドで大入賞口50が開放するまでの間(インターバル中)に昇格演出を実行し、結果として昇格に失敗したことを告知(報知)する昇格失敗演出を実行する大当たり用の特別遊技演出パターンである。
特別遊技演出パターン5、11は、4ラウンドで大入賞口50が閉鎖してから5ラウンドで大入賞口50が開放するまでの間(インターバル中)に継続演出を実行し、結果として継続に成功したことを告知(報知)する継続成功演出を実行するとともに、8ラウンドで大入賞口50が閉鎖してから9ラウンドで大入賞口が開放するまでの間(インターバル中)に継続演出を実行し、結果として継続成功演出を実行する大当たり用の特別遊技演出パターンである。
特別遊技演出パターン6、12は、4ラウンドで大入賞口50が閉鎖してから5ラウンドで大入賞口50が開放するまでの間(インターバル中)に継続演出を実行し、結果として継続に成功したことを告知(報知)する継続成功演出を実行するとともに、8ラウンドで大入賞口50が閉鎖してから9ラウンドで大入賞口が開放するまでの間(インターバル中)に継続演出を実行し、結果として継続に失敗したことを告知(報知)する継続失敗演出を実行する大当たり用の特別遊技演出パターンである。
大当たり演出パターン7、13は、4ラウンドで大入賞口50が閉鎖してから5ラウンドで大入賞口50が開放するまでの間(インターバル中)に継続演出を実行し、結果として継続失敗演出を実行する大当たり用の特別遊技演出パターンである。
特別遊技演出パターン9は、オープニングからエンディングまでの間(特別遊技中)に確率変動遊技状態に移行した可能性があることを示唆する確変チャンス演出を実行する大当たり用の特別遊技演出パターンである。
特別遊技演出パターン15、16は、オープニングからエンディングまでの間(特別遊技中)に確率変動遊技状態に移行した可能性があることを示唆する確変チャンス演出を実行する小当たり用の特別遊技演出パターンである。
(告知タイミング決定テーブル)
図51(b)は、遊技者にとって有利な(価値の高い)大当たり遊技であること(大当たり遊技の種類が昇格すること、賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続すること)を告知(報知)する告知タイミングを決定する場合に参照される告知タイミング決定テーブルを示す図である。
図51(b)に示すように告知タイミング決定テーブルには、特別遊技演出パターンと告知タイミング決定用乱数値による選択率と告知タイミングとが対応付けられている。
本実施形態の告知タイミング決定テーブルの特徴として、大当たり遊技が開始されるタイミングを除き、昇格成功演出が実行される場合若しくは継続成功演出が実行されるタイミング、つまり、最後の分岐点となるラウンドの開始時にしか告知タイミングが設定されていない点が挙げられる。このようにすることで、遊技者にとって価値の高い大当たり遊技であることの先バレを防止しつつ、昇格成功演出や継続成功演出を効果的に盛り上げることが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部130mの大当たり演出中処理)
図52を用いて、演出制御部130mの大当たり演出中処理を説明する。図52は、演出制御部130mにおける大当たり演出中処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE701において、サブRAM130cの受信バッファを参照してラウンド指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信していない場合(ステップE701:No)には、今回の大当たり演出中処理を終了し、受信している場合(ステップE701:Yes)には、ステップE702において、ラウンド指定コマンドに対応する大当たりラウンド数をサブRAM130cの所定の領域に記憶する。
サブCPU130aは、ステップE703において、サブRAM130cに告知タイミング情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合(ステップE703:No)には、ステップE708に処理を移し、記憶されている場合(ステップE703:Yes)には、ステップE704に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE704において、大当たりラウンド数が告知タイミング情報と一致しているか否かを判定し、一致している場合(ステップE704:Yes)には、ステップE705において、サブRAM130cに記憶されている告知タイミング情報をクリアし、ステップE706において、特別遊技演出パターンと大当たりラウンド数に応じた特別ラウンド演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットし、一致していない場合(ステップE704:No)には、ステップE707において、特別遊技演出パターンと大当たりラウンド数に応じた通常ラウンド演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットする。
これにより、ステップE900の出力制御処理において特別ラウンド演出パターンコマンドまたは通常ラウンド演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信されることになる。
サブCPU130aは、ステップE708において、大当たりラウンド数が最終ラウンド数であるか否かを判定し、大当たりラウンド数が最終ラウンド数でない場合(ステップE708:No)には、今回の大当たり演出中処理を終了し、大当たりラウンド数が最終ラウンド数である場合(ステップE708:Yes)には、ステップE709において、演出データに「5」をセットし、上述した大当たり演出終了処理に処理を移す準備を行い、今回の大当たり演出中処理を終了する。
(統括制御部141のメイン処理)
図53を用いて統括制御部141のメイン処理を説明する。図53は、統括制御部141のメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板160から電源電圧が供給されると、統括CPU142にシステムリセットが発生し、統括CPU142は以下のメイン処理を行う。
まず、統括CPU142は、ステップT1において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップT2において、初期化処理を行う。この処理において、統括CPU142は、統括ROM143からメイン処理プログラムを読み込むとともに、統括RAM144に記憶されるフラグ等を初期化し、初期設定などの処理を行う。
統括CPU142は、ステップT3において、タイマ割込を許可する割込許可を設定し、ステップT4において、統括RAM144の受信バッファを参照して演出制御部130mから演出指示コマンドを受信しているか否かを判定し、受信していない場合(ステップT4:No)には、ステップT7に処理を移し、受信している場合(ステップT4:Yes)には、ステップT5において、受信した演出指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定して設定するアニメパターン設定処理を行う。なお、アニメパターン設定処理については、図55を用いて後述する。
なお、演出指示コマンドとは、客待ち演出コマンド、アイコン表示パターンコマンド、変動演出パターンコマンド、図柄停止パターンコマンド、当確演出パターンコマンド、確確演出パターンコマンド、予告演出パターンコマンド、操作促進パターンコマンド、操作演出パターンコマンド、ルーレット演出パターンコマンド、オープニング演出パターンコマンド、ラウンド演出パターンコマンド、エンディング演出パターンコマンド等が挙げられる。
また、アニメグループとは、演出画像を構成するオブジェクトの種類、その演出画像の表示を行うシーン(タイミング)やウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライト画像の識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライト画像の表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する画像表示装置を指定した情報などが規定(指定)された情報であるアニメパターンが1又は複数、束ねられることによって形成されたグループである。
アニメグループの種類には、例えば、演出図柄70aのアニメーションを表示するための演出図柄グループ、保留アイコンや当該変動アイコンのアニメーションを表示するためのアイコングループ、背景やキャラクタといった変動演出のアニメーションを表示するための変動演出グループ、予告等のアニメーションを表示するための予告演出グループ、特別遊技演出のアニメーションを表示するための特別遊技演出グループなどが挙げられる。
統括CPU142は、ステップT6において、受信した演出指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定して設定するサウンド設定処理を行い、ステップT7において、画像表示装置に表示させる演出画像を更新する(新たな演出画像の描画を行う)フレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがあるか否かを判定し、フレーム切替フラグがない場合(ステップT7:No)には、ステップT4に処理を移し、フレーム切替フラグがある場合(ステップT7:Yes)には、ステップT8において、フレーム切替フラグをクリアする。
統括CPU142は、ステップT9において、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを生成し、生成したディスプレイリストを画像制御部145(VDP)に出力するディスプレイリスト生成・出力処理を行う。
ここで、ディスプレイリストとは、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に表示する演出画像を成型するための画像整形情報であり、1単位又は複数単位のフレーム毎(フレーム更新タイミング)に生成されるものであり、本実施形態ではディスプレイリストを1フレーム毎に生成するようになっている。
具体的には、後述するアニメーション制御処理で設定済みのアニメパターン毎にアニメシーン情報(アドレス)が更新されるため、設定済みのアニメパターン毎にアニメシーン情報の内容に従った描画制御コマンドを設定していく現在のフレーム数に対応した1フレーム分のディスプレイリストが生成される。なお、描画制御コマンドは、各アニメパターンが属するアニメグループに設定される優先順位(描画順位)に従って最も低い優先順位のアニメグループのアニメパターンから最も高い優先順位のアニメグループのアニメパターンまで順次設定されるようになっているが、その逆でもよい。
統括CPU142は、ステップT10において、画像制御部145(VDP)に対して出力したディスプレイリストに基づく演出画像の描画を指示する描画指令処理を行う。この描画指令処理が行われることで、画像制御部145(VDP)ではディスプレイリストに基づく演出画像を描画用フレームバッファに描画し、表示用フレームバッファに描画されていた演出画像を第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に表示させる処理を行う。
統括CPU142は、ステップT11において、サウンド制御コマンド群から構成されるサウンドリストを生成し、生成したサウンドリストを音声制御部148に出力するサウンドリスト生成・出力処理を行う。
ここで、サウンドリストとは、音声出力装置9から出力させる音声データや楽曲データ等のサウンド(BGM、サウンドエフェクト等)を指定するための音声出力情報であり、新たなサウンドの出力を行う場合に描画フレームを基準として生成されるものである。
統括CPU142は、ステップT12において、音声制御部148に対して出力したサウンドリストに基づくサウンドの出力を指示する音出力指令処理を行う。この音出力指令処理が行われることで、音声制御部148ではサウンドリストに基づくサウンドを音声出力装置9から出力させる。
そのため、各種のサウンドは、画像制御部145(VDP)によるフレーム更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置9からの出力を開始され、また、フレーム更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置9からの出力を終了される。
なお、フレーム更新タイミングと同期(同調)するように音声出力装置9から各種のサウンドの出力が開始されるが、フレーム更新タイミングと同期(同調)しないように音声出力装置9から各種のサウンドの出力が停止されるようにしてもよく、その逆となるようにしてもよい。
統括CPU142は、ステップT13において、次のフレームのディスプレイリストを作成するための準備として、設定済みのアニメパターン毎にアニメシーン情報(アドレス)を更新するアニメーション制御処理を行ってからステップT4に処理を移し、以降はステップT4〜ステップT13までの処理をループするように繰り返し行う。
(統括制御部141のコマンド受信割込処理)
図54(a)を用いて統括制御部141のコマンド受信割込処理を説明する。図54(a)は、統括制御部141のコマンド受信割込処理を示すフローチャートであり、コマンド受信割込処理は、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドを受信することで実行される。
統括CPU142は、ステップT20において、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドを受信するコマンド受信処理を行う。具体的には、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドを統括RAM144の受信バッファに格納する処理を行う。本処理を終了すると、今回のコマンド受信割込処理を終了する。
(統括制御部141のVブランク割込処理)
図54(b)を用いて、統括制御部141のVブランク割込処理を説明する。図54(b)は、統括制御部141のVブランク割込処理を示すフローチャートであり、Vブランク割込処理は、画像制御部145(VDP)から1フレーム分の演出画像の表示が終了する(1/30秒=約33ms)毎に送信されるVブランク信号を受信する(1/30秒=約33ms)毎に実行される。
統括CPU142は、ステップT30において、各種カウンタ(シーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ、フレームカウンタ等)を所定数更新(例えば「1」加算)するカウンタ更新処理を行い、ステップT31において、画像制御部145(VDP)に対してVRAM147の第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを切り替える指示を行うフレームバッファ切替指令処理を行う。
これにより、1/30秒(約33ms)毎のVブランク割込処理が実行される毎に第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とが「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わることになる。
統括CPU142は、ステップT32において、描画(表示)フレームが切り替わったことを示すフレーム切替フラグをセットし、今回のVブランク割込処理を終了する。このフレーム切替フラグは、上記ステップT7において参照されるため、上記ステップT8〜T13の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
(統括制御部141のアニメパターン設定処理)
図55を用いて、統括制御部141のアニメパターン設定処理を説明する。図55は、統括制御部141のアニメパターン設定処理を示すフローチャートである。
まず、統括CPU142は、ステップT5−1において、受信した演出指示コマンドが客待ち演出コマンドであるか否かを判定し、客待ち演出コマンドでない場合(ステップT5−1:No)には、ステップT5−3に処理を移し、客待ち演出コマンドである場合(ステップT5−1:Yes)には、ステップT5−2において、客待ち用のアニメーションを表示するための客待ちグループから客待ちアニメパターンを決定して設定する客待ちアニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−3において、受信した演出指示コマンドがアイコン表示パターンコマンドであるか否かを判定し、アイコン表示パターンコマンドでない場合(ステップT5−3:No)には、ステップT5−5に処理を移し、アイコン表示パターンコマンドである場合(ステップT5−3:Yes)には、ステップT5−4において、保留アイコンのアニメーションや当該変動アイコンのアニメーションを表示するためのアイコングループからアイコンアニメパターンを決定して設定するアイコンアニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−5において、受信した演出指示コマンドが変動演出パターンコマンドであるか否かを判定し、変動演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−5:No)には、ステップT5−7に処理を移し、変動演出パターンコマンドである場合(ステップT5−5:Yes)には、ステップT5−6において、背景のアニメーションやキャラクタのアニメーションを表示するための変動演出グループから変動演出アニメパターンを決定して設定する変動演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−7において、受信した演出指示コマンドが図柄停止パターンコマンドであるか否かを判定し、図柄停止パターンコマンドでない場合(ステップT5−7:No)には、ステップT5−9に処理を移し、図柄停止パターンコマンドである場合(ステップT5−7:Yes)には、ステップT5−8において、演出図柄のアニメーションや第4図柄のアニメーションを表示するための演出図柄グループから図柄アニメパターンを決定して設定する図柄アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−9において、受信した演出指示コマンドが予告演出パターンコマンドであるか否かを判定し、予告演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−9:No)には、ステップT5−11に処理を移し、予告演出パターンコマンドである場合(ステップT5−9:Yes)には、ステップT5−10において、大当たりとなる可能性があることを予行する予告演出を表示するための予告演出グループから予告演出アニメパターンを決定して設定する予告演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−11において、受信した演出指示コマンドが操作促進パターンコマンドであるか否かを判定し、操作促進パターンコマンドでない場合(ステップT5−11:No)には、ステップT5−13に処理を移し、操作促進パターンコマンドである場合(ステップT5−11:Yes)には、ステップT5−12において、演出ボタン17の操作を促す操作促進演出を表示するための操作促進グループから操作促進アニメパターンを決定して設定する操作促進アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−13において、受信した演出指示コマンドが操作演出パターンコマンドであるか否かを判定し、操作演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−13:No)には、ステップT5−15に処理を移し、操作演出パターンコマンドである場合(ステップT5−13:Yes)には、ステップT5−14において、操作演出を表示するための操作演出グループから操作演出アニメパターンを決定して設定する操作演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−15において、受信した演出指示コマンドがルーレット演出パターンコマンドであるか否かを判定し、ルーレット演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−15:No)には、ステップT5−17に処理を移し、ルーレット演出パターンコマンドである場合(ステップT5−15:Yes)には、ステップT5−16において、変動演出の進行を予告するルーレット演出を表示するためのルーレット演出グループからルーレット演出アニメパターンを決定して設定するルーレット演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−17において、受信した演出指示コマンドがオープニング演出パターンコマンドであるか否かを判定し、オープニング演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−17:No)には、ステップT5−19に処理を移し、オープニング演出パターンコマンドである場合(ステップT5−17:Yes)には、ステップT5−18において、オープニング演出を表示するためのオープニング演出グループからオープニング演出アニメパターンを決定して設定するオープニング演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−19において、受信した演出指示コマンドがラウンド演出パターンコマンドであるか否かを判定し、ラウンド演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−19:No)には、ステップT5−21に処理を移し、ラウンド演出パターンコマンドである場合(ステップT5−19:Yes)には、ステップT5−20において、ラウンド演出を表示するためのラウンド演出グループからランド演出アニメパターンを決定して設定するラウンド演出アニメパターン設定処理を行う。
統括CPU142は、ステップT5−21において、受信した演出指示コマンドがエンディング演出パターンコマンドであるか否かを判定し、エンディング演出パターンコマンドでない場合(ステップT5−21:No)には、今回のアニメパターン設定処理を終了し、エンディング演出パターンコマンドである場合(ステップT5−21:Yes)には、ステップT5−22において、エンディング演出を表示するためのエンディング演出グループからエンディング演出アニメパターンを決定して設定するエンディング演出アニメパターン決定処理を行い、今回のアニメパターン設定処理を終了する。
(ランプ/駆動制御部150のメイン処理)
図56を用いて、ランプ/駆動制御部150のメイン処理を説明する。図56は、ランプ/駆動制御部150のメイン処理を示すフローチャートである。
まず、ランプCPU150aは、ステップR1において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップR2において、初期化処理を行う。この処理において、ランプCPU150aは、ランプROM150bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、ランプRAM150cに記憶されるフラグ等を初期化し、初期設定などの処理を行う。
ランプCPU150aは、ステップR3において、タイマ割込を許可する割込許可を設定し、ステップR4において、ランプRAM150cの受信バッファを参照して演出制御部130mから演出指示コマンドを受信しているか否かを判定し、受信していない場合(ステップR4:No)には、ステップR7に処理を移し、受信している場合(ステップR4:Yes)には、ステップR5において、LED発光情報設定処理を行う。
具体的には、受信した演出指示コマンドに基づいて枠用照明装置10、ハンドル発光装置15c、盤用照明装置74等に設けられるLEDを発光させるための発光パターン(発光態様)や発光タイミング(時期)等を決定して設定する処理を行う。なお、発光パターンは、演出指示コマンドに対応して1又は複数設定されており、その中から実行する発光パターンを決定する。
ランプCPU150aは、ステップR6において、モータ駆動情報設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンドに基づいてボタン駆動装置17bや送風装置21や盤用駆動装置75等に設けられるモータやソレノイドを駆動させるための駆動パターン(駆動態様)や駆動タイミング(時期)等を決定して設定する処理を行う。なお、駆動パターンは、演出指示コマンドに対応して1又は複数設定されており、その中から実行する駆動パターンを決定する。
ランプCPU150aは、ステップR7において、フレーム切替フラグがあるか否かを判定し、画像表示装置に表示される演出画像が更新される(新たな演出画像の描画が行われる)フレーム切替タイミングであることを示すフレーム切替フラグがあるか否かを判定し、フレーム切替フラグがない場合(ステップR7:No)には、ステップR4に処理を移し、フレーム切替フラグがある場合(ステップR7:Yes)には、ステップR8において、フレーム切替フラグをクリアする。
ランプCPU150aは、ステップR9において、ステップR5のLED発光情報設定処理において設定されたハンドルLED発光パターンに基づいてハンドル発光装置15cに設けられるLEDを点灯させたり消灯させたりするハンドルLED制御処理を行う。
ランプCPU150aは、ステップR10において、ステップR6のモータ駆動情報設定処理において設定された送風モータ駆動パターンに基づいて送風装置21に設けられるモータを駆動したり停止したりする送風モータ駆動処理を行ってからステップR4に処理を移し、以降はステップR4〜R10までの処理をループするように繰り返し行う。
(ランプ/駆動制御部150のコマンド受信割込処理)
図57(a)を用いて、ランプ/駆動制御部150のコマンド受信割込処理を説明する。図57(a)は、ランプ/駆動制御部150のコマンド受信割込処理を示すフローチャートであり、コマンド受信割込処理は、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドを受信することで実行される。
ランプCPU150aは、ステップR20において、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドを受信するコマンド受信処理を行う。具体的には、演出制御部130mから送信された演出指示コマンドをランプRAM150cの受信バッファに格納する処理を行う。本処理を終了すると、今回のコマンド受信割込処理を終了する。
(ランプ/駆動制御部150のVブランク割込処理)
図57(b)を用いて、ランプ/駆動制御部150のVブランク割込処理を説明する。図57(b)は、ランプ/駆動制御部150のVブランク割込処理を示すフローチャートであり、Vブランク割込処理は、画像制御部145(VDP)から1フレーム分の演出画像の表示が終了する(1/30秒=約33ms)毎に送信されるVブランク信号を受信する(1/30秒=約33ms)毎に実行される。
ランプCPU150aは、ステップR30において、各種カウンタ(シーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ、フレームカウンタ等)を所定数更新(例えば「1」加算)するカウンタ更新処理を行い、ステップR31において、描画(表示)フレームが切り替わったことを示すフレーム切替フラグをセットし、今回のVブランク割込処理を終了する。このフレーム切替フラグは、上記ステップR7において参照されるため、上記ステップR8〜T10の処理は、Vブランク割込処理が実行される(画像表示装置に表示される演出画像が更新されるフレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
そのため、上記ステップR8のハンドルLED制御処理及び上記ステップR9の送風モータ駆動処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることなる。
これにより、フレーム更新タイミングと同期(同調)するようにハンドル発光装置15cに発光演出(本発明の報知演出の一種である確確演出)を開始させることができ、また、フレーム更新タイミングと同期(同調)するようにハンドル発光装置15cに発光演出(本発明の報知演出の一種である確確演出)を終了させることができる。
そのため、画像表示装置に所定の演出画像が表示される(演出画像が更新される)フレーム更新タイミングに合わせて確確演出(報知演出)を実行することが可能となり、フレーム更新タイミングとズレた状態で確確演出(報知演出)が実行される場合と比べて、確確演出(報知演出)に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、フレーム更新タイミングと同期(同調)するように送風装置21に送風演出(本発明の報知演出の一種である当確演出)を開始させることができ、また、フレーム更新タイミングと同期(同調)するように送風装置21に送風演出(本発明の報知演出の一種である当確演出)を終了させることができる。
そのため、画像表示装置に所定の演出画像が表示される(演出画像が更新される)フレーム更新タイミングに合わせて当確演出(報知演出)を実行することが可能となり、フレーム更新タイミングとズレた状態で当確演出(報知演出)が実行される場合と比べて、当確演出(報知演出)に関して遊技者への訴求力を高めるとともに、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(ランプ/駆動制御部150のタイマ割込処理)
図57(c)を用いて、ランプ/駆動制御部150のタイマ割込処理を説明する。図57(c)は、ランプ/駆動制御部150のタイマ割込処理を示すフローチャートである。
演出制御基板130に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。なお、本実施形態では、フレーム更新タイミングに同期(同調)して報知演出を実行する都合上、タイマ割込処理よりもVブランク割込処理の方が優先されるが、逆にしてもよい。
まず、ランプCPU150aは、ステップR41において、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を行い、ステップR42において、可動演出部材73の位置を検出するための位置検出スイッチ(図示省略)等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする入力処理を行う。
ランプCPU150aは、ステップR43において、上記ステップR5で設定されたLED発光パターン(枠用照明LED発光パターン、盤用照明LED発光パターン等)に基づいて枠用照明装置10や盤用照明装置74に設けられるLEDや演出ボタンLEDをダイナミック点灯させるための点灯データを設定する盤・枠LED制御処理を行う。
ランプCPU150aは、ステップR44において、上記ステップR6で設定されたモータ駆動パターン(演出ボタンモータ駆動パターン、盤用駆動モータ駆動パターン等)に基づいて盤用駆動装置75に設けられる駆動モータやボタン駆動モータをダイナミック駆動するための駆動データを設定する盤・枠モータ駆動処理を行う。
ランプCPU150aは、ステップR45において、上記ステップR43の盤・枠LED制御処理で設定された点灯データや上記ステップR44の盤・枠モータ駆動処理で設定された駆動データ等を出力される出力処理を行い、今回のタイマ割込処理を終了する。
これにより、1/30秒(約33ms)で制御されるハンドル発光装置15cや送風装置21よりも、枠用照明装置10、盤用照明装置74、盤用駆動装置75及びボタン駆動モータの方が短周期(4ms)で制御されることになり、細やかな制御を行うことが可能となるため、興趣に富んだ演出を行うことが可能となる。
(ランプ/駆動制御部150のハンドルLED発光情報設定処理)
図58を用いて、ランプ/駆動制御部150のハンドルLED発光情報設定処理を説明する。図58は、ランプ/駆動制御部150におけるハンドルLED発光情報設定処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、上記ステップR5のLED発光情報設定処理内で行われる。
まず、ランプCPU150aは、ステップR5−1において、受信した演出指示コマンドが確確演出パターンコマンドであるか否かを判定し、確確演出パターンコマンドでない場合(ステップR5−1:No)には、ステップR5−8に処理を移し、確確演出パターンコマンドである場合(ステップR5−1:Yes)には、ステップR5−2に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR5−2において、確確演出の実行タイミングを特定するための変動演出パターンコマンドを受信済みであるか否かを判定し、受信済みでない場合(ステップR5−2:No)には、ステップR5−8に処理を移し、受信済みの場合(ステップR5−2:Yes)には、ステップR5−3において、確確演出パターンから変動演出パターンにより規定される変動演出における確確演出の開始フレーム数を特定(算出)する。
ランプCPU150aは、ステップR5−4において、特定したフレーム数に同期調整値(2)を加算した値を確確演出開始カウンタにセットする。ここで、同期調整値とは、統括制御部141が演出制御部130mから演出指示コマンド(例えば、変動演出パターンコマンド等)を受信してから、その演出指示コマンドに対応する演出画像が表示されるまでに2フレームを要することから、その2フレームの遅延を吸収して確確演出パターンに対応する適切なタイミングで確確演出を実行するための調整値である。
ランプCPU150aは、ステップR5−5において、変動演出パターンにより規定される変動演出における図柄確定のフレーム数を特定(算出)し、ステップR5−6において、特定したフレーム数に同期調整値(2)を加算した値を確確演出終了カウンタにセットし、ステップR5−7において、ハンドルLED発光パターン1をセットする。
このようにすることで、フレーム更新タイミングが到来する(1/30秒)毎に実行される上記ステップR9のハンドルLED制御処理において、確確演出開始カウンタが1ずつ減算され、確確演出開始カウンタが0になるとハンドルLEDの点灯制御(確確演出の実行)が開始される。また、確確演出開始カウンタが0になった後は確確演出終了カウンタが1ずつ減算され、確確演出終了カウンタが0になるとハンドルLEDの点灯制御(確確演出の実行)が終了(停止)される。
ランプCPU150aは、ステップR5−8において、受信した演出指示コマンドが特別操作演出パターンコマンドであるか否かを判定し、特別操作演出パターンコマンドでない場合(ステップR5−8:No)には、ステップR5−12に処理を移し、特別操作演出パターンコマンドである場合(ステップR5−8:Yes)には、ステップR5−9に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR5−9において、同期調整値(2)を確確演出開始カウンタにセットし、ステップR5−10において、確確演出実行値(90=約3秒分)を確確演出終了カウンタにセットし、ハンドルLED発光パターン1をセットする。
このようにすることで、フレーム更新タイミングが到来する(1/30秒)毎に実行される上記ステップR9のハンドルLED制御処理において、確確演出開始カウンタが1ずつ減算され、確確演出開始カウンタが0になるとハンドルLEDの点灯制御(確確演出の実行)が開始される。また、確確演出開始カウンタが0になった後は確確演出終了カウンタが1ずつ減算され、確確演出終了カウンタが0(確確演出の開始から約3秒後)になるとハンドルLEDの点灯制御(確確演出の実行)が終了(停止)される。
ランプCPU150aは、ステップR5−12において、受信した演出指示コマンドが特別ラウンド演出パターンコマンドであるか否かを判定し、特別ラウンド演出パターンコマンドでない場合(ステップR5−12:No)には、今回のハンドルLED発光情報設定処理を終了し、特別ラウンド演出パターンコマンドである場合(ステップR5−12:Yes)には、ステップR5−13に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR5−13において、同期調整値(2)をランクアップ演出開始カウンタにセットし、ステップR5−14において、ランクアップ演出実行値(150=約5秒分)をランクアップ演出終了カウンタにセットし、ステップR5−15において、ハンドルLED発光パターン2をセットし、今回のハンドルLED発光情報設定処理を終了する。
このようにすることで、フレーム更新タイミングが到来する(1/30秒)毎に実行される上記ステップR9のハンドルLED制御処理において、ランクアップ演出開始カウンタが1ずつ減算され、ランクアップ演出開始カウンタが0になるとハンドルLEDの点灯制御(昇格告知演出、継続告知演出)が開始される。また、ランクアップ演出開始カウンタが0となった後はランクアップ演出終了カウンタが1ずつ減算され、ランクアップ演出終了カウンタが0になるとハンドルLEDの点灯制御(昇格告知演出、継続告知演出)が終了(停止)される。
(ランプ/駆動制御部150の送風モータ駆動情報設定処理)
図59を用いて、ランプ/駆動制御部150の送風モータ駆動情報設定処理を説明する。図59は、ランプ/駆動制御部150における送風モータ駆動情報設定処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、上記ステップR6のモータ駆動情報設定処理内で行われる。
まず、ランプCPU150aは、ステップR6−1において、受信した演出指示コマンドが当確演出パターンコマンドであるか否かを判定し、当確演出パターンコマンドでない場合(ステップR6−1:No)には、今回の送風モータ駆動情報設定処理を終了し、当確演出パターンコマンドである場合(ステップR6−1:Yes)には、ステップR6−2に処理を移す。
ランプCPU150aは、ステップR6−2において、当確演出の実行タイミングを特定するための変動演出パターンコマンドを受信済みであるか否かを判定し、受信済みでない場合(ステップR6−2:No)には、今回の送風モータ駆動情報設定処理を終了し、受信済みの場合(ステップR6−2:Yes)には、ステップR6−3において、当確演出パターンから変動演出パターンにより規定される変動演出における当確演出の開始フレーム数を特定(算出)する。
ランプCPU150aは、ステップR6−4において、特定したフレーム数に同期調整値(2)を加算した値を当確演出開始カウンタにセットし、ステップR6−5において、当確演出実行値(300=約10秒分)を当確演出終了カウンタにセットし、送風モータ駆動パターンをセットし、今回の送風モータ駆動情報設定処理を終了する。
このようにすることで、フレーム更新タイミングが到来する(1/30秒)毎に実行される上記ステップR10の送風モータ駆動処理において、当確演出開始カウンタが1ずつ減算され、当確演出開始カウンタが0になると送風装置21の送風モータの駆動制御(確確演出の実行)が開始される。また、当確演出開始カウンタが0になった後は当確演出終了カウンタが1ずつ減算され、当確演出終了カウンタが0(当確演出の開始から約10秒後)になると送風モータの駆動制御(当確演出の実行)が終了(停止)される。
(当確演出の開始前後のタイミングチャート)
図60は、変動演出パターン24のリーチ開始1フレーム目で当確演出を開始する場合の当確演出の開始前後の各種タイミングを示すタイミングチャートである。
この図において統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御される送風装置21の制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T1のタイミングは、変動演出が開始されてから149フレーム目となるタイミングであって演出図柄70aの通常変動が行われる通常変動期間(約5秒)の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21は作動(駆動)しておらず、第1フレームバッファへの画像データb(背景画像、各種変動演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データaの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には通常変動演出表示画面aが表示された状態となる。
T2のタイミングは、変動演出が開始されてから150フレーム目となるタイミングであって演出図柄70aの通常変動が行われる通常変動期間の最後のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21は作動(駆動)しておらず、第2フレームバッファへの画像データc(背景画像、リーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データbの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には通常変動演出表示画面bが表示された状態となる。
T3のタイミングは、変動演出が開始されてから151フレーム目となるタイミングであってリーチ演出が行われるリーチ変動期間に切り替わるフレーム更新タイミング(リーチ開始1フレーム目)である。このタイミングにおいて、送風装置21の作動(駆動)が開始され、第1フレームバッファへの画像データd(背景画像、リーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データcの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはリーチ変動演出表示画面cが表示された状態となる。
T4のタイミングは、変動演出が開始されてから152フレーム目となるタイミングであってリーチ演出が行われるリーチ変動期間の途中のフレーム更新タイミングとなっている。このタイミングにおいて、送風装置21の作動(駆動)が継続しており、第2フレームバッファへの画像データe(背景画像、リーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データdの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはリーチ変動演出表示画面dが表示された状態となる。
T5のタイミングは、変動演出が開始されてから153フレーム目となるタイミングであってリーチ演出が行われるリーチ変動期間の途中のフレーム更新タイミングとなっている。このタイミングにおいて、送風装置21の作動(駆動)が継続しており、第1フレームバッファへの画像データf(背景画像、リーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データeの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはリーチ変動表示画面eが表示された状態となる。
このように、画像表示装置に所定の演出画像(リーチ演出を開始する画像データc)が表示されるフレーム更新タイミングに合わせて(同期して)送風装置21を用いた当確演出が開始するため、フレーム更新タイミングとズレた状態で当確演出(報知演出)が開始する場合と比べて、当確演出(報知演出)に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(当確演出の終了前後のタイミングチャート)
図61は、変動演出パターン24のリーチ開始1フレーム目で開始した当確演出の終了前後の各種タイミングを示すタイミングチャートである。
この図において統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御される送風装置21の制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T7のタイミングは、変動演出が開始されてから448フレーム目となるタイミングであってSPリーチ演出Aが行われるSPリーチ変動期間(約15秒)の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21の作動(駆動)が継続しており、第1フレームバッファへの画像データh(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データgの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはSPリーチ変動演出表示画面gが表示された状態となる。
T8のタイミングは、変動演出が開始されてから449フレーム目となるタイミングであってSPリーチ演出Aが行われるSPリーチ変動期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21の作動(駆動)が継続しており、第2フレームバッファへの画像データi(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データhの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはSPリーチ変動演出表示画面hが表示された状態となる。
T9のタイミングは、変動演出が開始されてから450フレーム目となるタイミングであってSPリーチ演出Aが行われるSPリーチ変動期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21の作動(駆動)が継続しており、第1フレームバッファへの画像データj(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データiの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはSPリーチ変動演出表示画面iが表示された状態となる。
T10のタイミングは、変動演出が開始されてから451フレーム目となるタイミングであってSPリーチ演出Aが行われるSPリーチ変動期間の途中のタイミングとなっている。このタイミングにおいて、約10秒間(300フレーム)に亘って駆動されていた送風装置21の作動(駆動)が停止され、第2フレームバッファへの画像データk(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データjの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはSPリーチ変動演出表示画面dが表示された状態となる。
T11のタイミングは、変動演出が開始されてから452フレーム目となるタイミングであってSPリーチ演出Aが行われるSPリーチ変動期間の途中のタイミングとなっている。このタイミングにおいて、送風装置21の作動(駆動)が停止しており、第1フレームバッファへの画像データl(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され第2フレームバッファに描画されていた画像データkの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはSPリーチ変動演出表示画面kが表示された状態となる。
このように、画像表示装置に所定の演出画像(SPリーチ演出を行うための画像データj)が表示されるフレーム更新タイミングに合わせて(同期して)送風装置21を用いた当確演出が終了するため、フレーム更新タイミングとズレた状態で当確演出(報知演出)が終了する場合と比べて、遊技者が違和感を覚えることを軽減することができるとともに、当確演出(報知演出)にメリハリを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(当確演出の演出例)
図62は、変動演出パターン24のリーチ開始1フレーム目で当確演出を開始する場合演出例を示す図であり、具体的には、図62(a)は、通常変動期間の途中における演出例であり、図62(b)は、リーチ変動期間の開始時(図60のT3のタイミング)における演出例であり、図62(c)は、SPリーチ変動期間の序盤における演出例であり、図62(d)は、SPリーチ変動期間の中盤(図61のT10のタイミング)における演出例である。
図62(a)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや演出図柄画像ZGである演出図柄70a等が表示され、左側の変動表示領域に「7」の演出図柄70aを停止表示(仮停止)しつつ中央と右側の変動表示領域で演出図柄70aを上下方向に移動表示させることで通常変動演出(リーチ前変動演出)が実行されている。このとき、送風装置21の作動(駆動)が停止しているため当確演出は実行されていない。
図62(b)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや演出図柄画像ZGである演出図柄70aやリーチ演出画像EG1である文字等が表示され、左右の変動表示領域に「7」の演出図柄70aを停止表示(仮停止)しつつ中央の変動表示領域で演出図柄70aを移動表示させることや、「リーチ!」の文字を拡縮するようにアクション表示させることによってリーチ変動演出が実行される。このとき、送風装置21が作動(駆動)して発射ハンドル15の送風口15dから遊技者に向けて風(空気)が送出されることで当確演出が開始される。
図62(c)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや演出図柄画像ZGやSPリーチ演出画像EG2であるキャラクタ等が表示され、画面右下に移動した変動表示領域のうち左右の変動表示領域に「7」の演出図柄70aを停止表示しつつ中央の変動表示領域で演出図柄70aを移動表示させることや、キャラクタを対峙するように表示することによってSPリーチ変動演出が実行されている。このとき、送風装置21が作動(駆動)した状態を維持して当確演出が継続して実行されている。
図62(d)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや演出図柄画像ZGやSPリーチ演出画像EG2であるキャラクタ等が表示され、画面右下に移動した変動表示領域のうち左右の変動表示領域に「7」の演出図柄70aを停止表示しつつ中央の変動表示領域で演出図柄70aを移動表示させることや、キャラクタを対決しているようにアクション表示させることでSPリーチ変動演出が実行されている。このとき、送風装置21の作動(駆動)が停止して当確演出の実行が終了する。
(確確演出の開始前後のタイミングチャート1)
図63は、変動演出パターン43の昇格演出Bにおいて演出ボタン17が操作された場合である昇格確定1フレーム目に確確演出を開始する場合の確確演出の開始前後の各種タイミングを示すタイミングチャートである。
この図において統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御されるハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T1のタイミングは、変動演出が開始されてから1557フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、演出ボタン17(演出ボタン検出スイッチ17a)を有効とする有効期間が発生した状態となっているが、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75は作動していない。
また、T1のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データl(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像、操作促進画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データkの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面kが表示された状態となる。
T2のタイミングは、変動演出が開始されてから1558フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、有効期間が発生した状態となっているが、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75は作動していない。
また、T2のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データm(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像、操作促進画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データlの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面lが表示された状態となる。
T3のタイミングは、変動演出が開始されてから1558フレーム目の途中のタイミングであって演出ボタン17の操作が演出ボタン検出スイッチ17aによって検出されたタイミングである。このタイミングにおいて、有効期間が終了して演出制御部130mから特別操作演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信される。
T4のタイミングは、変動演出が開始されてから1559フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150は特別操作演出パターンコマンドを受信しているが、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動は開始されない。
また、T4のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データn(背景画像、昇格成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データmの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面mが表示された状態となる。
T5のタイミングは、変動演出が開始されてから1560フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動が開始される。
また、T5のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データo(背景画像、昇格成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データnの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面nが表示された状態となり、音声出力装置9から一発告知音の出力が開始される。
T6のタイミングは、変動演出が開始されてから1561フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動が継続している。
また、T6のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データp(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データoの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面oが表示された状態となり、音声出力装置9からの一発告知音の出力が継続される。
このように、特別操作演出パターンコマンドを受信したフレーム数から2フレーム(上述した同期調整値)後となる昇格成功演出を開始する画像データnが表示されるフレーム更新タイミングに合わせて音声出力装置9やハンドル発光装置15cを用いた確確演出が開始されるため、フレーム更新タイミングとズレた状態で確確演出(報知演出)が開始する場合と比べて、確確演出(報知演出)に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(確確演出の開始前後のタイミングチャート2)
図64は、変動演出パターン43の昇格演出Bにおいて演出ボタン17の操作がなかった場合の確確演出の開始前後の各種タイミングを示すタイミングチャートである。
この図において統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御されるハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T1のタイミングは、変動演出が開始されてから1574フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、演出ボタン17(演出ボタン検出スイッチ17a)を有効とする有効期間が発生した状態となっているが、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75は作動していない。
また、T1のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データn(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像、操作促進画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データmの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面mが表示された状態となる。
T2のタイミングは、変動演出が開始されてから1575フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、有効期間が発生した状態となっているが、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75は作動していない。
また、T2のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データo(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像、操作促進画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データnの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面nが表示された状態となる。
T3のタイミングは、変動演出が開始されてから1575フレーム目の途中のタイミングであって所定時間(約1.5秒)に亘って発生していた有効期間が終了したタイミングである。このタイミングにおいて、演出制御部130mから特別操作演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信される。
T4のタイミングは、変動演出が開始されてから1576フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150は特別操作演出パターンコマンドを受信しているがハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動は開始されない。
また、T4のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データp(背景画像、昇格成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データoの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面oが表示された状態となる。
T5のタイミングは、変動演出が開始されてから1577フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動が開始される。
また、T5のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データq(背景画像、昇格成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データpの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面pが表示された状態となり、音声出力装置9から一発告知音の出力が開始される。
T6のタイミングは、変動演出が開始されてから1578フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動が継続している。
また、T6のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データr(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データqの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面oが表示された状態となり、音声出力装置9からの一発告知音の出力が継続される。
このように、特別操作演出パターンコマンドを受信したフレーム数から2フレーム(上述した同期調整値)後となる昇格成功演出を開始する画像データpが表示されるフレーム更新タイミングに合わせて音声出力装置9やハンドル発光装置15cを用いた確確演出が開始されるため、フレーム更新タイミングとズレた状態で確確演出(報知演出)が開始する場合と比べて、確確演出(報知演出)に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、有効期間中に遊技者による演出ボタン17の操作がなくても有効期間の終了時に確確演出(報知演出)が実行されるため、演出ボタン17の操作を忘れたり、演出ボタン17の操作が恥ずかしかったりする遊技者に対しても確確演出(報知演出)を体験させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、有効期間中に演出ボタン17の操作が行われた場合の確確演出と、有効期間中に演出ボタンの操作が行われなかった場合の確確演出とで、確確演出の実行期間を異ならせたり、ハンドル発光装置15cの発光態様を異ならせたり、音声出力装置9から出力される一発告知音を異ならせたりするなど、確確演出の演出態様が異なるようにしてもよい。
また、有効期間中に演出ボタン17の操作が行われたが、演出制御部130mからの特別操作演出パターンコマンドを統括制御部141やランプ/駆動制御部150が取りこぼすなどで正常に受信できない場合(ビット落ち等)には、確確演出(報知演出)を実行しないようにしてもよい。
また、例えば、有効期間(有効時間)の発生からの時間を計測しておき、有効期間(有効時間)が終了した時点若しくは所定フレーム数(所定期間経過)後に特別操作演出パターンコマンドを正常に受信できていないと判断した場合に、次のフレーム更新タイミング若しくは数フレーム後となるフレーム更新タイミングに合わせて確確演出(報知演出)を実行するようにしてもよい。このようにすると、コマンドを正常に受信できないことで報知演出が実行されなくなってしまうことがなくなり、遊技の興趣が低減することを抑制することができる。
(確確演出の終了前後のタイミングチャート)
図65は、変動演出パターン43の昇格演出期間中に開始した確確演出の終了前後の各種タイミングを示すタイミングチャートである。
この図において統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御される送風装置21の制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T7のタイミングは、変動演出が開始されてから1590フレーム目となるタイミングであって昇格演出Bが行われる昇格演出期間の最終のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15c及び可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動(駆動)が継続しており、第1フレームバッファへの画像データs(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データrの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面rが表示された状態となる。
T8のタイミングは、変動演出が開始されてから1620フレーム目となるタイミングであって演出図柄70aに揺れ変動(仮停止)を行わせる揺れ変動期間の最初のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動(駆動)が停止し、第1フレームバッファへの画像データu(背景画像、揺れ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データt(背景画像、揺れ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像)の画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には揺れ変動演出表示画面tが表示された状態となる。つまり、揺れ変動演出表示画面tが表示されるフレーム更新タイミングに合わせて可動演出部材73用の盤用駆動装置75の作動(駆動)が停止する。
T9のタイミングは、変動演出が開始されてから1621フレーム目となるタイミングであって演出図柄70aに揺れ変動を行わせる揺れ変動期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データv(背景画像、揺れ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データuの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には揺れ変動演出表示画面uが表示された状態となる。
T10のタイミングは、変動演出が開始されてから1635フレーム目となるタイミングであって演出図柄70aに本停止を行わせる変動停止期間の最初のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cの作動が停止され、第2フレームバッファへの画像データx(背景画像、停止演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データw(背景画像、停止演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には変動停止演出表示画面wが表示された状態となる。
このように、画像表示装置に所定の演出画像(変動停止演出を行うための画像データw)が表示されるフレーム更新タイミングに合わせて(同期して)ハンドル発光装置15cを用いた確確演出が終了するため、フレーム更新タイミングとズレた状態で確確演出(報知演出)が終了する場合と比べて、遊技者が違和感を覚えることを軽減することができるとともに、確確演出(報知演出)にメリハリを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出図柄70aが本停止して(変動停止演出が行われて)いるときに確確演出(報知演出)が実行されないため、大当たり遊技が発生することに対する遊技者の高揚感を確確演出によって阻害することがなくなり、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
(確確演出の演出例)
図66は、変動演出パターン43の昇格演出期間において演出ボタンが操作された場合に確確演出を開始する場合の演出例を示す図であり、具体的には、図66(a)は、昇格演出期間の前半における演出例であり、図66(b)は、昇格演出期間の中盤における演出例であり、図66(c)は、揺れ変動期間における演出例であり、図66(d)は、変動停止期間における演出例である。
図66(a)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや演出図柄画像ZGである演出図柄70aの組み合わせ(「555」〜「888」の4種類)や操作促進画像SG(演出ボタン17を示す演出ボタン画像と有効期間の残り時間を示すタイムゲージ画像と演出ボタン17の操作を促す文字画像)等が表示され、画面中央に表示される操作促進画像SGの周囲で演出図柄70aを円環状に移動表示させることで昇格演出が実行されている。また、タイムゲージ画像のゲージ幅を減らすようにアクション表示させることで操作促進演出が実行されている。このとき、ハンドル発光装置15cが作動していないため確確演出は実行されていない。
図66(b)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや昇格後の演出図柄画像ZGである演出図柄70aの組み合わせ(「777」)や昇格成功演出画像EG3が表示され、画面中央に表示される昇格成功演出画像EG3の前方に可動演出部材73が移動(落下)することによって昇格成功演出が実行されている。また、ハンドル発光装置15cがハンドルLED発光パターン1で発光され、音声出力装置9から一発告知音が出力されることで確確演出が実行されている。
図66(c)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや昇格後の演出図柄画像ZGである演出図柄70aの組み合わせ(「777」)が表示され、画面中央で演出図柄70aの組み合わせ(「777」)が揺れ動作させることで揺れ変動演出が実行されている。また、音声出力装置9からの一発告知音の出力が停止しているが、ハンドル発光装置15cがハンドルLED発光パターン1で発光されることで確確演出が実行されている。
図66(d)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや昇格後の演出図柄画像ZGである演出図柄70aの組み合わせ(「777」)が表示され、画面中央で演出図柄70aの組み合わせ(「777」)が停止表示されることで変動停止演出が実行されている。このとき、ハンドル発光装置15cの作動が停止して確確演出が終了した状態となっている。つまり、確確演出が演出図柄70aの本停止のタイミングで終了するようになっている。
(昇格告知演出の開始前後のタイミングチャート)
図67は、実質13ラウンドの16ラウンド確変大当たり遊技中の昇格演出から8ラウンド目が開始されるタイミングで昇格告知演出(本発明の報知演出に相当)を開始する場合の昇格告知演出の開始前後の各種タイミングを示すタイミングチャートである。
この図において統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御されるハンドル発光装置15cの制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T1のタイミングは、大当たり遊技の7ラウンド目が開始されてから484フレーム目となるタイミングであって7ラウンドの閉鎖時間(インターバル)の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cは作動していない。
また、T1のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データd(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データc(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面cが表示された状態となる。つまり、昇格演出を実行している状態となっている。
T2のタイミングは、大当たり遊技の7ラウンド目が開始されてから485フレーム目となるタイミングであって7ラウンドの閉鎖時間(インターバル)の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cは作動していない。
また、T2のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データe(背景画像、昇格演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データdの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面dが表示された状態となる。つまり、昇格演出を実行している状態となっている。
T3のタイミングは、大当たり遊技の7ラウンド目が開始されてから485フレーム目の途中のタイミングであって主制御基板110が7ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)を終了させて8ラウンド目を開始させるタイミングである。このタイミングにおいて、主制御基板110から開放8回目用(8ラウンド)のラウンド指定コマンドが演出制御基板130(演出制御部130m)に送信される。
T4のタイミングは、大当たり遊技の7ラウンド目が開始されてから485フレーム目の途中のタイミングであって演出制御部130mが主制御基板110から受信したラウンド指定コマンドによって7ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)の終了を認識して8ラウンド目の演出を開始させるタイミングである。このタイミングにおいて、演出制御部130mから特別ラウンド演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信される。
T5のタイミングは、大当たり遊技の7ラウンド目が開始されてから486フレーム目のタイミングであって7ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)の最終となるフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150は特別ラウンド演出パターンコマンドを受信しているがハンドル発光装置15cの作動は開始されない。
また、T5のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データf(背景画像、昇格成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データeの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面eが表示された状態となる。
T6のタイミングは、大当たり遊技の8ラウンド目の1フレーム目となるタイミングであって7ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)から8ラウンド目のラウンド演出に切り替わるフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cの作動が開始される。
また、T6のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データg(背景画像、昇格成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データfの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格成功演出表示画面fが表示された状態となり、音声出力装置9から昇格告知音の出力が開始される。
T7のタイミングは、大当たり遊技の8ラウンド目が開始されてから2フレーム目となるタイミングであって昇格成功演出を実行途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cの作動が継続している。
また、T7のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データh(背景画像、昇格成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データgの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面gが表示された状態となり、音声出力装置9からの昇格告知音の出力が継続される。
このように、特別ラウンド演出パターンコマンドを受信したフレーム数から2フレーム(上述した同期調整値)後に画像表示装置に所定の演出画像(昇格成功演出を開始する画像データf)が表示されるフレーム更新タイミングに合わせて音声出力装置9やハンドル発光装置15cを用いた昇格告知演出が開始されため、フレーム更新タイミングとズレた状態で昇格告知演出(報知演出)が開始する場合と比べて、昇格告知演出に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、遊技者にとって有利な(価値の高い)大当たり遊技と遊技者にとって不利な(価値の低い)大当たり遊技の境目となるラウンド遊技の開始時、つまり、遊技の進行状況に応じたタイミングで昇格告知演出(報知演出)を実行するため、昇格告知演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、主制御基板110から送信されたラウンド指定コマンドを演出制御部130mが取りこぼすなどで正常に受信できなかったりした場合(ビット落ち等)や、演出制御部130mから送信された特別ラウンド演出パターンコマンドを統括制御部141やランプ/駆動制御部150が取りこぼすなどで正常に受信できなかったりした場合(ビット落ち等)には、昇格告知演出(報知演出)を実行しないようにしてもよい。
また、例えば、ラウンド遊技終了後からのインターバル時間を計測しておき、インターバル時間が経過(昇格演出や継続演出が終了)した時点若しくは所定フレーム数(所定期間経過)後にコマンドを正常に受信できていないと判断した場合に、次のフレーム更新タイミング若しくは数フレーム後となるフレーム更新タイミングに合わせて昇格告知演出(報知演出)を実行するようにしてもよい。このようにすると、コマンドを正常に受信できないことで報知演出が実行されなくなってしまうことがなくなり、遊技の興趣が低減することを抑制することができる。
(昇格告知演出の演出例)
図68は、実質13ラウンドの16ラウンド確変大当たり遊技の8ラウンド目の開始時に昇格告知演出(本発明の報知演出に相当)を開始する場合の演出例を示す図であり、具体的には、図68(a)は、昇格演出の前半における演出例であり、図68(b)は、昇格演出の後半における演出例であり、図68(c)は、8ラウンド目のラウンド演出の開始時における演出例であり、図68(d)は、8ラウンド目のラウンド演出の途中における演出例である。
図68(a)及び図68(b)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや昇格演出画像(昇格成功を示す「BIG」画像EG4と昇格失敗を示す「MIDLE」画像EG5)等が表示され、画面左側に表示される「BIG」画像EG4と画面右側に表示される「MIDLE」画像EG5とが押し合いをするようにアクション表示させることで昇格演出(ラウンド中昇格演出)が実行されている。このとき、ハンドル発光装置15cが作動していないため、昇格告知演出は実行されていない。
図68(c)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや「BIG」画像EG4や紙吹雪画像EG6等が表示され、画面中央に「BIG」画像EG4が拡大表示されつつ紙吹雪画像EG6が落下するようにアクション表示されることによって昇格成功演出が実行されている。また、ハンドル発光装置15cがハンドルLED発光パターン2で発光され、音声出力装置9から昇格告知音が出力されることで昇格告知演出が実行されている。
図68(d)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや「BIG」画像EG4やキャラクタ画像EG7等が表示され、キャラクタ画像EG7が「BIG」画像EG4を槍で突き刺したように表示されることによって8ラウンド目のラウンド演出が実行されている。また、ハンドル発光装置15cがハンドルLED発光パターン2で発光されることで昇格告知演出が実行されている。
(継続告知演出の開始前後のタイミングチャート)
図69は、実質16ラウンドの16ラウンド確変大当たり遊技中の継続演出から9ラウンド目が開始されるタイミングで継続告知演出(本発明の報知演出に相当)を開始する場合の継続告知演出の開始前後の各種タイミングを示すタイミングチャートである。
この図において、統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御されるハンドル発光装置15cの制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T1のタイミングは、大当たり遊技の8ラウンド目が開始されてから478フレーム目となるタイミングであって8ラウンドの閉鎖時間(インターバル)の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cは作動していない。
また、T1のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データe(背景画像、継続演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データd(背景画像、継続演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には継続演出表示画面dが表示された状態となる。つまり、継続演出を実行している状態となっている。
T2のタイミングは、大当たり遊技の8ラウンド目が開始されてから479フレーム目となるタイミングであって8ラウンドの閉鎖時間(インターバル)の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cは作動していない。
また、T2のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データf(背景画像、継続演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データeの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には昇格演出表示画面eが表示された状態となる。つまり、継続演出を実行している状態となっている。
T3のタイミングは、大当たり遊技の8ラウンド目が開始されてから479フレーム目の途中のタイミングであって主制御基板110が8ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)を終了させて9ラウンド目を開始させるタイミングである。このタイミングにおいて、主制御基板110から開放9回目用(9ラウンド)のラウンド指定コマンドが演出制御基板130(演出制御部130m)に送信される。
T4のタイミングは、大当たり遊技の8ラウンド目が開始されてから479フレーム目の途中のタイミングであって演出制御部130mが主制御基板110から受信したラウンド指定コマンドによって8ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)の終了を認識して9ラウンド目の演出を開始させるタイミングである。このタイミングにおいて、演出制御部130mから特別ラウンド演出パターンコマンドが表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150に送信される。
T5のタイミングは、大当たり遊技の8ラウンド目が開始されてから480フレーム目のタイミングであって8ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)の最終となるフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、表示/音声制御部140及びランプ/駆動制御部150は特別ラウンド演出パターンコマンドを受信しているがハンドル発光装置15cの作動は開始されない。
また、T5のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データg(背景画像、継続成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データfの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には継続演出表示画面fが表示された状態となる。
T6のタイミングは、大当たり遊技の9ラウンド目の1フレーム目となるタイミングであって8ラウンド目の閉鎖時間(インターバル)から9ラウンド目のラウンド演出に切り替わるフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cの作動が開始される。
また、T6のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データh(背景画像、継続成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データgの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には継続成功演出表示画面gが表示された状態となり、音声出力装置9から継続告知音の出力が開始される。つまり、継続成功演出を開始する画像データgが表示されるフレーム更新タイミングに合わせて音声出力装置9やハンドル発光装置15cを用いた継続告知演出が開始されるように設定されている。
T7のタイミングは、大当たり遊技の9ラウンド目が開始されてから2フレーム目となるタイミングであって継続成功演出を実行途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cの作動が継続している。
また、T7のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データi(背景画像、継続成功演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データhの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置には継続成功演出表示画面hが表示された状態となり、音声出力装置9からの継続告知音の出力が継続される。
このように、特別ラウンド演出パターンコマンドを受信したフレーム数から2フレーム(上述した同期調整値)後に画像表示装置に所定の演出画像(継続成功演出を開始する画像データg)が表示されるフレーム更新タイミングに合わせて音声出力装置9やハンドル発光装置15cを用いた継続告知演出が開始されため、フレーム更新タイミングとズレた状態で継続告知演出(報知演出)が開始する場合と比べて、継続告知演出に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、遊技者にとって有利な(価値の高い)大当たり遊技と遊技者にとって不利な(価値の低い)大当たり遊技の境目となるラウンド遊技の開始時、つまり、遊技の進行状況に応じたタイミングで継続告知演出(報知演出)を実行するため、継続告知演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、主制御基板110から送信されたラウンド指定コマンドを演出制御部130mが取りこぼすなどで正常に受信できなかったりした場合(ビット落ち等)や、演出制御部130mから送信された特別ラウンド演出パターンコマンドを統括制御部141やランプ/駆動制御部150が取りこぼすなどで正常に受信できなかったりした場合(ビット落ち等)には、継続告知演出(報知演出)を実行しないようにしてもよい。
また、ラウンド遊技終了後からのインターバル時間を計測しておき、インターバル時間が経過(昇格演出や継続演出が終了)した時点若しくは所定フレーム数(所定期間経過)後にコマンドを正常に受信できていないと判断した場合に、次のフレーム更新タイミング若しくは数フレーム後となるフレーム更新タイミングに合わせて継続告知演出(報知演出)を実行するようにしてもよい。このようにすると、コマンドを正常に受信できないことで報知演出が実行されなくなってしまうことがなくなり、遊技の興趣が低減することを抑制することができる。
(継続告知演出の演出例)
図70は、実質16ラウンドの16ラウンド確変大当たり遊技の9ラウンド目の開始時に継続告知演出を開始する場合の演出例を示す図であり、具体的には、図70(a)は、継続演出の前半における演出例であり、図70(b)は、継続演出の後半における演出例であり、図70(c)は、9ラウンド目のラウンド演出の開始時における演出例であり、図70(d)は、9ラウンド目のラウンド演出の途中における演出例である。
図70(a)及び図70(b)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや継続演出画像(継続成功を示す「継続」画像EG8と継続失敗を示す「失敗」画像EG9)等が表示され、画面左側に表示される「継続」画像EG8と画面右側に表示される「失敗」画像EG9とが押し合いをするようにアクション表示させることで継続演出(ラウンド中継続演出)が実行されている。このとき、ハンドル発光装置15cが作動していないため、継続告知演出は実行されていない。
図70(c)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや「継続」画像EG8や紙吹雪画像EG6等が表示され、画面中央に「継続」画像EG8が拡大表示されつつ紙吹雪画像EG6が落下するようにアクション表示されることによって継続成功演出が実行されている。また、ハンドル発光装置15cがハンドルLED発光パターン2で発光され、音声出力装置9から継続告知音が出力されることで継続告知演出が実行されている。
図70(d)に示す演出例では、第1画像表示装置70(メイン液晶)に背景画像HGや「継続」画像EG8やキャラクタ画像EG10等が表示され、キャラクタ画像EG10が「継続」画像EG8を槍で突き刺したように表示されることによって9ラウンド目のラウンド演出が実行されている。また、ハンドル発光装置15cがハンドルLED発光パターン2で発光されることで昇格告知演出が実行されている。
(変形例)
図71は、一発告知予告演出(当確演出、確確演出)の変形例を示すタイミングチャートである。図71に示す変形例では、当確演出の実行タイミングと確確演出の実行タイミングとが同じ実行タイミングに決定された場合に、確確演出の実行タイミングを当確演出の実行が終了したタイミングに変更(遅延)する点において上述した実施形態とは異なっている。
図71では、変動演出パターン24における変動開始1フレーム目に当確演出と確確演出の実行タイミングとが決定された場合を例に挙げて説明する。
この図において、統括制御部141(画像制御部145)によって制御される演出画像の更新周期(フレーム更新タイミング)とランプ/駆動制御部150によって制御されるハンドル発光装置15cの制御周期は1/30秒で同期(同調)している。
T7のタイミングは、変動演出が開始されてから299フレーム目となるタイミングであってリーチ演出が行われるリーチ変動期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21が作動して当確演出が実行されているが、ハンドル発光装置15cは作動していないため確確演出は実行されていない。
また、T7のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データi(背景画像、リーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データhの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはリーチ変動演出表示画面hが表示された状態となる。
T8のタイミングは、変動演出が開始されてから300フレーム目となるタイミングであってリーチ変動期間の最終のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21が作動して当確演出が実行されているが、ハンドル発光装置15cは作動していないため確確演出は実行されていない。
また、T8のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データj(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データiの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはリーチ変動演出表示画面iが表示された状態となる。
T9のタイミングは、変動演出が開始されてから301フレーム目となるタイミングであってリーチ変動期間からSPリーチ演出が行われるSPリーチ変動期間に切り替わるフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、送風装置21の作動が停止して当確演出が終了し、ハンドル発光装置15cが作動して確確演出が開始される。
また、T9のタイミングにおいて、第1フレームバッファへの画像データk(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第1フレームバッファに描画されていた画像データjの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはSPリーチ変動演出表示画面jが表示された状態となり、音声出力装置9から一発告知音の出力が開始される。
T10のタイミングは、変動演出が開始されてから302フレーム目となるタイミングであってSPリーチ変動期間の途中のフレーム更新タイミングである。このタイミングにおいて、ハンドル発光装置15cの作動が継続している。
また、T10のタイミングにおいて、第2フレームバッファへの画像データl(背景画像、SPリーチ演出画像、各種図柄画像、各種アイコン画像等)の描画が開始され、第2フレームバッファに描画されていた画像データkの画像表示装置への表示が開始され、画像表示装置にはSPリーチ変動演出表示画面kが表示された状態となり、音声出力装置9からの一発告知音の出力が継続される。
このように、変動演出の開始から約10秒後となるSPリーチ演出を開始する画像データjが表示されるフレーム更新タイミングに合わせて送風装置21を用いた当確演出が終了し、当確演出と切り替わるように音声出力装置9やハンドル発光装置15cを用いた確確演出が開始されるように設定されている。そのため、当確演出と確確演出とが互いに阻害し合うことなく実行されることになり、演出効果が向上して遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、上記変形例では、当確演出の実行タイミングと確確演出の実行タイミングとが同じ実行タイミングに決定された場合に、確確演出の実行タイミングを当確演出の実行が終了したタイミング(フレーム数)まで遅延させるようにしていたが、これに限られるものではなく、当確演出の実行が終了したことを判定して(契機として)確確演出の実行を開始するようにしてもよい。
また、当確演出が終了したタイミングで確確演出の実行を開始するのではなく、当確演出が終了してから所定期間(数フレーム)経過後に確確演出を実行するようにしてもよく、所定期間を抽選によって決定するようにしてもよい。このような形態で確確演出を実行する場合であっても、フレーム更新タイミングに合わせて確確演出を開始し、フレーム更新タイミングに合わせて確確演出を終了させることが望ましい。
なお、本実施形態では、確確演出を確変大当たりとなることを確定的に告知(報知)するものとしたが、遊技者にとって最も有利となる確変大当たり(例えば、16ラウンド確変大当たり)となることを確定的に告知(報知)するものとしてもよい。このようにすると、確確演出が実行された場合の遊技者の高揚感を効果的に高めることが可能となる。
また、本実施形態では、確確演出をハンドル発光装置15cの発光と音声出力装置9からの一発告知音によって構成したが、画像表示装置への確確演出画像の表示を合わせてもよいし、可動演出部材73の動作を組み合わせてもよいし、それらの中の任意の一つだけを実行するようにしてもよいし、それらの任意の組み合わせとしてもよい、
また、本実施形態では、1つの変動表示中に1回しか確確演出が実行されないようになっていたが、実行タイミングをずらして複数回実行するようにしてもよいし、複数回実行する場合であっても、所定回数を超えない範囲に制限するようにしてもよい。このようにすると、確確演出の希少性を極端に損なうことなく演出効果を高めることが可能となる。
なお、本実施形態では、昇格演出Bの有効期間において演出ボタン17の操作を演出ボタン検出スイッチ17aで検出すると、次のフレーム更新タイミングで昇格成功演出画像の描画を開始し、画像表示装置に昇格成功演出画像が表示されるフレーム更新タイミングで確確演出を実行するようになっていたが、それとは別に、演出ボタン17の操作を演出ボタン検出スイッチ17aで検出してから数フレーム(例えば10フレーム)後となるフレーム更新タイミングで昇格成功演出画像の描画を開始し、画像表示装置に昇格成功演出画像が表示されるフレーム更新タイミングで確確演出を実行するような遅れ確確演出を実行してもよい。このようにすると、確確演出のバリエーションが増えるほか、演出ボタン17の操作時の遊技者の期待感や焦燥感を煽ることができ、遊技の興趣が向上する。
また、本実施形態では、昇格演出Bに基づく有効期間が発生した場合には、演出ボタン17の操作があった場合であっても、演出ボタン17の操作がなかった場合であっても昇格成功演出や確確演出が実行されるようになっていたが、操作演出A〜Cに基づく有効期間が発生した場合には、演出ボタン17の操作があった場合にだけ操作演出を実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、当確演出や確確演出を実行するか否かを変動演出パターンの決定とは別個の抽選によって決定していたが、変動演出パターンと当確演出や確確演出を実行するか否かや実行タイミングを対応付けておき、抽選なしで当確演出を実行するか否かや実行タイミングを決定するようにしてもよい。このようにすると、演出制御部の制御負担を軽くすることが可能となる。
なお、本実施形態では、時短遊技状態中において発射ハンドル15を右側に最大限までひねることで右側の遊技領域に向けて遊技球を発射して遊技を行うようにしているが、時短遊技状態中においては遊技者が発射ハンドル15を適切に握っていないケースがあることから、送風装置21による確確演出を実行しないようにしてもよい。その代わりに、ハンドル発光装置15cを用いて確確演出を実行するようにしてもよい。このようにすると、時短遊技状態において確確演出が実行されたことを遊技者が気付かないという不都合を解消することが可能となる。
また、本実施形態では、報知演出として当確演出、確確演出、昇格告知演出、継続告知演出を実行しているが、大当たり遊技中に保留記憶の事前判定を行い、当該保留記憶によって大当たり遊技の終了後に大当たりとなる保留内連チャンが発生することを大当たり遊技の終了までに確定的に告知(報知)する保留連演出を実行するようにしてもよい。また、保留連演出を実行する場合には、ハンドル発光装置15cの作動させるようにしてもよいし、音声出力装置9から告知音の出力を行うようにしてもよいし、送風装置21を作動させるようにしてもよいし、それらの任意の組み合わせを行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、昇格演出及び継続演出を所定のラウンドの閉鎖時間(インターバル)中に行うものとしたが、所定のラウンドの開放時間から閉鎖時間にかけて行うようにしてもよい。このようにすると、昇格演出や継続演出の実行時間を長く確保することができ、興趣性の高い演出を実行することが可能となる。
なお、本実施形態では、統括制御部141のメイン処理でステップT7〜ステップT13の処理を行うようにしたが、統括制御部141のVブランク割込処理のステップT32の処理の代わりにステップT7〜ステップT13の処理を実行するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ランプ/駆動制御部150のメイン処理でステップR7〜ステップR10の処理を行うようにしたが、ランプ/駆動制御部150のVブランク割込処理のステップR31の代わりにステップR7〜ステップR10の処理を実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、画像制御部145(VDP)によって第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置(サブ液晶)に画像データ(演出画像)を表示させるフレームレート(フレーム更新タイミング、フレーム更新周期)と、ハンドル発光装置15cや送風装置21の制御周期とを同期(同調)させるために、画像制御部145(VDP)から出力されるVブランク信号を統括制御部141及びランプ/駆動制御部150に入力させるようにしたが、ランプ/駆動制御部150に例えば1msで更新されるタイマカウンタを設け、そのタイマカウンタによってフレームレートと同じ33msを計測することによってハンドル発光装置15cや送風装置21の作動制御の同期(同調)を図るようにしてもよい。
なお、本実施形態では、画像制御部145(VDP)によって第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置(サブ液晶)に画像データ(演出画像)を表示させるフレームレートを30fps(1/30秒=約33ms)としたが、第1画像表示装置70(メイン液晶)に画像データ(演出画像)を表示させるフレームレートを60fps(1/60秒=約16.6ms)とし、第2画像表示装置71(サブ液晶)に画像データ(演出画像)を表示させるフレームレートを30fps(1/30秒=約33ms)としてもよく、その逆でもよい。この場合には、第1画像表示装置70(メイン液晶)のフレームレートに対応するフレーム更新タイミングで報知演出(当確演出、確確演出、昇格告知演出、継続確定演出)の開始と終了を制御するとよい。
また、第1画像表示装置70(メイン液晶)のフレームレートを60fps(1/60秒=約16.6ms)とし、第2画像表示装置71(サブ液晶)に画像データ(演出画像)を表示させるフレームレートを30fps(1/30秒=約33ms)とした場合に、第1画像表示装置70(メイン液晶)には2フレーム分は同じ画像データ(演出画像)を表示させることで実質的に第2画像表示装置71(サブ液晶)と同じフレームレートとなるようにして画像データを表示させるようにしてもよい。
また、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)のフレームレートを共に60fps(1/60秒=約16.6ms)とし、2フレーム分は同じ画像データ(演出画像)を表示させることで実質的に30fps(1/30秒=約33ms)のフレームレートとなるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、統括制御部141によって画像制御部145(VDP)や音声制御部148を制御するようにしたが、統括制御部141の制御機能を演出制御部130mに持たせ、演出制御部130mによって画像制御部145(VDP)や音声制御部148を制御するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ランプ/駆動制御部150によって枠用照明装置10、ハンドル発光装置15c、演出ボタン駆動装置17b、送風装置21、盤用照明装置74、盤用駆動装置75を制御するようにしたが、ランプ/駆動制御部150の制御機能を演出制御部130mに持たせ、演出制御部130mによって枠用照明装置10、ハンドル発光装置15c、演出ボタン駆動装置17b、送風装置21、盤用照明装置74、盤用駆動装置75を制御するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、報知演出として遊技(変動表示、大当たり)の進行又は結果を確定的に遊技者に報知(示唆)する一発告知予告演出やランクアップ演出などを例示したが、遊技(変動表示、大当たり)の進行又は結果を予告的に報知(示唆)する通常の予告演出であってもよい。
例えば、第2画像表示装置(サブ液晶)71への大当たりの期待度を示唆する画像の表示及び/又は大当たりの期待度を示唆する音(音声)の出力を行うセリフ予告演出、大当たりの期待度を示唆する態様での可動演出部材73の動作及び/又は大当たりの期待度を示唆する態様での可動演出部材73用の盤用照明装置74の発光を行う盤役物予告演出、大当たりの期待度を示唆する態様での枠用照明装置10及び/又は盤用照明装置74の発光を行う発光予告演出、大当たりの期待度を示唆する態様でガラス枠に設けた枠可動演出部材(図示省略)を動作させる枠役物予告演出などを報知演出とし、変動表示中の有効期間における演出ボタン17の操作検出又は操作非検出に対応するフレーム更新タイミングや主制御基板110からの所定のコマンドの受信タイミング等で開始するようにしてもよい。
また、セリフ予告演出、役物予告演出、発光予告演出の何れかを任意に組み合わせた1又は複数の複合演出を報知演出とし、変動表示中の有効期間における演出ボタン17の操作検出又は操作非検出に対応するフレーム更新タイミングで開始するようにしてもよい。また、セリフ予告演出、役物予告演出、発光予告演出を主制御基板110からの所定のコマンド(特別図柄記憶指定コマンド、始動口入賞指定コマンド、普通図柄記憶指定コマンド等)の受信に対応するフレーム更新タイミングで開始するようにしてもよい。
また、画像表示装置、音声出力装置9、枠用照明装置10、盤用照明装置74及び可動演出部材73のうちの1つ又は複数を用いて行う連続予告演出や保留変化予告演出等の先読み予告演出を報知演出とし、始動口入賞指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される以前の1又は複数の変動表示に亘る有効時間における演出ボタン17の操作検出又は操作非検出に対応するフレーム更新タイミングで開始するようにしてもよい。この場合には、有効期間中に始動口入賞指定コマンドに対応する保留アイコンを演出ボタン17に似せたボタン画像を含む特殊保留アイコンとして表示することで演出ボタン17の操作を促しつつ有効時間を報知するとよい。また、先読み予告演出に専用の操作促進画像を表示して演出ボタン17の操作を促しつつ有効時間を報知してもよい。
なお、上述した一発告知予告演出、セリフ予告演出、役物予告演出、発光予告演出等の予告演出における演出ボタン17の有効時間と、先読み予告演出における演出ボタン17の有効時間とが同時に発生するようにしてもよく、何れか一方の有効時間だけが発生するように規制するようにしてもよい。また、有効時間を同時に発生させる場合には、有効時間の残り時間が短い方を優先して演出ボタン17の操作検出又は操作非検出に対応するフレーム更新タイミングで開始し、有効期間の残り時間が長い方を後で演出ボタン17の操作検出又は操作非検出に対応するフレーム更新タイミングで開始するとよい。
また、演出ボタンを複数設け、通常の予告演出と先読み予告演出の有効時間とが同時に発生する場合には、通常の予告演出では第1の演出ボタンを有効として通常の予告演出用の操作促進画像(第1の演出ボタン画像など)を第1画像表示装置70(メイン液晶)に表示し、先読み予告演出では第2の演出ボタンを有効として操作促進画像(第2の演出ボタン画像など)を第2画像表示装置71(サブ液晶)に表示するようにしてもよいし、その逆にしてもよい。
さらに、通常の予告演出と先読み予告演出の一方の有効時間しか発生しない場合には、第1の演出ボタンと第2の演出ボタンの両方を有効としてもよく、その場合には、第1画像表示装置70(メイン液晶)又は第2画像表示装置71(サブ液晶)に第1の演出ボタン画像及び第2の演出ボタン画像の一方又は両方を表示してもよいし、第1画像表示装置70(メイン液晶)及び第2画像表示装置71(サブ液晶)に第1の演出ボタン画像及び第2の演出ボタン画像の一方をそれぞれ表示するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、演出ボタン検出スイッチ17aが「入力検出手段」を構成するが、これに限定されず、例えば、遊技者の手かざし等の動作を検出するための赤外線センサ、遊技者の所定の操作を検出するためのタッチパネル等の遊技者の動作や操作といった入力を検出可能な検出素子(センサ)としてもよい。
また、本実施形態において、変動演出中に演出ボタン17(演出ボタン検出スイッチ17a)が有効となる「有効期間」を発生させているが、これに限定されず、客待ち状態や大当たり遊技中に有効期間を発生させ、演出ボタン17の操作に基づいて遊技の状態(変動演出中、客待ち状態中、大当たり遊技中等)に応じた操作演出を実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、遊技者に向けて所定の態様で風(空気)を送出する送風装置や発射ハンドルを所定の態様で発光させるためのハンドル発光装置が「演出手段」を構成するが、これに限定されず、例えば、ガラス枠に設けられて所定の態様で発光する枠用照明装置10、遊技盤に設けられて所定の態様で発光する盤用照明装置74、所定の演出画像を表示するための第2画像表示装置(サブ液晶)71、遊技盤に設けられて所定の態様で動作する可動演出部材73、ガラス枠に設けられて所定の態様で枠用可動部材を動作させる枠用可動装置(図示省略)としてもよい。
また、本実施形態において、遊技の進行過程(変動表示中や大当たり中など)において遊技者に有利な事象が発生すること、若しくは、遊技の進行過程において遊技者に有利な事象が発生する可能性があることを確定的又は予告的に報知(示唆)する演出が「所定の報知演出」に相当し、例えば、大当たりとなることを確定的に告知(報知)する当確演出や確変大当たりとなることを確定的に告知(報知)する確確演出といった一発告知予告演出、大当たり遊技の種類が昇格するか否かを演出する昇格演出や賞球を獲得可能なラウンド遊技が継続するか否かを演出する継続演出といったランクアップ演出等が挙げられる。
なお、本実施形態において、報知演出(当確演出、確確演出、昇格告知演出、継続告知演出)の実行を開始するフレーム更新タイミングを画像表示装置に所定の演出画像(例えば、変動開始1フレーム目やリーチ開始1フレーム目等に対応する画像データ)が表示されるフレーム更新タイミングとしていたが、報知演出の実行を開始するフレーム更新タイミングを描画用フレームバッファに所定の演出画像が描画されるフレーム更新タイミング(つまり、変動開始1フレーム目やリーチ開始1フレーム目等に対応する画像データが画像表示装置に表示される1フレーム前)としてもよい。
また、本実施形態において、所定の動作(演出ボタン17の操作)が検出されたフレーム数の次のフレーム更新タイミングでフレームバッファに描画される画像データ(演出画像)が画像表示装置に表示されるフレーム更新タイミング(所定の動作を検出した後の2回目のフレーム更新タイミング)が「所定の動作の検出に対応するフレーム更新タイミング」となっているが、これに限定されず、所定の動作を検出した時点でフレームバッファに描画されている演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミングや、所定の動作を検出した時点から1又は複数フレーム後にフレームバッファに描画される演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミングとしてもよい。
また、本実施形態において、有効期間が終了したフレーム数の次のフレーム更新タイミングでフレームバッファに描画される画像データ(演出画像)が画像表示装置に表示されるフレーム更新タイミング(有効期間が終了した後の2回目のフレーム更新タイミング)が「所定の動作の非検出に対応するフレーム更新タイミング」となっているが、これに限定されず、有効期間が終了した時点でフレームバッファに描画されている演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミングや、有効期間が終了した時点から1又は複数フレーム後にフレームバッファに描画される演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミング(有効期間が終了した後の1回目の又は複数回目のフレーム更新タイミング)としてもよい。
また、本実施形態において、主制御基板からラウンド指定コマンドを受信したフレーム数の次のフレーム更新タイミングでフレームバッファに描画される画像データ(演出画像)が画像表示装置に表示されるフレーム更新タイミング(ラウンド指定コマンドを受信した後の2回目のフレーム更新タイミング)が「主制御基板から送信された所定のコマンドの受信に対応するフレーム更新タイミング」となっているが、これに限定されず、主制御基板からラウンド指定コマンドを受信した時点でフレームバッファに描画されている演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミングや、主制御基板からラウンド指定コマンドを受信した時点から1又は複数フレーム後にフレームバッファに描画される演出画像(画像データ)を画像表示装置に表示させるフレーム更新タイミング(ラウンド指定コマンドを受信した後の1回目の又は複数回目のフレーム更新タイミング)としてもよい。
なお、上記実施形態では、報知演出をフレーム更新タイミングに合わせて実行するようにしたが、主制御基板110から送信された磁気異常用エラー指定コマンド、電波異常用エラー指定コマンド、不正入賞用エラー指定コマンド、異常入賞用エラー指定コマンド等のエラー指定コマンドの受信に基づいて演出制御基板130が画像表示装置にエラーの種別に対応するエラー画像を表示したり、音声出力装置9からエラー音を出力したりすることで電波異常エラー報知、磁気異常エラー報知、不正入賞エラー報知、異常入賞エラー報知を行う場合に、エラー画像が表示されるフレーム更新タイミングに合わせてエラー音を出力するようにしてもよい。
ところで、従来の遊技機(例えば、特開2014−100269号公報に記載の遊技機)では、識別情報の変動表示中に所定の有効期間を発生させ、この有効期間の発生中に演出ボタン等の操作部が操作されたことに基づいて、演出手段(可動物)を作動させて報知演出を実行するようになっていた。しかしながら、このような遊技機では、報知演出の実行態様に改善の余地があり、遊技の興趣が低いという問題があった。
◇上記問題点を解決するための構成として、本実施形態の遊技機1によれば、遊技に関する演出画像を表示するための表示手段(第1画像表示装置、第2画像表示装置)と、表示手段に演出画像を表示させる制御を行う画像表示手段(統括制御部、画像制御部)と、を備えた遊技機において、遊技者からの所定の入力を検出することが可能な入力検出手段(演出ボタン検出スイッチ)と、遊技の進行過程で有効期間を発生させる有効期間発生手段(演出制御部)と、演出手段(ハンドル発光装置)に所定の報知演出(確確演出)を実行させる演出実行手段(ランプ/駆動制御部)と、を備え、画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミングとなる毎に表示手段に表示させる演出画像を更新するよう構成され、演出実行手段は、有効期間の発生中に入力検出手段によって所定の入力が検出されると、該所定の入力の検出に対応するフレーム更新タイミングで所定の報知演出を開始し、有効期間の発生中に所定の入力が検出されないと、該所定の入力の非検出に対応するフレーム更新タイミングで所定の報知演出を開始するようにしている。
このようにしたことで、報知演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、従来の遊技機(例えば、特開2014−039672号公報に記載の遊技機)では、遊技の進行に関連した所定のタイミングで演出装置を作動させることで、所定の事象が発生することを報知する報知演出を実行するようになっていた。しかしながら、このような遊技機では、報知演出に関して遊技者への訴求力を高めるような工夫に乏しく、遊技の興趣を向上させることができていないという問題があった。
◇上記問題点を解決するための構成として、本実施形態の遊技機1によれば、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板)と、主制御手段からのコマンドに基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板)と、を備えた遊技機において、従制御手段は、表示手段(第1画像表示装置、第2画像表示装置)に遊技に関する演出画像を表示させる画像表示手段(統括制御部、画像制御部)と、遊技の進行過程で演出手段(ハンドル発光装置、送風装置)に所定の報知演出(当確演出、昇格告知演出/継続告知演出)を実行させる演出実行手段(ランプ/駆動制御部)と、を備え、画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミングとなる毎に表示手段に表示させる演出画像を更新するよう構成され、演出実行手段は、第1報知演出(当確演出)を実行させる第1演出実行手段と、第1報知演出と異なる第2報知演出(昇格告知演出/継続告知演出)を実行させる第2演出実行手段と、を備え、第1演出実行手段は、表示手段に所定の演出画像(例えば、リーチ演出を開始する画像データc)が表示されるフレーム更新タイミングで第1報知演出を開始し、第2演出実行手段は、主制御手段から送信された所定のコマンドの受信に対応するフレーム更新タイミングで第2報知演出を開始するようにしている。
このようにしたことで、報知演出に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、従来の遊技機(例えば、特開2014−039672号公報に記載の遊技機)では、遊技の進行に関連した所定のタイミングで演出装置を作動させることで、所定の事象が発生することを報知する報知演出を実行するようになっていた。しかしながら、このような遊技機では、報知演出に関して遊技者への訴求力を高めるような工夫に乏しく、遊技の興趣を向上させることができていないという問題があった。
◇上記問題点を解決するための構成として、本実施形態の遊技機1によれば、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板)と、主制御手段からのコマンドに基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板)と、遊技者からの所定の入力を検出することが可能な入力検出手段(演出ボタン検出スイッチ)と、を備えた遊技機において、従制御手段は、表示手段(第1画像表示装置、第2画像表示装置)に演出画像を表示させる画像表示手段(統括制御部、画像制御部)と、遊技の進行過程で有効期間を発生させる有効期間発生手段(演出制御部)と、演出手段(ハンドル発光装置、送風装置)に所定の報知演出を実行させる演出実行手段(ランプ/駆動制御部)と、を備え、画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミングとなる毎に表示手段に表示させる演出画像を更新するよう構成され、演出実行手段は、有効期間の発生を伴う第1報知演出(確確演出)を実行させる第1演出実行手段と、有効期間の発生を伴わない第2報知演出(昇格告知演出/継続告知演出)を実行させる第2演出実行手段と、を備え、第1演出実行手段は、有効期間の発生中に所定の入力が検出された場合には、該所定の入力の検出に対応するフレーム更新タイミングで第1報知演出を開始し、有効期間の発生中に所定の入力が検出されない場合には、該所定の入力の非検出に対応するフレーム更新タイミングで第1報知演出を開始し、第2演出実行手段は、主制御手段から送信された所定のコマンドの受信に対応するフレーム更新タイミングで第2報知演出を開始するようにしている。
このようにしたことで、報知演出に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、従来の遊技機(例えば、特開2014−039672号公報に記載の遊技機)では、遊技の進行に関連した所定のタイミングで演出装置を作動させることで、所定の事象が発生することを報知する報知演出を実行するようになっていた。しかしながら、このような遊技機では、遊技の進行状況に応じたタイミングで報知演出を実行しているとは言い難く、遊技の興趣を向上させることができていないという問題があった。
◇上記問題点を解決するための構成として、本実施形態の遊技機1によれば、遊技の進行を制御する主制御手段(主制御基板)と、主制御手段からのコマンドに基づき遊技の演出を制御する従制御手段(演出制御基板)と、を備え、開始条件の成立(第1始動口又は第2始動口への遊技球の入賞)に基づき表示手段(第1画像表示装置、第2画像表示装置)で識別情報の変動表示を実行し、該変動表示が特別結果になると遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、従制御手段は、表示手段に演出画像を表示させる画像表示手段(統括制御部、画像制御部)と、演出手段に所定の報知演出を実行させる演出実行手段(ランプ/駆動制御部)と、を備え、画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミングとなる毎に表示手段に表示させる演出画像を更新するよう構成され、演出実行手段は、変動表示の実行中に第1報知演出(当確演出)を実行させる第1演出実行手段と、特別遊技の実行中に第2報知演出(昇格告知演出/継続告知演出)を実行させる第2演出実行手段と、を備え、第1演出実行手段は、表示手段に所定の演出画像(例えば、リーチ演出を開始する画像データc)が表示されるフレーム更新タイミングで第1報知演出を開始し、第2演出実行手段は、主制御手段から送信された所定のコマンドの受信に対応するフレーム更新タイミングで第2報知演出を開始するようにしている。
このようにしたことで、遊技の進行状況に応じたタイミングで報知演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、従来の遊技機(例えば、特開2014−039672号公報に記載の遊技機)では、遊技の進行に関連した所定のタイミングで演出装置を作動させることで、所定の事象が発生することを報知する報知演出を実行するようになっていた。しかしながら、このような遊技機では、報知演出に関して遊技者への訴求力を高めるような工夫に乏しく、遊技の興趣を向上させることができていないという問題があった。
◇上記問題点を解決するための構成として、本実施形態の遊技機1によれば、遊技に関する演出画像を表示するための表示手段(第1画像表示装置、第2画像表示装置)と、該表示手段に演出画像を表示させる表示制御手段(統括制御部、画像制御部)と、を備えた遊技機において、遊技の進行過程で演出手段(送風装置)を用いて所定の報知演出(当確演出)を実行する演出実行手段を備え、表示制御手段は、所定のフレーム更新タイミングとなる毎に表示手段に表示させる演出画像を更新するよう構成され、演出実行手段は、表示手段に所定の演出画像(例えば、リーチ演出を開始する画像データc)が表示されるフレーム更新タイミングで所定の報知演出を開始するようにしている。
このようにしたことで、報知演出に関して遊技者への訴求力を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本発明の遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じゃん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 遊技機
5 遊技盤
44 普図ゲート
45 第1始動口
47 第2始動口
50 大入賞口
70 第1画像表示装置(メイン液晶)
71 第2画像表示装置(サブ液晶)
110 主制御基板
110a メインCPU
120 払出制御基板
130 演出制御基板
130a サブCPU

Claims (1)

  1. 遊技に関する演出画像を表示するための表示手段と、前記表示手段に演出画像を表示させる制御を行う画像表示手段と、を備えた遊技機において、
    遊技者からの所定の入力を検出することが可能な入力検出手段と、
    遊技の進行過程で有効期間を発生させる有効期間発生手段と、
    演出手段に所定の報知演出を実行させる演出実行手段と、を備え、
    前記画像表示手段は、所定のフレーム更新タイミングで生成した演出画像の描画データをその後のフレーム更新タイミングで前記表示手段に表示することで、フレーム更新タイミングとなる毎に前記表示手段に表示させる演出画像を更新するよう構成され、
    前記演出実行手段は、
    前記有効期間の発生中に前記入力検出手段によって所定の入力が検出されると、該所定の入力の検出に基づいて前記画像表示手段が生成する特定演出画像が前記表示手段に表示されるフレーム更新タイミングで前記所定の報知演出を開始し、
    前記有効期間の発生中に前記所定の入力が検出されないと、該所定の入力の非検出に基づいて前記画像表示手段が生成する特定演出画像が前記表示手段に表示されるフレーム更新タイミングで前記所定の報知演出を開始することを特徴とする遊技機。
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