JP5943278B2 - 受信信号判定装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、受信信号がテレビジョン信号であるか否かを判定する受信信号判定装置及び方法に関するものである。
アナログテレビからデジタルテレビへの移行に伴い、ある程度の周波数が開放されてそれらの周波数帯域が移動通信に使用されるようになっている。特に、新しい通信サービスや様々なアプリケーションが次々に実用化されている昨今において、この無線帯域の割り当ては細分化され、複雑なものとなっている。このようにして割り当てられた各通信サービスが無線帯域において混在している中で、更に新たな通信サービスをこの無線帯域に割り当てるのは徐々に困難になりつつある。
このため、近年においてTV White Space(TVWS)を利用した無線通信ネットワークの標準化が進められており、IEEE802標準がTVWSにおいて共存するための手法の標準化も進められている。このため、これら異なるIEEE802標準の通信システムを同じ周波数帯においていかに共存させるかが特に重要になり、特に最近における無線通信機会の飛躍的な増大に伴い、その重要性はより増している。
また、このTVWSでは、実際にライセンスフリーで自由に使用できるTV帯域がより広く存在している。特に免許不要で運用可能な無線通信規格としては、上述したIEEE802に加え、ECMA、IEEE DYSPAN等が検討されているが、これらの規格では、テレビ放送業者をファーストユーザとしている。そしてファーストユーザがTV帯域を用いて放送を行っていない場合に限り、当該TV帯域をセカンダリユーザによる無線通信のために開放する。これにより、TV帯域の効率な利用を促進することが可能となる。
セカンダリユーザが実際にTV帯域において通信の開始を望む場合には、先ず当該TV帯域をファーストユーザが使用しているか否かを判別する必要がある。そしてファーストユーザがTV帯域を使用していないことを判別した場合に、初めてセカンダリユーザがTV帯域を使用して通信を行うことができる。実際にその判別を行うためには、TV帯域における現時点でのTV信号の有無を判別するための技術が必要とされる。
従来におけるTV信号の有無を判別するための受信信号判定装置は、特に欧州等のディジタルTV規格であるDVB−Tにおいて、非特許文献1に示す技術が開示されている。この非特許文献1の開示技術は、TV信号に応じた参照シーケンスを予め設定し、その設定した参照シーケンスを参照することで、受信信号がTV信号であるか否かを判別するものである。実際には、判別対象の受信信号と参照シーケンスとの間で相関値を求め、求めた相関値に基づいてTV信号の有無を判別する。特にこの非特許文献1には、相関値を取得する前に、周波数オフセット見積りと信号電力平坦化とを行うことで、相関値そのものの信頼性を向上させる方法が記載されている。
この方法では、受信信号の各伝送シンボルから有効シンボル期間分の演算範囲を設定し、設定した演算範囲をフーリエ変換することにより周波数領域信号を生成する。次にこのフーリエ変換された周波数領域信号のサブキャリアx(n+m)と、所望の信号に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンス(Sp(n))との間で相関値が求められる。そして、求められた相関値は、絶対値に変換され、求めた相関値の絶対値の中から最も大きな値を特定する。その最も大きな値をRxmax値とし、最後に判定部においてRxmax値と、予め設定した閾値とを比較することで、受信信号がTV信号であるか否かを判別する。
ちなみに検出する最大値は、式(1)に示される、参照シーケンス(Sp(n))と、受信信号x(n+m)の積によるN個の相関出力Rxp(m)の中から、式(2)に基づいてその最大値が検出されることとなる。このようにして得られた最大値が、閾値との判定において用いられることとなる。
Figure 0005943278
m=0,1,…,N-1.・・・・・・(1)
Figure 0005943278
・・・・・・・・・・・(2)
Gaddam and M. Ghosh, "Robust sensing of DVB-T signals," Proc. IEEE DySPAN 2010、2010年4月、pp1〜pp8
図7は、受信信号をフーリエ変換することにより生成した周波数領域信号の信号である。この周波数領域信号は、横軸が細かい周波数ピッチで生成されたサブキャリア(周波数軸)であり、縦軸は、時間軸で生成されたシンボルの番号を示している。各シンボルについて、パイロット信号が離散的に挿入されている。このパイロット信号と、予め設定した参照用のパイロット信号との間の相関値を算出し、上述した判定に用いることとなる。
従来では、この受信信号について、サブキャリアを構成する全周波数分切り出していた。ちょうど図7の例では、DVB−T 2K Modeである場合を仮定した場合に、横軸のサブキャリアのNo.0〜No.1704までを漏れなく切り出し、これと参照シーケンスとの間で相関を求める処理を行っていた。
しかしながら、この切り出した周波数領域の端部近傍、即ち図7でいうところのNo.0の近傍や、No.1704の近傍は、隣接する他の周波数チャネルの信号成分の影響が含まれるものとなっている。このため、周波数成分を漏れなく検出してこれとの相関を求める従来の方法では、かかる他の周波数チャネルの影響を受けるため、より精度のよい受信信号の判定をすることができないという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、ある周波数チャネルの信号が、所望の受信信号であるか否か判定を行う上で、特に隣接する他の周波数チャネルによる影響を除去した、高精度な受信信号判定を行うことが可能な、受信信号判定装置及び方法を提供することにある。
本発明を適用した受信信号判定装置は、所定の帯域内の複数のサブキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成された伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且つ特定の位相とされたパイロット信号が上記伝送シンボル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された受信信号が、所望の信号であるか否かを判定する受信信号判定装置において、 上記受信信号の各伝送シンボルから得られた周波数領域信号のうち、一部の周波数領域のサブキャリアを切り出すサブキャリア切り出し手段と、上記サブキャリア切り出し手段により切り出されたサブキャリアと、所望の信号に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスとの間で相関を求める相関演算手段と、上記相関演算手段により求められた、上記受信信号のパイロット信号と、参照用のパイロット信号との間の相関値を予め設定した閾値とを比較することにより、上記受信信号中に所望の信号が存在するか否かを判定する判定手段とを備え、上記相関演算手段は、上記伝送シンボル毎に、上記切り出される周波数領域におけるパイロット信号の挿入位置を予め取得しておき、その挿入位置に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスを、上記切り出すべきサブキャリアの帯域幅の長さとなるように上記伝送シンボル毎に予め生成しておき、上記相関を求める際には、予め生成しておいた参照シーケンスを上記伝送シンボルに応じて読み出して相関を求めることを特徴とする。
本発明を適用した受信信号判定方法は、所定の帯域内の複数のサブキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成された伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且つ特定の位相とされたパイロット信号が上記伝送シンボル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された受信信号が、所望の信号であるか否かを判定する受信信号判定方法において、上記受信信号の各伝送シンボルから得た周波数領域信号のうち、一部の周波数領域のサブキャリアを切り出すサブキャリア切り出しステップと、上記サブキャリア切り出し手段により切り出されたサブキャリアと、所望の信号に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスとの間で相関を求める相関演算ステップと、上記相関演算ステップにおいて求められた、上記受信信号のパイロット信号と、参照用のパイロット信号との間の相関値を予め設定した閾値とを比較することにより、上記受信信号中に所望の信号が存在するか否かを判定する判定ステップとを有し、上記相関演算ステップでは、上記伝送シンボル毎に、上記切り出される周波数領域におけるパイロット信号の挿入位置を予め取得しておき、その挿入位置に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスを、上記切り出すべきサブキャリアの帯域幅の長さとなるように上記伝送シンボル毎に予め生成しておき、上記相関を求める際には、予め生成しておいた参照シーケンスを上記伝送シンボルに応じて読み出して相関を求めることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、受信信号について、サブキャリアを構成する全周波数分切り出すのではなく、サブキャリアを構成する全周波数のうち一部の周波数を切り出し、これについて参照シーケンスと相関を求める処理を行う。このため、全周波数領域の端部近傍について切り出して、それについても相関を求める処理を行うのを回避することができ、隣接する他の周波数チャネルによる影響を除去し、判定精度を向上させることができる。
これに加えて、上述した構成からなる本発明によれば、受信信号の判定を行う上で演算負担を軽減させることが可能となる。判定対象の受信信号の帯域が減少することにより、より低いIF帯域において処理を実行することができ、AD変換処理におけるサンプリング周波数もより低く設定することが可能になる。その結果、判定のために生成すべきディジタルサンプルの数が少なくなり、図3のスライディング相関の演算量を減らすことが可能となる。
本発明を適用した受信信号判定装置のブロック構成例を示す図である。 (a)は、周波数領域信号を横軸に、時間軸で生成されたシンボルの番号を縦軸に示した図であり、(b)は参照シーケンスの例を示す図である。 選択スライディング相関処理を行う例を示す図である。 横軸に相関値の算出順序(m)を、縦軸に得られた相関出力を示す図である。 得られた周波数領域信号のうち、その中心周波数を中心とした周波数範囲を切り出す例を示す図である。 日本のISDB−T mode 3に基づくOFDMの周波数領域の信号構造を示す図である。 従来技術の問題点について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した受信信号判定装置1のブロック構成例を示している。この受信信号判定装置1は、判定対象としての無線信号を受信するTVチャネル受信部11と、このTVチャネル受信部11に接続されたベースバンド変換部12と、ベースバンド変換部12に接続された特定帯域抽出フィルタ(BPF)13と、BPF13に接続されたADコンバータ(ADC)14と、ADC14に接続されてなるデジタルBPF35と、デジタルBPF35に接続されてなるバッファ15と、バッファ15に接続された相関部17と、相関部17に接続されたピーク検出部18と、ピーク検出部18に接続された最大値検出部19と、最大値検出部19に接続された判定部20とを備えている。
TVチャネル受信部11は、例えば、直交周波数分割多重(OFDM)信号からなるTV信号としての、RF信号を受信するアンテナである。このTVチャネル受信部11により受信されたRF信号は、ベースバンド変換部12へと送信される。
ベースバンド変換部12は、TVチャネル受信部11から供給されてくるRF信号としての受信信号についてベースバンド帯域の信号に周波数変換する。このベースバンド変換部12は、TVチャネル受信部11に入力されるRF信号が、伝送のために変調された信号になっていることに対応して行うものであるが、これを設けることは必須ではなく、以降の信号処理をIF帯域で行うようにしてもよいことは勿論である。
BPF13は、判別対象としての受信信号を受信した場合において、所定の周波数帯域に通過特性を有する信号を入力として受け入れるものである。即ち、BPF13は、受信信号を上記所定の周波数帯域にフィルタリングするための帯域通過フィルタとして構成される。ちなみに、その帯域幅は、それぞれのTV信号における規格に応じて、例えば、6MHz、7MHz、8MHz等に設定されているものであってもよい。BPF13は、上述した処理を施した受信信号をADC14へと出力する。このBPF13では、判定処理において必要とされる帯域幅(センシングに用いられる帯域、例えばISDB-Tにおいてワンセグメント分に応じた帯域幅)を通過させるようにしてもよいし、或いは判定処理に応じた所望の帯域幅を通過させることができない場合には、これよりもやや広めの帯域幅を通過させるようにしてもよい。
ADC14は、入力されたアナログ信号としての受信信号を所定の周波数でサンプリングし、デジタル信号に変換するものである。このADC14によりAD変換を行うことにより、以降の信号処理を効率的行うことが可能となる。
デジタルBPF35は、BPF13と合わせて、受信信号を所望の帯域までカットするためのデジタル帯域通過フィルタである。例えば、上述したBPF13により、全13セグメントからなる受信信号の帯域を5セグメントまでカットし、さらに、このデジタルBPF35により、この5セグメントの帯域を1セグメントまでカットするようにしてもよい。
このように2段階で帯域をカットする理由としては、BPF13がアナログフィルタであることから、精度よく帯域をカットするのが難しいためである。但し、BPF13が高精度な帯域カットを実現することができるものである場合、このデジタルBPF35の構成を省略するようにしてもよい。
バッファ15は、ADC14により生成されたデジタル信号としての受信信号が供給される。このバッファ15は、これら供給された受信信号を一時的に格納する。
相関部17は、このバッファ15に格納された受信信号を読み出し、相関処理を行う。この相関部17は、読み出した受信信号と、参照シーケンスとの間で相関値を算出するものである。
ピーク検出部18は、相関部17により計算された相関値のピークを順次抽出する。ピーク検出部18により検出されるピークは、最大ピークのみならず、所定の閾値を超える複数のピークを検出するようにしてもよい。なおこのピーク検出部18では、得られた相関値のピークをそのまま検出するようにしてもよいし、また合成を行ったり平均値を取る等の所定の処理を施した上で検出するようにしてもよい。
最大値検出部19は、このピーク検出部18により検出された相関値のピーク又はピーク群の中から最大となるピークを特定する。この最大値検出部19は、最大となるピークを検出する代替として、ピーク群の平均を求めるようにしてもよい。なお、最大値検出部19は、得られた最大値をそのまま用いて判定に利用してもよいし、上述した処理を複数回実行した結果得られた最大値又はその平均値を用いてもよい。
判定部20は、特定した相関値のピーク最大値、又は平均値を、予め設定した閾値とを比較する。そして、この閾値より大きい場合には、受信信号がTV信号である旨を、また閾値以下の場合には、受信信号がTV信号でない旨を判別する。
次に、上述の如き構成からなる受信信号判定装置1の動作について説明をする。
先ず判定対象として受信した受信信号を先ずTVチャネル受信部11を介して受信し、これをベースバンド変換部12においてベースバンド帯域の信号に周波数変換した上で、BPF13において所望の通過帯域へとフィルタリングする。これにより受信信号の判定をする上で必要の無い帯域を実質的にカットすることができる。そして、ADC14においてアナログデジタル変換を施す。このデジタル信号としての受信信号を一時的にバッファ15に格納する。この受信信号をバッファ15に格納する際に、参照シーケンスに対して時間差が無いよう補正するようにしてもよい。
次にこの相関部17において相関処理を行う。本発明では、図2(a)に示すような周波数領域のサブキャリアに対して処理を実行する。この図2(a)に示すように、周波数領域信号は、横軸が細かい周波数ピッチで生成されたサブキャリア(周波数軸)であり、縦軸は、時間軸で生成されたシンボルの番号を示している。各シンボルについて、パイロット信号が離散的に挿入されている。パイロット信号は、各シンボルにおいて特定の位置に散在されている特定電力且つ特定位相のいわゆるスキャッタードパイロット信号である。このパイロット信号と、予め設定した参照用のパイロット信号との間の相関値を算出し、受信信号の判定に用いることができる。図2(a)の例では、2Kである場合を仮定した場合に、横軸の周波数軸には、No.0〜No.1704が配列している。また、図2(a)のサブキャリア中において塗りつぶされた位相にパイロット信号が挿入されている。
ちなみに、このパイロット信号は、シンボルNo毎に特定位相に規則的に挿入されている。ちょうど図2(a)の例では、このシンボル間で所定量に亘り位相をシフトさせてパイロット信号を挿入している例が示されている。また、このパイロット信号は、各シンボルにおいて所定位相間隔を空けて規則的に挿入されている。
本発明では、かかるパイロット信号の挿入の規則性に着目する。つまり、得られた周波数領域信号のうち、全周波数領域のサブキャリアを切り出すのではなく、あくまで一部の周波数領域のサブキャリアを切り出す。このサブキャリアを切り出す周波数範囲は、全てのシンボルNoの各シンボルについて、少なくともパイロット信号が含まれるように切り出す。
次に相関部17において、この切り出したシンボル毎のサブキャリアと、参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスとの間で相関を求める。この参照シーケンスは例えば、図2(b)に示すように、上述した切り出し領域の帯域幅の長さで構成される。この参照シーケンスは、所望の信号に応じて事前に設計されるものである。即ち、所望の信号のパイロット信号に挿入位置を予め解析しておき、実際に切り出す領域におけるパイロット信号の挿入位置を取得しておく。図2(b)では、あるシンボルnにおける参照シーケンスであるが、所望の信号に応じた位置にパイロット信号が挿入されているのが分かる。このような参照信号を、少なくとも一つ予め生成しておく。
ちなみに、パイロット信号は、一定の間隔をおいて繰り返し挿入される。このため、参照信号も同様の長さのものを生成しておく。例えば、DVB-TとISDB-Tの場合は、パイロット信号が4OFDMシンボルで繰り返し挿入されている。このため参照シーケンスも同様に4OFDM長さのものを少なくとも1個を生成する。例えば図2(a)は、4OFDMシンボルでパイロット信号が繰り返される例を示しており、その場合には図2(b)に示すように、参照信号も同様に4OFDMシンボルを繰り返すものとして構成される。
そして、実際の相関処理を行う際には、各シンボルNo.毎に生成しておいた、この参照シーケンスを読み出し、受信信号のサブキャリアとの間で相関値を算出する。その結果、受信信号が、所望の信号であれば、参照シーケンスのパイロット信号の挿入位置が一致することから、得られる相関値が高くなる。これに対して、受信信号が、所望の信号でない場合には、参照シーケンスのパイロット信号の挿入位置が一致しないことから、得られる相関値は低くなる。
このようにして得られた相関値は、ピーク検出部18において、そのピークが順次抽出される。そして、上述したように最大値検出部19による検出を経て、判定部20において閾値と比較され、ピーク値が所定の閾値より大きい場合には、受信信号がTV信号である旨を、また閾値以下の場合には、受信信号がTV信号でない旨が判別されることとなる。
なお、本発明は、選択スライディング相関処理により、受信信号の判定を行う際においても同様に実現することができる。
選択スライディング相関処理を行う際には、例えば、図3に示すように、受信信号は、所定のOFDMシンボルの長さTからなるサンプルrxiを順次抽出する。このサンプルrxiの抽出は、最初のシンボル期間Tの2倍(整数倍であってもよい)の長さからなる単位検出期間内において、rx1、rx2、rx3、・・・、rxkのサンプルを抽出する。このサンプル抽出は、互いに時間軸上において重複するようにして抽出する。図3の例では、サンプル間の抽出時間差がτ1、τ2、・・・、τk-1とされおり、最初のサンプルrx1から最後のサンプルrxkまでの抽出時間差はΣτiである。すなわち、このスライディング相関については、サンプルの抽出開始時を複数ステップに亘りシフトさせて抽出を行うものである。
判定対象の受信信号は、所定長のシンボル期間のサンプルからなるため、その所定長のシンボル期間(単位シンボル期間の整数倍)の長さからなり、かつ上記パイロット信号の繰り返し期間を含むような単位検出期間内において複数に亘り時系列的に順次シフトさせてスライディング相関を行う。
このようにして抽出された各サンプルは、相関部17において参照シーケンスとの間で、上述した方法に基づいて相関値が求められる。ここでそれぞれのサンプルrx1、rx2、・・・、rxkについての相関値をRx1、Rx2、・・・、Rxkとする。
図4は、横軸に相関値の算出順序(m)、縦軸が得られた相関出力である。横軸の相関値の算出順序(m)は、各サンプルrxkについて相関値が求められた順に並べたものであるが、ピーク値が現れているのが分かる。ピーク検出部18は、このような相関値のピークを抽出する。このとき、ピーク検出部18は、所定値以上のピークを選択的に検出するようにしてもよい。そして、最大値検出部19は、このピーク検出部18により検出されたピークのうち、最大のピークを検出する。このとき、最大値検出部19は、最大値を検出する代替として、所定値以上のピークの平均を求めるようにしてもよい。そして得られた最大値又は平均値は、上述したように判定部20における閾値との判定に用いられることとなる。
本発明を適用した受信信号判定装置1は、上述したように受信信号のパイロット信号と、参照用のパイロット信号との間の相関値を、予め設定した閾値とを比較することにより、受信信号の判定を行うことが可能となる。
特に本発明では、この受信信号について、サブキャリアを構成する全周波数分切り出すのではなく、サブキャリアを構成する全周波数のうち一部の周波数を切り出し、これについて参照シーケンスと相関を求める処理を行う。このため、全周波数領域の端部近傍、即ち図2でいうところのNo.0の近傍や、No.1704の近傍について切り出して、それについても相関を求める処理を行うのを回避することができる。特に全周波数領域の端部近傍は、隣接する他の周波数チャネルの信号成分の影響が含まれる。図5は、BPF12により、周波数チャネルNのみを透過させる例である。実際にBPF12により周波数チャネルNのみを透過させようとしても、これに隣接する周波数チャネルN−1、周波数チャネルN+1の成分が含まれてしまい、周波数チャネルNのみの成分を抽出できていないことが分かる。
本発明は、相関値を求める上で、この切り出し領域を周波数チャネルNのうち一部のみを切り出すことから、このような他の周波数チャネルN−1、周波数チャネルN+1の影響を除去し、周波数チャネルNのみの成分について判定を行うことができ、判定精度を向上させることができる。
このとき、サブキャリアの切り出しは、図5に示すように、得られた周波数領域信号のうち、その中心周波数を中心とした周波数範囲を切り出すようにしてもよい。これにより他の周波数チャネルN−1、周波数チャネルN+1の影響をより確実に除去することで、判定精度をより向上させることが可能となる。なお、この切り出し領域は、中心周波数を中心とした周波数範囲に限定されるものではなく、あくまで周波数チャネルNの全域のうちの一部であればいかなる周波数範囲であってもよい。
また図6は、日本のISDB−T mode 3に基づくOFDMの周波数領域の信号構造を示している。このISDB−Tでは、1のチャネルについて6MHzずつ帯域が割り当てられている。例えばチャネルCh.25に着目したときに、542〜548MHzが割り当てられている。そして、更にその中がS0〜S12までの13のセグメントに分割されている。このISDB−Tでは、その中央に位置するセグメントS0について、相関値を求めるために周波数領域を切り出すものとする。図6に示すように切り出された周波数領域のサブキャリアとシンボルの関係に示すようにパイロット信号が挿入されているが、これを利用して上述の手法により参照シーケンスとの間で相関値を求めていくこととなる。
なお、上述した例では、あくまでOFDM信号を受信する場合を例にとり説明をしたが、これに限定されるものではなく、上述した方法により、周波数軸方向にサブキャリアが挿入されているものであればいかなる信号の受信判定を行うものであってもよい。
11 チャネル受信部
12 ベースバンド変換部
15 バッファ
16 平均化処理部
17 相関部
18 ピーク検出部
19 最大値検出部
20 判定部

Claims (6)

  1. 所定の帯域内の複数のサブキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成された伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且つ特定の位相とされたパイロット信号が上記伝送シンボル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された受信信号が、所望の信号であるか否かを判定する受信信号判定装置において、
    上記受信信号の各伝送シンボルから得られた周波数領域信号のうち、一部の周波数領域のサブキャリアを切り出すサブキャリア切り出し手段と、
    上記サブキャリア切り出し手段により切り出されたサブキャリアと、所望の信号に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスとの間で相関を求める相関演算手段と、
    上記相関演算手段により求められた、上記受信信号のパイロット信号と、参照用のパイロット信号との間の相関値を予め設定した閾値とを比較することにより、上記受信信号中に所望の信号が存在するか否かを判定する判定手段とを備え、
    上記相関演算手段は、上記伝送シンボル毎に、上記切り出される周波数領域におけるパイロット信号の挿入位置を予め取得しておき、その挿入位置に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスを、上記切り出すべきサブキャリアの帯域幅の長さとなるように上記伝送シンボル毎に予め生成しておき、上記相関を求める際には、予め生成しておいた参照シーケンスを上記伝送シンボルに応じて読み出して相関を求めること
    を特徴とする受信信号判定装置。
  2. 上記サブキャリア切り出し手段は、上記周波数領域信号のうち、その中心周波数を中心とした周波数範囲を切り出すこと
    を特徴とする請求項1記載の受信信号判定装置。
  3. 上記サブキャリア切り出し手段は、全てのシンボルNoの各伝送シンボルについて、少なくともパイロット信号が含まれるように切り出すこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の受信信号判定装置。
  4. 所定の帯域内の複数のサブキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成された伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且つ特定の位相とされたパイロット信号が上記伝送シンボル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された受信信号が、所望の信号であるか否かを判定する受信信号判定方法において、
    上記受信信号の各伝送シンボルから得た周波数領域信号のうち、一部の周波数領域のサブキャリアを切り出すサブキャリア切り出しステップと、
    上記サブキャリア切り出し手段により切り出されたサブキャリアと、所望の信号に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスとの間で相関を求める相関演算ステップと、
    上記相関演算ステップにおいて求められた、上記受信信号のパイロット信号と、参照用のパイロット信号との間の相関値を予め設定した閾値とを比較することにより、上記受信信号中に所望の信号が存在するか否かを判定する判定ステップとを有し、
    上記相関演算ステップでは、上記伝送シンボル毎に、上記切り出される周波数領域におけるパイロット信号の挿入位置を予め取得しておき、その挿入位置に応じた位置に参照用のパイロット信号が挿入された参照シーケンスを、上記切り出すべきサブキャリアの帯域幅の長さとなるように上記伝送シンボル毎に予め生成しておき、上記相関を求める際には、予め生成しておいた参照シーケンスを上記伝送シンボルに応じて読み出して相関を求めること
    を特徴とする受信信号判定方法。
  5. 上記サブキャリア切り出しステップでは、上記周波数領域信号のうち、その中心周波数を中心とした周波数範囲を切り出すこと
    を特徴とする請求項4記載の受信信号判定方法。
  6. 上記サブキャリア切り出しステップでは、全てのシンボルNoの各伝送シンボルについて、少なくともパイロット信号が含まれるように切り出すこと
    を特徴とする請求項4又は5記載の受信信号判定方法。
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