JP5953034B2 - 糖質関連酵素を擬似粉末状態の糖質原料と反応させる糖質複合体の製造方法とその生産物 - Google Patents
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Description
(1)糖質原料を擬似粉末状態にして糖質関連酵素で当該擬似粉末状態の反応形態で反応させ、その生産物である糖質複合体を製造する方法であって、
1)糖質原料の擬似粉末状態を保持するために用いる粉末状態保持用糖質(粉末化基材)が、粉末状態保持限界水量(powder state sustainable water volume;PSSV)が200μL越〜600μL(測定法;市販品を105℃で3時間乾燥した後、その1gに100μLずつ逐次水分を添加して、ミクロスパテールで撹拌し、外観を観察して測定)の条件を満たし、かつ、ラクトース、サイクロデキストリン、セルロース、澱粉、米粉、小麦粉、又は増粘多糖から選択されるものであり、2)反応用原料が、グルコース、フルクトース、ソルボース、ガラクトース、キシロース、アラビノース、フコース、アセチルグルコサミン及び/又はそれらのポリマー、糖アルコール、ポリフェノール、水酸基をもつアミノ酸、若しくはステロイドであり、3)上記擬似粉末状態の反応形態が、粉末状反応(powder state reaction;PSR)、ペースト状ないしケーキ状反応(paste state reaction or cake state reaction;CSR)、又は非離水状態の泥状反応(muddy state reaction;MSR)の形態からなり、懸濁状反応(Suspension state reaction;SSR)、液状又は溶液状反応(Liquid or solution state reaction;LSR)の形態は含まないものであり、上記1、2の原料を個別又は1種以上混合して、擬似粉末状態を保持し、糖質関連酵素で反応させることを特徴とする糖質複合体の製造方法。
(2)擬似粉末状態を保持するための糖質の澱粉が、トウモロコシ、米、小麦、馬鈴薯、甘藷、タピオカ、又はサゴである、前記(1)に記載の方法。
(3)増粘多糖が、グアガム、アルギン酸Na、コンニャクイモ、又は寒天である、前記(1)に記載の方法。
(4)糖質関連酵素(一般名)が、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、ポリガラクチュロナーゼ、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、グルコアミラーゼ、α−アミラーゼ、耐熱性αアミラーゼ、デキストラナーゼ、β−アミラーゼ、マルトトリオヒドロラーゼ、プルラナーゼ、CDグルカノトランスフェラーゼ(CGTase、CD合成酵素)、トランスグルコシダーゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、インベルターゼ、又はグルコース・イソメラーゼである、前記(1)に記載の方法。
(5)糖質関連酵素を2種以上組み合わせて反応させる、前記(4)に記載の方法。
(6)擬似粉末状態を保持するための糖質と反応用原料の等量混合物に酵素を添加したものの水分含有率が、ラクトースでは12〜17%、サイクロデキストリンでは12〜34%、セルロースでは10〜72%、澱粉では16〜45%、米粉では19〜50、小麦粉では14〜38、増粘多糖では17〜91%である、前記(1)に記載の方法。
(7)反応終了後、擬似粉末状態の反応物を乾燥して全体を用いる、前記(1)に記載の糖質複合体の製造法。
(8)糖質原料を擬似粉末状態にして糖質関連酵素で非離水状態の泥状反応(MRS)の形態で反応させ、その生産物である糖質複合体を製造する方法であって、1)糖質原料の非離水状態を保持するために用いる糖質が、セルロース、澱粉、米粉、又は小麦粉から選択されるものであり、2)反応用原料が、グルコース、フルクトース、ソルボース、ガラクトース、キシロース、アラビノース、フコース、アセチルグルコサミン及び/又はそれらのポリマー、糖アルコール、ポリフェノール、水酸基をもつアミノ酸、若しくはステロイドであり、3)上記1、2の原料を個別又は1種以上混合して、擬似粉末状態を保持し、糖質関連酵素で反応させる、前記(1)に記載の糖質複合体の製造方法。
(9)糖質原料を擬似粉末状態で酵素反応させ、乾燥と同時に酵素を欠活させて長期保存によっても品質劣化の少ない糖質複合体とする、前記(1)から(8)のいずれかに記載の糖質複合体の製造方法。
本発明は、糖質原料を擬似粉末状態にして糖質関連酵素と反応させ、その生産物である糖質複合体を製造する方法であって、1)糖質原料の擬似粉末状態を保持するために用いる糖質が、ラクトース、サイクロデキストリン、セルロース、澱粉、米粉、小麦粉、又は増粘多糖であること、2)反応用原料が、グルコース、フルクトース、ソルボース、ガラクトース、キシロース、アラビノース、フコース、アセチルグルコサミン及び/又はそれらのポリマー、糖アルコール、ポリフェノール、水酸基をもつアミノ酸、若しくはステロイドであること、3)上記1、2の原料を個別又は1種以上混合して、擬似粉末状態を保持し、糖質関連酵素と反応させること、を特徴とするものである。
乾燥後もサラサラ状で磨砕しやすいもの:セルロース、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、粳米澱粉、糯米澱粉、小麦澱粉、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、寒天、米粉。
固化するが磨砕しやすいもの:α−CD,薄力粉
固化して磨砕し難いもの:アラビアガム、グアガム、アルギン酸Na、コンニャクイモ、中力粉、強力粉、β−CD、γ−CD、ラクトース、トレハロース、ショ糖、マルトース・H2O、トウモロコシ澱粉DE10粉あめ他単糖、オリゴ糖類、糖アルコール類
−(活性強力):Bnk(ヨウ素液100μL+蒸留水1mL)と同じ呈色(薄褐黄色) ±(活性あり):僅かに褐色 +(活性弱い):褐紫色 ++(活性微弱):赤紫色 +++(活性なし):紫色(Ref−酵素無添加と同じ呈色)
1.ヘミセルラーゼ +++
2.セルラーゼ +++
3.ペクチナーゼ ±
4.ペクチナーゼ・キシラナーゼ ±
5.グルコアミラーゼ −
6.グルコアミラーゼ −
7.α−アミラーゼ −
8.インベルターゼ ±
9.スクラーゼS +++
10.デキストラナーゼ +++
11.セルラーゼ +++
12.ヘミセルラーゼ +++
13.ヘミセルラーゼ ±
14.セルラーゼ +++
15.ヘミセルラーゼ +++
16.ヘミセルラーゼ +++
17.グルコアミラーゼ −
18.βアミラーゼ +
19.α−アミラーゼ −
20.βアミラーゼ ±
21.グルコアミラーゼ −
22.グルコースイソメラーゼ +++
23.セルラーゼ −
24.α−アミラーゼ −
25.耐熱性αアミラーゼ −
26.ペクチナーゼ +++
27.βアミラーゼ +
28.セルラーゼ +
29.セルラーゼ −
30.ラクターゼ +++
31.グルコアミラーゼ −
32.マルトトリオヒドロラーゼ +
33.プルラナーゼ +++
34.CDグルカノトランスフェラーゼ ++
35.トランスグルコシダーゼ +++
36.アミラーゼ −
37.α−アミラーゼ −
38.α−アミラーゼ −
39.グルコアミラーゼ −
40.セルラーゼ −
41.セルラーゼ +++
42.α−アミラーゼ −
43.α−アミラーゼ −
44.α−アミラーゼ −
45.ポリガラクチュロナーゼ +
46.セルラーゼ +++
47.β−グルカナーゼ ++
48.β−グルカナーゼ +++
Ref (酵素液の換わりに水を用いた) +++
番号.一般名(製品名、メーカー)
1.ヘミセルラーゼ(スクラーゼX、三菱化学フーズ)
2.セルラーゼ(スクラーゼC、三菱化学フーズ)
3.ペクチナーゼ(スクラーゼN、三菱化学フーズ)
4.ペクチナーゼ・キシラナーゼ(スクラーゼA、三菱化学フーズ)
5.グルコアミラーゼ(コクラーゼM、三菱化学フーズ)
6.グルコアミラーゼ(コクラーゼG2、三菱化学フーズ)
7.α−アミラーゼ(コクラーゼ、三菱化学フーズ)
8.インベルターゼ(三菱化学フーズ)
9.スクラーゼS(三菱化学フーズ)
10.デキストラナーゼ(デキストラナーゼ2F、三菱化学フーズ)
11.セルラーゼ(セルロシンT3、エイチビイアイ)
12.ヘミセルラーゼ(セルロシンHC、エイチビイアイ)
13.ヘミセルラーゼ(セルロシンHC100、エイチビイアイ)
14.セルラーゼ(セルロシンAC40、エイチビイアイ)
15.ヘミセルラーゼ(セルロシンGM5、エイチビイアイ)
16.ヘミセルラーゼ(セルロシンTP25、エイチビイアイ)
17.グルコアミラーゼ(グルラーゼAN、エイチビイアイ)
18.βアミラーゼ(ハイマルトシンG、エイチビイアイ)
19.α−アミラーゼ(液化酵素T、エイチビイアイ)
20.βアミラーゼ(βアミラーゼ#15000S、ナガセケムテックス)
21.グルコアミラーゼ(グルコチーム#20000、ナガセケムテックス)
22.固定化グルコース イソメラーゼ(スイターゼGN、ナガセケムテックス)
23.セルラーゼ(セルラーゼXP425、ナガセケムテックス)
24.α−アミラーゼ(スピターゼCP40FG、ナガセケムテックス)
25.耐熱性αアミラーゼ(スピターゼXP404V2、ナガセケムテックス)
26.ペクチナーゼ(ペクチナーゼXP534NEO、ナガセケムテックス)
27.βアミラーゼ(βアミラーゼL、ナガセケムテックス)
28.セルラーゼ(セルラーゼSS、ナガセケムテックス)
29.セルラーゼ(セルラーゼXL531、ナガセケムテックス)
30.ラクターゼ(ラクターゼナガセ、ナガセケムテックス)
31.グルコアミラーゼ(長瀬酵素剤N15L、ナガセケムテックス)
32.マルトトリオヒドロラーゼ(ATM1.2L、天野エンザイム)
33.プルラナーゼ(プルラナーゼ「アマノ」3、天野エンザイム)
34.CDグルカノトランスフェラーゼ(コンチザイム、天野エンザイム)
35.トランスグルコシダーゼ(トランスグルコシダーゼL「アマノ」、天野エンザイム)
36.アミラーゼ(アミラーゼAD「アマノ」1天野エンザイム、)
37.α−アミラーゼ(クライスターゼL1、天野エンザイム)
38.α−アミラーゼ(クライスターゼT10S、天野エンザイム)
39.グルコアミラーゼ(グルクザイムAF6、天野エンザイム)
40.セルラーゼ(セルラーゼA「アマノ」3、天野エンザイム)
41.セルラーゼ(セルラーゼ「アマノ」4、天野エンザイム)
42.α−アミラーゼ(BAN 480 L、ノボザイム)
43.α−アミラーゼ(Fungamyl 800 L、ノボザイム)
44.α−アミラーゼ(Termamyl 120 L (Type L)、ノボザイム)
45.ポリガラクチュロナーゼ(Pectinex Ultra SP−L、ノボザイム)
46.セルラーゼ(Celluclast 1.5 L、ノボザイム)
47.β−グルカナーゼ(Viscozyme L、ノボザイム)
48.β−グルカナーゼ(Ultraflo L、ノボザイム)
[試験例]
(1)澱粉粒の散け状態の観察
トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉に水を加え澱粉粒の散け状態を観察した。その結果を図1〜3に示す。図中、Cは、トウモロコシ澱粉、Pは、馬鈴薯澱粉、数字は1gの乾燥原材料に添加した水の量である。
加水分解酵素の探索を、市販糖質関連酵素を48種類集積し、以下のようにして行った。
−(活性強力):Bnkと同じ(薄褐黄色) ±(活性あり):僅かに褐色 +(活性弱い):褐紫色 ++(活性微弱):赤紫色 +++(活性なし):紫色(Refと同じ色)
SS−C200mgを13本の10mバイアルに秤取り、0,25,50,75,100,150,200,250,300,500μL,1mL,2mLの水を加え、500倍希釈No.37酵素液、各50μLを加えて、ミクロスパーテルで撹拌、混合した。室温(25℃)で1時間放置し(液状試験区は時々揺らして撹拌)、反応終了後、105℃で密閉系酵素失活処理、水を2000、1975、・・・1000、0のように加えて全量を2050μLになるようにし、数分間室温放置して、上清200μLを1mL水+ヨウ素液100μLのホールプレートに入れて発色させた。その結果を図9に示す。
SS−C500mgを10mバイアルに秤取り、0,50,100,250,500μL,750μL,1mL,2mLの水を加え、500倍希釈No.37酵素液(4500ユニット/g)、各50μLの酵素液を添加、ミクロスパーテルで撹拌、混合した。室温(25℃)で1時間放置し(液状試験区は時々揺らして撹拌)、反応終了後、105℃30minで密閉系で酵素失活処理した。これに、水を加えて全量を5050μLになるようにし、数分間室温放置して、0.1%ヨウ素溶液の5倍希釈液100μL加えて振盪撹拌して発色させた。1500rpm×10分間遠心分離して上清を2mLで比色した。λmaxの吸光度をプロットした。その結果を図10に示す。酵素溶液は、液状酵素剤α−アミラーゼ(No.37 4500ユニット/g クライスターゼL1、天野エンザイム)酵素原液の500倍希釈液である。
HPLCにより反応生成物を分析した。その結果を図11に示す。図中、V0は、ボイドボリューム、G2は、マルトース、α−CDは、α−サイクロデキストリン、G2−α−CDは、マルトシル−α−サイクロデキストリンである。
(1)粉末化基材に反応基質を混合し、擬似粉末状態を保持して糖質関連酵素を反応させる粉末状酵素反応と、基材・基質の選択により、各種の生産物を製造することができる。
(2)粉末化基材として、ある一定の水分量を加えても散ける状態のもの用い、この時点の水分量を粉末状態保持限界水量PSSV(powder state sustainable water volume)とし、澱粉、セルロース、増粘多糖類などを選択し、粉末状態又は非離水状態の擬似粉末状態で酵素反応を行うことができる。
(3)粉末化基材の澱粉として、トウモロコシ、米、小麦、馬鈴薯、甘藷、タピオカ、サゴ、増粘多糖の種類として、グアガム、アルギン酸Na、コンニャクイモ、寒天を用いることができる。
(4)反応基質としては、グルコース、フルクトース、ソルボース、ガラクトース、キシロース、アラビノース、フコース、アセチルグルコサミン及び/又はそれらのポリマー、糖アルコール、ポリフェノール、水酸基をもつアミノ酸、ステロイドを用いることができる。
(5)酵素は、糖質関連酵素が主体であり、グルコース、ガラクトース、マンノース、アミノ糖、酸性糖、チオ糖などの糖質ポリマーを水解するカルボヒドラーゼ、トランスフェラーゼ、イソメラーゼを用いて、水解物や合成物を製造することができる。
(6)酵素として、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、ポリガラクチュロナーゼ、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、グルコアミラーゼ、α−アミラーゼ、耐熱性αアミラーゼ、デキストラナーゼ、β−アミラーゼ、マルトトリオヒドロラーゼ、プルラナーゼ、CDグルカノトランスフェラーゼ(CGTase、CD合成酵素)、トランスグルコシダーゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、インベルターゼ、グルコース・イソメラーゼ、リゾチームなどを組み合わせて反応させることができる。
(7)粉末状酵素反応ができる水分含有率は、糖質によって異なり、反応基質の量が増える場合は、水分含有率を低く抑えればよい。
(8)粉末状酵素反応終了後、乾燥と同時に殺菌処理し、要すれば微粉末化して、製品とすることができ、反応物全体を直接一定の温度、時間で処理すれば安定性の高い粉末製品とすることができる。
(9)非離水状態でも反応を進行させることができる。
基材:セルロース−Cel、澱粉−St、増粘多糖−Gelなど
基質:Glc−グルコース系、Fru−フルクトース系、Man−マンノース系、Gal−ガラクトース系、Fuc−フコース系、Xyl−キシロース系、Ara−アラビノース系、GlcNAc−アセチルグルコサミン系、Uro−ウロン酸系など。配糖体のアグリコンをAgrと略す。
酵素:StE(澱粉系水解酵素)、CelE(セルロース系水解酵素)、HCelE(ヘミセルロース系水解酵素)(なお、本明細書では、ヘミセルラーゼとは細胞壁に含まれるセルロース以外の糖質全体を含める)、その他。
StE:7.α−アミラーゼ、19.α−アミラーゼ、24.α−アミラーゼ、25.耐熱性αアミラーゼ、36.アミラーゼ、37.α−アミラーゼ、38.α−アミラーゼ、42.α−アミラーゼ、43.α−アミラーゼ、44.α−アミラーゼ、20.βアミラーゼ、27.βアミラーゼ、18.βアミラーゼ、21.グルコアミラーゼ、5.グルコアミラーゼ、6.グルコアミラーゼ、31.グルコアミラーゼ、39.グルコアミラーゼ、17.グルコアミラーゼ、32.マルトトリオヒドロラーゼ
CelE:2.セルラーゼ、11.セルラーゼ、14.セルラーゼ、23.セルラーゼ、28.セルラーゼ、29.セルラーゼ、40.セルラーゼ、41.セルラーゼ、46.セルラーゼ、47.β−グルカナーゼ、48.β−グルカナーゼ
HCelE:1.ヘミセルラーゼ、12.ヘミセルラーゼ、13.ヘミセルラーゼ、15.ヘミセルラーゼ、16.ヘミセルラーゼ、3.ペクチナーゼ、4.ペクチナーゼ・キシラナーゼ、26.ペクチナーゼ、45.ポリガラクチュロナーゼ
LacE:30.ラクターゼ
DexE:10.デキストラナーゼ
PulE:33.プルラナーゼ
IsoE:22.グルコースイソメラーゼ
Claims (9)
- 糖質原料を擬似粉末状態にして糖質関連酵素で当該擬似粉末状態の反応形態で反応させ、その生産物である糖質複合体を製造する方法であって、
1)糖質原料の擬似粉末状態を保持するために用いる粉末状態保持用糖質(粉末化基材)が、粉末状態保持限界水量(powder state sustainable water volume;PSSV)が200μL越〜600μL(測定法;市販品を105℃で3時間乾燥した後、その1gに100μLずつ逐次水分を添加して、ミクロスパテールで撹拌し、外観を観察して測定)の条件を満たし、かつ、ラクトース、サイクロデキストリン、セルロース、澱粉、米粉、小麦粉、又は増粘多糖から選択されるものであり、2)反応用原料が、グルコース、フルクトース、ソルボース、ガラクトース、キシロース、アラビノース、フコース、アセチルグルコサミン及び/又はそれらのポリマー、糖アルコール、ポリフェノール、水酸基をもつアミノ酸、若しくはステロイドであり、3)上記擬似粉末状態の反応形態が、粉末状反応(powder state reaction;PSR)、ペースト状ないしケーキ状反応(paste state reaction or cake state reaction;CSR)、又は非離水状態の泥状反応(muddy state reaction;MSR)の形態からなり、懸濁状反応(Suspension state reaction;SSR)、液状又は溶液状反応(Liquid or solution state reaction;LSR)の形態は含まないものであり、上記1、2の原料を個別又は1種以上混合して、擬似粉末状態を保持し、糖質関連酵素で反応させることを特徴とする糖質複合体の製造方法。 - 擬似粉末状態を保持するための糖質の澱粉が、トウモロコシ、米、小麦、馬鈴薯、甘藷、タピオカ、又はサゴである、請求項1に記載の方法。
- 増粘多糖が、グアガム、アルギン酸Na、コンニャクイモ、又は寒天である、請求項1に記載の方法。
- 糖質関連酵素(一般名)が、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、ポリガラクチュロナーゼ、キシラナーゼ、β−グルカナーゼ、グルコアミラーゼ、α−アミラーゼ、耐熱性αアミラーゼ、デキストラナーゼ、β−アミラーゼ、マルトトリオヒドロラーゼ、プルラナーゼ、CDグルカノトランスフェラーゼ(CGTase、CD合成酵素)、トランスグルコシダーゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、インベルターゼ、又はグルコース・イソメラーゼである、請求項1に記載の方法。
- 糖質関連酵素を2種以上組み合わせて反応させる、請求項4に記載の方法。
- 擬似粉末状態を保持するための糖質と反応用原料の等量混合物に酵素を添加したものの水分含有率が、ラクトースでは12〜17%、サイクロデキストリンでは12〜34%、セルロースでは10〜72%、澱粉では16〜45%、米粉では19〜50、小麦粉では14〜38、増粘多糖では17〜91%である、請求項1に記載の方法。
- 反応終了後、擬似粉末状態の反応物を乾燥して全体を用いる、請求項1に記載の糖質複合体の製造法。
- 糖質原料を擬似粉末状態にして糖質関連酵素で非離水状態の泥状反応(MRS)の形態で反応させ、その生産物である糖質複合体を製造する方法であって、1)糖質原料の非離水状態を保持するために用いる糖質が、セルロース、澱粉、米粉、又は小麦粉から選択されるものであり、2)反応用原料が、グルコース、フルクトース、ソルボース、ガラクトース、キシロース、アラビノース、フコース、アセチルグルコサミン及び/又はそれらのポリマー、糖アルコール、ポリフェノール、水酸基をもつアミノ酸、若しくはステロイドであり、3)上記1、2の原料を個別又は1種以上混合して、擬似粉末状態を保持し、糖質関連酵素で反応させる、請求項1に記載の糖質複合体の製造方法。
- 糖質原料を擬似粉末状態で酵素反応させ、乾燥と同時に酵素を欠活させて長期保存によっても品質劣化の少ない糖質複合体とする、請求項1から8のいずれかに記載の糖質複合体の製造方法。
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