JP5881543B2 - 無線通信端末、送信電力制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末において、各送信部が、無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができる無線通信端末を提供することを目的とする。
≪実施の形態1≫
<構成>
まず、本発明の一態様にかかる無線通信端末100の構成について説明する。
図1は、無線通信端末100の構成の一例を示す図である。
送信部110は、LTE通信用送信部111、wifi通信用送信部112、CDMA通信用送信部113、WiMAX通信用送信部114、およびbluetooth通信用送信部115を含んで構成される。各送信部は、アンテナを介して、それぞれの無線通信方式で外部(例えば、基地局)に信号を送信する。
電源部195は、LTE通信用送信部111、wifi通信用送信部112、CDMA通信用送信部113、WiMAX通信用送信部114、およびbluetooth通信用送信部115の各送信部に接続された複数のパワーアンプを含み、各送信部に、後述する送信電力決定部156で決定された送信電力値の電力を供給する機能を有する。
信号処理部140は、変復調部130で復調されたベースバンドの受信信号をデジタル受信信号に変換し、当該デジタル受信信号をデジタル音声信号に変換し、当該デジタル音声信号を受話音声信号に復号する機能を有する。復号された受話音声信号は、スピーカー170から発音される。また、信号処理部140は、マイク160から取得した送話音声信号をデジタル音声信号に符号化し、当該デジタル音声信号を無線通信方式に応じたデジタル送信信号に変換し、当該デジタル送信信号をベースバンドの送信信号に変換する機能を有する。
制御部150は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、および不揮発性メモリ等から構成されるIC(Integrated Circuit)チップである。MCC取得部151、テーブル選択部152、統計情報生成部154、および送信電力決定部156が行なう処理は、プログラムコードとして前記不揮発性メモリに保持され、前記CPUおよびDSPによって実行される。また、重みテーブル記憶部153および統計情報記憶部155は、前記不揮発性メモリの一部分である。
図5(a)を参照するに、紐付け情報には、MCCの値と、重みテーブルの番号との対応関係が示されている。重みテーブルは国ごとに複数のテーブルがあり、紐付け情報を参照することにより、MCCの値に対応するテーブルを特定することができる。
また、無線通信端末から放射される電界強度に関する規制値は、例えば、比吸収率(SAR:Specific Absorption Rate)で表される。SARは、人体頭部に吸収される単位質量あたりの電波の平均エネルギー量をいい、単位はW/kgで表される。
図6は、統計情報記憶部155が記憶する情報の内容を示す図である。図6(a)は紐付け情報の内容を示し、図6(b)は統計情報の内容を示す。
図6(a)に示す例では、004のMCCの値に対応する統計情報の番号は「1」であり、392のMCCの値に対応する統計情報の番号は「2」であり、840のMCCの値に対応する統計情報の番号は「3」であることが示されている。
送信電力決定部156は、LTE通信用送信部111、wifi通信用送信部112、CDMA通信用送信部113、WiMAX通信用送信部114、およびbluetooth通信用送信部115の各送信部の送信電力の値を決定する機能を有する。具体的には、送信電力決定部156は、各瞬時において信号を同時に送信する全ての送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、総送信電力の上限値を特定した送信部に割り当てる。信号を送信しない送信部を除いて送信電力の上限値を割り当てるので、総送信電力を信号の送信に用いる送信部のみに割り当てることができる。
本図に示されるように、送信電力決定部156は、テーブル1に記憶されている重み係数を用いて、総送信電力の上限値Sを各送信部に割り当てる。例えば、送信部Aの重み係数は0.2であるので、送信部Aの送信電力の上限値はS×0.2となる。また、送信部Bの重み係数は、0.5であるので、送信部Bの送信電力の上限値はS×0.5となる。
入力部180は、テンキー、オフフックキー、オンフックキー等を含み、ダイヤル操作、通話開始操作、通話終了操作等に用いられる。
以上が無線通信端末100の構成についての説明である。続いて、上記構成を備える無線通信端末100の動作について説明する。
図8は、無線通信端末100の動作の流れを示すフローチャートである。
本図に示されるように、送信電力決定部156は、電源投入後まず、最も規制値の条件が厳しいテーブル(テーブルA)を、重みテーブル記憶部153から読み出す(ステップS801)。最も規制値の条件が厳しいテーブルAは、重みテーブル記憶部153に記憶されている各重みテーブルの規制値を比較することで特定できる。
電源投入後、MCC取得前の通信の開始時において、規制値が最も厳しい重みテーブルを用いて送信電力の上限値を決定することにより、規制値を遵守した信号の送信が可能となる。
SIBを受信した場合(ステップS803、YES)、MCC取得部151は、System Information Block Type1からMCCを取得する(ステップS804)。
重みテーブルの選択後、送信電力決定部156は、MCCに示される国に対応する統計情報が、統計情報記憶部155に記憶されているか否かの判定を行なう(ステップS806)。
具体的には、送信電力決定部156は、無線通信端末における総送信電力と電界強度に関する規制値との予め定められた相関関係に従い、選択した重みテーブルに示される規制値から総送信電力の上限値を算出する。そして、送信電力決定部156は、選択した重みテーブルに記憶されている重み係数を用いて、総送信電力の上限値を各送信部に割り当てる。
そして、送信電力決定部156は、読み出した統計情報に示される各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて重み係数を修正する(ステップS809)。具体的には、各送信部の通信時間を、全送信部の通信時間の合計時間で割った値が修正後の重み係数となる。
ステップS807またはステップS810の処理後、電源部195は、決定した送信電力の上限値の範囲内で各送信部に送信電力を供給するようにパワーアンプを制御して、信号の送信を行なう(ステップS811)。
続いて、統計情報の生成処理について説明する。
そして、統計情報生成部154は、複数回計測した通信時間の平均を算出する(ステップS902)。
実施の形態2にかかる無線通信端末は、総送信電力の割り当て方法が実施の形態1にかかる無線通信端末とは異なる。実施の形態2にかかる無線通信端末では、無線通信端末の総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を、重み係数を用いて各送信部に割り当てる。
図11は、余力電力の割り当て処理を示す図である。本図では、図5に示すテーブル1を用いて余力電力を割り当てる例を示している。
送信電力決定部1003は、テーブル1に記憶されている重み係数を用いて、電界強度に関する規制値から総送信電力の上限値Sから、送信部Aの送信電力の下限A1、送信部Bの送信電力の下限A2、送信部Cの送信電力の下限A3、および送信部Dの送信電力の下限A4を除いた余力電力Zを各送信部に割り当てる。例えば、送信部Aの重み係数は0.2であるので、送信電力の上限値はZ×0.2+A1となる。また、送信部Bの重み係数は、0.5であるので、送信電力の上限値は、Z×0.5+A2となる。
本図に示されるように、ステップS805の処理の後、余力電力特定部1002は、通信維持に必要な下限の送信電力の値を取得する(ステップS1201)。
そして、ステップS806の処理の後、統計情報が記憶されていない場合(ステップS806、NO)、送信電力決定部1003は、重みテーブルに示される重み係数を用いて、余力電力を配分して、各送信部の送信電力の上限値を決定する(ステップS1203)。
以上のように、本実施の形態にかかる無線通信端末によれば、各送信部が通信維持に必要な送信電力を確保した上で、送信電力を各送信部に割り当てるので、送信電力の上限値が通信維持に必要な送信電力以下に設定されることを防ぐことができる。
なお、上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないことはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(a)上記の実施の形態で説明した手法の手順を記述したプログラムをメモリに記憶しておき、CPUなどがメモリからプログラムを読み出して、読み出したプログラムを実行することによって、上記の手法が実現されるようにしてもよい。
また、前記プログラムを、電気通信回線、無線または有線通信回線、若しくはインターネットに代表されるネットワーク等を経由して伝送するようにしてもよい。
(b)上記の実施の形態では、基地局から送信されるシステム情報から国識別情報を取得し、取得した国識別情報を参照することで無線通信端末が使用されている国を特定したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、GPS(Global Positioning System)機能を用いて、無線通信端末が使用されている国を特定するとしてもよい。
また、無線通信端末は、電気通信回線、無線または有線通信回線、若しくはインターネットに代表されるネットワーク等を経由して、その国に対応する重みテーブルを取得し、取得した重みテーブルを国と紐付けて記憶するとしてもよい。
(h)上述の実施の形態および各変形例を、部分的に組み合せてもよい。
<補足>
以下、さらに本発明の一実施形態としての無線通信端末の構成及びその変形例と効果について説明する。
(d)上記の無線通信端末において、前記送信電力決定部は、信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分するとしてもよい。この構成によると、信号を送信しない送信部を除いて送信電力の上限値を割り当てるので、総送信電力を無駄なく割り当てることができる。
(g)上記の無線通信端末において、前記地域は国であるとしてもよい。この構成によると、各送信部が、無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができる。
110 送信部
120 受信部
130 変復調部
140 信号処理部
150、1001 制御部
151 MCC主塔部
152 テーブル選択部
153 重みテーブル記憶部
154 統計情報生成部
155 統計情報記憶部
156、1003 送信電力決定部
160 マイク
170 スピーカー
180 入力部
190 表示部
195 電源部
1002 余力電力特定部
Claims (11)
- 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と、
所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて前記重み係数を修正する重み係数修正部と、
前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定部とを備え、
前記送信電力決定部は、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値を、前記重み係数を用いて送信部に配分することにより、送信部の送信電力の上限値を決定する
無線通信端末。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と、
前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定部とを備え、
前記送信電力決定部は、各瞬時において信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分する
無線通信端末。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と、
前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を特定する余力電力特定部とを備え、
前記総送信電力の余力電力を、前記重み係数を用いて各送信部に配分することにより、各送信部の送信電力の上限値を決定する送信電力決定部を更に備える
無線通信端末。 - 前記受信部は、さらに、
基地局から、当該基地局が存在する地域における前記送信電力の割当量に関する情報を受信する
請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の無線通信端末。 - 前記地域は国である
請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の無線通信端末。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末の送信電力制御方法であって、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて前記重み係数を修正する重み係数修正ステップと、
前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
前記送信電力決定ステップは、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値を、前記重み係数を用いて送信部に配分することにより、送信部の送信電力の上限値を決定する
送信電力制御方法。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末に、送信電力制御処理を実行させるプログラムであって、
前記送信電力制御処理は、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて前記重み係数を修正する重み係数修正ステップと、
前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
前記送信電力決定ステップは、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値を、前記重み係数を用いて送信部に配分することにより、送信部の送信電力の上限値を決定する
プログラム。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末の送信電力制御方法であって、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
前記送信電力決定ステップは、各瞬時において信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分する
送信電力制御方法。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末に、送信電力制御処理を実行させるプログラムであって、
前記送信電力制御処理は、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
前記送信電力決定ステップは、各瞬時において信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分する
プログラム。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末の送信電力制御方法であって、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を特定する余力電力特定ステップとを含み、
前記総送信電力の余力電力を、前記重み係数を用いて各送信部に配分することにより、各送信部の送信電力の上限値を決定する前記送信電力決定ステップを更に含む、
送信電力制御方法。 - 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末に、送信電力制御処理を実行させるプログラムであって、
前記送信電力制御処理は、
基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を特定する余力電力特定ステップとを含み、
前記総送信電力の余力電力を、前記重み係数を用いて各送信部に配分することにより、各送信部の送信電力の上限値を決定する送信電力決定ステップを更に含む、
プログラム。
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