以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[外観構造の説明]
本発明の実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。図1は、スロットマシン10の正面図であり、同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられている。このフロントパネル20の略中央には、表示窓22が形成されており、スロットマシン10の内部に回転自在に設けられている3個のリール40L,40C及び40Rの外周面に印刷された図柄が表示される。リール40L,40C及び40Rは、各回転軸が、水平方向の同一直線上に並ぶように設けられ、各々リング状の形状を有し、その外周面には21個の図柄が等間隔で印刷された帯状のリールテープが貼り付けられている。そして、表示窓22からは、リール40L,40C及び40Rが停止しているときに、各リールに印刷された21個の図柄のうち、各リールの回転方向に沿って連続する3つの図柄が視認可能となっている。すなわち、表示窓22には、3[図柄]×3[リール]=合計9つの図柄が停止表示される。ここで、リール40L,40C及び40Rが停止しているときに表示される連続する3つの図柄のうち、最も上側の停止表示位置を上段U、中央の停止表示位置を中段M、最も下側の停止表示位置を下段Lとする。
また、表示窓22には、リール40L,40C及び40Rの各中断Mを横切る1本の入賞ラインLが定められている。この入賞ラインLは、予め定められた複数種類の役(後述する)に対応する図柄組合せが停止表示されたか否かを判定する際の基準となるラインである。すなわち、リール40L,40C及び40Rが停止したときに、入賞ラインLが通過する停止表示位置(各リールの中段M)に停止表示された3つの図柄からなる組合せがいずれかの役に対応していたときに、その役が入賞したことになる。なお、以下では、単に「図柄組合せが停止表示された」と記載されている場合は、その図柄組合せが入賞ラインLに沿って停止表示されたことを意味する。
フロントパネル20には、表示窓22の他に、単位遊技に関する各種情報を遊技者へ知らせるための各種ランプおよび表示器が設けられている。表示窓22の下側には、図1中、左から順に、ベット数(賭け枚数)表示ランプ26a,26b,26c、クレジット数表示器27、および、獲得枚数表示器28が設けられている。ベット数表示ランプ26a,26b,26cは、1回の遊技に投入されるメダルの枚数を表示するものである。すなわち、1枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26aのみが点灯し、2枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26aおよび26bが点灯し、3枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26a,26b,26cが点灯する。
ここで、スロットマシン10で単位遊技を行うために投入するメダルは遊技媒体の一種であり、遊技媒体は、メダルに限らず、遊技球(いわゆるパチンコ球)や、磁気カード、非接触式ICカードまたはICチップを内蔵したコインなどの記録媒体に記録された、単位遊技を行うことができる価値情報であってもよい。スロットマシン10では、3枚のメダルが投入されると1回の単位遊技が可能となり、入賞ラインLが有効ラインとされる。クレジット数表示器27(貯留数表示手段)は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10にクレジット(貯留)されている(より具体的には、後述する主制御回路100内のRAMに記憶されている)メダルの枚数を表示する。獲得枚数表示器28(付与数表示手段)は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10において単位遊技の結果に応じて遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する。
上述したフロントパネル20の下側には、概略水平の操作パネル部30が設けられている。操作パネル部30の上面右側には、スロットマシン10へメダルを投入するためのメダル投入口32が設けられている。このメダル投入口32の内部には、メダル投入口32から投入されたメダルを検出すると、後述する主制御回路100へメダル検出信号を出力するメダルセンサが設けられている。これにより、主制御回路100においてメダル検出信号の出力回数を計数することで、投入されたメダルの枚数を認識することができる。
また、操作パネル部30の上面左側には、クレジットされているメダルをスロットマシン10へ投入することができる1−ベットスイッチ34および最大ベットスイッチ35が設けられている。1−ベットスイッチ34は、1回操作されるごとにクレジットされているメダルのうち1枚だけを遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。最大ベットスイッチ35は、クレジットされているメダルのうち、現在の単位遊技において投入が許容される最大枚数(規定枚数)のメダルを、遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。なお、スロットマシン10においては、後述するMB遊技における規定枚数は2枚であり、MB遊技ではない遊技(通常遊技)における規定枚数は3枚である。
メダル投入口32から、または、各種ベットスイッチ34,35を操作することにより、スロットマシン10に3枚のメダルを投入すると、メダルが投入されるごとにベット数表示ランプ26a,26b,26cが順次点灯していく。また、前述した主制御回路100のRAM(貯留手段に相当)に記憶されているクレジット数から、投入されたメダルの枚数が減算されるとともに、クレジット数表示器27に表示されている値も減算される。さらに、規定枚数のメダルが既に投入されている状態で、さらにメダル投入口32からメダルが投入されると、当該投入されたメダルの枚数が、主制御回路100のRAMに記憶されているクレジット数に加算されるとともに、クレジット数表示器27に表示されている値に加算される。
操作パネル部30の正面左側には、スタートスイッチ36が傾動可能に設けられている。スタートスイッチ36は、遊技者がスロットマシン10に規定枚数のメダルを投入すると操作が有効となる。なお、単位遊技で後述する再遊技役が入賞したときは、メダルが投入されなくても、ベット数表示ランプ26a,26b,26cが規定枚数分だけ点灯し、次の単位遊技のための、スタートスイッチ36の操作が有効となる。この状態で遊技者がスタートスイッチ36を傾動操作すると、前述した3つのリール40L,40C及び40Rが一斉に回転を開始する。これにより、リール40L,40C及び40Rの各外周面に印刷された図柄は、表示窓22において上から下へと移動(スクロール)表示される。
操作パネル部30の正面中央部には、3つのストップスイッチ37L,37C及び37Rが設けられている。ここで、ストップスイッチ37L,37C及び37Rは、いわゆる自照式の押しボタンスイッチであり、押しボタンの部分が複数色に発光し得る構造になっている。また、左ストップスイッチ37Lは左リール40Lに対応し、中ストップスイッチ37Cは中リール40Cに対応し、右ストップスイッチ37Rは右リール40Rに対応している。ストップスイッチ37L,37C及び37Rは、3つのリール40L,40C及び40Rの回転速度が所定の定常回転速度(例えば、80回転/分。単に定速ともいう。)に達したときに、遊技者による操作が有効となる。ここで、各ストップスイッチの操作が無効になっているときは、各ストップスイッチの押しボタン部分における発光色が赤くなっており、定常回転速度に達して操作が有効になると、押しボタン部分の発光色は青に変化する。
そして、遊技者が左ストップスイッチ37Lを押動操作したときには、左リール40Lが停止し、中ストップスイッチ37Cを押動操作したときには、中リール40Cが停止し、右ストップスイッチ37Rを押動操作したときには、右リール40Rが停止する。このとき、3つのリール40L、40C及び40Rの各々は、各リールの外周面に描かれている図柄のうち、連続するいずれか3つの図柄の各中心位置と、表示窓22内の上段U、中段M、および、下段Lの各中央位置とが、一致するように停止制御される。ここで、図柄の中心と、停止表示位置の中央とが一致する位置を定位置といい、スロットマシン10がリールを停止させるときは、リールの各図柄が必ず定位置で停止するようなリール停止制御が行われる。
操作パネル部30の左側には、精算スイッチ38が設けられており、メダル投入の受付期間内に操作されると、クレジットされていたメダルがすべて払い戻され、クレジット数表示器27に表示されている値が「0」になる。ここで、メダル投入の受付期間は、例えば、スタートスイッチ36の操作が有効と見なされてリール40L、40C及び40Rが回転を開始してから、全てのリールが停止するまで(メダルが払い出される場合は、メダルの払い出しが終了するまで)の間とする。
操作パネル部30の下側には、スロットマシン10の機種名やモチーフとして採用されたキャラクタなどが描かれた下部パネル50が配設されている。下部パネル50の下方略中央には、遊技者に対してメダルを払い出すためのメダル払出口60が設けられている。例えば、リール40L、40C及び40Rが停止したときに、入賞ラインLに沿って停止表示された3つの図柄の組合せが小役に対応していた場合、スロットマシン10の内部に設置されたメダル払出装置が作動してその小役に対応した枚数のメダルが払い出される。また、メダルがクレジットされている状態で精算スイッチ38が操作されると、クレジットされていたメダルが払い出される。そして、払い出されたメダルは、メダル払出口60から排出されて受け皿61に貯留される。メダル払出口60の右側および左側には、各々、スロットマシン10内部に収納されたスピーカ64R,64L(後述する)から発せられた音を外部へ通すための透音孔62R,62Lが設けられている。
フロントパネル20の上方には、液晶ディスプレイパネルから構成される表示装置70が設けられている。なお、表示装置70は、上述した液晶ディスプレイパネルに限られず、画像情報や文字情報を遊技者が遊技中に視認し得る装置であれば、その他あらゆる画像表示装置を用いることが可能である。この表示装置70は、遊技履歴を表示したり、単位遊技中に表示される演出画像、役抽選の結果を報知するための演出画像、単位遊技の進行(メダル投入→スタートスイッチ36の操作→リールの回転→ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作→全リール回転停止)に応じた演出画像等を表示したりすることができる。表示装置70の上方には、リール40L,40C,40Rが停止し、何らかの役が入賞した場合、入賞した役に応じたパターンで点滅する上部演出ランプ72が設けられている。
[リール図柄の説明]
次に、図2を参照して、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列について説明する。図2(a)に示すように、リール40L、40C及び40Rの各外周面には21個の図柄が印刷されているが、各図柄は、リールテープの長手方向において、21等分に区画された各図柄領域に1つの図柄が印刷されている。また、各図柄領域に表示される図柄の種類は、図2(b)に示すように、7種類あり、各種類に応じて種別コード(図示略)が予め定められている。スロットマシン10における図柄の種類には、数字の7を赤色で表した「7」図柄、“BAR”と標記された「BAR」図柄、水色のプラムをモチーフとした「リプレイ」図柄、黄色のベルをモチーフとした「ベル」図柄、赤いサクランボをモチーフとした「チェリー」図柄、緑色のスイカをモチーフとした「スイカ」図柄、薄いグレーの目立たない色で表され、いずれの役にも関連しない星をモチーフとした「ブランク」図柄がある。
また、リール40L、40C及び40Rの各々に貼り付けられるリールテープの各図柄領域には、図2(a)に示すように「0」〜「20」の図柄番号が予め定められており、各図柄番号に対応する図柄の種別コードが、主制御回路100のROMに記憶されている。各リールの図柄番号および対応する種別コードは、スロットマシン10が、表示窓22の各停止表示位置(上段U、中段M、下段L)に表示された図柄を認識し、後述するリール停止制御を行う際に参照される。以下では、図柄番号および種別コードをまとめて図柄識別情報という。図2(a)に示す各リールテープは、図柄番号「0」と「1」の間を切り離して展開した状態を示し、実際にリール40L、40C及び40Rの外周面に貼り付けたときは、図柄番号「0」と「1」の図柄が連続することになる。
また、リール40L、40C及び40Rが回転すると、表示窓22内に表示される各リールの3つの図柄は、連続する3つの図柄番号の値が増加する方向にスクロール表示されることになる。たとえば、表示窓22の下段Lから上段Uに向かって、図柄番号「1」,「2」,「3」の図柄が表示されていた場合、それ以降、表示される図柄は、図柄番号「2」,「3」,「4」→図柄番号「3」,「4」,「5」→図柄番号「4」,「5」,「6」→……と変化する。そして、図柄番号「19」,「20」,「0」が表示されると、引き続き、図柄番号図柄番号「20」,「0」,「1」→図柄番号「0」,「1」,「2」→図柄番号「1」,「2」,「3」→……と変化していき、以下、リールが停止するまで図柄番号「0」から「20」のうち連続する3つの図柄が循環的にスクロール表示される。
[制御回路の説明]
次に、図3に示す機能ブロック図を参照して、スロットマシン10の制御を行う制御回路について説明する。スロットマシン10の制御回路は、主制御回路100と副制御回路200とによって構成されており、主制御回路100は、スロットマシン10における単位遊技の制御を行い、副制御回路200は、主制御回路100から送信された情報に基づいてスロットマシン10で行われる演出の制御を行っている。なお、主制御回路100と副制御回路200との間の情報伝達は、主制御回路100から副制御回路200への一方向に限られており、副制御回路200から主制御回路100に対して何らかの情報が直接送信されることはない。
≪主制御回路の説明≫
<主制御回路およびその周辺のハードウェア構成>
主制御回路100は、CPU、ROM、RAM、および、外部と信号のやり取りを行うためのI/Oポートに加え、乱数を発生するための乱数発生器や、CPUなどが作動するためのクロック信号や割込信号を発生するクロック発生回路などによって構成されている。ここで、乱数発生器は0〜65535の数値範囲で乱数を発生している。主制御回路100には、操作手段300と、遊技情報表示手段400と、モータ駆動回路44と、インデックスセンサ46と、ホッパー駆動回路80およびメダル払出装置82と、外部集中端子基板84とが電気的に接続されている。
操作手段300は、スタートスイッチ36からなる回転指示手段310と、3つのストップスイッチ37L、37C及び37Rからなる停止指示手段320と、1−ベットスイッチ34および最大ベットスイッチ35からなる投入指示手段330と、精算スイッチ38とによって構成されている。また、遊技情報表示手段400は、図1に示したベット数表示ランプ26a〜26cと、クレジット数表示器27と、獲得枚数表示器28とによって構成されている。
モータ駆動回路44は、主制御回路100から出力される励磁信号に従って、各リール用のステッピングモータ42L,42C,42Rを個々に励磁し、対応するリールを回転または停止させる。インデックスセンサ46L,46C,46Rは、リール40L,40C,40Rに各々対応して設けられており、対応するリールの基準位置に設けられているインデックスを検出すると、主制御回路100に対して基準位置信号を出力する。これにより主制御回路100は、当該基準位置から計数を開始したステッピングモータのステップ数に基づいて、リールの回転位置(換言すると、表示窓22に表示されている図柄)を認識している。ホッパー駆動回路80は、メダルを払い出す際に主制御回路100から出力される駆動信号に従って、メダル払出装置82を駆動する。また、メダル払出装置82は、メダルを1枚払い出すごとに払出信号を主制御回路100に対して出力し、主制御回路100は、当該払出信号をカウントすることで、メダル払出装置82から払い出すメダルの枚数を制御する。
外部集中端子基板84は、スロットマシン10が現在行われている遊技に関する情報を外部へ出力する際に、それらの情報を中継する基板である。これにより、スロットマシン10が、例えばスロットマシン10に対応して別途設置されている遊技情報表示装置や、遊技場に設置されている各遊技機の遊技状態や出玉などを管理しているいわゆるホールコンピュータへ情報を送信する場合は、この外部集中端子基板84を介して行われる。ここで、スロットマシン10から外部へ送信される情報としては、単位遊技が行われる際にスロットマシン10へメダルが投入されたことを示す信号(IN信号)、単位遊技の結果、遊技者にメダルが払い出されたことを示す信号(OUT信号)、遊技状態が「MB遊技」になったことを示す信号(MB発生信号)、再遊技役が入賞したことを示す信号(RP発生信号)、スロットマシン10に異常が発生したことを示す信号(異常発生信号)、スタートスイッチ36が操作されたことを示す信号(スタート信号)、および、後述するサブボーナスが行われていることを示すサブボーナス実行信号(AT信号)を出力する。
<主制御回路の機能ブロック>
次に、主制御回路100の機能ブロックについて説明する。主制御回路100は、役抽選手段110と、リール制御手段120と、擬似遊技制御手段130と、入賞判定手段140と、入賞処理手段150と、貯留手段160と、外部信号出力手段170と、を含んでいる。なお、以下に説明する各手段の機能は、主制御回路100を構成するROMに記憶された制御プログラムを、CPUによって実行することで実現されるものとする。
<役抽選手段の説明>
役抽選手段110は、遊技者によるスタートスイッチ36の操作に応じて、主制御回路100が有する乱数発生器によって発生された乱数をサンプリングし、当該サンプリングした乱数に基づいて、予め定められた役のうちいずれか1つまたは複数の役を当選した役(当選役)とするか否かを定めるものである。スロットマシン10では、予め定められている役として、図4(a)に示す様に、MB役、再遊技役、小役1、小役2、小役3a〜3dの8種類があり、各々の役には、図4(a)に示すように各図柄組合せが対応付けられている。そして、図1に示した入賞ラインLに沿って停止表示された図柄組合せが、役抽選によって当選役に定められた役の図柄合せと一致すると、その役が入賞したことになる。
図4(a)に示した各役について、まず、MB役は、入賞すると次の単位遊技からMB遊技が開始されることとなる役である。MB遊技中は、役抽選が行われるか否かに関係なく、全ての小役が強制的に当選役とされ、当選役とされた小役のうち、小役1または小役2が必ず入賞するようになっている。なお、MB遊技中でない単位遊技(以下、通常遊技という)において、小役1が入賞すると5枚のメダルが払い出され、小役2が入賞すると3枚のメダルが払い出されるが、MB遊技中小役1または小役2が入賞したときは、いずれの場合も2枚のメダルしか払い出されない。そして、MB遊技中に合計で18枚のメダルが払い出されると、当該MB遊技が終了する。
次に、再遊技役は、入賞すると次の単位遊技に限ってメダルを投入することなく再び遊技(再遊技またはリプレイともいう)を行うことができる役である。なお、上述したMB役も、この再遊技役も、それぞれの役が入賞したことによるメダルの払い出しは無い。これに対して、小役は、入賞すると予め定められていた枚数のメダルが払い出されることになる。入賞時に払い出されるメダルの枚数は、小役1は5枚(MB遊技中は2枚)、小役2は3枚(MB遊技中は2枚)、小役3a〜3dは、通常遊技中またはMB遊技中の区別無く、いずれの場合も1枚になっている。
また、図4(a)に示すように、役抽選手段110が行う役抽選では、MB役、再遊技役、小役2については、各役が個々に当選役と定められるが(単独抽選対象)、小役1および小役3a〜3dは、複数の役が同時に当選役に定められる(複合抽選対象)。すなわち、小役1および小役3a〜3dについては、各々複数の役で構成された複合A、複合B、複合Cが抽選対象となっている。そして、図4(a)中、「○」印で示すように、複合Aが当選したときは、小役1および小役3a〜3dが当選役となり、複合Bが当選したときは、小役1および小役3b〜3dが当選役となり、複合Cが当選したときは、小役1および小役3a,3c,3dが当選役となる。
一般に、役抽選の結果、何らかの役が当選した場合は、その状態は当選した役が入賞するか否かを問わず、単位遊技が終了するとクリアされる。しかしながら、MB役が当選したときは、その単位遊技でMB役を入賞させることができなくても、入賞するまで次の単位遊技以降に当選した状態が維持される。すなわち、MB役が入賞するまで、MB役を入賞させることができるチャンスが継続する。以下、MB役の当選状態が維持されている期間を、ボーナス持越中または内部中という。なお、後述するように、内部中における役抽選ではMB役が抽選対象とはされず、MB役が当選役になっているときに重ねて当選役と定められることはない。また、以下では、MB役が当選していない通常遊技が行われている状態を「非内部中」といい、MB役の当選が維持されている通常遊技が行われている状態を「内部中」という。また、単に「通常遊技中」といった場合は、特に定義がなされていなければ、「非内部中」および「内部中」の双方状態を意味する。
次に、図5に示す役抽選テーブルを参照して、役抽選における各抽選対象の当選確率について説明する。図5に示す役抽選テーブルは、非内部中および内部中における各抽選対象について、主制御回路100の乱数発生器が発生する乱数値(0〜65535のいずれかの整数)のうち、当選と見なされる数値の数(以下、置数という。)を示している。なお、乱数値「0」も数値に含まれるため、乱数発生器が発生し得る乱数値の数は65536となる。よって、各抽選対象の当選確率は、対応する置数を65536で割った値となる。また、図5に示す役抽選テーブルにおいて、MB役および再遊技役の行は、破線によって上下段に分割されているが、上段は非内部中における置数、下段は内部中における置数を示している。さらに、「設定1」〜「設定6」は、スロットマシン10の内部に設けられたスイッチ等を操作することで設定されるものであり、遊技場の関係者が、スロットマシン10における各役の当選確率を変更する際に適宜設定される。以下では、「設定1」〜「設定6」の設定について言及する際には、カギ括弧を付して「設定」と記載することで、一般的な意味で用いる設定の文言と区別することにする。
この図に示す役抽選テーブルでは、複合A〜Cおよび特殊複合の当選確率は、「設定1」〜「設定6」のいずれにおいても一定の値となっている。これに対して、小役2の当選確率は、「設定1」のときに最も低く、「設定」の値が大きくなるに連れて高くなっている。MB役については、非内部中は、小役2と同様に、当選確率が「設定1」のときに最も低く、設定の値が大きくなるに連れて高くなっているが、前述したように、MB役が当選して内部中になると、抽選対象から除外されるため、「設定1」〜「設定6」のいずれにおいても当選確率が「0」となる。これに対して、再遊技役は、非内部中は、「設定1」〜「設定6」のいずれにおいても同じ当選確率になっているが、内部中になると、「設定1」〜「設定6」のいずれにおいても置数が増大しており、再遊技役の当選確率が大幅に上昇している。また、「設定1」〜「設定6」の内部中における再遊技役、小役2、複合A〜Cおよび特殊複合の置数を合計すると、いずれの「設定」においても65536となる。すなわち、内部中はいずれかの役が必ず当選し、ハズレが無い状態となる。
ここで、内部中となって再遊技役の当選確率が上昇した状態を「RT」中といい、内部中になる前(非内部中)の再遊技役の当選確率が低い状態を「非RT」中という。図6を参照して、役抽選の観点から見た遊技状態(換言すると、主制御回路100が直接的に認識し得る遊技状態)の遷移について説明すると、まず、スロットマシン10の電源投入直後、または、遊技状態をリセットした直後は、「非RT」中になっており、再遊技役の当選確率は、約1/7.30になっている。そして、この遊技状態でMB役が当選すると、「設定」による差はあるものの、再遊技役の当選確率が1/2.69〜1/2.74と大幅に上昇する「RT」中に移行する。「RT」中の状態はMB役が入賞するまで継続し、入賞ラインL上に「赤セブン−BAR−BAR」の図柄組合せが揃ってMB役が入賞すると、次の単位遊技からMB遊技が開始される。そして、「MB遊技」中に払い出されたメダルの枚数が、合計18枚を超えると、遊技状態は再び「非RT」中となる。このように、スロットマシン10では、「非RT」中、「RT」中、「MB遊技」中という3つの遊技状態を循環的に遷移している。
<リール制御手段の説明>
図3に戻り、リール制御手段120は、リール40L,40C,40Rの回転駆動に関する制御を行う。すなわち、遊技者によってスタートスイッチ36が操作されると、モータ駆動回路44によってステッピングモータ42L,42C,42Rの回転を開始させる。そして、リール40L,40C,40Rの回転速度を加速していき、毎分80回転の回転速度に達すると定速回転に移行し、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作が有効な状態にする。
リール停止制御手段122は、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作が有効になった後、遊技者によっていずれかのストップスイッチが操作されると、操作されたストップスイッチに対応するリールの停止制御(通常停止制御)を行う。停止制御(通常停止制御)は、通常遊技中と、MB遊技中とで異なる。通常遊技中は、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転を190ミリ秒以内に停止させる制御を行う。したがって、定速回転速度が約80回転/分であり、1つのリールに配置された図柄数が21個であるため、リール停止制御手段122は、ストップスイッチが操作された時のリール位置から、最大で約5.32図柄分だけ移動するまでの間に、リールを停止させることになる。ここで、前述したように、図柄の停止位置のばらつきを無くすため、リール上の図柄が定位置で停止表示されるように、リールを停止させなくてはならないという制約がある。このため、直ちにリールを停止させたい場合でも、ストップスイッチの操作タイミングによっては、ほぼ1図柄分、リールを回動させなくてはならない場合が生じ得る。したがって、この分の幅を考慮すると、ストップスイッチが操作されてから、最大で4図柄分リールが回動するまでの間が、停止制御可能範囲(すなわち、滑りコマ数が4)となる。
よって、リール停止制御手段122が引込制御を行う場合は、ストップスイッチが操作された時に、入賞ラインLから上流側にある4つの図柄のうち、当選役に対応する図柄組合せを構成する図柄があるときは、その図柄が入賞ラインL上に停止表示されるように、リールの回転を停止させる。これに対して、リール停止制御手段122が蹴飛ばし制御を行う場合は、全てのリールが停止するまでに、入賞ラインL上に何らかの役に対応した図柄組合せが停止表示されないように、リールの回転を停止させる。
一方、MB遊技中は、中ストップスイッチ37Cおよび右ストップスイッチ37Rが操作された場合は、通常遊技中と同様のリール停止制御を行うが(操作されてから190ミリ秒以内に対応するリールを停止)、左ストップスイッチ37Lについては、操作されてから75ミリ秒以内に左リール40Lの回転を停止させる制御を行う。したがって、MB遊技中においては、左ストップスイッチ37Lが操作されてから左リール40Lが最大で約2.1図柄分、回動するまでの間に停止させなくてはならない。よって、図柄を定位置で停止させるための幅を1図柄分取るとすると、停止制御可能範囲は最大で1図柄分となる。
また、リール停止制御手段122は、図3に示すインデックスセンサ46L,46C,46Rから出力される各基準位置信号と、モータ駆動回路44からステッピングモータ42L,42C,42Rへ各々出力される励磁信号のパターンを更新した回数(すなわち、各ステッピングモータが1ステップ分、回動した回数)とに基づいて、表示窓22に表示されている図柄を認識している。リール上の図柄の認識方法については、従来の方法が採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
上述したリール停止制御を前提として、図2(a)に示した各リールの図柄配列と、図4(a)に示した各役に対応した図柄組合せをみると、リール40L,40C,40Rに各々配置されている「リプレイ」図柄は、最大でも4つの図柄を挟んで配置されているため、通常遊技中は、役抽選で再遊技役が当選したときは、如何なるタイミングでストップスイッチが操作されたとしても、必ず入賞させることができる。また、「ベル」図柄および左リール40Lにおける「スイカ」図柄も同様に配置されているため、通常遊技中であれば、小役1および小役2も必ず入賞させることができる。
さらに、左リール40Lにおいて、「ベル」図柄と「スイカ」図柄とは、1つの図柄を挟んで交互に配置されているため、MB遊技中であっても、遊技者による左ストップスイッチ37Lの操作タイミングに応じて小役1または小役2のいずれか一方を、必ず入賞させることができる。ここで、MB遊技中は、全ての小役が当選役とされるが、リール停止制御手段122は、左ストップスイッチ37Lの操作タイミングに応じて小役1または小役2のいずれか一方を入賞させるリール停止制御を行い、その他の小役を入賞させることはないものとする。
次に、図4(a)に示された小役3a〜3dの図柄組合せを見ると、通常遊技中に、左リール40Lについては「リプレイ」図柄が、中リール40Cおよび右リール40Rについては、各々、「チェリー」図柄または「スイカ」図柄のいずれか一方が、入賞ラインL上に停止表示されれば、小役3a〜3dのいずれか1つが入賞することになる。これを踏まえて図2(a)の図柄配列を見ると、通常遊技中に小役3a〜3dが当選した場合は、如何なるタイミングでストップスイッチ37L,37C,37Rを操作しても、小役3a〜3dのうちいずれか1つを入賞させることができる。
ここで、図4(a)に示す様に、複合A〜複合Cが当選したときに、小役1およびいずれかの小役3a〜3dが同時に当選することになる。このとき、リール停止制御手段122は、複合Aが当選した時は、ストップスイッチ37L,37C,37Rが左→中→右または左→右→中の順序で操作されたときに、小役1を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作された時は、そのタイミングに応じて小役3a〜3dのいずれか1つを入賞させるリール停止制御を行う。また、複合Bが当選した時は、ストップスイッチ37L,37C,37Rが中→左→右または中→右→左の順序で操作されたときに、小役1を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作された時は、そのタイミングに応じて小役3b〜3dのいずれか1つを入賞させるリール停止制御を行う。さらに、複合Cが当選した時は、ストップスイッチ37L,37C,37Rが右→左→中または右→中→左の順序で操作されたときに、小役1を入賞させ、それ以外の順序でストップスイッチが操作された時は、そのタイミングに応じて小役3a、3c、3dのいずれか1つを入賞させるリール停止制御を行う。
このように、リール停止制御手段122は、複合A〜複合Cのいずれかが当選したときは、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序に応じて入賞させる小役を変更している。なお、上述したリール停止制御では、最初に操作されたストップスイッチの種類に応じて入賞させる小役を変更していたが(いわゆる3択のAT)、さらに複合抽選対象を増やして、最初から最後までのストップスイッチの操作順序(すなわち、6通りの操作順序)について、小役1が入賞することとなる操作順序を個々に異ならせても良い(いわゆる6択のAT)。
さらに、内部中はMB役が当選した状態が維持されることから、MB役と、小役または再遊技役とが、同時に当選した状態となる。この場合、リール停止制御手段122は、再遊技役または小役を優先的に入賞させるリール停止制御を行う。
なお、図5に示す役抽選テーブルには、ハズレが無いが、例えば、ハズレに対応する置数を1として役抽選テーブルにハズレを設け、ハズレが抽選されたときにMB役が入賞するようにしてもよい。また、役抽選テーブルに取りこぼしのある小役を設け、その小役を取りこぼしたときに、MB役が入賞するようにしてもよい。
ここで、取りこぼしとは、当選役に対応する図柄を揃えることができず、当選役に対応する特典を獲得できずにその特典が消滅してしまうことをいう。取りこぼしには、当選した役に対応する図柄の組み合わせを引き込みできなかったことによる取りこぼしと、入賞するために操作順序が定められた小役が定められた操作順序で操作されなかったことにより入賞しなかったときの取りこぼしと、がある。
<通常停止テーブルの説明>
通常停止テーブルは、ストップスイッチ37が操作されたときのリール40の図柄番号に応じたリール40の停止位置に関する情報を定めたものであり、具体的には、ストップスイッチ37が操作された時点のリール40の図柄番号に応じて、リール40の図柄位置から移動可能な最大移動可能図柄数(最大スベリコマ数、4コマ)の範囲におけるいずれの位置でリール40を停止させるかを定めたものである。通常停止テーブルは、役に応じて対応する通常停止テーブルが選択される。
換言すれば、通常停止テーブルにおいては、リール40の図柄が中段ラインLに位置しているときを基準の図柄番号として、この基準の図柄番号から移動可能なコマ数(0コマから4コマまで)の範囲内のいずれかの図柄番号が停止位置として定められている。
図7は、役抽選手段110による役抽選によって、小役2(スイカ)が当選したときに選択される通常停止テーブルである。図7(a)は、停止操作を受け付けた時点の図柄番号とリール40を停止させるまでの滑りコマ数との対応関係を示す図である。小役2(スイカ)が当選すると、リール40L、40C、40R各々に対応する通常停止テーブルが選択される。例えば、左リール40Lの図柄番号9の図柄「7」が中段ラインLに位置しているときに、左ストップスイッチ37Lの停止操作が受け付けられると、2コマ滑って図柄番号11の図柄「スイカ」が中段ラインLに停止されることを示す(図7(b)参照)。
同様に、中リール40Cの図柄番号9の図柄「7」が中段ラインLに位置しているときに、中ストップスイッチ37Cの停止操作が受け付けられると、3コマ滑って図柄番号11の図柄「スイカ」が中段ラインLに停止されることを示す(図7(c)参照)。
また、右リール40Rの図柄番号9の図柄「7」が中段ラインLに位置しているときに、右ストップスイッチ37Rの停止操作が受け付けられると、3コマ滑って図柄番号11の図柄「スイカ」が中段ラインLに停止されることを示す(図7(d)参照)。
<擬似役停止テーブルの説明>
擬似役停止テーブルは、ストップスイッチ37が操作されたときのリール40の図柄番号に応じたリール40の擬似停止位置に関する情報を定めたものであり、後述する擬似役に応じて対応する擬似役停止テーブルが選択される。より具体的には、ストップスイッチ37が操作された時点のリール40の図柄番号に応じて、リール40の図柄位置から移動可能な最大移動可能図柄数(最大スベリコマ数、21コマ)の範囲におけるいずれの位置でリール40を停止させるかを定めたものである。
図8は、擬似ボーナス役2(BAR)の擬似停止が決定されたときに選択される擬似役停止テーブルである。図8(a)は、停止操作を受け付けた時点の図柄番号とリール40を停止させるまでの滑りコマ数との対応関係を示す図である。擬似ボーナス役2(BAR)の擬似停止が決定されると、リール40L、40C、40R各々に対応する擬似役停止テーブルが選択される。例えば、右リール40Lの図柄番号9の図柄「7」が中段ラインLに位置しているときに、右ストップスイッチ37Lの停止操作が受け付けられると、9コマ滑って図柄番号17の図柄「BAR」が中段ラインLに停止されることを示す(図8(b)参照)。
同様に、中リール40Cの図柄番号9の図柄「7」が中段ラインLに位置しているときに、中ストップスイッチ37Cの停止操作が受け付けられると、8コマ滑って図柄番号11の図柄「BAR」が中段ラインLに停止されることを示す(図8(c)参照)。
また、左リール40Rの図柄番号9の図柄「7」が中段ラインLに位置しているときに、左ストップスイッチ37Rの停止操作が受け付けられると、9コマ滑って図柄番号18の図柄「BAR」が中段ラインLに停止されることを示す(図8(d)参照)。
<擬似遊技演出の説明>
図3に戻り、リール制御手段120は、非内部中または内部中の単位遊技において、擬似遊技の開始が決定されるとスタートスイッチ36の操作によって、リール40L,40C,40Rを回転させ、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作に応じて対応するリールの回転を停止させる、擬似遊技演出(フリーズ演出)を行う。なお、擬似遊技演出中は、入賞判定(入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せが何らかの役に対応しているか否かの判定)を行わない、または、入賞判定を行う場合であっても、何らの役が入賞しても、その入賞を無効として扱う。このため、擬似遊技演出中に停止表示された図柄組合せが、たとえ何らかの役に対応する図柄組合せと一致していたとしても、その役が入賞したことによる特典が遊技者に付与されることはない。
<擬似遊技制御手段の説明>
擬似遊技制御手段130は、擬似遊技演出を行うとき、次にどのような擬似遊技演出を行うか、および、擬似遊技演出を継続するか否かの決定も行う。
<擬似役抽選手段の説明>
擬似役抽選手段135は、後述する擬似遊技演出2中に抽選される擬似役の抽選を行う。なお、擬似役は、役(本役)とは異なる役であって、1の単位遊技内において決定される役であり、役(本役)の抽選に影響を与えず、また役(本役)に基づく停止可能な遊技結果(図柄組み合わせ)に影響を与えない役である。そして、擬似役は、主制御回路100により、例えば、役(本役)とは独立した乱数抽選、または役(本役)の抽選結果に基づき決定される。また、擬似役の決定方法は、演出やAT等の抽選で用いられる従来から知られている決定方法が適用可能である。
また、役(本役)を停止表示させるときには、最大滑りコマ数が4の通常停止テーブルを用いて停止制御を行い、擬似役を擬似停止表示させるときには、最大滑りコマ数の制限のない擬似役停止テーブルを用いて擬似停止制御を行う。
図4(b)は、擬似役に対応する図柄組合せを説明するための図である。擬似ボーナス役1が擬似停止表示されることが決定されると、入賞ラインL上に「7−7−7」の図柄組合せが擬似停止表示される。擬似ボーナス役1が擬似停止表示されると、外部集中端子基板84から後述するサブBB1(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。
擬似ボーナス役2が擬似停止表示されることが決定されると、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」の図柄組合せが擬似停止表示される。擬似ボーナス役2が擬似停止表示されると、外部集中端子基板84からサブRB(AT)実行信号またはサブBB(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。
擬似再遊技役が擬似停止表示されることが決定されると、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の図柄組合せが擬似停止表示される。擬似スイカ役が擬似停止表示されることが決定されると、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄組合せが擬似停止表示される。擬似スイカ役が擬似停止表示されると、5ゲーム後に擬似チェリー役を強制的に擬似表示する。
擬似チェリー役が擬似停止表示されることが決定されると、入賞ラインL上に「チェリー−チェリー−チェリー」の図柄組合せが擬似停止表示される。擬似チェリー役が擬似停止表示されると、後述する擬似遊技状態が移行される。
<擬似遊技演出開始条件の説明>
擬似遊技制御手段130は、非内部中または内部中の単位遊技において、擬似遊技演出を開始させるか否かの決定を行う。図9(a)は、擬似遊技演出の開始条件1の内容を示す図である。開始条件1では、擬似遊技制御手段130は、所定の乱数抽選に基づき擬似遊技演出を後述する擬似遊技状態A、擬似遊技状態B、擬似遊技状態Cで開始することを、各々1/216の確率で決定し、合計1/72の確率で擬似遊技演出の開始を決定する。後述するように、擬似遊技状態A、擬似遊技状態B、擬似遊技状態C、通常遊技(非擬似遊技状態)間の移行は、リール40が回転開始してから最初に停止操作されるストップスイッチ37の種類に基づき決定される。
なお、擬似遊技演出の開始の決定は、乱数抽選に限らず、擬似遊技状態A、擬似遊技状態B、擬似遊技状態C、各々に対して毎ゲーム操作順序(6選択)を設定し、3回連続で操作順序を正解した場合(各々1/216の確率)に擬似遊技演出の開始を決定するようにしてもよい。
図9(b)は、擬似遊技演出の開始条件2の内容を示す図である。開始条件2では、擬似遊技制御手段130は、所定の乱数抽選に基づき擬似遊技演出を後述する擬似遊技状態A、擬似遊技状態B、擬似遊技状態Cで開始することを、各々1/6の確率で決定し、合計1/2の確率で擬似遊技演出の開始を決定する。また、副制御回路200は、後述する擬似遊技状態終了決定手段230を備え、擬似遊技状態終了決定手段230は、擬似遊技制御手段130によって擬似遊技演出の開始が決定された状態で所定の遊技状態にあるときには、100%の確率で擬似遊技演出の継続を決定する。所定の遊技状態は、サブボーナス(AT)の実行が決定された状態等であり、このとき擬似遊技演出によって「BAR」図柄揃いまたは「7」図柄揃いを擬似停止表示してAT当選の報知が行われる。そして、「BAR」図柄揃いまたは「7」図柄揃いが擬似停止表示されることによって副制御回路200は、副制御回路200の状態をAT状態に制御する。または、所定の遊技状態は、AT実行中であり外部出力信号(サブボーナス(AT)実行)を出力すべき状態等であり、擬似遊技演出を是非行いたい遊技状態である。
また、擬似遊技状態終了決定手段230は、所定の遊技状態にないときには、所定の乱数抽選に基づき擬似遊技演出を後述する擬似遊技状態A、擬似遊技状態B、擬似遊技状態Cで開始することを、各々1/36の確率で決定する。よって、所定の遊技状態にないときには、合計1/72の確率で擬似遊技演出が開始される。開始条件2では、副制御回路200により擬似遊技演出の実質的な開始を決定できるため、擬似遊技演出を実行したいときに確実に擬似遊技演出を実行することができる。
具体的には、擬似遊技状態Aに当選したときには、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示し擬似遊技状態が継続するように、副制御回路200は、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(図10(a)参照)。
具体的には、擬似遊技状態Bに当選したときには、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示し擬似遊技状態が継続するように、副制御回路200は、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(図10(b)参照)。
具体的には、擬似遊技状態Cに当選したときには、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示し擬似遊技状態が継続するように、副制御回路200は、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(図10(c)参照)。
なお、擬似遊技制御手段130は、1/2の確率で擬似遊技演出の開始を決定したが100%の確率で擬似遊技演出の開始を決定してもよい。このとき、主制御回路100は、100%の確率で擬似遊技演出の開始を決定し、副制御回路200は100%の確率で擬似遊技演出の継続を決定することにより、擬似遊技演出を実行したいときに100%の確率で擬似遊技演出を実行することが可能になる。
図9(c)は、擬似遊技演出の開始条件3の内容を示す図である。開始条件3では、擬似遊技制御手段130は、所定の乱数抽選に基づき擬似遊技演出を後述する擬似遊技状態D、擬似遊技状態E、擬似遊技状態Fで開始することを、各々1/216の確率で決定し、合計1/72の確率で擬似遊技演出の開始を決定する。後述するように、擬似遊技状態D、擬似遊技状態E、擬似遊技状態F、通常遊技(非擬似遊技状態)間の移行は、抽選された擬似役に基づき決定される。また、擬似遊技制御手段130のみにより擬似遊技演出の開始を決定するのではなく、開始条件2と同様の方法で擬似遊技制御手段130と擬似遊技状態終了決定手段230とにより擬似遊技演出の開始を決定してもよい。
なお、スロットマシン10は、開始条件1、2、3のいずれか一つの開始条件により擬似遊技演出の開始を決定することが想定されているが、開始条件1、2、3を選択的に使用できるように制御プログラムを構成し、状態に応じていずれか一つの開始条件により擬似遊技演出の開始を決定するようにしてもよい。また、擬似遊技演出は、1以上の擬似遊技状態から構成されており、擬似遊技演出には、最初に停止操作するストップスイッチ37の種類に応じて、擬似遊技状態が移行する擬似遊技演出1と、抽選された擬似役に応じて擬似遊技状態が移行する擬似遊技演出2と、がある。
<擬似遊技演出1中の擬似遊技状態>
擬似遊技演出1では、3種類の擬似遊技状態が行われ、各擬似遊技状態には、固有の擬似遊技演出番号PD(=A〜C)が付与されている。なお、擬似遊技演出が行われていない初期状態においては、擬似遊技演出番号PDの値が「0」とされる。
次に、図10を参照して擬似遊技状態A〜Cの内容について説明する。ここで、図10(a)は擬似遊技状態Aの内容を、(b)は擬似遊技状態Bの内容を、(c)は擬似遊技状態Cの内容を、各々示している。擬似遊技状態A〜Cでは、最初に停止操作するストップスイッチ37の種類に応じて、通常停止または擬似停止が実行される。擬似停止(以下擬似停止表示ともいう)とは、擬似遊技演出中に、リール40が500ms以内の停止時間で一時停止した第1の停止位置と、500ms以内の停止時間で一時停止した第1の停止位置と異なる第2の停止位置との間を、揺動している停止状態である。第1の停止位置と第2の停止位置との間の角度は、リール中心において1/336度(1図柄の1/16の距離に相当)であることが望ましい。このように、擬似停止の揺動は微小であるため、遊技者が通常停止と擬似停止との区別をすることは困難となっている。なお、擬似停止は、上述した第1の停止位置と第2の停止位置との間の揺動に限らず、3箇所以上の位置間を揺動する停止状態としてもよい。
以下、役抽選手段110により抽選された役(以下本役ともいう)は、小役2(スイカ)であるものとして説明する。なお、以下説明する形態は、便宜上、小役2(スイカ)が抽選されたものとするが、小役2(スイカ)が抽選された場合に限らず、小役1(ベル)、小役3、ハズレ等全ての役が抽選された場合にも同様の処理が行われる。
まず、擬似遊技状態Aにおいては、図10(a)に示す様に、遊技者が左ストップスイッチ37Lを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」(小役2(スイカ))の図柄組合せを通常停止制御により通常停止表示させる。このとき、左ストップスイッチ37Lが操作されたとき、擬似遊技状態Aが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行する。そして、第2停止以降も、通常停止制御が行われる。
遊技者が中ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示させる。そして、擬似遊技制御手段130は、擬似遊技演出番号PDの値「A」を「B」に変更し、その結果、擬似遊技状態は擬似遊技状態Bに移行される。
また、遊技者が右ストップスイッチ37Rを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せを擬似停止表示させる。そして、擬似遊技制御手段130は、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると遊技状態を通常遊技(非擬似遊技状態)に移行させる。そして、擬似ボーナス役2の図柄組合せが擬似停止表示されると、外部集中端子基板84から後述するサブRB(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。
擬似遊技状態Bにおいては、図10(b)に示す様に、遊技者が中ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」(小役2(スイカ))の図柄組合せを通常停止表示させる。遊技者が左ストップスイッチ37Lを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「7−7−7」(擬似ボーナス役1)の図柄組合せを擬似停止表示させる。そして、擬似遊技制御手段130は、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると遊技状態を通常遊技(非擬似遊技状態)に移行させる。そして、擬似ボーナス役1の図柄組合せが擬似停止表示されると、後述する外部集中端子基板84から後述するサブBB1(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。
遊技者が右ストップスイッチ37Rを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示させる。そして、擬似遊技制御手段130は、擬似遊技演出番号PDの値「B」を「C」に変更し、その結果、擬似遊技状態は擬似遊技状態Cに移行される。
擬似遊技状態Cにおいては、図10(c)に示す様に、遊技者が右ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」(小役2(スイカ))の図柄組合せを通常停止表示させる。遊技者が中ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せを擬似停止表示させる。そして、擬似遊技制御手段130は、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると遊技状態を通常遊技(非擬似遊技状態)に移行させる。そして、擬似ボーナス役2の図柄組合せが擬似停止表示されると、後述する外部集中端子基板84からサブRB(AT)実行信号ではなくサブBB2(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。
遊技者が左ストップスイッチ37Lを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示させる。そして、擬似遊技制御手段130は、擬似遊技演出番号PDの値「C」を「A」に変更し、その結果、擬似遊技状態は擬似遊技状態Aに移行される。
副制御回路200によって決定されるサブボーナス(AT)には、サブRB、サブBB1、サブBB2があり、サブRB実行信号は擬似遊技状態Aにおいて、サブBB1実行信号は擬似遊技状態Bにおいて、サブBB2実行信号は擬似遊技状態Cにおいてのみ出力される。このため、副制御回路200は、サブボーナス(AT)の実行が決定されたときに、決定されたサブボーナス実行信号を出力可能な擬似遊技状態に移行するように、操作順序の報知を行う。
例えば、擬似遊技状態Cが当選し、サブRBの実行が決定されたときには、擬似遊技状態Cから擬似遊技状態Aに移行し、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されるように報知を行う。具体的には、擬似遊技状態Cにおいては、擬似再遊技役が擬似停止して擬似遊技状態が擬似遊技状態Aに移行するように左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。そして、擬似遊技状態Aにおいては、擬似ボーナス役2が擬似停止してサブRB実行信号が出力されるように右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。
なお、上述の場合、1の擬似遊技状態に対して、1のサブボーナス実行信号が対応しているが、1の擬似遊技状態に対して、複数のサブボーナス実行信号が対応するように擬似遊技状態を構成してもよい。具体的には、擬似遊技状態Aにおいて、遊技者が中ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「7−7−7」(擬似ボーナス役1)の図柄組合せを擬似停止表示させサブBB1実行信号が出力されるようにし、右ストップスイッチ37Rを最初に操作した場合、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せを擬似停止表示させサブRB実行信号が出力されるようにしてもよい。
図11は、擬似遊技演出1の擬似遊技状態の遷移を示す図である。擬似遊技状態Aにおいて、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示させると、擬似遊技状態は擬似遊技状態Bに移行される。擬似遊技状態Bにおいて、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示させると、擬似遊技状態は擬似遊技状態Cに移行され、擬似遊技状態Cにおいて、入賞ラインL上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」(擬似再遊技役)の図柄組合せを擬似停止表示させると、擬似遊技状態は擬似遊技状態Aに移行される。
擬似遊技状態Aにおいて、左ストップスイッチ37Lが最初に操作されたとき、または、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されたとき、擬似遊技状態Aが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行される。擬似遊技状態Bにおいて、中ストップスイッチ37Cが最初に操作されたとき、または、入賞ラインL上に「7−7−7」(擬似ボーナス役1)の図柄組合せが擬似停止表示されたとき、擬似遊技状態Bが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行される。擬似遊技状態Cにおいて、右ストップスイッチ37Rが最初に操作されたとき、または、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されたとき、擬似遊技状態Cが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行される。
<擬似遊技演出2中の擬似遊技状態>
擬似遊技演出2中は、擬似遊技状態が4種類存在しており、各擬似遊技状態には、固有の擬似遊技演出番号PD(=D〜G)が付与されている。擬似遊技演出2中は、擬似役が抽選され、当選した擬似役に応じて擬似遊技状態の移行が決定される。なお、擬似遊技演出が行われていない初期状態においては、擬似遊技演出番号PDの値が「0」とされる。
次に、図12、13を参照して擬似遊技状態D〜Gの内容について説明する。ここで、図12(a)は擬似遊技状態Dの内容を、(b)は擬似遊技状態Eの内容を、(c)は擬似遊技状態Fの内容を、図13は擬似遊技状態Gの内容を、各々示している。擬似遊技状態D〜Gでは、最初に停止操作するストップスイッチ37の種類に応じて、通常停止または擬似停止が実行される。
以下、役抽選手段110により抽選された役(以下本役ともいう)は、小役2(スイカ)であるものとして説明する。まず、擬似遊技状態Dにおいては、図12(a)に示す様に、遊技者が左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」(小役2(スイカ))の図柄組合せを通常停止表示させる。このとき、左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cが操作されたとき、擬似遊技状態Dが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行する。そして、第2停止からは、通常停止制御が行われる。また、遊技者が右ストップスイッチ37Rを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、当選した擬似役に対応する図柄組合せを入賞ラインL上に擬似停止表示させる。
そして、擬似遊技制御手段130は、擬似ボーナス役2が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると遊技状態を通常遊技(非擬似遊技状態)に移行させる。そして、擬似ボーナス役2の図柄組合せが擬似停止表示されると、外部集中端子基板84からサブRB(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。擬似再遊技役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、擬似スイカ役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると擬似遊技状態は擬似遊技状態Dに維持される。そして、擬似チェリー役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後擬似遊技演出番号PDの値「D」を「F」に仮設定し、スタートスイッチ36が操作されると仮設定した擬似遊技演出番号PDの値「F」を本設定し、擬似遊技状態は擬似遊技状態Fに移行される。
擬似遊技状態Eにおいては、図12(b)に示す様に、遊技者が左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」(小役2(スイカ))の図柄組合せを通常停止表示させる。このとき、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rが操作されたとき、擬似遊技状態Eが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行する。そして、第2停止からは、通常停止制御が行われる。また、遊技者が中ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、当選した擬似役に対応する図柄組合せを入賞ラインL上に擬似停止表示させる。
そして、擬似遊技制御手段130は、擬似ボーナス役1が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると遊技状態を通常遊技(非擬似遊技状態)に移行させる。そして、擬似ボーナス役1の図柄組合せが擬似停止表示されると、外部集中端子基板84からサブBB1(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。擬似再遊技役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、擬似スイカ役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると擬似遊技状態は擬似遊技状態Eに維持される。そして、擬似チェリー役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後擬似遊技演出番号PDの値「E」を「F」に仮設定し、スタートスイッチ36が操作されると仮設定した擬似遊技演出番号PDの値「F」を本設定し、擬似遊技状態は擬似遊技状態Fに移行される。
擬似遊技状態Fにおいては、図12(c)に示す様に、遊技者が中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」(小役2(スイカ))の図柄組合せを通常停止表示させる。このとき、中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rが操作されたとき、擬似遊技状態Fが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行する。そして、第2停止からは、通常停止制御が行われる。また、遊技者が左ストップスイッチ37Lを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、当選した擬似役に対応する図柄組合せを入賞ラインL上に擬似停止表示させる。
そして、擬似遊技制御手段130は、擬似ボーナス役2が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると遊技状態を通常遊技(非擬似遊技状態)に移行させる。そして、擬似ボーナス役2の図柄組合せが擬似停止表示されると、外部集中端子基板84からサブBB2(AT)実行信号を遊技情報表示装置やホールコンピュータ等に出力する。擬似再遊技役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、擬似スイカ役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、擬似チェリー役が当選し対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されたとき、第3停止後、スタートスイッチ36が操作されると擬似遊技状態は擬似遊技状態Fに維持される。なお、擬似役を擬似停止するときには、前述した擬似役停止テーブルが使用される。
擬似遊技状態Gにおいては、図13に示す様に、遊技者が左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、入賞ラインL上に「スイカ−スイカ−スイカ」(小役2(スイカ))の図柄組合せを通常停止表示させる。このとき、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rが操作されたとき、擬似遊技状態Gが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行する。そして、第2停止からは、通常停止制御が行われる。また、遊技者が中ストップスイッチ37Cを最初に操作した場合、擬似遊技制御手段130は、擬似チェリー役に対応する図柄組合せを入賞ラインL上に擬似停止表示させる。
擬似遊技状態Gは、擬似遊技演出2中に擬似スイカ役に対応する図柄組合せが入賞ラインL上に擬似停止表示されると、擬似スイカ役の擬似停止表示から5ゲーム後に、優先的に移行される擬似遊技状態である。具体的には、例えば、擬似遊技状態D中に擬似スイカ役が擬似停止表示され、擬似遊技状態Dが5ゲーム継続したときには、5ゲーム後に、擬似遊技状態Dと擬似遊技状態Gとのいずれかを実行することを想定できるが、このとき、擬似遊技状態は擬似遊技状態Dから擬似遊技状態Gに優先して移行される。
副制御回路200によって決定されるサブボーナス(AT)には、サブRB、サブBB1、サブBB2があり、サブRB実行信号は擬似遊技状態Dにおいて擬似ボーナス役1、サブBB1実行信号は擬似遊技状態Eにおいて擬似ボーナス役2、サブBB2実行信号は擬似遊技状態Fにおいて擬似ボーナス役1に当選したときのみ出力される。
なお、上記の場合、1の擬似遊技状態に対して、1のサブボーナス実行信号が対応しているが、1の擬似遊技状態に対して、複数のサブボーナス実行信号が対応するように擬似遊技状態を構成してもよい。
図14は、擬似遊技演出2の擬似遊技状態の遷移を示す図である。擬似遊技状態Dにおいて、入賞ラインL上に「チェリー−チェリー−チェリー」(擬似チェリー役)の図柄組合せを擬似停止表示されると、擬似遊技状態は擬似遊技状態Fに移行される。擬似遊技状態Eおよび擬似遊技状態Gにおいて、入賞ラインL上に「チェリー−チェリー−チェリー」(擬似チェリー役)の図柄組合せを擬似停止表示させると、擬似遊技状態は擬似遊技状態Fに移行される。
擬似遊技状態Dにおいて、左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cが最初に操作されたとき、または、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されたとき、擬似遊技状態Dが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行される。擬似遊技状態Eにおいて、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rが最初に操作されたとき、または、入賞ラインL上に「7−7−7」(擬似ボーナス役1)の図柄組合せが擬似停止表示されたとき、擬似遊技状態Eが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行される。擬似遊技状態Fにおいて、中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rが最初に操作されたとき、または、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されたとき、擬似遊技状態Fが終了し、通常遊技(非擬似遊技状態)に遊技状態が移行される。
<入賞判定手段の説明>
図3に戻り、入賞判定手段140は、遊技状態制御手段142を有し、リール40L,40C,40Rがすべて停止すると、入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せが、何らかの役に対応するか否か(すなわち、何らかの役が入賞したか否か)を判定する。また、その判定結果に基づいて、遊技状態制御手段142に遊技状態の移行制御を行わせる。ここで、入賞判定手段140は、入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せを直接認識しなくともよく、各リールにおいて、予め定められた位置(例えば、各リールの下段Uや、各リールの表示窓22の枠上など)の図柄を認識することで、間接的に入賞ラインL上に停止表示された図柄組合せを判断しても良い。また、入賞判定後に、小役または再遊技役の当選状態(MB役の当選状態を除く)を非当選状態にし、当選していたMB役が入賞したときに、MB役の当選状態を非当選状態にする。
遊技状態制御手段142は、図6の遷移図に示すように、遊技状態が「非内部中」(「非RT」中)のときにMB役が当選すると、遊技状態を「内部中」(「RT」中)に移行させる。また、「内部中」にMB役が入賞すると、遊技状態を「MB遊技」中に移行させる。さらに、MB遊技の終了条件が成立したか否かを判断し、成立したと判断したときは、遊技状態を「非内部中」に移行させる。
<入賞処理手段の説明>
入賞処理手段150は、入賞判定手段140によりいずれかの小役が入賞したと判定されると、図3に示すホッパー駆動回路80によってスロットマシン10の内部に設けられているメダル払出装置82を駆動して、入賞した小役に対応する枚数のメダルを払い出すための制御を行う。すなわち、メダル払出装置82が、1枚ずつメダルを払い出すたびに出力する払出信号を計数し、入賞した小役に対応する枚数が排出されたと判断すると、メダル払出装置82の駆動を停止する。
<貯留手段の説明>
貯留手段160は、図1に示したメダル投入口32から投入されたメダルを最大で50枚まで貯留する。すなわち、単位遊技の終了後、メダル投入口32からメダルが投入されたメダルのうち、規定枚数を越えた分のメダルを貯留し、現在貯留しているメダルの枚数を、クレジット数表示器27に表示する。なお、貯留されているメダルの枚数が50枚になっているときに、メダル投入口32にメダルが投入されると、投入されたメダルはそのままメダル排出口60から排出される。また、メダルの投入受付期間中に精算スイッチ38が操作されると、ホッパー駆動回路80によってメダル払出装置82を駆動して、貯留していたメダルをメダル排出口60から排出させる。
また、再遊技役の成立後、スタートスイッチ36が操作されるまでの期間に、メダルが投入されると、投入されたメダルは貯留手段160に貯留され、精算スイッチ38が操作されると、貯留していたメダルはメダル排出口60から排出される。
<外部信号出力手段の説明>
外部信号出力手段170は、前述したIN信号、OUT信号、MB発生信号、RP発生信号、異常発生信号、スタート信号、および、サブボーナス(AT)実行信号を、外部集中端子基板84へ出力する。これらの各信号は、外部集中端子基板84で1つのコネクタにまとめられ、当該コネクタを介して、前述した遊技情報表示装置やホールコンピュータなどと接続される。また、サブボーナス(AT)実行信号には、サブRB実行信号、サブBB1実行信号、サブBB2実行信号がある。そして、各信号は、それぞれ外部集中端子基板84の対応する出力ピン(出力端子)から別の信号として出力される。
≪副制御回路の説明≫
<副制御回路およびその周辺のハードウェア構成>
副制御回路200は、CPU、ROM、RAM、音声や画像を生成するための各種専用IC、および、主制御回路100や演出報知手段500と情報の授受を行うためのインターフェイス回路などによって構成されている。副制御回路200は、主制御回路100の他に、演出報知手段500と電気的に接続されている。演出報知手段500は、図1に示した表示装置70および上部演出ランプ72と、スロットマシン10の下方内部に設けられたスピーカ64L,64Rと、を含んで構成されている。
<副制御回路の機能ブロック>
次に、副制御回路200の機能ブロックについて説明する。副制御回路200は、主に演出制御手段210と、報知遊技制御手段220と、擬似遊技状態終了決定手段230と、からなっている。
<演出制御手段の説明>
演出制御手段210は、演出データ記憶手段212と、演出抽選手段214とを有し、演出報知手段500において、単位遊技中に実行される演出を制御する。演出データ記憶手段212は、演出データとして、各種演出を実行するための、画像(動画または静止画)データ、音声、楽音及び効果音データ、上部演出ランプ72の点滅パターンデータ等を記憶している。演出抽選手段214は、主制御回路100から送信される役抽選の結果および遊技状態に応じて、実行する演出の内容を抽選によって決定する。そして、演出制御手段210は、演出抽選手段214によって決定された演出内容に対応する画像(動画または静止画)データ、効果音または楽音データ、点滅パターンデータに基づく各種制御信号を生成し、演出報知手段500へ出力する。
<報知遊技制御手段の説明>
報知遊技制御手段220は、報知期間制御手段222と、操作態様報知手段224と、特典付与手段226とを有し、通常遊技中において、より多くのメダルが獲得可能な遊技者にとって有利な遊技状態となるAT遊技(サブボーナス)の制御を行う。以下、この報知遊技をAT遊技と称する。報知期間制御手段222は、報知遊技の開始および終了を制御する。具体的には、主制御回路100の役抽選手段110による役抽選によって、小役2が当選するとAT抽選を行い、当該AT抽選に当選すると、AT遊技(サブボーナス)を開始させる。AT遊技(サブボーナス)には、サブRBと、サブBB1と、サブBB2とがある。サブRBは、開始してから単位遊技が30回(30ゲーム)行われると終了し、サブBB1およびサブBB2は、開始してから単位遊技が50回(50ゲーム)行われると終了する。
操作態様報知手段224は、報知期間制御手段222によってサブボーナスが開始されると、主制御回路100の役抽選手段110による役抽選で、複合A〜Cが当選した時に、小役1が入賞する操作順序を遊技者に報知する。また、擬似遊技演出中には、擬似遊技演出が終了する操作順序、または擬似遊技演出が継続する操作順序を報知する。この操作順序の報知は、表示装置70に表示される画像や、スピーカ64L,64Rから出力される音声によって行われるが、その他にも、従来と同様の報知手段および報知方法による操作態様の報知が可能である。
特典付与手段226は、主制御回路100から受信した情報に基づいて、擬似遊技演出中に停止表示された図柄組合せに応じて遊技者に特典を付与する。例えば、擬似遊技演出において、入賞ラインL上に所定の図柄組合せが停止表示されたことが主制御回路100から送信されてきた場合は、サブボーナス中で無ければ、擬似遊技演出が終了して通常遊技が再開されたときに、報知遊技制御手段220にサブボーナスを開始させてもよい。また、サブボーナス中であれば、例えば、上乗せ抽選を行い、当選した場合は、報知遊技制御手段220に、サブボーナスの残りゲーム数に30ゲームを上乗せさせてもよい。
なお、擬似遊技演出中において、例えば、主制御回路100から図15に示した各リールの対応するリール停止受付コマンドを送信するようにしておき、副制御回路200側において、受信したリール停止受付コマンドに含まれた情報に基づいて、入賞ラインL上に停止表示される図柄組合せを判断するようにしてもよい。
また、全てのリールが停止したときに、擬似停止表示された図柄組合せ(全ての擬似停止出目)を副制御回路200に送信するようにしてもよい。
<ペナルティの説明>
副制御回路200は、擬似遊技演出中に報知された操作順序に従って擬似遊技が行われなかったときには、ペナルティを与える。具体的なペナルティとしては、例えば、操作順序に従わなかった遊技から所定ゲーム間、操作順序の報知が行われなくなる。また、所定ゲーム間、サブボーナスの抽選が行われなくなるようにしてもよい。また、操作順序の報知を行うが、擬似遊技演出を終了させる操作順序を報知するようにしてもよい。
<擬似遊技状態終了決定手段の説明>
擬似遊技状態終了決定手段230は、前述した擬似遊技演出の開始条件2において擬似遊技制御手段130によって擬似遊技演出の開始が決定された状態で、例えばサブボーナスの実行が決定された状態にあるときには、100%の確率で擬似遊技演出の継続を決定する。また、擬似遊技状態終了決定手段230は、必ずしも擬似遊技演出を行う必要性のないときには、所定の乱数抽選に基づき擬似遊技演出の継続を1/36の確率で決定する。
≪主制御回路から副制御回路へ送信される情報の説明≫
次に図15を参照して、1回の単位遊技中に主制御回路100から副制御回路200へ送信される主な情報について説明する。主制御回路100から副制御回路200へ送信される情報は、コマンドという形態で送信される。1つのコマンドは、コマンドの種類を識別するための識別情報と、そのコマンドによって送信する情報の内容を示す送信情報とによって構成されている。副制御回路200は、主制御回路100から受信したコマンドの種類およびコマンドと共に送られて来た情報に基づいて、単位遊技の進行について認識し得るとともに、各種演出に関する処理を行う。
なお、図15に示すコマンドの一覧は、1回の単位遊技が行われるごとに副制御回路200へ送信される主立った情報を示しているが、擬似遊技演出中においても、例えば各種スイッチの操作が行われたときや、リールの回転開始時または停止時などに、通常遊技中と同様のコマンドが送信されるようにしてもよい。また、図15に示すコマンド以外にも、擬似遊技演出中に、副制御回路200において演出や報知に関する制御を行わせる場合は、必要な情報を適宜送信するようにしても良い。
(主なコマンドの内容)
以下に、図15に示す各種コマンドの内容について説明する。
(1)設定値指定コマンド
新たな単位遊技の処理を開始する時に、現在、スロットマシン10にセットされている「設定」の値(設定1〜6のいずれか。図5参照)を送信するためのコマンドである。ここで、「新たな単位遊技の処理を開始する時」とは、後述する単位遊技終了コマンドの送信直後の状態をいう。
(2)遊技状態コマンド
上述した設定値指定コマンドに続いて送信されるコマンドであり、次に行われる単位遊技が、MB遊技、再遊技、または、それらのいずれでもない遊技の、いずれであるかを示す情報を送信する。
(3)RT状態コマンド
上述した遊技状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、現在のRT状態が「非RT」中であるか、「RT」中であるかを示す情報を送信する。
(4)MB獲得可能枚数コマンド
MB遊技中のときに、上述したRT状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、MB遊技の終了条件が成立するまでに獲得することができる残りのメダル枚数を示す情報を送信する。
(5)メダル投入コマンド
ベットスイッチ34,35が操作されたとき、または、メダル投入口32にメダルが投入されたときに、投入されたメダルの枚数を送信するためのコマンドである。ここで、1−ベットスイッチ34が操作されたときは、自動メダル投入(1)コマンドが送信される。また、最大ベットスイッチ35が操作されたときは、MB遊技中は自動メダル投入(2)コマンドが、MB遊技中でなければ自動メダル投入(3)コマンドが送信される。さらに、メダル投入口32にメダルが投入されるごとに、手動メダル投入コマンドが送信される。
(6)スタートスイッチ受付コマンド
スタートスイッチ36の操作が有効なときに、スタートスイッチ36が操作されると送信されるコマンドであり、スタートスイッチ36が操作されたときに投入されていたメダル枚数(2枚または3枚)の値を送信する。
(7)役抽選結果1コマンド
スタートスイッチ36が操作されたことによって役抽選が行われると送信されるコマンドであり、役抽選の結果を示す情報を送信する。ここでは、役抽選によって当選とされた抽選対象(但しMB役を除く)が送信される。すなわち、「再遊技役」、「小役2」、「複合A」、「複合B」または「複合C」のいずれかが送信される。また、役抽選の結果いずれの抽選対象も決定されなかった場合(「非RT」中に起こり得る)は、「ハズレ」を示す情報が送信される。さらに、MB遊技中は、役抽選とは無関係に全ての小役が当選とされるため、「全小役当選」を示す情報が送信される。
(8)役抽選結果2コマンド
役抽選結果1コマンドに続いて送信されるコマンドであり、MB役が当選している状態になっているか否かを送信する。ここで、内部中は単位遊技が行われる毎に、MB役が当選していることが送信される。
(9)回転待機終了コマンド
役抽選結果2コマンドの送信後、前回の単位遊技でスタートスイッチ36が操作されてから4.1秒が経過すると、送信されるコマンドである。なお、役抽選結果2コマンドを送信したときに、既に4.1秒が経過していたときは、直ちに回転待機終了コマンドが送信される。
(10)回転開始コマンド
回転待機終了コマンドに続いて送信されるコマンドであり、左リール40Lが回転を開始したときに左リール回転開始コマンドが送信され、中リール40Cが回転を開始したときに中リール回転開始コマンドが送信され,右リール40Rが回転を開始したときに右リール回転開始コマンドが送信される。
(11)リール停止受付コマンド
回転中のリールに対応するストップスイッチが操作されると、操作されたストップスイッチに応じて、左リール停止受付コマンド、中リール停止受付コマンド、または、右リール停止受付コマンドが送信される。また、各リール停止受付コマンドが送信される際に、併せて、対応するリールに対する停止制御について、入賞ラインL上に停止させる予定の図柄番号(以下、停止図柄番号という。)を示す情報と、滑りコマ数を示す情報とが送信される。
(12)リール停止コマンド
送信されたリール停止受付コマンドに対応するリールが、回転を停止したときに送信されるコマンドである。
(13)作動図柄コマンド
全リールの回転が停止し、入賞判定が行われると送信されるコマンドであり、入賞判定の結果、入賞した役を示す情報を送信する。また、入賞した役がなかった場合は、その旨を示す情報が送信される。
(14)メダル払出開始コマンド
作動図柄コマンドに続いて送信されるコマンドであり、小役が入賞した場合は、そのときの遊技状態(MB遊技中か否か)に応じた払出枚数を示す情報を送信する。また、MB役もしくは再遊技役が入賞したとき、または、いずれの役も入賞しなかったときは、払出枚数が0枚であることを示す情報を送信する。
(15)メダル払出終了コマンド
単位遊技の結果、小役が入賞したことによってメダルが払い出され、当該メダルの払い出しが終了したときに送信されるコマンドである。
(16)MB遊技終了コマンド
MB遊技中にメダル払出終了コマンドが送信された後に送信されるコマンドであり、小役が入賞したことによりメダルが払い出された結果、MB遊技の終了条件が満たされたときに送信されるコマンドである。
(17)単位遊技終了コマンド
1回の単位遊技で行うべき処理が全て終了したときに送信されるコマンドである。
(18)擬似遊技演出開始決定結果コマンド
前述した役抽選結果2コマンドが送信された後に行われる擬似遊技演出開始決定処理において、図9に示した擬似遊技演出開始の決定結果が送信されるコマンドである。
(19)擬似遊技演出開始コマンド
前述した擬似遊技演出開始決定処理の結果、擬似遊技演出を開始することが決定されたときに送信されるコマンドである。
(20)擬似遊技演出継続コマンド
擬似遊技演出を継続することが決定されたときに送信されるコマンドである。
(21)擬似遊技演出終了コマンド
上述した擬似遊技演出処理において、擬似遊技演出が終了したときに送信されるコマンドである。
≪擬似遊技演出中におけるリールの挙動≫
次に、図16に示すタイミングチャートを参照し、擬似遊技演出中におけるリール4L,40C,40Rの挙動について説明する。ここで、図16においては、スタートスイッチ37およびストップスイッチ37L,37C,37Rのオン/オフ状態を示すとともに、リール4L,40C,40Rの回転速度の変化を示している。また、図16(a)は擬似遊技状態Aにおいて、左ストップスイッチ37Lが第1停止操作された場合の、各リールの挙動を示し、図16(b)は、擬似遊技状態Cにおいて、左ストップスイッチ37Lが第1停止操作された場合の、リールの挙動を示している。
<擬似遊技演出がキャンセルされるとき>
まず、図16(a)に示す様に、擬似遊技演出が行われないときは、規定枚数のメダルが投入された後、スタートスイッチ36が操作されると、役抽選処理および擬似遊技演出開始決定処理を経た後、リール回転制御が行われて、各リールが一斉に回転を開始する。このとき、ストップスイッチ37L,37C,37Rは操作受付状態になっていないため(ボタン部分が)赤く発光している。そして、各リールの回転速度が定速(約80回転/分)に達すると、各ストップスイッチは操作受付状態となり、発光色が赤から青に変化する。
そして、この状態で左ストップスイッチ37Lが第1停止操作されると、左ストップスイッチ37Lの発光色が青から赤へ変化し、役抽選の結果に従って、左リール40Lの停止制御が行われ、190ミリ秒以内にその回転が停止する。以下、中ストップスイッチ37Cが第2停止操作され、右ストップスイッチ37Rが第3停止操作されるごとに、それぞれストップスイッチの発光色が青から赤へ変化すると共に、対応するリールについて、左リール37Lと同様の通常停止制御が行われる。これにより、すべてのリールが停止すると、入賞判定が行われ、小役が入賞したときは、払い出し処理が行われた後、1回の単位遊技が終了する。
そして、次の単位遊技に備えて、主制御回路100から副制御回路200へ、各種コマンドが送信される。その後、遊技者によってメダルが投入されると、ベットスイッチ34,35の操作またはメダル投入口32へのメダル投入に応じた処理が行われ、規定枚数に達すると、スタートスイッチ36が操作されたか否かの判断が行われる。以下、上述した処理が繰り返される。なお、図16(a)に示す2回目の単位遊技では、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序が中→右→左の順番で操作された場合を示している。
<擬似遊技演出が継続されるとき>
次に、図16(b)に示す様に、サブRB(AT)の実行が決定されると、擬似遊技状態は、擬似遊技状態C(PD=C)から擬似遊技状態A(PD=A)に移行される。単位遊技においてスタートスイッチ36が操作されると、役抽選が行われた後、後述する擬似遊技演出開始決定処理が行われ、擬似遊技演出の開始が決定されると後述する擬似遊技演出制御処理が行われる。そして、擬似遊技演出状態Cにおける擬似遊技演出制御処理が開始される。
そして、全リールの回転が開始され、各リールの回転速度が約80回転/分に到達すると、一定の回転速度となって、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作の受付状態になり、発光色が赤から青へ変化する。この状態でまず左ストップスイッチ37Lが操作されると、左ストップスイッチ37Lの発光色が青から赤に変化し、左リール40Lにおける「リプレイ」図柄が入賞ラインL上に擬似停止表示される。また、この状態で中リール40Cが小刻みに上下動し(以下、揺れ変動という)、左リール40Lが完全には停止していないことを遊技者に知らせる。
次いで、右ストップスイッチ37Rが第2停止操作されると、右ストップスイッチ37Rの発光色が青から赤に変化して、右リール40Rにおける「リプレイ」図柄が入賞ラインL上に擬似停止表示される。さらに、中ストップスイッチ37Cが第3停止操作されると、中ストップスイッチ37Cの発光色が青から赤に変化して、中リール40Cにおける「リプレイ」図柄が入賞ラインL上に擬似停止表示される。なお、右リール40Rおよび中リール40Cが停止したときは、左リール40Lと同様、揺れ変動が行われる。
そして、擬似遊技演出番号PDが「C」から「A」(擬似遊技演出A)に更新され、スタートスイッチ36の操作を経て、全リールが再び回転させられる。
そして、各リールの回転速度が約80回転/分に達して、ストップスイッチ37L,37C,37Rの発光色が赤から青へ変化し、右ストップスイッチ37Rが第1停止操作されると、右ストップスイッチ37Rの発光色が青から赤に変化するとともに、右リール40Rにおける「BAR」図柄が、揺れ変動を伴って入賞ラインL上に擬似停止表示される。また、第1停止操作が行われたため、再びストップスイッチが操作されたか否かを判断して、次に左ストップスイッチ37Lが第2操作されると、左ストップスイッチ37Lの発光色が青から赤に変化するとともに、左リール40Lにおける「BAR」図柄が、揺れ変動を伴って入賞ラインL上に擬似停止表示される。
また、第2停止操作が行われたため、再びストップスイッチが操作されたか否かを判断して、次に中ストップスイッチ37Cが第3操作されると、中ストップスイッチ37Cの発光色が青から赤に変化するとともに、中リール40Cにおける「BAR」図柄が、揺れ変動を伴って入賞ラインL上に擬似停止表示される。第3停止操作後に、「BAR」図柄が擬似停止表示されると、サブRB実行信号が外部集中端子基板84から出力される。なお、中ストップスイッチ37Cに対する操作は第3停止操作であるため、スタートスイッチ36が操作されると、通常遊技(非擬似遊技状態)へ移行して、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する。そして、擬似遊技演出番号PDが「0」であることから、クリア処理(擬似遊技終了処理)が行われ、擬似遊技演出制御処理が終了する。
このクリア処理(擬似遊技終了処理)では、各リールの揺れ変動が停止し、単位遊技を再開する際に、各リールの回転を開始するまでの遅延時間がランダムに決定される(以下ランダム遅延)。そして、主制御回路100から副制御回路200へ擬似遊技演出終了コマンドが送信され、リール回転制御が行われる。このとき、クリア処理において決定された各リールの遅延時間が経過してから、それぞれのリールが回転を開始する。
そして、全てのリールが定速に達すると、各ストップスイッチ37L,37C,37Rの発光色が赤から青へ変化し、ストップスイッチの操作受付状態となる。
なお、図16(b)に示した例では、擬似遊技演出が終了してから、単位遊技を再開すべくリールの加速を開始するまでのランダム遅延の間、揺れ変動を停止していたが、ランダム遅延中も揺れ変動を継続し、ランダム遅延時間が経過すると、揺れ変動の状態からリールの加速を開始させるようにしてもよい。このとき、揺れ変動の状態から強引にリールを加速させると、ステッピングモータが脱調する虞があるため、次のような補正処理を行うようにしてもよい。例えば、揺れ変動として、定位置(第1の位置)と、定位置より所定ステップ分離れた位置(第2の位置)との間を、一定の周期(以下、揺動周期という)で往復させたとする。この場合、ランダム遅延時間が終了してから揺動周期の一周期分の時間を待機時間とし、この待機時間中において、ステッピングモータが第1の位置にとどまっているときに(第1の位置にとどまるまでは揺れ変動を継続)、リールの加速を開始させる。例えば、ランダム遅延時間が終了したときに、ステッピングモータが第2の位置であったときは、第1の位置へ移動して安定した状態になったときに、リールの加速を開始させるようにする。なお、ステッピングモータが第2の位置にとどまっているときに、リールの加速を開始させてもよいが、常に、第1の位置または第2の位置のいずれか一方から加速が開始するように定めておく。
また、これとは異なる処理として、上述した待機時間中において、第1の位置と第2の位置との間を変動しているときであって、なおかつ、順方向(図1に示した表示窓22内において、図柄が上方から下方へ移動する方向)に向かって変動している最中に、リールの加速を開始するようにしてもよい。このような処理を行うことで、違和感なく、かつ、一時的な停止を伴わずに加速処理を開始することができる。なお、上述した第2の位置は、定位置(第1の位置)よりも上流側(リールの回転方向の逆方向側)に設定してもよいし、下流側(リールの回転方向の順方向側)に設定してもよい。
また、待機時間をランダム遅延時間が終了してから設定したが、ランダム遅延時間が経過する前に待機時間を設定し、擬似遊技演出の終了後であってランダム遅延時間が終了する前に加速を開始するようにしてもよい。
<実施例1>
図17は、擬似遊技演出を意図的にキャンセルする実施形態を説明するための図である。図17における実施例1では、前述した開始条件1によって擬似遊技状態が決定される。まず1ゲーム目の開始時に、3ゲーム継続する連続演出が当選し(図17(a))、連続演出が開始される(図17(c))。そして、2ゲーム目の開始時に、小役2(スイカ)および擬似遊技状態Aが当選したとき、副制御回路200は、擬似遊技演出を終了させるため、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(図17(e))。そして、遊技者が左ストップスイッチ37Lを第1停止操作すると、入賞ラインLに「スイカ」図柄が停止表示される。次に、第2、3停止操作においても入賞ラインLに「スイカ」図柄が停止表示され、本役である小役2(スイカ)が入賞する。
連続演出中に演出が途中で中断されると、連続演出の連続性が損なわれる。そのため連続演出中は連続演出を途中で中断させる擬似遊技演出を実行することは好ましくない。よって、連続演出中に擬似遊技演出が当選した場合には、擬似遊技演出を終了させる操作順序が報知される。このため、擬似遊技演出により、連続演出の連続性が損なわれることを防止できる。なお、擬似遊技演出を終了させる操作順序が報知されるときは、連続演出中に限らず、例えば、何ゲーム以内にリプレイを3回入賞させよというようなミッション中にも適用できる。また、擬似遊技演出を終了させることが好ましい状態の全てに適用可能である。
また、擬似遊技演出を終了させることが好ましい状態として、前述したペナルティ中が考えられる。そして、ボーナス(第1種特別役物または第2種特別役物)を搭載しているスロットマシンにおいては、ボーナスの確定が報知された後の状態が考えられる。
<実施例2>
図18は、擬似遊技演出を意図的に実行する実施形態を説明するための図である。図18における実施例2では、前述した開始条件2によって擬似遊技状態が決定される。また、サブRB(AT)の実行信号の外端出力信号は、擬似遊技状態A中に「BAR」図柄揃いが擬似停止表示されると出力される。図18において、1ゲーム目の開始時に、主制御回路100は、擬似遊技演出の開始(当選)を決定し(図18(c))、副制御回路200は、擬似遊技演出の終了(非当選)を決定している(図18(d))。1ゲーム目には、副制御回路200が擬似遊技演出の終了(非当選)を決定しているので、副制御回路200は、擬似遊技演出を終了させるため、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(図18(e))。そして、遊技者が左ストップスイッチ37Lを第1停止操作すると、入賞ラインLに「スイカ」図柄が停止表示され、第2、3停止操作においても入賞ラインLに「スイカ」図柄が停止表示され、小役2(スイカ)が入賞する。
そして、2ゲーム目の開始時に、小役2(スイカ)、擬似遊技状態CおよびサブRBが当選したとき、副制御回路200は、サブRBの実行信号の外端出力信号を出力するために、擬似遊技演出が継続することを100%の確率で決定する。また、主制御回路100は、50%の確率で擬似遊技演出の開始を決定しているが100%の確率で擬似遊技演出の開始を決定するようにしてもよい。すると、副制御回路200が擬似遊技演出の継続を適宜判断することにより、サブボーナスが当選したゲームにおいて100%の確率で外部出力信号を出力することが可能となる。
そして、副制御回路200は、擬似再遊技役が擬似停止して擬似遊技状態が擬似遊技状態Aに移行するように左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。そして、擬似遊技状態Aにおいては、擬似ボーナス役2が擬似停止してサブRB実行信号が出力されるように右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。主制御回路100は、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されると、サブRB実行信号を外部集中端子基板84から出力する。
<実施例3>
図19は、擬似遊技演出中にサブボーナスが抽選される実施形態を説明するための図である。図19における実施例3では、前述した開始条件3によって擬似遊技状態が決定され、擬似停止表示される擬似役が抽選される。図19において、2ゲーム目の開始時に、小役2(スイカ)、擬似遊技状態Dおよび擬似チェリー役が当選している。副制御回路200は、擬似チェリー役が擬似停止表示されて擬似遊技状態が擬似遊技状態Fに移行するように右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(図12(a)参照)。
そして、擬似遊技状態Fに移行した3ゲーム目の開始時に、擬似ボーナス役2が当選している。次に、副制御回路200は、擬似ボーナス役2が擬似停止表示されるように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。そして、主制御回路100は、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されると、サブBB2実行信号を外部集中端子基板84から出力する。
<実施例4>
図20は、擬似スイカ役が当選してから5ゲーム後に擬似チェリー役が強制的に当選する形態を説明するための図である。図20における実施例4では、前述した開始条件3によって擬似遊技状態が決定され、擬似遊技演出中に擬似停止表示される擬似役が抽選される。擬似遊技演出中に擬似スイカ役が当選するとカウンタ値(COUNT)が6に設定され、カウンタ値(COUNT)が1になると遊技状態が通常遊技(非擬似遊技状態)か擬似遊技演出であるかに関わらず、遊技状態は強制的に擬似遊技状態Gに移行される。擬似遊技状態Gでは、擬似チェリー役が100%の確率で当選し、擬似チェリー役の擬似停止表示後は、サブボーナスが最も当選し易い擬似遊技状態Fに移行する。そのため、遊技者は、擬似スイカ役が当選すると5ゲーム後に、有利な状態に移行することを認識できるため、擬似スイカ役が当選することは遊技者が期待する特典の一つとなっている。
図20において、擬似遊技状態D中の1ゲーム目の開始時に、擬似スイカ役が当選しカウンタ値(COUNT)が6に設定される。そして、2ゲーム目の開始時に、擬似再遊技役が当選しカウンタ値(COUNT)が5に減算され、3ゲーム目の開始時に、通常遊技への移行が当選しカウンタ値(COUNT)が4に減算される。そして、副制御回路200は、本役である小役2(スイカ)が入賞するように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。
4、5ゲーム目は、本役である再遊技役が当選し、通常遊技が維持され、カウンタ値(COUNT)が2に減算される。6ゲーム目は、本役である再遊技役が当選し、カウンタ値(COUNT)が1となるため、遊技状態は擬似遊技状態Gに強制的に移行され、擬似チェリー役が100%の確率で当選する。そして、移行後の擬似遊技状態Fにおける7ゲーム目において、擬似ボーナス役2が当選し、主制御回路100は、入賞ラインL上に「BAR−BAR−BAR」(擬似ボーナス役2)の図柄組合せが擬似停止表示されると、サブBB2実行信号を外部集中端子基板84から出力する。このように、カウンタ値は、擬似遊技または通常遊技者が1ゲーム実行される度に1減算される。
[制御回路で行われる各種処理の説明]
次に、上述した制御回路によって行われる各種の制御について、フローチャートを参照して説明する。
≪主制御回路における制御処理の説明≫
まず、主制御回路100において実行されるメインルーチンの制御処理の説明を、図21、22のフローチャートを用いながら説明する。
まず、スロットマシン10の電源を投入すると、主制御回路100は、スロットマシン10の内部に設けられている各種スイッチにおいて、「設定」の値を変更するための操作がなされているか否かを判断し、「設定」の値を変更するための操作がなされている場合は、その後の操作に応じて現在の「設定」を変更する電源投入処理を行う(ステップS10)。次に、主制御回路100は、スロットマシン10に設定されている設定値(1〜6のいずれか)の情報を含んだ設定値指定コマンドを、副制御回路200へ送信する(ステップS12)。そして、これから行う単位遊技がMB遊技または再遊技であれば、そのいずれであるのかを示す情報を含んだ遊技状態コマンドを、副制御回路200へ送信する(ステップS14)。さらに、現在のRT状態が、非RT中であるのか、RT中であるのかを示す情報を含んだRT状態コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS16)。
次に、主制御回路100は、現在の遊技状態がMB遊技中であるか否かを判断し(ステップS18)、MB遊技中である(YES)と判断したときは、MB遊技の終了条件が成立するまでの残りメダル枚数を含むMB獲得可能枚数コマンドを副制御回路200に対して送信する(ステップS20)。主制御回路100が、ステップS20の処理を行うと、または、ステップS18の判断処理でMB遊技中ではない(NO)と判断したときは直ちに、次に行う単位遊技が再遊技であるか否かを判断する(ステップS22)。主制御回路100が次に行う単位遊技が再遊技である(YES)と判断したときは、規定枚数が2枚となるMB遊技中には再遊技役が入賞しないことから、副制御回路200に対して自動メダル投入(3)コマンドを送信する(ステップS24)。
主制御回路100がステップS24の処理を行うと、または、ステップS22の判断処理で次に行う単位遊技が再遊技でない(NO)と判断したときは直ちに、遊技者によってメダルの投入操作(ベットスイッチの操作またはメダル投入口へのメダルの投入)が行われた否かを判断する(ステップS26)。メダルの投入操作が行われた(YES)と判断したときは、主制御回路100は、再度、次に行う単位遊技が再遊技であるか否かを判断する(ステップS28)。そして、次に行う単位遊技が再遊技では無い(NO)と判断したときは、1−ベットスイッチ34または最大ベットスイッチ35が操作されたか否かを判断する(ステップS30)。主制御回路100が、いずれかのベットスイッチが操作された(YES)と判断したときは、操作されたベットスイッチの種類と、現在の遊技状態に応じて自動メダル投入(1)〜(3)コマンドのいずれかを副制御回路200へ送信する(ステップS32)。
一方、ステップS30の判断処理で、主制御回路100がいずれのベットスイッチも操作されなかった(NO)と判断したときは、メダル投入口32にメダルが投入されたか否かを判断する(ステップS34)。そして、メダルが投入された(YES)と判断したときは、副制御回路200に対して手動メダル投入コマンドを送信する(ステップS36)。なお、このときスロットマシン10に投入されているメダルの枚数が、規定枚数に到達していたときは、投入されたメダルの枚数を、記憶しているクレジット数(貯留枚数)に加算する。次に、主制御回路100は、ステップS32またはS36の処理が終了すると、投入されたメダルの枚数が規定枚数に達したか否かを判断する(ステップS38)。なお、ステップS26の判断処理で、メダルの投入操作が行われなかった(NO)と判断したときは、直ちにステップS38の判断処理へ移行する。
ステップS38の判断処理で、主制御回路100が、投入されたメダルの枚数が規定枚数に達していない(NO)と判断したときは、前述したステップS26の判断処理へ戻る。これに対して、投入されたメダルの枚数が規定枚数に達した(YES)と判断したときは、次にスタートスイッチ36が操作されたか否かを判断する(ステップS40)。ここで、ステップS22およびS28で、次に行う単位遊技が再遊技である(YES)と判断された時は、ステップS38の判断結果はYESとなる。そして、ステップS40の判断処理で、主制御回路100が、スタートスイッチ36が操作されていない(NO)と判断したときは、ステップS26の判断処理に戻る。このように、投入されたメダルの枚数が規定枚数に達し、かつ、スタートスイッチ36が操作されるまで、ステップS26〜S36のメダル投入処理が繰り返し行われる。
ステップS40の判断処理で、主制御回路100が、スタートスイッチ36が操作されたと判断したときは、判断結果がYESとなって、擬似スイカ役が擬似停止表示されたときに設定されるカウンタ値(COUNT)を1減算し(ステップS41)、副制御回路200へスタートスイッチ受付コマンドを送信する(ステップS42)。なお、カウンタ値(COUNT)が0のときには、カウンタ値(COUNT)を減算する処理は行われない。また、カウンタ値は、擬似遊技または通常遊技者が1ゲーム実行される度に1減算される。次に、主制御回路100は、役抽選処理を行う(ステップS44)。すなわち、現在の遊技状態が非内部中または内部中であれば、図5に示した役抽選テーブルに基づいて役抽選を行う。また、MB遊技中であれば、全ての小役を当選した状態とする。さらに、遊技状態が「非内部中」であるときに、MB役が当選したときは、遊技状態を「内部中」に更新する。この役抽選処理を終えると、主制御回路100は、役抽選結果1コマンドおよび役抽選結果2コマンドを、副制御回路200へ送信する(ステップS46)。
次に、ステップS46に続く制御処理の説明を、図22のフローチャートを用いながら説明する。まず、主制御回路100は、現在の遊技状態が「MB遊技」中であるか否かを判断する(ステップS48)。そして、「MB遊技」中である(YES)と判断したときは、ステップS66の判断処理へ移行する。「MB遊技」中でない(NO)と判断したときは、ステップS50の擬似遊技演出開始決定処理へ移行する。
<擬似遊技演出開始決定処理の説明>
次に、図22のステップS50に示した擬似遊技演出開始決定処理の詳細な内容について、図23〜25のフローチャートを参照しつつ説明する。
<擬似遊技演出開始決定処理1(実施例1)>
図23は、図9(a)に示す開始条件1による擬似遊技演出開始の決定処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は乱数発生器から、乱数RND(0〜71のいずれかの整数)を抽出する(ステップS100)。次に主制御回路100は、抽出した乱数RNDの値が「3」未満、すなわち「2」以下であるか否かを判断する(ステップS102)。乱数RNDの値が「3」以上である(ステップS102/NO)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し(ステップS116)、図23の擬似遊技演出開始決定処理を終了し、図22のステップS52の判断処理へ移行する。
これに対して乱数RNDの値が「2」以下である(ステップS102/YES)と判断したときは、ステップS100で抽出した乱数RNDの値が「0」であるか否かを判断し(ステップS104)、乱数RNDの値が「0」である(ステップS104/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「A」に更新する(ステップS106)。乱数RNDの値が「0」でない(ステップS104/NO)と判断したときは、ステップS100で抽出した乱数RNDの値が「1」であるか否かを判断し(ステップS108)、乱数RNDの値が「1」である(ステップS108/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「B」に更新する(ステップS110)。
乱数RNDの値が「1」でない(ステップS108/NO)と判断したときは、ステップS100で抽出した乱数RNDの値が「2」であるか否かを判断し(ステップS112)、乱数RNDの値が「2」である(ステップS112/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「C」に更新する(ステップS114)。乱数RNDの値が「2」でない(ステップS112/NO)と判断したときは、図23の擬似遊技演出開始決定処理を終了し、図22のステップS52の判断処理へ移行する。
<擬似遊技演出開始決定処理2(実施例2)>
図24は、図9(b)に示す開始条件2による擬似遊技演出開始の決定処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は乱数発生器から、乱数RND(0〜71のいずれかの整数)を抽出する(ステップS130)。次に主制御回路100は、抽出した乱数RNDの値が「36」未満、すなわち「35」以下であるか否かを判断する(ステップS132)。乱数RNDの値が「36」以上である(ステップS132/NO)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し(ステップS146)、図24の擬似遊技演出開始決定処理を終了し、図22のステップS52の判断処理へ移行する。
これに対して乱数RNDの値が「35」以下である(ステップS132/YES)と判断したときは、ステップS130で抽出した乱数RNDの値が「0」〜「11」であるか否かを判断し(ステップS134)、乱数RNDの値が「0」〜「11」である(ステップS134/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「A」に更新する(ステップS136)。乱数RNDの値が「0」〜「11」でない(ステップS134/NO)と判断したときは、ステップS130で抽出した乱数RNDの値が「12」〜「23」であるか否かを判断し(ステップS138)、乱数RNDの値が「12」〜「23」である(ステップS138/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「B」に更新する(ステップS140)。
乱数RNDの値が「12」〜「23」でない(ステップS138/NO)と判断したときは、ステップS130で抽出した乱数RNDの値が「24」〜「35」であるか否かを判断し(ステップS142)、乱数RNDの値が「24」〜「35」である(ステップS142/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「C」に更新する(ステップS144)。乱数RNDの値が「24」〜「35」でない(ステップS142/NO)と判断したときは、図24の擬似遊技演出開始決定処理を終了し、図22のステップS52の判断処理へ移行する。
<擬似遊技演出開始決定処理3(実施例3、4)>
図25は、図9(c)に示す開始条件3による擬似遊技演出開始の決定処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、カウンタ値(COUNT)が1であるか否かを判断する(ステップS160)。主制御回路100は、カウンタ値(COUNT)が1でないと判断したとき(ステップS160/NO)、乱数発生器から、乱数RND(0〜71のいずれかの整数)を抽出する(ステップS162)。次に主制御回路100は、抽出した乱数RNDの値が「3」未満、すなわち「2」以下であるか否かを判断する(ステップS164)。乱数RNDの値が「3」以上である(ステップS164/NO)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し(ステップS178)、図25の擬似遊技演出開始決定処理を終了し、図22のステップS52の判断処理へ移行する。
これに対して乱数RNDの値が「2」以下である(ステップS164/YES)と判断したときは、ステップS162で抽出した乱数RNDの値が「0」であるか否かを判断し(ステップS166)、乱数RNDの値が「0」である(ステップS166/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「D」に更新する(ステップS168)。乱数RNDの値が「0」でない(ステップS166/NO)と判断したときは、ステップS162で抽出した乱数RNDの値が「1」であるか否かを判断し(ステップS170)、乱数RNDの値が「1」である(ステップS170/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「E」に更新する(ステップS172)。
乱数RNDの値が「1」でない(ステップS170/NO)と判断したときは、ステップS162で抽出した乱数RNDの値が「2」であるか否かを判断し(ステップS174)、乱数RNDの値が「2」である(ステップS174/YES)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDを「F」に更新する(ステップS176)。乱数RNDの値が「2」でない(ステップS174/NO)と判断したときは、図25の擬似遊技演出開始決定処理を終了し、図22のステップS52の判断処理へ移行する。
一方、主制御回路100は、カウンタ値(COUNT)が1であると判断したとき(ステップS160/YES)、擬似遊技状態Gに移行するように現在の擬似遊技演出番号PDを「G」に更新する(ステップS180)。
上記の擬似遊技演出開始決定処理1は実施例1において、擬似遊技演出開始決定処理2は実施例2において、擬似遊技演出開始決定処理3は、実施例3、4において適用される。しかしながら、擬似遊技演出開始決定処理1、2、3を選択的に使用できるように構成し、状態に応じていずれか一つの擬似遊技演出開始決定処理により擬似遊技演出の開始を決定するようにしてもよい。
図22に戻り、主制御回路100は、擬似遊技演出開始決定処理の結果を副制御回路200に送信する。擬似遊技演出の開始が決定されたとき(ステップS54/YES)、擬似遊技演出中フラグをオンにする(ステップS56)。そして、副制御回路200へ擬似遊技演出開始コマンドを送信し(ステップS58)、擬似遊技演出制御処理を開始する(ステップS60)。この擬似遊技演出制御処理の内容については、後に詳しく説明する。擬似遊技演出制御処理を終えると、主制御回路100は、副制御回路200へ擬似遊技演出終了コマンドを送信し(ステップS62)、擬似遊技演出中フラグをオフにする(ステップS64)。また、後述する擬似遊技演出制御処理において、第3停止後に擬似遊技演出の終了が決定された場合は、前述したクリア処理が行わる(ステップS65)。
ステップS64またはステップS65の処理を終えると、主制御回路100は、前回の単位遊技でスタートスイッチ36が操作されてから、4.1秒が経過したか否かを判断する(ステップS66)。そして、4.1秒が経過していない(ステップS66/NO)と判断したときは、4.1秒が経過するまで待機状態となり、4.1秒が経過した(ステップS66/YES)と判断すると、回転待機終了コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS68)。次に、主制御回路100は、リール40L,40C,40Rを一斉に回転させるためのリール回転制御を開始し(ステップS70)、次いで副制御回路200へリール回転開始コマンドを送信する(ステップS72)。
なお、主制御回路100は、ステップS60の擬似遊技演出処理によって、擬似遊技演出を全リール停止後まで実行したときは、ステップS70のリール回転制御処理において、リール40L,40C,40Rの回転を開始するタイミングを、各々ランダムに遅延させる。これにより、リール40L,40C,40Rを用いる擬似遊技演出を行ったことによって、当該擬似遊技演出を行わなかった場合に比べて、例えば遊技者の目押しが有利になる、といったことを避けることができる。なお、全リール停止後まで擬似遊技演出を行った後は、再びリール40L,40C,40Rの回転を開始する際に、一旦、前回の単位遊技で表示窓22に停止表示された図柄に戻してから、各リールを一斉に回転させるようにしてもよい。また、各リールの回転を、各々ランダムに遅延させる場合と、前回の単位遊技の停止表示図柄に一旦戻してから一斉に回転させる場合とを、適宜切り替えて回転させてもよい。
次に主制御回路100は、リール回転速度が所定の定常回転速度(例えば、約80回転/分)に達したことにより、ストップスイッチの操作を受け付けることができる状態になると、遊技者によってストップスイッチ37L,37C,37Rのいずれかが操作されたか否かを判断する(ステップS74)。そして、いずれかのストップスイッチが操作された(YES)と判断したときは、操作されたストップスイッチに対応するリール停止受付コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS76)。これにより、副制御回路200では、各リール停止受付コマンドの受信を契機として、実行中の演出内容を切り替えていくなど、演出や各種報知に関する制御が行われる。
ステップS76の処理を行うと、主制御回路100は、操作されたストップスイッチに対応するリールについて、役抽選の結果と、ストップスイッチが操作されたタイミングとに基づいてリール停止制御を行う(ステップS78)。なお、このリール停止制御の内容は、図3に示したリール制御手段122によるリール停止制御について説明した通りである。そして、リール停止制御を行ったことによりリールが停止すると、主制御回路100は、副制御回路200に対してリール停止コマンドを送信する(ステップS80)。次に主制御回路100は、全てのリールが停止したか否かを判断し(ステップS82)、未だ回転しているリールがある(NO)と判断したときは、ステップS74の処理へ戻る。これに対して、全てのリールが停止した(YES)と判断したときは、何らかの役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を行う(ステップS84)。このとき、MB役が入賞したと判定した場合は、遊技状態を「内部中」から「MB遊技」に更新する。
これにより主制御回路100は、何らかの役が入賞したと判定したときは、その入賞役の種類を、また、いずれの役も入賞しなかったと判定したときは、その旨を示す情報を、作動図柄コマンドによって副制御回路200へ送信する(ステップS86)。次に主制御回路100は、入賞判定の結果に応じて払い出すメダルの枚数(0〜5枚)の情報を含むメダル払出開始コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS88)。ここで、入賞判定によっていずれの役も入賞しなかったと判定されたときは、メダル払出開始コマンドによって送信される払い出しメダルの枚数は0枚となる。
次に主制御回路100は、入賞判定の結果、いずれかの小役が入賞したか否かを判断する(ステップS90)。そして、いずれかの小役が入賞した(YES)と判断したときは、図3に示したホッパー駆動回路80を制御してメダル払出装置82を駆動し、入賞した小役に対応する払出枚数(図4(a)参照)のメダルを払い出す(ステップS92)。そして、メダルの払い出し終えると、主制御回路100は、メダル払出終了コマンドを副制御回路200へ送信し(ステップS94)、MB遊技の終了条件が成立したか否かを判断する(ステップS96)。現在の遊技状態が「MB遊技」中であり、当該MB遊技中におけるメダルの払出枚数が18枚を超えた(YES)と判断すると、主制御回路100は、MB遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信し(ステップS98)、ついで単位遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信する(ステップS99)。
これに対して、ステップS96の判断処理で、現在の遊技状態が「MB遊技」中ではないとき、または、「MB遊技」中であっても払出枚数が18枚を超えていないときは、判断結果がNOとなって、直ちにステップS99の処理へ移行し、単位遊技終了コマンドのみを副制御回路200へ送信する。そして、単位遊技終了コマンドを副制御回路200へ送信すると、再びステップS12の処理へ戻り、次の単位遊技を行うための処理を開始する。以下、ステップS12〜S99の処理を繰り返し行うことにより、遊技者は単位遊技を継続して繰り返し行うことができる。
<擬似遊技演出1の制御処理の説明>
次に、図22のステップS60に示した擬似遊技演出制御処理において、擬似遊技演出1の処理が行われる場合を図26〜図28のフローチャートを参照しつつ説明する。主制御回路100は、図26のステップS200の処理へ進むと、図26の擬似遊技演出制御処理を開始し、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS200)。ここで、無操作許容時間WTは主制御回路100のRAMなどに記憶されている変数であり、擬似遊技演出中に遊技者が操作を行うことができる許容時間を示している。後述するように、無操作許容時間WTの値は、後述する割込処理である計時処理によって1秒間に「1」ずつ減少していき、「0」になると制御回路100は擬似遊技演出を強制的に終了させる。したがって、無操作許容時間WTの値が「20」ということは、20秒後に擬似遊技演出が終了することを示している。なお、全てのリールの回転中に無操作許容時間WTの値が「0」となったとき、リール40L、40C、40Rの中のいずれか一つのリールのみをあらかじめ定められた順序に沿って擬似停止し、一つのリールが擬似停止する度に、無操作許容時間WTの値を「20」に設定するようにしてもよい。
次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転を開始させる(ステップS202)。主制御回路100は、単位遊技中における回転速度(約毎分80回転)と同じ回転速度(例えば毎分80回転)となるように、リール40L,40C,40Rを加速させる。なお、主制御回路100は、単位遊技中における回転速度(約毎分80回転)よりも速い回転速度(例えば毎分90回転)となるように、リール40L,40C,40Rを加速させても良い。これに限らず、単位遊技中における回転速度よりも遅い速度回転させる、単位遊技中とは異なる方向にリールを回転させる、各リールの回転を開始させるタイミングを任意に、または、遊技状態や役抽選の結果などに応じて変更する等、単位遊技中とは異なる回転制御を行っても良い。また、これらの回転制御を、擬似遊技演出の実行毎に適宜切り替えても良い。さらに、単位遊技中におけるリール回転制御と、同じ加速度および回転速度で定速回転させても良い。
次に主制御回路100は、現在の擬似遊技演出番号PDが「A」であるか否かを判断する(ステップS204)。換言すると、擬似遊技状態Aの演出を行うべきであるか否かを判断する。主制御回路100は、擬似遊技演出番号PDが「A」である(YES)と判断したときは、図10(a)に示した擬似遊技状態Aの演出を行うための制御を開始する。
(A)擬似遊技状態Aの演出を行うための制御
まず、主制御回路100は、ステップS202の処理によって全リールの回転を開始させた後、擬似遊技演出番号PDが「A」である(ステップS202/YES)と判断したとき、役抽選手段110により抽選された本役及び擬似停止表示され得る擬似役の停止テーブルを全て作成する(ステップS206)。そして、一定の回転速度になると、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第1停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS208)、第1停止操作が行われていない(NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS214)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、内部的には左ストップスイッチ37Lが停止操作されたものとして擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する(ステップS216)。また、無操作許容時間WTの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS208の判断処理に戻る。以下、遊技者によって第1停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS208およびS214の判断処理が繰り返し行われる。
なお、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS214/YES)と主制御回路100が判断したとき、いずれのリール40も自動停止することなく回転を続けるようにしてもよい。このとき、ステップS216の処理の後、図22のステップS74のリール停止受付処理の前に処理が戻るようにする。これにより、所定時間停止操作が無いときには、擬似遊技演出が自動的に終了し、通常遊技が行われる。
また、ステップS214/YESのとき、通常停止制御が行われるのではなく、例えば、擬似遊技が継続するように中ストップスイッチ37Cが停止操作されたものとして擬似停止制御が行われるようにしてもよい。以上の処理は、以後の自動停止が行われる同様の処理にも適用可能である。
そして、主制御回路100が、遊技者によって第1停止操作が行われたと判断したときは、ステップS208の判断結果がYESとなり、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直す(ステップS210)。そして、第1停止操作がされたのは、左ストップスイッチ37Lであるか否かを判断し(ステップS212)、左ストップスイッチ37Lである(YES)と主制御回路100が判断したときは、擬似遊技演出を終了し、擬似遊技演出番号PDの更新処理を行い図22のステップS76に移行して、本役の停止テーブルを用いて、第1停止操作が左ストップスイッチ37Lだった場合のリール停止制御を行う。
ステップS212の判断処理において、左ストップスイッチ37Lが第1停止操作される(YES)と、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し、擬似遊技演出制御処理を終了し(ステップS216)、図22のステップS76に移行する。つまり、左ストップスイッチ37Lが第1停止操作されると、通常停止テーブルを用いた通常のリール停止制御が行われる。
主制御回路100は、左ストップスイッチ37Lが第1停止操作されてないとき(ステップS212/NO)、第1停止操作がされたのは、中ストップスイッチ37Cであるか否かを判断する(ステップS230)。中ストップスイッチ37Cが第1停止操作される(ステップS230/YES)と、中リール40Cの「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示し(ステップS232)、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS234)。そして、主制御回路100が、遊技者によって右または左ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS234/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS236)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS238)。第2停止操作が行われていない(ステップS234/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS240)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS240/YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37Rでもよい)が操作されたものとして左リール40L(右リール40R)の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS238)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS234およびS240の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS242)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS242/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS244)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS248)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS242/NO)、ステップS240と同様の処理が行われる(ステップS246)。
そして、全てのリール40が擬似停止表示すると、仮の擬似遊技演出番号PDを「B」に設定し(ステップS250)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS252)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS252/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し、擬似遊技演出継続コマンドを副制御回路200に送信する(ステップS256)。そして、図26のステップS200の処理に移行する。
なお、上記の制御においては、スタートスイッチ36操作前に擬似遊技状態の移行先を決定し、スタートスイッチ36操作後に擬似遊技状態を移行させているが、スタートスイッチ36操作後に擬似遊技状態の移行先を決定し、擬似遊技状態を移行させてもよい(以下同様の処理にも適用可能)。
主制御回路100は、中ストップスイッチ37Cが第1停止操作されてないとき(ステップS230/NO)、第1停止操作がされたのは、右ストップスイッチ37Rであることが確定するので、右リール40Rの「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS260)。なお、擬似役を擬似停止表示するときは、擬似役停止テーブルを用いて擬似停止を行い目的とする図柄を必ず引き込むようにしているが、通常停止テーブルを用いて4コマの範囲内で擬似停止を行うようにしてもよい。次に、主制御回路100は、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS262)。そして、主制御回路100が、遊技者によって左または中ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS262/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS264)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS266)。第2停止操作が行われていない(ステップS262/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS268)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS262/YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37Cでもよい)が操作されたものとして左リール40L(中リール40C)の「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS266)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS262およびS268の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS270)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS270/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS272)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS276)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS270/NO)、ステップS268と同様の処理が行われる(ステップS274)。
そして、全てのリール40の「BAR」図柄が有効ライン上に擬似停止表示されると、サブRB実行信号が外部集中端子基板84から出力される。そして、主制御回路100は、仮の擬似遊技演出番号PDを「0」に設定し(ステップS280)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS282)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS282/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し(ステップS284)、図22のステップS66に移行する。
一方、主制御回路100は、擬似遊技演出番号PDが「A」でない(ステップS204/NO)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDが「B」であるか否かを判断する(ステップS290)。主制御回路100は、擬似遊技演出番号PDが「B」である(ステップS290/YES)と判断したときは、図10(b)に示した擬似遊技状態Bの演出を行うための制御を開始する(図27参照)。擬似遊技演出番号PDが「B」でない(ステップS290/NO)と判断したときは擬似遊技状態Cであることが確定し、図10(c)に示した擬似遊技状態Cの演出を行うための制御を開始する(図28参照)。
(B)擬似遊技状態Bの演出を行うための制御
主制御回路100は、図26のステップS290において(YES)と判断したときは、
図27のステップS300の処理へ進み、図10(b)に示した擬似遊技状態Bの演出を行うための制御を開始する。最初に、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS300)。次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転を開始させる(ステップS302)。
まず、主制御回路100は、ステップS302の処理によって全リールの回転を開始させた後、役抽選手段110により抽選された本役及び擬似停止表示され得る擬似役の停止テーブルを全て作成する(ステップS306)。そして、一定の回転速度になると、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第1停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS308)、第1停止操作が行われていない(NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS314)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、中ストップスイッチ37Cが操作されたものとして擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する(ステップS316)。また、無操作許容時間WTの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS308の判断処理に戻る。以下、遊技者によって第1停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS308およびS314の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100が、遊技者によって第1停止操作が行われたと判断したときは、ステップS308の判断結果がYESとなり、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直す(ステップS310)。そして、第1停止操作がされたのは、中ストップスイッチ37Cであるか否かを判断し(ステップS312)、中ストップスイッチ37Cである(YES)と主制御回路100が判断したときは、擬似遊技演出を終了し、擬似遊技演出番号PDの更新処理を行い図22のステップS76に移行して、本役の停止テーブルを用いて、第1停止操作が中ストップスイッチ37Cだった場合のリール停止制御を行う。
ステップS312の判断処理において、中ストップスイッチ37Cが第1停止操作される(YES)と、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し、擬似遊技演出制御処理を終了し、図22のステップS74に移行する。つまり、中ストップスイッチ37Cが第1停止操作されると、通常のリール停止制御が行われる。
主制御回路100は、中ストップスイッチ37Cが第1停止操作されてないとき(ステップS312/NO)、第1停止操作がされたのは、右ストップスイッチ37Rであるか否かを判断する(ステップS330)。右ストップスイッチ37Rが第1停止操作される(ステップS330/YES)と、右リール40Rの「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示し(ステップS332)、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS334)。そして、主制御回路100が、遊技者によって中または左ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS334/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS336)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS338)。第2停止操作が行われていない(ステップS334/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS340)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS340/YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37Cでもよい)が操作されたものとして左リール40L(中リール40C)の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS338)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS334およびS340の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS342)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS342/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS344)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS348)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS342/NO)、ステップS340と同様の処理が行われる(ステップS346)。
そして、全てのリール40が擬似停止表示すると、仮の擬似遊技演出番号PDを「C」に設定し(ステップS350)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS352)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS352/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し、擬似遊技演出継続コマンドを副制御回路200に送信する(ステップS356)。そして、図26のステップS200の処理に移行する。
主制御回路100は、中ストップスイッチ37Cが第1停止操作されてないとき(ステップS330/NO)、第1停止操作がされたのは、左ストップスイッチ37Lであることが確定するので、左リール40Lの「7」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS360)。次に、主制御回路100は、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS362)。そして、主制御回路100が、遊技者によって中または右ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS362/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS364)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「7」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS366)。第2停止操作が行われていない(ステップS362/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS368)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS362/YES)と主制御回路100が判断したときは、中ストップスイッチ37C(右ストップスイッチ37Rでもよい)が操作されたものとして中リール40C(右リール40R)の「7」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS366)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS362およびS368の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS370)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS370/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS372)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「7」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS376)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS370/NO)、ステップS368と同様の処理が行われる(ステップS374)。
そして、全てのリール40の「7」図柄が有効ライン上に擬似停止表示されると、サブBB1実行信号が外部集中端子基板84から出力される。そして、主制御回路100は、仮の擬似遊技演出番号PDを「0」に設定し(ステップS380)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS382)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS382/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し(ステップS384)、図22のステップS66に移行する。
(C)擬似遊技状態Cの演出を行うための制御
主制御回路100は、図26のステップS290において(NO)と判断したときは、
図28のステップS400の処理へ進み、図10(c)に示した擬似遊技状態Cの演出を行うための制御を開始する。最初に、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS400)。次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転を開始させる(ステップS402)。
まず、主制御回路100は、ステップS402の処理によって全リールの回転を開始させた後、役抽選手段110により抽選された本役及び擬似停止表示され得る擬似役の停止テーブルを全て作成する(ステップS406)。そして、一定の回転速度になると、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第1停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS408)、第1停止操作が行われていない(NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS414)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、右ストップスイッチ37Rが操作されたものとして擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する(ステップS416)。また、無操作許容時間WTの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS408の判断処理に戻る。以下、遊技者によって第1停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS408およびS414の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100が、遊技者によって第1停止操作が行われたと判断したときは、ステップS408の判断結果がYESとなり、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直す(ステップS410)。そして、第1停止操作がされたのは、右ストップスイッチ37Rであるか否かを判断し(ステップS412)、右ストップスイッチ37Rである(YES)と主制御回路100が判断したときは、擬似遊技演出を終了し、擬似遊技演出番号PDの更新処理を行い図22のステップS76に移行して、本役の停止テーブルを用いて、第1停止操作が中ストップスイッチ37Cだった場合のリール停止制御を行う。
ステップS412の判断処理において、右ストップスイッチ37Rが第1停止操作される(YES)と、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し、擬似遊技演出制御処理を終了し、図22のステップS74に移行する。つまり、右ストップスイッチ37Rが第1停止操作されると、擬似遊技演出が終了され、通常のリール停止制御が行われる。
主制御回路100は、中ストップスイッチ37Cが第1停止操作されてないとき(ステップS412/NO)、第1停止操作がされたのは、左ストップスイッチ37Lであるか否かを判断する(ステップS430)。右ストップスイッチ37Rが第1停止操作される(ステップS430/YES)と、右リール40Rの「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示し(ステップS432)、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS434)。そして、主制御回路100が、遊技者によって中または右ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS434/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS436)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS438)。第2停止操作が行われていない(ステップS434/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS440)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS440/YES)と主制御回路100が判断したときは、右ストップスイッチ37R(中ストップスイッチ37Cでもよい)が操作されたものとして右リール40R(中リール40C)の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS438)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS434およびS440の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS442)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS442/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS444)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「リプレイ」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS448)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS442/NO)、ステップS440と同様の処理が行われる(ステップS446)。
そして、全てのリール40が擬似停止表示すると、仮の擬似遊技演出番号PDを「A」に設定し(ステップS450)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS452)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS452/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し、擬似遊技演出継続コマンドを副制御回路200に送信する(ステップS456)。そして、図26のステップS200の処理に移行する。
主制御回路100は、左ストップスイッチ37Lが第1停止操作されてないとき(ステップS430/NO)、第1停止操作がされたのは、中ストップスイッチ37Cであることが確定するので、中リール40Cの「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS460)。次に、主制御回路100は、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS462)。そして、主制御回路100が、遊技者によって左または右ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS462/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS464)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS466)。第2停止操作が行われていない(ステップS462/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS468)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS468/YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37Rでもよい)が操作されたものとして左リール40L(右リール40R)の「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS466)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS462およびS468の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS470)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS470/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS472)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40の「BAR」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS476)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS470/NO)、ステップS468と同様の処理が行われる(ステップS474)。
そして、全てのリール40の「BAR」図柄が有効ライン上に擬似停止表示されると、サブBB2実行信号が外部集中端子基板84から出力される。そして、主制御回路100は、仮の擬似遊技演出番号PDを「0」に設定し(ステップS480)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS482)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS482/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し(ステップS484)、図22のステップS66に移行する。
<擬似遊技演出2の制御処理の説明>
次に、図22のステップS60に示した擬似遊技演出制御処理において、擬似遊技演出2の処理が行われる場合を図29〜図32のフローチャートを参照しつつ説明する。主制御回路100は、図29のステップS500の処理へ進むと、図29の擬似遊技演出制御処理を開始する。最初に、擬似停止表示される擬似役を抽選し(ステップS500)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS501)。ここで、無操作許容時間WTは主制御回路100のRAMなどに記憶されている変数であり、擬似遊技演出中に遊技者が操作を行うことができる許容時間を示している。後述するように、無操作許容時間WTの値は、後述する割込処理である計時処理によって1秒間に「1」ずつ減少していき、「0」になると制御回路100は擬似遊技演出を強制的に終了させる。したがって、無操作許容時間WTの値が「20」ということは、20秒後に擬似遊技演出が終了することを示している(ステップS501)。
次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転を開始させる(ステップS502)。ここで、主制御回路100は、単位遊技中における回転速度(約毎分80回転)よりも速い回転速度(例えば毎分80回転)となるように、リール40L,40C,40Rを加速させる。なお、これに限らず、単位遊技中における回転速度よりも遅い速度回転させる、単位遊技中とは異なる方向にリールを回転させる、各リールの回転を開始させるタイミングを任意に、または、遊技状態や役抽選の結果などに応じて変更する等、単位遊技中とは異なる回転制御を行っても良い。また、これらの回転制御を、擬似遊技演出の実行毎に適宜切り替えても良い。さらに、単位遊技中におけるリール回転制御と、同じ加速度および回転速度で定速回転させても良い。
次に主制御回路100は、現在の擬似遊技演出番号PDが「D」であるか否かを判断する(ステップS504)。換言すると、擬似遊技状態Dの演出を行うべきであるか否かを判断する。主制御回路100は、擬似遊技演出番号PDが「D」である(YES)と判断したときは、図10(a)に示した擬似遊技状態Dの演出を行うための制御を開始する。
(D)擬似遊技状態Dの演出を行うための制御
まず、主制御回路100は、ステップS502の処理によって全リールの回転を開始させた後、擬似遊技演出番号PDが「D」である(ステップS504/YES)と判断したとき、役抽選手段110により抽選された本役及び擬似停止表示され得る擬似役の停止テーブルを全て作成する(ステップS506)。そして、一定の回転速度になると、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第1停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS508)、第1停止操作が行われていない(NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS514)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cが操作されたものとして擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する(ステップS516)。また、無操作許容時間WTの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS508の判断処理に戻る。以下、遊技者によって第1停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS508およびS514の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100が、遊技者によって第1停止操作が行われたと判断したときは、ステップS508の判断結果がYESとなり、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直す(ステップS510)。そして、第1停止操作がされたのは、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37C)であるか否かを判断し(ステップS512)、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37C)である(YES)と主制御回路100が判断したときは、擬似遊技演出を終了し、擬似遊技演出番号PDの更新処理を行い図22のステップS76に移行して、本役の停止テーブルを用いて、第1停止操作が左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37C)だった場合のリール停止制御を行う。
ステップS512の判断処理において、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37C)が第1停止操作される(YES)と、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し、擬似遊技演出制御処理を終了し、図22のステップS76に移行する。つまり、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37C)が第1停止操作されると、通常のリール停止制御が行われる。
主制御回路100は、左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cが第1停止操作されてないとき(ステップS512/NO)、第1停止操作がされたのは、右ストップスイッチ37Rであることが確定するので、右リール40Rにおいて当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS530)。次に、主制御回路100は、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS534)。そして、主制御回路100が、遊技者によって左または中ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS534/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS536)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS538)。第2停止操作が行われていない(ステップS534/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS540)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS540/YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37Cでもよい)が操作されたものとして左リール40L(中リール40C)において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS538)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS534およびS540の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS542)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS542/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS544)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS548)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS542/NO)、ステップS540と同様の処理が行われる(ステップS546)。
そして、全てのリール40が擬似停止表示すると、擬似停止表示された図柄組合せが、擬似ボーナス役2に対応する「BAR−BAR−BAR」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS550)。擬似ボーナス役2に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS550/YES)、サブRB実行信号を外部集中端子基板84から出力する(ステップS552)。そして、主制御回路100は、仮の擬似遊技演出番号PDを「0」に設定し(ステップS554)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS556)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS556/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し、図22のステップS66に移行する。
一方、擬似ボーナス役2に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS550/NO)、擬似再遊技役に対応する「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS560)。そして、擬似再遊技役に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS560/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを「D」に設定し(ステップS562)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS564)。次に、カウンタ値(COUNT)を1減算し(ステップS566)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し(ステップS568)、擬似遊技演出継続コマンドを副制御回路200に送信する(ステップS570)。そして、図29のステップS500の処理に移行する。
なお、本実施例では、カウンタ値(COUNT)は6をセットし必ず毎遊技(擬似遊技も含む)1減算し0になることで擬似遊技状態を擬似遊技状態Gに移行する記載があるが、カウンタ値(COUNT)に所定値が記憶されているときに副制御回路200による操作順序を無視(ペナルティ)したときはカウンタ値(COUNT)の減算を所定期間停止し、擬似遊技状態を擬似遊技状態Gに移行するゲーム数を遅延させる処理を行ってもよい。または、カウンタ値(COUNT)が1から0になったときにのみ擬似遊技状態を擬似遊技状態Gに移行する処理を行うよう構成し、カウンタ値(COUNT)を所定値から0に書き換え、擬似遊技状態が擬似遊技状態Gに移行されないようにしてもよい。
擬似再遊技役に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS560/NO)、擬似スイカ役に対応する「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS572)。そして、擬似スイカ役に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS572/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを「D」に設定し(ステップS574)、カウンタ値(COUNT)を6に設定する(ステップS576)。なお、カウント値が1以上あるときに擬似スイカ役が当選しても、カウンタ値(COUNT)を再度6に設定することは行われない。また、カウント値を計数するカウンタを複数個設け、擬似スイカ役が擬似停止表示されるたびに、対応するカウンタが作動するようにしてもよい。
また、擬似スイカ役に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS572/NO)、擬似チェリー役に対応する図柄組合せが擬似停止表示されたことが確定するので、仮の擬似遊技演出番号PDを「F」に設定する(ステップS578)。
一方、主制御回路100は、擬似遊技演出番号PDが「D」でない(ステップS504/NO)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDが「E」であるか否かを判断する(ステップS590)。主制御回路100は、擬似遊技演出番号PDが「E」である(ステップS590/YES)と判断したときは、図12(b)に示した擬似遊技状態Eの演出を行うための制御を開始する(図30参照)。擬似遊技演出番号PDが「E」でない(ステップS590/NO)と判断したときは、現在の擬似遊技演出番号PDが「F」であるか否かを判断する(ステップS592)。擬似遊技演出番号PDが「F」である(ステップS592/YES)と判断したときは、図12(c)に示した擬似遊技状態Fの演出を行うための制御を開始する(図31参照)。似遊技演出番号PDが「F」でない(ステップS592/NO)と判断したときは擬似遊技状態Gであることが確定し、図13に示した擬似遊技状態Gの演出を行うための制御を開始する(図32参照)。
(E)擬似遊技状態Eの演出を行うための制御
主制御回路100は、図29のステップS590において(YES)と判断したときは、
図30のステップS600の処理へ進み、図12(b)に示した擬似遊技状態Eの演出を行うための制御を開始する。最初に、擬似停止表示される擬似役を抽選し(ステップS600)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS601)。次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転を開始させる(ステップS602)。
まず、主制御回路100は、ステップS602の処理によって全リールの回転を開始させた後、役抽選手段110により抽選された本役及び擬似停止表示され得る擬似役の停止テーブルを全て作成する(ステップS606)。そして、一定の回転速度になると、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第1停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS608)、第1停止操作が行われていない(NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS614)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rが操作されたものとして擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する(ステップS616)。また、無操作許容時間WTの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS608の判断処理に戻る。以下、遊技者によって第1停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS608およびS614の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100が、遊技者によって第1停止操作が行われたと判断したときは、ステップS608の判断結果がYESとなり、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直す(ステップS610)。そして、第1停止操作がされたのは、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)であるか否かを判断し(ステップS612)、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)である(YES)と主制御回路100が判断したときは、擬似遊技演出を終了し、擬似遊技演出番号PDの更新処理を行い図22のステップS76に移行して、本役の停止テーブルを用いて、第1停止操作が左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)だった場合のリール停止制御を行う。
ステップS612の判断処理において、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)が第1停止操作される(YES)と、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し、擬似遊技演出制御処理を終了し、図22のステップS76に移行する。つまり、左ストップスイッチ37L(中ストップスイッチ37C)が第1停止操作されると、通常のリール停止制御が行われる。
主制御回路100は、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rが第1停止操作されてないとき(ステップS612/NO)、第1停止操作がされたのは、中ストップスイッチ37Cであることが確定するので、中リール40Cにおいて当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS630)。次に、主制御回路100は、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS634)。そして、主制御回路100が、遊技者によって左または右ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS634/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS636)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS638)。第2停止操作が行われていない(ステップS634/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS640)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS640/YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37Rでもよい)が操作されたものとして左リール40L(右リール40R)において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS638)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS634およびS640の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS642)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS642/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS644)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS648)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS642/NO)、ステップS640と同様の処理が行われる(ステップS646)。
そして、全てのリール40が擬似停止表示すると、擬似停止表示された図柄組合せが、擬似ボーナス役1に対応する「7−7−7」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS650)。擬似ボーナス役1に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS650/YES)、サブBB1実行信号を外部集中端子基板84から出力する(ステップS652)。そして、主制御回路100は、仮の擬似遊技演出番号PDを「0」に設定し(ステップS654)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS656)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS656/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し、図22のステップS66に移行する。
一方、擬似ボーナス役1に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS650/NO)、擬似再遊技役に対応する「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS660)。そして、擬似再遊技役に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS660/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを「E」に設定し(ステップS662)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS664)。次に、カウンタ値(COUNT)を1減算し(ステップS666)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し(ステップS668)、擬似遊技演出継続コマンドを副制御回路200に送信する(ステップS670)。そして、図29のステップS500の処理に移行する。
擬似再遊技役に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS660/NO)、擬似スイカ役に対応する「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS672)。そして、擬似スイカ役に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS672/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを「E」に設定し(ステップS674)、カウンタ値(COUNT)を6に設定する(ステップS676)。なお、カウント値が1以上あるときに擬似スイカ役が当選しても、カウンタ値(COUNT)を再度6に設定することは行われない。また、カウント値を計数するカウンタを複数個設け、擬似スイカ役が擬似停止表示されるたびに、対応するカウンタが作動するようにしてもよい。
また、擬似スイカ役に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS672/NO)、擬似チェリー役に対応する図柄組合せが擬似停止表示されたことが確定するので、仮の擬似遊技演出番号PDを「F」に設定する(ステップS678)。
(F)擬似遊技状態Fの演出を行うための制御
主制御回路100は、図29のステップS592において(YES)と判断したときは、
図31のステップS700の処理へ進み、図12(c)に示した擬似遊技状態Fの演出を行うための制御を開始する。最初に、擬似停止表示される擬似役を抽選し(ステップS700)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS701)。次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転を開始させる(ステップS702)。
まず、主制御回路100は、ステップS702の処理によって全リールの回転を開始させた後、役抽選手段110により抽選された本役及び擬似停止表示され得る擬似役の停止テーブルを全て作成する(ステップS706)。そして、一定の回転速度になると、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第1停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS708)、第1停止操作が行われていない(NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS714)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、右ストップスイッチ37Rまたは中ストップスイッチ37Cが操作されたものとして擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する(ステップS716)。また、無操作許容時間WTの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS708の判断処理に戻る。以下、遊技者によって第1停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS708およびS714の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100が、遊技者によって第1停止操作が行われたと判断したときは、ステップS708の判断結果がYESとなり、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直す(ステップS710)。そして、第1停止操作がされたのは、中ストップスイッチ37C(右ストップスイッチ37R)であるか否かを判断し(ステップS712)、中ストップスイッチ37C(右ストップスイッチ37R)である(YES)と主制御回路100が判断したときは、擬似遊技演出を終了し、擬似遊技演出番号PDの更新処理を行い図22のステップS76に移行して、本役の停止テーブルを用いて、第1停止操作が中ストップスイッチ37C(右ストップスイッチ37R)だった場合のリール停止制御を行う。
ステップS712の判断処理において、中ストップスイッチ37C(右ストップスイッチ37R)が第1停止操作される(YES)と、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し、擬似遊技演出制御処理を終了し、図22のステップS76に移行する。つまり、中ストップスイッチ37C(右ストップスイッチ37R)が第1停止操作されると、通常のリール停止制御が行われる。
主制御回路100は、中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rが第1停止操作されてないとき(ステップS712/NO)、第1停止操作がされたのは、左ストップスイッチ37Lであることが確定するので、左リール40Lにおいて当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS730)。次に、主制御回路100は、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS734)。そして、主制御回路100が、遊技者によって中または右ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS734/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS736)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS738)。第2停止操作が行われていない(ステップS734/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS740)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS740/YES)と主制御回路100が判断したときは、中ストップスイッチ37C(右ストップスイッチ37Rでもよい)が操作されたものとして中リール40C(右リール40R)において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS738)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS734およびS740の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS742)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS742/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS744)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS748)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS742/NO)、ステップS740と同様の処理が行われる(ステップS746)。
そして、全てのリール40が擬似停止表示すると、擬似停止表示された図柄組合せが、擬似ボーナス役2に対応する「BAR−BAR−BAR」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS750)。擬似ボーナス役2に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS750/YES)、サブBB2実行信号を外部集中端子基板84から出力する(ステップS752)。そして、主制御回路100は、仮の擬似遊技演出番号PDを「0」に設定し(ステップS754)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS756)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS756/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し、図22のステップS66に移行する。
一方、擬似ボーナス役2に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS750/NO)、擬似再遊技役に対応する「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS760)。そして、擬似再遊技役に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS760/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを「F」に設定し(ステップS762)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS764)。次に、カウンタ値(COUNT)を1減算し(ステップS766)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し(ステップS768)、擬似遊技演出継続コマンドを副制御回路200に送信する(ステップS770)。そして、図29のステップS500の処理に移行する。
擬似再遊技役に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS760/NO)、擬似スイカ役に対応する「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄組合せであるか否かを判断する(ステップS772)。そして、擬似スイカ役に対応する図柄組合せであると判断したとき(ステップS772/YES)、仮の擬似遊技演出番号PDを「F」に設定し(ステップS774)、カウンタ値(COUNT)を6に設定する(ステップS776)。なお、カウント値が1以上あるときに擬似スイカ役が当選しても、カウンタ値(COUNT)を再度6に設定することは行われない。また、カウント値を計数するカウンタを複数個設け、擬似スイカ役が擬似停止表示されるたびに、対応するカウンタが作動するようにしてもよい。
また、擬似スイカ役に対応する図柄組合せでないと判断したとき(ステップS772/NO)、擬似チェリー役に対応する図柄組合せが擬似停止表示されたことが確定するので、仮の擬似遊技演出番号PDを「F」に設定する(ステップS778)。
(G)擬似遊技状態Gの演出を行うための制御
主制御回路100は、図29のステップS592において(NO)と判断したときは、
図32のステップS800の処理へ進み、図13に示した擬似遊技状態Gの演出を行うための制御を開始する。最初に、擬似停止表示される擬似役を抽選し(ステップS800)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットする(ステップS801)。擬似遊技状態Gにおいては、100%の確率で擬似チェリー役が当選する。次に主制御回路100は、リール40L,40C,40Rの回転を開始させる(ステップS802)。
まず、主制御回路100は、ステップS802の処理によって全リールの回転を開始させた後、役抽選手段110により抽選された本役及び擬似停止表示され得る擬似役の停止テーブルを全て作成する(ステップS806)。そして、一定の回転速度になると、遊技者によりいずれかのストップスイッチに対して最初の操作(第1停止操作)が行われたか否かを判断し(ステップS808)、第1停止操作が行われていない(NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS814)。そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Cが操作されたものとして擬似遊技演出番号PDを「0」に更新する(ステップS816)。また、無操作許容時間WTの値が「0」になっていない(NO)と主制御回路100が判断したときは、ステップS808の判断処理に戻る。以下、遊技者によって第1停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS808およびS814の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100が、遊技者によって第1停止操作が行われたと判断したときは、ステップS808の判断結果がYESとなり、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直す(ステップS810)。そして、第1停止操作がされたのは、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)であるか否かを判断し(ステップS812)、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)である(YES)と主制御回路100が判断したときは、擬似遊技演出を終了し、擬似遊技演出番号PDの更新処理を行い図22のステップS76に移行して、本役の停止テーブルを用いて、第1停止操作が左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)だった場合のリール停止制御を行う。
ステップS812の判断処理において、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)が第1停止操作される(YES)と、擬似遊技演出番号PDを「0」に更新し、擬似遊技演出制御処理を終了し、図22のステップS76に移行する。つまり、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37R)が第1停止操作されると、通常のリール停止制御が行われる。
主制御回路100は、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rが第1停止操作されてないとき(ステップS812/NO)、第1停止操作がされたのは、中ストップスイッチ37Cであることが確定するので、中リール40Cにおいて「チェリー」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS830)。次に、主制御回路100は、第2停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS834)。そして、主制御回路100が、遊技者によって左または右ストップスイッチのいずれかに対して第2停止操作が行われたと判断したとき(ステップS834/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS836)、第2停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において「チェリー」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS838)。第2停止操作が行われていない(ステップS834/NO)と判断したときは、無操作許容時間WTの値が「0」になったか否かを判断する(ステップS840)。
そして、無操作許容時間WTの値が「0」になった(ステップS840/YES)と主制御回路100が判断したときは、左ストップスイッチ37L(右ストップスイッチ37Rでもよい)が操作されたものとして左リール40L(右リール40R)において当選した擬似役に対応する図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS838)。以下、遊技者によって第2停止操作が行われるか、無操作許容時間WTの値が「0」になるまで、ステップS834およびS840の判断処理が繰り返し行われる。
そして、主制御回路100は、第3停止操作が行われたか否かを判断する(ステップS842)。主制御回路100が、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われたと判断したとき(ステップS842/YES)、無操作許容時間WTの値を「20」にセットし直し(ステップS844)、第3停止操作されたストップスイッチ37に対応するリール40において「チェリー」図柄を有効ライン上に擬似停止表示する(ステップS848)。また、遊技者によって残りのストップスイッチに対して第3停止操作が行われてないと判断したとき(ステップS842/NO)、ステップS840と同様の処理が行われる(ステップS846)。
そして、全てのリール40が擬似停止表示すると、擬似チェリー役に対応する「チェリー−チェリー−チェリー」の図柄組合せが擬似停止表示される(ステップS848)。そして、主制御回路100は、仮の擬似遊技演出番号PDを「F」に設定し(ステップS850)、スタートスイッチ36が操作されるまで待機する(ステップS864)。スタートスイッチ36が操作されると(ステップS864/YES)、カウンタ値(COUNT)を1減算し(ステップS866)、仮の擬似遊技演出番号PDを擬似遊技演出番号PDに設定し(ステップS868)、擬似遊技演出継続コマンドを副制御回路200に送信する(ステップS870)。そして、図29のステップS500の処理に移行する。
≪副制御回路における制御処理の説明≫
次に、図33〜図36に示すフローチャートを参照して、主制御回路100から送信される各種コマンドに応じて、副制御回路200が行う処理について説明する。なお、図33のフローチャートに示す処理は、周期的に副制御回路200によって実行されるものである。
<情報受信処理>
図33に示すフローチャートを参照して、主制御回路100から送信されたコマンドを受信する情報受信処理の内容について説明する。
まず、副制御回路200は、主制御回路100から送信されたいずれかのコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS1000)。ここで、いずれのコマンドも受信していない(NO)と、副制御回路200が判断したときは、図33の情報受信処理を終了する。これに対して、主制御回路100から何らかのコマンドを受信した(ステップS1000/YES)と、副制御回路200が判断したときは、受信したコマンドが、図21のステップS46の処理によって送信された役抽選結果1or2コマンドであるか否かを判断する(ステップS1002)。
副制御回路200は、役抽選結果1or2コマンドであると判断したとき(ステップS1002/YES)、連続演出フラグがオンか否かが判断される(ステップS1004)。連続演出フラグは、連続演出に当選するとオンされるフラグである。連続演出フラグがオンでないと判断したとき(ステップS1004/NO)、演出抽選が行われる(ステップS1006)。演出抽選では、連続演出や通常演出の抽選が行われる。
そして、連続演出に当選したと判断したとき(ステップS1008/YES)、連続演出フラグをオンにし(ステップS1010)、連続演出の実行ゲーム数(RG)を3ゲームに設定する。ステップS1010の処理後、および、連続演出に当選していないと判断したとき(ステップS1008/NO)、演出抽選結果に応じた演出が実行される(ステップS1014)。
また、連続演出フラグがオンであると判断したとき(ステップS1004/YES)、連続演出の実行ゲーム数(RG)を1ゲーム減算する(ステップS1018)。そして、連続演出の実行ゲーム数(RG)が1ゲーム以上あるか否かを判断する(ステップS1020)。1ゲーム以上あると判断したとき(ステップS1020/YES)、演出抽選結果に応じた演出が実行される(ステップS1014)。1ゲーム以上ないと判断したとき(ステップS1020/NO)、連続演出フラグをオフにし(ステップS1022)、サブボーナス(AT)フラグがオンか否かを判断する(ステップS1016)。
サブボーナス(AT)フラグは、サブボーナス(AT)抽選により、サブRB、サブBB1、サブBB2のいずれかかが当選したときにオンされるフラグである。サブボーナス(AT)フラグがオンであると判断したとき(ステップS1016/YES)、受信した役抽選結果1コマンドを参照して、複合Aが当選したか否かを判断する(ステップS1024)。そして、複合Aが当選した(YES)と判断したときは、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序として、左→中→右または左→右→中の操作順序を報知する(ステップS1026)。ここで、左→中→右および左→右→中のうち、どちらの操作順序を報知するかは適宜定めてよく、あるいは、左ストップスイッチ37Lを最初に操作すべきであることを報知してもよい。また、操作順序の報知態様は、従来のものを採用することができる。
ステップS1024の判断処理で、複合Aは当選しなかった(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に複合Bが当選したか否かを判断する(ステップS1034)。そして、複合Bが当選した(YES)と判断したときは、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序として、中→左→右または中→右→左の操作順序を報知する(ステップS1036)。なお、ここでも中→左→右および中→右→左のうち、どちらの操作順序を報知するかは適宜定めてよく、あるいは、中ストップスイッチ37Cを最初に操作すべきであることを報知してもよい。
さらに、ステップS1034の判断処理で、複合Bは当選しなかった(NO)と副制御回路200が判断したときは、次に複合Cが当選したか否かを判断する(ステップS1038)。そして、複合Cが当選した(YES)と判断したときは、ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序として、右→左→中または右→中→左の操作順序を報知する(ステップS1040)。こでも右→左→中および右→中→左のうち、どちらの操作順序を報知するかは適宜定めてよく、あるいは、右ストップスイッチ37Rを最初に操作すべきであることを報知してもよい。
上述したステップS1026、S1036またはS1040の処理によってストップスイッチ37L,37C,37Rの操作順序に関する報知を行うと、または、ステップS1038の判断処理で、複合Cに当選しなかった(NO)と判断したときは、何ら報知を行うことなく、副制御回路200は、サブボーナス(AT)の残りゲーム数Gの値を「1」減算する(ステップS1028)。そして、残りゲーム数Gの値が「0」になったか否かを判断し(ステップS1030)、「0」になった(YES)と判断したときは、サブボーナス(AT)フラグをオフにして(ステップS1032)、図33の報知遊技制御処理を終了する。これに対して、ステップS1030の判断処理で、残りゲーム数Gの値が「0」ではない(NO)と副制御回路200が判断したときは、サブボーナス(AT)フラグをオンに維持したまま、図33の情報受信処理を終了する。
サブボーナス(AT)フラグがオンでないと判断したとき(ステップS1016/NO)、小役2が当選したか否かを判断する(ステップS1050)。小役2が当選したと判断したとき(ステップS1050/YES)、サブボーナスの抽選を行う(ステップS1052)。サブボーナス(AT)は、小役2が当選すると1/2の確率で当選し、サブボーナス(AT)が当選すると1/3の確率でサブRB、サブBB1、サブBB2に振り分けられる。そして、副制御回路200は、サブBB1が当選したか否かを判断する(ステップS1054)。サブBB1が当選したと判断したとき(ステップS1054/YES)、サブBB1フラグをオンにし(ステップS1056)、サブボーナス(AT)の残りゲーム数Gの値を「50」に設定する。サブBB2が当選していないと判断したとき(ステップS1060/NO)、サブBB2が当選したか否かを判断する(ステップS1060)。
サブBB2が当選したと判断したとき(ステップS1060/YES)、サブBB2フラグをオンにし(ステップS1062)、サブボーナス(AT)の残りゲーム数Gの値を「50」に設定する。サブBB2が当選していないと判断したとき(ステップS1060/NO)、サブRBが当選したか否かを判断する(ステップS1066)。
サブRBが当選したと判断したとき(ステップS1066/YES)、サブRBフラグをオンにし(ステップS1068)、サブボーナス(AT)の残りゲーム数Gの値を「30」に設定する。サブRBが当選していないと判断したとき(ステップS1060/NO)、小役2が当選していないと判断したとき(ステップS1050/NO)、ステップS1058、ステップS1064、ステップS1070の処理のあと、図33の情報受信処理を終了する。
副制御回路200は、役抽選結果1or2コマンドでないと判断したとき(ステップS1002/NO)、擬似遊技演出開始コマンドを受信したか否かが判断される(ステップS1072)。擬似遊技演出開始コマンドを受信したと判断したとき(ステップS1072/YES)、擬似遊技移行報知処理を行う(ステップS1076)。擬似遊技演出開始コマンドを受信していないと判断したとき(ステップS1072/NO)、擬似遊技演出継続コマンドを受信したか否かが判断される(ステップS1074)。擬似遊技演出継続コマンドを受信したと判断したとき(ステップS1074/YES)、擬似遊技移行報知処理を行う(ステップS1076)。擬似遊技演出継続コマンドを受信していないと判断したとき(ステップS1074/NO)、ステップS1076の処理のあと、図33の情報受信処理を終了する。
<擬似遊技移行報知処理の説明>
次に、図33のステップS1076に示した擬似遊技演出開始決定処理の詳細な内容について、図34〜36のフローチャートを参照しつつ説明する。
<擬似遊技移行報知処理1(実施例1)>
図34は、連続演出中における擬似遊技移行報知処理を説明するためのフローチャートである。図34に示すフローチャートでは、連続演出中に擬似遊技演出が開始されたときは、擬似遊技演出が終了する操作順序の報知が行わる。そして、図34に示すフローチャートは、前述した実施例1に対応するフローチャートである。まず、副制御回路200は、連続演出フラグがオンか否かを判断する(ステップS1200)。副制御回路200は、連続演出フラグがオンであると判断したとき(ステップS1200/YES)、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であるか否かを判断する(ステップS1202)。そして、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であると判断したとき(ステップS1202/YES)、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。
副制御回路200は、擬似遊技演出番号PDが「A」でないと判断したとき(ステップS1202/NO)、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であるか否かを判断する(ステップS1206)。そして、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であると判断したとき(ステップS1206/YES)、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行う。
副制御回路200は、擬似遊技演出番号PDが「B」でないと判断したとき(ステップS1206/NO)、右ストップスイッチ37Rであることが確定するので、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1210)。
副制御回路200は、連続演出フラグがオンでないと判断したとき(ステップS1200/NO)、遊技状態に応じた操作順序の報知を行う(ステップS1212)。副制御回路200は、ステップS1212の処理において、例えば、サブボーナスが当選しているときには、「7」図柄または「BAR」図柄揃いが擬似停止表示される操作順序の報知を行う。また、ステップS1212の処理は、後述する実施例2の態様が適用されてもよい。
<擬似遊技移行報知処理2(実施例2)>
図35は、意図的に擬似遊技演出を実行することが可能な擬似遊技移行報知処理を説明するためのフローチャートである。図35は、前述した実施例2に対応するフローチャートである。図35に示すフローチャートでは、意図的に擬似遊技演出を実行したいとき、副制御回路200は擬似遊技演出が継続(実行)する操作順序の報知を行う。
まず、副制御回路200は、サブボーナスフラグがオンか否かを判断し(ステップS1300)、サブボーナスフラグがオンであると判断したとき(ステップS1300/YES)、第2擬似遊技決定処理を行う(ステップS1301)。副制御回路200は、第2擬似遊技決定処理において、100%の確率で擬似遊技演出の継続を決定する。なお、擬似遊技演出の継続率は、100%ではなく、50%としてもよい。
そして、副制御回路200は、擬似遊技演出の継続が決定されたか否かを判断し(ステップS1302)、継続が決定されたと判断したとき(ステップS1302/YES)、サブRBフラグがオンか否かを判断する(ステップS1303)。サブRBフラグがオンであると判断したとき(ステップS1303/YES)、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であるか否かを判断する(ステップS1304)。そして、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であると判断したとき(ステップS1304/YES)、サブRB実行信号を外部集中端子基板84から出力するため擬似ボーナス役2(「BAR」図柄揃い)が有効ライン上に擬似停止表示されるように、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1305)、擬似遊技移行報知処理を終了する。
擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)でないと判断したとき(ステップS1304/NO)、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であるか否かを判断する(ステップS1306)。そして、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であると判断したとき(ステップS1306/YES)、擬似遊技状態Bを擬似遊技状態Cに移行させるため擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1308)、擬似遊技移行報知処理を終了する。
擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)でないと判断したとき(ステップS1306/NO)は擬似遊技状態Cであることが確定し、擬似遊技状態Cを擬似遊技状態Aに移行させるため擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1310)。
サブRBフラグがオンでないと判断したとき(ステップS1303/NO)、サブBB1フラグがオンであるか否かを判断する(ステップS1312)。サブBB1フラグがオンであると判断したとき(ステップS1312/YES)、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であるか否かを判断する(ステップS1314)。そして、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であると判断したとき(ステップS1314/YES)、擬似遊技状態Aを擬似遊技状態Bに移行させるため擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1316)、擬似遊技移行報知処理を終了する。
擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)でないと判断したとき(ステップS1314/NO)、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であるか否かを判断する(ステップS1318)。そして、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であると判断したとき(ステップS1318/YES)、サブBB1実行信号を外部集中端子基板84から出力するため擬似ボーナス役1(「7」図柄揃い)が有効ライン上に擬似停止表示されるように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1320)、擬似遊技移行報知処理を終了する。
擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)でないと判断したとき(ステップS1318/NO)は擬似遊技状態Cであることが確定し、擬似遊技状態Cを擬似遊技状態Aに移行させるため擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1322)。
サブBB1フラグがオンでないと判断したとき(ステップS1312/NO)は、サブBB2フラグがオンであることが確定し、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であるか否かを判断する(ステップS1326)。そして、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であると判断したとき(ステップS1326/YES)、擬似遊技状態Aを擬似遊技状態Bに移行させるため擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1328)、擬似遊技移行報知処理を終了する。
擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)でないと判断したとき(ステップS1326/NO)、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であるか否かを判断する(ステップS1330)。そして、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であると判断したとき(ステップS1330/YES)、擬似遊技状態Bを擬似遊技状態Cに移行させるため擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1332)、擬似遊技移行報知処理を終了する。
擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)でないと判断したとき(ステップS1330/NO)は擬似遊技状態Cであることが確定し、サブBB2実行信号を外部集中端子基板84から出力するため擬似ボーナス役2(「BAR」図柄揃い)が有効ライン上に擬似停止表示されるように、中ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1334)。
一方、サブボーナスフラグがオンでないと判断したとき(ステップS1300/NO)、第3擬似遊技決定処理を行う(ステップS1340)。副制御回路200は、第3擬似遊技決定処理において、1/36の確率で擬似遊技演出の継続を決定する。そして、副制御回路200は、擬似遊技演出の継続が決定されたか否かを判断し(ステップS1342)、継続が決定されたと判断したとき(ステップS1342/YES)、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であるか否かを判断する(ステップS1344)。ステップS1342/YESの場合は、サブボーナスは当選していないので、擬似再遊技役が擬似停止表示されるだけのガセ演出が実行される。
そして、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であると判断したとき(ステップS1344/YES)、擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1346)、擬似遊技移行報知処理を終了する。似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)でないと判断したとき(ステップS1344/NO)、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であるか否かを判断する(ステップS1348)。そして、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であると判断したとき(ステップS1348/YES)、擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行い(ステップS1350)、擬似遊技移行報知処理を終了する。
擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)でないと判断したとき(ステップS1348/NO)は擬似遊技状態Cであることが確定し、擬似遊技状態Cを擬似遊技状態Aに移行させるため擬似再遊技役が有効ライン上に擬似停止表示されるように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1352)。
また、擬似遊技演出の継続が決定されてないと判断したとき(ステップS1342/NO)(ステップS1302/NO)、擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であるか否かを判断する(ステップS1354)。擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)であると判断したとき(ステップS1354/YES)、擬似遊技演出が終了して通常遊技(非擬似遊技状態)に移行されるように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1356)。
擬似遊技演出番号PDが「A」(擬似遊技演出A)でないと判断したとき(ステップS1354/NO)、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であるか否かを判断する(ステップS1358)。そして、擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)であると判断したとき(ステップS1358/YES)、擬似遊技演出が終了して通常遊技(非擬似遊技状態)に移行されるように、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1360)。
擬似遊技演出番号PDが「B」(擬似遊技演出B)でないと判断したとき(ステップS1358/NO)は擬似遊技状態Cであることが確定し、擬似遊技演出が終了して通常遊技(非擬似遊技状態)に移行されるように、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1362)。
<擬似遊技移行報知処理3(実施例3)>
図36は、擬似遊技演出中に擬似役を抽選する形態を説明するためのフローチャートであり、前述した実施例3に対応するフローチャートである。まず、副制御回路200は、擬似遊技演出番号PDが「D」(擬似遊技演出D)であるか否かを判断する(ステップS1400)。擬似遊技演出番号PDが「D」(擬似遊技演出D)であると判断したとき(ステップS1400/YES)、擬似役が当選したか否かを判断する(ステップS1402)。副制御回路200は、擬似役が当選したと判断したとき(ステップS1402/YES)、当選した擬似役が擬似停止表示されるように、右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1404)。
副制御回路200は、擬似役が当選していないと判断したとき(ステップS1402/NO)、擬似遊技演出が終了して通常遊技(非擬似遊技状態)に移行されるように、左ストップスイッチ37Lまたは中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1406)。
擬似遊技演出番号PDが「D」(擬似遊技演出D)でないと判断したとき(ステップS1400/NO)、擬似遊技演出番号PDが「E」(擬似遊技演出E)であるか否かを判断する(ステップS1408)。擬似遊技演出番号PDが「E」(擬似遊技演出E)であると判断したとき(ステップS1408/YES)、擬似役が当選したか否かを判断する(ステップS1410)。副制御回路200は、擬似役が当選したと判断したとき(ステップS1410/YES)、当選した擬似役が擬似停止表示されるように、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1412)。
副制御回路200は、擬似役が当選していないと判断したとき(ステップS1414/NO)、擬似遊技演出が終了して通常遊技(非擬似遊技状態)に移行されるように、左ストップスイッチ37Lまたは右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1414)。
擬似遊技演出番号PDが「E」(擬似遊技演出E)でないと判断したとき(ステップS1408/NO)、擬似遊技演出番号PDが「F」(擬似遊技演出F)であるか否かを判断する(ステップS1416)。擬似遊技演出番号PDが「F」(擬似遊技演出F)であると判断したとき(ステップS1416/YES)、擬似役が当選したか否かを判断する(ステップS1418)。副制御回路200は、擬似役が当選したと判断したとき(ステップS1418/YES)、当選した擬似役が擬似停止表示されるように、左ストップスイッチ37Lを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1420)。
副制御回路200は、擬似役が当選していないと判断したとき(ステップS1418/NO)、擬似遊技演出が終了して通常遊技(非擬似遊技状態)に移行されるように、中ストップスイッチ37Cまたは右ストップスイッチ37Rを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1422)。
擬似遊技演出番号PDが「F」(擬似遊技演出F)でないと判断したとき(ステップS1416/NO)は擬似遊技状態Gであることが確定し、擬似チェリー役が当選したことが確定するので、中ストップスイッチ37Cを第1停止操作するよう示唆する報知を行う(ステップS1424)。