JP5942935B2 - 伝送システム、伝送装置、および受信レベル調整方法 - Google Patents

伝送システム、伝送装置、および受信レベル調整方法 Download PDF

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本発明は、伝送システム、伝送装置、および受信レベル調整方法に関する。
一般に、光信号を用いた伝送システムでは、伝送路を介して送信側の伝送装置と受信側の伝送装置とが接続されており、伝送路の距離や状態に応じて光信号の受信レベルが変動する。そこで、受信側の伝送装置が受信する光信号のレベルが適正になるように、送信側の伝送装置がレベル調整を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−039287号公報
ところが、受信側の伝送装置が伝送路の距離や状態に依らず受信する光信号を同じ受信アンプで増幅する場合、例えば伝送路が短距離でも長距離用の受信アンプが用いられる。一般に、長距離用の受信アンプは短距離用の受信アンプに比べて光信号の劣化が大きいので、受信アンプで増幅後の光信号のノイズ成分の割合が多くなるという問題が生じる。一方、通信事業者が伝送装置の設置前に伝送路の距離や状態を確認して、受信側の伝送装置に搭載する受信アンプを伝送装置の設置場所に応じて変更する場合、システム運用上の様々な問題が生じる。例えば、通信事業者は、設置場所に応じた伝送装置の手配や保守用の部品点数の増加など管理の手間やコストが掛かるので、伝送装置毎に種類が異なる受信アンプの搭載を望まない。
本件開示の伝送システム、伝送装置、および受信レベル調整方法は、伝送路の距離や状態に適した受信アンプを使用する技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、伝送システムは、伝送路を介して接続される伝送装置間で光信号を送受信する伝送システムにおいて、伝送装置は、伝送路に送信する光信号の品質を示す送信品質値を計測する送信側計測部と、送信側計測部により計測された送信品質値を対向する伝送装置との間で送受信する装置間通信部と、伝送路を介して受信する光信号を増幅する複数の受信アンプと、複数の受信アンプの組み合わせを選択する切替部と、伝送路を介して受信する光信号の品質を示す受信品質値を計測する受信側計測部と、受信側計測部により計測された受信品質値と対向する伝送装置から受信する送信品質値とに基づいて伝送路損失を算出し、伝送路損失に応じて切替部を制御する制御部とを有し、制御部は、伝送路の伝送路損失が予め設定された閾値以上の状態から閾値未満の状態に変化した場合であっても、予め設定された回数の前記変化を検出した時または変化した状態が予め設定された時間だけ継続した時、の少なくとも1つの切替条件に合致しない場合は、切替部の制御を行わないことを特徴とする。
一つの観点によれば、伝送装置は、伝送路に送信する光信号の品質を示す送信品質値を計測する送信側計測部と、送信側計測部により計測された送信品質値を対向する伝送装置との間で送受信する装置間通信部と、伝送路を介して受信する光信号を増幅する複数の受信アンプと、複数の受信アンプの組み合わせを選択する切替部と、伝送路を介して受信する光信号の品質を示す受信品質値を計測する受信側計測部と、受信側計測部により計測された受信品質値と対向する伝送装置から受信する送信品質値とに基づいて伝送路損失を算出し、伝送路損失に応じて切替部を制御する制御部とを有し、制御部は、伝送路の伝送路損失が予め設定された閾値以上の状態から閾値未満の状態に変化した場合であっても、予め設定された回数の前記変化を検出した時または変化した状態が予め設定された時間だけ継続した時、の少なくとも1つの切替条件に合致しない場合は、切替部の制御を行わないことを特徴とする。
一つの観点によれば、受信レベル調整方法は、伝送路を介して接続される伝送装置間で光信号を送受信する伝送システムで用いる受信レベル調整方法において、送信側の伝送装置は、伝送路に送信する光信号の品質を示す送信品質値を計測して、送信品質値を受信側の伝送装置に送信し、受信側の伝送装置は、送信側の伝送装置から受信する光信号の品質を示す受信品質値を計測して、受信品質値と送信側の伝送装置から受信した送信品質値とに基づいて伝送路損失を算出し、伝送路損失が予め設定された閾値以上の状態から閾値未満の状態に変化した場合であっても、予め設定された回数の変化を検出した時または変化した状態が予め設定された時間だけ継続した時、の少なくとも1つの切替条件に合致しない場合に、伝送路を介して受信する光信号を増幅する複数の受信アンプの組み合わせを切り替える制御を行わないことを特徴とする。
本件開示の伝送システム、伝送装置、および受信レベル調整方法は、伝送路の距離や状態に適した受信アンプを使用することができる。
伝送システムの一例を示す図である。 伝送装置の一例を示す図である。 アンプユニットおよび制御装置ユニットの一例を示す図である。 アンプユニットの他の例を示す図である。 PM値を送受信する例を示す図である。 装置間通信ユニットの一例を示す図である。 アンプ切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 アンプ切り替え処理の他の例を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、伝送システム100の一例を示す。図1において、伝送システム100は、例えば、WDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)システムに対応し、伝送装置101(a)と伝送装置101(b)とが伝送路102を介して接続されている。そして、伝送装置101(a)および伝送装置101(b)は、複数のユーザ側の回線や伝送装置に接続される。尚、ユーザ側の回線や伝送装置は、例えばSONET/SDH(Synchronous Optical Network/Synchronous Digital Hierarchy)に対応する。
ここで、伝送装置101(a)および伝送装置101(b)は、同一又は同様の機能を有する装置である。以降の説明において、伝送装置101(a)または伝送装置101(b)のうち特定の装置を指す場合は、符号に(アルファベット)を付加して、例えば伝送装置101(a)のように表記する。また、伝送装置101(a)または伝送装置101(b)に共通する内容を説明する場合は、(アルファベット)を省略して伝送装置101と表記する。
図1において、伝送装置101(a)は、ユーザ側の回線や伝送装置から入力する光信号を波長分割多重して伝送路102を介して伝送装置101(b)に送信する。逆に、伝送路102を介して伝送装置101(b)から受信する波長分割多重された光信号を分離してユーザ側の回線や伝送路に出力する。同様に、伝送装置101(b)は、ユーザ側の回線や伝送装置から入力する光信号を波長分割多重して伝送路102を介して伝送装置101(a)に送信する。逆に、伝送路102を介して伝送装置101(a)から受信する波長分割多重された光信号を分離してユーザ側の回線や伝送路に出力する。
このように、本実施形態に係る伝送システム100では、対向して配置された伝送装置101(a)と伝送装置101(b)が伝送路102を介して光信号を送受信する。
図1において、伝送路102の距離や状態は、伝送装置101が設置される場所に応じて異なる。ここで、伝送路102の状態は、例えば、敷設されている光ファイバの種類、中継装置の有無、光ファイバの接続状態など様々な要因によって変化し、光信号の伝送路損失、ノイズ、歪などに影響を与える。特に、中継装置は、光信号を電気信号に変換せずに光信号をそのまま増幅するので、光信号が劣化し易いという問題がある。
例えば、伝送装置101(b)から伝送装置101(a)に光信号を送信する場合、通信事業者は、受信側の伝送装置101(a)を設置する時に伝送路の距離や状態を確認する。そして、通信事業者は、伝送路の距離や状態に適した受信アンプが搭載された伝送装置101(a)を設置する。ところが、通信事業者は、設置場所に応じた性能の受信アンプが搭載された伝送装置101(a)の手配や複数の種類の受信アンプを保守用の部品として管理することが求められ、管理の手間やコストが掛かるという問題がある。
そこで、以降で説明する本実施形態に係る伝送システム100は、伝送路102の距離や状態に依らず、同じ伝送装置101を用いる。これにより、通信事業者は、管理の手間やコストが掛からず、且つ、伝送路102の距離や状態に適した受信アンプを使用することができる。
[伝送装置101]
図2は、伝送装置101(a)の一例を示す。尚、図1に示した伝送装置101(b)は、伝送装置101(a)と同一又は同様なので、ここでは、伝送装置101(a)について説明する。また、図2において、図1と同符号のブロックは、図1と同一又は同様の機能を有するブロックである。
図2において、伝送装置101(a)は、アンプユニット201と、装置間通信ユニット202と、DMUX/MUX(De-MUltipleXer/MUltipleXer)203と、送受信部204と、装置制御ユニット205とを有する。尚、アンプユニット201には、分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensating Fiber)206が接続されている。
アンプユニット201は、後述するDMUX/MUX203から入力するユーザデータを含む光信号を増幅して伝送路102に送信する。また、アンプユニット201は、伝送路102から受信する光信号を増幅すると共に、後述する分散補償ファイバ206を通した光信号をDMUX/MUX203に出力する。
装置間通信ユニット202は、伝送装置101間で予め決められた波長の光信号(OSC(Optical Supervisory Channel)信号)を送受信する。尚、OSC信号は、伝送装置101の制御や監視に使用される制御データを送受信するための光信号である。また、装置間通信ユニット202は、伝送装置101の起動時に、対向する伝送装置101との間で制御データを送受信して通信を確立する処理を行う。そして、伝送装置101は、対向する伝送装置101との間で制御データの通信が確立された後、ユーザデータの送受信を開始する。
DMUX/MUX203は、アンプユニット201から入力する波長分割多重された光信号を波長毎に分解して送受信部204に出力し、送受信部204から入力する波長が異なる複数の光信号を多重してアンプユニット201に出力する。
送受信部204は、ユーザ側の回線や伝送装置に接続される送受信器214(a)、送受信器214(b)および送受信器214(c)を有する。送受信器214(a)、送受信器214(b)および送受信器214(c)は、ユーザ側の回線や伝送装置から入力する光信号を受信する回路を有し、DMUX/MUX203に出力する。逆に、送受信器214(a)、送受信器214(b)および送受信器214(c)は、DMUX/MUX203から入力する光信号をユーザ側の回線や伝送装置に送信する回路を有する。
装置制御ユニット205は、伝送装置101(a)全体の動作を制御する。本実施形態に係る伝送システム100では、装置制御ユニット205は、アンプユニット201と装置間通信ユニット202とを制御し、伝送路102の距離や状態に応じた受信アンプ(後述する)を使用する。
分散補償ファイバ206は、伝送路102で生じた波長分散を補償するための光ファイバである。
このように、伝送装置101(a)は、伝送路102を介して接続される伝送装置101(b)との間で、光信号を送受信する。尚、伝送装置101(b)は、伝送装置101(a)と同様に動作する。
ここで、図2の例では、伝送装置101(a)は、DMUX/MUX203と送受信部204とにより、ユーザ側の回線や伝送装置を接続するようにしたが、他の用途に用いてもよい。例えば、伝送装置101(a)が中継装置である場合、伝送装置101(a)は、伝送装置101(b)との間で送受信する光信号を、再び、別の伝送路との間で送受信する。この場合、中継装置は、アンプユニット201と同一又は同様の回路のアンプユニット201を介して中継先の伝送装置101に接続される。或いは、伝送装置101(a)は、ADM(add-drop multiplexer)ユニットを搭載してもよい。この場合、ADMユニットは、自装置に接続されるユーザ側の伝送装置宛の光信号を分離して取り出したり、ユーザ側の伝送装置から送信される光信号を多重する。尚、いずれの場合であっても、本実施形態に係る伝送装置101は、伝送路102の距離や状態に応じて、受信する光信号に適した受信アンプを使用できる。
[アンプユニット201]
図3は、アンプユニット201および装置制御ユニット205の一例を示す。尚、図3において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有するブロックである。
図3において、アンプユニット201は、送信側の回路として、送信アンプ(PostAMP:Post AMPlifier)301と、カプラ(CPL)302と、PM(Performance Monitor)計測部303とを有する。また、アンプユニット201は、受信側の回路として、PM(Performance Monitor)計測部304と、カプラ(CPL)305と、第1の受信アンプ(PreAMP1:Pre AMPlifier1)307と、第2の受信アンプ(PreAMP2:Pre AMPlifier2)309とを有する。さらに、アンプユニット201は、第1の受信アンプ307を使用するか否かを選択するための光スイッチ(光SW:SWitch)306および光スイッチ(光SW:SWitch)308を有する。
送信アンプ301は、DMUX/MUX203から入力する波長分割多重された光信号を増幅してカプラ302に出力する。
カプラ302は、送信アンプ301から入力するユーザデータを含む光信号と、装置間通信ユニット202から入力する制御データを含む光信号とを合成して、後述するPM計測部303に出力する。尚、ユーザデータを含む光信号と制御データを含む光信号は、波長が異なる。
PM計測部303は、カプラ302から入力する光信号の状態を計測し、装置制御ユニット205に出力する。尚、光信号の状態は、例えば送信する光信号のレベルである。ここで、以降の説明において、PM計測部303の計測値は、送信側の伝送装置101のPM値としてPMtと表記する。ここで、PM値は、光信号のレベルをそのまま用いてもよいが、光信号のレベルと相関がある値であればよい。例えば、光信号のオンオフを判別するためのスライスレベルの値(SLV(Slice LeVel)値)を用いてもよい。伝送装置101において、SLV値は、光信号のレベルの応じて自動的(例えば光信号のレベルの50%の値など)に設定される。従って、SLV値は、光信号のレベルが大きい場合は大きくなり、光信号のレベルが小さい場合は小さくなる。
PM計測部304は、伝送路102から受信する光信号の状態を計測し、装置制御ユニット205に出力する。尚、光信号の状態は、PM計測部303と同様に、例えば受信する信号のレベルである。ここで、以降の説明において、PM計測部304の計測値は、受信側の伝送装置101のPM値としてPMrと表記する。また、PM計測部304は、伝送路102から受信する光信号を検出できない場合、信号断であることを装置制御ユニット205に通知する。
カプラ305は、PM計測部304を介して伝送路102から受信する光信号を後述する光スイッチ306と装置間通信ユニット202とに分岐する。尚、カプラ305が分岐する光信号は、ユーザデータを含む光信号と制御データを含む光信号とを有するが、装置間通信ユニット202は制御データを含む光信号を使用し、DMUX/MUX203はユーザデータを含む光信号を使用する。
光スイッチ306は、例えば導波路型光スイッチなどが用いられ、装置制御ユニット205が出力する切替信号により、カプラ305から入力する光信号を第1の受信アンプ307または光スイッチ308に出力する。
第1の受信アンプ307は、伝送路102による減衰が大きい場合に使用される長距離用のアンプである。ここで、一般的な光アンプは、光信号の増幅により自然放出される雑音(ASE(Amplified Spontaneous Emission)ノイズ)が加算される。このため、本実施形態に係る伝送システム100は、第2の受信アンプ309のみで運用可能な場合、第1の受信アンプ307を使用しないように制御する。これにより、本実施形態に係る伝送システム100は、受信側の伝送装置101におけるASEノイズを低減できる。
光スイッチ308は、光スイッチ306と同様に、導波路型光スイッチなどが用いられる。そして、光スイッチ308は、装置制御ユニット205が出力する切替信号により、光スイッチ306または第1の受信アンプ307のいずれかを選択して光信号を入力し、分散補償ファイバ206を介して第2の受信アンプ309に出力する。
第2の受信アンプ309は、伝送路102の距離や状態に依らず、常時、使用されるアンプで、分散補償ファイバ206から入力する光信号を増幅してDMUX/MUX203に出力する。
このようにして、アンプユニット201は、自装置から送信する光信号のPM値(PMt)を計測すると共に、対向する伝送装置101から受信する光信号のPM値(PMr)を計測する。そして、アンプユニット201が計測したPM値(PMt)およびPM値(PMr)は、装置制御ユニット205に出力される。装置制御ユニット205は、アンプユニット201が計測した送信側のPM値(PMt)および受信側のPM値(PMr)に基づいて、アンプユニット201の光スイッチ306および光スイッチ308を制御する。
ここで、図3では、PM計測部303はカプラ302と伝送路102の間に、PM計測部304は伝送路102とカプラ305の間に、それぞれ配置されていたが、送信および受信する光信号のレベルを計測できる位置であれば他の位置でもよい。
図4は、アンプユニット201の他の例を示す。図4にアンプユニット201’において、PM計測部303’は装置間通信ユニット202とカプラ302の間に、PM計測部304’はカプラ305と装置間通信ユニット202の間に、それぞれ配置されている。この場合、PM計測部303’は、送信アンプ301から出力されるユーザデータを含む光信号のPM値を計測するのではなく、装置間通信ユニット202が出力する制御データを含む光信号のPM値を計測する。一方、PM計測部304’は、カプラ305から分岐される制御データを含む光信号とユーザデータを含む光信号のPM値を計測する。尚、対向する伝送装置101との間で装置間の通信を確立する時、伝送装置101は、制御データのみを送受信するので、PM計測部303’およびPM計測部304’を図4に示したように配置しても問題はない。この場合、PM計測部304’が計測するPM値は、伝送路102の損失以外に、送信側のカプラ302と受信側のカプラ305の損失が含まれるので、AMP判別部402は、カプラ302,305での損失を考慮して伝送路損失を求める。例えば、カプラ302およびカプラ305の損失がそれぞれ3dBの場合、AMP判別部402は、PM値(PMt)とPM値(PMr)との差分から6dBを減算した値を伝送路損失とする。さらに、対向する伝送装置101との間で制御データによる通信を確立後、ユーザデータを含む光信号を送受信している場合、PM計測部304’は、制御データを含む光信号とユーザデータを含む光信号の合成波のPM値を計測する。一方、PM計測部303’は、制御データを含む光信号の計測は可能だが、ユーザデータを含む光信号の計測は難しいので、同じ条件で伝送路損失を求めることは難しい。そこで、例えばPM計測部304’に波長フィルタの機能を設けて、対向する伝送装置101の装置間通信ユニット202から送信される制御データを含む光信号のPM値を計測するようにしてもよい。これにより、伝送装置101は、制御データを含む光信号によって伝送路損失を求めることができる。
或いは、送信側のPM値(PMt)を図3に示したPM計測部303の位置で計測し、受信側のPM値(PMr)を図4に示したPM計測部304’の位置で計測するようにしてもよい。これにより、伝送装置101は、ユーザデータを含む光信号と制御データを含む光信号との同じ条件で差分を求めることができる。この場合、受信側の伝送装置101は、光信号の受信経路に挿入されるブロックを少なくすることができ、受信する光信号の品質低下を防止できる。
[装置制御ユニット205]
図3において、装置制御ユニット205は、PM値取得部401と、AMP(AMPlifier)判別部402と、SW(SWitch)制御部403とを有する。尚、装置制御ユニット205は、上記以外にも、伝送装置101全体を制御するための制御部やパラメータや計測値などを記憶するためのメモリを有する。
PM値取得部401は、アンプユニット201のPM計測部303から送信側のPM値(PMt)を取得する。そして、PM値取得部401は、自装置のPM値(PMt)を装置間通信ユニット202に出力する。装置間通信ユニット202は、装置制御ユニット205から入力するPM値(PMt)を制御データとする光信号を生成して、カプラ302およびPM計測部303を介して伝送路102に出力する。
AMP判別部402は、対向する送信側の伝送装置101で計測されたPM値(PMt)を装置間通信ユニット202から入力する。また、AMP判別部402は、受信側のPM値(PMr)をアンプユニット201のPM計測部304から入力する。そして、AMP判別部402は、対向する伝送装置101の送信側のPM値(PMt)と自装置の受信側のPM値(PMr)との差分を求める。ここで、送信側のPM値(PMt)と受信側のPM値(PMr)との差分は、伝送路102における損失(伝送路損失と称する)に相当する。尚、厳密には、送信側の伝送装置101で通信している光信号に当該光信号で計測したPM値(PMt)を載せることは難しい。このため、受信側の伝送装置101が比較するPM値(PMt)とPM値(PMr)は、同じ光信号に対応する計測値ではない。例えば、制御データを送信中に計測したPM値(PMt)は、次の制御データを送信する時に対向する伝送装置101に送信される。尚、伝送路102の状態が短時間で大きく変わることは少ないので、対向する送信側の伝送装置101のPM値(PMt)と受信側の伝送装置101のPM値(PMr)との計測の時間差は無視して差分を求めても問題はない。
そして、AMP判別部402は、送信側の伝送装置101のPM値(PMt)と受信側の伝送装置101のPM値(PMr)との差分が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。差分が閾値未満の場合(伝送路損失が小さい場合)、AMP判別部402は、アンプユニット201の光スイッチ306および光スイッチ308をa側に切り替えるように、SW制御部403に指令する。これにより、伝送路102が短距離で伝送路損失が小さい場合には、伝送装置101は、第1の受信アンプ307を通さずに、第2の受信アンプ309で受信する光信号を増幅する。逆に、差分が閾値以上の場合(伝送路損失が大きい場合)、AMP判別部402は、アンプユニット201の光スイッチ306および光スイッチ308をb側に切り替えるように、SW制御部403に指令する。これにより、伝送路102が長距離で伝送路損失が大きい場合には、伝送装置101は、第1の受信アンプ307を通して、第1の受信アンプ307と第2の受信アンプ309との2段階で受信する光信号を増幅する。
SW制御部403は、AMP判別部402が出力する指令に基づいて、光スイッチ306および光スイッチ308に切替信号を出力し、光スイッチ306および光スイッチ308をa側またはb側に切り替える。ここで、光スイッチ306および光スイッチ308は、連動して動作し、光スイッチ306がa側に切り替えられる場合は光スイッチ308もa側に切り替えられ、光スイッチ306がb側に切り替えられる場合は光スイッチ308もb側に切り替えられる。
このように、本実施形態に係る伝送装置101は、自装置から送信する光信号のPM値(PMt)を対向する受信側の伝送装置101に送信する。一方、受信側の伝送装置101は、対向する送信側の伝送装置101から受信する光信号のPM値(PMr)を計測すると共に、送信側の伝送装置101からPM値(PMt)を受信する。そして、受信側の伝送装置101の装置制御ユニット205は、送信側の伝送装置101から受信するPM値(PMt)と受信側で計測したPM値(PMr)とに基づいて、アンプユニット201の光スイッチ306および光スイッチ308を制御する。尚、各スイッチの制御方法は、後で詳しく説明する。
図5は、PM値を送受信する例を示す。尚、図5において、図1,図2および図3と同符号のブロックは、図1,図2および図3と同一又は同様の機能を有する。
図5において、送信側の伝送装置101(b)のPM計測部303で計測したPM値(PMt)は、装置制御ユニット205のPM値取得部401から装置間通信ユニット202に出力される。そして、送信側の伝送装置101(b)の装置間通信ユニット202は、PM値(PMt)を光信号に変換してカプラ302およびPM計測部303を介して伝送路102に出力する。一方、受信側の伝送装置101(a)のPM計測部304は、伝送路102から受信する光信号のPM値(PMr)を計測し、装置制御ユニット205のAMP判別部402に出力する。さらに、伝送路102から受信する光信号は、PM計測部304からカプラ305に入力され、光スイッチ306と装置間通信ユニット202とに分岐される。伝送装置101(a)の装置間通信ユニット202は、カプラ305から分岐された光信号に含まれる制御データから対向する伝送装置101(b)のPM値(PMt)を抽出して装置制御ユニット205のAMP判別部402に出力する。そして、伝送装置101(a)のAMP判別部402は、伝送装置101(b)のPM値(PMt)と自装置で計測したPM値(PMr)との差分が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。装置制御ユニット205は、判定結果に応じて、SW制御部403に光スイッチ306および光スイッチ308の切り替えを指令する。このようにして、装置制御ユニット205は、第1の受信アンプ307を分散補償ファイバ206および第2の受信アンプ309の前段に挿入して、受信する光信号の増幅を行うか否かを選択する。例えば、閾値が20dB、差分が26dBの場合(長距離の場合)、光スイッチ306および光スイッチ308はb側に切り替えられ、第1の受信アンプ307により光信号が増幅される。逆に、差分が18dBの場合(短距離の場合)、光スイッチ306および光スイッチ308はa側に切り替えられ、第1の受信アンプ307による光信号の増幅を行わず、カプラ305から出力される光信号は、分散補償ファイバ206に入力される。
このようにして、本実施形態に係る伝送システム100は、設置場所に応じて搭載する受信アンプを変更することなく、且つ、同じ伝送装置101で伝送路102の距離や状態に適した受信アンプを使用することができる。これにより、本実施形態に係る伝送システム100は、受信する光信号の品質劣化を防止することができる。尚、図5では、伝送装置101(b)が伝送装置101(a)にPM値(PMt)を送信して、伝送装置101(a)が自装置の光スイッチ306および光スイッチ308を切り替えて受信アンプを選択する例を示した。同様に、伝送装置101(a)が伝送装置101(b)にPM値(PMt)を送信して、伝送装置101(b)が自装置の光スイッチ306および光スイッチ308を切り替えて受信アンプを選択する。
また、上記の例では、伝送装置101は、受信アンプとして、第1の受信アンプ307と第2の受信アンプ309の2つのアンプを搭載したが、複数のアンプの組み合わせを切り替えるようにしてもよい。例えば、伝送装置101に3つの受信アンプを搭載して、受信側の伝送装置101は、1段のアンプ、2段のアンプおよび3段のアンプ、のように、伝送路102の伝送路損失に応じて受信アンプの段数を切り替えてもよい。
さらに、光スイッチ306のa側と光スイッチ308のa側との間に、第1の受信アンプ307とは特性が異なる第3の受信アンプを配置してもよい。
或いは、第2の受信アンプ309の前後に光スイッチを配置して、第2の受信アンプ309を使用するか否かを装置制御ユニット205が制御してもよい。
また、上記の例では、光信号の減衰が少なくなるように、光スイッチ306を第1の受信アンプ307の前に配置したが、光スイッチ306の代わりに光カプラを用いてもよい。
ここで、本実施形態に係る伝送システム100は、対向する伝送装置101との間で装置間の通信を確立する時に、伝送路102の伝送路損失を算出して受信アンプを選択する制御を行う。さらに、対向する伝送装置101との間で通信を確立後に、ユーザデータを含む光信号を送受信している時にも定期的にPM値(PMt)およびPM値(PMr)を計測して、受信アンプを選択する制御を自動的に行ってもよい。或いは、ユーザデータを含む光信号を送受信している時に自動的に受信アンプを選択する制御を行う動作モードと、自動制御を行わない動作モードとをユーザが選択できるようにしてもよい。
また、光スイッチ306および光スイッチ308を切り替える時に通信が一時的に切断されるという問題がある。そこで、対向する伝送装置101との間で通信を確立後、伝送装置101は、PM計測部304で受信する光信号を検出できない状態(信号断)になるまで受信アンプを切り替えないようにしてもよい。例えば、伝送路102での伝送路損失が閾値より大きい状態(長距離)で第1の受信アンプ307を使用中に、伝送路損失が閾値より小さい状態(短距離)に変化した場合でも、伝送装置101は、第1の受信アンプ307を継続して使用する。また、伝送路損失が閾値より小さい状態(短距離)から閾値より大きい状態(長距離)に変化した場合、装置制御ユニット205は、例えば、次の2つの場合に分けて光スイッチ306および光スイッチ308を制御する。装置制御ユニット205は、PM計測部304が受信する光信号を検出できる場合、第1の受信アンプ307への切り替えを行わず、PM計測部304が受信する光信号を検出できない場合(信号断)、第1の受信アンプ307への切り替えを行う。これにより、本実施形態に係る伝送システム100は、信号断になる場合は迅速に受信アンプの切り替えを行って通信を回復し、信号が受信できている場合は敢えて受信アンプの切り替えを行わないようにする。
[装置間通信ユニット202]
図6は、装置間通信ユニット202の一例を示す図である。図6において、装置間通信ユニット202は、受信側の回路として、受信アンプ(PreAMP:Pre AMPlifier)501と、制御データ受信部502と、受信PM値保持部503とを有する。そして、装置間通信ユニット202は、装置間通信を制御するOSC(Optical Supervisory Channel)制御部504と、送信側の回路として、送信PM値保持部505と、制御データ送信部506と、送信アンプ(PostAMP:Post AMPlifier)507とを有する。
受信アンプ501は、伝送路102を介して受信する制御データを含む光信号を増幅する。尚、制御データを含む光信号は、ユーザデータを含む光信号の波長とは異なる予め決められた専用の波長の信号であり、受信アンプ501は、この専用の波長の信号に適したアンプが用いられる。
制御データ受信部502は、受信アンプ501が出力する光信号を復調して、制御データを抽出する。尚、本実施形態では、制御データ受信部502は、制御データとしてPM値(PMt)を抽出する。
受信PM値保持部503は、制御データ受信部502が抽出した対向する伝送装置101から受信したPM値(PMt)を一時的に記憶するメモリである。
OSC制御部504は、本実施形態で用いるPM値の送受信だけでなく、伝送装置101間でアラームなどの制御データを送受信し、装置間の監視や制御を行う。
送信PM値保持部505は、装置制御ユニット205が出力するPM値(PMt)を一時的に記憶するメモリである。
制御データ送信部506は、送信PM値保持部505に保持されたPM値(PMt)やOSC制御部504が出力するアラームなどの制御データを光信号に変調する。
送信アンプ507は、制御データ送信部506が出力する制御データを含む光信号を増幅してカプラ302を介して伝送路102に送信する。
ここで、装置間通信ユニット202の送信アンプ507および受信アンプ501は、伝送路102の距離や状態に依らず、同じアンプが用いられる。これは、ユーザデータを含む光信号は、複数の波長の光信号が波長分割多重された広帯域の信号であるのに対して、制御データを送受信する光信号は1波なので、伝送装置101は、同じアンプを用いて安定した通信を行うことができるからである。
[アンプ切り替え処理]
図7は、アンプ切り替え処理の一例を示す。尚、図7に示したフローチャートは、主に受信側の伝送装置101で行われる処理である。また、送信側の伝送装置101は、予め設定された時間間隔で、PM値(PMt)を計測して、受信側の伝送装置101に定期的にPM値(PMt)を送信している。
ステップS101において、装置間通信ユニット202は、対向する伝送装置101との間で通信を確立する。
ステップS102において、装置制御ユニット205は、伝送路102の伝送路損失を算出する。尚、伝送路102の伝送路損失は、先に説明したように、送信側のPM値(PMt)と受信側のPM値(PMr)との差分により算出される。ここで、算出した伝送路損失は、履歴として装置制御ユニット205の内部のメモリなどに記憶される。
ステップS103において、装置制御ユニット205は、伝送路損失が予め設定された閾値未満であるか閾値以上であるかを判別する。そして、装置制御ユニット205は、伝送路損失が閾値未満の場合はステップS104の処理に進み、伝送路損失が閾値以上の場合はステップS105の処理に進む。
ステップS104において、装置制御ユニット205は、アンプユニット201を短距離用の受信アンプ(PreAMP)設定にする。ここで、短距離用の受信アンプ設定は、図3に示した光スイッチ306および光スイッチ308がa側に切り替えられ、第1の受信アンプ307を使用しない状態である。
ステップS105において、装置制御ユニット205は、アンプユニット201を長距離用の受信アンプ(PreAMP)設定にする。ここで、長距離用の受信アンプ設定は、図3に示した光スイッチ306および光スイッチ308がb側に切り替えられ、第1の受信アンプ307を使用する状態である。
ステップS106において、装置制御ユニット205は、受信アンプの切り替えを常に自動的に実行する動作モードに設定されているか否かを判別する。そして、装置制御ユニット205は、自動的に実行する動作モードに設定されている場合はステップS107の処理に進み、自動的に実行する動作モードに設定されていない場合はステップS113の処理に進む。
ステップS107において、装置制御ユニット205は、伝送路102の伝送路損失を監視する。例えば、装置制御ユニット205は、ステップS102と同様に、送信側のPM値(PMt)と受信側のPM値(PMr)との差分を算出して、伝送路損失を監視する。
ステップS108において、装置制御ユニット205は、前回、計測された伝送路損失と、ステップS107で算出した最新の伝送路損失とを比較する。そして、装置制御ユニット205は、伝送路損失の差が予め設定された閾値未満の場合は変動無し、伝送路損失の差が予め設定された閾値以上の場合は変動有り、と判断する。装置制御ユニット205は、伝送路損失の変動が有った場合はステップS109の処理に進み、伝送路損失の変動が無かった場合はステップS107の処理に戻る。
ステップS109において、装置制御ユニット205は、アンプユニット201が短距離用の受信アンプ設定になっているか否かを判別する。そして、装置制御ユニット205は、アンプユニット201が短距離用の受信アンプ設定になっている場合はステップS110の処理に進み、アンプユニット201が短距離用の受信アンプ設定になっていない場合はステップS111の処理に進む。
ステップS110において、装置制御ユニット205は、伝送路損失が予め設定された閾値以上であるか否かを判別する。そして、装置制御ユニット205は、伝送路損失が閾値以上の場合はステップS112の処理に進み、伝送路損失が閾値未満の場合はステップS108の処理に戻る。
ステップS111において、装置制御ユニット205は、伝送路損失が予め設定された閾値未満であるか否かを判別する。そして、装置制御ユニット205は、伝送路損失が閾値未満の場合はステップS112の処理に進み、伝送路損失が閾値以上の場合はステップS108の処理に戻る。
ステップS112において、装置制御ユニット205は、アンプユニット201の受信アンプ設定を切り替える。例えば、装置制御ユニット205は、現在の設定が短距離用の受信アンプ設定の場合は長距離用の受信アンプ設定に切り替え、現在の設定が長距離用の受信アンプ設定の場合は短距離用の受信アンプ設定に切り替える。
ステップS113において、装置制御ユニット205は、PM計測部304により、伝送路102から受信する光信号の有無を検出し、光信号が検出できない状態(信号断)であるか否かを判別する。そして、装置制御ユニット205は、信号断である場合はステップS102の処理に戻り、信号断ではない場合はステップS113の処理で待機する。尚、装置制御ユニット205は、ステップS113の処理で待機中も伝送装置101全体の処理を行っており、信号断を検出した時にステップS102からステップS106までの処理を行う。
このようにして、本実施形態に係る伝送システム100は、送信側の伝送装置101と受信側の伝送装置101とが装置間の通信を確立する時に、伝送路102の伝送路損失を計測し、アンプユニット201の受信アンプを設定する。また、装置制御ユニット205は、受信アンプの切り替えを常に自動的に実行する動作モードに設定されている場合、装置間の通信の確立後も常に伝送路損失を計測し、伝送路損失が変動した時に受信アンプの切り替えを行う。これにより、受信側の伝送装置101は、伝送路102の距離や状態に適した受信アンプを使用することができる。
[変形例1]
図7の例では、装置制御ユニット205は、受信アンプの切り替えを常に自動的に実行する動作モードに設定されている場合、ステップS111およびステップS112で長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定に切り替えていた。ところが、光スイッチ306および光スイッチ308を切り替える時に通信が一時的に切断されるので、ユーザは光信号の品質が少し劣化しても長距離用の受信アンプ設定で通信を継続することを望む場合がある。
そこで、本変形例1では、装置制御ユニット205は、伝送路損失が閾値未満であった場合でも、直ぐに長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定に切り替えを行わない。例えば、図7において、装置制御ユニット205は、ステップS108、ステップS109およびステップS111の処理を複数回実行する。そして、装置制御ユニット205は、各回の伝送路損失が閾値未満であった場合に、長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定に切り替える処理を行う。
図8は、アンプ切り替え処理の他の例を示す。尚、図8のフローチャートにおいて、図7と同符号のステップは、図7と同一又は同様の処理を行う。図7と図8の違いは、ステップS111とステップS112との間に、ステップS201が設けられていることである。
ステップS201において、装置制御ユニット205は、ステップS108、ステップS109およびステップS111の処理を2回連続して行ったか否かを判別する。そして、装置制御ユニット205は、2回連続して処理を行っていない場合はステップS108の処理に戻り、2回連続して処理を行った場合はステップS112の処理に進む。これにより、伝送路損失が変動し長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定に直ぐに切り替えることが無くなり、通信が頻繁に切断されることが無くなる。尚、ここでは、2回連続処理としたが、3回以上であってもよい。
このように、本変形例1では、装置制御ユニット205は、ステップS108、ステップS109およびステップS111の処理を複数回行った場合に、長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定に切り替える。これにより、伝送装置101は、一時的な伝送路102の伝送路損失の変動で受信アンプが切り替わることを防止できる。尚、ステップS201と同様の処理をステップS110とステップS112との間に設けてもよい。但し、長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定への切り替えは、通信品質は劣化しても信号断にはならないので、信号断が発生する受信アンプの切り替えは頻繁に行わないようにするのが望ましい。そこで、装置制御ユニット205は、例えば、長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定への切り替えを直ぐに行わないように制御し、短距離用の受信アンプ設定から長距離用の受信アンプ設定への切り替えを直ぐに行うように制御する。
また、長距離用の受信アンプ設定時に伝送路損失が閾値未満の状態に変動した場合、装置制御ユニット205は長距離用の受信アンプ設定を予め設定された時間だけ維持するようにしてもよい。そして、装置制御ユニット205は、予め設定された時間が経過した時に、長距離用の受信アンプ設定から短距離用の受信アンプ設定への切り替えを行い、この時間中に1回でも伝送路損失が閾値以上になった場合は、受信アンプの切り替えを行わない。これにより、伝送装置101は、一時的な伝送路102の伝送路損失の変動で受信アンプが切り替わることを防止できる。
以上、説明したように、本実施形態に係る伝送システム100、伝送装置101、および受信レベル調整方法は、伝送装置101の設置場所に依らず、同じ伝送装置101で伝送路102の距離や状態に適した受信アンプを使用することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・伝送システム;101(a),101(b)・・・伝送装置;102・・・伝送路;201・・・アンプユニット;202・・・装置間通信ユニット;203・・・DMUX/MUX;204・・・送受信部;205・・・装置制御ユニット;206・・・分散補償ファイバ;214(a),214(b),214(c)・・・送受信器;301・・・送信アンプ;302・・・カプラ;303・・・PM計測部;304・・・PM計測部;305・・・カプラ;306・・・光スイッチ;307・・・第1の受信アンプ;308・・・光スイッチ;309・・・第2の受信アンプ;401・・・PM値取得部;402・・・AMP判別部;403・・・SW制御部;501・・・受信アンプ;502・・・制御データ受信部;503・・・受信PM値保持部;504・・・OSC制御部;505・・・送信PM値保持部;506・・・制御データ送信部;507・・・送信アンプ

Claims (12)

  1. 伝送路を介して接続される伝送装置間で光信号を送受信する伝送システムにおいて、
    前記伝送装置は、
    前記伝送路に送信する光信号の品質を示す送信品質値を計測する送信側計測部と、
    前記送信側計測部により計測された前記送信品質値を対向する前記伝送装置との間で送受信する装置間通信部と、
    前記伝送路を介して受信する光信号を増幅する複数の受信アンプと、
    前記複数の受信アンプの組み合わせを選択する切替部と、
    前記伝送路を介して受信する光信号の品質を示す受信品質値を計測する受信側計測部と、
    前記受信側計測部により計測された前記受信品質値と対向する前記伝送装置から受信する前記送信品質値とに基づいて伝送路損失を算出し、前記伝送路損失に応じて前記切替部を制御する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値以上の状態から閾値未満の状態に変化した場合であっても、予め設定された回数の前記変化を検出した時または前記変化した状態が予め設定された時間だけ継続した時、の少なくとも1つの切替条件に合致しない場合は、前記切替部の制御を行わない
    ことを特徴とする伝送システム。
  2. 請求項1に記載の伝送システムにおいて、
    前記複数の受信アンプは、第1の受信アンプと、第2の受信アンプとを有し、
    前記切替部は、前記第1の受信アンプが増幅する前の第1の光信号または前記第1の受信アンプが増幅した後の第2の光信号を選択し、
    前記第1の受信アンプは、前記伝送路を介して受信する前記第1の光信号を増幅し、
    前記第2の受信アンプは、前記切替部により選択された前記第1の光信号または前記第2の光信号を増幅する
    ことを特徴とする伝送システム。
  3. 請求項2に記載の伝送システムにおいて、
    前記制御部は、
    前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値未満の場合に、前記切替部により前記第1の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力し、
    前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値以上の場合に、前記切替部により前記第2の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力する
    ことを特徴とする伝送システム。
  4. 請求項3に記載の伝送システムにおいて、
    前記制御部は、前記切替条件に合致しない場合は、前記切替部により前記第2の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力し、少なくとも1つの前記切替条件に合致する場合は、前記切替部により前記第1の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力する
    ことを特徴とする伝送システム。
  5. 伝送路に送信する光信号の品質を示す送信品質値を計測する送信側計測部と、
    前記送信側計測部により計測された前記送信品質値を対向する伝送装置との間で送受信する装置間通信部と、
    前記伝送路を介して受信する光信号を増幅する複数の受信アンプと、
    前記複数の受信アンプの組み合わせを選択する切替部と、
    前記伝送路を介して受信する光信号の品質を示す受信品質値を計測する受信側計測部と、
    前記受信側計測部により計測された前記受信品質値と対向する前記伝送装置から受信する前記送信品質値とに基づいて伝送路損失を算出し、前記伝送路損失に応じて前記切替部を制御する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値以上の状態から閾値未満の状態に変化した場合であっても、予め設定された回数の前記変化を検出した時または前記変化した状態が予め設定された時間だけ継続した時、の少なくとも1つの切替条件に合致しない場合は、前記切替部の制御を行わない
    ことを特徴とする伝送装置。
  6. 請求項5に記載の伝送装置において、
    前記複数の受信アンプは、第1の受信アンプと、第2の受信アンプとを有し、
    前記切替部は、前記第1の受信アンプが増幅する前の第1の光信号または前記第1の受信アンプが増幅した後の第2の光信号を選択し、
    前記第1の受信アンプは、前記伝送路を介して受信する前記第1の光信号を増幅し、
    前記第2の受信アンプは、前記切替部により選択された前記第1の光信号または前記第2の光信号を増幅する
    ことを特徴とする伝送装置。
  7. 請求項6に記載の伝送装置において、
    前記制御部は、
    前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値未満の場合に、前記切替部により前記第1の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力し、
    前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値以上の場合に、前記切替部により前記第2の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力する
    ことを特徴とする伝送装置。
  8. 請求項7に記載の伝送装置において、
    前記制御部は、前記切替条件に合致しない場合は、前記切替部により前記第2の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力し、少なくとも1つの前記切替条件に合致する場合は、前記切替部により前記第1の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力する
    ことを特徴とする伝送装置。
  9. 伝送路を介して接続される伝送装置間で光信号を送受信する伝送システムで用いる受信レベル調整方法において、
    送信側の前記伝送装置は、前記伝送路に送信する光信号の品質を示す送信品質値を計測して、前記送信品質値を受信側の前記伝送装置に送信し、
    受信側の前記伝送装置は、送信側の前記伝送装置から受信する光信号の品質を示す受信品質値を計測して、前記受信品質値と送信側の前記伝送装置から受信した前記送信品質値とに基づいて伝送路損失を算出し、前記伝送路損失が予め設定された閾値以上の状態から閾値未満の状態に変化した場合であっても、予め設定された回数の前記変化を検出した時または前記変化した状態が予め設定された時間だけ継続した時、の少なくとも1つの切替条件に合致しない場合に、前記伝送路を介して受信する光信号を増幅する複数の受信アンプの組み合わせを切り替える制御を行わない
    ことを特徴とする受信レベル調整方法。
  10. 請求項9に記載の受信レベル調整方法において、
    前記複数の受信アンプは、第1の受信アンプと、第2の受信アンプとを有し、
    受信側の前記伝送装置は、前記伝送路を介して受信する光信号を増幅する第1の受信アンプが増幅前の第1の光信号または前記第1の受信アンプが増幅後の第2の光信号を前記伝送路損失に応じて選択し、選択された前記第1の光信号または前記第2の光信号を第2の受信アンプで増幅する
    ことを特徴とする受信レベル調整方法。
  11. 請求項10に記載の受信レベル調整方法において、
    前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値未満の場合に、前記第1の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力し、前記伝送路の前記伝送路損失が予め設定された閾値以上の場合に、前記第2の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力する
    ことを特徴とする受信レベル調整方法。
  12. 請求項11に記載の受信レベル調整方法において、
    前記切替条件に合致しない場合は、前記第2の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力し、少なくとも1つの前記切替条件に合致する場合は、前記第1の光信号を選択して前記第2の受信アンプに出力する
    ことを特徴とする受信レベル調整方法。
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