JP5938414B2 - 除細動器及びcprメータのブラケットを含む付属品用のキャリングケース - Google Patents

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Description

本発明は、心臓蘇生のための除細動器に関し、具体的には、除細動器用のキャリングケースに関する。
心停止は、患者の心臓が、生命を維持するための血流を提供しなくなるような生命を脅かす病状である。除細動器は、心停止に苦しむ患者に除細動ショックを送達するために使用されている。除細動器は、血液の自発的な循環を伴わないVF(心室細動)又はVT(心室頻拍)等の不整脈に直面している患者に正常なリズムや収縮機能を回復させるために、心臓に高電圧インパルスを送達することによってこの状態を解消する。除細動器の一種である、自動体外式除細動器(AED)は、このAEDが、除細動が必要かどうかを判定するために心電図(ECG)のリズムを自動的に解析することができるという点で、マニュアル式の除細動器とは異なっている。除細動器は、不整脈の兆候であるECG信号を解析する。VF(心室細動)が検出された場合に、除細動器は、救助者に電気ショックを行うように勧めるような信号を送る。VF(心室細動)又は他の電気ショックで対処可能なリズムを検出した後に、救助者は、患者を蘇生させるために除細動パルスを送達する除細動器の電気ショックボタンを押下する。
除細動を効果的なものにするために、心停止の発症後非常に直ぐに除細動を送達しなければならない。生存の可能性は、心停止後4分を超えて除細動が開始されるまでの遅延によって、毎分10%ずつ低下すると推定されている。したがって、AEDは、消防士、警察官等の第1応答者、又は患者の傍に最初に到着する可能性が最も高いその場に居合わせた第三者によって使用されるように設計されている。一旦、患者のところにAEDが運ばれると、救助者は直ぐにそのAEDを開いて使用しなければならない。救助者は、AEDのセットアップと操作に不慣れな場合があるので、そのような急を要する使用は、しばしば困難となる。
体外式除細動器は、患者の胸部に亘って貼付けられる電極パッドを介して作用する。電極は、粘着式に患者に取り付けられ、そして患者の心臓からECG信号を取得することと除細動ショックを印加することとの両方のために使用されている。AED電極は、一般に可撓性の非導電性裏地材と粘着性の導電性ゲルとの間に金属箔又は金属化された電極を配置することによって形成されている。導電性粘着剤によって、電極が患者に安全に取り付けられる。ゲルは、しかしながら、時間が経過すると完全に乾く(乾燥する)ことがあり、有限の保存期間を有することになる。ゲル粘着剤を有する電極の典型的な保存期間は、約2年であり、その後に電極を取り換えなければならない。いくつかのAEDsは、有効な保存期間が終了したときは単に交換された電極を使用している。他のAEDsは、定期的に電極をテストし、インピーダンス変化によって乾燥を検出するような内部自己テスト回路を有している。自己テスト電極について、電極は、テストするために連続的な閉ループ回路を形成するように互いに電気的に接続される。電極パッドは、使用のために展開されると、閉ループ回路が破壊される。
自己テスト済み電極と未だ自己テストされていない電極の両電極が使用される場合には、典型的に、それらの電極は、救助者が、緊急時にそれらの両電極を接続する必要がないように使用される前にAEDに接続され、格納されている。つまり、両電極は、既に予め接続されており、使用する準備が整っている。予め接続された電極は、一般的に、AEDのキャリングケースと同一か又は同じ場所に配置された保護容器の内側に格納されており、それによって、これらの電極は、保管中に突刺し又は損傷から保護され、さらにAEDケースが開けられたときに、即座に展開することが可能とされている。
いくつかのAEDsは、救助の際に心肺蘇生法(CPR)の管理に役立つ付属品をさらに含む。例えば、北米フィリップスエレクトロニクスによって市販されているQCPRメータは、患者の胸の上に置かれ、マニュアル式CPR圧迫が適用されるパック状(puck-like)センサである。QCPRメータは、信号ケーブルを介して適用されるCPR信号の品質の指標を除細動器に提供するような力センサ及び動作センサを含む。
AEDは、小児モード用付属品を含むこともでき、AEDに適用された場合に、AEDに小児患者に適切な治療を分析させて提供する。小児モード用付属品は、使用する際にAEDのソケット内に挿入されるキー状の形状であってもよい。使用しないときは、このキーはキャリングケースの他の場所に格納されている。
さらに、AEDキャリングケースはまた、滅菌手袋、患者の胸部から衣服を切り離すためのはさみ、多過ぎる胸毛を剃るためのかみそり、及び人工呼吸用シールドのような救急アイテムが含まれる即応キットを備えてもよい。AED用の予備バッテリと、予備電極セットと、文書のユーザガイドとが、キャリングケースに含まれてもよい。
従来技術のAEDキャリングケースは、多くの問題を抱えている。まず、いくつかの従来技術のキャリングケースの蓋部とハンドルとが、患者への治療の実施を妨げている。ハンドルは、通常、ストラップで構成されているが、このストラップは格納された又は救助者によって運ばれた他の道具と絡み易く、ケースの展開を遅らせる。ハンドルはまた、AEDカバーラッチを覆うように配列されることがあり、この配列は、カバーを開くために手袋を装着した救助者の能力を妨げる可能性がある。キャリングケースの蓋部を開いたときに、その蓋部は、救助者によって踏みつけられ壊される、救助者によって蹴られて急に閉じられる、又はそうでなければ傍に横たわっている患者へのアクセスを妨げるように配置されることがある。これらの特性のすべてが、治療を遅延させることにつながる。
次に、いくつかのキャリングケースは、重要な内容物が展開時に視認できないように配置されている。即応キットは、例えば、AEDとは別のポケットの中に格納されている。このようなキャリングケースを使用する救助者は、救助中にこのキットを見つけ及び/又は展開する際に遅れることがある。
従来技術のキャリングケースのラッチは、このケースが落下した時に、不意に開くことを防止するために十分に堅牢でないことがあり、内容物を露出させて損傷する恐れがあるか、又はそうでない場合は救助を遅らせることがある。いくつかのラッチは、単にマジックテープ(登録商標)である。
従来技術のキャリングケースは、内容物を容易に洗浄及び確認することを考慮しておらず、次の救助の間に、二次汚染や故障の危険性が存在する。例えば、いくつかの従来技術のAEDキャリングケースは、洗浄するために取外し可能な内部トレイを有していない。また、救助の前に、CPR案内装置又は除細動器の押しボタン等の内部部品をテストするためのいかなる手段も有していない。キャリングケースに収容されているAEDは、その表面に使用するために準備が整っていることを示すインジケータを有している場合には、そのケースのウィンドウ部は、このインジケータを容易に視認するためには非常に小さ過ぎることがある。
本発明の原理に従って、除細動器用のキャリングケースは、心疾患者の救助の間により迅速な展開と使用とを可能にするように説明されている。改良された比較的堅く且つ湾曲したハンドルを含み、このハンドルが、ケースのヒンジ及びケースのラッチの両方に対して90度の角度をなすように配置されている。ハンドルの形状や剛性は、格納と取外しの際に他の道具と絡むことを防止するように作用する。ハンドルの向きは、救助の間にハンドルの使用を可能にする一方、ラッチ作動と蓋部を開いたときとの干渉を同時に回避する。
本発明の別の態様に従って、キャリングケースは、二重連結式のヒンジによって接続された比較的堅い保護基部と蓋部シェルとを有するように説明されている。このヒンジは、キャリングケースが開いた位置にあるときに、このケースの基部と蓋部とが、本質的に同一平面となるように配置されている。このケースは、開いた位置にある間に不意に閉じることができないようになっており、ヒンジの特性によって、開いた位置にあるときに踏まれても損傷に抵抗する。蓋部と基部との間の新規なケースシールによって、蓋部が不意に閉じられたときに、ケースから突出するいくつかのAED電極又はCPRメータ配線への損傷が防止されることが説明されている。従って、本発明は、向上した堅牢性を提供するとともに、救助の際に使い易さを提供する。
本発明のさらに別の態様に従って、内容物の改良された配置を有するキャリングケースについて説明されている。心疾患者の救助に必要な全ての器具は、一旦キャリングケースが開かれると直ぐに確認することができる。電極とCPRメータのワイヤバンドルとのコンパクトに格納する対策が提供されている。スペア部品と他の非本質的な器具が隠されており、救助の際の戸惑いを最小限にしている。キャリングケースの蓋部を開けたときに、このケース内で自動的にスイッチがオンになる機能によって、随意に除細動器をアクティブにすることができる。使用中に蓋部が不意に閉じられた場合に、ワイヤの挟込みを防止するような蓋部と基部との間の改良されたシールについて説明されている。
本発明のさらに別の態様に従って、心疾患者の救助用の内容物を確認し、且つ洗浄するように改良された有用性を有するキャリングケースについて説明されている。このケースは、ブラケットを保持する内部CPRメータ、CPRメータテスト用備品、内部AED上の準備が整ったことを示すインジケータのより広い視野角を提供するための導光管(light pipe)、除細動器のボタン式テスター及び/又は、洗浄及び/又は交換のために取外し可能なトレイを有する。
本発明のさらに別の態様に従って、改良された閉止ラッチ付きキャリングケースが説明されている。このラッチは、もう一つのフックと係止アセンブリとによって有用な係合として保持される鉤爪と留め金アセンブリとから構成された剛体のヒンジ機構である。ラッチは、片手で且つ単一の動作で開けることができ、そして機構が閉止するように単に押し付けることによって閉じた状態にロックすることができる。閉じた状態でロックされたときに、ラッチの引き手は、キャリングケースの格納場所から容易な展開をさせるためにこのキャリングケースと同一平面となる。
図1aは、閉じた位置にある、本発明の原理に従って構成された除細動器のキャリングケースを例示する。 図1bは、開いた位置にある、本発明の原理に従って構成された除細動器のキャリングケースを例示する。 図2aは、緊急時の使用の際に視界から隠されている緊急用でない予備バッテリと電極とのそれぞれの好適な格納構成のキャリングケースを例示する。 図2bは、緊急時の使用の際に視界から隠されている緊急用でない予備バッテリと電極とのそれぞれの好適な格納構成のキャリングケースを例示する。 図2cは、キャリングケースの内部配置の好適な実施形態を例示する。 図3aは、例示的なキャリングケースのラッチアセンブリの詳細図である。 図3bは、ラッチアセンブリを開ける動作を例示する。 図3cは、ラッチアセンブリを開ける動作を例示する。 図4aは、本発明の原理に従って構成された例示的なキャリングケースのヒンジの斜視図である。 図4bは、キャリングケースの半体同士が協働するようなヒンジの動作を例示する。 図4cは、キャリングケースの半体同士が協働するようなヒンジの動作を例示する。 図5は、本発明の原理に従って構成されたキャリングケースのハンドルの詳細図である。 図6aは、キャリングケースの上半体と下半体とに配置された例示的なキャリングケースのシール部の詳細図である。 図6bは、このケースのシール部のアンチ挟込み機構を例示する。 図7は、内部に格納された除細動器からこのケースの外部に準備が整ったことを示すインジケータの光信号を伝達するための例示的なキャリングケースの導光管の詳細図である。 図8aは、心疾患者の救助の際に使用されるキャリングケースを例示する。 図8bは、心疾患者の救助の際に使用されるキャリングケースを例示する。 図9aは、CPRメータをキャリングケースの内部に保持するためのCPRメータの格納ブラケットを例示している。 図9bは、格納されたCPRメータのテストを可能にする機能を含むCPRメータの格納ブラケットの代替実施形態を例示する。 図10は、除細動器の押しボタン式テスターをさらに含むキャリングケースの一実施形態を例示する。
図1aを始めに参照すると、本発明の原理に従った除細動器のキャリングケース100が、閉じた位置で示されている。このキャリングケース100は、図示されていない予め接続された電極を有するAED、CPRメータ、即応キット、及び関連するスペア部品等の心停止者の救助に必要な部品を含むとともに、これらの部品を保護するような大きさである。キャリングケース100の保護面は、主に基部200と蓋部300との2つのケース半体から構成されている。基部200と蓋部300とは、軽量であり、且つプラスチック、金属、又は複合材料等の実質的に剛性を有する構造材料から製造されている。この材料は、内容物を保護するために、突刺し、磨耗、水の浸入及び衝撃に対して耐性を有している。好適な実施形態では、基部200と蓋部300とは、型成形される構造用発泡ポリプロピレン又は同様な材料から構成されている。基部200は、4つの基部側壁面212と基部側底面214とを含み、これらが共に基部側内部領域210を形成する。同様に、蓋部300は、4つの蓋部側壁面312と蓋部側上面314とを含み、これらが共に蓋部側内部領域310を形成する。
図1aに示されるように、ヒンジ400は、基部200の1つの基部側壁面212と蓋部300の1つの蓋部側壁面312とに亘って共にキャリングケースの(2つの)半体を接続する。ラッチアセンブリ500は、キャリングケースの(2つの)半体を閉じた位置に確実に保持するために、ヒンジ400の反対側の別の基部側壁面212と別の蓋部側壁面312とを横切るように基部200と蓋部300とに亘って配置されている。剛性又は半剛性を有するアーチ形状ハンドル600は、キャリングケース100のヒンジ側とラッチ側との両方に隣接してキャリングケースの側面に亘って両端部に取り付けられている。ヒンジ400と、ラッチアセンブリ500と、ハンドル600との各々は、キャリングケースと接する全ての面が、このケースが閉じているときに、キャリングケースの表面と同一平面となるように配置されている。
図1bには、開いた位置にあるキャリングケース100が例示されている。基部側壁面212と基部側底面214とが、共に基部側内部領域210を形成する。同様に、蓋部側壁面312と蓋部側上面314とが、共に蓋部側内部領域310を形成する。取外し可能な基部側トレイ800は、基部側内部領域210の内側に入れ子の場所を確保することができ、取外し可能な蓋部側トレイ820は、蓋部側内部領域310内に入れ子の場所を確保することができる。
蓋部300と蓋部側トレイ820とはまた、ケースが開いていることを示す蓋部に固定されたインジケータ720、好適には磁石を含むことができる。そのようにインジケータを配置することによって、キャリングケース100が閉じた位置にあるときにのみ、インジケータ720は、携帯型除細動器110の内側に対応するケースが開いたことを検知するようにセンサを覆うようになる。携帯型除細動器110は、インジケータ720が存在していないことによって蓋が開いている状態を検知し、こうしてその除細動器自体のスイッチをオンにする。避けるべき蓋部300の急な閉じ込めを検知すると、救助中に、不必要な遅延や、不意に蓋部を閉止させることを含む戸惑い、及び意図しない除細動器のシャットダウンを防ぐために、自動的に携帯型除細動器110のスイッチをオフにする機能があることに留意されたい。
ラッチアセンブリ500と、基部200と、蓋部300との間の相互作用の更なる詳細が、図1bに示されており、ここで基部200には、ラッチアセンブリ500上の傾斜を有した鉤爪511及びラッチ引掛部515にそれぞれ対応するケースの傾斜を有した留め金211及び基部側係止部213を有して配置されている。図1bはまた、ケースのアンチ挟込みシール機構を例示しており、この機構は、基部側壁面212及び蓋部側壁面312それぞれの露出した縁部に沿って形成されるような対向する基部側縁部シール216と蓋部側縁部シール316とを含む。
比較的剛性特性を有するハンドルと、キャリングケース100へのそのハンドルの同一平面となる取付けの設計とによって、キャリングケース100の円滑なプロファイル形状が提供される。キャリングケース100は、典型的に、他の道具とともにレスキュー車両のコンパートメントに格納されているため、全体の円滑なプロファイルと表面に突起が存在しないことによって、救助者は、他の道具と絡み合うことなくコンパートメントの外側にキャリングケース100を掴んで引っ張ることが可能になる。同様に、ラッチ機構とヒンジとは、ケースを閉じたときに、キャリングケースと同一平面となるように配置されており、キャリングケース100がコンパートメントから引き出されるときに、他の器具と引っ掛ることがない。これらの特徴は、貴重な時間を節約し、除細動開始までの時間を短縮する。
剛体ハンドル600と、ラッチアセンブリ500と、キャリングケース100の別の側面上のヒンジ400との特定の配置によって、従来技術によって取り組まれていなかったいくつかの問題が解決される。ハンドルをラッチから離して配置することにより、ラッチへのアクセス性と操作性とが改善され、特に厚い手袋をした緊急時対応要員に対して改善される。ハンドルをヒンジから離して配置することにより、キャリングケースが開いた位置にあるときに、このケース100を再配置して使用するために、ハンドルを用いることが可能になる。
本発明はまた、心停止患者の隣においてキャリングケースが展開されたときに、このケース100の有用性を向上させる。これが図8は例示されている。救助者10は、典型的には、CPRを提供するとともに患者を監視するために、腹臥位の心停止患者14の傍で姿勢を取ることが多い。キャリングケース100内に格納されている携帯用除細動器110は、電気的治療法を提供するために、患者の近くで展開される。携帯型除細動器110は、救助者が容易にそのディスプレイを視認することができるように向きが定められ、こうして典型的に、携帯型除細動器110のディスプレイの下部が救助者に向けられるように、患者の頭部の傍に配置される。この位置では、キャリングケース100は、開いた位置において、携帯型除細動器110のディスプレイの上部におけるヒンジの向きによって、救助者から常に離れて延びるような蓋部300の配置となり、患者の顔の上に開いた状態で置かれることがないという利点を提供する。これは図8に確認することができ、救助者が、患者の反対側に携帯型除細動器110を展開する場合であってもこの利点が活かされる。
開いた位置では、キャリングケース100は、従来技術のキャリングケースよりもより安定性が高く且つ堅牢性を有している。図1bに示されるように、基部200と蓋部300とが、開いた位置において実質的に同一平面上にある。以下でより詳細に説明されるように、ヒンジ400の設計は、蓋部300が180度以上回転することができ、さらに基部200から僅かに且つ有用な横方向の移動を可能にしている。従って、ケースが開かれたときに、蓋部300の上面が、基部200の底面と同一面となるように接する。これは、救助用内容物のためのより安定したプラットフォーム(土台)を提供する。この開いた位置にある蓋部300は、不意に蹴ってケースが急に閉じられることがない。さらに、横方向の移動の特徴によって、踏ん付けた場合に、ヒンジ400が破壊される代わりに蓋部300に対して基部200の向きを単に自動調整するだけなので、損傷に対してより強化された抵抗力を提供する。
基部側壁面212と蓋部側壁面312との高さは、上述した利点を達成するために等しくなる必要はない。しかし、蓋部300の上面と基部200の底面とは、キャリングケース100が開かれているときに、載置面に完全に接しているので、基部側壁面212と蓋部側壁面312との高さが等しい場合は、ヒンジ400の設計をやや簡略化することができる。
いくつかの他の利点は、キャリングケース100の外部の特徴によって提供される。このキャリングケース100の設計は、容易なメンテナンスを促進する。導光管(light pipe)700は、内部に取り付けられたAEDからキャリングケース100の外部に準備が整った状態を示す光信号を伝達する。この導光管700は、準備が整った状態を示す伝達された光信号111を散乱させる手段を含み、こうして、より幅広い視覚に亘ってインジケータが視認できるようになる。図7には、導光管700の一実施形態を例示されており、ここで光を散乱する手段は、導光管700の外側面710へのエッチング処理やサンドブラスト処理を含む。導光管700の他の面は、好適には透明なアクリル又は同様な材料で構成されており、ポリッシュ処理されている。エッチング処理は、広い角度に亘って伝達された光信号を散乱するように機能し、それによって、AED内部の目視チェックが、キャリングケース100を開けることなく完了することができる。
取外し可能な基部側トレイ800と取外し可能な蓋部側トレイ820とが、キャリングケース100の容易なメンテナンスを促進する。心疾患者の救助は、典型的に体液やその他の汚染物質を含み、それぞれの使用の後に、装置から除去しなければならない。基部側トレイ800と蓋部側トレイ820とは、キャリングケース100の内面を洗浄するために容易に取り外すことができる。基部側トレイ800と蓋部側トレイ820との交換可能性は、損傷を受けたトレイの交換等の他の利点を提供し、別の内部装置構成が必要になった場合や、又は次の心疾患者の救助の前に洗浄するための時間がない場合は、再構成することができるという利点を提示する。
図2a,2b及び2cには、キャリングケース100の内容物の配置の好適な実施形態が例示されている。キャリングケース100は、一般に、蓋部300が開かれたときに、最も直ちに必要とされる救助器具がユーザーに視認され、直ぐに使用できる状態であるように構成されている。直ぐに必要とされない器具は、混乱と戸惑いを低減するために、視界から隠されている。図2aには、キャリングケース100の一実施形態が例示されており、ここで通常心疾患者の救助を開始する際には不要である予備バッテリ112は、CPRメータの格納ブラケット922の背後に格納され、その後格納されたCPRメータ140によって視界から隠されている。図2aにはまた、予め接続された電極120のセットを収容するために、キャリングケース100のハンドル端部に設置された電極格納スロット912が示されている。電極格納スロット912は、電極120を即座に視認でき、アクセス可能な方法を確保する。キャリングケース100に用いることができる電極格納スロット912及び電極120の好適な実施形態を説明する”PINCH CASE FOR DEFIBRILLATOR ELECTRODE PADS AND RELEASE LINER”という表題の同時係属中であり且つ同一出願人の米国特許仮出願第12/827,142号明細書が、本明細書に全て組み込まれる。
電極格納スロット912とCPRメータの格納ブラケット922との両方が、基部側内部領域210内の基部側トレイ800に設置されるように図2aに示されている。しかし、いずれの備品も、基部側トレイ800を全く必要とせずに、基部側内部領域210内に直接取り付けることができることを理解されたい。
図2bには、基部側内部領域210内の携帯型除細動器110とCPRメータ140と電極120との相対的な配置が例示されている。携帯型除細動器110が、右側に配置されており、CPRメータ140が、中央にCPRメータの格納ブラケット922上に配置されており、及び電極120が、電極格納スロット912内に配置されている。携帯型除細動器110が開かれたときに、それぞれの器具が即座に視認可能であり、アクセス可能である。さらに、電極120とCPRメータ140とが、携帯型除細動器110に予め接続されており、接続ワイヤが邪魔にならないように収容されている。従って、オペレータは、ケースを開けると直ぐに、器具の展開を開始することができる。
図2bには、蓋部側トレイ820内に形成されたパネルの背後の見えないところに収容された1組のスペア電極122が示されている。なお、蓋部側トレイ820は、別の取外し可能な部品に代わって、蓋部側内部領域310と一体化することができ、蓋部側内部領域310の一部を形成できることを理解されたい。
ここで図2cを参照すると、心疾患の救助部品の追加の即応キット160と小児モードキー180とが、蓋部側内部領域310において即時の展開のために収容されている状態が示されている。即応キット160は、救助の際に他の場所で開かれても、キャリングケース100からキットとして完全に取外し可能とすることができる。小児モードキー180は、示されるように蓋部側トレイ820において同様の形状のくぼみ内に圧入され、及び/又は蓋部側トレイ820のパネルの背後に収容された引き込み式のロープを介してキャリングケース100に接続することもできる。携帯型除細動器110が小児患者に使用される場合に、オペレータは、単に小児モードキー180を小児モード変更スロット113に挿入するだけである。携帯型除細動器110は、その挿入を検知し、小児モードの操作へと変更する。
図2cにはまた、準備が整った状態を示す光111上の導光管700の配列が示されている。蓋部300が閉じられたときに、導光管700は、準備が整った状態を示す光111を覆う。準備が整った状態を示す光111上の任意のインジケータ光信号は、ケースを開けることなく視認することを容易にするために、次に導光管700を通じて携帯型除細動器110の外部に光を伝達する。
図3aを参照すると、キャリングケース100用のラッチアセンブリ500の一実施形態が例示されている。このラッチアセンブリ500は、比較的に平坦なラッチ引き手510を含み、この引き手は、基部側壁面212上に配置された対応する傾斜を有する留め金211と係合させるための傾斜を有する鉤爪511を有する。ラッチアセンブリ500はまた、ラッチばね516に接触してラッチ引き手510に対して摺動自在に移動するようなラッチプレート514を備える。ラッチ引き手510の下方に延びるラッチプレート514の一部が、ラッチプレート514をラッチばね516に対して押し込むための手動動作面として機能する。ラッチ引き手510は、金属やプラスチック等の剛性を有する強度の高い材料から好適に構成され、衝撃と不正な使用に耐えることができる。
図3bには、キャリングケース100が閉じた状態のラッチアセンブリ500の形状とこの動作が例示されている。閉じた位置では、傾斜を有した鉤爪511と傾斜を有した留め金211とが、主にラッチアセンブリ500の保持張力を介して基部200と蓋部300とに対して押し付け接触によって保持されている。図3aに示されるように、ラッチ引掛部515は、基部側壁面212に形成された基部側係止部213とさらに係合して、傾斜を有した鉤爪511を、傾斜を有した留め金211に対して確実に保持させる。傾斜を有する鉤爪511と傾斜を有するラッチ引掛部515との組み合わせは、ケースが落下した場合でも、ラッチが開いて飛び出ることを防止する。図3bには、基部側壁面212の好適な構成が示されており、その外側面が、傾斜を有する鉤爪511の直ぐ下の対象とする動作領域を除いて、ラッチ引き手510の外側面と実質的に同一平面となる。
図3cには、キャリングケース100を開けるためのラッチアセンブリ500の動作が例示されている。オペレータは、ラッチばね516に対してラッチプレート514を上方に押して、ラッチアセンブリ500を解放し、順に基部側係止部213からラッチ引掛部515を解放する。傾斜を有する鉤爪511と傾斜を有する留め金211とが、基部側壁面212に対して適当に角度が付けられており、それによって、ラッチ引掛部515の解放時には、オペレータが、開けるためにラッチピン518の周りに且つ基部側壁面212から離れる方向にラッチアセンブリ500を円滑に回転させることができる。従って、開ける動作は、片手で且つ単一の動作で行うことができる。ラッチプレート514の解放に続いて、ラッチばね516が、閉じるために準備が整ったその初期位置にラッチプレート514を戻す。
図3の更なる考察によって、どの様にラッチアセンブリ500が閉じられ且つロックされるかが示される。キャリングケース100を閉じた状態にラッチ(latch)するためには、オペレータは、ラッチ引掛部515の角度の付いた内側面と、傾斜を有する留め金211の上向きに面削りされた角度の付いた面とが接触するまで、ラッチ引き手510をラッチピン518の周りに単に押し込むだけである。オペレータは、ラッチ引き手510を堅く押し込み、こうして、ラッチ引掛部515が基部側係止部213内に係合するまで、ラッチ引掛部515をばねラッチ516に対向する接触面に沿って上方にスライドさせる。あるいはまた、オペレータは、ラッチ引き手510を押しながら、ラッチプレート514を上向きに押して解放し、ラッチ引掛部515を基部側係止部213に係合させることができる。
図4aを参照すると、キャリングケース100は、好ましくは蓋部300を基部200にヒンジ接続するために、フローティングヒンジと同様のヒンジ400を備えている。ヒンジ400は、蓋部300と基部200との間に介在する関節体414を備える。この関節体414は、順々に、底部ヒンジピン410によって各々の端部上で基部200に接続され、そして上部ヒンジピン410によって各々の端部上で蓋部300に接続される。関節体414は、キャリングケース100が閉じられた状態のときに、構造体に強度を付与することができるとともに、キャリングケース100が開いている状態のときに、キャリングケース100に構造的な強度を付与することができるような剛性材料から構成される。関節体414は、好ましくは基部200及び蓋部300と同じ材料から作製される。底部ヒンジピン410と上部ヒンジピン410とは、ステンレス鋼又は同様の材料である。
図4b及び図4cには、閉じた位置と開いた位置のそれぞれの状態のヒンジ400の動作が例示されている。図4bに例示されるように、ヒンジ400は、キャリングケース100が閉じられた状態のときに、関節本体414の面が、基部側壁面212の面と蓋部側壁面313の面とに対して同一の平面となるように配置されている。図4cには、キャリングケース100が開いている状態が示されている。開いた位置では、蓋部側壁面313と関節体414との両方が閉じた位置から回転され、それによって、対向する関節体414の面は、基部200と蓋部300との開いた面に対して同一平面となる。
同一平面となる構成によって提示される利点に加えて、ヒンジ400は、構造的な強度を提供するとともに、基部側壁面212と蓋部側壁面312との間に形成されたヒンジ領域への保護を提供する。さらに、関節体414の関節の機能によって、基部側壁面212と蓋部側壁面312との間の横方向の制限されたシフト移動量を可能にし、これによって、ヒンジ領域は、他のヒンジ設計では壊れるような度を越えた荷重が負荷され又は踏みつけられたときに生じる力等の破砕力を吸収することができる。図4b及び図4cの考察から分かるように、ヒンジ400は、底部ヒンジピン410と上部ヒンジピン410との力が集中した領域を有さずに、関節体414と接触するような基部側壁面212と蓋部側壁面313との丸みを帯びた面に亘って粉砕力が分散されるようにすることができる。開いた位置では、ヒンジ400または、基部側壁面212と蓋部側壁面313とからなる対向面が、上方からの破砕力に対抗させることが可能になる。
図5には、キャリングケースのハンドル600の好適な一実施形態が例示されている。このハンドルは、可撓性を有するが元の形状に回復することができる熱可塑性エラストマー等の実質的に剛性又は半剛性材料から構成されている。ハンドル600は、好ましくは丸みを帯びた又はアーチ形状を有しており、他の器具に引っ掛かることなく迅速な展開を可能にする。オプションのショルダーストラップを取り付けるためのショルダーストラップ用のピン612は、図示されないが、ハンドル600内に成形することができる。
ハンドル600は、上で説明され且つ図1に示されるように、キャリングケース100に取り付けられる。図5には、ネジ又はリベット等の図示されない公知の締結具を用いて、キャリングケース100の反対側に同一平面の取付けとなるように形成されるようなハンドルアンカー610を含むハンドル600のそれぞれの端部が示されている。同一平面となるような取付けは、ハンドルアンカー用カバープレート613で締結具を蓋うことによって完了する。一旦そのように配置されると、蓋部側上面314に向けて配置されるようなハンドル600を有するキャリングケース100の全体シルエットは、キャリングケース100がその格納場所から引き出されるときに、隣接する器具の引っ掛りを受けないような連続した滑らかなラインを提示する。
ここで図6a及び図6bを参照すると、基部200と蓋部300との間の閉止シール750が説明されている。従来技術のキャリングケースでは、突起する電極ワイヤは、蓋部が不意に基部ケースに対して急に閉じるような力を受けたときに破損する又は切断することがあった。キャリングケース100が使用中に不意に急に閉じられるような予想もしない出来事が発生したときにワイヤへの損傷を最小限にするために、閉止シール750が、基部側壁面212と蓋部側壁面312との対向する露出した縁部に形成されている。閉止シール750の好適な実施形態が、図6bの断面図に示されている。基部側壁面212の縁部に対向する蓋部側壁面312の縁部の各々が、外部面から突起し且つこの外部面からオフセットされている蓋側縁部シール316を含む。図示されていない蓋部閉止止め具は、蓋部300が閉じられた状態にあるときに、突起する電極リード線121が損傷することなく通過するように、基部200と蓋部300との間の曲がりくねったギャップを生じさせることができる。外側の要素からの追加的な保護が所望される場合には、基部側縁部シール216と蓋側縁部シール316との各々は、蓋部が閉じられた状態のときに、ギャップを埋めるような可撓性エラストマー材料で補強されることがあるが、これは電極リード線121が損傷を受けずに通過することを可能にしている。
本発明の別の実施形態は、内容物のテストを可能にする機能を組み込むようなキャリングケースである。このような特徴の1つは、格納中であって且つ展開する前に、CPRメータ140のテストを可能にし、それによって、救助者は、CPRメータが使用中に正確な指示を提供するであろうことを確信できる。別の特徴は、当該技術分野のキャリングケースにおいて企図されてこなかった携帯型除細動器110のボタンの物理的なテストを可能にすることである。このようなテストによって、除細動器のショックボタンの適切な機械的な動作を定期的に確認することができる。
図9aには、図2a〜cに示されたCPRメータの格納ブラケット922のより詳細な例示が示される。このブラケット922は、キャリングケース100内にCPRメータのブラケット基部側マウント921を用いて取り外し可能にクリップ止めすることができる。CPRメータ140は、次に、CPRメータ140の面が、隣接して格納された除細動器110の面とほぼ同一平面上となるようにブラケット基部から上方にオフセットされるようなCPRメータの保持クリップ923内にクリップ止めされる。従って、CPRメータ140と除細動器110との両方が、直ちにユーザーに視認可能になる。さらに、格納されたCPRメータ140の下のスペースは、予備バッテリ112等の他の救急アイテムを格納するための利用可能となる。
ここで図9bを参照すると、CPRメータの格納ブラケット922の代替実施形態は、CPRメータのテスト用備品924を備える。CPRメータの格納ブラケット922と同様に、CPRメータのテスト用備品924は、格納する際にCPRメータ140を確実に保持するために配置されている。CPRメータのテスト用備品924は、上述したCPRメータの格納ブラケット922とは異なるが、テスト用備品基部925と垂直方向の可動式クリップ926とを備えることで、ゴムバンド927、コイルばね、板ばね、又は下部圧縮性材料等の公知のばね定数を有する内部ばね手段に接続されている。備品基部925は、ケースの底部200に固定される。CPRメータ140は、図2に示される方法と同様に可動式クリップ926に対して取り外し可能に取り付けられる。
CPRメータ140が取り付けられたCPRメータのテスト用備品924は、蓋部300が閉じた状態にあるときに、蓋部300は、図9に“d”として示されるような公知の固定距離だけCPRメータ140と可動式クリップ926とを押し付ける。内部ばね手段は、従って蓋部300に対して押し返すようにCPRメータ140の力センサ上に既知の反力を生成する。反力の大きさは2kg〜5kgの範囲であり、具体的には約4kgであり、固定されたばねの圧縮量は1.905cm(3/4inches)〜7.62cm(3inches)の範囲であり、具体的には5.08cm(2inches)である。
携帯型除細動器110は、それ自体の内部の定期的な自己テストプロトコルの下で自己テストのために起動されるときに、取り付けられたCPRメータ140をアクティブにして、検出された力に対応する信号を受信するように構成することができる。検知された力を既知の力と比較することにより、除細動器110は、CPRメータの力センサが正しく動作しているかどうか及び較正範囲内であるかを判定することができる。そうでない場合には、除細動器110は、自己テストの不成功警告情報を生成することができる。
キャリングケースの蓋部300が開いた位置であり、且つ除細動器110が自己テストのためにアクティブにされた状態であるときに、CPRメータの距離検知も同様に、CPRメータのテスト用備品924によってテストすることができる。この実施形態では、圧縮されていない状態のCPRメータのテスト用備品924と完全に圧縮された位置との間の高さの差が、さらに既知である。ユーザーは、CPRメータ140と可動式クリップ926とを完全に圧縮された位置に押し付けることによって、CPRメータの動作センサをテストする。除細動器110は、CPRメータの圧縮信号を検知して、その信号を既知の距離と比較する。検知された距離と既知の距離が、許容範囲の幅を超過して異なる場合は、除細動器110は、自己テストの不成功警告情報を生成する。当然ながら、除細動器110は、このテストの実行中にユーザーを聴覚的に及び視覚的に案内するように構成することができる。
除細動器のオプションの押しボタン式テスター930はまた、キャリングケースの蓋部300内に組み込むことができる。図10には、蓋部300の内側に取り付けられた作動装置ケース934の底面から延びる指状の作動装置932,933を有するボタン式テスター930の一実施形態が例示されている。電気ショックボタン作動装置932は、蓋部が閉じられたときに、その作動装置932の端部が除細動器の電気ショックボタン114上に位置決めされるように配置されている。同様に、作動装置933のオン/オフボタンは、蓋部が閉じられたときに、その作動装置933の端部が除細動器のオン/オフボタン115上に位置決めされるように配置されている。押しボタン式テスター930は、除細動器110が定期的な自己テストのために起動されるときに除細動器の下側から生成される定期的な起動信号を検知するために、ボタン式テスター用センサ934を有している。ボタン式テスター用センサ934は、好ましくは、その除細動器が自己テストのためにアクティブにされるときにこの除細動器から発する対応する光信号又は無線信号を検知するような光センサ又は無線センサである。押しボタン式テスター930は、長期間にわたって定期的に、好ましくは月単位で動作させるのに十分なエネルギーを有する交換可能なバッテリ等のボタン式テスターの電源935を備えている。
押しボタン式テスター930は、準備が整った状態を示す光111の点滅等によって、除細動器110から周期的な活性化信号を受信して、その後、それぞれの作動装置932,933を除細動器の押しボタンの下部に押し付けるように作動装置932,933を延ばすために配置されている。除細動器110は、押しボタン式の電気回路全体に亘って連続性の変化を検知することによって、押しボタンの動作結果を検知し、この結果を自己テストアルゴリズムに渡す。除細動器は、期待される押しボタンの動作を検知することが不成功に終わった場合は、自己テストの不成功警告情報を発する。一旦ボタンの自己テストが完了すると、除細動器110と押しボタン式テスター930との両方は、バッテリ電力を節約するための待機動作モードに戻る。
除細動器の押しボタン式テスター930の別の実施形態は、除細動器110の自己テスト活性化との連携を必要としない。この実施形態では、押しボタン式テスター930は、独立したスケジュールに基づいて作動装置932,933を作動させて、作動装置932,933を下向きに保持する、すなわちボタンが押され、この状態が除細動器の自己テストとオーバーラップするように十分に長い第1の期間に亘って保持される。作動装置932,933は、その後、次の除細動器の自己テストとオーバーラップするように十分に長い第2の期間に亘って解放される。この実施形態では、基本的な除細動器は、ボタンが正常に動作しているかどうかを判定するために最初の自己テストから次の自己テストまでのボタンの位置の変化のみを検出する必要がある。
上述した本発明の範囲内に含まれる他の変形形態は、当業者には容易に想到することができる。例えば、ラッチの向きは、ラッチアセンブリ500が蓋部300の代わりに基部200にピン止めされるように逆にすることもできる。内容物の他の配列は、収容された構成要素の相対的な大きさや形状に応じて利点を有することもある。

Claims (8)

  1. 開いた位置と閉じた位置とを含む携帯型除細動器用のヒンジ付きキャリングケースであって、当該キャリングケースが:
    4つの基部側壁面と底面とによって囲まれた基部側内部領域を有する剛性基部と;
    4つの蓋部側壁面と上面とによって囲まれた蓋部側内部領域を有する剛性蓋部と;
    前記基部を前記蓋部に接続するために1つの基部側壁面上に配置されたヒンジと;
    閉じた位置において前記蓋部を前記基部に保持するために、ヒンジが付いた側壁の反対側の前記キャリングケースの第1の側壁に配置されたラッチアセンブリと;
    前記キャリングケースの第2の側壁に配置された、両端部を有するハンドルと
    記基部側内部領域及び前記蓋部側内部領域に配置された複数の内部区画と;を有し、
    前記携帯型除細動器が、前記基部側内部領域に位置しており
    前記キャリングケースは、前記基部側内部領域に位置するCPRメータの格納ブラケットをさらに有しており、前記CPRメータの格納ブラケットが、CPRメータをテストするための、前記CPRメータを保持したままで前記格納ブラケットに対して摺動する可動式クリップを含むCPRメータテスト用備品を備える、
    キャリングケース。
  2. 前記基部側の内部区画は、電極格納スロットをさらに含む、
    請求項1に記載のキャリングケース。
  3. 前記CPRメータの格納ブラケット上に搭載されたCPRメータと、前記電極格納スロットに格納された電極対とをさらに含み、前記除細動器、前記CPRメータ及び前記電極対のそれぞれは、キャリングケースが開いた位置にあるときはいつでも視認可能である、
    請求項2に記載のキャリングケース。
  4. 前記CPRメータテスト用備品は、前記可動式クリップに接続されたばね手段とテスト用備品基部とを備え、前記ばね手段は、所定の力でテスト運動とは反対側に作用する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャリングケース。
  5. 前記ばね手段が、ゴムバンドを備える、
    請求項に記載のキャリングケース。
  6. 前記CPRメータ用テスト備品は、キャリングケースが閉じられたときに前記剛性蓋部と前記剛性基部との間に配置され、さらにこの配置によって、所定の力を生成させるべく、既知の距離だけ前記CPRメータテスト用備品を押し付け、さらに前記所定の力は、前記CPRメータテスト用備品上に配置されたCPRメータによって検知される、
    請求項に記載のキャリングケース。
  7. テスト運動は、前記可動式クリップの垂直方向の変位を含み、さらに該垂直方向の変位が、圧縮されていない前記ばね手段の位置と完全に圧縮された前記ばね手段の位置とによって境界が定められる、
    請求項に記載のキャリングケース。
  8. 前記可動式クリップ上に配置されたCPRメータをさらに備え、さらに該CPRメータが、前記垂直方向の変位を検知するようなセンサを含む、
    請求項に記載のキャリングケース。
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