JP5935654B2 - 作物推定方法,作物推定プログラムおよび作物推定装置 - Google Patents

作物推定方法,作物推定プログラムおよび作物推定装置 Download PDF

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Description

本発明は,圃場に作付けされている作物を推定する作物推定方法,作物推定プログラムおよび作物推定装置に関するものである。
作物の作付けにおいて,例えば,同じ土地に同じ作物を何年も続けて作付けすると,土地が痩せて連作障害を起こすことがある。また,例えば,育成中の同一作物に対して,散布できる農薬の回数は決まっており,どの圃場の作物に農薬をまくべきかを適切に判断する必要がある。圃場は,作物を栽培する田畑である。
連作障害を起こさない適切な作物の作付けや,適切な農薬の散布など,営農者が適切な営農を行えるように,例えば組合の職員などである営農指導員により,営農者に対する営農指導が行われる。営農者に対して営農指導を行うためには,営農指導員は,どの圃場にどの作物が作付けされていたかを把握する必要がある。
どの圃場にどの作物が作付けされていたかの情報を得る方法としては,例えば,組合などの調査員が現地に足を運んで調査を行う方法や,営農者に自己申告させる方法などが考えられる。しかし,調査員が現地で調査を行う方法の場合,多くの手間と時間がかかるという問題がある。また,営農者に自己申告させる方法の場合,自己申告には誤った申告が含まれている場合も多く,正確性に欠くという問題がある。
圃場と作付けされた作物との対応付けを行う技術として,圃場が撮影された航空画像や衛星画像のスペクトルから,圃場に作付けされている作物の種類や育成段階を特定する技術が知られている。
特開2003−6612号公報
上述の画像のスペクトルから作付け作物を特定する技術では,作物の種類を判断しきれない場合がある。例えば,キャベツ,レタス,白菜のような互いに類似する作物については,スペクトル成分も類似するため,画像から作付け作物の推定を行った場合,その精度が低くなるという問題がある。
また,例えば衛星画像のスペクトルから作付け作物を特定する場合,衛星が撮影地点の上を通ったときの天候が悪いと,そのとき撮影された衛星画像のスペクトルからの作付け作物の推定精度は低くなるという問題がある。この場合,次に衛星が撮影地点を通るタイミングで画像の撮り直しを行うとしても,衛星軌道の都合から次の撮影タイミングまでに日数が空いてしまい,農薬散布などを適切なタイミングで行えなくなってしまうなどの問題が発生する可能性もある。
そのため,航空画像や衛星画像などの画像を利用して圃場に作付けされた作物を推定する際に,類似する作物が多い場合や画像の精度が悪い場合でも,精度良く作物を推定できる技術が望まれている。
一側面では,本発明は,画像を利用して圃場に作付けされた作物を推定する場合において,精度良く作物を推定できる技術を提供することを目的とする。
1態様では,作物推定方法は,コンピュータが,画像から得られる情報に基づいて,該画像に写った第1の圃場に作付けされている作物の候補を特定し,第1の圃場について複数の作物の候補が特定された場合に,圃場と営農者との対応を記憶する第1の記憶領域を参照して,第1の圃場に対応する営農者を特定し,営農者と該営農者の取引情報との対応を記憶する第2の記憶領域を参照して,第1の圃場に対応する営農者の取引情報を取得し,第1の圃場について特定された複数の作物の候補から,第1の圃場に対応する営農者の取引情報から得られる作物を特定し,第1の圃場と対応付けて,特定された作物の情報を出力する処理を実行する。
1態様では,画像を利用して圃場に作付けされた作物を推定する場合において,精度良い作物の推定が可能となる。
本実施の形態による作物推定装置の構成例を示す図である。 本実施の形態による作物推定装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 本実施の形態による作物推定データの例を示す図である。 本実施の形態による圃場データの例を示す図である。 本実施の形態による購入状況データおよび出荷状況データの例を示す図である。 本実施の形態による作付面積データの例を示す図である。 本実施の形態による未特定作業テーブルの例を示す図である。 本実施の形態による作付推定面積テーブルの例を示す図である。 本実施の形態による営農者の種苗の購入記録に基づいた作物特定の処理を行った後の作物推定データの例を示す図である。 本実施の形態の作物推定装置による営農者の種苗の購入記録を利用した作物推定処理フローチャートである。 本実施の形態の面積利用推定部による面積利用推定処理(購入量)フローチャートである。 本実施の形態による推定なし作業テーブルの例を示す図である。 本実施の形態による営農者の作物の出荷記録に基づいた作物特定の処理を行った後の作物推定データの例を示す図である。 本実施の形態の作物推定装置による営農者の作物の出荷記録を利用した作物推定処理フローチャートである。 本実施の形態の作物特定装置による出荷利用特定処理フローチャートである。 本実施の形態の面積利用推定部による面積利用推定処理(出荷量)フローチャートである。
以下,本実施の形態について,図を用いて説明する。
図1は,本実施の形態による作物推定装置の構成例を示す図である。
図1に示す作物推定装置10は,航空画像や衛星画像などの画像を利用して,圃場に作付けされた作物の推定を行う。作物推定装置10を実現するコンピュータは,例えば,ユーザが操作するPC(Personal computer )であってもよいし,ユーザが操作する端末がネットワークを介してアクセス可能なサーバのコンピュータであってもよい。作物推定装置10は,画像取得部11,画像解析部12,営農者特定部13,取引情報取得部14,作物特定部15,出力部17,情報記憶部100を備える。
情報記憶部100は,各種データを記憶する記憶部である。情報記憶部100には,作物推定情報記憶部110,圃場情報記憶部120,取引関連情報記憶部130,作付面積情報記憶部140が含まれる。
作物推定情報記憶部110は,作物推定情報を記憶する記憶領域である。作物推定情報は,圃場に作付けされている作物を推定した結果が記録される情報である。本実施の形態の作物推定情報には,圃場に作付けされている作物を推定するもととなった画像の撮影日の情報が含まれる。
圃場情報記憶部120は,圃場と営農者との対応を含む圃場情報を記憶する記憶領域である。圃場情報は,各圃場の管理情報である。本実施の形態では,圃場は,少なくとも同じ営農者,同じ種類の作付け作物ごとに区分けされた土地の単位で扱われる。営農者が同じで,同じ種類の作物が作付けされた土地を,さらに道や用水路などで区分けした単位で圃場を扱うようにするなどの設計は任意である。営農者は,個人であってもよいし,団体であってもよい。
取引関連情報記憶部130は,営農者と該営農者の取引情報との対応を含む取引関連情報を記憶する記憶領域である。取引関連情報は,営農者が営農に関して行った取引に関する情報である。営農者の取引情報は,例えば,営農者が購入した作物の種苗の情報や,営農者が収穫して出荷した作物の情報などである。また,営農者の取引情報は,営農者が購入した農薬や農具などの情報などでもよい。
取引関連情報記憶部130が記憶する取引関連情報に,営農者が購入または出荷した作物の情報に対応付けられた,営農者が購入または出荷した作物の量の情報が含まれていてもよい。また,取引関連情報記憶部130が記憶する取引関連情報に,営農者が購入または出荷した作物の情報に対応付けられた,営農者が購入または出荷した日の情報が含まれていてもよい。
作付面積情報記憶部140は,作付面積情報を記憶する記憶領域である。作付面積情報は,作物の種類に応じた作付面積の情報である。作付面積情報には,例えば,作物の種苗1単位あたりの作付面積の情報や,作物の出荷1単位あたりの作付面積の情報などが含まれる。
画像取得部11は,作付けされた作物を推定する対象の圃場が写った,航空画像や衛星画像などの画像を取得する。このとき,画像取得部11は,取得した画像の撮影日の情報もあわせて取得する。画像は,作物推定装置10を実現するコンピュータに内蔵された記憶装置や,可搬の記憶媒体から取得してもよいし,画像を提供するサービスを行っている外部のサーバなどからネットワークを介して取得してもよい。
画像解析部12は,取得した画像を解析し,その画像に写った各圃場に作付けされている作物の種類を推定する。画像を解析して作物を推定する技術としては,例えば,画像のスペクトルから,作付けされている作物の種類やその育成段階を予測する技術などの公知技術がある。このような技術を利用して,画像解析部12は,画像から得られる情報に基づいて,該画像に写った圃場に作付けされていると推定される作物の候補を特定する。
なお,画像の解析だけでは,圃場に作付けされていると推定される作物の候補を,1種類の作物に絞り込むことが難しい作物も存在する。そのため,画像解析部12による画像解析の段階では,推定される作物の候補として,複数の作物の候補が特定される圃場も存在する。
画像解析部12は,圃場ごとに推定された作付け作物の候補の情報を記録した作物推定情報を生成し,作物推定情報記憶部110に記憶する。このとき,画像解析部12は,作付け作物の推定に用いた画像の撮影日の情報も,あわせて作物推定情報に記録する。
営農者特定部13は,作付けが推定される作物の候補として,複数の作物の候補が特定された圃場について,圃場情報記憶部120を参照して,圃場に対応する営農者を特定する。取引情報取得部14は,取引関連情報記憶部130を参照して,複数の作物の候補が特定された圃場について,該圃場に対応する営農者の取引情報を取得する。作物特定部15は,複数の作物の候補が特定された圃場について,その特定された複数の作物の候補から,該圃場に対応する営農者の取引情報から得られる作物を特定する。
例えば,営農者が組合などから作物の種苗を購入したという取引情報がある場合,その営農者の圃場に,取引情報で購入したとされている種苗の作物が作付けされている可能性が高い。このことを利用して,複数の作物の候補が特定されている圃場について,その圃場の営農者が種苗を購入した作物の情報から,その圃場に作付けされていると推定される作物を特定することができる。また,例えば,営農者が作物を出荷したという取引情報がある場合,その営農者の圃場に,取引情報で出荷したとされている作物が作付けされていた可能性が高い。このことを利用して,複数の作物の候補が特定されている圃場について,その圃場の営農者が出荷した作物の情報から,その圃場に作付けされていたと推定される作物を特定することができる。
なお,作物特定部15が複数の作物の候補から作物を特定する際に用いる取引情報としては,営農者が購入した作物の種苗の情報や出荷した作物の情報以外にも,様々な情報が考えられる。例えば,特定の種類の作物に利用する農薬や肥料,農具などを購入した取引情報があれば,その情報を利用して作物を特定することも可能である。
このように,圃場に作付けされていると推定される作物の候補が複数ある場合でも,その圃場の営農者の取引情報から,その圃場に作付けされていると推定される作物を絞り込んで特定することができる。
作物特定部15は,面積利用推定部16を有する。面積利用推定部16は,作物の作付面積を利用して,圃場への作付けが推定される複数の作物の候補から,その圃場の営農者が購入や出荷などの取引した作物を特定する処理を行う。
より具体的には,面積利用推定部16は,複数の作物の候補が特定された圃場について,その圃場の面積を取得する。圃場の面積については,例えば,画像取得部11により取得された画像における該当圃場の領域から算出してもよいし,土地の登記情報などから求めて保持された該当圃場の面積の情報を取得してもよい。また,面積利用推定部16は,その圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物について,取引関連情報記憶部130を参照して,その圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物の量の情報を取得する。
例えば,面積利用推定部16は,作付面積情報記憶部140を参照し,営農者が購入または出荷した作物について,作物の種苗1単位あたりの作付面積の情報,または作物の出荷1単位あたりの作付面積の情報を取得する。面積利用推定部16は,営農者が購入または出荷した作物の量と,作物の種苗1単位あたりの作付面積の情報,または作物の出荷1単位あたりの作付面積の情報とから,該当作物の作付面積を求める。このように,営農者が購入または出荷した作物の量から,その作物について営農者が作付けを行ったおおよその作付面積を求めることができる。圃場の面積に近い作付面積が得られた作物が,その圃場に作付けされている可能性が高い。
なお,圃場の面積と,作物の種苗1単位あたりの作付面積の情報,または作物の出荷1単位あたりの作付面積の情報とから,営農者が購入または出荷した作物の量を推定することもできる。例えば,面積利用推定部16は,作付面積情報記憶部140を参照し,圃場に作付けされていると推定される複数の作物の候補について,作物の種苗1単位あたりの作付面積の情報,または作物の出荷1単位あたりの作付面積の情報を取得する。面積利用推定部16は,圃場の面積と,作物の種苗1単位あたりの作付面積の情報,または作物の出荷1単位あたりの作付面積の情報とから,該当作物についての購入量または出荷量を求める。このように,圃場の面積から,営農者が購入または出荷した作物のおおよその量を求めることができる。実際に営農者が購入または出荷した作物の量に近い量が得られた作物が,その圃場に作付けされている可能性が高い。
このように,作物特定部15は,複数の作物の候補が特定されている圃場について,その圃場の営農者の取引情報に加えて,さらに,その圃場の面積と,その圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物の量との関係に基づいて,その圃場について特定された複数の作物の候補から,作物を特定することもできる。例えば,圃場に作付けされていると推定される複数の作物の候補と,営農者が購入または出荷した作物とで,複数の作物が一致する場合などでも,面積を利用して作物を特定することができる。
また,作物特定部15は,圃場に作付けされていると推定される作物の候補が複数ある場合に,作物の種苗の購入日や作物の出荷日を利用して,その圃場に作付けされていると推定される作物を特定することもできる。
例えば,同じ圃場について,連続するタイミングで撮影された画像からそれぞれ作物の候補を特定した結果が異なる場合,その2つの画像が撮影された間に,作物の苗が作付けされた,作付けされた作物が画像に写る程度に育った,作物の収穫が行われたなどの可能性がある。作物の種類ごとの種苗の購入日から作付日までの期間や,作付日から画像に写る程度に育つまでの期間,収穫日から出荷日までの期間は,おおよそ知ることができる。このことから,同じ圃場について,連続するタイミングで撮影された画像からそれぞれ作物の候補を特定した結果が異なる場合,その圃場の営農者の作物の種苗の購入日や作物の出荷日を利用して,その圃場に作付けされていると推定される作物を特定することができる。
作物特定部15は,複数の作物の候補が特定されている圃場について,連続するタイミングで撮影された画像からそれぞれ作物の候補を推定した結果が異なる場合に,取引関連情報記憶部130を参照して,該当圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物について購入または出荷した日の情報を取得する。作物特定部15は,その圃場の営農者の取引情報に加えて,さらに,連続するタイミングで撮影された画像の撮影日と,その圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物について購入または出荷した日との関係に基づいて,その圃場について特定された複数の作物の候補から,作物を特定する。
出力部17は,作物推定情報記憶部110に記憶された作物推定情報を出力する。このとき,作物特定部15により作物が特定された圃場については,該圃場と対応付けて,特定された作物の情報が出力される。例えば,作物推定装置10がユーザが操作するPCで実現されている場合,出力部17は,作物推定情報をディスプレイやプリンタなどに出力する。また,例えば,作物推定装置10がユーザが操作する端末からネットワークを介してアクセスされるサーバで実現されている場合,出力部17は,作物推定情報をユーザが操作する端末に出力する。
図2は,本実施の形態による作物推定装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
図1に示す作物推定装置10を実現するコンピュータ1は,例えば,CPU(Central Processing Unit )2,主記憶となるメモリ3,記憶装置4,通信装置5,媒体読取・書込装置6,入力装置7,出力装置8等を備える。記憶装置4は,例えばHDD(Hard Disk Drive )等の外部記憶装置や,補助記憶装置などである。媒体読取・書込装置6は,例えばCD−R(Compact Disc Recordable )ドライブやDVD−R(Digital Versatile Disc Recordable )ドライブなどである。入力装置7は,例えばキーボード・マウス等の入力機器などである。出力装置8は,例えばディスプレイ等の表示装置などである。
図1に示す作物推定装置10および作物推定装置10が備える各機能部は,コンピュータ1が備えるCPU2,メモリ3等のハードウェアと,ソフトウェアプログラムとによって実現することが可能である。コンピュータ1が実行可能なプログラムは,記憶装置4に記憶され,その実行時にメモリ3に読み出され,CPU2により実行される。
コンピュータ1は,可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り,そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また,コンピュータ1は,サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに,逐次,受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。さらに,このプログラムは,コンピュータ1で読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
図3は,本実施の形態による作物推定データの例を示す図である。
図3に示す作物推定データ115は,作物推定情報記憶部110に記憶される作物推定情報の一例を示す。図3(A)に示す作物推定データ115aは,20xx年7月10日に撮影された画像の解析により,各圃場に作付けされている作物を推定した結果が記録された作物推定データ115の例である。図3(B)に示す作物推定データ115bは,20xx年8月12日に撮影された画像の解析により,各圃場に作付けされている作物を推定した結果が記録された作物推定データ115の例である。
図3に示す作物推定データ115は,圃場ID,推定品目(#1,#2,... ),未特定フラグ等の情報を持つ。圃場IDは,圃場を一意に識別する識別情報である。推定品目は,該当圃場に作付けされていると推定された作物の種類を示す。推定される作物の種類を1種類に絞り込むことができなかった圃場については,複数の推定品目が記録されている。作物が作付けされていないと推定される圃場については,推定品目#1に“なし”が記録されている。未特定フラグは,推定品目が1つ以下に特定されていないことを示すフラグである。未特定フラグが“1”の場合,そのレコードには複数の推定品目が存在する。未特定フラグが“0”の場合,そのレコードの推定品目が1つであるか,またはそのレコードの推定品目#1が“なし”である。
図4は,本実施の形態による圃場データの例を示す図である。
図4に示す圃場データ125は,圃場情報記憶部120に記憶される圃場情報の一例を示す。図4に示す圃場データ125は,圃場ID,営農者ID,面積等の情報を持つ。圃場IDは,圃場を一意に識別する識別情報である。営農者IDは,営農者を一意に識別する識別情報である。圃場IDと営農者IDとの対応が,圃場とその圃場の営農者との対応となる。面積は,該当圃場の面積を示す。本実施の形態の例では,圃場の面積が,あらかじめ圃場データ125に保持されているものとする。圃場データ125に保持された圃場の面積は,例えば,画像に写った圃場の領域から算出されたものでもよいし,土地の登記情報や各営農者の圃場のマップ情報などから求めた面積であってもよい。
図5は,本実施の形態による購入状況データおよび出荷状況データの例を示す図である。
図5(A)に示す購入状況データ135と図5(B)に示す出荷状況データ136とは,取引関連情報記憶部130に記憶される取引関連情報の一例を示す。図5(A)に示す購入状況データ135は,営農者による作物の種苗の購入状況が記録されたデータである。図5(B)に示す出荷状況データ136は,営農者による作物の出荷状況が記録されたデータである。
図5(A)に示す購入状況データ135は,営農者ID,購入(#1,#2,... )等の情報を持つ。営農者IDは,営農者を一意に識別する識別情報である。購入は,該当営農者が購入した種苗に関する情報である。購入の情報は,さらに購入品目,購入量,購入日の情報を持つ。購入品目は,営農者が購入した種苗の作物の種類を示す。購入量は,購入した作物の種苗の量を示す。ここでは,購入した種苗の量が,作物の種類ごとに決められた単位で表されているものとする。種苗の量の単位については,例えば,種苗そのものの個数単位や,種苗の重さ単位,種苗が詰め込まれた袋やケースの個数単位など,作物の種類などに応じた任意の単位の設計が可能である。購入日は,営農者が作物の種苗を購入した日である。
図5(B)に示す出荷状況データ136は,営農者ID,出荷(#1,#2,... )等の情報を持つ。営農者IDは,営農者を一意に識別する識別情報である。出荷は,該当営農者が出荷した作物に関する情報である。出荷の情報は,さらに出荷品目,出荷量,出荷日の情報を持つ。出荷品目は,営農者が出荷した作物の種類を示す。出荷量は,出荷した作物の量を示す。ここでは,出荷した作物の量が,作物の種類ごとに決められた単位で表されているものとする。出荷した作物の量の単位については,例えば,出荷した作物そのものの個数単位や,出荷した作物の重さ単位,出荷した作物が詰め込まれた袋やケースの個数単位など,作物の種類などに応じた任意の単位の設計が可能である。出荷日は,営農者が作物を出荷した日である。
図6は,本実施の形態による作付面積データの例を示す図である。
図6に示す作付面積データ145は,作付面積情報記憶部140に記憶される作付面積情報の一例を示す。図6に示す作付面積データ145は,品目,種苗1単位あたりの作付面積,出荷1単位あたりの作付面積の情報を持つ。品目は,作物の種類を示す。種苗1単位あたりの作付面積は,該当作物の種苗を所定の1単位用いて作付けを行った場合の平均的な作付面積を示す。出荷1単位あたりの作付面積は,該当作物が所定の1単位収穫される平均的な作付面積を示す。
以下,本実施の形態の作物推定装置10による,圃場に作付けされた作物の推定技術について,より具体的な例を用いて説明する。
ここで,画像取得部11が,20xx年7月10日に撮影した衛星画像を取得したとする。このとき,取得された画像を画像解析部12が解析して,その画像に写った各圃場に作付けされている作物を推定した結果が,図3(A)に示す作物推定データ115aであったものとする。例えば,画像解析部12は,取得した衛星画像と,区画された各圃場の情報を含む地図情報とを重ね合わせて解析を行い,区画された各圃場に作付けされた作物を推定する。
図3(A)に示すように,作物推定データ115aでは,作付けが推定される作物が1種類の作物に特定されていない圃場がある。作物推定装置10は,画像の解析により得られた図3(A)に示す作物推定データ115aに対して,図5(A)に示す購入状況データ135を用いた作物の特定を行う。
図7は,本実施の形態による未特定作業テーブルの例を示す図である。
図7に示す未特定作業テーブル151は,図3(A)に示す作物推定データ115aから,未特定フラグが“1”のレコード,すなわち推定品目が1以下に絞り込まれていない圃場のレコードを抽出したものである。未特定作業テーブル151は,購入状況データ135を用いた作物の特定を行うために,一時的に生成される作業データである。
営農者特定部13は,図7に示す未特定作業テーブル151の各圃場について,それぞれの圃場の営農者を特定する。より具体的には,営農者特定部13は,図4に示す圃場データ125を参照し,図7に示す未特定作業テーブル151の各レコードの圃場IDに対応する営農者IDを取得する。取引情報取得部14は,図7に示す未特定作業テーブル151の各圃場について,それぞれの圃場の営農者による種苗の購入情報を取得する。より具体的には,取引情報取得部14は,図5(A)に示す購入状況データ135を参照し,営農者特定部13により得られた営農者IDに対応する購入の情報を取得する。作物特定部15は,図7に示す未特定作業テーブル151の各圃場について,それぞれ取得した種苗の購入情報を用いて,推定品目を絞り込む処理を行う。
図7に示す未特定作業テーブル151における圃場IDが“H0001”のレコードについての処理では,営農者特定部13は,図4に示す圃場データ125から,圃場ID“H0001”に対応する営農者ID“FP001”を取得する。取引情報取得部14は,図5(A)に示す購入状況データ135を参照し,営農者ID“FP001”に対応する購入品目“作物#A”を取得する。これにより,圃場IDが“H0001”の圃場の営農者が,“作物#A”の種苗を購入したことがわかる。
図7の未特定作業テーブル151に示すように,圃場IDが“H0001”の圃場には,“作物#A”と“作物#B”の2つの推定品目の候補がある。これに対して,圃場IDが“H0001”の圃場の営農者については,“作物#A”の種苗の購入記録しかない。このとき,作物特定部15は,圃場IDが“H0001”の圃場には,“作物#A”が作付けされている可能性が高いと判断し,圃場IDが“H0001”の圃場の推定品目を,“作物#A”に特定する。
作物特定部15は,作物推定データ115aの圃場IDが“H0001”のレコードについて,推定品目を“作物#A”のみに更新する。圃場IDが“H0001”の圃場については,推定品目が1つに絞り込まれたので,作物特定部15は,作物推定データ115aの圃場IDが“H0001”のレコードにおける未特定フラグを“0”に更新する。
図7に示す未特定作業テーブル151における圃場IDが“H0003”のレコードについての処理では,営農者特定部13は,図4に示す圃場データ125から,圃場ID“H0003”に対応する営農者ID“FP003”を取得する。取引情報取得部14は,図5(A)に示す購入状況データ135を参照し,営農者ID“FP003”に対応する購入品目“作物#E”,“作物#F”を取得する。これにより,圃場IDが“H0003”の圃場の営農者が,“作物#E”と“作物#F”の種苗を購入したことがわかる。
図7の未特定作業テーブル151に示すように,圃場IDが“H0003”の圃場には,“作物#E”と“作物#F”の2つの推定品目の候補がある。圃場IDが“H0003”の圃場の営農者の種苗の購入記録にも,“作物#E”と“作物#F”の2つの種苗の購入記録がある。そのため,営農者が種苗を購入した作物の種類だけでは,圃場IDが“H0003”の圃場の推定品目を特定することができない。このとき,面積利用推定部16は,営農者が種苗を購入した“作物#E”と“作物#F”の作付面積を用いて,圃場IDが“H0003”の圃場の推定品目を特定する処理を行う。
図8は,本実施の形態による作付推定面積テーブルの例を示す図である。
図8に示す作付推定面積テーブル152は,営農者が購入した各作物の種苗の量から推定される作物の作付面積と,圃場の面積との比較を行うために,一時的に生成される作業データである。図8に示す作付推定面積テーブル152は,品目,作付推定面積,推定面積乖離量の情報を持つ。品目は,作物の種類を示す。作付推定面積は,該当作物について,種苗の購入量から推定される作付面積を示す。作付推定面積は,例えば,種苗の購入量×種苗1単位あたりの作付面積で算出される。推定面積乖離量は,該当作物について,処理対象の圃場の面積と作付推定面積との比較結果を示す。推定面積乖離量は,例えば,処理対象の圃場の面積と作付推定面積との差分である。
面積利用推定部16は,図5(A)に示す購入状況データ135から,営農者ID“FP003”の営農者が種苗を購入した“作物#E”と“作物#F”のそれぞれの作物について,種苗の購入量を取得する。ここでは,“作物#E”の種苗の購入量は“10”であり,“作物#F”の種苗の購入量は“5”である。また,面積利用推定部16は,図6に示す作付面積データ145から,“作物#E”と“作物#F”のそれぞれの作物について,種苗1単位あたりの作付面積を取得する。ここでは,“作物#E”の種苗1単位あたりの作付面積は“0.4”であり,“作物#F”の種苗1単位あたりの作付面積は“0.4”である。
面積利用推定部16は,“作物#E”と“作物#F”とについて,作付推定面積を求める。種苗の購入量“10”と種苗1単位あたりの作付面積“0.4”とから,“作物#E”の作付推定面積は“4”となる。また,種苗の購入量“5”と種苗1単位あたりの作付面積“0.4”とから“作物#F”の作付推定面積は“2”となる。
面積利用推定部16は,図4に示す圃場データ125から,処理対象である圃場ID“H0003”の圃場の面積“4”を取得する。面積利用推定部16は,“作物#E”と“作物#F”とについて,推定面積乖離量を求める。処理対象の圃場の面積“4”と作付推定面積“4”とから,“作物#E”の推定面積乖離量は“0”となる。処理対象の圃場の面積“4”と作付推定面積“2”とから,“作物#F”の推定面積乖離量は“2”となる。
このように,“作物#E”については,圃場の面積と営農者が購入した種苗の量から推定される作付面積との差が少なく,“作物#F”については,圃場の面積と営農者が購入した種苗の量から推定される作付面積との差が大きい。このとき,面積利用推定部16は,圃場IDが“H0003”の圃場には,“作物#E”が作付けされている可能性が高いと判断し,圃場IDが“H0003”の圃場の推定品目を,“作物#E”に特定する。作物特定部15は,圃場IDが“H0001”の圃場の場合と同様に,作物推定データ115aの圃場IDが“H0003”のレコードを更新する。
なお,図7に示す未特定作業テーブル151における圃場IDが“H0006”のレコードについての処理でも,圃場IDが“H0003”のレコードの処理と同様の手順で,推定品目を“作物#F”に特定できる。
図7に示す未特定作業テーブル151における圃場IDが“H0005”のレコードについての処理では,圃場IDが“H0003”のレコードの処理と同様に,営農者が種苗を購入した作物の種類だけでは,圃場の推定品目を特定することができない。そのため,面積利用推定部16により,営農者が種苗を購入した“作物#A”と“作物#B”の作付面積を用いた推定品目を特定する処理が行われる。しかし,“作物#A”についての作付推定面積と“作物#B”についての作付推定面積は,いずれも“5”となるため,面積利用推定部16の処理でも,“作物#A”か“作物#B”のいずれかに推定品目を特定することができない。
作物特定部15は,圃場IDが“H0005”の圃場について,営農者の種苗の購入記録に基づいた処理では,推定品目を1つに特定できないと判断する。図7に示す未特定作業テーブル151における圃場IDが“H0007”のレコードについての処理についても,同様の判断がなされる。
図7に示す未特定作業テーブル151における圃場IDが“H0008”のレコードについての処理では,推定品目が“作物#G”,“作物#H”であるのに対して,営農者の作物の種苗の購入記録には,“作物#C”の種苗の購入記録しかない。作物特定部15は,圃場IDが“H0008”の圃場について,営農者の種苗の購入記録に基づいた処理では,推定品目を1つに特定できないと判断する。
図9は,本実施の形態による営農者の種苗の購入記録に基づいた作物特定の処理を行った後の作物推定データの例を示す図である。
ここまで説明した,作物推定装置10による図5(A)に示す購入状況データ135を用いた作物特定の処理によって,図3(A)に示す作物推定データ115aは,図9に示す作物推定データ115aに更新される。
図10は,本実施の形態の作物推定装置による営農者の種苗の購入記録を利用した作物推定処理フローチャートである。
作物推定装置10において,画像取得部11は,衛星画像を取得する(ステップS10)。画像解析部12は,取得した衛星画像を解析して,作物推定データ115を生成する(ステップS11)。生成された作物推定データ115は,作物推定情報記憶部110に記憶される。
作物推定装置10は,生成された作物推定データ115から未特定フラグが“1”であるレコードを抽出し,未特定作業テーブル151を生成する(ステップS12)。ここでは,未特定作業テーブル151のレコードがN個であるものとする。作物推定装置10は,カウンタnを1に初期化する(ステップS13)。
作物推定装置10は,未特定作業テーブル151から,n番目のレコードを取得する(ステップS14)。営農者特定部13は,取得したレコードの圃場IDをキーとして圃場データ125を検索し,該当圃場の営農者を特定する(ステップS15)。圃場データ125から,営農者IDが取得される。取引情報取得部14は,取得した営農者IDをキーとして購入状況データ135を検索し,該当営農者の購入の情報を取得する(ステップS16)。
作物特定部15は,該当営農者の購入の情報に含まれる購入品目に,取得したレコードの推定品目と一致する購入品目があるかを判定する(ステップS17)。推定品目と一致する購入品目がなければ(ステップS17のNO),作物推定装置10は,ステップS23の処理に進む。推定品目と一致する購入品目があれば(ステップS17のYES),作物特定部15は,推定品目と一致する購入品目が1種類であるかを判定する(ステップS18)。
推定品目と一致する購入品目が1種類であれば(ステップS18のYES),作物特定部15は,作物推定データ115における該当圃場の推定品目を,購入品目と一致する作物に限定する(ステップS21)。作物特定部15は,作物推定データ115における該当圃場の未特定フラグを,“0”に更新する(ステップS22)。
推定品目と一致する購入品目が1種類でなければ(ステップS18のNO),面積利用推定部16は,面積利用推定処理(購入量)を実行する(ステップS19)。面積利用推定処理(購入量)は,該当圃場の営農者による種苗の購入量から推定される作付面積を利用して作物を特定する処理である。面積利用推定処理(購入量)の詳細については,後述する。作物特定部15は,面積利用推定処理(購入量)によって,推定品目と一致する購入品目を1種類に特定できたかを判定する(ステップS20)。推定品目と一致する購入品目を1種類に特定できていなければ(ステップS20のNO),作物特定部15は,ステップS23の処理に進む。
推定品目と一致する購入品目を1種類に特定できていれば(ステップS20のYES),作物特定部15は,作物推定データ115における該当圃場の推定品目を,購入品目と一致する作物に限定する(ステップS21)。作物特定部15は,作物推定データ115における該当圃場の未特定フラグを,“0”に更新する(ステップS22)。
作物推定装置10は,カウンタnをインクリメントする(ステップS23)。作物推定装置10は,カウンタnが未特定作業テーブル151のレコード数Nより大きいかを判定する(ステップS24)。nがN以下であれば(ステップS24のNO),作物推定装置10は,ステップS14の処理に戻り,次のレコードの処理に移る。nがNより大きければ(ステップS24のYES),作物推定装置10は,営農者の種苗の購入記録を利用した作物推定の処理を終了する。
図11は,本実施の形態の面積利用推定部による面積利用推定処理(購入量)フローチャートである。
面積利用推定部16は,ステップS14で取得した圃場IDをキーとして圃場データ125を検索し,該当圃場の面積を取得する(ステップS30)。面積利用推定部16は,作付推定面積テーブル152を初期化する(ステップS31)。面積利用推定部16は,推定品目と購入品目とが一致する作物を,作付推定面積テーブル152の品目に記録する(ステップS32)。ここでは,作付推定面積テーブル152のレコードがM個であるものとする。面積利用推定部16は,カウンタmを1に初期化する(ステップS33)。
面積利用推定部16は,作付推定面積テーブル152から,m番目のレコードの品目を取得する(ステップS34)。面積利用推定部16は,作付面積データ145から,取得した品目の種苗1単位あたりの作付面積を取得する(ステップS35)。面積利用推定部16は,該当品目の作物について,営農者による種苗の購入量に,取得した種苗1単位あたりの作付面積を掛け合わせて,作付推定面積を算出する(ステップS36)。算出された作付推定面積は,作付推定面積テーブル152に記録される。面積利用推定部16は,該当品目について,算出された作付推定面積と,取得した圃場の面積との差分を求めることで,推定面積乖離量を算出する(ステップS37)。算出された推定面積乖離量は,作付推定面積テーブル152に記録される。
面積利用推定部16は,カウンタmをインクリメントする(ステップS38)。面積利用推定部16は,カウンタmが作付推定面積テーブル152のレコード数Mより大きいかを判定する(ステップS39)。mがM以下であれば(ステップS39のNO),面積利用推定部16は,ステップS34の処理に戻り,次のレコードの処理に移る。
mがMより大きければ(ステップS39のYES),面積利用推定部16は,作付推定面積テーブル152において推定面積乖離量が最小である品目を,購入品目と一致する推定品目に特定する(ステップS40)。なお,面積利用推定部16は,推定面積乖離量が最小の品目を含む複数の品目の推定面積乖離量にほとんど差がない場合や,最小の推定面積乖離量が所定の値よりも大きい場合などには,購入品目と一致する推定品目が特定できないと判断する。
次に,画像取得部11は,20xx年8月12日に撮影した衛星画像を取得したとする。このとき,取得された画像を画像解析部12が解析して,その画像に写った各圃場に作付けされている作物を推定した結果が,図3(B)に示す作物推定データ115bであったものとする。
作物推定装置10は,図3(B)に示す作物推定データ115bに対しても,図3(A)に示す作物推定データ115aと同様に,購入状況データ135を用いた作物の特定を行う。ただし,図3(B)に示すように,作物推定データ115bでは,すべての圃場について,作付けが推定される作物が1種類以下の作物に特定されている。そのため,購入状況データ135を用いた作物特定の処理では,図3(B)に示す作物推定データ115bの更新は行われない。
図9に示す前回の処理で得られた作物推定データ115aでは,推定品目が“なし”となっている圃場はないが,図3(B)に示す今回の処理で得られた作物推定データ115bでは,4つの圃場の推定品目が“なし”となっている。この場合,該当圃場において,前回画像が撮影されてから今回画像が撮影されるまでの間に,作物が収穫されて出荷された可能性がある。作物推定装置10は,図9に示す前回の作物推定データ115aに対して,図5(B)に示す出荷状況データ136を用いた作物の特定を行う。
図12は,本実施の形態による推定なし作業テーブルの例を示す図である。
図12に示す推定なし作業テーブル153は,図3(B)に示す今回の作物推定データ115bから,推定品目が“なし”のレコードを抽出したものである。推定なし作業テーブル153は,図9に示す前回の作物推定データ115aに対して,出荷状況データ136を用いた作物の特定を行うために,一時的に生成される作業データである。
作物推定装置10は,図12に示す推定なし作業テーブル153の各圃場について,図9に示す前回の作物推定データ115aの未特定フラグが“1”であるかをチェックする。営農者特定部13は,図12に示す推定なし作業テーブル153の圃場のうち,図9に示す前回の作物推定データ115aの未特定フラグが“1”である圃場について,その圃場の営農者を特定する。より具体的には,営農者特定部13は,該当する圃場について,図4に示す圃場データ125を参照し,図12に示す推定なし作業テーブル153のレコードの圃場IDに対応する営農者IDを取得する。取引情報取得部14は,該当する圃場について,圃場の営農者による作物の出荷情報を取得する。より具体的には,取引情報取得部14は,図5(B)に示す出荷状況データ136を参照し,営農者特定部13により得られた営農者IDに対応する出荷の情報を取得する。作物特定部15は,該当する圃場について,取得した作物の出荷情報を用いて,推定品目を絞り込む処理を行う。
図12に示す推定なし作業テーブル153における圃場IDが“H0001”のレコードについては,図9に示す前回の作物推定データ115aの未特定フラグが“0”であるので,推定品目を特定する処理は行われない。
図12に示す推定なし作業テーブル153における圃場IDが“H0008”のレコードについての処理では,作物推定装置10は,図9に示す前回の作物推定データ115aの未特定フラグが“1”であることを確認する。営農者特定部13は,図4に示す圃場データ125から,圃場ID“H0008”に対応する営農者ID“FP002”を取得する。取引情報取得部14は,図5(B)に示す出荷状況データ136を参照し,営農者ID“FP002”に対応する出荷品目“作物#H”を取得する。これにより,圃場IDが“H0008”の圃場の営農者が,“作物#H”の作物を出荷したことがわかる。
図9の前回の作物推定データ115aに示すように,圃場IDが“H0008”の圃場には,“作物#G”と“作物#H”の2つの推定品目の候補がある。また,図3(B)の今回の作物推定データ115bに示すように,圃場IDが“H0008”の圃場の推定品目は“なし”となっている。このことから,前回の画像の撮影日(20xx年7月10日)の段階で,圃場IDが“H0008”の圃場に作付けされていた“作物#G”または“作物#H”が,今回の画像の撮影日(20xx年8月12日)の前に収穫された可能性が高いと判断できる。
これに対して,圃場IDが“H0008”の圃場の営農者については,“作物#H”の作物の出荷記録しかない。また,その営農者の“作物#H”の出荷日は,前回の画像の撮影日(20xx年7月10日)以降となる20xx年7月30日である。このとき,作物特定部15は,圃場IDが“H0008”の圃場には,前回の画像の撮影日(20xx年7月10日)の段階で,“作物#H”が作付けされている可能性が高いと判断し,圃場IDが“H0008”の圃場の推定品目を,“作物#H”に特定する。
作物特定部15は,前回の作物推定データ115aの圃場IDが“H0008”のレコードについて,推定品目を“作物#H”のみに更新する。圃場IDが“H0008”の圃場については,推定品目が1つに絞り込まれたので,作物特定部15は,前回の作物推定データ115aの圃場IDが“H0008”のレコードにおける未特定フラグを“0”に更新する。
図12に示す推定なし作業テーブル153における圃場IDが“H0005”のレコードについての処理では,作物推定装置10は,図9に示す前回の作物推定データ115aの未特定フラグが“1”であることを確認する。営農者特定部13は,図4に示す圃場データ125から,圃場ID“H0005”に対応する営農者ID“FP005”を取得する。取引情報取得部14は,図5(B)に示す出荷状況データ136を参照し,営農者ID“FP005”に対応する出荷品目“作物#A”,“作物#B”を取得する。これにより,圃場IDが“H0005”の圃場の営農者が,“作物#A”と“作物#B”の作物を出荷したことがわかる。
図9の前回の作物推定データ115aに示すように,圃場IDが“H0005”の圃場には,“作物#A”と“作物#B”の2つの推定品目の候補がある。圃場IDが“H0005”の圃場の営農者の作物の出荷記録にも,“作物#A”と“作物#B”の2つの作物の出荷記録がある。そのため,営農者が出荷した作物の種類だけでは,圃場IDが“H0005”の圃場の推定品目を特定することができない。このとき,面積利用推定部16は,営農者が出荷した“作物#A”と“作物#B”の作付面積を用いて,圃場IDが“H0005”の圃場の推定品目を特定する処理を行う。
営農者の作物の出荷記録を利用して推定品目を特定する際の,面積利用推定部16の処理で一時的に生成される作付推定面積テーブル152の構成は,営農者の種苗の購入記録を利用した場合と同様である。作付推定面積の算出のみが異なる。この処理での作付推定面積は,該当作物について,作物の出荷量から推定される作付面積を示す。作付推定面積は,例えば,作物の出荷量×出荷1単位あたりの作付面積で算出される。
面積利用推定部16は,図5(B)に示す出荷状況データ136から,営農者ID“FP005”の営農者が出荷した“作物#A”と“作物#B”のそれぞれの作物について,出荷量を取得する。ここでは,“作物#A”の作物の出荷量は“5”であり,“作物#B”の作物の出荷量は“2”である。また,面積利用推定部16は,図6に示す作付面積データ145から,“作物#A”と“作物#B”のそれぞれの作物について,出荷1単位あたりの作付面積を取得する。ここでは,“作物#A”の出荷1単位あたりの作付面積は“1.0”であり,“作物#B”の出荷1単位あたりの作付面積は“2.0”である。
面積利用推定部16は,“作物#A”と“作物#B”とについて,作付推定面積を求める。作物の出荷量“5”と出荷1単位あたりの作付面積“1.0”とから,“作物#A”の作付推定面積は“5”となる。また,作物の出荷量“2”と出荷1単位あたりの作付面積“2.0”とから“作物#B”の作付推定面積は“4”となる。
面積利用推定部16は,図4に示す圃場データ125から,処理対象である圃場ID“H0005”の圃場の面積“5”を取得する。面積利用推定部16は,“作物#A”と“作物#B”とについて,推定面積乖離量を求める。処理対象の圃場の面積“5”と作付推定面積“5”とから,“作物#A”の推定面積乖離量は“0”となる。処理対象の圃場の面積“5”と作付推定面積“4”とから,“作物#B”の推定面積乖離量は“1”となる。
このように,“作物#A”については,圃場の面積と営農者が出荷した作物の量から推定される作付面積との差が少なく,“作物#B”については,圃場の面積と営農者が出荷した作物の量から推定される作付面積との差が大きい。このとき,面積利用推定部16は,圃場IDが“H0005”の圃場には,“作物#A”が作付けされている可能性が高いと判断し,圃場IDが“H0005”の圃場の推定品目を,“作物#A”に特定する。作物特定部15は,圃場IDが“H0008”の圃場の場合と同様に,前回の作物推定データ115aの圃場IDが“H0005”のレコードを更新する。
なお,図12に示す推定なし作業テーブル153における圃場IDが“H0007”のレコードについての処理でも,圃場IDが“H0005”のレコードの処理と同様の手順で,推定品目を“作物#B”に特定できる。
図13は,本実施の形態による営農者の作物の出荷記録に基づいた作物特定の処理を行った後の作物推定データの例を示す図である。
ここまで説明した,作物推定装置10による図5(B)に示す出荷状況データ136を用いた作物特定の処理によって,図9に示す前回の作物推定データ115aは,図13に示す作物推定データ115aに更新される。
図14は,本実施の形態の作物推定装置による営農者の作物の出荷記録を利用した作物推定処理フローチャートである。
図14に示すフローチャートにおいて,今回データは,今回の処理で取得した画像についての作物推定データ115を示し,前回データは,前回の処理で取得した画像についての作物推定データ115を示す。図15についても同様である。
作物推定装置10は,今回の作物推定データ115に,推定品目が“なし”のレコードがあるかを判定する(ステップS50)。推定品目が“なし”のレコードがなければ(ステップS50のNO),作物推定装置10は,営農者の作物の出荷記録を利用した作物推定の処理を終了する。
推定品目が“なし”のレコードがあれば(ステップS50のYES),作物推定装置10は,今回の作物推定データ115から推定品目が“なし”であるレコードを抽出し,推定なし作業テーブル153を生成する(ステップS51)。ここでは,推定なし作業テーブル153のレコードがI個であるものとする。作物推定装置10は,カウンタiを1に初期化する(ステップS52)。
作物推定装置10は,推定なし作業テーブル153から,i番目のレコードを取得する(ステップS53)。作物推定装置10は,取得したレコードの圃場IDをキーとして前回の作物推定データ115を検索し,該当圃場の未特定フラグが“1”であるかを判定する(ステップS54)。作物推定装置10は,未特定フラグが“1”でなければ(ステップS54のNO),ステップS61の処理に進む。
未特定フラグが“1”であれば(ステップS54のYES),営農者特定部13は,取得したレコードの圃場IDをキーとして圃場データ125を検索し,該当圃場の営農者を特定する(ステップS55)。圃場データ125から,営農者IDが取得される。作物推定装置10は,取得したレコードの圃場IDをキーとして前回の作物推定データ115を検索し,該当圃場の推定品目を取得する(ステップS56)。
作物推定装置10は,出荷利用特定処理を実行する(ステップS57)。出荷利用特定処理は,該当圃場の営農者による作物の出荷記録を利用して,推定品目と一致する出荷品目を特定する処理である。出荷利用特定処理の詳細については,後述する。作物特定部15は,出荷利用特定処理によって,推定品目と一致する出荷品目を1種類に特定できたかを判定する(ステップS58)。推定品目と一致する出荷品目を1種類に特定できていなければ(ステップS58のNO),作物特定部15は,ステップS61の処理に進む。
推定品目と一致する出荷品目を1種類に特定できていれば(ステップS58のYES),作物特定部15は,前回の作物推定データ115における該当圃場の推定品目を,出荷品目と一致する作物に限定する(ステップS59)。作物特定部15は,前回の作物推定データ115における該当圃場の未特定フラグを,“0”に更新する(ステップS60)。
作物推定装置10は,カウンタiをインクリメントする(ステップS61)。作物推定装置10は,カウンタiが推定なし作業テーブル153のレコード数Iより大きいかを判定する(ステップS62)。iがI以下であれば(ステップS62のNO),作物推定装置10は,ステップS53の処理に戻り,次のレコードの処理に移る。iがIより大きければ(ステップS62のYES),作物推定装置10は,営農者の作物の出荷記録を利用した作物推定の処理を終了する。
図15は,本実施の形態の作物特定装置による出荷利用特定処理フローチャートである。
作物推定装置10において,取引情報取得部14は,ステップS55で取得した営農者IDをキーとして出荷状況データ136を検索し,作物の出荷日が,前回の作物推定データ115のもとになった画像の撮影日以降である,該当営農者の出荷の情報を取得する(ステップS70)。
作物特定部15は,該当営農者の出荷の情報に含まれる出荷品目に,ステップS56で取得した推定品目と一致する出荷品目があるかを判定する(ステップS71)。推定品目と一致する出荷品目がなければ(ステップS71のNO),作物特定部15は,推定品目を1種類に特定できないと判定する(ステップS76)。
推定品目と一致する出荷品目があれば(ステップS71のYES),作物特定部15は,推定品目と一致する出荷品目が1種類であるかを判定する(ステップS72)。推定品目と一致する出荷品目が1種類であれば(ステップS72のYES),作物特定部15は,該当出荷品目を推定品目と一致する作物に特定する(ステップS73)。
推定品目と一致する出荷品目が1種類でなければ(ステップS72のNO),面積利用推定部16は,面積利用推定処理(出荷量)を実行する(ステップS74)。面積利用推定処理(出荷量)は,該当圃場の営農者による作物の出荷量から推定される作付面積を利用して作物を特定する処理である。面積利用推定処理(出荷量)の詳細については,後述する。作物特定部15は,面積利用推定処理(出荷量)によって,推定品目と一致する出荷品目を1種類に特定できたかを判定する(ステップS75)。推定品目と一致する出荷品目を1種類に特定できていなければ(ステップS75のNO),作物特定部15は,推定品目を1種類に特定できないと判定する(ステップS76)。
図16は,本実施の形態の面積利用推定部による面積利用推定処理(出荷量)フローチャートである。
面積利用推定部16は,ステップS53で取得した圃場IDをキーとして圃場データ125を検索し,該当圃場の面積を取得する(ステップS80)。面積利用推定部16は,作付推定面積テーブル152を初期化する(ステップS81)。面積利用推定部16は,推定品目と出荷品目とが一致する作物を,作付推定面積テーブル152の品目に記録する(ステップS82)。ここでは,作付推定面積テーブル152のレコードがJ個であるものとする。面積利用推定部16は,カウンタjを1に初期化する(ステップS83)。
面積利用推定部16は,作付推定面積テーブル152から,j番目のレコードの品目を取得する(ステップS84)。面積利用推定部16は,作付面積データ145から,取得した品目の出荷1単位あたりの作付面積を取得する(ステップS85)。面積利用推定部16は,該当品目の作物について,営農者による作物の出荷量に,取得した出荷1単位あたりの作付面積を掛け合わせて,作付推定面積を算出する(ステップS86)。算出された作付推定面積は,作付推定面積テーブル152に記録される。面積利用推定部16は,該当品目について,算出された作付推定面積と,取得した圃場の面積との差分を求めることで,推定面積乖離量を算出する(ステップS87)。算出された推定面積乖離量は,作付推定面積テーブル152に記録される。
面積利用推定部16は,カウンタjをインクリメントする(ステップS88)。面積利用推定部16は,カウンタjが作付推定面積テーブル152のレコード数Jより大きいかを判定する(ステップS89)。jがJ以下であれば(ステップS89のNO),面積利用推定部16は,ステップS84の処理に戻り,次のレコードの処理に移る。
jがJより大きければ(ステップS89のYES),面積利用推定部16は,作付推定面積テーブル152において推定面積乖離量が最小である品目を,出荷品目と一致する推定品目に特定する(ステップS90)。なお,面積利用推定部16は,推定面積乖離量が最小の品目を含む複数の品目の推定面積乖離量にほとんど差がない場合や,最小の推定面積乖離量が所定の値よりも大きい場合などには,出荷品目と一致する推定品目が特定できないと判断する。
以上,本実施の形態について説明したが,本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能であることは当然である。
10 作物推定装置
11 画像取得部
12 画像解析部
13 営農者特定部
14 取引情報取得部
15 作物特定部
16 面積利用推定部
17 出力部
100 情報記憶部
110 作物推定情報記憶部
120 圃場情報記憶部
130 取引関連情報記憶部
140 作付面積情報記憶部

Claims (6)

  1. コンピュータが,
    画像から得られる情報に基づいて,該画像に写った第1の圃場に作付けされている作物の候補を特定し,
    前記第1の圃場について複数の作物の候補が特定された場合に,圃場と営農者との対応を記憶する第1の記憶領域を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者を特定し,
    営農者と該営農者の取引情報との対応を記憶する第2の記憶領域を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者の取引情報を取得し,
    前記第1の圃場について特定された複数の作物の候補から,前記第1の圃場に対応する営農者の取引情報から得られる作物を特定し,
    前記第1の圃場と対応付けて,前記特定された作物の情報を出力する処理を実行する
    ことを特徴とする作物推定方法。
  2. 前記第2の記憶領域に記憶された営農者の取引情報は,営農者が購入または出荷した作物の情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の作物推定方法。
  3. 前記第2の記憶領域は,さらに,営農者が購入または出荷した作物の情報に対応付けて,営農者が購入または出荷した作物の量の情報を記憶しており,
    前記コンピュータが,さらに,
    前記第1の圃場の面積を取得し,
    前記第1の圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物について,前記第2の記憶領域を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物の量の情報を取得し,
    前記作物を特定する処理では,さらに,前記第1の圃場の面積と,前記第1の圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物の量との関係に基づいて,前記第1の圃場について特定された複数の作物の候補から,作物を特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の作物推定方法。
  4. 前記第2の記憶領域は,さらに,営農者が購入または出荷した作物の情報に対応付けて,購入または出荷した日の情報を記憶しており,
    前記コンピュータは,さらに,
    前記第1の圃場について,連続するタイミングで撮影された画像からそれぞれ作物の候補を特定した結果が異なる場合に,前記第2の記憶領域を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物について購入または出荷した日の情報を取得する処理と,
    前記作物を特定する処理では,さらに,前記連続するタイミングで撮影された画像の撮影日と,前記第1の圃場に対応する営農者が購入または出荷した作物について購入または出荷した日との関係に基づいて,前記第1の圃場について特定された複数の作物の候補から,作物を特定する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の作物推定方法。
  5. コンピュータに,
    画像から得られる情報に基づいて,該画像に写った第1の圃場に作付けされている作物の候補を特定し,
    前記第1の圃場について複数の作物の候補が特定された場合に,圃場と営農者との対応を記憶する第1の記憶領域を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者を特定し,
    営農者と該営農者の取引情報との対応を記憶する第2の記憶領域を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者の取引情報を取得し,
    前記第1の圃場について特定された複数の作物の候補から,前記第1の圃場に対応する営農者の取引情報から得られる作物を特定し,
    前記第1の圃場と対応付けて,前記特定された作物の情報を出力する
    処理を実行させるための作物推定プログラム。
  6. 画像から得られる情報に基づいて,該画像に写った第1の圃場に作付けされている作物の候補を特定する画像解析部と,
    圃場と営農者との対応を記憶する第1の記憶部と,
    営農者と該営農者の取引情報との対応を記憶する第2の記憶部と,
    前記第1の圃場について複数の作物の候補が特定された場合に,前記第1の記憶部を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者を特定する営農者特定部と,
    前記第2の記憶部を参照して,前記第1の圃場に対応する営農者の取引情報を取得する取引情報取得部と,
    前記第1の圃場について特定された複数の作物の候補から,前記第1の圃場に対応する営農者の取引情報から得られる作物を特定する作物特定部と,
    前記第1の圃場と対応付けて,前記特定された作物の情報を出力する出力部とを備える
    ことを特徴とする作物推定装置。
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