以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報配信装置、情報処理端末、情報配信方法、情報処理方法、および情報配信プログラム、情報処理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(情報配信装置による情報配信の内容)
図1は、情報配信装置による情報配信の内容を示す説明図である。図1に、情報配信装置100と、複数の情報処理端末Tと、無線LAN110と、を含むシステムSを示す。
それぞれの情報処理端末Tは、センサを有し、センサから得たセンシング情報を、無線LAN110を介して情報配信装置100に送信する端末である。以下、情報処理端末Tのセンサを「端末センサ」という。端末センサとしては、例えば、端末の位置を示す情報を検出するセンサ、端末の速度を検出するセンサ、端末の角速度を検出するセンサ、端末周辺の照度を検出するセンサ、端末周辺の音圧を検出するセンサが挙げられる。
また、情報処理端末Tとしては、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルPC(Personal Computer)が一例として挙げられる。
情報配信装置100は、複数の情報処理端末Tからセンシング情報を取得し、取得したセンシング情報から情報処理端末Tのコンテキスト(状態)を推定する装置である。そして、情報配信装置100は、推定したコンテキストに対応する情報を、情報処理端末Tに配信する装置である。
ここで、複数の情報処理端末Tの利用者が、会議室Aに集まり会議を行っている場合を想定して、情報配信装置100による情報の配信について説明する。
(1)会議室Aにある複数の情報処理端末Tのそれぞれから、情報配信装置100へ、無線LAN110を介してセンシング情報が送信される。ここで、センシング情報とは、例えば、情報処理端末T周辺の無線LAN110のSSIDを検出する端末センサが検出したSSIDである。
(2)情報配信装置100は、複数の情報処理端末Tからセンシング情報を受信する。情報配信装置100は、SSIDに対応する場所を記憶したDB(DataBase)120に基づいて、センシング情報から、各情報処理端末Tの場所を示す属性を「会議室A」と判断する。さらに、情報配信装置100は、複数の情報処理端末Tの属性が同一の場所を示す属性であることに基づいて、各情報処理端末Tのコンテキストを「会議室A:会議中」と判断する。
(3)次に、情報配信装置100は、コンテキストに対応するアプリを記憶したDB130に基づいて、判断したコンテキストに対応するアプリを抽出する。ここでは、情報配信装置100は、コンテキスト「会議中」に対応する「会議用アプリ」を記憶したDB130を参照して、会議用アプリを抽出する。ここでは、例えば、会議用アプリとして、「撮影アプリ、録音アプリ、テキストエディタ、アドレス帳」のアプリが記憶されているとする。そして、情報配信装置100は、同一の属性を有する複数の情報処理端末Tに、抽出した会議用アプリの表示要求を送信する。
(4)そして、会議用アプリの表示要求を受信した情報処理端末Tは、画面の表示を変更する。ここでは、情報処理端末Tは、画面に表示するアプリを、「メールアプリ、電話アプリ、路線検索アプリ、電子書籍閲覧アプリ」から、会議用アプリである「撮影アプリ、録音アプリ、テキストエディタアプリ、アドレス帳」に変更する。
このように、情報配信装置100は、複数の情報処理端末Tのセンシング情報に基づいてコンテキストを推定するため、1台の情報処理端末Tのセンシング情報からでは判断が難しい多様なコンテキストを推定することができるようになる。また、これにより、情報配信装置100は、共通する属性を有する複数の情報処理端末Tの画面の表示を統一することができる。
例えば、会議室にいる複数の情報処理端末Tの利用者に、同一のアプリを提示して、共通の作業をおこなわせることができる。また、例えば、観光地に着いた複数の情報処理端末Tの利用者に、観光地を案内するアプリを提示して、共通の案内を提供することができる。
また、これにより、情報処理端末Tの画面には、コンテキスト「会議中」に、情報処理端末Tの利用者が使用するアプリが表示されるようになり、情報処理端末Tの利用者の利便性を向上できる。また、このように、コンテキストに応じて情報処理端末Tの画面の表示を切り替えていくことにより、情報処理端末Tの画面の表示範囲が狭い場合でも、情報処理端末Tの利用者が不便を感じることがなくなる。
(実施の形態にかかるシステムSの一例)
次に、図2を用いて、図1に示した実施の形態にかかるシステムSの一例について説明する。
図2は、実施の形態にかかるシステムSの一例を示す説明図である。図2に、情報配信装置100と、複数の情報処理端末Tと、複数の無線LAN110と、複数の環境センサ200と、を含むシステムSを示す。システムSにおいて、情報配信装置100と、複数の無線LAN110と、複数の環境センサ200と、はネットワークを介して接続され、複数の情報処理端末Tは周辺の無線LAN110を介してネットワークに接続されている。
それぞれの情報処理端末Tは、端末センサを有し、端末センサから得たセンシング情報を情報配信装置100に送信する端末である。端末センサとしては、例えば、端末の位置を示す情報を検出するセンサ、端末の速度を検出するセンサ、端末の角速度を検出するセンサ、端末周辺の照度を検出するセンサ、端末周辺の音圧を検出するセンサが挙げられる。
環境センサ200は、備え付けられた場所におけるセンシング情報を検出し、情報配信装置100に送信する装置である。環境センサ200としては、例えば、周辺の照度を検出するセンサ、周辺の音圧を検出するセンサ、ドアの開閉状況を検出するセンサが挙げられる。
情報配信装置100は、環境センサ種別DB101と、環境センサ出力DB102と、場所DB103と、端末センサ種別DB104と、端末センサ出力DB105と、アプリDB106と、コンテキスト−アプリ群対応DB107と、送信済みアプリDB108と、を記憶する装置である。なお、図1では、簡単のため、情報配信装置100はDB120とDB130とを有するとした。ここで、図1に示したDB120は、場所DB103に対応している。また、図1に示したDB130は、アプリDB106と、コンテキスト−アプリ群対応DB107と、の組み合わせに対応している。
そして、情報配信装置100は、複数の情報処理端末Tからセンシング情報を取得し、取得したセンシング情報から情報処理端末Tのコンテキストを推定する装置である。具体的には、例えば、情報配信装置100は、環境センサ出力DB102と、環境センサ種別DB101と、場所DB103と、端末センサ出力DB105と、端末センサ種別DB104と、を参照することにより、情報処理端末Tのコンテキストを推定する。
そして、情報配信装置100は、推定したコンテキストに対応する情報を、情報処理端末Tに配信する装置である。具体的には、例えば、情報配信装置100は、コンテキスト−アプリ群対応DB107と、アプリDB106と、送信済みアプリDB108と、を参照することにより、情報処理端末Tにコンテキストに対応するアプリを識別する識別子を配信する装置である。また、情報配信装置100は、情報処理端末Tにアプリそのものを配信してもよい。
(実施の形態にかかる情報配信装置100のハードウェア構成例)
次に、図3を用いて、図1および図2に示した実施の形態にかかる情報配信装置100のハードウェア構成例について説明する。
図3は、実施の形態にかかる情報配信装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報配信装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read‐Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、ディスプレイ308と、I/F(Interface)309と、キーボード310と、マウス311と、スキャナ312と、プリンタ313と、を備えている。また、各構成部はバス320によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、情報配信装置100の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。また、RAM303は、環境センサ出力DB102と、環境センサ種別DB101と、場所DB103と、端末センサ出力DB105と、端末センサ種別DB104と、コンテキスト−アプリ群対応DB107と、アプリDB106と、送信済みアプリDB108と、を記憶している。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク307に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ308は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ308は、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
インターフェース(以下、「I/F」と略する。)309は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク314に接続され、このネットワーク314を介して他の装置に接続される。そして、I/F309は、ネットワーク314と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F309には、例えばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード310は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス311は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ312は、画像を光学的に読み取り、情報配信装置100内に画像データを取り込む。なお、スキャナ312は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ313は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ313には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
(環境センサ種別DB101の記憶内容の一例)
次に、図4を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されている環境センサ種別DB101の記憶内容の一例について説明する。
図4は、環境センサ種別DB101の記憶内容の一例を示す説明図である。図4に示すように、環境センサ種別DB101は、センサID項目に対応付けて、種別項目を有し、センサIDごとにレコードを構成する。
センサID項目には、設置された複数の環境センサ200を識別する識別子(以下、「センサID」という)が記憶されている。種別項目には、センサIDに対応する環境センサ200の種別が記憶されている。例えば、センサID「101」は、「照度センサ」に割り振られている識別子である。
(環境センサ出力DB102の記憶内容の一例)
次に、図5を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されている環境センサ出力DB102の記憶内容の一例について説明する。
図5は、環境センサ出力DB102の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、環境センサ出力DB102は、センサID項目に対応付けて、日付項目と、時刻項目と、値項目と、を有し、環境センサ200からセンシング情報を受信するごとにレコードを構成する。
センサID項目には、設置された複数の環境センサ200を識別するセンサIDが記憶されている。なお、環境センサ種別DB101を参照することにより、センサID項目のセンサIDから環境センサ200の種別を特定することができる。例えば、環境センサ種別DB101を参照すると、センサID「101」は「照度センサ」であると特定できる。
日付項目には、センサIDに対応する環境センサ200からセンシング情報を受信した日付が記憶されている。時刻項目には、センサIDに対応する環境センサ200からセンシング情報を受信した時刻が記憶されている。値項目には、センサIDに対応する環境センサ200から受信したセンシング情報の値が記憶されている。例えば、センサID「101」の「照度センサ」から日付「yyyy.mm.dd」の時刻「10:02」に受信したセンシング情報の値は「400lx」である。
(場所DB103の記憶内容の一例)
次に、図6を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されている場所DB103の記憶内容の一例について説明する。
図6は、場所DB103の記憶内容の一例を示す説明図である。図6に示すように、場所DB103は、SSID(Service Set IDentifier)項目に対応付けて、場所項目を有し、SSIDごとにレコードを構成する。
SSID項目には、無線LAN110の識別子(以下、「SSID」という)が記憶されている。なお、SSIDは、最大32文字の英数字である。場所項目には、SSIDによって識別される無線LAN110が設置されている場所の名称が記憶されている。例えば、SSID「00−AB−CD−01」の無線LAN110は、「会議室A」に設置されている。
(端末センサ種別DB104の記憶内容の一例)
次に、図7を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されている端末センサ種別DB104の記憶内容の一例について説明する。
図7は、端末センサ種別DB104の記憶内容の一例を示す説明図である。図7に示すように、端末センサ種別DB104は、センサID項目に対応付けて、種別項目を有し、センサIDごとにレコードを構成する。
センサID項目には、情報処理端末Tに設けられた複数の端末センサを識別するセンサIDが記憶されている。種別項目には、センサIDに対応する端末センサの種別が記憶されている。例えば、センサID「501」は、「Wifi SSID」に割り振られている識別子である。
(端末センサ出力DB105の記憶内容の一例)
次に、図8を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されている端末センサ出力DB105の記憶内容の一例について説明する。
図8は、端末センサ出力DB105の記憶内容の一例を示す説明図である。図8に示すように、端末センサ出力DB105は、端末ID項目に対応付けて、日付項目と、時刻項目と、センサID項目と、値項目と、を有し、情報処理端末Tからセンシング情報を受信するごとにレコードを構成する。
端末ID項目には、情報処理端末Tを識別する識別子(以下、「端末ID」という)が記憶されている。センサID項目には、端末IDに対応する情報処理端末Tに設けられた複数の端末センサを識別するセンサIDが記憶されている。なお、端末センサ種別DB104を参照することにより、センサID項目のセンサIDから端末センサの種別を特定することができる。例えば、端末センサ種別DB104を参照すると、センサID「501」は「Wifi SSID」であると特定できる。
日付項目には、端末IDに対応する情報処理端末Tからセンシング情報を受信した日付が記憶されている。時刻項目には、端末IDに対応する情報処理端末Tからセンシング情報を受信した時刻が記憶されている。値項目には、端末IDに対応する情報処理端末Tから受信したセンサIDに対応する端末センサのセンシング情報の値が記憶されている。例えば、端末ID「001」の情報処理端末Tから日付「yyyy.mm.dd」の時刻「10:02」に受信したセンサID「501」の「Wifi SSID」のセンシング情報の値は「00−AB−CD−01」である。
(アプリDB106の記憶内容の一例)
次に、図9を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されているアプリDB106の記憶内容の一例について説明する。
図9は、アプリDB106の記憶内容の一例を示す説明図である。図9に示すように、アプリDB106は、アプリID項目に対応付けて、アプリ名項目と、場所項目と、を有し、アプリごとにレコードを構成する。
アプリID項目には、アプリを識別する識別子(以下、「アプリID」という)が記憶されている。アプリ名項目には、アプリIDに対応するアプリの名称が記憶されている。場所項目には、アプリIDに対応するアプリが格納されているROM302またはRAM303でのアドレスが記憶されている。例えば、アプリID「101」に対応するアプリの名称は「録音アプリ」であり、RAM303のアドレス「zzzzzz」に格納されている。
(コンテキスト−アプリ群対応DB107の記憶内容の一例)
次に、図10を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されているコンテキスト−アプリ群対応DB107の記憶内容の一例について説明する。
図10は、コンテキスト−アプリ群対応DB107の記憶内容の一例を示す説明図である。図10に示すように、コンテキスト−アプリ群対応DB107は、コンテキストID項目に対応付けて、コンテキスト名項目と、アプリリスト項目と、を有し、コンテキストIDごとにレコードを構成する。
コンテキストID項目には、コンテキストを識別する識別子(以下、「コンテキストID」という)が記憶されている。コンテキスト名項目には、コンテキストIDに対応するコンテキストの名称が記憶されている。アプリリスト項目には、コンテキストIDに対応するコンテキストにおいて、情報処理端末Tに表示させるアプリのアプリIDのリストが記憶されている。なお、アプリDB106を参照することで、アプリIDのリストから、対応するアプリを特定できる。例えば、コンテキストID「002」に対応するコンテキストの名称は「会議中」であり、「会議中」において情報処理端末Tに表示させるアプリのアプリIDのリストは「101,102,103,104」である。
(送信済みアプリDB108の記憶内容の一例)
次に、図11を用いて、情報配信装置100のRAM303に記憶されている送信済みアプリDB108の記憶内容の一例について説明する。
図11は、送信済みアプリDB108の記憶内容の一例を示す説明図である。図11に示すように、送信済みアプリDB108は、アプリID項目に対応付けて、日付項目と、時刻項目と、を有し、アプリを情報処理端末Tに送信するごとにレコードを構成する。
アプリID項目には、情報配信装置100から送信されたアプリのアプリIDが記憶されている。日付項目には、情報配信装置100がアプリを送信した日付が記憶されている。時刻項目には、情報配信装置100がアプリを送信した時刻が記憶されている。例えば、情報配信装置100は、アプリID「101」のアプリを日付「yyyy.mm.dd」の時刻「10:03」に送信している。
(情報処理端末Tのハードウェア構成例)
図12は、実施の形態にかかる情報処理端末Tのハードウェア構成例を示すブロック図である。図12において、情報処理端末Tは、CPU1201と、ROM1202と、RAM1203と、ディスプレイ1204と、I/F1205と、入力装置1206と、端末センサ1207と、を備えている。また、各構成部はバス1210によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU1201は、情報処理端末Tの全体の制御を司る。ROM1202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM1203は、CPU1201のワークエリアとして使用される。
ディスプレイ1204は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ1204は、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F1205は、通信回線を通じてLAN、WAN、インターネットなどのネットワーク1220に接続され、このネットワーク1220を介して他の装置に接続される。そして、I/F1205は、ネットワーク1220と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F1205には、例えばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
入力装置1206は、文字、数字、各種指示などのデータの入力をおこなう。入力装置1206には、タッチパネル式の入力パッド、テンキー、ソフトウェアキーボードなどを採用することができる。
端末センサ1207は、センシング情報を取得するセンサである。端末センサ1207としては、例えば、端末の位置を示す情報を検出するセンサ、端末の速度を検出するセンサ、端末の角速度を検出するセンサ、端末周辺の照度を検出するセンサ、端末周辺の音圧を検出するセンサが挙げられる。具体的には、例えば、端末の位置を示す情報を検出するセンサには、端末周辺の無線LAN110のSSIDを検出するセンサ、端末のGPS座標を検出するセンサが挙げられる。
(情報配信装置100の機能的構成例)
次に、図13を用いて、情報配信装置100の機能的構成例について説明する。
図13は、情報配信装置100の機能的構成を示すブロック図である。情報配信装置100は、記憶部1301と、検出部1302と、抽出部1303と、送信部1304と、受信部1305と、特定部1306と、更新部1307と、を含む構成である。この制御部となる機能(記憶部1301〜更新部1307)は、具体的には、例えば、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F309により、その機能を実現する。
記憶部1301は、端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する機能を有する。ここで、端末とは、上述した情報処理端末Tである。表示画面とは、例えば、上述したディスプレイ1204である。ソフトウェアとは、例えば、上述したアプリである。属性とは、例えば、上述したセンシング情報または、上述したセンシング情報の組み合わせから判断される情報処理端末Tの場所または状況である。コンテキストとは、例えば、同一の属性で複数の情報処理端末Tが存在する場合の情報処理端末Tの状態である。具体的には、例えば、属性には、場所を特定する属性や、場所における状況を特定する属性がある。より具体的には、例えば、場所を特定する属性には、「会議室A」が挙げられる。また、場所における状況を特定する属性には、「会議室A:照明点灯」が挙げられる。
具体的には、例えば、記憶部1301は、場所を示す属性「会議室A」で複数の情報処理端末Tが存在した場合のコンテキストとして「会議室A:会議中」を記憶する。また、具体的には、例えば、記憶部1301は、場所における状況を特定する属性「会議室A:照明点灯」で複数の情報処理端末Tが存在した場合のコンテキストとして「会議室A:会議中」を記憶する。これにより、記憶部1301は、情報配信装置100が、情報処理端末Tのコンテキストを特定する指標を記憶しておくことができる。場所における状況を特定する属性にコンテキストを対応付けて記憶することで、より細分化して情報処理端末Tのコンテキストを記憶しておくことができる。
検出部1302は、複数の属性の中のいずれかの属性で複数の端末が存在することを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部1302は、複数の情報処理端末Tからセンシング情報として無線LAN110のSSID「00−AB−CD−01」を受信し、場所DB103を参照することで、複数の情報処理端末Tの場所を示す属性「会議室A」を特定する。そして、検出部1302は、場所を示す属性「会議室A」で、複数の情報処理端末Tが存在することを検出する。これにより、検出部1302は、同一の属性で存在する複数の情報処理端末Tを検出することができる。
また、具体的には、例えば、検出部1302は、複数の情報処理端末Tからセンシング情報としてGPS座標を受信し、GPS座標の範囲に対応する場所を記憶したDBを参照することで、複数の情報処理端末Tの場所を示す属性「会議室A」を特定してもよい。
例えば、この場合、GPSは屋内の場所を正確に把握できないので、屋外の別の建物にある会議室が情報処理端末Tの属性であると特定する。また、具体的には、例えば、検出部1302は、複数の情報処理端末Tからセンシング情報として自端末の識別子を、場所に備えられた赤外線受信器を介して受信することで、赤外線受信器が備えられた場所を示す属性「会議室A」で存在する情報処理端末Tの数を検出してもよい。
また、具体的には、例えば、検出部1302は、複数の情報処理端末Tからセンシング情報として無線LAN110のSSID「00−AB−CD−01」を受信し、場所DB103を参照することで、複数の情報処理端末Tの場所「会議室A」を特定する。さらに、検出部1302は、特定した場所「会議室A」の環境センサ200からセンシング情報を受信し、環境センサ種別DBを参照して、「会議室A」における照度を取得し、「会議室A」における状況を特定する属性「会議室A:照明点灯」を特定してもよい。また、検出部1302は、場所における状況を特定する属性を特定する際に、時刻情報、環境センサ200から受信した当該場所における音量、当該場所における照度、または、当該場所に設置されているドアの開閉状態を参照してもよい。
また、検出部1302は、複数の属性の中の受信部1305によって受信された同一の属性で複数の端末が存在することを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部1302は、受信部1305によって受信された同一の属性「会議室A」で複数の情報処理端末Tが存在することを検出する。これにより、検出部1302は、同一の属性で存在する複数の情報処理端末Tを検出することができる。なお、検出結果は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
抽出部1303は、検出部1302によって複数の端末が検出されたいずれかの属性に応じたコンテキストを記憶部1301から抽出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部1302によって、複数の情報処理端末Tが検出された属性「会議室A」に応じた「会議室A:会議中」のコンテキストを記憶部1301から抽出する。これにより、抽出部1303は、検出部1302に検出された複数の情報処理端末Tの画面に表示するアプリを特定するコンテキストを抽出することができる。なお、抽出結果は、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
送信部1304は、抽出部1303によって抽出されたコンテキストを複数の端末に送信する機能を有する。具体的には、例えば、送信部1304は、抽出部1303によって抽出されたコンテキスト「会議室A:会議中」を複数の情報処理端末Tに送信する。これにより、送信部1304は、複数の情報処理端末Tに共通するコンテキストを通知することができる。そして、情報処理端末Tは、通知されたコンテキストに対応するアプリを表示することができる。
また、送信部1304は、抽出部1303によって抽出されたコンテキストと、抽出部1303によって抽出されたコンテキストによって特定されるソフトウェアと、を複数の端末に送信する機能を有する。具体的には、例えば、送信部1304は、抽出部1303によって抽出されたコンテキスト「会議室A:会議中」と、「会議室A:会議中」によって特定される会議用アプリと、を複数の情報処理端末Tに送信する。これにより、送信部1304は、情報処理端末Tが、会議用アプリを有していない場合に、情報処理端末Tにアプリを提供することができる。そして、情報処理端末Tは、通知されたコンテキストに対応するアプリを表示することができる。
受信部1305は、複数の端末の中のいずれかの端末から、当該いずれかの端末で選択されたアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアの識別情報およびコンテキストの識別情報を受信する機能を有する。ここで、ソフトウェアの識別情報とは、例えば、上述したアプリIDである。コンテキストの識別情報とは、例えば、上述したコンテキストIDである。具体的には、例えば、受信部1305は、「会議室A:会議中」を示すコンテキストID「002」と、アプリID「002」と、を情報処理端末Tから受信する。これにより、受信部1305は、情報処理端末Tの利用者が指定したコンテキストとアプリとを特定する情報を受信できる。なお、受信したデータは、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶領域に記憶される。
また、受信部1305は、複数の端末の各々から属性を受信する機能を有する。具体的には、例えば、情報処理端末Tが自端末の属性を検出する機能を有する場合に、受信部1305は、情報処理端末Tが検出した属性を受信する。例えば、受信部1305は、情報処理端末Tが検出した場所を示す属性「会議室A」を受信する。
特定部1306は、受信部1305によって受信されたコンテキストの識別情報に基づいて、記憶部1301に記憶されているいずれかの属性に応じたコンテキストを特定する機能を有する。具体的には、例えば、特定部1306は、受信部1305によって受信されたコンテキストID「002」から、「会議室A:会議中」を特定する。これにより、特定部1306は、情報処理端末Tの利用者が指定したコンテキストを特定することができる。
更新部1307は、特定部1306によって特定されたいずれかの属性に応じたコンテキストに受信部1305によって受信されたソフトウェアの識別情報を追加することにより、いずれかの属性に応じたコンテキストを更新する機能を有する。具体的には、例えば、更新部1307は、特定部1306によって特定されたコンテキスト「会議室A:会議中」のアプリリストに、受信部1305によって受信されたアプリID「002」を追加する。これにより、更新部1307は、情報処理端末Tの利用者が指定したアプリをアプリリストに登録することができる。
また、更新部1307は、特定部1306によって特定されたいずれかの属性に応じたコンテキストから受信部1305によって受信されたソフトウェアの識別情報を削除することにより、いずれかの属性に応じたコンテキストを更新する機能を有する。具体的には、例えば、更新部1307は、特定部1306によって特定されたコンテキスト「会議室A:会議中」のアプリリストから、受信部1305によって受信されたアプリID「002」を削除する。これにより、更新部1307は、情報処理端末Tの利用者が指定したアプリをアプリリストから削除することができる。
(情報処理端末Tの機能的構成例)
次に、図14を用いて、情報処理端末Tの機能的構成例について説明する。
図14は、情報処理端末Tの機能的構成を示すブロック図である。情報処理端末Tは、受信部1401と、検索部1402と、表示制御部1403と、判断部1404と、選択部1405と、送信部1406と、検出部1407と、を含む構成である。この制御部となる機能(受信部1401〜検出部1407)は、具体的には、例えば、図12に示したROM1202、RAM1203などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU1201に実行させることにより、または、I/F1205により、その機能を実現する。
情報処理端末Tと通信をおこなう情報配信装置100は、端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶し、かつ、各コンテキストに優先度が設定されている第1の記憶部を備える。ここで、第1の記憶部とは、図13に示した記憶部1301である。
受信部1401は、情報配信装置100から、いずれかの属性に応じたコンテキストを受信する機能を有する。ここで、属性とは、例えば、上述したセンシング情報または、上述したセンシング情報の組み合わせである。コンテキストとは、例えば、同一の属性で複数の情報処理端末Tが存在する場合の情報処理端末Tの状態である。具体的には、例えば、受信部1401は、情報配信装置100から、「会議室A:会議中」のコンテキストを受信する。これにより、受信部1401は、情報処理端末Tの状態であるコンテキストを受信することができる。
受信部1401は、送信部1406によって送信された属性に応じたコンテキストを情報配信装置100から受信する機能を有する。具体的には、例えば、受信部1401は、送信部1406が情報処理端末Tの属性「会議室A」を情報配信装置100に送信した場合に、情報配信装置100から属性「会議室A」に応じた「会議室A:会議中」のコンテキストを受信する。これにより、受信部1401は、情報処理端末Tの状態であるコンテキストを受信することができる。
検索部1402は、受信部1401によって受信されたコンテキストで特定されるソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶部の中から検索する機能を有する。ここで、ソフトウェアとは、例えば、上述したアプリである。第2の記憶部とは、アプリを記憶する記憶装置であり、例えば、情報処理端末TのROM1202である。具体的には、例えば、検索部1402は、受信部1401によって受信されたコンテキスト「会議室A:会議中」で特定されるアプリ「会議用アプリ」を、ROM1202から検索する。これにより、検索部1402はコンテキストに応じたアプリを検索することができる。
また、検索部1402は、判断部1404によって第2のコンテキストを優先すべきであると判断された場合、第2のコンテキストで特定される第2のソフトウェアを、第2の記憶部の中から検索する機能を有する。具体的には、例えば、検索部1402は、判断部1404によって優先すべきと判断されたコンテキスト「会議室A:会議中」で特定されるアプリを、ROM1202から検索する機能を有する。これにより、検索部1402は、より優先してディスプレイ1204に表示させるべきアプリを検索して、表示制御部1403に通知することができる。
表示制御部1403は、検索部1402によって検索されたソフトウェアを指定するアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる機能を有する。ここで、階層化された表示領域群とは、例えば、情報処理端末Tのディスプレイ1204に表示される階層化された複数のデスクトップ画面である。特定の表示領域とは、例えば、先頭のデスクトップ画面である。具体的には、例えば、表示制御部1403は、情報処理端末Tの先頭のデスクトップ画面に、検索部1402によって検索されたアプリのアイコンないし文字列を表示する。これにより、表示制御部1403は、コンテキストに応じたアプリを表示することができるようになる。
この際、表示制御部1403は、先頭のデスクトップ画面に検索部1402によって検索されたアプリのアイコンないし文字列のみを表示させ、先頭のデスクトップ画面に表示されていたアプリのアイコンないし文字列は2番目以降の層に表示させる。また、この際、表示制御部1403は、先頭のデスクトップ画面に検索部1402によって検索されたアプリのアイコンないし文字列を表示させ、先頭のデスクトップ画面に表示しきれなくなったアプリのアイコンないし文字列を2番目以降の層に表示させてもよい。
また、この際、表示制御部1403は、先頭のデスクトップ画面に表示されていたアプリのアイコンないし文字列を識別する識別子をRAM1203に退避させ、先頭のデスクトップ画面を検索部1402によって検索されたアプリのアイコンないし文字列に置き換えてもよい。そして、表示制御部1403は、退避させたアプリのアイコンないし文字列を識別する識別子に基づいて、元のデスクトップ画面に表示されていたアプリのアイコンないし文字列を復帰させてもよい。
ここで、受信部1401によって第1のコンテキストが受信されて第1のアイコンないし文字列が表示された後に第2のコンテキストが受信されたとする。この場合、判断部1404は、第1のコンテキストに設定されている優先度と第2のコンテキストに設定されている優先度とに基づいて、いずれを優先すべきかを判断する機能を有する。具体的には、例えば、判断部1404は、「会議室A:休憩中」のコンテキストよりも「会議室A:会議中」のコンテキストを優先すると判断する。これにより、判断部1404は、より優先すべきコンテキストに応じたアプリを検索部1402に検索させることができる。
選択部1405は、表示領域群に表示されているアイコン群ないし文字列群の少なくともいずれかの中からいずれかのアイコンないし文字列の選択を受け付ける機能を有する。具体的には、選択部1405は、ディスプレイ1204の先頭のデスクトップ画面に表示されているアプリのアイコン群ないし文字列群の少なくともいずれかの中のいずれかのアイコンないし文字列が、入力装置1206によって選択されたことを受け付ける。これにより、選択部1405は、情報処理端末Tの利用者の指定するアプリの入力を受け付けることができる。
送信部1406は、選択部1405によって選択されたいずれかのアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアの識別情報およびコンテキストの識別情報を、情報配信装置100に送信する機能を有する。具体的には、例えば、送信部1406は、選択部1405によって選択されたアイコンないし文字列のアプリを識別するアプリIDと、情報処理端末Tの利用者が指定したコンテキストを識別するコンテキストIDとを情報配信装置100に送信する。これにより、送信部1406は、情報処理端末Tの利用者が指定したコンテキストIDとアプリIDとを情報配信装置100に送信することができる。
送信部1406は、検出部1407によって検出された属性を情報配信装置100に送信する機能を有する。具体的には、送信部1406は、検出部1407によって検出された情報処理端末Tの属性「会議室A」を情報配信装置100に送信する。これにより、情報処理端末Tは、自端末で検出した属性を情報配信装置100に送信することができる。
検出部1407は、複数の属性の中のいずれかの属性に該当することを検出する機能を有する。具体的には、例えば、検出部1407は、情報処理端末TのGPS座標を検出して、情報処理端末Tの場所を示す属性「会議室A」を検出する。これにより、検出部1407は、情報処理端末Tの属性を検出することができる。
(コンテキスト推定処理の処理内容)
次に、図15を用いて、図1に示した情報配信装置100によるコンテキスト推定処理の処理内容について説明する。
図15は、情報配信装置100によるコンテキスト推定処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、CPU301は、センシング情報を受信したか否かを判定する(ステップS1501)。ここで、センシング情報を受信していない場合(ステップS1501:No)、CPU301は、ステップS1501に戻り、センシング情報の受信を待つ。
一方、センシング情報を受信した場合(ステップS1501:Yes)、CPU301は、5分以内の他の情報処理端末Tのセンシング情報を取得する(ステップS1502)。次に、CPU301は、受信したセンシング情報のSSIDと同一のSSIDがあるか否かを判定する(ステップS1503)。ここで、同一のSSIDがない場合(ステップS1503:No)、CPU301は、コンテキスト推定処理を終了する。
一方、同一のSSIDがある場合(ステップS1503:Yes)、CPU301は、SSIDに対応する場所が会議室か否かを判定する(ステップS1504)。ここで、SSIDに対応する場所が会議室でない場合(ステップS1504:No)、CPU301は、コンテキスト推定処理を終了する。
一方、SSIDに対応する場所が会議室である場合(ステップS1504:Yes)、CPU301は、「会議中」コンテキストを生成して(ステップS1505)、コンテキスト推定処理を終了する。これにより、情報配信装置100は、情報処理端末Tのコンテキストを推定することができる。
(情報配信処理の処理内容)
次に、図16を用いて、図1に示した情報配信装置100による情報配信処理の処理内容について説明する。情報配信処理は、コンテキスト推定処理により推定されたコンテキストに対応する情報を配信する処理である。
図16は、情報配信装置100による情報配信処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、CPU301は、コンテキスト−アプリ群対応DB107から、コンテキスト推定処理によって推定されたコンテキストに対応するアプリリストを取得する(ステップS1601)。
次に、CPU301は、取得したアプリリストと送信済みアプリDB108を比較する(ステップS1602)。そして、CPU301は、取得したアプリリストのアプリがすべて送信済みか否かを判定する(ステップS1603)。
ここで、すべてのアプリが送信済みである場合(ステップS1603:Yes)、CPU301は、推定されたコンテキストを情報処理端末Tに送信する(ステップS1604)。そして、CPU301は、情報配信処理を終了する。
一方、送信済みでないアプリがある場合(ステップS1603:No)、CPU301は、推定されたコンテキストと未送信のアプリを情報処理端末Tに送信する(ステップS1605)。そして、CPU301は、情報配信処理を終了する。これにより、情報配信装置100は、情報処理端末Tのコンテキストに対応する情報を情報処理端末Tに送信することができる。
(画面表示処理の処理内容)
次に、図17を用いて、図1に示した情報処理端末Tによる画面表示処理の処理内容について説明する。
図17は、情報処理端末Tによる画面表示処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、CPU1201は、情報配信装置100から配信された情報を受信したか否かを判定する(ステップS1701)。ここで、情報を受信していない場合(ステップS1701:No)、CPU1201は、ステップS1701に戻り、情報の受信を待つ。
一方、情報を受信した場合(ステップS1701:Yes)、CPU1201は、受信した情報がコンテキストのみであるか否かを判定する(ステップS1702)。ここで、受信した情報がコンテキストのみである場合(ステップS1702:Yes)、CPU1201は、ステップS1704に移行する。
一方、受信した情報がコンテキストとアプリである場合(ステップS1702:No)、CPU1201は、受信したアプリをROM1202に記憶する(ステップS1703)。次に、CPU1201は、コンテキストに対応するアプリをディスプレイ1204に出力する(ステップS1704)。そして、画面表示処理を終了する。これにより、情報処理端末Tは、自端末のコンテキストに対応するアプリをディスプレイ1204に表示することができる。
(画面の表示を変更する際における情報処理端末Tによるアプリの実行状態の退避の内容)
次に、図18を用いて、情報配信装置100から受信した表示要求に基づいて、画面の表示を変更する際における情報処理端末Tによるアプリの実行状態の退避の内容について説明する。
図18は、画面の表示を変更する際における情報処理端末Tによるアプリの実行状態の退避の内容を示す説明図である。(1)ここで、情報処理端末Tは、情報処理端末Tの利用者の操作によりアプリを起動する。ここでは、電子書籍閲覧アプリが起動され、電子書籍の内容が画面に表示されている。
(2)次に、情報処理端末Tは、情報配信装置100から、現在画面に表示されているアプリとは異なるアプリの表示要求を受信する。ここでは、会議用アプリの表示要求が受信されている。
(3)情報処理端末Tは、アプリの表示要求を受信すると、現在のアプリの実行状態をRAM1203に退避させる。そして、情報処理端末Tは、表示要求されたアプリを画面に表示する。
(4)次に、情報処理端末Tは、会議用アプリの表示を終了する。会議用アプリの表示の終了は、例えば、情報処理端末Tが会議室Aから出た場合や、情報処理端末Tのユーザの操作があった場合に、行われる。
(5)そして、情報処理端末Tは、会議用アプリの表示を終了すると、RAM1203に退避させておいたアプリの実行状態に基づいて、元のアプリの実行状態を復帰させる。これにより、情報処理端末Tは、情報配信装置100から表示要求が受信され、表示が変更された後に、自動的に元の画面に復帰するため、情報処理端末Tの利用者の利便性を向上できる。
(アプリの実行状態退避処理の処理内容)
次に、図19を用いて、図18に示した情報処理端末Tによるアプリの実行状態退避処理の処理内容について説明する。
図19は、情報処理端末Tによるアプリの実行状態退避処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、CPU1201は、情報配信装置100から配信された情報を受信したか否かを判定する(ステップS1901)。ここで、情報を受信していない場合(ステップS1901:No)、CPU1201は、ステップS1901に戻り、情報の受信を待つ。
一方、情報を受信した場合(ステップS1901:Yes)、CPU1201は、受信された情報に含まれるコンテキストが現在のコンテキストと一致するか否かを判定する(ステップS1902)。ここで、現在のコンテキストと一致する場合(ステップS1902:Yes)、CPU1201は、アプリの実行状態退避処理を終了する。
一方、現在のコンテキストと一致しない場合(ステップS1902:No)、CPU1201は、現在のコンテキストとアプリの実行状態をRAM1203に記憶する(ステップS1903)。次に、CPU1201は、受信したコンテキストに対応するアプリをディスプレイ1204に出力する(ステップS1904)。
そして、CPU1201は、表示したアプリの実行が終了されたか否かを判定する(ステップS1905)。ここで、アプリの実行が終了していない場合(ステップS1905:No)、CPU1201は、ステップS1905に戻り、アプリの実行の終了を待つ。
一方、アプリの実行が終了した場合(ステップS1905:Yes)、CPU1201は、RAM1203に記憶したコンテキストとアプリの実行状態を参照する(ステップS1906)。
次に、CPU1201は、参照したコンテキストとアプリの実行状態に基づいて、アプリの実行状態をディスプレイ1204の表示を変更する前の状態に戻す(ステップS1907)。そして、CPU1201は、アプリの実行状態退避処理を終了する。
これにより、情報処理端末Tは、アプリの実行状態を退避させてから、ディスプレイ1204の表示を変更して、後で退避させたアプリの実行状態を復帰させる。そのため、情報処理端末Tの利用者は、ディスプレイ1204の表示が変更された後に、再度アプリを起動しなおさなくて済むため、情報処理端末Tの利用者の手間が削減される。
(コンテキストに対応するアプリリストのカスタマイズの内容)
次に、図20を用いて、情報処理端末Tの利用者による情報配信装置100に記憶されているコンテキストに対応するアプリリストのカスタマイズの内容について説明する。
図20は、コンテキストに対応するアプリリストのカスタマイズの内容を示す説明図である。(1)まず、情報配信装置100は、コンテキストに対応するアプリリストを情報処理端末Tに送信する。ここで、情報配信装置100によるアプリリストの送信は、例えば、情報処理端末Tからのアプリリストの要求を情報配信装置100が受信した場合に行われる。また、例えば、情報処理端末Tは、情報処理端末Tの利用者の操作により、アプリリストの要求を情報配信装置100に送信する。
(2)情報処理端末Tは、受信したアプリリストに対応するアプリを画面に表示する。そして、情報処理端末Tの利用者は、表示されたアプリをカスタマイズする。例えば、表示されたアプリのうち、撮影アプリをメールアプリに置き換える。これにより、情報処理端末Tでは、受信したアプリリストから撮影アプリが削除され、受信したアプリリストにメールアプリが追加される。そして、情報処理端末Tの利用者は、カスタマイズの終了を入力する。
(3)情報処理端末Tは、カスタマイズの終了の入力を受けると、情報配信装置100に、カスタマイズ後のアプリリストを送信する。
(4)そして、情報配信装置100は、受信したアプリリストに基づいて、コンテキスト−アプリ群対応DB107の内容を更新する。これにより、情報配信装置100は、より情報処理端末Tの利用者の要望に沿ったアプリリストの表示要求を、情報処理端末Tに送信できるようになる。
(カスタマイズ処理の処理内容)
次に、図21を用いて、図20に示した情報処理端末Tによるコンテキストに対応するアプリリストのカスタマイズ処理の処理内容について説明する。
図21は、情報処理端末Tによるコンテキストに対応するアプリリストのカスタマイズ処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、CPU1201は、カスタマイズの実行を開始するイベントが発生したか否かを判定する(ステップS2101)。ここで、イベントが発生していない場合(ステップS2101:No)、CPU1201は、ステップS2101に戻り、イベントの発生を待つ。
一方、イベントが発生した場合(ステップS2101:Yes)、CPU1201は、情報配信装置100が有するコンテキスト−アプリ群対応DB107から、アプリリストを取得する(ステップS2102)。そして、CPU1201は、取得したアプリリストのアプリを、ディスプレイ1204に表示する(ステップS2103)。
次に、CPU1201は、表示したアプリが変更されたか否かを判定する(ステップS2104)。ここで、表示されたアプリが変更されなかった場合(ステップS2104:No)、CPU1201は、カスタマイズ処理を終了する。
一方、表示されたアプリが変更された場合(ステップS2104:Yes)、CPU1201は、変更されたアプリを示すアプリリストをRAM1203に記憶する(ステップS2105)。
次に、CPU1201は、RAM1203に記憶したアプリリストを情報配信装置100に送信して(ステップS2106)、カスタマイズ処理を終了する。これにより、情報処理端末Tの利用者により変更されたアプリが情報配信装置100に送信される。そして、情報配信装置100は、受信した変更されたアプリにより、アプリリストを更新することができる。結果として、情報配信装置100が配信するコンテキストに対応したアプリが、情報処理端末Tの利用者の要望により沿ったアプリになり、情報処理端末Tの利用者の利便性を向上できる。
(属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の情報配信装置100による情報配信の内容)
次に、図22を用いて、属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の情報配信装置100による情報配信の内容について説明する。図22では、情報処理端末Tは、GPS座標に基づいて、場所を示す属性を判断している。
図22は、属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の情報配信装置100による情報配信の内容を示す説明図である。(1)まず、情報配信装置100は、情報処理端末Tに、属性の判断の基準となるGPS座標の範囲に対応する場所を記憶した属性DB2200を送信する。
(2)そして、情報処理端末Tは、自端末に設けられたGPS座標を取得する端末センサ1207により、GPS座標を一定時間ごとに取得し、受信した属性DB2200と比較する。
(3)次に、情報処理端末Tは、取得したGPS座標が、受信した属性DB2200に記憶されているGPS座標の範囲に含まれた場合、自端末の属性を「会議室A」と特定する。そして、情報処理端末Tは、特定した属性「会議室A」を情報配信装置100に送信する。
(4)情報配信装置100は、複数の情報処理端末Tから、属性「会議室A」を受信する。そして、複数の情報処理端末Tのコンテキストを「会議室A:会議中」と推定する。
(5)次に、情報配信装置100は、コンテキストに対応するアプリを記憶したDB130(アプリDB106とコンテキスト−アプリ群対応DB107の組み合わせ)を参照して、推定したコンテキスト「会議室A:会議中」に対応するアプリを抽出する。そして、情報配信装置100は、抽出したコンテキストに対応するアプリの表示要求を複数の情報処理端末Tに送信する。
このように、情報処理端末Tが自端末の属性を一定時間ごとに判断することにより、情報配信装置100が属性を判断するより早く属性の変化を検出することができるようになる。
(属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合のコンテキスト推定処理の処理内容)
次に、図23を用いて、図22に示した属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の情報配信装置100によるコンテキスト推定処理の処理内容について説明する。
図23は、属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の情報配信装置100によるコンテキスト推定処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、CPU301は、属性DB2200を情報処理端末Tに送信する(ステップS2301)。
次に、CPU301は、情報処理端末Tから情報処理端末Tの属性を受信したか否かを判定する(ステップS2302)。ここで、属性を受信していない場合(ステップS2302:No)、CPU301は、ステップS2302に戻り、属性の受信を待つ。
一方、属性を受信した場合(ステップS2302:Yes)、CPU301は、5分以内で受信された他の情報処理端末Tの属性の中に、受信した属性と同一の属性があるか否かを判定する(ステップS2303)。ここで、同一の属性がない場合(ステップS2303:No)、CPU301は、コンテキスト推定処理を終了する。
一方、同一の属性がある場合(ステップS2303:Yes)、CPU301は、受信した属性が会議室を示す属性か否かを判定する(ステップS2304)。ここで、会議室を示す属性でない場合(ステップS2304:No)、CPU301は、コンテキスト推定処理を終了する。
一方、会議室を示す属性である場合(ステップS2304:Yes)、CPU301は、「会議中」コンテキストを生成して(ステップS2305)、コンテキスト推定処理を終了する。これにより、情報配信装置100は、情報処理端末Tのコンテキストを推定することができる。
そして、情報配信装置100は、図23に示したコンテキスト推定処理により推定されたコンテキストに対応する情報を、図16に示した情報配信処理により、情報処理端末Tに配信する。これにより、情報配信装置100は、情報処理端末Tのコンテキストに対応する情報を情報処理端末Tに送信することができる。
(属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の属性判断処理の処理内容)
次に、図24を用いて、図22に示した属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の情報処理端末Tによる属性判断処理の処理内容について説明する。
図24は、属性の判断を情報処理端末Tがおこなう場合の情報処理端末Tによる属性判断処理の処理内容を示すフローチャートである。まず、CPU1201は、情報配信装置100から属性DB2200を受信したか否かを判定する(ステップS2401)。ここで、属性DB2200を受信していない場合(ステップS2401:No)、CPU1201は、ステップS2401に戻り、属性DB2200の受信を待つ。
一方、属性DB2200を受信した場合(ステップS2401:Yes)、CPU1201は、一定時間ごとにGPS座標を取得する(ステップS2402)。そして、CPU1201は、取得したGPS座標が属性DB2200に記憶されているGPS座標の範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS2403)。ここで、取得したGPS座標が属性DB2200に記憶されているGPS座標の範囲に含まれていない場合(ステップS2403:No)、CPU1201は、ステップS2402に戻る。
一方、取得したGPS座標が属性DB2200に記憶されているGPS座標の範囲に含まれている場合(ステップS2403:Yes)、CPU1201は、属性DB2200に基づいて、情報処理端末Tの属性を生成する(ステップS2404)。そして、CPU1201は、生成した属性を情報配信装置100に送信して(ステップS2405)、属性判断処理を終了する。これにより、情報処理端末Tは、情報処理端末Tの属性を判断することができ、検出した属性を情報配信装置100に送信することができる。
そして、図24に示した属性判断処理により送信された属性に基づいて、情報配信装置100は、情報処理端末Tのコンテキストを推定し、推定したコンテキストに対応する情報を情報処理端末Tに送信する。図17に示した画面表示処理により、情報処理端末Tは、自端末のコンテキストに対応するアプリをディスプレイ1204に表示することができる。
以上説明したように、情報配信装置100、情報配信方法、および情報配信プログラムによれば、複数の情報処理端末Tの属性に基づいてコンテキストを推定するため、1台の情報処理端末Tの属性のみからでは判断が難しいコンテキストを推定することができるようになる。例えば、1台の情報処理端末Tの場所を示す属性が「会議室A」であるといった情報だけでは、情報処理端末Tのコンテキストが「会議中」であるかを推定することは難しい。一方、情報配信装置100は、複数の情報処理端末Tから場所を示す属性を受信することで、場所を示す属性「会議室A」で複数の情報処理端末Tが存在するか否かを判断して、情報処理端末Tのコンテキストが「会議中」であるか否かを推定できる。
また、情報配信装置100は、時刻情報や環境センサ200から受信したセンシング情報をさらに参照することにより、場所における状況を特定する属性「会議室A:照明点灯」で複数の情報処理端末Tが存在するか否かを判断する。これにより、情報配信装置100は、例えば、属性「会議室A:照明消灯」で複数の情報処理端末Tが存在する場合のコンテキストは「会議中」ではないと推定することができる。一方、情報配信装置100は、属性「会議室A:照明点灯」で複数の情報処理端末Tが存在する場合のコンテキストは「会議中」であると推定することができる。このように、情報配信装置100は、場所における状況を特定する属性を取得することで、より多様なコンテキストを推定することができるようになる。
また、これにより、情報配信装置100は、共通する属性を有する複数の情報処理端末Tの画面の表示を統一することができる。例えば、会議室にいる複数の情報処理端末Tの利用者に、同一のアプリを提示して、共通の作業をおこなわせることができる。また、例えば、観光地に着いた複数の情報処理端末Tの利用者に、観光地を案内するアプリを提示して、共通の案内を提供することができる。
また、これにより、情報処理端末Tの画面には、コンテキスト「会議中」に、情報処理端末Tの利用者が使用するアプリが表示されるようになり、情報処理端末Tの利用者は、アプリに容易にアクセスできるようになる。そのため、情報処理端末Tの利用者の利便性を向上できる。また、このように、コンテキストに応じて情報処理端末Tの画面の表示を切り替えていくことにより、情報処理端末Tの画面の表示範囲が狭い場合でも、情報処理端末Tの利用者が不便を感じることがなくなる。
また、情報処理端末Tは、画面の表示を変更する際に、変更前のアプリの実行状態をRAM1203に退避させておく。これにより、情報処理端末Tは、情報配信装置100から表示要求が受信して表示を変更した後に、元の画面に復帰する際、アプリの実行状態を元に戻すことができ、情報処理端末Tの利用者の利便性を向上できる。
また、情報配信装置100は、情報処理端末Tからのアプリリストのカスタマイズを受け付ける。これにより、情報配信装置100は、より情報処理端末Tの利用者の要望に沿ったアプリリストを生成しておき、アプリの表示要求を情報処理端末Tに送信できる。そのため、情報処理端末Tには、利用者の要望に沿ったアプリリストのアプリが画面に表示されるようになり、情報処理端末Tの利用者の利便性を向上できる。
また、情報処理端末Tが自端末の属性を一定時間ごとに判断することにより、情報配信装置100が属性を判断するより早く属性の変化を検出することができるようになる。そのため、情報処理端末Tの画面の表示の変更をより素早く実行できるようになる。
なお、本実施の形態で説明した情報配信方法および情報処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本情報配信プログラムおよび本情報処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本情報配信プログラムおよび本情報処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する記憶手段と、
複数の属性の中のいずれかの属性で複数の端末が存在することを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記複数の端末が検出された前記いずれかの属性に応じたコンテキストを前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出されたコンテキストを前記複数の端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報配信装置。
(付記2)前記複数の属性の各々は、場所を特定する属性であることを特徴とする付記1に記載の情報配信装置。
(付記3)前記複数の属性の少なくともいずれか1つは、前記場所における状況を特定する属性であることを特徴とする付記2に記載の情報配信装置。
(付記4)前記場所における状況を特定する属性は、時間帯、前記場所における音量、前記場所における照度、または、前記場所に設置されているドアの開閉状態であることを特徴とする付記3に記載の情報配信装置。
(付記5)前記複数の端末の中のいずれかの端末から、当該いずれかの端末で選択されたアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアの識別情報および前記コンテキストの識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたコンテキストの識別情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記いずれかの属性に応じたコンテキストを特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記いずれかの属性に応じたコンテキストに前記受信手段によって受信されたソフトウェアの識別情報を追加することにより、前記いずれかの属性に応じたコンテキストを更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の情報配信装置。
(付記6)前記更新手段は、
前記特定手段によって特定された前記いずれかの属性に応じたコンテキストから前記受信手段によって受信されたソフトウェアの識別情報を削除することにより、前記いずれかの属性に応じたコンテキストを更新することを特徴とする付記5に記載の情報配信装置。
(付記7)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する記憶手段と、
複数の端末の各々から属性を受信する受信手段と、
複数の属性の中の前記受信手段によって受信された同一の属性で前記複数の端末が存在することを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記複数の端末が検出されたいずれかの属性に応じたコンテキストを前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出されたコンテキストを前記複数の端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報配信装置。
(付記8)前記送信手段は、
前記抽出手段によって抽出されたコンテキストと、前記抽出手段によって抽出されたコンテキストによって特定されるソフトウェアと、を前記複数の端末に送信することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の情報配信装置。
(付記9)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する第1の記憶手段を備える情報配信装置により、複数の属性の中のいずれかの属性に該当することが検出された場合、前記情報配信装置から、前記いずれかの属性に応じたコンテキストを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたコンテキストで特定されるソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索されたソフトウェアを指定するアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理端末。
(付記10)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶し、かつ、各コンテキストに優先度が設定されている第1の記憶手段を備える情報配信装置により、複数の属性の中のいずれかの属性に該当することが検出された場合、前記情報配信装置から、前記いずれかの属性に応じた第1のコンテキストを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された第1のコンテキストで特定される第1のソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された第1のソフトウェアを指定する第1のアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる表示制御手段と、
前記受信手段によって第1のコンテキストが受信されて前記第1のアイコンないし文字列が表示された後に第2のコンテキストが受信された場合、前記第1のコンテキストに設定されている優先度と前記第2のコンテキストに設定されている優先度とに基づいて、いずれを優先すべきかを判断する判断手段と、を備え、
前記検索手段は、
前記判断手段によって前記第2のコンテキストを優先すべきであると判断された場合、前記第2のコンテキストで特定される第2のソフトウェアを、前記第2の記憶手段の中から検索し、
前記表示制御手段は、
前記検索手段によって検索された第2のソフトウェアを指定する第2のアイコンないし文字列を、前記特定の表示領域に表示させることを特徴とする情報処理端末。
(付記11)前記表示領域群に表示されているアイコン群ないし文字列群の少なくともいずれかの中からいずれかのアイコンないし文字列の選択を受け付ける選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記いずれかのアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアの識別情報および前記コンテキストの識別情報を、前記情報配信装置に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする付記9または10に記載の情報処理端末。
(付記12)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する第1の記憶手段を備える情報配信装置と通信可能な情報処理端末において、
複数の属性の中のいずれかの属性に該当することを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された属性を前記情報配信装置に送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された属性に応じたコンテキストを前記情報配信装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたコンテキストで特定されるソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索されたソフトウェアを指定するアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理端末。
(付記13)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する記憶手段を有する情報配信装置が、
複数の属性の中のいずれかの属性で複数の端末が存在することを検出し、
前記複数の端末が検出された前記いずれかの属性に応じたコンテキストを前記記憶手段から抽出し、
抽出されたコンテキストを前記複数の端末に送信する、
処理を実行することを特徴とする情報配信方法。
(付記14)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する記憶手段を有する情報配信装置が、
複数の端末の各々から属性を受信し、
複数の属性の中の受信された同一の属性で前記複数の端末が存在することを検出し、
前記複数の端末が検出されたいずれかの属性に応じたコンテキストを前記記憶手段から抽出し、
抽出されたコンテキストを前記複数の端末に送信する、
処理を実行することを特徴とする情報配信方法。
(付記15)情報処理端末が、
端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する第1の記憶手段を備える情報配信装置により、複数の属性の中のいずれかの属性に該当することが検出された場合、前記情報配信装置から、前記いずれかの属性に応じたコンテキストを受信し、
受信されたコンテキストで特定されるソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索し、
検索されたソフトウェアを指定するアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる、
処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
(付記16)情報処理端末が、
端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶し、かつ、各コンテキストに優先度が設定されている第1の記憶手段を備える情報配信装置により、複数の属性の中のいずれかの属性に該当することが検出された場合、前記情報配信装置から、前記いずれかの属性に応じた第1のコンテキストを受信し、
受信された第1のコンテキストで特定される第1のソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索し、
検索された第1のソフトウェアを指定する第1のアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させ、
第1のコンテキストが受信されて前記第1のアイコンないし文字列が表示された後に第2のコンテキストが受信された場合、前記第1のコンテキストに設定されている優先度と前記第2のコンテキストに設定されている優先度とに基づいて、いずれを優先すべきかを判断し、
前記第2のコンテキストを優先すべきであると判断された場合、前記第2のコンテキストで特定される第2のソフトウェアを、前記第2の記憶手段の中から検索し、
検索された第2のソフトウェアを指定する第2のアイコンないし文字列を、前記特定の表示領域に表示させる、
処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
(付記17)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する第1の記憶手段を備える情報配信装置と通信可能な情報処理端末が、
複数の属性の中のいずれかの属性に該当することを検出し、
検出された属性を前記情報配信装置に送信し、
送信された属性に応じたコンテキストを前記情報配信装置から受信し、
受信されたコンテキストで特定されるソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索し、
検索されたソフトウェアを指定するアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる、
処理を実行することを特徴とする情報処理方法。
(付記18)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する記憶手段を有する情報配信装置に、
複数の属性の中のいずれかの属性で複数の端末が存在することを検出し、
前記複数の端末が検出された前記いずれかの属性に応じたコンテキストを前記記憶手段から抽出し、
抽出されたコンテキストを前記複数の端末に送信する、
処理を実行させることを特徴とする情報配信プログラム。
(付記19)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する記憶手段を有する情報配信装置に、
複数の端末の各々から属性を受信し、
複数の属性の中の受信された同一の属性で前記複数の端末が存在することを検出し、
前記複数の端末が検出されたいずれかの属性に応じたコンテキストを前記記憶手段から抽出し、
抽出されたコンテキストを前記複数の端末に送信する、
処理を実行させることを特徴とする情報配信プログラム。
(付記20)情報処理端末に、
端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する第1の記憶手段を備える情報配信装置により、複数の属性の中のいずれかの属性に該当することが検出された場合、前記情報配信装置から、前記いずれかの属性に応じたコンテキストを受信し、
受信されたコンテキストで特定されるソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索し、
検索されたソフトウェアを指定するアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる、
処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
(付記21)情報処理端末に、
端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶し、かつ、各コンテキストに優先度が設定されている第1の記憶手段を備える情報配信装置により、複数の属性の中のいずれかの属性に該当することが検出された場合、前記情報配信装置から、前記いずれかの属性に応じた第1のコンテキストを受信し、
受信された第1のコンテキストで特定される第1のソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索し、
検索された第1のソフトウェアを指定する第1のアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させ、
第1のコンテキストが受信されて前記第1のアイコンないし文字列が表示された後に第2のコンテキストが受信された場合、前記第1のコンテキストに設定されている優先度と前記第2のコンテキストに設定されている優先度とに基づいて、いずれを優先すべきかを判断し、
前記第2のコンテキストを優先すべきであると判断された場合、前記第2のコンテキストで特定される第2のソフトウェアを、前記第2の記憶手段の中から検索し、
検索された第2のソフトウェアを指定する第2のアイコンないし文字列を、前記特定の表示領域に表示させる、
処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
(付記22)端末の表示画面上のアイコンないし文字列で指定されるソフトウェアを特定するコンテキストを属性ごとに記憶する第1の記憶手段を備える情報配信装置と通信可能な情報処理端末に、
複数の属性の中のいずれかの属性に該当することを検出し、
検出された属性を前記情報配信装置に送信し、
送信された属性に応じたコンテキストを前記情報配信装置から受信し、
受信されたコンテキストで特定されるソフトウェアを、ソフトウェア群を記憶する第2の記憶手段の中から検索し、
検索されたソフトウェアを指定するアイコンないし文字列を、階層化された表示領域群のうち特定の表示領域に表示させる、
処理を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。