JP5916509B2 - 気液2相流パラメータ測定装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
フォーセンサプローブによって、気泡頻度とボイド率を計測することは容易である。すなわち、気泡頻度は、計測が行なわれる時間間隔に対する検知気泡数の比から得られる。ボイド率は、計測が行なわれる時間間隔に対するセンサが気相に滞留する時間の比から得られる。ボイド率計測のための理論的基礎は後の「2相流の幾何学的パラメータ」のセクションで議論する。通常、気泡頻度及びボイド率計測では、フォーセンサプローブの中央前部センサによって検知した気泡数と気体滞留時間とを用いる。
これまで、多次元気液2相流においてフォーセンサプローブを用いて局所瞬間3次元気泡速度ベクトル及び局所瞬間気泡径を計測する効果的かつ陽的方法はなかった。すなわち、これらを直接求めるための式は導出されていない。
非特許文献5はフォーセンサプローブの局所時間平均IACの計測法を最初に提案した。今やこの従来のフォーセンサプローブの計測方法は界面積濃度の計測に広く適用されている。非特許文献1及び非特許文献6は、フォーセンサプローブの局所時間平均IACの計測を、正面から近づいてくる界面から後部から近づいてくる界面へと拡大することで改善し、フォーセンサプローブを用いた界面法線方向計測の基本原理を提案している。
局所瞬間気泡速度、局所瞬間気泡径及び局所時間平均IACの計測における既存のフォーセンサプローブ理論の欠点に鑑みて、3次元気泡速度ベクトル及び気泡径の測定の空きを埋める新たなフォーセンサプローブ理論を展開し、小気泡と大気泡の両方に効果的な新たなIAC計測方法を確立する必要がある。この実施の形態の目的とするところは、(1)多次元2相流において、局所瞬間3次元気泡速度ベクトル、局所瞬間気泡径、及び局所時間平均IACのフォーセンサプローブによる計測方法の理論的基礎を確立すること、及び、(2)新たに展開する理論によって局所パラメータを計測するための実際的で信頼性の高い、完成した方法を形成することである
2.1 実用フォーセンサプローブの基本情報
図1のフォーセンサプローブの幾何学的構成によれば、フォーセンサプローブの制作にあたって、図3に示すように、中央前部センサ70の先端(0)から3個の周辺後部センサ72,74及び76の先端のいずれか(k、k=1、2、3)、への3つの距離ベクトルsok (k=1、2、3)を利用できる。
2相流のボイド率とIACとは2つの主な幾何学的パラメータである。前者は2相混合流のコントロール・ボリュームの内で気相が占める体積割合として定義され、後者は2相混合流コントロール・ボリュームに対する総界面面積の比として定義される。図4は、方向96に沿って進行するh番目の気泡が2相流においてプローブを通過する過程を示す。ここで、方向96に沿った円筒状のコントロール・ボリューム92とともに、気泡がセンサ70の先端を通過する軌跡を考える。円筒状のコントロール・ボリューム92の断面積Acvは限りなく小さい。コントロール・ボリューム92の体積(Vcv)は、h番目の気泡の速度(Vb,h)、総サンプリング時間(Ω)及び円筒状コントロール・ボリュームの断面積(Acv)を用いて、以下のように表すことができる。
再び図1を参照して、図1は、典型的なフォーセンサ光学プローブ及び導電型プローブの幾何学的サイズを示す。これらのサイズは現在一般的に1mmのオーダである。将来はより小型のフォーセンサプローブを作成できるであろうが、そのサイズは無限小ではない。小気泡とは、プローブの幾何学的サイズと同等又はそれより大きなサイズのものである。気液2相流では、数ミリメータのオーダのサイズの小気泡はほぼ球に近似した形状で移動する。従って、小気泡の形状を球状であると仮定するのが合理的である。以下は球状気泡の仮定に基づいたフォーセンサプローブ理論である。
図5〜図8は速度ベクトルVb,hでセンサ70の先端0からセンサ72の先端1に移動する直径Dhのh番目の球状気泡を示す。界面は、連続した、変形しない曲面(球面)であると仮定され、h番目の気泡の速度ベクトルは気泡センサ接触過程において一定であると仮定されるので、以下の記述が可能である。
h番目の気泡の直径Dhとその界面法線単位ベクトルni,2h及びni,2h+1との陽的表現を得るために、式(19)と式(20)とにおいてそれぞれ、一方の解から他方の解を減じ、結果として得られる式の両辺を二乗する。これによって以下が得られる。
Vb,hの式(37−38)と、ni,l(l=2h、2h+1)の式(51)とを式(10)に代入することにより、局所時間平均IACが得られる。
大気泡の計測におけるフォーセンサプローブの理論は、気泡がフォーセンサプローブのサイズに対して相対的にかなり大きいという大気泡仮定に基づく。要するに、この仮定は、接近してくる界面を局所的に正接面と見てもよいとするものである。以下では、大気泡の計測理論と球状気泡の計測理論の整合性及び大気泡の仮定に基づくフォーセンサプローブ理論の新展開を説明する。
非特許文献1は、大気泡仮定を、前部センサの界面接触点の界面勾配方向と、前部センサの界面接触点と後部センサのいずれかの界面接触点との間のコードベクトルとの垂直性に変形し、前部センサの界面接触点において計測可能な界面速度ベクトルは全て、界面法線方向に同じ成分を有し、この成分は界面法線方向における局所瞬間界面速度ベクトルの成分に等しい、という界面計測法則を導出した。この理論は以下のように表すことができる。
ni,l(l=2h、2h+1)の式(59−62)を式(55)に代入することにより、以下が得られる。
大気泡仮定を用いることにより、新たに導出された式(52)及び(54)における局所時間平均IACの陽的表現を非特許文献5において最初に導出された従来の表現に変形することもできる。式(52)及び(54)を式(10)及び(53)にそれぞれ戻すことができるため、式(10)から本案の変形の検証を開始する。界面計測法則の式(55)を式(10)に代入することにより、以下が得られる。
3.1 界面ペアリング信号処理法
フォーセンサプローブは、2相流の計測において4セットの直列電圧信号を出力する。気泡がセンサを通過すると、その出力信号列に電圧パルスが現れる。フォーセンサプローブの理論に従った計測においては、フォーセンサプローブの異なるセンサの出力から正しい界面信号を選択することが重要である。なぜなら、異なるセンサによって検出されたシーケンシャルな信号は、常に同じ界面に対応するとは限らず、同じ気体又は液体相での滞留時間も、異なるセンサについて正確に同じであるとは限らないからである。
このフォーセンサプローブ計測理論は、気泡形状が球状であると仮定して開発された。この理論は、実際の気液2相流ではわずかに球形から外れる気泡についても近似的に有効である。すべての気泡が近似球状気泡と非球形気泡に分類することができるならば、球状気泡仮定に基づく理論によって近似球状気泡の必要な情報が得て、更に非球形気泡の特徴を考慮した上で近似球状気泡の情報を利用して非球形気泡の寄与を推定することができる。この考えにより、球状気泡仮定に基づく理論を用いる実用的なフォーセンサプローブ計測が可能となる。
侵襲的なフォーセンサプローブの測定理論を確立するために、界面曲率と気泡移動速度の2つの基本的な仮定は第1章で導入されている。気泡と界面は、わずかにプローブの立入によって影響を受けている。また、実際の気液二相流において、気泡と界面は常にフォーセンサプローブの全ての先端に触れることができない。以下、仮定と現実の違いの訂正方法が詳細にバブルの動きを分析することによって提案される。
図10を参照して、本発明の1実施の形態に係る気液2相流パラメータの測定装置140は、前述したとおり、測定対象の気液2相流130内に配置されるフォーセンサプローブ50からの出力から、気液2相流130の気液2相流パラメータを測定するためのものである。
上記実施の形態による測定方法について、実験による検証を行なった。まず始めに、新たに展開したフォーセンサプローブ理論の適用範囲について論じる。気泡径Dhにより、気泡を3つのグループ、すなわち、極小気泡、小気泡及び大気泡に分類する。前2つのグループは、フォーセンサプローブのサイズと同程度のサイズの気泡径Dprobeによって分ける。後の2つのグループはフォーセンサプローブのサイズよりかなり大きい(フォーセンサプローブのサイズの10倍を推奨する)気泡径Dtranによって分ける。臨界気泡偏差係数Cdv,critにより、全ての気泡を2つのグループ、すなわち近似球状気泡と非球状気泡とに分類した。従って、Db-Cdv座標系において、図に示すように6個の組合せができる。極小気泡は、フォーセンサプローブより小さいサイズであるため、フォーセンサプローブでの計測は不可能である。この新たに展開したフォーセンサプローブ理論は、2相流における近似的球状気泡の計測に適用できる。この理論を、垂直な管内の安定スラグ流等の、非球状気泡の多い2相流の計測に適用するのは避けるべきである。
新たに展開したフォーセンサプローブ理論の実用性を調査し検証するために、光学フォーセンサプローブを利用して、多次元2相流における局所瞬間3次元気泡又は界面速度ベクトル、局所瞬間気泡径、局所時間平均IACを計測した。この気液2相流実験は、内径(D)200mmの垂直管において行なわれた。その実験装置の概略を図14に示す。
局所フォーセンサプローブ計測の精度を検証する1方法として、流れチャネルの局所流れパラメータを積分することによって得られた面積平均量を、ボイド率についてのDPゲージ及び表面気体速度についてのオリフィス流量計等を用いる他の相互較正方法によって計測された面積平均パラメータと比較した。図16の上の図は、それぞれ、DPゲージとフォーセンサプローブとによって測定された断面積平均ボイド率の比較を示す。この比較は、フォーセンサプローブからの値がDPゲージからの値とよく一致していることを示し、平均相対偏差は±7.84%であった。光学フォーセンサプローブを用いて計測された局所時間平均ボイド率と局所平均Vbzから、断面積平均見掛け気相速度<jG>を得ることができ、これは以下で定義される。
球状気泡仮定に基づくフォーセンサプローブ理論による計測で得られた気泡径を検証するため、高速ビデオカメラで撮影した写真画像を用いた。図18及び図19は、<jL>=0.312m/s及び<jG>=0.0254m/sの場合の200mm径の垂直管内r/R=0及びz/D=113での計測された局所気泡径の確率密度関数と、z/D=113での気液2相流の対応する写真である。図19の写真の左と右の端にある気泡が屈折によって歪められているので、写真の右側にある定規との比較により、写真中央領域の気泡の大きさを測定することができる。これら2枚の図を比較することで、フォーセンサプローブも、写真画像もともに、この流れ条件下で2mmから6mmという同じ範囲のほとんどの気泡の径を検出できることがわかる。
フォーセンサプローブによる従来の局所時間平均IAC計測、すなわち式(70)は、大気泡仮定から導出され、キャップ型気泡の画像を用いて、また安定スラグ気泡を用いて検証されている。従来のフォーセンサプローブ法によって計測された局所時間平均IACを球状気泡仮定から新たに展開されたフォーセンサプローブ法による計測(すなわち式(52))と比較することが重要である。図20の右と左の図はそれぞれ流れ条件<jL>=0.312m/s及び<jG>=0.280m/sと、流れ条件<jL>=0.312m/s及び<jG>=0.185m/sとの場合の比較を示す。新たに展開されたフォーセンサプローブ法によって計測された局所時間平均IACは、従来のフォーセンサプローブ法によって計測されたものよりも小さい。この差の理由は、気液2相流において多くの小気泡が近似球状であり、同じ体積ではそのほかの全ての形状に比べて球形が最小の表面積を有するという事実による。従って、従来のフォーセンサプローブ法は気液2相流における小気泡の界面積を過大評価していた。この過大評価は、気液2相流において小気泡の数が増加するにつれて増加するであろう。この新たに展開されたフォーセンサプローブ法は気液2相流において適切な局所時間平均IACを与える。なぜなら、この方法は近似球状の小気泡と、あらゆる形状の大気泡とを合理的に予測するからである。
本発明では、球状気泡仮定と大気泡仮定を利用して、それぞれ気泡速度ベクトル(式(37))と界面速度ベクトル(式(66))を測定する二つの方法が開発されている。z/D=41.5の流れ条件<jL>=0.194m/s及び<jG>=0.203m/s(<α>=0.313)と、z/D=82.8の流れ条件<jL>=0.194m/s及び<jG>=0.267m/s(<α>=0.283)において、両速度測定方法の比較はそれぞれ図21の右と左の3図に示されている。z/D=41.5からz/D=82.8までの見掛け気相速度<jG>の増加は流れに沿った圧力低下によるものである。しかし、流れ方向の面積平均ボイド率減少は、大きな気泡の形成によるものである。形成した大きな気泡は、気液2相流のドリフト速度の増加とボイド率の低下をもたらした。従って、図21の右と左の3図にそれぞれ示しているz/D=41.5のデータとz/D=82.8のデータの間に大きな違いは、その気泡のサイズである。z/D=41.5からz/D=82.8までの流れに沿って気泡の合体と圧力低下により、大きな気泡数が大幅に増加している。図21の上の4図には、式(37)と式(66)によって算出した半径方向と円周方向の平均気相速度成分の比較が示される。それらの差が無視できるほど小さいことが分かった。図21の下の2図には、式(37)と式(66)によって算出した軸方向(すなわち流れ方向)の平均気相速度成分が異なっていることが示される。式(37)と式(75)を用いて算出した<jG>と式(66)と式(75)を用いて算出した<jG>をガス流量計計測によって測定された<jG>と比較することにより、式(37)と式(66)からの相対偏差はz/D=41.5でそれぞれ4.59%と-24.8%、z/D=82.8でそれぞれ28.7%と4.91%と推定されている。以上の比較研究から、気泡サイズが球状気泡理論の式(37)と大気泡理論の式(66)の測定結果に影響を及ぼし、球状気泡理論の式(37)と大気泡理論の式(66)がそれぞれ小さい気泡の多い流れと大きな気泡の多い流れに使用されるべきであることが分かった。
52 本体
54 センサ保持部
56 センサ部
58 出力部
70、72、74、76 センサ
90 気泡
92 コントロール・ボリューム
Claims (13)
- 気液2相流に配置されるフォーセンサプローブの出力に基づいて、気液2相流中の気泡に関するパラメータを計測する気液2相流パラメータ計測装置であって、
前記フォーセンサプローブは、第1、第2、第3及び第4のセンサを持ち、当該第1のセンサ〜第4のセンサの各々は、気相と液相との界面を検出すると検出パルスを出力し、
前記第1のセンサと前記第2のセンサとは第1のセンサ対を形成し、前記第1のセンサと前記第3のセンサとは第2のセンサ対を形成し、前記第1のセンサと前記第4のセンサとは第3のセンサ対を形成し、
前記気液2相流パラメータ計測装置は、
所定の座標系を基準として、前記第1のセンサの先端から前記第2のセンサの先端までの位置ベクトル、前記第1のセンサの先端から前記第3のセンサの先端までの位置ベクトル、及び前記第1のセンサの先端から前記第4のセンサの先端までの位置ベクトルを記憶するための位置ベクトル記憶手段と、
前記第1、第2、第3及び第4のセンサの各々が出力するパルス系列に基づき、前記気液2相流中の気泡の界面の、前記第1のセンサ対、前記第2のセンサ対、及び前記第3のセンサ対間の速度ベクトルを算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出される界面の速度ベクトルに基づき、気泡が球状である又は気泡がフォーセンサプローブのサイズに対して遥かに大きいと仮定して前記気液2相流中の気泡又は界面の3次元速度ベクトルを推定する第2の算出手段とを含む、気液2相流パラメータ計測装置。 - 前記第1の算出手段は、
気泡のうち、液相から気相への界面である第1番目の界面が、前記第1〜第3のセンサ対の各々において、前記第1のセンサの先端から他のセンサの先端に到達するまでの経過時間を前記第1、第2、第3及び第4のセンサの各々が出力するパルス系列に基づいて算出する第1の時間算出手段と、
前記第1の時間算出手段により前記第1〜第3のセンサ対の各々について算出された経過時間に対する、前記第1〜第3のセンサ対の各々における前記第1のセンサの先端と他のセンサの先端との間の距離の比を算出することにより、前記第1番目の界面の速度ベクトルを算出する第1の速度ベクトル算出手段と、
気泡のうち、気相から液相への界面である第2番目の界面が、前記第1〜第3のセンサ対の各々において、前記第1のセンサの先端から他のセンサの先端に到達するまでの経過時間を前記第1、第2、第3及び第4のセンサの各々が出力するパルス系列に基づいて算出する第2の時間算出手段と、
前記第2の時間算出手段により前記第1〜第3のセンサ対の各々について算出された経過時間に対する、前記第1〜第3のセンサ対の各々における前記第1のセンサの先端と他のセンサの先端との間の距離の比を算出することにより、前記第1〜第3のセンサ対の各々に対する前記第2番目の界面の速度ベクトルを算出する第2の速度ベクトル算出手段とを含む、請求項1に記載の気液2相流パラメータ計測装置。 - 前記第1の時間算出手段により、h番目の気泡に対して前記第1〜第3のセンサ対の各々について算出された経過時間をδ0k,2h(ただしkは第1〜第3のセンサ対を表し、k=1,2,3)、前記第2の時間算出手段によりh番目の気泡に対して前記第1〜第3のセンサ対の各々について算出された経過時間をδ0k,2h+1(k=1,2,3)、前記第1〜第3のセンサ対について前記位置ベクトル記憶手段に記憶された位置ベクトルをs0k(k=1,2,3)として、
前記第1の速度ベクトル算出手段は、以下の式(A1)により第1〜第3のセンサ対についてh番目の気泡の1番目の界面の速度ベクトルVm0k,2h(k=1,2,3)を算出し、前記第2の速度ベクトル算出手段は、以下の式(A2)により第1〜第3のセンサ対についてh番目の気泡の2番目の界面の速度ベクトルVm0k,2h+1(k=1,2,3)を算出する、
- 前記第2の算出手段は、気泡が球状であると仮定して以下の式(A3)及び式(A4)に従ってh番目の気泡の速度ベクトルVb,hを算出し、
- 前記第2の算出手段は、気泡がフォーセンサプローブのサイズに対して遥かに大きいと仮定して以下の式(A5)及び式(A6)に従ってl番目の界面、すなわちh番目の気泡の1又は2番目の界面、の速度ベクトルVb,lを算出し、
- さらに、前記第2の算出手段により算出される気泡の速度ベクトルを用い、気泡が球形であると仮定して気泡の直径を算出するための気泡径算出手段を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の気液2相流パラメータ計測装置。
- 前記気泡径算出手段は、以下の式(A7)にしたがって気泡の直径Dを算出するための手段を含み、
- 前記位置ベクトル記憶手段に記憶された位置ベクトルと、前記気泡速度ベクトルと、前記パルス系列と、測定対象の時間とに基づき、前記気液2相流における平均界面積濃度を算出する平均界面積濃度算出手段とをさらに含む、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の気液2相流パラメータ計測装置。
- 前記平均界面積濃度算出手段は、以下の式(A8)により平均界面積濃度を算出し、
- 前記平均界面積濃度算出手段は、以下の式(A9)により平均界面積濃度を算出し、
- さらに、気泡の形状に応じて前記平均界面積濃度に定数を乗じることにより前記平均界面積濃度を補正するための補正手段を含む、請求項9又は請求項10に記載の気液2相流パラメータ計測装置。
- 前記補正手段により前記平均界面積濃度に乗じられる定数は、気泡の大部分が扁平な楕円球形状であれば1.095,半球状であれば1.191である、請求項11に記載の気液2相流パラメータ計測装置。
- 気液2相流に配置されるフォーセンサプローブの出力に基づいて、気液2相流中の気泡に関するパラメータを計測するよう、前記フォーセンサプローブの出力を受けるコンピュータを動作させるコンピュータプログラムであって、
前記フォーセンサプローブは、第1、第2、第3及び第4のセンサを持ち、当該第1のセンサ〜第4のセンサの各々は、気相と液相との界面を検出すると検出パルスを出力し、
前記第1のセンサと前記第2のセンサとは第1のセンサ対を形成し、前記第1のセンサと前記第3のセンサとは第2のセンサ対を形成し、前記第1のセンサと前記第4のセンサとは第3のセンサ対を形成し、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
所定の座標系を基準として、前記第1のセンサの先端から前記第2のセンサの先端までの位置ベクトル、前記第1のセンサの先端から前記第3のセンサの先端までの位置ベクトル、及び前記第1のセンサの先端から前記第4のセンサの先端までの位置ベクトルを記憶するための位置ベクトル記憶手段と、
前記第1、第2、第3及び第4のセンサの各々が出力するパルス系列に基づき、前記気液2相流中の気泡の界面の、前記第1のセンサ対、前記第2のセンサ対、及び前記第3のセンサ対間の速度ベクトルを算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出される界面の速度ベクトルに基づき、気泡が球状である又は気泡がフォーセンサプローブのサイズに対して遥かに大きいと仮定して前記気液2相流中の気泡又は界面の3次元速度ベクトルを推定する第2の算出手段と、
前記第2の算出手段により算出される気泡の速度ベクトルに基づき、気泡が球形であると仮定して気泡の直径を算出する気泡径算出手段と、
前記第1の算出手段により算出される界面の速度ベクトルと前記第2の算出手段により算出される気泡の速度ベクトルに基づき、平均界面積濃度を算出する平均界面積濃度算出手段として機能させる、コンピュータプログラム。
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