JP5958355B2 - 分析装置、分析方法及び分析プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、分析装置、分析方法及び分析プログラムに関する。
近年、情報技術の発展に伴い、パケット通信ネットワークを介した双方向通信が活発である。パケット通信ネットワークでは、通信データは、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のインターネットの標準プロトコルに基づきパケット化され、送信される(例えば、特許文献1を参照)。パケット通信ネットワークを介したデータ通信量の増大に伴い、データ通信サービスを行うサービス事業者にとって、データ通信の品質の監視及び管理は、益々重要になっている。
パケット通信ネットワークに無線区間が含まれる場合、無線通信装置との無線通信が生じる。この場合、無線通信が原因でデータ伝送に遅延が発生することがある。
しかしながら、仮に無線区間を監視して、パケット通信ネットワークのうちの無線区間が原因で遅延が発生したことを特定しようとすると、無線通信装置毎に監視箇所を設ける必要がある。その場合、分析装置の設置場所が限定されるとともに、分析装置の設置数が多くなるという課題が生じ、現実的ではない。
そこで、一側面では、有線区間において受信されたデータに基づき無線通信におけるデータ伝送を分析することを目的とする。
一つの案では、
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記確認応答の間隔を計算し、計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する分析部と、
を有する分析装置が提供される。
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記確認応答の間隔を計算し、計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する分析部と、
を有する分析装置が提供される。
一態様によれば、有線区間において受信されたデータに基づき無線通信におけるデータ伝送を分析することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
図1は、本発明の一実施形態におけるネットワーク構成例を示す図である。同図において、サーバ10と中継装置30とは、有線ネットワークNW1を介して接続されている。中継装置30と無線端末20とは、無線ネットワークNW2を介して接続されている。サーバ10と中継装置30との間は有線区間であり、中継装置30と無線端末20との間は無線区間である。有線区間には、TAP40を介して分析装置50が設置されている。有線ネットワークNW1の例としては、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又はインターネット等のネットワークが挙げられる。無線ネットワークNW2の例としては、3G(Third Generation)携帯網等が挙げられる。
サーバ10は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のインターネットの標準プロトコルにしたがいデータをパケット化し、有線ネットワークNW1を介して送信する(パケット通信)。サーバ10は、例えば、データ通信サービスを行うサービス事業者によって運用される機器である。
中継装置30は、サーバ10及び無線端末20との間で通信を行う。中継装置30は、サーバ10から送信されたデータを受信し、無線ネットワークNW2を介して無線端末20に転送する。中継装置30の例としては、例えば、基地局制御装置、ゲートウェイ装置、又はルータ等が挙げられる。
無線区間では、有線区間よりもデータの消失(ロス)やビットエラーが発生し易い。そこで、中継装置30は、データの再送機能を有し、無線端末20に送信されるべきデータのロスやビットエラーが発生したパケットのデータを再送する。
無線端末20は、中継装置30と無線通信し、中継装置30からDATAパケットを受信する。TCP/IPの通信プロトコルに従い、無線端末20は、DATAパケットを受信すると確認応答パケット(以下、確認応答パケットをACKパケットという。)を送信する。中継装置30は、無線端末20から送信されたACKパケットをサーバ10に送る。
無線端末20は、例えば、携帯電話又はスマートフォン等無線通信の機能を有する端末であってもよい。無線端末20は、無線通信装置の一例である。無線通信装置の他の例としては、無線通信の機能を有するPC(Personal Computer)やIP電話機等が挙げられる。
TAP40は、有線ネットワークNW1を伝送される信号を分析装置50に分岐させる装置(ネットワーク・タップ)である。
分析装置50は、TAP40によって分岐される信号に基づいて有線ネットワークNW1上のデータを受信する。図1では、分析装置50は、サーバ10から送信されたDATAパケットと、該DATAパケットに対するACKパケットとを受信する。分析装置50は、受信したパケットに基づき、無線通信における再送周期を分析する。分析装置50は、分析結果から無線回線の種別を判定したり、有線区間又は無線区間のいずれに障害が発生した可能性が高いかを推定したりする。分析装置50は、有線ネットワークNW1上のデータを受信(キャプチャ)できれば、TAP40を用いなくてもよい。
パケット通信ネットワークに無線区間が含まれる場合、無線通信装置(ここでは、無線端末20)との無線通信が生じる。この場合、無線通信が原因でデータ伝送に遅延が発生することがある。例えば、図2では、DATAパケット1(DATA1)が、無線端末20に到着してから、所定間隔でDATAパケット2(DATA2)が無線端末20に到着すべきところ、無線区間にてDATA2が消失(ロス)した。そこで、中継装置30は、DATA2を2度再送(再送回数2)している。
この場合、無線端末20は、再送遅延(再送に係る時間)に再送回数を乗算した時間だけACKパケットを返信するタイミングが遅くなる。よって、無線通信における再送遅延は、DATA1とDATA2との受信時刻間隔(以下、DATAパケットの受信時刻間隔をDATA間隔という。)と、ACKパケット1(ACK1)とACKパケット2(ACK2)との受信時刻間隔(以下、ACKパケットの受信時刻間隔をACK間隔という。)と、の差分として求められ、これにより、無線通信における再送周期が分析され得るとも考えられる。
無線区間では、有線区間よりも頻繁にデータの消失やビットエラーが発生することから、無線通信特有の再送周期に着目し、無線通信の状態を分析することが考えられる。無線通信における再送周期は、図2にも示されるように、1つのデータが1度以上再送される場合に、再送遅延が再送周期Aの整数倍になることに着目して分析される。
無線通信における再送周期は、無線回線の種別毎に予め分かっている。例えば、LTE(Long Term Evolution)の再送周期は8msに設定され、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)の再送周期は10msに設定されている。よって、多数のパケットについてDATA間隔とACK間隔との差分を計算し、その計算値に基づき無線通信における再送周期を分析する方法を用いれば、無線回線の種別の判定が可能となる。
ところが、無線区間のデータ通信は、有線区間のデータ通信よりも低速でありデータ伝送に時間がかかる。よって、低速な無線区間では、無線ネットワークNW2にデータをのせて伝送を開始するまでにシリアル化遅延が発生する。
しかし、上記分析方法では、シリアル化遅延が考慮されていない。このため、上記分析方法では、分析装置50で取得したときのDATA1,2のDATA間隔Bと、中継装置30から無線区間に転送されるDATA1,2のDATA間隔Cとは、同じ間隔であると仮定されている。実際には、低速な無線区間ではシリアル化遅延の影響が大きくなり、DATA間隔BとDATA間隔Cとは異なる。このため、DATA間隔BとDATA間隔Cとが異なることを前提として、シリアル化遅延を考慮した無線通信における再送周期の分析を行う方が、精度の高い分析結果が得られる可能性は高い。そこで、本発明の一実施形態の分析装置50は、シリアル化遅延を考慮して無線通信における再送周期を分析する。
具体的な分析方法を説明する前に、「シリアル化遅延」について、図3及び図4を参照しながら簡単に説明する。
図3に示されるように、「シリアル化遅延」は、あるデータを回線にのせるまでにかかる時間であり、以下の式(1)で示される。
シリアル化遅延=データサイズ/回線速度・・・(1)
シリアル化遅延=データサイズ/回線速度・・・(1)
図4には、回線速度とデータ伝送との関係が示されている。同じサイズのデータを送信する場合、回線速度が速いときにはデータ伝送時間は短く、回線速度が遅いときにはデータ伝送時間は長い。つまり、同じサイズのデータを送信する場合、遅い伝送路(回線)の方が速い伝送路よりも伝送時間が長くなる。例えば、有線回線では100Mbps程度でデータ伝送が可能であるから、データサイズが1500バイトの場合のシリアル化遅延は、式(1)から、
シリアル化遅延(有線回線)=1500バイト/100Mbps=120μs(マイクロ秒)、となる。
シリアル化遅延(有線回線)=1500バイト/100Mbps=120μs(マイクロ秒)、となる。
一方、無線回線では1Mbps程度でデータ伝送が可能であるから、データサイズが1500バイトの場合のシリアル化遅延は、式(1)から、
シリアル化遅延(無線回線)=1500バイト/1Mbps=12000μs=12ms(ミリ秒)、となる。
シリアル化遅延(無線回線)=1500バイト/1Mbps=12000μs=12ms(ミリ秒)、となる。
つまり、無線回線の伝送速度が有線回線の伝送速度の1/100の場合、無線回線で生じるシリアル化遅延は、有線回線で生じるシリアル化遅延の100倍となる。図1の有線ネットワークNW1を介して伝送されたデータが、中継装置30によって無線端末20に転送される際、データの伝送路は、有線ネットワークNW1から無線ネットワークNW2へと切り替わる。このとき、データは、100Mbps程度の高速区間(有線区間)を伝送された後、1Mbps程度の低速区間(無線区間)を伝送される。そこで、中継装置30に到着したデータを無線ネットワークNW2にのせてデータ伝送を開始するまでにかかる時間、つまり、無線区間でのシリアル化遅延が発生する。
前述のとおり、低速の無線ネットワークNW2にデータをのせるまでのシリアル化遅延は、有線区間で生じるシリアル化遅延と比べて無視できない程長い。よって、図5に示されるように、無線区間で発生するシリアル化遅延Sの影響により、ACK間隔は、再送遅延Rに再送回数(ここでは、2回)を乗算した時間に、データのシリアル化遅延Sを加算した時間となる。
以上に説明したように、シリアル化遅延は低速区間にて影響が大きいため、無線区間では、シリアル化遅延を考慮して無線通信における再送周期の分析が行われる必要がある。従って、以下に説明する実施形態にかかる分析装置50では、シリアル化遅延を考慮した分析を行う。これにより、無線通信における再送周期の分析の精度を高め、無線回線の種別判定の精度を向上させることができる。
<第1実施形態>
[分析装置の機能構成]
まず、本発明の第1実施形態に係る分析装置50の機能構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係る分析装置の機能構成図である。
[分析装置の機能構成]
まず、本発明の第1実施形態に係る分析装置50の機能構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、第1実施形態に係る分析装置の機能構成図である。
分析装置50は、受信部51、分析部52及び記憶部53を有する。
受信部51は、有線ネットワークNW1を伝送される複数のデータを順に受信する。受信部51は、有線ネットワークNW1上のTAP40から分岐された信号に基づき、ネットワークカードによりデータを受信する。受信部51は、有線ネットワークNW1上のスイッチのミラーポートからデータを受信するようにしてもよい。図5では、受信部51は、ポイントP1でDATA1を受信し、ポイントP2でDATA2を受信する。
受信部51は、中継装置30によって無線ネットワークNW2を介して無線端末20に転送される複数のデータ(DATA1,2・・・)に対する無線端末20からのACKパケット(ACK1,ACK2・・・)を受信する。図5では、受信部51は、ポイントP3でACK1を受信し、ポイントP4でACK2を受信する。
分析部52は、受信部51により受信されるデータの中から分析対象とされるデータ(以下、「対象データ」という。)を取り出し、対象データをコネクション毎に分類する。分析部52は、受信されたデータのヘッダ情報に基づき対象データを抽出する。例えば、分析部52は、図7(a)に示されたイーサネット(登録商標)ヘッダを検索し、「タイプ」フィールド60が「0080」のとき、IPv4パケットと判定し、対象データとする。また、分析部52は、図7(b)に示されたIPヘッダを検索し、「プロトコル」フィールド61が「6」のとき、TCPパケットと判定し、対象データとする。
分析部52は、図7(b)に示したIPヘッダの送信元IPアドレス62、宛先IPアドレス63、図8に示したTCPヘッダの送信元ポート番号64、宛先ポート番号65の組み合わせにより、対象データのコネクションを特定する。分析部52は、コネクション毎に対象データを分類する。このように、本実施形態では、TCPにおいて規定されているヘッダを有するデータ(パケット)が対象データとなる。
なお、コネクションとは、通信主体間において通信が開始されてから終了するまでの一連のやりとり、又は当該やりとりを区別するための単位をいう。例えば、図5では、サーバ10にて通信が開始されてから中継装置30を経由して無線端末20にDATAパケットが送信され、確認応答のACKパケットがサーバ10に返信されて通信が終了するまでが一連のやり取りであり、同一のコネクションに分類される。
分析部52は、受信部51により受信されたデータの受信時刻を、分析装置50のタイマー(時計)により取得する。
分析部52は、受信部51により受信されたデータの受信時刻からACK間隔を計算する。
記憶部53は、分析部52が取得したデータの受信時刻と、計算したACK間隔とを記憶する。
分析部52は、計算した複数のACK間隔の差分に基づいて、無線通信における再送周期を分析する。
分析部52は、無線通信における再送周期の分析結果に基づき、無線回線の種別を判定する。
[分析装置の動作]
次に、本実施形態に係る分析装置50の動作について、図9〜図11を参照しながら説明する。図9は、分析装置50によって実行される、第1実施形態にかかる分析処理を示したフローチャートである。図10及び図11は、第1実施形態にかかる分析処理を説明するための図である。
次に、本実施形態に係る分析装置50の動作について、図9〜図11を参照しながら説明する。図9は、分析装置50によって実行される、第1実施形態にかかる分析処理を示したフローチャートである。図10及び図11は、第1実施形態にかかる分析処理を説明するための図である。
まず、受信部51は、有線ネットワークNW1上のデータを受信(キャプチャ)する(ステップS100)。図10では、サーバ10からDATA1〜DATA6が順に送信される。受信部51は、有線ネットワークNW1上のDATA1〜DATA6を順に受信する。
次に、分析部52は、受信したデータがTCPパケットであるかを判定する(ステップS102)。受信したデータがTCPパケットでない場合、分析部52は、受信したデータが対象データでないと判定し、スタートに戻る。受信したデータがTCPパケットである場合、分析部52は、受信したデータが対象データであると判定し、対象データをコネクション毎に分類する(ステップS104)。以下では、同一コネクションに分類された対象データについて各処理が行われる。
次に、記憶部53は、分析部52が取得した対象データの受信時刻を記憶する(ステップS106)。次いで、分析部52は、無線端末20がDATAパケットを受信した際に無線端末20から送信されるACKパケットのACK間隔を計算する(ステップS108)。ACK間隔は、一つ前のACKパケットの受信時刻との差分である。
次いで、分析部52は、ACK間隔の差分を計算する(ステップS110)。ACK間隔の差分の算出について、以下に具体的に説明する。
有線区間の送信速度は、例えば100Mbps程度であり、無線区間の送信速度は、例えば1Mbps程度である。よって、サーバ10から送信されたDATA1〜DATA6は、有線ネットワークNW1を介して中継装置30まで到達した後、無線ネットワークNW2にのって送信されるまでに時間がかかる。よって、図10に示されるように、DATA1〜DATA6が中継装置30に到着後、無線ネットワークNW2にのって送信されるまでに、シリアル化遅延Sがそれぞれ発生する。
本実施形態では、無線端末20は、2つのDATAパケットの受信に対して1つのACKパケットを送出する。サーバ10は、ACKパケットを受信すると次の2つのDATAパケットを送信する。図10では、無線端末20は、DATA1、2を受信するとACK2を送信し、DATA3、4を受信するとACK4を送信する。サーバ10は、ACK2を受信するとDATA7,8を送信し、ACK4を受信するとDATA9,10を送信する。このとき、分析部52は、前回のACK2と今回のACK4との受信時刻の差分、すなわち、ACK間隔1を算出する。分析部52は、同様にして、ACK4とACK6とのACK間隔2を算出する。記憶部53は、算出されたACK間隔を記憶する。
ACK間隔1、2は次式で示される。
ACK間隔1
=ACK4の受信時刻−ACK2の受信時刻
=データ3のシリアル化遅延S+データ3の再送遅延R
+データ4のシリアル化遅延S+データ4の再送遅延R
ACK間隔2
=ACK6の受信時刻−ACK4の受信時刻
=データ5のシリアル化遅延S+データ5の再送遅延R
+データ6のシリアル化遅延S+データ6の再送遅延R
図10に示されるように、再送遅延が発生していない場合、各ACK間隔に含まれる各DATAパケットのシリアル化遅延Sが等しいとすると、ACK間隔1とACK間隔2との差分は0になる。
=ACK4の受信時刻−ACK2の受信時刻
=データ3のシリアル化遅延S+データ3の再送遅延R
+データ4のシリアル化遅延S+データ4の再送遅延R
ACK間隔2
=ACK6の受信時刻−ACK4の受信時刻
=データ5のシリアル化遅延S+データ5の再送遅延R
+データ6のシリアル化遅延S+データ6の再送遅延R
図10に示されるように、再送遅延が発生していない場合、各ACK間隔に含まれる各DATAパケットのシリアル化遅延Sが等しいとすると、ACK間隔1とACK間隔2との差分は0になる。
一方、図11に示されるように、ACK間隔1で再送が2回発生し、ACK間隔2で再送が5回発生している場合、各DATAパケットのシリアル化遅延Sが等しいとすると、ACK間隔1とACK間隔2との差分は再送遅延Rに再送回数3を乗算した値になる。
図9に戻り、ステップS110のACK間隔の差分算出後、分析部52は、ACK間隔の差分に基づき、所定周期毎のカウント値を加算する(ステップS112)。無線通信における再送周期は、無線回線の種別毎に予め定義されている。例えば、LTE(Long Term Evolution)の再送周期は8msに定められ、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)の再送周期は10msに定められている。よって、分析部52は、ACK間隔の差分が例えば、10ms×N(Nは1以上の整数)±2msの範囲に入っていれば、HSDPAの再送周期を示すと分析し、HSDPAのカウント値に1を加算する。分析部52は、ACK間隔の差分が8ms×N(Nは1以上の整数)±1.6msの範囲に入っていれば、LTEの再送周期を示すと分析し、LTEのカウント値に1を加算してもよい。再送周期に対する±2ms、±1.6msの範囲は再送周期と同等と判断する許容範囲の一例(再送周期×0.2)であり、±1ms、±0.8ms(再送周期×0.1)であってもよく、他の範囲であってもよい。
例えば、分析部52は、ACK間隔の差分が10ms×N(Nは1以上の整数)±1ms内の値であればHSDPAのカウント値に1を加算し、ACK間隔の差分が8ms×N(Nは1以上の整数)±0.8ms内の値であればLTEのカウント値に1を加算してもよい。このようにして分析部52は、同一コネクションに分類された対象データについてACK間隔の差分に基づき、対象データが所定周期(8msや10ms)に含まれるデータであると判断した場合、所定周期毎に設けられたカウント値を加算する。
次に、分析部52は、所定周期毎のカウント値に基づき無線通信における再送周期が現れているかを分析する(ステップS114)。例えば、対象データの全カウント数に対するLTEのカウント値又はHSDPAのカウント値が80%以上であれば、分析部52は、無線通信における再送周期があると分析する。
以上の分析により無線通信の再送周期が認められた場合、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別が、該当周期の無線回線であると判定する(ステップS116)。例えば、対象データの全カウント数に対するHSDPAのカウント値が80%以上であれば、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別がHSDPAであると判定する。対象データの全カウント数に対するLTEのカウント値が80%以上であれば、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別がLTEであると判定する。対象データの全カウント数に対するHSDPAのカウント値とLTEのカウント値との両方が80%以上であれば、分析部52は、カウント値の多い方の回線種別と判定する。対象データの全カウント数に対するHSDPAのカウント値とLTEのカウント値との両方が80%以上で同じであれば、判定不能としてもよい。ただし、回線種別の判定において、対象データの全カウント数に対するLTEのカウント値の割合は80%に限られず、90%以上や70%以上であってもよい。なお、再送周期が認められないと判定された場合、スタートに戻る。
[効果の例]
図12に効果の一例を示す。図12では、対象データに対して計算したACKパケットの番号(ACK番号)が横軸に示され、それぞれのACKパケットから算出されたACK間隔の差分が縦軸に示されている。菱形のマークが本実施形態の計算値である。これによれば、対象データの全カウント数に対して10ms×N(Nは1以上の整数)±2msに菱形のマークの80%以上が含まれている。よって、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別がHSDPAであると判定する。
図12に効果の一例を示す。図12では、対象データに対して計算したACKパケットの番号(ACK番号)が横軸に示され、それぞれのACKパケットから算出されたACK間隔の差分が縦軸に示されている。菱形のマークが本実施形態の計算値である。これによれば、対象データの全カウント数に対して10ms×N(Nは1以上の整数)±2msに菱形のマークの80%以上が含まれている。よって、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別がHSDPAであると判定する。
以上に説明したように、本実施形態における分析装置50によれば、有線区間において受信されたデータに基づき無線通信におけるデータ伝送を分析する。具体的には、対象データの計算値に基づきACK間隔の差分を求め、これにより、無線通信における再送周期を分析する。また、分析結果に基づき、無線回線の種別を判定する。これによれば、ACK間隔の差分を求めることでACK間隔に含まれるシリアル化遅延Sを相殺する。これにより、無線回線の種別の判定精度を高めることができる。
また、本実施形態における分析装置50によれば、無線区間の品質の良否を判定することができる。例えば、無線回線の速度が5Mbpsの場合であって、分析装置50が無線回線の種別をHSDPAと判定した場合には、回線速度は妥当であり、無線区間の通信品質は良好であると判定できる。一方、無線回線の速度が5Mbpsの場合であっても、分析装置50が無線回線の種別をLTEと判定した場合には、回線速度が遅く、無線区間の通信状態が悪いと判定できる。
さらに、無線回線の再送周期の有無を分析することにより、どの回線で障害が発生しているかの切り分けができる。例えば、データ通信に障害が発生した場合であって、無線回線の再送周期があると分析された場合、分析装置50は、有線区間ではなく無線区間に障害があると判定することができる。
また、無線端末20毎の無線区間に分析装置を設置すると、分析装置の設置場所が限定されるとともに、分析装置の設置数が多くなる。しかしながら、本実施形態に係る分析装置50は、無線端末20毎の無線区間に設置されず、複数の無線端末20との無線通信が集約された有線区間に設置される。これにより,データの受信が容易になるとともに、分析装置50の設置個数を減らし、コストを削減することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る分析装置50について説明する。第1実施形態に係る分析装置50は、ACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延はすべて等しいと仮定して無線通信の再送周期を分析した。これに対して、第2実施形態に係る分析装置50は、ACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延は変動することを考慮して無線通信の再送周期を分析する。
次に、本発明の第2実施形態に係る分析装置50について説明する。第1実施形態に係る分析装置50は、ACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延はすべて等しいと仮定して無線通信の再送周期を分析した。これに対して、第2実施形態に係る分析装置50は、ACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延は変動することを考慮して無線通信の再送周期を分析する。
分析装置50は、無線区間における回線速度の変動はわからない。しかし、実際には、図13に示されるように、分析装置50がデータ(TCPパケット)を受信した各時点において、回線速度は変動している。シリアル化遅延は、上記式(1)で示されるように、データサイズが同じ場合、回線速度に反比例する。よって、図14(a)に示した回線速度が速いとき、シリアル化遅延Sは短くなり、図14(b)に示した回線速度が遅いとき、シリアル化遅延Sは長くなる。よって、分析装置50が受信したデータに対応するACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延は回線速度に応じて異なる値を持つことがわかる。特に、無線回線の速度が遅いときにシリアル化遅延は大きくなり、第1実施形態にて開示したように、ACK間隔の差分を取るだけでは、シリアル化遅延を相殺できず、無線回線の再送周期の分析が正しく行えない場合が生じる。
また、無線区間の通信は、有線区間の通信より速度変動が大きい。よって、無線回線の場合、有線区間よりも速度変動の影響によるシリアル化遅延の変動が大きく、無線回線の種別の判定精度が低くなる恐れがある。ここで、無線回線の速度が安定していると、RTT(Round Trip Time)も安定する傾向がある。RTTとは、分析装置50がデータ(DATA1)を受信してから該データに対する無線端末20からのACKを受信するまでの時間である。図14(a)に示した回線速度が速いとき、RTTは短くなり、図14(b)に示した回線速度が遅いとき、RTTは長くなる。よって、RTTの変動が小さいときは速度変動が小さいと推測し、RTTの変動が大きいデータは、分析対象から除外する。これにより、速度変動が小さい、つまり、シリアル化遅延の変動が小さいデータのACK間隔の差分に基づき、無線通信の再送周期の分析が行われる。シリアル化遅延の変動が大きいデータは分析対象外として除外されているため、ACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延はほぼ等しいと考えられる。このため、ACK間隔の差分によりシリアル化遅延は相殺される。このようにして、本実施形態では、シリアル化遅延の影響を極力少なくする分析を行うことで再送周期の分析に誤差が含まれにくく、無線回線の種別判定の精度が向上する。
以下、第2実施形態に係る分析装置50について説明する。第2実施形態に係る分析装置50の機能構成は、第1実施形態にて説明した図6の分析装置50の機能構成と同様である。ただし、第2実施形態の分析部52は次の機能を有する。
分析部52は、RTTの時間、すなわち、DATAパケットが受信されてから該DATAパケットに対する無線端末20からのACKパケットを受信するまでの時間を計算する。
分析部52は、RTTの時間の変動に応じて、受信されたACKパケットの中から特定のACKパケットを分析対象から除外し、除外されていない複数の前記ACK間隔の差分に基づいて、無線通信における再送周期を分析する。
[分析装置の動作]
第2実施形態に係る分析装置の動作について、図15〜図17を参照しながら説明する。図15は、分析装置50によって実行される、第2実施形態にかかる分析処理を示したフローチャートである。図16及び図17は、第2実施形態にかかる分析処理を説明するための図である。
第2実施形態に係る分析装置の動作について、図15〜図17を参照しながら説明する。図15は、分析装置50によって実行される、第2実施形態にかかる分析処理を示したフローチャートである。図16及び図17は、第2実施形態にかかる分析処理を説明するための図である。
まず、受信部51は、有線ネットワークNW1上のデータを受信(キャプチャ)する(ステップS100)。図16では、サーバ10からDATA1〜DATA6が順に送信される。受信部51は、有線ネットワークNW1上のDATA1〜DATA6を順に受信する。
次に、分析部52は、受信したデータがTCPパケットであるかを判定する(ステップS102)。受信したデータがTCPパケットでない場合、分析部52は、受信したデータが対象データでないと判定し、スタートに戻る。受信したデータがTCPパケットである場合、分析部52は、対象データをコネクション毎に分類する(ステップS104)。以下では、同一コネクションに分類された対象データについて各処理が行われる。
次に、記憶部53は、分析部52が取得した対象データの受信時刻を記憶する(ステップS106)。次いで、分析部52は、データのRTT、すなわち、DATAパケットが受信されてから該DATAパケットに対する無線端末20からのACKパケットを受信するまでの時間を計算する(ステップS200)。図17(a)に示されるように、分析部52は、DATA1の受信時刻TD1からDATA1に対する確認応答であるACK1の受信時刻TA1までの時間であるRTT1(=TA1−TD1)を算出する。同様に、図17(b)に示されるように、分析部52は、DATA2の受信時刻TD2からDATA2に対する確認応答であるACK2の受信時刻TA2までの時間であるRTT2(=TA2−TD2)を算出する。このようにして、現在処理しているACKパケットと、一つ前のACKパケットと、二つ前のACKパケットのRTTの最大値と最小値との差が500μs以上であれば、RTTの変動が大きいとする。
例えば、現在処理しているDATA10に対して、図16のDATA6、DATA8、DATA10のRTT6、RTT8、RTT10がそれぞれ算出される。ここで、図16には、再送遅延Rは示されていないが、算出されたRTTにはシリアル化遅延Sだけでなく再送遅延Rも含まれるものとする。
次に、分析部52は、隣接する3つのRTTの最大値から最小値を減算した値が500μsより小さいかを判定する(ステップS202)。例えば、RTT6、RTT8、RTT10の最大値から最小値を減算した値が500μs以上と判定された場合、DATA10は、分析の対象外としてスタートに戻る。一方、RTT6、RTT8、RTT10の最大値から最小値を減算した値が500μsより小さいと判定された場合、分析部52は、データ6、データ8、DATA10のACK間隔を計算する(ステップS108)。
次いで、分析部52は、ACK間隔の差分を計算する(ステップS110)。ステップS202にてRTTの最大値から最小値を減算した値が500μsより小さいと判定されているため、各ACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延Sは等しいか近似した値である。よって、ACK間隔の差分によって、各ACK間隔に含まれる各データのシリアル化遅延Sはより確実に相殺され、算出された値は、再送遅延Rに再送回数を乗算した値になる。
次いで、分析部52は、算出されたACK間隔の差分に基づき、所定周期毎のカウント値を加算する(ステップS112)。次に、分析部52は、所定周期毎のカウント値に基づき無線通信における再送周期が現れているかを分析する(ステップS114)。例えば、対象データの全カウント数に対するLTEのカウント値又はHSDPAのカウント値が80%以上であれば、分析部52は、無線通信における再送周期があると分析する。
以上の分析により無線通信の再送周期が認められた場合、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別が、該当周期の無線回線であると判定する(ステップS116)。例えば、対象データの全カウント数に対するHSDPAのカウント値が80%以上であれば、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別がHSDPAであると判定する。対象データの全カウント数に対するLTEのカウント値が80%以上であれば、分析部52は、無線ネットワークNW2の回線種別がLTEであると判定する。なお、再送周期が認められないと判定された場合、スタートに戻る。
[効果の例]
図12に効果の一例を示す。図12では、四角のマークが本実施形態の計算値である。これによれば、対象データのすべての四角のマークが10ms×N(Nは1以上の整数)±2msに含まれ、第1実施形態の分析結果(菱形のマーク)と比較して、分析結果にバラツキがなく、再送周期の分析精度が向上していることがわかる。分析部52は、無線回線の種別をHSDPAであると判定する。
図12に効果の一例を示す。図12では、四角のマークが本実施形態の計算値である。これによれば、対象データのすべての四角のマークが10ms×N(Nは1以上の整数)±2msに含まれ、第1実施形態の分析結果(菱形のマーク)と比較して、分析結果にバラツキがなく、再送周期の分析精度が向上していることがわかる。分析部52は、無線回線の種別をHSDPAであると判定する。
以上に説明したように、本実施形態における分析装置50によれば、データのACK間隔の差分を求め、これにより、無線通信における再送周期を分析し、分析結果に基づき無線回線の種別を判定する。その際、本実施形態の分析部52は、隣り合う3つのACKパケットに対応するデータのRTTの変動が予め定められた閾値より大きい場合、そのデータのACKパケットを分析対象から除外し、除外されていない複数のACK間隔の差分に基づいて、無線通信における再送周期を分析する。このように、本実施形態の分析装置50は、RTTの変動が小さいときはシリアル化遅延の変動が小さいと推測し、RTTの変動が所定の閾値よりも小さいデータのみを対象として、無線通信の再送周期の分析を行う。前記分析を行うことで、ACK間隔の差分によって各データのシリアル化遅延をより確実に相殺することができ、再送周期の分析に含まれる誤差成分をより少なくすることができる。この結果、無線回線の種別判定の精度をより向上させることができる。
[変形例1]
上記第1及び第2実施形態では、分析部52は、計算したACK間隔のうち隣接した(隣り合う)ACK間隔の差分に基づいて、無線通信における再送周期を分析した。しかしながら、分析方法はこれに限らず、分析部52は、計算したACK間隔のうち隣接したACK間隔の差分又は近接したACK間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、無線通信における再送周期を分析してもよい。図10では、隣接したACK間隔の差分とは、例えば、ACK4とACK2とのACK間隔(ACK間隔1)、及びACK6とACK4とのACK間隔(ACK間隔2)の差分のようにACK間隔のうち隣り合わせたACK間隔の差分をいう。近接したACK間隔の差分とは、例えば、ACK4とACK2とのACK間隔(ACK間隔1)、及びACK8とACK6とのACK間隔(ACK間隔3)の差分のように、ACK間隔のうち隣り合わせではないが、近傍のACK間隔の差分をいう。近傍のACK間隔としては、1つ〜数個離れたACK間隔を用いることができる。また、分析部52は、隣接するACK間隔の差分と、近接するACK間隔の差分とが混在した複数のACK間隔の差分に基づいて、無線通信における再送周期を分析してもよい。
上記第1及び第2実施形態では、分析部52は、計算したACK間隔のうち隣接した(隣り合う)ACK間隔の差分に基づいて、無線通信における再送周期を分析した。しかしながら、分析方法はこれに限らず、分析部52は、計算したACK間隔のうち隣接したACK間隔の差分又は近接したACK間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、無線通信における再送周期を分析してもよい。図10では、隣接したACK間隔の差分とは、例えば、ACK4とACK2とのACK間隔(ACK間隔1)、及びACK6とACK4とのACK間隔(ACK間隔2)の差分のようにACK間隔のうち隣り合わせたACK間隔の差分をいう。近接したACK間隔の差分とは、例えば、ACK4とACK2とのACK間隔(ACK間隔1)、及びACK8とACK6とのACK間隔(ACK間隔3)の差分のように、ACK間隔のうち隣り合わせではないが、近傍のACK間隔の差分をいう。近傍のACK間隔としては、1つ〜数個離れたACK間隔を用いることができる。また、分析部52は、隣接するACK間隔の差分と、近接するACK間隔の差分とが混在した複数のACK間隔の差分に基づいて、無線通信における再送周期を分析してもよい。
[変形例2]
また、上記第2実施形態では、分析部52は、隣接する3つのデータのRTTの変動に応じて、RTTの変動が所定の閾値より大きいデータを分析対象から除外した。しかしながら、分析方法はこれに限らず、分析部52は、近接する複数のACKパケットに対応するデータのRTTの変動に応じて、RTTの変動が所定の閾値より大きいデータを分析対象から除外してもよい。近接する複数のACKパケットに対応するデータのRTTとしては、1個〜数個離れたRTTを用いることができる。また、分析部52は、少なくとも隣接する又は近接する複数のACKパケットに対応するデータのRTTの変動に応じてRTTの変動が所定の閾値より大きいデータを分析対象から除外することができる。上記第2実施形態では、分析部52は、3つのRTTの最大値と最小値の差分と閾値とを比較してRTTの変動を算出したが、これに限られず、2つのRTTの差分と閾値とを比較してもよいし、4つ以上のRTTの最大値と最小値の差分と閾値とを比較してもよい。また、所定の閾値は500μsに限られず、無線回線の種別に応じて適宜定めることができる。
また、上記第2実施形態では、分析部52は、隣接する3つのデータのRTTの変動に応じて、RTTの変動が所定の閾値より大きいデータを分析対象から除外した。しかしながら、分析方法はこれに限らず、分析部52は、近接する複数のACKパケットに対応するデータのRTTの変動に応じて、RTTの変動が所定の閾値より大きいデータを分析対象から除外してもよい。近接する複数のACKパケットに対応するデータのRTTとしては、1個〜数個離れたRTTを用いることができる。また、分析部52は、少なくとも隣接する又は近接する複数のACKパケットに対応するデータのRTTの変動に応じてRTTの変動が所定の閾値より大きいデータを分析対象から除外することができる。上記第2実施形態では、分析部52は、3つのRTTの最大値と最小値の差分と閾値とを比較してRTTの変動を算出したが、これに限られず、2つのRTTの差分と閾値とを比較してもよいし、4つ以上のRTTの最大値と最小値の差分と閾値とを比較してもよい。また、所定の閾値は500μsに限られず、無線回線の種別に応じて適宜定めることができる。
以上、第1及び第2実施形態に係る分析装置1によれば、有線区間において受信されたデータに基づき無線通信におけるデータ伝送を分析することができる。また、分析の結果得られた無線回線の再送周期に基づき、無線回線の種別を判定することができる。
(ハードウェア構成例)
最後に、本実施形態に係る分析装置のハードウェア構成について、図18を参照しながら説明する。図18は、一実施形態にかかる分析装置のハードウェア構成例を示す図である。分析装置50は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100と、補助記憶装置102と、メモリ装置103と、CPU104と、インタフェース装置105とを有する。
最後に、本実施形態に係る分析装置のハードウェア構成について、図18を参照しながら説明する。図18は、一実施形態にかかる分析装置のハードウェア構成例を示す図である。分析装置50は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100と、補助記憶装置102と、メモリ装置103と、CPU104と、インタフェース装置105とを有する。
分析装置50での処理を実現するプログラムは、記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムを実行することで、分析装置50として動作する。インタフェース装置105は、TAP40によって分岐された有線ネットワークNW1に接続するためのインタフェースとして用いられる。
なお、監視結果を表示させる液晶ディスプレイ等の表示装置や、監視指示の入力を受け付けるためのマウスやキーボート等の入力装置が分析装置50に接続されていてもよい。但し、分析装置50は、ネットワークを介するコンピュータより操作されてもよく、この場合、当該コンピュータが表示装置や入力装置等を有していればよい。
また、記録媒体101の一例としては、CD−ROM、DVDディスク、又はUSBメモリ等の可搬型の記録媒体が挙げられる。また、補助記憶装置102の一例としては、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等が挙げられる。記録媒体101及び補助記憶装置102のいずれについても、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に相当する
受信部51及び分析部52の各部は、メモリ装置103に格納されたプログラムがCPU104に実行させる処理により実現される。記憶部53は、例えば、補助記憶装置102やメモリ装置103を用いてもよいし、メモリ装置103又はインタフェース装置105を用いて有線ネットワークNW1を介して分析装置50に接続される記憶装置を用いて実現可能である。
受信部51及び分析部52の各部は、メモリ装置103に格納されたプログラムがCPU104に実行させる処理により実現される。記憶部53は、例えば、補助記憶装置102やメモリ装置103を用いてもよいし、メモリ装置103又はインタフェース装置105を用いて有線ネットワークNW1を介して分析装置50に接続される記憶装置を用いて実現可能である。
以上、分析装置、分析方法及び分析プログラムを上記各実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。また、上記第1及び第2の実施形態を矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記確認応答の間隔を計算し、計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する分析部と、
を有する分析装置。
(付記2)
前記分析部は、前記無線通信における再送周期に基づいて、該無線通信に使用される回線の種別を判定する付記1に記載の分析装置。
(付記3)
前記受信部は、前記有線ネットワークにおいて前記複数のデータのそれぞれを受信し、
前記分析部は、前記受信部により前記複数のデータのそれぞれが受信されてから該複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を受信するまでの時間をデータ毎に計算し、
複数の前記データ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外し、除外されていない複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する付記1又は2に記載の分析装置。
(付記4)
前記分析部は、前記計算した前記確認応答の間隔のうち隣接した前記確認応答の間隔の差分又は近接した前記確認応答の間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する付記1〜3のいずれか一項に記載の分析装置。
(付記5)
前記分析部は、隣接する又は近接する前記複数のデータ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外する付記3又は4に記載の分析装置。
(付記6)
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信し、
前記受信した前記確認応答の間隔を計算し、
前記計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータが実行する分析方法。
(付記7)
前記無線通信における再送周期に基づいて、該無線通信に使用される回線の種別を判定する、
処理をコンピュータが実行する付記6に記載の分析方法。
(付記8)
前記有線ネットワークにおいて前記複数のデータのそれぞれを受信し、
前記複数のデータのそれぞれが受信されてから該複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を受信するまでの時間をデータ毎に計算し、
複数の前記データ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外し、除外されていない複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータが実行する付記6又は7に記載の分析方法。
(付記9)
前記計算した前記確認応答の間隔のうち隣接した前記確認応答の間隔の差分又は近接した前記確認応答の間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータが実行する付記6〜8のいずれか一項に記載の分析方法。
(付記10)
隣接する又は近接する前記複数のデータ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外する、
処理をコンピュータが実行する付記8又は9に記載の分析方法。
(付記11)
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信し、
前記受信した前記確認応答の間隔を計算し、
前記計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータに実行させる分析プログラム。
(付記12)
前記無線通信における再送周期に基づいて、該無線通信に使用される回線の種別を判定する、
処理をコンピュータに実行させる付記11に記載の分析プログラム。
(付記13)
前記有線ネットワークにおいて前記複数のデータのそれぞれを受信し、
前記複数のデータのそれぞれが受信されてから該複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を受信するまでの時間をデータ毎に計算し、
複数の前記データ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外し、除外されていない複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータに実行させる付記11又は12に記載の分析プログラム。
(付記14)
前記計算した前記確認応答の間隔のうち隣接した前記確認応答の間隔の差分又は近接した前記確認応答の間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータに実行させる付記11〜13のいずれか一項に記載の分析プログラム。
(付記15)
隣接する又は近接する前記複数のデータ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外する、
処理をコンピュータに実行させる付記13又は14に記載の分析プログラム。
(付記1)
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記確認応答の間隔を計算し、計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する分析部と、
を有する分析装置。
(付記2)
前記分析部は、前記無線通信における再送周期に基づいて、該無線通信に使用される回線の種別を判定する付記1に記載の分析装置。
(付記3)
前記受信部は、前記有線ネットワークにおいて前記複数のデータのそれぞれを受信し、
前記分析部は、前記受信部により前記複数のデータのそれぞれが受信されてから該複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を受信するまでの時間をデータ毎に計算し、
複数の前記データ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外し、除外されていない複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する付記1又は2に記載の分析装置。
(付記4)
前記分析部は、前記計算した前記確認応答の間隔のうち隣接した前記確認応答の間隔の差分又は近接した前記確認応答の間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する付記1〜3のいずれか一項に記載の分析装置。
(付記5)
前記分析部は、隣接する又は近接する前記複数のデータ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外する付記3又は4に記載の分析装置。
(付記6)
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信し、
前記受信した前記確認応答の間隔を計算し、
前記計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータが実行する分析方法。
(付記7)
前記無線通信における再送周期に基づいて、該無線通信に使用される回線の種別を判定する、
処理をコンピュータが実行する付記6に記載の分析方法。
(付記8)
前記有線ネットワークにおいて前記複数のデータのそれぞれを受信し、
前記複数のデータのそれぞれが受信されてから該複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を受信するまでの時間をデータ毎に計算し、
複数の前記データ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外し、除外されていない複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータが実行する付記6又は7に記載の分析方法。
(付記9)
前記計算した前記確認応答の間隔のうち隣接した前記確認応答の間隔の差分又は近接した前記確認応答の間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータが実行する付記6〜8のいずれか一項に記載の分析方法。
(付記10)
隣接する又は近接する前記複数のデータ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外する、
処理をコンピュータが実行する付記8又は9に記載の分析方法。
(付記11)
有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信し、
前記受信した前記確認応答の間隔を計算し、
前記計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータに実行させる分析プログラム。
(付記12)
前記無線通信における再送周期に基づいて、該無線通信に使用される回線の種別を判定する、
処理をコンピュータに実行させる付記11に記載の分析プログラム。
(付記13)
前記有線ネットワークにおいて前記複数のデータのそれぞれを受信し、
前記複数のデータのそれぞれが受信されてから該複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を受信するまでの時間をデータ毎に計算し、
複数の前記データ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外し、除外されていない複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータに実行させる付記11又は12に記載の分析プログラム。
(付記14)
前記計算した前記確認応答の間隔のうち隣接した前記確認応答の間隔の差分又は近接した前記確認応答の間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータに実行させる付記11〜13のいずれか一項に記載の分析プログラム。
(付記15)
隣接する又は近接する前記複数のデータ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外する、
処理をコンピュータに実行させる付記13又は14に記載の分析プログラム。
10:サーバ、20:無線端末、30:中継装置、40:TAP、50:分析装置、51:受信部、52:分析部、53:記憶部、NW1:有線ネットワーク、NW2:無線ネットワーク、S:シリアル化遅延、R:再送遅延
Claims (7)
- 有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記確認応答の間隔を計算し、計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する分析部と、
を有する分析装置。 - 前記分析部は、前記無線通信における再送周期に基づいて、該無線通信に使用される回線の種別を判定する請求項1に記載の分析装置。
- 前記受信部は、前記有線ネットワークにおいて前記複数のデータのそれぞれを受信し、
前記分析部は、前記受信部により前記複数のデータのそれぞれが受信されてから該複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を受信するまでの時間をデータ毎に計算し、
複数の前記データ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外し、除外されていない複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する請求項1又は2に記載の分析装置。 - 前記分析部は、前記計算した前記確認応答の間隔のうち隣接した前記確認応答の間隔の差分又は近接した前記確認応答の間隔の差分の少なくともいずれかに基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する請求項1〜3のいずれか一項に記載の分析装置。
- 前記分析部は、隣接する又は近接する前記複数のデータ毎に計算した時間の変動に応じて、前記受信された確認応答の中から特定の確認応答を分析対象から除外する請求項3又は4に記載の分析装置。
- 有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信し、
前記受信した前記確認応答の間隔を計算し、
前記計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータが実行する分析方法。 - 有線ネットワークを介して伝送され、データの再送が可能な無線通信により無線通信装置に転送される複数のデータのそれぞれに対する前記無線通信装置からの確認応答を、前記有線ネットワークにおいて受信し、
前記受信した前記確認応答の間隔を計算し、
前記計算した複数の前記確認応答の間隔の差分に基づいて、前記無線通信における再送周期を分析する、
処理をコンピュータに実行させる分析プログラム。
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