JP5882116B2 - Air conditioner - Google Patents
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Description
本発明は、空気調和機に関し、特に室外機に使用されている送風機(ファン)の異常検出に好適なものである。 The present invention relates to an air conditioner, and is particularly suitable for detecting an abnormality of a blower (fan) used in an outdoor unit.
送風機の異常を検出するようにした従来技術としては、特開2010−65594号公報(特許文献1)に記載のものなどがある。この特許文献1のものでは、電動送風機から発生する振動及び騒音の少なくとも1つを検出する検出装置と、この検出装置で検出された振動及び騒音の少なくとも1つの周波数成分を、正常な電動送風機に特有な周波数成分と比較することで、電動送風機の故障検知及び故障モード判定を実行するようにしている。
As a prior art which detected the abnormality of the air blower, there exists a thing of Unexamined-Japanese-Patent No. 2010-65594 (patent document 1). In this
上記特許文献1のものには、電動送風機の振動や騒音を検出してその異常(故障)を判定するようにしている。しかし、この特許文献1に記載の故障診断装置を空気調和機の故障診断(送風装置の異常判定)に適用した場合、空気調和機の送風装置が正常に運転されているにもかかわらず、前記空気調和機に衝撃等の瞬間的な外乱が作用した場合には、送風装置が異常であると誤判定が為されてしまう恐れがある。
In the thing of the said
例えば、空調機の運転中に、突風や地震、または保守・点検時の作業等によって衝撃や振動が発生した場合、電動送風機に異常が無い場合であっても、故障が発生したと判定されてしまう場合がある。 For example, if an impact or vibration occurs due to a gust of wind, an earthquake, or work during maintenance or inspection during operation of an air conditioner, it is determined that a failure has occurred even if there is no abnormality in the electric blower. May end up.
また、特許文献1に記載の故障診断装置における周波数分析は、処理能力の低い安価なマイコン(マイクロコンピュータ)等で実行するには困難な場合があり、このような故障診断装置を大量生産品である空気調和機に採用するにはコスト的な問題がある。
Further, the frequency analysis in the failure diagnosis apparatus described in
本発明の目的は、送風装置の異常についての誤判定を回避しつつ前記送風装置の異常を検出可能な空気調和機を得ることにある。 The objective of this invention is obtaining the air conditioner which can detect the abnormality of the said air blower, avoiding the misjudgment about abnormality of an air blower.
上記目的を達成するため本発明は、筐体と、この筐体に設けられた送風装置と、この送風装置の振動を検知する振動検知手段と、該振動検知手段からの出力に基づいて前記送風装置を制御する制御装置とを備え、前記送風装置は、ファンと、このファンを駆動するモータと、該モータを支持する支持板を有する空気調和機において、前記制御装置は、前記振動検知手段からの出力が、予め設定されている第1の判定値より大きく、この第1の判定値より大きい出力状態が、予め設定されている第1の設定時間よりも長い時間継続する場合に、前記送風装置に異常があると判定すると共に、予め設定されている前記第1の判定値より大きい値の第2の判定値と、予め設定されている前記第1の設定時間よりも短い第2の設定時間を設定し、前記振動検知手段からの出力が、前記第2の判定値よりも大きく、この第2の判定値より大きい出力状態が前記第2の設定時間よりも長いかどうかを比較して前記送風装置の異常判定を行う判定Iを実施し、前記振動検知手段からの出力が、前記第2の判定値よりも小さい場合には、前記出力が前記第1の判定値よりも大きい出力状態が前記第1の設定時間よりも長いかどうかを比較して前記送風装置の異常判定を行う判定IIを実施することを特徴とする。 In order to achieve the above object, the present invention provides a housing, a blower provided in the housing, vibration detection means for detecting vibrations of the blower, and the blower based on an output from the vibration detection means. An air conditioner having a fan, a motor that drives the fan, and a support plate that supports the motor. The control device includes: a vibration detection unit; Is output when the output state is larger than the first determination value set in advance and is longer than the first set time set in advance. It is determined that there is an abnormality in the apparatus, and a second determination value that is larger than the first determination value that is set in advance and a second setting that is shorter than the first setting time that is set in advance Set the time It is determined whether the output from the motion detection means is larger than the second determination value and whether the output state larger than the second determination value is longer than the second set time. If the output from the vibration detection means is smaller than the second determination value, the output state in which the output is larger than the first determination value is the first setting. It is characterized by carrying out a determination II for comparing whether the air blower is longer than the time and determining whether the air blower is abnormal .
本発明によれば、送風装置の異常についての誤判定を回避しつつ前記送風装置の異常を検出可能な空気調和機を得ることができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the air conditioner which can detect the abnormality of the said air blower can be obtained, avoiding the misjudgment about abnormality of an air blower.
以下、本発明の空気調和機の具体的実施例を、図面に基づいて説明する。なお、各図において同一符号を付した部分は同一部分を示している。 Hereinafter, specific examples of the air conditioner of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, the part which attached | subjected the same code | symbol in each figure has shown the same part.
図1〜図6により、本発明の空気調和機の実施例1を説明する。本実施例においては、空気調和機として、上吹出しタイプの室外機に本発明を適用した例を説明する。 A first embodiment of an air conditioner according to the present invention will be described with reference to FIGS. In the present embodiment, an example will be described in which the present invention is applied to an upper blowing type outdoor unit as an air conditioner.
図1〜図4は、本実施例1における空気調和機(室外機)の構成を示すもので、図1は縦断面図(図2のI−I線矢視方向から見た図)、図2は図1の側断面図、図3は図1のIII−III線矢視断面図、図4は斜視図である。 1 to 4 show the configuration of an air conditioner (outdoor unit) in the first embodiment, and FIG. 1 is a longitudinal sectional view (a view seen from the direction of arrows I-I in FIG. 2), FIG. 2 is a side sectional view of FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view taken along the line III-III of FIG. 1, and FIG. 4 is a perspective view.
これら図1〜図4において、1は空気調和機で、この空気調和機1の筐体2内の上部には、送風装置10が設けられている。前記送風装置10は、ファン(本実施例ではプロペラファン)100、該ファン100を駆動するモータ(ファンモータ)101、及びこのモータ101を支持する支持板102などで構成されている。前記筐体2は、上面カバー201、側面カバー202、底板203、脚部204、正面側上部に設けられた正面カバー205、正面側下部に取り外し自在に設けられ筐体2内に設置されている機器類のメンテナンス等を可能にしたサービスカバー206、正面ステー207、及び背面フレーム208(図3参照)などにより構成されている。前記上面カバー201には上方に開口する吹出口200が形成されている。
1 to 4,
301は熱交換器で、略コの字状や略U字状に構成され、前記筐体の背面から両側面の前記側面カバー202の部分まで配置されている。前記送風装置10のファン100が回転されることにより、前記熱交換器301の外側から外気が吸込まれ、前記熱交換器301で熱交換器の管内を通過する冷媒と熱交換された後、この吸い込まれた空気は筐体2上部の吹出口200から上方へ吹き出されるように構成されている。
A
前記熱交換器301は前記底板203上に配置されている。また、この底板203上には、圧縮機300、アキュームレータ303、レシーバ304などの冷凍サイクル部品が設置されている。前記底板203の下面には、前記脚部204が固定され、更に前記脚部204の下面側には、前記筐体2を固定するための固定用のアンカ穴(図示せず)が形成されており、このアンカ穴を利用して、現地の基礎部や架台等に空気調和機を固定することができるように構成されている。
The
筐体の正面側に設けられている前記サービスカバー206の内側には、電気品等を収納する電気品箱302が設置されている。また、図3に示すように、前記筐体2の上面側から見ると、筐体両側の前記側面カバー202の部分から背面にかけてのみ前記熱交換器301が配置されている。これは、前記圧縮機300や前記電気品箱301などへのサービス性(保守、点検)の観点から、正面側には熱交換器301を設けず、広く開口できるようにするためである。また、正面側の前記サービスカバー206は脱着可能な構成としており、このサービスカバーを取り外すことにより、正面側から容易にメンテナンスができるようにしている。
Inside the
従って、図4に示すように、筐体2の左右方向(長手方向)は、正面カバー205、サービスカバー206、及び正面ステー207(図1,図3参照)などの構成部材により面で支持され、左右方向には揺れにくい構成となっている。これに対し、前記筐体2の前後方向(短手方向)は、図3,図4に示すように、熱交換器301が配置されているため開口面となっており、このため筐体2は前後方向(短手方向)には揺れやすい構造となっている。
Therefore, as shown in FIG. 4, the left-right direction (longitudinal direction) of the
前記送風装置10は、前述したように、ファン100、モータ101及び支持板102などで構成されており、また前記支持板102は、筐体2の正面側(前記正面ステー207側)から背面側(背面の熱交換器301と前記上面カバー201との間)にかけて前後方向(短手方向)に設置されている。本実施例においては、この支持板102の側面中央付近に、振動センサ(振動検知手段)103を設けるようにしている。この振動センサ103として、本実施例では、加速度センサを用いている。
As described above, the
前記ファン100は、一般に、製造時にバランス調整を実施しているので、該ファン100が正常に回転している限りは、空気調和機の振動は異常を感じないレベルに小さい状態にある。しかし、何らかの理由によって、前記ファン100が破損したり或いは変形するという異常が発生した場合、その異常の程度に応じてバランスが崩れるため、そのまま回転を続けると、アンバランス力が回転軸に対し遠心方向に発生する。つまり、破損したファン100が回転し続けることによって、アンバランス力は回転軸まわりに径方向に作用し、振動の原因となる。
Since the
次に、前記ファン100のアンバランスによる振動により、前記筐体2が振動する(揺れる)様子を図5により説明する。前記筐体2は、前述したように、短手方向(前後方向)に揺れやすい構成であるため、図に点線で示すように、筐体2の短手方向の振動が顕著に増大し易くなる。従って、本実施例においては、前記振動センサ103による振動の検出方向を、筐体2の短手方向としており、このようにすることにより、前記ファン100が破損した際の振動を感度よく検出することができる。
Next, the manner in which the
一方、屋外に設置される空気調和機としての室外機は、突風や地震等の外乱を受け易く、これらの外乱によっても、前記筐体2は短手方向に振動してしまう。このため、前記ファン100のアンバランスによる振動か、或いは突風や地震等の外乱による振動かを、前記振動センサ103による振動検出だけでは判断できない。従って、空気調和機の送風装置10が正常に運転されているにもかかわらず、外乱による振動のために、送風装置10が異常であるとの誤判定を招き易い。
On the other hand, an outdoor unit as an air conditioner installed outdoors is susceptible to disturbances such as gusts and earthquakes, and the
そこで、本実施例では、前記振動センサ103からの出力の継続時間も用いて、送風機の異常判定を行うようにしている。以下、本実施例における送風機の異常判定について、図6により詳細に説明する。なお、図6に示す異常判定は、前記電気品箱302などに設けられたマイコン(マイクロコンピュータ)などで構成された制御装置により行われる。
Therefore, in the present embodiment, the abnormality determination of the blower is performed also using the duration of the output from the
図6は、本発明に係る空気調和機の実施例1を説明するフローチャートである。
図に示すように、空気調和機1の運転が開始されると、ステップS1に移り、送風装置10の異常(破損)判定が実行される。このステップS1では、前記振動センサ(本実施例では加速度センサ)103で検出された振動(加速度)の出力(大きさ)と、前記制御装置の記憶装置などに予め記憶されている第1の判定値とを比較する。この比較の結果、振動の出力が前記第1の判定値よりも小さい(no)の場合には送風機に異常は発生していないと判断して、制御時間経過後、再び前記ステップS1を実行することを繰り返す。
FIG. 6 is a flowchart illustrating Example 1 of the air conditioner according to the present invention.
As shown in the figure, when the operation of the
前記ステップS1での判定で、振動センサ103からの振動の出力が前記第1の判定値よりも大きい(yes)の場合には、送風装置10に異常が発生している可能性があるのでステップS2に移り、振動センサ103からの出力が前記第1の判定値より大きい状態が、前記制御装置の記憶装置などに予め記憶されている第1の設定時間よりも長いか否かを判定する。ステップS2の判定において、振動センサ103からの出力が前記第1の判定値より大きい状態での継続時間が前記第1の設定時間以下の場合(noの場合)には、突風や地震等の一時的な外乱により空気調和機が振動しているものと予想されるので、制御時間経過後、再び前記ステップS1を実行することを繰り返す。
If the vibration output from the
前記ステップS2での判定で、振動センサ103からの振動の出力が前記第1の判定値よりも大きい状態が前記第1の設定時間よりも長い時間継続している場合(yesの場合)にはステップS3に移り、送風装置10に異常が発生していると判定する。この異常判定が為された場合、前記空気調和機の制御装置により、前記送風装置10を停止させるか、或いは空気調和機1全体を停止させ、好ましくはモニタなどに異常表示をする。または、送風装置10に異常が発生していることを表示或いはアラームを発生することで、オペレータなどにより空気調和機1を停止させるようにしても良い。
In the determination in step S2, when the state where the vibration output from the
上述した本実施例1によれば、空気調和機の運転中に、突風や地震等の一時的な外乱により空気調和機が振動した場合には、瞬間的に前記振動センサ(加速度センサ)103の出力が大きくなるものの、継続時間が短いため、誤って送風機を異常と誤判定することを防止できる。 According to the first embodiment described above, when the air conditioner vibrates due to a temporary disturbance such as a gust or an earthquake during the operation of the air conditioner, the vibration sensor (acceleration sensor) 103 is instantaneously operated. Although the output is increased, the duration time is short, so that it can be prevented that the blower is erroneously determined to be abnormal.
なお、前記振動センサ103としては、一軸或いは三軸方向の振動を検出可能な一軸或いは三軸の加速度センサを用いると良い。一軸センサを用いる場合には、送風装置10の異常により筐体が振動し易い方向(本実施例では短手方向)の振動を検出できる位置に設置する必要がある。三軸センサを用いる場合には、前後、左右、上下の振動を検出することができるので、検出したい振動の方向の加速度センサの出力を用いるようにすれば良い。
また、本実施例における振動センサとして、加速度センサが好ましいが、振動を検出できるもの(振動検知手段)であればこれに限られるものではない。
The
In addition, an acceleration sensor is preferable as the vibration sensor in the present embodiment, but is not limited to this as long as it can detect vibration (vibration detection means).
上述した本実施例によれば、空気調和機の送風装置に異常がないにもかかわらず異常と判定してしまうことを回避でき、前記送風装置に真の異常が発生した場合にのみ、高精度で異常検出が可能となる。例えば、空気調和機の送風装置の正常運転中に、突風等によって空気調和機が瞬間的に大きく振動しても、誤判定せずに、正常運転を継続することができる。 According to the above-described embodiment, it can be determined that the air blower of the air conditioner is abnormal even though there is no abnormality, and only when a true abnormality occurs in the air blower, high accuracy is achieved. An abnormality can be detected with. For example, during normal operation of the air conditioner blower, even if the air conditioner vibrates momentarily due to a gust of wind or the like, normal operation can be continued without erroneous determination.
このように本実施例によれば、送風装置の破損のみを確実に検知することが可能となり、また特許文献1に記載のもののように、周波数分析して正常な送風機の周波数成分と比較するものではなく、振動の大きさと継続時間により異常判断するので、安価なマイコンを使用した異常判定が可能であり、空気調和機を安価に製作することもできる。
As described above, according to the present embodiment, it is possible to reliably detect only the breakage of the blower, and, like the one described in
本発明の空気調和機の実施例2を図7により説明する。図7は、本発明の実施例2を説明するフローチャートであり、上記図6と同一符号を付した部分は相当するステップを示している。なお、上記図1〜図5に示す構成などはこの実施例2でも同じである。
本実施例2は、前記ファン100が短時間のうちに大きなダメージなどを受けたような場合に有効な実施例である。前記ファン100が回転中に、何らかの理由によって瞬間的に大きな破損になり易いような状況(ファンのアンバランス力が極大化して振動が非常に大きくなっているような状況)になった場合でも、上記実施例1のものでは、図6に示したように、第1の判定値を超える振動が第1の設定時間を超えたことを条件に異常判定を行う。このため、前記判定継続時間(第1の設定時間)を長く設定してしまうと、極大化したアンバランス力によって、前記支持板102や、前記振動検知手段101と前記支持板102との結合部等に、大きな力が長い時間(第1の設定時間)作用することになる。従って、最悪の場合、前記支持板や前記結合部等が破損することも考えられ、前記送風装置10が脱落して、空気調和機1としての機能を果たせなくなる可能性がある。
The second embodiment is an effective embodiment when the
そこで、本実施例2では、図7のフローチャートに示すフローでの異常判定をするように構成している。即ち、運転が開始されると、まずステップS4に示す判定Iを実施する。このステップS4では、上記実施例1で示した第1の判定値より大きな第2の判定値を設定している。この第2判定値は、短時間のうちに大きな破損に至ってしまうような大きな振動値に設定されている。 Therefore, the second embodiment is configured to perform abnormality determination in the flow shown in the flowchart of FIG. That is, when the operation is started, first, the determination I shown in step S4 is performed. In step S4, a second determination value larger than the first determination value shown in the first embodiment is set. The second determination value is set to a large vibration value that will cause a large damage in a short time.
そして、このステップS4で前記振動センサ103からの出力が前記第2判定値よりも大であると判定(yesの判定)された場合、前記送風装置10に大きな異常が発生している可能性があるのでステップS5に移り、振動センサ103からの出力が前記第2の判定値より大きい状態が、第2の設定時間よりも長いか否かを判定する。この第2の設定時間は、上記実施例1における第1の判定時間よりも短い時間に設定されており、前記第2判定値で設定された振動より大きな振動が継続する場合には短時間で異常判定するようにしている。
And when it determines with the output from the said
前記ステップS5の判定で、振動センサ103からの振動の出力が前記第2の判定値よりも大きい状態が前記第2の設定時間よりも長い時間継続している場合(yesの場合)にはステップS6に移り、送風装置10に大きな異常(例えば、前記ファン100に大きな破損)が発生していると判定する。この異常判定が為された場合、実施例1と同様に、空気調和機の制御手段により、前記送風装置10を停止させたり、或いは空気調和機1全体を停止させ、好ましくはモニタなどにこの判定Iに基づく異常表示をする。
If it is determined in step S5 that the state in which the vibration output from the
上記ステップS5の判定において、振動センサ103からの出力が前記第2の判定値より大きい状態での継続時間が前記第2の設定時間以下の場合(noの場合)には、突風や地震等の一時的な外乱により空気調和機が大きく振動したものと予想されるので、制御時間経過後、再び前記ステップS4を実行することを繰り返す。
In the determination of step S5, when the duration of the output from the
一方、上記ステップS4の判定において、前記振動センサ103からの出力が前記第2判定値以下であると判定(noの判定)された場合には、前記送風装置10に大きな異常は発生していないと考えられるので、この場合にはステップS1に移り、判定IIを実施する。この判定IIは前記図6に示した実施例1での異常判定のフローと同様である。
On the other hand, if it is determined in step S4 that the output from the
即ち、ステップS1で、前記振動センサ103で検出された振動の出力と、予め記憶されている第1の判定値とを比較し、振動の出力が前記第1の判定値よりも小さい(no)の場合には送風機に異常は発生していないと判断して、制御時間経過後、再び前記ステップS4を実行することを繰り返す。
That is, in step S1, the vibration output detected by the
前記ステップS1での判定で、振動センサ103からの出力が前記第1判定値よりも大きい(yes)の場合には、送風装置10に異常が発生している可能性があるのでステップS2に移り、振動センサ103からの出力が前記第1の判定値より大きい状態が、予め設定された第1の設定時間よりも長いか否かを判定する。ステップS2の判定において、前記第1の判定値より大きな振動の継続時間が前記第1の設定時間以下の場合(noの場合)には、一時的な外乱による振動と予想されるので、制御時間経過後、再び前記ステップS4を実行することを繰り返す。
If the output from the
前記ステップS2での判定で、前記第1の判定値より大きな振動の継続時間が前記第1の設定時間よりも長い時間継続している場合(yesの場合)にはステップS3に移り、送風装置10に異常が発生していると判定する。
If it is determined in step S2 that the duration of vibration greater than the first determination value is longer than the first set time (in the case of yes), the process proceeds to step S3, and the
この実施例2によれば、前記ファン100が大きなダメージなどを受けて、短時間のうちに大きな破損に至るのを防止できる。従って、前記支持板102や、前記振動検知手段101と前記支持板102との結合部等に、大きな力が長い時間作用することで、前記支持板102や前記結合部等が破損することを防止することができ、前記送風装置10が脱落して、空気調和機1としての機能を果たせなくなるような事態になることを未然に回避することができる。
According to the second embodiment, it is possible to prevent the
なお、本実施例においても、前記第2の判定値や前記第2の設定時間は、前記第1の判定値や前記第1の設定時間と同様に、前記電気品箱302などに設けられた制御装置(マイコン)の記憶装置などに予め記憶するように構成されている。
Also in the present embodiment, the second determination value and the second set time are provided in the
本発明の空気調和機の実施例3を図8により説明する。図8は、本発明の実施例3を説明するフローチャートであり、上記図6や図7と同一符号を付した部分は相当するステップを示している。なお、上記図1〜図5に示す構成などはこの実施例3でも同じである。 A third embodiment of the air conditioner of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a flowchart for explaining the third embodiment of the present invention, and the portions denoted by the same reference numerals as those in FIGS. 6 and 7 show the corresponding steps. The configurations shown in FIGS. 1 to 5 are the same in the third embodiment.
この実施例3は、上記図7に示した実施例2における判定Iや判定IIを実施する前に、前記ファン100の回転周波数成分を含む低い周波数成分を抽出するフィルタ処理を実施し、これにより精度の良い判別を行うことができるようにしたものである。
In the third embodiment, before the determination I and the determination II in the second embodiment shown in FIG. 7 are performed, a filter process for extracting a low frequency component including the rotational frequency component of the
前述した実施例のものでは、前記振動センサ103として加速度センサを使用していることから、高い周波数の振動が大きな出力として検出され易いという特徴がある。即ち、加速度センサを用いる場合、加速度センサは振動のエネルギを検出するセンサであるため、高周波数の振動ほど出力値が大きくなり易い。
In the above-described embodiment, since an acceleration sensor is used as the
このため、検出すべき振動は、前記ファン100のアンバランスによる振動であるのにもかかわらず、このファン100の振動の周波数よりも高い周波数の振動が、前記振動センサ103からの大きな出力値として検出されてしまうことがある。従って、前記ファン100には異常が発生していない場合でも、異常が発生したと誤判定してしまう場合がある。
For this reason, although the vibration to be detected is vibration due to unbalance of the
前記の高い周波数の振動としては、例えば、空気調和機本体の微小な高周波振動(圧縮機の軸受振動等)、局所的な空気抵抗による前記ファン100の圧力変動による高周波振動(ファン100の羽根枚数の整数倍の周波数成分(流体振動))等が挙げられる。また、電気的なノイズや,電磁気的要因による振動(電磁振動等)も周波数が高い。これらの振動やノイズは、周波数が高いので大きな振動として検出され易い。
Examples of the high-frequency vibration include minute high-frequency vibration (such as compressor bearing vibration) of the air conditioner body, and high-frequency vibration due to pressure fluctuation of the
従って、これらの高周波振動や電気的なノイズが前記振動センサ103により大きな出力値として検出され、誤判定を引き起こす可能性がある。
そこで、前記ファン100の回転数と同期する成分の周波数を抽出して判定値と比較すれば、ファンの割れなどによる送風装置の異常をより確実に検出することができ、誤判定を防止することができる。
Therefore, these high-frequency vibrations and electrical noise are detected as large output values by the
Therefore, if the frequency of the component synchronized with the rotational speed of the
本実施例3では、図8に示すように、判定I(ステップS4)や判定II(ステップS1)を実施する前に、フィルタ処理を実施して、前記ファン100の回転周波数成分を含む低い周波数成分を抽出するようにしたものである。以下、この図8により詳細に説明する。
In the third embodiment, as shown in FIG. 8, the filter process is performed before the determination I (step S4) and the determination II (step S1) are performed, and the low frequency including the rotation frequency component of the
運転が開始されると、本実施例では、まずステップS7に示すフィルタ処理を実施する。このフィルタ処理は、前記ファン100の回転周波数成分を含む低い周波数成分を抽出する(送風装置の回転周期と同期する周波数成分を主として抽出する)ものである。そのフィルタ処理は、前記振動センサ103からの出力を周波数分析して、ファン100の回転周波数成分を抽出することで可能である。この処理方法の場合、処理能力の比較的高いマイコンを使用する必要がある。
When the operation is started, the filter process shown in step S7 is first performed in the present embodiment. This filtering process is to extract low frequency components including the rotational frequency component of the fan 100 (mainly extracting frequency components synchronized with the rotation period of the blower). The filtering process can be performed by analyzing the frequency of the output from the
一方、前記フィルタ処理は、例えば抵抗器とコンデンサを組合わせたアナログフィルタと、処理能力の低い安価なマイコンを用いても実現可能である。即ち、前記振動センサ103からの出力を、所定時間の平均化処理によって平滑化を行い、高い周波数成分を除去する。このようにしても、前記ファン100の回転周波数成分を含む低い周波数成分による送風装置の異常判別が十分可能なフィルタ処理を安価に実現できる。
On the other hand, the filter processing can be realized by using, for example, an analog filter in which a resistor and a capacitor are combined and an inexpensive microcomputer having a low processing capability. That is, the output from the
ステップS7で、上記のようなフィルタ処理を行った後、ステップS4に移り、前記フィルタ処理により抽出された周波数成分の振動出力を用いて判定Iを実施する。このステップS4以降の処理フローは、上記実施例2で説明したものと同一であり、図8に示す通り、判定I、判定IIを行い、これらの判定により異常判定が為された場合には、上記実施例1や実施例2と同様に、空気調和機の制御手段により、前記送風装置10を停止させたり、或いは空気調和機1全体を停止させ、好ましくはモニタなどに異常表示をする。
In step S7, after performing the filtering process as described above, the process proceeds to step S4, and the determination I is performed using the vibration output of the frequency component extracted by the filtering process. The processing flow after step S4 is the same as that described in the second embodiment, and as shown in FIG. 8, when the determination I and determination II are performed and abnormality determination is made by these determinations, As in the first embodiment and the second embodiment, the
なお、図8に示すステップS5、ステップS1、ステップS2でnoと判定された場合には、本実施例では、制御時間経過後、再びステップS7のフィルタ処理を実施後、前記ステップS4以降の処理を行うように構成されている。 In addition, when it determines with no by step S5, step S1, and step S2 which are shown in FIG. 8, after a control time progresses, after performing control processing of step S7 again in a present Example, the process after said step S4 Is configured to do.
本実施例3によれば、フィルタ処理を行い、ファン100の回転周波数成分を含む低い周波数成分を抽出して異常判定を行うようにしているので、送風装置の異常をより高精度で判定することができ、誤判定を回避することができる。
According to the third embodiment, the filter process is performed, and the low frequency component including the rotation frequency component of the
また、振動センサ103からの出力を、所定時間の平均化処理によって平滑化を行い、高い周波数成分を除去するようにすれば、前記ファン100の回転周波数成分を含む低い周波数成分の抽出が可能なフィルタ処理を、処理能力の低い安価なマイコンを用いて実現することが可能であり、空気調和機を安価に製作することができる。
Further, if the output from the
以上述べたように、上述した本発明の各実施例によれば、送風装置の異常についての誤判定を回避しつつ、前記送風装置の異常を検出可能な空気調和機を得ることができる。また、前記送風装置の異常を安価な装置で実現することができ、安価に製作可能な空気調和機を得ることができる。 As described above, according to each embodiment of the present invention described above, it is possible to obtain an air conditioner capable of detecting an abnormality of the blower while avoiding an erroneous determination of the abnormality of the blower. Moreover, the abnormality of the said air blower can be implement | achieved with an inexpensive apparatus, and the air conditioner which can be manufactured cheaply can be obtained.
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施例では空気調和機として上吹出しタイプの室外機に本発明を適用した例について述べたが、横吹出しタイプの室外機等にも同様に適用できるものである。 In addition, this invention is not limited to an above-described Example, Various modifications are included. For example, in the above-described embodiment, an example in which the present invention is applied to an upper blow type outdoor unit as an air conditioner has been described. However, the present invention can be similarly applied to a horizontal blow type outdoor unit.
また、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。更に、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。 The above-described embodiments have been described in detail for easy understanding of the present invention, and are not necessarily limited to those having all the configurations described. Furthermore, a part of the configuration of one embodiment can be replaced with the configuration of another embodiment, and the configuration of another embodiment can be added to the configuration of one embodiment. Further, it is possible to add, delete, and replace other configurations for a part of the configuration of each embodiment.
また、各機能を実現するプログラム、各判定値、各設定時間等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。 Information such as a program for realizing each function, each determination value, and each set time is stored in a recording device such as a memory, a hard disk, an SSD (Solid State Drive), or a recording medium such as an IC card, an SD card, or a DVD. Can be put in.
1:空気調和機、2:筐体、
10:送風装置、
100:ファン(プロペラファン)、
101:モータ(ファンモータ)、
102:支持板、
103:振動センサ(振動検知手段)、
200:吹出口、
201:上面カバー、202:側面カバー、
203:底板、204:脚部、
205:正面カバー、206:サービスカバー、
207:正面ステー、208:背面フレーム、
300:圧縮機、301:熱交換器、302:電気品箱、
303:アキュームレータ、304:レシーバ。
1: Air conditioner, 2: Housing
10: Blower,
100: Fan (propeller fan),
101: Motor (fan motor),
102: support plate,
103: Vibration sensor (vibration detection means),
200: Air outlet,
201: top cover, 202: side cover,
203: Bottom plate, 204: Leg part,
205: Front cover, 206: Service cover,
207: Front stay, 208: Back frame,
300: compressor, 301: heat exchanger, 302: electrical box,
303: accumulator, 304: receiver.
Claims (7)
前記制御装置は、前記振動検知手段からの出力が、予め設定されている第1の判定値より大きく、この第1の判定値より大きい出力状態が、予め設定されている第1の設定時間よりも長い時間継続する場合に、前記送風装置に異常があると判定すると共に、
予め設定されている前記第1の判定値より大きい値の第2の判定値と、予め設定されている前記第1の設定時間よりも短い第2の設定時間を設定し、
前記振動検知手段からの出力が、前記第2の判定値よりも大きく、この第2の判定値より大きい出力状態が前記第2の設定時間よりも長いかどうかを比較して前記送風装置の異常判定を行う判定Iを実施し、
前記振動検知手段からの出力が、前記第2の判定値よりも小さい場合には、前記出力が前記第1の判定値よりも大きい出力状態が前記第1の設定時間よりも長いかどうかを比較して前記送風装置の異常判定を行う判定IIを実施する
ことを特徴とする空気調和機。 A housing, a blower provided in the housing, a vibration detection unit that detects vibration of the blower, and a control device that controls the blower based on an output from the vibration detection unit; In the air conditioner having the fan, a motor that drives the fan, and a support plate that supports the motor.
In the control device, the output from the vibration detection means is larger than a first determination value set in advance, and an output state larger than the first determination value is from a first set time set in advance. If it continues for a long time, it is determined that there is an abnormality in the blower ,
A second determination value larger than the first determination value set in advance and a second set time shorter than the first set time set in advance,
It is determined whether the output from the vibration detection means is greater than the second determination value, and whether the output state greater than the second determination value is longer than the second set time. Perform decision I to make a decision,
When the output from the vibration detection means is smaller than the second determination value, it is compared whether or not the output state in which the output is larger than the first determination value is longer than the first set time. Then , the air conditioner is characterized by carrying out the determination II for determining the abnormality of the blower .
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