図1Aは、1つまたは複数の開示された実施形態を実装することができる例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、複数の無線ユーザに、音声、データ、ビデオ、メッセージング、およびブロードキャストなどのコンテンツを提供する多重アクセスシステムであってもよい。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、複数の無線ユーザがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にしてもよい。たとえば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を採用してもよい。
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含んでもよいが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を意図していることを理解されるだろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、ならびに、ユーザ装置(UE)、移動局、固定または移動型加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家電などを含んでもよい。
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを促進するために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、無線基地局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互に接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでもよいことを理解されるだろう。
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含むことができるRAN104の一部であってもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と称されることがある、特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。セルは、セルセクタにさらに分割されてもよい。たとえば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機、つまり、セルの各セクタに対して1つを含んでもよい。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を採用してもよく、したがって、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用してもよい。
基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光線など)とすることができるエアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数と通信してもよい。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
特に、上述したように、通信システム100は、多重アクセスシステムでもあってもよく、ならびに、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用してもよい。たとえば、RAN104における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよく、UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース116を確立してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでもよい。
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE−Advanced(LTE−A)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装してもよい。
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(つまり、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、Interim Standard 2000(IS−2000)、Interim Standard 95(IS−95)、Interim Standard 856(IS−856)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data rate for GSM Evolution(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装してもよい。
図1Aにおける基地局114bは、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントでもあってもよく、ならびに、たとえば、事業所、自宅、車両、キャンパスなど局所的なエリアにおいて無線接続性を容易にするために任意の適切なRATを利用してもよい。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立してもよい。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立してもよい。さらなる別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラ方式のRAT(たとえば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。図1Aにおいて示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有してもよい。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを要求されなくてもよい。
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dの1つまたは複数に、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができる、コアネットワーク106と通信していてもよい。たとえば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供し、ならびに/または、ユーザ認証などハイレベルなセキュリティ機能を実行してもよい。図1Aには示していないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同一のRATまたは異なるRATを採用している他のRANと直接的または間接的に通信してもよいことを理解されるであろう。たとえば、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続されることに加えて、コアネットワーク106はまた、GSM無線技術を採用している他のRAN(図示せず)と通信してもよい。
コアネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102c、および102dに対するゲートウェイとしてサービスして、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスしてもよい。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの共通通信プロトコルを使用する相互に接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含んでもよい。たとえば、ネットワーク112は、RAN104と同一のRATまたは異なるRATを採用することができる、1つまたは複数のRANに接続された他のコアネットワークを含んでもよい。
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、および102dの一部またはすべては、マルチモード機能を含んでもよく、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上で異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含んでもよい。たとえば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用することができる基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用することができる基地局114bと通信するように構成されてもよい。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、着脱不能メモリ106、着脱可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含んでもよい。WTRU102は、一実施形態との一貫性を維持しながら、前述の要素の任意の下位の組み合わせを含んでもよいことを理解されるであろう。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊用途向けプロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意のその他の種類の集積回路(IC)、および状態マシンなどであってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行してもよい。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合することができる、送受信機120に結合されてもよい。図1Bでは、プロセッサ118および送受信機120を個別のコンポーネントとして記しているが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップに統合されてもよいことを理解されるだろう。
送信/受信要素122は、エアインターフェース116上で基地局(たとえば基地局114a)に信号を送信し、または、基地局から信号を受信するように構成されてもよい。たとえば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。別の実施形態では、たとえば、送信/受信要素122は、IR、UV、または可視光線信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタであってもよい。さらなる別の実施形態では、送信/受信要素122は、RFおよび光信号の両方を送信および受信するように構成されてもよい。送信/受信要素122が、任意の組み合わせの無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよいことを理解されるであろう。
加えて、送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに記されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含んでもよい。特に、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116上で無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(たとえば複数のアンテナ)を含んでもよい。
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、ならびに、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有してもよい。したがって、送受信機120は、たとえば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数の送受信機を含んでもよい。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、ならびに、それらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ106および/または着脱可能メモリ132などの任意のタイプの適切なメモリの情報にアクセスし、ならびに、それらにデータを格納してもよい。着脱不能メモリ106は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含んでもよい。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでもよい。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)などのWTRU102に物理的に配置されていないメモリの情報にアクセスし、ならびに、それらにデータを格納してもよい。
プロセッサ118は、電源134から電力を受信してもよく、ならびに、WTRU102における他のコンポーネントに電力を供給および/または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであってもよい。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(たとえば、ニッケル−カドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含んでもよい。
プロセッサ118はまた、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(たとえば経度および緯度)を提供するように構成することができるGPSチップセット136に結合されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば基地局114a、114b)からエアインターフェース116上で位置情報を受信し、ならびに/または、2つ以上の近くの基地局から受信された信号のタイミングに基づいて、その位置を判定してもよい。WTRU102は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の適切な位置判定方法の手段によって位置情報を取得してもよいことを理解されるであろう。
プロセッサ118は、追加の特徴、機能、および/または有線もしくは無線の接続を提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる、他の周辺機器138にさらに結合されてもよい。たとえば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオに対する)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョン送受信機、ハンドフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含んでもよい。
図1Cは、一実施形態にしたがったRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用して、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信してもよい。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信してもよい。
RAN104は、eNodeB140a、140b、140cを含んでもよいが、RAN104は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のeNodeBを含んでもよいことを理解されるだろう。eNodeB140a、140b、140cはそれぞれ、エアインターフェース116上で、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含んでもよい。一実施形態では、eNodeB140a、140b、140cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNodeB140aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および、それから無線信号を受信してもよい。
eNodeB140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、ならびに、無線資源管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成されてもよい。図1Cに示されるように、eNodeB140a、140b、140cは、X2インターフェース上で互いに通信してもよい。
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含んでもよい。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の一部として記されているが、これらの要素の任意の1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または操作されてもよいことを理解されるだろう。
MME142は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNodeB142a、142b、142cの各々に接続されてもよく、ならびに、制御ノードとしてサービスしてもよい。たとえば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラ活性化/非活性化、およびWTRU102a、102b、102cの初期アタッチの間の特定のサービングゲートウェイの選択などを担当してもよい。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるために制御プレーン機能を提供してもよい。
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNodeB140a、140b、140cの各々に接続されてもよい。サービングゲートウェイ144は、一般的に、WTRU102a、102b、102cにユーザデータパケットをルーティングし、および、それらからユーザデータパケットを転送してもよい。サービングゲートウェイ144はまた、eNodeB間ハンドオーバの間のユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときのページングのトリガ、ならびに、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および格納などの他の機能を実行してもよい。
サービングゲートウェイ144はまた、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる、PDNゲートウェイ146に接続されてもよい。
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。たとえば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと、従来型陸線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。たとえば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとしてサービスするIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、または、それと通信してもよい。加えて、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有かつ/または操作される他の有線または無線のネットワークを含むことができる、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供してもよい。
以下に言及したときに、用語、従来型無線リンク(TRL)は、WTRU102とRAN104との間のエアインターフェース116を指すものであり、エアインターフェース116は、WTRU102とRAN104との間の中継器として作動する他のWTRUによって支援されない。TRLは、E−UTRA、UTRA、IEEE802プロトコルの任意の1つ、CDMA2000、およびGSMなどの任意の無線技術にしたがってもよい。たとえば、TRLは、LTE、LTE−A、またはWCDMAエアインターフェースであってもよい。
WTRU102は、ネットワークカバレッジを欠いていることがあり、および、RAN104との確立されたTRLを有していないことがある。WTRU102は、別のWTRUと無線リンクを確立してもよく、たとえば、他のWTRUは、WTRU102の近隣にあってもよい。WTRUは、RAN104との他のWTRUの確立されたTRLを介してRAN104へのアクセスを受信してもよい。さらに、WTRU102は、RAN104との確立されたTRLを有してもよいが、追加の通信容量を必要とすることがあり、および、他のWTRUの確立されたTRLを介してRAN104への追加のアクセスを受信するために、他のWTRUと無線リンクを確立してもよい。さらに、WTRU102は、いずれかのWTRUのTRLリソースも利用することなく、他のWTRUとの無線リンクを確立して、他のWTRUと直接的に通信してもよい。
WTRU102と他のWTRUとの間の無線リンクは、本明細書においてクロスリンク(XL)と称される。さらに、WTRU102が、他のWTRUとの確立されたXLを有しているときに、WTRU102は、本明細書において端末WTRU(T−WTRU)と称され、および、他のWTRUは、本明細書において、図2に関して示されるようにヘルパWTRU(H−WTRU)と称される。
図2Aは、H−WTRUとのXLを有しているT−WTRUを示す。T−WTRU201は、H−WTRU202とのXL203を有している。H−WTRU202は、基地局114a、114bのいずれか1つとすることができる、基地局114とのTRL204を有している。XL203は、T−WTRU201に対するTRL204へのアクセスを容易にしてもよく、または、T−WTRU201とH−WTRU202との間の直接通信を容易にしてもよい。さらに、T−WTRU201は、図2に示すように、基地局114と直接TRL205を有してもよい。T−WTRUが、XL203および直接TRL205の両方を有しているときに、両方のリンクの利用を通じて、T−WTRU201に対するスループットおよび容量の増加が達成される。
XL203はまた、ネットワークによりカバーされるH−WTRU202(network-covered H-WTRU 202)のTRL204を利用することによって、カバレッジ外T−WTRU201、つまり、基地局114への直接TRL205を有さないT−WTRU201にカバレッジを提供して、H−WTRU202トラフィックを基地局114およびRAN104に中継するように、無線ネットワークで使用されてもよい。
たとえば、LTEシステムにおいて、T−WTRU201は、T−WTRU201がネットワークに登録されている場合にカバレッジを有し(すなわち、進化型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)REGISTERED状態(evolved packet system (EPS) mobility management (EMM) REGISTERED state))、ネットワークにおけるセルからの報知チャネル(BCH)を復号することができ、プライマリシステム情報を受信することができ、ページングチャネル(PCH)を復号することができ、ページングメッセージおよびセカンダリシステム情報を受信することができ、RRC−IDLE状態におけるランダムアクセスを使用し、または、RRC−CONNECTED状態における物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)もしくは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を使用して、セルと通信することができ、ならびに、PUSCH上で最小データレートを送信し、および、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で最小データレートを受信することができる。
XL203確立の前に、WTRU102は、直接TRL205確立のためにセルまたは基地局を再選択することを試みてもよい。直接TRL205が確立されるときに、WTRU102は、そのトラフィックに対する直接TRL205を使用してもよく、したがってH−WTRU202のTRL204の負荷を与えない。
図2Bは、直接TRL205確立のためのセルまたは基地局の再選択を示している。T−WTRU102は、基地局114との直接TRL205を確立することができず、または、基地局114との直接TRL205は機能しなくなる(failed)(図2Bの破線に示す)。次に、T−WTRU201は、セルまたは基地局の再選択を試み、および、直接TRL205は、再選択されたセルまたは基地局と確立される(実線によって示す)。T−WTRU201は、H−WTRU202とXL203を確立する必要がなくてもよく、WTRU102は、T−WTRU201として指定されなくてもよい。再選択されたセルは、図2Bに示すように、同一の基地局114または異なる基地局に関連付けられてもよいことに留意されたい。
図2Cは、TRL204確立失敗に基づいているXL203確立を示している。直接TRL205は、基地局もしくは再選択された基地局のいずれとも確立されず、または、直接TRL205は機能しなくなる(破線によって示す)。RAN114の通信リソースを利用するために、T−WTRU201は、基地局114とTRL204を有している、H−WTRU202との確立されたXL203を有している。
プロシージャは、T−WTRU201とH−WTRU202との間のXL203確立に使用され得る。プロシージャは、図3に関して記述したように、近隣探索、H−WTRU選択、またはアソシエーション情報交換を含んでもよい。
図3は、XL203確立プロシージャを示している。T−WTRU201は、H−WTRU202を見つける(locate)ために近隣探索310を実行する。近隣探索で、T−WTRU201は、近隣探索開始送信(NDIT:neighbor discovery initiation transmission)を送信し、および、H−WTRU202から近隣探索応答送信(NDRT:neighbor discovery response transmission)を待ってもよい。近隣探索310は、H−WTRU202としてサービスするためのWTRU102を探し出すために、T−WTRU201によって使用される。NDITは、共有リソースで送信されてもよく、そのため複数のWTRU102によって受信されてもよく、そして、複数のWTRU102は、H−WTRU202を選択するためのオプションをT−WTRU201提供する、NDRTを送信してもよい。
近隣探索の後に、アソシエーション情報(association information)が交換され(320)、それによってT−WTRU201およびH−WTRU202は、アソシエーション情報メッセージを交換することができる。T−WTRU201はまた、H−WTRU202から、H−WTRU202に関連付けられた識別を含むことができる基本システム情報を受信する(322)。次に、T−WTRU201は、たとえば、T−WTRU201がアソシエーション情報320または受信された基本システム情報322を交換した候補WTRU102からH−WTRU202を選択する。H−WTRU202が選択された後、T−WTRU201は、H−WTRU202に、ロール(role)に対するH−WTRU202の選択を示す、H−WTRU202として選択されたメッセージを送信する(326)。
アソシエーション情報交換320、基本システム情報の受信322、H−WTRU202選択324、またはH−WTRU202として選択されたメッセージの送信または受信326の間または後の任意の時点において、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションが形成されてもよい。さらに、図3に示していないが、基地局114は、数字310〜326に関して示されたプロシージャに含まれてもよい。
アソシエーションが形成された後、スケジューリング要求、XL203に対する許可(grant)、およびページングメッセージが、T−WTRU201とH−WTRU202と基地局114との間で交換される。スケジューリング要求は、データの送信のためにXL203のリソース割り当てに対する必要性を示してもよい。XL203許可は、T−WTRU201またはH−WTRU202に対し、アップリンクまたはダウンリンク通信に使用するために、XL203にリソースを割り当ててもよい。さらに、ページングは、T−WTRU201またはH−WTRU202に対する、本明細書に示されるようなRRC状態遷移を経験する(undergo)必要性のアラートを送信し、または、必要性を示すために実行されてもよい。
さらに、RRC再構成350は、XL203またはTRL204上でT−WTRU201またはH−WTRU202の接続性をセットアップするために実行されてもよい。RRC再構成350はまた、TRL204に対するシグナリング無線ベアラ(SRB)またはデータ無線ベアラ(DRB)と、XL203に対するSRBまたはDRBとの間のマッピングを示すために使用されてもよい。キープアライブメッセージは、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションを維持するために、T−WTRU201とH−WTRU202との間で交換される(352)。さらに、データは、XL203およびTRL204で交換されて、T−WTRU201にサービスおよびカバレッジを提供する(360)。
T−WTRU201およびH−WTRU202は、即時にXL203上でデータ送信325を実行してもよい。T−WTRU201およびH−WTRU202がデータ送信325を実行する必要がない場合、T−WTRU201およびH−WTRU202は、確立されたXL203を維持し、および、後続のデータ送信325のためにXL203を使用することを容易にするために、キープアライブメッセージ324を交換してもよい。
XL203確立およびXL203上での通信は、LTEまたはLTE−Aのエアインターフェースなどの任意のエアインターフェースにしたがって実行されてもよく、ならびに、XL203確立またはXL203を使用した通信に対するプロシージャは、エアインターフェースに対するプロシージャにしたがって、および本明細書に示されるプロシージャとともに実行されてもよい。
T−WTRU201とH−WTRU202との間のXL203は、物理(PHY)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、無線リソース制御(RRC)レイヤ、または非アクセスストラタム(NAS)レイヤの1つもしくは複数を備える、オープンシステム相互接続(OSI)プロトコルにしたがってもよい。XL203のプロトコルレイヤは、TRL204もしくは直接TRL205のプロトコルレイヤと異なってもよく、または、同一であってもよい。たとえば、XL203のPHYレイヤは、TRL204のPHYと異なってもよく、XL203およびTRL204のRRCレイヤは同様に定義されてもよい。
RRCレイヤに対して、RRCプロトコルが使用されてもよい。RRCプロトコルは、WTRU102、たとえばT−WTRU201またはH−WTRU202が属することができるRRC状態を含んでもよい。WTRU102のRRC状態は、WTRU102の接続性または接続に対する見込み(potential)によって指示され(dictated)、ならびに、WTRU102は、WTRU102の接続性または接続の見込みに基づいて、RRC状態間を遷移してもよい。RRC状態は、図4に関して記されたXL203、TRL204、または直接TRL205を含む、任意の無線リンク上でのWTRU102の接続に関連付けられる。
図4は、WTRU102のRRC状態を示している。WTRU102は、RRC−IDLE状態410またはRRC−CONNECTED状態420にあってもよい。WTRU102は、RRC−IDLE状態410とRRC−CONNECTED状態420との間で遷移してもよい。WTRU102がRRC−IDLE状態410にあるときに、WTRU102は、XL203、TRL204、または直接TRL205上で確立されたシグナリング無線ベアラを有しないことがある。RRC−IDLE状態410では、WTRU102は、XL203、TRL204、または直接TRL205上で、システム情報またはページングなどの特定のメッセージを送信および受信してもよい。さらに、WTRU102は、RRC−CONNECTED状態420に遷移する前に、一部のデータを送信してもよい。WTRU102がRRC−CONNECTED状態420にあるときに、WTRU102は、ユーザデータを送信することを含むそのすべての機能を実行してもよい。
XL203に関連付けられた機能を実行することができるWTRU102は、WTRU102がXL203上で実行することができる機能に関連付けられたXL下位状態をさらに有してもよい。XL下位状態は、WTRU102が、TRL204または直接TRL205のいずれかの上で実行することができる機能に依存しておらず、単に、WTRU102が、XL203で実行することができる機能に関連付けられている。XL下位状態は、RRC状態(つまり、RRC−IDLE状態410およびRRC−CONNECTED状態420)の下位状態である。WTRU102は、図5に関して記されるように4つのXL下位状態のいずれか1つを有してもよい。
図5は、WTRU102のRRC下位状態を示している。WTRU102は、XL−Disabled下位状態510、XL−Inactive下位状態520、XL−Idle下位状態530、またはXL−Active下位状態540にあってもよい。WTRU102がRRC−CONNECTED状態420にあるときに、WTRU102は、4つの下位状態510〜540のいずれか1つにあってもよい。他方で、WTRUがRRC−IDLE状態410にあるときに、WTRU102は、XL−Disabled下位状態510、XL−Inactive下位状態520、またはXL−Idle下位状態530にあってもよいが、XL−Active下位状態540にはない。
XL−Disabled下位状態510におけるWTRU102は、XL203に関連付けられた機能を実行しない。たとえば、WTRU102は、XL203に関連付けられた機能を実行することができなくてもよく、または、機能を実行することができるが、機能を無効化するように構成されてもよい。WTRU102は、TRL204または直接TRL205上でいまだに機能を実行することができるため、WTRU102は、RRC−IDLE状態410またはRRC−CONNECTED下位状態420にあってもよい。
XL−Inactive下位状態520におけるWTRU102は、近隣探索、アソシエーション情報交換(たとえば、アソシエーション情報メッセージの送信または受信)、H−WTRU202として選択されたメッセージの送信もしくは受信、または、基本システム情報を実行してもよいが、キープアライブメッセージを送信もしくは受信できないことがあり、または、XL203上でデータを送信もしくは受信することができないことがある。
XL−Idle下位状態530におけるWTRU102は、本明細書でさらに詳細に示されるように、キープアライブメッセージ、ページングインジケーション、およびスケジューリング要求を送信または受信することに加えて、WTRU102がXL−Inactive下位状態520において実行することができるすべての機能を実行してもよい。XL−Idle下位状態530におけるT−WTRU201は、H−WTRU202とのアソシエーションを形成していてもよいが、ユーザ通信データを送信または受信していなくてもよい。
XL−Active下位状態540におけるWTRU102は、XL203上でデータを送信または受信することを含む、XL203に関連付けられたすべての機能を実行してもよい。WTRU102は、RRC状態410〜420およびXL下位状態510〜540の間を遷移してもよい。
H−WTRU202との確立されたXL203のみを有しているT−WTRU201は、WTRUツーWTRU(W2W)のカバレッジモードにあると言われてもよい。さらに、基地局114との直接TRL205を有しているT−WTRU201は、ネットワークカバレッジモードまたはインフラストラクチャカバレッジモードにあると言われてもよい。T−WTRU201は、図6に関して示されるような2つのモード間のハンドオーバを通じて、W2Wカバレッジモードとインフラストラクチャカバレッジモードとの間を遷移してもよい。
図6は、インフラストラクチャカバレッジモードからW2Wカバレッジモードへのハンドオーバを示している。T−WTRU201は、基地局114と直接TRL205を有しており、したがって、インフラストラクチャカバレッジモードにある。インフラストラクチャカバレッジモードからW2Wカバレッジモードにハンドオーバが発生してもよい。ハンドオーバが実行された後、T−WTRU201は、H−WTRU202とのXL203を有し、および、H−WTRU202は、基地局とのTRLを有し、それを通じてW2WカバレッジモードにおいてT−WTRU201にカバレッジが提供される。図6は、基地局内インフラストラクチャカバレッジモードからW2Wカバレッジモードへのハンドオーバとして本明細書に記されている、TRL204が、直接TRL205と同一の基地局114に関連付けられていることを記していることに留意されたい。基地局間インフラストラクチャカバレッジモードからW2Wカバレッジモードへのハンドオーバについて本明細書に簡単に示される。
T−WTRU201が基地局114のカバレッジエリアを離れているために、ハンドオーバが発生してもよい。さらに、ハンドオーバは、直接TRL205に関連付けられたリンク品質または信号強度の測定に基づいて、基地局114またはT−WTRU201によってトリガされてもよい。たとえば、直接TRL205がロスト(lost)し、または切断されるリスクにあると基地局114が判定した場合、基地局114は、W2Wカバレッジモードへのハンドオーバをトリガしてもよい。
T−WTRU201は、制限された期間、ネットワークカバレッジを失い(lose)、もしくは、そのカバレッジの外部にあってもよく、および、フライホイールシナリオ(fly wheel scenario)では基地局との部分的な同期を保持してもよい。代わりに、T−WTRU201は、より長い期間、カバレッジの外部にあってもよく、および、任意の基地局と時間同期(time synchronized)になくてもよい。W2Wカバレッジとインフラストラクチャカバレッジとの間のXL203確立およびハンドオーバでは、分散された制御が利用されてもよい。分散された制御では、T−WTRU201は、H−WTRU202およびH−WTRU202を選択する際に制御を行い、他方では、ネットワークによって設定された基準をH−WTRU202が満たすという条件で、T−WTRU201に応答する(たとえばT−WTRU201による近隣探索)。分散された制御では、ネットワークは、H−WTRU202を選択する際に一部の制御を保持してもよい。
代わりに、制御は集中化されてもよく、それによって、完全な制御がネットワークによって保持され、および、レイヤ2(L2)またはレイヤ3(L3)シグナリングを介して実行されてもよい。特定の制御機能がT−WTRU201およびH−WTRU202によって行われるという事実に起因して、分散された制御は、ネットワークによるL2またはL3の信号送信オーバヘッドを減少させることが可能になることに留意されたい。
W2WカバレッジモードまたはインフラストラクチャカバレッジモードからW2Wカバレッジモードへのハンドオーバを開始することは、T−WTRU201によって実行されたセルの選択または再選択の結果に基づいて、トリガされてもよい。W2WカバレッジモードポリシまたはT−WTRU201ルールは、W2Wカバレッジが考慮されるとき、または、インフラストラクチャカバレッジとW2Wカバレッジとの間のハンドオーバが実行されるときを指示してもよい。たとえば、W2Wカバレッジモードを使用してカバレッジを受信しているT−WTRU201が、RRC−CONNECTED状態420からRRC−IDLEモード410に遷移するときに、T−WTRU201は、セルを探し出すために、セルの選択または再選択を実行してもよく、ならびに、セルが見つからない場合は、W2Wカバレッジをトリガしてもよい。
図7は、W2Wカバレッジをトリガするためのメッセージフロー図を示している。T−WTRU201は、最初に、RRC−IDLE状態410にある。T−WTRU201は、基地局112またはMME142への登録を実行し(702)、ならびに、RRC−CONNECTED状態420に遷移する。登録702の後に、MME142およびポリシサーバ701は、T−WTRU201の登録に関係するメッセージを交換する(704)。さらに、T−WTRU201は、デフォルト無線アクセスベアラ(RAB)およびGlobally Unique Temporary Identity(GUTI)が提供されてもよい。さらに、進化型パケットシステム認証および鍵共有(EPS AKA:evolved packet system authentication and key agreement)が実行されてもよく、および、NASまたはRRCセキュリティが活性化されてもよい。
次に、プッシュまたはプルに対するW2Wカバレッジモードポリシが、ポリシサーバとT−WTRU201との間で交換される(706)。T−WTRU201がRRC−CONNECTED状態420にある必要を有しない場合(たとえば、T−WTRU201が、送信に対するユーザデータを有しない)、T−WTRU201はRRC−IDLE状態410に遷移する。RRC−IDLE状態410にあるときに、T−WTRU201は、セル選択または再選択を実行する(708)。T−WTRU201はまた、W2Wポリシに基づいて、セル選択または再選択を評価する(710)。セル選択または再選択を評価する際に、T−WTRU201は、ローミングなしでは適切なセルが見つからず、ローミングで適切なセルが見つからず、受け入れ可能なセルが見つからず、他のRAT上で適切なセルが見つからず、または、他のRAT上で受け入れ可能なセルが見つからないと判定してもよい。さらに、判定は、限定加入者グループ(CSG)セルに基づいて行われてもよい。
セルの選択または再選択の評価は、T−WTRU201またはネットワークポリシに基づいてもよい。たとえば、適切なセルが特定の公衆陸上移動通信網(PLMN)またはRAT上で見つからないときに、T−WTRU201ポリシは、W2Wカバレッジモードをトリガすることを要求してもよい。T−WTRU201のポリシは、静的または動的であってもよく、および、T−WTRU201にプッシュされてもよく、または、T−WTRU201によってプルされてもよい。
次に、T−WTRU201は、セル選択もしくは再選択の評価およびW2Wカバレッジに基づいて、W2Wカバレッジをトリガする(712)。W2Wカバレッジがトリガされた後(712)、近隣探索が実行される(714)。
本明細書に示されるように、セル選択または再選択は、直接TRL205のLTEエアインターフェースにしたがって実行されてもよい。さらに、セル選択または再選択は、周波数内選択、周波数間選択、またはRAT間選択を組み込んでもよい。セル選択または再選択はまた、W2Wカバレッジモードポリシに基づいてもよい。
図8は、セル選択もしくは再選択、およびW2Wカバレッジのトリガリングの状態図を示している。セル選択または再選択801は成功してもよく、それによって、直接TRLを確立し、および、インフラストラクチャカバレッジを有するためにセルが見つけられる。代わりに、セル選択または再選択801は失敗してもよく、それによって、インフラストラクチャカバレッジは利用可能でないと判定され、および、W2Wカバレッジ802がトリガされる。セル選択または再選択801の結果は、セル検索結果、セル選択もしくは再選択に関係するシステム情報、PLMN情報(たとえば、NASから受信され、および、任意の除外された(barred)セル情報を含む)、またはW2Wポリシに基づいて判定されてもよい。
T−WTRU201が適切なセルを見つけた場合、セル選択または再選択は成功し、および、T−WTRU201は、正常キャンプ状態(Camped Normally state)810に遷移する。セルが適切な状態にある場合、T−WTRU201は正常キャンプ状態810に留まる。T−WTRU201は、T−WTRU201がキャンプされているセルが適切な状態にあるかを、たとえばタイマ(本明細書ではTreselectionタイマと称される)に基づいて定期的に判定してもよい。
他方では、T−WTRU201が、単に、受け入れ可能なセルを見つけた場合、T−WTRU201は、任意のセルへのキャンプオン状態(Camped on any cell state)に遷移する(図8に図示せず)。T−WTRU201が、任意のセルへのキャンプオン状態にあるときに、セル選択または再選択は、タイマ(たとえばTreselection)に基づいて定期的にトリガされてもよい。
セルの選択または再選択が失敗し、および、適切なセルが見つからない場合、W2Wカバレッジモードがトリガされる。さらに、セル選択または再選択801は、W2Wポリシに基づいてもよく、それによって、W2Wカバレッジモードをトリガすることは、近隣探索、アソシエーション情報、システム情報、およびW2Wポリシに基づいてもよい。
T−WTRU201が、適切なH−WTRU202を見つけることに成功した場合、および、T−WTRU201が、W2Wカバレッジに対してH−WTRU202を使用することに許可された場合、T−WTRU201は、W2Wカバレッジへのキャンプオン状態(Camped on W2W coverage state)820に遷移する。T−WTRU201は、たとえば、時間(本明細書ではTXLreselectionと称される)に基づいて、W2WカバレッジおよびH−WTRU202とのアソシエーションを定期的にチェックしてもよい。TXLreselectionタイマは、また、近隣探索をトリガするために使用されてもよい。TXLreselectionタイマは、W2WカバレッジモードにおいてT−WTRU201またはH−WTRU202のDRXサイクル長と同期するように設定されてもよい。
W2Wカバレッジへのキャンプオン状態820にある間、T−WTRU201は、インフラストラクチャカバレッジが利用可能であるかを定期的にチェックし、または、タイマ(タイマは本明細書ではTreselectionUpdタイマと称される)に基づいて、セル選択または再選択をトリガしてもよい。
セル選択または再選択が、適切なもしくは受け入れ可能なセルが見つかったことを示している場合、T−WTRU201は、W2Wカバレッジモードを離れて、正常キャンプ状態810または任意のセルへのキャンプオン状態にそれぞれ遷移する。T−WTRU201は、それがセルのカバレッジエリアに移動していないという条件で、または、ネットワークで承認されたH−WTRU202(network-approved H-WTRU 202)が利用可能であるという条件で、W2Wカバレッジへのキャンプオン状態820の留まってもよい。
T−WTRU201がカバレッジホール(coverage hole)にあり(つまり、インフラストラクチャカバレッジモードが利用可能でない)、および、単に、W2Wカバレッジモードを介してネットワークサービスを受信しているときに、セル選択または再選択は、遅延または延期されてもよい。セル選択または再選択を延期することは、T−WTRU201のバッテリ電力を節約することができる。セル選択または再選択を延期するときに、TreselectionUpdは、Treselectionより大きくてもよい。
T−WTRU201がH−WTRU202を見つけることができない場合、T−WTRU201は、キャンプ失敗状態(Failed to camp state)830に遷移してもよい。キャンプ失敗状態830では、T−WTRU201は、たとえばTbaseline−reselectionタイマに基づいて、H−WTRU202が見つかるかを定期的に判定する。T−WTRU201はまた、たとえば、Timer TreselectionUpdタイマに基づいて、セル選択または再選択を定期的に実行する。T−WTRU201は、H−WTRU202、適切なセル、または受け入れ可能なセルが見つからない場合、キャンプ失敗状態830に留まってもよい。Treselectionは、RRC−IDLE状態410のDRXサイクル長一致するように、または、DRXサイクル長にしたがって設定されてもよいことに留意されたい。
本明細書に記述したように、T−WTRUがW2Wモードでカバレッジを受信するために、近隣探索がトリガされる。近隣探索では、T−WTRU201は、H−WTRU202を探し、それを通じてT−WTRU201がネットワークサービスを受信してもよい。近隣探索では、T−WTRU201は、事前構成されたリソース上でNDITを受信することができるすべてのWTRUにNDITを送信し(すなわり、T−WTRU付近のすべてのWTRU)、および、H−WTRU202になることができるWTRUからNDRTの受信を待つ。
図9Aおよび図9Bに関して示されるように、T−WTRU201がH−WTRU202を選択する前に、T−WTRU201は、本明細書では近隣シーキングWTRU(NS−WTRU:neighbor seeking WTRU)と称されてもよく、および、H−WTRU202は、本明細書では近隣プレゼントWTRU(NP−WTRU:neighbor present WTRU)と称されてもよい。
図9Aおよび図9Bは、NS−WTRUによる近隣探索を示している。NS−WTRU901としてのT−WTRU201は、近隣探索を開始し、および、NDITを送信する。NDITは、複数のNP−WTRU9021−N(単独では本明細書においてNP−WTRU902iと称され、総じて本明細書においてNP−WTRU902と称される)。NP−WTRU902はそれぞれ、異なる基地局に関連付けられてもよい(図9Aに示すように、NP−WTRU1 9021およびNP−WTRU2 9022は、1つの基地局に関連付けられ、ならびに、NP−WTRUn 902nは、他の基地局に関連付けられる)。
図9Bに示すように、NP−WTRU902iは、NS−WTRU901へのNDRTでNDITに応答する。次に、アソシエーション情報は、NS−WTRU901とNP−WTRU902iとの間で交換され、および、NP−WTRU902iは、NS−WTRU901に基本システム情報を送信する。NS−WTRU901は、H−WTRU202としてNP−WTRU902iを選択し、および、NP−WTRU902iはH−WTRU202になり、NS−WTRU901はT−WTRU201になる。説明を容易にするために、本明細書においてNS−WTRU901はT−WTRU201と置き換えられ、NP−WTRU902iはH−WTRU202と置き換えられることに留意されたい。
図10は、集中化されたH−WTRU選択においてネットワークに近隣探索を報告するためのメッセージフローチャートを示している。NS−WTRU901は、近隣探索一時識別子(neighbor discovery temporary identifier)を選択し(たとえば、ランダムに、または、国際移動加入者識別子(IMSI)の数字に基づいて)、および、NDIT1002を送信してもよい。NP−WTRU902(NP−WTRU1 902i、NP−WTRU2 9022、・・・、NP−WTRUn 902nとして示される)は、NDITをNS−WTRU901から受信し、および、NDRT1004をNS−WTRU901に送信する。NP−WTRU902は、RRC−CONNECTED状態420にあってもよく、または、RRC−IDLE状態410ではDRXの間にアウェイク(awake)してもよい。
NP−WTRU902は、NDITに基づいてNS−WTRU901識別子を検出し、および、たとえば、基地局114に第1のメッセージを送信することによって、NS−WTRU901から基地局114にNDITの受信を報告してもよい(1008)。NP−WTRUは、NP−WTRU902のバッテリレベルなどに基づいて、適性インデックス(suitability index)に関連するパラメータをさらに報告してもよい。適性インデックスは、XL203条件、モビリティ、TRL204条件、バッテリ状態、ハードウェア制限、ユーザ加入レベル、またはH−WTRU202として動作する意思を含む、リアルタイムデータに基づいてもよい。適性インデックスはまた、NP−WTRU902iが、別のT−WTRUのXLに対するH−WTRUであるかに基づいてもよい。
基地局114が、NS−WTRU901からのNDITを示すレポートをNP−WTRU902iから受信するときに、基地局114はタイマをスタートし、および、NS−WTRU901からNDITを受信した他のNP−WTRUから潜在性レポート(potential report)を待つ。NP−WTRU902iから受信されたレポートは、一意なNDITシーケンスに関連付けられてもよいことに留意されたい。
タイマが満了すると、基地局は、H−WTRU202となるNP−WTRU902iを選択し、および、本明細書において近隣探索応答メッセージ1010と称されるRRCメッセージを送信して、NP−WTRU902iに、H−WTRU202のロールのためにそれが選択されることを示す。図10では、NP−WTRU2 9022は、選択されたとして示され、および、その選択に起因してRRC−CONNECTED状態420に留まる。NP−WTRU1 902iなど、それらがそれら自身の通信アクティビティを有しておらず、または、近隣探索の対象でなかった場合、選択されていないNP−WTRUは、RRC−IDLE状態410に遷移する。
上述したように、NP−WTRU902は、たとえばセルエッジにおいて、異なる基地局または異なるセルに関連付けられてもよい。NP−WTRU902が異なるセルに属するときに、各セルは、異なるNP−WTRUを選択して、H−WTRU202になってもよく(たとえば、異なるセルは、複数のNP−WTRU902に複数の近隣探索応答メッセージ1010を送信する)、それによって、結果として衝突が生じる。異なるセルが同一の基地局114によってサービスされる場合、基地局114は、本明細書で示されるように、1つのNP−WTRUに1つのみのRRC XLトリガメッセージを送信することによって、NP−WTRUの選択を調整してもよい。RRC XLトリガを受信するNP−WTRUは、H−WTRU202として選択される。
図11は、H−WTRU選択のためのメッセージフローチャートを示している。NP−WTRU1 902iは、第1の基地局によってサービスされ、および、NP−WTRU2 9022は、第2の基地局によってサービスされる。近隣探索に続いて、第1の基地局は、NP−WTRU1 9021にRRC XLトリガメッセージを送信し(1102)、第2の基地局は、NP−WTRU2 9022にRRC XLトリガメッセージを送信する(1104)。NP−WTRU1 9021およびNP−WTRU2 9022の両方は、NS−WTRU901とアソシエーション形成の実行を開始し、ならびに、NS−WTRU901はNP−WTRUl 9021からアソシエーションメッセージを受信し(1106)、NP−WTRU2 9022からアソシエーションメッセージを受信する(1108)。各アソシエーションメッセージは、メッセージを送信したNP−WTRU902iの識別を含んでもよい。
NP−WTRU901は、それがアソシエーション応答メッセージを受信し(1110)および、選択されたNP−WTRU902iにアソシエーション応答メッセージを送信する(1112)複数のNP−WTRU902から1つのNP−WTRU902iを選択する。図11では、NP−WTRU1 9021が選択されている。NS−WTRU901は、受信信号強度、または、受信されたNDRTもしくはアソシエーションメッセージの相対的な受信信号強度などの基準に基づいて、NP−WTRU902iを選択してもよい。たとえば、NS−WTRU901は、NP−WTRU902iを選択してもよく、それは、NP−WTRU902iから最も高い信号強度を有しているNDRTまたはアソシエーションメッセージを受信する。次に、選択されたNP−WTRU902iは、NS−WTRU901に基本システム情報を送信する(1114)。
NP−WTRU2 9022などの選択されていないNP−WTRUは、期間の間に、アソシエーション応答メッセージを待ってもよく、および、アソシエーション応答メッセージが受信されない場合、選択されていないNP−WTRUは、RRC−IDLE状態410に遷移してもよい(1116)。選択されていないNP−WTRUは、その関連付けられた基地局に警告する必要はない。さらに、第1の基地局または第2の基地局は、選択されていないNP−WTRUがXL203確立に必要ないことと判定してもよく、および、そのデータベースからアソシエーションのレコードを削除してもよい。
アソシエーションメッセージおよびアソシエーション応答メッセージの複数の反復が実行されて、復元力(resilience)を保証してもよい。さらに、アソシエーションメッセージメッセージおよびアソシエーションメッセージ応答メッセージが正確に受信されることを保証するために、事前構成されたタイマおよびカウンタが使用されてもよい。
NP−WTRU902i(たとえば、それはRRC−IDLE状態410においてDRXにない)は、基準が満たされるという条件で、NDRTで応答してもよい。基準は、ネットワークによって構成されてもよく、および、W2WポリシまたはXL構成の一部であってもよい。さらに、基準は、バッテリ状態もしくは寿命、NP−WTRU902iのRRC状態、NP−WTRU902iのハードウェア能力、NDITの信号強度、TRL204の品質、またはNP−WTRU902iのモビリティに基づいている適性インデックスを含んでもよい。NP−WTRU902iは、基準または事前定義されたアルゴリズムを使用して、現在の状態に基づいてNP−WTRU902iを分類してもよく、ならびに、NDRTにおいて適性分類(suitability classification)を送信するように構成されてもよい。
NDITを送信した後、NS−WTRU901は、最大数のNP−WTRU902からNDRTを受信するために、事前構成された期間を待ってもよい。NS−WTRUは、受信されたNDRTに含まれる適性分類、または、受信されたNDRTの信号強度などに基づいて、NP−WTRU902iを選択してもよい。
代わりに、NP−WTRU902iは、NS−WTRU901から受信されたNDIT送信に関連付けられた状態情報を保持してもよい。状態情報は、事前定義された時間の間、または、多数の後続のフレームの間に保持されてもよい。さらに、本明細書に示されるように、NP−WTRU902iは、NP−WTRU902iの分類された状態、または、適性関連分類情報(suitability related classification information)に基づいてNDRTを送信するように構成されてもよい。したがって、NS−WTRU901は、第1のNDITを送信し、および、NP−WTRU902からNDRTを待ってもよい。最高レベルの適性分類を満たすNP−WTRU902は、この第1のNDIT送信に応答してもよく、他のNP−WTRUは、状態を更新し、および、NDRTで応答しなくてもよい。
NS−WTRU901がNS−WTRU902からNDRTを受信していない場合、NP−WTRU902のいずれも最高レベルの適性分類を満たしていないと判定されてもよい。NS−WTRU901は、第2のNDITを送信してもよく、および、第2のレベルの適性分類を満たすNP−WTRU902は、たとえば、それらの状態に基づいて、第2のNDITに応答してもよい。すべての分類レベルが対応される(accounted for)まで、または、NS−WTRU901がNP−WTRU902からNDRTを受信するまで、プロシージャが繰り返されてもよい。したがって、適性関連分類情報は、NDRTの一部として送信される必要がない。しかし、利用可能なNP−WTRUがより高い適性分類を満たさない場合、遅延が生じることがあることに留意されたい。
本明細書に示されるように、NDRTを受信した後、NS−WTRU901は、それがH−WTRU202として選択したNP−WTRU902iに、アソシエーションメッセージを送信してもよく、および、選択されたNP−WTRUは、アソシエーション応答メッセージで応答してもよい。NP−WTRU902iがDRXモードでアウェイク状態にあることが要求される時間を制限するために、NDRT送信と、NP−WTRU902iによるアソシエーション応答メッセージ受信との間の時間に時間制限が課されてもよい。
集中化された制御では、アソシエーションメッセージおよびアソシエーション応答メッセージの方向は、分散された制御のものと比較して逆転されることに留意されたい。さらに、復元力(たとえば、事前構成されたタイマまたはカウンタを使用して)は、メッセージが適切に受信されることを保証するために、メッセージの複数の反復を可能にすることによって、アソシエーションメッセージおよびアソシエーション応答メッセージの交換に組み込まれてもよい。
基本システム情報の取得が本明細書に示される。NP−WTRU902iが選択されてH−WTRU202になるときに、NP−WTRU902iは、NS−WTRU901に基本システム情報を送信してもよい。基本システム情報は、NS−WTRU901によって使用されて、選択されたNP−WTRUがキャンプオンされている(または選択されたNP−WTRUが接続されている)セルにキャンプオンするかを判定してもよい。NS−WTRU901がキャンプオンしているセルは、NP−WTRU902iがキャンプオンされている(または接続されている)セルと同一であってもよい。基本システム情報以外のシステム情報は、本明細書において拡張されたシステム情報と称されることに留意されたい。
基本システム情報は、PLMN識別リスト、トラッキングエリアコード、H−WTRU202に関連付けられたセル識別情報、最新のシステム情報値タグ、システムフレーム番号(SFN)、システム情報ブロック1(SIB1)からのアクセスクラス除外情報(access class barring information)、または、SIB1もしくはSIB9からの限定加入者グループ(CSG)IDを含んでもよい。さらに、基本システム情報はまた、T−WTRU201ツーH−WTRU202アソシエーションを維持するために必要となる最小のパスロス閾値など、XL203セル選択関連情報を含んでもよい。加えて、基本システム情報はまた、基本システム情報ロケーション以外の、スケジュールされていない制御ゾーン(UCZ:unscheduled control zone)時間および周波数リソース情報などのXL共通無線リソース構成情報を含んでもよく、それによって、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)または電気的消去可能PROM(EEPROM)などにおいて、基本システム情報ロケーションに関係するUCZが提供されることが予想されてもよい。
XL共通無線リソース構成情報はまた、ダウンリンクおよびアップリンクに対する通常制御ゾーン(NCZ)時間および周波数リソース情報を含んでもよく、これはダウンリンクおよびアップリンクの両方の上で専用制御ゾーン(DCZ)を定義してもよい。XL共通無線リソース構成情報は、スケジューリング要求(SR)メッセージに対する反復、タイマ、もしくは電力オフセット情報と、キープアライブメッセージ、アソシエーションメッセージ、もしくはアソシエーション応答メッセージに対する電力オフセットと、または、H−WTRUとして選択されたメッセージに対する電力オフセットおよびハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信カウントとのいずれかをさらに含んでもよい。
NS−WTRU901は、そのRRCまたはNASレイヤを介して、基本システム情報をチェックしてもよく、ならびに、セルにキャンプオンしないことを決定してもよい。たとえば、NS−WTRU901は、選択されたNP−WTRUのPLMNがNS−WTRU901の優先PLMN(preferred PLMN)でない場合、または、W2Wポリシに基づいていない場合、セルにキャンプオンしなくてもよい。セルは、選択されたNP−WTRUのセル識別がNS−WTRU901のNASのPLMNにあるとき、または、選択されたNP−WTRUのセルが、ローミングに対して禁止されたTAのリスト上にある少なくとも1つのトラッキングエリア(TA)の一部である場合、適切なセルであってもよい。さらに、セルは、選択されたNP−WTRUのセル識別がW2Wポリシについて禁止されていないとき、または、CSGセルに対するCSG IDがNS−WTRU901のCSGホワイトリストにあるとき、適切であってもよい。
緊急コールの場合には、NS−WTRU901は、NP−WTRU902iが優先セルまたはPLMN(preferred cell or PLMN)にキャンプオンされていない場合でさえ、NP−WTRU902iと関連付けてもよい。NP−WTRU902iがキャンプオンしているセルが、セルアクセス制限に起因して除外されている(barred)場合(たとえば、アクセスクラス制御情報に基づいて)、RRC接続確立を実行するときのみに、NS−WTRU901はそれでもセルにキャンプオンし、および、アクセスクラス制限を検証してもよい。代わりに、NS−WTRU901は、アクセスクラス制限が選択を妨げている場合、NP−WTRU902iを選択しなくてもよい。
NS−WTRU901が、本明細書で示された基準に起因してNP−WTRU902iと関連付けることを試みていない場合、NS−WTRU901は、NDRTで応答した別のNP−WTRUとアソシエーション交換をトリガしてもよい。NP−WTRU902iは、タイマに基づいて、または、NP−WTRU902iと選択されたNP−WTRUとの間の他のアソシエーションメッセージを観察することによって、NP−WTRU902iがH−WTRU202になることを選択されなかったと判定してもよい。
緊急でない場合には、NS−WTRU901は、NP−WTRU902iに、RRCのH−WTRUとして選択されたメッセージを送信することによって、NP−WTRU902iの選択を確認してもよい。NS−WTRU901が初めて、TAにおけるW2Wカバレッジに移動している場合(たとえば、TA識別に基づいて判定されたように)、NP−WTRU902iは、TA更新メッセージを使用して、ネットワークに更新を送信してもよい。さらに、NS−WTRU901がトラッキングエリア識別子(TAI)に対するW2Wカバレッジモードのその選択に関してネットワークに通知した場合、NS−WTRU901は、本明細書に示されるように、そのページングおよびDRX関連構成情報を転送する。
SIB10/11からの地震および津波警報サービス(ETWS)、SIB12からの商用モバイル警報システム(CMAS:Commercial Mobile Alert System)情報などの緊急事態関連システム情報(Emergency related system information)は、通知が求められるときには、基地局からRRC−IDLE状態410でH−WTRU202からT−WTRU201に中継されてもよく、または、または基本システム情報の一部として中継されてもよい。
基本システム情報およびH−WTRUとして選択されたメッセージは、スケジュールされていない方法で、およびXL203に対するアップリンクまたはダウンリンク許可の必要なく送信されてもよい。基地局は、そのようなスケジュールされていない送信に対応してもよく(account for)、たとえば他のXL上でスケジュールされた送信へのそれらの影響を判定してもよい。代わりに、NS−WTRU901は、XL203上でのアップリンク送信に対して基地局の許可を取得することをNP−WTRU902iに要求してもよい。そうするために、NS−WTRU901は、NP−WTRU902iにスケジューリング要求(SR)を送信してもよく、または、物理チャネル上でSRインジケーションを設定してもよい。NP−WTRU902iはまた、図12に関して示されるように、基本システム情報および拡張されたシステム情報を送信する際の使用のために、XL203上でダウンリンク許可を要求してもよい。
図12は、W2Wカバレッジにおけるリソース割り当てのためのメッセージフローチャートを示している。XLリソースを取得するように要求された場合(1202)、NP−WTRU902iは、RRC−CONNECTED状態420に遷移する。次に、NP−WTRU902iは、XL203上でダウンリンク送信に対するSRを送信する(1204)。SRは、LTEにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)で送信されてもよく、それによって、PUCCHは、SRを搬送するために拡張されてもよい。さらに、SRは、基本システム情報を送信する必要を示してもよい。基地局114は、SRを処理し(1206)、および、NP−WTRU902iにダウンリンクXL送信に対する許可を提供する(1208)。
NP−WTRU902iは、許可によって定義されたリソースを使用して、NS−WTRU901に基本システム情報を送信する(1210)。本明細書に示されるように、NS−WTRU901は、セル選択の適性チェックを実行する(1212)。XL203上でのアップリンク送信に対してリソースを取得するために許可が必要である場合、XL203上でのアップリンク送信に対するSRが、基地局114にXL203およびPUCCHを使用して送信される。次に、NS−WTRU901は、NP−WTRU902iにH−WTRUとして選択されたメッセージを送信し(1216)、および、NS−WTRU901は、T−WTRU201になり、NP−WTRU902iは、H−WTRU202になる。
NP−WTRU902iが選択されていない場合、NS−WTRU901は、別のNP−WTRUとアソシエーション情報メッセージを交換し、および、他のNP−WTRUから基本システム情報を受信してもよいことに留意されたい。加えて、NS−WTRU901はセルの選択の適性チェックを実行してもよい。
H−WTRU202が選択された後、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションが実行されてもよく、および、ネットワークに登録されてもよい。さらに、構成情報がネットワークから取得されてもよい。分散された制御では、基地局は、S−TMSI、Globally Unique Temporary Identity(GUTI)、およびIMSIなどのNS−WTRUに関連付けられた上位レイヤ識別子を認識しなくてもよい。
集中化された制御では、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションがMME142への最初の登録であるか(TA更新(TAU)プロシージャからのTAリストに基づいて)、または、同一のMME内のモビリティもしくは他の理由に起因した後続のアソシエーションであるかに関係なく、当該アソシエーションがネットワークに示されてもよい。T−WTRU201およびH−WTRU202は、上位レイヤシグナリングを交換して、アソシエーションを形成し、および、ネットワーク承認および構成情報を受信してもよい。他方で、分散された制御では、アソシエーションがMME内での最初の登録である場合、または、TAUプロシージャについてのTA変更に起因してネットワークにアソシエーションを示す必要がある場合、アソシエーションが単にネットワークに示されてもよい。
図13は、分散された制御におけるアソシエーション形成のためのメッセージフローチャートを示している。ネットワークは、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーション形成に対して更新されるように要求する。T−WTRU201は、H−WTRU202にスケジューリング要求メッセージを送信して、T−WTRU201が送信するデータを有していることを示す(1302)。H−WTRU202は、基地局114にSRを転送する。次に、T−WTRU201は、RRC接続プロシージャを実行することによって、RRC−CONNECTED状態420に移る(1304)。基地局114はSRを処理し、および、XL203アップリンク送信に対する許可を提供する(1305)。XL203アップリンク送信に対する許可は、T−WTRU201がRRCアップリンク情報転送メッセージを送信することができるリソースを提供してもよい。
XL203アップリンク送信に対する許可を受信した後、T−WTRU201は、H−WTRU202にRRCアップリンク情報転送メッセージを送信する(1306)。RRCアップリンク情報転送メッセージは、T−WTRU201のNASからのアソシエーション要求メッセージを含んでもよい。アソシエーション要求メッセージは、T−WTRU201およびH−WTRU202との要求されたアソシエーションに関する情報を含んでもよい。さらに、RRCアップリンク情報転送メッセージは、現在のGlobally Unique MME Identifier(GUMMEI)、または、S−TMSI/GUTIなどの一時識別子を含んでもよい。アソシエーション要求メッセージは、T−WTRU201暗号化キーに基づいて、NASレベルで暗号化され、および、完全性保護されてもよい(integrity-protected)。
H−WTRU202は、データ無線ベアラ(DRB)上で、トンネリングされるT−WTRU201データメッセージとして、基地局にRRCアップリンク情報転送メッセージを転送する(1308)。基地局114は、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションを登録し、および、T−WTRU201に関連付けられたMMEを識別する。基地局114は、T−WTRU201の古いGlobally Unique MME Identifier(GUMMEI)に基づいて、MMEを判定してもよい。識別されたMMEが基地局に関連付けられていない場合、基地局は、MME選択機能を使用してMMEを選択する。追加のシグナリングは、図13および本明細書の他の場所で実行されてもよいことに留意されたい。
LTEなどのエアインターフェースにしたがったS1アプリケーションプロトコル(S1 AP)は、XL203アソシエーション情報、XL203共通ページング情報(たとえばXL−IMSI、共通DRX)などを含むように構成されてもよい。
図14は、アソシエーション形成のためのメッセージフローチャートを示している。基地局は、MME142に、S1 AP初期T−WTRUメッセージを送信する(1402)。MME142がT−WTRU201のコンテキストを認識していない場合、MMEは、以前にT−WTRU201に関連付けられていたMMEからT−WTRU201に関連付けられた識別を要求してもよく(1404)、および、識別を受信してもよい(1406)。代わりに、MME142は、T−WTRU201からT−WTRU201に関連付けられた識別を要求してもよい。
さらに、MME142は、ホーム加入者サーバ(HSS)との認証またはセキュリティに対して、認証・認可・課金(AAA)情報に関連付けられたメッセージを交換してもよい(1408)。さらに、MME142は、装置識別レジスタ(EIR)でT−WTRU201に対してモバイル装置(ME)識別チェックを実行してもよい(1410)。認証、セキュリティ、およびME識別チェックが完了した後、MME142は、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションを許可してもよい。緊急コールの場合には、MME142は、HSSとのAAA情報の交換を見送ってもよい(forego)。
MME142は、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションを登録してもよい。MME142はまた、T−WTRU201とH−WTRU202との間の共通のページングを可能にするために、共通ページングサイクル、XL−IMSIなどを生成してもよい。
次に、MME142は、基地局114にS1 AP初期コンテキストセットアップ要求メッセージを送信する(1412)。S1 AP初期コンテキストセットアップ要求メッセージは、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションに関連付けられた情報を基地局114に提供してもよい。LTEエアインターフェースに対するS1 APメッセージングは、XL203に対するアソシエーション情報(共通ページングXL−IMSIおよび共通DRXパラメータを含む)を含むように構成されてもよい。MME142はまた、T−WTRU201に対するセキュリティコンテキストを基地局114に送信してもよく、および、H−WTRU202を介してT−WTRU201にアソシエーション情報を送信するために使用されることになる構成情報を基地局114に転送してもよい。
基地局114は、データメッセージにおいて搬送することができるアソシエーション構成メッセージにおいて、MME142から受信されたアソシエーション情報をH−WTRU202に転送する(1414)。本明細書に示されるように、アソシエーション情報は、共通ページングXL−IMSIまたは共通DRXパラメータを含んでもよい。基地局114はまた、H−WTRU202にXL203上でのダウンリンク送信に対する許可を送信してもよい。H−WTRU202は、アソシエーション構成に基づいて、そのページングおよびDRXを構成してもよい。H−WTRU202は、たとえば、XL203上でのダウンリンク送信に対する許可を使用して、RRCメッセージにおいてT−WTRU201にアソシエーション構成を送信する(1416)。T−WTRU201は、アソシエーション構成1416に基づいてそのレイヤを構成し、および、RRCメッセージにおいてH−WTRU202にアソシエーション構成確認を送信する(1420)。アソシエーション構成確認は、T−WTRU201が、アソシエーション情報にしたがって構成されたことを示している。
H−WTRU202は、たとえば、基地局114とのH−WTRU202のTRL204上でのデータメッセージにおいて、基地局114にアソシエーション構成確認メッセージを転送する(1422)。基地局114は、次に、T−WTRU201の構成を示すS1 AP初期コンテキストセットアップ応答をMME142に送信し、および、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションが形成される(1426)。
アソシエーションを形成した後、T−WTRU201およびH−WTRU202は、アソシエーション情報におけるDRX構成にしたがって構成されてもよく、したがって、共通DRXサイクルを有してもよい。T−WTRU201およびH−WTRU202はまた、RRC−IDLE状態410に遷移し、ならびに、それらが送信または受信するデータを有していない場合、DRXを採用してもよい。RRC−IDLE状態410では、アソシエーションを維持し、ならびに、アソシエーションが有効かつ実行可能であることを保証するために、T−WTRU201およびH−WTRU202はウェイクアップし、ならびに、キープアライブメッセージを交換してもよい。キープアライブメッセージの交換は、T−WTRU201およびH−WTRU202の共通DRXサイクルによって提供される。キープアライブメッセージの交換を通じて、T−WTRU201は、そのH−WTRU202がXL203上でそのロールを実行することができることを検証してもよい。
図15は、キープアライブメッセージ交換のためのメッセージフローチャートを示している。T−WTRU201およびH−WTRU202は、アソシエーションを形成しており(1502)、ならびに、両方ともRRC−IDLE状態410にある。T−WTRU201およびH−WTRU202は、共通DRXサイクルを有してもよい。H−WTRU202は、DRXサイクルごとにウェイクアップし、および、T−WTRU201に向けられたページングがH−WTRU202によって受信されるかを判定する(1504)。ページングは、H−WTRU202のTRL204上で受信されてもよい。H−WTRU202は、T−WTRU201にキープアライブメッセージを送信する(1506)。キープアライブメッセージは、ページング機会(PO)の後に、事前定義された数のサブフレーム上で送信されてもよい。
T−WTRU201はまた、DRXの間にウェイクアップし、および、XL参照信号(XRS)またはページングが受信されたかを判定する(1508)。T−WTRU201はまた、H−WTRU202からキープアライブメッセージを受信してもよい。キープアライブメッセージが受信された場合、T−WTRU201は、事前定義されたリソースを使用して、H−WTRU202にキープアライブメッセージを送信する(1509)。H−WTRU202は、事前定義され、または、構成されたリソース上で、T−WTRU201からのキープアライブメッセージの受信を待つ(1510)。図15に示すように、H−WTRU202は、T−WTRU201からキープアライブメッセージを受信する(1212)。T−WTRU201は、また、本明細書に示されるように再選択評価を実行する(1214)。XL203上での送信に対するデータが存在しない場合、T−WTRU201およびH−WTRU202は、RRC−IDLE状態410に留まってもよい。
キープアライブメッセージは、物理レイヤメッセージシーケンスであってもよく、および、本明細書に示されるようにXL203の通常制御ゾーン(NCZ)で交換されてもよい。キープアライブメッセージはまた、DRXウェイクアップにおいて、タイミングおよび周波数同期のために微調整(fine tuning)を提供してもよい。
RRC−IDLE状態410では、キープアライブメッセージは、モビリティを検出するためにH−WTRU202およびT−WTRU201によって使用されてもよい。キープアライブメッセージがT−WTRU201によって受信されない場合、T−WTRU201は、H−WTRU202とのアソシエーションがもはや有効ではないと判定し、近隣探索をトリガし、ならびに、H−WTRU202とのアソシエーション形成を繰り返し、または、異なるWTRUとの新たなアソシエーションを形成する。キープアライブメッセージがH−WTRU202によって受信されない場合、H−WTRU202は、保持されたアソシエーション情報を削除し、および、アソシエーションがもはや有効ではないことをネットワークに示してもよい。ネットワークは、他方では、アソシエーションのコンテキストを消去(clear)してもよい。
H−WTRU202は、たとえば、そのバッテリ状態が閾値に到達した場合、または、それがそれ自身のデータをサービスしなければならない場合、もしくは適性インデックスパラメータに基づいてサービスしなければならない場合う、XL203を解放してもよい。H−WTRU202は、RRCアソシエーション解放メッセージを送信することによって、ネットワークまたはT−WTRU201にXL203のリリースを明示的に示してもよい。RRCアソシエーション解放メッセージを受信すると、ネットワークは、別のH−WTRUへのT−WTRU201のXL203を転送することを容易にしてもよい。ネットワークはまた、H−WTRU202を介して、T−WTRU201へのXL203の転送を示してもよい。
キープアライブメッセージを交換した後、または、H−WTRU202にキープアライブメッセージを送信する前に、図15に関して本明細書に示されるように、T−WTRU201は、H−WTRU再選択評価を実行してもよい。再選択評価を実行することは、H−WTRU202から受信されたキープアライブメッセージの信号強度に基づいてもよい。受信されたキープアライブメッセージの信号強度が閾値を上回る場合、T−WTRUは、RRC−IDLE状態410に留まってもよく、および、再選択評価を実行しなくてもよい。閾値は、事前定義されてもよく、または、半静的または動的に更新されてもよい。受信されたキープアライブメッセージの信号強度が事前定義された期間に閾値を下回る場合、T−WTRU201は、近隣探索をトリガし、または、別のH−WTRUを探索する際にネットワーク支援(network assistance)を受信してもよい。ネットワーク支援は、プレゼントH−WTRU202でT−WTRU201のXL203によって容易にされてもよい。
T−WTRU201はまた、それがネットワークのカバレッジエリアに移動したかを定期的にチェックし、および、判定してもよい。T−WTRU201は、適切なセルまたは受け入れ可能なセルが見つかったかを判定するために、適性基準またはW2Wポリシを使用してもよい。T−WTRU201がネットワークまたはインフラストラクチャカバレッジに成功して移動するときに、T−WTRU201は、H−WTRU202にキープアライブメッセージを送信することを停止してもよい。H−WTRU202は、T−WTRU201からのキープアライブメッセージを検出しないことがあるため、H−WTRU202は、T−WTRU201がアソシエーションを維持することを試みないと判定してもよい。代わりに、T−WTRU201は、それがアソシエーションを終了させることを試みることをネットワークまたはH−WTRU202に明示的に示してもよい。
H−WTRU202がそのセル再選択プロシージャの一部として新たなセルを選択するグループモビリティでは、基本システム情報に変更がある場合、H−WTRU202は、T−WTRU201を更新してもよい。T−WTRU201は、更新された基本システム情報に基づいて、W2Wカバレッジの適性基準を使用してもよい。トラッキングエリアが変更する場合、および、新たなトラッキングエリアがトラッキングエリアリストの一部でない場合、T−WTRU201はTAUを実行し、および、アソシエーションが有効なままであることをネットワークに通知してもよい。
アソシエーショントラッキングが本明細書で示される。LTEシステムでは、RRC−IDLEモード410にあるWTRUは、MME142によってトラッキングエリアレベルで認識される。同様に、W2Wカバレッジでは、RRC−IDLE状態410にあるWTRUは、MME142によってTAレベルで認識されてもよい。さらに、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションは、また、MMEで認識されてもよい。
T−WTRU201およびH−WTRU202がRRC−IDLE状態410にあるとき、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションは、TAレベルで追跡されてもよく、ならびに、MME142によって維持されてもよい。T−WTRU201とH−WTRUとの間のアソシエーションに変更がある場合(たとえばモビリティに起因して)、アソシエーション情報はMME142で更新される。アソシエーションが形成されたセルに関連付けられた基地局は、アソシエーション形成の間にアソシエーションを認識してもよいが、アソシエーションが形成された後に、T−WTRU201がRRC−IDLE状態410に移行すれば、アソシエーションのコンテキストを削除してもよい。MME142が基地局114からアソシエーション情報を受信すると、集中化された制御は、MME142によってT−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションを追跡することが可能にすることに留意されたい。本明細書に示されるように、H−WTRU選択に先行して、候補NP−WTRU902は、基地局に近隣探索レポートを送信するために、基地局14はアソシエーションを認識している。
さらに、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションが変更するときに、H−WTRU202は、RRC−CONNECTED状態420に遷移し、および、アソシエーションの変更をネットワークに警告する。
RRC−IDLE状態410にあるT−WTRU201は、オーバヘッドを最小限にするために、1つのみのHWTRU202とのアソシエーションを維持してもよい。代わりに、T−WTRU201は、複数のH−WTRUとのアソシエーションを維持してもよく、および、H−WTRU202とのアソシエーションが失敗した場合、T−WTRU201は、XL203確立に対しバックアップのH−WTRUとのアソシエーションを当てにしてもよい(resort)。
代わりに、T−WTRU201およびH−WTRU202がRRC−IDLE状態410にあるときに、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションは、T−WTRU201およびH−WTRU202によって追跡されてもよい。T−WTRU201は、共通ページングおよびDRXに対して構成されてもよく、ならびに、アソシエーション形成の間に、または、トラッキングエリア更新を使用して、XL−IMSI、XL−S−TMSI、またはTAIリストを受信してもよい。さらに、MME142は、共通ページング、および、XL−IMSI、XL−S−TMSI、またはTAIリストを使用して、T−WTRU201と通信してもよい。アソシエーションが形成された後、TAIリスト内のT−WTRU201に対する後続のアソシエーション形成更新が、ネットワークに通信されなくてもよく、ならびに、T−WTRU201およびH−WTRU202によってのみ認識されてもよい。
T−WTRU201は、H−WTRUとして選択されたメッセージを使用して、H−WTRU202に、そのXL−IMSI、XL−S−TMSI、共通ページング、またはDRX情報を提供してもよい。H−WTRU202は、T−WTRU201の代わりにXL−S−TMSIを監視してもよい。T−WTRU201の代わりにページングメッセージを受信するために、H−WTRU201は、T−WTRU201の共通ページングサイクルを遵守してもよい(adhere to)。
T−WTRU201が、TAIリスト上にないトラッキングエリアコード(TAC)に属するセルに移動するときに、T−WTRU201は、トラッキングエリア更新(TAU)をトリガし、および、ネットワークに通知する。さらに、T−WTRU201は、TAUとともにそのXL−IMSI、XL−S−TMSI、または共通ページング情報を含んでもよい。ネットワークは、T−WTRU201に、新たなXL−IMSIもしくはXL−S−TMSI、または、更新された共通ページング情報を提供するかを判定してもよい。ネットワークがT−WTRU201に更新された共通ページング情報を提供する場合、ネットワークはまた、共通ページング情報でH−WTRU202を更新してもよい。
DRXでは、T−WTRU201がページングを受信するためにアウェイク状態にある間に、H−WTRUが受信されたページングを処理し、および、T−WTRU201にページングを送信することを可能にするために、DRXにおけるT−WTRU201およびH−WTRU202に対するウェイクアップ期間は、多数のサブフレームによってオフセットされてもよい。
H−WTRU202は、H−WTRU202にアドレス指定されたページングメッセージ(つまり、H−WTRU202のTRL204に関連付けられたページングメッセージ)を受信するために、DRXにおいて(共通DRXサイクルとは別に)第2のページングサイクルを有してもよい。第2のDRXサイクルは、本明細書ではH−WTRU専用DRXサイクルと称される。図16に関して示されるように、W2Wカバレッジに対するT−WTRU201およびH−WTRU201の共通DRXサイクルは、H−WTRU202の専用DRXサイクルの長さ、ページングフレーム、もしくは機会に等しく、または、整数倍である、長さ、ページングフレーム、もしくは機会を有してもよい。
図16は、共通DRXサイクルの長さと専用DRXサイクルの長さとの間の関係を示している。第1のインスタンスでは、共通DRXサイクルの長さは、専用DRXサイクルの長さと等しい。図16における第2のインスタンスでは、共通DRXサイクルの長さは、専用DRXサイクルの長さの倍数である。したがって、共通DRXサイクルに対するH−WTRU202のウェイクアップ期間は、専用DRXサイクルに対するウェイクアップ期間と重複し、ならびに、H−WTRU202は、XL203上でのそのロールの結果として、追加的なウェイクアップ期間を負担させられない。
本明細書に示されるように、T−WTRU201は、アソシエーション形成の間に共通ページングに対して、XL−IMSIまたはXL−S−TMSIで構成されてもよい。XL−S−TMSIは、T−WTRU201のS−TMSIと同一であってもよい。加えて、ページングフレーム(PF)およびページング機会(PO)は、XL−IMSIに基づいて計算されてもよく、それによって、PFおよびPO計算に使用されるWTRU−IDは、XL−IMSIモジュロ1024である。
T−WTRU201のPOは、図17に関して示されるように、サブフレーム(SF)の数、H−WTRU202のページング機会からオフセットされてもよい。
図17は、ページング機会オフセットを示している。H−WTRU202のPOは、T−WTRUからの4つのSF、オフセットされる。したがって、H−WTRU202はページングを復号し、および、T−WTRU201がH−WTRUからページングを受信することができるように、時間内に(in time)XL204でページングを送信してもよい。SFオフセットはネットワークによって構成されてもよく、および、基本システム情報の一部として、または専用シグナリングを介して送信されてもよい。
H−WTRU202は、XL−S−TMSIを使用して、T−WTRU201に代わってページングチャネルを監視してもよく、および、そのS−TMSIを使用して、それ自身のページングを監視してもよい。ネットワークは、T−WTRU201とH−WTRU202との間のアソシエーションが、MME142によって追跡される場合、変更されたPOまたはPFに基づいて、H−WTRU202をページングするためにH−WTRU202のS−TMSIを使用してもよい。T−WTRU201をページングすることに対し、ネットワークは、XL−S−TMSIによってアドレス指定されたページングを送信してもよく、ならびに、本明細書に示されるように、H−WTRU202は、XL−S−TMSIに基づいてページングを復号し、および、XLページングチャネル(XPCH)を使用して、スケジュールされていない制御ゾーン(UCZ)においてXL203上でページングを送信してもよい。T−WTRU201はページングを受信し、および、必要に応じてページングに応答してもよい。
ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)更新は、W2Wカバレッジモードプロシージャにおいて支援するために実行されてもよい。W2Wポリシは、USIMに記憶され、および、更新されてもよい。W2Wポリシは、セル選択または再選択の一部として、W2Wカバレッジがいつトリガされるかを判定するために使用されてもよい。たとえば、ローミングなしで適切なセルが見つからない場合、W2Wカバレッジがトリガされてもよい。さらに、W2Wカバレッジ制限は、W2Wポリシに基づいて判定されてもよい。
XL203搬送波周波数(PLMNごとまたはPLMNのセットに対して)、近隣探索情報(PLMNごとまたはPLMNのセットに対して)、または、時間もしくは周波数リソースなどのXL203情報、あるいは、近隣探索に対する送信電力は、USIMに記憶されてもよく、ならびに、更新されてもよい。さらに、W2Wカバレッジにおける使用に対するPLMN、もしくは、W2Wカバレッジにおいて緊急コールを開始するためのPLMN、または、W2Wカバレッジに対する禁止されたTAのリストは、USIMに記憶されてもよく、ならびに、更新されてもよい。
本明細書に示されるように、T−WTRU201とH−WTRU202との間のXL203は、物理(PHY)および媒体アクセス制御(MAC)レイヤを備える、オープンシステム相互接続(OSI)プロトコルに従ってもよい。アップリンクおよびダウンリンクに対し、XL203に対する論理チャネル、トランスポートチャネル、および物理チャネルが本明細書で示される。論理チャネルは、次に、物理チャネルにマッピングされる、トランスポートチャネルにマッピングされる。
図18は、XLに対するダウンリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルのマッピングを示し、ならびに、図19は、XLに対するアップリンクチャネルおよびアップリンクチャネルのマッピングを示している。
クロスリンク物理近隣探索チャネル(XPNDCH)は、近隣探索開始送信(NDIT)および近隣探索応答送信(NDRT)を含む、近隣探索送信で使用されるシーケンスを搬送する。XPNDCHは、XL許可またはスケジューリングの影響がない(not be subject to)、デフォルトもしくは事前定義されたシンボルまたは副搬送波リソースのロケーションを占有してもよい。XPNDCHは、事前定義されたアルゴリズムに従って、T−WTRU201またはH−WTRU202によって導出される符号構成(code configuration)で、符号分割多元接続(CDMA)を利用してもよい。XL203帯域幅がデフォルト周波数リソースを超える場合、ネットワークは、近隣探索容量を増加させるために、XPNDCHに対して追加的な副搬送波リソースを割り当ててもよい。
クロスリンク物理許可チャネル(XPGCH)は、副搬送波割り当て、時分割複信(TDD)サブフレームデュプレックススキーム、最大XL電力、専用XLチャネルコード構成、および参照信号構成などを含む。XL許可情報を搬送する。XPGCHは、XL許可またはスケジューリングの影響がない、デフォルトもしくは事前定義されたシンボルのロケーションを占有してもよい。XPGCHは、本明細書に示される、関連付けられたクロスリンク物理ダウンリンクアソシエーションチャネル(XPDACH)の構成に基づいて導出された構成で、周波数分割多元接続(FDMA)またはCDMAを使用してもよい。XPGCHのスケジュールされていないバージョンは、XLカバレッジモードのみ、ならびにXLカバレッジモードおよびXL容量モードの両方で利用可能であってもよい。H−WTRU202 XL許可は、H−WTRU202からT−WTRU202へのXL許可送信のXL専用の使用に対して、XPGCHの完全なリソース構成を特定してもよい。さらに、空間分割多元接続(SDMA)、時分割多元接続(TDMA)、FDMA、またはCDMAは、XPGCHに使用されてもよい。XPGCHは単に、XL203上でダウンリンクに利用可能であってもよい。
クロスリンク物理ダウンリンクフィードバックチャネル(XPDFBCH)は、XL203上でアップリンクのチャネル状態情報(CSI)、およびアップリンクXL203データ送信のACK/NACKを搬送する。XPDFBCHチャネルに対するリソース割り当ては、H−WTRU202 XL許可に基づいて判定されてもよい。XDFBCHは、SDMA、TDMA、FDMA、またはCDMAを使用してもよい。
クロスリンク物理アップリンクフィードバックチャネル(XPUFBCH)は、XL203に対するダウンリンクのCSIおよびXLダウンリンクデータ送信に対するACK/NACKを搬送する。XPUFBCHのリソース割り当ては、T−WTRU201に対するXL203許可に基づいて判定されてもよい。XUFBCHは、SDMA、TDMA、FDMA、またはCDMAを使用してもよい。
クロスリンク物理ダウンリンク制御チャネル(XPDCCH)は、T−WTRU201が同一の送信間隔(TTI)でXPDDCHを復号するために、データ関連制御情報を搬送する。XPDCCHに対するリソース割り当ては、H−WTRU202に対するXL203許可に基づいて判定されてもよい。XPDCCHは、SDMA、TDMA、FDMA、またはCDMAを使用してもよい。
クロスリンク物理アップリンクアソシエーションチャネル(XPUACH)は、XL203 SR、XL203測定結果インジケータなどを含む、物理レイヤ制御情報を搬送する。XPUACHは、XL203許可またはスケジューリングの影響がない、デフォルトまたは事前定義されたシンボルのロケーションを占有してもよい。XPUACHは、FDMAまたはCDMAを使用してもよく、ならびに、XPUACH構成は、XPNDCHの符号構成に基づいてもよい。
クロスリンク物理ダウンリンクアソシエーションチャネル(XPDACH)は、ページングインジケータ、アソシエーション情報送信または受信のインジケータまたはメッセージ、およびXL許可またはインジケータなどを含む物理レイヤ制御情報を搬送する。XPDACHは、XL許可またはスケジューリングの影響がない、デフォルトまたは事前定義されたシンボルのロケーションを占有してもよい。XPDACHは、XPNDCHの符号構成に基づいた構成でFDMAまたはCDMAを適用してもよい。
クロスリンク物理アップリンク制御チャネル(XPUCCH)は、H−WTRU202がXPUDCHを復号するための必要な制御情報を搬送する。XPUCCHのリソース割り当ては、T−WTRU201に対するXL許可に基づいて判定されてもよい。XPUCCHは、SDMA、TDMA、FDMA、またはCDMAを使用してもよい。
クロスリンク物理ダウンリンクデータチャネル(XPDDCH)は、MACレイヤから受信されたダウンリンクXL203ユーザデータを搬送する。XPDDCHのリソース割り当ては、H−WTRU202のXL許可に基づいて判定されてもよい。XPDDCHは、SDMA、TDMA、FDMA、またはCDMAを使用してもよい。
クロスリンク物理ダウンリンク共有アクセスチャネル(XPDSACH)は、基本システム情報(BSI)、および初期構成(XL203許可を含む)などを含む、上位レイヤ制御情報を搬送する。XPDSACHは、XL203許可またはスケジューリングの影響がない、デフォルトまたは事前定義されたシンボルのロケーションを占有してもよい。XPDSACHは、FDMAまたはCDMAを使用してもよく、ならびに、XPCSACHに対する構成は、XPDACHの構成に基づいてもよい。トランスポートフォーマットなどのXPDSACHを復号するのに必要な情報は、事前定義されてもよい。
クロスリンク物理アップリンクデータチャネル(XPUDCH)は、MACレイヤから受信されたXLアップリンクユーザデータを搬送する。XPUDCHに対するリソース割り当ては、T−WTRU201のXL203許可に基づいて判定されてもよい。XPUDCHは、SDMA、TDMA、FDMA、またはCDMAを使用してもよい。
クロスリンク物理アップリンク共有アクセスチャネル(XPUSACH)は、XL203測定結果などを含む上位レイヤ制御情報を搬送する。XPUSACHは、XL203許可またはスケジューリングの影響がない、デフォルトまたは事前定義されたシンボルのロケーションを占有してもよい。XPUSACHは、FDMAまたはCDMAを使用してもよい。XPUSACHに対する構成は、XPUACHの構成に基づいてもよい。トランスポートフォーマットなどのチャネルを復号するのに必要な情報は、事前定義されてもよい。
XL203に対し、XPNDCH、XPDACH、XPUACH、XPDSACH、XPUSACH、およびXPGCH(本明細書ではスケジュールされていないチャネルと称される)は、XL203許可を必要とせず、それによって、情報は、事前定義されたプロシージャのセットで送信または受信されてもよい。たとえば、H−WTRU202は、ネットワークから許可なく、進行中の近隣アソシエーションプロシージャの間に、T−WTRU202にBSIを送信するためにXPDSACHを使用してもよい。さらに、XPDSACH送信は、ネットワーク許可を必要としないが、チャネルを検出および復号するのに要求されるすべての必要情報を含む事前定義されたプロトコルが後続してもよい(followed)。たとえば、プロトコルは、近隣探索プロシージャにおいてXPDSACHが送信されるときに、XPDSACHコーディング、変調、MAC PDU情報などを含んでもよい。XPNDCH、XPDACH、XPUACH、XPDSACH、XPUSACH、およびXPGCHがスケジュールされていないため、コンテンションが発生することがある。さらに、異なる直交シーケンスでの拡散など、CDMAに対するスキームは、コンテンションの確率を最小限にするために使用されてもよい。したがって、異なるXPDSACHは、直交拡散シーケンスを使用して拡散されてもよい。
他方では、XPDFBCH、XPUFBCH、XPDCCH、XPUCCH、XPDDCH、XPUDCH、およびXPGCH(本明細書ではスケジューリングされたチャネルと呼ぶ)は、XL203許可が利用可能な場合、または、XL203許可がネットワークから受信された後に、使用されてもよい。したがって、たとえば、カバレッジ外のWTRUが近隣アソシエーションプロセスで上位レイヤシグナリングを確立しているときに、XL203物理レイヤ送信は、ネットワークの関与なしで許可される。スケジュールされていないチャネルは、ネットワークとのT−WTRU201のアソシエーションの欠如に起因して、XLカバレッジモードで使用されてもよい。XLカバレッジモードおよび容量モードの両方において、XL203が確立され、および、許可が受信されるときに、スケジュールされていないチャネルのXPNDCHのみが利用されてもよい。したがって、近隣探索は独立して実行されてもよい。しかし、XL203に特有の通信は、ネットワーク許可に従ってスケジュールされたチャネル上で搬送されてもよい。
図20は、XL203のPHYレイヤに対するフレーム構成を示している。フレームk 2010kおよびフレームk+1 2010k+1(本明細書において単独ではフレーム2010と称される)を図20に示している。各フレーム2010は、1つまたは複数のサブフレーム20150、・・・、2015i、・・・、2015Nを備える(本明細書においてサブフレーム20150−Nと総称され、単独で本明細書においてサブフレーム2015と称される)。各サブフレーム2015は、1つまたは複数のゾーンを備える(本明細書においてゾーン20161−Mと総称され、単独で本明細書においてゾーン2016と称される)。ゾーン2016は、データまたは制御情報の通信に使用されてもよい。
XL203のフレーム2010では、4つのタイプのゾーン20161−M、近隣探索ゾーン(NDZ)2016ND、スケジュールされていない制御ゾーン(UCZ)2016UC、通常制御ゾーン(NCZ)2016NC、およびデータゾーン(DZ)2016Dが利用されてもよい。サブフレーム2015のゾーン20161−Mは、4つタイプのゾーンの1つまたは複数を備えてもよい。本明細書に示されるように、NDZ2016ND、UCZ2016UC、およびNCZ2016NCは制御情報通信に使用され、DZ2016Dは、データ通信に使用される。
NDZ2016NDでは、T−WTRU201は、H−WTRU202に近隣探索開始送信(NDIT)を送信し、および、H−WTRU202から近隣探索応答送信(NDRT)を受信する。NDZ2016NDは、NDITに対して1回、および、NDRTに対して1回、フレーム2010ごとに2回発生してもよい。代わりに、NDZ2016NDは、サブフレーム2016構造の一部と考えられてもよく、それによって、サブフレームは、NDZ2016ND、すなわち、送信もしくは受信、または、ダウンリンクもしくはアップリンクと同一の方向であってもよい。
UCZ2016UCは、フレームおきに、代わりに、特定のフレームにあってもよいリソースの所定のセットを有してもよい。UCZ2016UCに対するリソースは、SFNに基づいてもよい。たとえば、セルにおけるすべてのXL203は、同一のフレームにおいてUCZ2016UCを有してもよい。UCZ2016UCは、それがロールのために有しているH−WTRU202に送信するために、T−WTRU201によって使用されてもよい。UCZ2016UCはまた、アソシエーション形成を有効にするために、T−WTRU201に基本システム情報を送信するために、H−WTRU202によって使用されてもよい。T−WTRU201とH−WTRU202との間の送信は、アソシエーション形成に先行して発生してもよく、ならびに、スケジューリングなしで実行されてもよく、または、基地局114からリソースが割り当てられてもよい。複数のH−WTRU202は、ダイバシティの利点を可能にする同一のUCZ2016UCで基本システム情報を送信してもよい。複数のT−WTRU201からのH−WTRU202として選択されたメッセージは、同一のUCZ2016UCで重複してもよいが、たとえば、物理レイヤスクランブリングを使用して分割されてもよい。
NCZ2016NCは、サブフレーム2016ごとに発生してもよく、および、制御チャネルXPDCCHおよびXPUCCH、キープアライブメッセージ、ならびにアソシエーションメッセージの送信に使用されてもよい。NCZ2016NC上で搬送される情報間で多重化することが実行されてもよい。DZ2016Dは、T−WTRU201とH−WTRU202との間でデータトランスポートブロック(TB)を送信するために使用されてもよく、そこでは、WTRUがXL203の測定を行うことを可能にする参照信号が搬送される。T−WTRU201に対するすべてのユーザデータ(たとえば制御情報を除く)は、XL203上で、DZ2016D上で搬送される。
XL−Inactive下位状態520にあるWTRUは、単に、UCZ2016UCおよびNCZ2016NCで送信または受信してもよい。さらに、XL−Active下位状態540にあるWTRUは、DZ2016D上で送信または受信してもよい。
表1は、XL203上で送信または受信されるメッセージ、それらの関連付けられた物理チャネル、トランスポートチャネル、もしくは論理チャネル、ならびに、それらが搬送されるゾーン2016の関係を示している。
表1:XL上で送信または受信されたメッセージ、それらの関連付けられた物理、トランスポートもしくは論理チャネル、ならびに、それらが搬送されるゾーン2016の関係
XL203に対する通信リソースは、TRL204の通信リソースとは異なる帯域にあってもよく、および、TRL204のリソースでの帯域外にあると言われてもよい。代わりに、XL203に対する通信リソースは、TRL204の通信リソースと同一の帯域にあってもよく、および、TRL204のリソースでの帯域内にあると言われてもよい。
図20の代替として、図21に示すように、異なる物理チャネルは、異なるXL203サブフレームに多重化されてもよい。
図21は、サブフレームに対する物理チャネル多重化を示している。MACレイヤは、論理チャネルの形式で、無線リンク制御RLCレイヤにサービスを提供する。論理チャネルのタイプは、制御情報および構成情報の送信に使用される制御チャネル、または、データに使用されるトラフィックチャネルのいずれかである。図18および図19に関して示されるように、XL203論理チャネルは、XPCCH、XCCCH、XDCCH、およびXDTCHを含む。
XL203のPHYレイヤは、XPCH、XCCH、XDL−SCH、およびXUL−SCHを含むトランスポートチャネルを使用して、MACにサービスを提供する。トランスポートチャネル上のデータは、トランスポートブロックへと構成され、および、各TTIでは、特定サイズの1つのトランスポートブロックが送信されてもよい。空間多重化が使用されるときに、たとえば、MIMOでは、2つまでのトランスポートブロックが1つのTTIで送信されてもよい。
XL共通制御チャネル(XCCCH)の論理チャネルは、XL上で上位レイヤメッセージを交換するために使用されてもよく、および、基本システム情報およびH−WTRUとして選択されたメッセージを搬送してもよい。XCCCHは、XL制御チャネル(XCCH)トランスポートチャネルにマッピングされてもよく、これは次にUCZ2016UCにおいてXPCCH上で搬送されてもよい。XCCCH上で送信されるメッセージは、XLアップリンクまたは基地局からのダウンリンク許可を要求しなくてもよい。他のT−WTRUおよびH−WTRUのXLをスケジューリングするときに、基地局は、XCCCH上の送信に対応してもよい(account for)。
実施形態:
1.ヘルパWTRU(H−WTRU)とのクロスリンク(XL)を確立するための端末無線送信/受信ユニット(T−WTRU)。
2.H−WTRUから基本システム情報を受信するように構成された受信機を備えた、実施形態1に記載のT−WTRU。
3.基本システム情報に基づいて、H−WTRUとのXLを確立するかを判定するように構成されたプロセッサをさらに備えた、先行する実施形態のいずれか1つに記載のT−WTRU。
4.H−WTRUとのXLを確立することをT−WTRUが判定するという条件で、T−WTRUは、H−WTRUに、H−WTRUとして選択されたメッセージを送信するように構成された送信機をさらに備えた、先行する実施形態のいずれか1つに記載のT−WTRU。
5.基本システム情報は、公衆陸上移動通信網(PLMN)識別リスト、トラッキングエリアコード、またはH−WTRUに関連付けられたセル識別を含む、先行する実施形態のいずれか1つに記載のT−WTRU。
6.プロセッサは、T−WTRUが、H−WTRUに関連付けられたセルが除外されているという条件で、H−WTRUとのXLを確立しないことを判定する、先行する実施形態のいずれか1つに記載のT−WTRU。
7.プロセッサは、T−WTRUが、緊急呼び出しに対してXLを要求とするという条件で、H−WTRUとのXLを確立することを判定する、先行する実施形態のいずれか1つに記載のT−WTRU。
8.プロセッサは、PLMNが優先PLMNではないという条件で、H−WTRUとのXLを確立しないことを判定する先行する実施形態のいずれか1つに記載のT−WTRU。
9.H−WTRUとのXLを確立しないことをT−WTRUが判定するという条件で、送信機は、近隣プレゼントWTRU(NP WTRU)にアソシエーションメッセージを送信するようにさらに構成される、先行する実施形態のいずれか1つに記載のT−WTRU。
10.ヘルパWTRU(H−WTRU)とのアソシエーションを維持するための端末無線送信/受信ユニット(T−WTRU)。
11.不連続受信(DRX)におけるウェイクアップ期間の間に、H−WTRUから第1のキープライブメッセージを受信するように構成された受信機をさらに備えた、実施形態10に記載のT−WTRU。
12.H−WTRUに、第2のキープアライブメッセージを送信するように構成された送信機をさらに備えた、実施形態10または11のいずれか1つに記載のT−WTRU。
13.第2のキープアライブメッセージは、T−WTRUがH−WTRUとのアソシエーションを維持することを試みていることを示す、実施形態10乃至12のいずれか1つに記載のT−WTRU。
14.T−WTRUは、第1のキープアライブメッセージの信号強度に基づいて再選択評価を実行する、実施形態10乃至13のいずれか1つに記載のT−WTRU。
15.第1のキープアライブメッセージの信号がしきい値未満であるという条件で、T−WTRUは、第2のキープアライブメッセージの送信を見送る(forego)、実施形態10乃至14のいずれか1つに記載のT−WTRU。
16.T−WTRUのDRXサイクル長は、H−WTRUのDRXサイクル長に等しい、または、整数倍である、実施形態10乃至15のいずれか1つに記載のT−WTRU。
17.T−WTRUのページング機会は、H−WTRUからの所定の数のページング機会、オフセットされる、実施形態10乃至16のいずれか1つに記載のT−WTRU。
18.H−WTRUは、T−WTRUに関連付けられたページングが基地局から受信されるかを判定する、実施形態10乃至17のいずれか1つに記載のT−WTRU。
19.ヘルパ無線送信/受信ユニット(H−WTRU)選択を制御するための基地局。
20.第1の近隣プレゼントWTRU(NP−WTRU)から第1のメッセージを受信するように構成された受信機を備え、第1のメッセージは、近隣シーキングWTRU(NS−WTRU)から近隣探索開始送信(NDIT)の受信を示す、実施形態19に記載の基地局。
21.タイマをスタートするように構成されたプロセッサをさらに備えた、実施形態19または20のいずれか1つに記載の基地局。
22.プロセッサは、タイマが満了するとH−WTRUを選択するようにさらに構成された、実施形態19乃至21のいずれか1つに記載の基地局。
23.H−WTRUに、近隣探索応答メッセージを送信するように構成された送信機をさらに備えた、実施形態19乃至22のいずれか1つに記載の基地局。
24.近隣探索応答メッセージは、NS−WTRUに関連付けられたクロスリンク(XL)データを中継するためにの、H−WTRUの選択を示す、実施形態19乃至23のいずれか1つに記載の基地局。
25.受信機は、第2のNP−WTRUから第2のメッセージを受信するようにさらに構成された、実施形態19乃至24のいずれか1つに記載の基地局。
26.第2のメッセージは、近隣シーキングWTRU(NS−WTRU)から近隣探索開始送信(NDIT)の受信を示す、実施形態19乃至25のいずれか1つに記載の基地局。
27.タイマが満了する前に、第2のメッセージが受信される実施形態19乃至26のいずれか1つに記載の基地局。
28.H−WTRUは、第1のNP−WTRUまたは第2のNP−WTRUである、実施形態19乃至27のいずれか1つに記載の基地局。
29.第1のNP−WTRUは、NDITを受信すると、RRC−CONNECTED状態に遷移し、および、第2のNP−WTRUは、NDITを受信すると、RRC−CONNECTED状態に遷移する、実施形態19乃至28のいずれか1つに記載の基地局。
具体的において機能および要素が上記示されたが、各機能または要素は、単独でまたは他の機能および要素と任意に組み合わせて使用することができることを当業者は理解されるだろう。さらに、本明細書に記述した方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、電気信号(有線または無線接続上で送信される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体記憶装置、内蔵型ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMディスクなどの光学式媒体、ならびにデジタル多用途ディスク(DVD)などを含むが、これらに限定されない。プロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用される無線周波数送受信装置を実装するように、ソフトウェアと関連して使用されてもよい。