JP5888782B2 - 連立一次方程式の演算処理システム - Google Patents
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Description
非零構造が一定の疎行列を係数行列とし、前記疎行列の係数が変化する毎にLU分解を行う連立一次方程式の演算処理システムであって、
前記疎行列の全ての非零要素データ、前記疎行列における前記各非零要素が格納された行列中の位置を示す情報を複数の配列に格納し、これら複数の配列を参照して前記疎行列のLU分解を行い、
最初に前記疎行列のLU分解を行うときに、
前記疎行列の全ての非零要素に対して計算に必要な非零要素の組み合わせを探索し、各非零要素に関してその非零要素のLU分解に必要な非零要素との組み合わせの数と各組み合わせに含まれる二つの非零要素の格納位置を前記各非零要素に関してそれぞれ前記複数の配列とは別の配列に格納し、
その後前記疎行列のLU分解を行って所定の計算を行う一方、
前記疎行列の前記係数のいずれかが変化したことが検出される毎に、前記複数の配列及び前記別の配列を参照して前記係数が変化した前記疎行列のLU分解を行って所定の計算を行うことを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第1の態様に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は少なくとも第1〜第2の配列を有するとともに、前記別の配列が第3の配列を有するとともに、
第1の配列は、番地に前記各非零要素を対応付けて格納する配列であり、
第2の配列は、前記疎行列における前記各非零要素が格納された行列中の位置を示す情報を格納する配列であり、
第3の配列は、前記最初のLU分解の後に入力され、各非零要素に対し、その後のLU分解を行わせるために必要な非零要素との組み合わせの数と各組み合わせに含まれる二つの非零要素の格納位置を格納する配列であることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第2の態様に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第3の配列は、二種類の配列からなり、
一方の配列には、前記各非零要素に対応する番地に他方の配列に記録された前記各非零要素の非零組み合わせ情報の先頭番地が記録され、
他方の配列には、前記各非零要素に対応する非零要素の組み合わせの個数nが記録されるとともに、n組の非零要素の組み合わせ要素の前記第1の配列の番地が記録されていることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第2または第3の態様に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第1の配列は、LU分解前の非零要素の配列と、LU分解後の非零要素の配列とを有するものであることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第2〜第4の態様の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第2の配列は、各非零要素の行番号を格納する一方の配列と、各非零要素の列番号を格納する他方の配列とを有することを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第2〜第5の態様の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は、さらに第4および第5の配列を有し、
第4の配列は、各列方向に関する各非零要素の番地の情報を格納する配列であり、
第5の配列は、各行方向に関する各非零要素の番地の情報を格納する配列であることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第6の態様に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第4の配列は、1〜N番地(前記疎行列がN×Nの行列である場合)までは各列で最も上に位置する非零要素の番地を格納し、(N+1)番地目以降には、行列の列を上から下に見たとき、ある非零要素の次に存在する非零要素の番地を格納するとともに、下にデータが存在しない場合は、データを格納しない構造とし、
第5の配列は、前記第4の配列と同様の考え方で、行を左から右にみた場合の構造としたことを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第6または第7の態様に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は、さらに第6および第7の配列を有し、
第6の配列は、各列を下から上に見たときに、ある非零要素の次に存在する非零要素の番地を格納するものであり、
第7の配列は、各行を右から左に見たときに、ある非零要素の次に存在する非零要素の番地を格納するものであることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第2〜第8の態様の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は、さらに第8の配列を有し、
第8の配列は、前記疎行列の対角要素の番地を格納する配列であることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
第1〜第9の態様の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
疎行列の係数の変化が検出された場合には、その部分に識別のためのフラグを立てておくことを特徴とする連立一次方程式の演算処理システムにある。
1 入力装置
2 出力装置
3 回路方程式設定部
4 非零要素組み合わせ探索部
5 組み合わせデータ記憶部
6 LU分解部
7 係数変更検出部
8 演算処理部
Claims (10)
- 非零構造が一定の疎行列を係数行列とし、前記疎行列の係数が変化する毎にLU分解を行う連立一次方程式の演算処理システムであって、
前記疎行列の全ての非零要素データ、前記疎行列における前記各非零要素が格納された行列中の位置を示す情報を複数の配列に格納し、これら複数の配列を参照して前記疎行列のLU分解を行い、
最初に前記疎行列のLU分解を行うときに、
前記疎行列の全ての非零要素に対して計算に必要な非零要素の組み合わせを探索し、各非零要素に関してその非零要素のLU分解に必要な非零要素との組み合わせの数と各組み合わせに含まれる二つの非零要素の格納位置を前記各非零要素に関してそれぞれ前記複数の配列とは別の配列に格納し、
その後前記疎行列のLU分解を行って所定の計算を行う一方、
前記疎行列の前記係数のいずれかが変化したことが検出される毎に、前記複数の配列及び前記別の配列を参照して前記係数が変化した前記疎行列のLU分解を行って所定の計算を行うことを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項1に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は少なくとも第1〜第2の配列を有するとともに、前記別の配列が第3の配列を有するとともに、
第1の配列は、番地に前記各非零要素を対応付けて格納する配列であり、
第2の配列は、前記疎行列における前記各非零要素が格納された行列中の位置を示す情報を格納する配列であり、
第3の配列は、前記最初のLU分解の後に入力され、各非零要素に対し、その後のLU分解を行わせるために必要な非零要素との組み合わせの数と各組み合わせに含まれる二つの非零要素の格納位置を格納する配列であることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項2に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第3の配列は、二種類の配列からなり、
一方の配列には、前記各非零要素に対応する番地に他方の配列に記録された前記各非零要素の非零組み合わせ情報の先頭番地が記録され、
他方の配列には、前記各非零要素に対応する非零要素の組み合わせの個数nが記録されるとともに、n組の非零要素の組み合わせ要素の前記第1の配列の番地が記録されていることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項2または請求項3に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第1の配列は、LU分解前の非零要素の配列と、LU分解後の非零要素の配列とを有するものであることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項2〜請求項4の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第2の配列は、各非零要素の行番号を格納する一方の配列と、各非零要素の列番号を格納する他方の配列とを有することを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項2〜請求項5の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は、さらに第4および第5の配列を有し、
第4の配列は、各列方向に関する各非零要素の番地の情報を格納する配列であり、
第5の配列は、各行方向に関する各非零要素の番地の情報を格納する配列であることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項6に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記第4の配列は、1〜N番地(前記疎行列がN×Nの行列である場合)までは各列で最も上に位置する非零要素の番地を格納し、(N+1)番地目以降には、行列の列を上から下に見たとき、ある非零要素の次に存在する非零要素の番地を格納するとともに、下にデータが存在しない場合は、データを格納しない構造とし、
第5の配列は、前記第4の配列と同様の考え方で、行を左から右にみた場合の構造としたことを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項6または請求項7に記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は、さらに第6および第7の配列を有し、
第6の配列は、各列を下から上に見たときに、ある非零要素の次に存在する非零要素の番地を格納するものであり、
第7の配列は、各行を右から左に見たときに、ある非零要素の次に存在する非零要素の番地を格納するものであることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項2〜請求項8の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
前記複数の配列は、さらに第8の配列を有し、
第8の配列は、前記疎行列の対角要素の番地を格納する配列であることを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。 - 請求項1〜請求項9の何れか一つに記載する連立一次方程式の演算処理システムにおいて、
疎行列の係数の変化が検出された場合には、その部分に識別のためのフラグを立てておくことを特徴とする連立一次方程式の演算処理システム。
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