JP5940348B2 - 押進装置 - Google Patents

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Description

被支持体を押圧又は押進する押進装置に関する。
ねじ送り機構は、工作機械における加工対象物の位置決め、測定装置における測定対象物の位置決め又は半導体製造装置における加工対象物の位置決め等に用いられている。
また、ねじ送り機構は、高負荷下においても位置ずれが起こりにくいという利点があることから、加工対象物等を押圧又は押進する装置としても用いられている。
例えば、ねじ送り機構を利用して材料粉末を押圧して粉末成形品を成形する装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−266752号公報
特許文献1等に開示された装置においては、加工対象物等に対する押圧力又は押進力を増大するには、ねじ軸を大径化したり、ねじ軸を回転させるモータ等を高トルク化する手法が採られている。
しかしながら、ねじ軸の大径化やモータ等の高トルク化による解決手法では、装置の大型化・重量化・高コスト化、さらにランニングコストの上昇等を招いてしまうという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、装置の大型化等を招くことなく、押圧力又は押進力の増大化を図ることができる押進装置を提案することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明の実施形態に係る押進装置は、第一送り機構部と、前記第一送り機構部に対して平行配置された第二送り機構部と、前記第二送り機構部に対して直列配置されると共に、前記第一送り機構部及び前記第二送り機構部よりも推力が大きい変位アクチュエータと、を備え、前記第一送り機構部と前記第二送り機構部の一方又は両方で被支持体を支持しつつ、前記変位アクチュエータを伸縮させて前記被支持体を押圧又は押進することを特徴とする。
本発明では、装置の大型化等を招くことなく、押圧力又は押進力の増大化を図ることができる押進装置を実現できる。
本発明の第一実施形態に係る押進装置の概略構成を示す概念図である。 本発明の第一実施形態に係る押進装置の動作を示す図である。 図2に続く動作を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る押進装置を示す概略図である。 本発明の第二実施形態に係る押進装置でワークを押進押圧した実験結果を示す図である。
〔推力と保持力の関係〕
送り機構は、モーター等の回転駆動源が発生する駆動トルクを、送りねじ軸及びナットを介して、推力へと変換する機構である。
送り機構は、ナットに外力が負荷が与えられたとしても、送りねじ軸が回転しないことによりその位置を保持し続けることが出来るという特徴がある。位置を保持し続ける力を保持力という。
送り機構の推力と保持力は、主に送りねじ軸装置自体の機械的性質に依存する。さらに、送り機構の推力は、送りねじ軸を回転させるモーター等の回転駆動源のトルクにも依存する。
送り機構は、推力よりも保持力の方が大きいことが知られている。推力と保持力の差が小さいと言われている送りねじ軸装置においても、推力に対して保持力は1.5倍以上ある。特に、送りねじ軸としてすべりねじ軸を用いた送り機構の場合には、推力と保持力の差が大きい。このため、ねじ有効径が小さい(細い)すべりねじ軸を用いた送り機構であっても、大きな保持力を有している。
〔第一実施形態(基本構造)〕
図1は、本発明の第一実施形態に係る押進装置1の概略構成を示す概念図である。
押進装置1は、被支持体Wに対して押圧力又は押進力を与える装置である。
押進装置1は、第一送り機構部10と、第一送り機構部10に対して平行配置された第二送り機構部20と、第二送り機構部20に対して直列配置された変位アクチュエータ30と、を備える。
第一送り機構部10は、ねじ軸11、ねじ軸11に螺合するナット12及びねじ軸11の一端に連結されて、ねじ軸11を回転駆動するモーター13を備える。
第二送り機構部20は、ねじ軸21、ねじ軸21に螺合するナット22及びねじ軸21の一端に連結されて、ねじ軸21を回転駆動するモーター23を備える。
変位アクチュエータ30は、ナット22の先端に固定される。つまり、変位アクチュエータ30は、第二送り機構部20に対して直列配置される。また、変位アクチュエータ30は、第一送り機構部10に対して並列配置される。
変位アクチュエータ30は、第一送り機構部10及び第二送り機構部20よりも推力が大きい。変位アクチュエータ30は、第一送り機構部10及び第二送り機構部20よりも変位量(ストローク)が小さい。
変位アクチュエータ30は、例えば、圧電(圧歪)素子、磁歪素子、形状記憶素子又は熱動素子等の固体アクチュエーターを用いることができる。変位アクチュエータ30は、固体アクチュエーターに限らず、油圧(液圧)アクチュエーターであってもよい。
第一送り機構部10のねじ軸11及びモーター13と、第二送り機構部20のねじ軸21及びモーター23とは、定盤等のベース部材(不図示)に固定される。
第一送り機構部10のナット12と、第二送り機構部20のナット22とにより被支持体Wを支持する。第二送り機構部20のナット22は、変位アクチュエータ30を介して、被支持体Wを間接的に支持する。
〔基本動作〕
次に、押進装置1の動作について説明する。
図2は、本発明の第一実施形態に係る押進装置1の動作を示す図である。図3は、図2に続く動作を示す図である。
(A)第一工程(初期段階)
最初に、図2(a)に示すように、第二送り機構部20のモーター23を駆動して、ナット22を移動させて被支持体Wに押付ける。そして、ナット22を被支持体Wに押付けたら、モーター23の駆動を止める。
これにより、第二送り機構部20は、被支持体Wを支持する。
仮に、モーター13の駆動を停止したとしても、第二送り機構部20は、被支持体Wを支持できる。第二送り機構部20のねじ軸21の保持力が被支持体Wからの反力よりも大きいからである。
ここで、第一工程においては、図2(a)に示すように、第一送り機構部10と第二送り機構部20により被支持体Wを同時に支持してもよい。つまり、第一送り機構部10のモーター13も駆動して、ナット12を所定の距離だけ移動させて被支持体Wに押付ける。そして、ナット12を被支持体Wに押付けたら、モーター13の駆動を止める。
これにより、第一送り機構部10及び第二送り機構部20は、被支持体Wを支持する。
仮に、モーター13,23の駆動を停止したとしても、第一送り機構部10及び第二送り機構部20は、被支持体Wを支持できる。第一送り機構部10のねじ軸11の保持力及び第二送り機構部20のねじ軸21の保持力がそれぞれ被支持体Wからの反力よりも大きいからである。
(B)第二工程
次に、図2(b)に示すように、変位アクチュエータ30を駆動して所定の距離を伸長させる。つまり、第一送り機構部10及び第二送り機構部20の送り方向に向けて、変位アクチュエータ30を変位(正変位)させる。
これにより、被支持体Wは、送り方向に向けて移動する。つまり、被支持体Wは、変位アクチュエータ30に押進(押圧)される。
なぜなら、変位アクチュエータ30の推力は、第二送り機構部20のみの推力、または第一送り機構部10及び第二送り機構部20の推力よりも大きい。加えて、被支持体Wからの反力は、第二送り機構部20(ねじ軸21)の保持力よりも小さい。このため、変位アクチュエータ30は、被支持体Wの反力に逆らって、被支持体Wを押進(押圧)する。
変位アクチュエータ30により被支持体Wが押進(押圧)されると、被支持体Wは、第一送り機構部10から離間する。
したがって、被支持体Wは、変位アクチュエータ30を介して第二送り機構部20のみにより支持される。
(C)第三工程
次に、図2(c)に示すように、第一送り機構部10により被支持体Wを支持する。つまり、第一送り機構部10のモーター13を駆動して、ナット12を所定の距離だけ移動させて被支持体Wに押付ける。そして、ナット12を被支持体Wに押付けたら、モーター13の駆動を止める。
これにより、第一送り機構部10及び第二送り機構部20は、負荷のない状態で稼動して被支持体Wを支持する。このため、モーター13,23は、小さな出力のものでよい。
(D)第四工程
次に、図3(a)に示すように、変位アクチュエータ30を駆動して所定の距離を縮長させる。つまり、第一送り機構部10及び第二送り機構部20の送り方向とは反対の方向に向けて、変位アクチュエータ30を変位(負変位)させる。
変位アクチュエータ30が縮長すると、第二送り機構部20及び変位アクチュエータ30は、被支持体Wから離間する。
これにより、被支持体Wは、第一送り機構部10のみにより支持される。第一送り機構部10(ねじ軸11)の保持力が被支持体Wからの反力よりも大きいので、被支持体Wは移動せずに同一位置に留まる。
(E)第五工程
最後に、図3(b)に示すように、第二送り機構部20により被支持体Wを支持する。つまり、第二送り機構部20のモーター23を駆動して、ナット22を所定の距離だけ移動させて被支持体Wに押付ける。そして、ナット22を被支持体Wに押付けたら、モーター23の駆動を止める。
これにより、第一送り機構部10及び第二送り機構部20は、被支持体Wを支持する。
第五工程は、第一工程において第一送り機構部10及び第二送り機構部20により被支持体Wを支持したときと同じ状態である。つまり、第五工程は、第一工程に戻ったことを意味する。
すなわち、第二送り機構部20のモーター23を駆動して、ナット22を所定の距離だけ移動させて、被支持体Wに押付ける。そして、ナット22を被支持体Wに押付けたら、モーター23の駆動を止める。
この場合においても、第一送り機構部10及び第二送り機構部20は、負荷のない状態で稼動して被支持体Wを支持する。このため、モーター13,23は、小さな出力のものでよい。
さらに、押進装置1は、第五工程(第一工程)から第二工程、第三工程、第四工程へと再度動作する。つまり、押進装置1は、第一工程(第五工程)から第四工程を繰り返す。これにより、被支持体Wは、押進装置1に押進(押圧)されて、移動する(圧縮される)。
以上説明したように、押進装置1は、送り機構(第一送り機構部10、第二送り機構部20)の推力と保持力の差を利用して、被支持体Wに対して、送り機構の推力よりも大きな押圧力又は押進力を与えるものである。
すなわち、押進装置1は、第一送り機構部10及び第二送り機構部20の推力及び保持力と変位アクチュエータ30の推力を組み合わせる。これにより、押進装置1は、第一送り機構部10及び第二送り機構部20のみの場合よりも大きな推力を得て、被支持体Wを押圧(押進)する。
また、押進装置1は、変位アクチュエータ30の変位量と第一送り機構部10及び第二送り機構部20の送り量を組み合わせる。これにより、押進装置1は、変位アクチュエータ30のみの場合よりも大きな送り量(変位量)を得て、被支持体Wを押進(押圧)する。
ねじ軸11,21の推力を高める場合は、ねじ軸11,21はピッチが大きく、リード角も大きくするとよい。例えば、ねじ軸11,21は、一条ねじ、ピッチが大きいものを用いることができる。
ねじ軸11,21は、機械的強度が小さく、ねじ有効径が小さくてもよい。また、モーター13,23は、低トルクしか発生できないものであってもよい。
一方、ねじ軸11,21の保持力を高める場合は、ねじ軸11,21は、ピッチが細かく、リード角が小さくするとよい。例えば、ねじ軸11,21は、複数条ねじ、細目ねじを用いることができる。
また、ねじ軸11,21の歯の形状として、斜面の傾きが非対称である鋸歯ねじを用いてもよい。すなわち、第一送り機構部10及び第二送り機構部20の送り方向には抵抗が小さく、反対方向には抵抗が大きいねじ歯形状である。
また、押進装置1は、ねじ軸11,21のねじ有効径が比較的小さくても、同等の推力を発生する送り機構に比べて、装置の小型化を実現できる。言い換えれば、同等の大きさの送り機構にくらべて、高い推力を発生することができる。
上述した基本動作では、第一送り機構部10、第二送り機構部20及び変位アクチュエータ30を段階的に動作させる場合について説明した。しかし、第一送り機構部10、第二送り機構部20及び変位アクチュエータ30を連続的に動作させてもよい。
すなわち、第一送り機構部10のモーター13と第二送り機構部20のモーター23を常に駆動(一定トルク制御)して、被支持体Wを支持する。つまり、ナット12,22を被支持体Wに常に押付ける。この状態において、変位アクチュエータ30を駆動して伸縮(振幅)させる。これにより、上述した第一工程(第五工程)から第四工程が繰り返されることになる。
この場合には、第二工程と第三工程が一体となる。変位アクチュエータ30の伸長により被支持体Wを押進(押圧)すると同時に、被支持体Wの移動に伴って第一送り機構部10のナット12が被支持体Wを支持しつつ移動する。
また、第四工程と第五工程(第一工程)が一体となる。変位アクチュエータ30の縮長により被支持体Wから離間しようとすると同時に、変位アクチュエータ30の縮長の分だけ第二送り機構部20のナット22が被支持体Wに近づきながら支持し続ける。
このように、第一送り機構部10、第二送り機構部20及び変位アクチュエータ30を連続的に動作させることにより、押進装置1は、第一工程(第五工程)から第四工程を繰り返す。これにより、被支持体Wは、押進装置1に押進(押圧)されて、移動する(圧縮される)。
変位アクチュエータ30の駆動方法としては、パルス波制御、三角波制御、正弦波制御などを用いることができる。変位アクチュエータ30の伸縮(振幅)は、規則的の場合に限らず、不規則であってもよい。伸縮量(振幅量)も均一の場合に限らず、不均一であってもよい。つまり、変位アクチュエータ30は、伸長と縮長を繰り返すように伸縮(振幅)すればよい。
第一送り機構部10のモーター13及び第二送り機構部20のモーター23には、直流モーターを用いることができる。モーター13及びモーター23をシーケンサー制御により個別に駆動してもよいし、シーケンサー制御をせずに同時に駆動してもよい。
直流モーターは、安価であると共に一定の入力電流に対して一定のトルクを出力するので、装置の簡素化、低価格化が可能な点で好適である。直流モーターに代えて、ステッピングモーターなどを用いてもよい。
なお、第一送り機構部10及び第二送り機構部20では、摩擦等によりモーター13,23に負荷がかかる可能性がある。そこで、モーター13,23には、この摩擦等の負荷以上のトルクを発生するものを用いる。
押進装置1の用途は、重量物の移動、土地や岩石の掘削、切削等の金属加工、各種プレス加工等である。つまり、被支持体Wは、重量物、岩盤・岩石、金属材料・樹脂材料など様々なものが挙げられる。
〔第二実施形態〕
図4は、本発明の第二実施形態に係る押進装置100を示す概略図である。
押進装置100は、第一ねじ送り機構部110、第二ねじ送り機構部120及び圧電素子130等を備える。
第一ねじ送り機構部110は、第一送り機構部10に相当する。第二ねじ送り機構部120は、第二送り機構部20に相当する。圧電素子130は、変位アクチュエータ30に相当する。
第一ねじ送り機構部110は、ねじ軸111A,111B、ナット112A,112B、モーター113、プーリー114A,114B、タイミングベルト115、ナット連結板116等を備える。
ねじ軸111A,111Bは、平行配置される。ねじ軸111A,111Bのそれぞれの両端側には軸受(不図示)が配置される。軸受は、ベース部材141に固定される。
ナット112Aはねじ軸111Aに螺合配置され、ナット112Bはねじ軸111Bに螺合配置される。ナット112A,112Bは、ねじ軸111A,111Bの軸方向において同一位置に配置される。
ねじ軸111A,111B及びナット112A,112Bは、鉄鋼材料等から形成される。
モーター113は、ねじ軸111Aの後端に、カップリング118を介して連結されると共に、ベース部材141に固定される。
プーリー114Aはねじ軸111Aの後端側に嵌合配置され、プーリー114Bはねじ軸111Bの後端側に嵌合配置される。タイミングベルト115は、プーリー114A,114Bの間に架け渡される。プーリー114A,114Bは、同一形状である。
ナット連結板116は、鉄鋼材料等から形成された板形部材であり、ナット112A,112Bのそれぞれの先端に固定される。ナット連結板116は、ねじ軸111A,111Bに対して直交する先端面116sを有する。また、ナット連結板116は、ねじ軸111A,111Bに対して非接触である。
第一ねじ送り機構部110は、モーター113を回転駆動することにより、ねじ軸111Aを直接回転させて、ナット112Aを前進させる。同時に、プーリー114A,114B及びタイミングベルト115を介して、ねじ軸111Bを回転させて、ナット112Bを前進させる。これにより、ナット連結板116は、先端面116sの姿勢を維持しつつ前進する。
第二ねじ送り機構部120は、ねじ軸121、ナット122、モーター123、圧電素子支持箱124、リニアガイド(不図示)を備える。
ねじ軸121は、ねじ軸111A,111Bに対して平行配置される。また、ねじ軸121は、ねじ軸111A,111Bの間に配置される。ねじ軸121の後端側には軸受(不図示)が配置される。軸受は、ベース部材141に固定される。
ナット122はねじ軸121に螺合配置される。ナット122は、ねじ軸111A,111B,121の軸方向においてナット112A,112Bよりも後方側に配置される。
ねじ軸121及びナット122は、鉄鋼材料等から形成される。
モーター123は、ねじ軸121の後端に、カップリング128を介して連結されると共に、ベース部材141に固定される。
圧電素子支持箱124は、鉄鋼材料等から形成された箱形部材であり、ナット122の先端に固定される。圧電素子支持箱124は、ねじ軸121に対して直交する先端面124sを有する。また、圧電素子支持箱124は、ねじ軸121に対して非接触である。
リニアガイドは、圧電素子支持箱124の底面とベース部材141の間に配置される。
第二ねじ送り機構部120は、モーター123を回転駆動することにより、ねじ軸121を直接回転させて、ナット122を前進させる。これにより、圧電素子支持箱124は、先端面124sの姿勢を維持しつつ前進する。
圧電素子130は、圧電素子支持箱124の先端面124sに接着剤を用いて固定される。したがって、圧電素子130は、モーター123を回転駆動することにより、ナット122と共に移動する。
ナット連結板116の中央には、貫通孔116hが形成される。貫通孔116hには、圧電素子130が挿通される。ナット連結板116の先端面116sよりも圧電素子130の先端面130sが先端側(ワーク側)に突出したり、後方側(モータ側)に引込んだりできる。また、先端面116sと先端面130sを同一平面内に配置(一致)させることもできる。
また、押進装置100は、ナット連結板116及び圧電素子130よりも先端側に配置された押圧板142を備える。
押圧板142は、ナット連結板116(先端面116s)及び圧電素子130(先端面130s)に対して平行な板形部材である。押圧板142は、リニアガイド143A,143Bを介してベース部材141に対して軸方向に移動可能に配置される。
このため、押圧板142は、ナット連結板116や圧電素子130に後方側から押圧されると前進する。
また、押進装置100は、押圧板142よりも先端側においてベース部材141に対して固定されたワーク支持板144を備える。ワーク支持板144と押圧板142の間には、ワークWAが配置される。ワークWAは、被支持体Wに該当する。
さらに、押進装置100は、押圧板142の位置を計測する位置センサ150を備える。位置センサ150の検出結果は、不図示の制御部に送られる。制御部は、位置センサ150の検出結果と外部からの位置指令に基づいて、モーター113,123及び圧電素子130を位置制御する。なお、モーター113,123及び圧電素子130には、不図示の駆動部を介して制御部に接続される。
図5は、本発明の第二実施形態に係る押進装置100でワークWAを押進押圧した実験結果を示す図である。
実験条件は、以下の通りである。
ねじ軸111A,111B,121及びナット112A,112B,122は、ねじ有効径:9mm、ねじ部摩擦係数:0.15、ねじ山の半角:30°、リード角:0.005°である。
モーター113,123は、DCモータであり、最大トルク:25mN・m/Aを発生する。
圧電素子130は、一辺が10mmの正方形で、長さ20mmである。最大変位:18μm、発生応力:3500Nである。
第一ねじ送り機構部110及び第二ねじ送り機構部120の合計推力を約25N(2.5kgf)に設定した。モーター113,123を常時駆動した。
圧電素子130を振幅±5.0μm、周波数1.0Hzの正弦波で振幅駆動した。
ワークWAから押圧板142に対する反力を約30N(3.0kgf)に設定した。ワークWAとして圧縮バネを用いた。ワークWAからの反力は、第一ねじ送り機構部110及び第二ねじ送り機構部120の合計推力よりも大きい。
すなわち、第一ねじ送り機構部110のモーター113と第二ねじ送り機構部120のモーター123を常に駆動して、ワークWAをワーク支持板144と押圧板142の間で挟持(支持)する。そして、この状態において、圧電素子130を正弦波駆動により振幅させた。
図5に示すように、圧電素子130を正弦波駆動により振幅させると、位置センサ150により計測させる押圧板142の位置が徐々にワーク支持板144に向かって進行する。また、押圧板142の位置変化は、圧電素子130の振幅の周期に一致(同期)する。
このように、押進装置100においては、ワークWAからの反力が第一ねじ送り機構部110及び第二ねじ送り機構部120の合計推力よりも大きい場合であっても、その合計推力よりも大きな力(圧電素子130の推力)をワークWAに与えることができる。この際、第一ねじ送り機構部110及び第二ねじ送り機構部120の保持力でワークWAからの反力を支持することにより、ワークWAを押圧又は押進することができる。
また、押進装置100は、ワークWAの変位(押圧板142の位置)を位置センサ150により計測してフィードバック制御を行うことにより、ワークWAの精密位置決めもできる。
以上説明したように、押進装置1,100は、変位アクチュエータ30,圧電素子130の変位量と第一,第二送り機構部10,20、第一,第二ねじ送り機構部110,120の送り量を組み合わせることにより、第一,第二送り機構部10,20、第一,第二ねじ送り機構部110,120のみの場合よりも大きな推力を得て、被支持体W,ワークWAを押圧、押進できる。
また、変位アクチュエータ30,圧電素子130ののみの場合よりも大きな送り量(変位量)を得て、被支持体W,ワークWAを押圧、押進できる。
上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
第一,第二送り機構部10,20、第一,第二ねじ送り機構部110,120は、並列配置される場合に限らない。第一,第二送り機構部10,20、第一,第二ねじ送り機構部110,120が同軸上に配置される場合であってもよい。
すなわち、第一送り機構部10,第一ねじ送り機構部110と第二送り機構部10,第二ねじ送り機構部120が平行に配置される場合であれば、並列配置、同軸配置のいずれであってもよい。
第二送り機構部20,第二ねじ送り機構部120の先端に、変位アクチュエータ30,圧電素子130を配置する場合に限らない。変位アクチュエータ30,圧電素子130を第二送り機構部20,第二ねじ送り機構部120の後端側に配置してもよい。
第一送り機構部10,第一ねじ送り機構部110に対して、変位アクチュエータ(圧電素子)を直列配置してもよい。例えば、第一送り機構部10,第一ねじ送り機構部110に直列配置した変位アクチュエータ(圧電素子)と、第二送り機構部20,120に直列配置した変位アクチュエータ30,圧電素子130とを一定の位相差を有して同一周期で振幅させる。これにより、押進装置1,100と同様の効果が得られる。
第一送り機構部10,第一ねじ送り機構部110と第二送り機構部20,第二ねじ送り機構部120及び変位アクチュエータ30,圧電素子130等の具体的な形状等については、一例に過ぎず、適宜変更可能である。また、変位アクチュエータ30,圧電素子130の駆動方式(駆動波形)も適宜変更可能である。
ねじ軸11,21、ねじ軸111A,111B、ねじ軸121には、すべりねじ軸、台形ねじ軸又はボールねじ軸などを用いることができる。
本発明の実施形態では、送り機構部にねじ送り機構を使用した場合について説明したが、これに限らない。リニアモータでも同様の効果が得られる。
本発明の実施形態では、第一、第二送り機構部等に、それぞれモータを使用したが、これに限らない。単一のモータとクラッチを使用しても、同様の効果が得られる。
すなわち、低トルクのときは第一送り機構部にモータのトルクを伝え、高トルクのときは第二送り機構部にモータのトルクを伝えるように、クラッチを設定してもよい。
本発明の実施形態では、推力と保持力をねじ送り機構で実現したが、これに限らない。保持力をクランパーやブレーキで担っても同様の効果が得られる。
1…押進装置、 10…第一送り機構部、 20…第二送り機構部、 30…変位アクチュエータ、 100…押進装置、 110…第一ねじ送り機構部(第一送り機構部)、 120…第二ねじ送り機構部(第二送り機構部)、 130…圧電素子(変位アクチュエータ)、 150…位置センサ、 W…被支持体、 WA…ワーク(被支持体)

Claims (9)

  1. 第一送り機構部と、
    前記第一送り機構部に対して平行配置された第二送り機構部と、
    前記第二送り機構部に対して直列配置されると共に、前記第一送り機構部及び前記第二送り機構部よりも推力が大きい変位アクチュエータと、
    を備え、
    前記第一送り機構部と前記第二送り機構部の一方又は両方で被支持体を支持しつつ、前記変位アクチュエータを伸縮させて前記被支持体を押圧又は押進することを特徴とする押進装置。
  2. 前記第二送り機構部で前記被支持体を支持した状態から前記変位アクチュエータを伸長させて前記被支持体を押圧又は押進し、
    前記第一送り機構部を駆動して前記被支持体を支持し、
    前記変位アクチュエータを縮長させて前記第二送り機構部を前記被支持体から離間し、
    前記第二送り機構部を駆動して前記被支持体を支持する、
    ことを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の押進装置。
  3. 前記第一送り機構部と前記第二送り機構部の両方を駆動して前記被支持体を支持すると同時に、前記変位アクチュエータを伸縮させることを特徴とする請求項1に記載の押進装置。
  4. 前記第一送り機構部及び前記第二送り機構部は、すべりねじ軸、台形ねじ軸又はボールねじ軸を用いることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の押進装置。
  5. 前記変位アクチュエータは、固体アクチュエータであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の押進装置。
  6. 前記固体アクチュエータは、圧電素子、磁歪素子、形状記憶素子又は熱動素子である、ことを特徴とする請求項5に記載の押進装置。
  7. 前記被支持体の位置を計測する位置センサを備え、
    前記位置センサの計測結果に基づいて、前記第一送り機構部、前記第二送り機構部及び前記変位アクチュエータを位置制御することを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載の押進装置。
  8. 前記第一送り機構部と前記第二送り機構部は、並列配置又は同軸配置されることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか一項に記載の押進装置。
  9. 前記第一送り機構部に対して直列配置されると共に、前記第一送り機構部及び前記第二
    送り機構部よりも推力が大きい第二変位アクチュエータを備え、
    前記第二変位アクチュエータを前記変位アクチュエータに対して一定の位相差で振幅さ
    せることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載の押進装置。
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