JP5896829B2 - ネットワークアクセス規制方法、移動機及びプロセッサ - Google Patents

ネットワークアクセス規制方法、移動機及びプロセッサ Download PDF

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Description

本発明は、無線アクセスネットワークに接続可能な移動機からネットワークへのアクセスを規制する技術に関する。
従来の代表的な無線アクセス方式であるW−CDMAのネットワークにおいては、図12に示すように、二段階のアクセス規制が行われている。W−CDMAにおける無線インタフェースのプロトコルアーキテクチャは、物理レイヤ(L1)、データリンクレイヤ(L2)、ネットワークレイヤ(L3)から構成されるが、移動機からネットワークへアクセスしようとする場合、まず、移動機のL3レイヤで、セルへのアクセスが許可されるか否かが判断され、許可されると、次に、移動機のL2レイヤで、ランダムアクセスチャネル(RACH)の使用が許可されるか否かが判断される。
セルへのアクセスが許可されるということは、具体的には、無線リソース制御(RRC)コネクションの設定手順の開始が許可されることを意味し、RACHの使用が許可されるということは、具体的には、L1レイヤの物理RACH(PRACH)送信手順の開始が許可されることを意味する。
W−CDMAのL3レイヤにおけるアクセス規制(非特許文献1を参照)は、一般的には、無線ネットワーク制御装置(RNC)が、自装置が制御するネットワークの混雑の程度に応じて、移動機へ報知されるシステム情報ブロック(SIB)に規制情報を書き込むことにより行われる。具体的には、SIBタイプ3(SIB3)と呼ばれる部分に、アクセスクラス(AC)規制状態(Barring Status)として、各々のACがアクセス可(0)であるかアクセス不可(1)であるかを記入する。
ここで、アクセスクラスには、通常の種類のAC(AC=0〜9)と、特別な種類のAC(AC=11〜15)が存在する。特別な種類のACとしては、例えば、ネットワークのオペレータ用の移動機にAC=11が割り当てられ、警察サービス用の移動機にAC=12が割り当てられ、政府使用の移動機にAC=13が割り当てられ、救急サービス用の移動機にAC=14が割り当てられる。特別な種類のACが割り当てられる移動機に、通常の種類のACも付加的に割り当てられていてもよい。
よって、一般的には、特別の種類のACは全てアクセス可(0)とし、通常の種類のACのうちの一部をアクセス可(0)に、残りをアクセス不可(1)にしたAC規制状態が、SIB3に記入される。通常の種類のACが10個あれば、10%刻みで、アクセス規制される移動機の割合を変化させることが可能である。
例えば、図13に示すように、10%を規制したければ、9個のACに対してアクセス可(0)を指定し、1個のACに対してアクセス不可(1)を指定し、30%を規制したければ、7個のACに対してアクセス可(0)を指定し、3個のACに対してアクセス不可(1)を指定すればよい。このとき、長時間、同じACだけをアクセス不可にし続けるのは、通信サービスの公平性の観点から問題があるため、時間経過と共に、アクセス不可とするACを、AC=0〜9の間で巡回させる。
移動機は、RRCコネクションの設定手順を開始する前に、直近に報知されたSIB3のうち、自機の属するACに対応する規制状態を参照して、アクセス不可(1)が指定されていれば、設定手順を開始しない。アクセス可(0)が指定されていれば、設定手順を開始し、それにより、以下のL2レイヤにおける制御へ進む。
W−CDMAのL2レイヤにおけるアクセス規制(非特許文献2を参照)は、図12に示すように、まず、アクセスクラス(AC)とアクセスサービスクラス(ASC)のマッピングを示す情報が、SIBタイプ5(SIB5)に書き込まれて、移動機へ報知される。
例えば、特別な種類のACのうちの特に優先すべきAC(例えば、AC=12、14)をASC=0に対応付け、特別な種類のACのうちの残り(例えば、AC=11、13)をASC=1に対応付け、通常の種類のAC(AC=0〜9)をASC=2に対応付けるといったことが可能である。簡単な例として、ASCを0と1の2種類とする場合は、特別な種類のACのうちの優先すべきAC(例えば、AC=12、14)をASC=0に対応付け、特別な種類のACのうちの残り及び通常の種類のAC(例えば、AC=0〜9、11、13、15)をASC=1に対応付けることになる。
そして、ACに対応付けられたASC(i)毎に、どれだけの割合の移動機がRACHを使用してよいかを定めるPersistence value(P)が、SIBタイプ7(SIB7)に書き込まれて報知されるPersistence Level(N)に基づいて求められる。Nは、1〜8の自然数であり、P(N)=2−(N−1)を定める。ASC=0のPは1であり、ASC=1のPはP(N)であり、ASC=2のPはsP(N)である(sは、0〜1の間の数であり、SIB5で報知される)。
図14は、ASCを0と1の2種類とする例における移動機の動作を説明するものである。移動機は、まず、上記のマッピングから自機が属するACがどのASCに対応するかを調べ(S910)、ASC=1であればNを用いてPersistence value P(N)を求め(S920)、ASC=0であればP=1を設定する(S930)。例えば、N=2であれば、P(N)=1/2となり、N=3であれば、P(N)=1/4となる。
そして、移動機は、0〜1の範囲で乱数を発生して(S940)、その乱数をP(N)と比較し(S950)、乱数がP(N)より大きければアクセス不可と判断し(S960)、小さければアクセス可と判断する(S970)。P=1が設定されている場合は、乱数をPと比較すると、必ずアクセス可と判断される(図中の点線矢印)。移動機は、アクセス可と判断すると、RACHが使用できると解釈して、PRACH送信手順を開始する。
上述した制御により、ASC=0の移動機は100%、ASC=1の移動機はN=3の例で25%、ASC=2の移動機はs=0.5とすれば12.5%の割合で、RACHを使用してネットワークにアクセスできることになる。この割合を定める基礎となるNの値は、一般的には、無線基地局(NodeB)が、自局のセル内の負荷を計測して決め、SIB7に書き込む。
以上のように、W−CDMAのネットワークにおいては、L3レイヤとL2レイヤとで二段階のアクセス規制を行う機構により、ネットワークの輻輳の解消を可能としてきたが、次の世代のLong Term Evolution(LTE)方式のネットワークでは、L3レイヤにおけるアクセス規制に一本化されることとなった。
但し、W−CDMAのL3レイヤにおけるアクセス規制は、図13に示したように、規制されるACを、時間経過と共に巡回させるために、SIB3で報知されるAC規制状態を定期的に変更する必要がある。通信サービスの公平性を保つために、例えば、数十秒毎にAC規制状態を変更する場合、全ての移動機にその変更が伝わるように、SIB3の内容に変更があったことを示すページング・メッセージを所定期間繰り返し送信すると、すぐに次の変更時点となり、殆ど定常的にページング・メッセージを送信することになる可能性が高い。そうすると、殆ど定常的にページング・メッセージを受信しなければならない移動機では、電池の消耗が激しくなってしまうという問題があった。
この問題を解決するため、LTEのL3レイヤにおけるアクセス規制(非特許文献3を参照)では、W−CDMAのL2レイヤにおけるアクセス規制の機構に倣って、移動機が発生する乱数との比較により、アクセス可否を判断するようにしている。
これは、例えば、30%を規制したい場合、「70%」を示す値を規制期間の最初に報知すれば、後は移動機の方で乱数と比較することにより、70%の確率で(そのセル内の移動機のうちの7割が)アクセス可と判断され、30%の確率で(そのセル内の移動機のうちの3割が)アクセス不可と判断されることになり、頻繁な報知情報の変更が不要となるからである。なお、LTEでは、この目的のため、W−CDMAのようにPersistence Level(N)を報知するのではなく、0〜95%の間の5%刻みの値を特定するための情報を報知するようにしている。
このように、W−CDMAのL2レイヤにおけるアクセス規制の機構に倣った際、ASC=0ならば必ずアクセス可となり、ASC=1ならば乱数との比較によってアクセス可否が定まるという機構もそのまま取り入れたために、LTE方式では、図15に示す動作が移動機において行われることになっている。
LTEのアクセス規制では、各ACが、規制を受けないASC=0であるか、規制を受けるASC=1であるかを、ac−BarringForSpecialACという情報として報知することになっている。なお、通常の種類のAC(AC=0〜9)がASC=0となることはないため、報知されるのは特別の種類のAC(AC=11〜15)についての情報である。
つまり、LTE方式では、特別な種類のACのうちの優先すべきAC(例えば、AC=12、14)に規制無し(0)を指定し、特別な種類のACのうちの残り及び通常の種類のAC(例えば、AC=0〜9、11、13、15)に規制有り(1)を指定する情報が、報知される。
LTEのアクセス規制ではまた、規制を受けるACの移動機が、乱数と比較すべき値(0〜95%の間の5%刻みの値)を特定するための情報として、ac−BarringFactorという情報を報知することになっている。
そして、これらの情報を受信した移動機は、図15に示すように、ac−BarringForSpecialACにより、特別な種類のACのうち0が指定されたAC(例えば、AC=12、14)は、S1010Yesに進んでアクセス可と判断し(S1050)、特別な種類のACのうち1が指定されたAC及び通常の種類のAC(例えば、AC=0〜9、11、13、15)は、S1010Noに進んで乱数を発生する(S1020)。発生された乱数が、ac−BarringFactorにより特定される値より小さければ(S1030Yes)、アクセス可と判断し(S1050)、大きければ(S1030No)、アクセス不可と判断する(S1040)。
3GPP TS25.331 3GPP TS25.321 3GPP TS36.331
上述したLTE方式におけるネットワークアクセス規制では、特別な種類のACのうち1が指定されたACと、通常の種類のACとが、全く同じ割合で、乱数との比較による規制を受けることになる。
しかし、本来、特別な種類のACは、通常の種類のACよりも常に優先的な取り扱いを受けるべきACとして、設けられたものである。すなわち、W−CDMAでは、まず、L3レイヤにおいて、特別な種類のACは、常にアクセス可となり、通常の種類のACは、周期的にアクセス可となるACが変更される形で、アクセス可になる場合とアクセス不可になる場合とがある。
そして、W−CDMAでは、上記のL3レイヤにおける取り扱いの差異を経た上で、L2レイヤにおけるアクセス規制が行われるため、ASC=0ならば必ずアクセス可となり、ASC=1ならば乱数との比較によってアクセス可否が定まるという機構において、特別な種類のACのうちの優先すべきACをASC=0に対応付け、特別な種類のACのうちの残り及び通常の種類のACをASC=1に対応付けても、特別な種類のACのうち優先すべきAC以外の残りのACが、通常の種類のACよりも、常に優先的な取り扱いがなされることになる。
つまり、W−CDMAでは、特別な種類のACのうち優先すべきAC以外の残りのACも、優先すべきACと同様に、L3レイヤにおけるアクセス規制を受けずに(常にアクセス可となる取り扱いで)L2レイヤの処理へ進むのに対し、通常の種類のACは、L3レイヤにおいて周期的にアクセス不可となるという規制を受けており、そこでアクセス可となったACしかL2レイヤの処理へは進めない。よって、L2レイヤにおいて、ASC=1として同じ割合で規制を受けたとしても、L3レイヤで特別な種類のACの方が優先されているから、特別な種類のACはいずれも、通常の種類のACより常に優先的に取り扱われることになる。
しかも、実際のネットワークの運用においては、L3レイヤで、ネットワークの輻輳状況に応じてアクセス規制をかけておけば、L2レイヤで、RACHのリソースが不足する事態は起こりにくくなるため、L2レイヤで同じ規制を受けるとしても、L3レイヤで優先されていれば、その優先の効果は大きい。
さらに、W−CDMAでは、L2レイヤでも、特別な種類のACのうちの特に優先すべきACをASC=0に対応付け、特別な種類のACのうちの残りをASC=1に対応付け、通常の種類のACをASC=2に対応付けて、取り扱いに差異を設けることも可能である。
以上のように、W−CDMAにおけるアクセス規制では、特別な種類のACは、通常の種類のACよりも常に優先的な取り扱いを受けるべきものという本来の趣旨が、実現されていたのに対し、LTE方式においては、L3レイヤでのアクセス規制に一本化するに当たり、W−CDMAのL2レイヤでのアクセス規制の機構にそのまま倣ったために、特別な種類のACのうち規制を受けるACと、通常の種類のACとが、全く同じ規制を受けることになってしまい、特別な種類のACを設けた本来の趣旨が、没却されるという問題が生じる。
本発明は、上記の事情に鑑み、LTE方式のネットワークに接続される移動機において、特別な種類のアクセスクラスを設けた本来の趣旨が実現されるようなネットワークアクセス規制を実現することを目的とする。
さらに、ネットワークアクセス規制は、一般的には、無線アクセスネットワークから報知される情報を用いて、移動機がアクセス可否を判断することにより実現するものであるが、例えば、ネットワークの誤動作によって誤った情報が報知されたり、ローミング先のネットワークが異なる運用で情報を報知したりした場合でも、移動機自身が正しく動作することにより、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機が常に優先的な取り扱いとなるようなアクセス規制を実現することが望ましく、そのような移動機を実現することが、本発明の目的となる。
本発明の原理に従うネットワークアクセス規制方法の一例は、無線アクセスネットワークに接続可能な移動機において行われる。前記無線アクセスネットワークに接続可能な各移動機は、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在し、前記無線アクセスネットワークから各移動機へ報知される報知情報に、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報が含まれ、前記規制情報には、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とが含まれる。前記移動機は、無線アクセスネットワークへの接続を確立しようとする際に、前記第2の規制情報の示す基準が、各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得るものであるか否かを判断し、あり得るものであると判断された場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、アクセス可と判断し、有さないならば、自機が発生した数値と前記基準となる値との関係によってアクセス可否を定め、あり得ないものであると判断された場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、前記第1の規制情報による指定に従ってアクセス可否を定め、有さないならば、アクセス不可と判断する。
上記の構成によれば、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る基準値を示す第2の規制情報が報知されている場合は、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機は、その基準値に関係なく必ずアクセス可と判断し、そのようなことのあり得ない基準値を示す第2の規制情報が報知されている場合は、特別な種類のアクセスクラスを有さない移動機は、必ずアクセス不可と判断する。したがって、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機が常に優先的に取り扱われることになる。
しかも、上記の構成では、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る基準値を示す第2の規制情報が報知されている場合は、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機は、各アクセスクラスの移動機がアクセス可であるかアクセス不可であるかを指定するための第1の規制情報にも関係なく、必ずアクセス可と判断するから、無線アクセスネットワークの運用や誤動作に影響されることなく、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機を常に優先的に取り扱うことが可能になる。
なお、上記の第1の規制情報は、特別な種類のアクセスクラスについてのみ規制を受けるか否かを記述するものであってもよく、その場合、第1の規制情報を報知すること自体で、通常の種類のアクセスクラスについてはアクセス規制を受けることを指定したものと解することができる。
さらに、上記の構成では、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得ない基準値を示す第2の規制情報が報知されている場合、特別な種類のアクセスクラスを有さない移動機(通常の種類のアクセスクラスにしか属さない移動機)は、必ずアクセス不可と判断するため、第1の規制情報を受信したか否かさえ参照することなく、通常の種類のアクセスクラスはアクセス規制有りで且つその内容がアクセス不可であるとして、移動機が動作することが可能になる。
上記の構成において、前記基準となる値が、移動機の発生する数値が何であってもアクセス不可と定まるような値である場合に、前記第2の規制情報の示す基準が、各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得ないものであると、判断するようにしてもよい。
これにより、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得ない基準値を示す第2の規制情報が報知されている場合に、特別な種類のアクセスクラスを有さない移動機(通常の種類のアクセスクラスにしか属さない移動機)は、必ずアクセス不可と判断するという移動機の動作が、整合性の担保されたものとなる。
また、上記の構成において、前記基準となる値は、前記ネットワークにおいてアクセス可としたい移動機の割合に基づいて決められたものであり、前記各移動機が発生する数値は、ランダム数として機能する数であるようにしてもよい。
ランダム数として機能する数としては、例えば、各移動機内でプロセッサにより発生される擬似ランダム数や、各移動機に固有の値に対して時間経過に伴って変化する処理を加えた数等を実装してもよい。要するに、同じ通常の種類のアクセスクラスの中で、各移動機によってアクセス可となる確率が異なるのは、通信サービスの公平性の観点から問題があるため、毎度発生する数を同じ基準値と比較し続けたならばアクセス可となる確率が異なる移動機間で同じになるような数が、ここでいうランダム数として機能する数である。
上記の構成において、前記移動機は、アクセス可であるという判断に応じて、前記ネットワークに対するRRCコネクションの設定手順を開始するものであってもよい。これにより、L3レイヤにおけるアクセス規制が可能になる。
上記の構成において、前記無線アクセスネットワークは、LTE方式に従って動作するものとすることができる。
本発明の原理に従う移動機の一例は、無線アクセスネットワークに接続可能な移動機であって、前記無線アクセスネットワークに接続可能な各移動機は、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在する。前記移動機は、前記無線アクセスネットワークから報知された報知情報を受信する受信手段と、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報であって、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とを含む規制情報を、前記報知情報から取り出して格納する格納手段と、自機の属する少なくとも一つのアクセスクラスを示す情報を記憶している記憶手段と、数値の発生を指示される都度、複数のとり得る数値の中の一つを選択して、指示された時点の数値として発生させる発生手段と、前記第2の規制情報の示す基準が、各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得るものであるか否かを判断し、あり得るものであると判断される場合は、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有することを示しているならば、アクセス可と判断し、有さないことを示しているならば、前記発生手段により発生された数値と前記基準となる値との関係によってアクセス可否を定め、あり得ないものであると判断される場合は、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有することを示しているならば、前記第1の規制情報による指定に従ってアクセス可否を定め、有さないことを示しているならば、アクセス不可と判断する判断手段とを備える。
上記の構成により、無線アクセスネットワークの運用や誤動作に影響されることなく、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機が常に優先的な取り扱いを受けるようなアクセス規制を、移動機によって、実現することが可能になる。
上記の構成において、前記格納手段により格納された規制情報のうち、前記第2の規制情報を先にデコードし、前記判断手段により、前記第2の規制情報の示す基準が、各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得ないものと判断され、且つ、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有することを示している場合に、前記第1の規制情報をデコードするデコード手段をさらに備えるようにしてもよい。
これにより、第1の規制情報をデコードする場合が限定され、移動機におけるデコード処理の負荷を軽減することが可能になる。しかも、上記の構成によれば、先にデコードした第2の規制情報が、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得ない基準値を示す場合には、デコードした第2の規制情報を実際にランダム数等と比較する対象となる値に変換する処理を、省略することも可能である。
上記の構成において、前記発生手段は、前記判断手段により、前記第2の規制情報の示す基準が、各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得るものと判断され、且つ、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有さないことを示している場合に、数値を発生させるものとしてもよい。
これにより、ランダム数等を発生する場合が限定され、移動機における発生処理の負荷を軽減することが可能になる。
本発明の原理に従うプロセッサの一例は、移動機に搭載されて用いられる。ここで、無線アクセスネットワークに接続可能な各移動機が、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在し、前記無線アクセスネットワークから各移動機へ報知される報知情報に、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報が含まれ、前記規制情報には、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とが含まれる。そして、前記プロセッサは、無線アクセスネットワークへの接続を確立しようとする際に、前記第2の規制情報の示す基準が、各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得るものであるか否かを判断し、あり得るものであると判断された場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、アクセス可と判断し、有さないならば、自機が発生した数値と前記基準となる値との関係によってアクセス可否を定め、あり得ないものであると判断された場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、前記第1の規制情報による指定に従ってアクセス可否を定め、有さないならば、アクセス不可と判断する動作を行う。
上記の構成により、無線アクセスネットワークの運用や誤動作に影響されることなく、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機が常に優先的な取り扱いを受けるようなアクセス規制を、移動機に搭載するプロセッサによって、実現することが可能になる。このプロセッサは、半導体チップとして移動機内部に組み込んでもよい。
本発明の原理に従うネットワークアクセス規制方法の別の例は、無線アクセスネットワークに接続して通信セッションを確立することが可能な移動機において行われる。前記無線アクセスネットワークに接続可能な各移動機は、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在し、前記無線アクセスネットワークから各移動機へ報知される報知情報に、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報が含まれ、前記規制情報には、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とが含まれる。前記第2の規制情報の示す基準が取り得る値には、アクセス規制を受ける各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る第1の種類の値と、それ以外の第2の種類の値とがある。
上記別の例における前記移動機は、前記第2の規制情報の示す基準が前記第1の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、自機が発生した数値との関係を調べる対象として前記第2の規制情報の示す値を用いる所定の処理を行うことによりアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、アクセス可否又はセッション確立可否を定めるための値として前記所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可とすることを可能にする値を用い、前記第2の規制情報の示す基準が前記第2の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、前記第1の規制情報による指定に基づいてアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、アクセス不可又はセッション確立不可と判断する。
上述した別の例の構成によっても、先の例において説明した作用効果の一部もしくは全部を奏することができる。
上記の構成において、前記規制情報に、アクセス可否判断用の規制情報と、セッション確立可否判断用の規制情報とが含まれ、前記移動機は、セッション確立可否判断用の規制情報に基づいてセッション確立可と判断された場合に、アクセス可否判断用の規制情報に基づいてアクセス可否を定めるものとしてもよい。このとき、セッション確立不可と判断された場合はアクセス不可である(例えば、RRCコネクションの設定手順の開始が許可されない)としてもよい。
上記の構成において、前記移動機は、セッション確立可であるという判断に応じて、前記ネットワークを介して提供される特定のサービス用通信セッション(例えば、マルチメディア電話通信セッション等)の設定手順を開始するものとしてもよい。また、複数種類の特定サービス(例えば、IMS(IP Multimedia Subsystem)音声サービスと、IMSビデオサービス等)が提供可能である場合に、報知情報に各々の特定サービス用の規制情報が含まれ、前記移動機は、設定を開始しようとしている通信セッションのサービスの種類に対応する規制情報に基づいて、セッション確立可否を定めるようにしてもよい。
これにより、特定のサービス用の通信セッションを確立するためのネットワークアクセスに対する規制率と、その他のサービスに係るネットワークアクセスに対する規制率とを、異ならせることができるとともに、それぞれの規制において、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機が常に優先的な取り扱いを受けるようにすることが可能となる。
本発明の原理に従う移動機の別の例は、無線アクセスネットワークに接続して通信セッションを確立することが可能な移動機であって、前記無線アクセスネットワークに接続可能な各移動機は、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在する。前記移動機は、前記無線アクセスネットワークから報知された報知情報を受信する受信手段と、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報であって、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とを含む規制情報を、前記報知情報から取り出して格納する格納手段と、自機の属する少なくとも一つのアクセスクラスを示す情報を記憶している記憶手段と、数値の発生を指示される都度、複数のとり得る数値の中の一つを選択して、指示された時点の数値として発生させる発生手段とを備える。
上記別の例に係る移動機は、さらに、前記第2の規制情報の示す基準が、アクセス規制を受ける各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る第1の種類の値である場合は、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有さないことを示しているならば、前記発生手段により発生された数値との関係を調べる対象として前記第2の規制情報の示す値を用いる所定の処理を行うことによりアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有することを示しているならば、アクセス可否又はセッション確立可否を定めるための値として前記所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可とすることを可能にする値を用い、前記第2の規制情報の示す基準が、前記第1の種類ではない第2の種類の値である場合は、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有することを示しているならば、前記第1の規制情報による指定に基づいてアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有さないことを示しているならば、アクセス不可又はセッション確立不可と判断する判断手段とを備える。
本発明の原理に従うプロセッサの別の例は、移動機に搭載されて用いられる。ここで、無線アクセスネットワークに接続して通信セッションを確立することが可能な各移動機が、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在し、前記無線アクセスネットワークから各移動機へ報知される報知情報に、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報が含まれ、前記規制情報には、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とが含まれる。前記第2の規制情報の示す基準が取り得る値には、アクセス規制を受ける各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る第1の種類の値と、それ以外の第2の種類の値とがある。
そして、上記別の例に係るプロセッサは、前記第2の規制情報の示す基準が前記第1の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、自機が発生した数値との関係を調べる対象として前記第2の規制情報の示す値を用いる所定の処理を行うことによりアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、アクセス可否又はセッション確立可否を定めるための値として前記所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可とすることを可能にする値を用い、前記第2の規制情報の示す基準が前記第2の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、前記第1の規制情報による指定に基づいてアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、アクセス不可又はセッション確立不可と判断する動作を行う。
なお、上述したネットワークアクセス規制方法の各発明は、移動機の発明としても、移動機に用いられるプロセッサの発明としても、成立し得る。また、上述した移動機の各発明は、ネットワークアクセス規制方法の発明としても、移動機に用いられるプロセッサの発明としても、成立し得る。
以上のとおり、本発明によれば、移動機において、接続される無線アクセスネットワークの運用に依存せずに、特別な種類のアクセスクラスを有する移動機が常に優先的な取り扱いを受けるようなアクセス規制を実現することが可能となる。
本発明を適用可能な無線ネットワークシステムの一例の全体構成図。 LTE方式の無線アクセスネットワークから移動機へ報知される情報の一例を示す図。 図2の情報のさらに詳細な構成の一例を示す図。 本実施形態における移動機(端末)の内部構成の一例を示すブロック図。 本実施形態における移動機(端末)の動作の一例を示すフローチャート。 図5の移動機の動作により図2の報知情報がどのように処理されるかを説明する図。 図2の情報のさらに詳細な構成の別の例を示す図。 本実施形態における移動機(端末)の内部構成の別の例を示すブロック図。 本実施形態における移動機(端末)の動作の別の例(第1処理部側)を示すフローチャート。 本実施形態における移動機(端末)の動作の別の例(第2処理部側)を示すフローチャート。 本実施形態における移動機(端末)の動作のさらに別の例(第2処理部側)を示すフローチャート。 W−CDMAにおける二段階のアクセス規制について説明する図。 W−CDMAにおけるL3レイヤでのアクセス規制について説明する図。 W−CDMAにおけるL2レイヤでのアクセス規制について説明する図。 LTE方式における従来のアクセス規制方法を説明するフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜6を参照しながら説明する。
図1は、LTE方式の無線ネットワークシステムの全体構成を表す図である。LTE方式における無線アクセスネットワークは、E−UTRANと呼ばれ、コアネットワークと移動機UE(User Equipment)との間に位置する。E−UTRANは、無線基地局及び無線ネットワーク制御装置として機能するeNodeBが、多数設置されることにより、構成される。
図1の例において、通常の種類のアクセスクラス(Normal AC)は、AC=0〜9であり、特別な種類のアクセスクラス(Special AC)は、AC=11〜15であり、UE#11がAC=6(通常)に、UE#12がAC=11(特別:オペレータ用)に、UE#13がAC=12(特別:警察サービス用)に、属している。UE#12、#13は、それぞれAC=11、12に加えて、例えばAC=5、3(通常)を有しているかもしれないが、特別なACを有していれば、通常のACとしてどれに属しているかには関係なく、アクセス規制の有無や態様が定められる。
図1のE−UTRANからUEへ、ブロードキャストチャネルにより報知される情報は、図2に示されるように、SIB2と呼ばれる情報を含み、その中に、AC−BarringConfigと呼ばれる規制情報を含む。AC−BarringConfigが含まれるのは、無線アクセスネットワークが何らかのアクセス規制を必要としている状態であると解することができる。
より具体的には、図3に示されるように、SIB2の中には、ac−BarringInfoという情報要素を含ませることができ、さらにその中に、ac−BarringForMO−Signalling(移動機が発するシグナリングのためのRRCコネクションを設定しようとする際に参照される情報要素)と、ac−BarringForMO−Data(移動機が発する呼のためのRRCコネクションを設定しようとする際に参照される情報要素)の、いずれか一方または両方を含むことができる。
ac−BarringForMO−Signallingも、ac−BarringForMO−Dataも、AC−BarringConfigを含むことになっている。よって、SIB2を受信した移動機では、ac−BarringInfo及びac−BarringForMO−Signallingが含まれていること、もしくは、ac−BarringInfo及びac−BarringForMO−Dataが含まれていることが検出されると、規制情報(AC−BarringConfig)が含まれているものと判断することが可能である。
AC−BarringConfigの情報の構造は、ASN.1(抽象構文記法1)により定義することができ、(1)ac−BarringFactor(第2の規制情報の一例)と、(2)ac−BarringTimeと、(3)ac−BarringForSpecialAC(第1の規制情報の一例)という、3つの要素を含む。これら3つの要素は、順序列型(SEQUENCE)で記述され、各要素の出現順序に意味があるところ、(1)、(2)、(3)の順に記述されるものである。
上記(1)は、p00、p05、p10、p15、p20、…、p85、p90、p95という0〜95%の間の5%刻みの値を特定するための情報である。この情報は、列挙型(ENUMERATED)で記述されるから、実際に乱数と比較する対象となる数値に変換してから、後述する乱数との比較処理を行うことになる。
上記(2)は、s4、s8、s16、s32、…、s256、s512という値を特定するための情報であり、アクセス規制によりRRCコネクションの設定が開始できなかった場合に、どの程度の時間RRCコネクションの設定を禁止するかを決めるタイマにセットする数値を計算する基礎となる。
上記(3)は、ビット列であり、AC=11〜15に対応する5個のビットから成り、各ビットのビット値が、0であれば規制無しであることを示し、1であれば規制有りであることを示す。
AC−BarringConfigを受信した移動機が、これをデコードする際には、例えば、ASN.1仕様を参照しながら、(1)、(2)、(3)のうち必要な情報要素の内容をデコードするという処理が、可能である。
また、AC−BarringConfigの情報は、一般的には、eNodeBが、自装置の制御対象となるネットワークの混雑の程度に応じた内容を、ブロードキャストチャネルに載せるSIB2に書き込む。
以上のように報知されたSIB2を受信した移動機の動作を、図4のブロック図及び図5のフローチャートを参照して説明する。
移動機は、RRCコネクションの設定を開始しようとする際、まず、報知情報受信部10において直近に受信していたSIB2が、AC−BarringConfigを含むか否かを判断する(S110)。含まない場合は、アクセス可と判断し(S180)、アクセス実行部50により、RRCコネクションの設定手順を開始する。
SIB2がAC−BarringConfigを含む場合は、AC−BarringConfigが規制情報格納部20に格納されているため、規制情報デコード部30が、まず、ac−BarringFactorをデコードする。この情報は、AC−BarringConfigの先頭に入っている要素であるため、ASN.1仕様との照合を先頭から順に行うとすれば、他の要素について参照することなく、結果を得ることができる。
そして、デコードされたac−BarringFactorが、p00(乱数と比較しても必ずアクセス不可となる0%を示す情報)であるか否かを、アクセス制御処理部40が判断する(S115)。p00以外である場合は、通常の種類のACしか有さない移動機について、完全なアクセス可又はアクセス不可とするのではなく、所望の割合でアクセス可となる移動機とアクセス不可となる移動機が出現するようなアクセス規制を、無線アクセスネットワークが望んでいる状態にあると解することができる。
つまり、p00以外である(p05〜p95である)場合は、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることがあり得ることになる。そこで、アクセス制御処理部40は、ユーザ識別モジュール(UIM)カード60内のAC情報記憶部65を参照して、自機が属するACとしてAC=11〜15のいずれかが記憶されているか否かを調べる(S120)。
自機が通常の種類のACしか有さない(AC=11〜15のいずれも記憶されていない)場合、アクセス制御処理部40は、乱数発生部70に命令して、0以上1未満の乱数(擬似ランダム数等)を発生させる(S130)。そして、ac−BarringFactorの情報(ここでは、p05〜p95を示す情報)を、5%〜95%の実際に乱数と比較する対象となる数値に変換し、その数値と、発生させた乱数との大小関係を調べる(S140)。
例えば、ac−BarringFactorが、p60(60%をアクセス可にし、40%をアクセス不可にする意図で指定されるもの)を示し、発生された乱数が45%であれば、アクセス制御処理部40は、45<60であるので、アクセス可と判断し(S160)、アクセス実行部50により、RRCコネクションの設定手順を開始する。同じ状況で、発生された乱数が88%であれば、アクセス制御処理部40は、88>60であるので、アクセス不可と判断する(S150)。
アクセス不可と判断した場合は、アクセス制御規制部40は、規制情報格納部20に格納されている後続のac−BarringTimeの情報を、規制情報デコード部30にデコードさせる。そして、その情報に基づいて、タイマにセットする値を計算し、セットしたタイマが切れたら、必要に応じて再度RRCコネクションの設定を開始すべく、再度S110から動作を始める。上述した流れでアクセス不可と判断された場合は、後続のac−BarringForSpecialACの情報をデコードしなくて済む。
自機が特別な種類のACを有する(AC=11〜15のいずれかが記憶されている)場合、アクセス制御処理部40は、アクセス可と判断し(S160)、アクセス実行部50により、RRCコネクションの設定手順を開始する。この場合、アクセス制御処理部40は、乱数発生部70に乱数を発生させることなく、また、ac−BarringFactorの情報を比較対象となる数値に変換する処理も行うことなく、さらに、ac−BarringTimeやac−BarringForSpecialACという後続の規制情報についてデコード処理を行うこともなく、アクセス可と判断して、目的のRRCコネクション設定開始に到達することができる。
デコードされたac−BarringFactorが、p00である場合は、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることがあり得ないことになる。そこで、アクセス制御処理部40は、UIMカード60内のAC情報記憶部65を参照して、自機が属するACとしてAC=11〜15のいずれかが記憶されているか否かを調べる(S165)。
自機が通常の種類のACしか有さない(AC=11〜15のいずれも記憶されていない)場合、アクセス制御処理部40は、アクセス不可と判断する(S190)。その後の処理は、上述したとおりであるが、この流れでアクセス不可と判断される場合は、後続のac−BarringForSpecialACの情報をデコードすることなく、さらに、アクセス制御処理部40が乱数発生部70に乱数を発生させることなく、アクセス不可と判断することが可能になる。
自機が特別な種類のACを有する(AC=11〜15のいずれかが記憶されている)場合、アクセス制御処理部40は、規制情報デコード部30に、規制情報格納部20に格納されている後続のac−BarringForSpecialACの情報をデコードさせる。そして、自機の属する特別な種類のAC(図1の例では、UE#13であれば、AC=12)に対応するビット(図2の例では、AC=12は2番目のビット)の値(図2の例では、2番目のビットの値は「1」)を調べる(S170)。
そして、自機の属する特別な種類のACに対応するビット値が「1」の場合、アクセス制御処理部40は、規制有り且つアクセス不可であると判断する(S190)。その後、ac−BarringTimeの情報が既にデコードされていればそれを、未だされていなければ規制情報デコード30にデコードさせたものを用いて、タイマをセットし、RRCコネクションの設定を禁止する期間を定める。この場合、ac−BarringForSpecialACに、自機の属する特別な種類のACが規制有りと指定されていても、アクセス制御処理部40が乱数発生部70に乱数を発生させることなく、アクセス不可と判断することが可能になる。
一方、自機の属する特別な種類のACに対応するビット値が「0」の場合、アクセス制御処理部40は、アクセス可と判断し(S180)、アクセス実行部50により、RRCコネクションの設定手順を開始する。
以上に説明した移動機の動作により、無線アクセスネットワークから移動機へ報知されるSIB2は、図6に示すように取り扱われることになる。
図6(a)は、ac−BarringFactorとして、p00が報知された場合を示し、移動機は、この場合にのみ、ac−BarringForSpecialACを検出対象とする。
逆に、図6(b)は、ac−BarringFactorとして、p00以外が報知された場合を示し、移動機は、この場合は、実際に報知されたSIB2の中のac−BarringForSpecialACにどのようなビット列が設定されていようが、全て「0」(規制無し)が指定されたものとして動作する。
つまり、p00以外が報知された場合は、移動機は、ac−BarringFactorの情報のみに基づいてアクセス可否を判断し、ac−BarringForSpecialACを参照しない。
そうすると、p00以外が報知された場合は、移動機は、特別な種類のACを有していれば、仮に、ac−BarringForSpecialACに「1」が設定されていたとしても、アクセス可と判断することになる。これにより、無線アクセスネットワークの運用や誤動作に影響されることなく、特別な種類のACを有する移動機が常に優先的な取り扱いを受けるようなアクセス規制の実現が、可能になる。
図2に示したSIB2の中には、図7に示されるように、図3に示したac−BarringInfoと、ssac−BarringForMMTEL−Voice(移動機がIMS音声サービス用の通信セッションを設定しようとする際に参照される情報要素)と、ssac−BarringForMMTEL−Video(移動機がIMSビデオサービス用の通信セッションを設定しようとする際に参照される情報要素)のうちの、一つまたは複数を含むこともできる。
ssac−BarringForMMTEL−Voiceも、ssac−BarringForMMTEL−Videoも、AC−BarringConfigを含むことになっている。これらのAC−BarringConfigの情報の構造は、ac−BarringInfoについて説明したのと同様の構造とすることができ、(1)ac−BarringFactor(第2の規制情報の一例)と、(2)ac−BarringTimeと、(3)ac−BarringForSpecialAC(第1の規制情報の一例)という、3つの要素を含む。
報知された図2のSIB2を受信した移動機は、以下のように動作することもできる。その動作を、図8のブロック図及び図9〜11のフローチャートを参照して説明する。
移動機は、まず、報知情報受信部210において直近に受信していたSIB2が、AC−BarringConfigを含むか否かを判断する(S310)。移動機は、SIB2にssac−BarringForMMTEL−Voice及び/又はssac−BarringForMMTEL−Videoが含まれている場合に、AC−BarringConfigが含まれているものと判断することができる。この判断は、例えば、移動機のアクセス制御第1処理部240が、規制情報デコード部230経由で規制情報格納部220に保持されている直近のSIB2の情報を参照することにより、行うことができる。これに加えて、現在の移動機の状態が、RRC_IDLE(RRCコネクションが設定されていない状態)であるか否かを判断してもよい。
上記の例では、AC−BarringConfigが含まれ且つRRC_IDLEであるという条件が満たされない場合は、図10もしくは図11に示される処理を行うアクセス制御第2処理部280(上記の例では、IMS音声・テレビ電話等の特定のサービス用の通信セッションの設定に携わる上位レイヤの処理部)へ渡されるパラメータ(上記の例では、BarringFactorForMMTEL−Voice及び/又はBarringFactorForMMTEL−Video)に、値「1」を設定する(S380)。
アクセス制御第2処理部280は、図10のように動作するものであっても、図11のように動作するものであっても、ある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る基準値(例えば、0.05〜0.95の間の0.05又は0.1刻みの値)と、移動機の発生した乱数(例えば、0以上1未満の数)とを比較して(S430、S530)、乱数が基準値より小さい場合にはアクセス可又はセッション確立可と判断し(S450、S550)、乱数が基準値以上の場合にはアクセス不可又はセッション確立不可と判断する(S440、S540)という所定の処理を行う。ここでの乱数の発生(S420、S520)は、アクセス制御第2処理部280が、乱数発生部270を用いて行うことができる。
アクセス制御第2処理部280は、上述した所定の処理に先立って、アクセス制御第1処理部240(上記の例では、RRCコネクションの設定に携わる下位レイヤの処理部)によって設定されたパラメータ(上記の例では、BarringFactorForMMTEL−Voice及び/又はBarringFactorForMMTEL−Video)の値を受け取っている(S410、S510)。このパラメータは、上述した所定の処理に用いられる基準値である場合(S515の「0.05〜0.95」の分岐を参照)と、当該所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可と判断される値である場合(S515の「1」の分岐を参照)と、当該所定の処理を行わずにアクセス不可又はセッション確立不可と判断される値である場合(S515の「0」の分岐を参照)とがある。
つまり、上記の例で、AC−BarringConfigが含まれない場合や、RRC_IDLEでない場合には、アクセス制御第1処理部240からアクセス制御第2処理部280へ渡されるパラメータが値「1」に設定される(S380)ため、上記所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可と判断されることになる。
アクセス制御第2処理部280は、移動機がIMS音声サービス用の通信セッションの設定を開始しようとする際に、アクセス制御第1処理部240により設定されたBarringFactorForMMTEL−Voiceの値を参照して、セッション確立可否の判断を行うものとしてもよいし、移動機がIMSビデオサービス用の通信セッションの設定を開始しようとする際に、アクセス制御第1処理部240により設定されたBarringFactorForMMTEL−Videoの値を参照して、セッション確立可否の判断を行うものとしてもよい。この場合、セッション確立可否の判断は、各々の特定サービスの提供可否を示すことになる。
また、アクセス制御第2処理部280が、セッション確立可と判断した場合(S450、S550)に、直ちにアクセス可としてアクセス制御第1処理部240がアクセス実行部250にRRCコネクションの設定手順の開始を指示するようにしてもよいが、アクセス制御第1処理部240において図3に示したac−BarringInfoを用いて、加重的にアクセス可否を判断し、それでアクセス可となった場合にアクセス実行部250への指示を行うようにしてもよい。後者の場合、セッション確立可否の判断は、RRCコネクションの設定手順開始の可否ではなく、上位レイヤが下位レイヤへRRCコネクションの設定を要求することの可否を、判断していることになる。
アクセス制御第2処理部280が、セッション確立不可と判断した場合(S440、S540)は、上記の例では、設定しようとした特定サービス用の通信セッションのためにRRCコネクションを設定することができないということになる。
図9のアクセス制御第1処理部240の動作の説明に戻ると、SIB2がAC−BarringConfigを含む(且つRRC_IDLEである)場合は、AC−BarringConfigが規制情報格納部220に格納されているため、規制情報デコード部230が、まず、ac−BarringFactorをデコードする。
そして、アクセス制御第1処理部240は、デコードされたac−BarringFactorが、p00(乱数と比較しても必ずアクセス不可となる0%を示す情報)であるか否かを判断する(S315)。p00以外である(p05〜p95である)場合は、ユーザ識別モジュール(UIM)カード260内のAC情報記憶部265を参照して、自機が属するACとしてAC=11〜15のいずれかが記憶されているか否かを調べる(S320)。
自機が通常の種類のACしか有さない(AC=11〜15のいずれも記憶されていない)場合、アクセス制御第1処理部240は、ac−BarringFactorの示す値(p05〜p95に対応する0.05〜0.95の値)を、アクセス制御第2処理部280へ渡されるパラメータ(上記の例では、BarringFactorForMMTEL−Voice及び/又はBarringFactorForMMTEL−Video)に設定する(S350)。この場合は、上述したように、アクセス制御第2処理部280により、ある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る基準値と、移動機の発生した乱数との大小関係によって、アクセス可否又はセッション確立可否を判断する所定の処理が行われる。
なお、アクセス制御第2処理部280は、セッション確立不可と判断した場合(S440、S540)、BarringTimeForMMTELの情報に基づいて、タイマにセットする値を計算し、タイマが動作している間は、アプリケーションから再度、その特定サービス用通信セッションの設定が要求されても、セッション確立不可と判断するようにしてもよい。また、セットしたタイマが切れたら、必要に応じて再度その特定サービス用通信セッションの設定開始を試みるようにしてもよい。BarringTimeForMMTELの情報として、Voice用の値とVideo用の値とを保持し、設定しようとしている通信セッションのサービスに応じた値を参照して、タイマのセットを行ってもよい(参考文献:3GPP TS24.173)。BarringTimeForMMTELの情報は、規制情報格納部220に格納されているAC−BarringConfigの中から、規制情報デコード部230がac−BarringTimeをデコードし、その値をアクセス制御第1処理部240がアクセス制御第2処理部280へ渡すことにより、保持することが可能である。
自機が特別な種類のACを有する(AC=11〜15のいずれかが記憶されている)場合、アクセス制御第1処理部240は、アクセス制御第2処理部280へ渡すパラメータを、値「1」に設定する(S360)。そうすると、アクセス制御第2処理部280では、上述した所定の処理を行わずに、アクセス可又はセッション確立可と判断される(S450、S550)ことになる。
デコードされたac−BarringFactorが、p00である場合は、各移動機の発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることがあり得ないことになる。そこで、アクセス制御第1処理部240は、UIMカード260内のAC情報記憶部265を参照して、自機が属するACとしてAC=11〜15のいずれかが記憶されているか否かを調べる(S365)。
自機が通常の種類のACしか有さない(AC=11〜15のいずれも記憶されていない)場合、アクセス制御第1処理部240は、アクセス制御第2処理部280へ渡すパラメータを、値「0」に設定する(S390)。そうすると、アクセス制御第2処理部280では、アクセス不可又はセッション確立不可と判断される(S440、S540)ことになる。
自機が特別な種類のACを有する(AC=11〜15のいずれかが記憶されている)場合、アクセス制御第1処理部240は、規制情報デコード部230に、規制情報格納部220に格納されている後続のac−BarringForSpecialACの情報をデコードさせる。そして、自機の属する特別な種類のAC(図1の例では、UE#13であれば、AC=12)に対応するビット(図2の例では、AC=12は2番目のビット)の値(図2の例では、2番目のビットの値は「1」)を調べる(S370)。
そして、自機の属する特別な種類のACに対応するビット値が「1」の場合、アクセス制御第1処理部240は、アクセス制御第2処理部280へ渡すパラメータを、値「0」に設定する(S390)。一方、自機の属する特別な種類のACに対応するビット値が「0」の場合、アクセス制御第1処理部240は、アクセス制御第2処理部280へ渡すパラメータを、値「1」に設定する(S380)。
以上に説明した移動機の動作によっても、無線アクセスネットワークから移動機へ報知されるSIB2は、図6に示すように取り扱われることになる。
なお、上記に例示したBarringFactorForMMTEL−VoiceやBarringFactorForMMTEL−Video等を用いることにより、ネットワークの混雑の具体的な状況や、どのサービスに係る通信を優先して接続させたいかというポリシー等に応じて、サービス(アプリケーション)の種別毎に定めた率で各々の呼を規制するようなことが可能になる。例えば、IMS音声用やIMSビデオ用の呼の規制率を高く設定することによって優先呼の疎通を確保しつつ、その他の呼(データ用の呼)はベストエフォートで許容するといったことが可能になる。音声呼(IMS音声用の呼)とテレビ電話呼(IMSビデオ用の呼)とで、規制率を異ならせるようなことも可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上述の実施形態を本発明の範囲内で当業者が種々に変形、応用して実施できることは勿論である。
10、210 報知情報受信部
20、220 規制情報格納部
30、230 規制情報デコード部
40 アクセス制御処理部
50、250 アクセス実行部
60、260 UIMカード
65、265 AC情報記憶部
70、270 乱数発生部
240 アクセス制御第1処理部
280 アクセス制御第2処理部

Claims (9)

  1. 無線アクセスネットワークに接続して通信セッションを確立することが可能な移動機において行われるネットワークアクセス規制方法であって、
    前記無線アクセスネットワークに接続可能な各移動機は、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、
    前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在し、
    前記無線アクセスネットワークから各移動機へ報知される報知情報に、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報が含まれ、
    前記規制情報には、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とが含まれ、
    前記第2の規制情報の示す基準が取り得る値には、アクセス規制を受ける各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る第1の種類の値と、それ以外の第2の種類の値とがあり、
    前記移動機は、
    前記第2の規制情報の示す基準が前記第1の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、自機が発生した数値との関係を調べる対象として前記第2の規制情報の示す値を用いる所定の処理を行うことによりアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、アクセス可否又はセッション確立可否を定めるための値として前記所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可とすることを可能にする値を用い、
    前記第2の規制情報の示す基準が前記第2の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、前記第1の規制情報による指定に基づいてアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、アクセス不可又はセッション確立不可と判断する
    ことを特徴とするネットワークアクセス規制方法。
  2. 前記基準となる値が、移動機の発生する数値が何であってもアクセス不可と定まるような値である場合に、前記第2の規制情報の示す基準が前記第2の種類の値であると判断することを特徴とする請求項1に記載のネットワークアクセス規制方法。
  3. 前記基準となる値は、前記ネットワークにおいてアクセス可としたい移動機の割合に基づいて決められたものであり、前記各移動機が発生する数値は、ランダム数として機能する数であることを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワークアクセス規制方法。
  4. 前記規制情報に、アクセス可否判断用の規制情報と、セッション確立可否判断用の規制情報とが含まれ、
    前記移動機は、セッション確立可否判断用の規制情報に基づいてセッション確立可と判断された場合に、アクセス可否判断用の規制情報に基づいてアクセス可否を定めるものであり、セッション確立不可と判断された場合はアクセス不可であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のネットワークアクセス規制方法。
  5. 前記移動機は、セッション確立可であるという判断に応じて、前記ネットワークを介して提供される特定のサービス用通信セッションの設定手順を開始するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のネットワークアクセス規制方法。
  6. 前記移動機は、アクセス可であるという判断に応じて、前記ネットワークに対する無線リソース制御(RRC)コネクションの設定手順を開始するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のネットワークアクセス規制方法。
  7. 前記無線アクセスネットワークは、Long Term Evolution(LTE)方式に従って動作するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のネットワークアクセス規制方法。
  8. 無線アクセスネットワークに接続して通信セッションを確立することが可能な移動機であって、
    前記無線アクセスネットワークに接続可能な各移動機は、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、
    前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在し、
    前記移動機は、
    前記無線アクセスネットワークから報知された報知情報を受信する受信手段と、
    当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報であって、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とを含む規制情報を、前記報知情報から取り出して格納する格納手段と、
    自機の属する少なくとも一つのアクセスクラスを示す情報を記憶している記憶手段と、
    数値の発生を指示される都度、複数のとり得る数値の中の一つを選択して、指示された時点の数値として発生させる発生手段と、
    前記第2の規制情報の示す基準が、アクセス規制を受ける各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る第1の種類の値である場合は、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有さないことを示しているならば、前記発生手段により発生された数値との関係を調べる対象として前記第2の規制情報の示す値を用いる所定の処理を行うことによりアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有することを示しているならば、アクセス可否又はセッション確立可否を定めるための値として前記所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可とすることを可能にする値を用い、前記第2の規制情報の示す基準が、前記第1の種類ではない第2の種類の値である場合は、前記記憶手段の情報が前記特別な種類のアクセスクラスを有することを示しているならば、前記第1の規制情報による指定に基づいてアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有さないことを示しているならば、アクセス不可又はセッション確立不可と判断する判断手段と
    を備えることを特徴とする移動機。
  9. 移動機に搭載されて用いられるプロセッサであって、
    無線アクセスネットワークに接続して通信セッションを確立することが可能な各移動機が、少なくとも一つのアクセスクラスに属するものであり、
    前記アクセスクラスには、特別な種類のアクセスクラスと、通常の種類のアクセスクラスとが存在し、
    前記無線アクセスネットワークから各移動機へ報知される報知情報に、当該ネットワークへのアクセスを規制するための規制情報が含まれ、
    前記規制情報には、各アクセスクラスの移動機がアクセス規制を受けるか否かを指定するための第1の規制情報と、各移動機がそれぞれ発生する数値との関係でアクセス可否を定めるための基準となる値を示す第2の規制情報とが含まれ、
    前記第2の規制情報の示す基準が取り得る値には、アクセス規制を受ける各移動機がそれぞれ発生する数値によってある移動機がアクセス不可となる一方で別の移動機はアクセス可となることのあり得る第1の種類の値と、それ以外の第2の種類の値とがあり、
    前記プロセッサは、
    前記第2の規制情報の示す基準が前記第1の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、自機が発生した数値との関係を調べる対象として前記第2の規制情報の示す値を用いる所定の処理を行うことによりアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、アクセス可否又はセッション確立可否を定めるための値として前記所定の処理を行わずにアクセス可又はセッション確立可とすることを可能にする値を用い、
    前記第2の規制情報の示す基準が前記第2の種類の値である場合は、自機が属するアクセスクラスとして前記特別な種類のアクセスクラスを有するならば、前記第1の規制情報による指定に基づいてアクセス可否又はセッション確立可否を定め、前記特別な種類のアクセスクラスを有さないならば、アクセス不可又はセッション確立不可と判断する
    動作を行うものであることを特徴とするプロセッサ。
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