JP5938833B2 - 局側装置、局側装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

局側装置、局側装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、局側装置、局側装置の制御方法およびプログラムに関する。
各家庭までのネットワークアクセスサービスを光ファイバによって提供するFTTH(Fiber To The Home)を実現する形態のひとつにPON(Passive Optical Network)がある。PONの特長は、宅側装置(ONU(Optical Network Unit))と局側装置(OLT(Optical Line Terminal))との間を結ぶ光ファイバの一部を共有して通信を行なうことにより、低コストで光アクセスサービスを提供できることである。
FTTHを含めたネットワークシステムでは、新たな機能の追加および問題点の改善を行なう機能を求められることが多い。このような機能の実現方法としては、ネットワーク機器内のCPU(Central Processing Unit)が実行するソフトウェアプログラム、あるいはネットワーク機器内のFPGA(Field Programmable Gate Array)の設計データをダウンロードする方法がある。なお、この明細書では、「ファームウェア」とは、通信機器(OLT,ONUを問わない)の内部のCPUが実行するプログラムコードおよびFPGAのコンフィグレーションコードを含むものとする。
たとえば特許文献1(特開2010−252176号公報)は、OLTが複数のONUへ、複数のONU自身によってダウンロードされるべきデータをブロードキャストするように構成された通信システムを開示する。複数のONU自身によってダウンロードされるべきデータは、複数のONUの各々に実装されたファームウェアを更新するためのファームウェアを含みうる。上記の構成によれば、PONに接続された複数のONUによるダウンロードを短時間で実行することができる。
特開2010−252176号公報
特許文献1(特開2010−252176号公報)は、ONUのファームウェアを更新する方法を開示するものの、OLTのファームウェアを更新するための具体的な方法は開示していない。
OLTのファームウェアを更新する場合、たとえば以下の方法が考えられる。すなわち、外部からOLTに新しいファームウェアが供給され、OLTは、その内部の不揮発性メモリに、その新しいファームウェアを格納する。OLTを再起動することによって不揮発性メモリから新しいファームウェアが読み出される。これによりOLTのファームウェアが更新される。
しかしながら、OLTのファームウェアの更新中の間、OLTの処理が停止する可能性がある。OLTの処理が停止した場合には、ONUおよびその配下の端末による通信が停止することが起こりうる。
近年では、アクセス系ネットワークにおいては、インターネットを経由したデータ通信だけでなく、VoIP(Voice over Internet Protocol)サービスおよび映像データの配信等といった各種の通信も行なわれている。このため通信が停止することによる影響は大きくなりつつある。
したがって、OLTとONUとの間のデータ通信を継続しながらOLTのファームウェアを更新することが好ましいと考えられる。1つの解決方法は、OLTの構成を、データ通信を担う基本通信部と、それ以外の機能を担う上位処理部とに分けて、上位処理部のファームウェアを更新することである。
しかしながら、OLTが一旦起動した後に上位処理部のファームウェアが更新された場合に、更新された機能を基本通信部に反映されることが課題となる。たとえば局側装置の起動時に基本通信部が初期化されると、基本通信部は、初期設定に従って通信を継続する。したがって局側装置の起動後に上位処理部の機能が更新された場合には、その更新された機能が基本通信部に反映されない可能性がある。
本発明の目的は、局側装置を停止させることなく、その機能を更新することを可能にするための技術を提供することである。
本発明のある局面に係る局側装置は、上位処理部と、下位処理部とを備える。上位処理部は、ファームウェアを有し、ファームウェアに従う処理を実行する。下位処理部は、機能に関する設定を上位処理部から受ける。下位処理部は、上位処理部のファームウェアの更新中にも設定に従う動作を維持可能である。上位処理部は、上位処理部が有するファームウェアを更新する更新部と、下位処理部から、設定に関する情報を取得する情報取得部と、取得された情報に基づいて、ファームウェアの更新後における下位処理部の機能を設定する機能設定部と、設定された機能に従う動作を下位処理部に実行させる下位制御部とを備える。
この構成によれば、局側装置を停止させることなく、その機能を更新することができる。情報取得部は、下位処理部から、ファームウェアの更新前における設定に関する情報を取得する。この情報は、たとえば、機能を設定するためのパラメータを含む。機能設定部は、取得された情報に基づいて、ファームウェアの更新後における下位処理部の機能を設定する。したがって、下位処理部の機能が更新される。すなわち上位処理部の機能の更新が下位処理部にも反映される。
「機能の更新」とは、機能の追加、機能の修正、機能の削除(たとえば不要な機能を無効化することを含む)を含む。さらに、「機能の更新」は、変更の必要のない機能をそのまま維持することを含んでもよい。
好ましくは、上位処理部は、ファームウェアの更新前の設定を保存する記憶部をさらに含む。下位制御部は、ファームウェアの更新中に更新前の設定に従って下位処理部を制御する。
この構成によれば、上位処理部11のファームウェアを更新している間にも通信を維持することができる。
好ましくは、上位処理部は、さらに、宅側装置の局側装置への論理的な接続に対応して宅側装置の機能を設定する。情報取得部は、宅側装置から、ファームウェアの更新前の設定に関する情報を取得する。機能設定部は、宅側装置から取得された情報に基づいて、宅側装置の機能を設定する。
この構成によれば、宅側装置と局側装置との間の論理的な接続をやり直す必要なく、宅側装置の機能を更新することができる。なお、「論理的な接続」は、局側装置が宅側装置を認証する処理を含んでもよい。
好ましくは、機能設定部は、情報取得部により取得された情報が、ファームウェアの更新後における設定に一致しない場合には、機能を再度設定する。
この構成によれば、より確実に、局側装置の下位処理部および/または宅側装置の機能を更新することができる。
好ましくは、更新部、情報取得部、機能設定部、および下位制御部は、更新にかかるファームウェアで実行される。
この構成によれば、各機能を実現する手段をファームウェアによって実現することが可能となる。
本発明の他の局面によれば、局側装置の制御方法であって、局側装置の上位処理部が有するファームウェアを更新するステップと、上位処理部から機能に関する設定を受ける下位処理部から、設定に関する情報を取得するステップと、取得された情報に基づいて、ファームウェアの更新後における下位処理部の機能を設定するステップと、設定された機能に従って下位処理部が動作するように下位処理部を制御するステップとを備える。
この構成によれば、局側装置を停止させることなく、その機能を更新することができる。
本発明のさらに他の局面によれば、プログラムであって、局側装置に、局側装置の上位処理部が有するファームウェアを更新するステップと、上位処理部から機能に関する設定を受ける下位処理部から、設定に関する情報を取得するステップと、取得された情報に基づいて、ファームウェアの更新後における下位処理部の機能を設定するステップと、設定された機能に従って下位処理部が動作するように下位処理部を制御するステップとを実行させる。
この構成によれば、局側装置を停止させることなく、その機能を更新することができる。
本発明によれば、局側装置を停止させることなく、その機能を更新することを可能にするための技術を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るPONシステムの概略構成を示すブロック図である。 図1に示したONUに接続されるユーザ端末の構成の一例を示した図である。 図1に示したOLTの機能ブロック図である。 図3に示した上位処理部の機能ブロック図である。 図4に示したOLTのハードウェア構成例を模式的に示した図である。 ファームウェアの更新前における、上位処理部による基本通信部の初期化処理を説明するためのシーケンス図である。 ファームウェアの更新後における、上位処理部による基本通信部の初期化処理を説明するためのシーケンス図である。 OLTの起動後にファームウェアを更新した場合に生じうる課題を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態による、OLTの機能の更新処理を説明するためのシーケンス図である。 OLTの起動時の処理を説明するためのフローチャートである。 無瞬断のファームウェア更新による、基本通信部の機能の更新処理を説明するためのフローチャートである。 ファームウェアの更新前における、上位処理部による基本通信部およびONUの初期化処理を説明するためのシーケンス図である。 ファームウェアの更新後における、上位処理部による基本通信部およびONUの初期化処理を説明するためのシーケンス図である。 無瞬断のファームウェア更新によるONUの機能の更新に関する課題を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態による、OLTの基本通信部および、ONUの機能の更新処理を説明するためのシーケンス図である。 無瞬断のファームウェア更新による、基本通信部およびONUの機能の更新処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態による、OLTの基本通信部および、ONUの機能の更新処理を説明するためのシーケンス図である。 OLTの上位処理部による、設定すべきパラメータの再問い合わせ処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係るPONシステム100の概略構成を示すブロック図である。図1を参照して、PONシステム100は、局側装置(OLT)101と、宅側装置(ONU)102−1,102−2,・・・,102−nと、PON回線104と、スプリッタ105とを備える。
OLT101は、たとえば電話局に設置される。ONU102−1〜102−nの各々は、たとえばネットワークアクセスサービスの加入者の宅内に設置される。
ONU102−1〜102−nの各々にはユーザ端末111が接続される。各ONU102に接続されるユーザ端末111の数は特に限定されるものではない。たとえば1つのONUに複数のユーザ端末が接続されていてもよい。また、ユーザ端末111の種類も特に限定されるものではない。
PON回線104は光ファイバにより構成される。OLT101から送信された光信号は、PON回線104を通り、スプリッタ105によってONU102−1〜102−nへと分岐される。一方、ONU102−1〜102−nから送信された光信号は、スプリッタ105によって集束されるとともにPON回線104を通ってOLT101に送られる。スプリッタ105は、外部からの電源供給を特に必要とすることなく、入力された信号から受動的に信号を分岐または多重する。
OLT101は、上位ネットワーク109を介してデータを受信するとともに、そのデータをPON回線104に出力する。PONの物理的構成によれば、ONU102−1〜102−nのすべてが、OLT101から送信されたデータを受信可能である。このためOLT101は、送信フレームのプリアンブル部分に、その送信フレームを受信すべきONUを特定する識別子LLID(Logical Link ID)を挿入する。各ONUは、OLT101から受信したフレームに含まれるLLIDを、予めOLT101から通知された自己のLLIDと照合する。フレームに含まれるLLIDが自己のLLIDに一致する場合には、ONUはそのフレームを受信し、そうでない場合には、ONUは、そのフレームを破棄する。
一方、各ONUから送信される光信号はスプリッタ105において合流する。このため、各ONUからの信号(上り信号)がスプリッタ105で合流した後に衝突しないための制御が必要となる。OLT101は、ONU102−1〜102−nから送信された制御フレーム(レポート)に基づいて、ONU102−1〜102−n内のバッファに蓄積されているデータの送信開始時刻および送信許可量を演算する。次に、OLT101は、指示信号を挿入した制御フレーム(グラント)を、PON回線104およびスプリッタ105を介してONU102−1〜102−nに送信する。
たとえば、ONU102−1は、宅側ネットワーク110を介してユーザ端末111から上り情報フレームを受信する。ONU102−1は、上り情報フレームをバッファに一旦蓄積する。ONU102−1は、グラントによって指定された時刻に、自己のバッファ内のデータの長さをレポートでOLT101に通知する。ONU102−1は、指示信号が挿入されたグラントをOLT101から受信するとともに、その指示信号に基づいて、自己のバッファ内のデータをレポートとともにOLT101に送信する。
図2は、図1に示したONUに接続されるユーザ端末の構成の一例を示した図である。図2を参照して、ONU102−1に接続されたユーザ端末111は、パーソナルコンピュータ(PC)111aと、セットトップボックス(STB)111bと、テレビジョン受像機(TV)111cと、電話機111dと、接続機器111eとを含む。
図2に示した構成例では、パーソナルコンピュータ111a、セットトップボックス111bおよび接続機器111e(たとえばアダプタ、ルータ等と呼ばれる)がONU102−1に接続される。テレビジョン受像機(TV)111cはセットトップボックス111bを介してONU102−1に接続される。
一方、映像配信サーバ112が上位ネットワーク109(たとえばインターネット)に接続される。映像配信サーバ112は、PONシステム100を経由して、テレビジョン受像機111cのユーザに多チャネル配信サービスを提供する。
セットトップボックス111bは、多チャンネルの中からユーザの好みのチャネルを選択するためのチューナとして機能する。ユーザは、図示しないリモコン等によってセットトップボックス111bを操作することにより、多チャネルの中から自己の所望する番組に対応するチャネルを選択する。この場合、セットトップボックス111bからONU102−1に、チャンネル選択リクエストが送られる。ONU102−1は、このチャンネル選択リクエストをPON回線104を経由してOLT101に送信する。
OLT101は、ONU102−1からのチャンネル選択リクエストを受付ける。OLT101は、映像配信サーバ112から上位ネットワーク109を経由して送られてきた多チャネルの映像データのうち、チャンネル選択リクエストに対応するチャネルの映像データに対して、ONU102−1を特定する識別子LLIDを付与する。OLT101が、多チャネルの映像データをPON回線104に送出すると、ONU102−1は、自己に対応する識別子LLIDが付与された映像データのみを取得する。これによりユーザは、所望の番組を視聴することができる。
電話機111dは、接続機器111eを介してONU102−1に接続される。これにより、ユーザは、たとえばVoIPサービスといった通話サービスを利用することができる。
ユーザ端末111の構成は図2に示したように限定されるものではなく、ユーザが所望するサービスに応じて、図2に示した構成から変形可能である。たとえば、ONUに接続される機器は、任意に選択可能である。別の例では、宅側ネットワーク110を構築するために、他のネットワーク機器(たとえばハブ(HUB)、ルータ等)が用いられてもよい。さらに別の例では、テレビジョン受像機111cがセットトップボックス111bの機能を有していてもよい。
図3は、図1に示したOLTの機能ブロック図である。図3を参照して、OLT101は、上位処理部11と、基本通信部12とを含む。
上位処理部11は、たとえば、階層化された通信プロトコルの上位レイヤを司る。基本通信部12は、たとえば階層化された通信プロトコルの下位レイヤを司る。基本通信部12は、上位処理部11によって制御される下位処理部である。基本通信部12は、上位処理部11の一部あるいは全部の処理が一時的に停止した場合にも、通信を継続できるように構成される。
本発明の実施の形態では、階層化された通信プロトコルは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルに従う通信プロトコルであり、「上位レイヤ」とは、たとえば、第3層(ネットワーク層)およびそれより上の階層である。一方、「下位レイヤ」とは、たとえば、OSI参照モデルの第1層(物理層)および第2層(データリンク層)である。「下位レイヤ」(特にデータリンク層)のプロトコルは、MPCP(Multi-Point Control Protocol)およびOAM(Operations, Administration and Maintenance)プロトコルを含むがこれらに限定されない。
基本通信部12は、光インターフェイス(IF)部15と、通信処理部16と、上位インターフェイス(IF)部18とを含む。
上位処理部11と通信処理部16とは互いに通信を行なう。上位処理部11および通信処理部16の間の通信に用いられるプロトコルは、たとえばTCP/IPである。
光インターフェイス部15は、PON回線104(光ファイバ)と接続される。光インターフェイス部15は、PON回線104から受信した光信号(上り信号)を電気信号に変換する一方、入力される電気信号(下り信号)を光信号に変換してPON回線104にその光信号を送出する。
通信処理部16は、ONUからOLT101に送られた上り信号がデータ信号であると判別すると、当該データ信号をOLT101から上位ネットワーク109へと送信するための各種の処理を実行する。また、通信処理部16は、上位ネットワーク109からOLT101に送られた下り信号(データ信号)を、PON回線104を通じてONUに送信するための各種の処理を実行する。
さらに通信処理部16は、OLT101に制御フレームが伝送された場合には、当該制御フレームを上位処理部11に送信する。また、OLT101からONUに制御フレームを伝送すべき場合、通信処理部16は、ONUに送出されるべき制御フレームを上位処理部11から受信して、当該制御フレームをPON回線104へと送出するための処理を実行する。
上位処理部11にはファームウェアが実装される。新たな機能の追加、および問題点の改修などの理由により、上位処理部11のファームウェアが新しいファームウェアに更新されることがある。上位処理部11のファームウェアの更新期間中は上位処理部11の少なくとも一部の処理が停止される。ファームウェアの更新による上位処理部11の停止期間は、たとえば数秒間であるがこれに限定されない。
上位処理部11の少なくとも一部の処理を一時的に停止している間であっても下位処理部13は動作を継続する。これによって、OLTとONUとの間のデータ通信が途絶えることを防ぐことができる。基本通信部12による通信を可能にしながら上位処理部11のファームウェアを更新することを、以下では「無瞬断ファームウェア更新」と呼ぶ。
無瞬断ファームウェア更新が実行されている間も、下位処理部13は、初期の設定に従って通信を継続する。「初期の設定」とは、たとえばOLT101の起動時の設定である。上位処理部11のファームウェアが更新された場合には、その更新を基本通信部12の動作に反映させる必要がある。
本発明の実施の形態によれば、上位処理部11のファームウェアが更新されると、上位処理部11は、基本通信部12の機能を設定する。「機能の設定」は、たとえば、新しい機能の追加、既存の機能の修正、変更の必要のない機能の維持、不要な機能の削除(機能の無効化)などを含むがこれらに限定されるものではない。以下、基本通信部12の機能の設定に関する各実施の形態を詳細に説明する。
[実施の形態1]
図4は、図3に示した上位処理部11の機能ブロック図である。図4を参照して、上位処理部11は、更新部21と、情報取得部22と、機能設定部23と、下位制御部24と、記憶部25とを含む。
更新部21は、上位処理部11が有するファームウェアを、新しいファームウェアへと更新する。具体的には、更新部21は、OLT101の外部から新しいファームウェアを取得する。新しいファームウェアは、ネットワークを通じて、あるいは、CD−ROM、DVD等の記録媒体を通じてOLT101に提供される。更新部21は、たとえば、新しいファームウェアを記憶部25に一旦格納する。次に、更新部21は、たとえばオペレータの指示に従って、記憶部25から新しいファームウェアを読み出すとともに、現在のファームウェアを、その新しいファームウェアに更新する。ファームウェアの更新中には、上位処理部11の少なくとも一部の機能が停止する。
情報取得部22は、基本通信部12から、上位処理部11によって設定された機能に関する情報を取得する。情報取得部22により取得された情報は、ファームウェアの更新前に設定された基本通信部12の機能に関する情報である。情報取得部22により取得された情報は、たとえば記憶部25に格納される。
機能設定部23は、ファームウェアの更新前には、記憶部25に記憶された情報に基づいて、基本通信部12の機能に関する設定を行なう。さらに、機能設定部23は、ファームウェアの更新後には、情報取得部22を通じて基本通信部12から取得された情報に基づいて、基本通信部12の機能を設定する。すなわち、機能設定部23は、ファームウェアの更新後に、基本通信部12の機能を再設定する。
下位制御部24は、ファームウェアの更新前および更新中には、記憶部25から更新前のパラメータを読出して、そのパラメータに従って基本通信部12を制御する。下位制御部24は、ファームウェアの更新後には、記憶部25から更新後のパラメータを読出して、そのパラメータに従って基本通信部12を制御する。
記憶部25は、上位処理部11の機能の更新に関する各種の情報およびデータを記憶する。さらに、記憶部25は、上位処理部11の更新前の機能に関する各種の情報およびデータを記憶する。たとえばOLT101の起動時にファームウェアが起動される。ファームウェアの起動により、更新前の機能に関する各種の情報およびデータが、記憶部25に格納される。したがって、ファームウェアが更新されるまでは、OLT101の起動時に、更新前の機能に関する各種の情報およびデータが、記憶部25に格納される。
図5は、図4に示したOLTのハードウェア構成例を模式的に示した図である。図5を参照して、OLT101は、CPU31と、制御LSI(Large Scale Integrated circuit)32と、光送受信回路33と、不揮発性メモリ34と、RAM35と、不揮発性メモリ36と、RAM37と、送受信回路38とを備える。
CPU31にはファームウェアが実装されている。ファームウェアに従う処理をCPUが実行することにより、CPU31は、図3および図4に示した上位処理部11を実現する。
CPU31のファームウェアを更新することで、OLT101の高機能化、OLT101の機能の拡張等に柔軟に対応することができる。新しいファームウェアは、たとえばFTP等のプロトコルによって、ネットワーク115を通じて管理用インターフェイス39に送られる。CPU101は、管理用インターフェイス39を介して新しいファームウェアを受信すると、そのファームウェアを不揮発性メモリ34に格納する。
CPU101に実装されたファームウェアを新しいファームウェアに更新するため、CPU101が再起動される。たとえばネットワーク115に接続されたコンピュータから送られたコマンドをCPU101が受信すると、CPU101は再起動を行なうとともに不揮発性メモリ34に格納されたファームウェアを読み出す。これによってファームウェアが更新される。
RAM35は、CPU31の処理の際にデータを一時的に格納する。たとえば図4に示した記憶部25をRAM35によって実現できる。記憶部25に記憶された情報が失われないように、CPU31は、適切なタイミングで、記憶部25に記憶された情報を不揮発性メモリ34あるいは他の不揮発性メモリに格納してもよい。
制御LSI32は、たとえば通信処理部16(図3を参照)を実現する。RAM37は、制御LSI32の処理の際にデータを一時的に格納する。光送受信回路33は、光インターフェイス部15を実現する。同じく送受信回路38は、上位インターフェイス部18を実現する。
図6は、ファームウェアの更新前における、上位処理部11による基本通信部12の初期化処理を説明するためのシーケンス図である。図7は、ファームウェアの更新後における、上位処理部11による基本通信部12の初期化処理を説明するためのシーケンス図である。
図6および図7を参照して、OLT(装置)が起動されると、上位処理部11は、基本通信部12の初期化を実行する。ファームウェアの更新前において、上位処理部11は、OLTの起動後に、基本通信部12に対して、機能A,B,Cについて、それぞれ、X,Y,Zという設定を実行する。なお、設定X,Y,Zは、たとえば、機能A,B,Cをそれぞれ実行するためのパラメータであってもよく、あるいは、パラメータの設定であってもよい。
ファームウェアの更新によって、機能Aが修正される(たとえばプログラムのバグフィックスなど)。さらに、機能Dが追加される。機能Dは、たとえば基本通信部12が元来有しているが、更新前のファームウェアでは使用されていなかった機能である。
なお、機能A〜Dは特に限定されるものではない。基本通信部12の設定の例として、たとえば帯域の設定(Service Level Agreement)あるいはネットワークモデルの設定などを挙げることができる。
上位処理部11は、OLTの起動後に、基本通信部12に対して、機能A,B,C,Dについて、それぞれ、X’,Y,Z,Wという設定を実行する。つまり、設定XがX’に修正されるとともに、設定Wが追加される。
図6および図7に示すように、OLT101を再起動することにより機能を更新することができる。しかし、OLT101を再起動すると、OLTの処理が一時的に停止する。このため通信システムへの影響が大きくなる。したがって、OLT101を停止させることなくファームウェアを更新することが必要となる。ただし、OLT101の起動後にファームウェアを更新しただけでは、次に説明するような課題が発生する可能性がある。
図8に示すように、OLT101の起動時には、更新前のファームウェアにより、機能A,B,Cが、それぞれX,Y,Zに設定される。この状態で、OLT101を停止させることなく(無瞬断で)ファームウェアが更新される。本来は、設定XがX’に修正されるとともに、設定Wが追加されなければならない。しかし基本通信部12の設定は、OLT101の起動時のままである。ファームウェアが更新されたにもかかわらず、基本通信部12の機能はファームウェアの更新前のままであるため、期待される動作が実行されない。
図9は、本発明の第1の実施の形態による、OLTの機能の更新処理を説明するためのシーケンス図である。図9を参照して、ファームウェアの更新前と更新後で実施される基本通信部12の初期化は、図6および図7でそれぞれ示された初期化処理と同じである。
まずOLT101の起動時に、上位処理部11は、基本通信部12の初期化を実行する。上位処理部11は、基本通信部12に対して、機能A,B,Cについて、それぞれ、パラメータX,Y,Zを設定する。
次に、ファームウェアが更新される。ファームウェアが更新される間、上位処理部11が停止するものの、基本通信部12は動作している。なお、上位処理部11の全体が停止していなくてもよい。たとえば下位制御部24(図4参照)のみが基本通信部12の制御のために動作し続けていてもよい。
ファームウェアの更新によって、機能A,B,C,Dが実行可能となる。ファームウェアの更新が完了すると、上位処理部11は基本通信部12から、機能に関するパラメータを情報として取得する。
具体的には上位処理部11は、基本通信部12に対して、機能A,B,C,Dの各々に関するパラメータを問い合わせる。基本通信部12は、上位処理部11からの問い合わせに応答して、各機能のパラメータを上位処理部11に送信する。
この例では、上位処理部11は、たとえば機能A,B,C,Dの順に、基本通信部12に対してパラメータを問い合わせる。基本通信部12は、機能AのパラメータであるXを上位処理部11に送信する。
更新後のファームウェアでは機能AのパラメータがX’に設定される。基本通信部12から上位処理部11に送られたパラメータXは、X’と異なる。したがって、上位処理部11は、機能AのパラメータをX’に更新するとともに、そのパラメータX’を基本通信部12に伝送する。
基本通信部12は、パラメータX’を用いて機能Aに対応する動作を実行することができる。したがって機能Aの修正が基本通信部12に反映される。
同じように、上位処理部11は、機能B,Cのパラメータについて基本通信部12に問い合わせる。基本通信部12は、問い合わせに応答して、機能BのパラメータYおよび機能CのパラメータZを上位処理部11に送信する。更新後のファームウェアでは、機能B,Cは変更されていない。つまり、機能B,Cのパラメータは、それぞれY,Zのままである。基本通信部12から上位処理部11に送られたパラメータと、更新後のファームウェアにより設定されるべきパラメータとが一致しているので、上位処理部11は機能B,Cのパラメータを更新しない。
さらに、上位処理部11は、機能Dのパラメータについて基本通信部12に問い合わせる。機能Dは、更新後のファームウェアにより追加された機能である。基本通信部12は、上位処理部11からの問い合わせに応答して、機能Dのパラメータが設定されていないことを上位処理部11に通知する。この場合、基本通信部12は、パラメータが設定されていないことを示す所定値(たとえばデフォルト値)を上位処理部11に送信してもよい。
上位処理部11は、設定のパラメータが異なる場合(機能Aについての問い合わせの場合)と同様に、機能DのパラメータWを基本通信部12に送る。基本通信部12は、パラメータWを用いて機能Dに対応する動作を実行することができる。したがって、基本通信部12に機能Dが追加される。
なお、基本通信部12のある特定の機能を別の機能に置き換えてもよい。この場合、上位処理部11は、現存の機能を無効化するためのパラメータと、新しい機能を有効化するためのパラメータとを送ることができる。また、上位処理部11は、現存のある機能を廃止するためのパラメータを基本通信部12に送ってもよい。
図10は、OLT101の起動時の処理を説明するためのフローチャートである。図10を参照して、ステップS1において、上位処理部11は、ファームウェアを起動する。ステップS2において、上位処理部11は、基本通信部12を初期化する。具体的には、上位処理部11(たとえば下位制御部24)は、各機能に対応するパラメータを記憶部25(図4を参照)から読み出すとともに、そのパラメータを基本通信部12に設定する。
ステップS3において、上位処理部11は、基本通信部12を動作させる。基本通信部12は、起動時に設定された機能を実行することができる。ステップS3以後、基本通信部12は、定常運転を行なう。ステップS3の処理によって、起動時の処理が完了する。
図11は、無瞬断のファームウェア更新による、基本通信部12の機能の更新処理を説明するためのフローチャートである。
図4および図11を参照して、ステップS11において、上位処理部11は、無瞬断のファームウェア更新を実行するかどうかを判断する。たとえば、ファームウェアの更新のためのコマンドを更新部21が受信する。この場合、更新部21は、無瞬断のファームウェア更新を実行すると判断する。一方、新しいファームウェア、あるいは、ファームウェアの更新のためのコマンドを更新部21が受信していない場合には、更新部21は、無瞬断のファームウェア更新を実行しないと判断する。
更新部21が、無瞬断のファームウェア更新を実行すると判断した場合(ステップS11においてYES)、更新部21は、ファームウェアを更新する(ステップS12)。一方、更新部21が、無瞬断のファームウェア更新を実行しないと判断した場合(ステップS11においてNO)、全体の処理は終了する。この場合、たとえば一定の周期の経過後にステップS11の処理が実行されてもよい。
ファームウェアが更新された(ステップS12)後、ステップS13において、情報取得部22は、基本通信部12から、ある機能に関するパラメータを取得する。ステップS14において、機能設定部23は、取得されたパラメータが、設定すべきパラメータと一致しているかどうかを判断する。
取得されたパラメータが、設定すべきパラメータと一致している場合(ステップS14においてYES)、ステップS16において、機能設定部23は、更新後のファームウェアの各機能に対応するパラメータをすべてチェックしたかどうかを判定する。図9に示された例では、機能BのパラメータYは、ファームウェアの更新前のパラメータと同じである。したがって機能設定部23は、更新後のファームウェアの他の機能もチェックしたかどうかを判定する(ステップS16)。
一方、取得されたパラメータが、設定すべきパラメータと異なる場合(ステップS14においてNO)、ステップS15において、機能設定部23は、取得されたパラメータを、設定すべきパラメータに更新する。下位制御部24は、その更新されたパラメータを基本通信部12へと伝送する。これにより、基本通信部12において、更新されたパラメータが設定される。
図9に示された例では、ファームウェアの更新によって、機能AのパラメータはXからX’に変更される。取得されたパラメータはXであり、設定すべきパラメータはX’である。この場合には、機能設定部23は、機能AのパラメータをX’に設定する。機能設定部23は、パラメータX’を基本通信部12へと伝送する。これにより基本通信部12は、更新された機能Aを実行するように動作することができる。
また、機能Dは、更新されたファームウェアによって追加される。機能Dの場合、設定すべきパラメータはWであるのに対して、取得されたパラメータは、たとえばデフォルト値(機能Dが設定されていないことを示す値)である。あるいは、機能設定部23は、パラメータを取得することができない。この場合には機能設定部23は、機能DのパラメータをWに設定するとともに、パラメータWを基本通信部12へと伝送する。これにより基本通信部12は、追加された機能Dを実行するように動作することができる。
ステップS15の処理が実行された後、機能設定部23は、更新後のファームウェアの他の機能もチェックしたかどうかを判定する(ステップS16)。ステップS16において、更新後のファームウェアの各機能に対応するパラメータがすべてチェックされたと判定された場合(ステップS16においてYES)、処理はステップS17に進む。ステップS17において、下位制御部24は、基本通信部12を、設定されたパラメータに従って定常運転させる。
以上説明するように、本発明の第1の実施の形態によれば、上位処理部11は、ファームウェアの更新後に、更新後の機能に関する情報(パラメータ)を、基本通信部12から取得する。上位処理部11は、この取得された情報(パラメータ)を設定すべき情報(パラメータ)へと更新して、基本通信部12に、更新後のパラメータを伝送する。これにより、基本通信部12は、更新後の機能を実行可能なように動作する。本発明の第1の実施の形態によれば、基本通信部12を停止させることなく、初期化処理を行なった状態と同様の状態を得ることができる。したがって、局側装置を停止させることなく、その機能を更新することができる。
さらに第1の実施の形態によれば、下位制御部24は、ファームウェアの更新中に、更新前の設定に従って基本通信部12を制御する。これにより、上位処理部11のファームウェアを更新している間にも通信を維持することができる。
[実施の形態2]
本発明の第2の実施の形態によれば、上位処理部11は、基本通信部12だけでなく、ONUに対する機能設定を実行する。この点で第2の実施の形態は第1の実施の形態と異なる。なお、第2の実施の形態に係るOLTは、図4および図5に示した構成を有する。したがって第2の実施の形態に係るOLTの構成については以後の説明を繰り返さない。
ONU102がOLT101と論理的につながった(リンクアップした)後、あるいはOLT101がONU102を認証した後に、上位処理部11は基本通信部12およびONU102に対して機能に関するパラメータの設定を行なう。なお、この明細書では、ONUの「論理的接続」とは、上記のリンクアップおよびOLTによるONUの認証の両方を包含する。
図12は、ファームウェアの更新前における、上位処理部11による基本通信部12およびONU102の初期化処理を説明するためのシーケンス図である。図13は、ファームウェアの更新後における、上位処理部11による基本通信部12およびONU102の初期化処理を説明するためのシーケンス図である。
図12および図13を参照して、ONU102のリンクアップが発生すると、上位処理部11は、基本通信部12およびONU102に対してリンクアップ処理を実行する。また、ONU102の認証イベントが発生した場合にも上位処理部11は、基本通信部12およびONU102に対して認証時処理を実行する。なお、図12および図13ではONU102のリンクアップおよび認証イベントをまとめて示すとともに、リンクアップ処理および認証時処理をまとめて示す。
ファームウェアの更新前のリンクアップ処理または認証時処理において、上位処理部11は、基本通信部12に対して、機能P,Rについて、それぞれ、I,Kという設定を実行する。さらに上位処理部11は、ONU102に対して、機能Qについて、Jという設定を実行する。設定I,J,Kは、それぞれ機能P,Q,Rを実行するためのパラメータ、あるいはそのパラメータの設定である。なお、ONUの設定としては、たとえばネットワークモデルの設定、暗号の設定などがある。
ファームウェアの更新によって、機能Rが修正されるとともに機能Sが追加される。上位処理部11は、リンクアップ処理または認証時処理において、基本通信部12に対して、機能P,Rについて、それぞれ、I,K’という設定を実行する。さらに上位処理部11は、ONU102に対して、機能Q,Sについて、それぞれ、J,Lという設定を実行する。
図14は、無瞬断のファームウェア更新によるONUの機能の更新に関する課題を説明するための図である。図14を参照して、OLT101が起動されて更新前のファームウェアが実行される。これにより基本通信部12の初期化処理が実行される。この初期化処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同じであるので以後の説明を繰り返さない。
次に、ONU102のリンクアップまたは認証イベントが発生する。応じて上位処理部11は、リンクアップ処理または認証時処理を実行する。この処理は図12に示された処理と同様である。
続いて、OLT101を停止させることなく(無瞬断で)ファームウェアが更新される。しかしながら、ONU102が既にリンクアップまたは認証されているために、リンクアップ処理または認証時処理は実行されない。このため、基本通信部12およびONU102の機能はファームウェアの更新前のままである。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、ファームウェアの更新後に、基本通信部12およびONU102の機能を更新するための処理を実行する。
図15は、本発明の第2の実施の形態による、OLTの基本通信部および、ONUの機能の更新処理を説明するためのシーケンス図である。なお、OLT101の起動からファームウェアの更新が終了するまでの処理は図14に示された処理と同様である。
図15を参照して、ファームウェアの無瞬断更新を実施後、上位処理部11は、基本通信部12およびOLT101に接続されたすべてのONUに対して、各機能のパラメータを取得する。この例では、OLT101の上位処理部11は、機能P,Q,R,Sについての設定値を基本通信部12またはONUから取得する。
具体的には、上位処理部11は、機能P,Rの各々に関するパラメータを基本通信部12に問い合わせる。基本通信部12は、上位処理部11からの問い合わせに応答して、機能Pに関するパラメータI、および機能Rに関するパラメータKを上位処理部11に送信する。
さらに、上位処理部11は、機能Q,Sの各々に関するパラメータをONU102に問い合わせる。ONU102は、上位処理部11からの問い合わせに応答して、機能Qに関するパラメータJをOLT101に送信する。機能Sは設定されていないため、ONU102は、機能Sが設定されていないことを示す情報、または、デフォルト値をOLT101に送信する。ONU102からOLT101に送信されたパラメータは、基本通信部12によって受信される。基本通信部12は、そのパラメータを上位処理部11に転送する。
機能P,Qは、変更されていないので、ファームウェアの更新後の機能P,Qのパラメータは、それぞれI,Jである。しかしながら、機能Rについて、ファームウェアの更新後に設定されるべきパラメータはK’である。ファームウェアの更新前のパラメータ(取得されたパラメータ)はKである。したがって上位処理部11は、機能RのパラメータをKからK’へと更新するとともに、パラメータK’を基本通信部12へと送信する。これにより機能Rが更新される。
機能Sは、更新後のファームウェアにより追加された機能である。ONU102は、OLT101の上位処理部11からの問い合わせに応答して、機能Sのパラメータが設定されていないことを上位処理部11に通知する。上位処理部11は、設定すべきパラメータLを、基本通信部12を通じてONU102へと送信する。これにより、ONU102の機能に機能Sが追加される。
図16は、無瞬断のファームウェア更新による、基本通信部およびONUの機能の更新処理を説明するためのフローチャートである。図11および図16を参照して、無瞬断のファームウェア更新による、OLTの基本通信部およびONUの機能の更新処理は、基本的には図11に示された処理と同様である。第2の実施の形態では、OLT101の上位処理部11(情報取得部22)は、基本通信部12だけでなく、OLT101に接続されるすべてのONUからも、更新後の機能に関するパラメータを取得する(ステップS13)。同じく、機能設定部23は、基本通信部12だけでなく、機能の変更および追加の対象に該当するすべてのONUに対して、設定すべきパラメータ(更新または追加されたパラメータ)を送信する(ステップS15)。ステップS17Aにおいて、下位制御部24は、基本通信部12およびONUを定常運転させる。
本発明の第2の実施の形態によれば、局側装置の通信を継続させたまま、局側装置の機能だけでなく、ONUの機能も更新することができる。
[実施の形態3]
第2の実施の形態では、OLTの基本通信部およびONUの機能を更新する場合に、設定すべきパラメータを基本通信部およびONUに送る。しかしながら、基本通信部あるいはONUが予期されたように機能を更新することができないことも可能性として考えられる。たとえば、設定すべきパラメータがOLTからONUに伝送される途中で失われた場合には、ONUの機能が更新されないままになると考えられる。
本発明の第3の実施の形態では、第2の実施の形態に比べて、より確実に、基本通信部およびONUの機能を更新するための方法が提供される。なお、第3の実施の形態に係るOLTは、図4および図5に示した構成を有する。したがって第3の実施の形態に係るOLTの構成については以後の説明を繰り返さない。
また、第3の実施の形態では、無瞬断のファームウェア更新による、基本通信部およびONUの機能の更新処理は、図16に示すフローチャートに従って実行可能である。
図17は、本発明の第3の実施の形態による、OLTの基本通信部および、ONUの機能の更新処理を説明するためのシーケンス図である。図15および図17を参照して、第3の実施の形態では、上位処理部11は、ある機能の設定のためのパラメータを基本通信部12およびONUに送った後で、再度、基本通信部12およびONUに、その機能に関するパラメータを再度問合わせる。
図17に示された例では、上位処理部11は、基本通信部12に対して、機能Rのパラメータを再度問い合わせる。基本通信部12は、機能RのパラメータK’を上位処理部11に送信する。上位処理部11は、基本通信部12からパラメータK’を受信することにより、機能Rが更新された(変更された)ことを確認する。
同じく、上位処理部11は、ONU102に対して、機能Sのパラメータを再度問い合わせる。ONU102は、機能SのパラメータLを上位処理部11に送信する。上位処理部11は、基本通信部12からパラメータLを受信することにより、機能SがONU102の機能に追加されたことを確認する。
なお、図16との対比が容易になるように、図17では、すべての機能の設定が完了した後で、上位処理部11が基本通信部12およびONU102に対して再問い合わせを行なう。ただし、再問い合わせのタイミングはこのように限定される必要がない。機能Rの更新を例に説明すると、たとえば上位処理部11は、設定すべきパラメータK’を基本通信部12に送り、続けて基本通信部12に問い合わせを行なってもよい。
また、1回目の再問い合わせの結果、パラメータが更新されていないことを確認した場合、上位処理部11は、パラメータの更新が確認できるまで、基本通信部12あるいはONU102に対して、設定すべきパラメータの送信と、問い合わせ(パラメータの取得)とを繰り返してもよい。
図18は、OLT101の上位処理部11による、設定すべきパラメータの再問い合わせ処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、たとえば、図16に示す処理とは独立に実行されてもよい。あるいは、図18に示された処理は、たとえば図16に示されるステップS16とステップS17Aとの間に実行されてもよい。
図4および図18を参照して、ステップS31において、情報取得部22は、基本通信部12あるいはONU102から、更新対象パラメータを取得する。「更新対象パラメータ」とは、変更された機能あるいは追加された機能に関連するパラメータである。たとえば図17に示したパラメータK’あるいはLが更新対象パラメータに該当する。
ステップS32において、機能設定部23は、取得されたパラメータが、設定すべきパラメータと一致しているかどうかを判断する。取得されたパラメータが、設定すべきパラメータと一致している場合(ステップS32においてYES)、処理は終了する。一方、取得されたパラメータが、設定すべきパラメータと異なる場合(ステップS14においてNO)、ステップS35において、機能設定部23は、取得されたパラメータを、設定すべきパラメータに更新する。機能設定部23は、その更新されたパラメータを基本通信部12あるいはONU102へと伝送する。
なお、複数の機能が更新または追加される場合、ステップS31において、取得されるパラメータの数は、1つでもよく複数でもよい。ステップS31において取得されるパラメータの数が1つである場合、パラメータごとにステップS31〜S33の処理を実行することができる。ステップS31において取得されるパラメータの数が複数である場合、ステップS32,S33の処理は、複数のパラメータについて実行することができる。
以上のように第3の実施の形態によれば、設定すべきパラメータが、基本通信部12またはONU102において設定されたことが確認される。したがって第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態に比べて、より確実に、基本通信部およびONUの機能を更新することができる。なお、第1の実施の形態においても、図18に示す処理を実行してもよい。すなわち、第1の実施の形態において、設定すべきパラメータが基本通信部12において正しく設定されたことを確認する処理が実行されてもよい。
以上の実施の形態では、上位処理部11が実行するべきファームウェアの更新、基本通信部12(下位処理部)からの情報の取得、基本通信部12の機能設定、設定された機能に従う動作を基本通信部12(下位処理部)に実行させる制御、およびONU102の機能設定は、ファームウェアとは別に用意された手段で実施されるものとして説明した。しかしながら更新されるファームウェアが、たとえばCPUで実行されるプログラムである場合には、そのCPUが上記ファームウェア(プログラム)を実行することによって上記の一部またはすべての動作を実施することもできる。この場合には、ファームウェアの更新前およびファームウェアの更新後の両方で行なわれる動作については、更新前のファームウェアおよび更新後のファームウェアの両方が備えており、ファームウェアの更新後のみ行なわれる動作については、少なくとも更新後のファームウェアが備えていればよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 上位処理部、12 基本通信部、15 光インターフェイス部、16 通信処理部、18 上位インターフェイス部、21 更新部、22 情報取得部、23 機能設定部、24 下位制御部、25 記憶部、31 CPU、32 制御LSI、33 光送受信回路、34,36 不揮発性メモリ、35,37 RAM、38 送受信回路、39 管理用インターフェイス、100 PONシステム、101 局側装置(OLT)、102 宅側装置(ONU)、104 PON回線、105 スプリッタ、109 上位ネットワーク、110 宅側ネットワーク、111 ユーザ端末、111a パーソナルコンピュータ、111b セットトップボックス、111c テレビジョン受像機、111d 電話機、111e 接続機器、112 映像配信サーバ、115 ネットワーク。

Claims (7)

  1. ファームウェアを有し、前記ファームウェアに従う処理を実行する上位処理部と、
    機能に関する設定を前記上位処理部から受けて、前記上位処理部の前記ファームウェアの更新中にも前記設定に従う動作を維持可能な下位処理部とを備え、
    前記上位処理部は、
    前記上位処理部が有する前記ファームウェアを更新する更新部と、
    前記ファームウェアの更新後に、前記下位処理部から、前記ファームウェアの更新前の前記設定に関する情報を取得する情報取得部と、
    取得された前記情報が、前記ファームウェアの更新後に前記下位処理部に設定されるべき機能に関する情報と一致しない場合には、当該設定されるべき機能に関する情報を用いて、前記下位処理部の前記機能を設定する機能設定部と、
    前記機能設定部により設定された機能に従う動作を前記下位処理部に実行させる下位制御部とを備える、局側装置。
  2. 前記上位処理部は、前記ファームウェアの更新前の前記設定を保存する記憶部をさらに含み、
    前記下位制御部は、前記ファームウェアの更新中に前記更新前の前記設定に従って前記下位処理部を制御する、請求項1に記載の局側装置。
  3. 前記上位処理部は、さらに、宅側装置の前記局側装置への論理的な接続に対応して前記宅側装置の機能を設定し、
    前記情報取得部は、前記宅側装置から、前記ファームウェアの更新前の設定に関する情報を取得し、
    前記機能設定部は、前記宅側装置から取得された前記情報に基づいて、前記宅側装置の前記機能を設定する、請求項1または2に記載の局側装置。
  4. 前記機能設定部は、前記ファームウェアの更新後に前記機能を設定したにもかかわらず、前記情報取得部により取得された前記情報が、前記ファームウェアの更新後における設定に一致しない場合には、前記機能を再度設定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の局側装置。
  5. 前記更新部、前記情報取得部、前記機能設定部、および前記下位制御部は、更新にかかるファームウェアで実行される、請求項1から4のいずれか1項に記載の局側装置。
  6. 局側装置の制御方法であって、
    前記局側装置の上位処理部が有するファームウェアを更新するステップと、
    前記ファームウェアの更新後に、前記上位処理部から機能に関する設定を受ける下位処理部から、前記ファームウェアの更新前の前記設定に関する情報を取得するステップと、
    取得された前記情報が、前記ファームウェアの更新後に前記下位処理部に設定されるべき機能に関する情報と一致しない場合には、当該設定されるべき機能に関する情報を用いて、前記ファームウェアの更新後における前記下位処理部の前記機能を設定するステップと、
    設定された機能に従って前記下位処理部が動作するように前記下位処理部を制御するステップとを備える、局側装置の制御方法。
  7. 局側装置に、
    前記局側装置の上位処理部が有するファームウェアを更新するステップと、
    前記ファームウェアの更新後に、前記上位処理部から機能に関する設定を受ける下位処理部から、前記ファームウェアの更新前の前記設定に関する情報を取得するステップと、
    取得された前記情報が、前記ファームウェアの更新後に前記下位処理部に設定されるべき機能に関する情報と一致しない場合には、当該設定されるべき機能に関する情報を用いて、前記ファームウェアの更新後における前記下位処理部の前記機能を設定するステップと、
    設定された機能に従って前記下位処理部が動作するように前記下位処理部を制御するステップとを実行させる、プログラム。
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