JP5937192B2 - ノズル、及び流動体吐出装置 - Google Patents
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この容量式ポンプを用いて流動体を容器に充填させる場合、取り扱い対象物の内容が変わる都度、ポンプを綿密に洗浄する必要がある。また、タンク等の大型容器に充填された流動体の液面の高さが経時的に変化して圧力が変動した場合、ポンプに通流される流動体の重量が変化し、各容器への充填量に誤差が生じるという問題があった。さらに、ロータリータイプのポンプを用いる場合、該ポンプを通過する際に通流物がこね混ぜられて物性変化を起こすという問題もあった。
このチューブポンプを備える充填装置は、チューブ内に洗浄液を通すことにより簡単に洗浄することができ、また、流動体の内容によってはチューブを再使用せず、チューブを交換することで、異なる流動体の充填作業を続行することができる。
しかし、いずれのポンプを備える充填装置においても、詰め替え側の端部から流動体が液だれするという問題がある。液だれが生じた場合、充填作業を停止して煩雑な拭き取り作業を行い、充填を調整することになり、生産効率が低下するという問題がある。
本発明においては、復元力が良好であり、隣り合う弁体が閉じるときの密着性が良好であり、弁体の繰り返しに耐える長期の使用が可能になる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るノズル1を示す斜視図である。
ノズル1は、筒体11と、筒体11の先端部に等配された4つの弁体12と、筒体11の他端部に設けられた取付フランジ13とを備える。
各弁体12は、側面視が菱形状をなし、隣り合う頂点で繋がり、それぞれ筒体11の長手方向の対角線で谷折りしてある。弁体12の菱形の半体121の先端部側の辺に対応する端面122が、隣り合う弁体12の端面122と当接することで、4つの弁体12が閉じるように構成されている。弁体12は、筒体11に所定の内圧が付与された場合に開き、筒体11がサックバックされて筒体11内を通流する流動体が逆方向に吸引された場合に閉じる。図1に示すように、ノズル1の各弁体12は、端面122が十字形をなすように閉じる。
図2は、筒体11に内圧が付与され、弁体12が開いた状態を示す平面図である。
取付フランジ13は、筒体11より大径のリング状をなす。そして、チューブ等の、流動体が通流される通流体に、筒体11の取付フランジ13側が嵌められるように構成されている。
非磁性金属としては、例えばアルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等が挙げられる。例えば食品を充填する場合、安定かつ無毒であり、錆等が発生しないステンレスが好ましい。
非磁性金属は20μm以下の粒子径を有することが好ましい。20μm以下の粒子径を有する場合、ノズル1の基材に混ぜて成形するときに均一に分散され得る。
ノズル1のHs硬度は45度未満であるのが好ましく、30度以下であるのがより好ましい。Hs硬度が45度未満である場合、ノズル1の復元力が良好であることが実験により確認されている。硬度は例えばシリカ系粉体充填剤の添加量により調整する。シリカ系粉体充填剤の添加量が少ない場合、Hs硬度は小さくなる。
ノズル1の配合の主成分の一例として、シリコーンポリマー43%、SUS57%の場合が挙げられる。
図3は、このチューブ式充填装置(以下、充填機という)100を示す正面図である。
充填機100は、チューブポンプ4、複数の重量設定ボタン21を備えた計量機2、及びチューブポンプ4を制御するコントローラ7を内装したコントロールボックス3を備える。
チューブポンプ4は正逆転可能なモータ41を備え、モータ41から延びる回転軸42上に回転ヘッド43を取付けてある。回転ヘッド43には、同一円周上に4つのローラ44が支持されている。回転ヘッド43の外周側には半円弧状をなすチューブ受板45が設けられており、チューブ受板45と回転ヘッド43との間に弾性材料からなるチューブ46が着脱可能に介装されている。チューブポンプ4は、モータ41の駆動に伴い回転ヘッド43を回転させることにより、各ローラ44によりチューブ46を間欠的に絞りながら流動体の圧送を行うように構成されている。
また、チューブポンプ4のケーシング40には、手動充填時に使用されるモータ41の回転調整ダイヤル47、手動充填時に使用される正逆転スイッチ48、モータ41を逆転させる場合の逆転調整ダイヤル49が設けられている。
脈動防止器8は、各ローラ44がチューブ46を絞りながら流動体を移送させるときに発生する脈動を防止する。
モータ41の正回転に従い、チューブ46内に流動体が圧送され、チューブ46に所定の内圧が付与されるので、ノズル1の弁体12が開き、流動体が容器6へ吐出される。
本実施の形態においては、流動体の粘度の差、すなわち液切れの差等に対応して、モータ41を正回転又は逆回転させるときの速度を調整することができるように構成されている。
本実施の形態に係るノズル1は非磁性金属を含むので、ノズル1の切片又は自体が流動体に混入した場合に、金属探知機が磁場の変化から流動体中の金属の存在を検知し、前記切片又は自体の混入が把握される。これにより、異物を含む不良品が確実に検出される。そして、金属は非磁性体であるので、錆が生じにくい。
なお、ノズル1の基材がシリコーンゴムであり、顔料を含む場合、この顔料として、流動体の色に対して視認性を有する色相のものを選択することができる。例えば流動体の色が白色である場合、茶色の顔料を使用することができる。これにより、金属探知機による検知に加え、色による視認により、ノズル1の切片又は自体の流動体への混入を把握することができる。
本発明の実施の形態2に係るノズル9は、後述する係止リブ923を備えること以外は、実施の形態1に係るノズル1と同様の構成を有し、実施の形態1の充填機100と同様の充填機100に備えられる。
ノズル9は、筒体91と、筒体91の先端部に等配された4つの弁体92と、筒体91の他端部に設けられた取付フランジ93とを備える。
各弁体92は、側面視が菱形状をなし、隣り合う頂点で繋がり、それぞれ筒体91の長手方向の対角線で谷折りしてある。弁体92の菱形の半体921の先端部側の辺に対応する端面922が、隣り合う弁体92の端面921と当接することで、4つの弁体92が閉じるように構成されている。弁体92は、筒体91に所定の内圧が付与された場合に開き、筒体91がサックバックされて筒体91内を通流する流動体が逆方向に吸引された場合に閉じる。図4に示すように、ノズル9の各弁体92が閉じた場合、平面視は十字状をなす。
取付フランジ93は矩形状をなし、チューブ等の通流体に嵌められるように構成されている。
非磁性金属を含有しない場合、ノズル9の基材としてシリコーンゴムを使用するとき、復元力が良好であるので、Hs硬度を70度まで高めることができる。
例えば、前記実施の形態1及び2においては、ノズル1、9をチューブ式充填装置である充填機100に適用した場合につき説明しているがこれに限定されるものではない。本発明に係るノズル1は、上述のピストンタイプ及びロータリータイプ等の容量式ポンプ、他のチューブポンプ等を備える種々の充填装置に用いられ得る。
11、91 筒体
12、92 弁体
121、921 半体
122、922 端面
923 リブ
2 計量機
3 コントロールボックス
4 チューブポンプ
46 チューブ
7 コントローラ
100 充填機(流動体吐出装置)
Claims (3)
- 筒体と、
該筒体の先端部に等配され、前記筒体の内圧に応じて開閉するように構成された少なくとも4以上の菱形状をなす弁体と
を備え、
各弁体は隣り合う頂点で繋がり、
各弁体は、菱形の、前記筒体の長手方向に平行な対角線で、前記筒体の側面から軸心側へ谷折りしてあり、
隣り合う弁体の先端部側の辺に対応する部分同士が当接することで、各弁体が閉じるように構成され、
隣り合う2つの弁体が繋がる部分に、コの字状をなし、コの字の内側が前記筒体の中心軸に対向し、かつ前記内側が、前記弁体が当接する部分の先端部から所定間隔を隔てるように設けられたリブを備えることを特徴とするノズル。 - 請求項1に記載のノズルを備え、
前記筒体内を通流される流動体を前記弁体の開/閉により吐出/吐出の停止を行うように構成されていることを特徴とする流動体吐出装置。 - 正逆回転可能なモータを備えたポンプと、
一端部が前記ポンプに接続され、他端部が前記ノズルに接続されたチューブと
を備え、
前記モータを逆回転させ、前記チューブ及び前記ノズル内を通流する流動体をサックバックさせるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の流動体吐出装置。
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JP2014266866A JP5937192B2 (ja) | 2014-12-27 | 2014-12-27 | ノズル、及び流動体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014266866A JP5937192B2 (ja) | 2014-12-27 | 2014-12-27 | ノズル、及び流動体吐出装置 |
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JP2014003607A Division JP5677660B1 (ja) | 2014-01-10 | 2014-01-10 | ノズル、及び流動体吐出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=53899269
Family Applications (1)
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JP2014266866A Active JP5937192B2 (ja) | 2014-12-27 | 2014-12-27 | ノズル、及び流動体吐出装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
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