JP5914817B2 - 照明装置 - Google Patents

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本発明は、引掛けシーリングへの装着用の貫通口を器具本体の中央に有する照明装置に関する。
LEDは、長寿命で、小型で発光効率が良く、鮮やかな発光色を有するといった利点を持ち、照明装置等に広く利用されている。このような照明装置の一つとして、例えば、天井等に装着される、所謂、シーリングライトがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の照明装置は、中央に貫通口を有する器具本体と、器具本体の前面であって貫通口周りに配された発光部と、器具本体の前側を覆うように装着されたカバーとを備える。発光部は、環状に配された複数のLEDと、LEDから発せられた光を器具本体の前側へと導光しつつ前方へと出射する導光板とを備える。導光板は、器具本体の貫通口に合わせて、その中央が開口している。
特開2012−43759号公報
しかしながら、上記照明装置では、導光板の中央が開口しているため、開口部分、つまり照明装置の中央での輝度が低いという問題がある。なお、器具本体の貫通口は、器具本体を天井等に設けられている引掛けシーリングへの装着の際に、引掛けシーリングの位置を確認するときに利用されるものであり、この貫通口を失くしたり、塞いだりすることはできない
本発明は、上記した課題に鑑み、器具本体の貫通口の前方での輝度を確保することができる新規構成の照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る照明装置は、貫通口を有した器具本体の外周寄りに導光板を利用した主発光部が配され、前記器具本体の主面がカバーにより覆われてなり、前記主発光部より内側位置で、前記貫通口を囲む状態で副発光部が設けられ、前記副発光部は、複数の半導体発光素子と、前記半導体発光素子から出射された光の一部を前記貫通口側へと屈折させる光学部材とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る照明装置は、貫通口を囲む状態で設けられた副発光部が、半導体発光素子から出射された光の一部を貫通口側へと屈折させる光学部材を備える。このため、器具本体の貫通口の前方での輝度を確保することができる。
実施形態に係る照明装置の斜視図であり、(a)は下方から見た図、(b)は上方から見た図 照明装置の左半分の断面図 表カバーを外し、前面を上に向けた状態の斜視図 図3の状態から主光学部材と副光学部材等を外した状態の斜視図 器具本体の前面を上に向けた状態での斜視図 図4における中央部を拡大した図 図2のA部を拡大した図 副光学部材を半分で切断し、後面を上に向けた斜視図 主発光部の拡大図 図9のB部を拡大した図 図9のC部を拡大した図 表カバーの斜視図であり、(a)は前面を上方に向けた状態を上方から見た斜視図、(b)は後面を上方に向けた状態を上方から見た斜視図 主発光部及び副発光部を発光させた状態の模式図
<本発明の一態様の概要>
本発明の一態様に係る照明器具は、貫通口を有した器具本体の外周寄りに導光板を利用した主発光部が配され、前記器具本体の主面がカバーにより覆われてなる照明装置において、前記主発光部より内側位置で、前記貫通口を囲む状態で副発光部が設けられ、前記副発光部は、複数の半導体発光素子と、前記半導体発光素子から出射された光の一部を前記貫通口側へと屈折させる光学部材とを備える。
また、前記半導体発光素子は、その主出射方向を前記主面と直交する方向に向けて配され、前記光学部材は、前記半導体発光素子から主出射方向よりも前記貫通口側に出射された光を前記貫通口により近づくように屈折させ、主出射方向よりも前記貫通口と反対側に出射された光を前記主発光部により近づくように屈折させる屈折レンズ部を有する。これにより、器具本体の貫通口の周辺前方での輝度を確保することができる。
また、前記主発光部は、主出射方向を前記副発光部の半導体発光素子の主出射方向と同じ方向に向けて配された複数の半導体発光素子と、前記主発光部の半導体発光素子から出射された光を前記副発光部側へと導光しながら前記カバー側へと出射する前記導光板と、前記主発光部の半導体発光素子の主出射方向を覆い且つ拡散機能を有する光拡散部材とを備え、前記副発光部の半導体発光素子と前記カバーとの前記主出射方向の間隔は、前記主発光部の半導体発光素子と前記カバーとの前記主出射方向の間隔よりも大きい。これにより、カバーの全面から均斉な光が出射される全面発光が可能となる。
また、前記カバーは、前記副発光部と対向する領域に形成され且つ前記副発光部の半導体発光素子の主出射方向と直交する平坦部と、前記主発光部と対向する領域に形成され且つ前記平坦部から前記主発光部の外周側へと移るに従って前記主発光部に近づくように湾曲する湾曲部とを有する。これにより、厚みの厚い平坦部の周りに平坦部よりも薄い湾曲部が存することとなり、照明装置全体として、薄い印象をユーザに与えることができる。
また、前記平坦部は、前記貫通口と対向する領域にも形成されている。さらに、前記湾曲部は、前記平坦部の外周近傍に形成され且つ前記主発光部側へと膨らむように湾曲する内側湾曲部分と、前記内側湾曲部分の外周側に形成され且つ前記主発光部と反対側へと膨らむように湾曲する外側湾曲部分とを有する。これらにより、カバーの意匠性を高めることができる。
<実施形態>
以下、本発明の一態様に係る照明装置について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる箇所もある。
照明装置1は、天井に着脱自在に装着できる、所謂シーリングライトである。照明装置1を床の方から見たときに見える側を照明装置1の前側し、照明装置1の見えない側を後側とする。また、照明装置1において上下方向又は前後方向は、天井における照明装置1が装着されている面に直交する方向をいい、「下」又は「前」は床のある側を指し、「上」又は「後ろ」は天井のある側を指す。
また、照明装置1を前後方向からみたときの照明装置1の中心を通り、前後方向に延伸する仮想軸を中心軸とし、単に中心軸と称する場合は、照明装置1の中心軸を指すものとする。
1.全体構成
図1は実施形態に係る照明装置1の斜視図であり、(a)は下方から見た図であり、(b)は上方から見た図である。図2は、照明装置1の左半分の断面図である。
照明装置1は、主な構成として、図1及び図2に示すように、皿状の器具本体3と、器具本体3の前面(本発明の「主面」である。)に設けられた2つの発光部5,7と、2つの発光部5,7を覆うように器具本体3の前側に装着された表カバー9と、器具本体3の後面に設けられた点灯回路ユニット(図示省略)と、点灯回路ユニットを覆うように器具本体3の後側に装着された裏カバー(本発明の「カバー」である。)11とを備える。
照明装置1は、図示していないが、天井の引掛シーリングに対してアダプタ13を介して着脱自在に装着される。アダプタ13は、図2に示すように、器具本体3の中央の貫通口15の後側の裏カバー11に着脱自在に装着されている。なお、点灯回路ユニットは、アダプタ13を介して受電した商用電力を利用して2つの発光部5,7を点灯させる。
2.前側構造
図3は表カバー9を外し、前面を上に向けた状態の斜視図であり、図4は図3の状態から主光学部材25と副光学部材19等を外した状態の斜視図である。
器具本体3は、前後方向の貫通口15を中央に有する板状をしている。貫通口15は、装置(器具本体3)を引掛けシーリングに装着する際に、自装置の位置合わせ等に利用される。2つの発光部5,7は、図3に示すように、器具本体3の前面であって貫通口15の周りに配された環状の副発光部5と、副発光部5の外側に配された環状の主発光部7である。
副発光部5は、図4に示すように複数のLEDが環状に配されてなる副発光モジュール17と、図3に示すように副発光モジュール17を覆う環状の副光学部材19とを含む。主発光部7は、図4に示すように複数のLEDが環状に配されてなる主発光モジュール23と、図3に示すように主発光モジュール23を覆い且つ副発光部5に対応した開口を有する主光学部材25とを含む。
器具本体3の外周縁周辺には、表カバー9を装着するための2種類の装着部材27,29が取り付けられている。器具本体3の外周縁には、器具本体3の外周縁から斜め上方に延伸する傘部材31が取り付けられている。
以下、各構成について説明する。
(1)器具本体
図5は、器具本体3から発光部5,7を取り除いて、その前面を上に向けた状態での斜視図である。
器具本体3は、図5に示すように、円板状をしている。器具本体3は、副発光部5を装着するための副発光部装着領域41と、主発光部7を装着するための主発光部装着領域43と、表カバー9用の装着部材27,29を装着するための表カバー装着領域45とを前面に有する。
また、器具本体3は、その中央には貫通口15を有する第1平坦部47と、第1平坦部47の外周側に配された環状の第2平坦部49と、第2平坦部49の外周側に配された環状の第3平坦部51とを備える。ここでは、第1平坦部47、第2平坦部49、第3平坦部51の順で、第1平坦部47を基準にすると、第1平坦部47から後側へと段差状に凹入している。
器具本体3の前面を平面視すると各平坦部47,49,51は円環状をし、その径方向の寸法である幅は、第1平坦部47が最も長く、第2平坦部49と第3平坦部51とが同じぐらいになっている。
ここで、副発光部装着領域41は、第1平坦部47の内周側に存在し、主発光部装着領域43は、第1平坦部47の外周側と第2平坦部49とに跨って存在している。また、表カバー装着領域45は、第3平坦部51に存在している。
器具本体3における第3平坦部51の外周部55は、図2及び図5に示すように、前側に折り返され、その先端部55aは丸められている。なお、先端部55aを丸めることにより、表カバー9を器具本体3に装着する際に、人の指が先端部55aに接触して、怪我するようなことを失くすことができる。
器具本体3には、上記の主・副発光部5,7、装着部材27,29、傘部材31等を装着するための貫通孔やネジ孔が設けられている。
(2)副発光部
図6は、図4における中央部を拡大した図である。図7は、図2のA部を拡大した図である。
副発光部5は、図4及び図7に示すように、器具本体3の前面に載置された副発光モジュール17と、副発光モジュール17を押圧するように器具本体3に固定された副光学部材19とを備える。副光学部材19は、副発光部5から所定方向に向けて光が出射するように、副発光モジュール17から発せられた光の軌道を変更する。
(2−1)副発光モジュール
副発光モジュール17は、図4及び図7に示すように、基板61と、基板61に実装されたLEDとを備える。基板61は、図4に示すように、全体形状として円環状をしている。基板61は、1個又は複数の絶縁板から構成される。ここでは、1つの絶縁板から構成され、その前面にLEDと電気的に接続される配線パターンが形成されている。
ここでは、複数のLED素子が実装され、実装された全てのLED素子をまとめて封止材料で封止してなる、所謂、SMD(Surface Mount Device)63が用いられている。SMD63は、SMD63を構成するLEDの主出射方向を中心軸と平行となるように、基板61に実装されている。
SMD63は、複数あり、環状の基板61上に存する仮想円周線上を周方向に間隔をおいて実装されている。なお、ここでの間隔は等間隔である。また、仮想円周線は、図7に示すように、基板61の半径方向の中央にある。つまり、環状に基板61の内周と外周との真ん中である。
封止材料は、例えば、樹脂材料からなる。LEDから発せられた波長を変換する必要がある場合は、蛍光体粒子等の波長変換部材が樹脂材料に混入されている。
副発光モジュール17は、図4に示すように、照明装置1の点灯・消灯等を遠隔操作するリモコンからの信号を受信する受信センサ65を基板61に有している。
(2−2)副光学部材
図8は、副光学部材19を半分で切断し、後面を上に向けた斜視図である。
副光学部材19は、副発光モジュール17から出射された光を屈折作用により、その出射方向を途中で変える。ここで、副発光モジュール17は、上述のように円環状をしている。このため、副光学部材19も図6等に示すように円環状をしている。
副光学部材19は、図6に示すように、円環部分では板状をしている。副光学部材19は、前側から見た場合、その中央部分19aが周方向に連続して隆起している。逆に、後側から見た場合、図8に示すように、中央部分19aが周方向に連続して凹入している。隆起した部分及び凹入した部分は、視点の違いによる表現の違いであって、両方とも同じものを指している。
副光学部材19の中央部分19aの内部には、図7に示すように、副発光モジュール17のSMD63が配されている。隆起もしくは凹入している部分で、内部に配されているSMD63からの光を、その一部を除いて屈曲(屈折)させる光学手段が構成されている。
光学手段は、光の屈折を利用しており、隆起部又は凹入部、及びその周辺をまとめて屈折レンズ部69とする。
屈折レンズ部69は、図7に示すように、SMD63からの光のうち、中心軸と略平行に進む光をそのまま直進させ、中心軸に向かう方向に進む光をあまり屈折させず、中心軸から離れる方向に進む光を中心軸に向かう光よりも大きく屈折させる。具体的には、図7に示すように、SMD63の中心を通り、中心軸と平行なSMD63の中心線に対して、中心軸に近い側(図の右側)の内面73bの曲率半径を小さくし、中心軸に遠い側(図の左側)の外面73aの曲率半径を大きくしている。これにより、SMD63の中心線の外側・内側で屈折率が異なり、SMD63の光を副光学部材19から所定方向に出射させることができる。
なお、図7に示すように、SMD63の中心を通り、中心軸と平行なSMD63の中心線に対して、前面73の外側・内側の面形状は対称であり、曲率半径が同じになっている。また、後面71の曲率半径は、前面73の曲率半径よりも小さくなっている。
副光学部材19は、図7及び図8に示すように、後面71に段差部75を有し、この段差部75の中央に屈折レンズ部69が設けられている。段差部75の幅は、副発光モジュール17の基板61の幅に対応している。これにより、副光学部材19が器具本体3に固定されると、段差部75で副発光モジュール17が押圧され、その移動が規制される。なお、段差部75の幅は、径方向の寸法であり、副光学部材19や副発光モジュール17の横断面において左右方向の寸法である。
副光学部材19は、所定の固定方法により固定される。ここでの固定方法は螺合方法である。つまり、副光学部材19は、図6及び図8に示すように、屈折レンズ部69よりも内側に存する内側部分77と、屈折レンズ部69よりも外側に存する外側部分79とに、厚み方向に貫通する貫通孔81を有する。貫通孔81を挿通する固定ネジ83が器具本体3のネジ孔85に螺合する(図5及び図6参照)。
副光学部材19は、内部が中空の膨出部分87を有し、この内部に副発光モジュール17の受信センサ65や点灯回路ユニット側と接続するための接続コネクタ67が収容される。
(3)主発光部
図9は主発光部7の拡大図であり、図10は図9のB部を拡大した図であり、図11は図9のC部を拡大した図である。
主発光部7は、図4及び図9に示すように、器具本体3の前面に載置された主発光モジュール23と、主発光モジュール23の外側位置から副発光部5の近傍位置に跨るように配された主光学部材25とを備える。主光学部材25は、副発光部5から光が発せられない領域及び副発光部5から発せられている光が弱い(光束が少ない)領域をカバーするように、主発光モジュール23から発せられた光の軌道を変更する。
主光学部材25は、図3に示すように、その外周縁は外側押さえ部材93により器具本体3側に押圧され、内周縁は内側押さえ部材95により器具本体3側に押圧されることで、器具本体3に装着される。
(3−1)主発光モジュール
主発光モジュール23は、図4に示すように、基板97と、基板97に実装されたLEDとを備える。ここでは、主発光モジュール23は、図4に示すように、複数個(4個である。)ある。これらすべての主発光モジュール23が器具本体3上に配されると、全体形状として円環状を形成する。
基板97は、1個の絶縁板と、絶縁板の前面形成された配線パターン(図示省略)とを備える。なお、各基板97は環状の一部(4分の1である。)を構成している。このため、各基板97について周方向及び径方向を用いて説明するときは、この方向は、4つの基板97が配されて形成される環状における周方向及び径方向と同じ方向である。
ここでは、複数のLED素子が実装され、実装された全てのLED素子をまとめて封止材料で封止してなる、所謂、SMD(Surface Mount Device)99が用いられている。SMD99は、SMD99を構成するLEDの主出射方向を中心軸と平行となるように、基板97に実装されている。
SMD99は、複数あり、4つの基板97により環状を形成したときに、各基板97上に存する仮想円周線(図示省略)上を周方向に間隔をおいて実装されている。なお、ここでの間隔は等間隔である。また、仮想円周線は、基板97の半径方向の中央より外側である(図4参照)。
封止材料は、例えば、樹脂材料からなる。LEDから発せられた波長を変換する必要がある場合は、蛍光体粒子等の波長変換部材が樹脂材料に混入されている。
各基板97には、図4に示すように、環状に配された際に、周方向に隣接する基板97同士を連結する連結コネクタ101,103が設けられている。なお、隣接する基板97の連結コネクタ101,103を結ぶ配線の図示は省略している。
(3−2)主光学部材
主光学部材25は、主発光モジュール23から出射された光を入射面から入射させ、副発光部5の近傍まで導光させつつ前方へと出射させる。ここでは、器具本体3の中央に副発光部5や貫通口15が存している。このため、主光学部材25も図3等に示すように円環状をしている。なお、主光学部材25は、中央に開口を有する円盤状をしているとも言える。
主光学部材25は、図9に示すように、第1平坦部47に沿って平行に延伸する第1円環板部111と、第2平坦部49に沿って平行に延伸する第2円環板部113と、第1円環板部111と第2円環板部113とを連結する連結板部115とを有する。主光学部材25は、器具本体3への装着用の装着部127を有している。ここでは、第1円環板部111、第2円環板部113及び連結板部115の厚みは略同じある。
第1円環板部111は、第1平坦部47であって副発光部5の外側位置から、主発光モジュール23の基板97の内周縁の近傍位置までの領域に跨っている。第2円環板部113は、第2平坦部49であって主発光モジュール23のSMD99よりも内側位置から、第2平坦部49の外周縁の近傍位置までの領域に跨っている。
第2平坦部49は、第1平坦部47に対して低くなっている。このため、連結板部115は、図10に示すように、第1円環板部111の外周端から、第2円環板部113の内周端にかけて円弧状に湾曲している。
主光学部材25が器具本体3に装着された状態では、図10に示すように、第1円環板部111と器具本体3の第2平坦部49との間に空間125が形成される。この空間125には、基板97同士を連結する連結コネクタ101,103が収容される。
主光学部材25は、主発光モジュール23からの光が入射する入射部117と、入射した光を導光させる導光部119と、導光してきた光を出射する出射部121とを有する、所謂、導光板である。
入射部117は、広い意味では、SMD99から側方に発せられて器具本体3や連結コネクタ101,103等で反射した後、主光学部材25に入射する場合は、当該入射する部分も入射部と言える。このため、入射部117は、主発光モジュール23が収容されている空間125に接する面と言える。
ここでは、SMD99は光の指向性が強いため、入射部117は、少なくとも、SMD99の上面と対向する部分及び当該部分周辺を含む部分である。
導光部119は、主光学部材25の内部に相当する。つまり、入射部117から入射した光は、後面25aと前面25bとの間を反射しながら、主光学部材25の内部を伝搬する。出射部121は、ここでは主光学部材25の前面25bが相当する。
主光学部材25は、上記の導光板として機能するために、入射部117を除く後面25aが反射機能を有し、前面25bが拡散機能を有している。なお、ここでの拡散機能は、前面25bを凹凸にすることで実施できる。
これにより、入射部117から入射した光が、後面25aで前面25b側へと反射され、前面25bで一部の光が前方へと出射し、残りの光が後面25a側へと反射される。これを繰り返すことで、導光部119内の光が所望の位置まで伝播しながら前方へと出射される。
装着部127は、副発光モジュール17の外側に形成されている。ここでは、主発光部7よりも外側部分に形成された貫通孔127aで構成されている。
(3−3)外側押さえ部材
外側押さえ部材93は、図10に示すように、主光学部材25の外周部分を押さえた状態で、器具本体3に固定される。外側押さえ部材93は環状をしている。外側押さえ部材93は、横断面形状が主光学部材25の外周部分と同じような形状をし、全体形状として、図3に示すように、円環状をしている。このため、外側押さえ部材93を主光学部材25の外周部分に載置すると、外側押さえ部材93の後面と、主光学部材25の前面25bとが当接する。
外側押さえ部材93の外周部分には、主光学部材25の装着部127に対応して、固定部129が形成されている。ここでは、主光学部材25の装着部127及び外側押さえ部材93の装着部127は貫通孔93a,127aである。この貫通孔93a,127aを挿通するネジ部材131が器具本体3のネジ穴133に螺合することで、主光学部材25の外周部分と外側押さえ部材93とが器具本体3に固定される。
外側押さえ部材93が当接する主光学部材25の外周部分25cは、第2円環板部113と連結板部115と第1円環板部111の外周側である。主光学部材25の外周部分25cは、主発光部7のSMD99の上方部分と当該上方部分の周辺部とを含む部分であり、SMD99から中心軸に平行に発せられた光及び中心軸に対して少し傾斜した方向に発せられた光は、主光学部材25をそのまま通り貫けて、前方へと出射する傾向にある。
外側押さえ部材93は、SMD99から上方に出射されて主光学部材25を通り貫けて入射する光の進行方向を変更させる機能を有する(本発明の「光拡散部材」である。)。この機能は、拡散機能であり、例えば、外側押さえ部材93の前面や後面の少なくとも一方の面に拡散処理(凹凸処理)を施したり、内部に拡散材料を混入したりすることで実施できる。
(3−4)内側押さえ部材
内側押さえ部材95は、図11に示すように、主光学部材25の内周端部を押さえた状態で、器具本体3に固定される。内側押さえ部材95は環状をしている。内側押さえ部材95は、横断面形状が主光学部材25の内周端部と同じような形状をし、全体形状として図3に示すように、円環状をしている。内側押さえ部材95は、横断面が「L」を逆にしたような形状をしている。このため、内側押さえ部材95を主光学部材25の内周端部に載置すると、内側押さえ部材95の後面95aと主光学部材25の前面25dとが当接し、内側押さえ部材95の外周側面95bと主光学部材25の内周端面25eとが対向する。
内側押さえ部材95の内周部分には、固定部137が形成されている。ここでの固定部137は貫通孔137aを有する。この貫通孔137aを挿通するネジ部材139が器具本体3のネジ穴141に螺合することで、主光学部材25の内周端部を押さえる内側押さえ部材95が器具本体3に固定される。
(4)装着部材
装着部材は、図3及び図4に示すように、表カバー9の落下と回転を阻止する第1装着部材27と、表カバー9の落下を阻止する第2装着部材29との2種類がある。なお、第1装着部材27及び第2装着部材29のそれぞれは4個ある。
(4−1)第1装着部材
第1装着部材27は、図3及び4に示すように、器具本体3の円周方向に沿って延伸するとともに横断面形状が「コ」の字状をする本体部145と、本体部145の周方向の一方の端部を塞ぐ蓋部147とを有する。なお、本体部145の後辺が器具本体3に当接して装着される。
本体部145は表カバー9の端部の突出部分171(図12の(b)参照)と嵌合し、蓋部147は、表カバー9が一方向に回転した時に、表カバー9の端部の突出部分171と当接して、その一方向への回転を規制する。
(4−2)第2装着部材
第2装着部材29は、図3及び図4に示すように、本体部149と係止部151とを有する。本体部149は、器具本体3に装着される。係止部151は、本体部149の前側から鉤状に延出してなる。器具本体3の前面と係止部151の間に表カバー9の端部の突出部分171が嵌る。
(5)傘部材
傘部材31は、図2及び図3に示すように、器具本体3の外周縁に装着されている。傘部材31は、図2に示すように、「L」の字状をしたL字状部155と、円弧状に湾曲する湾曲部157とを有している。なお、傘部材31は、表カバー9への埃が付着するのを防止する機能を有する。
L字状部155は、その一端部が器具本体3の外周縁の後面に固定されている。湾曲部157は、中心が前側に存するように湾曲し、その一端がL字状部155の他端に連結されている。湾曲部157の一端は、表カバー9が器具本体3に装着されている状態では、表カバー9の外周縁よりも少し中心軸側に移った位置に存する。これにより、器具本体3の外周部55が傘部材31と表カバー9とで隠れる。
(6)表カバー
図12は、表カバー9の斜視図であり、(a)は前面を上方に向けた状態を上方から見た斜視図であり、(b)は後面を上方に向けた状態を上方から見た斜視図である。
表カバー9は、図12に示すように、器具本体3の前側を覆う本体部161と、器具本体3に装着するための装着部163とを有する。
本体部161は、副発光部5及び貫通口15に対向する部分に形成された平坦部165と、主発光部7に対向する部分に形成された湾曲部167とを有する。
平坦部165は中心軸と直交するように形成されている。平坦部165は、円形状の円形領域に形成され、この領域内に貫通口15と副発光部5とが含まれる。
平坦部165を前方から見たときに、平坦部165は副発光部5の複数のSMDよりも外側領域まであれば良い。つまり、図2に示すように、平坦部165の直径を「D1」とし、SMD63の中心線を結んだ仮想線(円形状をしている)の直径を「D2」とすると、直径D1が直径D2よりも大きければ良い。また、主発光部7の主光学部材25の内周面の直径を「D3」とすると、直径D1は直径D3よりも小さい。
湾曲部167は、主発光部7と対向する部分を含む円環状をした円環領域に形成されている。湾曲部167は、平坦部165に近接する部分に存する内側湾曲部分168と、内側湾曲部分168の外周側に存する外側湾曲部分169とを有する。内側湾曲部分168は後方へ膨らむように湾曲する。つまり、湾曲部分の円弧の中心が前側(表カバー9の外側である。)にある。外側湾曲部分169は前方へ膨らむように湾曲する。つまり、湾曲部分の円弧の中心が後側(表カバー9の内側である。)にある。
内側湾曲部分168の円弧の曲率半径は、外側湾曲部分169の円弧の曲率半径よりも大きい。側方から表カバー9を見ると、表カバー9はドーム状をし、その中央部分(平坦部165と内側湾曲部分168である。)が突出している。
図2に示すように、副発光部のSMD63と表カバー9の平坦部165の内面との前後方向の間隔L1は、主発光部7のSMD99と表カバー9の外側湾曲部分169の内面との前後方向の間隔L2よりも大きい。つまり、湾曲部167は、平坦部165から主発光部7の外周側へと移るに従って主発光部7に近づくように湾曲している。
3.後側構造
器具本体3の後面は、図1の(b)に示すように、裏カバー11が装着されている。裏カバー11は、碗状をし、その開口周縁を器具本体3の後面に当接させている。裏カバー11と器具本体3との間の空間には、点灯回路ユニットが配されている。
裏カバー11の後面には、天井に照明装置1を装着する際に、天井と照明装置1との間の隙間をなくすためのクッション材173が取り付けられている。なお、クッション材173は、周方向に間隔をおいて4個設けられている。
4.点灯について
照明装置1は、副発光部5と主発光部7との両方を点灯させる全点灯モードと、副発光部5のみを点灯させるスポットモードとの2種類のモードを有する。以下、点灯状態に説明する。
図13は、主発光部及び副発光部を発光させた状態の模式図である。
(1)全点灯モード
照明装置1は、全点灯モードでは、表カバー9の全面から光が出射される、所謂、全面発光モードとなる。主発光部7は、主光学部材25を利用して、所望の位置まで光を誘導して出射させる。主光学部材25は、器具本体3の第1平坦部47と平行に延伸する第1円環板部111を有しているため、第1円環板部111の前面(出射部121)から前方へと光183aが出射される。
連結板部115は、第2平坦部49と平行に延伸する第2円環板部113の内周端から第1円環板部111へと、前方と中央部側とへと進行するように湾曲しているため、連結板部115の前面(出射部121)からは、外側方へと光183bが出射される。
また、主発光部7のSMD99はその主出射方向を前方に向けて配され、主光学部材25の入射部117は、SMD99と対向している。このため、SMD99から主出射方向に発せられた光は、主光学部材25の入射部117から入射し、主光学部材25内を主出射方向にそのまま直進して主光学部材25の連結板部115の前面(出射部121)から外部へと出射される。
しかし、主光学部材25における前面であってSMD99の前方及びその周辺には、拡散機能を有する外側押さえ部材93が設けられている。これにより、連結板部115から主出射方向に出射された光183cは外側押さえ部材93で拡散される。したがって、表カバー9における、SMD99の主出射方向上に位置する部分だけ輝度が明るくなるようなことを防止することができ、輝度ムラの発生を抑制できる。
さらに、外側押さえ部材93によりSMD99の主出射方向に発せられた光が拡散されるので、表カバー9上の輝度ムラが抑制されるので、SMD99と表カバー9との距離を短くすることができる。これにより、表カバー9の湾曲部167の厚み(高さ)を薄くできる。
副発光部5は、器具本体3の貫通口15と主発光部7との間に配され、副光学部材19を有している。
特に副光学部材19の屈折レンズ部69は、副発光部5のSMD63からその主出射方向よりも中心軸側に出射された光を、図11の矢印185bに示すように、さらに中心軸へと近づけるように屈折させる。これにより、貫通口15前方へも光が出射されることとなる。
また、屈折レンズ部69は、SMD63から主出射方向よりも外側に出射された光を、図13の矢印185cに示すように、主発光部7側へと屈折させる。これにより、主発光部7と副発光部5との間で輝度が不足するようなことはなくなり、副発光部5と主発光部7とが連続するように光が表カバー9から出射される。つまり、均斉な全面発光特性が得られる。
副発光部5のSMD63はその主出射方向を前方に向けて配され、主出射方向と屈折レンズ部69の光軸とが略一致している。このため、SMD63から主出射方向に発せられた光は、図13の矢印185aで示すように、そのまま屈折レンズ部69の光軸上を進行して出射される。
しかし、表カバー9の平坦部165とSMD63との間隔は、主発光部7におけるSMD99と表カバー9の湾曲部167との間隔よりも大きくなっている。これにより、表カバー9における、SMD63の主出射方向上に位置する部分だけ輝度が明るくなるようなことを防止することができる。
なお、表カバー9の平坦部165と副発光部5のSMD63との間隔は、SMD63が発光している状態で前方から表カバー9を見たときに、SMD63が斑点状として表カバー9上に現れない距離以上である。この距離はSMDの仕様によって変わる。
以上のように、副発光部5と主発光部7とを点灯させると、副発光部5及び主発光部7の前方だけでなく、貫通口15の前方にも光が出射され、表カバー9の全面から光が出射される全面発光が可能となる。
また、表カバー9において、湾曲部167では薄く、平坦部165では湾曲部167よりも厚くなっている。これにより、照明装置1として中央部だけが厚くなり、全体として、薄い印象をユーザに与えることができる。
(2)スポットモード
照明装置1は、スポットモードでは、表カバー9の中央部分から前方に光が出射される。
副発光部5の屈折レンズ部69は、副発光部5のSMD63からその主出射方向よりも中心軸側に出射された光を、図13の矢印185bに示すように、中心軸に近づくように、より一層屈折させる。SMD63から主出射方向よりも外側に出射された光を、図13の矢印185cに示すように、主発光部7側へとより一層屈折させる。
また、SMD63から主出射方向に発せられた光は、図13の矢印185aで示すように、そのまま屈折レンズ部69の光軸上を進行して出射される。このため、照明装置1の中央部前方に主に光が出射される。
特に、屈折レンズ部69は、SMD63から主出射方向よりも外側に出射された光を、図13の矢印185cに示すように、主発光部7側へと屈折させる。このとき、外側に屈折された光が、表カバー9の内側湾曲部分168を通るようにしている。つまり、副発光部5から発せられる光が表カバー9の内側湾曲部分168の外径D4の円領域内から発せられるように、屈折レンズ部69が構成されている。
これにより、スポットモードで点灯させた場合、表カバー9の内側湾曲部分168と平坦部165とから光が出射されるように視認され、意匠性の高い点灯モードを得ることができる。
なお、表カバー9の平坦部165とSMD63との間隔は、主発光部7におけるSMD99と表カバー9の湾曲部167との間隔よりも大きくなっている。これにより、表カバー9における、SMD63の主出射方向上に位置する部分だけ輝度が明るくなるようなことを防止することができる。
<変形例>
1.照明装置
実施形態に係る照明装置1は、前面から見ると、円形状をしていたが、他の形状をしていても良い。他の形状としては、例えば、正方形状、長方形状、長円形状等がある。
また、照明装置1についての発光光束について説明しなかったが、蛍光灯を利用した現行の照明装置と同程度の光束を発するものであっても良いし、現行の照明装置と異なる光束を発するようにしても良い。
また、実施形態に係る照明装置1は、現行の照明装置を装着するのに利用されている引掛シーリングに装着でき、当該引掛シーリングを介して受電しているが、現行の引掛シーリングとは別に、専用の引掛シーリングに装着するような照明装置であっても良い。この場合でも、引掛シーリングに照明装置(実際には表カバーが取り外された装置である。)を装着する際に、引掛シーリングの位置を把握するための貫通口が必要である。換言すると、本発明に係る照明装置は、装置を設置する際に、引掛シーリング等の設置側のユニットの位置を把握する必要があり、この位置確認のために貫通口を器具本体に有している照明装置であれば良い。
2.発光部
(1)形状
実施形態に係る発光部5,7は環状をし、その例として円環状をしていたが、他の形状であっても良い。他の形状としては、正方形、長方形状及び多角形状並びに楕円形状及び長円形状等の環状であっても良い。
また、実施形態に係る発光部5,7を前側から見た外周形状は、照明装置1を前側から見た外観形状と略同じである。つまり、照明装置1の外観形状は円形状であり、発光部5,7の外周形状は円形状であり、互いに同じ形状をしている。しかしながら、発光部の外周形状は、照明装置の外観形状に依存する必要はない。例えば、発光部の外周形状が円形状で、照明装置の外観形状が正方形状や長方形状であっても良い。
また、実施形態に係る発光部5,7は2つあり、2つの発光部5,7の外周形状が一致している。つまり、副発光部5の外周形状は円形状であり、主発光部7の外周形状は円形状であり、互いに一致している。しかしながら、複数の発光部の形状は互いに一致していなくても良い。例えば、副発光部の外周形状が正方形状で、主発光部の外周形状が円形状であっても良い。
(2)個数
実施形態に係る発光部5,7は、副発光部5と主発光部7との2個により構成されていたが、3個以上であっても良い。この場合、各発光部の外周形状や照明装置の外観形状は特に限定される必要はない。
(3)LED(半導体発光素子)
実施形態では、SMDタイプ(形態)のLEDを利用しているが、他のタイプのLEDを利用しても良い。他のタイプとしては、例えば、ベアチップタイプやCOB(Chip On Board)タイプ等がある。また、実施形態では、SMDが一列で配されていたが、複数列(例えば、2列である。)で配されていても良い。さらに、千鳥状に配されていても良い。
また、半導体発光素子として、実施形態ではLEDを利用したが、例えば、LD(レーザダイオード)であっても良いし、これらとの組み合わせでも良い。
3.副発光部
実施形態に係る副発光部5は、副発光モジュール17から発せられた光を屈折レンズ(屈折レンズ部69)で屈折して所望の方向に出射している。屈折レンズとしては、実施形態のように、横断面形状がトンネル状をし、その内側に光源(SMD63)を配置している。
しかしながら、屈折レンズとして、トンネル状以外の形状をしたものを利用しても良い。他の形状としては、台形状や三角形状をしていても良い。斜辺の傾きを調整することで、所望の方向に光を屈折することができる。
実施形態では、屈折レンズ部69の中心線と、LED(SMD63)の主出射方向とが略一致している。これは、実施形態に係る照明装置1は、照明装置1の中央部の前方に出射する光を多くするためである。しかしながら、屈折レンズ部の中心線とLEDの主出射方向とを必ずしも一致させる必要はない。
例えば、実施形態に係る照明装置1よりも、中央部前方とその周辺までの広い範囲を明るく照射するような照明装置の場合、屈折レンズ部の中心線よりも外側にLEDの主出射方向が位置するようにすれば良い。
4.主発光部
実施形態に係る主発光部7は、主光学部材25として導光板を利用している。これは、導光板を利用することで、前方への光の出射が均一化され、全面発光が可能となるためである。
しかしながら、前方への光の出射を均一化させるために他の方法を利用しても良い。他の方法としては、例えば、主発光部にLEDを均斉的に配置し、LEDの出射方向の前方に配置するような方法でも良い。
5.カバー
(1)平坦部形状
実施形態に係る平坦部165は、その外周形状は円形状をしていたが、他の形状でも良い。他の形状としては、正方形、長方形状及び多角形状並びに楕円形状及び長円形状等がある。
実施形態に係る平坦部165を前側から見た外周形状は、照明装置1を前側から見た外観形状と略同じである。つまり、照明装置1の外観形状は円形状であり、平坦部165の外周形状は円形状であり、互いに同じ形状をしている。しかしながら、平坦部の外周形状は、照明装置の外観形状に依存する必要はない。例えば、平坦部の外周形状が円形状で、照明装置の外観形状が正方形状や長方形状であっても良いし、この逆であっても良い。
実施形態に係る平坦部165は、主に、副発光部5内のLED(SMD63)から主出射方向に出射された光が表カバー9で十分に拡散されない場合において、表カバー9の平坦部に周囲よりも輝度の高い輝点が生じる。この輝点は、LEDと表カバーとの距離が近い場合に顕著に表れる。従って、平坦部の形状は、LEDの主出射方向と表カバーとの交点及びこの交点の周辺を含んだ部分が平坦になっていれば良く、例えば、LEDの配置に合わせた形状(前方から見た形状である。)であっても良い。具体的には、複数のLEDが環状に配されている場合、平坦部の形状は、LEDの配置形状に対応した環状であっても良い。なお、この際環状の内側部分は、前方に突出しても良いし、後方に凹入しても良い。
(2)平坦部の大きさ
実施形態に係る平坦部165は、上述のように、少なくとも、LED(SMD63)の主出射方向と表カバー9との交点及びこの交点の周辺を含んだ部分が平坦になっていれば良い。したがって、前方から表カバーを見たときに、平坦部は、必ずしも、副発光部よりも大きくする必要はない。
実施形態では、表カバー9の中央部(165)だけその周辺よりも厚くしている。これは、副発光部5との間隔を広くして、輝度ムラ(輝点)の発生を抑制するためである。一方、表カバー9の平坦部165以外の湾曲部167は平坦部165から外周縁に向かうに従って薄くしている。これは、照明装置に対する薄肉化の要望に応えるためでる。
このように、中央の平坦部165だけを厚くすることで輝度ムラを抑制でき、湾曲部167が外周に向かうに従って薄くなることで、照明装置1としての薄肉感を生じさせている。このことから、表カバー全体に対する平坦部は小さいほど、照明装置としての薄肉感は大きくなる。
目安としては、平坦部の面積が、表カバー(平坦部を含む)の全面積の1/16〜1/12程度あれば、薄肉感が生じる。また、表カバー及び平坦部が前方から見たときに、円形状をしている場合、平坦部の直径が表カバーの直径の1/5〜1/3程度あれば、薄肉感が生じる。一方、表カバー及び平坦部が前方から見たときに、正方形状をしている場合、一辺の長さが表カバーの一辺の長さの1/5〜1/3程度あれば、薄肉感が生じる。また、表カバー及び平坦部が前方から見たときに、表カバーが正方形状を、平坦部が円形状をそれぞれしている場合、平坦部の直径が表カバーの一辺の長さの1/5〜1/3程度あれば、薄肉感が生じる。
なお、平坦部の大きさは、前方からみたときに円形状をしている場合、表カバーの大きさにも影響されるが、その直径が150[mm]〜170[mm]程度の大きさが良い。これは、150[mm]よりも小さいと平坦部の存在の効果が薄れ、170[mm]よりも大きくなると薄肉感が薄れるからである。また、前方からみたときに正方形状をしている場合、表カバーの大きさにも影響されるが、その一辺が150[mm]〜170[mm]程度の大きさが良い。これは、150[mm]よりも小さいと平坦部の存在の効果が薄れ、170[mm]よりも大きくなると薄肉感が薄れるからである。
(3)LEDとの間隔
平坦部と副発光部との距離は、副発光部内のLEDから主出射方向に出射された光により表カバー上に輝点が生じない距離である。この距離は、表カバーの拡散性能やLEDの出力する光の強さによって変わる。
(4)平坦部付近
実施形態では、副発光部5のみが点灯すると、表カバー9の中央の突出部分(平坦部165と内側湾曲部分168である。)から光が出射するように、副光学部材19の屈折レンズ部69の屈折を調整している。従って、中央の突出部分から光を出射するようにする場合、屈折レンズ部の屈折率との関係で、内側湾曲部分の曲率半径を決定すれば良い。
また、内側湾曲部分168は、後方へと膨らむように湾曲しているが、平坦部の外周部分は、前方に膨らむようにしても良いし、平坦部と直交するように段差状にしても良い。
以上、本発明に係る照明装置の構成を、実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態およびその変形例に限られない。例えば、上記実施形態およびその変形例の部分的な構成を、適宜組み合わせてなる構成であっても良い。また、上記実施の形態に記載した材料、数値等は好ましいものを例示しているだけであり、それに限定されることはない。さらに、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、構成に適宜変更を加えることは可能である。
1 照明装置
3 器具本体
5 副発光部
7 主発光部
9 表カバー
15 貫通口
17 副発光モジュール
19 副光学部材(光学部材)
23 主発光モジュール
25 主光学部材(導光板)
63 SMD(半導体発光素子)
69 屈折レンズ部
93 外側押さえ部材(光拡散部材)
99 SMD(半導体発光素子)

Claims (5)

  1. 貫通口を有した器具本体の外周寄りに導光板を利用した主発光部が配され、前記器具本体の主面がカバーにより覆われてなる照明装置において、
    前記主発光部より内側位置で、前記貫通口を囲む状態で副発光部が設けられ、
    前記副発光部は、主出射方向を前記主面と直交する方向に向けて配された複数の半導体発光素子と、前記半導体発光素子から出射された光の一部を前記貫通口側へと屈折させる光学部材とを備え
    前記主発光部は、
    主出射方向を前記副発光部の半導体発光素子の主出射方向と同じ方向に向けて配された複数の半導体発光素子と、
    前記主発光部の半導体発光素子から出射された光を前記副発光部側へと導光しながら前記カバー側へと出射する前記導光板と、
    前記主発光部の半導体発光素子の主出射方向を覆い且つ拡散機能を有する光拡散部材と
    を有し、
    前記副発光部の半導体発光素子と前記カバーとの前記主出射方向の間隔は、前記主発光部の半導体発光素子と前記カバーとの前記主出射方向の間隔よりも大きい
    ことを特徴とする照明装置。
  2. 記光学部材は、前記半導体発光素子から主出射方向よりも前記貫通口側に出射された光を前記貫通口により近づくように屈折させ、主出射方向よりも前記貫通口と反対側に出射された光を前記主発光部により近づくように屈折させる屈折レンズ部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記カバーは、
    前記副発光部と対向する領域に形成され且つ前記副発光部の半導体発光素子の主出射方向と直交する平坦部と、
    前記主発光部と対向する領域に形成され且つ前記平坦部から前記主発光部の外周側へと移るに従って前記主発光部に近づくように湾曲する湾曲部と
    を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  4. 前記平坦部は、前記貫通口と対向する領域にも形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  5. 前記湾曲部は、
    前記平坦部の外周近傍に形成され且つ前記主発光部側へと膨らむように湾曲する内側湾曲部分と、
    前記内側湾曲部分の外周側に形成され且つ前記主発光部と反対側へと膨らむように湾曲する外側湾曲部分と
    を有する
    ことを特徴とする請求項又はに記載の照明装置。
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