JP5957290B2 - フェロシアン化金属化合物含有水性分散体、加工体及びセシウム除去材 - Google Patents
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Description
一方、放射性セシウム137を含むセシウム及びその化合物と選択的に反応して吸着作用を有する化合物としてフェロシアン化金属化合物が一般的に知られている(特許文献2参照)。しかしながら、紺青に代表されるフェロシアン化金属化合物は、微細な結晶を有する微粒子状の顔料で水に不溶性であり、その1次粒子径は0.05〜0.1μmの範囲を有し、水への分散性が高いため、紺青(フェロシアン化金属化合物)のみを分別して回収することは困難である。
紺青の水への再分散を防ぐために、不織布や発泡体を構成するポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂に紺青を練りこんで使用することも考えられるが、大半の紺青表面が熱可塑性樹脂に被覆されてしまうため、セシウム吸着率の低下を招くという問題点もあった。
すなわち、本発明は、以下のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体、その水性分散体を基材に塗布または含浸して得られる加工体及びその加工体からなるセシウム除去材を提供するものである。
1.フェロシアン化金属化合物(A)と、アルミナゾル(B)及び/又はチタニアゾル(C)を含有してなるフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
2.前記フェロシアン化金属化合物が一般式AxMy[Fe(CN)6]で示される上記1に記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
(式中、Aは、K、Na、NH4のいずれかであり、Mは、Ca、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znのいずれかであり、かつx、yは式x+ny=4(xは0〜3の数である)を満たす。nはMの価数を表す。)
3.アルミナゾル(B)及びチタニアゾル(C)が、酸性から弱アルカリ性の範囲のゾルである上記1又は2記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
4.フェロシアン化金属化合物(A)の含有量に対するアルミ及び/又はチタニアの含有量が、質量比で、フェロシアン化金属化合物(A)1に対して、アルミ及び/又はチタニア0.02〜0.3である上記1〜3のいずれかに記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
5.フェロシアン化金属化合物(A)の含有量が1〜35質量%である上記1〜4のいずれかに記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
6.フェロシアン化金属化合物含有水性分散体のpHが3〜7である上記1〜5のいずれかに記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
7.上記1〜6のいずれかに記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体を基材に塗布または含浸し、乾燥することにより得られるフェロシアン化金属化合物(A)とアルミナ及び/又はチタニアが担持されてなる加工体。
8.前記基材が不織布、セラミック、発泡体、フィルター、布、魚網及び木材のいずれかである上記7に記載の加工体。
9.基材に担持されたフェロシアン化金属化合物(A)が基材に対して0.1〜50質量%である上記7又は8に記載の加工体。
10.乾燥する際の乾燥温度が80〜180℃である上記7〜9のいずれかに記載の加工体。
11.上記7〜10のいずれかに記載の加工体からなるセシウム除去材。
[フェロシアン化金属化合物(A)]
本発明において使用されるフェロシアン化金属化合物(A)は、一般式AxMy[Fe(CN)6]で示される金属塩が好ましい。ここで、式中のAは、K、Na、NH4のいずれかであり、Mは、Ca、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znのいずれかであり、式x+ny=4(xは0〜3の数)を満たす。また、nはMの価数を表す。
この中の代表的な化合物であり、種々のフェロシアン化金属化合物の中で、特に化学式NH4Fe[Fe(CN)6]である紺青は、工業的に量産され、極めて微粒子状の顔料であり、その用途としてインキ、絵の具、化粧品などに広く使用されている安全性の高い化合物である。これらのフェロシアン化金属化合物は結晶構造として立方晶形を有し、格子内に一価の陽イオン、特にセシウムを選択的に取り込みやすい化合物である。
本発明で使用されるフェロシアン化金属化合物は、その形態が微粒子状であっても、水分等を含んだウェット状であってもよい。なお、市販の微粉品には吸着水が含まれている。本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体中には、フェロシアン化金属化合物(A)が1〜35質量%含まれるようにその含有量を調整することが好ましい。この範囲内であると、本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体を各種の基材に塗布または含浸した際に、適度の塗布量あるいは含浸量でフェロシアン化金属化合物を担持することができる。
本発明で使用されるアルミナゾル(B)は、アルミナ水和物の水性分散体であり、アルミナ水和物の水性分散粒子の周りに存在する陰イオンが、粒子間の結合を抑制することによって、アルミナ水和物の水性分散粒子が水中で安定的に分散しているものである。このアルミナ水和物の分散粒子の形状は、平板状、棒状、針状、リボン状、羽毛状等の形状を有しており、平板状を有するアルミナゾルの場合、平面方向の最も大きい部分が、またそれ以外の形状を有するアルミナゾルの場合、長手方向の平均粒子径で一般的に0.01〜1μm程度の平均粒子径を有する。そして、平板状を有するアルミナゾルの場合のアスペクト比はおおよそ2〜10であり、棒状、針状、羽毛状等のアルミナゾルの場合のアスペクト比は通常、3以上である。このようなアルミナゾルは、(1)アルミニウムイソプロポキシドを水で加水分解した後、得られた沈殿に酸を添加して邂膠するアルミナゾルの製造方法、(2)アルミン酸ナトリウムの水溶液に、酸を加えアルミナ水和物の沈殿を得て、これを邂膠剤とともに加熱して邂膠し、アルミナゾルとする製造方法、(3)有機酸の水溶液と金属アルミニウム粉末とを加熱下に反応させることにより、無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含有する水性アルミナゾルとする方法、(4)不完全結晶化又は無定形の構造を有する活性アルミナの粉末をpH9以下の水性媒体中で、120〜225℃の温度で処理することにより、平板状、リボン状、繊維状などの各種の形状を有するベーマイト構造を有するアルミナゾルの製造方法、等の各種の製造方法でアルミナゾルを得ることが一般的に知られている。これらのアルミナゾルは、アルミナが化学的に安定で電気特性にも優れることから、酸化防止皮膜や絶縁皮膜として、種々の電気部材に使用されており、また市販されており容易に入手することができる。市販されているアルミナゾルを具体的に例示すれば、例えば、日産化学工業株式会社製「アルミナゾル100、アルミナゾル200、アルミナゾル520」、シーアイ化成株式会社製「NanoTekAl2O3」、川研ファインケミカル株式会社製「アルミゾル10、アルミゾル20、アルミゾル132、アルミゾル132S、アルミゾルSH5、アルミゾルCSA55、アルミゾルSV102、アルミゾルSB52」等を挙げることができる。
従って、本発明で使用されるアルミナゾル(B)は、酸性〜弱アルカリ性のゾルであることが好ましく、そのpHが2〜9程度のものを用いることが望ましい。なお、弱アルカリ性のアルミナゾルを使用した場合は、pH調整剤等を使用して本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体のpHを2〜7程度、好ましくは3〜7に保つことが上記理由から望ましい。
アルミナゾル(B)中には、一般的にアルミナ換算で5〜20質量%のアルミナが含まれており、アルミナゾル(B)の含有量は、本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体中において、フェロシアン化金属化合物(A)の含有量に対するアルミの含有量が、質量比で、フェロシアン化金属化合物(A)1に対して、アルミナ0.02〜0.3、好ましくは0.04〜0.25含有するように調整することが望ましい。また、本発明で使用されるアルミナゾル(B)中の分散粒子は、好ましくは、0.01〜0.5μm、より好ましくは0.02〜0.3μmの粒子径を有するものが好ましい。この粒子径が使用するフェロシアン化金属化合物(A)の1次粒子径の1/10以下となると、1次粒子のフェロシアン化金属化合物(A)の周りをアルミナ粒子が取り囲み、フェロシアン化金属化合物(A)のセシウム吸着能力が低下する恐れある。
本発明で使用されるチタニアゾル(C)は、チタニア(酸化チタン)粒子が、水系媒体
中に凝集等を起こさないで、安定した状態で均一に分散した状態を保っているものである。チタニア粒子の平均粒子径は、一般的に一次粒子径が0.001〜1μmであり、一次粒子径が0.001μm未満では、一次粒子が凝集しやすくなり、沈殿物が生じるので望ましくない。このように安定した状態で均一に分散したチタニアゾルを製造する方法としては、(1)チタニア粉末を水または有機溶媒中に酸またはアルカリの存在下で分散させイオン交換樹脂で処理し、拡散電気二重層の縮退に寄与する狭雑イオンを取り除き、基材毎に適したバインダーを添加する方法、(2)水溶性チタン化合物とアルカリ金属水酸化物を反応させた後、水熱処理してアルカリ性で分散安定性を向上させる方法、(3)チタニア粉末を水系媒体に分散させたチタニアスラリーに、アルミニウムアルコキシドを加えて加水分解して生成するアルミナ水和物で分散安定化する方法、(4)含水酸化チタンを強酸で解膠して得たチタニアゾルを水溶性チタン化合物およびリン酸化合物の水溶液と混合し、反応液から酸を除去することにより、分散酸化チタン粒子を水和リン酸チタン化合物で被覆し、中和領域での透明性および分散安定性を付与し中性チタニアゾルを得る方法等の各種の製造方法が知られている。これらのチタニアゾルは、基材表面に塗布して乾燥することにより、基材との密着性が優れ、緻密な酸化チタン皮膜を形成することができるため、光触媒膜、半導体膜、紫外線カット膜などに用いられており、各種のチタニアゾルが市販されており容易に入手することができる。市販されているチタニアゾルを具体的に例示すれば、例えば、テイカ株式会社製「チタニアゾルTKS−201、TKS−202、TKS−203」、石原産業株式会社製「チタニアゾルSTS−01、STS−02、STS−21、STS−100、TTO−W−5」等を挙げることができる。
チタニアゾル(C)中には、一般的にチタニア換算で3〜60質量%のチタニアが含まれており、チタニアゾル(C)の含有量は、本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体中において、フェロシアン化金属化合物(A)の含有量に対するチタニアの含有量が、質量比で、フェロシアン化金属化合物(A)1に対して、チタニア0.02〜0.3、好ましくは0.04〜0.25含有するように調整することが望ましい。また、本発明で使用されるチタニアゾル(C)中のチタニア粒子の分散粒子は、好ましくは、0.01〜0.5μm、より好ましくは0.02〜0.1μmの粒子径を有するものが好ましい。この粒子径が使用するフェロシアン化金属化合物(A)の1次粒子径の1/10以下となると、1次粒子のフェロシアン化金属化合物(A)の周りをチタニア粒子が取り囲み、フェロシアン化金属化合物(A)のセシウム吸着能力が低下する恐れある。
本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体の調製方法について説明する。
(1)フェロシアン化金属化合物(A)と水とを所定の割合で均一に攪拌して、フェロシアン化金属化合物(A)を含有する水性分散液を事前に調製しておき、この水性分散液中に所定量のアルミナゾル(B)及び/又はチタニアゾル(C)を添加して均一に混合して得る方法がある。この方法では、事前に調製して得られるフェロシアン化金属化合物(A)を含有する水性分散液の濃度やpH等を事前に調整しておくことができるので好ましい調製方法である。
(2)混合容器中に、所定量のフェロシアン化金属化合物(A)、所定量の水、及び所定量のアルミナゾル(B)及び/又はチタニアゾル(C)を添加して均一に混合して得る方法がある。この方法では、最終的に得られるフェロシアン化金属化合物含有水性分散体のpHを2〜7の範囲に調整することが望ましいことから、各原料を混合した後のpHをそのようになるように、調整して使用することが好ましい。
(3)また、混合容器中に、所定量のアルミナゾル(B)及び/又はチタニアゾル(C)を添加しておいて、所定量の水を添加して混合した後に、フェロシアン化金属化合物(A)を添加して混合してもよいし、フェロシアン化金属化合物(A)と水とを所定の割合で均一に攪拌して得られるフェロシアン化金属化合物(A)を含有する水性分散液を添加して混合してもよい。
なお、本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体は、フェロシアン化金属化合物(A)と、アルミナゾル(B)及び/又はチタニアゾル(C)の含有量が高いフェロシアン化金属化合物含有水性分散体を予め調製しておき、後述する基材に塗布または含浸して使用する際に、水で希釈することにより上述した濃度や比率の範囲内として使用することもできる。
本発明は、また、上記説明で得られるフェロシアン化金属化合物含有水性分散体を基材に塗布または含浸し、乾燥することにより得られるフェロシアン化金属化合物(A)とアルミナ及び/又はチタニアが担持されてなる加工体を提供するものである。
該基材としては、特に限定されるものではないが、例示すれば、繊維状基材、シートまたはフィルム状基材、スポンジ状基材、発泡状基材、ガラス状基材、セラミック状基材、天然木基材、ゴム状基材、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等からの各種成形基材等を挙げることができる。すなわち、アルミナゾル(B)及び/又はチタニアゾル(C)を塗布または含浸し、アルミナやチタニアとの密着性に優れる基材であれば、特に限定することなく使用することができる。繊維状基材としては、不織布、布、ロープ等を挙げることができ、不織布を使用したフィルター、ロープを用いた魚網、布地で縫製された作業服等を挙げることができる。シートまたはフィルム状基材としては、各種の樹脂から得られるシートまたはフィルム状基材を挙げることができる。これらのシートまたはフィルム状基材は、事前に適切な大きさに裁断して使用してもよいし、必要に応じた面積に塗布等して使用することもできる。スポンジ状基材や発泡状基材は、無機質材料や高分子材料から得られるものを挙げることができ、人工的に製造されたものの他に天然に得られる例えば、珪藻土等も使用できる。また、無機質材料から製造されるガラス状基材やセラミック状基材も好ましく使用することができ、任意の形状にして使用することができる。これらのガラス状基材やセラミック状基材の表面積を大きくした多孔質構造、例えばハニカム構造としたものを好適に使用することができる。天然木基材、ゴム状基材、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等を用いた基材にあっては、任意の形状、例えば、箱状、板状、チップス状、フレーク状、多孔質状、粒状等の各種形状にして使用することができる。
乾燥時間は、フェロシアン化金属化合物含有水性分散体の塗布量または含浸量にもよるが、通常は、30分〜24時間の範囲内である。このようにして得られる加工体には、フェロシアン化金属化合物とアルミナ及び/又はチタニアが担持される。アルミナ及び/又はチタニアは、基材との密着性に優れていることから、乾燥後に得られる加工体にはフェロシアン化金属化合物がアルミナ及び/又はチタニアをバインダーとして基材に固着されたものとなる。
基材へのフェロシアン化金属化合物の担持量については、基材の種類にもより相違するが、基材に対して0.1〜50質量%、好ましくは1〜40質量%の範囲内となるように担持することが望ましい。0.1質量%以上であるとセシウム除去材とした際のセシウム除去率を低下させることがなく、50質量%以下であるとフェロシアン化金属化合が基材から剥離する恐れがないので好ましい。
本発明は、また、上記説明で得られる加工体をセシウム除去材とすることも提供する。 本発明のセシウム除去材は、加工体を形成する基材にフェロシアン化金属化合物がアルミナ及び/又はチタニアをバインダーとして一体となって、強固に密着していることから、水中に長時間浸漬した場合であっても、フェロシアン化金属化合物が水中で剥離する恐れがない。従って、このセシウム除去材は、特に水中に含まれているセシウムの除去材として好適に用いることができる。本発明のセシウム除去材は、基材に固着されたアルミナ粒子及び/又はチタニア粒子が親水性の無機化合物であることから、坦持層にセシウムを含有する水が浸透しやすく、アルミナ粒子及び/又はチタニア粒子によって固定されているフェロシアン化金属化合物のセシウム吸着を阻害するものではない。従って、使用されたフェロシアン化金属化合物はセシウム除去のために有効に活用することができ、効率的にセシウムを除去することができる。
〔水性分散体の製造〕
実施例1
紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)20質量%、水70質量%、及びアルミナゾル(日産化学工業株式会社製、アルミナ含有率が10質量%、#200)10質量%を450ミリリットルのポリビンに投入し、この紺青顔料、水及びアルミナゾルの合計量100質量部に対して、平均粒子径が1mmのガラスビーズを200質量部加えた。このポリビンをペイントシェーカー(レッドデビル社製)にセットし、1時間攪拌混合させて分散液とした。この分散体からビーズを濾別し、紺青顔料が20質量%含まれる本発明の水性分散体(1)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.05と算出された。
実施例1において、水70質量%を60質量%とし、アルミナゾル10質量%を20質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明の水性分散体(2)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.1と算出された。
実施例1において、水70質量%を40質量%とし、かつアルミナゾル10質量%を40質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明の水性分散体(3)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.2と算出された。
実施例1において、紺青顔料20質量%を30質量%とし、水70質量%を40質量%とし、かつアルミナゾル10質量%を30質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明の水性分散体(4)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.1と算出された。
紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)20質量%、水60質量%、アルミナゾル(日産化学工業株式会社製、アルミナ含有率が10質量%、#200)10質量%、及びアルミナゾル(日産化学工業株式会社製、アルミナ含有率が20質量%、#520)10質量%を450ミリリットルのポリビンに投入し、この紺青顔料、水及びアルミナゾルの合計量100質量部に対して、平均粒子径が1mmのガラスビーズを200質量部加えた。このポリビンをペイントシェーカー(レッドデビル社製)にセットし、1時間攪拌混合させて分散液とした。この分散体からビーズを濾別し、紺青顔料が20質量%含まれる本発明の水性分散体(5)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.15と算出された。
紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)20質量%、水70質量%、及びチタニアゾル(テイカ株式会社製、チタニア含有率が20質量%、商品名:TKS−203、平均粒子径6nm)10質量%を450ミリリットルのポリビンに投入し、この紺青顔料、水及びチタニアゾルの合計量100質量部に対して、平均粒子径が1mmのガラスビーズを200質量部加えた。このポリビンをペイントシェーカー(レッドデビル社製)にセットし、1時間攪拌混合させて分散液とした。この分散体からビーズを濾別し、紺青顔料が20質量%含まれる本発明の水性分散体(6)を得た。チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.1と算出された。
実施例6において、水70質量%を60質量%とし、かつチタニアゾル10質量%を20質量%に変更した以外は、実施例6と同様にして本発明の水性分散体(7)を得た。チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.2と算出された。
実施例6において、紺青顔料20質量%を35質量%とし、水70質量%を30質量%とし、かつチタニアゾル10質量%を35質量%に変更した以外は、実施例6と同様にして本発明の水性分散体(8)を得た。チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.2と算出された。
紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)20質量%、水66質量%、チタニアゾル(テイカ株式会社製、チタニア含有率が20質量%、商品名:TKS−203)10質量%、及びチタニアゾル(テイカ株式会社製、チタニア含有率が33質量%、商品名:TKS−202、平均粒子径6nm)4質量%を450ミリリットルのポリビンに投入し、この紺青顔料、水及びチタニアゾルの合計量100質量部に対して、平均粒子径が1mmのガラスビーズを200質量部加えた。このポリビンをペイントシェーカー(レッドデビル社製)にセットし、1時間攪拌混合させて分散液とした。この分散体からビーズを濾別し、紺青顔料が20質量%含まれる本発明の水性分散体(9)を得た。チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.16と算出された。
実施例6において、水70質量%を75質量%とし、チタニアゾル(テイカ株式会社製、チタニア含有率が20質量%、商品名:TKS−203)10質量%をチタニアゾル(石原産業株式会社製、チタニア含有率が40質量%、商品名:STS−21、平均粒子径20nm、pH=8.5)5質量%に変更した以外は、実施例6と同様にして本発明の水性分散体(10)を得た。チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.1と算出された。
紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)20質量%、水70質量%、チタニアゾル(石原産業株式会社製、チタニア含有率が40質量%、商品名:STS−21、平均粒子径20nm)5質量%、及びチタニアゾル(石原産業株式会社製、チタニア含有率が30質量%、商品名:STS−02、平均粒子径7nm、pH=1.5)5質量%を450ミリリットルのポリビンに投入し、この紺青顔料、水及びチタニアゾルの合計量100質量部に対して、平均粒子径が1mmのガラスビーズを200質量部加えた。このポリビンをペイントシェーカー(レッドデビル社製)にセットし、1時間攪拌混合させて分散液とした。この分散体からビーズを濾別し、紺青顔料が20質量%含まれる本発明の水性分散体(11)を得た。チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.175と算出された。
紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)20質量%、水55質量%、アルミナゾル(日産化学工業株式会社製、アルミナ含有率が10質量%、#200)20質量%、及びチタニアゾル(テイカ株式会社製、チタニア含有率が20質量%、商品名:TKS−203)5質量%を450ミリリットルのポリビンに投入し、この紺青顔料、水及びアルミナゾルの合計量100質量部に対して、平均粒子径が1mmのガラスビーズを200質量部加えた。このポリビンをペイントシェーカー(レッドデビル社製)にセットし、1時間攪拌混合させて分散液とした。この分散体からビーズを濾別し、紺青顔料が20質量%含まれる本発明の水性分散体(12)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.1と算出され、チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.05と算出された。
実施例12において、水55質量%を60質量%とし、アルミナゾル20質量%を10質量%とし、かつチタニアゾル5質量%を10質量%に変更した以外は、実施例12と同様にして本発明の水性分散体(13)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.05と算出され、チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.1と算出された。
紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)20質量%、水60質量%、アルミナゾル(日産化学工業株式会社製、アルミナ含有率が10質量%、#200)10質量%、及びチタニアゾル(石原産業株式会社製、チタニア含有率が30質量%、商品名:STS−02、平均粒子径7nm)10質量%を450ミリリットルのポリビンに投入し、この紺青顔料、水及びアルミナゾルの合計量100質量部に対して、平均粒子径が1mmのガラスビーズを200質量部加えた。このポリビンをペイントシェーカー(レッドデビル社製)にセットし、1時間攪拌混合させて分散液とした。この分散体からビーズを濾別し、紺青顔料が20質量%含まれる本発明の水性分散体(14)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.05と算出され、チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.15と算出された。
実施例1において、水70質量%を75質量%とし、アルミナゾル10質量%を5質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして本発明の水性分散体(15)を得た。アルミナゾル中のアルミナ分から計算した紺青顔料1に対するアルミナの含有量は、質量比で0.025と算出された。
実施例6において、紺青顔料20質量%を40質量%とし、水70質量%を40質量%とし、かつチタニアゾル10質量%を20質量%に変更した以外は、実施例6と同様にして本発明の水性分散体(16)を得た。チタニアゾル中のチタニア分から計算した紺青顔料1に対するチタニアの含有量は、質量比で0.1と算出された。
上記実施例1〜16で得られた水性分散体(1)〜(16)は、いずれも流動性に優れるものであった。
実施例1において、水60質量%を80質量%とし、アルミナゾルを用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして、アルミナゾルを含有しない水性分散体(0)を得た。
実施例17
実施例2で得られた水性分散体(2)に水を加えて紺青顔料の含有が15質量%である水性分散体を調製した。この紺青顔料が15質量%の水性分散体100質量部を200ミリリットルのポリビーカーにとり、これにポリエステル製不織布(繊維径20〜30μm、厚さ2mm、坪量230g/m2)5質量部を浸漬した。5分間浸漬したのち引き揚げ、良く絞り乾燥機に入れて120℃で3時間乾燥した。乾燥後、紺青顔料及びアルミナが坦持された不織布の質量は7.2質量部であった。これを水中に漬けて一日放置し、水相の着色の有無、紺青の不織布からの脱離があるかどうかを目視にて観察した。なお、紺青顔料が細かく再分散したものを水相の着色、少し大きく底に沈んでくるものを脱離として評価した。この紺青顔料及びアルミナが坦持された不織布は、水相への紺青顔料の着色もなく、かつ紺青顔料が不織布から脱離しないものであった。結果を第2表に示す。
実施例18は実施例6で得られた水性分散体(6)を用い、実施例19は実施例12で得られた水性分散体(12)を用い、そして、比較例2は比較例1で得られた水性分散体(0)を用いた以外は、実施例17と同様にして実施した。結果を第2表に示す。
実施例2で得られた水性分散体(2)に水を加えて紺青顔料の含有が15質量%である水性分散体を調製した。この紺青顔料が15質量%の水性分散体100質量部を200ミリリットルのポリビーカーにとり、これにセラミックハニカム(セラミックペーパーをコルゲ―ト加工したハニカムで、セルサイズが200セル/インチ2である。)10質量部を浸漬した。20分浸漬したのち引き揚げ、目穴に残る分散液はエアーを吹き付けて吹き落とし、その後120℃で5時間乾燥した。乾燥後、紺青顔料及びアルミナが坦持されたセラミックハニカムの質量は12.3質量部であった。これを水中に漬けて一日放置し、水相の着色の有無、紺青がセラミックハニカムからの脱離があるかどうか観察した。この紺青顔料及びアルミナが坦持されたセラミックハニカムは水相への紺青顔料の着色もなく、セラミックハニカムからの脱離もないものであった。結果を第2表に示す。
実施例21は実施例6で得られた水性分散体(6)を用い、実施例22は実施例12で得られた水性分散体(12)を用い、そして、比較例3は比較例1で得られた水性分散体(0)を用いた以外は、実施例20と同様にして実施した。結果を第2表に示す。
実施例2で得られた水性分散体(2)に水を加えて紺青顔料の含有が15質量%である水性分散体を調製した。この紺青顔料が15質量%の水性分散体100質量部を200ミリリットルのポリビーカーにとり、ポリウレタンスポンジ5質量部を浸漬した。5分浸漬したのち引き揚げ、良く絞り乾燥機に入れて120℃で3時間乾燥した。乾燥後、紺青顔料及びアルミナが坦持されたスポンジの質量は6.2質量部であった。これを水中に漬けて一日放置し、水相の着色の有無、紺青のスポンジからの脱離があるかどうか観察した。このスポンジは水相への紺青の着色もなく、スポンジからの脱離もないものであった。結果を第2表に示す。
実施例24は実施例6で得られた水性分散体(6)を用い、実施例25は実施例12で得られた水性分散体(12)を用い、そして、比較例4は比較例1で得られた水性分散体(0)を用いた以外は、実施例23と同様にして実施した。結果を第2表に示す。
本発明で得られたフェロシアン化金属化合物含有水性分散体を使用した加工体は、フェロシアン化金属化合物の脱離がなく、好適なものであることがわかった。
実施例26〜実施例31
ポリビーカーに1リットル計り取った500μg/Lの濃度の硝酸セシウム水溶液を入れ、これに本発明のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体を使用して製造した実施例17、18、20、21、23及び24のそれぞれで得られた加工体10gを投入し、攪拌しながら、一定時間(2時間、6時間)後にサンプルを採取し、これを原子吸光分析(株式会社日立製作所製 Z−2010)にかけて、セシウム濃度を測定した。初期濃度の減少率から各加工体のセシウム除去率を算出した。結果を第3表に示す。
軟質塩ビに紺青顔料(商品名:ミロリブルー905、前記化学式中のMはNH4、大日精化工業株式会社製)を紺青顔料が10質量%となるように2本ロールにて練込みを行い、紺青が練りこまれた塩ビシートを作成した。これを比較塩ビシートと呼ぶ。このものは、水槽への紺青の着色、脱離は見られなかった。この比較塩ビシート10gをポリビーカーに1リットル計り取った500μg/Lの濃度の硝酸セシウム水溶液中に投入し、攪拌しながら、一定時間(2時間、6時間)後にサンプルを採取し、これを原子吸光分析(株式会社日立製作所製 Z−2010)にかけて、セシウム濃度を測定した。初期濃度の減少率から各加工体のセシウム除去率を算出した。結果を第3表に示す。
Claims (10)
- フェロシアン化金属化合物(A)と、アルミナゾル(B)及び/又はチタニアゾル(C)を含有してなり、フェロシアン化金属化合物(A)の含有量に対するアルミナ及び/又はチタニアの含有量が、質量比で、フェロシアン化金属化合物(A)1に対して、アルミナ及び/又はチタニア0.02〜0.3であるフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
- 前記フェロシアン化金属化合物が一般式AxMy[Fe(CN)6]で示される請求項1に記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
(式中、Aは、K、Na、NH4のいずれかであり、Mは、Ca、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znのいずれかであり、かつx、yは式x+ny=4(xは0〜3の数である)を満たす。nはMの価数を表す。) - アルミナゾル(B)及びチタニアゾル(C)が、酸性から弱アルカリ性の範囲のゾルである請求項1又は2記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
- フェロシアン化金属化合物(A)の含有量が1〜35質量%である請求項1〜3のいずれかに記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
- フェロシアン化金属化合物含有水性分散体のpHが3〜7である請求項1〜4のいずれかに記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のフェロシアン化金属化合物含有水性分散体を基材に塗布または含浸し、乾燥することにより得られるフェロシアン化金属化合物(A)とアルミナ及び/又はチタニアが担持されてなる加工体の製造方法。
- 前記基材が不織布、セラミック、発泡体、フィルター、布、魚網及び木材のいずれかである請求項6に記載の加工体の製造方法。
- 基材に担持されたフェロシアン化金属化合物(A)が基材に対して0.1〜50質量%である請求項6又は7に記載の加工体の製造方法。
- 乾燥する際の乾燥温度が80〜180℃である請求項6〜8のいずれかに記載の加工体の製造方法。
- 請求項6〜9のいずれかに記載の加工体の製造方法により加工体を得て、得られた加工体をセシウム除去材として得るセシウム除去材の製造方法。
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