有利な実施形態は、あいまいなデータの存在がエラーに繋がりうることを認識し、考慮している。このようにして、有利な実施形態は、ユーザが、一又は複数のデータベースに関してあいまいなデータを迅速に特定し、評価し、且つ解消するための機構を提供する。有利な実施形態は、他に多数の用途を有している。
例えば、有利な実施形態は、挿入パースペクティブを含め、パースペクティブ又はビューを利用して、図1〜18に示すような有効な関連性を見出す。有利な実施形態は、図1〜5に示すように、連想メモリ内のあいまい箇所を明らかにするために使用することができる。有利な実施形態は、図6〜8に示すように、連想メモリ内に結果又は他のデータのパースペクティブビューを提示することができる。有利な実施形態は、図9及び10に示すように、リソースの集積を検索して表示するために使用することができる。有利な実施形態により、図11及び12に示すように、迅速な意思決定を行うための連想メモリのパースペクティブの挿入が説明される。有利な実施形態は、図13及び14に示すように、連想メモリ内のエラーを迅速に且つ効率的に解消するために使用することができる。有利な実施形態は、図15に示すように、気づきにくい関係性を明らかにするために連想メモリのクエリを行うことにより得られた結果のワークシートビューを表示するために使用することができる。
本明細書において使用される用語「連想メモリ」は、複数のデータと、複数のデータに含まれる複数の関連付けを指している。これらのデータと関連付けは、コンピュータで読み取り可能な固定の記憶媒体に格納される。複数のデータは、それに関連付けられたグループに収集される。連想メモリは、複数のデータ内の直接相関に加えて複数のデータ内の間接的関係性に基づいて照会される。連想メモリは、また、直接的関係性と、直接的及び間接的な関係性の組み合わせとに基づいて照会される。このように、有利な実施形態により、複数のデータと、複数のデータに含まれる複数の関連付けとを含む連想メモリが提供される。複数のデータは関連グループに収集される。連想メモリは、複数のデータ間の直接相関に加えて、複数のデータの間の直接的関係性と間接的関係性とを含むグループから選択された、少なくとも一つの関係性に基づいて照会される。連想メモリはソフトウェアの形態をとってもよい。このように、連想メモリは、直接的な相関以外の関連性に基づいて、新規見識獲得の利益のために、関連グループに情報を収集するプロセスと考えることもできる。
本明細書で使用される「エンティティ」という用語は、はっきり区別される別々の存在であるオブジェクトを指し、このような存在は物質的なものである必要はない。したがって、抽象的概念及び法的制約もエンティティとみなされる。本明細書での使用に際し、エンティティが生物であるという仮定はしていない。
本明細書で使用される「パースペクティブ」とは、「視点」のことである。連想メモリに関して、パースペクティブとは、ユーザのドメインの特定の一面に関するコンテクストの選択である。本明細書で使用される「挿入パースペクティブ」は、連想メモリにフィードバックされる種類のパースペクティブであり、可能なリソースとして他のパースペクティブから可視である。
まず、連想メモリ内のあいまいなデータの検索及び/又は解消について説明する。有利な実施形態では、連想メモリ技術を使用して、ドメインに固有の所定のパースペクティブ内に関連付けられたエンティティの記憶によりデータを解析することによって、あいまいな箇所を検索する。有利な実施形態は、検索中の情報にあいまい箇所が含まれているかどうかをユーザが迅速に決定することができるように、結果を分類する。
上述のように、連想メモリは、関係性、関連付け、及び頻度に対する照会の結果を基礎とする。連想メモリのこのような特性は、基礎となるデータにあいまいな情報が含まれているとき問題となりうる。このような問題は、大規模ドメイン内において厄介である。いずれにしろ、連想メモリ技術はすべて、あいまいなデータ間の区別を行うために困難な時間を持つ。
上述のように、あいまいなデータは、一のあいまいな値が別の値に関連しているかどうかを正確に決定する難しさを増大させる。このような場合では、形成された関連付けが誤っていることも多い。この場合、誤った関連付けが不正確な結果又は紛らわしい結果に繋がり、所望のレベルの精度で所望の解析を実行する難しさが増大しうる。
現在、連想メモリ内のデータがあいまいかどうかを決定するには、ユーザが疑念を持つことにより手動による調査を開始することが必要である。手動による調査は長時間を要し、面倒である。大規模なデータの組の内部にあいまい性が存在するかどうかを手動で明らかにすることは困難である。例えば、あいまいなデータを明らかにすることは、特定のデータがあいまいかどうかを真に決定するために題材の最新知識を必要とする。別の実施例では、データが位置するコンテクスト内においてのみ、あいまい性が明らかにされる。
コンテクストの評価は膨大な時間と主題専門家を必要とし、且つさらなるエラーの影響を受ける。またさらに、あいまいなデータが存在していても、ユーザがあいまいなデータの存在に気づかないことがあり、これでは次善の意思決定しか行われない。加えて、あいまい性は、異なるコンテクストにおいては異なる形態をとることがある。またさらに、実際にはエラーが存在するとき、データ構成内のエラーがあいまいさと間違われることがある。
有利な実施形態は、これらの問題及び他の問題を認識する。有利な実施形態は、特にデータを含む連想メモリを使用するとき、データにあいまいな箇所が含まれる可能性を自動的に表示するために使用される。有利な実施形態を使用して、このようなデータに含まれるあいまい箇所を解消することができる。有利な実施形態は、さらに、連想メモリの他の特性を認識し、連想メモリの使用に関して他の改善点を提供する。すなわち、有利な実施形態は、連想メモリのパースペクティブビューも提供する。パースペクティブビューは、迅速な意思決定を促すような、関連するエンティティの編成を可能にする。
有利な実施形態では、さらに、迅速な意思決定のために、連想メモリのパースペクティブを挿入する。挿入パースペクティブにより、迅速な意思決定を可能にするために、連想メモリ内に新規の非構造的データを挿入することができる。挿入パースペクティブは、さらに、そのままではあいまいと考えられるデータの訂正解釈をユーザが挿入するための機構となる。別の有利な実施形態では、集積に関して最も重要なエンティティにユーザが集中することを可能にすることにより、迅速な意思決定のために、連想メモリのリソース集積を提供する。
別の有利な実施形態では、連想メモリを使用して、意思決定に基づくワークフローを促進する。この有利な実施形態では、既知の連想エンティティに新規の非構造的データを挿入することが可能になることにより、それらの関連付けが向上し、改善した連想メモリを他のユーザが利用することが可能になる。これは、さらに、そのままではあいまいと考えられるデータの訂正解釈をユーザが挿入するための機構となる。
別の有利な実施形態は、連想メモリのワークシートビューを提供する。ワークシートビューは、サーチ結果志向の解析から得られる気づきにくい関連性を明らかにするために使用される、関連エンティティの編成を提供する。
別の有利な実施形態では、知的解析と、動作進行の過程とにおいて連想メモリ技術を使用する。この有利な実施形態は、大量のフリーテクストデータを迅速に評価するために連想メモリ技術を利用し、意味のある情報を得て、解析者が有効な業務計画を効率的に作成できるような方法でこの情報を提示する。
図1は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のデータに含まれるあいまい箇所を検索するためのシステムのブロック図である。図1に示すシステム100は、分散環境又はネットワーク環境において、及び「クラウド」として知られる遠隔管理された一組のデータ処理システムにより、一又は複数のデータ処理システムを使用して実施することができる。システム100を実施する一又は複数のデータ処理システムの各々は、図16を参照して記載されるデータ処理システム1600か、又はその変形とすることができる。システム100は、一又は複数のモジュールを含むものと特徴付けることができる。これらのモジュールの各々は、別々でも、モノリシックなアーキテクチャの一部でもよい。システム100は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせの形態をとることができる。
システム100は、連想メモリ102を含む。連想メモリ102は、複数のデータ104と、複数のデータ106間の複数の関連付け106とを含んでいる。複数のデータ104は、関連グループ108内に収集される。連想メモリ102は、複数のデータ104間の直接相関112に加えて複数のデータ104内の間接的関係性110に基づいて照会される。
システム100は、入力モジュール114も含んでいる。入力モジュール114は、連想メモリ102の第1のパースペクティブ118内で値116を受け取る。第1のパースペクティブ118は、複数のデータ104内部の一組のデータに関するコンテクストの第1の選択120を含んでいる。
システム100は、クエリモジュール122も含んでいる。クエリモジュール122は、値116を用いて連想メモリ102のオープンクエリを実行する。オープンクエリは、オープンクエリ言語サーチ123を用いて実行される。クエリモジュール122は、さらに、連想メモリ102の挿入パースペクティブ124及び第2のパースペクティブ126のうちの少なくとも一方内においてオープンクエリを実行する。挿入パースペクティブ124は、連想メモリ102中にフィードバックされる種類のパースペクティブ128である。第2のパースペクティブ126は、データの組に関するコンテクストの第2の選択130を含んでいる。パースペクティブの数は、図示されているものよりも多くても少なくてもよい。挿入パースペクティブ124及び第2のパースペクティブ126のうちの少なくとも一方の、値116に関するカテゴリ関連付け132の数は、第1のパースペクティブ118と同数以上である。
システム100は、表示モジュール134も含んでいる。表示モジュール134は、クエリ136の結果を表示する。表示モジュール134は、さらに、クエリモジュール122によるオープンクエリの結果得られた一又は複数のあいまいかもしれない箇所のリストを表示する。有利な一実施形態では、一又は複数のあいまいかもしれない箇所のリスト138に含まれる一又は複数のあいまいかもしれない箇所には、値116に関する複数の一致する属性140が含まれる。
図1に示す有利な実施形態は、種々の有利な実施形態を実施可能な方式に対する物理的又はアーキテクチャ的な限定であることを意図していない。図示されたコンポーネントに加えて及び/又は代えて、他のコンポーネントを使用することができる。一部の有利な実施形態では幾つかのコンポーネントは不要である。また、ブロックは、幾つかの機能的なコンポーネントを示すために提示されている。種々の有利な実施形態において実施されるとき、これらのブロックの一又は複数は、異なるブロックに合成及び/又は分割することができる。
図2は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のデータ内部にあいまい箇所が存在するかどうかを検索するためのシステムをさらに詳細に示すブロック図である。システム200は、図1のシステム100の一又は複数のコンポーネントをさらに詳細に示している。例えば、図2の表示モジュール202は、図1の表示モジュール134とすることができる。別の実施例では、図2のクエリの結果204は図1のクエリの結果136でありうる。図1及び2に使用されている類似の用語に関して他の実施例が存在する。図1及び2に使用されているこのような類似の用語は、類似の機能と類似の特性とを有することができる。
システム200は、分散環境又はネットワーク環境において、及び場合によっては「クラウド」として知られる遠隔管理された一組のデータ処理システムにより、一又は複数のデータ処理システムを使用して実施することができる。システム200を実施する一又は複数のデータ処理システムの各々は、図16を参照して記載されるデータ処理システム1600か、又はその変形とすることができる。システム200は、一又は複数のモジュールを含むものと特徴付けることができる。これらのモジュールの各々は、別々でも、モノリシックなアーキテクチャの一部でもよい。システム200は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせの形態をとることができる。
有利な一実施形態では、値206は第1の番号208である。一又は複数のあいまいかもしれない箇所のリスト210には、複数の一致する属性212が含まれる。複数の一致する属性212は、第1の属性214を含む。第1の属性214は値206と一致する。複数の一致する属性212は、第2の属性216も含む。第2の属性216も値206と一致する。第1の属性214は、第1の番号208に関連付けられた第1のカテゴリ218でありうる。第2の属性216は、第1の番号208に関連付けられた第2のカテゴリ220でありうる。有利な一実施形態では、第1の番号208を検査するだけでは、第1の番号208が、ユーザ又はコンピュータプログラムによって知覚される場合に、第1のカテゴリ218に属するべきか、又は第2のカテゴリ220に属するべきか決定222できないとき、あいまい性が存在する。
場合によっては、最初のカテゴリ名223が一致しないか、又は第1のカテゴリ218とは異なるので、決定222は行われないこともある。この場合、データにあいまい性が存在する可能性があるか、又は存在する。すなわち、パースペクティブに入力された最初のカテゴリ名がそのパースペクティブのカテゴリとは異なるか、又は同カテゴリに一致しない場合、あいまいなデータが存在するか、又は存在する可能性がある。例えば、最初のカテゴリ名が「部品」であるが、最初のカテゴリが「電話番号」である場合、あいまいなデータが存在するか、又は存在する可能性がある。
有利な一実施形態では、値206は番号に限定されなくともよい。例えば、値206は、英数字224の組及び特殊文字の組226のうちの少なくとも一方とすることができる。特殊文字の組226に含まれる特殊文字には、句読点、記号、絵、及びアルファベット以外の文字を使用する言語から選択された文字のうちの少なくとも一つが含まれる。アルファベット以外の文字を使用する言語から選択された文字の例は、中国語の文字、日本語の漢字であり、さらに、アルファベットの性質を有するが必ずしも英数字でない言語、例えば、ヒンディ語、サンスクリット語、韓国語、日本語の平仮名及びカタカナを含むかな、ロシア語文字、アラビア語文字、又はアラブ様言語、及び他の文字言語に使用される英語以外或いはアラビア数字以外のあらゆる文字を含む。
有利な一実施形態では、表示モジュール202は、さらに、第1のカテゴリ218の第1のカテゴリ名228と、第2のカテゴリ220の第2のカテゴリ名230とを表示する。別の有利な実施形態では、表示モジュール202は、さらに、第1のカテゴリ218に関連付けられた第1のリンク232と、第2のカテゴリ220に関連付けられた第2のリンク234とを提供する。第1のリンク232は、第1のカテゴリ218に関連付けられた第1の情報236を示すことができる。第2のリンク234は、第2のカテゴリ220に関連付けられた第2の情報238を示すことができる。
図2に示す有利な実施形態は、種々の有利な実施形態を実施可能な方式に対する物理的又はアーキテクチャ的な限定であることを意図していない。図示されたコンポーネントに加えて及び/又は代えて、他のコンポーネントを使用することができる。一部の有利な実施形態では幾つかのコンポーネントは不要である。また、ブロックは、幾つかの機能的なコンポーネントを示すために提示されている。種々の有利な実施形態において実施されるとき、これらのブロックの一又は複数は、異なるブロックに合成及び/又は分割することができる。
図3は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のデータに含まれるあいまい箇所を検索する方法のフロー図である。図3に示すプロセス300は、モジュール、システム、又はデータ処理システム(例えば、図1のシステム100、図2のシステム200、又は図16のデータ処理システム1600)において実施される。図3に記載するプロセス300は、コンピュータで読み取り可能なコードを格納するコンピュータで読み取り可能な固定の記憶媒体の形態で実施され、コンピュータで読み取り可能なコードは、プロセッサによって実施されると、図3に記載の方法を実行する。図3の工程は「システム」によって実施されるものとして記載されているが、プロセス300は、図1及び2のシステムによって実施されるものに限定されず、場合によっては分散環境又はネットワーク環境において、一又は複数の実際の又は仮想のデータ処理システムによって実施されてもよい。プロセス300は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを用いて実施することができる。
有利な一実施形態では、プロセス300は、システムが、連想メモリの第1のパースペクティブ内部で値を受け取ることにより開始される(工程302)。有利な一実施形態では、第1のパースペクティブは、複数のデータ内部の一組のデータに関するコンテクストの第1の選択である。連想メモリは、複数のデータと、複数のデータに含まれる複数の関連付けである。複数のデータは、関連グループに収集される。連想メモリは、複数のデータ間の直接相関に加えて複数のデータ間の間接的関係性に基づいて照会される。
プロセス300に戻る。次に、システムは値を用いて連想メモリのオープンクエリを実行する(工程304)。有利な一実施形態では、オープンクエリは、連想メモリの挿入パースペクティブ及び第2のパースペクティブのうちの少なくとも一方の内部で実行される。挿入パースペクティブは、連想メモリにフィードバックされる種類のパースペクティブである。第2のパースペクティブは、データの組に関するコンテクストの第2の選択である。挿入パースペクティブ及び第2のパースペクティブのうちの少なくとも一方は、第1のパースペクティブより多くのカテゴリの関連付けを有している。
プロセス300に戻る。システムは、オープンクエリの結果得られた、一又は複数のあいまいかもしれない箇所のリストを表示することを含め、クエリの結果を表示する(工程306)。一又は複数のあいまいかもしれない箇所には、値に関して一致する複数の属性が含まれる。
プロセス300の上述の工程には変更を加えることができ、任意の工程内にはさらなる詳細が存在しうる。例えば、値は第1の番号でもよく、複数の一致する属性は、値と一致する第1の属性及び値と一致する第2の属性でもよい。第1の属性は、第1の番号に関連付けられた第1のカテゴリとすることができる。第2の属性は、第1の番号に関連付けられた第2のカテゴリとすることができる。有利な一実施形態では、第1の番号を検査するだけでは、ユーザ又はコンピュータプログラムが感知する限りにおいては、第1の番号が第1のカテゴリに属するか又は第2のカテゴリに属するかを決定することができない。場合によっては、値又はデータが最初のクエリの最初のカテゴリ種類(図1の第1のパースペクティブ118の入力)と一致しないので、このような決定は行われない。
別の有利な実施形態では、値には、一組の英数字及び一組の特殊文字のうちの少なくとも一方が含まれる。特殊文字には、句読点、記号、絵、及びアルファベット以外の文字を使用する言語から選択された文字のうちの少なくとも一つが含まれる。
有利な一実施形態では、表示することは、さらに、第1のカテゴリに関して第1のカテゴリ名を、第2のカテゴリに関して第2のカテゴリ名を、それぞれ表示することを含む。有利な一実施形態では、表示することは、第1のカテゴリに関連付けられた第1のリンクと、第2のカテゴリに関連付けられた第2のリンクとを表示することを含む。第1のリンクは第1のカテゴリに関連付けられた第1の情報を示し、第2のリンクは第2のカテゴリに関連付けられた第2の情報を示す。別の有利な実施形態では、オープンクエリを実行することは、オープン属性クエリ言語サーチを用いてオープンクエリを実行することを含む。
図3に示す有利な実施形態は、種々の有利な実施形態を実施可能な方式に対する物理的又はアーキテクチャ的な限定であることを意図していない。図示されたコンポーネントに加えて及び/又は代えて、他のコンポーネントを使用することができる。一部の有利な実施形態では幾つかのコンポーネントは不要である。また、ブロックは、幾つかの機能的なコンポーネントを示すために提示されている。種々の有利な実施形態において実施されるとき、これらのブロックの一又は複数は異なるブロックに合成及び/又は分割することができる。
図4は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のデータに含まれるあいまい箇所を表示する、使用中の例示的ソフトウェアシステムを示している。描画400は例示的な性質のみを有し、有利な実施形態は、数の異なる形態をとることができ、多数の異なる方法で表示することができる。したがって、描画400は、請求の範囲に記載の本発明を限定するものではない。描画400は、図1〜3に関して記載した方法と技術の結果表示される。描画400は、データ処理システム1600を使用することにより、或いは一又は複数の他のデータ処理システムを使用することにより、表示することができる。本明細書で使用される場合、有利な実施形態は「システム」を一又は複数の工程を実行するものとして記載する。「システム」は、分散環境又はネットワーク環境において動作することができる一又は複数のデータ処理システムである。
描画400は任意の数のパースペクティブを示し、これには、部品番号パースペクティブ402、パースペクティブ404、挿入パースペクティブ406、及びパースペクティブ408が含まれる。上述に定義したように、「パースペクティブ」とは「視点」のことである。各連想メモリは、一又は複数のパースペクティブを有することができる。描画400は、4つのパースペクティブ、すなわち、パースペクティブ402、パースペクティブ404、挿入パースペクティブ406、及びパースペクティブ408を有する連想メモリ409を示している。パースペクティブ402は部品番号パースペクティブとすることができる。存在するパースペクティブの数は図4より多くても少なくてもよく、図4に示すものとは異なる多数の値又は構成を持ち、種類を異にするパースペクティブが存在してもよい。各連想メモリは、エンティティの挿入を可能にするパースペクティブを有することができる。例えば、「問題」パースペクティブ、又は「苦情」パースペクティブ」は、連想メモリに問題又は苦情のデータを挿入するための手段である。したがって、連想メモリ409に関して、パースペクティブとは、ユーザのドメインの特定の一面に関して選択されたコンテクストである。上述のように、「挿入パースペクティブ」は、連想メモリ409にフィードバックされる種類のパースペクティブである。
特定の有利な実施形態では、特許請求の範囲に記載の本発明を限定するものではないが、パースペクティブ402は特定の部品番号、例えば値410である。図4に表示される形態に関係なく、値410は、どのような値をとることもでき、英数字、又はその他のあらゆる記号(例えば、図1に関して上述したもの)からなる文字列でもよい。さらに、値410は、部品以外の様々なカテゴリに関連付けることができ、複数のカテゴリ又は対応する他のパースペクティブ(例えば、パースペクティブ404、挿入パースペクティブ406、及び/又はパースペクティブ408)に関連付けることができる。
有利な一実施形態では、ユーザ又はコンピュータプログラムは、パースペクティブ402内に値410を入力することができる。この特定の有利な実施形態では、開示内容又は特許請求の範囲を限定するものではないが、値410は部品番号とすることができる。この有利な実施形態では、ユーザは、パースペクティブ402内部に値410を入力することにより、値410の値に関連付けられたカテゴリを予め選択することができる。この特定の有利な実施形態では、ユーザは、調査中のデータがあいまいである可能性を認識しないことがある。ユーザは、値410をもっとよく理解したいと考えている。他の有利な実施形態では、ユーザは、この情報を使用して、値410が連想メモリ409内部の他のカテゴリに関連付けられている可能性により形成されたあいまい性を解消することができる。
値410を受け取った後、ワークシート414の要求された情報412に示すように、システムは挿入パースペクティブ406を使用することができる。ワークシートの別の実施形態は図15に見ることができる。こうして、システムは、要求された情報412内において関連メモリ409のクエリを実行することができる。このクエリは、有利な一実施形態では、属性クエリ言語を使用して実行され、且つオープンクエリを使用して実行される。
このように、あいまいなデータを特定するために、システムは、挿入パースペクティブ406内において、所望の値(例えば、要求された情報412)についてのルックアップを実行することができる。ルックアップは、結果のカテゴリが何であれ、エンティティが見出される限り役に立つ。したがって、特定の非限定的な有利な実施形態では、最も信頼できる方法は、結果のカテゴリとして挿入パースペクティブ406を使用することである。というのは、挿入パースペクティブ406は他のパースペクティブすべての触媒として働くためである。このようにして、ドメイン内のあいまいなデータをすべて特定することができる。
次いで、システムは、ワークシート414内のテーブル416に示すように、要求された情報412のすべてのインスタンスを返す。有利な一実施形態において、要求された情報412は値410である。テーブル416内のこれらのインスタンスは、要求された情報412の値と一致させた結果であり、この場合も、要求された情報は部品番号でよく、連想メモリ409内には要求された情報412の他のインスタンスを見ることができる。返された値を使用して、要求された情報412のパースペクティブ402に関するあいまい性を特定することができる。
あいまいなデータは、結果のカテゴリ種類が最初のクエリのパースペクティブ種類と一致していない、結果の組の複数の一致する属性の形態で表示される。例えば、結果のカテゴリの種類の一つは、図4の一致する属性の列418に示されるように「部品番号」であり、これは、パースペクティブ402に値410を挿入することにより決定された最初のクエリのカテゴリ種類と一致する。しかしながら、結果の別のカテゴリ種類は、図4の一致する属性の列418に示されるように「電話」である。カテゴリ種類「電話」は「部品番号」と一致しない。したがって、結果のカテゴリ種類が最初のクエリのパースペクティブ種類と一致していない、結果の組の複数の一致する属性が存在する。したがって、値「1234567」は、連想メモリ409内においてあいまいなデータを表わす。
例えば、表416内において、一致する属性の列418は、値410の値そのものと共に、値410に関連するカテゴリを示しており、カテゴリと値とは、この特定の有利な実施形態ではコロンによって区切られている。各結果の一致する属性のカテゴリの値は、ユーザがあいまいなデータを特定することを助ける。つまり、対応する値を見ることにより、ユーザは、データが関連性を有するか、及び/又はあいまいであるかを決定することができる。例えば、ユーザは、ここでパースペクティブ402に入力された値410が、値が二つの異なるカテゴリに関連しているという意味であいまい性を有するデータを表していることを知る。この例では、値は部品番号(第1のカテゴリ)及び電話番号(第2のカテゴリ)両方に関連している。このように、部品番号に混じって電話番号が表示されているという事実が、値410があいまいであることを意味する。
この特定の有利な実施形態では、値410の値が電話番号420の値とも一致するので、電話番号420はあいまいなデータと考えられる。すなわち、値「1234567」は、二つのカテゴリと同時に一致し(値410と電話番号420の両方)、従って値「1234567」はあいまいである。 結果として、ユーザがこのあいまい性を認知しない場合、この値を使用して連想メモリ409に関して他の何らかのサーチ又は工程を実行すると、誤った結果又は望ましくない結果が生じうる。有利な実施形態を使用することにより、ユーザ又は有利な実施形態を使用するようにプログラムされたコンピュータプログラムは、値410の値が電話番号420の値に関するあいまい性を有しうることを知ることができる。こうして、ユーザ又はコンピュータプログラムは、連想メモリ409に関して他の何らかの動作を実行するとき、あいまい性を解消するか、又はあいまいなデータであることを考慮するといった適切な行動をとることができる。
システムには追加的な機能が与えられる。例えば、システムはあいまいなデータのソースを表示することができる。図4に示すように、任意の一致する属性又はカテゴリと、対応する値とは、「(挿入)ID」の列422に表示される。特に、例えば、ソースID424は、値「1234567」がカテゴリ又は属性「電話」に関連付けられているソースドキュメントの位置又はその他ルックアップ値を示すことができる。同様に、ユーザ又はコンピュータプログラムは、「{挿入}ID」の列422内の他の入力を使用して、対応する一致属性及び値が参照される対応するソースをルックアップすることができる。
有利な一実施形態では、「{挿入}ID」の列422内の入力は、リンク、ハイパーリンク、又は参照先のソースに対するその他のポインタにより行われる。このように、有利な一実施形態では、ユーザは、あいまいなデータの元のコンテクストを見るために、あいまいなデータのソースを選択することができる。例えば、ユーザ又はコンピュータプログラムは、例えばソースID424を「クリックする」ことにより、リンクを使用して値「1234567」が電話番号に関連付けられているソース材料を表示することができる。したがって、ユーザは、あいまい性が存在すると決定し、あいまいなデータを解消するか、又はあいまいなデータに適切に対応するための他の行動をとることができる。
任意で、システムはさらなる情報を表示することができる。例えば、システムはソースの列426を表示することができる。ソースの列426内の入力は、ユーザ又はコンピュータプログラムに対し、値が入力されたパースペクティブに関して、入力された値に推測される関連性を示すことができる。このように、例えば、関連性ソースは、パースペクティブ402内に入力された値410に従って、特定の一致する属性又はカテゴリに割り当てられる。
システムは、さらなる情報を表示することができる。このように、有利な実施形態は、図4に示す描画に限定されない。
換言すれば、図4に関して使用されるシステムは、値の結果カテゴリとして値のパースペクティブを有する所望の値に対するオープン属性クエリ言語サーチを実行することができる。この場合、システムはその結果の組から、一致する属性のカテゴリ値を表示することができる。システムはこのカテゴリ値を使用して、サーチされた値に関するあいまい性を示すことができる。一致する属性の結果として得られるカテゴリ値がサーチされた値のカテゴリと一致しない場合、データはあいまいである。システムは、さらに、値410に関連する一部又は全部のカテゴリをユーザが見ることを可能にする。このような能力は、データがあいまいである理由、及びあいまいなデータを修正すべきかどうか、或いは他の適切な行動をとるべきかを決定する際に有用である。
有利な実施形態は複数の利点を有する。例えば、データがあいまいであるかを決定するために、有利な実施形態は主題の最先端の知識を必要としない。実際、システムは、この事実を決定して単純でカテゴライズされた結果を提供又は表示することができ、これによってどのようにデータがあいまいと解釈されたのかを理解することができる。
別の実施例では、有利な実施形態は、データに含まれるあいまい性を発見するために、ユーザがデータの背後にあるコンテクストを明らかにすることを必要としない。実際、所定のパースペクティブ内において連想メモリのルックアップを使用することにより、システムはこのタスクを実行することができる。このルックアップは、様々なフォームと様々なコンテクストとを自動的に考慮することができ、ユーザに正確な結果を供給することができる。
別の実施例では、有利な実施形態は、そのままではあいまい性と間違われるデータ内のエラーを特定して訂正することを助ける。例えば、ユーザは、あいまいと特定された基礎となるデータを更新することにより、データをあいまいでなくすことができる。
別の実施例では、有利な実施形態は、ユーザが情報に基づく迅速な決定を行うことを可能にすると同時に、所与のドメイン内のあいまい性によってデータが不明化する恐れを低減することができる。有利な実施形態は、ユーザがあいまいかもしれない箇所を検索できるだけでなく、あいまいなデータの修正又はアドレスすることができるように、データを編成することができる。有利な実施形態は、ユーザが複数ページにわたるデータではなく単一のスクリーンを見るだけでよいように、あいまいかもしれないデータを圧縮及び要約することができる。
有利な実施形態は、あいまい性をサーチするときに、典型的に生じるクラッタを避けることができる。代わりに、有利な実施形態は、目前の問題にのみ焦点を当てた結果を提供することができる。有利な実施形態は、大量のデータを単純なカテゴリ及び値に縮小することができる。このようなフィーチャにより、ユーザがこれまで大規模なデータセットを調査するときにかけてきた大量の時間を節約することができる。
有利な実施形態は、ユーザが、結果の組内のあいまいなデータを迅速に明らかにすることを可能にする。有利な実施形態は、明らかになった結果の中にサーチ値を提供する。
有利な実施形態は、さらに、ユーザが選択した所定のパースペクティブとしてあいまいなデータにアドレスすることができる。有利な実施形態は、ユーザの要求に必須とみなされる結果のみを表示することができる。有利な実施形態は、迅速な決定を行うために使用される情報を取得する迅速な機構を提供することができる。有利な実施形態はドメインに固有である必要はない。有利な実施形態は、プラットフォーム独立且つ持ち運び可能なものにできる。
有利な実施形態は、あいまいなデータを発見して排除することにより、データ解析の完全性を向上させて、信頼度を高めることができる。有利な実施形態は、システムの柔軟な配置により可搬性を高めることができる。有利な実施形態は、ユーザのパースペクティブに基づいて編成されたデータにより、情報へのアクセス可能性を高めることができる。有利な実施形態は、複数の連想メモリのタスクを一度に完了させることで、リソースの使用効率を高めることができる。有利な実施形態は、必要とみなされるデータのみを示すことにより、或いは特定の種類のデータ、データのカテゴリ、又は他の何らかの編成方針のみを示すことにより有効性を向上させて、性能を向上させることができる。 有利な実施形態は、他の利点も有することができる。
図5は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のデータに含まれるあいまい箇所を検索する方法のフロー図である。プロセス500は、図3のプロセス300の代替形態である。図5に示すプロセス500は、モジュール、システム、又はデータ処理システム(例えば、図1のシステム100、図2のシステム200、又は図16のデータ処理システム1600)において実施される。図5に記載するプロセス500は、コンピュータで読み取り可能なコードを格納するコンピュータで読み取り可能な固定の記憶媒体の形態で実施され、コンピュータで読み取り可能なコードは、プロセッサによって実施されると、図5に記載の方法を実行する。図5の工程は「システム」によって実施されるものとして記載されているが、プロセス500は、図1及び2のシステムによって実施されるものに限定されず、場合によっては分散環境又はネットワーク環境において、一又は複数の実際の又は仮想のデータ処理システムによって実施されてもよい。プロセス500は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを用いて実施することができる。
有利な一実施形態では、プロセス500は、システムが、特定のデータに関する関連情報だけを取得するようにユーザを促すことにより開始される(工程502)。この目標を達成するために、ユーザは、データに関するサーチの結果に含まれる一部又は全部のあいまい箇所を検索することを望む、又は必要とする。
次に、システムは、データに関する情報を受け取る(工程504)。システムは、この情報をユーザから、又は場合によっては別のコンピュータプログラムから受け取る。例えば、ユーザは、その値と関連付けられたあいまい箇所を特定するために、部品番号の値を入力する。
次に、システムは複数の解析能を使用して、ユーザの要求に関連する広範囲のエンティティ解析結果を生成する(工程506)。次いでシステムは入力データを処理してあいまいなデータのリストを表示する(工程508)。システムは、値502に関する一致する属性のカテゴリ及び値を示すことにより、各エンティティを明確に特定することができる。システムは、図4に示すように、複数のカテゴリにまたがる一致する属性の値をあいまいと考える。
次に、システムは、データのあいまいな性質をさらに調査するかどうかを決定するようにユーザを促す(工程510)。さらなる調査が決定された場合、ユーザ又はコンピュータプログラムは、あいまいなデータのソースを検査して、どのように又はどうしてデータがあいまいであるかを決定する(工程512)。その結果、ユーザ又はコンピュータプログラムは、目前のあいまい性を決定することができる。
続いて、又は工程510におけるデータのあいまいな性質をこれ以上調査しないという決定に応答して、ユーザ又はコンピュータプログラムは、あいまいなデータの取扱方法に関する効率的な決定を行うことができる(工程514)。その後プロセスは終了する。このように、ユーザ又はコンピュータプログラムは、手元のタスクを完了するために必要な関連情報に集中することができる。
図5に示す有利な実施形態は、種々の有利な実施形態を実施可能な方式に対する物理的又はアーキテクチャ的な限定であることを意図していない。図示されたコンポーネントに加えて及び/又は代えて、他のコンポーネントを使用することができる。一部の有利な実施形態では幾つかのコンポーネントは不要である。また、ブロックは、幾つかの機能的なコンポーネントを示すために提示されている。種々の有利な実施形態において実施されるとき、これらのブロックの一又は複数は、異なるブロックに合成及び/又は分割することができる。
図6は、有利な一実施形態による、データのドメインとパースペクティブ一ビューとの関係性を示している。図6は、連想メモリ600(図1の連想メモリ102とすることができる)を使用して実施される。パースペクティブについては、図1及び4に関して説明した。
ドメイン602は、連想メモリ600内の様々な異種データ604を含みうる。図6は、異種データ604がどのようにパースペクティブビューに編成されているかを示している。例えば、すべての異種データ604の中で、特定のデータ要素がパースペクティブビュー606に編成される。パースペクティブビュー606は、図7のパースペクティブビュー700とすることができる。例えば、データ要素608、610、612、614、及び616は、引き出し線620によって示されるように、パースペクティブビュー606に編成することができる。
有利な実施形態は、カスタムユーザインターフェースと連結した連想メモリ技術を使用することにより、エンティティとドメイン固有の所定のパースペクティブとの関連付けを記憶することによる結果志向の解析に基づいた迅速な意思決定を可能にする。有利な実施形態は、ユーザが、迅速な決定を行うためにそのパースペクティブ内の関係性及び関連付けを発見することを助ける効率的な方法で結果を編成する。
ここで、連想メモリのクエリ結果を思い通りに改善して提示するという問題に注目する。迅速な決定を行うとき、解析者は、大量のデータの組の中から特定の情報を迅速に見つけたいと考える。このような特定の情報は、好ましくは、解析者が正確な決定を行うために必要又は望ましいとみなされるデータ要素だけに焦点を当てることを可能にしながら、無関係と考えられる詳細に不必要に時間をかけずに提示される。
連想メモリ技術を使用した解析を集中させることは、連想メモリを使用して見出される結果が膨大な数に登るであろうことを考えると難しい。連想メモリ技術は、大量のデータに働きかけることができるので、所与のドメインの結果の組を操作しようとするとき、特に迅速な決定を行うことに集中するとき、ユーザに問題を呈する。連想メモリ技術の結果は、関係性、関連付け、及び頻度に基づき、これは大規模なドメイン内部で特定の問題に迅速に答えようとするとき複雑である。
したがって、連想メモリ技術の使用により得られる結果は、ユーザが無関係と考えるデータにより、ユーザの調査の焦点をぼかしてしまうことがある。例えば、特定の部品を探しているとき、ユーザは、オペレータからのデータ、モデル、保守の要求、整備データ、及び顧客のメッセージによって圧倒されてしまうことがある。これらの邪魔なデータにより、ユーザは元のタスクの狙い又は解決すべき問題を忘れてしまう場合がある。目前の問題に対する集中力を維持することは、特に連想メモリ技術により無数の操作の可能性とともに大量のデータが供給されるとき、非常に難しい。連想メモリのこのような面は、迅速な意思決定を遅らせる。
それでも、連想メモリ技術は複数の解析能をまとめることでユーザを補助することができる。複数の解析能には、データの属性、関連付け、及び類似性を収集することが含まれる。各解析能は別々の結果の組の形態をとることができ、これは、ユーザによる結果の組の中での値の比較を困難にする。幾つかの結果は異なるカテゴリにまたがっており、最初の問題の組からユーザの注意を逸らすことがある。加えて、これらの結果の多くは、タスクの組み合わせを含むので、見出されるまでに膨大な時間と労力とを消費する。結果として、連想メモリ技術は、特に、連想メモリにより生成される結果によりユーザが失念したり迷ったりする大量のデータの組に対応するとき、迅速な意思決定に関しては質の悪いツールと考えられる。
このような問題に対する二つの可能なアプローチには、ウェブサーチツールの使用と複雑なインテリジェンスツールの使用とが含まれる。要求された情報をサーチするためのウェブサーチツールに関して、この種のサーチは、要求された情報に関する情報を含むドキュメントへのリファレンスを返すことができる。しかしながら、多数の誤検出及び検出漏れが生じる可能性があり、情報は有用な形では表示されえない。次に、複雑なインテリジェンスツールは、タイムラインが変動しうる結果を解析する専門家を必要とする。
いずれにしろ、このような種類の問題の解決においては、以前は非常に長い手動のプロセスが行われた。ユーザは、最初の要求の狙いを失うことなく、データに対処する方法を見つけなければならない。場合によっては、このプロセスには、追加のソフトウェアを使用することが必要である。例えば、ユーザは、外部のツール又はアプリケーションを利用して、結果をそれにコピーする。いずれにしろ、ウェブサーチツールの使用も複雑なインテリジェンスツールの使用も有用でない。
結果を操作する別の方法は、結果を単純化することである。単純化は、ユーザが選択したパースペクティブとほぼ同じになるまでユーザのドメインを狭めることを含む。その後、ユーザは、パースペクティブがドメインと等しくなるまで、パースペクティブを広げることもできる。これらの手順のいずれか一つはユーザにサーチを修正させる。これは大部分のユーザが好まない。
図7は、有利な一実施形態による、連想メモリのサーチの結果を示す例示的パースペクティブビューである。図7の有利な実施形態は、このようなサーチの結果として表示されるスクリーンショットを示している。パースペクティブビュー700は、図1〜6に関して記載された技術に従って行われたサーチ又はクエリの結果である。パースペクティブビュー700は、図6の連想メモリ600とすることができる。パースペクティブビュー700は、連想メモリを用いて実行されたクエリ又はサーチの結果を表示することに必ずしも限定されず、ウェブサーチエンジン、及び/又は複雑なインテリジェンスツールを使用して実行されたクエリ又はサーチの結果を表示するために使用することもできる。有利な実施形態により、ユーザは、情報に基づく意思決定を迅速に行うために、重要な情報に集中することができる。パースペクティブ701は、図4のパースペクティブ402のようなパースペクティブとすることができる。パースペクティブ701は、図示のように部品パースペクティブとすることができるが、どのようなパースペクティブでもよく、図7に示す有利な実施形態に限定されない。
パースペクティブビュー700は、異なるセクションに論理的に分割され、ライン、又はその他のいずれかの便利なセクション表示システムにより分割される。各セクションは特定の情報を表示する。セクションは、ユーザによる関連情報の発見を早めるように構成される。図7のセクションは、例示のみを目的に示されており、変更可能である。例えば、図7に示されるセクションは、図示のように上下に積み重なるセクションである必要はなく、異なるパターンに構成することができ、異なる形状、色、又は他の区別する特性により境界を定めてもよい。
図7に示す有利な実施形態では、上下に積み重なった7つのセクションが示されている。しかしながら、上述のように、このような構成は変更できる。
有利な一実施形態では、セクション702は最初のエンティティカテゴリと、サーチされた値を表示している。非限定的な実施例では、セクション702はその値と共にエンティティのカテゴリを表示する。この有利な実施形態では、エンティティのカテゴリは「部品番号」であり、値は「1234567」である。ユーザは、目前の主題に対する理解を深めるために、この値を供給する。ユーザは、この値に関連付けられたエンティティのカテゴリ、又はパースペクティブを予め選択することができる。ユーザがこのパースペクティブ内に留まる限り、すべての結果はカテゴリの形態をとる。
有利な一実施形態では、セクション704は、セクション702においてサーチされた値の属性クラウド値を表示する。属性クラウド値は、サーチされる値に関連付けられた広いカテゴリ又は値でありうる。属性クラウド値は、セクション702でサーチされた値に関連するサーチの間に集積した重要な単語のリストを供給することにより、迅速な要約を提供することができる。
有利な一実施形態では、セクション706は、セクション702においてサーチされた値の関連エンティティ値を表示する。このようなエンティティ値は、セクション702においてサーチされた値に関連付けられた追加のエンティティである。このようなエンティティ値は上記の属性に類似しているが、そのカテゴリ種類がユーザによって定義されているので、エンティティとしての重みが大きい。加えて、これらのエンティティ種類は、ユーザがそれらをパースペクティブとみなした場合、パースペクティブと定義することもできる。ユーザは、これらの値の一部又は全部を同じようにサーチすることができる。
有利な一実施形態では、セクション708は、セクション702においてサーチされた値に関連付けられたキーワード値を表示する。これらの値は上記セクション704の属性に類似であるが、キーワードとして、属性より大きな、しかしエンティティよりは小さな重みを有する。セクション704に含まれるこれらの値は、ユーザによって関連性があるとして特定されているが、パースペクティブとして特定されているのではない。いくつかの有利な実施形態では、ユーザはこれらの値をサーチすることができない。
有利な一実施形態では、セクション710は、セクション702においてサーチされた値に関連付けられた一又は複数のエンティティカテゴリの一又は複数の値を表示する。セクション710に含まれるこれらの値は、サーチされた値に関連付けられたエンティティであり、同じカテゴリ値を共有している。セクション710に含まれる値は、上記セクション704の属性に類似であるが、エンティティ及び/又はパースペクティブとして、属性より大きな重みを有している。有利な一実施形態では、ユーザはこれらの値をサーチすることもできる。
有利な一実施形態では、セクション712はスニペットを表示する。スニペットとは、セクション702においてサーチされた値に関連するコンテンツのテクスト又はグラフィックの断片である。したがって、セクション712は、ユーザに対して、サーチされた値に関連するリソースのスナップショットを提供することができる。好ましくは、セクション712は、データの最初の出処をユーザに示すことのみを目的として、基礎となるソースデータの短い断片を示す。しかしながら、セクション712は、新規の基礎データを、さらには完全な基礎データを示してもよい。セクション712は、場合によっては、もっと多くの基礎データを示すように拡張することも、もっと少ない基礎データを示すように縮小することもできる。
有利な一実施形態では、セクション714は、セクション702に示されたサーチ済みの値に似ている他のエンティティ値を表示することができる。したがって、セクション714に表示される値は、サーチされた値と同じ属性を共有しうる。このようなフィーチャにより、ユーザは、サーチされた値と類似の値を迅速に検索することができる。システムは、セクション714に含まれるこれらの値を、類似性によって、又は他の何らかの編成スキームによって、セクション702においてサーチされた値に最も類似するアイテムをセクション714の一番上におくなどして、ランク付け及び順序付けすることができる。
セクション714は、共通のエンティティが共有する一致する属性を表示することができる。しかしながら、セクション714は、ユーザが意思決定を行う上でさらに多くの情報が得られるように導くことを助ける新規のデータを示すことができる。例えば、有利な一実施形態では、システムは、ユーザが類似のエンティティの選択肢の中から最も安価なものを選択することができるように、部品の値段を表示することができる。
つまり、場合によっては、大量のデータをサーチするとき、特に連想メモリ学習エージェント技術を使用するとき、結果を分類することが重要である。この技術から収集された結果の管理及び操作は非常に難しい場合がある。有利な実施形態は、ユーザのパースペクティブに焦点を当てることにより、ユーザ又はクエリを行うコンピュータプログラムが連想メモリ技術を最大限に利用することを助ける。有利な実施形態は、ユーザが閲覧したいと思う最も有用なデータを供給するようによく考えぬかれたインターフェースへと、データを編成することができる。有利な実施形態は、もっと多くのデータを示しても、もっと少ないデータを示してもよい。
有利な実施形態は、さらに、エンドユーザにとって最も有益なパースペクティブからエンティティの解析を行うことができる。有利な実施形態は、最初のクエリから逸脱せずに結果の組を吟味できるようにデータを編成することができる。有利な実施形態は、複数のエンティティ解析タスクを実行して、エンドユーザにとって最も有益なパースペクティブ内にすべての結果を一度に表示することができる。有利な実施形態は、サーチされる値の最初のカテゴリを中心に結果をまとめることができる。このようなフィーチャにより、ユーザは、返された情報を迅速に閲覧することができる。
したがって、有利な実施形態は、ユーザに対し、情報を一度に要約する迅速な機構を提供する。有利な実施形態は、直感的にキーポイントとなる語句及び重要な語句のみを表示することができる。有利な実施形態は、最も有用なデータを最初に配置するので、ユーザはいずれの材料も通読することなく情報を得ることができる。有利な実施形態は、大量のデータに直面するときに大きな利点を提供する。
有利な実施形態は共通に使用される構文を表示するので、ユーザはそのデータを完全に理解しなくともデータをざっと閲覧することができる。有利な実施形態は、名詞、動詞、形容詞、及び副詞、或いは可能であれば絵、記号、ビデオ、又は音声を表示することができる。このようにして、有利な実施形態は、ユーザが、サーチされている情報の背後にある一般的概念を素早く掴むことを可能にする。
ウェブサーチエンジンは、このような能力を有さない。ウェブサーチエンジンによって返される結果は、通常、ドキュメント、或いは解析された大きなテクストを含んでいる。正確な決定を行うのに必要な種類の結果を得るために、解析者は資料を読んで理解するために膨大な時間をかけなければならない。このようなプロセスは、素早い意思決定を行うのにあまり有効ではない。加えて、ウェブサーチエンジンの有するサーチ能力は限定されている。ウェブサーチエンジンは、静的サーチを実行するが、連想メモリ技術に見られる豊富なエンティティ関連付けによって見られる結果のような結果を生成することはできない。
同様に、複雑なインテリジェンスツールは有利な実施形態の能力を有していない。このような種類のツールから得られる結果は、返されるデータが多すぎるので、膨大な解析と時間とを要する。複雑なインテリジェンスツールは、一般に、ツールを使用出来る主題の専門家も必要とする。
したがって、ウェブに基づくサーチ及び複雑なインテリジェンスツールは、有利な実施形態を使用して集められた結果を再生するために、任意の数の手動ステップを使用する。手動のステップ又は解析は、普通、わずらわしく、気が散りやすく、時間を要し、さらにエラーを生じることが多い。手動の解析は、ユーザの最初の要求を越えて、ユーザの元の興味から離れる方向へと進行する可能性をはらんでいる。
加えて、有利な実施形態は、典型的なエンティティ解析クエリから生じうるクラッタを避けることができる。このように、有利な実施形態は、ユーザによって予め選択された単一のパースペクティブ内において結果を提供することができる。このようなフィーチャにより、結果を目前の問題にのみ集中させる。その結果、有利な実施形態は、大量のデータを単純な単語及びサーチタームに縮小することができる。このようなフィーチャにより、大規模なデータセットを調査するときに大量の時間を節約することができる。
有利な実施形態は、迅速な決定を行うために使用されるキーポイントとなる情報及び重要な情報を取得する迅速な機構を提供することができる。有利な実施形態は、複数のエンティティ解析タスクを実行し、スクリーン上の一箇所にすべての結果を表示することができる。有利な実施形態は、操作が容易なよく考えられたインターフェースを提供する。
有利な実施形態はドメインに固有である必要はない。有利な実施形態は、プラットフォーム独立且つ持ち運び可能にできる。有利な実施形態は、ユーザによるパースペクティブと論理ユニットの追加及び削除を可能にするという意味で適応性である。
したがって、有利な実施形態により、ユーザは、望ましくない量のデータを解析する必要なく、情報に基づいて迅速な決定を行うことができる。有利な実施形態は、最も重要な情報が最初に提供されるようにデータを編成することができる。この情報は、ユーザが複数ページではなく数個の単語を読むだけでよいように圧縮及び要約される。
有利な実施形態は、個人の訓練ツールにもなる。有利な実施形態により、訓練生は、個々のタスクを実行するために必要なキーポイントなる情報にのみ集中することができる。有利な実施形態は、望ましくない量の情報を、理解可能な単語に一般化することにより、訓練に必要な時間を短縮することができる。
他のエンティティに基づくサーチツールと異なり、有利な実施形態は高度な適応性を提供する。有利な実施形態は、エンティティの解析を利用するあらゆるドメインに適している。ドメインが選択されたら、ユーザはそのドメイン内を調査するための任意のパースペクティブを選択することができる。ユーザは、パースペクティブと論理ユニットを追加及び削除することができる。さらに、このようなフィーチャにより、有利な実施形態が迅速に展開可能である。
図8は、有利な一実施形態による、連想メモリのサーチ結果のパースペクティブビューを表示するプロセスを示すフロー図である。図8に示すプロセス800は、モジュール、システム、又はデータ処理システム(例えば、図1のシステム100、図2のシステム200、又は図16のデータ処理システム1600)において実施される。図8に記載するプロセス800は、コンピュータで読み取り可能なコードを格納するコンピュータで読み取り可能な固定の記憶媒体の形態で実施され、コンピュータで読み取り可能なコードは、プロセッサによって実施されると、図8に記載の方法を実行する。図8の工程は「システム」によって実施されるものとして記載されているが、プロセス800は、図1及び2のシステムによって実施されるものに限定されず、場合によっては分散環境又はネットワーク環境において、一又は複数の実際の又は仮想のデータ処理システムによって実施されてもよい。プロセス800は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを用いて実施することができる。
プロセス800は、ユーザ入力を受け取ることにより開始される(工程802)。ユーザから受け取られた入力は、予め選択されたパースペクティブ内にある。有利な一実施形態では、ユーザは、予め選択されたパースペクティブ内において、大規模な情報ドメイン内の特定の情報を取得するという業務を担う。ユーザは、目前の主題に対する理解を深めるために、特定の情報に対する要求を入力する。例えば、ユーザは、部品番号に関する情報を取得するという業務を担っており、この場合「部品番号」が予め選択されたパースペクティブである。このように、ユーザ入力を受け取る一環として、ユーザは部品番号を入力する。
次に、連想メモリは、ユーザ入力に対して複数の解析を実行することにより、広い範囲に亘るエンティティ解析結果を生成する(工程804)。次いで、システムは、エンティティ解析結果を受け取って表示用に系統立てる(工程806)。エンティティ解析結果を系統立てる一環として、システムは、エンティティ解析結果を上述のように編成することにより、ユーザによる迅速且つ正確な意思決定を助けることができる。
次に、システムは、ユーザに対して表示するために編成されたデータを返す(工程808)。有利な一実施形態では、ユーザ又は別のコンピュータプログラムは、表示されたデータを閲覧することのみにより、結果を使用して正確且つ迅速な意思決定を行うことができる(810)。
図8に示す有利な実施形態は、種々の有利な実施形態を実施可能な方式に対する物理的又はアーキテクチャ的な限定であることを意図していない。図示されたコンポーネントに加えて及び/又は代えて、他のコンポーネントを使用することができる。一部の有利な実施形態では幾つかのコンポーネントは不要である。また、ブロックは、幾つかの機能的なコンポーネントを示すために提示されている。種々の有利な実施形態において実施されるとき、これらのブロックの一又は複数は異なるブロックに合成及び/又は分割することができる。
図9は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のデータに対するクエリの結果見出される結果のリソースの集積を示している。描画900に示されるリソースの集積は、図1〜3に関連して記載された関連メモリ、方法、及びデバイスと、図16のデータ処理システム1600とを使用して実施される。描画900は、ユーザのタスクとの関連性が最も高いデータはどれかに関して、迅速で、且つ可能であればあいまいでない意思決定を行うことができるように、リソース情報とデータとを集積する機構を示している。
図6と同じように、図9の描画900に示すリソースの集積は、連想メモリ902(図1の連想メモリ102とすることができる)を使用して実施される。ドメイン904は、連想メモリ902内の様々な異種データ906を含みうる。図9は、図6の異種データ604がリソースの集積によってどのように編成されるのかを、表908に示すように表している。表908は、図10の表1000の一実施例である。例えば、すべての異種データ906の中で、特定のデータ要素が表908に編成される。例えば、データ要素910、912、914、916、及び918は、引き出し線920によって示されるように、表908に編成することができる。
表908は、見出されるインスタンスの総数によって編成されるデータと、そのようなデータが見出されるソースとを示している。見出されるインスタンスの数が多い程、データがユーザに関連している可能性が高い。したがって、最も関連性の高い情報を探すために、ユーザの時間がさらに効率的に使用される。同様に、ユーザは、求められているデータに関して最もヒット数の多い一又は複数のソースのサーチに集中することができる。一方で、ユーザは、カウントの少ない、又はリターン数の少ない情報をサーチすることに、望ましくない時間を掛ける必要がない。必然的に、ユーザは表908内の情報を他の方法で使用することができる。
したがって、有利な実施形態は、カスタムユーザインターフェースと連結した連想メモリ技術を使用して、ドメイン固有の所定のパースペクティブ内に関連付けられたエンティティの記憶を用いたリソースの集積を解析することにより、迅速な意思決定を可能にすることができる。有利な実施形態は、そのパースペクティブに関する迅速な意思決定を行うために、ユーザが情報の集積が最も多いエンティティに集中することができるように、結果を編成することができる。
例えば、供給業者が、前方のランディングギヤに必要な部品のリストを有する解析者を提供すると仮定する。この解析者は、自分の経験又はドメイン知識に基づいて最初に検索する部品を決定する。解析者がある部品に不慣れであった場合、その重要性に関係なく、この部品の処理を延期するかもしれない。また、解析者は、このリストを順番に、又はランダムに処理するかもしれない。
有利な実施形態は、典型的なエンティティ解析クエリから生じうるクラッタを避けることができる。クラッタは、情報のオーバーロードにより生じて、ユーザを困らせ、目前の情報を評価することを困難にする。有利な実施形態は、ユーザによって予め選択された単一のパースペクティブ内において結果を提供することにより、このような事態を回避することができる。このように、有利な実施形態は、結果を目前の問題にのみ集中させることができる。有利な実施形態は、大量のデータを単純な集積及びカウントに縮小することができる。このような結果により、大規模なデータセットを調査するときにかかる大量の時間を節約することができる。
このように、有利な実施形態は、ユーザが、結果の組内において最も有益なデータを迅速に明らかにすることを可能にする。図9に示すように、有利な実施形態は、関連付けの集積又はカウントにより一の値を決定することができる。
有利な実施形態は複数の利点を有する。例えば、有利な実施形態は、ユーザによって選択された所定のパースペクティブ内で問題に対処することができる。有利な実施形態は、ユーザの要求に必須のリソースの集積のみを表示することができる。有利な実施形態は、迅速な意思決定を行うために使用されるキーポイントとなる情報及び重要な情報を取得する迅速な機構を提供することができる。有利な実施形態はドメインに固有である必要はない。有利な実施形態は、プラットフォーム独立且つ持ち運び可能にできる。有利な実施形態は、ユーザによる単一の又は複数のサーチタームの選択と、データソースの追加及び削除とを可能にするという意味で適応性である。有利な実施形態は、データ解析をスピードアップすることにより、時間と費用を節約する。
一実施例として、航空機の翼の底部の保守が必要であると仮定する。解析者は翼に含まれる部品のリストを収集する。次いで、解析者は有利な実施形態を使用して、関連付けに基づいて最も重要な部品を決定し、それらの部品は最も重要であると予め決定されているので、最初にそれらの部品に集中する。このような手順は、これらの部品の多くが検索困難であるため、解析者の時間を節約することができる。部品を予め注文しておくことにより、航空機の翼の保守に使用される時間は短縮される。
図10は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のデータに対するクエリの結果見出される結果のリソースの集積を示す表である。表1000は、図9の表908の一実施例である。表1000は、例えば図9の表908である。
行1002は、所望の値又は所望の値のリストを提示することができる。例えば、行1002はユーザの興味の対象である部品又は部品のリストを提示することができる。行1002は、予め選択されたパースペクティブ1001内の最初のエンティティカテゴリとすることができる。行1002に示される値は、コンピュータプログラムによって与えられるか、又はユーザによって与えられる。行1002に示される値は、目前の主題に対する理解を深めるために与えられる。行1002に示される値は、単一のエンティティ又はエンティティのリストであってもよい。ユーザは、これらの値に関連付けられるカテゴリを予め選択することができる。ユーザが割り当てられたパースペクティブ内に留まる限り、すべての集積結果はそのカテゴリの形態をとる。
列1004、1006、1008、及び1010は、ドメイン内のデータのリソースの値を表している。したがって、列1004、1006、1008、及び1010内の値は、ドメイン内のすべてのリソース又はデータソースを特定することができる。各値は、ドメイン内で特定される行1002に示されるデータ数を含む個々のソースを表している。典型的に、これらのソースは、ユーザによって定義される論理ユニットに分割される。基本的に、これらのソースは連想メモリを生成した基礎ドータを含んでいる。
列1004、1006、1008、及び1010内のセルは、順に、対応するデータソース内において、行1002内の所与の値が発生したインスタンスの総数を示す。すなわち、例えば、列1004の第2のセルは値「11」を有している。この値は、列1004の第1のセルに示された「ソース1」内において、行1002の第1のセルに示された部品「XYZ」のインスタンスが11回発生したことを意味している。
このように、列1004、1006、1008、及び1010のセルに示される値は、各データソース内における関連付けの集積リソース又は集積数を特定する。これらの値は、列1012に示すように、集積数によりその使用を示すことにより、「興味」を示唆する。有利な実施形態は、これらの結果をソートして、列1012のセル1014に示すように、最大の値を一番上に配置することができる。
換言すると、セル1014内の値は、連想メモリ内のすべてのデータソースの中のリソース集積総数を特定する。セル1014内の値は、所望の値の「全体の興味」を表している。セル1014内の総リソース数が大きい値は、列1002内においてこの値に無数の関連付けが存在すること、したがってその値が重要であると結論付けることができることを示唆する。同様に、セル1014内の総リソース数が小さい値は、列1002内においてこの値に殆ど関連付けが存在しないこと、したがってその値が重要でないか、又はその値の重要性が低いと結論付けることができることを示唆する。
表1000に示される様々な値は例示にすぎない。表1000の値、数、カテゴリ、及びその他の面は、必要に応じて変更可能である。
有利な実施形態は、単一のエンティティを扱うことも、エンティティのリストを扱うこともできる。いずれにしろ、解析者は、返された情報の興味又は重要性を素早く決定することができる。解析者は、どのような追加情報を追求すべきかも決定することができる。
加えて、有利な実施形態は、対応するソース内のカウント数が殆ど又はまったくない場合に、各リソースのカウント数を表示することができる。このようなフィーチャは、場合によっては、値又は重要性が小さいことを示す。
このように、有利な実施形態は、データを最初から深く解析する必要なく、あらゆるデータセットに適用できる優先順位付け技術を利用する。有利な実施形態によれば、ユーザは、そのデータセット内の情報に優先順位を付けるために、経験又は過去の知識に頼る必要がない。有利な実施形態はこのタスクを実行することができる。
有利な実施形態は、ユーザに対し、認知された重要性に基づいてソートされた優先順位のリストを提供することもできる。ソートされた優先順位のリストは、データ内の関連付けに基づいて集められる。集積又はカウント数を供給することにより、有利な実施形態は、限定された量のデータ又は過大な量のデータが提示されるとき、アイテムの重要性を決定する難しさを回避することができる。
次に、有利な実施形態の使用例に注目する。まず、ユーザは、大規模なドメイン内において情報を取得するというタスクを与えられる。次に、ユーザは、目前の主題に対する理解を深めるために、特定の情報に対する要求を入力する。例えば、ユーザは、破損部品の番号リストに関する情報を取得するというタスクを与えられている。
次に、ユーザは、複数の解析能力を取り入れるための連想メモリ技術を使用して、ユーザの要求に関連する広範囲のエンティティ解析結果を生成する。このとき、有利な実施形態を使用して、入力データを処理し、ユーザのために集積したリソースのカウント数を生成することができる。図10に示すように、有利な実施形態は、値又は「興味」により、これらの集積を編成又はソートすることができる。最後に、有利な実施形態は、ソートされた集積データをユーザに返し、これによりユーザは最大値を有する情報に興味を集中させることができる。或いは、いずれの値も高いカウント数を含まない場合、ユーザはデータが限定された値を有することを素早く見ることができる。最終的に、最も価値のある情報を有すると思われる情報を詳細に閲覧することにより、迅速な意思決定を行うことができる。
図11は、有利な一実施形態による、迅速な意思決定のための連想メモリの挿入パースペクティブを示している。描画1100に示されるパースペクティブの挿入は、図1〜3に関連して記載された連想メモリ、方法、及びデバイスと、図16のデータ処理システム1600とを使用して実施される。描画1100は、ユーザが迅速な意思決定を行うことができるように、連想メモリに挿入パースペクティブを取り込む機構を示している。
有利な実施形態は、アドホックベースで連想メモリ技術に非構造的情報を挿入するために凝集アプローチを利用する。このフィーチャは、ドメインに特有の、所定の挿入パースペクティブ内に関連付けられているエンティティの記憶による結果志向の解析に基づく迅速な意思決定を可能にする。有利な実施形態は、ユーザが新規に取得された情報に関してタイムリーな決定を行うために関係性及び関連付けを発見することを助ける効率的な方法で結果を編成する。したがって、有利な実施形態は、解析的な観点から新規に導入されたデータを動的に理解する方法を提供する。有利な実施形態は、ユーザが連想メモリ技術ともっと迅速且つ効率的に相互作用することを可能にするユーザインターフェースアプリケーションを利用することができる。
有利な一実施形態では、ユーザは、挿入パースペクティブ1104を介してシステムに新規情報を挿入することができる。各連想メモリは、触媒として機能するタイプの挿入パースペクティブを有し、他のすべてのパースペクティブのフィードバック機構となる。挿入パースペクティブ1104は、この事実を利用して、ドメイン1106の連想メモリ内への挿入を行うことができる。このとき、データは、挿入パースペクティブ1104を使用する連想メモリ1102によって操作され、結果はユーザのパースペクティブ1108の観点から編成される。
図12は、有利な一実施形態による、連想メモリの挿入パースペクティブの使用を示している。描画セット1200は、図1〜3に示したようなシステムと、図16のデータ処理システム1600とを使用して実施される。描画セット1200は、図11の挿入パースペクティブ1104の使用を示すために使用される。連想メモリ1202は、本明細書の別の部分に記載するような連想メモリとすることができ、図1の連想メモリ102を含むがこれに限定されない。
有利な一実施形態では、描画1204は、インシデントレポート、eメール、ニュース記事、又は目前のドメインに関する何らかの資料といった、連想メモリ1202に挿入されるデータである。描画1204は、以前はシステム内に存在しなかった新規の知識又は情報を表示する又は表わすことができる。例えば、このような情報は、最近の記事、eメール、又は何らかの種類のインシデントレポートでありうる。いずれにしろ、描画1204に表示される情報は新規であり、主題に対する理解を深めるために連想メモリ1202内に挿入されなければならない。
描画1206は、描画1204から連想メモリ1202に情報を挿入するための例示的な手順を示している。有利な一実施形態では、ユーザは、グラフィカルユーザインターフェースを介してシステムに新規情報を挿入することができる。ユーザは、描画1204から、提供されるスペースへと、テクスト情報を複写するか、又は他の方法で入力することができる。有利な実施形態は、データ(例えば挿入パースペクティブ1208)を追加するために、一種類の挿入パースペクティブを使用することができる。各連想メモリ1202は、触媒として機能するタイプの挿入パースペクティブ1208を有し、他のすべてのパースペクティブのフィードバック機構となる。
次に、挿入パースペクティブ1208内の情報が処理される。新規に挿入された情報は処理されて、現在システム内に存在するデータと同期される。新規に挿入された情報は、連想メモリの一部となる。
この時点で、情報は、描画1210に示されるように、ユーザのパースペクティブから編成又は再編成される。したがって、結果として得られるデータは、パースペクティブビュー内に編成することができ、ユーザが最初に提示された情報を理解することを助けることができる。結果は、素早く解釈される理解が容易な単語及び表現に分割される。有利な実施形態は、任意の数の様々な方法で結果を分割することができる。
有利な一実施形態では、結果は、挿入特定を有する種類の挿入エンティティを用いて分割される。このようにして挿入された情報には、情報を特定するために自動的に値が割り当てられる。この値は、システム内において挿入される他のエンティティ種類と一貫性を有している。
結果は、挿入された情報の属性クラウド値を用いて分割することもできる。これらの値は、パースペクティブビューに示すことができ、挿入された情報に関連付けられた属性とすることができる。これらの値は、挿入の間に集積した重要単語のリストを供給することにより、迅速な要約となることができる。
結果は、パースペクティブビューに示すことができる挿入された情報の関連エンティティ値を使用して分割することもできる。これらの値は、挿入された情報に関連付けられたエンティティとすることができる。これらの値は上記属性に類似であるが、値はエンティティとして大きな重みを有する。ユーザは、必要に応じて、又は望めば、これらの値の全部又は一部をサーチすることができる。
結果は、パースペクティブビューに示すことができる挿入された情報の関連キーワードを使用して分割することもできる。これらの値は、挿入された情報に関連付けられたキーワードとすることができる。これらの値は上記の属性に類似であるが、キーワードとして、属性より大きな、しかしエンティティよりは小さな重みを有する。
結果は、パースペクティブビューに示すことができる挿入された情報のエンティティカテゴリの関連値を使用して分割することもできる。これらの値は、挿入された情報に関連付けられたエンティティであり、同じカテゴリ値を共有している。これらの値は上記属性に類似であるが、値はエンティティとして大きな重みを有する。ユーザは、これらの値もサーチすることができる。
結果は、パースペクティブビューに示すことができる基礎ソースデータのスニペットを示すことにより分割することもできる。このフィーチャは、ユーザに対して、挿入された情報に関連するリソースのスナップショットを提供することができる。この場合、表示されるものは属性、エンティティ、及びキーワードのソースの位置である。有利な位置実施形態では、データの小断片のみが示される。
結果は、パースペクティブビューに示すことができる挿入された情報に類似の他のエンティティ値によって分割することもできる。これらの値は、挿入された情報と同じ属性を共有することができる。このようなフィーチャにより、ユーザは、挿入された値と類似の値を迅速に検索することができる。有利な実施形態は、最も類似するものを一番上に配置するなどして、類似性によるこれらの値のランク付け及び順序付けをすることができる。
次に、使用される別の有利な実施形態に注目する。第1に、新規の非構造的情報がユーザに提示される。新規の非構造的情報は、多数の形態をとることができる。例えば、新規の非構造的情報は、インシデントレポートとすることができる。
次に、ユーザは最近発見された新規情報を調査するというタスクを有する。例えば、ユーザは、フライト中の現象に関して最近リリースされたインシデントレポートを研究するというタスクを有する。
このとき、ユーザは、システムに情報を挿入する。例えば、ユーザは、インシデントに対する理解を深めるために、連想メモリにインシデントレポートを入力する。このタスクを行うために、ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース(例えば、描画1206に示されるもの)を使用して、システムにインシデントレポートをコピーアンドペーストすることができる。
或いは、ユーザは、複数の解析能力を使用する連想メモリ1202に、ユーザの要求に関連する広範囲のエンティティ解析結果を生成させることができる。通常、連想メモリ1202は、到来するデータを所定のチャネルで処理することができる。有利な一実施形態では、ユーザは、情報の動的な性質のために、正常なデータフロープロセスを迂回することができる。
次に、有利な実施形態は、入力データを動的に処理し、その結果をユーザのために系統立てることができる。有利な実施形態は、迅速な意思決定を可能にするために、描画1210に示すように結果を編成することができる。
有利な実施形態は、次いで、ユーザのパースペクティブに基づいて編成された関連情報を返す。ここで、目前のタスクを完了させるために有用な必要情報又は最も望ましい情報に焦点を当てることにより、迅速で、効率的で、且つ正確な意思決定が行われる。
有利な実施形態は、連想メモリ技術により、新規に取得されたデータを解析することに関する問題を解決することができる。具体的には、有利な実施形態により、ユーザは、迅速且つ正確な意思決定を行うために、幅及び深さの両方をカバーする新規の非構造的データを調査することができる。
例えば、航空機関士は、その航空整備士が勤務した航空機上において前夜発生した機内現象のインシデントを説明するレポートを取得することができる。航空整備士は、何が起こったのか、及びこの現象に適切に対応するにはどうしたらよいかを理解するために、このレポートを研究したいと考える。航空整備士は、このインシデントを、あらゆる過去の関連現象と比較することにより、このような現象に共通の解決法が存在するかどうかを決定したいと考える。しかしながら、連想メモリを使用してこの情報を正確且つ迅速に利用することは極めて難しい。
上述の実施例に続いて、航空整備士は以下の行動をとる。まず、航空整備士はレポートを読む。航空整備士は、次いで、履歴データを見つけるためにデータベース又は連想メモリに対する最適なクエリを行うためのキーワードをレポート内で検索する。航空整備士は、次いで、履歴データの関連性を比較することにより、意思決定を行う。
しかしながら、このようなステップには多数の欠点がある。第1に、プロセス全体に時間がかかりすぎ、迅速な意思決定に適していない。第2に、このプロセスはエラーを生じやすく、読み手の知識に依存する部分がある。第3に、間違いや誤った比較があると、ユーザは不正確又は不完全な意思決定を行うことになる。
加えて、連想メモリ技術を扱うとき、確立されたプロトコルによりまずデータを収集し、次いでデータを分析する。新規データが導入される場合、この新規データを使用するためには、まずシステムにローディングしてから処理しなければならない。このような事実により、正常な自動的データフローに従わないレポートから解析者が直ちに結果を取得することは難しい。
有利な実施形態は、これらの問題及び他の問題を認識し、それにうまく対処する。図12に関して記載した有利な実施形態により、ユーザは、新規に導入された大量のデータに時間をかける必要なく、情報に基づく迅速な意思決定を行うことができる。データを入力するために挿入パースペクティブを使用し、次いでユーザのパースペクティブに従ってデータを編成することにより、このような目標が達成される。
具体的には、有利な実施形態は、最も重要な情報が最初に提供されるように、新規データを編成する。この情報は、ユーザが複数ページではなく数個の単語を読むだけでよいように圧縮及び要約される。有利な実施形態は、大部分の連想メモリ挿入技術には通常見られなに透明性も提供できる。実際、有利な実施形態は、何が挿入されているか、その挿入のステータス、及びその解析から収集される結果を明確に特定することができる。
有利な実施形態の別の利点は、データを挿入するために単一のパースペクティブを使用することである。有利な実施形態は、その性質に関係なく、すべてのデータを同様に挿入することができる。このようなフィーチャは、連想メモリへの単一の入力点として機能するので、複数箇所への誤入力又は不完全な入力を低減することができる。
図13は、有利な一実施形態による、連想メモリ内のエラーの一例を示す表である。図13に関連して記載される有利な実施形態は、連想メモリに導入後でデータを変更することができない様子を示している。
例えば、表1300は、連想メモリ1302内に格納されているデータ及び関係性を表している。しかしながら、連想メモリ1302は、表1300に示されるデータを図13に示すように格納しなくともよい。表1300又は連想メモリ1302は、コンピュータで読み取り可能な固定の記憶媒体(例えば、図16の固定記憶域1608又はコンピュータで読み取り可能な記憶媒体1624)の形態をとることができる。表1300又は連想メモリ1302内のデータは、プロセッサ(例えば、図16のプロセッサユニット1604)によって操作することができる。図13は表1300内のエラーを示しており、このエラーには図12に関して記載した手順と類似の手順を使用して対処することができる。しかしながら、一つ区別されるのは、新規情報が、それが追加された元のエンティティに自動的に関連付けられることである。
表1300は、列1304と行1306とによって構成されている。列1304は、例えば生命有機体によってのみ表される様々なエンティティを表している。このように、例えば、列1308はクジラに関連する入力を含む。
次に、行1306は、列1304によって表される一のエンティティに関する様々な関係性を表わす。したがって、例えば、行1310は、列1304に示される生物エンティティの分類に関連している。
次に表1300に含まれるエラーに注目する。セル1312は、列1308と行1310の交差部に当たり、つまりセル1312は生物有機体「クジラ」(列1308)の分類種類(行1310)を含まなければならない。セル1312に含まれるデータは、「クジラ」が「魚類」であることを示している。クジラは適切には哺乳類に分類されなければならないので、この入力は不正確である。このエラーを発見したユーザは、「クジラ」の正確な分類が適切に表示されるように、表1300及び/又は関連メモリ1302の更新を望む。
この種のエラーは、有利には図12に関して記載された手順に類似の手順を使用して修正することができ、但し一つ区別されるのは、新規挿入情報が、それが追加される元のエンティティに自動的に関連付けられることである。しかしながら、まず、この種のエラー修正が、連想メモリ1302に関して何故重要であるかに注目する。
有利な実施形態は、連想メモリのワークフロー問題を解決することができる。セル1312内の不正確なデータといった情報が連想メモリ1302内に存在する場合、システム内のこの情報の外部解析を利用することはできない。その結果、エラーの修正は極めて困難である。
有利な実施形態は、誤ったデータに関する追加情報をユーザが挿入することを可能にするフィードバック機構を提供する。導入後、新規情報はデータの関連付けを直ちに変更し、それによりユーザが見たいと思うものとの整合性が高い結果を提供することができる。
例えば、図13のセル1312内に示されるエラーを考える。ユーザは、このシーケンスを再検討するたびにこのエラーを発見する。このエラーは、ユーザ(典型的には管理者)が連想メモリ1302全体を修正するまで発生し続ける。しかしながら、連想メモリ1302全体を修正することは時間を要する大変なプロセスである。
連想メモリ1302全体の修理とは別に、ユーザは幾つかの選択肢を有する。ユーザは情報を変更せずに放置することができるが、その場合、ユーザは互いに問題を再発見することになる。このような技術は、リソースを非効率的に使用することになり、非常に時間を無駄に使用する。
ユーザは、他のユーザに対し、様々な手段により(例えば、口頭又は書面で)、自分が連想メモリ1302に付加しようとする情報を伝えることができる。しかしながら、この技術は情報を分割して、情報の一部をメモリ内に維持し、情報の一部を他のいずれかに維持する。このような技術は、情報を検索するときに混乱を招く。
ユーザは、他のユーザがユーザの真の性質を認識するように、一般的知識、業界標準、又は常識に依存する。例えば、クジラは魚類ではなく哺乳類であるという事実は一般的知識である。しかしながら、このような技術は、全員が同じ一般的知識、業界標準、及び常識を共有すると仮定している。残念ながら、このような仮定は常に妥当ではない。
これらの技術のすべてはワークフローの問題に正確に対処することができない。しかしながら、有利な実施形態は、ユーザの入力を直ちにシステムに取り込むことができ、それにより全員がこの知識を直ちに利用することができる。ユーザ入力は、修正、追加の詳細、説明、関連する作業履歴、記号、絵、音声ファイル、又はその他いずれかのデータの形態をとることができる。
新規情報は追加情報とも呼ばれる。追加情報は、元のエンティティと動的に関連付けられ、結果はユーザのために系統立てられる。これらの手続きは、図12に関して上述した技術を用いて実行される。
有利な一実施形態では、システムはまず追加情報の解析を行い、ユーザが追加情報を、追加情報に類似する他のエンティティと比較することを可能にする。このとき、ユーザは、元のエンティティに戻り、追加情報に基づいて更新された関連付けを閲覧することができる。その後、ユーザ又はコンピュータプログラムは、目前のタスクを完成するために必要な、又は望ましい知識に焦点を当てることにより迅速な意思決定を行うことができる。さらに、追加情報は既にシステムの一部であるので、他のユーザが追加情報を利用することができる。追加情報は、追加情報が最初に表示されるようにソートすることができるので、他のユーザがすぐに追加情報の恩恵を受けることができる。
ここで再度図12を参照し、今度は図13に関連して記載したようなエラーの訂正又は情報の修正を示す。有利な一実施形態では、ユーザは、例えば図13のセル1312のエラーを訂正するために、新規情報を追加することができる。ユーザは、グラフィカルユーザインターフェース(例えば、図12の描画1206)を介して新規情報を追加することができる。具体的には、ユーザは、図12の挿入パースペクティブ1208を介して新規情報を追加することができる。
このとき、このシステムは単一の挿入パースペクティブの種類を使用してデータを追加する。上述のように、各連想メモリは、触媒として機能する種類の挿入パースペクティブを有し、他のすべてのパースペクティブのフィードバック機構となる。このような挿入パースペクティブにより挿入が可能となる。
有利な一実施形態では、新規に追加された情報はシステムによって処理される。具体的には、システムは、新規に追加されたデータをシステムに現在存在するデータと同期させることができる。このようにして、新規に追加された情報は連想メモリの一部となる。
このとき、システムは元のエンティティへ戻るリンクを提供する。このようにして、ユーザは、追加情報に基づいて更新された関連付けに戻り、これを閲覧することができる。この情報は、図12の描画1210において閲覧することができる。
描画1210は、挿入された情報のスナップショットも含むことができる。別の有利な実施形態では、最も新しく追加されたデータが描画1210内において最初に表示される。
有利な一実施形態では、新規情報はユーザのパースペクティブから再編成される。結果として得られるデータは、よく知られている方法で編成され、ユーザが新規に追加された情報を理解することを助ける。結果は、ユーザによって素早く解釈される理解が容易な単語及び表現に細分割又はソートされる。
このように、有利な実施形態は、ユーザが既存のエンティティに新規の情報を追加することを可能にする。追加された新規の情報はエンティティ自体となるので、ユーザは他の情報と同じように新規情報を解析することができる。
しかしながら、一つ区別されるのは、新規情報が、それが追加された元のエンティティに自動的に関連付けられることである。このようなフィーチャにより、ユーザは、元のエンティティに対して追加情報が及ぼした影響を見るために、新規情報に戻ることができる。ユーザは、メモリのデータスキームを更新し、インターフェースをプログラムすることにより、所定の関連付けをさらに割り当てることができる。
このように、有利な実施形態によって、動的な意思決定を含む完全なワークフローが提供される。有利な実施形態により、ユーザは、連想メモリ又は意思決定プロセスのフローを乱すことなく、エンティティに関連する新規情報を挿入することができる。さらに、有利な実施形態は、ユーザの入力を直ちにシステムに取り込むことができる。導入された新規情報は、システム全体に伝播し、全員が直ちにこれを使用できるようになる。
図14は、有利な一実施形態による、連想メモリの動的な更新プロセスを示すフロー図である。図14に示すプロセス1400は、モジュール、システム、又はデータ処理システム(例えば、図1のシステム100、図2のシステム200、又は図16のデータ処理システム1600)において実施される。図14に記載するプロセス1400は、コンピュータで読み取り可能なコードを格納するコンピュータで読み取り可能な固定の記憶媒体の形態で実施され、コンピュータで読み取り可能なコードは、プロセッサによって実施されると、図14に記載の方法を実行する。図14の工程は「システム」によって実施されるものとして記載されているが、プロセス1400は、図1及び2のシステムによって実施されるものに限定されず、場合によっては分散環境又はネットワーク環境において、一又は複数の実際の又は仮想のデータ処理システムによって実施されてもよい。プロセス1400は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを用いて実施することができる。
プロセス1400は、システムが、大規模ドメイン内の情報を取得するようにユーザを促す(工程1402)ことにより開始される。この工程は任意で設けられる。例えば、ユーザは、ユーザ自身が率先する形でこのタスクの実行を決定することができるか、又は他の誰かによってこのタスクを与えられる。このタスクは任意の形態をとることができる。しかしながら、非限定的な実施例では、タスクは、ある種の自動車に関するレポートについての情報を取得するという形態をとる。
次に、システムは、データに対するユーザの要求を受け取る(工程1404)。有利な一実施形態では、ユーザは、目前の主題に対する理解を深めるために、特定の情報を要求する。例えば、ユーザは、自動車のレポートについての知識を取得するというタスクを与えられている。したがって、システムは自動車レポートの特定番号のユーザ入力を受け取る。
次に、システムは、ユーザの要求に関する情報を返す(工程1406)。返された情報は、ユーザ入力に基づく連想メモリへのクエリに基づくものである。検査時、ユーザは、返された情報がユーザの目的のために十分ではないと判断することができる。この結果、システムは、ユーザのパースペクティブから、よりよい結果を取得するために、追加情報の形態で追加のユーザ入力を受け取る。
このとき、ユーザは、返されたデータに対し、新規情報、又は更新情報が追加されなければならないと決定することができる。この結果、システムは、返されたデータに関する新規情報又は更新情報を受け取る(工程1408)。新規情報又は更新情報は、訂正、さらなる解析、或いは追加の詳細でありうる。例えば、ユーザは、関連付けに反映させるために、得られた結果に自動車リコール解析を追加したいと考える。リコール解析は、自動車レポートと相関する直接的な情報を引用している場合がある。
随意で、システムは、このとき通常のデータフローを迂回することができる(工程1410)。システムは、情報が動的な性質を有すること、及び情報が目前のエンティティに直接相関していることから、通常のデータフロープロセスを迂回することができる。
次いで、システムは、ユーザの要求に関連するエンティティ解析結果を生成する(工程1412)。有利な一実施形態では、システムは、連想メモリの複数の解析能力を特に使用することにより、広い範囲の結果を生成する。工程1410において通常のデータフローが使用された場合、システムは所定のチャネルによりユーザの要求を処理し、取得された結果は限定されたものになっていた。
次に、システムは新規情報又は更新情報を動的に処理する(工程1414)。「新規情報又は更新情報を動的に処理する」という表現は、幾つかの事例では、連想メモリが新規情報又は更新情報を元のエンティティに相関させること、及び、それによりシステムがユーザのために結果を系統立てることができることを意味する。系統立てられた結果は、本明細書の別の部分(例えば、図4、7、12、13、及び15、但しこれらに限定されない)に記載の有利な実施形態に従って表示される。
次に、システムは、追加情報の解析を返す(工程1416)。これにより、ユーザは、新規情報又は更新情報を他の類似のエンティティと比較することができる。このとき、ユーザは、元のエンティティに戻り、追加情報又は更新情報に基づいて更新された関連付けを閲覧することができる。
随意で、システムは、このとき、何らかの意思決定を入力するようにユーザを促すことができる(1418)。この工程は、ユーザがシステム外で何らかの行動を取ることができるという意味で随意である。例えば、ユーザは、最も関連性の高い情報にのみ焦点を当てて目前のタスクを完了することにより、タスクに関する迅速な意思決定を行うことができる。
また、随意で、他のユーザが新規情報又は更新情報を利用することができる(工程1420)。新規情報又は更新情報が既に連想メモリの一部であるので、他のユーザはこのような情報を利用することができる。新規情報又は更新情報は、そのような情報が最初に現れるようにソートすることができる。このようにして、新規情報又は更新情報によって提供される恩恵を他のユーザがすぐに利用することができる。
例えば、システムは、データに対する新規の要求を受け取る(工程1422)。システムは、次いで、連想メモリを使用して、データに対するユーザの新規要求を処理する(工程1424)。システムは、次いで、新規関連情報を返す(工程1426)。随意で、システムは、意思決定を入力するようにユーザを促すことができる(1428)。しかしながら、このような意思決定はシステム外で行われる。その後プロセスは終了する。
図15は、有利な一実施形態による、連想メモリのクエリ結果として得られた結果のワークシートビューである。有利な一実施形態では、ワークシート1500は、ユーザに表示される結果を示すワークシートである。結果は、連想メモリに対して実行されたクエリの結果である。ワークシート1500は、連想メモリ(例えば、図1の連想メモリ102)、又は本明細書に記載される他の連想メモリのいずれかを使用して実施される。図1のシステム100もワークシート1500を実施するために使用することができる。図16のデータ処理システム1600は、ワークシート1500の生成、表示、印刷、及びその他の管理のために使用される。ワークシート1500は連想メモリ内のデータの別のビューである。幾つかの有利な実施形態では、ワークシート1500は、ユーザに提示されるグラフィカルユーザインターフェースを表している。
本出願人は、まず、ワークシート1500が、連想メモリの照会時にサーチの結果を表示する現行の技術を上回る利点を呈する理由を述べる。解決を求めて問題のドメインをサーチするとき、ユーザは目前のパースペクティブにユーザの焦点を狭める傾向がある。その結果、ユーザはもっと広い問題及び解決法が存在することに気づくことができない。
例えば、ビークルの特定の配線の改良に関する解決法を探しているエンジニアは、年間のビークル製造に関してもっと大規模な改良が実行可能であることに気づかないか、又は場合によっては特定のビークル工場においてもっと大規模な改良が必要であることに気づかない。実際、配線改良の特定のインスタンスにのみ焦点を当てることにより、エンジニアは、最初の調査では気づきにくいパターンに注意を向ける前に、その問題に複数回戻ることがある。問題に戻るたびに、エンジニアは、異なるビークルに同じ手順を実行しようとして不要に時間をかけ、その結果問題が最初に理解していたよりずっと大きいことに気づく。
このような出来事は、一部の人々の、目前の問題に近視眼的に焦点を当てる傾向により、周知の問題にも起こりうる。ユーザは、後日結果的に明らかになることを何度も見逃してしまう。例えば、特定の施設において繰り返し行われる配線の改良工事が、他の施設より迅速に実行されていたということがありうる。長期に亘る調査の後、そのような改良の原因は、予想外の配線手順を行った独りの電気工であった。このように、すべての施設における配線改良工事の速度を上げる方法は、結果的には、独りの電気工の予想外の配線手順から学ぶことでありうる。しかしながら、他の場合には、そのような手順の変更が明らかでないことがあり、その施設の成功が他の何らかの理由に起因しているのかもしれない。
有利な実施形態は、これらの検討事項を考慮して、最初は明らかでなくとも結果的に明らかになる基礎的な傾向を見出して強調するために、情報を提示するための総合的な方法を提供する。例示的な手順を以下に示す。
まず、ユーザは、大規模なドメイン内において問題に関する知識を取得するタスクを与えられる。ユーザは、このとき、目前の主題に対する理解を深めるために、問題を説明することができる。例えば、機械工は、自動車の前方のコイルスプリングに対する改良に関する知識を取得するタスクを与えられる。この機械工は、問題を説明する情報を入力するためのグラフィカルユーザインターフェースを使用することができる。
ユーザは、複数の解析能力を取り入れる連想メモリ技術を使用して、コイルスプリングの問題に関連する広範囲のエンティティ解析結果を生成する。このとき、有利な実施形態は、結果を表示してユーザのために系統立てることができる。有利な実施形態は、結果を二つのカテゴリ、すなわちエンティティ種類の関連付けと、すべての関連付けに編成する。これらの関連付けは、ユーザに対し、意思決定を助ける有益な情報を供給する。
有利な実施形態は、問題の説明に含まれる表現と一致する属性を含むソースを有するエンティティ種類の結果のリストを返す。例えば、ユーザが「フロントアセンブリ」の部品を検索したいと考えた場合、返されるリストには、照合ターム「フロント」又は「アセンブリ」、或いはそれらの両方を有する部品が含まれる。
有利な実施形態は、すべてのエンティティ種類の結果のリストを同様に返すこともできる。これらの結果は、ユーザに対し、気づきにくい可能性のある有益な情報を供給する。ユーザは、それについて問い合わせることを知らなかった有益な情報を提供される。例えば、ユーザがフロントアセンブリの部品を検索したいと考えた場合、返されるリストには、部品だけでなく、モデル、オペレータ、及びその他といった他のエンティティも含まれる。このようなフィーチャにより、ユーザはユーザ自身のパースペクティブの外に目を向けて、もっと大きな問題及び/又は大きな解決法、或いはアプローチがあるかどうかを必然的に見ることになるので有益である。結果として、ユーザは、目前のタスクを完了させるために必要なデータのみを取得することにより、迅速な意思決定を行うことができる。
有利な一実施形態では、ユーザはパースペクティブ1501に問題の説明を入力することから開始することができる。このような説明の一部又は全部は、ワークシート1500のタイトル(例えば、タイトル1502)に表示される。或いは、タイトル1502は、問題の説明である必要はなく、任意の情報に言及するものでもよい。一又は複数の入力セクションが存在してもよい。例えば、図15に示される有利な実施形態では、入力セクションは、必須入力セクション1504、随意入力セクション1506、及び除外入力セクション1508である。この実施例の場合、ユーザは「コイル」を必須タームとして、「スプリング」、「フロント」、及び「タイヤ」を随意として、それぞれ選択することができる。ユーザは、これらのセクションを試用して、サーチタームのいずれの組み合わせがユーザの考える最良の結果を生み出すかを見ることができる。上記に示唆したように、入力セクションの数は図示された数より多くても少なくてもよく、入力セクションに入力された情報の一部又は全部をタイトル1502内部に表示することができるか、或いは表示しなくともよい。
必須入力セクション1504は、オープン属性クエリ言語を用いたクエリの実行に関して必須情報を入力するために使用することもできる。「必須情報」は、所与のサーチのために何が「必須」かのユーザの理解に関して決定され、有利な実施形態を限定するものではない。これらの値は、問題の説明に必須のタームである。必須入力セクション1504に入力された情報は、関連する結果を集計するために正確に照合される。
随意入力セクション1506は、随意の情報を入力するために使用される。随意入力セクション1506に入力される値は、問題の説明において随意のタームである。「随意」という表現は、所与のサーチのために何が「随意」かのユーザの理解に関して決定され、有利な実施形態を限定するものではない。随意入力セクション1506に入力された情報は、関連付けの結果を集計するために正確に照合されなくともよい。代わりに、ユーザが複数のタームを入力した場合、各タームは独立に評価される。
除外入力セクション1508は、クエリから除外されるべき情報を入力するために使用される。すなわち、除外入力セクション1508に入力される値は、問題の説明において除外されるタームである。「除外」という表現は、所与のサーチのために何が「除外される」かのユーザの理解に関して決定され、有利な実施形態を限定するものではない。除外入力セクション1508に入力される情報は、結果の属性リストにこれらのタームの一又は複数が含まれる場合に、結果リストから回答を除外することができる。
入力セクションの数は図示されているものより多くても少なくてもよい。例えば、連想メモリのクエリを実行するための命令を受け取るために、追加の入力セクションを設けることができる。このように、例えば、追加の入力セクションを選択すること、又は他の方法で起動することにより、関連付けのサーチを開始することができる。
図15に示す実施例では、本発明によって返された結果は二つのカテゴリに分割される。第1のカテゴリは関連レポート1510であり、予め選択されたパースペクティブに対応する。関連レポート1510は、各レポート内の属性が元の問題の説明と一致するレポートのリストを表示する。この時点で、ユーザは各レポートを調査して、ユーザが目前のタスクに何らかの見識を得るかどうかを見ることができる。
第2のカテゴリは関連情報1512である。関連情報1512は、ユーザがサーチしようと思っていなかった可能性のある追加情報を提供する。さらなる調査により、製造者がその改良型コイルスプリングにより製品の9−3モデル1514を改良したことが示された。この事実は、おそらく、各レポートを調査した後でユーザに明らかになったものである。それでも、第2のカテゴリに表示されることにより、問題の説明が9−3モデル1514の属性に高い相関性を有することが示される。
このような結論は、目前のタスクに関する本当の問題が9−3モデル1514のシリーズ全体にあり、単に少数のレポートにあるのではないことを示唆するものである。このような知識は、目前のモデルの改良方法を決定するとき、情報に基づく迅速な意思決定を行うユーザによりよい情報を供給することによって、ユーザの時間を大きく節約することができる。
加えて、関連情報1512は、連想メモリ内において所望のエンティティと他のすべてのエンティティとの間に存在する気づきにくい関係性を示すことができる。これらの関係性の多くは、もっと大きな潜在的問題に注意を向けることにより、多数のユーザを驚かせる正相関を生む。
このように、有利な実施形態は、ユーザの直感によるパースペクティブの外側に存在するものであれ、解決法を特定するための総合的且つ一様なアプローチを提供する。有利な実施形態は、さらに、ユーザに対し、ユーザが「求めなかった」情報を提供することにより、ユーザがはじめは考えもしなかった結論を引き出すことを可能にする。有利な実施形態は、さらに、ユーザに対し、気づきにくい関係性を提示し、ユーザが問題のドメイン全体に対する理解を深めることを助けることができる。
ワークシート1500は、その他の利点を有しうる。例えば、有利な実施形態は、ユーザによって選択された所定のパースペクティブ内で問題に対処するが、すべてのパースペクティブに結果を示すことができる。有利な実施形態は、ユーザの随意で、且つ「キーポイント」及び「必須」をユーザが決定するとき、ユーザの要求に必須のキーポイントとなる特徴のみを表示することができる。有利な実施形態は、迅速な決定を行うために使用される情報を取得する迅速な方法を提供することができる。有利な実施形態は、複数のエンティティ解析タスクを実行し、ディスプレイ上の一箇所にすべての結果を表示することができる。有利な実施形態はドメインに固有である必要はない。有利な実施形態は、プラットフォーム独立且つ持ち運び可能にできる。有利な実施形態は、ユーザによるワークシートの保存及び削除を許可するという点で適応性を有している。有利な実施形態は、上述に限定されない。
図16は、有利な一実施形態による、データ処理システムを示している。図16のデータ処理システム1600は、有利な実施形態(例えば、図1のシステム100)、或いは本明細書に開示されるその他のいずれかのモジュール、システム、又はプロセスを実施するために使用することができる。この実施例では、データ処理システム1600は通信ファブリック1602を含み、この通信ファブリック1602はプロセッサユニット1604、メモリ1606、固定記憶域1608、通信ユニット1610、入出力(I/O)ユニット1612、及びディスプレイ1614の間の通信を行う。
プロセッサユニット1604は、記憶装置1606にローディング可能なソフトウェアに対する命令を実行する。プロセッサユニット1604は、特定の実装態様に応じて、任意の数のプロセッサ、複数のプロセッサコア、又はその他何らかの種類のプロセッサとすることができる。本明細書においてアイテムに言及して任意の数というとき、一又は複数のアイテムを意味する。さらに、プロセッサユニット1604は、単一のチップ上に主要プロセッサと共に二次プロセッサが存在する任意の数の異種プロセッサシステムを使用して実施してもよい。別の実施形態として、プロセッサユニット1604は、同種のプロセッサを複数個含む対称型マルチプロセッサシステムである。
メモリ1606及び固定記憶域1608は、記憶装置1616の例である。記憶装置は、情報を一時的に及び/又は恒久的に格納できる何らかのハードウェア部分であり、この情報には、限定されないが、データ、機能的形態のプログラムコード、及び/又はその他の適切な情報が含まれる。このような実施例では、記憶装置1616は、コンピュータで読み取り可能な記憶装置とも呼ばれる。このような実施例では、メモリ素子1606は、例えば、ランダムアクセスメモリか、或いは他のいずれかの適切な揮発性又は非揮発性の記憶装置とすることができる。固定記憶域1608は、特定の実装態様に応じて様々な形態をとることができる。
例えば、固定記憶域1608は、一又は複数のコンポーネント又はデバイスを含みうる。例えば、固定記憶域1608は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書換え形光ディスク、書換え可能磁気テープ、又はそれらの何らかの組み合わせである。固定記憶域1608によって使用される媒体は、取り外し可能なものでもよい。例えば、取り外し可能なハードドライブを固定記憶域1608に使用することができる。
このような実施例では、通信ユニット1610が他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を行う。このような実施例では、通信ユニット1610はネットワークインターフェースカードである。通信ユニット1610は、物理的な通信リンク及び無線の通信リンクの両方を介して通信することができる。
入出力ユニット1612は、データ処理システム1600に接続される他のデバイスとのデータの入出力を可能にする。例えば、入出力ユニット1612は、キーボード、マウス、及び/又は他の何らかの適切な入力装置によりユーザ入力のための接続を提供する。さらに、入出力ユニット1612は、プリンタに出力を送ることができる。ディスプレイ1614は、ユーザに対して情報を表示する機構を提供する。
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムのための命令は、記憶装置1616に置くことができ、記憶装置1616は通信ファブリック1602によりプロセッサユニット1604と通信する。このような実施例では、命令は固定記憶域1608上に機能的形態で存在する。このような命令は、メモリ1606にローディングされて、プロセッサユニット1604によって実行される。メモリ1606のようなメモリに位置させることができるコンピュータで実施可能な命令を使用して、プロセッサユニット1604は、様々な実施形態のプロセスを実行することができる。
このような命令はプログラムコード、コンピュータで使用可能なプログラムコード、又はコンピュータで読み取り可能なプログラムコードと呼ばれ、プロセッサユニット1604に含まれる一のプロセッサによって読み取られて実行される。種々の実施形態において、プログラムコードは、様々な物理的コンピュータ読み取り可能媒体(例えば、メモリ1606又は固定記憶域1608)上で具現化される。
プログラムコード1618は、選択的に取り外し可能且つデータ処理システム1600にローディング又は移設可能なコンピュータで読み取り可能な媒体1620上に機能的形態で位置し、プロセッサユニット1604によって実行される。プログラムコード1618及びコンピュータで読み取り可能な媒体1620は、このような実施例においてコンピュータプログラム製品1622を形成する。一実施例では、コンピュータで読み取り可能な媒体1620は、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1624又はコンピュータで読み取り可能な信号媒体1626とすることができる。コンピュータで読み取り可能な媒体1624は、例えば、記憶装置(例えば、固定記憶域1608の一部であるハードドライブ)上への転送のために、ドライブ又は固定記憶域1608の一部である他のデバイスに挿入又は配置される光ディスク又は磁気ディスクを含むことができる。コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1624は、データ処理システム1600に接続された固定記憶域(例えば、ハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリ)の形態をとることができる。場合によっては、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体1624は、データ処理システム1600から取り外し可能でなくともよい。
別の構成では、プログラムコード1618は、コンピュータで読み取り可能な信号媒体1626を使用してデータ処理システム1600に転送される。コンピュータで読み取り可能な信号媒体1626は、例えば、プログラムコード1618を含む伝播データ信号である。例えば、コンピュータで読み取り可能な信号媒体1626は、電磁信号、光信号、及び/又は他のいずれかの適切な種類の信号である。これらの信号は、通信リンク(例えば、無線通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、電線、及び/又は他のいずれかの適切な種類の通信リンク)を介して伝送される。すなわち、これらの実施例では、通信リンク及び/又は接続は物理的なものでもよく、無線でもよい。
幾つかの有利な実施形態では、プログラムコード1618は、コンピュータで読み取り可能な信号媒体1626により、ネットワークを介して別のデバイス又はデータ処理システムから固定記憶域1608にダウンロードされ、データ処理システム1600内で使用される。例えば、サーバデータ処理システム内でコンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されているプログラムコードは、ネットワークを介してサーバからデータ処理システム1600にダウンロード可能である。プログラムコード1618を供給するデータ処理システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、又はプログラムコード1618を格納及び転送できるその他何らかのデバイスとすることができる。
データ処理システム1600について説明した種々のコンポーネントは、種々の実施形態が実施される方法をアーキテクチャ的に限定するものではない。種々の例示的な実施形態は、データ処理システム1600について説明されたコンポーネントに追加の又はそれらコンポーネントに代わるコンポーネントを含むデータ処理スステムにおいて実施することができる。図16に示す他のコンポーネントを、図示されたものから変更することができる。種々の実施形態は、プログラムコードを実行できる任意のハードウェアデバイス又はシステムを用いて実施することができる。一実施例として、データ処理システムは、無機コンポーネントと統合された有機コンポーネントを含むことができる、及び/又はすべて人間以外の有機コンポーネントから構成することができる。例えば、記憶装置は、有機半導体で構成することができる。
別の実施例では、プロセッサユニット1604は、特定用途向けに製造又は構成された回路を有するハードウェアユニットの形態をとることができる。この種のハードウェアは、工程を実行するように構成された記憶装置からメモリにプログラムコードをローディングする必要なく、工程を実行することができる。
例えば、プロセッサユニット1604がハードウェアユニットの形態をとるとき、プロセッサユニット1604は、回路システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス、又は任意の数の工程を実行するように構成された他の適切な種類のハードウェアとすることができる。プログラマブルロジックデバイスである場合、このデバイスは任意の数の工程を実行するように構成される。デバイスは、後で再構成することができるか、又は任意の数の工程を実行するように恒久的に構成することができる。プログラマブルロジックデバイスの例として、例えば、プログラマブルロジックアレイ、プログラマブルアレイロジック、フィールドプログラマブルロジックアレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、及び他の適切なハードウェアデバイスが挙げられる。この種の実装態様の場合、様々な実施形態のプロセスがハードウェアユニットにおいて実施されるので、プログラムコード1618は省略可能である。
また別の実施例では、プロセッサユニット1604は、コンピュータ及びハードウェアユニットにおいて見られるプロセッサの組み合わせを使用して実施することができる。プロセッサユニット1604は、任意の数のハードウェアユニットと、プログラムコード1618を実行するように構成された任意の数のプロセッサとを有することができる。図示された実施例の場合、プロセッサの幾つかは任意の数のハードウェアユニットに実装され、他のプロセッサは任意の数のプロセッサに実装される。
別の実施例として、データ処理システム1600に含まれる記憶装置は、データを格納できる任意のハードウェア装置である。メモリ1606、固定記憶域1608、及びコンピュータで読み取り可能な媒体1620は、有形形態の記憶装置の例である。
別の実施例では、バスシステムを使用して通信ファブリック1602を実施することができ、バスシステムは、システムバス又は入出力バスといった一又は複数のバスから構成される。言うまでもなく、バスシステムは、バスシステムに取り付けられた種々のコンポーネント又はデバイスの間でのデータ伝送を行う任意の適切な種類のアーキテクチャを使用して実施することができる。加えて、通信ユニットは、モデム又はネットワークアダプタといったデータの送受信に使用される一又は複数のデバイスを含むことができる。さらに、メモリは、例えば、メモリ1606、又はインターフェースに見られるようなキャッシュ、及び通信ファブリック1602中に存在するメモリコントローラハブとすることができる。
種々の有利な実施形態は、全体がハードウェアからなる実施形態、全体がソフトウェアからなる実施形態、又はハードウェア要素とソフトウェア要素とを含む実施形態の形態をとることができる。幾つかの実施形態は、限定しないが、例えばファームウェア、常駐ソフトウェア、及びマイクロコードといった形態を含むソフトウェアにおいて実施される。
さらに、種々の実施形態は、コンピュータ、或いは命令を実行する何らかのデバイス又はシステムにより使用されるか、或いはそれに接続されて使用されるプログラムコードを提供するコンピュータで使用可能又は読み取り可能な媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。本明細書の目的のために、コンピュータで使用可能又は読み取り可能な媒体は、一般に、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用されるか、或いはそれに接続されて使用されるプログラムの収容、格納、通信、伝播、又は運搬を行う任意の有形装置とすることができる。
コンピュータで使用可能又はコンピュータで読み取り可能な媒体は、例えば、限定しないが、電子システム、磁気システム、光学システム、電磁システム、赤外システム、又は半導体システム、或いは伝播媒体とすることができる。コンピュータで読み取り可能な媒体の非限定的な実施例には、半導体又は固体状態のメモリ、磁気テープ、取り出し可能なコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RMA)、リードオンリーメモリ(ROM)、剛性磁気ディスク、及び光ディスクが含まれる。光ディスクには、コンパクトディスク−リードオンリーメモリ(CD−ROM)、コンパクトディスク−リード/ライト(CD−R/W)、及びDVDが含まれる。
さらに、コンピュータで使用可能な又はコンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータで読み取り可能又は使用可能なプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、このコンピュータで読み取り可能又は使用可能なプログラムコードの実行によって、コンピュータが、コンピュータで読み取り可能又は使用可能な別のプログラムコードを通信リンクを介して伝送するように、コンピュータで読み取り可能又は使用可能なプログラムコードを収容又は格納することができる。このような通信リンクは、例えば、限定しないが、物理的な又は無線の媒体を使用することができる。
コンピュータで読み取り可能な又はコンピュータで使用可能なプログラムコードを格納及び/又は実行するデータ処理システムは、システムバスのような通信ファブリックによりメモリ要素に直接的に又は間接的に連結された一又は複数のプロセッサを含む。メモリ要素は、プログラムコード、大容量記憶装置、及び少なくとも何らかのコンピュータで読み取り可能な又はコンピュータで使用可能なプログラムコードを一時的に格納することにより、コード実行中に大容量記憶装置からコードを取り出す回数を低減できるキャッシュメモリを含むことができる。
入出力又はI/O装置は、直接的に、又はI/Oコントローラを介して、システムに連結することができる。このような装置には、例えば、限定されないが、キーボード、タッチスクリーンディスプレイ、及びポインティングデバイスが含まれる。種々の通信アダプタをシステムに連結することにより、データ処理システムを、構内ネットワーク又は公衆ネットワークを介在させて他のデータ処理システム、遠隔プリンタ、又は記憶装置に連結させることができる。非限定的な実施例はモデムであり、ネットワークアダプタは、現在利用可能な種類の通信アダプタのうちのごく一部に過ぎない。
このように、有利な実施形態は、特定の状況に関して具体的な意思決定を行うために、膨大なデータの中に関係性を見つけるという問題に対処するものである。有利な実施形態は、このようなタスクを実行するために、連想メモリ技術を利用する。
有利な実施形態は、挿入パースペクティブを含むパースペクティブ又はビューを利用して、図1〜18に示すような有効な関連性を見出す。有利な実施形態は、図1〜5に示すように、連想メモリ内のあいまいなデータを検索するため、及び/又は解消するために、使用することができる。有利な実施形態は、図6〜8に示すように、連想メモリ内に結果又は他のデータのパースペクティブビューを提示するために使用することができる。有利な実施形態は、図9及び10に示すように、リソースの集積を検索して表示するために使用することができる。有利な実施形態により、図11及び12に示すように、迅速な意思決定を行うための連想メモリの挿入パースペクティブが説明される。有利な実施形態は、図13〜14に示すように、連想メモリ内のエラーを迅速に且つ効率的に検索して解消するために使用することができる。有利な実施形態は、図15に示すように、連想メモリのクエリ結果として得られた結果のワークシートビューを表示するために使用することができる。有利な実施形態は、他に多数の使用例及び応用例を有している。
上述した種々の有利な実施形態の説明は、例示及び説明を目的とするものであり、完全な説明であること、又はこれらの実施形態を開示された形態に限定することを意図していない。当業者には、多数の修正例及び変形例が明らかであろう。さらに、種々の有利な実施形態は、他の有利な実施形態とは異なる利点を提供する。選択された一又は複数の実施形態は、実施形態の原理と、実用的な用途とを最もよく説明するために、並びに、考慮される特定の用途に適した様々な修正点と共に種々の実施形態の開示内容を当業者が理解できるように、選ばれて説明されている。
また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
関連グループに収集される複数のデータと、前記複数のデータ間の複数の関連付けとを含む連想メモリであって、複数のデータ間の直接相関に加えて、複数のデータ間の直接的及び間接的関係性を含むグループから選択された少なくとも一つの関係性に基づいて照会される連想メモリ、
連想メモリ内の第1のパースペクティブ内で一の値を受け取る入力モジュールであって、第1のパースペクティブが、複数のデータのうちの一組のデータに関するコンテクストの第1の選択を含んでいる、入力モジュール、
前記値を使用して連想メモリのオープンクエリを実行し、さらには、連想メモリの挿入パースペクティブ及び第2のパースペクティブのうちの少なくとも一方内でオープンクエリを実行するクエリモジュールであって、挿入パースペクティブは、連想メモリにフィードバックされる種類のパースペクティブを含み、第2のパースペクティブは、一組のデータに関するテクストの第2の選択を含み、且つ挿入パースペクティブ及び第2のパースペクティブのうちの少なくとも一方は、前記値に関して第1のパースペクティブと同数以上のカテゴリの関連付けを有する、クエリモジュール、並びに
クエリの結果を表示し、さらには、オープンクエリにより得られた一又は複数のあいまいかもしれない箇所のリストを表示する表示モジュール
を備えたシステム。
(態様2)
一又は複数のあいまいかもしれない箇所が、前記値について複数の一致する属性を含む、態様1に記載のシステム。
(態様3)
前記値が第1の番号を含み、複数の一致する属性が、前記値と一致する第1の属性と、前記値と一致する第2の属性とを含み、第1の属性が、第1の番号と関連付けられた第1のカテゴリを含み、第2の属性が、第1の番号と関連付けられた第2のカテゴリを含み、第1の番号を調べるだけでは、ユーザ又はコンピュータプログラムの理解により、第1の番号が第1のカテゴリに属するか又は第2のカテゴリに属するかの決定を行うことができない、態様2に記載のシステム。
(態様4)
前記値が英数字の組及び特殊文字の組のうちの少なくとも一方を含み、特殊文字は句読点、記号、絵、及びアルファベット以外の文字を使用する言語から選択された文字を含む、態様2に記載のシステム。
(態様5)
表示モジュールが、さらに、第1のカテゴリの第1のカテゴリ名と、第2のカテゴリの第2のカテゴリ名とを表示する、態様3に記載のシステム。
(態様6)
表示モジュールが、さらに、第1のカテゴリに関連付けられた第1のリンクと、第2のカテゴリに関連付けられた第2のリンクとを提供し、第1のリンクが、第1のカテゴリに関連付けられた第1の情報を示し、第2のリンクが、第2のカテゴリに関連付けられた第2の情報を示す、態様3に記載のシステム。
(態様7)
オープン属性クエリ言語サーチを使用してクエリが実行される、態様1に記載のシステム。
(態様8)
決定を行うときに第1のカテゴリと最初のカテゴリ名との間に相違があることにより、一又は複数のあいまいかもしれない箇所が生じる、態様3に記載のシステム。
(態様9)
コンピュータで実施される方法であって、
連想メモリの第1のパースペクティブ内で値を受け取るステップであって、第1のパースペクティブが、複数のデータのうちの一組のデータに関するテクストの第1の選択を含み、連想メモリが、関連グループに収集される複数のデータと、前記複数のデータ間の複数の関連付けとを含み、且つ連想メモリが、複数のデータ間の直接相関に加えて、複数のデータ間の直接的及び間接的関係性を含むグループから選択された少なくとも一つの関係性に基づいて照会されるように構成されているステップ、
前記値を使用して連想メモリのオープンクエリを実行するステップであって、連想メモリの挿入パースペクティブ及び第2のパースペクティブのうちの少なくとも一方の内部でオープンクエリを実行し、挿入パースペクティブは、連想メモリにフィードバックされる種類のパースペクティブを含み、第2のパースペクティブは、一組のデータに関するテクストの第2の選択を含み、且つ挿入パースペクティブ及び第2のパースペクティブのうちの少なくとも一方は、前記値に関して第1のパースペクティブと同数以上のカテゴリの関連付けを有するステップ、並びに
クエリの結果を表示するステップであって、オープンクエリの結果得られた、一又は複数のあいまいかもしれない箇所のリストを表示することを含むステップ
を含む方法。
(態様10)
一又は複数のあいまいかもしれない箇所が、前記値について複数の一致する属性を含む、態様9に記載のコンピュータで実施される方法。
(態様11)
前記値が第1の番号を含み、複数の一致する属性が、前記値と一致する第1の属性と、前記値と一致する第2の属性とを含み、第1の属性が、第1の番号と関連付けられた第1のカテゴリを含み、第2の属性が、第1の番号と関連付けられた第2のカテゴリを含み、第1の番号を調べるだけでは、ユーザ又はコンピュータプログラムの理解により、第1の番号が第1のカテゴリに属するか又は第2のカテゴリに属するかの決定を行うことができない、態様10に記載のコンピュータで実施される方法。
(態様12)
前記値が英数字の組及び特殊文字の組のうちの少なくとも一方を含み、特殊文字は句読点、記号、絵、及びアルファベット以外の文字を使用する言語から選択された文字を含む、態様10に記載のコンピュータで実施される方法。
(態様13)
表示するステップが、さらに、第1のカテゴリに関連付けられた第1のリンクと、第2のカテゴリに関連付けられた第2のリンクとを提供することを含み、第1のリンクは第1のカテゴリに関連付けられた第1の情報を示し、第2のリンクは第2のカテゴリに関連付けられた第2の情報を示す、態様11に記載のコンピュータで実施される方法。