JP5945779B2 - マルチスレッド並列実行装置、放送ストリーム再生装置、放送ストリーム蓄積装置、蓄積ストリーム再生装置、蓄積ストリーム再符号化装置、集積回路、マルチスレッド並列実行方法、マルチスレッドコンパイラ - Google Patents
マルチスレッド並列実行装置、放送ストリーム再生装置、放送ストリーム蓄積装置、蓄積ストリーム再生装置、蓄積ストリーム再符号化装置、集積回路、マルチスレッド並列実行方法、マルチスレッドコンパイラ Download PDFInfo
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Description
図1に示すように、マルチスレッド並列実行装置101は、マルチスレッド実行部102、データ更新管理部103、暫定データ格納部104、確定データ格納部105を備える。
(1)a=0のとき、b[a]=b[0]=2>−2よりc=0+1=1
(2)a=1のとき、b[a]=b[1]=1>−2よりc=1+1=2
(3)a=2のとき、b[a]=b[2]=−1>−2よりc=2+1=3
(4)a=3のとき、b[a]=b[3]=−2≦−2よりcは更新されず
となるので、c=3となり、値”3”が処理結果となる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、ループ処理における繰り返し単位に、処理を途中で打ち切るためのブレークポイントが設定されている場合にも終値保証を図ろうとするものである。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1のデータ更新管理部103を、マルチスレッド実行部内の管理スレッドとして構成するものである。
(実施の形態4)
実施の形態4では、ソースプログラムから処理スレッドやデータ更新管理スレッド向けのプログラムを生成するマルチスレッドコンパイラについて説明する。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1などで説明したマルチスレッド並列実行装置を、集積回路(LSI)で構成するものである。この集積回路は、デジタルテレビやブルーレイディスクレコーダーなどの各種AV機器に搭載することができる。
(実施の形態6)
実施の形態1で説明したマルチスレッド並列実行装置は、様々な装置に組み込んで、復号や再符号化を実行させることが好適である。
(実施の形態7)
実施の形態1では、暫定データ格納部104が格納する情報は、イタレーションの実行結果を示す値とイタレーション番号iとの1組であったが、これらの組を複数格納するとしても構わない。
(1)イタレーションの実行結果を示す値、
(2)実行したイタレーションがループ処理中で何番目であるかを示すイタレーション番号i(th)、
(3)イタレーションの種類を識別するための識別ID、
(4)ブレークポイントに到達したかどうかを示すブレークフラグ
の4種類の情報を、受信部2211へと送信する。そして、格納制御部2212は、受信したイタレーション番号iと暫定データ格納部2204中で受信した識別IDに対応するイタレーション番号iとの大小関係、および、受信したブレイクフラグのON/OFFと暫定データ格納部2204中で受信した識別IDに対応するブレイクフラグのON/OFFとに基づいて上書き格納の有無を判定を行う。この判定の方法は、図11を用いて説明したものと同様であるので説明は省略する。
(実施の形態8)
各実施の形態で説明したマルチスレッド実行部が発行する命令に以下の(1)〜(3)で説明するような内容を含めるとしても構わない。これらの命令はフレキシブルな並列実行に貢献することができる。基本的な構成は図1で説明したものと同様のため、以下の本実施の形態の説明では図1の機能ブロックを用いて行う。
マルチスレッド実行部102から受信部111を介してこの命令を受けた格納制御部112は、暫定データ格納部104の情報を無効化する(あるいはクリアする。)。係る命令は、マルチスレッド並列実行の初期設定(図2,S21)などに利用することができる。
スレッドデータ更新情報(各処理スレッドが扱うデータの更新に係る情報である。)を管理ハードウェアに送信する命令である。
暫定データ格納部104の情報を、確定データ格納部105に格納し実際の変数に反映する命令である。係る命令は、例えば、値の反映処理(図2,S26)において利用することができる。
(実施の形態9)
本実施の形態9は、実施の形態7,8を混合したような実施の形態である。以下の説明では図22の機能ブロックを用いて行う。
暫定データ格納部2204内の識別ID用に対応する領域を確保または無効化する命令である。これらの命令は、マルチスレッド並列実行の初期設定(図2,S21)に利用することができる。
指定した識別IDに対応するスレッドデータ更新情報を管理ハードウェアに送信する命令である。
指定した識別IDに対応する暫定データ格納部2204の情報を、確定データ格納部2205に格納し実際の変数に反映する命令である。係る命令は、例えば、値の反映処理(図2,S26)において利用することができる。
暫定データ格納部2204内の1以上の識別ID用に対応する領域を開放する命令である。係る命令は、例えば、値の反映処理(図2,S26)を経て用が無くなった領域を対象に利用することができる。
<補足1>
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上記の内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するための各種形態においても実施可能であり、例えば、以下であっても構わない。
<補足2>
本実施の形態は、以下の態様を含むものである。
前記実行ステップにおいて前記実行手段が並列実行している間に、各スレッドにおける繰り返し単位の実行の結果を示す値と、当該繰り返し単位の順番を示す順番情報との組を前記実行手段から受信する受信ステップと、前記値と前記順番情報との組を格納手段に格納するための格納ステップと、前記受信ステップが前記組を受信した場合に、受信された前記順番情報と前記格納手段に格納された順番情報のそれぞれにより示される順番の先後に基づいて、受信された前記順番情報と対応する前記値との組を前記格納手段に上書きさせるか、上書きさせないかを制御する制御ステップと、前記実行ステップにおける並列実行が終了すると、前記格納手段に格納されている値を、前記ひとつのループ処理の実行結果として確定する確定ステップと、を含むことを特徴とする。
102,902,1202,2202 マルチスレッド実行部
103,903,2203 データ更新管理部
104,904,2204 暫定データ格納部
105,2205 確定データ格納部
111,911,2211 受信部
112,912,2212 格納制御部
113,2213 終了判定部
114,2214 確定部
1202a,1202b 処理スレッド
1203 データ更新管理スレッド
1302 マルチスレッドコンパイラ
1501 集積回路
1601 放送ストリーム再生装置
1602 受信部
1603 復号部
1604 再生部
1701 放送ストリーム蓄積装置
1705 再符号化部
1706 蓄積部
1801 蓄積ストリーム再生装置
1901 蓄積ストリーム再符号化装置
Claims (17)
- ひとつのループ処理における繰り返し単位を、複数のスレッドに分けて並列実行する実行手段と、
前記実行手段が並列実行している間に、各スレッドにおける繰り返し単位の実行の結果を示す値と、当該繰り返し単位の順番を示す順番情報との組を前記実行手段から受信する受信手段と、
前記値と前記順番情報との組を格納するための格納手段と、
前記受信手段が前記組を受信した場合に、
受信された前記順番情報と前記格納手段に格納された順番情報のそれぞれにより示される順番の先後に基づいて、受信された前記順番情報と対応する前記値との組を前記格納手段に上書きさせるか、上書きさせないかを制御する制御手段と、
前記実行手段による並列実行が終了すると、前記格納手段に格納されている値を、前記ひとつのループ処理の実行結果として確定する確定手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記受信手段による受信があった場合に、
受信された前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より後順を示しているときには、受信された前記値と前記順番情報との組を前記格納手段に上書きさせ、
受信された前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より前順を示しているときには、受信された前記値と前記順番情報との組を前記格納手段に上書きさせない
ことを特徴とするマルチスレッド並列実行装置。 - 前記ひとつのループ処理における繰り返し単位には、処理を途中で打ち切るためのブレークポイントが設定されており、
前記受信手段が受信する前記組は、前記値と前記順番情報とに加えて、前記ブレークポイントへ到達済みか未到達かを示すフラグを含み、
前記格納手段は、前記値と前記順番情報と前記フラグとを含む組を格納するためのものであり、
前記制御手段は、
前記受信手段により受信された前記組に含まれる前記順番情報と前記フラグを、前記格納手段に格納された前記順番情報と前記フラグとに参照して、前記上書きの制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチスレッド並列実行装置。 - 前記制御手段は、
前記ひとつのループ処理を、逐次処理したと仮定した場合にブレークポイントへ最初に到達した繰り返し単位に対応する値が前記格納手段に格納されていれば、前記上書きを抑止する
ことを特徴とする請求項2に記載のマルチスレッド並列実行装置。 - 前記ひとつのループ処理における繰り返し単位は、イタレーションであって、
前記順番情報は、イタレーションの順番を示すイタレーション番号である
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチスレッド並列実行装置。 - 前記受信手段、前記制御手段および前記確定手段は、前記実行手段による実行対象となる管理スレッドにより構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチスレッド並列実行装置。 - 前記実行手段が並列実行する繰り返し単位は複数の種類があり、
前記受信手段は、前記組に加えて前記繰り返し単位の種類を識別するための識別子を受信し、
前記格納手段は、繰り返し単位の種類を識別するための識別子に関連付けて前記組を格納し、
前記制御手段は、受信された識別子に関連付けられた組を対象に上書きの有無の制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチスレッド並列実行装置。 - 前記実行手段は、
前記格納手段が格納している情報を無効化する命令、
前記組を管理用ハードウェアに送信する命令、
または、前記格納手段に格納された値を、実際の変数に反映する命令、
の少なくともいずれか1つの命令を発行することを特徴とする請求項1に記載のマルチスレッド並列実行装置。 - 前記実行手段が並列実行する繰り返し単位は複数種類あり、
前記受信手段は、前記組に加えて前記繰り返し単位の種類を識別するための識別子を受信し、
前記格納手段は、繰り返し単位の種類を識別するための識別子に関連付けて前記組を格納し、
前記制御手段は、受信された識別子に関連付けられた組を対象に上書きの有無の制御を行うものであって、
前記実行手段が発行する命令は、実行対象となる識別子を含む
ことを特徴とする請求項7に記載のマルチスレッド並列実行装置。 - 放送ストリームを受信する受信手段と、
受信された放送ストリームを復号する復号手段と、
復号された放送ストリームを再生する再生手段とを備え、
前記復号手段は、請求項1記載のマルチスレッド並列実行装置により構成される
ことを特徴とする放送ストリーム再生装置。 - 放送ストリームを受信する受信手段と、
受信された放送ストリームを再符号化する再符号化手段と、
再符号化された放送ストリームを蓄積する蓄積手段とを備え、
前記再符号化手段は、請求項1記載のマルチスレッド並列実行装置により構成される
ことを特徴とする放送ストリーム蓄積装置。 - ストリームを蓄積する蓄積手段と、
蓄積されたストリームを復号する復号手段と、
復号されたストリームを再生する再生手段とを備え、
前記復号手段は、請求項1記載のマルチスレッド並列実行装置により構成されることを特徴とする蓄積ストリーム再生装置。 - ストリームを蓄積する蓄積手段と、
蓄積されたストリームを再符号化する再符号化手段とを備え、
前記再符号化手段は、請求項1記載のマルチスレッド並列実行装置により構成されることを特徴とする蓄積ストリーム再符号化装置。 - ひとつのループ処理における繰り返し単位を、複数のスレッドに分けて並列実行する実行手段と、
前記実行手段が並列実行している間に、各スレッドにおける繰り返し単位の実行の結果を示す値と、当該繰り返し単位の順番を示す順番情報との組を前記実行手段から受信する受信手段と、
前記値と前記順番情報との組を格納するための格納手段と、
前記受信手段が前記組を受信した場合に、
受信された前記順番情報と前記格納手段に格納された順番情報のそれぞれにより示される順番の先後に基づいて、受信された前記順番情報と対応する前記値との組を前記格納手段に上書きさせるか、上書きさせないかを制御する制御手段と、
前記実行手段による並列実行が終了すると、前記格納手段に格納されている値を、前記ひとつのループ処理の実行結果として確定する確定手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記受信手段による受信があった場合に、
受信された前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より後順を示しているときには、受信された前記値と前記順番情報との組を前記格納手段に上書きさせ、
受信された前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より前順を示しているときには、受信された前記値と前記順番情報との組を前記格納手段に上書きさせない
ることを特徴とする集積回路。 - 前記実行手段は、マルチスレッドプロセッサから構成される
ことを特徴とする請求項13に記載の集積回路。 - 前記実行手段は、マルチコアプロセッサから構成される
ことを特徴とする請求項13に記載の集積回路。 - ひとつのループ処理における繰り返し単位を、複数のスレッドに分けて実行手段に並列実行させる実行ステップと、
前記実行ステップにおいて前記実行手段が並列実行している間に、各スレッドにおける繰り返し単位の実行の結果を示す値と、当該繰り返し単位の順番を示す順番情報との組を前記実行手段から受信する受信ステップと、
前記値と前記順番情報との組を格納手段に格納するための格納ステップと、
前記受信ステップが前記組を受信した場合に、
受信された前記順番情報と前記格納手段に格納された順番情報のそれぞれにより示される順番の先後に基づいて、受信された前記順番情報と対応する前記値との組を前記格納手段に上書きさせるか、上書きさせないかを制御する制御ステップと、
前記実行ステップにおける並列実行が終了すると、前記格納手段に格納されている値を、前記ひとつのループ処理の実行結果として確定する確定ステップと、
を含み、
前記制御ステップにおいて、
前記受信ステップによる受信があった場合に、
受信された前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より後順を示しているときには、受信された前記値と前記順番情報との組を前記格納手段に上書きさせ、
受信された前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より前順を示しているときには、受信された前記値と前記順番情報との組を前記格納手段に上書きさせない
ことを特徴とするマルチスレッド並列実行方法。 - 1つの処理スレッド上で動作しループ処理を含むソースプログラムをコンパイルするマルチスレッドコンパイラであって、
前記ループ処理における繰り返し単位が終了する毎に、実行の結果を示す値と当該繰り返し単位の順番を示す順番情報との組を送信する複数の処理スレッド用のプログラムと、
各処理スレッドから前記組を受信すると、当該組に含まれる順番情報と格納手段にすでに格納された順番情報とを比較して、受信した組に含まれる値と順番情報とを前記格納手段に上書きするか、上書きしないかを制御するデータ更新管理スレッド用のプログラムとを生成する
前記データ更新管理スレッド用のプログラムは、
各処理スレッドから前記組を受信した場合に、
受信した組に含まれる前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より後順を示しているときには、受信した組に含まれる前記値と前記順番情報とを前記格納手段に上書きさせ、
受信した組に含まれる前記順番情報が前記格納手段に格納された順番情報より前順を示しているときには、受信した組に含まれる前記値と前記順番情報とを前記格納手段に上書きさせない
ことを特徴とするマルチスレッドコンパイラ。
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JPN6015021082; 近藤 仁志: 'マルチCPUシステムの活用研究 DSPシステムにおけるタスク細分化の実際-オーバヘッドを解決するため' インターフェース 19巻 第2号, 19930201, 157-170, CQ出版株式会社 * |
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