JP5937129B2 - 酵素的に許容される量の可視化剤を有するキット、製剤および溶液、ならびにそれらの使用 - Google Patents
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Description
(i)フィブリン糊を形成するのに必要とされる少なくとも2つの別個の成分であって、少なくとも1つの別個の成分はフィブリノーゲンを含み、少なくとも第2の別個の成分は、フィブリノーゲンと反応した際にフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素を含む、2つの別個の成分と、
(ii)酵素的に許容される濃度の可視化剤と、
を含む。
図2A〜図2Bは、様々な時点での染色および非染色フィブリン糊双方の凝塊重量(A)および凝固可能なタンパク質量(B)を示す。実験は、生体内環境で行われ、測定は、ラット腹部からの凝塊残部の抽出後、1、3、5、7および12日目に行われた。それぞれの点は、3度の判定の平均値を示す。
<実施例1:トロンビン凝固活性に対する、異なる色素の影響>
本研究は、トロンビン活性に対する、フィブリン糊製剤への色素添加の影響を判断することを目的とした。この目的のために、US−B−6,121,232およびWO9833533に記載されたもののような2成分フィブリンシーラントのトロンビンが、異なる色素と共に調剤されて、0.01〜0.2%の最終濃度とされた。以下の修正済みのヨーロッパ薬局方検定(0903/1997)処置にしたがって異なる製剤中のトロンビン凝固活性を測定することにより、トロンビンとの、色素の適合性を試験した。
ヒトトロンビンが異なる色素と混合されて、0.005〜0.2%の最終色素濃度とされた。凝固動態に対する色素の影響は、落下試験モデルを用いて試験した。簡潔には、フィブリン凝固動態の測定は、7X105Paの窒素圧により動力供給された装置において、斜面上で行われた。各実験で、5mLの生物活性成分(BAC)および5倍希釈トロンビン溶液5mL(最終:200IU/mL)(40mMのCaCl2中)が、別個の注射器具中にポンプ供給された。BACは、EP−A−534 178に開示されるように混ぜられた(being worked up)後で濃縮寒冷沈降物から調製され、BAC中に、US−B−6,121,232およびWO−A−9833533に記載のようにアルギニンおよびトラネキサム酸が加えられる。これらの2つの溶液は、同時に放出され(それぞれの約1/8)、混合された液滴が傾斜表面上に落ちる。液滴は、凝塊が形成されるまで、その斜面を下って漏れる。液滴が移動する距離は、傾斜表面上に置かれたミリメートル法の紙シート(millimetric paper sheet)に記録された。液滴が移動した距離は、トロンビン濃度に可逆的に比例する(reversibly proportional)ことが分かった。異なる製剤でのフィブリンシーラントの移動距離を以下で表2に記載する。
ヒトトロンビンが、0.005〜0.1%の最終濃度で、メチレンブルー、クリスタルバイオレット、ブロモチモールブルーまたはリボフラビンと共に調剤された。異なる製剤は、−35℃まで急速に凍結され、その後解凍された。トロンビン凝固活性に対する凍結・解凍処置の影響が、落下試験モデルを用いて評価された(実施例2のような移動時間分析)。結果を表3にまとめる。
この実施例は、フィブリンシーラントのトロンビン成分中におけるインジゴカルミンの最大溶解度を判断することを目的とした。トロンビン最終容器(Thrombin final container)(Omrix、1,000IU/mL、5mL)が、1%インジゴカルミン(精製水中に溶解)と混合されて、0.2、0.21、0.22、0.25または0.3mg/mLの最終濃度とされた。調製された溶液は、室温で30分間、ローラー上で混合され、色素の溶解度限界が、目視検査で判断された。
癒着防止適応では、色素をBACと混合する前に、色素をトロンビン成分に加えることができる。本実験は、トロンビン凝固活性に対する、トロンビン溶液への可視化剤添加の影響を評価するために行なわれた。2つの色素、すなわちインジゴカルミン(IC)およびメチレンブルー(MB)を評価した。この目的のために、トロンビン最終容器(Omrix、1,000IU/mL)が、MBまたはICと混合されて0.02%の最終濃度とされた。日光への曝露がある場合、またはない場合の、トロンビン活性に対する色素の影響を評価した。トロンビン凝固活性は、実施例1で前述したように測定された。検量線(ログ凝固時間 対 ログトロンビン濃度)が、トロンビン標準物質(thrombin standards)を0.1%フィブリノーゲン溶液と混合することにより準備された。サンプルは、同じフィブリノーゲン溶液と混合され、検量線からトロンビン活性を計算した。トロンビン最終容器(Omrix)、インジゴカルミン(Amresco コードカタログ番号9827‐25g)、メチレンブルー(Spectrum カタログ番号ME141−25g−USP)、分光光度計、および凝固装置を用いた。1%ICおよび1%MB溶液の調製について、0.04gのICもしくはMBが、4mLの精製水中に添加された。
1.第1のトロンビンバイアルは、0.2mg/mLのIC最終濃度を達成するように、0.1mLの1%IC溶液を、4.9mLのトロンビン中に加えることによって染色された。
2.第2のトロンビンバイアルは、0.2mg/mLのMB最終濃度を達成するように、4.9mLのトロンビン中に0.1mLの1%MB溶液を加えることによってMBで染色された。
3.第3のトロンビンバイアルは未処理のままにされた。
前記の実施例は、6時間日光に曝された場合でも、0.02%の最終濃度でトロンビン成分にインジゴカルミンを加えることが、トロンビン凝固活性に影響を及ぼさなかったことを示している。この実施例は、トロンビン凝固活性に対する、インジゴカルミン染色トロンビン溶液の長期インキュベーション期間の影響を判断することを目的とした。日光に曝されたサンプルおよび日光に曝されなかったサンプルの双方を検査した。
トロンビン溶液の凝固活性の安定性が、1サイクルまたは5サイクルの凍結・解凍を受けたインジゴカルミン溶液の補充後に評価された。解凍されたインジゴカルミン溶液(精製水中に0.4%溶解)が5mLトロンビン成分(Omrix)中1:26で希釈され、最終濃度0.15mg/mLのインジゴカルミン染色トロンビン溶液を得た。非染色トロンビン溶液を対照として使用した。トロンビン凝固活性が前記(実施例1)のとおり測定された。各測定は、複製を作製して(in duplicates)行われた。
可視化剤は、トロンビン成分と可視化剤を混合する前にBACに加えられることができる。ゆえに、この実施例は、BACに加えられた場合の凝固時間に対するインジゴカルミンの影響を示す。
以下の実施例は、フィブリン糊製剤へのインジゴカルミンの添加が、生成された凝塊の弾性係数に影響を及ぼすかどうかを判断することを目的とした。
以下の実施例は、凝塊形成および硬度に対するインジゴカルミンの影響を評価するためのものであった。これは、トロンボエラストグラフ(TEG)を用いて行われた。TEGは、血液および血液製剤における凝固パラメータを評価するものである。
反応時間(R):分析機器内でのサンプル設置から最初にフィブリン塊が形成されるまでに必要な時間
時間(K):あるレベルの凝塊強度が得られるまでの時間の尺度。この時間はRから、一定レベルの凝塊硬度が発揮されるまで測定される。Kは凝塊形成の動態を表す。
角度(α、勾配(grade)):フィブリンの蓄積(build up)および架橋の迅速さを測定するものである。この尺度は凝固動態を反映している。
最大振幅(MA):発生したフィブリン塊の最大強度または硬度を表す。
G(剪断弾性係数強度)は凝塊強度の尺度である。
Eは、規準化されたGパラメータであり、弾性定数(elasticity constant)と呼ばれる。
以下の実施例の目的は、生体内での凝塊の寿命に対する、フィブリン糊への可視化剤添加の影響を試験することであった。物質着色剤(substance coloring)として選択された色素はインジゴカルミンであった。非染色フィブリン塊は対照として役立てた。
これらの実験の目的は、非出血もしくは出血器官に噴霧している間、腹腔鏡処置での、(US−B−6,121,232およびWO−A−9833533に記載されるような)フィブリン糊の可視性に対する、異なる濃度の試験可視化剤の影響を研究することであった。試験製品の可視性は、器官表面への滲出の誘導を伴うかどうかにかかわらず、ブタ腹腔内腹腔鏡モデルを用いて判断された。2つの着色物質:すなわちメチレンブルーおよびインジゴカルミンの可視性を試験した。約50kgの重さで、2歳齢未満の雌の雑種家畜ブタ成体(n=1)が、現在の倫理要件にしたがって、認可施設に収容された。
染色されていないか、または3つの異なるメチレンブルー濃度で補充された、フィブリン糊が、出血している脾臓表面に塗布された。フィブリン糊は、1)実施例2のようなBAC(5mL)、2)トロンビン(1000IU/mL;5mL)を含んだ。トロンビンは、以下のメチレンブルー濃度:すなわち50、100または500ppm(それぞれ0.005、0.01および0.05%の濃度)で補充された。
2つのインジゴカルミン濃度が適用され、非染色製品と比較された。可視性試験が、2つの黒っぽい器官(dark organs)(脾臓および肝臓)で、出血部位および非出血部位双方に対して実施された。加えて、染色フィブリン糊は、淡色の器官(light organ)(子宮)で、出血部位に対してのみ、また色素がある場合のみで(器官の限られたサイズのため)、試験された。
本発明のフィブリン糊製剤は、抗癒着剤として使用されうる。以下の実施例は、手術後の癒着を軽減する上での染色フィブリン糊製剤の有効性を示している。
ウサギは、手術の日に秤量された。イソフルランの吸入により、麻酔が導入され維持された(それぞれ5%および3.5%の濃度)。手術部位の脱毛は、電気動物クリッパー(electric animal clipper)により達成された。この領域は、電気掃除機をかけられて、刈り取った毛および残骸を取り除き、その後、アルコールですすがれた。この領域全体は、70%イソプロピルアルコールで除去し繰り返す前に、クロロキシレノール3%でごしごしこすられ、5分間放置された。手術部位は、70%イソプロピルアルコールで再び浄化された。無菌の切開ドレープが、準備された領域にかけられた。
ウサギの子宮角モデルが、本質的には、Wisemanら(「Effect of thrombin-induced hemostasis on the efficacy of an absorbable adhesion barrier」. J Reprod Med. 1992年;37巻:766〜770頁)によって説明されるように、実行された。簡潔には、無菌手術のために麻酔をかけ準備した後、正中線切開部が皮膚および腹壁を貫通して作られた。両子宮角の位置が突き止められ、体外に出された。フレンチ・カテーテル・スケール(French Catheter Scale)を用いて、各子宮角の直径を測定し、記録した。フレンチスケールで10〜16(10および16を含む)のサイズの子宮角を持つウサギのみが、このプロトコルに入れられた。
4.5mL〜10mL総量の染色フィブリン糊(前記の通りトロンビン溶液中0.02%の色素)または非染色フィブリン糊が、それらの処理を受けるために任意抽出された各ウサギに塗布された。硬化後(約120秒)、子宮角は、裏返しにされて、もう一方の側への塗布を可能にした。器官は次に、解剖学的に元の位置に戻されて、切開部が閉じられた。腹部切開部は、途切れのない(continuous)Vicryl 4‐0縫合糸を用いて閉じられた。筋膜は4-0 Vicrylで緩く閉じられ、皮膚は、表皮下縫合法を用いて非染色4-0 Vicryl(切断針)で閉じられた。
手術後13または14日目に、ウサギは、ペントバルビタールナトリウムの静脈内注射(120mg/mL;1mL/kg)により安楽死させられた。ウサギの体重を記録した。腹部が開かれ、手術部位が盲検観察者(blinded observer)により検査された。
癒着の程度:子宮の長さの%として表される、癒着に関連する子宮角の全長の%
癒着の粘着性(重症度):癒着は、0(非存在)、1.0(薄膜状の癒着)および2.0(粘着力がある、鋭的切離を要する)として等級分けされた。
子宮回旋の程度:癒着に起因する解剖学的ゆがみの尺度。子宮回旋の程度は以下のように記録された:
回旋なし:明確に識別されるまっすぐな癒着した子宮角または癒着していない子宮角
部分的に回旋:子宮角が、癒着を有し、子宮角長さの50〜75%がもつれて、まっすぐな部分の識別を妨げている。
完全に回旋:子宮角が完全にもつれているので、子宮の解剖学的構造を識別することができない。
ウサギの多くの切開中に、外科処置の写真を撮影した。子宮および卵巣は、10%中性緩衝ホルマリン中に保持された。
癒着の程度の平均%が、2つの子宮角について計算された。この平均は、群について癒着の程度の平均(+SEM)を計算するために使用され、小数点第一位まで示された。染色フィブリン糊群および非染色フィブリン糊群における癒着の程度の比較は、差異(染色したものから非染色のものを引く)について95%片側上方信頼限界(one-sided upper confidence limit)を構築し、正規性を想定すること(すなわちスチューデントt‐検定に基づいて)によって行われた。プロトコルにより、この信頼限界が20%を下回る場合、フィブリン糊+インジゴカルミンは、非染色フィブリン糊より劣るものではないと断言されるものであった。
双方の製剤は、扱いやすく塗布しやすかった。腹壁切開部の治癒に対して、製剤のいずれも明らかな影響は有していなかった。
結果を以下の表14にまとめる。
(1) 患者の身体部分の表面に塗布するためのフィブリン糊キットにおいて、
(i)フィブリン糊を形成するために必要とされる少なくとも2つの別個の成分であって、少なくとも1つの前記別個の成分は、フィブリノーゲンを含み、少なくとも第2の前記別個の成分は、フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素を含む、少なくとも2つの別個の成分と、
(ii)酵素的に許容される濃度の可視化剤と、
を含む、キット。
(2) 実施態様1に記載のキットにおいて、
生成された前記糊中の前記可視化剤の前記濃度は、約0.0025〜約0.1%、または約0.0025〜約0.01%の範囲内である、キット。
(3) 実施態様1または2に記載のキットにおいて、
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、キット。
(4) 実施態様1〜3のいずれかに記載のキットにおいて、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、キット。
(5) 実施態様4に記載のキットにおいて、
前記フィブリノーゲン、フィブリンの架橋を誘導できる前記触媒、前記可視化剤、および/または、フィブリンを形成できる前記タンパク質分解酵素は、溶解している、キット。
前記触媒は、トランスグルタミナーゼである、キット。
(7) 実施態様6に記載のキットにおいて、
前記トランスグルタミナーゼは、第XIII因子である、キット。
(8) 実施態様7に記載のキットにおいて、
第XIII因子は、前記フィブリノーゲンを含む前記成分に組み込まれる、キット。
(9) 実施態様1〜8のいずれかに記載のキットにおいて、
前記可視化剤は、メチレンブルー、インジゴカルミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、キット。
(10) 実施態様1〜9のいずれかに記載のキットにおいて、
前記可視化剤は、前記タンパク質分解酵素を含む前記成分に組み込まれる、キット。
前記可視化剤は、メチレンブルーである、キット。
(12) 実施態様1〜11のいずれかに記載のキットにおいて、
前記可視化剤を含む前記成分は、光から保護されている、キット。
(13) 実施態様9または10に記載のキットにおいて、
前記可視化剤は、インジゴカルミンである、キット。
(14) 実施態様1〜13のいずれかに記載のキットにおいて、
止血、および/または、表面をシールするか、もしくは塞ぐのに使用される、キット。
(15) 実施態様1〜13のいずれかに記載のキットにおいて、
抗癒着剤として使用される、キット。
フィブリノーゲンと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤と、
を含む、製剤。
(17) 実施態様16に記載の製剤において、
前記タンパク質分解酵素、前記フィブリノーゲン、および/または前記可視化剤は、粉末の形態である、製剤。
(18) 実施態様16または17に記載の製剤において、
生成された前記糊中の前記可視化剤の前記濃度は、約0.0025〜約0.1%、または約0.0025〜約0.01%の範囲内である、製剤。
(19) 実施態様16〜18のいずれかに記載の製剤において、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、製剤。
(20) 実施態様16〜19のいずれかに記載の製剤において、
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、製剤。
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤と、
を含む、溶液。
(22) 実施態様21に記載の溶液において、
前記可視化剤の前記濃度は、約0.005〜約0.2%、または約0.005〜約0.02%の範囲内である、溶液。
(23) 実施態様21または22に記載の溶液において、
前記可視化剤は、メチレンブルー、インジゴカルミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、溶液。
(24) 実施態様21〜23のいずれかに記載の溶液において、
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、溶液。
(25) 実施態様23または24に記載の溶液において、
前記可視化剤は、メチレンブルーである、溶液。
前記溶液は、光から保護されている、溶液。
(27) 実施態様23または24に記載の溶液において、
前記可視化剤は、インジゴカルミンである、溶液。
(28) 表面においてフィブリン糊を調製する方法において、
フィブリノーゲンを含む溶液Aを準備することと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素、および酵素的に許容される濃度の可視化剤を含む、溶液Bを準備することと、
前記フィブリンの凝固を引き起こすように、前記表面に、定められた容量の前記溶液を塗布することと、
を含む、方法。
(29) 実施態様28に記載の方法において、
生成された前記糊中の前記可視化剤の前記濃度は、約0.0025〜約0.1%、または約0.0025〜約0.01%の範囲内である、方法。
(30) 実施態様28または29に記載の方法において、
溶液AおよびBは、同時に前記表面に塗布される、方法。
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、方法。
(32) 実施態様28〜31のいずれかに記載の方法において、
溶液Aは、フィブリンの架橋を誘導できる触媒をさらに含む、方法。
(33) 実施態様32に記載の方法において、
前記触媒は、トランスグルタミナーゼである、方法。
(34) 実施態様33に記載の方法において、
前記トランスグルタミナーゼは、第XIII因子である、方法。
(35) 実施態様28〜34のいずれかに記載の方法において、
前記可視化剤は、メチレンブルー、インジゴカルミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、方法。
前記可視化剤は、メチレンブルーである、方法。
(37) 実施態様28〜36のいずれかに記載の方法において、
溶液Bは、光から保護されている、方法。
(38) 実施態様35に記載の方法において、
前記可視化剤は、インジゴカルミンである、方法。
(39) 実施態様28〜38のいずれかに記載の方法において、
前記表面は、患者の身体部分の表面である、方法。
(40) 実施態様28〜39のいずれかに記載の方法において、
前記フィブリン糊は、表面をシールするか、もしくは塞ぐため、および/または、出血を防止もしくは治療するためのものである、方法。
前記フィブリン糊は、癒着を防止もしくは治療するためのものである、方法。
(42) フィブリン糊キットにおいて、
(i)フィブリン糊を形成するのに必要とされる少なくとも2つの別個の成分であって、少なくとも1つの前記成分は、フィブリノーゲンを含み、少なくとも第2の前記成分は、フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素を含む、少なくとも2つの別個の成分と、
(ii)酵素的に許容される濃度の可視化剤であって、前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されている場合には、生成された前記糊中、最大で約0.1%であり、光から保護されていない場合には、最大で約0.01%である、可視化剤と、
を含む、キット。
(43) 実施態様42に記載のキットにおいて、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、キット。
(44) 実施態様42または43に記載のキットにおいて、
前記可視化剤は、メチレンブルー、インジゴカルミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、キット。
(45) 実施態様44に記載のキットにおいて、
前記可視化剤は、メチレンブルーである、キット。
前記可視化剤は、インジゴカルミンである、キット。
(47) フィブリン糊製剤において、
フィブリノーゲンと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤であって、前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されている場合には、生成された前記糊中、最大で約0.1%であり、光から保護されていない場合には、最大で約0.01%である、可視化剤と、
を含む、製剤。
(48) 実施態様47に記載の製剤において、
前記タンパク質分解酵素、前記フィブリノーゲン、および前記可視化剤は、粉末の形態である、製剤。
(49) 実施態様47または48に記載の製剤において、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、製剤。
(50) 実施態様47〜49のいずれかに記載の製剤において、
前記可視化剤は、メチレンブルー、インジゴカルミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、製剤。
前記可視化剤は、メチレンブルーである、製剤。
(52) 実施態様50に記載の製剤において、
前記可視化剤は、インジゴカルミンである、製剤。
(53) 溶液において、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤であって、前記濃度は、光から保護されている場合には、約0.005〜約0.2%であり、光から保護されていない場合には、約0.005〜約0.02%である、可視化剤と、
を含む、溶液。
(54) 実施態様53に記載の溶液において、
前記可視化剤は、メチレンブルー、インジゴカルミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、溶液。
(55) 実施態様54に記載の溶液において、
前記可視化剤は、メチレンブルーである、溶液。
前記可視化剤は、インジゴカルミンである、溶液。
(57) 所望の部位でフィブリン糊を調製する方法において、
フィブリノーゲンを含む溶液Aを準備することと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素、および酵素的に許容される濃度の可視化剤を含む、溶液Bを準備することであって、前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されている場合には、生成された前記糊中、最大で約0.1%であり、光から保護されていない場合には、最大で約0.01%である、溶液Bを準備することと、
前記フィブリンの凝固を引き起こすように、前記所望の部位に、定められた容量の前記溶液を塗布することと、
を含む、方法。
(58) 実施態様57に記載の方法において、
溶液Aは、フィブリンの架橋を誘導できる触媒をさらに含む、方法。
(59) 実施態様57または58に記載の方法において、
前記可視化剤は、メチレンブルー、インジゴカルミン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、方法。
(60) 実施態様59に記載の方法において、
前記可視化剤は、メチレンブルーである、方法。
前記可視化剤は、インジゴカルミンである、方法。
(62) 血液凝固を促進し、かつ/または、表面を塞ぐか、もしくはシールする方法において、
実施態様1〜15もしくは42〜46のいずれかに記載のキット、実施態様16〜20もしくは47〜52のいずれかに記載の製剤、または、実施態様21〜27もしくは53〜56のいずれかに記載の溶液を塗布すること、
を含む、方法。
(63) 癒着を防止および/または軽減する方法において、
実施態様1〜15もしくは42〜46のいずれかに記載のキット、実施態様16〜20もしくは47〜52のいずれかに記載の製剤、または、実施態様21〜27もしくは53〜56のいずれかに記載の溶液を塗布すること、
を含む、方法。
(64) 実施態様1〜15もしくは42〜46のいずれかに記載のフィブリン糊キット、実施態様16〜20もしくは47〜52のいずれかに記載の製剤、または、実施態様21〜27もしくは53〜56のいずれかに記載の溶液において、
腹腔鏡手術で使用される、キット、製剤、または溶液。
(65) フィブリノーゲン、フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素、および酵素的に許容される濃度の可視化剤を含む、フィブリン糊製剤の使用において、
出血を防止もしくは治療するための、および/または、表面をシールするか、もしくは塞ぐための薬物の製造における、フィブリン糊製剤の使用。
癒着を防止もしくは治療するための薬物の製造における、フィブリン糊製剤の使用。
(67) フィブリノーゲン、フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素、および酵素的に許容される濃度の可視化剤を含む、フィブリン糊製剤の使用であって、前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されている場合には、生成された前記糊中、最大で約0.1%であり、光から保護されていない場合には、最大で約0.01%である、フィブリン糊製剤の使用において、
出血を防止もしくは治療するための、および/または、表面をシールするか、もしくは塞ぐための薬物の製造における、フィブリン糊製剤の使用。
(68) フィブリノーゲン、フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素、および酵素的に許容される濃度の可視化剤を含む、フィブリン糊製剤の使用であって、前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されている場合には、生成された前記糊中、最大で約0.1%であり、光から保護されていない場合には、最大で約0.01%である、フィブリン糊製剤の使用において、
癒着を防止もしくは治療するための薬物の製造における、フィブリン製剤の使用。
Claims (32)
- 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するためのフィブリン糊キットにおいて、
(i)フィブリン糊を形成するために必要とされる少なくとも2つの別個の成分であって、少なくとも1つの前記別個の成分は、フィブリノーゲンを含み、少なくとも第2の前記別個の成分は、フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素を含む、少なくとも2つの別個の成分と、
(ii)酵素的に許容される濃度の可視化剤と、
を含み、
前記可視化剤は、メチレンブルーであって光から保護されているものか、あるいはインジゴカルミンであり、
生成された前記糊中の前記可視化剤の前記濃度は、前記可視化剤がメチレンブルーの場合、0.005〜0.025%の範囲内であり、または前記可視化剤がインジゴカルミンの場合、0.005〜0.01%の範囲内である、
キット。 - 請求項1に記載のキットにおいて、
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、キット。 - 請求項1または2に記載のキットにおいて、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、キット。 - 請求項3に記載のキットにおいて、
前記フィブリノーゲン、フィブリンの架橋を誘導できる前記触媒、前記可視化剤、および/または、フィブリンを形成できる前記タンパク質分解酵素は、溶解している、キット。 - 請求項3または4に記載のキットにおいて、
前記触媒は、トランスグルタミナーゼである、キット。 - 請求項5に記載のキットにおいて、
前記トランスグルタミナーゼは、第XIII因子である、キット。 - 請求項6に記載のキットにおいて、
第XIII因子は、前記フィブリノーゲンを含む前記成分に組み込まれる、キット。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のキットにおいて、
前記可視化剤は、前記タンパク質分解酵素を含む前記成分に組み込まれる、キット。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のキットにおいて、
止血、および/または、表面をシールするか、もしくは塞ぐのに使用される、キット。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のキットにおいて、
抗癒着剤として使用される、キット。 - 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するためのフィブリン糊製剤において、
フィブリノーゲンと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤と、
を含み、
前記可視化剤は、メチレンブルーであって光から保護されているものか、あるいはインジゴカルミンであり、
生成された前記糊中の前記可視化剤の前記濃度は、前記可視化剤がメチレンブルーの場合、0.005〜0.025%の範囲内であり、または前記可視化剤がインジゴカルミンの場合、0.005〜0.01%の範囲内である、
製剤。 - 請求項11に記載の製剤において、
前記タンパク質分解酵素、前記フィブリノーゲン、および/または前記可視化剤は、粉末の形態である、製剤。 - 請求項11または12に記載の製剤において、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、製剤。 - 請求項11〜13のいずれか1項に記載の製剤において、
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、製剤。 - 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するための溶液において、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤と、
を含み、
前記可視化剤は、メチレンブルーであって光から保護されているものか、あるいはインジゴカルミンであり、
前記可視化剤の前記濃度は、前記可視化剤がメチレンブルーの場合、0.01〜0.05%の範囲内であり、または前記可視化剤がインジゴカルミンの場合、0.01〜0.02%の範囲内である、
溶液。 - 請求項15に記載の溶液において、
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、溶液。 - 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するためのフィブリン糊を調製する方法において、
フィブリノーゲンを含む溶液Aを準備することと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素、および酵素的に許容される濃度の可視化剤を含む、溶液Bを準備することと、
前記フィブリンの凝固を引き起こすように、定められた容量の溶液Aを定められた容量の溶液Bと接触させることと、
を含み、
前記可視化剤は、メチレンブルーであって光から保護されているものか、あるいはインジゴカルミンであり、
生成された前記糊中の前記可視化剤の前記濃度は、前記可視化剤がメチレンブルーの場合、0.005〜0.025%の範囲内であり、または前記可視化剤がインジゴカルミンの場合、0.005〜0.01%の範囲内である、
方法。 - 請求項17に記載の方法において、
前記タンパク質分解酵素は、トロンビンである、方法。 - 請求項17また18に記載の方法において、
溶液Aは、フィブリンの架橋を誘導できる触媒をさらに含む、方法。 - 請求項19に記載の方法において、
前記触媒は、トランスグルタミナーゼである、方法。 - 請求項20に記載の方法において、
前記トランスグルタミナーゼは、第XIII因子である、方法。 - 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するためのフィブリン糊キットにおいて、
(i)フィブリン糊を形成するのに必要とされる少なくとも2つの別個の成分であって、少なくとも1つの前記成分は、フィブリノーゲンを含み、少なくとも第2の前記成分は、フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素を含む、少なくとも2つの別個の成分と、
(ii)酵素的に許容される濃度の可視化剤であって、生成された前記糊中の前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されているメチレンブルーの場合には、0.005〜0.025%の範囲内であり、前記可視化剤が光から保護されていないインジゴカルミンの場合には、0.005〜0.01%の範囲内である、可視化剤と、
を含む、キット。 - 請求項22に記載のキットにおいて、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、キット。 - 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するためのフィブリン糊製剤において、
フィブリノーゲンと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤であって、生成された前記糊中の前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されているメチレンブルーの場合には、0.005〜0.025%の範囲内であり、前記可視化剤が光から保護されていないインジゴカルミンの場合には、0.005〜0.01%の範囲内である、可視化剤と、
を含む、製剤。 - 請求項24に記載の製剤において、
前記タンパク質分解酵素、前記フィブリノーゲン、および前記可視化剤は、粉末の形態である、製剤。 - 請求項24または25に記載の製剤において、
フィブリンの架橋を誘導できる触媒、
をさらに含む、製剤。 - 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するための溶液において、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素と、
酵素的に許容される濃度の可視化剤であって、前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されているメチレンブルーの場合には、0.01〜0.05%であり、前記可視化剤が光から保護されていないインジゴカルミンの場合には、0.01〜0.02%である、可視化剤と、
を含む、溶液。 - 患者の身体部分の表面に腹腔鏡的に塗布するためのフィブリン糊を調製する方法において、
フィブリノーゲンを含む溶液Aを準備することと、
フィブリノーゲンと反応するとフィブリンを形成できるタンパク質分解酵素、および酵素的に許容される濃度の可視化剤を含む、溶液Bを準備することであって、生成された前記糊中の前記濃度は、前記可視化剤が光から保護されているメチレンブルーの場合には、0.005〜0.025%の範囲内であり、前記可視化剤が光から保護されていないインジゴカルミンの場合には、0.005〜0.01%の範囲内である、溶液Bを準備することと、
前記フィブリンの凝固を引き起こすように、定められた容量の溶液Aを定められた容量の溶液Bと接触させることと、
を含む、方法。 - 請求項28に記載の方法において、
溶液Aは、フィブリンの架橋を誘導できる触媒をさらに含む、方法。 - 請求項1〜10,22および23のいずれか1項に記載のキット、請求項11〜14および24〜26のいずれか1項に記載の製剤、または、請求項15,16および27のいずれか1項に記載の溶液において、血液凝固を促進し、かつ/または、表面を塞ぐか、もしくはシールする方法に使用される、キット、製剤、または溶液。
- 請求項1〜10,22および23のいずれか1項に記載のキット、請求項11〜14および24〜26のいずれか1項に記載の製剤、または、請求項15,16および27のいずれか1項に記載の溶液において、癒着を防止および/または軽減する方法に使用される、キット、製剤、または溶液。
- 請求項1〜10,22および23のいずれか1項に記載のキット、請求項11〜14および24〜26のいずれか1項に記載の製剤、または、請求項15,16および27のいずれか1項に記載の溶液において、
腹腔鏡手術で使用される、キット、製剤、または溶液。
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