JP5976650B2 - 液体を泡立てるための装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を泡立てるための装置であって、前記装置は室を有し、前記室は泡立てられるべき液体及び泡立て気体を供給するための供給管と、前記室の底部に備えられた略円形の排出管と、を有し、前記排出管は、前記液体と前記泡立て気体の混合物である、泡立てられた状態の前記液体を排出し、且つ過剰な泡立て気体を排出するように構成され、前記室は円筒形であり、前記供給管は、前記室に対して接線方向の配置を持つ装置に関する。
本発明はまた、液体を泡立てるための方法であって、所定の量の泡立てられるべき液体が室に供給され、前記液体を泡立てるための気体も前記室に供給され、前記室の内部において、前記液体は前記泡立て気体の一部とのみ混合され、前記液体と前記泡立て気体との混合物である泡立てられた状態の前記液体が、前記室から流れ出ることを可能とされる方法に関する。
液体を泡立てることは、液体における多量の泡(気泡と呼ぶ)を得る目的のため、液体に空気などの気体を供給し、該液体と該気体とを混合することを含む。多くの場合、泡立てられるべき液体はミルクである。特にコーヒー及びスペシャルティコーヒーをつくる分野においては、ユーザフレンドリな態様でミルクを泡立てることが可能な装置に対するニーズがある。ミルクの泡立て工程をミルクの加熱工程と組み合わせることが良く知られた選択肢であり、気泡を得るためにミルクに空気が供給され、ミルクの温度を上昇させるためにミルクに蒸気が供給される。
一般に、液体の泡立て工程において利用されるべき空気を、穴又は溝を通して、該泡立て工程が行なわれることを意図された空間に供給することが知られている。実際には、泡立て工程が行なわれる装置の頻繁な使用を仮定すると、斯かる穴又は溝は常に時間の経過と共に汚れると考えられる。多くの場合において、該穴又は通路は比較的狭く、汚れの影響を受け易く、特に乳脂肪、乳石及び細菌増殖による詰まりに脆弱である。更に、小さな断面積のため、該穴又は通路は洗浄が困難である。完全さのため、該穴又は通路の内部は、実際の使用の間に生じる不可避な圧力変動の影響の下で、ミルクにより到達されることに留意されたい。
本出願人は、以上に述べた問題を解決する方法、即ち欧州特許出願10166464.7を提案している。具体的には、本出願人は、泡立てが行なわれる予定の場所へのアクセスを提供する穴又は溝を利用することによって、泡立ての目的のため空気の供給が実現されるものではない、装置の使用を提案している。本出願人により提案される装置においては、その代わりに、2つの別個の空間があり、該空間の一方は、他方の空間からの内容物を受容するように配置され、一方の空間の取入口と他方の空間の排出口との間に自由空間が存在する。その結果、上述した自由空間に存在する気体は、開口を通して該空間に自由に入る。一方の空間から他方の空間への液体の流れの影響の下、気体の流れが得られ、空気は該液体によって二次流れとして引きずられる。いずれの場合においても、これら空間の開口及び一方の空間の取入口と他方の空間の排出口との間の自由空間は、空気を供給するための従来の穴又は溝よりもかなり大きく、詰まりは略起こり得ない。
本出願人により提案される装置においては、泡立て気体の取入が正確に制御されず、従来の状況におけるよりも取入口が大きいという事実のため、泡立て気体の量が、泡立てられるべき液体の量に対して多過ぎてしまう。このことは、泡立て室に存在する過剰な空気に帰着する。当該過剰な空気は、泡立てられたミルクの主流から分離され、排出管を通して該室から除去される必要がある。該過剰な空気は、ミルク泡の不安定で予測不可能な移動挙動における粗すぎる気泡のような、悪影響に容易に導く。
本発明の目的は、気泡の品質を損なうことなく空気の取入の新規な方法が実行されることができるような、改善された空気の取入の結果として得られる、石鹸のような不安定な気泡という上述した問題に対する解決方法を提供する。本目的は、請求項1に記載の液体を泡立てるための装置により達成される。
本発明は、供給管の高さ、室の高さ、排出管の直径、及び室の直径が、装置の重要な寸法であるという洞察に基づくものである。
優れた品質のミルク泡を生成するため、前記供給管の高さの値と前記室の高さとの比は0.2と0.7との間の範囲内であり、前記排出管の直径の値と前記室の直径の値との比は0.6乃至0.95の範囲内である。これらの比の値を超えることは、不十分な泡形成に帰着する。これらの比の値を下回ることは、非常に粗い泡を伴う過度の気泡に導く。本発明を用いると、泡立て気体の量が、気泡が形成されることを可能とするのに必要とされる最小量よりも多いことを仮定すれば、泡立て工程が行なわれる室に供給される泡立て気体の量にかかわらず、適度な品質を持つ気泡を生成することが可能となる。完全さのため、「過剰な気体」なる語により意味されるものは、泡立て工程において使用されない、気泡の所定の品質要件に鑑みて液体の量に対して多過ぎる気体のことである点に留意されたい。
該室が、過剰な泡立て気体から、該装置の動作の間に得られる液体と泡立て気体との混合物のサイクロン式分離を可能とするように構成された場合、有利である。分離工程を持つことにより、一方では泡立てられた液体、及び他方では過剰な泡立て気体が、別個の流れで該室から出ることが確実にされ、該過剰な泡立て気体が、泡立てられた液体と相互作用し、気泡の品質に影響を与えることがなくなる。
液体及び気体が該室に供給されると、旋風が得られ、液体を気体の一部と相互作用させ、それにより泡立てられた液体が形成される。遠心力の影響の下、該泡立てられた液体は過剰な気体から分離され、該泡立てられた液体は更に過剰な気体よりも該旋風の中心から離れるように移動する。
円筒型の室の使用、及び液体及び泡立て気体の接線方向の供給は、それ自体知られていることに留意されたい。例えば、米国特許US4,715,274は、外向きの供給開口を持つ乳化室、蒸気供給路を定義し且つ前記室から離隔されて配置されたノズルにおいて終端し吸入室を定義するノズル手段、前記吸入室と連通するミルク取入管及び外気取入管を有し、前記吸入室は前記乳化室と連通し、前記乳化室において、前記蒸気供給路に導入された蒸気が、前記ノズルから噴出し、前記吸入室において真空を生成して、ミルク及び空気を該吸入室に引き込み、前記乳化室において乳化し該室から排出する乳化ユニットを開示している。
本発明による装置においては、米国特許US4,715,274からそれ自体知られているように、泡立てられるべき液体を加熱するため、及び液体の流れを誘発するため、蒸気が利用されることも可能である。この目的のため、該室の供給管が、該室に蒸気を供給するように機能しても良い。一般的に、該供給管は、液体の流れを誘発するために、加圧気体を供給するように機能しても良い。
請求項3は、本発明の有利な実施例を提供する。該選択肢は、以上に説明された、サイクロン式分離器として機能するように構成された室の状況において非常に適している。当該選択肢は、非常に実用的であるだけでなく、同時に液体を泡立て加熱する分野において非常に有利な、予測し得ない効果を持つ。泡立てられた液体及び過剰な泡立て気体の外に向かう流れが組み合わせられると、液体の取入温度に対する該泡立てられた液体の最終的な温度の感度が、かなり低減させられる。それ故、冷却された状態の液体を使用することと周囲温度の液体を利用することとの間で切り換えが為されるときにも、ユーザは煩わしい温度差を経験しないこととなる。
前記排出管を有する前記室の壁部と前記排出管が前記壁部に接続される前記排出管の端部との間で滑らかな遷移が存在し、前記滑らかな遷移は0乃至3mmの範囲内である半径で湾曲した表面を有する場合、有利である。上述した滑らかな遷移が存在すると、動作の間に該室における旋風の外側において蓄積される微細な気泡が、より容易に管に向かって流れることができる。
泡立てられるべき液体に対して多過ぎる空気の供給は、種々の態様で生じ得る。これに関し、本発明による装置がアセンブリの一部であることも可能であり、このとき該アセンブリは更に、該アセンブリによって泡立てられるべき液体の流れの方向に見て該装置に対して上流の配置を持ち液体供給ユニットであって、該供給ユニットからの内容物が該供給ユニットから流れ出ることを可能とするための排出口を持つ液体供給ユニットを有し、該装置の供給手段が、該液体供給ユニットに対して開いており、泡立て気体を含むため、及び該液体供給ユニットから該装置の供給管への液体の流れの影響下での該装置の該供給手段に対する泡立て気体の供給を可能とするため、自由空間により該液体供給ユニットの排出口から分離されている。本アセンブリにおいては、泡立て気体の取入は、制約のため実行されない。反対に、2つの空間が互いに対して開いている位置において泡立て気体の自由な取入口が実際的には存在する。例えば、該装置の供給手段は、該液体供給ユニットの排出口に面する開いた側を持ち得る。本発明による装置が当該アセンブリに適用される場合には、泡立て品質に影響を与える多過ぎる気体の存在のリスクなく、全ての過剰な泡立て気体が排出されることができる。
本発明はまた、泡立てられた液体を供給するための本発明による装置を有する、泡立てられた液体を含むコーヒーのような飲料をつくるために利用されるのに適した機器に関する。
本発明の範囲内で、本方法は、本発明による装置に関する上述した記述の多くに適合する、種々の態様を持ち得る。例えば、泡立てられた液体と過剰な泡立て気体との流れの分離は、前記室の内部において、前記過剰な泡立て気体から得られる、前記液体と前記泡立て気体との混合物のサイクロン式分離の工程を実行することにより行われても良い。また、室から出る液体と泡立て気体との混合物の流れと、該室から出る利用されない泡立て気体の流れとが混合されても良く、このことは、液体の取入温度に対する感度を低下させるという利点を持つ。特に、該室から出る該液体と泡立て気体との混合物の流れは、該室から出る利用されない泡立て気体の流れを囲むようにされても良い。
本発明による方法は、泡立てられるべき液体及び泡立て気体を室へと供給することを含む。加圧気体を該室に供給することの選択肢のひとつであり、該気体が該液体の流れを誘発するために使用されても良い。非常に実用的な可能性によれば、蒸気が該室に供給されても良く、該蒸気は蒸気した液体の流れを誘発する機能、及び当該工程において該液体を加熱する付加的な機能を持ち得る。
本発明の上述した態様及びその他の態様は、本発明の原理により設計された、空気によりミルクを泡立て蒸気により該ミルクを加熱するように機能する装置の、以下の詳細な説明を参照しながら説明され明らかとなるであろう。また、2つの空間を持ち、これら空間の間の位置に十分な空気の供給を持つアセンブリにおける該装置の適用の説明が為される。
本発明は図面を参照しながら以下に詳細に説明され、ここで同等又は同様の部分は同一の参照記号で示されている。
本発明による泡立て装置の実施例の断面図を模式的に示す。 図1に示された泡立て装置の上面図を模式的に示す。 液体供給ユニットを更に有するアセンブリにおける、本発明による泡立て装置の実施例の適用を示す。
図1は、本発明による泡立て装置1の実施例の断面図を模式的に示し、図2は泡立て装置1の上面図を示す。
泡立て装置1は、供給管11及び排出管12を備えた室10を有する。室10は円筒形であり、円形の外周を持つ。排出管12は該室の長軸が延在する方向に延在し、供給11は接線方向の配置を持つ。
排出管12は該室の底部に備えられ、当該底部に対して同軸に配置される。「室の底部」とは、通常の動作位置における該装置により定義される。
泡立て装置1の動作の間、ミルク、蒸気及び空気が、供給管11を通して室10に供給される。供給管11の接線方向の配置により、蒸気及び空気は最初に室10の内面13に衝突し、該衝突及び内面13の曲がった形状のためにサイクロン型の動きに導かれ、ここで該サイクロン型の動きの長軸は該室の長軸とおおよそ一致する。当該工程において必要とされる運動エネルギーは蒸気により提供され、該蒸気はミルク中に凝縮する。ミルク、蒸気及び空気の動きがあるという事実のため、空気がミルクと混合することとなり、その結果泡立てられたミルクが得られる。
室10において、ミルク、蒸気及び空気のサイクロン型の動きの結果として、比較的重い泡立てられたミルクと比較的軽い空気との分離が生じる。大きな空気の泡が中央部に蓄積し、ミルクの泡は該空気の泡を囲む位置に蓄積する。それ故、泡立て工程において使用されない空気が泡立てられたミルクから分離されるような分離が生じる。図1においては、明確さのため、過剰な空気と泡立てられたミルクとの間の分離線を示す線1が示されている。線1は、室10の上側において存在するものは殆どが空気であるという事実を示しており、空気のみが上昇する傾向があり泡立てられたミルクが下降する傾向があるという観点からは当然のことである。しかしながら、供給管11から下には、空気の他にかなりの量のミルク泡が存在している。泡立てられたミルクと過剰な空気との組み合わせられた流れが室10から排出されるときに、空気が自由に出て行き、泡立てられたミルクがカップ等に受容され得る。図1において、泡立てられたミルクが出て行くときに辿る経路が、曲がった矢印により示されている。更に、過剰な空気が排出されるときに通る排出管12の中央部は図1において破線により示されており、排出管12の当該部分が参照番号12'により示されている一方、泡立てられたミルクを排出する機能を持つ排出管12の他の部分は参照番号12''により示されている。
以上から、泡立て装置1の室10は、遠心分離法とサイクロン式分離法との両方が適用される分離器として機能するように設計されていることが分かる。当該室10の設計は、従来の設計とは異なっている。既知の分離器においては、取入口に気体又は液体の流れが供給され、該流れが他の液体又は固体粒子が分散させられる連続相として機能する。本発明においては連続相は蒸気であり、該蒸気は泡立て工程の間に液体相であるミルク中に完全に凝縮する。第3の流れは空気であり、該空気の一部はミルクと混合しない。空気相も連続相であり、ことによると既に蒸気と混合している。
蒸気の相転移により、流入体積流量は流出流量よりもかなり少ない。このことは、かなりの運動エネルギーが分離器に導かれ、空気の幾分かをミルク中に分散させるために必要とされるエネルギーを供給するために利用されることを意味する。依然として、泡立てられたミルクは、底部における排出管12を通して重力により駆動されて穏やかに室10を離れる。蒸気の全てが泡立て工程の最後にはミルクに凝縮しているため、連続相を排出するための従来の分離器において上部に存在する排出口は必要とされない。サイクロンの中心部に押しやられる過剰な空気は、泡立てられたミルクと同じく排出管12を通ってサイクロンから離れる。この位置において、更なる混合/分散は起こらないほど流れは緩やかである。
図示された例においては、排出管12は、既知の泡立て室に比べて比較的大きな直径を持っている。一般的に、ミルクを泡立てるための装置の排出口の直径の値は、10mmよりも小さい。しかしながら、過剰な空気がある本発明においては、大きな排出管12が有利である。なぜなら、斯かる排出管12は、泡立てられたミルクの流れと共に過剰な空気の流れをも通すことが可能であり、更には排出管12において噴き出す泡を防止することを保証することが可能となるからである。図1において、排出管12の直径は双方向矢印dにより示されている点に留意されたい。
図1において、室10の直径は双方向矢印Dにより示されている点に留意されたい。室10の高さは、Hにより示されている。供給管11の該供給管の底部からの高さは、hにより示されている。
既に述べたように、供給管11は、室10に対して接線方向に配置される。このようにして、最大の回転速度が実現される。
高品質のミルクの泡を得る際に、寸法d、D、h及びHは重要である。該供給管の高さ(h)の値と該室の高さ(H)との比は0.2と0.7との間の範囲内であり、該排出管の直径の値(d)と該室の直径の値(D)との比は0.6乃至0.95の範囲内である。
以下の表は、寸法d、D、h及びHについての幾つかの有利な組み合わせを示す。
Figure 0005976650
これらの寸法では、約50%の泡の割合を持つ高い品質のミルク泡が得られる。
室10内の工程に影響を与え得る他のパラメータは、排出管12が室10に接続される位置における半径であり、図1においてRにより示されている。当該半径Rが比較的大きな値を持つ場合、サイクロンの外側において蓄積された微細な泡が、排出管12に向かって容易に流れることができる。排出管12及び室10の直径dとDとの比、及び半径Rの適切な値を選択することにより、サイクロンの外側から排出管12へと泡が流れるための適切な抵抗が設定され得る。更に、室10の高さは、室10の全体が泡立てられたミルクを一時的に貯め、分離工程が生じることを可能とするために利用されるように選択されても良い。また、排出管12の直径dは、泡立てられたミルクにより閉塞されないように十分に大きくても良い。
室10内では、使用の間、泡立てられたミルクの二次的な回転運動が存在し得、分離工程を実現することを支援し得る。図1において、当該運動は、楕円形の領域Mにおける矢印により図式的に示されている。当該二次的な回転運動は、粗い泡が排出管12の方向に導かれることを防ぐ働きを持つ。なぜなら当該運動は、粗い泡が安定した輪に保たれるようにし、それにより室10内において泡が崩壊する機会があるからである。
過剰な空気は、種々の態様で供給され得る。例えば、空気ポンプによって又は2つの別個のベンチュリ管によって空気が室10に導入され得る(ここで両方のベンチュリ管が蒸気により駆動されても良く、ベンチュリ管の一方が泡立てられるべき液体を供給するために利用され、ベンチュリ管の他方が豊富な量の空気を供給するために利用されても良い)。
空気の豊富な供給が得られる他の方法が、図3に基づいて以下に説明され、ここではアセンブリ20が図式的に示され、本発明による泡立て装置1は該アセンブリ20の一部である。
泡立て装置1の他に、アセンブリ20は液体供給ユニット30を有する。当該ユニット30は、内部空間32を持つ排出ノズル31と、狭窄部34を通して内部空間32に接続された蒸気供給路33と、狭窄部36を通して同様に内部空間32に接続され且つ蒸気供給路33に垂直に延在するミルク供給路35と、を有する。しかしながら、液体供給ユニット30は空気供給路を有さない。装置20が動作させられる間、泡立て工程は、液体供給ユニット30の排出ノズル31の内部空間32においては行なわれない。その代わりに、蒸気とミルクとの混合物が得られ、ここで該ミルクは蒸気の影響下で内部空間32に引き込まれ該蒸気により加熱されるものである。更に、該蒸気とミルクとの混合物は、内部空間32の排出口として機能する内部空間32の開口側37を通して、噴流として排出される。
液体供給ユニット30の排出ノズル31と同様に、泡立て装置1の供給管11は、内部空間14と、外部からの内部空間14へのアクセスを可能とする開口側15とを持つ。上述した開口側15は、液体供給ユニット30の排出ノズル31の内部空間32の開口側37からは距離をおいて存在し、液体供給ユニット30の排出ノズル31の内部空間32の開口側37とは同軸に配置され、ここで空間14、32の開口側15、37は自由空間40即ち空気により離隔されている。それ故、蒸気とミルクとの混合物の噴流が液体供給ユニット30から流出するときに、当該噴流は自由空間40を横切り、泡立て装置1の供給管11により受けられ、ここで供給管11の内部空間14の開口側15は該空間14の取入口として機能する。自由空間40を横切る際に、蒸気の一部のみがミルクに凝縮することは留意されるべきである。それ故、蒸気とミルクとの混合物に依然として言及することは理にかなっている。
蒸気とミルクとの混合物の噴流の影響下で、泡立て装置1の供給管11の内部空間14へと空気が引き込まれる。はね飛びを防ぐため、上述した空間14の開口側15は、液体供給ユニット30の空間32の開口側37よりも大きい面積を持つ。空気に対する噴流の吸引効果は非常に小さいが、空気が自由空間40から泡立て装置1の供給管11の内部空間14に簡単に入り得るという事実のため、所望される流入する空気の流れを実際に引き起こすためには当該効果で十分であり得る。
泡立て装置1において、ミルクに凝縮しなかった蒸気の一部は、液体供給ユニット30において結局はミルクに凝縮する。更に、ミルクの泡立て工程は、以上に既に説明されたように、流れが継続するとともに泡立てられた温かいミルクが得られ、過剰な空気が該泡立てられたミルクから分離されるように行なわれる。図3は、泡立て装置1の排出管12の内部に横断部16を適用する実用的な選択肢を示している。横断部16の存在により、外に出て行く流れの回転運動が止められる。
アセンブリの著しい特徴は、空気の供給が空気供給路の利用を必要としないという事実である。その代わり、蒸気とミルクとの混合物の噴流が2つの空間14、32の間の距離を横切るようにされ、当該工程において空気流が誘発される。このことは、アセンブリ20が空気供給路を必要としないことを意味する。この事実により、空気の供給に関する限りは詰まりの問題は起こらない。自由空間40は非常に大きい。他方、過剰な空気は泡立て装置1に導入されるが、泡立てられた液体と泡立て気体との分離器として機能するように構成された本発明による泡立て装置1の適用の有利な結果として、このことは泡立てられた製品の品質に影響を与えない。
完全さのため、アセンブリ20の蒸気供給路33は、蒸気を排出するためのいずれかの適切な手段に接続されても良いことに留意されたい。更に、ミルクはいずれかの適切な槽から取られても良い。
液体供給ユニット30及び泡立て装置1の空間14、32の開口側15、37が互いに面する位置において、アセンブリ20のこれら構成要素1、30は空気により離隔される。しかしながらこのことは、これら構成要素1、30が1つ以上の別の位置において相互接続され、例えば1つの支持枠内に配置され得るという事実を変更するものではない。基本的に、泡立て装置1と液体供給ユニット30とは、それぞれの内部空間14、32に関する限り、これら空間14、32が空気により離隔されているため、別個のユニット1、30である。
アセンブリ20が過剰な泡立て気体と泡立てられた液体との分離器として利用されるように構成された泡立て装置1を有するという事実により、泡立て気体の取入の詰まりを回避するという利点と、泡立てられた液体から過剰な空気を分離し、適切な寸法を持つ泡立て装置1から該過剰な空気を排出することによって、所望の泡の品質を実現する可能性と、が兼ね備えられた、最も実用的で有利なアセンブリ20の機能が得られる。
本発明の範囲は以上に議論された例に限定されるものではなく、添付される請求項において定義される本発明の範囲から逸脱することなく、幾つかの修正及び変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。本発明は図面及び明細書において詳細に示され説明されたが、斯かる説明は説明するもの又は例示的なものであって限定するものではないとみなされるべきである。本発明は開示された実施例に限定されるものではない。
図面、説明及び添付される請求項を読むことにより、請求される本発明を実施化する当業者によって、開示された実施例に対する変形が理解され実行され得る。請求項において、「有する(comprising)」なる語は他の要素又はステップを除外するものではなく、「1つの(a又はan)」なる不定冠詞は複数を除外するものではない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。請求項におけるいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
完全さのため、本明細書において使用される「泡立て」及び「泡」なる語は相互に関連し、同義語として使用されていることに留意されたい。
本発明による泡立て装置1と米国特許US4,715,274から既知である乳化ユニットとを比較すると、以下の重要な差異が見出される。
−既知のユニットは泡立てられるべき液体の量に正確に適合された量の空気を供給されるのに対し、本発明による泡立て装置1は過剰な空気を供給される。
−既知のユニットにおいては、流体の回転運動が泡の精錬のために機能するのに対し、本発明による泡立て装置1においては、泡立てられた液体からの過剰な空気のサイクロン式分離の効果がある。
−既知のユニットにおいては、泡立てられた液体を排出するために必要なものよりも排出口が大きくないのに対し、本発明による泡立て装置1においては、排出口12は泡立てられた液体を排出し過剰な空気の除去を可能とするのに十分に大きい。

Claims (9)

  1. 液体を泡立てるための装置であって、前記装置は室を有し、前記室は泡立てられるべき液体及び泡立て気体を供給するための供給管と、前記室の底部に備えられた略円形の排出管と、を有し、前記排出管は、前記液体と前記泡立て気体の混合物である、泡立てられた状態の前記液体を排出し、且つ過剰な泡立て気体を排出するように構成され、前記室は円筒形であり、前記供給管は、前記室に対して接線方向の配置を持ち、前記室の底部から或る高さにおいて配置され、前記供給管の高さの値と前記室の高さとの比は0.2と0.7との間の範囲内であり、前記排出管の直径の値と前記室の直径の値との比は0.6乃至0.95の範囲内である装置。
  2. 前記排出管は前記室の底部に対して同軸に配置された、請求項1に記載の装置。
  3. 前記排出管は過剰な泡立て気体を排出するための前記管の中央部により構成され、前記液体と前記泡立て気体との混合物を排出するための排出口が前記管の他の部分により構成され、前記他の部分は前記中央部を囲む、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記排出管を有する前記室の壁部と前記排出管が前記壁部に接続される前記排出管の端部との間で滑らかな遷移が存在し、前記滑らかな遷移は0乃至3mmの範囲内である半径で湾曲した表面を有する、請求項1又は2に記載の装置。
  5. 液体を泡立てるためのアセンブリであって、前記アセンブリは、請求項1に記載の装置と、前記アセンブリにより泡立てられるべき液体の流れの方向からみて前記装置に対して上流の配置を持つ液体供給ユニットを有し前記気体供給ユニットは、前記液体供給ユニットからの内容物が前記供給ユニットから流れ出ることを可能とするための排出口を持、前記装置の供給管が、前記液体供給ユニットに対して開いており、泡立て気体を含むため、及び前記液体供給ユニットから前記装置の前記供給管への液体の流れの影響下での前記装置の前記供給管に対する泡立て気体の供給を可能とするため、自由空間により該液体供給ユニットの排出口から分離されているアセンブリ。
  6. 前記装置の前記供給管は、前記液体供給ユニットの前記排出口に面する開口側を持つ、請求項5に記載のアセンブリ。
  7. 請求項1に記載の液体を泡立てるための装置を有する、泡立てられた液体を含む飲料をつくるために使用されるのに適した機器。
  8. 液体を泡立てるための方法であって、所定の量の泡立てられるべき液体が室に供給され、前記液体を泡立てるための気体も前記室に供給され、前記気体の量は、所定の程度にまで前記量の液体を泡立てるために必要とされる量よりも多く、前記室の内部において、前記液体は前記泡立て気体の一部とのみ混合され、前記液体と前記泡立て気体との混合物である泡立てられた状態の前記液体が、前記室から流れ出ることを可能とされ、使用されていない前記泡立て気体も前記室から流れ出ることを可能とされる方法。
  9. 前記室の内部において、前記使用されていない前記泡立て気体からの、前記液体と前記泡立て気体との混合物のサイクロン式分離の工程が実行される、請求項8に記載の方法。
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