JP5912926B2 - 移動通信システム、サービングゲートウェイ装置及び移動通信方法 - Google Patents

移動通信システム、サービングゲートウェイ装置及び移動通信方法 Download PDF

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本発明は、一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続可能な移動通信システム、サービングゲートウェイ装置及び移動通信方法に関する。
Long Term Evolution(LTE)では、インターネットプロトコル(IP)をベースとしたネットワーク(IP-Connectivity Access Network(IP-CAN))を経由して音声通信呼の接続を実現するVoice over LTE(VoLTE)が規定されている。VoLTEでは、警察や消防への発信など、緊急性の高い緊急呼を最優先で処理するための手順が規定されている(例えば、非特許文献1参照)。
図1は、移動局(UE)が緊急呼を発信した場合における通信シーケンスを示す。図1に示すように、UEによって緊急呼が発信されると、UE requested PDN connectivity手順に沿って、パケットデータネットワーク(PDN)に対する接続を要求するPDN Connectivity Requestが、UEからMobility Management Entity(MME)に送信される(S10)。PDN Connectivity Requestには、要求種別が緊急であることを示す情報(Request type: emergency)が含まれている。当該PDN Connectivity Requestに基づいて、サービングゲートウェイ装置(S-GW)、PDNゲートウェイ装置(P-GW)、及びポリシー・課金制御装置(PCRF)は、緊急呼を接続するための処理を実行する(S20〜80)。
具体的には、S-GWは、無線基地局(eNB)とS-GWとの間に設定される通信ベアラに適用されるサービス品質を決定するため、CC Request及びCC AnswerをPCRFと送受信する(S40, S50)。さらに、S-GWは、UEに関するIPアドレスのバインディング更新を要求するバインディング更新要求(Proxy Binding Update)をP-GWに送信(S60)する。P-GWは、S-GWとP-GWとの間に設定される通信ベアラに適用されるサービス品質を決定するため、CC Request及びCC AnswerをPCRFと送受信する(S70, S80)。
ステップS80においてPCRFがP-GWに送信するCC Answerには、ステップS40においてS-GWから受信したCC Requestに含まれるBearer QoS_ARP(Allocation and Retention Policy)に基づいて、当該ARPの内容が付加される。この後、P-GWは、当該通信ベアラの設定を優先的に実行する。
また、契約などで定められた優先ユーザ(UE)が発信した優先呼を、一般のユーザ(UE)が発信した一般呼よりも優先的に処理する場合にも、緊急呼と概ね同様の手順が規定されている。図2は、優先ユーザの移動局(UE)が音声通信呼(優先呼)を発信した場合における通信シーケンスを示す。図2に示すように、当該UEによって音声通信呼が発信されると、Attach手順またはUE requested PDN connectivity手順に沿って、無線アクセスネットワーク(LTE)へのAttach RequestまたはPDNに対する接続を要求するPDN Connectivity RequestがUEからMobility Management Entity(MME)に送信される(S110)。当該Requestを受信したMMEは、当該Requestを送信したUEの加入者プロファイルを参照し、当該UEに設定されているARPの内容を判定する(S120)。MMEは、当該優先呼の接続に用いられる通信ベアラのサービス品質(QoS)が優先であることを示す情報を含む設定要求(Create Session Request)をS-GWに送信する(S130)。当該設定要求に基づいて、S-GW、P-GW及びPCRFは、当該優先呼に接続するための処理を実行する(S140〜S180)。
3GPP TS 23.401 V11.0.0 Subclause 5.10.2 UE requested PDN connectivity, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access (Release 11)、2011年12月
しかしながら、上述した従来の緊急呼及び優先呼の処理手順には、次のような問題があった。すなわち、P-GWは、PMIP(Proxy Mobile IP)に従ってS-GWから送信されたバインディング更新要求(Proxy Binding Update)と、PCRFから送信されたCC Answerとに基づいて、当該UEに関するIPアドレスのバインディング処理を実行するが、移動通信システム全体としてのユーザ(UE)に対するサービス品質の提供ポリシーを決定するPCRFから、ARPが緊急または優先であるCC Answerを受信した場合に、当該通信ベアラの設定を優先的に実行する。
このため、緊急呼や優先呼などの特定呼を優先して処理すべきと判定するまでの遅延が発生し、特定呼の接続が失敗する可能性がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、緊急呼及び優先呼などの特定呼をより迅速かつ確実に接続できる移動通信システム、サービングゲートウェイ装置及び移動通信方法の提供を目的とする。
本発明の第1の特徴は、サービングゲートウェイ装置と、PDNゲートウェイ装置とを含み、移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続可能な移動通信システムであって、前記サービングゲートウェイ装置は、前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得する設定要求取得部と、前記設定要求取得部が取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求を前記PDNゲートウェイ装置に送信するバインディング更新要求部を備え、前記PDNゲートウェイ装置は、前記サービングゲートウェイ装置から受信した前記バインディング更新要求に含まれる前記特定呼情報に基づいて、前記バインディング更新要求を一般呼のバインディング更新要求よりも優先して処理するバインディング処理部を備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続可能な移動通信システムに含まれるサービングゲートウェイ装置であって、前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得する設定要求取得部と、前記設定要求取得部が取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求をPDNゲートウェイ装置に送信するバインディング更新要求部とを備えることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続する移動通信方法であって、前記サービングゲートウェイ装置が、前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得するステップと、前記サービングゲートウェイ装置が、取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求を前記PDNゲートウェイ装置に送信するステップと、前記PDNゲートウェイ装置が、前記サービングゲートウェイ装置から受信した前記バインディング更新要求に含まれる前記特定呼情報に基づいて、前記バインディング更新要求を一般呼のバインディング更新要求よりも優先して処理するステップとを含むことを要旨とする。
本発明の特徴によれば、緊急呼及び優先呼などの特定呼をより迅速かつ確実に接続できる移動通信システム、サービングゲートウェイ装置及び移動通信方法を提供することができる。
移動局が緊急呼を発信した場合における従来の通信シーケンスを示す図である。 優先ユーザの移動局が音声通信呼(優先呼)を発信した場合における従来の通信シーケンスを示す図である。 本発明の実施形態に係る移動通信システム10の全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係るS-GW50の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係るP-GW60の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係るBearer QoS_ARPを利用した緊急呼の接続に関する通信シーケンスを示す図である。 本発明の実施形態に係るEmergency Indicatorを利用した緊急呼の接続に関する通信シーケンスを示す図である。 本発明の実施形態に係るBearer QoS_ARPを利用した優先呼の接続に関する通信シーケンスを示す図である。 本発明の実施形態に係るHigh Priority Indicatorを利用した優先呼の接続に関する通信シーケンスを示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)移動通信システムの全体概略構成
図3は、本実施形態に係る移動通信システム10の全体概略構成図である。図3に示すように、移動局20(以下、UE20)、無線基地局30(以下、eNB30)、移動管理装置(以下、MME40)、サービングゲートウェイ装置50(以下、S-GW50)、PDNゲートウェイ装置60(以下、P-GW60)、及びポリシー・課金制御装置(以下、PCRF70)を含む。また、移動通信システム10には、ホーム加入者サーバ(HSS)が含まれてもよく、P-GW60には、IP Multimedia core network Subsystem(IMS)などのIPベースの外部ネットワーク(パケットデータネットワーク)が接続される。なお、本実施形態において、PCRF70は、サービス品質ポリシー決定装置を構成する。
MME40は、eNB30を収容し、モビリティ制御やベアラ制御機能などを提供する交換機である。S-GW50は、3GPP(LTE)のアクセスシステムを収容する在圏パケット交換機である。P-GW60は、IMS基盤との接続点であり、IPアドレスの割当てやS-GW50へのパケット転送などを行うパケット交換機である。また、P-GW60は、PCRF70と連携し、QoS制御やベアラ設定制御などを実行する。PCRF70は、ユーザデータ転送のQoS及び課金のための制御を実行する論理ノードである。
移動通信システム10は、UE20が発信した他の音声通信呼(一般呼)よりも優先して処理される特定呼を接続することができる。具体的には、特定呼には、警察や消防への発信などの緊急呼、及び契約などで定められた優先ユーザのUEが発信した優先呼が含まれる。
(2)移動通信システムの機能ブロック構成
次に、移動通信システム10の機能ブロック構成について説明する。図4は、S-GW50の機能ブロック構成図である。また、図5は、P-GW60の機能ブロック構成図である。
(2.1)S-GW50
図4に示すように、S-GW50は、設定要求取得部51、サービス制御要求送信部53及びバインディング更新要求部55を備える。
設定要求取得部51は、特定呼(緊急呼または優先呼)の接続に用いられる通信ベアラの設定要求をMME40から取得する。具体的には、設定要求取得部51は、eNB30とS-GW50との間に設定される通信ベアラの設定を要求するCreate Session RequestをMME40から受信する。Create Session Requestには、当該通信ベアラに適用される優先度であるBearer QoS_ARP(Allocation and Retention Policy)が含まれる。或いは、Create Session Requestには、緊急呼または優先呼であることを示すEmergency IndicatorまたはHigh Priority Indicator(特定呼識別子)が含まれてもよい。
サービス制御要求送信部53は、設定要求取得部51が取得したCreate Session Requestに基づいて、サービス制御要求をPCRF70に送信する。具体的には、サービス制御要求送信部53は、MME40から受信したCreate Session Requestに応じて、上述した通信ベアラに適用されるサービス品質の設定を要求するCC(Credit Control) RequestをPCRF70に送信する。
CC Requestには、当該通信ベアラに適用されるサービス品質(QoS)を示す情報(例えば、緊急呼用や優先呼用)が含まれる。
また、サービス制御要求送信部53は、緊急呼または優先呼であることを示すEmergency IndicatorまたはHigh Priority Indicator(特定呼識別子)を含むCC RequestをPCRF70に送信することもできる。
バインディング更新要求部55は、設定要求取得部51が取得したCreate Session Request(設定要求)に含まれる特定呼のサービス品質(QoS)情報に基づいて、当該Create Session Requestに伴ってPCRF70から受信したCC Answer(サービス制御応答)に応じて、バインディング更新要求をP-GW60に送信する。具体的には、バインディング更新要求部55は、PMIP(Proxy Mobile IP)に従った動作を実行し、PCRF70から受信したCC Answerに応じて、特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むProxy Binding UpdateをP-GW60に送信する。
バインディング更新要求部55は、上述した通信ベアラに適用されるサービス品質を一般呼よりも高くしたことを示すサービス品質情報を特定呼情報として用いることができる。具体的には、当該通信ベアラに適用される優先度であるBearer QoS_ARPを一般呼よりも高くしたARPを特定呼情報として用いることができる。
また、特に本実施形態では、バインディング更新要求部55は、特定呼であることを示す特定呼識別子を特定呼情報として用いることができる。具体的には、Proxy Binding UpdateにEmergency IndicatorまたはHigh Priority Indicatorを含める。Emergency Indicator及びHigh Priority Indicatorは、1ビットのフラグでもよいし、複数ビットを用いて緊急呼や優先呼の種別を明示するものであってもよい。
バインディング更新要求部55は、Emergency IndicatorまたはHigh Priority Indicatorを含むProxy Binding UpdateをP-GW60に送信する。
(2.2)P-GW60
図5に示すように、P-GW60は、バインディング処理部61を備える。バインディング処理部61は、S-GW50から受信したProxy Binding Update(バインディング更新要求)に含まれる特定呼情報に基づいて、当該Proxy Binding Updateを他の音声通信呼(一般呼)よりも優先して処理する。
具体的には、バインディング処理部61は、Proxy Binding Updateに含まれるBearer QoS_ARP、或いはEmergency IndicatorまたはHigh Priority Indicatorに基づいて、当該特定呼情報を含むProxy Binding Updateに基づいて、特定呼を発信したUE20に関するIPアドレスなどのバインディング処理を優先して実行する。
(3)移動通信システムの動作
次に、移動通信システム10の動作について説明する。具体的には、他の一般呼よりも優先して処理される音声通信呼である緊急呼及び優先呼の接続に関する通信シーケンスについて説明する。
(3.1)動作例1(緊急呼・Bearer QoS_ARP利用)
図6は、Bearer QoS_ARPを利用した緊急呼の接続に関する通信シーケンスを示す。以下、図1に示した従来の通信シーケンスと異なる部分について主に説明し、従来の通信シーケンスと同様の部分については、その説明を適宜省略する。
図6に示すように、S-GW50は、Bearer QoS_ARPが「緊急」に設定されたCreate Session RequestをMME40から受信する(S230)。この処理は、従来と同様である。S-GW50は、Bearer QoS_ARPが緊急であることを判定し、ARPと当該通信ベアラの情報とを対応付けて保持する。
S-GW50は、CC RequestをPCRF70に送信し、CC AnswerをPCRF70から受信した後、Bearer QoS_ARPが「緊急」に設定された情報を含むProxy Binding UpdateをP-GW60に送信する(S260)。
P-GW60は、Proxy Binding Updateに含まれるBearer QoS_ARPに基づいて、当該緊急呼を発信したUE20に関するIPアドレスなどのバインディング処理を優先して実行する(S270)。この結果、当該緊急呼の接続までの処理が、他の一般呼よりも優先して実行される。
(3.2)動作例2(緊急呼・Emergency Indicator利用)
図7は、Emergency Indicatorを利用した緊急呼の接続に関する通信シーケンスを示す。図7に示すように、S-GW50は、Bearer QoS_ARPが「緊急」に設定され、Emergency Indicatorを含むCreate Session RequestをMME40から受信する(S330)。S-GW50は、Emergency Indicator(またはBearer QoS_ARP)に基づいて当該音声通信呼が緊急であることを判定し、Emergency Indicator(またはARP)と当該通信ベアラの情報とを対応付けて保持する。
S-GW50は、Emergency Indicatorを含むCC RequestをPCRF70に送信する(S340)。PCRF70は、S-GW50から受信したCC Requestに含まれるEmergency Indicatorに基づいて、対応する通信ベアラのサービス制御に関する処理を優先して実行する(S345)。
S-GW50は、CC AnswerをPCRF70から受信した後、Emergency Indicatorを含むProxy Binding UpdateをP-GW60に送信する(S360)。
P-GW60は、Proxy Binding Updateに含まれるEmergency Indicatorに基づいて、当該緊急呼を発信したUE20に関するIPアドレスなどのバインディング処理を優先して実行する(S370)。この結果、当該緊急呼の接続までの処理が、他の一般呼よりも優先して実行される。
(3.3)動作例3(優先呼・Bearer QoS_ARP利用)
図8は、Bearer QoS_ARPを利用した優先呼の接続に関する通信シーケンスを示す。以下、図2に示した従来の通信シーケンスと異なる部分について主に説明し、従来の通信シーケンスと同様の部分については、その説明を適宜省略する。
図8に示すように、S-GW50は、Bearer QoS_ARPが「優先」に設定されたCreate Session RequestをMME40から受信する(S430)。この処理は、従来と同様である。S-GW50は、Bearer QoS_ARPが緊急であることを判定し、ARPと当該通信ベアラの情報とを対応付けて保持する。
S-GW50は、CC RequestをPCRF70に送信し、CC AnswerをPCRF70から受信した後、Bearer QoS_ARPが「優先」に設定された情報を含むProxy Binding UpdateをP-GW60に送信する(S460)。
P-GW60は、Proxy Binding Updateに含まれるBearer QoS_ARPに基づいて、当該優先呼を発信したUE20に関するIPアドレスなどのバインディング処理を優先して実行する(S470)。この結果、当該優先呼の接続までの処理が、他の一般呼よりも優先して実行される。
(3.4)動作例4(優先呼・High Priority Indicator利用)
図9は、High Priority Indicatorを利用した優先呼の接続に関する通信シーケンスを示す。図9に示すように、S-GW50は、Bearer QoS_ARPが「優先」に設定され、High Priority Indicatorを含むCreate Session RequestをMME40から受信する(S530)。S-GW50は、High Priority Indicator(またはBearer QoS_ARP)に基づいて当該音声通信呼が優先であることを判定し、High Priority Indicator(またはARP)と当該通信ベアラの情報とを対応付けて保持する。
S-GW50は、High Priority Indicatorを含むCC RequestをPCRF70に送信する(S540)。PCRF70は、S-GW50から受信したCC Requestに含まれるHigh Priority y Indicatorに基づいて、対応する通信ベアラのサービス制御に関する処理を優先して実行する(S545)。
S-GW50は、CC AnswerをPCRF70から受信した後、High Priority Indicatorを含むProxy Binding UpdateをP-GW60に送信する(S560)。
P-GW60は、Proxy Binding Updateに含まれるHigh Priority Indicatorに基づいて、当該優先呼を発信したUE20に関するIPアドレスなどのバインディング処理を優先して実行する(S570)。この結果、当該優先呼の接続までの処理が、他の一般呼よりも優先して実行される。
(4)作用・効果
移動通信システム10によれば、特定呼(緊急呼または優先呼)であることを識別可能な特定呼情報を含むProxy Binding UpdateがS-GW50からP-GW60に送信される。また、P-GW60は、当該Proxy Binding Updateに含まれる特定呼情報に基づいて、特定呼情報を含むProxy Binding Updateが、一般呼のバインディング更新要求よりも優先して処理される。このため、特定呼の接続が失敗する可能性を大幅に低減できる。また、P-GW60とPCRF70との間におけるCC Request/CC Answerの送受信完了を待たずに、P-GW60が特定呼に係る通信ベアラの設定を優先して処理できる。すなわち、移動通信システム10によれば、VoLTEによって接続される緊急呼及び優先呼などの特定呼をより迅速かつ確実に接続できる。
さらに、本実施形態では、S-GW50は、Emergency IndicatorまたはHigh Priority Indicator(特定呼識別子)を含むCC RequestをPCRF70に送信する。このため、PCRF70における特定呼の処理も優先して実行される。このため、特定呼の接続までの遅延や、特定呼の接続が失敗したりする可能性をさらに低減できる。
また、本実施形態では、上述したように、PMIPに従ってProxy Binding Updateが送受信されるが、PMIPでは、Proxy Binding Updateは、S-GW50とP-GW60との間に設定された通信ベアラを介して送受信され、サービス品質(QoS)情報は、PCRF70からP-GW60に通知される形態となり、特定呼の接続に用いられるeNB30とS-GW50との間における通信ベアラの設定と、サービス品質の設定とが異なるメッセージ(Proxy Binding UpdateとARP)によって実行されるが、このような場合でも、eNB30とS-GW50との間における通信ベアラの設定を優先して実行することができる。
(5)その他の実施形態
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態では、S-GW50が、Emergency IndicatorまたはHigh Priority Indicatorを含むCC RequestをPCRF70に送信していたが、このような処理は必ずしも必須ではない。また、上述した実施形態では、VoLTEに従った音声通信呼を例として説明したが、本発明の適用範囲は、音声通信呼に限定されない。例えば、データ通信においても緊急呼または優先呼の概念が考えられる。例えば、契約情報に基づく優先ユーザの場合、上述した音声通信呼及びデータ通信呼が一般ユーザの呼(一般呼)よりも優先して取り扱われる。緊急呼については、一般的には音声通信呼のみだが、緊急データ通信サービスの概念も考えられる。例えば、緊急呼(音声通信)を発信した移動局の位置情報の取得や、移動局に保存されているデータの取得など考えられる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
なお、本発明は、以下のように表現されてもよい。本発明の第1の特徴は、S-GW50(サービングゲートウェイ装置)と、P-GW60(PDNゲートウェイ装置)とを含み、UE20(移動局)が発信した他の一般呼よりも優先して処理される緊急呼及び優先呼(特定呼)を接続可能な移動通信システム10であって、前記サービングゲートウェイ装置は、前記特定呼の接続に用いられるCreate Session Request(通信ベアラの設定要求)をMME40(移動管理装置)から取得する設定要求取得部51(設定要求取得部)と、前記設定要求取得部が取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のBearer QoS_ARP(サービス品質情報)に基づいて、前記設定要求に伴ってPCRF70(サービス品質ポリシー決定装置)から受信したCC Answer(サービス制御応答)に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報(例えば、Emergency Indicator)を含むProxy Binding Update(バインディング更新要求)を前記PDNゲートウェイ装置に送信するバインディング更新要求部55(バインディング更新要求部)とを備え、前記PDNゲートウェイ装置は、前記サービングゲートウェイ装置から受信した前記バインディング更新要求に含まれる前記特定呼情報に基づいて、前記バインディング更新要求を一般呼のバインディング更新要求よりも優先して処理するバインディング処理部61(バインディング処理部)を備えることを要旨とする。
本発明の第1の特徴において、前記バインディング更新要求部は、前記通信ベアラに適用されるサービス品質を前記一般呼よりも高くしたことを示すBearer QoS_ARP(サービス品質情報)を前記特定呼情報とした前記バインディング更新要求を送信してもよい。
本発明の第1の特徴において、前記バインディング更新要求部は、前記特定呼であることを示すEmergency IndicatorまたはHigh Priority Indicator(特定呼識別子)を前記特定呼情報とした前記バインディング更新要求を送信してもよい。
本発明の第1の特徴において、前記サービングゲートウェイ装置は、前記特定呼識別子を含むCC Request(サービス制御要求)を前記サービス品質ポリシー決定装置に送信するサービス制御要求送信部を備えてもよい。
本発明の第2の特徴は、移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続可能な移動通信システムに含まれるサービングゲートウェイ装置であって、前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得する設定要求取得部と、前記設定要求取得部が取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求をPDNゲートウェイ装置に送信するバインディング更新要求部とを備えることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続する移動通信方法であって、前記サービングゲートウェイ装置が、前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得するステップと、前記サービングゲートウェイ装置が、取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求を前記PDNゲートウェイ装置に送信するステップと、前記PDNゲートウェイ装置が、前記サービングゲートウェイ装置から受信した前記バインディング更新要求に含まれる前記特定呼情報に基づいて、前記バインディング更新要求を一般呼のバインディング更新要求よりも優先して処理するステップとを含むことを要旨とする。
10…移動通信システム
20…UE
30…eNB
40…MME
50…S-GW
51…設定要求取得部
53…サービス制御要求送信部
55…バインディング更新要求部
60…P-GW
61…バインディング処理部
70…PCRF

Claims (6)

  1. サービングゲートウェイ装置と、PDNゲートウェイ装置とを含み、移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続可能な移動通信システムであって、
    前記サービングゲートウェイ装置は、
    前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得する設定要求取得部と、
    前記設定要求取得部が取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求を前記PDNゲートウェイ装置に送信するバインディング更新要求部と
    を備え、
    前記PDNゲートウェイ装置は、前記サービングゲートウェイ装置から受信した前記バインディング更新要求に含まれる前記特定呼情報に基づいて、前記バインディング更新要求を一般呼のバインディング更新要求よりも優先して処理するバインディング処理部を備える移動通信システム。
  2. 前記バインディング更新要求部は、前記通信ベアラに適用されるサービス品質を前記一般呼よりも高くしたことを示すサービス品質情報を前記特定呼情報とした前記バインディング更新要求を送信する請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記バインディング更新要求部は、前記特定呼であることを示す特定呼識別子を前記特定呼情報とした前記バインディング更新要求を送信する請求項1に記載の移動通信システム。
  4. 前記サービングゲートウェイ装置は、前記特定呼識別子を含むサービス制御要求を前記サービス品質ポリシー決定装置に送信するサービス制御要求送信部を備える請求項3に記載の移動通信システム。
  5. 移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続可能な移動通信システムに含まれるサービングゲートウェイ装置であって、
    前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得する設定要求取得部と、
    前記設定要求取得部が取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求をPDNゲートウェイ装置に送信するバインディング更新要求部と
    を備えるサービングゲートウェイ装置。
  6. 移動局が発信した他の一般呼よりも優先して処理される特定呼を接続する移動通信方法であって、
    前記サービングゲートウェイ装置が、前記特定呼の接続に用いられる通信ベアラの設定要求を移動管理装置から取得するステップと、
    前記サービングゲートウェイ装置が、取得した前記設定要求に含まれる前記特定呼のサービス品質情報に基づいて、前記設定要求に伴ってサービス品質ポリシー決定装置から受信したサービス制御応答に応じて、前記特定呼であることを識別可能な特定呼情報を含むバインディング更新要求を前記PDNゲートウェイ装置に送信するステップと、
    前記PDNゲートウェイ装置が、前記サービングゲートウェイ装置から受信した前記バインディング更新要求に含まれる前記特定呼情報に基づいて、前記バインディング更新要求を一般呼のバインディング更新要求よりも優先して処理するステップと
    を含む移動通信方法。
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