JP5923616B2 - サーバシステム及び少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を転送する方法 - Google Patents

Description

本発明は、シャーシ、シャーシに配置される少なくとも１つのプリント回路基板及びシャーシの第１の挿入スロットに配置されるとともに少なくとも１つのプリント回路基板に結合される第１のサーバプラグインモジュールを有する、サーバシステムに関する。本発明はさらに、このようなサーバシステムにおいて、少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を転送する方法に関する。

複数のサーバプラグインモジュールを受けるためのシャーシを有するサーバシステムが多くの形で知られている。例えば、複数のブレードサーバプラグインモジュールが共通のシャーシに配置されるいわゆるブレードサーバシステムが知られている。サーバプラグインモジュールに加えて、例えば、スイッチ、電源及びブレードサーバプラグインモジュールに広く用いられる大容量記憶装置コンポーネント等、さらなるコンポーネントがシャーシに配置される。このようなサーバシステムを管理するために、管理ブレードが一般に使用され、この管理ブレードを介して、ブレードサーバシステムの個別のコンポーネントの状態を取り出すことができる。

対照的に、他のサーバシステム、特に中央制御エンティティなしのいわゆるラックサーバシステムでは、サーバシステムのコンポーネントの中央管理が一般的にない。代わりに、個別のサーバシステムはしばしば、いわゆるシステム管理コントローラを有し、このシステム管理コントローラを介して各サーバプラグインモジュールは別々に管理されることができる。このアプローチの問題は、シャーシ特有の設定値、例えば、シャーシ内のサーバプラグインモジュールの設置位置等が、容易に決定できないという事実にある。

本発明の目的は、専用の管理ユニットなしにそして特に専用のネットワークインタフェースなしに、サーバシステムのシャーシ特有の設定値の回復及び処理を可能にする、導入部で述べられたタイプのサーバシステムを記載することである。さらに、このようなサーバシステムの少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を転送する方法が記載される。

本発明の第１の態様によれば、複数のサーバプラグインモジュールを受けるための複数の挿入スロットを有するシャーシを有する、サーバシステムが記載される。サーバシステムは、挿入スロットに受けられたサーバプラグインモジュールと接触するようにシャーシに配置される少なくとも１つのプリント回路基板を有し、プリント回路基板は、少なくとも１つの第１のマイクロコントローラを有する。サーバシステムはまた、第１の挿入スロットに配置されるとともに少なくとも１つのプリント回路基板に結合される第１のサーバプラグインモジュールを有し、第１のサーバプラグインモジュールは、第１のシステム管理コントローラを有する。第１のマイクロコントローラ及び第１のシステム管理コントローラは、少なくとも１つの第１の信号線を介して互いに結合され、第１のマイクロコントローラは、第１のシステム管理コントローラに、少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を提供するように構成される。

このようなサーバシステムは、サーバプラグインモジュールのシステム管理コントローラ、例えば、特にいわゆるベースボード管理コントローラ（ＢＭＣ）と、サーバシステムの異なるコンポーネントと接触するために使用されるプリント回路基板に配置されるマイクロコントローラ、例えば、特にいわゆるミッドプレーンとの間の接続によって、シャーシ特有の設定値への間接的なアクセスを可能にする。

有利な実施形態によれば、少なくとも１つのプラグコネクタが、それぞれの挿入スロットに受けられるサーバプラグインモジュールを接続するための各挿入スロットの領域において、プリント回路基板に配置され、第１のプラグコネクタは、第１の挿入スロットの領域に配置されるとともに第１の信号線を介して第１のマイクロコントローラに接続され、第２のプラグコネクタは、第２の挿入スロットの領域に配置されるとともに第１の信号線から独立している第２の信号線を介して第１のマイクロコントローラに接続される。異なる挿入スロットを異なる信号線に割り当てることによって、第１のマイクロコントローラは、どの挿入スロットにサーバプラグインモジュールが配置されるかを決定することができるとともに対応する設定値をまた第１のシステム管理コントローラへ供給することができる。

さらなる実施形態によれば、第１のサーバプラグインモジュールは、外部管理ユニットへの第１のネットワーク接続を確立するための第１のネットワークインタフェースを有し、第１のシステム管理コントローラは、提供されるシャーシ特有の設定値を外部管理ユニットへの第１のネットワーク接続を経由して送るように構成される。ネットワークインタフェースを設けることによって、外部管理ユニットは、いわゆる帯域外設定及び第１のサーバプラグインモジュールを経由するサーバシステムの管理を実行することができる。

さらなる実施形態によれば、システムは、その中に配置され且つ第２のシステム管理コントローラを有する第２のサーバプラグインモジュールとともに少なくとも１つのさらなる挿入スロットを有する。さらに、第２のマイクロコントローラが、少なくとも１つのプリント回路基板の上に配置され、第２のマイクロコントローラ及び第２のシステム管理コントローラは、少なくとも１つの第３の信号線を介して互いに結合されるとともに設定値を転送するように第１のマイクロコントローラ及び第１のシステム管理コントローラと同等の方法で構成される。シャーシ特有の設定値を取り出すためにコンポーネントを複製することによって、サーバシステムの個別のコンポーネントが故障するとしても、管理オプションの可用性が確実にされることができる。

本発明の第２の態様によれば、サーバシステムの少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を転送する方法が開示される。方法は：
− サーバシステムの第１のサーバプラグインモジュールの第１のシステム管理コントローラによってシャーシ特有の設定値を要求するステップ、
− 第１のシステム管理コントローラから少なくとも１つの第１の信号線を経由してサーバシステムのシャーシのプリント回路基板に配置された第１のマイクロコントローラに要求を転送するステップ、
− 第１のマイクロコントローラによってシャーシ特有の設定値を決定するステップ、及び
− 少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を、第１のマイクロコントローラから少なくとも１つの第１の信号線を経由して第１のシステム管理コントローラに転送するステップ、を有する。

前記ステップを用いて、シャーシ特有の設定値が、サーバシステムのサーバプラグインモジュールのシステム管理コントローラによって間接的に決定されることができる。

１つの実施形態によれば、少なくとも１つのシャーシ特有の設定値は、挿入スロットに関する情報を含み、この挿入スロット内に第１のサーバプラグインモジュールが受けられ、第１のマイクロコントローラによって決定するステップにおいて、データ線が決定され、このデータ線を経由して、要求が転送されるとともに決定が、複数の挿入スロットのどの挿入スロットにサーバプラグインモジュールが受けられるかに関する決定されたデータ線に基づいてなされる。

さらなる実施形態によれば、少なくとも１つのシャーシ特有の設定値は、サーバシステムのさらなるコンポーネントの動作状態に関する情報に関連し、さらなるコンポーネントは、プリント回路基板の上に配置される第２のマイクロコントローラに接続され、第２のマイクロコントローラは、さらなるコンポーネントの動作状態を要求するとともに第１及び第２のマイクロコントローラに接続された共有メモリにそれを記憶させる。サーバシステムの異なるコンポーネントの動作状態を監視するための複数のマイクロコントローラを設けること及びマイクロコントローラによって共有されるメモリに対応する値を記憶させることによって、サーバシステムのさらなるコンポーネントの動作状態は、これらの構成要素が第１のマイクロコントローラに直接接続されない場合であっても、間接的に要求されることができる。

さらに有利な実施形態は、添付の特許請求の範囲及び例示的な実施形態の以下の詳細な記載に開示される。

本発明は、異なる例示的な実施形態を用いて及び添付の図面を参照して以下により詳細に説明される。

本発明の１つの実施形態によるサーバシステムの概略図を示す。 図１のサーバシステムのプリント回路基板の概略図を示す。 シャーシ特有の設定値を転送する方法のフロー図を示す。

図面及び以下の記載において、異なる例の同様の構成要素は、添え字を付加することによって区別される。構成要素が一般的であるとみなされる又は区別が重要でない場合、添え字は使用されない。

図１は、サーバシステム１の水平面を通る断面を概略的に示す。

サーバシステム１は、例示的な実施形態において、図１に示されていない１９インチラックに挿入されることに適しているシャーシ２を含む。複数のハードディスクドライブ４が前側３からシャーシ２の適切なプラグイン位置に挿入される。サーバプラグインモジュール６及び２つの電源７が後側５からシャーシ２の対応する挿入スロットに挿入される。

後側５から挿入されるコンポーネント６及び７は、シャーシ２内のミッドプレーン８の形態のプリント回路基板に電気的に接続される。このために、例示的な実施形態では、プラグコネクタ９がサーバプラグインモジュール６を接続するために設けられ、さらなるプラグコネクタ１０が電源７を接続するために設けられる。ハードディスクドライブ４は同様に、ミッドプレーン８さらにサーバプラグインモジュール６に、いわゆるバックプレーン１１の形態のさらなるプリント回路基板及び１又は複数のプリント回路基板コネクタ１２を経由して間接的に接続される。サーバプラグインモジュール６とハードディスクドライブ４との間の割り当ては、ミッドプレーン８及びバックプレーン１１を経由する固定した方法又はサーバプラグインモジュール６に配置されたＳＡＴＡポートセレクタ、ＳＡＳエクスパンダ又は他のスイッチによって選択的にのいずれかで達成されることができる。

例示的な実施形態では、合計２４個のプラグコネクタ１３が、２４個までのハードディスクドライブ４を接続するためにバックプレーン１１に配置される。それぞれの場合で、６個までのハードディスクドライブ４が上下に配置され、図１に示されるように、それぞれの場合で、４個のハードディスクドライブ４がシャーシ２内に互いに隣り合って配置される。シャーシ２はさらに、合計４個のサーバプラグインモジュール６を受けるのに適し、図１に示されるように、２個のサーバプラグインモジュール６は、シャーシの後側５の右及び左で互いに隣り合って配置され、それぞれの場合で、２つのさらなるサーバプラグインモジュール６がその上又はその下に配置される。電源７は、図示された例示的な実施形態では、シャーシ２の全高にわたって延び、これは例えば、２高さ単位（２Ｕ）又は約８．９ｃｍの高さを有する。代替的には、２つの電源もまた当然上下に配置されることができる。

例示的な実施形態では、合計４個のファンモジュール１４が、バックプレーン１１とミッドプレーン８との間に配置され、冷却空気を前側３から、そこに配置されるハードディスクドライブ４を有するシャーシ２の前方領域を通って吸い込み、冷却空気をそこに配置されるサーバプラグインモジュール６及び電源７を有するシャーシ２の後方領域を通って吹き出す。

サーバプラグインモジュール６は、そのそれぞれに、サーバアプリケーションを実行するための少なくとも１つのマイクロプロセッサ１５及びそれぞれのサーバプラグインモジュール６を管理するためのシステム管理コントローラ（ＳＭＣ）１６が配置される、メインボードである。図１では、各サーバプラグインモジュール６のマイクロプロセッサ１５は、第１のネットワークインタフェース１７を経由して、図１に示されない、データネットワークに結合される。さらに、システム管理コントローラ１６は、サーバプラグインモジュール６の管理のために、同じ又はさらなるデータネットワークに、さらなるネットワークインタフェース１８を経由して、結合される。共同して、システム管理コントローラ１６及びネットワークインタフェース１８は、外部管理ユニットによるサーバプラグインモジュール６のリモートメンテナンスのための帯域外管理インタフェースを提供する。

最後に、シャーシ２に関する設定値を提供するための２個のマイクロコントローラ１９が、ミッドプレーン８に配置され、サーバシステム１の他のコンポーネントへのマイクロコントローラの機能及び接続は以下により詳細に説明される。提供される設定値は、例えば、プラグインモジュールサーバ６の挿入位置、ファンモジュール１４及び／又は電源７の機能を監視することに関連するデータ、又はいわゆる現場交換可能ユニット（ＦＲＵ）のデータセットである。

図２は、ミッドプレーン８の概略図を示す。第１のマイクロコントローラ１９ａ及び第２のマイクロコントローラ１９ｂが、ミッドプレーン８に配置される。例示的な実施形態では、マイクロコントローラ１９ａ及び１９ｂは、ＨｉｔａｃｈｉのいわゆるＨ８コントローラである。もちろん、適切な数の入力及び出力を有する任意の他のマイクロプロセッサもまた使用されることができる。

図示された例示的な実施形態では、第１のマイクロコントローラ１９ａは、左側シャーシ半部２１ａに配置されるサーバシステム１のコンポーネントを監視し、第２のマイクロコントローラ１９ｂは、サーバシステム１の右側シャーシ半部２１ｂに配置されるコンポーネントを監視する。

第１のマイクロコントローラ１９ａは、第１の信号線２３ａを経由して、図２に点線で示されるように、サーバシステム１の左側の、上方挿入スロット２２ａのプラグコネクタ９ａに、接続される。プラグコネクタ９ｂは、マイクロコントローラ１９ａに、第２の信号線２４ａを経由して、左側の、下方挿入スロット２２ｂの領域で、接続される。サーバシステム１のさらなるコンポーネントが、第３の信号線２５ａを経由して第１のマイクロコントローラ１９ａに接続される。例えば、２つのプラグコネクタ２６ａ及び２６ｂが、図２に示されない２つのファンモジュール１４を作動させるために、第３の信号線２５ａに接続される。さらに、プラグコネクタ１０ａが、左側電源７を接続するために第３の信号線２５ａに接続される。同等の方法で、第２のマイクロコントローラ１９ｂは、プラグコネクタ９ｃ又は９ｄに信号線２３ｂ及び２４ｂを経由して接続されるとともに、信号線２５ｂを経由して右側シャーシ半部２１ｂのプラグコネクタ２６ｃ及び２６ｄ及び１０ｂに接続される。

信号線２３乃至２５は、例えば、シリアルデータバス、特にいわゆるＩ^２Ｃバス等のための信号線である。したがって、マイクロコントローラ１９ａ及び１９ｂは、制御された方法で、適切なアドレス指定及び信号の第１、第２または第３の信号線２３、２４、２５へのオプションの割り当てによって、左側シャーシ半部２１ａ及び右側シャーシ半部２１ｂの個別のコンポーネントとデータを交換する又は同コンポーネントからデータを要求することができる。

加えて、第１のマイクロコントローラ１９ａ及び第２のマイクロコントローラ１９ｂは、第４の信号線２７を経由して第１のメモリ素子２８及び第２のメモリ素子２９に接続され、この第４の信号線２７は、例示的な実施形態では、同様にシリアルバスシステムとして設計される。もちろん、２つの別箇のメモリ素子２８及び２９の代わりに、共通のメモリ素子の異なるメモリエリア又はマイクロコントローラ１９ａ又は１９ｂの一方の内部メモリもまた使用されることができる。好ましくは、第１のメモリ素子２８又は共通メモリ素子は、不揮発性フラッシュメモリ素子として設計されるとともに、Ｉ^２Ｃバスに従うインタフェースコントローラを有する。

サーバシステム１のアセンブリに関する情報は、不揮発性の第１のメモリ素子２８又は不揮発性の第１のメモリエリアに記憶される。例えば、これは、インテリジェントプラットフォーム管理インタフェース（ＩＰＭＩ）規格に従ういわゆるＦＲＵ（現場交換可能ユニット）データセットであり得る。異なるシャーシ特有のデータ、例えば、固有のシリアルナンバ、バージョンナンバ又は他の製造業者の詳細等がＦＲＵデータセットに記憶される。

同等の方法で、第２のメモリ素子２９又はメモリエリアは、揮発性又は不揮発性メモリであり、その中に、第１のマイクロプロセッサ１９ａ及び／又は第２のマイクロコントローラ１９ｂからの現在の設定データ、動作状態及びエラーメッセージが記憶される。記載された例示的な実施形態では、２つのマイクロコントローラ１９ａ及び１９ｂは、第２のメモリ素子２９を用いて互いに通信する。例えば、第１のマイクロコントローラ１９ａは、プラグコネクタ２６ａに接続された、ファンモジュール１４の故障に関するデータを、メモリ素子２９の共通して使用されるメモリに記憶することができる。この情報はその後、第２のマイクロコントローラ１９ｂによって、プラグコネクタ９ｃに接続された、サーバプラグインモジュール６によって共通して使用されるメモリから取り出される。

図３は、少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を転送する方法３０のフロー図を示す。図３の方法３０は、特に、図１及び２のサーバシステム１での使用に適している。

動作ステップ３１において、管理要求が受信される。例えば、サーバシステム１のシステム管理者は、外部管理ユニットから、ネットワーク接続を経由して第１のサーバプラグインモジュール６のシステム管理コントローラ１６に対応する問い合わせを送ることができる。このための適切な手段は、例えば、システム管理コントローラ１６の専用のユーザインタフェース又は例えば、インテリジェントプラットフォーム管理インタフェース（ＩＰＭＩ）にしたがうインターフェース等、標準化された管理プロトコルを含む。代替的には、要求はまた、システム管理コントローラ１６自体によって生成されることができる。

要求は、例えば、サーバシステム１にインストールされたコンポーネント４、６、７及び／又は１４の動作状態に関する要求に向けられることができる。例えば、２つの電源７が左又は右シャーシ半部２１ａ又は２１ｂを動作させるための必要とされる電圧を供給してるかどうか、エラーがハードディスクドライブ４に発生しているかどうか、ファンモジュール１４の１つのファンコントローラの温度センサによって何度が検出されているか、又は、幾つの、及びどのタイプのサーバプラグインモジュール６が、サーバシステム１に挿入されているか、についての要求が行われることができる。さらに、サーバシステム１内の特定のサーバプラグインモジュール６の位置もまた要求されることができる。

ステップ３２において、問い合わせが、システム管理コントローラ１６からミッドプレーン８のマイクロコントローラ１９の１つに送られる。どのサーバプラグインモジュール６がステップ３１において管理要求を検出したかに応じて、対応する問い合わせが、信号線２３ａ、２３ｂ、２４ａ又は２４ｂを経由して、第１のマイクロコントローラ１９ａ又は第２のマイクロコントローラ１９ｂに送られる。このために、システム管理コントローラ１６は、Ｉ^２Ｃプロトコルにしたがって、マイクロコントローラ１９ａ又は１９ｂに宛てられた対応してエンコードされた問い合わせを送る。記載された例示的な実施形態では、問い合わせは、第１のサーバ挿入スロット２２ａのサーバプラグインモジュール６を経由して、したがって第１の信号線２３ａを経由して、もたらされる。

ステップ３３において、マイクロコントローラ１９ａ又は１９ｂは、問い合わせに答えるために必要とされるシャーシパラメータを決定する。例えば、第１のマイクロコントローラ１９ａは、ＦＲＵデータを第１のメモリ素子２８から取り出すことができる又は、第４の信号線２７を経由して、第１のマイクロコントローラ１９ａ又は第２のマイクロコントローラ１９ｂによって第２のメモリ素子２９に記憶された動作データを読み出すことができる。もちろん、例えば、電源７の１つの又はファンモジュール１４の１つのマイクロコントローラ等、適切なコンポーネントとの直接の通信、も可能である。

ステップ３２において送られた問い合わせが、サーバプラグインモジュール６の設置位置に関する問い合わせを含む場合、マイクロコントローラ１９ａは、それを経由して問い合わせを受ける信号線を決定する。問い合わせが第１のプラグインコネクタ９ａから第１の信号線２３ａを経由して受信された場合、問い合わせをしているサーバプラグインモジュール６は、例えば、左の、上方挿入スロット２２ａに位置する。反対に、マイクロコントローラ１９ａが第２の信号線２４ａを経由して問い合わせを受信している場合、問い合わせをしているサーバプラグインモジュール６は、左の、下方挿入スロット２２ｂに位置する。

サーバシステム１の完全なシステム設定を得るために、更なるコンポーネントへの問い合わせを分割し且つ中継することも可能である。例えば、メモリ素子２９に関するこのような問い合わせは、第２のマイクロコントローラ１９ｂに転送されることができる又はその場所に以前に記憶されたデータを用いて答えられることができる。第２のマイクロコントローラ１９ｂは、サーバプラグインモジュール６ｃ及び６ｄへの対応する問い合わせを用いて右シャーシ半部２１ｂの設定を検出し、提供される場合、このサーバプラグインモジュール６ｃ及び６ｄは、例えば、使用されるプロセッサ又はメモリ構成、例えば、ＳＡＳ又はＳＡＴＡを経由してバックプレート１１を用いて接続されるハードディスクドライブ４等、それに接続されるコンポーネント等、サーバ内部コンポーネントに関する情報を返す。第２のマイクロコントローラ１９ｂによって検出されたデータは、第２のメモリ素子２９に記憶される。同様に、第１のマイクロコントローラ１９ａは、サーバプラグインモジュール６ａ及び６ｂに関する情報を決定し、提供される場合、問い合わせをしているシステム管理コントローラ１６に応答を提供するように、この情報を、第２のマイクロコントローラ１９ｂによって決定された情報と結び付ける。

ステップ３４において、ステップ３３において決定されたシャーシパラメータは、問い合わせをしているシステム管理コントローラ１６に戻される。このために、例示的な実施形態では、マイクロコントローラ１９ａは再びＩ^２Ｃプロトコルにしたがってシリアル通信を使用し、決定されたシャーシパラメータをシステム管理コントローラ１６のアドレスに送る。

ステップ３４において転送されたシャーシパラメータは次に、サーバプラグインモジュール６のシステム管理コントローラ１６によって局所的に記憶されることができるか、さらに処理されることができるかのいずれか、又は、オプションのステップ３５において、例えば、システム管理者の制御コンピュータ等、外部管理ユニットにまた転送されることができる。

インストールされたシステム管理コントローラ１６を有するサーバプラグインモジュール６がサーバシステム１のいくつかの挿入スロットに挿入される場合、対応する管理要求が、それぞれのサーバプラグインモジュール６を用いて第１のマイクロコントローラ１９ａ又は第２のマイクロコントローラ１９ｂに送られる。これは、致命的なエラーのために、サーバシステム１の部品が完全に故障する場合に、特に有利である。

第２のマイクロコントローラ１９ｂは、例えば、右側シャーシ半部２１ｂのファンモジュール１４の１つの故障を認識する又は右側電源７からエラーメッセージを受信する場合、対応する状態情報を生成し、これをメモリ素子２９に記憶する。その後、それは、右側シャーシ半部２１ｂのコンポーネント、すなわち、例えば、プラグコネクタ９ｃ及び９ｄに接続されたサーバプラグインモジュール６、プラグコネクタ２６ｃ及び２６ｄに接続されたファンモジュール１４、及びプラグコネクタ１０ｂに接続された電源７、を動作停止にする。したがって、右側シャーシ半部２１ｂのサーバプラグインモジュール６もマイクロコントローラ１９ｂも到達されることができない。しかし、マイクロコントローラ１９ｂによって以前に記憶された状態メッセージは、サーバプラグインモジュール６を用いてメモリ素子２９の共通して使用されるメモリから未だに読みだされることができ、このサーバプラグインモジュール６は、第１のプラグコネクタ９ａ又は第２のプラグコネクタ９ｂの一方に、第１のマイクロコントローラ１９ａを用いて接続される。

上述のように、サーバシステム１の全体の設定は、メモリ素子２９を用いて決定されることができる。結果として、サーバシステム１の設定は、したがって、任意のサーバプラグインモジュール６のシステム管理コントローラ１６を経由して取り出される及び管理されることができ、管理は、記載された例示的な実施形態では、システム管理コントローラ１６に接続されたシステム管理ネットワークを経由して及び独立したシステム管理ネットワーク、すなわち、帯域外、によって、もたらされる。

１ サーバシステム
２ シャーシ
３ 前側
４ ハードディスクドライブ
５ 後側
６ サーバプラグインモジュール
７ 電源
８ ミッドプレーン
９ プラグコネクタ
１０ さらなるプラグコネクタ
１１ バックプレーン
１２ プリント回路基板コネクタ
１３ プラグコネクタ
１４ ファンモジュール
１５ マイクロプロセッサ
１６ システム管理コントローラ
１７ ネットワークインタフェース
１８ さらなるネットワークインタフェース
１９ マイクロコントローラ
２１ シャーシ半部
２２ 挿入スロット
２３ 第１の信号線
２４ 第２の信号線
２５ 第３の信号線
２６ プラグコネクタ
２７ 第４の信号線
２８ 第１のメモリ素子
２９ 第２のメモリ素子
３０ 方法
３１乃至３５ 方法のステップ

Claims (10)

1. 専用管理ユニットの無しのサーバシステムであって：
   − 複数のサーバプラグインモジュールを受けるための複数の挿入スロットを有するシャーシ；
   − 前記挿入スロットに受けられた前記サーバプラグインモジュールと接触するように前記シャーシに配置されるミッドプレーンの形態の少なくとも１つのプリント回路基板；
   − 前記ミッドプレーンに配置される少なくとも１つの第１のマイクロコントローラ；及び
   − 第１の挿入スロットに配置されるとともに前記少なくとも１つのプリント回路基板に結合される第１のサーバプラグインモジュールであって、前記第１のサーバプラグインモジュールは、第１のシステム管理コントローラを有する、第１のサーバプラグインモジュール；を有し、
   − 前記第１のマイクロコントローラ及び前記第１のシステム管理コントローラは、シリアルデータバスの少なくとも１つの第１の信号線を介して互いに結合され、前記第１のマイクロコントローラは、前記第１のシステム管理コントローラに、少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を前記少なくとも１つの第１の信号線を介して提供するように構成され、
   − 前記第１のサーバプラグインモジュールは、データネットワークを介して外部管理ユニットへの第１のネットワーク接続を確立するための第１のネットワークインタフェースを有し、前記第１のシステム管理コントローラは、前記提供されるシャーシ特有の設定値を前記外部管理ユニットへの前記第１のネットワーク接続を経由して送るように構成される、
   サーバシステム。
2. 少なくとも１つのプラグコネクタが、それぞれの前記挿入スロットに受けられる前記サーバプラグインモジュールを接続するための各前記挿入スロットの領域において、前記少なくとも１つのプリント回路基板に配置され、第１のプラグコネクタが、前記第１の挿入スロットの前記領域に配置されるとともに前記第１の信号線を介して前記第１のマイクロコントローラに接続され、第２のプラグコネクタが、第２の挿入スロットの領域に配置されるとともに前記第１の信号線から独立している第２の信号線を介して前記第１のマイクロコントローラに接続される、
   請求項１に記載のサーバシステム。
3. 前記第１のマイクロコントローラは、不揮発性メモリに機能的に接続され、前記第１のマイクロコントローラは、前記不揮発性メモリに記憶された前記サーバシステムの少なくとも１つの特性を読み出すように及び前記少なくとも１つの特性を前記第１の信号線を経由して前記第１のシステム管理コントローラに送るように、構成される、
   請求項１に記載のサーバシステム。
4. 前記サーバシステムは、少なくとも１つの共通して使用されるコンポーネント、特に、ファン、大容量メモリデバイス及び／又は電流供給ユニット、を有し、前記第１のマイクロコントローラは、前記少なくとも１つの共通して使用されるコンポーネントの動作状態を監視するように及び前記動作状態を前記第１のシステム管理コントローラに送るように、構成される、
   請求項１に記載のサーバシステム。
5. 第２のシステム管理コントローラを有する第２のサーバプラグインモジュールが、前記サーバシステムのさらなる挿入スロットに配置され、
   第２のマイクロコントローラが、前記少なくとも１つのプリント回路基板に配置され、
   前記第２のマイクロコントローラ及び前記第２のシステム管理コントローラは、少なくとも１つの第３の信号線を介して互いに結合され、
   前記第２のマイクロコントローラは、前記第２のシステム管理コントローラに前記少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を提供するように構成される、
   請求項１に記載のサーバシステム。
6. 前記第１のマイクロコントローラ及び前記第２のマイクロコントローラは、共通のメモリに結合され、
   前記少なくとも１つのシャーシ特有の設定値は、共通のメモリに記憶される、
   請求項５に記載のサーバシステム。
7. 前記サーバシステムは、複数のコンポーネント、特に、サーバプラグインモジュール、ファン、大容量メモリデバイス及び／又は電流供給ユニット、を有し、
   前記第１のマイクロコントローラは、前記複数のコンポーネントの第１のサブセットに結合されるとともに前記第１のサブセットの前記コンポーネントの動作状態を監視するように構成され、
   前記第２のマイクロコントローラは、前記第１のサブセットと異なる、前記複数のコンポーネントの第２のサブセットに結合されるとともに、前記第２のサブセットの前記コンポーネントの動作状態を監視するように構成される、
   請求項５又は６に記載のサーバシステム。
8. 専用管理ユニットの無しのサーバシステムの少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を転送する方法であって：
   − 外部管理ユニットによって又は前記サーバシステムの第１のサーバプラグインモジュールの第１のシステム管理コントローラによってシャーシ特有の設定値を要求し、前記第１のシステム管理コントローラからシリアルデータバスの少なくとも１つの第１の信号線を経由して前記サーバシステムのシャーシのミッドプレーンの形態のプリント回路基板に配置された第１のマイクロコントローラへの前記要求に対応する問い合わせを転送するステップ；
   − 前記問い合わせに答えるために必要とされる前記シャーシ特有の設定値を、前記第１のマイクロコントローラによって、決定するステップ；
   − 前記問い合わせに答えるために必要とされる前記少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を、前記第１のマイクロコントローラから前記シリアルデータバスの前記少なくとも１つの第１の信号線を経由して前記第１のシステム管理コントローラに戻して転送するステップ；及び
   − 前記少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を、前記第１のシステム管理コントローラによって、局所的に記憶するステップ、又は、前記少なくとも１つのシャーシ特有の設定値を、前記第１のシステム管理コントローラから、少なくとも１つのデータネットワーク接続を経由して前記外部管理ユニットに転送するステップ；を有する、
   方法。
9. 前記少なくとも１つのシャーシ特有の設定値は、前記第１のサーバプラグインモジュールが受けられる挿入スロットに関する情報を含み、
   前記第１のマイクロコントローラによって決定するステップにおいて、それを経由して前記要求が転送されたデータ線が決定されるとともに、決定が、前記サーバシステムの複数の前記挿入スロットのどの挿入スロットに前記第１のサーバプラグインモジュールが受けられるかに関する前記決定されたデータ線に基づいてなされる、
   請求項８に記載の方法。
10. 前記少なくとも１つのシャーシ特有の設定値は、前記サーバシステムのさらなるコンポーネントの動作状態に関する情報を含み、
    前記さらなるコンポーネントは、前記ミッドプレーンに配置される第２のマイクロコントローラに接続され、前記第２のマイクロコントローラは、前記さらなるコンポーネントの動作状態を要求するとともに前記第１及び前記第２のマイクロコントローラに接続された共通メモリに前記動作状態を記憶させる、
    請求項８に記載の方法。
    
    

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