JP5951851B1 - 壁掛け型リフトを用いた照明システム - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、壁体の壁面に沿って上昇及び下降が可能な昇降運搬体に照明機器を設置し、高さの調節及び維持補修を容易にした壁掛け型リフトを用いた照明システムに関するものである。【解決手段】前記壁掛け型リフトを用いた照明システムは、建築構造物の壁体の内部若しくは外部に設置された多角形パイプシリンダー５０と、前記シリンダーの内周面に沿って昇降する多角形昇降運搬体６０と、前記昇降運搬体の上部に連結され、高さを調節するワイヤ３と、前記ワイヤを巻いたり解いたりすることによって昇降運搬体６０の高さを調節する昇降調節部４と、前記昇降運搬体に固定設置される照明機器２２とを含み、前記昇降調節部を介して照明機器の高さが調節され、前記照明機器を下降させて地上で維持補修が可能であることを特徴とする。【選択図】図２

Description

本発明は、壁掛け型リフトを用いた照明システムに関するものであり、さらに詳細には壁体の壁面に沿って上昇及び下降が可能な昇降運搬体に照明機器を設置し、高さの調節及び維持補修を容易にした照明システムに関するものである。

大型建築構造物、公共建築物または工場において床は活用性が高いので、照明機器は高いスペースを活用して立体的に設置することがスペースを効率よく使用でき、利便性も高い。立体的な設置例として、建築構造物の天井若しくは壁面を活用することができる。

しかし、天高の高い室内体育館、講堂、コンサートホール、コンベンションセンター、街路灯、工場などに設置された照明機器は、維持補修のために梯子などの装備を用いて作業を行なわなければならないため、労働力や作業時間が掛かり、安全事故が発生する可能性が高い上に、ユーザーが希望する高さに自由に変更し難いという問題点がある。

従来の技術としては、天井に軌道を設け、軌道に沿って移動する照明装置が韓国登録特許第１０‐０８１３６９６号に開示されているが、多額の設置費用がかかり、制御が複雑であるという短所がある。

本発明は、上記のような問題点を解決するため、壁体に設置して照明機器の高さを自由に調節することが可能であり、且つ維持補修が便利である、壁掛け型リフトを用いた照明システムを提供することを目的とする。

本発明に係る壁掛け型リフトを用いた照明システムは、前記の課題を解決するため、建築構造物の壁体の内部若しくは外部に設置された多角形パイプシリンダー５０と、前記シリンダーの内周面に沿って昇降する多角形昇降運搬体６０と、前記昇降運搬体の上部に連結され、高さを調節するワイヤ３と、前記ワイヤを巻いたり解いたりすることによって昇降運搬体６０の高さを調節する昇降調節部４と、前記昇降運搬体に固定設置される照明機器２２とを含み、前記昇降調節部を介して照明機器の高さが調節され、前記照明機器を下降させて地上で維持補修が可能であることを特徴とする。

前記シリンダーと昇降運搬体は、同一の６角形であることを特徴とする。

前記シリンダーの一側面は壁面に固定され、他側面は長さ方向に開口部５１が形成されたことを特徴とする。

前記シリンダーの一側及び他側内面は、係止部５２が対称に形成されたことを特徴とする。

前記昇降運搬体は一面の突出部が前記シリンダーの開口部を通して外へ突出し、前記突出部には挿入口６１が形成され、ボルトを差し込んで照明機器のブラケットと締結することで照明機器２２を固定することを特徴とする。

前記昇降運搬体は下側にストッパー６３が形成され、前記シリンダーの内側面に多数形成される係止部によって停止されることを特徴とする。

前記昇降調節部は、前記ワイヤを巻いたり解いたりしてワイヤの長さを調節するワイヤ調節部４２と、前記昇降運搬体の下段に形成されたストッパーの固定を解除する解除部材４３と、前記シリンダーの上部に設けられ、ワイヤを掛けて引張方向を転換させるターンローラー４０とを含むことを特徴とする。

前記ストッパーは鏡面対称のＬ字状ラッチであることを特徴とし、また、前記ストッパーの下部両側にトーションスプリング６４が結合され、前記トーションスプリングの中心に解除部材４３が連結されることを特徴とする。

本発明に係る壁掛け型リフトを用いた照明システムは、照明の高さを調節して照度を調節することができ、地上で維持補修の作業ができるので、安全事故を防止することができ、また、作業労働力及び作業時間を節減することができる。

また、昇降運搬体が多角形シリンダーの内壁に沿って移動するため、軌道を逸脱することがなく、昇降運搬体に設置した照明機器の回転変動を防止することができる。

さらに、本発明は、全ての建築物の室内・室外に埋め込んだり、若しくは露出して設置することができ、その内部へ身体一部若しくは異物質が流入することを防止して、異物質による昇降運搬体の運転不能状態及び安全事故を予防することができる。

本発明に係る壁掛け型リフトを用いた照明システムの構成図である。 本発明に係る昇降運搬体の上昇状態を示す縦断面図である。 図１における各部分の横断面図であって、Ａ‐３ａはシリンダー５０のＡ‐Ａ断面図であり、Ａ‐３ｂは昇降運搬体の断面図であり、Ａ‐３ｃは前記昇降運搬体が挿入された断面図である。Ｂ‐３ａはシリンダー５０のＢ‐Ｂ断面図であり、Ｂ‐３ｂは昇降運搬体の断面図であり、Ｂ‐３ｃは前記昇降運搬体が挿入された断面図である。Ｃ‐３ａはシリンダー５０のＣ‐Ｃ断面図であり、Ｃ‐３ｂは昇降運搬体６０のＣ‐Ｃ断面図であり、Ｃ‐３ｃは前記昇降運搬体が挿入されたＣ‐Ｃ断面図である。 ストッパーユニットの分解図である。 本発明に係るストッパーユニットの作動状態を示す図面であって、４ａは昇降時に縮んだ状態であり、４ｂは停止時に広がった状態である。

本発明は、多角形シリンダーの内壁に沿って移動する多角形昇降運搬体に照明機器を設置し、照明機器の高さ調節及び維持補修を容易にした照明システムに関するものである。

図１は本発明の実施例に係る壁掛け型リフトを用いた照明システムの構成図であって、建築構造物の壁体の内部若しくは外部に固定ブラケット５で固定設置される多角形シリンダー５０と、前記シリンダー５０の内周面に沿って昇降する多角形昇降運搬体６０と、前記昇降運搬体６０の上部に連結され、高さを調節するワイヤ３と、前記ワイヤ３を巻いたり解いたりすることによって昇降運搬体６０の高さを調節する昇降調節部４と、前記昇降運搬体に固定設置される照明機器２２とを含んで構成される。

前記シリンダー５０は４角、６角、若しくは８角などの多角形パイプであって、一側外側面は、固定用外溝５４に固定ブラケット５を用いて壁面に固定される。前記シリンダーの他側面は、長さ方向に開口部５１が形成される。

前記シリンダー５０の内側の他面には、内側へ突出するように対称にボルトなどを挿入し、所定の間隔で係止部５２を形成する。前記係止部の挿入深さを調節し、ストッパー６３の両端をガイドできるガイド溝５３が、長さ方向にシリンダーの内側に対称に形成される。本発明のシリンダーは、アルミニウムを押出して一体型に製造することができる。

昇降運搬体６０はシリンダーと同一の４角、６角、若しくは８角などの多角形パイプであって、シリンダー内部に挿入され、シリンダーの内壁に沿って昇降する。前記昇降運搬体はシリンダーと同一の角形であって、別度のレールがなくてもシリンダーの内壁に沿ってスライドするので、回転変動することなく、安定して昇降することができる。

前記昇降運搬体６０の外側一面に突出部が形成されており、シリンダーに挿入する時にはシリンダー５０の開口部５１を通してシリンダーの外に突出する。前記突出部には、ボルトの頭などを差し込んで挿入できる挿入口６１が形成される。前記挿入口６１にはボルトを挿入し、照明機器のブラケットと締結して照明機器２２を固定する。

また、昇降運搬体６０の内側両面には、シリンダーのガイド溝５３が通過できる凹溝６５が形成され、内側の他の両面には、ワイヤブラケット６２を固定できる固定用内溝６６が長さ方向に内側へ突出して形成される。本発明の昇降運搬体は、アルミニウムを押出して一体型に製造することができる。

前記昇降運搬体６０の上段にはワイヤ３が連結されるブラケット６２が固定され、下部にはストッパー６３が設けられて、シリンダー５０の内壁面に形成される係止部５２に引っ掛り、昇降運搬体が下降することを防止することができる。また、解除部材４３を介して固定が解除されると、昇降運搬体は下降することができる。

図２は、ワイヤを巻いて昇降運搬体６０が上昇した状態を示す縦断面図である。

図３は、図１に示すＡ‐Ａ、Ｂ‐Ｂ、及びＣ‐Ｃの横断面図である。

Ａ‐Ａは係止部５２のない部分であって、Ａ‐３ａはシリンダー５０のＡ‐Ａ断面図であり、Ａ‐３ｂは昇降運搬体６０の断面図であり、Ａ‐３ｃは前記昇降運搬体６０が挿入された断面図である。

Ｂ‐Ｂはシリンダーの内壁に設けられた係止部５２が形成された部分であって、Ｂ‐３ａはシリンダー５０のＢ‐Ｂ断面図であり、Ｂ‐３ｂは昇降運搬体６０の断面図であり、Ｂ‐３ｃは前記昇降運搬体６０が挿入された断面図である。

Ｃ‐Ｃは係止部５２がなく、昇降運搬体６０がある部分であって、Ｃ‐３ａはシリンダー５０のＣ‐Ｃ断面図であり、Ｃ‐３ｂは昇降運搬体６０のＣ‐Ｃ断面図であり、Ｃ‐３ｃは前記昇降運搬体６０が挿入されたＣ‐Ｃ断面図である。

前記昇降運搬体６０は、シリンダーの開口部５１を通してシリンダーの外へ突出した挿入口６１が照明機器２２と結合し、照明機器２２と一緒に上下に移動する。

図４は、本発明に係る昇降運搬体６０のストッパーユニットの分解図である。ストッパー６３は、鏡面対称のＬ字状ラッチで構成される。前記Ｌ字状ラッチの上段には貫通孔が形成され、互いを重ね合ってボルトなどで一軸に固定することで回転が可能となる。下部の両側には、広がる間隔を調節するトーションスプリング６４が結合され、スプリング６４の中心に解除部材４３が連結される。ラッチの下段はラウンド処理して、ガイド溝５３に沿って移動する際に係止部を円滑に乗り越えられるようにし、且つ鈍角に形成して、引っ掛る時は安定して引っ掛り、解除時には係止部に当たらないようにする。

本発明のストッパーは、昇降運搬体を昇降させるワイヤが損傷して切れたり、ユーザーの不注意で回転ハンドルを落としたりしても、昇降運搬体が自動で係止部に引っ掛るため、墜落を防止することができる。

図５は、本発明に係るストッパーユニットの作動状態を示す図面であって、４ａは昇降時に縮んだ状態であり、４ｂは停止時に広がった状態である。

前記昇降運搬体６０が上昇し、シリンダー内の係止部５２に固定される時には、ストッパー６３がトーションスプリング６４の弾性力によって外側へ広がってシリンダー５０の係止部５２に引っ掛り、昇降運搬体６０が下降しないように固定する。一方、昇降運搬体６０を下降させる時には、解除部材４３を引っ張り、スプリング６４を係止部５２の内側に縮むようにして引っ掛った状態を解除する。その際、ワイヤ３を解いて昇降運搬体６０を下降させる。

前記解除部材は、荷重を受けないので、括り紐やワイヤ、小型チェーンなど、引っ張ることができる紐であれば、全部可能である。

前記昇降運搬体６０を昇降させると昇降運搬体６０の突出部に結合される照明機器２２が昇降するため、照明機器などの施設物を容易に設置し、維持補修することができる。

前記昇降運搬体６０の上側に形成されたワイヤ固定ブラケット６２に連結されるワイヤ３は、昇降調節部４を介して昇降運搬体６０を引っ張ったり解いたりして、昇降運搬体６０を昇降させる。

前記昇降調節部４はワイヤ３を巻いたり解いたりして長さを調節し、昇降運搬体６０を昇降させるワイヤ調節部４２と、昇降運搬体６０の下段に形成されたストッパー６３のロックを解除する解除部材４３と、シリンダー５０の上部に設けられ、掛るワイヤ３の引張方向を転換させるターンローラー４０とを含んで構成される。

前記昇降運搬体６０のワイヤ固定ブラケット６２に連結されるワイヤ３は、ターンローラー４０に掛かり、シリンダー５０の下部に形成されるワイヤ調節部４２に巻き取られ、ワイヤ調節部４２を介してワイヤ３が引っ張られると昇降運搬体６０が上昇し、ワイヤ３が巻き解かれると昇降運搬体６０が下降する。

前記昇降運搬体６０が下降する時には、ストッパー６３に連結される解除部材４３がストッパー６３のスプリング６４を引っ張り、ストッパー６３が縮むようにすることにより、昇降運搬体６０の固定が解除される。

前記ワイヤ調節部４２はシリンダー５０内の下部に形成され、ワイヤ３が巻き取られるワイヤドラムと、ワイヤドラムの一側に結合され、ワイヤドラムを回転させる回転ハンドルとで構成される。

前記ワイヤドラムを回転させる回転ハンドルは、不使用の際には分離できる着脱式で構成することができる。

前記回転ハンドルは着脱式で使用することができ、手動で駆動しても良く、モータを用いて電動式で駆動しても良い。

本発明に係る壁掛け型リフトを用いた照明システムは、街路灯にも適用することができ、様々な照明機器を取り付けて昇降させるために利用することができる。

３・・・ワイヤ、４・・・昇降調節部、５・・・固定ブラケット、２２・・・照明機器、４０・・・ターンローラー、４１・・・固定部、４２・・・ワイヤ調節部、４３・・・解除部材、５０・・・シリンダー、５１・・・開口部、５２・・・係止部、５３・・・ガイド溝、５４・・・固定用外溝、６０・・・昇降運搬体、６１・・・挿入口、６２・・・ワイヤ固定ブラケット、６３・・・ストッパー、６４・・・トーションスプリング、６５・・・凹溝、６６・・・固定用内溝

Claims (10)

1. 建築構造物の壁体の内部若しくは外部に設置された多角形パイプシリンダー５０と、
   前記シリンダーの内周面に沿って昇降する多角形昇降運搬体６０と、
   前記昇降運搬体の上部に連結され、高さを調節するワイヤ３と、
   前記ワイヤを巻いたり解いたりすることによって昇降運搬体６０の高さを調節する昇降調節部４と、
   前記昇降運搬体に固定設置される照明機器２２とを含み、
   前記昇降調節部を介して照明機器の高さが調節され、前記照明機器を下降させて地上で設置及び維持補修が可能であることを特徴とする、壁掛け型リフトを用いた照明システム。
2. 前記シリンダーと前記昇降運搬体は、同一の６角形であることを特徴とする、請求項１に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
3. 前記シリンダーの一側外面は壁面に固定され、他側面は長さ方向に開口部５１が形成されたことを特徴とする、請求項１に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
4. 前記シリンダーの一側及び他側内面は、係止部５２が対称に形成されたことを特徴とする、請求項１に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
5. 前記昇降運搬体は一面の突出部が前記シリンダーの開口部を通してシリンダーの外へ突出し、前記突出部には照明機器２２が設けられることを特徴とする、請求項１に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
6. 前記昇降運搬体は下側にストッパー６３が形成され、前記シリンダーの内側面に所定の間隔で形成される係止部によって停止されることを特徴とする、請求項１に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
7. 前記昇降調節部は、前記ワイヤを巻いたり解いたりしてワイヤの長さを調節するワイヤ調節部４２と、前記昇降運搬体の下段に形成されたストッパーの固定を解除する解除部材４３と、前記シリンダーの上部に設けられ、ワイヤを掛けて引張方向を転換させるターンローラー４０とを含むことを特徴とする、請求項１に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
8. 前記ストッパーは鏡面対称のＬ字状ラッチであることを特徴とする、請求項６に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
9. 前記ストッパーの下部両側にトーションスプリング６４が結合され、前記トーションスプリングの中心に解除部材４３が連結されることを特徴とする、請求項６に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。
10. 前記ストッパーは、ワイヤが切れたり巻き解かれたりしても、自動で前記ストッパーが広がって係止部に引っ掛るため、墜落が防止できることを特徴とする、請求項６に記載の壁掛け型リフトを用いた照明システム。