JP5907849B2 - 車両周辺監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における対象物を検知する車両周辺監視装置に関する。
従来から、カメラにより捉えられた自車両周辺の画像から、自車両との接触の可能性がある歩行者等の対象物を検知し、検知した対象物を自車両の運転者に提供する技術が知られている。
特許文献1では、左右一組の赤外線カメラ(ステレオカメラ)が撮像した自車両周辺の画像において温度が高い部分を前記対象物として検知すると共に、左右画像中の対象物の視差を求めることにより当該対象物までの距離を算出し、当該対象物の移動方向や当該対象物の位置から、自車両の走行に影響を与えそうな(接触の可能性のある)歩行者等の対象物を検出して警報を出力する装置が提案されている。
特開2003−284057号公報(段落[0014]、[0018]等)
ところで、対象物の種類に歩行者のみならず、動物、人工構造物等が含まれ、これらの形態的特徴はそれぞれ異なっている。すなわち、対象物の種類を特定するためには、種類に応じた識別処理をそれぞれ行う必要があり、識別・検知に要する演算量が膨大になる場合があった。特に、歩行者、動物等の生体のように、形態の変化を伴って移動する対象物を識別する際、その傾向が顕著に現われる。
この発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、歩行者及び動物を識別する際の演算量を大幅に低減可能な車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両周辺監視装置は、車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における対象物を検知する装置であって、前記撮像信号が表す撮像画像の中から関心領域を抽出する関心領域抽出部と、前記関心領域抽出部により抽出された前記関心領域内に歩行者が存在するか否かを識別する歩行者識別処理、及び前記関心領域内に動物が存在するか否かを識別する動物識別処理を実行する対象物識別部と、前記歩行者に特有の第1形態的特徴及び/又は前記動物に特有の第2形態的特徴が前記関心領域内に含まれるか否かを判別する特有形態判別部とを備え、前記対象物識別部は、前記第1形態的特徴のみが含まれると判別された場合に前記歩行者識別処理を実行し、前記第2形態的特徴のみが含まれると判別された場合に前記動物識別処理を実行し、それ以外の場合に前記歩行者識別処理及び前記動物識別処理を実行することを特徴とする。
このように、歩行者に特有の第1形態的特徴及び/又は動物に特有の第2形態的特徴が関心領域内に含まれるか否かを判別する特有形態判別部と、前記第1形態的特徴のみが含まれると判別された場合に歩行者識別処理を実行し、前記第2形態的特徴のみが含まれると判別された場合に動物識別処理を実行する対象物識別部とを設けたので、歩行者である確度が高い場合に歩行者識別処理のみを実行可能であると共に、動物である確度が高い場合に動物識別処理のみを実行可能である。これにより、両者の識別処理を常に実行する場合と比べて、歩行者及び動物を識別する際の演算量を大幅に低減できる。
また、前記関心領域抽出部は、前記撮像画像の中の識別対象に外接する矩形状の前記関心領域を抽出し、前記特有形態判別部は、前記関心領域の水平方向の辺の長さに対する垂直方向の辺の長さの比であるアスペクト比が第1閾値を上回る場合に前記第1形態的特徴が含まれると判別し、及び/又は、前記アスペクト比が前記第1閾値よりも小さい第2閾値を下回る場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別することが好ましい。歩行者又は動物のアスペクト比に着目することで、第1又は第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
更に、前記特有形態判別部は、前記関心領域内における前記撮像画像の輝度レベルが所定値よりも高い場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別することが好ましい。動物の体温等に着目することで、第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
更に、前記特有形態判別部は、前記関心領域内に楕円形状の部位が存在する場合に前記第1形態的特徴が含まれると判別することが好ましい。歩行者の頭部の形状に着目することで、第1形態的特徴の存否について精度よく判別できる。
更に、前記特有形態判別部は、前記関心領域内の中央部に2本の水平エッジ成分が存在する場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別することが好ましい。動物の胴体部の形状に着目することで、第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
更に、前記特有形態判別部は、前記関心領域の下方部に3本以上の水平エッジ成分が存在する場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別することが好ましい。動物の脚の本数に着目することで、第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
本発明に係る車両周辺監視装置によれば、歩行者に特有の第1形態的特徴及び/又は動物に特有の第2形態的特徴が前記関心領域内に含まれるか否かを判別する特有形態判別部と、前記第1形態的特徴のみが含まれると判別された場合に歩行者識別処理を実行し、前記第2形態的特徴のみが含まれると判別された場合に動物識別処理を実行する対象物識別部とを設けたので、歩行者である確度が高い場合に歩行者識別処理のみを実行可能であると共に、動物である確度が高い場合に動物識別処理のみを実行可能である。これにより、両者の識別処理を常に実行する場合と比べて、歩行者及び動物を識別する際の演算量を大幅に低減できる。
本実施形態に係る車両周辺監視装置の構成を示す電気ブロック図である。 図1に示す車両周辺監視装置が組み込まれた車両の概略斜視図である。 図1に示す車両周辺監視装置の動作説明に供されるフローチャートである。 図4Aは、動物を含む関心領域の画像図である。図4Bは、歩行者を含む関心領域の画像図である。 図5Aは、動物の形態的特徴を示す概略説明図である。図5Bは、歩行者の形態的特徴を示す概略説明図である。 図4Aに示す関心領域内におけるエッジ強度のプロファイルを示す概略説明図である。 図4Aに示す関心領域内におけるエッジ強度のプロファイルを示す概略説明図である。 図1に示す車両周辺監視装置の別の動作説明に供されるフローチャートである。
以下、本発明に係る車両周辺監視装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[車両周辺監視装置10の構成]
図1は、本実施形態に係る車両周辺監視装置10の構成を示す電気ブロック図である。図2は、図1に示す車両周辺監視装置10が組み込まれた車両12の概略斜視図である。
図1及び図2に示すように、車両周辺監視装置10は、グレースケール画像を撮像する赤外線カメラ(以下、単に「カメラ14」という)と、車両12の車速Vsを検出する車速センサ16と、車両12のヨーレートYrを検出するヨーレートセンサ18と、運転者によるブレーキペダルのブレーキ操作量Brを検出するブレーキセンサ20と、この車両周辺監視装置10を制御する電子制御装置(以下、「ECU22」という)と、音声で警報等を発するためのスピーカ24と、カメラ14から出力された撮像画像等を表示する表示装置26と、を備える。
カメラ14は、主に赤外線領域の波長を有する光を利用する撮像部であり、車両12の周辺を撮像する撮像手段として機能する。カメラ14は、被写体の表面温度が高いほど、その出力信号レベルが高くなり、画像の輝度が増加する特性を有する。図2に示すように、カメラ14は、車両12の前部バンパー部の略中心部に固定的に配置(搭載)されている。
なお、車両12の周囲を撮像する撮像手段は、上記した構成例(いわゆる単眼カメラ)に限られることなく、例えば複眼カメラ(ステレオカメラ)であってもよい。また、単眼カメラの場合、別の測距手段(レーダ装置)を併せて備えてもよい。
図1に戻って、スピーカ24は、ECU22からの指令に応じて、警報音等の出力を行う。スピーカ24は、車両12の図示しないダッシュボードに設けられる。或いは、スピーカ24に代替して、他の装置(例えば、オーディオ装置又はナビゲーション装置)が備える音声出力機能を用いてもよい。
表示装置26(図1及び図2参照)は、車両12のフロントウインドシールド上、運転者の前方視界を妨げない位置に配されたHUD(ヘッドアップディスプレイ)である。表示装置26として、HUDに限らず、車両12に搭載されたナビゲーションシステムの地図等を表示するディスプレイや、メータユニット内等に設けられた燃費等を表示するディスプレイ(MID;マルチインフォメーションディスプレイ)を利用することができる。
ECU22は、入出力部28、演算部30、表示制御部32、及び記憶部34を基本的に備える。
カメラ14、車速センサ16、ヨーレートセンサ18及びブレーキセンサ20からの各信号は、入出力部28を介してECU22側に入力される。また、ECU22からの各信号は、入出力部28を介してスピーカ24及び表示装置26側に出力される。入出力部28は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する図示しないA/D変換回路を備える。
演算部30は、カメラ14、車速センサ16、ヨーレートセンサ18及びブレーキセンサ20からの各信号に基づく演算を実行し、演算結果に基づきスピーカ24及び表示装置26に対する信号を生成する。演算部30は、前処理部40、関心領域抽出部42、対象物識別部44、特有形態判別部46、及び対象物検知部48として機能する。ここで、対象物識別部44は、歩行者の存否を識別する歩行者識別部50と、動物の存否を識別する動物識別部52とから構成される。
演算部30における各部の機能は、記憶部34に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。或いは、前記プログラムは、図示しない無線通信装置(携帯電話機、スマートフォン等)を介して外部から供給されてもよい。
表示制御部32は、表示装置26を駆動制御する制御回路である。表示制御部32が、入出力部28を介して、表示制御に供される信号を表示装置26に出力することで、表示装置26が駆動する。これにより、表示装置26は各種画像(撮像画像、マーク等)を表示することができる。
記憶部34は、デジタル信号に変換された撮像信号、各種演算処理に供される一時データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)、及び実行プログラム、テーブル又はマップ等を記憶するROM(Read Only Memory)等で構成される。
[車両周辺監視装置10の動作]
本実施形態に係る車両周辺監視装置10は、基本的には、以上のように構成される。以下、この車両周辺監視装置10の動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1において、ECU22は、フレーム毎に、カメラ14から出力された、車両12前方の所定画角範囲における撮像信号(撮像画像)を取得する。そして、ECU22は、取得した撮像信号を記憶部34に一時的に記憶させる。例えば、カメラ14として赤外線カメラを用いる場合、この撮像信号が表す撮像画像は、多階調のグレースケール画像である。
ステップS2において、前処理部40は、ステップS1で取得された撮像画像に対して、識別対象(対象物候補)を検出するための前処理を実行する。前処理部40は、具体的には、グレースケール画像の2値化処理、及びラベリング処理を順次実行することで、高輝度側の画素クラスタを有する前処理画像に変換する。ここで、輝度閾値より明るい領域を「1」(白)とし、暗い領域を「0」(黒)とする場合、各画素クラスタは、画素値が「1」である画素グループに相当する。このようにして、撮像画像上に存在する識別対象を強調させる。
ステップS3において、関心領域抽出部42は、ステップS2で得られた前処理画像の中から、識別対象を囲む関心領域60、70をそれぞれ抽出する。関心領域抽出部42は、具体的には、各ラベルが付与された画素クラスタを外接する矩形状の関心領域60、70をそれぞれ抽出する。
図4A例では、水平方向の辺の長さがWaであり、垂直方向の辺の長さがHaである関心領域60が抽出されている。関心領域60内には、4本の脚(足)を有する動物像62が側面側から映し出されている。この動物像62は、頭部64、胴体部66、及び脚部68の各部位から構成される。
図4B例では、水平方向の辺の長さがWhであり、垂直方向の辺の長さがHhである関心領域70が抽出されている。関心領域70内には、歩行中の人間である歩行者像72が正面側から映し出されている。この歩行者像72は、頭部74、胴体部76、腕部78、及び脚部80の各部位から構成される。
ステップS4において、特有形態判別部46は、ステップS3で抽出された関心領域60、70内に特有の形態的特徴が含まれるか否かを判別する(形態的特徴のスクリーニングに相当する)。以下、歩行者に特有の(或いは典型的な)形態的特徴を「第1形態的特徴」といい、動物に特有の(或いは典型的な)形態的特徴を「第2形態的特徴」という。本実施形態では、特有形態判別部46は、関心領域60、70における画像特徴量から識別対象の形態的特徴を把握した上で、第1又は第2形態的特徴の存否について判別する。以下、判別の具体例について、図4A〜図7を参照しながら説明する。
<第1判別例>
第1判別例は、関心領域60、70のアスペクト比に関する。ここで、アスペクト比は、関心領域60、70の水平方向の辺の長さWa、Whに対する垂直方向の辺の長さHa、Hhの比で定義される。この場合、関心領域60のアスペクト比はHa/Waであり、関心領域70のアスペクト比はHh/Whである。
図4Bに示すように、通常、人間は2本の脚で立つため、歩行者像72及び関心領域70は縦長である傾向が高い。すなわち、アスペクト比が第1閾値Ath1(例えばAth=3)を上回る場合、具体的にはHh/Wh>Ath1を満たす場合、関心領域70内には第1形態的特徴が含まれると判別される。
図4Aに示すように、通常、四つ脚動物は全部の脚で立つので、動物像62及び関心領域60は横長である傾向が高い。すなわち、アスペクト比が第2閾値Ath2(Ath2<Ath1;例えばAth2=1)を下回る場合、具体的にはHa/Wa<Ath2を満たす場合、関心領域60内には第2形態的特徴が含まれると判別される。このように、歩行者又は動物のアスペクト比に着目することで、第1又は第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
<第2判別例>
第2判別例は、関心領域60、70内における撮像画像の輝度レベルに関する。一般的には、動物像62の輝度レベルは、歩行者像72の輝度レベルよりも高い傾向がある。これは、動物の平均体温が人間の平均体温よりも相対的に高く、動物の体表が衣類等で被覆されないからである。すなわち、輝度レベルが所定値よりも高い場合、関心領域60内には第2形態的特徴が含まれると判別される。このように、動物の体温等に着目することで、第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
なお、輝度レベルは、撮像画像における画素値の統計量であってもよいし、画素値が所定値を超える画素の総数(面積)であってもよい。
<第3判別例>
第3判別例は、関心領域60、70内の部位の形状に関する。一般的に、人間の頭部は、概略楕円体の形状を有するので、歩行者像72には、楕円形状(円形状を含む)の部位が含まれる傾向がある。すなわち、楕円形状の部位が存在する場合、関心領域60、70内には第1形態的特徴が含まれると判別される。
図4Bの歩行者像72のうち、頭部74が楕円形状であるので、関心領域70内に第1形態的特徴が含まれると判別される。一方、図4Aの動物像62のうち、頭部64、胴体部66、及び脚部68のいずれも楕円形状ではないので、関心領域60内に第1形態的特徴が含まれないと判別される。このように、歩行者の頭部74の形状に着目することで、第1形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
<第4判別例>
第4判別例は、対象物の胴体部66、76の延在方向に関する。一般的には、動物の胴体は水平方向に延在するので、動物像62には、水平方向に沿った2本のエッジ成分(以下、水平エッジ成分という)が含まれる傾向がある。すなわち、関心領域60、70の中央部に所定値よりも長い2本の水平エッジ成分が存在する場合、関心領域60、70内には第2形態的特徴が含まれると判別される。
図5Aの動物像62に対して公知のエッジ検出処理を施すことで、胴体部66の上端部(背部に相当)に長さLa1の水平エッジ成分82が検出されると共に、下端部(腹部に相当)に長さLa2の水平エッジ成分84が検出される。ここで、La1>La2>k・Wa(kは正数、具体的にはk=0.25)を満たす場合、関心領域60内に第2形態的特徴が含まれると判別される。
一方、図5Bの歩行者像72に対してエッジ検出処理を施すことで、胴体部76及び腕部78の上端部に長さLh1の水平エッジ成分86が検出されると共に、腕部78の下端部に長さLh2の水平エッジ成分88が検出される。ここで、Lh1>k・Wh>Lh2である場合に上記した判別条件を満たさないので、関心領域70内に第2形態的特徴が含まれないと判別される。
このように、動物の胴体部66の形状に着目することで、第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
<第5判別例>
第5判別例は、対象物の脚の本数に関する。一般的には、歩行者の脚の数は2本であって3本を越えることはない。すなわち、関心領域60、70の下方部(路面との接触位置)に3本以上の水平エッジ成分が存在する場合、関心領域60、70内には第2形態的特徴が含まれると判別される。
図5Aの動物像62において、脚部68の下端部に4本の水平エッジ成分90が検出されるので、関心領域60内に第2形態的特徴が含まれると判別される。一方、図5Bの歩行者像72において、脚部80の下端部に2本の水平エッジ成分92が検出されるので、関心領域70内に第2形態的特徴が含まれないと判別される。このように、動物の脚の本数に着目することで、第2形態的特徴の存否について簡便且つ精度よく判別できる。
なお、カメラ14及び歩行者(或いは動物)の位置関係によって、撮像画像上に複数本の脚が重なって映し出される場合がある。この場合、水平エッジ成分90、92の長さが、通常の場合と比べて長くなっている。この長さの違いを考慮して脚の本数を推定することで、形態的特徴の存否を判別してもよい。
図6は、図4Aに示す関心領域60内におけるエッジ強度のプロファイルを示す概略説明図である。このプロファイルは、関心領域60における下辺内の始点100から上辺内の終点102に沿った垂直位置毎の、水平エッジ成分の強度を表す。ここでは、始点100及び終点102を左端から右端まで順次移動して得られる各プロファイルの加算値(或いは平均値)を示している。
本図に示すように、プロファイルは、4つのピーク、具体的には、頭部64の上側辺縁部に起因するピークP1、水平エッジ成分82(図5A参照)に対応するピークP2、水平エッジ成分84(同図参照)に対応するピークP3、水平エッジ成分90(同図参照)に対応するピークP4を有する。
例えば、上記した<第4判別例>に従って判別する際、強度レベルが最も大きいピークP2が水平エッジ成分82(胴体部66の上端部)に対応すると共に、2番目に大きいピークP3が水平エッジ成分84(胴体部66の下端部)に対応する。このようにして、水平エッジ成分82、84の長さLa1、La2、又は胴体部66の存在範囲を推定することができる。
ところが、動物の位置・姿勢(換言すれば、動物像62の形態)によっては、ピークP1、P2、並びにピークP3、P4の大小関係が変化する場合がある。このとき、水平エッジ成分82、84の長さLa1、La2(又は胴体部66の存在範囲)を正しく推定できない可能性がある。
そこで、図7に示すように、関心領域60の内側に、より詳細には脚部68の下端部よりも上側に始点104を設けることで、ピークP4の検出を除外可能である。同様に、頭部64の上側辺縁部よりも下側に終点106を設けることで、ピークP1の検出を除外可能である。これにより、水平エッジ成分82の長さLa1等の推定精度を一層向上できる。
このようにして、特有形態判別部46は、関心領域60、70内に第1又は第2形態的特徴が含まれるか否かを判別する(ステップS4)。
ステップS5において、対象物識別部44は、ステップS4による判別結果に応じて、関心領域60、70内における対象物の識別処理を実行する。具体的には、対象物識別部44は、第1形態的特徴のみが含まれると判別された場合に歩行者識別処理(ステップS6)を実行し、第2形態的特徴のみが含まれると判別された場合に動物識別処理(ステップS7)を実行する。そして、対象物識別部44は、上記以外の場合に歩行者識別処理(ステップS6)及び動物識別処理(ステップS7)を実行する。
歩行者識別処理として、例えば、上記の特許文献1(特開2003−284057号公報)に記載された手法を適用してもよい。また、動物識別処理として、動物の種類に適した公知の画像認識処理を種々適用可能である。動物の種類は、例えば、鹿、馬、羊、犬、猫等の哺乳動物、鳥類等が挙げられる。
なお、第1形態的特徴の存否を判別する処理が歩行者識別処理に含まれているか否かは問わない。また、第2形態的特徴の存否を判別する処理が動物識別処理に含まれているか否かも問わない。
ステップS8において、対象物検知部48は、ステップS6、S7による識別結果に基づいて、撮像画像内に存在する対象物を検知する。フレーム単体での識別結果を用いてもよいし、複数のフレームでの識別結果を併せて考慮することで、同一の対象物についての動きベクトルを算出できる。また、ECU22は、次回の演算処理に必要なデータを記憶部34に記憶させる。
ステップS9において、演算部30は、車両12に対象物が接触する可能性について判定する。具体的には、演算部30は、後述する接触余裕時間TTC、対象物の移動ベクトル、ブレーキ操作量Br、車速Vs、及びヨーレートYrのうちの少なくとも1つに基づいて、車両12が対象物に接触する可能性があるか否かを判定する。
車両12が対象物に接触するまでの時間(接触余裕時間TTCという;Time To Contact/Collision)は、変化率Rate及び既知の撮像間隔dTを用いて、次の(1)式から算出される。なお、変化率Rateは、前回のフレーム上での対象物(関心領域60等)の大きさに対する、今回のフレーム上での対象物(関心領域60等)の大きさの比である。
TTC=dT×Rate/(1−Rate) …(1)
接触の可能性があると判定された場合(ステップS9:YES)、演算部30は、車両12の運転者の注意を喚起するための出力信号を生成する(ステップS10)。具体的には、撮像画像を表示装置26に表示させると共に、この撮像画像内の対象物(歩行者、動物)を囲む色枠を併せて表示させる。また、スピーカ24を通じて警報を発生させることで、運転者に接触の回避操作を促す。
以上のように、車両周辺監視装置10は、撮像信号が表す撮像画像の中から関心領域60、70を抽出する関心領域抽出部42と、関心領域60、70内に歩行者が存在するか否かを識別する歩行者識別処理、及び関心領域60、70内に動物が存在するか否かを識別する動物識別処理を実行する対象物識別部44と、歩行者に特有の第1形態的特徴及び/又は動物に特有の第2形態的特徴が関心領域60、70内に含まれるか否かを判別する特有形態判別部46とを備える。
このように、歩行者に特有の第1形態的特徴及び/又は動物に特有の第2形態的特徴が関心領域内に含まれるか否かを判別する特有形態判別部46と、第1形態的特徴のみが含まれると判別された場合に歩行者識別処理を実行し、第2形態的特徴のみが含まれると判別された場合に動物識別処理を実行する対象物識別部44とを設けたので、歩行者である確度が高い場合に歩行者識別処理のみを実行可能であると共に、動物である確度が高い場合に動物識別処理のみを実行可能である。これにより、両者の識別処理を常に実行する場合と比べて、歩行者及び動物を識別する際の演算量を大幅に低減できる。
[車両周辺監視装置10の別の動作例]
続いて、車両周辺監視装置10の別の動作例について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。以下、図3のフローチャートと対比しつつ、対象物識別部44及び特有形態判別部46の動作の差異を中心に説明する。
ステップS11〜S13は、ステップS1〜S3(図3参照)の動作と同様であるため、説明を割愛する。また、ステップS23、S24は、ステップS9、S10(図3参照)の動作と同様であるため、説明を割愛する。
ステップS14において、特有形態判別部46は、ステップS13で抽出された関心領域60、70内に第2形態的特徴が含まれるか否かを判別する(第2形態的特徴のスクリーニングに相当する)。ここで、第1形態的特徴のスクリーニングを実行しない点が、図3のステップS4と異なる。
ステップS15において、対象物識別部44は、ステップS14による判別結果に応じて、関心領域60、70内における歩行者識別処理の要否を判別する。具体的には、第2形態的特徴が含まれると判別された場合(ステップS15:YES)、対象物識別部44は、歩行者識別処理(ステップS16)を省略し、ステップS19に進む。
一方、第2形態的特徴が含まれないと判別された場合(ステップS15:NO)、対象物識別部44は、歩行者識別処理(ステップS16)を実行する。そして、歩行者が存在すると判別された場合(ステップS17:YES)、対象物検知部48は、撮像画像内に存在する歩行者を検知する(ステップS18)。また、歩行者が存在しないと判別された場合(ステップS17:NO)、次のステップ(S19)に進む。
ステップS19において、対象物識別部44は、関心領域60、70内において動物識別処理を実行する。そして、動物が存在しないと判別された場合(ステップS20:NO)、対象物検知部48は、撮像画像内から対象物を検知しない(ステップS21)。動物が存在すると判別された場合(ステップS20:YES)、対象物検知部48は、撮像画像内に存在する動物を検知する(ステップS22)。
このように、第1形態的特徴及び第2形態的特徴のうちいずれか一方の存否を判別し、その判別結果に応じて、歩行者識別処理及び動物識別処理のうちいずれか一方をスキップするようにしても、本実施形態(図3参照)の場合と同様の作用効果が得られる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
本実施形態における赤外線カメラに代替して、主に可視光領域の波長を有する光を利用する汎用のデジタルビデオカメラを用いた構成(単眼又は複眼カメラ)であってもよい。
10…車両周辺監視装置 12…車両
14…カメラ 22…ECU
28…入出力部 30…演算部
34…記憶部 42…関心領域抽出部
44…対象物抽出部 46…特有形態判別部
48…対象物検知部 60、70…関心領域
62…動物像 72…歩行者像
64、74…頭部 66、76…胴体部
68、80…脚部 78…腕部
82、84、86、88、90、92…水平エッジ成分

Claims (6)

  1. 車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における対象物を検知する車両周辺監視装置であって、
    前記撮像信号が表す撮像画像の中から関心領域を抽出する関心領域抽出部と、
    前記関心領域抽出部により抽出された前記関心領域内に歩行者が存在するか否かを識別する歩行者識別処理、及び前記関心領域内に動物が存在するか否かを識別する動物識別処理を実行する対象物識別部と、
    前記歩行者に特有の第1形態的特徴及び/又は前記動物に特有の第2形態的特徴が前記関心領域内に含まれるか否かを判別する特有形態判別部と
    を備え、
    前記対象物識別部は、前記第1形態的特徴のみが含まれると判別された場合に前記歩行者識別処理を実行し、前記第2形態的特徴のみが含まれると判別された場合に前記動物識別処理を実行し、それ以外の場合に前記歩行者識別処理及び前記動物識別処理を実行する
    ことを特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 請求項1記載の車両周辺監視装置において、
    前記関心領域抽出部は、前記撮像画像の中の識別対象に外接する矩形状の前記関心領域を抽出し、
    前記特有形態判別部は、前記関心領域の水平方向の辺の長さに対する垂直方向の辺の長さの比であるアスペクト比が第1閾値を上回る場合に前記第1形態的特徴が含まれると判別し、及び/又は、前記アスペクト比が前記第1閾値よりも小さい第2閾値を下回る場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別する
    ことを特徴とする車両周辺監視装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両周辺監視装置において、
    前記特有形態判別部は、前記関心領域内における前記撮像画像の輝度レベルが所定値よりも高い場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別することを特徴とする車両周辺監視装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置において、
    前記特有形態判別部は、前記関心領域内に楕円形状の部位が存在する場合に前記第1形態的特徴が含まれると判別することを特徴とする車両周辺監視装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置において、
    前記特有形態判別部は、前記関心領域の中央部に2本の水平エッジ成分が存在する場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別することを特徴とする車両周辺監視装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置において、
    前記特有形態判別部は、前記関心領域の下方部に3本以上の水平エッジ成分が存在する場合に前記第2形態的特徴が含まれると判別することを特徴とする車両周辺監視装置。
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