JP5906833B2 - Lubrication device - Google Patents
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Description
本発明は、内燃機関内の被潤滑部材を潤滑する潤滑装置に関する。 The present invention relates to a lubricating device for lubricating a member to be lubricated in an internal combustion engine.
レシプロ式の内燃機関は、燃焼室内での燃料の爆発に起因するピストンの進退運動をクランクシャフトの回転運動に変換し、クランクシャフトの回転運動を、タイミングチェーンなどの伝達機構を介してカムシャフトに伝達している。カムシャフトの回転運動によって吸気弁と排気弁とが開閉運動する。このように、内燃機関は、ピストンの進退運動を、吸気弁および排気弁の開閉運動に変換するために、複数の摺動する部品を備えている。これら摺動部品は、潤滑する必要がある被潤滑部材である。このため、内燃機関は、潤滑装置を備えている。潤滑装置は、シリンダブロックの下端部に設けられるオイルパン内に溜められた潤滑液を、オイルポンプで吸い上げて、潤滑すべき被潤滑部材に供給している。 The reciprocating internal combustion engine converts the piston's forward / backward movement caused by the explosion of fuel in the combustion chamber into the rotational movement of the crankshaft, which is then transferred to the camshaft via a transmission mechanism such as a timing chain. Communicating. The intake valve and the exhaust valve are opened and closed by the rotational movement of the camshaft. Thus, the internal combustion engine includes a plurality of sliding parts in order to convert the forward / backward movement of the piston into the opening / closing movement of the intake valve and the exhaust valve. These sliding parts are lubricated members that need to be lubricated. For this reason, the internal combustion engine includes a lubricating device. The lubricating device sucks up the lubricating liquid stored in the oil pan provided at the lower end of the cylinder block with an oil pump and supplies it to the member to be lubricated.
一方、内燃機関の低温時では、内燃機関を早期に昇温することが求められる。内燃機関を暖機するために、内燃機関内の各部に供給される潤滑液を早期に昇温することが提案されている。潤滑液を早期に昇温する手段として、オイルパンを2槽構造にすることが提案されている。 On the other hand, when the internal combustion engine is at a low temperature, it is required to raise the temperature of the internal combustion engine early. In order to warm up the internal combustion engine, it has been proposed to quickly raise the temperature of the lubricating liquid supplied to each part in the internal combustion engine. It has been proposed that the oil pan has a two-tank structure as a means for raising the temperature of the lubricating liquid at an early stage.
2槽のうち一方内の潤滑液を被潤滑部材に供給し、当該供給された潤滑液を再び一方に戻すことによって、一方の槽内の潤滑液が昇温される。つまり、潤滑液の温度が低温状態のときは、潤滑液全体を被潤滑部材に供給するのではなく、一方の槽内の潤滑液のみを循環させることによって、この一部の潤滑液は、被潤滑部材の熱を受けて昇温する。そして、一部の潤滑液を循環させることによって、循環する潤滑液は、早期に昇温するようになる。 The lubricating liquid in one tank is heated by supplying the lubricating liquid in one of the two tanks to the member to be lubricated and returning the supplied lubricating liquid to one again. That is, when the temperature of the lubricating liquid is low, the entire lubricating liquid is not supplied to the member to be lubricated, but only the lubricating liquid in one tank is circulated so that this part of the lubricating liquid is The temperature rises in response to the heat of the lubricating member. Then, by circulating a part of the lubricating liquid, the circulating lubricating liquid is heated up early.
2槽構造としては、オイルパン内にインナオイルパンを設けることによって、オイルパン内を2槽にする構造(例えば、特許文献1参照。)や、オイルパン内に仕切壁を設けることによって2槽にする構造(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。特許文献1,2の構造では、オイルパン内を、その長手方向に沿って2槽に分けている。
As the two-tank structure, an inner oil pan is provided in the oil pan so that the oil pan has two tanks (see, for example, Patent Document 1), or two tanks are provided by providing a partition wall in the oil pan. A structure (for example, see Patent Document 2) is proposed. In the structures of
また、特許文献1,2では、2槽に分けられたオイルパンの2槽の互いを仕切る壁部に形成される連通孔にサーモバルブなどの弁が設けられており、潤滑液の温度が上昇すると、2槽が互いに連通し、温度が低い潤滑液が貯留される槽内の潤滑液が、温度が高い潤滑液が貯留される槽内に流入する。
Further, in
特許文献1,2のように、温度が低い潤滑液が、温度が高い潤滑液が貯留される槽内に流入すると、温度が低い潤滑液がオイルスクリーンによって吸い出され、内燃機関の被潤滑部材に供給されることがありえる。この場合では、せっかく2槽のうち一方内に貯留される潤滑液の温度を早期に上昇させても、温度が低い潤滑液が被潤滑部材に供給されることによって、内燃機関が暖機されるまでの時間が長くなってしまうことがありえる。
As in
本発明は、内燃機関の暖機を一層促進できる潤滑装置を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a lubricating device that can further promote warm-up of an internal combustion engine.
請求項1に記載の潤滑装置は、内燃機関のシリンダブロックの下方に設けられ、前記内燃機関の被潤滑部材を潤滑する潤滑液を貯留する潤滑液貯留部と、前記潤滑液貯留部内の潤滑液を前記被潤滑部材に供給するポンプと、前記潤滑液貯留部を、第1の潤滑液貯留室と第2の潤滑液貯留室とに分割する内壁部と、前記ポンプに接続され、前記第1の潤滑液貯留室内の潤滑液を吸い出す吸入口と、前記内壁部に設けられ、前記第1の潤滑液貯留室と前記第2の潤滑液貯留室とを連通する連通路と、前記連通路に設けられ、前記第1の潤滑液貯留室と前記第2の潤滑液貯留室との連通状態と非連通状態とを切り替える連通状態可変手段と、前記吸入口の前記連通状態可変手段側からの潤滑液流入量を制限する流入量制限手段と、前記連通路と前記吸入口との間に位置する前記第1の潤滑液貯留室の底部の少なくとも一部に、周囲の底部よりも下方に凹んだ凹部と、を備える。
The lubricating device according to
請求項2に記載の潤滑装置では、請求項1の記載において、前記流入量制限手段は、前記吸入口と前記連通状態可変手段との間に配置され、前記第1の潤滑液貯留室の底部から上方に向かって突出する突出部である。 According to a second aspect of the present invention, there is provided the lubricating device according to the first aspect, wherein the inflow amount limiting means is disposed between the suction port and the communication state varying means, and is a bottom portion of the first lubricating liquid storage chamber. It is the protrusion part which protrudes upwards from.
請求項3に記載の潤滑装置では、請求項1または2の記載において、前記潤滑液貯留部は、前記第1の潤滑液貯留室を内側に形成するインナパンと、前記インナパンの外側に配置され、前記インナパンとの間に前記第2の潤滑液貯留室を形成するアウタパンとを備える。前記内壁部は、前記インナパンの側壁部である。前記インナパンの底部と前記アウタパンの底部は接触している。前記流入量制限手段は、前記インナパンの底部を前記第1の潤滑液貯留室側に屈曲させて形成したリブである。前記リブと前記アウタパンの底部との間には、前記第2の潤滑液貯留室と連通する隙間が形成される。
In the lubricating device according to claim 3 , in the description of
本発明では、潤滑液を吸い出す吸入口よりも連通状態可変手段側にある潤滑液の吸入口への流入を制限する流入量制限手段を設けたので、暖機完了直前に第2の潤滑液貯溜室から流入してきた低温の潤滑液が直接吸いだされることを抑制でき、内燃機関の暖機を一層促進することができる。 In the present invention, since the inflow amount restricting means for restricting the inflow of the lubricating liquid to the suction port on the communication state varying means side from the suction port for sucking out the lubricating liquid is provided, the second lubricating liquid reservoir is stored immediately before the warm-up is completed. It is possible to prevent the low-temperature lubricating liquid flowing in from the chamber from being sucked directly, and to further promote warm-up of the internal combustion engine.
本発明の一実施形態に係る潤滑装置を、図1〜10を用いて説明する。図1は、本実施形態の潤滑装置を備える内燃機関10を示す断面図である。図1は、内燃機関10を、後述されるクランクシャフト30の軸線Xに垂直な方向に切断した状態を示している。内燃機関10の上下方向は、内燃機関10が搭載される装置の上下方向と同じである。本実施形態では、内燃機関10は、一例として、自動車に搭載される。このため、本実施形態では、内燃機関10の上下方向Aは、自動車の車体上下方向となる。
A lubrication apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a cross-sectional view showing an
図1に示すように、内燃機関10は、本実施形態では、レシプロ式内燃機関である。また、内燃機関10は、一例としてDOHC(Over Head Double Camshaft)式である。図2は、図1に示すF2−F2線に沿って示す内燃機関10の断面図である。図2は、内燃機関10を、後述されるクランクシャフト30の軸線Xに沿って切断した状態を示している。
As shown in FIG. 1, the
図1,2に示すように、内燃機関10は、シリンダブロック20と、クランクシャフト30と、シリンダヘッド40と、一対のカムシャフト50と、シリンダヘッドカバー60と、伝達機構70と、チェーンケース80と、オイルポンプ90と、オイルパン100とを備えている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
図2に示すように、本実施形態の内燃機関10は、一例として3気筒式である。シリンダブロック20は、3つのシリンダ21が形成されるシリンダ部22と、シリンダ部22の下に設けられるクランクケース23とを備えている。シリンダ部22とクランクケース23とは、一体に形成されている。シリンダヘッド40は、シリンダブロック20上に固定されている。シリンダヘッドカバー60は、シリンダヘッド40上に固定されている。シリンダヘッド40において、シリンダ21に対向する部位には、燃焼室41が形成されている。
As shown in FIG. 2, the
シリンダ21内には、ピストンが収容されている。ピストン11は、コネクティングロッド12によってクランクシャフト30に連結されている。図2中、クランクシャフト30は、一部を省略して示している。クランクシャフト30は、クランクジャーナル31がシリンダブロック20に設けられるジャーナル受け部24に回転可能に支持されている。クランクシャフト30は、シリンダ21内のピストン11の進退運動がコネクティングロッド12によって伝達されることによって軸線X回りに回転する。
A piston is accommodated in the
図1に示すように、シリンダヘッド40内には、一対のカムシャフト50が設けられている。両カムシャフト50は、各々の軸線Yがクランクシャフト30の軸線Xと平行になるように配置されている。
As shown in FIG. 1, a pair of
上記したように、内燃機関10は、DOHC式である。このため、一方のカムシャフト50は吸気弁を駆動し、他方のカムシャフト50は排気弁を駆動する。吸気弁は、カムシャフト50によって駆動されることによって燃焼室41に形成される吸気ポートを開閉する。排気弁は、カムシャフト50によって駆動されることによって燃焼室41に形成される排気ポートを開閉する。
As described above, the
クランクシャフト30の回転は、伝達機構70によって各カムシャフト50に伝達される。各カムシャフト50は、伝達機構70を介して伝達されたクランクシャフト30の回転によって回転し、吸気弁と排気弁とを開閉する。
The rotation of the
伝達機構70は、クランクシャフトタイミングスプロケット71と、カムシャフトタイミングスプロケット72と、タイミングチェーン73とを備えている。クランクシャフト30の一端部には、クランクシャフトタイミングスプロケット71が設けられている。クランクシャフトタイミングスプロケット71は、クランクシャフト30に固定されており、クランクシャフト30と一体に回転する。
The
各カムシャフト50の一端部には、カムシャフトタイミングスプロケット72が設けられている。カムシャフトタイミングスプロケット72は、カムシャフト50に固定されており、カムシャフト50と一体に回転する。タイミングチェーン73は、クランクシャフトタイミングスプロケット71と各カムシャフトタイミングスプロケット72とに回しかけられている。タイミングチェーン73の一部を省略して示している。クランクシャフト30の回転は、クランクシャフトタイミングスプロケット71、タイミングチェーン73、カムシャフトタイミングスプロケット72、カムシャフト50の順番で伝達される。
A
チェーンケース80は、シリンダブロック20とシリンダヘッド40とにおいて、クランクシャフトタイミングスプロケット71とカムシャフトタイミングスプロケット72側の側面に設けられており、クランクシャフトタイミングスプロケット71とカムシャフトタイミングスプロケット72とタイミングチェーン73とを、シリンダブロック20とシリンダヘッド40との間に収容している。言い換えると、シリンダブロック20とシリンダヘッド40とチェーンケース80との間には、伝達機構70とを収容する収容空間Sが形成されている。収容空間Sの下端は、開放されている。
The
シリンダブロック20においてクランクシャフト30の一端部側には、本実施形態では一例として伝達機構70には、オイルポンプ90が設けられている。オイルポンプ90は、クランクシャフト30の回転によって駆動する、例えばトロコイド式である。
In the
シリンダ部22内には、潤滑液の一例としてのオイルOが流れるオイルギャラリ110が設けられている。オイルギャラリ110は、ジャーナル受け部24に連通する油穴111を有している。オイルギャラリ110内を流れるオイルOの一部は、油穴111を通ってシリンダ部22の外に流れ出る。流れ出たオイルOは、ジャーナル受け部24とクランクジャーナル31との間を潤滑する。
An
オイルギャラリ110は、シリンダヘッド40内にも設けられている。シリンダヘッド40内を通るオイルギャラリ110は、シリンダヘッド40内の各種摺動部分を潤滑する。シリンダヘッド40内に形成されるオイルギャラリ110は、燃焼室41の周囲を通るように形成されている。シリンダヘッド40内のオイルギャラリ110を流れるオイルOは、燃焼室41の周囲を流れることによって、燃焼室41の高温を受けて内燃機関10の駆動直後から昇温される。
The
また、シリンダヘッド40に形成されるオイルギャラリ110には、後述されるオイルパン100に向かってオイルOを落とすオイル落し通路112が形成されている。シリンダブロック20のシリンダ部22内には、シリンダヘッド40に形成されるオイル落し通路112に連通するオイル落し通路113が形成されている。
The
なお、図1には、一対のオイル落とし通路112,113が示されているが、オイル落とし通路112,113は、シリンダブロック20とシリンダヘッド40とにおいて、図1とは異なる部位にも形成されている。つまり、オイル落とし通路112,113は複数形成されている。
1 shows a pair of
シリンダ部22に形成されるオイル落し通路113の下端の開口114は、クランクケース23内に開口している。このため、オイル落し通路113の開口114は、クランクケース23の内壁面23aよりもクランクケース23の内側に位置している。シリンダヘッド40内のオイルギャラリ110を流れて燃焼室41の温度によって早期に昇温されたオイルOは、オイル落とし112,113を通って落下する。開口114がクランクケース23の内壁面23aより内側に位置することによって、開口114を通して落下したオイルOは、内壁面23aを伝うことがない。
An
オイルポンプ90は、後述されるオイルパン100内のオイルOを汲み上げて、オイルギャラリ110内と伝達機構70とに供給する。
The
シリンダブロック20のクランクケース23の下端には、オイルパン100が固定されている。オイルパン100は、アウタオイルパン105と、インナオイルパン120とを備えている。
An
アウタオイルパン105は、上端が開口する有底形状であり、底壁部101と、底壁部101の周縁から立ち上がる周壁部102とを備えている。周壁部102は、上端縁がクランクケース23の下端とチェーンケース80の下端とに、オイルOが漏れないようにシール材を介して固定されている。このため、クランクケース23の内壁面23aとオイルパン100の周壁部102の内壁面103とは連続している。オイルパン100の上端の開口は、クランクケース23の下端開口と、シリンダヘッド40とチェーンケース80との間の収容空間とを上下方向Aに重なる大きさを有している。
The
図3は、オイルパン100を示す平面図である。図4は、図3中に示されるF4−F4線に沿って示すオイルパン100の断面図である。なお、図4では、後述されるオイルスクリーン170は切断されていない。
FIG. 3 is a plan view showing the
図3,4に示すようにアウタオイルパン105内には、インナオイルパン120が設けられている。インナオイルパン120は、上端が開口する有底形状であり、底壁部121と、底壁部121の周縁から立ち上がる周壁部122とを備えている。
As shown in FIGS. 3 and 4, an
インナオイルパン120の底壁部121は、オイルパン100の底壁部101に固定されている。この固定方法としては、例えば、溶接によって固定されてもよい。インナオイルパン120の周壁部122は、オイルパン100の周壁部102より内側に位置しており、インナオイルパン120の周壁部122の上端縁123の全域は、オイルパン100の周壁部102の内壁面103とクランクケース23の内壁面23aとから離れている。
The
このため、アウタオイルパン105の内側は、インナオイルパン120の周壁部122によって、第1のオイル貯留室131と、第2のオイル貯留室132とに区画されている。第2のオイル貯留室132は、オイルパン100の周壁部102とインナオイルパン120の周壁部122との間の空間である。第2のオイル貯留室132は、インナオイルパン120を囲む一周連続する環状に形成されている。第1のオイル貯留室131は、インナオイルパン120の内側である。
Therefore, the inner side of the
図1に示すように、インナオイルパン120の周壁部122の上端縁123の全域は、上下方向Aに、シリンダ部22に形成される全てのオイル落とし113の開口114よりも外側に位置している。ここで言う外側とは、オイル落とし113の開口114を上下方向Aに延長したとき、開口114の縁の全域の延長がインナオイルパン120の周壁部122の上端縁123よりも内側に位置することである。言い換えると、各開口114において、開口114の全ての範囲が、周壁部122の上端縁123よりも第1のオイル貯留室131の内側に位置する。
As shown in FIG. 1, the entire region of the
インナオイルパン120の周壁部122は、複数のブラケット140によってオイルパン100の周壁部102に連結されることによって、固定されている。図5は、図4中に示すF5−F5線に沿って示すオイルパン100の断面図である。図5は、クランクシャフト30の軸線Xに垂直な方向に沿ってオイルパン100を切断した状態を示している。
The
図5に示すように、ブラケット140は、インナオイルパン120の周壁部122と一体に形成されている。ブラケット140は、周壁部122の上端縁123から下方に向かって延びた後、オイルパン100の内壁面103に向かって延びて内壁面103に固定されている。言い換えると、ブラケット140は、インナオイルパン120の周壁部122の上端縁123よりも下方に設けられる。上端縁123は、周壁部122において上下方向Aに沿って最も高い位置にある部分である。
As shown in FIG. 5, the
なお、本実施形態では、ブラケット140は、インナオイルパン120の周壁部122と一体に形成されているが、例えば、ブラケットは、インナオイルパン120と別部材であってもよい。ブラケットがインナオイルパン120の周壁部122と別部材である場合であっても、ブラケットは、図5に示すようにインナオイルパン120の周壁部122の上端縁123よりも下方に位置する。
In the present embodiment, the
ブラケット140は、インナオイルパン120の周壁部122の複数個所にもうけられている。図5に示されるブラケット140は、インナオイルパン120の周壁部122のうち、クランクシャフト30の軸線Xが延びる方向に沿う部分に形成されるブラケットを示している。
The
図4に示すように、インナオイルパン120の周壁部122においてクランクシャフト30の軸線Xが延びる方向に垂直な方向に沿う部分に設けられるブラケット140も、図5に示されるブラケット140と同様に、周壁部122の上端縁123よりも下方に位置している。このように、全てのブラケット140は、図5に示すように、インナオイルパン120の周壁部122においてブラケット140が設けられる部分の上端縁123よりも下方に設けられている。
As shown in FIG. 4, the
インナオイルパン120においてクランクシャフト30の軸線X方向に沿って他端部側には、オイル受け部150が設けられている。オイル受け部150は、周壁部122の一部がオイルパン100の内壁面103に向かってなだらかに上方に向かって延びることによって形成されている。言い換えると、インナオイルパン120の周壁部122においてオイル受け部150以外の部位は、上下方向Aに延びている。
In the
オイル受け部150は、その外縁から第1のオイル貯留室131の内側に向かってなだらかに下るように傾斜している。このため、オイル受け部150上に落下したオイルOは、オイル受け部150にガイドされて第1のオイル貯留室131内に導かれる。
The
なお、オイル受け部150は、周壁部122の一部であるので、オイル受け部150の外縁とは、周壁部122の上端縁123と同じ部位である。このため、オイル受け部150の外縁、つまり上端縁は、オイルパン100の周壁部102の内壁面103とは離間している。
Since the
本実施形態では、図3に示すように、インナオイルパン120は、平面形状が略矩形であり、その四辺のうち一辺にオイル受け部150が形成されている。ブラケット140は、オイル受け部150の上端縁123に形成されるとともに、残りの三辺にも少なくとも1つずつ形成されている。例えば、オイル受け部150の上端縁123には、3つのブラケット140が形成されている。周壁部122においてクランクシャフト30の軸線Xが延びる方向に沿う部分には、それぞれ、2つのブラケット140が形成されている。周壁部122においてオイル受け部150と対向する部位には、1つのブラケット140が形成されている。ブラケット140が上記のように形成されることによって、インナオイルパン120は、オイルパン100に強固に固定される。
In the present embodiment, as shown in FIG. 3, the
インナオイルパン120の周壁部122においてオイル受け部150が形成される部分には、サーモバルブ160が設けられている。周壁部122には、周壁部122を貫通する連通孔161が形成されており、この連通孔161にサーモバルブ160が設けられている。
A
図6は、サーモバルブ160とその周囲を切断して示す断面図である。図6は、サーモバルブ160を弁部162の進退方向に沿って切断している。図6に示すように、サーモバルブ160は、本実施形態では、弁部162と、サーモスタット163とを備えている。
FIG. 6 is a cross-sectional view showing the
弁部162は、連通孔161を塞いでいる。弁部162が閉じている状態では、連通孔161は、液密に塞がれており、それゆえ、第2のオイル貯留室132内に溜まったオイルOが連通孔161を通って第1のオイル貯留室131の内側に流入することはない。
The
サーモスタット163は、弁部162の一端部に一体に設けられている。サーモスタット163は、第2のオイル貯留室132内に露出している。サーモスタット163は、温度に応じて弁部162を開閉する。サーモスタット163は、本実施形態では、例えば、ワックス式である。サーモスタット163内には、ワックスが収容されている。ワックスは、上記所定温度以上になると溶融し、所定温度未満では固まる性質を有している。弁部162の一部は、ワックス内に収容されている。
The
サーモスタット163内のワックスが溶融することによって、ワックスの体積が増大し、それゆえ、弁部162はサーモスタット163内から押し出されて連通孔161を開く方向に移動する。このことによって、連通孔161が開き、それゆえ、第2のオイル貯留室132内のオイルが連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入する。
As the wax in the
このように、サーモスタット163の温度が所定温度以上になると、サーモスタット163は、駆動して連通孔161を開く。サーモスタット163の温度が所定温度未満であると、ワックスが固まっている状態であるのでサーモスタット163は駆動せず、それゆえ、弁部162が連通孔161を閉じた状態が維持される。
As described above, when the temperature of the
上記のように、サーモバルブ160の感温部であるサーモスタット163は、オイル受け部150の下方に位置している。このため、オイル受け部150上に落ちたオイルOは、オイル受け部150上を流れて第1のオイル貯留室131内に流れ落ちる過程でサーモスタット163つまりサーモバルブ160に触れる。
As described above, the
第1のオイル貯留室131内には、第1のオイル貯留室131内のオイルOをオイルポンプ90に導くオイルスクリーン170が設けられている。オイルスクリーン170は、インナオイルパン120の底壁部121に対向する吸込部171と、吸込部171内とオイルポンプ90とを連通するパイプ部172とを備えている。
An
吸込部171内にオイルO内の大きなダストなどがオイルポンプ90に吸い込まれることを阻止する金網が設けられている。吸込部171は、底壁部121に対向する吸入口173を有している。図3に示すように吸込部171は、平面形状が円であり、パイプ部172の断面よりも大きい形状である。吸入口173は、吸込部171の平面形状と略同じ大きさを有している。このため、吸込部171の吸入口173は、パイプ部172の断面よりも大きい。これは、第1のオイル貯留室131内の底に溜まったオイルOを効率よくオイルポンプ90に導くためである。なお、図4中、吸込部171の吸入口173のサーモバルブ160側の一端に符号Qを付し、一端Qに対してクランクシャフト30の軸線Xが延びる方向に沿って他端に符号Wを付す。一端Qと他端Wとは、吸入口173において互いに180度ずれた位置である。本実施形態では、吸入口173の平面形状は、一端Qと他端Wとを通る円である。
In the
パイプ部172の一端開口172aは吸込部171内に連通し、他端開口172bはオイルポンプ90に連通している。オイルポンプ90によって発生される負圧はパイプ部172を介して吸込部171に作用する。このことによって、第1のオイル貯留室131内のオイルOがオイルスクリーン170を介してオイルポンプ90に導かれる。
One end opening 172 a of the
上記したように、オイルポンプ90は、シリンダブロック20においてクランクシャフト30の軸線Xに沿って一端側に設けられている。サーモバルブ160は、インナオイルパン120の周壁部122において軸線Xに沿ってオイルポンプ90と反対側に設けられている。このため、パイプ部172は、上下方向Aにサーモバルブ160と重ならない。
As described above, the
図3,4に示すように、インナオイルパン120の底壁部121においてサーモバルブ160とオイルスクリーン170の吸込部171の吸入口173との間には、第1のリブ124が形成されている。また、吸込部171を挟んで第1のリブ124との反対側には、第2のリブ125が形成されている。
As shown in FIGS. 3 and 4, a
第1のリブ124は、インナオイルパン120の底壁部121を上方に向かって屈曲されることによって形成されており、上方に突出している。第1のリブ124は、クランクシャフト30の軸線Xに垂直な方向に沿って延びており、当該垂直な方向に沿って底壁部121の一端から他端まで延びている。そして、第1のリブ124の一端124aと他端124bは、それぞれ第2のオイル貯留室132に開口している。
The
上記したように、第1のリブ124は、インナオイルパン120の底壁部121を上方に向かって屈曲させることによって形成されている。このため、アウタオイルパン105の底壁部101と第1のリブ124との間には第1の隙間D1が形成されている。そして、この第1の隙間D1の両端124a,124bがそれぞれ第2のオイル貯留室132に開口している。このため、第2のオイル貯留室132において第1のオイル貯留室131をクランクシャフト30の軸線Xに垂直な方向に挟んだ両側は、アウタオイルパン105の底壁部101と第1のリブ124との間に形成される第1の隙間D1を通して、連通する。
As described above, the
図4に示すように、第1のリブ124の頂点は、吸込部171の吸入口173よりも高い位置にある。つまり、インナオイルパン120の底壁部121に対する第1のリブ124の高さh1は、底壁部121にたいする吸入口173の高さh2よりも高い。
As shown in FIG. 4, the apex of the
第2のリブ125は、インナオイルパン120の底壁部121を上方に向かって屈曲されることによって形成されており、上方に突出している。第2のリブ125は、クランクシャフト30の軸線Xに垂直な方向に沿って延びており、当該垂直な方向に沿って底壁部121の一端から他端まで延びている。そして、第2のリブ125の一端125aと他端125bは、それぞれ第2のオイル貯留室132に開口している。
The
上記したように、第2のリブ125は、インナオイルパン120の底壁部121を上方に向かって屈曲させることによって形成されている。このため、アウタオイルパン105の底壁部101と第2のリブ125との間には第2の隙間D2が形成されている。そして、この第2の隙間D2の両端125a,125bがそれぞれ第2のオイル貯留室132に開口している。このため、第2のオイル貯留室132において第1のオイル貯留室131をクランクシャフト30の軸線Xに垂直な方向に挟んだ両側は、アウタオイルパン105の底壁部101と第2のリブ125との間に形成される第2の隙間D2を通して、連通する。
As described above, the
図4に示すように、第2のリブ125の頂点は、吸込部171の吸入口173よりも高い位置にある。つまり、インナオイルパン120の底壁部121に対する第2のリブ125の高さh3は、底壁部121にたいする吸入口173の高さh2よりも高い。
As shown in FIG. 4, the apex of the
図7は、インナオイルパン120の周壁部122において、連通孔161が形成される部分の周囲を拡大して示す斜視図である。図7は、周壁部122を第1のオイル貯留室131の内側から見ている。図4,7に示すように、インナオイルパン120の底壁部121において連通孔161の下方に位置する部位には、下方に向かって凹む凹部126が形成されている。凹部126は、底壁部121において凹部126の周囲よりも下方に凹んでいる。また、図4に示すように、アウタオイルパン105の底壁部101において凹部126に対向する部位は、凹部126にならって下方に凹んでいる。凹部126は、連通孔161を通して第2のオイル貯留室132から第1のオイル貯留室131内へ流入するオイルOの一部を溜めることができる。
FIG. 7 is an enlarged perspective view showing the periphery of the portion where the
つぎに、サーモバルブ160のインナオイルパン120の周壁部122への取り付け構造を説明する。上記したように、サーモバルブ160は、感温部であり弁部162を駆動するサーモスタット163と弁部162とが一体に構成される。また、サーモバルブ160は、弁部162の進退方向Zに対して垂直方向外側に張り出すフランジ部164を備えている。
Next, a structure for attaching the
フランジ部164は、連通孔161よりも大きい。サーモバルブ160は、サーモスタット163が第1のオイル貯留室131内に位置するように、第1のオイル貯留室131側から第2のオイル貯留室132側に向かって連通孔161を通る。
The
このとき、フランジ部164が連通孔161よりも大きいことによって、フランジ部164が連通孔161の縁部に当接する。フランジ部164は、プレート165によって、プレート165と周壁部122との間に挟持された状態で周壁部122に固定される。
At this time, since the
図8は、プレート165を示す斜視図である。プレート165は、内側にサーモバルブ160を通す貫通孔166が形成される環状である。図5に示すように、サーモバルブ160には、周方向に張り出す張出部167が形成されている。貫通孔166は、張出部167が嵌る凹部168が形成されている。プレート165は、内側の貫通孔166内にサーモバルブ160を通したときに、フランジ部164と接触する大きさを有している。
FIG. 8 is a perspective view showing the
図7に示すように、周壁部122には、連通孔161の周囲にプレート止部127が形成されている。本実施形態では一例として、連通孔161の周囲に、連通孔161の中心Cまわりに等間隔離間した3箇所に、プレート止部127が形成されている。
As shown in FIG. 7, a
プレート止部127は、周壁部122の一部に周壁部122を貫通するスリット128を形成し、周壁部122においてプレート止部127となる部分を第1のオイル貯留室131側に起こすことによって形成されている。スリット128は、プレート止部127に対して、連通孔161の中心C周りの一方側のみに形成されている。
The
プレート165には、プレート止部127に係合する係合する係合片169が形成されている。係合片169は、周方向外側に突出しており、プレート止部127のスリット128内に入り込む。係合片169は、プレート止部127に応じて3箇所形成されている。スリット128は、係合片169が嵌る大きさを有している。各係合片169には、第2のオイル貯留室132側に向かって突出する突部169aが形成されている。プレート止部127には、貫通孔127aが形成されている。貫通孔127aは、係合片169がスリット128を通って図5に示す状態になったときに、突部169aが嵌る部位である。貫通孔127aは、突部169aよりも若干小さい形状である。
An
図9,10は、サーモバルブ160を周壁部122に固定する際の動作を示している。まず、プレート165の貫通孔166内にサーモバルブ160を通す。このとき、サーモバルブ160の張出部167をプレート165の凹部168内に収容する。このことによって、プレート165がサーモバルブ160に一定に固定される。
9 and 10 show the operation when the
ついで、図9に示すように、プレート165が一体に固定されたサーモバルブ160を、第1のオイル貯留室131から第2のオイル貯留室132側に向かって通す。図9に示す状態では、サーモバルブ160のフランジ部164は、プレート165と周壁部122との間に挟持されている。
Next, as shown in FIG. 9, the
つづいて、図10に示すように、連通孔161の中心C周りにサーモバルブ160を回転すると、サーモバルブ160に一体に固定されたプレート165の係合片169がプレート止部127のスリット128を通る。また、係合片169の突部169aが貫通孔127aに嵌ることによって、係合片169がプレート止め部128に固定される。なお、プレート止部127においてスリット128と反対側の縁部129bにはスリット128が形成されていないので、突部169aが貫通孔127aに嵌った状態からさらにサーモバルブ160を回転しようとしても、係合片169が縁部129bに接触することによって、サーモバルブ160がさらに回転することがない。このように、上記動作によって、サーモバルブ160は、周壁部122に固定される。
Subsequently, as shown in FIG. 10, when the
つぎに、凹部126とサーモバルブ160との関係について説明する。図5は、凹部126の周囲を切断した状態を示している。図5に示すように、凹部126は、連通孔161の下方に形成されている。凹部126は、連通孔161の中心Cを回転中心とする円弧状に形成されており、サーモバルブ160のフランジ部164の一部を収容することができる。凹部126が円弧状であるとともにプレート165の平面形状が円であることによって、サーモバルブ160を取り付けるべく、図9の状態から図10の状態にサーモバルブ160を連通孔161の中心C周りに回転しても、サーモバルブ160とプレート165とは、凹部126に接触することがない。フランジ部164の一部とプレート165の一部とを凹部126内に収容できることによって、サーモバルブ160の位置を下げることができる、言い換えると連通孔161の位置を下方に下げることができる。
Next, the relationship between the
つぎに、内燃機関10内のオイルOの流れを説明する。図1に示すように、オイルポンプ90によって吸い込まれた第1のオイル貯留室131内のオイルOは、オイルギャラリ110内に吐出される。まず、シリンダ部22内に形成されるオイルギャラリ110内を流れるオイルOの一部は、油穴111を通して外部に流れ出る。流れ出たオイルOは、クランクジャーナル31とジャーナル受け部24との間を潤滑する。
Next, the flow of oil O in the
クランクジャーナル31とジャーナル受け部24との間を潤滑したオイルOは、クランクシャフト30の回転によって、周囲に飛散する。図1に示すように、周囲に飛散したオイルOは、クランクケース23の内壁面23aに付着するとともに、内壁面23aを伝って落ちる。
The oil O lubricated between the
クランクケース23の内壁面23aは、オイルパン100の内壁面103と連続している。このため、クランクケース23の内壁面23aを伝って下方に流れ落ちるオイルOは、アウタオイルパン105の内壁面103を伝ってアウタオイルパン105とインナオイルパン120との間の第2のオイル貯留室132内に落ちて溜まる。
The
内燃機関10が駆動した直後であると、第1のオイル貯留室131内のオイルOの温度は、周囲の温度、つまり大気の温度と略同じであり、温度が低い状態である。また、内燃機関10は、駆動した直後であると、温度が低い。このため、クランクシャフト30のクランクジャーナル31とジャーナル受け部24との間から流れ出てクランクケース23の内壁面23aに付着して内壁面23aを伝って流れ落ちるオイルOは、温度が低い状態のままである。
Immediately after the
クランクケース23の内壁面23aを伝って落下したオイルOの一部は、ブラケット140に付着する。図5に示すように、ブラケット140は、インナオイルパン120の周壁部122の上端縁123よりも下方に位置している。このため、クランクケース23の内壁面23aを伝って落ちる温度の低いオイルOは、ブラケット140上におちても、ブラケット140を伝って第1のオイル貯留室131内に入り込むことはない。
Part of the oil O that has fallen along the
シリンダヘッド40内に形成されるオイルギャラリ110を流れるオイルOは、シリンダヘッド40に形成されるオイル落とし112と、シリンダ部22に形成されるオイル落とし113とを通って落ちる。シリンダ部22に形成されるオイル落とし113の下端の開口114は、全て、クランクケース23の内壁面23aよりも内側に位置している。このため、開口114を通って落下するオイルOは、クランクケース23の内壁面23aを伝うことなく、第1のオイル貯留室131内に落ちる。
The oil O flowing through the
開口114を通って落下するオイルOは、シリンダヘッド40の燃焼室41によって昇温されて昇温されている。このため、内燃機関10の駆動直後であっても、第1のオイル貯留室131に戻るオイルOの温度は、高い。
The oil O falling through the
また、オイル落とし113を通して落下するオイルOの一部は、オイル受け部150上に落ちる。オイル受け部150上に落ちたオイルOは、オイル受け部150を伝って第1のオイル貯留室131内に流れ落ちる。このとき、オイル受け部150を伝って第1のオイル貯留室131内に流れ落ちる高いオイルOは、その流れる過程でサーモバルブ160に付着する。このため、サーモスタット163は、内燃機関10の駆動直後であっても早期に昇温される。
Further, a part of the oil O falling through the
オイルポンプ90によって吸い上げられた第1のオイル貯留室131内のオイルOは、伝達機構70にも供給されて伝達機構70を潤滑する。伝達機構70は、クランクシャフト30の回転をカムシャフト50に伝達するべく、タイミングチェーン73がクランクシャフトタイミングスプロケット71とカムシャフトタイミングスプロケット72とに回しかけられている。このため、クランクシャフトタイミングスプロケット71とタイミングチェーン73との摩擦、および、カムシャフトタイミングスプロケット72とタイミングチェーン73との摩擦とにより、伝達機構70の温度は、内燃機関10の駆動開始直後から早期に昇温される。このため、伝達機構70に供給されるオイルOは、伝達機構70を潤滑することによって、早期に昇温される。
The oil O in the first
ここで、インナオイルパン120の周壁部122において、伝達機構70側の部分について、具体的に説明する。インナオイルパン120の周壁部122において伝達機構70側の部分は、言い換えると、インナオイルパン120の周壁部122においてクランクシャフト30の軸線Xに沿って一端側の部分である。
Here, in the
図2に示すように、インナオイルパン120の周壁部122においてクランクシャフト30の軸線Xに沿って一端側の部分の上端縁123は、上下方向Aに伝達機構70のタイミングチェーン73よりもオイルパン100の周壁部102の内壁面103側に位置している。タイミングチェーン73は、無端索条の一例である。
As shown in FIG. 2, the
ここで、周壁部122の上端縁123が、タイミングチェーン73(無端索条)よりもオイルパン100の周壁部102の内壁面103側にあるということについて、説明する。上記したように、アウタオイルパン105の上端縁は、シリンダブロック20のクランクケース23とチェーンケース80との下端に連結される。このため、周壁部122において伝達機構70が収容される収容空間Sと重なる部分は、伝達機構70よりもクランクシャフト30の軸線Xに沿って外側に位置することになる。
Here, the fact that the
周壁部122の上端縁123が、タイミングチェーン73(無端索条)よりもオイルパン100の周壁部102の内壁面103側にあるということは、本実施形態では、クランクシャフト30の軸線Xに沿って、一端側から他端側に向かって、言い換えると伝達機構側の一端から他端に向かって、オイルパン100の周壁部102の内壁面103、周壁部122の上端縁123、タイミングチェーン73の順番で並んでいることを示す。
In the present embodiment, the
このため、伝達機構70を潤滑した後落下するオイルOは、第1のオイル貯留室131内に落下する。上記したように、伝達機構70を潤滑した後のオイルOは、伝達機構70によって昇温されており、内燃機関10の駆動直後であっても温度が高くなっている。
For this reason, the oil O that falls after lubricating the
また、オイル受け部150を伝って流れる温度の高いオイルOによってサーモスタット163が早期に昇温されるので、サーモスタット163の温度が弁部162を開く温度である所定温度に早期にいたる。
Further, since the
このため、第2のオイル貯留室132内に溜まった、第1のオイル貯留室131内のオイルOに比べて低い温度のオイルOが、第1のオイル貯留室131内に入り込むことによって、オイルO全体の温度が早期に昇温されるようになる。
For this reason, the oil O having a lower temperature than the oil O in the first
また、連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入したオイルOは、凹部126内に溜まる。さらに、連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入したオイルOがオイルスクリーン170の吸込部171の吸入口173に向かって流れる途中に第1のリブ124が形成されることによって、連通孔161を通して第1のオイル貯留室131内に流入したオイルOは、吸入口173に到達しにくくなる。言い換えると、連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入したオイルOは、凹部126と第1のリブ124とによって、吸入口173によって吸い出される量が制限される。
The oil O that has flowed into the first
連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入したオイルOは、元々第1のオイル貯留室131内に貯留しているオイルOに比べて温度が低い。上記のように、連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入したオイルOは、凹部126と第1のリブ124とによって吸入口173に到達しにくくなることによって、内燃機関10の各被潤滑部材に供給されることが少なくなる。
The oil O that has flowed into the first
連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入したオイルOは、凹部126と第1のリブ124とによって、直ぐに吸入口173に吸い込まれることがなく、しばらくの間第1のオイル貯留室131内にとどまる。そして、とどまっている間に、温度の高いオイルOと混ざる。
The oil O that has flowed into the first
また、吸入口173を挟んで第1のリブ124の反対側には第2のリブ125が形成されている。さらに、第1,2のリブ124,125は、インナオイルパン120の底壁部121の一端から他端まで延びている。さらに、第1のリブ124,125の頂点の位置は、吸入口173よりも高い位置にある。このため、吸入口173は、第1,2のリブ124,125によって囲まれる。
A
第1,2のリブ124,125によって囲まれる範囲には、連通孔161を通って流入する温度の低いオイルOが入り込みにくい。このため、第1,2のリブ124,125によって囲まれる範囲には、常に温度の高いオイルが満たされることになり、それゆえ、吸入口173を通して温度の高いオイルOが吸い出される。
The oil O having a low temperature flowing through the
上記のように、オイルOにおいて内燃機関10内を潤滑した後温度が高くなったオイルOは、第1のオイル貯留室131内に戻り、クランクシャフト30を潤滑して温度が低いままのオイルOは、第2のオイル貯留室132内に戻る。このため、内燃機関10の駆動直後であっても、第1のオイル貯留室131内に溜まるオイルOの温度は、早期に昇温される。さらに、早期に昇温されたオイルOが内燃機関10の潤滑すべき被潤滑部材に供給されることによって、内燃機関10の暖機が一層促進される。
As described above, the oil O whose temperature has become high after the inside of the
また、連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入した温度の低いオイルOが、凹部126と第1のリブ124とによって吸入口173に到達しにくくなることによって、上記温度の低いオイルOが被潤滑部材に供給されることがないので、内燃機関10の暖機が一層促進される。
Further, the low-temperature oil O that has flowed into the first
また、吸入口173が第1,2のリブ124,125によって囲まれることによって温度の高いオイルOが吸いだされるようになるので、内燃機関10の暖機が一層促進される。
Further, since the oil O having a high temperature is sucked by the
また、第1のリブ124を用いることによって、吸入口173から吸い出される連通孔161から流入した温度の低いオイルOの量を制限する構造を簡素に成立させることができる。吸入口173から吸い出されるオイルOの量を制限する構造をインナオイルパン120の底壁部121に形成することによって、オイルスクリーン170側に吸入口173から吸い出される連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入した温度の低いオイルOの量を制限する構造を設ける必要がないので、オイルスクリーン170の形状を変更する必要がなく、コストを低減することができる。さらに、底壁部121に第1のリブ124が形成されることによって、オイルスクリーン170の姿勢を細かく調整する必要がないので、オイルスクリーン170の取付作業の作業効率が向上する。
Further, by using the
また、底壁部121の一部を屈曲させることによって第1,2のリブ124、125を形成することによって、アウタオイルパン105として従来のオイルパンを利用することができるので、内燃機関10のコストを低減することができる。
In addition, since the first and
第1のリブ124の両端124a,124bと、第2のリブ125の両端125a,125bとが第2のオイル貯留室132に開口することによって、オイルパン100の良好な商品性を確保することができる。この点について具体的に説明する。
By opening both
オイルパン100に黒色塗装などの防錆処理を施す際、オイルパン100を防錆剤が溜められた槽内をくぐらせる。このとき、防錆剤が、アウタオイルパン105の底壁部101とインナオイルパン120の底壁部121との間に入り込む。底壁部101,122間に入り込んだ防錆剤がそのまま残ると、オイルパン100の商品性が低下する。
When the
しかしながら、第1,2のリブ124,125とアウタオイルパン105の底壁部101との間に第1,2の隙間D1,D2が形成されるとともに、第1の隙間D1の両端124a,124bと第2の隙間D2の両端125a,125bが第2のオイル貯留室132内に開口することによって、底壁部101,122間に溜まった防錆剤が第1,2の隙間D1,D2内に出るとともに、両端124a,124b,125a,125bを通って第2のオイル貯留室132内に出る。
However, first and second gaps D1 and D2 are formed between the first and
このことによって、底壁部101,122間に余分な防錆剤が残ることを抑制できるので、オイルパン100の良好な商品性を確保することができる。
As a result, it is possible to suppress the surplus rust preventive agent from remaining between the
また、吸入口173へ到達する連通孔161を通って流入した温度の低いオイルOの量を制限するために形成した凹部126を利用することによって、連通孔161の位置を下方に下げることができる。連通孔161の位置を下方に下げることによって、第2のオイル貯留室132の底に溜まったオイルOを第1のオイル貯留室131内に流入することができる。このため、第2のオイル貯留室132の底に、内燃機関10内を循環しないオイルOが溜まることが抑制されるので、オイルOが早期に劣化することを抑制できる。
In addition, the position of the
また、インナオイルパン120の底壁部121がアウタオイルパン105の底壁部101に接触しているので、インナオイルパン120をアウタオイルパン105に強固に固定することができる。
Further, since the
また、インナオイルパン120は、ブラケット140によってオイルパン100に連結されているので、インナオイルパン120は、オイルパン100に対して強固に固定されるようになる。
Further, since the
さらに、ブラケット140は、インナオイルパン120の周壁部122の上端縁123よりも下方に位置しているので、クランクケース23の内壁面23aを伝って落ちる温度の低いオイルOがブラケット140上に落ちても、この温度の低いオイルOが第1のオイル貯留室131内に流入することがないので、第1のオイル貯留室131内のオイルOの昇温が妨げられることが抑制される。
Further, since the
また、伝達機構70によって昇温されたオイルOを第1のオイル貯留室131内に導くことによって、内燃機関10の暖機を一層促進することができる。
In addition, by guiding the oil O that has been heated by the
また、サーモバルブ160がオイル受け部150の下方に設けられることによって、サーモスタット163もオイル受け部150の下方に設けられることになる。オイル受け部150は、比較的広い面積を有しており、それゆえ、オイル受け部150上に落ちる温度の高いオイルOの量が多い。
Further, the
このため、サーモバルブ160は、温度の高いオイルOが触れることによって早期に昇温される。本実施形態では、サーモスタット163は、第2のオイル貯留室132内に位置しているが、サーモバルブ160全体がオイルOによって昇温されることによってサーモスタット163も早期に昇温される。このことによって、第2のオイル貯留室132内の温度の低いオイルOも、早期に連通孔161を通って第1のオイル貯留室131内に流入するようになるので、オイルO全体を早期に昇温することができる。
Therefore, the temperature of the
また、オイルスクリーン170のパイプ部172は、上下方向Aにサーモバルブ160に重ならない。このため、パイプ部172は、第1のオイル貯留室131内に落下する温度の高いオイルOがサーモバルブ160に接触することを妨害することがない。つまり、サーモバルブ160の温度の早期昇温が促進される。
Further, the
本実施形態では、オイルパン100と、オイルポンプ90と、オイルスクリーン170と、ブラケット140と、サーモバルブ160とは、オイルOを各被潤滑部材に供給する潤滑装置180の一例を構成している。
In the present embodiment, the
なお、本実施形態では、凹部126は、インナオイルパン120の底壁部121において連通孔161の下方の部分のみ形成されている。他の例としては、連通孔161の下方のみではなく、より広範囲に形成されてもよい。この例としては、凹部126は、底壁部121においてクランクシャフト30の軸線Xに垂直な方向にそって一端から他端の範囲にわたって形成されてもよい。
In the present embodiment, the
また、本実施形態では、第1のリブ124は、底壁部121の一端から他端に渡って直線状に延びる形状である。他の例としては、オイルスクリーン170の吸入口173の形状に沿って円弧状に形成されてもよい。
In the present embodiment, the
本実施形態では、オイルOは、内燃機関の被潤滑部材を潤滑する潤滑液の一例である。クランクジャーナル31や伝達機構70は、被潤滑部材の一例である。オイルパン100は、潤滑液を貯留する潤滑液貯留部の一例である。
In the present embodiment, the oil O is an example of a lubricating liquid that lubricates the lubricated member of the internal combustion engine. The
第1のオイル貯留室131は、第1の潤滑液貯留室の一例であり、第2のオイル貯留室132は、第2の潤滑液貯留室の一例である。インナオイルパン120の周壁部122は、潤滑液貯留部内を第1の潤滑液貯留室と第2の潤滑液貯留室とに分割する内壁部の一例である。なお、本実施形態では、第1,2の潤滑液貯留室を分割するために、インナオイルパン120を用いたが、例えば、インナオイルパン120ではなく、オイルパン100の底壁部101から立ち上がる縦壁部によって、第1,2の潤滑液貯留室が区画されてもよい。この縦壁部が、上記内壁部の一例となる。
The first
また、本実施形態では、第2の潤滑液貯留室は、第1の潤滑液貯留室を内側に収容するべく環状に形成されている。他の例としては、第1,2の潤滑液貯留室が互いに並んで配置されてもよい。 In the present embodiment, the second lubricating liquid storage chamber is formed in an annular shape so as to accommodate the first lubricating liquid storage chamber inside. As another example, the first and second lubricating liquid storage chambers may be arranged side by side.
オイルポンプ90は、潤滑液貯留部内の潤滑液を被潤滑部材に供給するポンプの一例である。サーモバルブ160は、第1の潤滑液貯留室と第2の潤滑液貯留室との連通状態と非連通状態とを切り替える連通状態可変手段の一例である。
The
第1のリブ124と凹部126とは、吸込口の連通状態可変手段側からの潤滑液流入量を制限する流入量制御手段の一例である。本実施形態では、第1のリブ124と凹部126とによって吸込口の一例である吸入口173にオイルOが到達しにくくすることによって、流入量を制限している。
The
流入量制限手段の他の例としては、オイルスクリーン170側から第1のリブ124と同様の突部が底壁部121に向かって突出してもよい。この突部によって、本実施形態と同様に、吸込口に到達する温度の低い潤滑液の量を制限することができる。または、吸込口が連通状態可変手段に対して逆向きに向く構造であってもよい。この例について具体的に説明する。本実施形態では、吸込口の一例である吸入口173は、底壁部121に対向している。これではなく、吸入口173を伝達機構70側に向かせる。この構造によって、連通孔161を通って流入した温度の低いオイルOが吸入口173に到達しにくくなり、吸入口173に到達する前に、周囲の温度の高いオイルOと混ざる。このことによっても、本実施形態と同様の効果が得られる。
As another example of the inflow amount limiting means, a protrusion similar to the
連通孔161は、内壁部に設けられ、第1の潤滑液貯留室と第2の潤滑液貯留室とを連通する連通路の一例である。
The
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。 The present invention is not limited to the above-described embodiments as they are, and can be embodied by modifying the constituent elements without departing from the scope of the invention in the implementation stage. Various inventions can be formed by appropriately combining a plurality of constituent elements disclosed in the above-described embodiments. For example, you may delete some components from all the components shown by embodiment mentioned above.
10…内燃機関、31…クランクジャーナル31(被潤滑部材)、90…オイルポンプ(ポンプ)、100…オイルパン(潤滑液貯留部)、105…アウタオイルパン(アウタパン)、120…インナオイルパン(インナパン)、122…周壁部(内壁部)、131…第1のオイル貯留室(第1の潤滑液貯留室)、124…第1のリブ(流入量制御手段、リブ、突出部)、126…凹部(流量量制御手段、凹部)、132…第2のオイル貯留室(第2の潤滑液貯留室)、160…サーモバルブ(連通状態可変手段)、161…連通孔(連通路)、173…吸入口、D1…第1の隙間(隙間)、O…オイル(潤滑液)。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記潤滑液貯留部内の潤滑液を前記被潤滑部材に供給するポンプと、
前記潤滑液貯留部を、第1の潤滑液貯留室と第2の潤滑液貯留室とに分割する内壁部と、
前記ポンプに接続され、前記第1の潤滑液貯留室内の潤滑液を吸い出す吸入口と、
前記内壁部に設けられ、前記第1の潤滑液貯留室と前記第2の潤滑液貯留室とを連通する連通路と、
前記連通路に設けられ、前記第1の潤滑液貯留室と前記第2の潤滑液貯留室との連通状態と非連通状態とを切り替える連通状態可変手段と、
前記吸入口の前記連通状態可変手段側からの潤滑液流入量を制限する流入量制限手段と、
前記連通路と前記吸入口との間に位置する前記第1の潤滑液貯留室の底部の少なくとも一部に、周囲の底部よりも下方に凹んだ凹部と、を備える
を具備することを特徴とする潤滑装置。 A lubricating liquid storage section that is provided below a cylinder block of the internal combustion engine and stores a lubricating liquid that lubricates a lubricated member of the internal combustion engine;
A pump for supplying the lubricating liquid in the lubricating liquid reservoir to the lubricated member;
An inner wall portion that divides the lubricating liquid storage portion into a first lubricating liquid storage chamber and a second lubricating liquid storage chamber;
An inlet connected to the pump for sucking out the lubricating liquid in the first lubricating liquid storage chamber;
A communication path that is provided on the inner wall and communicates the first lubricating liquid storage chamber and the second lubricating liquid storage chamber;
A communication state variable means provided in the communication path, for switching between a communication state and a non-communication state between the first lubricating liquid storage chamber and the second lubricating liquid storage chamber;
An inflow amount restricting means for restricting an inflow amount of the lubricant from the communication state varying means side of the suction port ;
A recess recessed downward from the surrounding bottom is provided in at least a part of the bottom of the first lubricating liquid storage chamber located between the communication path and the suction port. Lubricating device characterized by that.
ことを特徴とする請求項1に記載の潤滑装置。 The inflow amount limiting means is a projecting portion that is disposed between the suction port and the communication state varying means and projects upward from the bottom of the first lubricating liquid storage chamber. Item 2. The lubricating device according to Item 1.
前記内壁部は、前記インナパンの側壁部であり、
前記インナパンの底部と前記アウタパンの底部は接触しており、
前記流入量制限手段は、前記インナパンの底部を前記第1の潤滑液貯留室側に屈曲させて形成したリブであり、
前記リブと前記アウタパンの底部との間には、前記第2の潤滑液貯留室と連通する隙間が形成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の潤滑装置。 The lubricating liquid reservoir includes an inner pan that forms the first lubricating liquid reservoir, and an outer pan that is disposed outside the inner pan and forms the second lubricating liquid reservoir between the inner pan and the inner pan. With
The inner wall portion is a side wall portion of the inner pan,
The bottom of the inner pan and the bottom of the outer pan are in contact with each other,
The inflow amount limiting means is a rib formed by bending the bottom of the inner pan toward the first lubricating liquid storage chamber;
Between the bottom of the said rib Autapan, the lubricating apparatus according to claim 1 or 2, wherein the second lubricant storing chamber and a gap that communicates is formed.
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