JP5900661B2 - 基地局 - Google Patents

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Description

本開示は、基地局に関する。
無線通信規格の標準化団体の一つである3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、無線通信規格の一つであるLTE(Long Term Evolution:LTE Release 8/9)のアップデート版として、LTE-Advanced(LTE-A)の標準化を進めている。LTE-Aは、3GPPからリリースされたLTE Release 10以降を指し、現在、LTE Release 11の仕様の標準化が検討されている。
LTE Release 11では、拡張型ダウンリンク制御チャネル(enhanced PDCCH:EPDCCH)が検討されている。EPDCCHは、LTE(Release 8/9)のダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:PDCCH)の改良版である。EPDCCHの検討は、PDCCHの容量拡張と干渉回避を目的として行われている。
PDCCHは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を移動端末(User Equipment:UE)へ送信するための制御チャネルである。PDCCHは、例えば、アップリンクデータチャネル(Physical Uplink Shared CHannel:PUSCH)送信のためのリソースを許可する、或いは、ダウンリンクデータチャネル(Physical Downlink Shared CHannel:PDSCH)上に発生するダウンリンク送信に係るUE情報を示すために使用される。
3GPP R1-121474, NTT DOCOMO, "DM-RS Antenna Port Association for EPDCCH in Rel-11," Mar. 2012. 3GPP R1-120996, Huawei, HiSilicon, "Antenna port association for EPDCCH," Mar. 2012. 3GPP R1-123290, Panasonic , "Association between DMRS ports and ePDCCH, " Aug. 2012
LTE−Aでは、EPDCCHを復調するために、パイロット信号の一種である復調参照信号(DeModulation Reference Signal:DM-RS)が使用される。EPDCCHの復調にあたり、移動端末が複数種類のDM−RSの中から復調に用いるDM−RSを特定するために、アンテナポート(Antenna Port:AP)と呼ばれる概念が使用される。通常、複数のAPが用意され、各APは複数種類のDM−RSの1つと関連づけられる。移動端末は、APを知ることによって復調に用いるDM−RSを特定することができる。
Release 11に係る会議(3GPP RAN1会議)では、APとDM−RSとの関連づけ方法であるAPアソシエーション方法に係る検討が行われている。APとEECEとの関連づけ方法や、APをUEに知らせる方法が異なる、幾つかのAPアソシエーション方法が提案されている。
本開示は、制御チャネルのリソースを効率的に複数の移動端末に対して割り当てることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の実施例は、基地局であって以下を含む。すなわち、ダウンリンク制御チャネルのリソースブロックを形成し、異なる移動端末に割り当て可能な複数の分割リソースブロックのそれぞれと、各分割リソースブロックの復調に使用される復調参照信号の識別子としてそれぞれ使用される複数のアンテナポートとの関連づけ方法であって、或る移動端末に1つの分割リソースブロックを割り当てる場合の関連づけ方法としての以下の(a)〜(c)によって得られる前記分割リソースブロックと前記アンテナポートとの関連を記憶する記憶部と、
(a)相互に異なる複数のアンテナポートを、それぞれ二以上のアンテナポートを含む第1セットと第2セットに分け、
(b)第1リソースブロックを形成する、所定順序を有する複数の分割リソースブロックの中で連続する二つの分割リソースブロックのそれぞれを、前記第1セットに属する二以上のアンテナポート中の異なるアンテナポートに関連づけ、
(c)第1のリソースブロックと多重される第2のリソースブロックを形成する、所定順序を有する複数の分割リソースブロックの中で連続する二つの分割リソースブロックのそれぞれを、前記第2セットに属する二以上のアンテナポート中の異なるアンテナポートに関連づける、
複数の移動端末のそれぞれに対して1つの分割データブロックを割り当てる場合に、前記記憶部を参照して、前記第1のリソースブロック及び前記第2のリソースブロックに含まれる複数の分割リソースブロックの中から各移動端末に割り当てる1つの分割データブロックを、アンテナポートが重複しないように選択し、選択した分割データブロックに関連するアンテナポートが属する前記第1セット及び前記第2セットの一方を示す情報を前記複数の移動端末のそれぞれに通知する処理を行う制御装置と、を含む。
本開示によれば、制御チャネルのリソースを効率的に複数の移動端末に対して割り当てることができる。
図1は、ダウンリンクにおけるLTE−Aのフレームフォーマットを示し、EPDCCHのローカライズ型(Localized)送信方法に係るフォーマットを示す。 図2は、ダウンリンクにおけるLTE-Aのフレームフォーマットを示し、EPDCCHの分散型(Distributed)送信方法に係るフォーマットを示す。 図3は、明示的シグナリング(明示的通知方法)におけるAPアソシエーションの例を示す。 図4は、暗示的シグナリングの例を示す。 図5は、ハイブリッドシグナリングの説明図である。 図6は、拡張CP適用ケースの例を示す。 図7は、ハイブリッドシグナリングの問題点を説明する図である。 図8は、実施形態に係るAPアソシエーション方法の説明図である。 図9は、本実施形態に係るAPアソシエーション方法の作用効果を例示する図である。 図10は、実施形態に係る方法を使用する基地局の構成例を示す図である。 図11は、アソシエーションテーブルのデータ構造例を示す。 図12は、実施形態に適用される移動端末(UE)の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
最初に、EPDCCHの概要について説明する。図1及び図2は、ダウンリンクにおけるLTE−Aのフレームフォーマットを示す。図1は、EPDCCHのローカライズ型(Localized)送信方法に係るフォーマットを示し、図2は、EPDCCHの分散型(distributed)送信方法に係るフォーマットを示す。
時間領域の無線リソースであるサブフレームに対するEPDCCHの符号化ビットの配置方法(マッピング方法)として、ローカライズ型(Localized)マッピングと、分散型(distributed)マッピングとがサポートされている。マッピング方法の相違に応じて、EPDCCHの送信方法は、ローカライズ型(Localized)送信方法と、分散型(distributed)送信方法とに分類される。
図1及び図2において、フレームは、PDCCHがマッピングされるPDCCH領域と、データ信号がマッピングされるデータ領域とを含む。EPDCCHは、データ領域において、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)と、物理リソースブロックペア(Physical Resource Block pair:PRB pair)単位で周波数多重される。1PRBペアは、12サブキャリアからなる。
図1に示すローカライズ型では、連続するPRBペアが、EPDCCHを送信するPRBペアとしてマッピングされる(但し、図1では、1つのPRBペアを例示している)。一方、図2に示す分散型では、複数のPRBペアが周波数方向に分散配置される。
ローカライズ型送信方法は、PRBペアが集中的に配置されることによって、複数アンテナのビームフォーミング(Beam Forming:BF)ゲイン、或いはマルチユーザダイバーシティの獲得を可能とする。すなわち、ローカライズ型送信方法では、UEからのランク情報(RI(Rank Indicator)),プリコーディングマトリクス情報(PMI(Pre-coding Matrix Indicator)),及びチャネル品質情報(CQI(Channel Quality Indicator))のフィードバックに基づき、基地局が、UEに対するビームフォーミングプリコーダを適用することによってビームフォーミングゲインの有効利用が図られる。また、ローカライズ型送信方法では、ビームフォーミングゲインに加えて、CQIフィードバックに基づいたUEに対する物理リソースのスケジューリングによって、マルチユーザダイバーシティの有効利用が図られる。
一方、分散型送信方法は、PRBペアの分散配置による周波数ダイバーシティゲインの獲得を可能とする。このため、ローカライズ型送信方法は、クローズドループやビームフォーミング送信方法のリソース配置方法とみることができる。一方、分散型送信方法は、オープンループダイバーシティ送信のためのリソース配置方法とみることができる。
上記したように、EPDCCHは、物理リソースブロックペア(PRBペア:Physical Resource Block pair)と呼ばれるリソースの単位で多重される。1つのPRBペアは、拡張制御チャネルエレメント(enhanced Control Channel Element:ECCE)と呼ばれる複数のリソースの単位(分割リソースブロック)に分割される。1つのPRBペアにおける複数のECCEのそれぞれに対して、複数の移動端末(UE:User Equipment)向けのEPDCCHを多重することができる。換言すれば、1PRBペア中の各ECCEを、異なる複数のUEに割り当てることができる。PRBペアは、“リソースブロック”の一例であり、ECCEは、“分割リソースブロック”の一例である。
複数のUEのそれぞれが、自局に割り当てられたECCE(ECCEにマッピングされたデータ)を復調するために、必要に応じてECCE毎に異なるDM−RSが使用される。UEは、EPDCCHの復調のために、APを特定し、特定したAPに対応するDM−RSを用いて各ECCEの復調を試行する。そして、或るECCEの復調結果からエラーのないデータが得られた場合に、当該データを自局向けのデータとして扱うことができる。
上記したようなECCE単位で復調処理が行われる場合には、各ECCEは、対応するECCEを復調するためのDM−RSとともに、特定のAPと関連づけられる。このような、APとDM−RSとの関連、ひいては、AP,DM−RS,及びECCEの関連は、“APアソシエーション”と呼ばれる。
LTE Release 11に係る会議(3GPP RAN1会議)において、PDCCHを改良し、PDCCHオーバヘッドを低減するためのEPDCCHの導入が合意され、EPDCCHに関する設計ガイドラインとして、例えば、以下が採択されている。
(1)UE特有の適正なビームフォーミング(Beam Forming:BF)はEPDCCH毎に使用されるべきである。
(2)1つのPRBペアにおける拡張制御チャネルエレメント(enhanced Control Channel Elements:ECCE)は、効率的に割り当てられるべきである。
(3)EPDCCHの割当てがUEへ知らされないとき、EPDCCHを復号するための試行数は小さくされるべきである。
(4)様々なアグリゲーションレベル(Aggregation Level:AL)は、適応リンク制御のためにサポートされるべきである。
上記(2)における“ECCE”は、PRBペアの分割によって得られる、EPDCCHを多重するための時間−周波数ドメインにおけるリソースの単位の1つである。1つのPRBペアは、所定数(例えば4)のECCEに分割される。
また、上記(4)におけるアグリゲーションレベル(AL)は、1つのUEへEPDCCHを送信するために使用されるECCEの数を意味する。例えば、UEが1つのECCEを使用するアグリゲーションレベル1(AL1),UEが2つのECCEを使用するアグリゲーションレベル2(AL2),UEが4つのECCEを使用するアグリゲーションレベル4,及びUEが8つのECCEを使用するアグリゲーションレベル8(AL8)がある。
上記したように、EPDCCHの復調には、復調参照信号(DeModulation Reference Signal:DM-RS)が使用される。UEは、既知である復調参照信号を用いてチャネル推定及びデータ復調を行うことができる。PRBペアが複数のECCEに分割される場合には、ECCE毎に異なるDM-RSを用いたECCE毎の復調処理を実行することができる。どのECCEをどのDM-RSを用いて復調するかは、DM-RSとアンテナポート(AP)との関連(対応関係)に基づき決定される。APは、特定のDM−RSと関連づけられた、DM−RSを特定するための論理的な概念であり、“復調参照信号の識別子”の一例である。
LTE-Aでは、UE特有のビームフォーミング送信(UE個別BF送信)をサポートするために、相互に直交する関係にある“7”番から“10”番の4つのAP(AP#7,AP#8,AP#9,AP#10)がDM-RSとの関連づけ(アソシエーション)に使用されることが合意されている。
APとDM−RSとの関連づけは、基地局(eNode B又はBS(Base Station)と呼ばれる)及び移動端末に事前に設定される。UEは、APとDM−RSとの対応関係、すなわち特定のDM-RSと関連づけられたAP(“DM-RS AP”と表記することもある)を知ることができれば、AP番号に対応する特定のDM−RSを認識し、当該DM-RSを用いて対応するECCEを復調することができる。
通常、UEに割り当てられたECCEは、UEに知らされない。この場合、UEは、いわゆるブラインド検出によって、所望のECCEの復調データを得る。すなわち、UEは、PRBペアの全てのECCEを対象とし、且つ予め用意された全ての種類のDM−RSを用い、良好なチャネル復号結果が得られるまで、復調処理を繰り返す。このようにして、良好なチャネル復号結果が得られた場合のECCEが、自局に割り当てられたECCEであることが結果として分かる。
これに対し、UEがDM−RS APを知っている場合には、UEは、APに対応するDM−RSを用いて対応するECCEのデータの復調を行い、所望のデータを得ることができる。この場合、UEが自局と無関係のAPに関連するECCEに対する復調処理を行うことを回避できるので、処理の効率化が図られる。
上述したように、LTE−Aでは、さらなる効率的なリソース利用のために、複数のUEがPRBペアに多重される(PRBペアに複数のUEが割り当てられる)ことができる。UEの多重に関して、以下の点で合意がある。すなわち、DM−RS APの数は、最大4であり、各APは、DCIを得るためのEPDCCHの復号に使用することができる。PRBペアに多重可能なUEの数は4である。
PRBペアにUEが多重化される場合、復調処理の効率化のためには、各UEに対し、DM−RSとAPとの対応関係(APアソシエーション)が通知されるべきである。一方、上位レイヤのシグナリングを抑制するためには、APアソシエーションは通知されないべきである。これらの相反する要求を踏まえて、3GPP RAN1会議では、通常のサイクリックプレフィクス(Cyclic Prefix:CP)が使用されるローカライズ型送信に関して、明示的シグナリング(明示的通知方法),暗示的シグナリング(暗示的通知方法),及びハイブリッドシグナリング(ハイブリッド通知方法)が提案されている。
通常の(ノーマルな)CPが使用される場合には、1つのPRBペアと関連づけ可能なAPとして、4つのAPが使用される。これに対し、拡張CPが使用される場合には、1つのPRBペアと関連づけ可能なAPとして、2つのAPが使用される。
以下、通常CPの場合におけるDM−RS APとECCEとの関連づけ(APアソシエーション)と、拡張CPが使用される場合におけるAPアソシエーションについての詳細を説明する。
<通常CPが使用される場合におけるAPアソシエーション>
(a)明示的シグナリング(explicit signaling)
チャネル推定及び復調のために、異なるUEに対する上位レイヤによって、DM−RS APは、UEに対して明示的に示されることができる。図3は、明示的シグナリング(明示的通知方法)におけるAPアソシエーションの例を示す。
図3は、アグリゲーションレベルが8の場合(AL8:1つのUEが8つのECCEを使用する場合))を例示し、4つのECCE(ECCE#1〜#4)に分割された2つのPRBペアが示されている。各ECCE(DM-RS)と関連づけ可能なAPとして、AP#7,AP#8,AP#9,及びAP#10が用意される。
或るUE(UE#1)に関して、例えば、各ECCE#1〜#4は、AP#7に関連づけられる。また、他のUE#2,UE#3,UE#4に対して、AP#8,AP#9,AP#10がそれぞれ関連づけられる。なお、図3では、アグリゲーションレベル(AL)が8である場合を例示している。このため、ALがAL1であれば、1つのECCE(例えば1つのPRB中のECCE#1)がUEに割り当てられる。ALがAL2であれば、2つのECCE(例えば1つのPRB中のECCE#1及び#2)がUEに割り当てられる。ALがAL4であれば、4つのECCE(例えば1つのPRB中のECCE#1及び#2,#3及び#4)がUEに割り当てられる。
このような対応関係(APアソシエーション)が各UE#1〜UE#4に明示的に通知される。これによって、UE#1は、AP#7に対応するDM−RSを用いて、各PRBペアの各ECCEを復調することができる。
このように、明示的シグナリングでは、各UEに異なるAPが割り当てられ、割り当てられたDM−RS APが各UEに通知される。このため、DM−RS APに対応するDM−RSを用いた1回の復調処理によって、所望の復調データを得ることができる。従って、完全なブラインド検出に比べて復調処理の効率化が図られる。
但し、明示的シグナリングでは、UEにDM−RS APを明示的に通知する(DM−RS APをUEに指示する)ための上位レイヤによるシグナリングが行われる。このため、AP指示によってUEに送信する情報量が増える。また、AP指示は制御チャネルを通じて送信されるため、AP指示、すなわちAPアソシエーションが誤りでないことを確認するためにさらなるコストが発生する。また、二つのUEに対して同一のAPが設定される場合には、当該二つのUEは、同一のプリコーダを使用する。
(b)暗示的シグナリング(implicit signaling)
図4は、暗示的シグナリングの例を示す。暗示的シグナリングでは、DM−RS APに対応する異なるアグリゲーションレベル(AL1,AL2,AL4,AL8)のECCEは、暗示的に示される。例えば、AL1において、1つのPRBペアをなすECCE#1〜ECCE#4(DM−RS)は、異なるAPと関連づけられる。
図4の例では、ECCE#1は、AP#7と関連づけられ、ECCE#2は、AP#8と関連づけられ、ECCE#3は、AP#9と関連づけられ、ECCE#4は、AP#10と関連づけられている。また、AL2の例では、ECCE#1及びECCE#2は、AP#7と関連づけられ、ECCE#3及びECCE#4は、AP#8と関連づけられている。AL4及びAL8では、ECCE#1〜ECCE#4は、AP#7に関連づけられている。
暗示的シグナリングでは、具体的なDM−RS AP(AP指示)がUEに通知されない。但し、UEにおいて、図2に例示されるような各ECCEと各APとの対応関係、すなわち、ALに応じた数のECCEが特定のAPと対応することは既知である。例えば、AL2の場合、連続する二つのECCEが1つのAPに対応することが既知である。従って、例えば、AL2の場合に、UEは、ECCE#1及び#2に対する復調処理を、AP#7,AP#8・・・の順で実行する場合、AP#7を用いた復調処理の時点で所望の復調データを得ることができる。
暗示的シグナリングでは、DM−RS APが基地局から通知されないので、UEに通知する情報量が明示的シグナリングの情報量より減少する。また、所望の復調データを得るための復調処理の回数を完全なブラインド検出よりも少なくすることができる。
但し、暗示的シグナリングでは、明示的シグナリングに比べて復調処理が複雑化する場合がある。すなわち、AL1の場合において、UEは、自局に割り当てられたECCEを知らないため、所望の復調データを得るために、AP#7〜AP#10に関して、最大4回の復調処理を行う場合がある。AL4の場合も同様である。また、AL8の復調処理に当たって、連続するPRBペアの連結的なチャネル推定のサポートが要求される。さらに、暗示的シグナリングでは、異なるUEには異なるAPが割り当てられるため、複数のUEでECCEを共有するマルチユーザMIMO(MU−MIMO:Multiple User-MIMO)をサポートすることができない。
(c)ハイブリッドシグナリング
ハイブリッドシグナリング、すなわち、ハイブリッドアソシエーション方法は、“部分的暗示アソシエーション方法”とも呼ばれる。図5は、ハイブリッドシグナリングの説明図である。図5において、左側にAL1の例が、中央にAL2の例が、右側にAL4の例が示されている。
ハイブリッドシグナリングでは、DM−RS APは、{AP7,AP9}及び{AP8,AP10}のような二つのAPセットに分割される。また、ハイブリッドシグナリングでは、UEに対し、復調に用いるAPセットのインデックス(APセット情報)が通知される。さらに、PRBペアの各ECCEは、或るAPセット内の特定のAPと関連づけられる。
図5では、例えば、AL1,AL2において、APセット1(SET1)のECCE#1及び#2は、AP#7と関連づけられ、APセット1(SET1)のECCE#3及び#4は、AP#9と関連づけられている。APセット2(SET2)のECCE#1及び#2は、AP#8と関連づけられ、APセット2(SET2)のECCE#3及び#4は、AP#10と関連づけられている。また、AL4においては、APセット1(SET1)のECCE#1〜#4は、AP#7と関連づけられ、APセット2(SET 2)のECCE#1〜#4は、AP#8と関連づけられている。
ハイブリッドシグナリングでは、UEは、APセット情報(例えば“SET1”)が通知されることで、復調用のAP(DM−RS AP)がAP#7又はAP#9であることを知ることができる。このため、復調用のAP(DM−RS AP候補)の数が減る。例えば、AL1では、AP#7を用いたECCE#1及び#2の復調処理と、AP#9を用いたECCE#3及び#4の復調処理とを実行することによって、ECCE#1〜#4のいずれかから所望の復調データを得ることができる。
<拡張CPが適用される場合のAPアソシエーション>
拡張CPが適用される場合には、1つのPRBペアに対して二つのAPのみが利用可能とされる。図6は、拡張CP適用ケースの例を示す。図6に示すように、AL1,AL2,AL4及びAL8のそれぞれに対して、二つのAPが利用可能に設定される。図6の例では、AP#7及びAP#9が利用可能に設定されている。このため、AL1において、複数のUEがPRBペア上で多重される場合に、APが不足する場合が起こり得る。
<問題点>
上述したハイブリッドシグナリング(図5参照)や、拡張CP適用ケース(図6参照)では、二つの連続するECCEは同一のAPと関連づけられる。例えば、図5及び図6において、ECCE#1及び#2は、AP#7に関連づけられている。このため、以下に説明する問題が起こる。
図7は、問題点の説明図である。例えば、ハイブリッドシグナリング方法において、図7に示すような、APセット1,APセット2における、ECCE#1〜#4とAP#7〜AP#10との対応関係が設定されている。
そして、二つのUE(UE#1及びUE#2)によるMU−MIMOにより、UE#1は、AP#7を用いてECCE#1から復調データを取得し、UE#2は、AP#8を用いてECCE#1から復調データを得る場合を仮定する。この場合、AP#8は、UE#2に割り当てられているため、他のUE(例えば、UE#3及びUE#4)に対しては、異なるAP#9,AP#10が割り当てられる。UE#3及びUE#4に対し、それぞれECCE#3、ECCE#4が割り当てられる。これによって、図7に示すように、UE#3、UE#4のそれぞれは、AL1において、AP#9、AP#10を用いて所望の復調データを得ることができる。
しかし、ECCE#2のリソースは、UE#1〜UE#4のいずれにも利用されない状態となる。また、APに空きがない(PRBペアに多重可能なUE数の上限である)ため、他のUEにECCE#2を割り当てることもできない。このような状況は、“APブロッキング”と呼ばれる。APブロッキングの発生によってECCE、すなわちリソースの利用効率が低下する。
<実施形態に係るAPアソシエーション方法>
以下、実施形態に係るAPアソシエーション方法として、リソースの利用効率を向上可能なECCEとDM−RS APとの関連を決定する方法について説明する。図8は、実施形態に係るAPアソシエーション方法の説明図である。
図8に示す例では、ハイブリッドシグナリング方法と同様に、二つのAPセット(APセット1,APセット2)が用意されている。APセット1は、“第1セット”の一例であり、APセット2は、“第2セット”の一例である。
各APセットは、1つのPRBペアと関連づけられる。但し、本実施形態の方法では、AL1に関して、1つのPRBペアにおいて、二つの連続するECCEが常に異なるAP(DM−RS AP)と関連づけられる。
図8に示すように、例えば、AL1に係るAPセット1(SET1)では、ECCE#1は、DM−RS APとしてのAP#7と関連づけられ、ECCE#2は、DM−RS APとしてのAP#9と関連づけられる。ECCE#3は、DM−RS APとしてのAP#7と関連づけられ、ECCE#4は、DM−RS APとしてのAP#9と関連づけられる。APセット2においても、同様の関連づけが行われる。なお、実施形態の方法は、AL2及びAL4に関しては、ハイブリッドシグナリングと同様の関連づけ方法が適用される。
また、本実施形態の方法では、或るPRBペアに多重化される複数のUEのそれぞれに対し、APセットのインデックス(APセット情報)が明示的に通知される。従って、UEは、AP#7〜AP#10の4つのAPのうち、復調のために使用するDM−RS APの数を減らすことができる。さらに、図8に示すようなECCEとDM−RS APとの対応関係は、UEにおいて既知とされる。本実施形態の方法では、DM−RS APの代わりにAPセットのインデックスが通知される。現行の仕様では、DM−RS APの通知に要するシグナリングビット数より、APセットインデックスのシグナリングビット数が少ない。このため、本実施形態によれば、明示的シグナリングよりもUEに通知する情報量を抑えることができる。
図9は、本実施形態に係るAPアソシエーション方法の作用効果を例示する図である。図9に示すように、AL1では、APセット1及びAPセット2に関して、図8に示したようなECCEとDM−RS APとの関連づけが行われる。
そして、図7に示したケースと同様に、AP#7にUE#1が割り当てられ、AP#8にUE#2が割り当てられ、AP#9にUE#3が割り当てられ、AP#10にUE#4が割り当てられたケースを想定する。このケースにおいて、二つのUE#1とUE#2とは、図7のケースと同様に、MU−MIMOにおいて、それぞれAP#7、AP#8を用いてECCE#1を復調することができる。また、UE#3は、AP#9を用いてECCE#2を復調することができる(AL1)。また、UE#4は、AP#10を用いてECCE#3及びECCE#4を復調することができる(AL2)。
このように、本実施形態の方法では、明示的シグナリングよりもUEへ通知する情報量を抑えることができる。また、暗示的シグナリングと異なり、MU−MIMOをサポートすることができる。さらに、図7のケース(ハイブリッドシグナリング)と異なり、ECCE#2を利用できなくなることが回避される。すなわち、ECCE(EPDCCH)のリソースの利用効率を向上させることができる。
<基地局、移動端末(UE)の構成>
次に、上述した本実施形態の方法を実現するための基地局及び移動端末の構成について説明する。図10は、実施形態に係る方法を使用する基地局の構成例を示す図である。
<<基地局の構成例>>
図10には、例として、無線アクセス方式に直交周波数分割多重アクセス(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)方式が適用された無線通信システム(移動通信システム)における基地局の構成が示されている。
図10において、基地局1は、受信アンテナ21と、RF(Radio Frequency)プロセッサ(RF processor:RF送受信回路)22と、ベースバンドプロセッサ(Baseband processor)23と、送信アンテナ24とを備えている。ベースバンドプロセッサ23は、制御装置の一例である。RFプロセッサ22は、送受信回路又は送受信装置の一例である。
RFプロセッサ22は、無線(RF)信号に係る処理を司る。RFプロセッサ22は、受信アンテナ21に接続されたRF受信回路(受信機: RF Receiver)25と、送信アンテナ24に接続されたRF送信回路(送信機:RF Transmitter)26とを含んでいる。
RF受信回路25は、例えば、受信アンテナ21で受信された無線信号を増幅する増幅器(例えば、ローノイズアンプ),増幅器で増幅された信号の周波数を低下させるダウンコンバータ,ダウンコンバータから出力される信号(アナログ信号)をベースバンド信号(ディジタル信号)に復調する直交復調器などを含む。RF受信回路25は、受信アンテナ21で受信される、移動端末2からの無線信号(アップリンク(UL)信号)の増幅、ダウンコンバート、直交復調等の処理を行い、得られたベースバンド信号をベースバンドプロセッサ23に入力する。
RF送信回路26は、例えば、ベースバンドプロセッサ23から入力されるベースバンド信号をアナログ信号に変調する直交変調器,アナログ信号の周波数を無線周波数の信号(無線信号)に変換するアップコンバータ,無線信号を増幅する増幅器(例えばパワーアンプ)を含む。RF送信回路26は、ベースバンドプロセッサ23から入力されるベースバンド信号に対する直交変調,アップコンバート,及び増幅を行い、得られた無線信号を送信アンテナ24からダウンリンク(DL)信号として移動端末2へ送信する。
ベースバンドプロセッサ23は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)のような汎用プロセッサ、又は専用プロセッサの適用によって実現される。ベースバンドプロセッサ23としてのプロセッサは、図示しない記憶装置(補助記憶装置)に記憶されたプログラムを主記憶装置(メインメモリ)にロードして実行する。
これによって、ベースバンドプロセッサ23は、以下のような処理、あるいは機能を実現する。すなわち、ベースバンドプロセッサ23は、サイクリックプレフィックス除去処理(Cyclic Prefix (CP) removal)28,及び高速フーリエ変換(FFT)29を行うとともに、物理チャネルを分離する物理チャネル分離部(Physical Channel Separator)30として機能する。
また、ベースバンドプロセッサ23は、物理チャネル分離部30で分離されたユーザデータチャネルの信号(データ信号)に対するデータ信号復調部(Data Signal Demodulator)31,及びデータ信号の復調処理によって得られたユーザチャネルデータの復号を行うチャネルデコーダ34として機能する。また、ベースバンドプロセッサ23は、物理チャネル分離部30で分離された制御チャネルの信号(制御信号)に対する制御信号復調部(Control Signal Demodulator)32,及び制御信号の復調処理によって得られた制御チャネルデータの復号を行うチャネルデコーダ35として機能する。制御チャネルデータの復号結果として、UEに係るRI,PMI,CQI等のフィードバック情報を得ることができる。
さらに、ベースバンドプロセッサ23は、物理チャネル分離部30で分離されたパイロット信号に基づくチャネル推定処理(Channel Estimation)33を行う。チャネル推定処理33によって得られたデータチャネルのチャネル推定値は、データ信号復調部31でのデータ復調に使用される。また、チャネル推定処理33によって得られる制御チャネルのチャネル推定値は、制御信号復調部32での制御データの復調に使用される。また、チャネル推定処理33の結果は、必要に応じてチャネルデコーダ34,35での復号処理に使用される。
また、ベースバンドプロセッサ23は、CCEスケジューラ36と、AP決定部(AP determination)37と、アソシエーションテーブル38と、APセット決定部39とを備えている。また、ベースバンドプロセッサ23は、EPDCCH生成部(EPDCCH generator)43と、DM−RS生成部(DM-RS generator)44と、PDSCH生成部(PDSCH generator)45とを備えている。アソシエーションテーブル38は、記憶部の一例である記憶装置(メモリ)上に記憶される。
CCEスケジューラ36は、チャネルデコーダ35から、基地局1に接続された1以上のUEのそれぞれに関するダウンリンク(DL)のチャネル品質情報を得る。チャネルデコーダ35によって復号される制御データは、各UEのDLに係るチャネル品質情報(CQIフィードバック)を含んでいる。CCEスケジューラ36は、チャネル品質情報に基づいて、各UEに対するアグリゲーションレベル(AL)を決定する。また、CCEスケジューラ36は、各UEのALに応じたECCE(ECCEのインデックス)を決定する。CCEスケジューラ36は、MU−MIMOによって複数のUEへ情報を送信する場合には、所定のMU−MIMO情報に基づいて、複数のUEが共有すべきECCEを決定する。
例えば、基地局1は、図9に関して説明したUE#1〜UE#4と接続されている場合を仮定する。さらに、UE#1及びUE#2がAL1のMU−MIMOを利用してDLデータを受信し、UE#3のALがAL1であり、UE#4のALがAL2である場合を仮定する。
この場合、CCEスケジューラ36は、UE#1及びUE#2で共用されるECCEとして、ECCE#1を決定する。また、CCEスケジューラ36は、UE#3に割り当てるECCEとして、ECCE#2を決定する。さらに、UE#4に割り当てるECCEとして、ECCE#3及びECCE#4を決定する。
従って、CCEスケジューラ36によって出力されるAP情報及びECCEインデックスは、“UE#1:AL1,ECCE#1”,“UE#2:AL1,ECCE#1”,“UE#3:AL1,ECCE#2”,“UE#4:AL2,ECCE#3及びECCE#4”となる。CCEスケジューラ36は、AP情報及びECCEインデックスをEPDCCH生成部43に供給する。
AP決定部37は、CCEスケジューラ36からAL情報及びECCEインデックスを受け取る。AP決定部37は、AL情報,ECCEインデックス,及びAPアソシエーション情報に基づいて各UEのDM−RS APを決定する。
AP決定部37は、APアソシエーション情報を得るために、アソシエーションテーブル38を参照する。図11は、アソシエーションテーブル38のデータ構造例を示す。アソシエーションテーブル38は、図8に示したようなAL毎のECCEとAPとの対応関係を示す情報を記憶している。
AP決定部37は、アソシエーションテーブル38の参照によって、UE#1に関して、ECCE#1に対応するDM−RS APとして、AP#7を決定する。また、AP決定部37は、UE#2に関して、ECCE#1に対応するDM−RS APとして、AP#8を決定する。また、AP決定部37は、UE#3に関して、ECCE#2に対応するDM−RS APとして、AP#9を決定する。そして、AP決定部37は、UE#4に関して、ECCE#3及びECCE#4に対応するDM−RS APとして、AP#10を決定する。そして、AP決定部37は、DM−RS APの決定結果情報をAPセット生成部39及びDM−RS生成部44に供給する。
APセット生成部39は、AP決定部37から、DM−RS APの決定結果情報を受け取る。APセット生成部39は、アソシエーションテーブル38を参照することによって、各UE#1〜UE#4に通知するAPセットのインデックス(APセット情報)を決定する。具体的には、UE#1及びUE#4に関するAPセット情報として、“APセット1(SET1)”が決定される。また、UE#2及びUE#3に関するAPセット情報として、“APセット2(SET2)”が決定される。なお、APセット情報は、各UEが自局用のAPセットを認識可能な所定形式で送信される。
DCI生成部40は、制御チャネルに係るデータ復調及びチャネル復号によって得られた制御データなどに基づいて各UE#1〜UE#4に対するDCI(ダウンリンク制御情報)を生成し、EPDCCH生成部43に供給する。DCIは、例えば、MU−MIMOに係る情報を含むことができる。
EPDCCH生成部43は、CCEスケジューラ36から供給されるAL情報及びECCEインデックスに基づくDCIのチャネル符号化及びデータ変調を行う。これによって、EPDCCHシンボルが生成される。
DM−RS生成部44は、AP決定部44から供給されるDM−RS AP情報に基づいて各APに対応するDM−RSシンボルを生成する。PDSCH生成部45は、APセット情報を含む上位レイヤシグナリングのデータや、ユーザデータのようなPDSCHにマッピングされるデータのチャネル符号化及びデータ変調を行う。これによって、PDSCH信号(PDSCHシンボル)が生成される。
ベースバンドプロセッサ23は、EPDCCHシンボル,DM−RSシンボル,PDSCHシンボル,及び図示しないPDCCHシンボルの多重処理を行う(マルチプレクサとして機能する)。当該多重処理によって、各シンボルが図1に示したような所定の領域にマッピングされた状態となる。このとき、APセット1及びAPセット2に係る二つのPRBペアが多重される。また、DM−RSシンボルは、PDSCHあるいはEPDCCHがマッピングされたPRB上に周波数多重される。
そして、ベースバンドプロセッサ23は、多重処理の結果に対する逆高速フーリエ変換処理(IFFT)41を行う。さらに、ベースバンドプロセッサ23は、IFFT41によって得られた信号にCPを付与するCP付加処理(CP Adding)42を行う。CP付加処理42を経た信号は、RF送信回路26で無線信号に変換され、送信アンテナ24から送信される。
このようにして、基地局1からは、UE#1〜UE#4に係るユーザチャネル情報、制御チャネル情報(EPDCCH),APセット,及び各APに対応するDM−RSを含んだフレームが各UE#1〜UE#4へ送信される。
上述した基地局1の構成は例示であり、例えば、RFプロセッサ22及びベースバンドプロセッサ23によって実現される処理及び機能(図5に示した各ブロック)は、IC(Integrated Circuit), LSI(Large Scale Integrated circuit), ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような集積回路の少なくとも1つ、又はこれらの集積回路の2以上の組み合わせによって実現することができる。例えば、DSPによって実現されるデータ信号復調部31は、LSIやASICを用いたワイヤードロジックによって実現することができる。
また、RFプロセッサ22、ベースバンドプロセッサ23によって実現される処理及び機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプログラマブルロジックデバイス(PLD)、あるいは、集積回路とPLDの組み合わせによって実現することもできる。
<<移動端末(UE)の構成例>>
図12は、実施形態に適用される移動端末(UE)の構成例を示す図であり、これまでに説明したUE#1〜UE#4が有する構成例を示す。図12には、例として、ダウンリンクにOFDMA方式が適用された移動通信システムにおけるUEの構成例が示されている。
図12において、移動端末2は、受信アンテナ51に接続されたRF受信回路(RF Receiver)52と、送信アンテナ53に接続されたRF送信回路(RF Transmitter)54とを含むRFプロセッサ(RF送受信回路)55と、ベースバンドプロセッサ56とを備える。ベースバンドプロセッサ56は、制御装置の一例である。RFプロセッサ55は、通信装置の一例である。
RFプロセッサ55が行う処理及び機能は、図10に示したRFプロセッサ26が行う処理及び機能と同様であるので、説明を省略する。ベースバンドプロセッサ56は、ベースバンドプロセッサ23(図10)と同様に、DSPやCPUのような汎用のプロセッサ、又は専用のプロセッサによって実現される。ベースバンドプロセッサ56は、図示しない補助記憶装置に記憶されたプログラムを主記憶装置にロードして実行することによって、以下のような処理の実行、及び機能の実現を行う。
すなわち、ベースバンドプロセッサ56は、パイロット信号(参照信号:Reference Signal:例えばSRS)を生成する参照信号生成処理(Ref. Signal)60を行う。また、ベースバンドプロセッサ56は、データチャネルトラフィックに係る処理(Data Traffic)61と、データチャネルのエンコード処理(Channel Encode)62とを行う。これによって、ユーザデータ(例えば、端末間協調送信のための共通メッセージ)がユーザチャネルで伝送される状態となる。
また、ベースバンドプロセッサ56は、制御チャネルトラフィックに係る処理63(Control Traffic)と、制御チャネルのエンコード処理(Channel Encode)64とを行う。これによって、RI,PMI,CQIのような制御情報が制御チャネルで伝送される状態となる。
また、ベースバンドプロセッサ56は、物理チャネルマルチプレクサ(Physical Channel Multiplexer)65として機能し、データチャネル,制御チャネル,パイロットチャネルの多重化を行う。多重化された信号に対して、IFFT処理(IFFT)66,CP付加処理(CP Adding)67が実行される。CP付加処理67を経た信号は、RF送信回路54に入力され、アップリンクの無線信号に変換されて送信アンテナ53から送信される。
一方、ベースバンドプロセッサ56には、RF受信回路52から、受信アンテナ51で受信された無線信号がRF受信回路52によって変換されたベースバンド信号が入力される。ベースバンドプロセッサ56は、ベースバンド信号からCPを除去するCP除去処理71を行う。
ベースバンドプロセッサ56は、APセット決定部72と、AP決定部73として機能する。APセット決定部72は、ベースバンド信号中のPDSCHに対するチャネル推定、データ復調及びチャネル復号を実行する。これによって、PDSCHにマッピングされたAPセット情報を含む上位レイヤ情報が得られる。
AP決定部74は、APセット情報に基づいて、DM−RS AP候補を決定する。DM−RS AP候補の決定に当たって、AP決定部74は、アソシエーションテーブル74を参照する。アソシエーションテーブル74は、図11に示したような、基地局1が有するAPアソシエーション情報と同一のAPアソシエーション情報を記憶している。アソシエーションテーブル74は、記憶部の一例である記憶装置(メモリ)上に記憶される。
AP決定部73は、APセット情報が“SET1”を示す場合には、DM−RS AP候補がAP#7及びAP#9であることを認識する。これに対し、APセット情報が“SET2”を示す場合には、AP決定部73は、DM−RS AP候補がAP#8及びAP#10であることを認識する。
AP決定部73は、APセット情報に基づいて、AL候補及びECCE候補を決定することができる。例えば、APセット情報が“SET1”の場合において、ALがAL1であれば、ECCE#1又はECCE#3がECCE候補として決定される。ALがAL2であれば、ECCE#1及びECCE#2、又はECCE#3及びECCE#4がECCE候補として決定される。ALがAL4であれば、ECCE#1〜ECCE#4がECCE候補として決定される。
ベースバンドプロセッサ56は、さらに、ブラインドデコーダ75として機能する。フラインドデコーダ75は、DM−RS AP毎のチャネル推定及びデータ復調を実行し、チャネル復号をAL及びECCE毎に実行する。
例えば、ALセット情報が“SET1”であれば、ブラインドデコーダ75は、AP#7に対応するDM−RSを用いたチャネル推定及びデータ復調を行い、且つAP#7に対応するECCEのチャネル復号を行う。このようなチャネル復号の結果にエラーが検出されなければ、当該チャネル復号の結果は、移動端末(UE)2に向けられたDCIである。これに対し、チャネル復号結果にエラーが検出された場合には、AP#9に対応するDM−RSを用いたチャネル推定及びデータ復調を行い、且つAP#9に対応するECCEのチャネル復号を行う。
このようにして、移動端末2は、図8に示したAPアソシエーションを用いたDM−RSを用いたチャネル推定及びデータ復調、並びにチャネル復号を実行することによって、所望の制御データ(DCI)を得ることができる。
ベースバンドプロセッサ56は、ブラインドデコーダ75によって得られたDCI(制御データ)などに基づくスケジューリングを行うスケジューラ76として機能する。スケジューラ76のスケジューリング結果は、データトラフィック処理61や制御トラフィック処理に反映される。
以上のように、本実施形態によれば、ハイブリッドシグナリング方法において生じていた、AL1におけるAPブロッキングを回避することができる。これによって、ECCEの利用効率の向上を図ることができる。
1・・・基地局
2・・・移動端末(UE)
23,56・・・ベースバンドプロセッサ
36・・・CCEスケジューラ
37,73・・・AP決定部
38,74・・・アソシエーションテーブル
39,72・・・APセット決定部
43・・・EPDCCH生成部
44・・・DM−RS生成部
45・・・PDSCH生成部
75・・・ブラインドデコーダ

Claims (3)

  1. ダウンリンク制御チャネルのリソースブロックを形成し、異なる移動端末に割り当て可能な複数の分割リソースブロックのそれぞれと、各分割リソースブロックの復調に使用される復調参照信号の識別子としてそれぞれ使用される複数のアンテナポートとの関連づけ方法であって、
    或る移動端末に1つの分割リソースブロックを割り当てる場合の関連づけ方法としての以下の(a)〜(c)によって得られる前記分割リソースブロックと前記アンテナポートとの関連を記憶する記憶部と、
    (a)相互に異なる複数のアンテナポートを、それぞれ二以上のアンテナポートを含む第1セットと第2セットに分け、
    (b)第1のリソースブロックを形成する、所定順序を有する複数の分割リソースブロックの中で連続する二つの分割リソースブロックのそれぞれを、前記第1セットに属する二以上のアンテナポート中の異なるアンテナポートに関連づけ、
    (c)第1のリソースブロックと多重される第2のリソースブロックを形成する、所定順序を有する複数の分割リソースブロックの中で連続する二つの分割リソースブロックのそれぞれを、前記第2セットに属する二以上のアンテナポート中の異なるアンテナポートに関連づける、
    複数の移動端末のそれぞれに対して1つの分割データブロックを割り当てる場合に、前記記憶部を参照して、前記第1のリソースブロック及び前記第2のリソースブロックに含まれる複数の分割リソースブロックの中から各移動端末に割り当てる1つの分割データブロックを、アンテナポートが重複しないように選択し、選択した分割データブロックに関連するアンテナポートが属する前記第1セット及び前記第2セットの一方を示す情報を前記複数の移動端末のそれぞれに通知する処理を行う制御装置と、
    を含み
    前記第1のリソースブロックと前記第2のリソースブロックとのそれぞれは、連続する第1分割リソースブロック及び第2分割リソースブロックを含み、
    前記記憶部は、前記第1分割リソースブロックと前記第1セットに属する二以上のアンテナポート中の第1アンテナポートとの関連づけ、前記第2分割リソースブロックと前記第1セットに属する二以上のアンテナポート中の第2アンテナポートとの関連づけ、及び前記第1分割リソースブロックと前記第2セットに属する二以上のアンテナポート中の第
    3アンテナポートとの関連づけを記憶し、
    前記制御装置は、第1の移動端末について前記第1アンテナポートを選択して前記第1の移動端末に前記第1分割リソースブロックを割り当て、第2の移動端末について前記第3アンテナポートを選択して前記第2の移動端末に前記第1分割リソースブロックを割り当てるとともに、第3の移動端末について前記第2アンテナポートを選択して前記第3の移動端末に前記第2分割リソースブロックを割り当てる
    基地局。
  2. 前記記憶部は、或る移動端末に2つの分割リソースブロックを割り当てる場合の関連づけ方法として、以下の(i)及び(ii)によって得られる前記分割リソースブロックと前
    記アンテナポートとの関連を記憶し、
    (i)前記第1のリソースブロック中の連続する二つの分割リソースブロックを前記第
    1セットに属する1つのアンテナポートに関連づけ、
    (ii)前記第2のリソースブロック中の連続する二つの分割リソースブロックを前記第2セットに属する1つのアンテナポートに関連づける、
    前記制御装置は、前記複数の移動端末のうちの少なくとも1つに2つの分割データブロックを割り当てる場合に、前記第1のリソースブロック及び前記第2のリソースブロックに含まれる複数の分割リソースブロックから1つのアンテナポートと関連づけられた連続する二つの分割リソースブロックを選択し、選択した分割リソースブロックと関連する1つのアンテナポートが属する前記第1セット及び前記第2セットの一方を示す情報を、前記少なくとも1つの移動端末に通知する処理を行う
    請求項1に記載の基地局。
  3. ダウンリンク制御チャネルのリソースブロックを形成し、異なる移動端末に割り当て可能な複数の分割リソースブロックのそれぞれと、各分割リソースブロックの復調に使用される復調参照信号の識別子としてそれぞれ使用される複数のアンテナポートとの関連づけ方法であって、或る移動端末に1つの分割リソースブロックを割り当てる場合の関連づけ方法であって、
    基地局が以下の(a)〜(c)によって得られる前記分割リソースブロックと前記アンテナポートとの関連を記憶し、
    (a)相互に異なる複数のアンテナポートを、それぞれ二以上のアンテナポートを含む第1セットと第2セットに分け、
    (b)第1のリソースブロックを形成する、所定順序を有する複数の分割リソースブロックの中で連続する二つの分割リソースブロックのそれぞれを、前記第1セットに属する二以上のアンテナポート中の異なるアンテナポートに関連づけ、
    (c)第1のリソースブロックと多重される第2のリソースブロックを形成する、所定順序を有する複数の分割リソースブロックの中で連続する二つの分割リソースブロックのそれぞれを、前記第2セットに属する二以上のアンテナポート中の異なるアンテナポートに関連づける、
    複数の移動端末のそれぞれに対して1つの分割データブロックを割り当てる場合に、前記記憶した関連を参照して、前記第1のリソースブロック及び前記第2のリソースブロックに含まれる複数の分割リソースブロックの中から各移動端末に割り当てる1つの分割データブロックを、アンテナポートが重複しないように選択し、選択した分割データブロックに関連するアンテナポートが属する前記第1セット及び前記第2セットの一方を示す情報を前記複数の移動端末のそれぞれに通知する処理を行い
    前記第1のリソースブロックと前記第2のリソースブロックとのそれぞれは、連続する第1分割リソースブロック及び第2分割リソースブロックを含み、
    前記関連の記憶において、前記第1分割リソースブロックと前記第1セットに属する二以上のアンテナポート中の第1アンテナポートとの関連づけ、前記第2分割リソースブロックと前記第1セットに属する二以上のアンテナポート中の第2アンテナポートとの関連
    づけ、及び前記第1分割リソースブロックと前記第2セットに属する二以上のアンテナポート中の第3アンテナポートとの関連づけを記憶し、
    前記処理において、第1の移動端末について前記第1アンテナポートを選択して前記第1の移動端末に前記第1分割リソースブロックを割り当て、第2の移動端末について前記第3アンテナポートを選択して前記第2の移動端末に前記第1分割リソースブロックを割り当てるとともに、第3の移動端末について前記第2アンテナポートを選択して前記第3の移動端末に前記第2分割リソースブロックを割り当てる
    基地局のアンテナポート通知方法。
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JPN6015043156; NTT DOCOMO: 'DM-RS Antenna Port Determination for ePDCCH[online]' 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #69 R1-121974 , 201205, インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra *
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