JP5894500B2 - コンテンツ評価システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンテンツ評価システム及び方法に係り、特に、映像コンテンツの制作の最終的な段階で、通しの全体評価を行う際に用いるためのコンテンツ評価システム及び方法に関する。
映画などの映像コンテンツを評価する場合に、視聴者のコンテンツに対する"おもしろい"という反応を総合的な評価として測定するためには様々な観点から総合的な評価を実施する。制作の初期段階では、コンテンツのシナリオの善し悪しが大きな比重を占め、主人公などを演ずる俳優のキャラクターがコンテンツの雰囲気に合っているかなども、有効な評価基準となる。さらに、コンテンツがほぼ完成に近い状態に至った際に、時間の流れとして全体を通して視聴することで、演出を含むコンテンツの全体評価を行うことが必要となる。このような通しの評価は、コンテンツの最終的な評価を行う際には避けて通れない過程である。
本発明は、映像コンテンツの制作の最終的な段階で、コンテンツの最初から最後まで通して再生して全体評価を行う際に有効な評価システムの仕組みに関するものである。
従来は、このような通しの評価は、試写会などを開催し、視聴者がコンテンツを視聴して、その結果をアンケートなどで集計する方法が実施されている。従来の試写会などでは、視聴者がコンテンツの評価を集中して行うことを可能とするためには、途中経過で細かくアンケートをリアルタイムで行うことはできないため、コンテンツ視聴の終了後に一括して質問をすることとなる。このため、従来の評価ではコンテンツの面白さに関する時間的な変化を、映像コンテンツの進行に同期して細かく把握することは実現が難しかった。
被験者のコンテンツに対する"感動"や"おもしろさの程度"などの反応を、時間的な変化データとして測定する、またはそのようなデータを自然な形で入力するためには、何らかのデバイスと連動したシステム的な仕組みが必要となる。しかし、そのようなデバイスやシステムは実際には実現されていない。
研究レベルのデバイスとしては、コンテンツを視聴した際の被験者の脳活動や、評価被験者の生体的な反応をデータとして測定することが可能なものが存在するが、面白いという被験者の評価と、そのようなデータの関連性に関しては、まだ基礎研究の段階であり有効な評価手段としては用いることが難しい。例えば、脳活動を測定するために、近赤外線を用いた頭皮上からの脳機能測定、脳波測定などの方法が実験されているが、コンテンツの面白さを測定できる機器、システムの実用化には至っていない。一方、脈拍数、呼吸数、発汗などは、簡単に測定できるが、他の要素によっても大きく変化するデータであり、これらに関しても被験者が面白いと感ずることとの関連性を見いだすことは難しい。また面白くないというマイナス印象に関する関連性も見いだされていない。従って、時間的に変化するストーリー性のある映像コンテンツの評価を、コンテンツの時間経過に伴って、リアルタイムで自動的に測定するシステムは無い。
さらに、従来の試写会においては、コンテンツ評価の精度を向上するために、参加者の数を増やしたり、ターゲットとする視聴者のプロファイルに合わせた参加者を、短時間の準備で効率よく集めたりすることが難しいという課題もある。
(1)従来技術の問題点と発明が解決しようとしている課題:
課題1)
従来から、コンテンツ制作者が実施する最も一般的な映像コンテンツ評価方法は、視聴者を集めて、試写会を行い、その感想を集計するものである。しかし、従来のアンケート方法では、視聴者のコンテンツ視聴の集中を妨げずに、視聴者の評価や感想を集計しようとすれば、アンケートへの記入やシステムへの入力、または対面での質問は、コンテンツ終了後に、実施することとなり、コンテンツの時間的な進行に合わせて"面白さ"の程度をリアルタイムで把握することは難しい。コンテンツの総合印象を評価するだけであれば、最終的な感想を聞くことでデータは得られるが、コンテンツ評価により、演出やシナリオの修正などのフィードバックを得ようとする場合には、コンテンツの進行に連動した形での途中経過の評価が不可欠となる。
課題2)
一方、映像コンテンツに対する視聴者の感ずる"感情"の変化を測定するために、近赤外線や、脳波を用いた脳の活動の測定、心拍数、呼吸数、血圧、発汗などの生理的な測定を用いる技術的手段がある。しかし、これらは実用的には大きな課題がある。課題の一つは、上記の生理的な測定値が、視聴者の感ずるコンテンツの"面白さ"の程度に対応しているのか明らかではない点である。さらに、測定手段によっては、例えば脳機能を正確に測定する器具のように、頭部に複数の計測用のセンサーを装着するなどの設定が必要となり、通常のコンテンツ視聴の環境において用いるには、コスト、大きさともに、実用性に問題がある。加えて、コンテンツの評価における"マイナス印象"は非常に大事であるが、そのような印象を生理的なデータから抽出することも難しい。
本発明が解決する第1の課題は、視聴者が映像コンテンツなどの時間経過を伴うコンテンツを評価する際に、状況2)に述べたように、従来は、コンテンツの途中経過の評価データを、自然な形でリアルタイムに取得し処理することは難しかったことである。
本発明が解決する第2の課題は、そのように取得されたリアルタイムの情報は、評価者の感覚で自由に入力されたものであり、必ずしも連続的な情報ではなく、不定の間隔、不定の期間で発生したデータになっているため、映像コンテンツの進行時間の進み具合に合わせた意味のある情報として処理するためには、コンテンツの時間進行に合わせた処理の仕組みが必要となる点である。すなわち、評価者の感情を、連続的な信号として自動的に測定するため、評価者が簡単なインタフェースで自発的に入力するデータ(例えば、グリップを強く握るとか、おもしろい印象を持ったときに、機器をクリックするとか、悪い印象でボタンを押すという動作で入力された信号)を、適切な変換により、感情や印象の連続的な起伏にするための工夫が必要となる。長時間に渡って、押し続けるような連続入力を評価者に求めることも考えられるが、それを強要することは自然なコンテンツ鑑賞を妨げる要因となる。
さらに、本発明が解決する第3の課題は、コンテンツの"面白さ"と同時に"マイナス印象"と感ずることに対しても、リアルタイムで入力、測定、記録し、評価に用いることである。これにより、精度の高い評価を可能とするデータを取得することである。
本発明が解決する第4の課題は、従来の試写会による評価方法の課題でもある。それは、コンテンツ評価の精度を向上するために、コンテンツ評価の参加者の数を増やしたり、ターゲットとする視聴者のプロファイルに合わせた参加者を効率よく集めたりすることが、従来の試写会では実現が困難であった点である。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、第1の課題に対し、コンテンツの"面白さ"に関する視聴者の反応を、評価者一人一人から、それぞれの自然な入力方法で、入力または、測定して記録することが可能なコンテンツ評価システム及び方法を提供することを目的とする。
また、第2の課題に対し、コンテンツの面白さの時間変化を"自然な形"で取得するシステムを実現し、上記課題を解決する。本発明のシステムでは、視聴者の鑑賞の集中力を妨げることを極力少なくするために、感動するという感情、または嫌悪する感情に対して評価者が自ら自然に入力する方法を、評価者の好みに従って選ぶことができるコンテンツ評価システム及び方法を提供することを目的とする。
また、第3の課題に対し、精度の高い評価を行うため、コンテンツの"面白さ"と同時に"マイナス印象"と感ずることに対しても、リアルタイムで入力、測定、記録し、評価に用いることが可能なコンテンツ評価システム及び方法を提供することを目的とする。
また、第4の課題に対し、視聴者を試写室などの環境に集める必要がなく、個別の視聴環境においても評価を行い、データを収集でき、ネット上での試写と評価データ収集が可能なコンテンツ評価システム及び方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明(請求項1)は、コンテンツを評価するためのコンテンツ評価システムであって、
評価対象コンテンツを再生する評価センタ装置と、
再生された評価対象コンテンツに対する印象または印象に関連する評価データを、該コンテンツ視聴中にリアルタイムで入力可能な評価データ入力デバイスと、
前記入力デバイスから通信手段を介して前記評価データをリアルタイムで収集し、該評価データに応じて再生時間を変化させた映像再生用の制御信号と評価映像データを前記評価センタ装置に送信する評価データ収集・制御装置と、
を有し、
前記評価データ収集・制御装置は、
評価対象コンテンツの制作時のシナリオ情報、シーン構成情報を含む制御用情報記憶手段と、
前記評価センタ装置から取得したオリジナルの評価映像データを格納した評価映像データ記憶手段と、
前記評価データに対して、前記制御用情報記憶手段を参照し、平滑化の時定数を適応的に変化させて映像データの平滑化を行う平滑化手段と、
平滑化を反映させた映像再生用の制御信号と前記評価映像データ記憶手段の前記評価映像データを前記評価センタ装置に送信するデータ送出手段と、を含み、
前記評価センタ装置は、
前記評価データ収集・制御装置から得られた前記映像再生用の制御信号に基づいて、前記評価対象コンテンツの再生モードを変化させ、前記評価対象コンテンツを再生する再生モード制御手段を含む。
また、本発明(請求項2)は、前記評価データ収集・制御装置において、
前記評価対象コンテンツの経過時間を管理し、ユーザによる再生時間に同期して前記評価データを収集する手段を含む。
また、本発明(請求項3)は、前記評価センタ装置において、
前記再生モードとして、
前記評価対象コンテンツを最初から最後までの通しで再生するモードと、
指定されたチャプター毎に再生するモードを含む。
また、本発明(請求項4)は、前記評価データ入力デバイスとして、人間の手の中に長時間入れても違和感がない形で、いくつかの入力方法の選択肢の中からユーザが選択可能な機能を有する。
また、本発明(請求項5)は、前記評価データ入力デバイスとして、コンテンツグリップ、マウス、ゲーム用リモコンを含む。
上記により、本発明は、以下の効果を奏する。
(a)本発明の仕組みにより、コンテンツの総合的な"印象"が、映像コンテンツの時間的な経過に従って変化するデータとして得られ、コンテンツ評価・分析の専門家によるコンテンツの全体評価を、従来方式では得られない時間変化のデータをコンテンツのシーンや状況の変化と連動させて活用することで、シナリオや演出の分析と相まって、総合的で正確な評価が、効率的に実施できる。
(b)本発明の仕組みにより、一般の視聴者を対象に行っていた従来の"試写会"に相当するコンテンツの総合評価を、ネットワークを経由した評価データ収集システムの機能を活用して、数多くの評価母集団を対象にして、有効かつ効率的に実施することができる。
(c)上記の効果により、映像コンテンツの製作者に、最終的なコンテンツが完成し配給される前の段階においても、専門家の意見のみでなく、一般の視聴者のコンテンツ評価を、迅速にフィードバックすることができ、コンテンツの完成度を上げることができる。
(d)コンテンツグリップ、マウス、ゲーム用リモコン等を評価データ入力デバイスとして用いることにより、コンテンツの面白さや嫌悪する反応を、評価者一人一人からそれぞれ自然な入力方法で、入力することが可能となると共に、リアルタイムで評価者からの評価データを得ることができる。
本発明の一実施の形態におけるコンテンツ評価システムの構成図である。 本発明の一実施の形態における平滑化の概念図である。 本発明の一実施の形態における評価データ収集・制御装置の構成図である。 本発明の一実施の形態におけるシステムのシーケンスチャートである。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるコンテンツ評価システムの構成を示す。
同図に示すコンテンツ評価システムは、評価データ入力デバイス1、評価用コンテンツ制御ファイル2、評価映像ファイル3、評価データ収集・制御装置100、評価センタ装置200から構成される。
本発明では、評価者(ユーザ)が、評価センタ装置200から評価対象の映像コンテンツを取得し、視聴中に評価データ入力デバイス1を操作して、視聴中の印象を入力し評価データ収集・制御装置100に渡す。評価データ収集・制御装置100は、評価データ入力デバイス1から得られた評価データに基づいて、評価用コンテンツ制御ファイル2の情報を参照し、当該評価映像ファイル3の評価映像データを評価センタ装置200に送信することで、評価センタ装置200では、再生モードを切り替えて、評価者に対して映像コンテンツを再生する。
以下に各機能の概要を説明する。
(a)評価データ入力デバイス1:
評価データ入力デバイス1は、コンテンツを視聴するための視聴者装置に接続され、評価者のコンテンツに対する"面白さ"の印象ならびにそれに関連する評価データを、評価者のコンテンツ視聴の集中を妨げること無く、リアルタイムで入力し、リアルタイムで通信手段を介して評価データ収集・制御装置100に送出するものである。その機能の第1の特徴は、コンテンツ視聴中に、評価者自身が、コンテンツへの集中を途切れさせること無く、自然な形でリアルタイムに評価データが取得できる機能を具備していること。さらに第2の特徴は、"おもしろい"(プラス印象)ならびに"嫌い"(マイナス印象)を、視聴者のコンテンツ視聴の集中力を妨げない形で、自然な形で入力される機能を、具備していることである。
評価者のコンテンツ視聴への集中を妨げずに"印象"を入力する仕組みとしては、人間の手の中に長時間入れても違和感が無い形で、いくつかの入力方法の選択肢の中からユーザが自ら選ぶ機能と、単純なアクションで自然に入力できるような機構を装備することで実現できる。
具体的な実装の例を以下に示す。
以下では、評価データ入力デバイス1として、コンテンツグリップとマウスまたはゲーム用リモコンを用いる例を説明する。
1)コンテンツグリップ:
コンテンツグリップは、手の中に握れるグリップで、コンテンツ視聴の間、面白さを自然な形で入力するデバイスである。コンテンツグリップの機能は、手のひらで握る強さを測定する機能、親指などの指1本で押すことができるボタンなどのスイッチが付いており、"面白い"または"面白くない"の意思表示を入力できる機能を有する。握る強さの測定には、圧力センサーを用いる。
評価者には、面白い、ハラハラ、ドキドキする、あるいは感情移入できる場合には強く握るように指示を与える。全く面白くない、嫌いであるという、積極的な嫌悪感を感じた場合は、親指でボタンを押してもらうこととする。それらの中間的な感情の場合は、何もしないで、軽く手の中に入れたままとなる。
例えば、面白いと強く握る、マイナス印象がある時は、親指でボタンを押す、大きなマイナス印象は立て続けにボタンを押すなどの操作を可能とし、これらの信号は、接続されている評価データ収集システムに入力される。このような簡易な入力であれば、評価者が、コンテンツを視聴している間でも、集中力を切らずに、リアルタイムでコンテンツ評価を入力が可能である。
さらに、評価データ収集・制御装置100において、評価者個人の好みによって、これらの入力のボタンの組み合わせや、入力パターンを選択することができるため、評価者のコンテンツ評価の印象を自然に入力することが可能となる。
2)マウス、またはゲーム用リモコンの利用:
マウスやゲーム用リモコンは、コンテンツグリップのような、特別のハードを準備しなくても、面白いと評価者が感じたときに、押す"プラス印象ボタン"と、面白くないまたは"嫌い"と感じたときに押す"マイナス印象ボタン"を、マウスのクリックボタン、もしくは、ゲームの入力インタフェースの入力キー、またはボタンに割り当て、それらの信号をインタフェースで変換して、評価データ収集・制御装置100に送信することで入力できる。マウスなどが手の中に入るものであれば、コンテンツグリップに近い自然さで入力が可能である。これらの入力は、コンテンツの視聴中の任意の時間に押すことで、ゲーム世代の評価者に、自然な形式でリアルタイムな評価をしてもらうことができる。
評価データ入力デバイス1において、評価者個人の好みによって、これらの入力のボタンの組み合わせや、入力パターンを選択することができるため、評価者のコンテンツ評価の印象を自然に入力することが可能となる。
評価データ収集・制御装置100と評価データ入力デバイス1は、何らかの通信手段(有線、無線、光学、レーザー、赤外線など)で接続されている。評価データ入力デバイス1からのデータは、上記の通信手段で、評価データ収集・制御装置100へリアルタイムで転送される。
(b)評価映像ファイル3
評価映像ファイル3は、評価データ収集・制御装置100において、評価者から得られた評価データに基づいて作成された評価映像データが格納される。当初のデータは、予め、評価センタ装置200からダウンロードするか、またはリアルタイムで評価センタ装置200からストリーム配信されているものとする。
(c)評価用コンテンツ制御ファイル2:
当該の評価対象コンテンツの、制作時のシナリオ情報、演出用のシーン構成情報などに基づいて、予め作成された制御用ファイルである。
評価コンテンツ制御ファイル2は、以下の情報を含む。
1)映像コンテンツのタイムコード;
2)映像コンテンツの構造情報;
3)構造情報とタイムコードとの対応関係テーブル;
映像コンテンツの構造情報は、映像コンテンツの進行(シナリオ)に合わせて、チャプター、シーン、カットなどの時間軸で観測される映像表現の構造に関する情報である。これは予め、シナリオ分析、演出情報から専門家が作成するものとする。
(d)評価データ収集・制御装置100:
評価データ収集・制御装置100は、評価データ入力デバイス1から得られた評価データに対し、評価用コンテンツ制御ファイル2の時間同期などのコンテンツの制御信号に基づいて、データの平滑化の時定数を適応的に変化させることで、コンテンツの構造に適した評価が可能となる。平滑化は例えば、図2に示すように、映像の変化が殆どないシーンについては、早送りや間引きなどを行い、再生時間を調整する。
評価データ収集・制御装置100では、評価用コンテンツ制御ファイル2を参照することにより、評価データ入力デバイス1に対して時間同期信号を送出し、評価対象データの再生の経過時間を管理し、評価データを収集する機能を有する。また、評価データ収集・制御装置100は、評価データ入力デバイス1から取得した評価データについて、評価用コンテンツ制御ファイル2を参照して、評価映像ファイル3の映像データに対する平滑化を行い、当該平滑化に対応する映像再生用の制御信号を評価センタ装置200に送出する。これにより、評価センタ装置200は、再生のモードを制御することができる。例えば、コンテンツ再生を、最初から最後まで通しで行うだけでなく、評価用コンテンツ制御ファイル2のシナリオ情報に基づいて特定のシーンを評価者に評価させる場合などに対応できる。
図3は、本発明の一実施の形態における評価データ収集・制御装置の構成を示す。
同図に示すように、評価データ収集・制御装置100は、制御部110、入力デバイス監視部120、データ収集部130、データ平滑化処理部140、データ送出部150を有する。
入力デバイス監視部120は、評価データ入力デバイス1に対して時間同期信号を送出し、評価データ入力デバイス1の状態を監視し、評価データが入力されるとデータ収集部130に通知する。
また、入力デバイス監視部120は、評価用コンテンツ制御ファイル2を用いて、評価者が視聴中のコンテンツの評価について、必要に応じて評価者に提示するような同期信号を視聴者装置に送出し、コンテンツの再生中に、適切なタイミング(例えば、チャプターやシーンチェンジなどのタイミング)で、評価者に評価を促すリマインドを行い、評価データ入力デバイス1の入力データの入力を促すことで、評価データを適切なタイミングで取得することができる。例えば、評価対象となる映像コンテンツに対応した評価用コンテンツ制御ファイル2を用いて、評価している視聴者に、チャプター構造や、評価タイミングを気づかせるなど、最低限の頻度の自然な評価リマインドを効果的に提示するなどの補助的な制御を実行することもできる。
データ収集部130は、評価対象となる映像コンテンツについて、評価用コンテンツ制御ファイル2に記述されている再生時間に基づいて、評価対象となる映像コンテンツを再生し、実際に再生している時間、すなわち経過時間を管理し、その再生時間に同期して、評価データ入力デバイス1からデータを収集し、データ平滑化処理部140に出力する。
データ平滑化処理部140は、評価データに応じて、評価用コンテンツ制御ファイル2を用いて評価映像ファイル3の映像データの平滑化の時定数を適応的に変化させ、変化させた平滑化の時定数等を映像再生用の制御信号とする。
データ送出部150は、映像再生用の制御信号と評価映像ファイル3の評価映像データを評価センタ装置200に伝送する。
なお、ネットワーク接続で用いる評価データ収集・制御装置100においては、再生したコンテンツは当該装置内には保存しないものとする。
(e)評価センタ装置200:
評価センタ装置200は、映像再生システムを備える。映像再生システムは、評価用映像ファイルを再生するプレイヤである。コンテンツを通しで見ることができるモードと、指定されたチャプター毎に見るモードに対応できる。映像再生システムは、評価データ収集・制御装置100から取得した映像再生用の制御信号に基づいて再生時間を変化させて映像を再生する。具体的には、取得した映像再生用の制御信号により、コンテンツ再生開始時間、経過時間、終了時間をすべて制御するモードで再生することも可能である。
図4は、本発明の一実施の形態におけるシステムのシーケンスチャートである。
ステップ101) 評価センタ装置200は、映像再生システムを用いて、視聴者に対して映像コンテンツを再生する。これにより、視聴者はユーザインタフェースを介して視聴する。
ステップ102) 評価データ収集・制御装置100の入力デバイス監視部120は、視聴者からの入力を監視し、入力を検知した場合は、データ収集部130に通知する。
ステップ103) 視聴者は、ステップ101により評価センタ装置200で再生された映像コンテンツを視聴しながら、その印象を評価データ入力デバイス1を操作することにより入力し、評価データ収集・制御装置100にリアルタイムで送出する。
ステップ104) 評価データ収集・制御装置100のデータ収集部130は、評価データ入力デバイス1から送出される評価データを収集する。
ステップ105) データ平滑化処理部140は、収集された評価データに基づいて、評価用コンテンツ制御ファイル2を参照して、評価データの平滑化の時定数を適応的に変化させ、当該処理に対応する映像再生のための制御信号を生成する。当該処理を行うことにより、コンテンツの構造に適した評価が可能となり、評価センタ装置200の映像再生システムにおいて、再生のモードを制御することができる。
ステップ106) データ送出部150は、評価映像ファイル3の評価映像データを読み出し、時間同期などのコンテンツ制御信号と共に評価センタ装置200に対して送出する。これにより、評価センタ装置200は、当該制御信号に応じて再生モードを制御し、映像を再生する。
例えば、評価センタ装置200では、1回目の再生モードでは、最初から最後まで通してコンテンツ再生を行っていたが、2回目の再生モードでは、コンテンツ評価用制御ファイル2のシナリオ情報に基づいて特定のシーンを評価できるような再生モードを選択して再生することができる。
以下に、上記のコンテンツ評価システムを適用した場合について説明する。
1)総合評価を行うアナリスト(専門家)向けのシステムに適用した場合:
評価データ収集・制御装置100は、評価データ入力デバイス1と、USBのような有線インタフェース、または、無線インタフェース(2.4GHzワイヤレス、ブルートゥースなど)で信号が接続され、入力デバイス監視部120、データ収集部130を介して、評価データ入力デバイス1からの信号をコンテンツの再生時間に関連を付けて収集する機能を有する。
この際に、評価データ入力デバイス1からの信号(コンテンツ評価の"感動"印象(ポジティブ印象)または、マイナス印象の信号)は、時系列のデータとして、評価者の主観によりランダムに入力される。映像コンテンツの時間的な経過を考慮して、評価を正確にするため、データ平滑化処理部140において、信号の有無を適切なパラメータで平滑化処理し、評価センタ装置200を介して表示する。このとき、当該データ平滑化処理部140では、当該の映像コンテンツに対応して作成されている、評価用映像コンテンツ制御ファイル2の情報に基づいて、時系列の生データに加えて、シーン変化の時間軸に合わせた平滑化を行う。
2)コンテンツ評価の制御を評価者の個人PCで実施する場合:
基本的な仕組みは、総合評価を行うアナリスト(専門家)向けのシステムと同じである。ただし、システムが、評価者個人の環境(自宅または、オフィスにある個人使用のPCなど)に実装されていることから、いくつかの追加的な手続きと機能を具備する必要がある。
評価を実施するPCは予め、登録してもらい、動作環境と、ディスプレイ性能の確認を行い、コンテンツ評価に適するものであるかを確認しておく。評価者は、コンテンツ評価を行うクラブの会員として予め登録してもらう。登録の際に、動作環境に応じた評価データ収集システムのソフトウェアをダウンロードする。
評価センタ装置200は、評価する対象コンテンツの映像データと、シナリオ情報を解析した結果から作成した評価用コンテンツ制御ファイル2を準備する。個人の評価者の評価システムに、評価対象の映像コンテンツとコンテンツ評価用制御ファイル2を事前に送付する。これはネットワークで配布されるため、多くの人数を対象にした評価が同時に実施できる。
評価データ収集・制御装置100のソフトウェアには、映像再生のソフトウェアが含まれており、評価用の映像コンテンツ制御ファイル、ならびに評価データ入力デバイスのデータ内容に応じて、映像コンテンツの再生を制御することができる。なお、当該映像再生ソフトウェアは、いくつかの再生モードを有している。
また、上記以外にも、それぞれの評価者の都合で、評価者が自らのタイミングでコンテンツ再生を開始し、制御することもできる。
また、評価者間の連携、情報共有、感情の共有に関する機能を有している。これは、コンテンツ再生の視聴者ユーザインタフェースにて、評価センタ装置200の制御のもとで視聴している評価者同士で、リアルタイムで短いコメントを共有することと、それをコンテンツ上映と同時に画面の一部に表示する機能を有する。これは不要な場合は、機能をオフにすることが可能である。この機能の目的は、複数の評価者が同時に同じコンテンツを評価する評価センタ装置200制御の場合に、評価者同士で、コメントを共有することが可能となり、最近のツィッター(登録商標)などのコメント共有文化に親和性の高い世代の自然な評価を得やすくすることにある。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
本発明は、映画などの映像コンテンツのみでなく、ゲーム、ミュージカル、その他のエンターテインメント分野の評価に応用可能である。
1 評価データ入力デバイス
2 評価用コンテンツ制御ファイル
3 評価映像ファイル
100 評価データ収集・制御装置
110 制御部
120 入力デバイス監視部
130 データ収集部
140 データ平滑化処理部
150 データ送出部
200 評価センタ装置

Claims (8)

  1. 評価対象の映像データを再生する評価センタ装置と、
    再生された映像データに対する印象に関連する評価データを、該映像データの視聴中にリアルタイムで入力可能な評価データ入力デバイスと、
    前記評価データ入力デバイスから通信手段を介して前記評価データをリアルタイムで収集する評価データ収集・制御装置と、
    を有し、
    前記評価データ収集・制御装置は、
    前記映像データのシナリオ情報、シーン構成情報を含む制御用情報記憶手段と、
    前記評価データに応じて、前記制御用情報記憶手段を参照し、平滑化の時定数を適応的に変化させて、前記評価センタ装置から取得した前記映像データの平滑化を行う平滑化手段と、
    平滑化を反映させた映像再生用の制御信号を前記評価センタ装置に送信する送信手段と、を含み、
    前記評価センタ装置は、
    前記評価データ収集・制御装置から得られた前記制御信号に基づいて、前記映像データの再生モードを変化させ、前記映像データを再生する再生モード制御手段を含む、
    ことを特徴とするコンテンツ評価システム。
  2. 前記評価データ収集・制御装置は、
    前記評価対象の映像データの経過時間を管理し、ユーザによる再生時間に同期して前記評価データを収集する手段を含む
    請求項1記載のコンテンツ評価システム。
  3. 前記評価センタ装置は、
    前記再生モードとして、
    前記評価対象の映像データを最初から最後までの通しで再生するモードと、
    指定されたチャプター毎に再生するモードを含む
    請求項1記載のコンテンツ評価システム。
  4. 前記評価データ入力デバイスは、
    人間の手の中に長時間入れても違和感がない形で、いくつかの入力方法の選択肢の中からユーザが選択可能な機能を有する
    請求項1記載のコンテンツ評価システム。
  5. 前記評価データ入力デバイスとして、
    コンテンツグリップ、マウス、ゲーム用リモコンを含む
    請求項4記載のコンテンツ評価システム。
  6. 評価対象の映像データを再生する評価センタ装置と、再生された映像データに対する印象に関連する評価データを、該映像データの視聴中にリアルタイムで入力可能な評価データ入力デバイスと、該評価データ入力デバイスから通信手段を解して前記評価データをリアルタイムで収集する評価データ収集・制御装置を有するシステムにおいて、
    前記評価データ収集・制御装置が、
    記評価データに応じて前記映像データのシナリオ情報、シーン構成情報を格納した制御用情報記憶手段を参照し、平滑化の時定数を適応的に変化させて、前記評価センタ装置から取得した前記映像データの平滑化を行う平滑化手順と
    平滑化を反映させた映像再生用の制御信号を前記評価センタ装置に送信する送信手順とを実行し、
    前記評価センタ装置が、
    前記評価データ収集・制御装置から得られた前記制御信号に基づいて、前記映像データの再生モードを変化させ、前記映像データを再生する再生モード制御手順とを実行する
    ことを特徴とするコンテンツ評価方法。
  7. 前記評価データ収集・制御装置
    前記評価対象の映像データの経過時間を管理し、ユーザによる再生時間に同期して前記評価データを収集する
    請求項6記載のコンテンツ評価方法。
  8. 前記評価センタ装置
    前記再生モードとして、
    前記評価対象の映像データを最初から最後までの通しで再生するモード、
    指定されたチャプター毎に再生するモードのいずれかを用いる
    請求項6記載のコンテンツ評価方法。
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