JP5975537B2 - 抜差し型ロックハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、施錠成立後においては鍵部を有するハンドルがハウジングから抜き取られる抜
差し型ロックハンドル装置に関するものである。
このようなロックハンドル装置は、特許第2724450号公報に示すようによく知られ
ているが、用途によってはハンドルが抜き取られるだけでは不十分な場合がある。
例えば駅ホームの転落防止柵設備でホーム縁部に立設した固定フレームに車両への乗降扉
の制御機器を収容し、この機器の点検修理用開口部を可動パネルによって閉鎖している。
この可動パネルは前記開口部を閉鎖した位置において、抜差し型ロックハンドル装置によ
って固定フレームに対して錠止されているが、常時一般公衆の目に曝されている抜差し型
ロックハンドル装置は、悪戯による弄くりを受け易い。
特許第2724450号公報
解決しようとする問題点は、どうすれば悪戯による弄くりに対して強くすることができる
かの点である。
請求項1の発明の特徴とするところは,
固定フレームの開口部を閉鎖する可動パネルに固定される固定ハウジングと、前記固定ハ
ウジングの正面壁の鍵穴に抜差しされる鍵部を先端に有するハンドルと、前記固定ハウジ
ング内にあり、前記ハンドルの前記鍵部によって施錠位置と解錠位置の間で回転駆動され
る主軸と、前記主軸の後端部に固定され、前記固定フレーム側の受部と係合して前記可動
パネルを前記固定フレームに係止する施錠部材とからなり,
前記固定ハウジングは,前記正面壁と前記主軸との間にロータが存在し,前記ロータの後
面側には軸方向に沿って溝部又は突起が存在し,前記主軸の前面側には前記ロータの前記
溝部又は前記突起に嵌る突起又は溝部が軸方向に沿って存在し,前記ロータを前記固定ハ
ウジングの前記正面壁に向かって押すバネ部材が存在しており,前記ロータの前面側に一
定角度αの角度間隔を置いて同一円周上に第一凹部及び第二凹部が存在し,前記固定ハウ
ジングの前記正面壁の背面側に一定の角度間隔αを置いて同一円周上に第一凸部及び第二
凸部が存在し、前記主軸が施錠位置にあるとき、前記第一凹部及び第二凹部に前記第一凸
部及び第二凸部がそれぞれ嵌まる抜差し型ロックハンドル装置において,

前記固定ハウジングの前記正面壁の前記鍵穴が、前記正面壁の中心部を貫通する円形中央
部と、前記円形中央部の側方に一定角度αの角度間隔を置いて連設された第一直線部と第
二直線部とから成る倒立L字状のものであり、
前記ハンドルの鍵部には、前記鍵穴の前記円形中央部に差し込まれる円筒部と、前記鍵穴
の前記第一直線部に差し込まれる第一板部と、前記鍵穴の前記第二直線部に差し込まれる
第二板部とが存在し
前記ロータの前面中心部には,前記ハンドルの前記円筒部に嵌まる円柱部が軸方向に存在
し、前記円柱部の周辺部には,前記ハンドルの前記第一板部と前記第二板部が入り込む扇
形状の第一カットアウト部と、前記ハンドルの前記第二板部が入り込む第二カットアウト
部とが存在し,前記第一カットアウト部と前記第二カットアウト部が時計回り方向に沿っ
て連続して存在して
いることである。
請求項2の発明の特徴とするところは,
請求項1の発明の抜差し型ロックハンドル装置において、
前記ハンドルの前記鍵部の前記第一板部が前記第二板部よりも長いこと,前記第一板部の
外方先端部に軸方向に突出した追加板部があること,及び,前記ロータの前記第一カット
アウト部は、前記第一板部の前記追加板部の軸方向突出し量相当分だけ前記第二カットア
ウト部よりも深いことである
請求項1の発明の抜差し型ロックハンドル装置では、前記固定ハウジングの前記正面壁の
前記鍵穴が、前記正面壁の中心部を貫通する円形中央部と、前記円形中央部の側方に一定
角度αの角度間隔を置いて連設された第一直線部と第二直線部とから成る倒立L字状のも
のであり、前記ハンドルの鍵部には、前記鍵穴の前記円形中央部に差し込まれる円筒部と
、前記鍵穴の前記第一直線部に差し込まれる第一板部と、前記鍵穴の前記第二直線部に差
し込まれる第二板部とが存在し、前記ロータの前面中心部には,前記ハンドルの前記円筒
部に嵌まる円柱部が軸方向に存在し、前記円柱部の周辺部には,前記ハンドルの前記第一
板部と前記第二板部が入り込む扇形状の第一カットアウト部と、前記ハンドルの前記第二
板部が入り込む第二カットアウト部とが存在し前記第一カットアウト部と前記第二カッ
トアウト部が時計回り方向に沿って連続して存在しているので,
正規の前記鍵部付きハンドルを有しない者が、前記鍵穴を通過して前記ロータにアクセス
するには、入手が容易な通常のマイナスドライバでは駄目であり、前記特有の鍵穴形状及
び前記特有のロータ形状に対応した器材をあらかじめ準備しなければならないが、現実問
題としてこの作成入手は困難である。そのため、悪戯による弄くりに対して強いものが得
られる。
請求項2の発明の抜差し型ロックハンドル装置では、前記ハンドルの前記鍵部の前記第一
板部が前記第二板部よりも長いものであり,前記第一板部の外方先端部に軸方向に突出し
た追加板部があり,前記ロータの前記第一カットアウト部は、前記第一板部の前記追加板
部の軸方向突出し量相当分だけ前記第二カットアウト部よりも深いものであるため,悪戯
による弄くりに対して更に強いものが得られる。
図1は請求項1及び請求項2の発明の実施例に係る抜差し型ロックハンドル 装置の正面図であり、ハンドルが固定ハウジングから抜き取られた施錠成立状態を示 している。 図2は図1のロックハンドル装置の右側面図である。 図3は図1のロックハンドル装置の背面図である。 図4は図1のA−A線断面図である。 図5は図1のロックハンドル装置の固定ハウジングを装着する取付穴を示し た固定フレームの正面である。 図6は図1のロックハンドル装置に用いた固定ハウジングの正面図である。 図7は図6の固定ハウジングの右側面図である。 図8は図6の固定ハウジングの背面図である。 図9は図6のB−B線断面図である。 図10は図6のC−C線断面図である。 図11は図9のD−D線断面図である。 図12は図1のロックハンドル装置に用いたロータの正面図である。 図13は図12のロータの左側面図である。 図14は図12のロータの背面図である。 図15は図12のロータの平面図である。 図16は図12のロータの底面図である。 図17は図12のE−E線断面図である。 図18は図15のF−F線断面図である。 図19は図1のロックハンドル装置に用いた主軸の正面図である。 図20は図19の主軸の右側面図である。 図21は図19の主軸の背面図である。 図22は図19の主軸の平面図である。 図23は図19のG−G線断面図である。 図24は図1のロックハンドル装置に用いた保護キャップの正面図である 。 図25は図24の保護キャップの背面図である。 図26は図24のH−H線断面図である。 図27は図24のI−I線断面図である。 図28は図1のロックハンドル装置に用いたパッキングプレートの正面図 である。 図29は図28のJ−J線断面図である。 図30は図1のロックハンドル装置に用いた保護シートの正面図である。 図31は図1のロックハンドル装置に用いたハンドルの斜視図である。 図32は図31のハンドルの左側面図である。 図33は図31のハンドルの底面図である。 図34は図31のハンドルの鍵部の正面図である。 図35は図1のロックハンドル装置に用いた回転角度規制板の背面図であ る。
図面に示した抜き差し型ロックハンドル装置は、固定ハウジング10と、固定ハウジング
10内に存在するロータ20及び主軸30と、固定ハウジング10の正面壁11に存在す
鍵穴40と、ハンドル50の先端に存在する鍵部60を有する。
円筒状の固定ハウジング10の外周面には螺子山12が存在し,固定ハウジング10の横
断面形状は外周面両側の平行直線面部13によって、小判形状になっている。固定フレー
ム70の開口部71を開閉する可動パネル72には、固定ハウジング10が正面側から回
転不能に挿入される小判形状の取付穴73が設けられている。固定ハウジング10は螺子
山12に嵌めた六角ナット74によって、パッキングプレート80及びバネリング75を
介して可動パネル72に締付け固着される。
このとき、例えばエチレンプロピレンゴム製のパッキングプレート80は、可動パネル7
2の前面76と固定ハウジング10の前端鍔部14の後面15との間で適度に圧縮される
。パッキングプレート80には、小判形状の中央貫通穴81を包囲して、前後面に環状
ブ82,83を設けてある。パッキングプレート80は締付け時にその略全体が保護キャ
ップ90の短円筒状スカート部91内に押し込まれる。保護キャップ90は、固定ハウジ
ング10の正面壁11及び前端鍔部14の外周面部の全体に被せられる。パッキングプレ
ート80と可動パネル72との間には、保護シート99が挟み込まれている。
保護キャップ90には、短円筒状スカート部91の内周面の中間位置に上方1個の係止
突起92aと右方2個の係止突起92b,92c、下方2個の係止突起92d,92eと左
方2個の係止突起92f,92gが存在する。下方2個の係止突起92d,92eの間に
は水抜き用切欠93が存在する。固定ハウジング10の前端鍔部14の後面と外周面の
交差角部には、上下左右四個の係止溝166a,16b,16c, 16dが存在し,下側の係
止溝15cの中央部には水抜き溝17が存在する
保護キャップ90は、上方1個の係止突起92aを上方の係止溝16aに弾性係合させ、右
方2個の係止突起92b,92cを右方の係止溝16bに弾性係合させ、下方2個の係止突
起92d,92eを下方の係止溝16cに弾性係合させ、左方2個の係止突起92f,92g
を左方の係止溝16dに弾性係合させることによって、固定ハウジング10の前端鍔部1
4に固定される。保護キャップ70は固定ハウジング10に対する回転を阻止され、保護キ
ャップ90の受穴94と固定ハウジング10の鍵穴40は常に互いに整合した位置に保持さ
れている。受穴94は保護キャップ90の前面壁93の中央部に貫通して設けられ、鍵穴4
0は固定ハウジング10の正面壁11の中央部に貫通して設けられている。パッキングプレ
ート80の前面側の環状リブ82は、前記7個の係止突起92a,92b,92c,92d,92e
,92gの後面部を押している。
ロータ20は円筒形であり、固定ハウジング10の正面壁11と主軸30との間において
固定ハウジング10内に存在する。ロータ20の後面27には、一定の角度間隔αを置い
て同一円周状に3個の溝部21a,21b,21cが存在し、主軸30の前面37には、一定
の角度間隔αを置いて同一円周状に3個の突起31a, 31b,31cが存在する
これらの溝部21a, 21b, 21cと突起31a, 31b, 31c、は軸方向に存在しており、
両者が嵌ることによって、ロータ20は主軸30に対して一体回転可能及び軸方向に移動
可能に接続される。この溝部と突起は設ける相手を反対にしてもよい。主軸30とロータ
20との間には、圧縮コイルバネよりなるバネ部材100が挿入されており、ロータ20
は固定ハウジング10の正面壁11に向かって押している。
ロータ20の前面側には、一定角度αの角度間隔を置いて同一円周上に第一凹部22a及
び第二凹部22bが存在し、固定ハウジング10の正面壁11の背面側には、一定の角度
間隔αを置いて同一円周上に第一凸部18a及び第二凸部18bが存在しており、主軸3
0が施錠位置にあるとき、第一凹部22a及び第二凹部22bが第一凸部18a及び第二
凸部18bにそれぞれ嵌ることによって、ロータ20及び主軸30の回転を制止する。
また、固定フランジ10の正面壁11の後面に当接するロータ20の前面には、第一凹部
22aと第二凹部22bの間に1個のインジケータ部23が存在し、ハンドル50を一定
角度αだけ回転操作して固定ハウジング10に対するロータ20及び主軸30の錠止を成
立させたとき、ロータ20のインジケータ部23が固定ハウジング10の正面壁11の確
認窓19の背後に位置する。
保護キャップ90は固定ハウジング10の正面壁11に嵌って鍵穴40を前面側から閉鎖
し、ロータ20は固定ハウジング10の鍵穴40を後面側から閉鎖しており、主軸30と
固定ハウジング10の内面との間にはシールリング110を挿入してある。シールリング
110はO−リングであり、主軸30の外周溝32に収容されている。
固定ハウジング10の鍵穴40は、正面壁11の中心部を貫通する円形中央部41と、円
形中央部41の側方に一定角度αの角度間隔を置いて連設された第一直線部42と第二直
線部43とから成る倒立L字状のものである。
ハンドル50の先端にある鍵部60は、鍵穴40の円形中央部41に差し込まれる円筒部
61と、鍵穴40の第一直線部42に差し込まれる第一板部62と、鍵穴40の第二直線
部43に差し込まれる第二板部63とから成る。ハンドル50の他端部には円盤状の指当
て部51が設けられている。
保護キャップ90の受穴95は、前面壁94の中心部を貫通する円形中央部96と、円形
中央部96の側方に一定角度αの角度間隔を置いて連設された第一直線部97と第二直線
部98とから成る倒立L字状のものである。
ロータ20の前面中心部には、鍵部60の円筒部61に嵌る円柱部24が軸方向に存在し
円柱部24の周辺部には、鍵部60の第一板部62と第二板部63が同時に挿入される大
きさの扇形状の第一カットアウト部25と、鍵部60の第二板部63だけが入り込み可能
な第二カットアウト部26が、時計回り方向に沿って連続して存在する
ハンドル50の鍵部60の第一板部62は、第二板部63よりも半径方向に突出長さを長
く形成されており、第一板部62は外方先端部に追加板部64を有している。第一カット
アウト部25は、追加板部64の軸方向突出し量相当分だけ第二カットアウト部26より
も深く形成されている。
ロータ20の後面27の中心部には、バネ部材100の端部挿入用凹部28が設けられて
いる。主軸30の前面37の中心部には、バネ部材100の端部挿入用凹部30aが設け
られている。
固定ハウジング10の正面壁11にある確認窓19の内周壁面19aは、軸方向後端から
軸方向前端に向う程外側に開いた傾斜面部または傾斜面に形成されている。鍵穴40の円
形中央部41と第一直線部42と第二直線部43の内壁面も同様な傾斜面部または傾斜面
に形成されている。
保護キャップ90の受穴95の円形中央部96と第一直線部97と第二直線部98の内壁
面も同様な傾斜面部または傾斜面に形成されている。保護キャップ90の受穴95は、固
定ハウジング10の鍵穴40より一回り大きくなっており、受穴95の内壁面の延長上に
鍵穴40の内壁面が来るようになっている。
本発明の構成作用の説明において、一定角度αなる記載が用いられているが、図示の実施
例では、一定角度αとは90度のことである。この角度は適宜に増減することができる。
固定ハウジング10の後端面には、常法に従って回転止め用突起10aが設けられている。
主軸30の後端角軸部33には回転角度規制板34が嵌められており、回転角度規制板3
4の角部34a, 34bが回転止め用突起10aの各端面に打ち当たることによって、主軸
30の回転角度は施錠方向及び開錠方向ともに一定角度αに規制されている。後端角軸部
33には常法に従って板状の施錠部材35が嵌められ、ビス36によって主軸30に締付
け固着されている。
ロータ20の前面にはインジケータ部23が設けられる。図示の実施例ではインジケータ
部23は、ロータ20の前面凹部内にロータ20とは違う色のシールを貼り付けたもので
ある。インジケータ部23は、、ロータの前面凹部内に黒色や赤色、緑色等の適当な塗料を
面一に充填することによって形成することもできる。
施錠状態では、固定ハウジング10の正面壁11の第一凸部18a及び第二凸部18bにロ
ータ20の第一凹部22a及び第二凹部22bが係合しているため、ロータ20は固定ハウ
ジング10に対して回転不能である。第一凹部22aと第二凹部22bの間においてロータ
20の前面に設けられたインジケータ部23は、固定ハウジング10の正面壁11の確認
窓19の背後に位置している。透明な保護キャップ90を透してこれを視認することによ
って、操作者ないし管理者は、主軸30に接続された施錠部材35が固定フレーム側の受
金部77と係合し、固定ハウジング10にヒンジなどで装着された可動パネル72が、閉
鎖位置において固定フレーム70に開閉不能に施錠されていることを視認できる。
保護キャップ90の受穴95と固定ハウジング10の鍵穴40を通してハンドル50の鍵
部60を挿入したとき、鍵部60の第一板部62と第二板部63がロータ20の第一カッ
トアウト部25に一緒に係合する。ハンドル50の鍵部60を押し込み、追加板部64で
ロータ20の第一カットアウト部25の内底面を押圧すると、ロータ20がバネ部材10
0の付勢に抗して主軸30に接近するように軸方向に移動する。ロータ20の後面27が
主軸30の前面37に当接することによって、ロータ20は移動停止する。尚、主軸30
は、固定ハウジング10の後端部内周面の受溝38に挿入されている止め輪39によって、
後退移動を阻止される一方、固定ハウジング10の後端面に当接する回転角度規制板34
によって前進移動を阻止されている。
このように限定されたロータ20の後退移動によって、固定ハウジング10の正面壁11
の第一凸部18a及び第二凸部18bとロータ20の第一凹部22a及び第二凹部22bと
の係合が解除されるため、ロータ20及び主軸30が固定ハウジング10に対して回転可
能になる。このとき、鍵部60の第二板部63はロータ20の第二カットアウト部26の
端面開口に対面し、鍵部60の第一板部62及び追加板部64はロータ20の第一カット
アウト部25の端面壁に対面している。
ハンドル50を反時計回り方向に回転させると、鍵部60の第一板部62及び追加板部6
4がロータ20の第一カットアウト部25の端面壁を押圧するため、ロータ20が同方向
に回転させられる。このハンドル50の回転操作に伴い、鍵部60の第二板部63がロー
タ20の第二カットアウト部26に入り込む。一定角度αまでハンドル50が回転すると、
鍵部60の第二板部62がロータ20の第二カットアウト部26内を移動し、最終的に第
二板部62が第二カットアウト部26の端面壁に当接する。この段階では、ロータ20の
インジケータ部23は固定ハウジング10の正面壁11の背後に隠れる。ハンドル50の
押し込みを止めると、ロータ20がバネ部材100の付勢によって正面壁11に向かって
前進移動し、ロータ20の第二凹部22b及び第三凹部22cが正面壁11の第一凸部18
a及び第二凸部18bに係合する。このため、ロータ20の回転は再び制止される。
ロータ20及び主軸30がこの位置にあるときには、施錠部材35は固定フレーム70側
の受金部77から離脱しており、固定ハウジング10を取り付けた可動パネル72は開放
位置に移動可能な状態におかれる。
可動パネル72の開放操作に当たっては、ロータ20及び主軸30の回転が制止されてい
るため、施錠部材35が盲動して固定フレーム側の受金部77と再係合するという面倒な
事態が起きることがない。
また、鍵部60の第一板部62と第二板部62が鍵穴40の周縁部において正面壁11の
背面に当接するため、可動パネル72はハンドル50を引くことによって開放操作される。
固定フレーム70内の装備機器に対する点検修理などの所要の作業の終了後、可動パネル
72は閉鎖位置に戻される。そして、ロータ20の第二凹部22b及び第三凹部22cが
正面壁11の第一凸部18a及び第二凸部18bから離脱するようにロータ20を主軸3
に向ってハンドル50で押した後、ハンドル50を時計回り方向に一定角度αだけ回す。
そうすると、鍵部60の第二板部63がロータ20の第二カットアウト部26の端面壁を
押圧するため、ロータ20及び主軸30が同方向に回転する。この回転によって鍵部60
の第一板部62及び追加板部64がロータ20の第一カットアウト部25内を回転移動す
る。ハンドル50を一定角度αだけ回転すると、ロータ20及び主軸30が元の位置に復
帰する。この段階で、ハンドル50をロータ20から抜き出すと、正面壁11の第一凸部
18a及び第二凸部18bとロータ20の第一凹部22a及び第二凹部22bとの係合が成
立し、ロータ20及び主軸30は施錠位置に制止される。この施錠位置では、ロータ20
のインジケータ部23は固定ハウジング10の正面壁11の確認窓19に重なった位置に
ある。
このように実施例の抜差し型ロックハンドル装置では,一定角度αの角度間隔で設けられ
た第一板部62と第二板部63及び追加板部64を有する鍵部60がなければロータ20
を押し回すことができない。マイナスドライバなどの入手容易な器具によっては簡単にロ
ータ20を押し回せないので、出来心や悪戯による不正規解錠に対して強い。
仮に解錠できても第二板部63がなければ、ロータ20を施錠可能位置に戻せないので、
可動パネル72が開放されたままに放置されることになる。このように不正規解錠の痕跡
が明確に残されるため、それを知った固定フレーム70の管理者は、収納機器の安全点検
などを直ちに実行することができる。
10 固定ハウジング
20 ロータ
30 主軸
40 鍵穴
50 ハンドル
60 鍵部
70 固定フレーム
80 パッキングプレート
90 保護キャップ
100 ロータ付勢用バネ部材
110 シールリング
10a 固定ハウジングの回転止め用突起
11 固定ハウジングの正面壁
12 固定ハウジングの螺子山
13 固定ハウジングの平行直線面部
14 固定ハウジングの前端鍔部
15 前端鍔部の後面
16a 前端鍔部の係止溝
16b 前端鍔部の係止溝
16c 前端鍔部の係止溝
16d 前端鍔部の係止溝
17 前端鍔部の水抜き溝
18a 正面壁の第1凸部
18b 正面壁の第2凸部
19 固定ハウジングの確認窓
19a 確認窓の内壁面
21a ロータの溝部
21b ロータの溝部
21c ロータの溝部
22a ロータの第1凹部
22b ロータの第2凹部
22c ロータの第3凹部
23 ロータのインジケータ部
24 ロータの円柱部
25 ロータの第一カットアウト部
26 ロータの第二カットアウト部
27 ロータの後面
28 バネ部材の端部挿入用凹部
30a バネ部材の端部挿入用凹部
31a 主軸の突起
31b 主軸の突起
31c 主軸の突起
32 主軸の外周溝
33 主軸の後端角軸部
34 回転角度規制板
34a 回転角度規制板の角部
34b 回転角度規制板の角部
35 施錠部材
36 ビス
37 主軸の前面
38 止め輪挿入用の受溝
39 止め輪
41 鍵穴の円形中央部
42 鍵穴の第一直線部
43 鍵穴の第二直線部
51 ハンドルの指当て部
61 鍵部の円筒部
62 鍵部の第一板部
63 鍵部の第二板部
64 第二板部の追加板部
71 固定フレームの開口部
72 固定フレームの可動パネル
73 可動パネルの取付穴
74 六角ナット
75 バネリング
76 可動パネルの前面
77 固定フレームの受金部
81 パッキングプレートの中央貫通穴
82 パッキングプレート前面の環状リブ
83 パッキングプレート後面の環状リブ
91 保護キャップの短円筒状スカート部
92a 保護キャップの係止突起
92b 保護キャップの係止突起
92c 保護キャップの係止突起
92d 保護キャップの係止突起
92e 保護キャップの係止突起
92f 保護キャップの係止突起
92g 保護キャップの係止突起
93 保護キャップの水抜き用切欠
94 保護キャップの前面壁
95 保護キャップの受穴
96 受穴の円形中央部
97 受穴の第一直線部
98 受穴の第二直線部
99 保護シート

Claims (2)

  1. 固定フレームの開口部を閉鎖する可動パネルに固定される固定ハウジングと、前記固定ハ
    ウジングの正面壁の鍵穴に抜差しされる鍵部を先端に有するハンドルと、前記固定ハウジ
    ング内にあり、前記ハンドルの前記鍵部によって施錠位置と解錠位置の間で回転駆動され
    る主軸と、前記主軸の後端部に固定され、前記固定フレーム側の受部と係合して前記可動
    パネルを前記固定フレームに係止する施錠部材とからなり,
    前記固定ハウジングは,前記正面壁と前記主軸との間にロータが存在し,前記ロータの後
    面側には軸方向に沿って溝部又は突起が存在し,前記主軸の前面側には前記ロータの前記
    溝部又は前記突起に嵌る突起又は溝部が軸方向に沿って存在し,前記ロータを前記固定ハ
    ウジングの前記正面壁に向かって押すバネ部材が存在しており,前記ロータの前面側に一
    定角度αの角度間隔を置いて同一円周上に第一凹部及び第二凹部が存在し,前記固定ハウ
    ジングの前記正面壁の背面側に一定の角度間隔αを置いて同一円周上に第一凸部及び第二
    凸部が存在し、前記主軸が施錠位置にあるとき、前記第一凹部及び第二凹部に前記第一凸
    部及び第二凸部がそれぞれ嵌まる抜差し型ロックハンドル装置において,

    前記固定ハウジングの前記正面壁の前記鍵穴が、前記正面壁の中心部を貫通する円形中央
    部と、前記円形中央部の側方に一定角度αの角度間隔を置いて連設された第一直線部と第
    二直線部とから成る倒立L字状のものであり、
    前記ハンドルの鍵部には、前記鍵穴の前記円形中央部に差し込まれる円筒部と、前記鍵穴
    の前記第一直線部に差し込まれる第一板部と、前記鍵穴の前記第二直線部に差し込まれる
    第二板部とが存在し
    前記ロータの前面中心部には,前記ハンドルの前記円筒部に嵌まる円柱部が軸方向に存在
    し、前記円柱部の周辺部には,前記ハンドルの前記第一板部と前記第二板部が入り込む扇
    形状の第一カットアウト部と、前記ハンドルの前記第二板部が入り込む第二カットアウト
    部とが存在し,前記第一カットアウト部と前記第二カットアウト部が時計回り方向に沿っ
    て連続して存在していること,
    を特徴とする抜差し型ロックハンドル装置。
  2. 請求項1の発明の抜差し型ロックハンドル装置において、前記ハンドルの前記鍵部の前記
    第一板部が前記第二板部よりも長いこと,前記第一板部の外方先端部に軸方向に突出した
    追加板部があること,及び,前記ロータの前記第一カットアウト部は、前記第一板部の
    追加板部の軸方向突出し量相当分だけ前記第二カットアウト部よりも深いこと,
    を特徴とする抜差し型ロックハンドル装置。
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