JP5967443B2 - 電気抵抗溶接用電極 - Google Patents

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この発明は、電極内の断面円形のガイド孔が、少なくとも大径孔と小径孔から構成され、ガイド孔に嵌め込まれるガイドピンが、大径孔内に実質的に隙間がなくて摺動できる状態で嵌まり込んでいる大径部であるガイド部と、小径孔を貫通している小径部から構成された形式の電気抵抗溶接用電極に関している。
特許第3716369号公報には、電極内の断面円形のガイド孔が、少なくとも大径孔と小径孔から構成され、ガイド孔に嵌め込まれるガイドピンが、大径孔内に実質的に隙間がなくて摺動できる状態で嵌まり込んでいる大径部であるガイド部と、小径孔を貫通している小径部から構成された形式の電気抵抗溶接用電極が記載され、さらに、合成樹脂で構成された上記ガイド部に金属製の上記小径部が鋳込まれていること、すなわち鋳型の所定位置に小径部をセットし、そこへ合成樹脂を流し込む手法が採用されていること記載されている。
また、特許第2903149号公報には、電極内の断面円形のガイド孔が、少なくとも大径孔と小径孔から構成され、ガイド孔に嵌め込まれるガイドピンが、大径孔内に実質的に隙間がなくて摺動できる状態で嵌まり込んでいる大径部であるガイド部と、小径孔を貫通している小径部から構成された形式の電気抵抗溶接用電極が記載され、さらに、小径部の端部にボルトが一体的に設けられ、このボルトを合成樹脂製の上記ガイド部に貫通させてナット締めを行っていることが記載されている。
特許第3716369号公報 特許第2903149号公報
上記特許文献1に記載されている技術は、ガイド部と小径部が、いわゆる鋳込み方式で一体化されているので、大規模な合成樹脂の金型成型設備を準備する必要があり、不経済である。
また、特許文献2に記載されている技術は、ガイド部と小径部が、いわゆるボルト・ナット式構造で一体化されているので、ナットの緩みを防止するために、ナットとボルトを溶接する必要がある。このような箇所に溶接をすることは、合成樹脂製ガイド部を溶損する虞があるので、好ましい構造とはいえない。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、合成樹脂製ガイド部に金属製等の小径部を差し込んだ形式の電気抵抗溶接用電極の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、電極内の断面円形のガイド孔が、少なくとも大径孔と小径孔から構成され、前記ガイド孔に嵌め込まれるガイドピンが、前記大径孔内に実質的に隙間がなくて摺動できる状態で嵌まり込んでいる大径部であるガイド部と、前記小径孔を貫通している小径部から構成され、前記ガイド部の端面と大径孔の内端面が密着するように構成され、前記ガイドピンのガイド部は合成樹脂材料で構成されているとともに、挿入大径孔と挿入小径孔が設けられ、前記ガイドピンの小径部は、金属材料またはセラミック材料等の耐熱硬質材料で構成されているとともに、前記挿入大径孔に挿入されるフランジ部と前記挿入小径孔に挿入される軸部によって構成され、前記フランジ部は前記挿入大径孔と挿入小径孔の境界部に形成された受圧端面に密着するように構成し、フランジ部とガイド孔の内底面の間に嵌め込んだ圧縮コイルスプリングの張力と、ガイド孔内に導入し た圧縮空気の圧力のいずれか一方または両方がフランジ部に対する押圧力として作用するように構成し、前記フランジ部に作用する押圧力によって前記端面が内端面に押し付けられるように構成し、前記ガイドピンの小径部とガイド部は別々の独立した部材とされ、小径部をガイド部に貫通した状態で挿入してあることを特徴とする電気抵抗溶接用電極である。
前記大径部である合成樹脂製のガイド部に、金属材料またはセラミック材料等の耐熱硬質材料で製作された小径部(軸部)を差し込んで貫通させる構造であると、溶接熱によってガイド部の熱膨張が大きく現れるために、小径部の差し込み嵌合度合いが緩みやすくなる。このような傾向は、後述の「圧入」であっても発生することがある。しかし、本願発明においては、フランジ部が挿入大径孔と挿入小径孔の境界部に形成された受圧端面に密着するように構成し、フランジ部に作用する押圧力によってガイド部の端面が大径孔の内端面に押し付けられるように構成したものであるから、小径部が挿入小径孔内に押し込まれる状態になり、小径部が挿入小径孔や挿入大径孔から抜け出すような現象が発生することがない。このようにして、合成樹脂製のガイド部に、耐熱硬質材料製小径部を差し込んだタイプのものであっても、前述の鋳込み方式やボルト・ナット式と変わらない結合強度の小径部とガイド部との一体化が確保できる。
請求項2記載の発明は、前記小径孔と前記小径部との間に前記ガイドピンが押し下げられたとき圧縮空気が通過する隙間が形成されているとともに、前記ガイド部にはガイドピンの軸方向に前記端面に開通する空気通路が形成されている請求項1記載の電気抵抗溶接用電極である。
圧縮空気の流路は、前記端面に開通する空気通路と小径孔と小径部との間に形成されている前記隙間によって構成され、前記空気通路と前記隙間との間に、開閉弁の機能を果たすガイド部の端面と大径孔の内端面の密着部分が存在している。この密着部分における密着力は、前記フランジ部に作用する押圧力によって端面が内端面に押し付けられるものであるから、密着部分の密着性が確実にえられて、良好な開閉弁機能が確保できる。とくに、確実な密着性がえられるので、圧縮空気が漏れたりすることがない。このようにして圧縮空気がガイド部から小径孔に向かって流されるので、溶着時のスパッタ除去や溶着後の冷却が適正に行われる。
請求項3記載の発明は、前記小径部の軸部は、前記挿入小径孔に圧入されている請求項1または請求項2記載の電気抵抗溶接用電極である。
このような圧入によって、ガイド部と小径部との一体性が強固に保たれる。
請求項4記載の発明は、前記圧入後にガイド部の外表面に仕上げ加工がなされている請求項3記載の電気抵抗溶接用電極である。
上記圧入によって合成樹脂製のガイド部の直径が部分的に膨らむことがある。このような膨らみは、ガイド部とガイド孔間の円滑な摺動動作に支障をもたらすのであるが、上述のように圧入後に仕上げ加工を行うことによって、精度の高い円筒面が形成され、ガイド孔との間で良好な摺動動作がえられる。
電極全体の断面図である。 ガイドピンの部品状態の断面図等である。 空気通路の変型例を示す断面図である。 小径部の圧入状態を示す断面図である。 仕上げ加工を示す工程図である。 他のガイドピンを示す電極の断面図である。
つぎに、本発明の電気抵抗溶接用電極を実施するための形態を説明する。
図1〜図6は、本発明の実施例1を示す。
最初に、電極本体について説明する。
銅合金製の電極本体1は、円筒状の形状であり、静止部材(図示していない)に差し込まれる固定部2と、鋼板部品3が載置されるキャップ部4がねじ部5において結合されている。電極本体1には断面円形のガイド孔6が形成され、このガイド孔6は少なくとも大径孔7とキャップ部4の中央部に開口する小径孔8によって構成されている。
固定部2の下部にテーパ部9が形成され、このテーパ部9が静止部材に設けたテーパ孔に嵌入されるようになっている。固定部2の側部に圧縮空気をガイド孔6に導入する通気口10が設けてある。
つぎに、ガイドピンについて説明する。
ガイドピン12は、大径孔7内に実質的に隙間がなくて摺動できる状態で嵌まり込んでいる大径部、すなわちガイド部13と、小径孔8を貫通している小径部14から構成されている。ガイド部13は、耐熱性に優れた合成樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(商品名:テフロン)によって構成された大径部である。
大径部であるガイド部13も断面円形であり、その中心部に挿入大径孔15とこれに連続した状態で挿入小径孔16が形成してある。小径部14は、ステンレス鋼のような金属材料またはセラミック材料等の耐熱硬質材料で構成されているとともに、挿入大径孔15に挿入されるフランジ部17と、挿入小径孔16に貫通した状態で挿入される軸部18によって構成されている。挿入大径孔15と挿入小径孔16の境界部に受圧端面19が形成してあり、フランジ部17の端面が密着するように構成してある。
ガイド部13の端部に端面11が形成され、端面11が大径孔7の内端面24に密着するようになっている。端面11と内端面24は、ガイドピン12の軸線に直交する平面の状態で、しがもガイドピン12の軸心を環状に包囲する環状面とされている。
軸部18の端部にテーパ部20を介して位置決めピン21が形成され、鉄製のプロジェクションナット22のねじ孔が位置決めピン21に合致するようになっている。なお、符号23は電極本体1に対応する可動電極である。鋼板部品3に下孔3aが開けられ、ここを軸部18が貫通して、鋼板部品3の位置決めがなされている。
つぎに、ガイドピンの各部寸法について説明する。
軸部18の直径は9mm、軸部18の長さは35mm、フランジ部17の直径は14mm、フランジ部17の厚さは2.8mm、挿入大径孔15の内径は14.2mm、挿入小径孔16の内径は8.6mm、ガイド部13の軸線方向の全長が33mm、挿入大径孔15の軸線方向長さが16mmである。
上記寸法により、ガイド部13を貫通した状態で挿入された小径部14は、軸部18が挿入小径孔16に対して圧入されている。また、フランジ部17は僅かな空隙をのこして挿入大径孔15内に挿入されている。そして、フランジ部17の端面が受圧端面19に密着している。
つぎに、大径孔の寸法状態を説明する。
大径孔7は、固定部2からキャップ部4の双方にわたって形成されている。固定部2に形成されている大径孔7には、ガイド部13が、実質的に隙間がなくて摺動できる状態で嵌め込まれており、このような嵌め込まれた摺動区間は挿入大径孔15の軸線方向長さに相当する区間とされ、図2に符号L1で示されている。
また、受圧端面19と端面11の間の合成樹脂材料は、小径部14のフランジ部17と大径孔7の内端面24との間で挟み付けられている合成樹脂材料であり、この材料区間は図2に符号L2で示されている。この区間L2を包囲する大径孔7の内径は隙間25が付与された大径部分26とされている。
つぎに、空気通路について説明する。
空気通路27は、図1、図2などに示すように、ガイド部13の表面に軸線方向の平面部28を4つ形成することによって構成されている。また、軸部18と小径孔8との間に圧縮空気が通過する隙間29が形成してある。可動電極23の進出によってガイドピン12が押し下げられると、端面11が内端面24から離れ、空気流通の空隙が形成される。つまり、端面11と内端面24の密着部分が開閉弁の機能を果たしている。通気口10から入った圧縮空気は、空気通路27、端面11と内端面24の間、隙間29を通ってナット22の溶着部の冷却や、スパッタの進入が防止される。
フランジ部17とガイド孔6の内底面の間に圧縮コイルスプリング30が嵌め込まれており、その張力がフランジ部17に作用し、小径部14がガイド部13に入り込む方向に押圧されている。なお、符号31は、ガイド孔6の内底面に嵌め込んだ絶縁シートである。フランジ部17に作用する押圧力は、圧縮空気の圧力と圧縮コイルスプリング30の張力によって確保されているが、いずれか一方であってもよい。
つぎに、空気通路の変型例を説明する。
図3に示した例は、ガイド部13の外周近くに軸線方向の貫通孔32を8つ設けたもので、その上端部は端面11に開通している。また、同図(C)に示した空気通路は、ガイド部13の外周面に軸線方向の凹溝33を8つ設けたもので、その上端部は端面11に開通している。
つぎに、小径部圧入の変型例を説明する。
図4(A)に示された小径部14には、フランジ部17に隣接させて円周方向の溝部34が形成されている。これは、フランジ部17に隣接した箇所を小径にして構成されている。このような小径部14を挿入小径孔16に圧入すると、同図(B)に示すような膨隆部35が形成される。前述のように、軸部18の直径は9mm、挿入小径孔16の内径は8.6mmであるから、軸部18は挿入小径孔16内に圧入された状態になり、そのために合成樹脂材料が凹溝34内に膨らみ込んで膨隆部35が形成される。
このような膨隆部35が形成されることにより、小径部14に抜け方向の力が過剰に作用しても、膨隆部35が凹溝34の角部36にひっかかるため、小径部14は容易に抜けることがない、という効果がある。なお、同図(C)に示したものは、凹溝34を軸部18の中間部に配置した例であり、膨隆部35などの作用効果は先のものと同じである。
つぎに、ガイド部13の仕上げ加工について説明する。
図5(A)は、ガイド部13の素材状態の形状を示す断面図である。同図(B)は、小径部14を挿入小径孔16に圧入し、フランジ部17が受圧端面19に密着している状態である。この状態では、小径部14が圧入してあるので、ガイド部13は圧入箇所の直径が大きくなって符号37で示す拡径部となる。そこで、切削仕上げ加工により拡径部37を除去して真っ直ぐな円筒形状を求め、さらに必要に応じて段部加工を行って端面11を形成し、それから平面部28の加工を行う。なお、図5は断面図であるが見やすくするために、ハッチングや梨地の記載が省略されている。
このような仕上げ加工を行うことにより、耐熱硬質材料で作られた小径部14が合成樹脂製のガイド部13に圧入されることによって生じる寸法上の問題が解消される。つまり、真っ直ぐで寸法精度の高いガイド部13が確保されるので、大径孔7内を正確にしかも円滑に摺動・進退させるこが可能となる。
つぎに、ボルト用電極について説明する。
図1〜図5では、プロジェクションナット22を対象にした場合であるが、図6では、鉄製のプロジェクションボルト39を対象にしている。プロジェクションボルト39は、円形のフランジ40と、それと一体に形成されたボルト軸部41と、フランジ40に形成された溶着用突起42によって構成されている。
小径部14は、挿入孔43が設けられた管状の中空構造とされており、この挿入孔43にボルト軸部41が挿入される。ボルト軸部41の長さは挿入孔43の深さよりも長く設定してあり、小径部14はキャップ部4の上面から突き出ていて、鋼板部品3をキャップ部4に載せると、小径部14の先端部が鋼板部品3の下孔44から突き出るようになっている。それ以外の構成は、図示されていない部分も含めて先の例と同じであり、同様な機能の部材には同一の符号が記載してある。
図示の状態は、鋼板部品3の下孔44に小径部14の先端部が貫通し、挿入孔43にボルト軸部41が挿入されている状態であり、これによってボルト軸部41と下孔44が同軸状態になっている。ここで可動電極23が進出してくると、ボルト軸部41の先端が挿入孔43の底部を押し下げるので、ガイドピン12全体が押し下げられて小径部14が下孔44から抜け出される。さらに、可動電極23の加圧が進行すると、溶着用突起42が鋼板部品3に加圧され、溶接電流が通電されて溶接が完了する。その後、鋼板部品3をプロジェクションボルト39と一緒に挿入孔43から抜き取る。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
大径部である合成樹脂製のガイド部13に、金属材料またはセラミック材料等の耐熱硬質材料で製作された小径部14(軸部18)を差し込んで貫通させる構造であると、溶接熱によってガイド部13の熱膨張が大きく現れるために、小径部14の差し込み嵌合度合いが緩みやすくなる。このような傾向は、圧入であっても発生することがある。しかし、本実施例においては、フランジ部17が挿入大径孔15と挿入小径孔16の境界部に形成された受圧端面19に密着するように構成し、フランジ部17に作用する押圧力によってガイド部13の端面11が大径孔7の内端面24に押し付けられるように構成したものであるから、小径部14が挿入小径孔16内に押し込まれる状態になり、小径部14が挿入小径孔16や挿入大径孔15から抜け出すような現象が発生することがない。このようにして、合成樹脂製のガイド部13に、耐熱硬質材料製小径部14を差し込んだタイプのものであっても、前述の鋳込み方式やボルト・ナット式と変わらない結合強度の小径部14とガイド部13との一体化が確保できる。
小径孔8と小径部14との間にガイドピン12が押し下げられたとき圧縮空気が通過する隙間29が形成されているとともに、ガイド部13にはガイドピン12の軸方向に端面11に開通する空気通路27、32、33が形成されている。
圧縮空気の流路は、端面11に開通する空気通路27、32、33と小径孔8と小径部14との間に形成されている隙間29によって構成され、空気通路27、32、33と隙間29との間に、開閉弁の機能を果たすガイド部13の端面11と大径孔7の内端面24の密着部分が存在している。この密着部分における密着力は、フランジ部17に作用する押圧力によって端面11が内端面24に押し付けられるものであるから、密着部分の密着性が確実にえられて、良好な開閉弁機能が確保できる。とくに、確実な密着性がえられるので、圧縮空気が漏れたりすることがない。このようにして圧縮空気がガイド部13から小径孔8に向かって流されるので、溶着時のスパッタ除去や溶着後の冷却が適正に行われる。
小径部14の軸部18は、挿入小径孔16に圧入されている。
このような圧入によって、ガイド部13と小径部14との一体性が強固に保たれる。
上記圧入後に、ガイド部13の外表面に仕上げ加工がなされている。
圧入によって合成樹脂製のガイド部13の直径が部分的に膨らむことがある。このような膨らみは、ガイド部13とガイド孔6間の円滑な摺動動作に支障をきたすものであるが、上述のように圧入後に仕上げ加工を行うことによって、精度の高い真っ直ぐな円筒面が形成され、ガイド孔6との間で良好な摺動動作がえられる。
小径部14のフランジ部17と大径孔7の内端面24との間で挟み付けられているガイド部13の合成樹脂材料は、反復される挟み付けの押圧力によって直径方向に膨らむ傾向になり、とくに、内端面24近傍の膨らみ量が大きく現れる。しかし、上記挟み付けられている区間L2の箇所の大径孔7には隙間25が存置されているので、上記膨らみはこの隙間25に向かってなされる。したがって、上記挟み付けられている区間L2の下側(L1)が大径孔7と摺動するようになっているので、上記膨らみが異常に大きくなっても、ガイドピン12の摺動動作に支障が発生しせず、円滑で信頼性のある動作が確保できる。
また、溶着箇所に近いL2の部分の方が熱的影響を受けやすいのであるが、鋼板部品3に近い箇所の大径孔7に隙間25が配置してあるので、ガイド部13(L2)の熱膨張は隙間25に吸収されて、領域L1における摺動性に支障が生じない、という効果がある。
膨隆部35が形成されることにより、小径部14に抜け方向の力が過剰に作用しても、膨隆部35が凹溝34の角部36にひっかかるため、小径部14は容易に抜けることがない、という効果がある。
上述のように、本発明の電極によれば、合成樹脂製ガイド部に金属製等の小径部を差し込んだ形式のものにおいて、金属部と合成樹脂部との一体化が十分になされるものである。したがって、信頼性の高い電極構造が確保できて、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 電極本体
3 鋼板部品
6 ガイド孔
7 大径孔
8 小径孔
11 端面
12 ガイドピン
13 ガイド部、大径部
14 小径部
15 挿入大径孔
16 挿入小径孔
17 フランジ部
18 軸部
19 受圧端面
22 プロジェクションナット
24 内端面
27 空気通路
29 隙間
32 貫通孔(空気通路)
33 凹溝(空気通路)
39 プロジェクションボルト
43 挿入孔
44 下孔

Claims (4)

  1. 電極内の断面円形のガイド孔が、少なくとも大径孔と小径孔から構成され、
    前記ガイド孔に嵌め込まれるガイドピンが、前記大径孔内に実質的に隙間がなくて摺動できる状態で嵌まり込んでいる大径部であるガイド部と、前記小径孔を貫通している小径部から構成され、
    前記ガイド部の端面と大径孔の内端面が密着するように構成され、
    前記ガイドピンのガイド部は合成樹脂材料で構成されているとともに、挿入大径孔と挿入小径孔が設けられ、
    前記ガイドピンの小径部は、金属材料またはセラミック材料等の耐熱硬質材料で構成されているとともに、前記挿入大径孔に挿入されるフランジ部と前記挿入小径孔に挿入される軸部によって構成され、
    前記フランジ部は前記挿入大径孔と挿入小径孔の境界部に形成された受圧端面に密着するように構成し、
    フランジ部とガイド孔の内底面の間に嵌め込んだ圧縮コイルスプリングの張力と、ガイド孔内に導入した圧縮空気の圧力のいずれか一方または両方がフランジ部に対する押圧力として作用するように構成し、
    前記フランジ部に作用する押圧力によって前記端面が内端面に押し付けられるように構成し
    前記ガイドピンの小径部とガイド部は別々の独立した部材とされ、小径部をガイド部に貫通した状態で挿入してあることを特徴とする電気抵抗溶接用電極。
  2. 前記小径孔と前記小径部との間に前記ガイドピンが押し下げられたとき圧縮空気が通過する隙間が形成されているとともに、前記ガイド部にはガイドピンの軸方向に前記端面に開通する空気通路が形成されている請求項1記載の電気抵抗溶接用電極。
  3. 前記小径部の軸部は、前記挿入小径孔に圧入されている請求項1または請求項2記載の電気抵抗溶接用電極。
  4. 前記圧入後にガイド部の外表面に仕上げ加工がなされている請求項3記載の電気抵抗溶接用電極。
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