JP5901878B2 - 容器のハンドル部分のガス充填方法 - Google Patents

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Description

本発明は、折りたためるタイプの容器のハンドル部分をガスで満たす方法に関する。特に、本発明は、容器の側壁の間に規定され、側壁間に規定されたダクトを介して側壁の一方に形成された開口と連通しているハンドル部分をガスで満たす方法に関する。
液体又は粉末の形態の物質(product)で満たされる多くの異なるタイプの容器が、現在、入手可能である。ますます、折りたためるタイプの容器が使用されている。折りたためる(collapsible)タイプの容器は、可撓性の壁によって規定されたコンパートメントを有する容器であることを意味しており、このような容器の容積は、壁の相対位置に依存しており、従って、容器の充填率に依存している。
このタイプの容器は、多くの異なるタイプのハンドルを有することができる。
EP1667917は、ガスで満たされることが意図され、かつ2つの対向側壁の間に規定されたハンドル部分を有する折りたためるタイプの容器を開示している。ハンドル部分は、ダクトを介して側壁の一方に形成された開口と連通している。ハンドル部分と比較すると、ダクトは、かなり小さな断面積を有する。
EP1667917は、ハンドル部分のガス充填のための装置をさらに開示している。ガス供給ノズルは、容器中の開口に与えられることができ、この開口によって、バルブガスが、開口及びダクトを介して、そのガスの拡散のためにハンドル部分中に流される。直後の動作では、ガス供給ノズルの外側に径方向に配置された封止手段が、ハンドル部分中に供給されたガスを封入するために、ダクトの封止を提供するためにダクトに与えられる。この装置は、充填マシンに組み込まれた部分であることができる。
充填マシンが容器を満たし、かつ封止することができる速度に関して、ますます要求が高まっている。折りたためるタイプの容器のハンドル部分へのガスの充填は、充填マシンの充填容量に悪影響を及ぼすボトルネックである可能性があることがわかってきている。かくして、折りたためるタイプの容器のハンドル部分をガスで満たすための改良方法が必要である。
上述の観点から、折りたためるタイプの容器のハンドル部分をガスで満たすための改良方法を提供することが、本発明の目的である。
さらなる目的は、完成容器(finished container)の高容量の製品を与えるこの種類の方法を提供することである。
また、高速でガスで満たされ、かつ封止されることができるハンドル部分を有する容器を提供することも本発明の目的である。
これらの目的、及び以下の記載から明らかであろう他の目的を達成するために、請求項1に規定されるような特徴を有する方法が、本発明に従って提案される。本発明の方法の実施の形態は、従属請求項2ないし6から明らかであろう。
特に、本発明は、折りたためるタイプの容器のハンドル部分をガスで充填するための方法を提案している。この方法では、前記ハンドル部分は、この容器の2つの対向側壁によって規定されており、また、前記ハンドル部分は、これら2つの対向側壁によって規定されたダクトを介して、前記側壁の一方に形成された開口と連通している。本方法は、ガス充填ステーションで、前記開口と前記ダクトとによって前記ハンドル部分中にガスを供給する工程と、前記ハンドル部分中に供給されたガスを保持するために、圧搾(squeezing)動作によって前記ダクトを塞ぐ工程と、前記圧搾動作を維持しながら、封止ステーションにこの容器を移動させる工程と、前記封止ステーションで、前記ハンドル部分中にガスを永久的に封入するように、前記圧搾動作を維持しながら、前記ダクトを封止する工程と、を具備する。
かくして、折りたためるタイプの容器のハンドル部分をガスで満たすための改良方法が得られ、本方法は、完成容器の高容量の製品を与える。ハンドル部分は、第1のステーションでガスで満たされ、ダクトが、圧搾動作により塞がれる。そして、容器が、圧搾動作を維持しながら、第2のステーションに移送される。この第2のステーションでは、ダクトは、圧搾動作を維持しながら、封止される。ガス充填及び封止動作を、2つの別々のステーションで行われる2つの工程に分けることによって、各ステーションでの滞在時間を短縮することが可能であり、かくして、容器の製品の容量が増やされることができる。
ガスは、開口に設けられるガス供給ノズルによって供給されることができる。
ダクトは、前記ダクトを横切って(across)延びているシールを形成するために、この容器に与えられた封止手段の助けにより封止されることができる。
ダクトは、ガス充填ステーションから封止ステーションにこの容器を移送している間、この容器を保持する可動式の挟み(pinching)手段によって発生される圧搾動作によって塞がれる。前記挟み手段は、前記ガス充填ステーションから前記封止ステーションまで曲線経路に沿って動かされる。
本方法は、完成容器を製造するためのプロセスの工程であることができる。
図1は、本発明の容器の平面図である。 図2は、ハンドル部分をガスで満たし、かつ封止するためのステーションのところに、及びこれらステーションの間に位置された本発明の容器の概略的な平面図である。 図3aは、本発明の容器のハンドル部分をガスで満たすための一工程の、部分的かつ概略的な斜視図である。 図3bは、本発明の容器のハンドル部分をガスで満たすための一工程の、部分的かつ概略的な斜視図である。 図3cは、本発明の容器のハンドル部分をガスで満たすための一工程の、部分的かつ概略的な斜視図である。 図3dは、本発明の容器のハンドル部分をガスで満たすための一工程の、部分的かつ概略的な斜視図である。 図3eは、本発明の容器のハンドル部分をガスで満たすための一工程の、部分的かつ概略的な斜視図である。
図1を参照して、本発明に係る容器1が示される。
この容器1は、折りたためるタイプであり、つまり、この容器の壁は可撓性があり、コンパートメントを規定しており、このコンパートメントの容積が壁の相対位置に依存していることを意味している。
この容器1は、2つの対向側壁2と、底壁3(図2に示される)とを有する。これら壁2、3は、前記コンパートメントを形成するために、接続部分に沿って互いに接続されている。
さらに、この容器1の2つの対向側壁2は、ハンドル部分4を規定しており、このハンドル部分4は、ダクト5を介して、側壁の一方に形成された開口6と連通している。また、前記ダクト5は、前記両側壁2によって規定されている。このダクト5は、前記開口6を囲んでいるセクション7をさらに有する。
ハンドル部分4は、ガスで満たされることを意図している。このハンドル部分をガスで満たすことによって、握りやすいハンドルが得られることができ、容器1の安定性も高まる。
ガスで満たされたとき、ダクト5は、ハンドル部分4の断面積よりもかなり小さな断面積を有する。
本発明の容器1は、ダクト5が以下に説明される理由により比較的大きな範囲(大きさ)を有するという点が、以前から知られている容器と異なる。
ここで参照される図2は、図1に示されるタイプの容器のハンドル部分4をガスで満たし、かつ封止するための方法を示している。容器1は、3つの位置A、B、Cで示される。また、本方法の異なる工程が、図3aないし図3eを参照して示される。明確化のために、いくつかの詳細が、図3aないし図3eに斜視図により示される。
第1の位置Aでは、容器1は、ガス充填ステーション8に位置されている。第2の位置Bでは、容器1は、ガス充填ステーション8から封止ステーション9まで移送されている状態で示されている。第3の位置Cでは、容器1は、封止ステーション9に位置されている。
図2に示されるように、この容器1は、2つのジョー11(図には一方のみが示されている)を有する可動式の挟み手段10によって動かされる。可動式の挟み手段10は、図2に点線で示される無端の曲線経路に沿って移動可能であり、この経路の半分に沿って容器1を動かすように動作する。かくして、可動式の挟み手段10は、ガス充填ステーション8から封止ステーション9まで容器1を移送している間、この容器1に側方への曲線移動を伝える。結果として、この容器1は、ガス充填ステーション8から垂直上向きに開放されることができて、封止ステーション9に対して垂直下向きにドッキングされることができる。ステーション8、9は、垂直方向に静止している。さらに、この容器1を側方に動かすことによって、ガス充填ステーション8から封止ステーションまで移動されなければならない距離が最小にされる。
容器1は、内容物で満たされており、ガスで満たされたハンドル部分4と共に示されている。内容物は、液体又は粉末の形態であることができる。
図2に示されるように、容器1のハンドル部分4は、位置Aに位置しているとき、ガス供給ノズル12によってガスで満たされる。このガス供給ノズル12は、図3aより明確に示されるように、容器1の側壁2の一方の開口6に設けられる。橋台(abutment)13は、関連するノズル12と側壁3との間に適切なシールを与えるために、容器1を圧搾するように、容器1の対向側壁3に与えられることができる。弁(図示されない)を開くことによって、ガスは、開口6とダクト5とを介してこのガスの拡散のためにハンドル部分4中に流れることができる。また、容器1は、2つの別々のジョー15aの形態で静止挟み手段14aにより運ばれることも、図3aから明らかである。
位置Aでは、可動式の挟み手段10は、容器1を保持するためにガス充填ステーション8に与えられる。ガス供給ノズル12がこの位置にあるとき、この位置で保持が起こり、この保持が容器1に与えられる。上述のように、可動式の挟み手段10は、2つの別々のジョー11を有し、特に、容器1を保持するとき、ジョー11の一方が、圧搾動作でダクト5をどのように塞ぐかが示されている。可動式の挟み手段10が容器1を保持しているときのみ、図3bからより明確にわかるように、ガス供給ノズル12が引っ込められる。ここで、ガス供給ノズル12の引っ込め位置が、点線によって示されている。
上述のように、位置Bでは、容器1は、ガス充填ステーション8と封止ステーション9との間に位置されている。図は、可動式の挟み手段10が、点線によって示される無端の曲線経路に沿って動かされ、かくして、容器1にスイング移動を伝える。容器1に及ぶこの可動式の挟み手段10の保持が、図3cにより明確に示される。図は、ダクト5を圧搾動作によって塞ぐために一方のジョー11がその保持をどのように維持するかを示している。結果として、ハンドル部分4中に供給されたガスは、移送中、2つのステーション8、9の間で漏れることができないことが確実にされる。
位置Cでは、容器1は、封止ステーション9に位置されている。図3dは、容器1を静止挟み手段14bに移動させるために可動式の挟み手段10が封止手段9にどのように与えられるかを示している。この静止挟み手段14bは、封止ステーション9に隣接して配置されており、また、2つの別々のジョー15bを有する。しかし、可動式の挟み手段10は、容器1にこの保持を維持し、かくして、可動式の挟み手段10の一方のジョー11が、圧搾動作によってダクト5を塞ぎ続ける。
ダクト5が圧搾動作によって塞がれながら、封止手段16が、ダクト5を封止するために容器に与えられる。この封止手段16は、溶接の形態のシール18を与える溶接工具17を有することができる。これは、ダクト5を横切って延びており、この部分に沿って前記ダクト5を規定している対向側壁2を互いに結合させる。
ダクト5がいったん封止されると、図3eに示される封止手段16は、引っ込められることができる。そして、可動式の挟み手段10が、ガス充填ステーション8に戻る曲線経路に沿って、開かれて、移動を続けることができ、このような周期的な手順が繰り返されることができる。開かれた挟み手段10は、図2に位置Dで示されている。
本発明によると、かくして、折りたためるタイプの容器のハンドル部分をガスで満たすための方法が提供される。ガス充填ステーションでは、ガスは、開口及びダクトを介してハンドル部分中に供給され、ダクトは圧搾動作で塞がれる。容器は、前記圧搾動作を維持しながら、封止ステーションに移送される。そこでは、圧搾動作を解放することなく、ダクトが封止される。従って、本方法は、容器のハンドル部分のガス充填を可能にし、本方法によるガス充填は、1つのステーションで行われ、ハンドル部分中にガスを永久的に封入することは、他のステーションで行われる。ガス充填及び封止動作を2つの工程に分けることによって、一方のステーションの滞在時間を減少させることが可能であり、代わって、完成容器の高容量の製品を可能にする。
容器のハンドル部分をガスで満たすための本発明の方法は、完成容器を製造するための方法の一部であることができる。完成容器は、容器のコンパートメントが内容物で満たされ、かつ容器のハンドル部分がガスで満たされて封止された容器を意味している。この種類の方法は、満たされていない容器の充填ダクトを開ける工程と、前記充填ダクトを介して開いた容器を満たす工程と、満たされた容器の充填ダクトを封止する工程と、ハンドル部分をガスで満たす工程と、ハンドル部分を封止する工程と、を具備することができる。これらの工程は、別々のステーションで果されることができ、容器は、上で説明されたような曲線経路に沿って容器を動かすことによって、1つのステーションから他のステーションへと移送される。
上述のように、容器は、ハンドル部分を開口に接続するダクトを有する。ダクトは、本発明の方法を果すのに適切な長さを有する。従って、ダクトは、ハンドル部分が満たされたとき、ダクトがガスを保持するために圧搾動作によって塞がれることができるような範囲にある。これは、ダクトが、ガス供給ノズルが図3bに示すように開口に与えられたとき、可動式の挟み手段の1つのピンチ(挟み部)がダクトを圧搾するような長さを有することを意味している。さらに、ダクトは、ダクトを塞ぐためにダクトを圧搾することができる範囲を有し、同時に、ハンドル部分中に供給されるガスを永久的に封入するためにダクトを封止する。従って、ダクトの長さは、溶接工具が、ダクトを横切って延びている溶接を形成するためにダクトに与えられることができ、同時に、可動式の挟み手段の一方のジョーがダクトを圧搾する。
本発明は、上述された実施の形態に限定されることなく、様々な修正及び変形が想到可能であることが理解されるであろう。従って、本発明は、単に、添付の特許請求の範囲によって規定される。

Claims (4)

  1. 折りたためるタイプの容器(1)のハンドル部分(4)をガスで満たすための方法であって、
    前記ハンドル部分(4)は、前記容器(1)の2つの対向側壁(2)によって規定されており、また、
    前記ハンドル部分(4)は、これら2つの対向側壁(2)によって規定されたダクト(5)を介して、前記側壁(2)の一方に形成された開口(6)と連通しており、
    ガス充填ステーション(8)で、前記開口(6)と前記ダクト(5)とを介して前記ハンドル部分(4)中にガスを供給する工程を具備する方法において、
    前記ハンドル部分(4)に供給されたガスを保持するために、圧搾動作によって前記ダクト(5)を塞ぐ工程であって、前記ダクトは、前記ガス充填ステーションから前記封止ステーションにこの容器を移送している間、この容器を保持する可動式の挟み装置によって発生される圧搾動作によって塞がれ、前記挟み装置は、前記ガス充填ステーションから前記封止ステーションまで曲線経路に沿って動かされ、前記曲線経路は少なくとも垂直平面内に存在する、前記ダクト(5)を塞ぐ工程と、
    前記圧搾動作を維持しながら、前記封止ステーション(9)へと側方に前記容器(1)を動かす工程と、
    前記封止ステーション(9)で、前記ハンドル部分(4)中にガスを永久的に封入するように、前記圧搾動作を維持しながら、前記ダクト(5)を封止する工程と、により特徴付けられる方法。
  2. 前記ガスは、前記開口(6)に設けられるガス供給ノズル(12)によって供給される請求項1の方法。
  3. 前記ダクト(5)は、前記ダクト(5)を横切って延びているシール(18)を形成するために、前記容器(1)に与えられた封止手段(16)の助けにより封止される請求項1又は2の方法。
  4. 完成容器(1)を製造するためのプロセスの工程である請求項1ないし3のいずれか1の方法。
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