JP5881543B2 - 無線通信端末、送信電力制御方法、およびプログラム - Google Patents

無線通信端末、送信電力制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信端末に関し、特に複数の送信部を備える無線通信端末において各送信部の送信電力を決定する技術に関する。
近年、複数の送信部を備え、各送信部がCDMA(Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)、Bluetooth(登録商標)、WiFiといった互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信することにより、音声通信やデータ通信を行なう無線通信端末が登場している。
ここで、無線通信端末では、電波が人体へ与える影響を考慮して、送信電力の上限値が設定されている(例えば、特許文献1参照)。複数の送信部を備える無線通信端末では、予め各送信部の送信電力の上限値が設定されており、この設定値に基づき、各送信部の送信電力が決められている。
特開2009−232437号公報
しかしながら、上記の従来技術では、予め無線通信端末に設定された設定値に基づき送信電力を各送信部に割り当てているが、無線通信方式が異なる地域(例えば異なる国や州など)に移動した際の対応は考慮されていない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末において、各送信部が、無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができる無線通信端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる無線通信端末は、互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、地域ごとに、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と、前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定部とを備えることを特徴とする。
上記の構成を備えることにより、本発明にかかる無線通信端末は、互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末において、各送信部は、無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができる。
無線通信端末100の構成の一例を示す図である。 MCC(Mobile Country Code)の取得を示す図である。 SIB(System Information Block)の内容を示す図である。 MCCの内容を説明するための図である。 送信電力の割当量に関する情報の内容を示す図である。 統計情報記憶部155が記憶する情報の内容を示す図である。 送信電力の割り当てを示す図である。 送信電力の上限値の決定処理の流れを示すフローチャートである。 統計情報の生成処理の流れを示すフローチャートである。 無線通信端末1000の構成の一例を示す図である。 余力電力の割り当てを示す図である。 実施の形態2にかかる送信電力の上限値の決定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
≪実施の形態1≫
<構成>
まず、本発明の一態様にかかる無線通信端末100の構成について説明する。
図1は、無線通信端末100の構成の一例を示す図である。
本図に示されるように、無線通信端末100は、送信部110、受信部120、変復調部130、信号処理部140、制御部150、マイク160、スピーカー170、入力部180、表示部190、および電源部195を含んで構成される。以下、各構成部について説明する。
送信部110は、LTE通信用送信部111、wifi通信用送信部112、CDMA通信用送信部113、WiMAX通信用送信部114、およびbluetooth通信用送信部115を含んで構成される。各送信部は、アンテナを介して、それぞれの無線通信方式で外部(例えば、基地局)に信号を送信する。
受信部120は、アンテナを介して、外部(例えば、基地局)から信号を受信する。
電源部195は、LTE通信用送信部111、wifi通信用送信部112、CDMA通信用送信部113、WiMAX通信用送信部114、およびbluetooth通信用送信部115の各送信部に接続された複数のパワーアンプを含み、各送信部に、後述する送信電力決定部156で決定された送信電力値の電力を供給する機能を有する。
変復調部130は、受信部120で受信した受信信号を復調する機能を有する。また、変復調部130は、送信部120で送信する信号を変調する機能を有する。
信号処理部140は、変復調部130で復調されたベースバンドの受信信号をデジタル受信信号に変換し、当該デジタル受信信号をデジタル音声信号に変換し、当該デジタル音声信号を受話音声信号に復号する機能を有する。復号された受話音声信号は、スピーカー170から発音される。また、信号処理部140は、マイク160から取得した送話音声信号をデジタル音声信号に符号化し、当該デジタル音声信号を無線通信方式に応じたデジタル送信信号に変換し、当該デジタル送信信号をベースバンドの送信信号に変換する機能を有する。
制御部150は、MCC取得部151、テーブル選択部152、重みテーブル記憶部153、統計情報生成部154、統計情報記憶部155、および送信電力決定部156を含んで構成され、各送信部の送信電力の値を決定する機能を有する。
制御部150は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、および不揮発性メモリ等から構成されるIC(Integrated Circuit)チップである。MCC取得部151、テーブル選択部152、統計情報生成部154、および送信電力決定部156が行なう処理は、プログラムコードとして前記不揮発性メモリに保持され、前記CPUおよびDSPによって実行される。また、重みテーブル記憶部153および統計情報記憶部155は、前記不揮発性メモリの一部分である。
MCC取得部151は、受信部120で受信した信号から国識別コード(MCC:Mobile Country Code)を取得する機能を有する。MCCは基地局から送信されるシステム情報に含まれる値であり、この値を参照することにより無線通信端末が使用されている国や地域を特定することができる。以下では、LTE無線通信方式におけるMCCの取得について説明する。
図2は、MCCの取得を示す図である。基地局201は、配下のセルにシステム情報を送信する。このシステム情報は、マスター情報ブロック(MIB:Master Information Block)とシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)の2種類がある。MIBは、SIBの送信タイミングを示す情報を含み、ブロードキャストチャンネル(BCH:Broadcast Channel)にて送信される。また、SIBは、セル選択情報や無線リソース設定情報などのシステム情報を含み、ダウンリンク共有チャンネル(DL−SCH:Downlink Shared Channel)にて送信される。
無線通信端末202は、MIBを参照することで、SIBの送信タイミングを特定する。また、SIBの送信時には、SI−RNTI(System Information RNTI)と呼ばれるIDが利用され、無線通信端末202は、物理層ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)からSI−RNTIが使われているデータをデコードすることでSIBを取得することができる。
図3は、SIBの内容を示す図である。SIBには、System Information Block Type1〜System Information Block Type13がマッピングされている。System Information Block Type1には、セルアクセス情報、セル選択情報、およびスケジュール情報が格納されている。MCCは、このSystem Information Block Type1に格納されており、MCC取得部151は、System Information Block Type1からMCCを取得する。
図4は、MCCの内容を説明するための図である。本図に示されるように、MCCには国や地域ごとに一意な値が割り当てられている。例えば、MCCの値が440である場合、無線通信端末が日本で使用されていることを示し、MCCの値が460である場合、無線通信端末が中国で使用されていることを示す。その他にも、図4には示されていないが、例えば、MCCには、州や地方などの地域を含めることもできる。
重みテーブル記憶部153は、国ごとに、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶する機能を有する。この各送信部の割当量に関する情報は、重みテーブルと、MCCと重みテーブルとの対応関係を示す紐付け情報とを含む。また、テーブル選択部152は、紐付け情報を参照して、MCC取得部151が取得したMCCに対応する重みテーブルを選択する機能を有する。
図5は、送信電力の割当量に関する情報の内容を示す図である。図5(a)は紐付け情報の内容を示し、図5(b)は重みテーブルの内容を示す。
図5(a)を参照するに、紐付け情報には、MCCの値と、重みテーブルの番号との対応関係が示されている。重みテーブルは国ごとに複数のテーブルがあり、紐付け情報を参照することにより、MCCの値に対応するテーブルを特定することができる。
図5(a)に示す例では、004のMCCの値に対応する重みテーブルの番号は「1」であり、392のMCCの値に対応する重みテーブルの番号は「2」であり、840のMCCの値に対応する重みテーブルの番号は「3」であることが示されている。MCC取得部151が取得したMCCの値が004である場合、テーブル選択部152は紐付け情報を参照し、004のMCCの値に対応するテーブル1を読み出す。
図5(b)を参照するに、各重みテーブルは、各送信部に対する重み係数と無線通信端末から放射される電界強度に関する規制値とを含む。重み係数は、各送信部に割り当てる送信電力の比率を示す値であり、この比率で送信電力が配分される。なお、重み係数は、各国における各無線通信方式の統計的な使用比率等に基づき定められている。
また、無線通信端末から放射される電界強度に関する規制値は、例えば、比吸収率(SAR:Specific Absorption Rate)で表される。SARは、人体頭部に吸収される単位質量あたりの電波の平均エネルギー量をいい、単位はW/kgで表される。
ここで、国ごとに各無線通信方式の普及度は異なる。すなわち、頻繁に使用される無線通信方式は国ごとに異なる。無線通信端末100では、国ごとに、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶するので、この割当量の情報を参照して各送信部の送信電力を決定することにより、各送信部がその国の無線通信方式に応じた送信電力で信号を送信することができる。例えば、LTE無線通信方式の普及度が高く、LTE無線通信方式の使用頻度が高い国においては、LTE通信用送信部111により大きな送信電力を供給する。これにより、LTE無線通信方式を用いたより高速な通信が実現される。
また、無線通信端末における総送信電力の上限値を定める、無線通信端末から放射される電界強度に関する規制値も国ごとに異なる。無線通信端末は、国が定めたこの規制値の条件を満たす必要がある。無線通信端末100では、国ごとに無線通信端末から放射される電界強度に関する規制値の値を記憶する。予め計測実験等を行なうことにより、無線通信端末における総送信電力と電界強度に関する規制値との相関関係が分かるので、当該規制値に基づき総送信電力を決定し、各送信部に当該総送信電力を配分することにより、その国が定めた規制値の条件を満たすことができる。
統計情報生成部154は、所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、統計情報を生成する機能を有する。また、統計情報記憶部155は、統計情報生成部155で生成した統計情報を、MCCと紐付けて記憶する機能を有する。
図6は、統計情報記憶部155が記憶する情報の内容を示す図である。図6(a)は紐付け情報の内容を示し、図6(b)は統計情報の内容を示す。
図6(a)を参照するに、紐付け情報には、MCCの値と、統計情報の番号との対応関係が示されている。統計情報は国ごとに生成され、紐付け情報を参照することにより、MCCの値に対応する統計情報を特定することができる。
図6(a)に示す例では、004のMCCの値に対応する統計情報の番号は「1」であり、392のMCCの値に対応する統計情報の番号は「2」であり、840のMCCの値に対応する統計情報の番号は「3」であることが示されている。
図6(b)を参照するに、統計情報は、所定期間内における各送信部の通信時間を含む。本図に示す例では、100秒の期間内で、各無線通信方式で通信した通信時間を複数回測定し、その複数回計測した通信時間の平均値を統計情報として記憶している。この統計情報は、後述する重み係数の修正に用いられる。
送信電力決定部156は、LTE通信用送信部111、wifi通信用送信部112、CDMA通信用送信部113、WiMAX通信用送信部114、およびbluetooth通信用送信部115の各送信部の送信電力の値を決定する機能を有する。具体的には、送信電力決定部156は、各瞬時において信号を同時に送信する全ての送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、総送信電力の上限値を特定した送信部に割り当てる。信号を送信しない送信部を除いて送信電力の上限値を割り当てるので、総送信電力を信号の送信に用いる送信部のみに割り当てることができる。
図7は、送信電力の割り当て処理を示す図である。本図では、図5に示すテーブル1を用いて送信電力を割り当てる例を示している。
本図に示されるように、送信電力決定部156は、テーブル1に記憶されている重み係数を用いて、総送信電力の上限値Sを各送信部に割り当てる。例えば、送信部Aの重み係数は0.2であるので、送信部Aの送信電力の上限値はS×0.2となる。また、送信部Bの重み係数は、0.5であるので、送信部Bの送信電力の上限値はS×0.5となる。
また送信電力決定部156は、統計情報生成部154により統計情報が生成された場合、統計情報を用いて重み係数を修正し、修正後の重み係数を用いて総送信電力の上限値Sを各送信部に割り当てる。具体的には、各送信部の通信時間を各通信時間の合計で割った値が修正後の重み係数となる。例えば、図6に示す統計情報1が存在する場合、送信部1の重み係数は、40/(40+100+30+10)となる。また、送信部2の重み係数は、100/(40+100+30+10)となる。
このように、統計情報を用いて重み係数を修正し、修正後の重み係数を用いて各送信部の送信電力の上限値を決定することにより、より正確な各無線通信方式の使用割合に基づく送信電力の割り当てが可能となる。
入力部180は、テンキー、オフフックキー、オンフックキー等を含み、ダイヤル操作、通話開始操作、通話終了操作等に用いられる。
表示部190は、カラー液晶パネル、DMD(デジタルミラーデバイス)、有機ELパネル、またはPDP(プラズマディスプレイパネル)などで実現され、現在時刻、バッテリ残量、電波強度等を表示する。
以上が無線通信端末100の構成についての説明である。続いて、上記構成を備える無線通信端末100の動作について説明する。
<動作>
図8は、無線通信端末100の動作の流れを示すフローチャートである。
本図に示されるように、送信電力決定部156は、電源投入後まず、最も規制値の条件が厳しいテーブル(テーブルA)を、重みテーブル記憶部153から読み出す(ステップS801)。最も規制値の条件が厳しいテーブルAは、重みテーブル記憶部153に記憶されている各重みテーブルの規制値を比較することで特定できる。
そして、テーブルAに示される送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力の上限値を決定し、通信を開始する(ステップS802)。
電源投入後、MCC取得前の通信の開始時において、規制値が最も厳しい重みテーブルを用いて送信電力の上限値を決定することにより、規制値を遵守した信号の送信が可能となる。
テーブルAを用いて送信電力を決定し、通信を開始した後、MCC取得部151は、基地局から送信されるSIB(System Information Block)を受信したか否かの判定を行なう(ステップS803)。
SIBを受信した場合(ステップS803、YES)、MCC取得部151は、System Information Block Type1からMCCを取得する(ステップS804)。
そして、テーブル選択部152は、取得したMCCを参照して、重みテーブル記憶部153に記憶されている重みテーブルのうち、MCCに示される国に対応する重みテーブルを選択する(ステップS805)。
重みテーブルの選択後、送信電力決定部156は、MCCに示される国に対応する統計情報が、統計情報記憶部155に記憶されているか否かの判定を行なう(ステップS806)。
統計情報が記憶されていない場合(ステップS806、NO)、送信電力決定部156は、選択した重みテーブルに示される重み係数と規制値とを用いて、各送信部の送信電力の上限値を決定する(ステップS807)。
具体的には、送信電力決定部156は、無線通信端末における総送信電力と電界強度に関する規制値との予め定められた相関関係に従い、選択した重みテーブルに示される規制値から総送信電力の上限値を算出する。そして、送信電力決定部156は、選択した重みテーブルに記憶されている重み係数を用いて、総送信電力の上限値を各送信部に割り当てる。
統計情報が記憶されている場合(ステップS807、YES)、送信電力決定部156は、統計情報記憶部155から統計情報を読み出す(ステップS808)。
そして、送信電力決定部156は、読み出した統計情報に示される各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて重み係数を修正する(ステップS809)。具体的には、各送信部の通信時間を、全送信部の通信時間の合計時間で割った値が修正後の重み係数となる。
重み係数の修正後、送信電力決定部156は、修正した重み係数と重みテーブルに示される規制値とを用いて、各送信部の送信電力の上限値を決定する(ステップS810)。具体的には、送信電力決定部156は、選択した重みテーブルから定まる総送信電力の上限値SBから、重みテーブル記憶部153が記憶しているテーブルのうち、最も規制値の条件が厳しいテーブルから定まる総送信電力の上限値SAの差分(SB−SA)を算出する。そして送信電力決定部156は、その差分と修正後の重み係数とを掛けた値と、最も規制値の条件が厳しいテーブルから定まる送信部の送信電力の上限値との和を、送信部の送信電力の上限値として算出する。すなわち、修正後の重み係数をN、最も規制値の条件が厳しいテーブルから定まる送信部の送信電力の上限値をMとした場合、送信部の送信電力の上限値は以下のように示される。
送信部の送信電力の上限値=(SB−SA)×N+M
ステップS807またはステップS810の処理後、電源部195は、決定した送信電力の上限値の範囲内で各送信部に送信電力を供給するようにパワーアンプを制御して、信号の送信を行なう(ステップS811)。
続いて、統計情報の生成処理について説明する。
図9は、統計情報の生成処理の流れを示すフローチャートである。本図に示されるように、統計情報生成部154は、100秒の期間内で、各無線通信方式で通信した通信時間を複数回、例えば5回測定する(ステップS901)。
そして、統計情報生成部154は、複数回計測した通信時間の平均を算出する(ステップS902)。
通信時間の平均値の算出後、統計情報生成部154は、算出した各無線通信方式の平均の通信時間を、無線通信端末を使用している国と紐付けて統計情報記憶部155に格納する(ステップS902)。具体的には、統計情報生成部154は、MCCの値と統計情報との番号との対応関係を示す紐付け情報を作成し、作成した紐付け情報と計測した各無線通信時間の平均の通信時間とを統計情報記憶部155に格納する。以上が統計情報の生成処理についての説明である。
以上のように、本実施の形態によれば、国ごとに、各送信部の送信電力の割当量に関する情報である重みテーブルを記憶し、基地局から送信させるシステム情報からMCCを取得し、MCCが示す国に対応する重みテーブルを用いて各送信部の送信電力を決定するので、各送信部が、無線通信端末を使用する国に適した送信電力で信号を送信することができる。
≪実施の形態2≫
実施の形態2にかかる無線通信端末は、総送信電力の割り当て方法が実施の形態1にかかる無線通信端末とは異なる。実施の形態2にかかる無線通信端末では、無線通信端末の総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を、重み係数を用いて各送信部に割り当てる。
図10は、無線通信端末1000の構成の一例を示す図である。本図に示されるように、無線通信端末1000は、送信部110、受信部120、変復調部130、信号処理部140、制御部1001、マイク160、スピーカー170、入力部180、表示部190、および電源部195を含んで構成される。また、制御部1001は、MCC取得部151、テーブル選択部152、重みテーブル記憶部153、統計情報生成部154、統計情報記憶部155、余力電力特定部1002、および送信電力決定部1003を含んで構成される。制御部1001、余力電力特定部1002、および送信電力決定部1003が、無線通信端末100と異なる構成となる。なお、図1に示す無線通信端末100の構成と同じ部分については、同符号を付し、説明を略する。
余力電力特定部1002は、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた送信電力の余力電力を特定する機能を有する。具体的には、余力電力特定部1002は、LTE通信用送信部111、wifi通信用送信部112、CDMA通信用送信部113、WiMAX通信用送信部114、およびbluetooth通信用送信部の各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力の値を取得する。各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力は無線通信方式の種別等から定まり、予め無線通信端末1000内に当該各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力の値が保持されている。余力電力特定部1002は、テーブル選択部152で選択された重みテーブルから定まる無線通信端末1000の総送信電力から、各送信部の下限の送信電力の合計値を除いた余力電力を特定する。
送信電力決定部1003は、重み係数を用いて、余力電力を各送信部に割り当てることで、各送信部の送信電力の上限値を決定する機能を有する。
図11は、余力電力の割り当て処理を示す図である。本図では、図5に示すテーブル1を用いて余力電力を割り当てる例を示している。
送信電力決定部1003は、テーブル1に記憶されている重み係数を用いて、電界強度に関する規制値から総送信電力の上限値Sから、送信部Aの送信電力の下限A1、送信部Bの送信電力の下限A2、送信部Cの送信電力の下限A3、および送信部Dの送信電力の下限A4を除いた余力電力Zを各送信部に割り当てる。例えば、送信部Aの重み係数は0.2であるので、送信電力の上限値はZ×0.2+A1となる。また、送信部Bの重み係数は、0.5であるので、送信電力の上限値は、Z×0.5+A2となる。
図12は、実施の形態2にかかる送信電力の上限値の決定処理の流れを示すフローチャートである。図8の実施の形態1にかかる送信電力の上限値の決定処理と同じ処理については、同符号を付し、説明を略する。
本図に示されるように、ステップS805の処理の後、余力電力特定部1002は、通信維持に必要な下限の送信電力の値を取得する(ステップS1201)。
次に、余力電力特定部1002は、総送信電力の上限値から各送信部の下限の送信電力を除くことで余力電力を特定する(ステップS1202)。
そして、ステップS806の処理の後、統計情報が記憶されていない場合(ステップS806、NO)、送信電力決定部1003は、重みテーブルに示される重み係数を用いて、余力電力を配分して、各送信部の送信電力の上限値を決定する(ステップS1203)。
統計情報が記憶されている場合(ステップS806、YES)、送信電力決定部1003は、修正した重み係数を用いて余力電力を配分して各送信部の送信電力の上限値を決定する(ステップS1204)。
以上のように、本実施の形態にかかる無線通信端末によれば、各送信部が通信維持に必要な送信電力を確保した上で、送信電力を各送信部に割り当てるので、送信電力の上限値が通信維持に必要な送信電力以下に設定されることを防ぐことができる。
<変形例>
なお、上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないことはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(a)上記の実施の形態で説明した手法の手順を記述したプログラムをメモリに記憶しておき、CPUなどがメモリからプログラムを読み出して、読み出したプログラムを実行することによって、上記の手法が実現されるようにしてもよい。
また、前記プログラムをコンピュュータ読取り可能な記録媒体、例えば、ハードディスク、光ディスク、半導体メモリ等に格納するようにしてもよい。
また、前記プログラムを、電気通信回線、無線または有線通信回線、若しくはインターネットに代表されるネットワーク等を経由して伝送するようにしてもよい。
(b)上記の実施の形態では、基地局から送信されるシステム情報から国識別情報を取得し、取得した国識別情報を参照することで無線通信端末が使用されている国を特定したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、GPS(Global Positioning System)機能を用いて、無線通信端末が使用されている国を特定するとしてもよい。
(c)上記の実施の形態では、送信部は、LTE通信用送信部、wifi通信用送信部、CDMA通信用送信部、WiMAX通信用送信部、およびbluetooth通信用送信部を含んで構成されるとしたが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。本発明にかかる無線通信端末は、異なる無線通信方式を用いた2以上の送信部を含んでいればよく、例えば、LTE−AdvancedやWiMAX2等の無線通信方式で信号を送信する送信部を含むとしてもよい。
(d)上記の実施の形態では、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値として、重みテーブル記憶部が電界強度に関する規制値SARを記憶している場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。例えば、重みテーブル記憶部は、無線通信端末から放射される電界強度に関する規制値として、人体に入射する電力密度(単位は、mW/cm2)を記憶するとしてもよい。また、重みテーブル記憶部は、無線通信端末の総送信電力の上限値自体を記憶するとしてもよい。
(e)上記の実施の形態において、無線通信端末は、基地局から、基地局が存在する国に対応する重みテーブルを受信し、受信した重みテーブルを国と紐付けて記憶するとしてもよい。基地局から送信される情報を受信することにより、各送信部が、無線通信端末を使用する国に適した送信電力で信号を送信することができる。
また、無線通信端末は、電気通信回線、無線または有線通信回線、若しくはインターネットに代表されるネットワーク等を経由して、その国に対応する重みテーブルを取得し、取得した重みテーブルを国と紐付けて記憶するとしてもよい。
(f)上記の実施の形態において、電源投入後、MCC取得前の通信の開始時において、規制値が最も厳しい重みテーブルを用いて通信を開始する例を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。電源投入後、MCC取得前において、無線通信端末は、予め無線通信端末内に保持されたデフォルトの送信電力値で各送信部を駆動するとしてもよい。また、十分に小さい送信電力値で各送信部を駆動するとしてもよい。
(g)上記の実施形態では、地域として国ごとに送信電力量の割り当てを変更するとしたが、国ごとの場合に限定されるものではなく、例えば、地域として州を含め、州ごとに送信電力量の割り当てを変更するとしてもよい。
(h)上述の実施の形態および各変形例を、部分的に組み合せてもよい。
<補足>
以下、さらに本発明の一実施形態としての無線通信端末の構成及びその変形例と効果について説明する。
(a)本発明の一実施の形態にかかる無線通信端末は、図1に示すように、互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、地域ごとに、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定部とを備える。この構成により、互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末において、各送信部が、無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができる。
(b)上記の無線通信端末において、前記送信電力の割当量に関する情報は、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含み、前記送信電力決定部は、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値を、前記重み係数を用いて送信部に配分することにより、送信部の送信電力の上限値を決定するとしてもよい。この構成によると、地域ごとに異なる送信電力の上限値を、無線通信端末を使用する地域に適した割合で割り当てることができる。
(c)上記の無線通信端末において、さらに、所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて前記重み係数を修正する重み係数修正部を備えるとしてもよい。この構成によると、より正確な各無線通信方式の使用割合に基づく送信電力の上限値の割り当てが可能となる。
(d)上記の無線通信端末において、前記送信電力決定部は、信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分するとしてもよい。この構成によると、信号を送信しない送信部を除いて送信電力の上限値を割り当てるので、総送信電力を無駄なく割り当てることができる。
(e)上記の無線通信端末において、前記送信電力の割当量に関する情報は、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含み、さらに、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を特定する余力電力特定部を備え、前記送信電力決定部は、前記総送信電力の余力電力を、前記重み係数を用いて各送信部に配分することにより、各送信部の送信電力の上限値を決定するとしてもよい。この構成によると、各送信部が通信維持に必要な送信電力を確保した上で、送信電力を各送信部に割り当てるので、送信電力の上限値が通信維持に必要な送信電力以下に設定されることを防ぐことができる。
(f)上記の無線通信端末において、前記受信部は、さらに、基地局から、当該基地局が存在する地域における前記送信電力の割当量に関する情報を受信するとしてもよい。この構成によると、基地局から送信される情報を受信することにより、各送信部が、無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができる。
(g)上記の無線通信端末において、前記地域は国であるとしてもよい。この構成によると、各送信部が、無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができる。
本発明の一形態にかかる無線通信端末は、複数の送信部を備える無線通信端末において、各送信部が無線通信端末を使用する地域に適した送信電力で信号を送信することができるものであり、有益である。
100、1000 無線通信端末
110 送信部
120 受信部
130 変復調部
140 信号処理部
150、1001 制御部
151 MCC主塔部
152 テーブル選択部
153 重みテーブル記憶部
154 統計情報生成部
155 統計情報記憶部
156、1003 送信電力決定部
160 マイク
170 スピーカー
180 入力部
190 表示部
195 電源部
1002 余力電力特定部

Claims (11)

  1. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と、
    所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて前記重み係数を修正する重み係数修正部と、
    前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定部とを備え
    前記送信電力決定部は、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値を、前記重み係数を用いて送信部に配分することにより、送信部の送信電力の上限値を決定する
    無線通信端末。
  2. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と、
    前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定部とを備え
    前記送信電力決定部は、各瞬時において信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分する
    無線通信端末。
  3. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末であって、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信部と、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶部と、
    前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を特定する余力電力特定部とを備え
    前記総送信電力の余力電力を、前記重み係数を用いて各送信部に配分することにより、各送信部の送信電力の上限値を決定する送信電力決定部を更に備える
    無線通信端末。
  4. 前記受信部は、さらに、
    基地局から、当該基地局が存在する地域における前記送信電力の割当量に関する情報を受信す
    求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の無線通信端末。
  5. 前記地域は国であ
    求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の無線通信端末。
  6. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末の送信電力制御方法であって、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
    所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて前記重み係数を修正する重み係数修正ステップと、
    前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
    前記送信電力決定ステップは、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値を、前記重み係数を用いて送信部に配分することにより、送信部の送信電力の上限値を決定する
    送信電力制御方法。
  7. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末に、送信電力制御処理を実行させるプログラムであって、
    前記送信電力制御処理は、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
    所定の期間内に各無線通信方式で通信した通信時間を測定し、各無線通信方式間の通信時間比を求め、当該通信時間比を用いて前記重み係数を修正する重み係数修正ステップと、
    前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
    前記送信電力決定ステップは、前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値を、前記重み係数を用いて送信部に配分することにより、送信部の送信電力の上限値を決定する
    プログラム。
  8. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末の送信電力制御方法であって、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
    前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
    前記送信電力決定ステップは、各瞬時において信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分する
    送信電力制御方法。
  9. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末に、送信電力制御処理を実行させるプログラムであって、
    前記送信電力制御処理は、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
    前記地域識別情報が示す地域に対応する前記送信電力の割当量に関する情報を用いて、各送信部の送信電力を決定する送信電力決定ステップとを含み、
    前記送信電力決定ステップは、各瞬時において信号を同時に送信する送信部を特定し、特定した送信部の重み係数を用いて、前記総送信電力の上限値を特定した送信部に配分する
    プログラム。
  10. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末の送信電力制御方法であって、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
    前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を特定する余力電力特定ステップとを含み
    前記総送信電力の余力電力を、前記重み係数を用いて各送信部に配分することにより、各送信部の送信電力の上限値を決定する前記送信電力決定ステップを更に含む、
    送信電力制御方法。
  11. 互いに異なる無線通信方式で信号を同時に送信し得る複数の送信部を備える無線通信端末に、送信電力制御処理を実行させるプログラムであって、
    前記送信電力制御処理は、
    基地局から送信される地域識別情報を受信する受信ステップと、
    地域ごとに、各送信部の送信電力に対する重み係数と、無線通信端末の総送信電力の上限値を定める値とを含む、各送信部の送信電力の割当量に関する情報を記憶している記憶ステップと、
    前記総送信電力の上限値を定める値から定まる総送信電力の上限値から、各送信部が通信維持のために必要な下限の送信電力を除いた総送信電力の余力電力を特定する余力電力特定ステップとを含み
    前記総送信電力の余力電力を、前記重み係数を用いて各送信部に配分することにより、各送信部の送信電力の上限値を決定する送信電力決定ステップを更に含む、
    プログラム。
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