以下では、例示的な方法、及び、装置について、とりわけ、ハードウェア上で実行される構成要素、ソフトウェア、及び/または、ファームウェアを含めて説明するが、これらの例は、説明に過ぎず、限定的なものとして捉えるべきではない。例えば、ハードウェア、ソフトウェア、及び、ファームウェア構成要素の任意のもの、または、その全てを、ハードウェアとしてのみ、ソフトウェアとしてのみ、或いは、ハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせてとして実体化できることも想定される。従って、以下で、例示的な方法、及び、装置について説明するが、当業者であれば、ここで提供される例が、この様な方法や装置を実現する上での唯一の方法とはならないことは容易に理解できるであろう。例えば、例示的な方法と装置を、プロセス制御装置(例えば、フィールド機器)情報の表示と関連して説明するが、例示的な方法と装置は、より広範に適用可能であり、しかも、全ての自動化システム、バッチ処理システム、製造システム、産業制御システム、安全計装システム等向けにプロセス制御装置情報を表示するためにも実装可能である。以下の特許を通して、構成要素、構成ブロック、ブロックモード要素、特徴、及び/または、機能を纏めて、実体と呼ぶ。
プロセス制御システムは、フィールド機器を管理するルーティン、制御プログラム、及び/または、アルゴリズムを動作させるためのコントローラを備えるのが一般的である。フィールド機器は、例えば、バルブ、バルブ・ポジショナー、スイッチ、及び、送信器であり、プロセス制御機能、例えば、バルブの開閉、プロセス制御パラメータの測定を実行できる。これらのフィールド機器は、1つの機能を実行することが可能であるか、または、複数の機能を実行可能な場合もある。フィールド機器の管理の他、コントローラは、フィールド機器から受信したデータに基づいて、実行時データ(例えば、プロセス制御情報)を生成する。この実行時データは、プロセス値、統計値、警告、監視情報、プロセス傾向情報、診断情報、構成情報、フィールド機器の状態情報、及び/または、フィールド機器からのメッセージを含むことができる。
プロセス制御システムの多くにおいて、実行時データはグラフィック表記として、ユーザ・インターフェース内で表示される。グラフィック表記には、チャート、計量データ、グラフ、メニュー、タブ、データ・フィールド、インジケータ、表等が含められる。多くの場合において、ユーザ・インターフェース内のグラフィック表記は、システムの設計者、プロセス運用担当者、及び/または、インターフェース技師によって設計、及び/または、構成される。グラフィック表記は、プロセス制御システムを管理、及び、運用するために、運用者、技師、及び/または、他のプロセス運用担当者が使用する実行時データの数値表記、及び/または、図表記を提供する。グラフィック表記の一部を用いて、プロセス制御システム内のフィールド機器の状態(例えば、モード)を表示する。プロセス運用担当者は、フィールド機器のモードのグラフィック表記を用いて、機器が指定通りに稼働しているかどうかを判別できる。機器が指定通りに稼働していないと担当者が判断した場合、この担当者は、ユーザ・インターフェース上に表示されるコントロールを介して、機器を調整できる。他の場合では、担当者が、機器の場所における問題を解決する必要がある場合もある。この様なことから、プロセス制御装置のモードを表示することは、プロセス制御システムの管理担当者にとって有用である。
フィールド機器のモード(例えば、装置モード)を表示するため、プロセス制御システムの多くは、フィールド機器の各構成要素のモード(例えば、構成要素モード)を表示し、更に、各構成要素に関連する構成ブロックごとのモード(例えば、構成モード)を表示することが可能である。フィールド機器の構成要素は、他の構成要素への統合、及び/または、接続が可能なフィールド機器の機能部位及び/または、構造部位に相当する。例えば、空気バルブは、駆動部、計測部、及び/または、センサー部を含むことが可能である。一部の例では、フィールド機器を構成要素に分割することが不可能な場合もある。これらの例において、プロセス制御システムは、フィールド機器に関連する構成ブロックごとに、モードを表示する。構成ブロックとは、フィールド機器、及び/または、構成要素の1つ以上の特徴、及び/または、機能についてパラメータ化された定義である。構成ブロックは、ソフトウェア、及び/または、組み込みハードウェアによって実装可能である。一般に、フィールド機器は、フィールド機器内の他の構成ブロック間で共通とされるパラメータ(例えば、ハードウェア固有の特性)を指定する少なくとも1つの資源構成ブロックを含む。更に、フィールド機器は、フィールド機器内のセンサー、及び/または、駆動器間のデータ・インターフェースとして機能する1つ以上のトランスデューサ構成ブロックを含む場合もある。トランスデューサ構成ブロックの多くは、フィールド機器内のセンサー、及び、または、駆動器用の較正、及び/または、線形化機能を指定することができる。更に、フィールド機器は、フィールド機器、及び/または、フィールド機器内の構成要素の監視、及び/または、制御機能を定義する1つ以上の機能構成ブロックを含められる。機能構成ブロックは、トランスデューサ構成ブロックを介し、フィールド機器内のセンサー、及び/または、駆動器間でデータを受信、及び/または、送信する。
構成ブロックの一部(例えば、トランスデューサ構成ブロック)は、製造業者によって規定され、更に、構成要素、及び/または、フィールド機器をどの様に稼働するかに関する運用定義を提供する場合もある。例えば、バルブ駆動器用のトランスデューサ構成ブロックは、入力データ、及び/または、フィードバックに基づいて、駆動器を移動させるためのアルゴリズムを定義する。また、一部の構成ブロック(例えば、資源構成ブロック、及び/または、機能構成ブロック)は、利用者によって定義、及び/または、指定されることがある。例えば、機能構成ブロックには、バルブ・コントローラとプロセス制御システム間の関係を定義する較正情報を含むことができる。
例えば、環境センサー(例えば、フィールド機器)は、温度センサー構成要素、及び、圧力センサー構成要素を含むことが可能である。温度センサー構成要素は、第1トランスデューサ構成ブロック、及び、第1機能構成ブロックによって定義、及び/または、構成できる。同様にして、圧力センサー構成要素を、第2トランスデューサ構成ブロック、及び、第2機能構成ブロックによって定義、及び/または、構成できる。環境センサーは、資源構成ブロックによって定義、及び/または、構成可能である。別の例では、温度センサーと圧力センサーを、トランスデューサ構成ブロック、及び、機能構成ブロックによって定義、及び/または、構成可能である。構成ブロックのモードは、ブロックモード要素の状態で決まる。
プロセス制御フィールド機器の多くでは、ブロックモード要素は、構成ブロックのモードを定義するための産業標準パラメータに相当する。モードは、構成ブロックの稼働状態を定義する。例えば、モードによって、正常稼働状態、障害状態、較正状態等を示すことができる。ブロックモード要素は、例えば、利用者が指定(例えば、要求)した構成ブロックのモードを示す目標要素、構成ブロックの現モードを示す現状要素、及び/または、標準的な稼働プロセス制御条件下で構成ブロックが稼働するモードを示す正常要素を含むことが可能である。ブロックモード要素は、遠隔出力、遠隔カスケード運用、カスケード運用、自動稼働、手動稼働、ローカル・オーバーライド運用、手動初期化、及び/または、稼働停止等を含む状態を含められる。別の例では、構成ブロックのモードは、ブロックモード要素数の増減で左右されることもある。利用者、ワークステーション上で動作するプロセス制御アプリケーション、及び/または、コントローラにより、ブロックモード要素の状態を指定可能な事例もある。
更に、一部の例では、利用者は、目標ブロックモード要素を変更させることで、構成ブロックの稼働条件を変更できる。そして、利用者は、現状ブロックモード要素を読み取ることにより、フィールド機器内の構成ブロックが、変更を受け入れたかどうかを判定できる。目標ブロックモード要素、及び、現状ブロックモード要素の状態が、同じであれば、通常、この構成ブロックは、利用者の所望条件に従って稼働していることになる。
ユーザ・インターフェースの多くにおいて、フィールド機器の装置モードは、フィールド機器内に含まれる構成ブロックについて文字表示されたブロックモード要素の状態と個別に依存している。通常、ユーザ・インターフェースは、この方式でフィールド機器のモードを表示する。これは、一部のプロセス制御通信プロトコル(例えば、Foundation Fieldbus(登録商標)通信プロトコル)では、稼働状態に関わるフィールド機器との通信を構成ブロックレベルで実行することが指定されているからである。即ち、フィールド機器の制御は、構成要素ごとの構成ブロック内のブロックモード要素の状態管理に基づいている。例えば、フィールド機器が正常な稼働状態で確実に稼働するよう、利用者は、フィールド機器における各構成要素内の構成ブロックごとの現状ブロックモード要素を確認する。それぞれが複数の構成ブロックで定義される複数の構成要素を含むフィールド機器の場合では、利用者は、構成ブロックごとの現状ブロックモード要素の状態を、1つのユーザ・インターフェース(及び/または、複数のユーザ・インターフェース)内で特定することによって、フィールド機器の稼働モードを判断する必要がある場合がある。現状ブロックモード要素の特定の他、利用者は、フィールド機器のモードを判断するためにブロックモード要素の状態をどの様にして組み合わせるべきかを判断する必要が出てくることもある。この場合、フィールド機器に関する専門知識、フィールド機器の通信プロトコルに関する知識、及び/または、フィールド機器を含むプロセス制御システムに関する知識が必要とされる場合がある。この結果、フィールド機器のモードの確認は、比較的時間の掛かる処理となる恐れがある。
別の事例では、利用者が、フィールド機器の状態、及び/または、モードを変更しようとする場合、利用者は、ユーザ・インターフェース内で目標ブロックモード要素を特定することで、変更の必要のある構成ブロック内の目標ブロックモード要素を判定する必要がある。そして、利用者は、目標ブロックモード要素を変更させる状態、及び/または、状況を判定する必要がある。更に、利用者は、目標ブロックモード要素内の指定通りに、構成ブロックが確実に変更されるよう、現状ブロックモード要素を特定する必要がでてくる場合もある。
本明細書で述べる例示的方法、及び、装置によって、利用者は、ブロックモード要素の状態を組み合わせて構成ブロックのモードを判定することにより、フィールド機器を管理することが可能となる。例示的な方法、及び、装置は、ブロックモード要素のプロセス制御状態情報に基づき、フィールド機器、構成要素、及び/または、構成ブロックのモードを判定し、これをグラフィック表記として表示することにより、フィールド機器とコントローラ間のインターフェースとして機能する。この方式により、本明細書で述べた例示的方法、及び、装置では、利用者は、フィールド機器内の構成ブロック全てに関するブロックモード要素の組み合わせに基づく1つのグラフィック表記内で、フィールド機器、構成要素、及び/または、構成ブロックのモードを閲覧することが可能となる。更に、例示的な方法、及び、装置では、フィールド機器、構成要素、及び/または、構成ブロックを利用者が指定したモードとするのに必要とされるブロックモード要素の状態を判定する。
より具体的には、本明細書で述べる例示的方法、及び、装置では、ブロックモード要素ごとに想定される状態に基づき、構成ブロックのモードを定義することで、ブロックモード要素の状態を組み合わせる。類似して定義された構成ブロックを含むプロセス制御装置が多いため、構成ブロックを用いてモードを報告する全てのフィールド機器について、例示的方法、及び、装置を利用することが可能である。フィールド機器をプロセス制御システムに実装する際、例示的方法、及び、装置は、モードを指定する登録済みの構成ブロック定義にアクセスすることで、フィールド機器のモードに関するグラフィック表記を、ユーザ・インターフェース内で表示できる。更に、例示的方法、及び、装置は、構成ブロックについて想定されるモードの組みあわせに基づいて、構成要素のモードを定義することが可能である。同様に、構成要素について想定されるモードの組みあわせに基づいて、フィールド機器のモードを定義できる。
フィールド機器、構成要素、及び/または、構成ブロックのモードを、グラフィック表記として表示することで、例示的方法、及び、装置では、ユーザ・インターフェース内で表示されるグラフィック表記量を削減できることにより、利用者にとってより読みやすく、しかも、直感的なユーザ・インターフェースとすることができる。更に、ブロックモード要素の状態を構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器のモードに簡略化することで、本明細書で述べる例示的方法、及び、装置により、複数の現状ブロックモード要素の状態を手作業で組み合わせてフィールド機器のモードを算出するプロセス運用担当者が起こしうる誤りを減らすこともできる。
また、1つのグラフィック表記内でフィールド機器のモードを表示する他、本明細書で述べる例示的方法、及び、装置では、構成ブロック情報を用いて、フィールド機器において利用可能な構成要素、機能、特徴、及び/または、構成ブロックを判定する。例えば、多くの従来型システムでは、フィールド機器の一部の構成要素は、プロセス制御システムによって使用不可能であるか、または、認可、若しくは、購入することができない。本明細書で述べる例示的方法、及び、装置では、利用不可能な構成要素を判定したら、利用不可能な構成要素に関連するグラフィック表記をアプリケーションから削除する。例えば、環境センサー(例えば、フィールド機器)の中に、温度センサー構成要素、及び、圧力センサー構成要素が含まれる場合ある。プロセス制御システムの所有者は、圧力センサー構成要素にのみしか認可できない。だが、アプリケーションは、温度を示す測定値、及び、圧力を示す測定を表示できる。本明細書で述べる例示的方法、及び、装置では、圧力センサー構成要素のみを認可して、温度計測値を削除することで、アプリケーション内で表示される未使用のグラフィック表記を除去する。未使用のグラフィック表記を削除することによって、アプリケーションの読み取りが比較的容易となり、しかも、構成要素の特徴、及び/または、機能が誤作動していることを、利用者が考え間違いを起こすことも防止される。
図1は、本明細書で述べる例示的方法、及び、装置を実行するのに使用可能な例示的インターフェース・プロセッサー102を備えた1例のプロセス制御環境100の構成図を示す。例示的なインターフェース・プロセッサー102は、プロセス制御システム104と接続する。更に、インターフェース・プロセッサー102は、ワークステーション106によって実装、及び/または、その中に含めることが可能である。別の例では、ワークステーション106と通信できるよう接続可能なサーバ、分散コンピューティング・ネットワーク、及び/または、他の任意のコンピュータ装置(単数または複数)内に、インターフェース・プロセッサー102を含められる。
図1の例示的ワークステーション106は、任意のコンピュータ装置、例えば、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ、サーバ、コントローラ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、コンピューティング・パッド、マイクロ・コンピュータ等を含めても良い。ワークステーション106は、任意の適切なコンピュータ・システム、または、処理システム(例えば、図13の処理システムP10)で実装可能である。例えば、ワークステーション106は、シングルプロセッサー型パーソナル・コンピュータ、シングル、または、マルチプロセッサー・ワークステーション等で実装できる。
例示的ワークステーション106は、ユーザ・インターフェース107を介してアプリケーションを表示する。ユーザ・インターフェース107によって、ワークステーション106の利用者は、コントローラ108によって生成されるプロセス制御情報を(アプリケーションを介して)をグラフィック的に閲覧することが可能である。更に、例示的なユーザ・インターフェース107により、ワークステーション106に命令をコントローラ108へ送信させるよう、利用者が選択、及び/または、処理可能とするグラフィック手段を供給することで、利用者はプロセス制御システム104を管理できる。また、例示的なユーザ・インターフェース107は、アプリケーションを介して、例示的なインターフェース・プロセッサー102から供給されるモード情報を表示する。
例示的なプロセス制御システム104は、任意の種類の製造装置、プロセス装置、自動化装置、安全計装装置、及び/または、他の任意の種類のプロセス制御構造、或いは、システムを含むことが可能である。一部の例では、プロセス制御システム104は、プロセス制御環境100内の種々の場所に配置された複数の装置を含められる。更に、例示的なプロセス制御環境100は、同じ装置に含められるか、または、異なる装置に配置可能な他のプロセス制御システム(図示せず)を含むことができる。
例示的なプロセス制御システム104は、ローカルエリア網(LAN)110を介してワークステーション106と通信できるよう接続可能なコントローラ108を含む。LAN110は、任意の通信媒体とプロトコルを用いて実装できる。例えば、LAN110は、有線、または、無線のイーサネット(登録商標)通信技術に基づいても良い。だが、他の適切な通信媒体やプロトコルも使用できる。更に、1つのLAN110を示しているが、ワークステーション106内で1つ以上のLAN、及び、適切な通信ハードウェアを用いて、ワークステーション106、及び、類似の各ワークステーション(図示せず)との間での冗長な通信経路を供給することも可能である。
更に、プロセス制御環境100は、他のワークステーション(図示せず)のコントローラ108への通信可能な接続、及び/または、ワークステーション106の他のプロセス制御システム内のコントローラ(図示せず)への通信可能な接続のためにルータ(図示せず)を含むことができる。また、プロセス制御環境100は、プロセス制御環境100内の資源へのアクセスを、離れた場所にあるワークステーション(例えば、プロセス制御環境100外部のワークステーション)に供給するためのファイヤウォール(図示せず)を含められる。
プロセス制御システム104は、フィールド機器112(例えば、入力、及び/または、出力装置)を含む。フィールド機器112は、入力データ受信、出力データ生成、及び/または、プロセス制御に対応した任意の種類のプロセス制御構成要素(単数または複数)を含められる。フィールド機器112は、プロセスを制御するためのバルブ、ポンプ、ファン、加熱器、冷却器、及び/または、混合器等の制御装置を含むことが可能である。更に、フィールド機器112は、測定、または、監視装置として、例えば、プロセスの一部を測定するための温度センサー、圧力センサー、濃度センサー、流体レベル計測器、流量計、及び/または、蒸気センサーも含められる。フィールド機器112は、入力114を介して、コントローラ108から命令を受信したら、所定の動作を実行して、フィールド機器112によって実装、及び/または、制御されるプロセスを変動させる。更に、命令により、構成ブロックのブロックモード要素を変更することで、フィールド機器112のモードを変化させることもできる。更に、フィールド機器112は、プロセスデータ、環境データ、及び/または、入力装置データを測定して、測定されたデータをプロセス制御情報として出力116を介し、コントローラ108へと送信する。入力114、及び、出力116を異なる経路として図示しているが、入力(114)と出力116が、同じ通信経路、及び/または、リンクを共有可能な場合もある。送信されたプロセス制御情報には、各フィールド機器から測定された出力に対応する変数の値が含まれることもある。更に、出力116は、フィールド機器112内で指定される構成ブロックのブロックモード要素の状態を含む。
更に、プロセス制御システム104は、フィールド機器112からデータを受信し、このデータを例示的なコントローラ108によって処理可能な情報に変換するための入出力(I/O)カード118(例えば、1つ以上のI/Oカード)を含む。同様に、I/Oカード118は、コントローラ108からのデータ、または、情報を対応するフィールド機器112で処理可能なデータ・フォーマットに変換できる。
図1の例示的なコントローラ108は、(プログラム)言語に依存せずに、1つ以上の制御ルーティン(例えば、プロセス制御アルゴリズム、機能、及び/または、命令)を動作して、プロセス制御システム104内のフィールド機器112を管理することが可能である。コントロール・ルーティンは、監視アプリケーション、警告管理アプリケーション、プロセス動向、及び/または、履歴アプリケーション、診断アプリケーション、バッチ処理、及び/または、運用管理アプリケーション、統計アプリケーション、ストリーミング・アプリケーション、高度制御アプリケーション、安全計装アプリケーション、イベントアプリケーション等を含むアプリケーション用に、フィールド機器112からの出力116に基づいて、実行時データを算出する。更に、アプリケーションは、状態、及び/または、モード・アプリケーションを含む。コントローラ108は、定期的に、及び/または、実行時データの処理、または、作成時に応じて、実行時データをワークステーション106、及び/または、他の任意のプロセス制御データベース、及び/または、プロセッサー(図示せず)に送信する。コントローラ108によって送信された実行時データは、プロセス制御値、データ値、警告情報、テキスト、ブロックモード要素状態情報、診断情報、障害メッセージ、パラメータ、イベント、及び/または、装置識別情報を含むことができる。
更に、制御ルーチンは、プロセス制御システム104内のワークステーション106、及び/または、他のワークステーションが利用可能な実行時データ(例えば、プロセス制御情報)を作成できる。実行時データを、プロセス制御システム104内のコントローラ108、及び/または、実行時データ・キャッシュ内に記憶可能な場合もある。別の事例では、コントローラ108により、実行時データを制御パラメータへと関連付け、書き込み、及び/または、記憶するデータベースへと、実行時データを送信可能である。
フィールド機器112用の構成ブロックの定義を記憶するため、例示的なプロセス制御環境100は、装置記述データベース120を含む。例示的な装置記述データベース120は、LAN110を介してワークステーション106へと通信可能に接続する。他の例では、装置記述データベース120は、ワークステーション106内、及び/または、プロセス制御環境100に接続する他のワークステーション(図示せず)内に含められる。更に別の事例では、プロセス制御環境100内の各ワークステーションは、ローカル・バージョンの装置記述データベース120を含むことが可能である。これらのローカル・バージョンは、装置定義ファイル内で定期的に更新可能である。この方式により、インターフェース・プロセッサー102は、LAN110を使用せずに(例えば、ワークステーションがオフラインの場合)、ローカルに記憶された装置記述データベース120へとアクセスできる。
例示的なインターフェース・プロセッサー102は、装置記述データベース120にアクセスし、構成ブロックのモードを算出するために、ブロックモード要素の状態をどの様にして組みあわせるかを判定する。フィールド機器112が構成要素を含む例では、インターフェース・プロセッサー102は、装置記述データベース120にアクセスし、フィールド機器112の構成要素のモードを算出するために、構成ブロックのモードをどの様にして組みあわせるかを判定する。更に、インターフェース・プロセッサー102は、装置記述データベース120にアクセスし、フィールド機器112内のフィールド機器のモードを算出するために、構成要素のモードをどの様にして組み合わせるかを判定する。また、インターフェース・プロセッサー102は、装置記述データベース120にアクセスし、フィールド機器のモードを算出するために、構成ブロックのモードをどの様にして組み合わせるかを判定する。更に、インターフェース・プロセッサー102は、プロセス制御システム104のモードを定義するファイルについて、装置記述データベース120にアクセスする。インターフェース・プロセッサー102は、システム・レベルのファイルを用い、プロセス制御システム104のモード、及び/または、状態を算出するため、フィールド機器112のモードをどの様にして組み合わせるかを判定する。
各種類の構成ブロックについて、例示的な装置記述データベース120は、例えば、ブロックモード要素の状態について想定される組み合わせに基づき、構成ブロックについて想定されるモードを定義する装置定義ファイル(例えば、装置記述ファイル)を含むことができる。インターフェース・プロセッサー102は、構成ブロックのモードを表示する際、構成ブロックに関連するブロックモード要素の状態を含むプロセス制御状態情報について、コントローラ108からの実行時データを解析する。そして、インターフェース・プロセッサー102は、装置記述データベース120にアクセスし、受信したブロックモード要素の状態に基づき、構成ブロックのモードを判定する。更に、インターフェース・プロセッサー102は、ユーザ・インターフェース107により表示されるアプリケーション内で、構成ブロックのモードを表示できる。
構成ブロックのモードを計算する際、インターフェース・プロセッサー102は、装置記述データベース120内の構成要素の定義に基づいて、フィールド機器112の構成要素のモードを算出できる。例えば、装置定義ファイルは、温度センサー構成要素TS01が、識別子FC05の機能構成ブロック、及び、識別子TC72のトランスデューサ構成ブロックを有することを示すことが可能である。インターフェース・プロセッサー102は、FC05機能構成ブロック、及び、TC72トランスデューサ構成ブロックについて算出されたモードを用いて、装置定義ファイル内のモードの定義に基づき、TS01構成要素のモードを判定する。そして、インターフェース・プロセッサー102は、ユーザ・インターフェース107内のTS01構成要素のモードを表示できる。
構成ブロックのモードを指定する装置定義ファイルは、フィールド機器112の製造者によって判定できる。この定義(ファイル)は、産業標準(例えば、Foundation Fieldbus(登録商標)プロトコル)、及び/または、プロセス制御環境100用に定義された標準に基づくことが可能である。一般に、装置定義ファイルは、読み取り専用フォーマットとして、装置記述データベース120内に記憶される。一部の例では、プロセス運用担当者は、フィールド機器112への変更に基づき、装置定義ファイルを編集、及び/または、更新することができる。
他の例では、装置記述データベース120は、ブロックモード要素の集約、及び/または、結合に基づいて構成ブロックのモードを計算するためのルーティン、及び/または、アルゴリズムを含むことができる。この方式により、装置記述データベース120は、ルーティン内の装置定義ファイルを用いて、任意の数、及び/または、種類のブロックモード要素に基づき、モードを判定できる。更に、インターフェース・プロセッサー102は、コントローラ108からの実行時データに基づいて、組み合わせられるブロックモード要素の状態を判定することも可能である。例えば、フィールド機器112の1つは、フィールド機器、この機器の構成要素、その構成ブロック、及び、構成ブロック内のブロックモード要素の状態を識別するメッセージとして、状態プロセス制御情報を伝送できる。インターフェース・プロセッサー102は、このメッセージ内の識別情報を用い、どの構成ブロックにどのブロックモード要素が関連付けられるかを特定して、対応する状態を集約、及び/または、結合して、構成ブロックのモードを判定することが可能である。同様の方法において、インターフェース・プロセッサー102は、構成ブロックのモードを組み合わせて構成要素のモードを判定し、更に、構成要素のモードを組み合わせてフィールド機器のモードを判定することができる。
構成ブロックのモードを算出するためのルーティンには、ブロックモード要素状態を集約、及び/または、結合するステップが含まれても良い。ブロックモード要素の多くには、産業標準定義が含まれるので、これらの標準定義に基づき、ルーティンを定義することが可能である。例えば、状態全てが、自動稼働状態、及び/または、正常稼働状態であれば、正常稼働モードを返すよう、ルーティンを定義できる。別の例では、一部の要素ブロックの状態が非稼働状態であり、且つ、正常要素ブロックの状態が、自動稼働状態、及び/または、正常稼働状態であれば、構成、及び/または、較正稼働モードを返すよう、ルーティンを定義することが可能である。
例示的なインターフェース・プロセッサー102は、コントローラ108から受信した実行時データに基づいて、全ての構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器112のモードを算出することが可能である。別の例では、インターフェース・プロセッサー102は、ユーザ・インターフェース107内に表示された構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器112についてのみモードを求められる。例えば、ユーザ・インターフェース107が、フィールド機器のモードを表示していることを、インターフェース・プロセッサー102によって判断できる。例示的なインターフェース・プロセッサー102は、構成ブロック、構成要素、フィールド機器のモードを算出するが、フィールド機器のモードのみしか表示しない場合がある。更に、フィールド機器112が変化する際、インターフェース・プロセッサー102は、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器112のモードを更新する。
構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器112のモードの表示の他、例示的なインターフェース・プロセッサー102では、ワークステーション106の利用者が、表示されているモードを選択することで、フィールド機器の稼働状態を変更することが可能である。例えば、ユーザ・インターフェース107は、FIC_101フィールド機器が稼働状態にあることを示すモードを含むグラフィック表記を表示できる。このモードは、緑で着色され、「稼働中」という文字のラベルが付いたグラフィック・アイコンとして表示可能である。このモードは、稼働中モードのTC02 トランスデューサ構成ブロック、及び、稼働中モードのFC87機能構成ブロックに基づくことが可能である。利用者は、グラフィック・アイコンを選択し、非稼働モードを選択すると、インターフェース・プロセッサー102は、グラフィック・アイコンの外観を「非稼働」というラベルの付いた赤色のアイコンに変更させる。更に、インターフェース・プロセッサー102は、FIC_101フィールド機器用の装置定義ファイルについて、装置記述データベース120にアクセスする。装置定義ファイルでは、TC02 トランスデューサ構成ブロック、及び、FC87機能構成ブロックの目標ブロックモード要素を非稼働状態とすることで、FIC_101フィールド機器を非稼働モードにできるということを示すことが可能である。この結果、インターフェース・プロセッサー102は、コントローラ108を介して、命令をFIC_101フィールド機器へと送信することで、目標ブロックモード要素の状態を非稼働に変更する。FIC_101 フィールド機器は、命令を受信したら、TC02 トランスデューサ構成ブロック、及び、FC87機能構成ブロックの目標ブロック要素の状態を非稼働へと変更する。この方式により、利用者は、グラフィック・アイコンを選択することで、サービスからTIC_101フィールド機器を削除できる。従来システムの多くでは、利用者は、変更を要するブロックモード要素を特定し、特定された各ブロック要素に個別の命令を送信する必要が生じるであろう。
ユーザ・インターフェース107がフィールド機器112、フィールド機器112の構成要素、及び/または、構成ブロックのモードを表示可能とすることで、例示的なインターフェース・プロセッサー102では、表示されたグラフィック表記の数が少なくなる。グラフィック表記の数が減ることで、ユーザ・インターフェース107の表示が簡略化され、例示的なインターフェース・プロセッサー102では、ユーザ・インターフェース107を、種々の種類のウェブ・アプリケーション、及び/または、無線端末によって動作されるアプリケーション内に表示することが可能となる。例えば、ユーザ・インターフェース107上のグラフィック表記の数が少ないと、利用者は、フィールド機器のモードを無線端末の比較的小さなスクリーン上で閲覧できる。付加的、若しくは、代替え的に、利用者は、インターネットを介して、プロセス制御環境100へと遠隔アクセスし、フィールド機器のモードを、Adobe Flash(登録商標)形式、及び/または、電子機器記述言語(EDDL)ファイルとして閲覧できる。
更に、説明例における例示的なインターフェース・プロセッサー102は、コントローラ108から受信したプロセス制御情報に基づいて、グラフィック表記の表示を管理する。グラフィック表記は、チャート、計測値、グラフ、メニュー、タブ、データ・フィールド、インジケータ、表、及び/または、他の任意のプロセス制御情報のグラフィック表示を含むことができる。プロセス制御情報は、構成ブロックのブロックモード要素の状態、フィールド機器112からのパラメータ情報、及び/または、起動済み、及び/または、利用可能なフィールド機器112における実体を示す他の任意の情報(例えば、条件付き装置パラメータ)を含められる。例えば、正常ブロックモード要素は、対応する構成ブロックが利用可能、及び/または、起動済みであるかどうかを示す状態を含むことができる。インターフェース・プロセッサー102は、利用可能、及び/または、起動済のフィールド機器における対応構成ブロックの構成要素を判定するため、正常ブロックモード要素の状態を特定できる。そして、インターフェース・プロセッサー102は、停止、及び/または、利用不可能な構成要素に関連し、ユーザ・インターフェース107を介して表示されるアプリケーション内のグラフィック表記を除去、及び/または、非表示とすることができる。構成要素のモードの他、インターフェース・プロセッサー102は、更に、機能プロセス制御情報(例えば、フィールド機器112の出力116からの装置に関する測定値)を表示する他の種類のアプリケーション、警告アプリケーション、イベント・アプリケーション等におけるグラフィック表記を除去、及び/または、非表示とすることが可能である。
更に、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、起動済み、及び/または、利用可能なフィールド機器112の実体を示す命令を、プロセス運用担当者から受信することも可能である。また、インターフェース・プロセッサー102は、コントローラ108から受信した実行時データ、及び、装置記述データベース120内の装置定義ファイルを用い、構成要素、及び/または、構成ブロックのブロックモード要素の一部について利用可能な状態情報が無いかどうかを判定できる。インターフェース・プロセッサー102は、状態情報が無いという事実を用いて、構成ブロック、及び/または、構成要素が利用できないこと、及び/または、停止したということを推測する。更に、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、起動済み、及び/または、利用可能な実体を示す装置パラメータ(例えば、条件付き装置パラメータ)を、フィールド機器112から受信できる。一部の例において、利用不可能、及び/または、停止した構成要素は、プロセス制御環境100での使用に許可されていないか、または、プロセス制御システム104では必要とされないことから、停止したということが想定される。
未使用の構成要素、及び/または、構成ブロックに関連するグラフィック表記を削除することで、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、ユーザ・インターフェース107を介して表示されるアプリケーションを利用者にとって比較的読みやすくさせる。この方法により、利用者には、起動した構成要素に対応する唯一の該当グラフィック表記が表示される。更に、未使用の構成要素、及び/または、構成ブロックに対応するグラフィック表記の削除、及び/または、非表示によって、例示的なインターフェース・プロセッサー102では、グラフィック表記が、未許可の構成要素では無く、障害のある構成要素を表示しているものと利用者が信じ込む可能性を除去する。つまり、利用者は、意図的に停止した構成要素に対処しようと時間を費やすことがある。
図2は、図1の例示的なインターフェース・プロセッサー102の機能構成図を示す。例示的なインターフェース・プロセッサー102を、装置記述データベース120を含めて示している。他の例示的実装形態では、装置記述データベース120は、外部にあり、インターフェース・プロセッサー102と通信可能に接続することが可能である。図1のコントローラ108から実行時データを受信するため、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、コントローラ・インターフェース202を含む。例示的なコントローラ・インターフェース202は、LAN110を介して、コントローラ108と通信可能に接続する。
説明例202の例示的なコントローラ・インターフェース202は、コントローラ108によって生成された実行時データを受信し、この実行時データを、その処理のために送信する。一部の例では、コントローラ・インターフェース202は、実行時データについて、コントローラ108を定期的にポーリング(情報収集)することが可能である。他の例では、コントローラ・インターフェース202は、実行時データを記憶するデータベースにアクセスする場合もある。コントローラ・インターフェース202によって受信された実行時データには、プロセス制御状態情報、条件付きパラメータ、及び/または、プロセス制御関連グラフィック表記を作成するのにインターフェース・プロセッサー102が使用可能な他の任意の情報が含まれる。
更に、例示的なコントローラ・インターフェース202は、インターフェース・プロセッサー102からのメッセージをコントローラ108に送信してから、このメッセージをフィールド機器112と互換性のあるフォーマットへ変換する。このメッセージは、ブロックモード要素の1つ以上の状態を変化させ、フィールド機器112を所定の稼働状態とするための命令、及び/または、命令を含むことができる。一部の例では、コントローラ・インターフェース202は、メッセージを受信するためにコントローラ108が利用できるようになるまで、メッセージを待ち行列処理することが可能である。
受信した実行時データの待ち行列処理、及び/または、分配するため、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、実行時データ受信器204を含む。例示的な実行時データ受信器204は、プロセス制御状態情報、及び/または、条件付きパラメータについて、受信した実行時データを検証する。プロセス制御状態情報は、実行時データ受信器204により、ブロックモード要素解析装置206へと送られる。更に、実行時データ受信器204は、実行時データ内のフィールド機器識別情報、構成要素識別情報、及び/または、構成ブロック識別情報を判定する。そして、実行時データ受信器204は、判定された識別情報を含めたメッセージをクロスブロック・プロセッサー207へと送信できる。更に、実行時データ受信器204は、他の種類の実行時データをアプリケーションに送信して、これに該当するグラフィック表記を表示する。
更に、例示的な実行時データ受信器204は、クロスブロック・プロセッサー207が利用できるようになるまで、クロスブロック・プロセッサー207用のメッセージを待ち行列処理できる。また、例示的な実行時データ受信器204は、状態情報を処理するのに、ブロックモード要素解析装置206が利用できるようになるまで、プロセス制御状態情報を待ち行列処理することが可能である。他の例では、実行時データ受信器204は、受信した全ての実行時データを適切な機能ブロックに送信する。
プロセス制御状態情報を解析、及び/または、フィルター処理するため、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、ブロックモード要素解析装置206を含む。例示的なブロックモード要素解析装置206は、フィールド機器112、フィールド機器112の構成要素、構成要素の構成ブロック、及び/または、構成ブロックのブロックモード要素の識別情報について、実行時データ受信器204が送信したプロセス制御状態情報を検証する。装置定義ファイルが存在する例では、ブロックモード要素解析装置206は、ブロックモード要素の状態を特定して、これらの状態をモード計算器208に送る。ブロックモード要素解析装置206は、ブロックモード要素の識別情報に基づいて、実行時データ内のブロックモード要素の状態を特定する。更に、例示的なブロックモード要素解析装置206は、ワークステーション106、及び/または、プロセス制御システム104の他の任意のプロセッサー内で処理、及び/または、記憶可能なブロックモード要素の新たな全ての状態を要求できる。この方式により、ブロックモード要素解析装置206は、コントローラ108によって生成、及び/または、処理されないが、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器のモードを算出するのに必要とされる状態情報を蓄積する。
図2のブロックモード要素解析装置206は、装置定義ファイルが利用不可能な場合の例、及び/または、インターフェース・プロセッサー102がルーティン、及び/または、アルゴリズムに基づいてモードを計算する場合の例において、ブロックモード要素、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器間の関係を判定する。これらの関係を判定するため、ブロックモード要素解析装置206は、実行時データを含むメッセージと共に識別情報の位置を使用できる。例えば、フィールド機器の状態情報は、第1構成要素用の第1メッセージ、及び、第2構成要素用の(第1メッセージとは)異なる第2メッセージを含む一連のメッセージとして送信可能である。各メッセージは、構成要素と共に含まれる構成ブロックに関する状態情報に基づいて、内部的に分割されても良い。更に、ブロックモード要素の状態は、関連する構成ブロックと一致するよう、メッセージ内で構成可能である。ブロックモード要素解析装置206は、メッセージ内のこれらの関係を用いて、ブロックモード要素、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器間に関係を判定し、この関係情報をモード計算器208へと送ることが可能である。
図2の例示的なクロスブロック・プロセッサー207は、実行時データ受信器204からの識別情報(単数または複数)を含むメッセージを用いて、装置定義ファイルについて、装置記述データベース120へとアクセスする。装置定義ファイルは、プロセス制御システム104、フィールド機器112、複数のフィールド機器112のあるフィールド機器、フィールド機器の構成要素、及び/または、構成要素、及び/または、フィールド機器の構成ブロックに対応可能である。更に、装置定義ファイルは、グラフィック表記として表示するためのモードも示すことができる。例えば、フィールド機器用の装置定義ファイルでは、フィールド機器のモード、及び、フィールド機器の構成要素のモードを表して表示されるグラフィック表記を表示することを示すことが可能である。
識別情報(単数または複数)の受信時、例示的なクロスブロック・プロセッサー207は、装置記述データベース120にアクセスして、どの識別情報(単数または複数)が、対応する装置定義ファイルを含むのかを判定する。例えば、構成ブロック、及び、構成要素の識別情報はそれぞれ、装置定義ファイルに対応可能であるか、または、フィールド機器ごとに、装置定義ファイルが1つ存在する場合もある。クロスブロック・プロセッサー207が、1組の識別情報について、複数の装置定義ファイルを特定する例では、クロスブロック・プロセッサー207は、ファイルを集約、及び/または、結合して、このファイルをモード計算器208へと送る。1つ以上の識別情報について、装置定義ファイルが1つのみある場合の別の例では、クロスブロック・プロセッサー207は、ファイルをモード計算器208に送る。
説明例での例示的なモード計算器208は、ブロックモード要素の状態を用いて、構成ブロック、構成要素、フィールド機器、及び/または、プロセス制御システム104のモードを判定する。更に、モード計算器208は、関連性情報、及び/または、装置定義ファイル(単数または複数)を用いて、グラフィック表記として表示されるモードを判定する。モード(単数または複数)を判定する際、例示的なモード計算器208は、モードを表示されるグラフィック表記へと割り当てる。そして、例示的なモード計算器208は、図1のユーザ・インターフェース107を介して、1つ以上のアプリケーション内で表示するため、モード(単数または複数)、及び、これに対応するグラフィック表記割り当てを表示装置210へ送信する。
アルゴリズム、及び/または、ルーティンに基づいて、モードを算出する例では、モード計算器208は、ブロックモード要素解析装置によって特定される関連性情報を用いて、組み合わせ、及び/または、集約されるブロックモード要素の状態を判定する。そして、モード計算器208は、アルゴリズム、及び/または、ルーティンを含む命令を用いて、モードを判定できる。例えば、モード計算器208は、構成ブロックのモードを判定するのに使用される3つのブロックモード要素(例えば、目標ブロックモード要素、現状ブロックモード要素、及び、正常ブロックモード要素)の状態を受信可能である。目標ブロックモード要素の状態が、現状ブロックモード要素の状態と一致しなければ、構成ブロックを障害モードとするように、命令で示すことができる。別の例では、目標ブロックモード要素、現状ブロックモード要素、及び、正常ブロックモード要素が、非稼働状態である場合、構成ブロックは、停止モード、未使用モード、及び/または、未許可モードとするよう、命令によって示すことが可能である。また、正常ブロックモード要素が自動稼働状態であり、且つ、現状ブロックモード要素と目標ブロックモード要素が、非稼働状態である場合、構成ブロックが構成モードにあるよう、命令で示すことができる。別の例では、モード計算器208は、フィールド機器、及び/または、構成要素内に含まれる全ての構成ブロックが、正常稼働モードにあれば、フィールド機器、及び/または、構成要素のモードが正常稼働となることを指定する命令を含められる。
更に、例示的なモード計算器208は、装置定義ファイルを用いて、モードを計算する。モード計算器208は、装置定義ファイルを用いて、構成ブロックのモードとして纏められるブロックモード要素の状態を判定する。また、例示的なモード計算器208は、装置定義ファイルを用いて、構成要素、及び/または、フィールド機器のモードを特定するために纏められる構成ブロックのモードを判定することができる。更に、モード計算器208は、装置定義ファイルを用いて、フィールド機器のモードを特定するため、纏められる構成要素のモードを判定する。この他、モード計算器208は、装置定義ファイルを用いて、プロセス制御システム104のモードを特定するために纏められるフィールド機器のモードを判定することができる。一部の例では、装置定義ファイルは、フィールド機器のモードが、ブロックモード要素の状態に基づいていることを示すことができる。これらの例において、モード計算器208は、ブロックモード要素の状態を纏めて、対応するフィールド機器のモードを判定する。
ブロックモード要素の状態に基づいてモードを算出するため、図2の例示的なモード計算器208は、ブロックモード要素状態の組み合わせに基づき、モードを指定する装置定義ファイル内の表、及び/または、情報(例えば、所定モード)を使用できる。表の例は、図4と併せて示し、以下で説明する。一部の例では、表、及び/または、情報は、全ての種類の構成ブロックについて汎用的であっても良い。また、構成要素、及び/または、フィールド機器ごとの各種類の構成ブロックは、表、及び/または、情報を含むことができる。例示的なモード計算器208では、構成ブロックに関連するブロックモード要素の状態を比較することで、モードを特定する。モード計算器208は、構成要素に関連する全ての構成ブロックについてモードを判定してから、構成要素のモードを判定する。構成要素のモードは、関連する構成ブロックのモードに基づいて、定義可能である。また、構成要素のモードは、構成要素に関連する構成ブロック内のブロックモード要素の状態に基づいていても良い。
例示的なモード計算器208は、指定した全てのモードが決まるまで、モードを計算し続ける。一部の例では、モード計算器208は、コントローラ108からインターフェース・プロセッサー102によって受信された識別情報に関連する構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器について、モードを計算できる。別の例では、ブロックモード要素解析装置206、及び/または、モード計算器208は、ユーザ・インターフェース107内で表示されるグラフィック表記を判定可能である。他のこれらの例において、モード計算器208は、表示されたグラフィック表記に関連する構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器についてモードを判定する。更に別の事例では、モード計算器208は、プロセス運用担当者からの命令に基づいて、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器のモードを判定する。
モードを表示するため、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、表示装置210を含む。例示的な表示装置210は、モード計算器208からモードを受信する。各モードは、モードが表す構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器を示す識別情報を含む。更に、表示装置210は、どのグラフィック表記の中でどのモードを表示するかを示すグラフィック情報を受信できる。モードをグラフィック表記として表示するため、表示装置210は、モードに関連する識別情報を用いて、グラフィック・テンプレートを選択する。例えば、表示装置210は、構成ブロック用の第1種のグラフィック表記、構成要素用の第2種のグラフィック表記、及び、フィールド機器用の第3種のグラフィック表記を選択できる。他の例では、表示装置210は、モードの種類に応じて、グラフィック表記を選択することが可能である。これらの例において、同じ種類のグラフィック表記は、モードが類似する構成ブロック用に、表示装置210によって表示可能である。更に、表示装置210は、構成要素、及び/または、フィールド機器の種類に基づいて、グラフィック表記を選択できる。例えば、センサー構成要素は、センサー型のグラフィック表記内で表示されるモードを有する一方、バルブ・フィールド機器は、バルブ型のグラフィック表記内で表示されるモードを有する。表示装置210は、データベースからグラフィック表記を選択するか、または、グラフィック表記をどの様にして作成するかについて記述する装置定義ファイル内の命令を使用することが可能である。
更に、例示的な表示装置210は、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器に関連する装置定義ファイルを使用して、グラフィック表記を表示するためのアプリケーション、及び/または、テンプレートを選択する。例えば、装置定義ファイルは、表示装置210に対して、状態、及び、プロセス制御値を示すアプリケーション内のバルブ・コントローラ・フィールド機器用にモード・グラフィック表記を表示するよう命令できる。また、表示装置210は、どのアプリケーションの中でどのグラフィック表記を表示するかを示す情報を、ブロックモード要素解析装置206、及び/または、モード計算器208から受信可能である。
更に、例示的な表示装置210は、モードの種類に基づいて、グラフィック表記を選択できる。例えば、非稼働モードを第1種グラフィック表記として、表示装置210により表示可能であり、正常稼働モードを、第2種グラフィック表記として表示可能である。モードごとにグラフィック表記を選択し、このグラフィック表記を表示するアプリケーションを判定する際、表示装置210は、表示用のグラフィック表記を適切なアプリケーションとして、ユーザ・インターフェース107を介して送信する。
更に、例示的な表示装置210は、機能をグラフィック表記へと結合(例えば、関連付け)することが可能である。この機能には、グラフィック表記により表わされる構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器について想定されるモードの選択リストを表示する方法を実行する1組の命令を含められる。表示装置210は、モード計算器208からリストを受信できる。他の例では、表示装置210は、装置記述データベース120に記憶された装置定義ファイルに基づいて、想定されるモードを判定できる。また、プロセス運用担当者は、表示装置210に対して、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器について想定されるモードのリスト(単数または複数)を供給することが可能である。一部の例では、このリストは、数値、テキスト、論理値等のフィールドを含められる。この方式により、利用者は、想定されるモードのリストから選択する代わりに、値、及び/または、所望モードを入力できる。
ユーザ・インターフェース(例えば、ユーザ・インターフェース107)内のアプリケーションと通信するため、図2のインターフェース・プロセッサー102は、アプリケーション・インターフェース212を含む。アプリケーション・インターフェース212は、表示装置210からのグラフィック表記を、ユーザ・インターフェース107により表示される適切なアプリケーションへと送信する。アプリケーション・インターフェース212は、表示装置210からの情報に基づいて、アプリケーションを選択し、このアプリケーションからの命令を送信して、グラフィック表記を表示できる。この情報には、グラフィックを表示するアプリケーション上の場所、及び/または、任意の付加的なフォーマット情報を含められる。
更に、例示的なアプリケーション・インターフェース212は、ユーザ・インターフェース107内のアプリケーションから命令を受信する。これらの命令は、インターフェース・プロセッサー102、及び/または、コントローラ108に対して、所定(例えば、所望の)モードで構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器を構成するよう命令可能である。利用者は、表示装置210により生成されるグラフィック表記を介して、所望モードを選択、及び/または、入力できる。他の例では、利用者は、ユーザ・インターフェース107により表示されるアプリケーション内のフィールドを介して、所望モードを選択、及び/または、所望モードを入力することができる。利用者が、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器用の所望のモードを選択、及び/または、入力できることにより、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、構成ブロック、構成要素、及び/または、フィールド機器を所望モードとするのに必要とされるブロックモード要素の状態を変更する。この方式により、利用者は、所望モードを供給するだけで良く、インターフェース・プロセッサー102は、変更を要される要素ブロックの状態を判定し、この情報をコントローラ108へと送信する。
モード変更命令を受信する際、アプリケーション・インターフェース212は、命令を選択受信器214へと送信する。例示的な選択受信器214は、モード選択装置216用に命令を処理する。この命令の処理には、モード選択装置216が利用できるようになるまで、命令を待ち行列処理するステップを含めても良い。命令の処理では、命令が複数の命令を含む場合では、命令を異なる個々の命令へと解析するステップを含むことができる。
選択した所望モードに基づいて、ブロックモード要素のどの状態を変更するかを判定するため、例示的なモード選択装置216は、装置定義ファイルについて、装置記述データベース120へアクセスする。モード選択装置216は、装置定義ファイルを用いて、利用者が選択した所望のモード、及び、ブロックモード要素の状態とを照合させる。例えば、モード選択装置216は、稼働モードから非稼働モードへと変更するよう、利用者が構成ブロックを選択した命令を受信できる。モード選択装置216は、構成ブロックに関連するブロックモード要素を特定してから、装置定義ファイルを用いて、ブロックモード要素ごとに変更させる状態を判定し、構成ブロックを所望のモードで稼働させる。別の例では、利用者は、正常稼働モードから較正モードへとフィールド機器のモードを変更させるよう選択できる。モード選択装置216は、フィールド機器に関連する装置定義ファイルにアクセスして、フィールド機器を較正モードで稼働させるよう変更する必要のある構成要素、及び/または、構成ブロックのモードを判定する。そして、モード選択装置216は、フィールド機器が較正モードで稼働するモードで、構成ブロック、及び、構成要素を稼働させるよう変更するためのブロックモード要素の状態を判定できる。また、モード選択装置216は、装置定義ファイルを用いて、フィールド機器が較正モードで稼働するよう変更するブロックモード要素の状態を特定することが可能である。
変更するブロックモード要素の状態を判定する際、例示的なモード選択装置216は、コントローラ・インターフェース202を介して、メッセージをコントローラ108へと送信する。このメッセージは、フィールド機器内のブロックモード要素を特定し、更に、ブロックモード要素に関する状態を特定できる。メッセージを受信する際、コントローラ108は、所定のブロックモード要素の状態を所定状態へと変更させるフィールド機器用の命令を作成する。ブロックモード要素の状態を変更することで、フィールド機器、フィールド機器の構成要素、及び/または、構成ブロックを、所定モードで稼働させられる。
利用可能、及び/または、起動済みの構成要素、構成ブロック、及び/または、フィールド機器に基づいて、表示するグラフィック表記を判定するため、説明例における例示的なインターフェース・プロセッサー102は、条件付きグラフィック管理装置218を含む。例示的な条件付きグラフィック管理装置218は、コントローラ・インターフェース202、及び、実行時データ受信器204を介して、コントローラ108から実行時データを受信する。一部の例では、ブロックモード要素解析装置206は、条件付き装置パラメータについて、実行時データを解析できる。これらの例において、条件付きグラフィック管理装置218は、条件付きパラメータ(例えば、条件付き装置パラメータ)を用いて、起動、及び/または、利用可能とさせる構成要素、構成ブロック、及び/または、フィールド機器を特定する。例えば、一部のフィールド機器には、許可、及び/または、起動させるための特徴、機能、構成要素、及び/または、構成ブロックを定義するデータ・ブロックが含まれる場合がある。これらのフィールド機器は、許可、及び/または、起動させるための特徴、機能、構成要素、及び/または、構成ブロック(例えば、実体)を示すデータ・ブロックからの値を含むメッセージを定期的、及び/または、インターフェース・プロセッサー102からの要求に応じて送信できる。
他の例では、ブロックモード要素解析装置206は、プロセス制御状態情報を条件付きグラフィック管理装置218へと送信することもある。これらの他の例において、条件付きグラフィック管理装置218は、状態情報を用いて、起動、及び/または、利用可能とするフィールド機器内の構成要素、及び/構成ブロックを判定する。他の一部の例では、条件付きグラフィック管理装置218は、起動データベース220にアクセスして、起動、及び/または、利用可能とする構成要素、構成ブロック、及び/または、フィールド機器を判定できる。起動データベース220は、プロセス制御システム104内で使用される(例えば、使用が許可されている)特徴、機能、構成要素、構成ブロック、及び/または、フィールド機器に基づき、プロセス運用担当者により更新可能である。起動データベース220、及び、装置記述データベース220は、電気的消去可能型プログラマブル読み取り専用メモリー(EEPROM)、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)、読み取り専用メモリー(ROM)、及び/または、他の種類のメモリーによって実装可能である。
例示的なグラフィック管理装置218は、起動した構成要素に関連するグラフィック表記のみが、ユーザ・インターフェース107を介して、該当アプリケーション内で表示されるよう、起動、及び/または、利用可能とする特徴、機能、構成要素、及び/または、構成ブロックを判定する。条件付きグラフィック管理装置218は、条件付き装置パラメータ、及び/または、起動データベース220からの情報を用いて、起動する構成要素、及び、停止する構成要素を特定する。更に、例示的な条件付きグラフィック管理装置218は、状態情報を用いて、正常ブロックモード要素の状態、及び/または、状態の欠損状況に基づき、起動する項目を判定できる。例えば、構成ブロックの正常ブロックモード要素に関する状態が、この構成ブロックが利用不可能であるか、または、停止状態であることを示す非稼働状態に相当することがある。更に、条件付きグラフィック管理装置218によって、構成ブロックが利用不可能、または、停止していると判定されたら、対応する構成要素もまた、停止、または、利用不可能にすることができる。
例示的な条件付きグラフィック管理装置218が、利用可能な特徴、機能、フィールド機器、構成要素、及び/または、構成ブロックを判定したら、対応するグラフィック表記を表示するための命令を表示装置210に送信する。この命令は、表示装置210が同じ識別情報でタグ付けされた対応するグラフィック表記を特定するのに使用可能な構成要素の識別情報を含むことができる。多くの例において、グラフィック表記には、状態情報、プロセス制御値を含むデータ・フィールド、計測値、チャート、表、及び/または、プロセス制御情報に関する他の任意のグラフィック表記が含められる。更に、グラフィック表記は、複数アプリケーション内で表示可能である。
更に、例示的な条件付きグラフィック管理装置218は、利用不可能、及び/または、停止した特徴、機能、構成要素、フィールド機器、及び/または、構成ブロックを判定する。これらの構成要素について、条件付きグラフィック管理装置218は、停止した構成要素に対応するアプリケーション内で表示されるグラフィック表記を削除、及び/または、非表示とする命令を表示装置210へ送信する。削除、及び/または、非表示とする構成要素の命令を受信する際、例示的な表示装置210は、対応するタグ、及び/または、識別情報により、表示されたグラフィック表記用のアプリケーションを検索する。そして、表示装置210は、アプリケーション(単数または複数)からグラフィック表記(単数または複数)を削除する。他の例では、表示装置210は、1つ以上のアプリケーションに対して、グラフィック表記(単数または複数)を非表示とするよう命令することもある。この方式により、プロセス運用担当者には、起動済み、許可済み、及び/または、利用可能なプロセス制御に関する特徴、機能、構成要素、フィールド機器、及び/または、構成ブロックに対応するグラフィック表記のみが表示される。
図2では、例示的なインターフェース・プロセッサー102について説明してきたが、図2で説明したサーバ、プラットフォーム、インターフェース、データ構造、要素、プロセス、及び/または、装置の1つ以上を任意の方法で、組み合わせ、分割、再構成、省略、削除、及び/または、実装することができる。更に、例示的なコントローラ・インターフェース202、例示的な実行時データ受信器204、例示的なブロックモード要素解析装置206、例示的なクロスブロック・プロセッサー207、例示的なモード計算器208、例示的な表示装置210、例示的なアプリケーション・インターフェース212、例示的な選択受信器214、例示的なモード選択装置216、例示的な条件付きグラフィック管理装置218、例示的な起動データベース220、例示的な装置記述データベース120、及び/または、より一般的な例示的なインターフェース・プロセッサー102は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及び/または、ハードウェア、ソフトウェア、及び/または、ファームウェアの任意の組み合わせとして実装できる。従って、例えば、例示的なコントローラ・インターフェース202、例示的な実行時データ受信器204、例示的なブロックモード要素解析装置206、例示的なクロスブロック・プロセッサー207、例示的なモード計算器208、例示的な表示装置210、例示的なアプリケーション・インターフェース212、例示的な選択受信器214、例示的なモード選択装置216、例示的な条件付きグラフィック管理装置218、例示的な起動データベース220、例示的な装置記述データベース120、及び/または、より一般的な例示的なインターフェース・プロセッサー102は、1つ以上の回路(単数または複数)、プログラマブル・プロセッサー(単数または複数)、特定用途向け集積回路(単数または複数)(ASIC(単数または複数))、プログラマブル論理素子(単数または複数)(PLD(単数または複数))、及び/または、フィールドプログラマブル論理回路(単数または複数)(FPLD(単数または複数))等で実装できる。
本特許に関する全ての装置クレームを、純粋なソフトウェア、及び/または、ファームウェア実装を網羅するよう読む場合、例示的なコントローラ・インターフェース202、例示的な実行時データ受信器204、例示的なブロックモード要素解析装置206、例示的なクロスブロック・プロセッサー207、例示的なモード計算器208、例示的な表示装置210、例示的なアプリケーション・インターフェース212、例示的な選択受信器214、例示的なモード選択装置216、例示的な条件付きグラフィック管理装置218、例示的な起動データベース220、及び/または、例示的な装置記述データベース120の少なくとも1つは、本明細書において、ソフトウェア、及び/または、ファームウェアを記憶するメモリー、DVD,CD等のコンピュータ可読媒体を含めるよう明示的に定義される。更に、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、図2で説明したものに追加するか、または代替的に、他の1つ以上の要素、プロセス、及び/または、装置を含めたり、更に、説明した要素、プロセス、及び、装置の任意の1つ以上、または、その全てを含められる。
図3は、装置01フィールド機器のモードを示すグラフィック表記を含む図1のユーザ・インターフェース107を介して表示される装置状態アプリケーション300を示す。装置状態アプリケーション300は、ステータス・パネル302、及び、ナビゲーション・パネル304を含む。例示的なナビゲーション・パネル304は、装置01フィールド機器に関する状態情報を特定するため、利用者により使用可能である。ステータス・パネル302は、装置01フィールド機器に関する状態、及び/または、診断情報を示すグラフィック表記を表示する。例示的な表示装置210は、フィールド機器、構成要素、及び/または、構成ブロックのモードを示すグラフィック表記を表示するための場所として、ステータス・パネル302を指定する。具体的には、ステータス・パネル302は、診断用グラフィック表記306、及び、モード用グラフィック表記308を含む。診断用グラフィック表記306は、装置01フィールド機器に関連する診断上の障害を表示する。この例では、診断用グラフィック表記306は、装置01フィールド機器には、障害がないことを示している(例えば、良好モードを介して)。別の例では、診断用グラフィック表記306は、1つ以上の障害を表す障害モードを示す場合もある。この診断用グラフィック表記306は、アドバイス・モード、及び/または、保守モードも表示できる。
例示的なモード用グラフィック表記308は、装置01フィールド機器のモードを示す。この例では、モード用グラフィック308は、装置01フィールド機器が、稼働モードにあることを示している。一部の例では、モード用グラフィック308は、稼働モードを表す1つ以上の色で表示できる。例示的なモード用グラフィック308は、図1、及び、図2の例示的なインターフェース・プロセッサー102によって生成される。この例では、インターフェース・プロセッサー102は、装置01フィールド機器に関連するブロックモード要素の状態を特定して、対応する全ての構成ブロック、及び/または、構成要素に関するモードを算出する。そして、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、構成ブロック、及び/または、構成要素について求められたモードに基づいて、稼働中モードを算出する。インターフェース・プロセッサー102は、装置01フィールド機器に関する装置定義ファイルにアクセスして、モードを判定するか、及び/または、装置01フィールド機器のモードのみをモード用グラフィック表記308に表示するかどうか(例えば、構成ブロック、及び/または、構成要素のモードをグラフィック表記しない)を判定することができる。
装置01フィールド機器のモードを表示する例示的なモード用グラフィック表記308により、利用者は、機器のモードを判断するために、ブロックモード要素の状態のグラフィック表記を探索する必要は無い。更に、ブロックモード要素状態が示されていないため、装置状態アプリケーション300では、表示用のグラフィック表記の数が少ない。表示されるグラフィックの数が少ないと、装置状態アプリケーション300は、比較的見易くなる。
利用者は、装置01フィールド機器について想定されるモードのリストを閲覧するため、モード用グラフィック表記308内の変更アイコンを選択できる。変更アイコンを選択することで、インターフェース・プロセッサー102は、装置01フィールド機器について想定されるモードを切り替えるための装置定義ファイル内の命令を実行する。そして、利用者は、想定されるモードの1つを選択すると、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、装置01フィールド機器を指定モードで稼働するよう変化させるブロックモード要素の状態を判定する。また、変更アイコンでは、利用者は、2つの異なるモード間の選択しかできない。異なるモードを選択する際、インターフェース・プロセッサー102は、選択したモードを表すように、モード用グラフィック表記308を変更できる。また、装置01フィールド機器が、所望のモードへと切り替わる間、インターフェース・プロセッサー102は、モード用グラフィック表記308を中間グラフィック表記へ変更できる。そして、装置01フィールド機器が所望モードで稼働していると、インターフェース・プロセッサー102により判定されると、インターフェース・プロセッサー102は、装置01フィールド機器が所望モードで稼働しているということを反映するよう、モード用グラフィック表記308を変更できる。
例示的な装置状態アプリケーション300は、装置01フィールド機器からプロセス制御出力情報を表示する情報パネル310を含む。この例では、出力情報は、計量グラフィック表記312内に表示される圧力センサー構成要素からの圧力である。更に、情報パネル310は、計量グラフィック表記312内に表示される圧力が、制限値、及び/または、閾値を超える場合を示すためのインジケータ・グラフィック表記314を含む。更に、この装置状態アプリケーション300は、装置01フィールド機器に関する付加的情報を閲覧するのに利用者が選択可能な機能を含む装置オプション・パネル316も含む。
図4は、ブロックモード要素の状態に基づく想定される構成ブロック・モードに関する例示的な表400を示す。この例示的な表は、図1、及び/または、図2の装置記述データベース120内に記憶される装置定義ファイルで良い。他の例では、表400は、構成要素、及び/または、フィールド機器のモード(単数または複数)を示すため、他の構成ブロック用の他の表、及び/または、これらの構成ブロックのモードと組み合わせることができる。これらの他の例において、表400は、任意の種類の構成ブロック用の標準的な表であるか、または、ある種類の構成ブロック(例えば、トランスデューサ構成ブロック)専用であっても良い。更に別の事例では、表400は、構成ブロックのモードを判定するため、モード計算器208内のアルゴリズム、及び/または、ルーティンによって実行される命令を表す場合もある。
例示的な表400は、プロセス運用担当者、構成ブロックを含む装置の製造者、及び/または、プロセス制御設計者により指定可能である。説明例における例示的な表400では、構成ブロックのモードは、目標ブロックモード要素の状態、現状ブロックモード要素の状態、及び、正常ブロックモード要素の状態に基づいている。他の例では、表400のブロックモード要素を追加したり、減らす場合もある。図4の例において、目標ブロックモード要素、現状ブロックモード要素、及び、正常ブロックモード要素がそれぞれ、自動稼働状態を含めば、構成ブロックは、正常モードにある。正常モードは、目標ブロックモード要素の状態が、現状ブロックモード要素の状態と一致し、構成ブロックが、利用者が指定したモードで稼働していることを表している。これらの状態が正常ブロックモード要素の状態と一致する場合、正常ブロックモード要素が、構成ブロックを利用者が指定した正常条件下で稼働させる必要があることを示していることから、構成ブロックのモードは、正常モードである。
1例では、構成ブロックが、利用可能、起動済み、及び/または、許可された場合、利用者は、正常ブロックモード要素の状態を自動稼働状態に設定可能である。このため、現状ブロックモード要素、または、目標ブロックモード要素の状態が自動稼働状態から変化した場合、構成ブロックのモードも変化する。また、構成ブロックが、利用不可、停止、及び/または、許可されていない場合、利用者は、正常なブロックモード要素の状態を非稼働(OOS)へと設定可能である。目標ブロックモード要素、及び、現状ブロックモード要素の状態が、非稼働状態であれば、構成ブロックは、停止、及び/または、未許可であるので、構成ブロックのモードは、「未使用」となる。更に、条件付きグラフィック管理装置218(図2)は、正常ブロックモード要素の非稼働状態を用いて、構成ブロックのモードに関するグラフィック表記を表示するかどうかを判断することも可能である。
図5は、ブロックモード要素の状態に基づいて構成要素、及び/または、フィールド機器のモードを算出する図1、及び、図2のインターフェース・プロセッサー102の機能図500を示す。この例では、インターフェース・プロセッサー102は、資源構成ブロック502内のブロックモード要素1とブロックモード要素2から状態を、そして、トランスデューサ構成ブロック504内のブロックモード要素3から状態を受信する。構成ブロック502、504は、フィールド機器505内に含められる。他の例では、構成ブロック502、504を、フィールド機器505内の構成要素に含めることもできる。
状態の受信時において、説明例におけるインターフェース・プロセッサー102内のモード計算器208は、装置定義ファイルへのアクセス、及び/または、ルーティンの使用によって、フィールド機器505のモードを判定する計算506を実行する。この例での計算506は、ブロックモード要素1の状態が自動稼働状態であるかどうかを判定するステップ(ブロック508)と、ブロックモード要素2の状態が自動稼働状態であるかどうかを判定するステップ(ブロック510)と、及び、ブロックモード要素3の状態が自動稼働状態であるかどうかを判定するステップ(ブロック512)とを含む。他の例では、計算506は、図4の表400と類似する装置定義ファイルにアクセスするステップを含む場合もある。更に別の事例では、計算506には、資源構成ブロック502、及び、トランスデューサ構成ブロック504のモードを判定してから、判定されたモードを用いて、フィールド機器505のモードを算出するステップが含まれることもある。
図5の例において、ブロックモード要素1‐3がそれぞれ、自動稼働状態である場合、例示的なインターフェース・プロセッサー102は(例えば、表示装置210を介して)、アプリケーション内で「稼働中」グラフィック表記514を表示する。だが、ブロックモード要素1‐3において、自動稼働状態を有するものがなければ、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、「非稼働中」グラフィック表記516を表示する。別の例では、インターフェース・プロセッサー102は、ブロックモード要素1‐3の状態に基づいて、他のグラフィック表記を表示できる。
図6は、図3のステータス・パネル302、ナビゲーション・パネル304、情報パネル310、及び、装置オプション・パネル316を含む装置状態アプリケーション300を示す。図6の装置状態アプリケーション300は、計量グラフィック表記312の隣の情報パネル310内に位置する第2計量グラフィック表記602も含む。第2インジケータ・グラフィック表記604は、第2計量グラフィック表記602内に表示されるバルブの質量流が、制限値、及び/または、閾値を超えるかどうかを示すよう表示される。
例示的なインターフェース・プロセッサー102によって、利用者は、圧力センサー構成要素(例えば、計量グラフィック表記312を介して)、及び、質量流量構成要素(例えば、第2計量グラフィック表記602を介して)によって生成されたプロセス制御情報を閲覧することが可能である。圧力センサー構成要素、及び、質量流量構成要素は、装置01フィールド機器内に含められる。利用者は、モード用グラフィック表記308内の変更アイコンを選択することで、サービスから圧力センサー構成要素、及び、質量流量構成要素を同時に取得できる。
第2計量グラフィック表記602は、装置01フィールド機器から受信した条件付きパラメータ(単数または複数)に基づいて、例示的なインターフェース・プロセッサー102により表示される。また、インターフェース・プロセッサー102は、装置01フィールド機器の質量流量要素に関連する正常ブロックモード要素の状態より、質量構成要素が起動、及び/または、許可されたことを判定できる。条件付きパラメータ(単数または複数)、及び/または、正常ブロックモード要素状態に呼応して、インターフェース・プロセッサー102は、第2計量グラフィック表記602を、装置状態アプリケーション300内に表示するかどうかを判定する。
図7と図8は、正常ブロックモード要素の条件付きパラメータ(単数または複数)、及び/または、状態に基づいてグラフィック表記を表示する図1と図2のインターフェース・プロセッサー102の他の例を示す。これらの図は、ナビゲーション・パネル702、及び、プロセス制御情報パネル704を含むユーザ・インターフェース107を介して表示されるアプリケーション700を示す。利用者は、ナビゲーション・パネル702を介して、プロセス制御情報パネル704を指定できる。この例では、利用者は、装置01フィールド機器用の手動設定プロセス制御情報を表示するよう選択する。
図7では、インターフェース・プロセッサー102は、圧力センサー構成要素の起動、及び/または、許可のみを検知する。だが、図8では、インターフェース・プロセッサー102は、質量流量構成要素の起動、及び/または、許可を検知する。この操作を、インターフェース・プロセッサー102が、プロセス制御パネル704内の質量流量構成要素に関するプロセス制御情報を設定するタブ(即ち、質量流量タブ、及び/または、メニュー)を表示することにより示している。従って、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、対応する構成要素、特徴、機能、及び/または、構成ブロックが利用可能、起動済み、及び/または、許可済みであると判定された時、プロセス制御情報を入力するためのフィールドを含むメニュー・グラフィック表記を表示できる。更に、質量流量構成要素が稼働する時は質量流量タブを表示するのみによって、設定のために質量流量構成要素を利用可能である時、利用者は、このタブだけを選択できる。この方式により、例示的なインターフェース・プロセッサー102は、全ての未使用、または、停止中の構成要素、特徴、機能、及び/または、構成ブロックを非表示することで、利用者に表示するグラフィック表記の数を削減している。
図9は、フィールド機器902において、起動済み、及び/または、利用可能な実体を判定して該当するグラフィック表記を表示する図1と図2のインターフェース・プロセッサー102の機能図900を示す。この例では、インターフェース・プロセッサー102は、フィールド機器902から、状態情報、及び/または、条件付きパラメータ(単数または複数)を受信する。この状態情報、及び/または、条件付きパラメータ(単数または複数)は、フィールド機器902の中に、実体1、及び、実体2があることを示している。他の例では、状態情報、及び/または、条件付きパラメータ(単数または複数)(及び/または、実体1、または、実体2に関連する他の任意の表示、または、機能情報)が、インターフェース・プロセッサー102、及び/または、インターフェース・プロセッサー102に通信可能に接続する装置(例えば、図1のワークステーション106)内に記憶されたEDDLファイルで指定可能である。実体1、及び/または、実体2は、フィールド機器902に関連する構成要素、構成ブロック、ブロックモード要素、パラメータ、特徴、及び/または、機能のことを言う。
例示的なインターフェース・プロセッサー102(例えば、条件付きグラフィック管理装置218)は、表示するグラフィック表記に関する判定処理904を実行する。判定処理904は、実体1が許可されているかどうかの判定チェックを実行するステップ(ブロック906)、及び、実体2が許可されているかどうかの判定チェックを実行するステップ(ブロック908)を含む。インターフェース・プロセッサー102は、実体1と実体2が、起動データベース220内の情報に基づいて許可されているかどうかを判定できる。また、インターフェース・プロセッサー102は、実体1と実体2に関連する正常なブロックモード要素の状態を検証することが可能である。別の例では、インターフェース・プロセッサー102は、実体1と実体2が、起動済み、及び/または、利用可能であるかどうかを判定できる。更に、インターフェース・プロセッサー102は、追加の構成要素、構成ブロック、及び/または、フィールド機器が利用可能、起動済、及び/または、許可されたかどうかを判定できる。
図9の例において、実体1が許可された場合、インターフェース・プロセッサー102は、ユーザ・インターフェース107を介してアプリケーション内の実体1に関連するグラフィック表記を表示する(ブロック910)。だが、実体1が許可されない場合、インターフェース・プロセッサー102は、アプリケーション内の実体1に関連するグラフィック表記を表示しない(ブロック912)。一部の例では、インターフェース・プロセッサー102は、実体1に関連するグラフィック表記を削除、及び/または、非表示とするよう、アプリケーションに命令することができる。同様に、実体2が許可された場合、インターフェース・プロセッサー102は、ユーザ・インターフェース107を介してアプリケーション内の実体2に関連するグラフィック表記を表示する(ブロック914)。だが、実体2が許可されない場合、インターフェース・プロセッサー102は、アプリケーション内の実体2に関連するグラフィック表記を表示しない(ブロック916)。
図1‐図2のインターフェース・プロセッサー102を実装するための例示的プロセス1000、1100、及び、1200を表す流れ図を、図10A、図10B、図11、及び、図12において示している。この例では、プロセス1000、1100、及び、1200は、図13と併せて以下で説明する例示的なプロセッサー・システムP10において示されるプロセッサーP12の様なプロセッサーによる実行のためのプログラム形式での機械可読命令を用いて、実装可能である。このプログラムは、プロセッサーP12に関連するCD‐ROM、フロッピー・ディスク、ハード・ドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリー等のコンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実体化可能であるが、プログラム全体、及び/または、その一部は、代替え的に、プロセッサーP12以外の装置により実行されるか、または、ファームウェア、若しくは、専用ハードウェアとして実体化可能である。更に、例示的なプログラムを、図10A、図10B、図11、及び、図12で説明する流れ図を参照して述べているが、例示的なインターフェース・プロセッサー102を実装するための他の多くの方法も、代替え的に使用可能である。例えば、ブロックの実行順序を変更したり、或いは、説明したブロックの一部を変更、削除、または、組み合わせることもできる。
上述の様に、図10A、図10B、図11、及び、図12の例示的プロセスは、情報を任意の時間(例えば、長時間、永続的、短時間、一時的なバッファ処理、及び/または、情報キャッシング)記憶されるハードディスクドライブ、フラッシュ・メモリー、読み取り専用メモリー(ROM),コンパクト・ディスク(CD), デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、ランダム・アクセス・メモリー(RAM),及び/または、他の全ての記憶媒体等の有形のコンピュータ可読媒体に記憶される符号化命令(例えば、コンピュータ可読命令)で実現可能である。本明細書で使用される用語「有形コンピュータ可読媒体」は、全ての種類のコンピュータ可読ストレージを含め、伝搬信号を排除するよう明示的に定義される。付加的、または、代替え的に、図10A、図10B、図11、及び、図12の例示的プロセスは、情報が任意の時間(例えば、長時間、永続的、短時間、一時的なバッファ処理、及び/または、情報キャッシング)記憶されるハードディスクドライブ、フラッシュ・メモリー、読み取り専用メモリー(ROM),コンパクト・ディスク(CD),デジタル多用途ディスク(DVD)、キャッシュ、ランダム・アクセス・メモリー(RAM),及び/または、他の全ての記憶媒体等の非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される符号化命令(例えば、コンピュータ可読命令)で実現可能である。本明細書で使用される用語「非一時的コンピュータ可読媒体」は、全ての種類のコンピュータ可読媒体を含め、伝搬信号を排除するよう明示的に定義される。
図10Aと図10Bの例示的プロセス1000は、受信したプロセス制御状態情報に基づいて、構成要素、構成ブロック(単数または複数)、及び/または、フィールド機器(単数または複数)のモードを表示する。図10Aの例示的プロセス1000は、フィールド機器に接続するブロックモード要素の状態を(例えば、実行時データ受信器204を介して)受信することから開始する(ブロック1002)。更に、ブロックモード要素は、フィールド機器に接続する構成要素内の構成ブロックにも対応可能である。そして、例示的プロセス1000は、フィールド機器に関連する装置定義ファイルについて、装置記述データベース120へとアクセスする(例えば、クロスブロック・プロセッサー210を介して)(ブロック1004)。他の例では、プロセス1000は、装置定義ファイルの代わりに、アルゴリズム、及び/または、ルーティンを使用して、フィールド機器、構成要素、及び/または、構成ブロックのモードを判定することも可能である。
次に、例示的プロセス1000は、ユーザ・インターフェース107を介して、アプリケーション(単数または複数)内に表示されるグラフィック表記(単数または複数)を判定する(例えば、ブロックモード要素解析装置206、及び/または、モード計算器208を介して)(ブロック1006)。更に、例示的プロセス1000は、実行時データとして受信された他のプロセス制御情報からブロックモード要素の状態を解析する(例えば、ブロックモード要素解析装置206を介して)(ブロック1008)。例示的プロセス1000は、ブロックモード要素、構成ブロック、及び/または、フィールド機器に関する識別情報も特定できる。次に、例示的プロセス1000は、対応するブロックモード要素の状態に基づいて、特定された各構成ブロックのモードを判定する(例えば、モード計算器208を介して)(ブロック1010)。このモードを判定するため、例示的プロセス1000は、装置定義ファイルを使用するか、または、アルゴリズム、及び/または、ルーティン内の命令を使用する。
そして、例示的プロセス1000は、構成ブロックごとについて判定されたモードを、グラフィック表記として表示するかどうかを判定する(例えば、モード計算器208を介して)(ブロック1012)。グラフィック表記として表示される構成ブロックの各モードについて、例示的プロセス1000は、ユーザ・インターフェース107を介して、1つ以上の対応アプリケーション内でグラフィック表記としてモードを表示する(例えば、表示装置210を介して)(ブロック1014)。そして、例示的プロセス1000は、構成ブロックを構成要素に関連付けるかどうかを判定する(例えば、モード計算器208を介して)(ブロック1016)。更に、グラフィック表記として表示される構成ブロックの各モードについて(ブロック1012)、例示的プロセス1000は、構成ブロックが構成要素に関連するかどうかを判定する(ブロック1016)。他の例では、構成ブロックのモードの判定時において、例示的なプロセスにより、構成要素、及び/または、フィールド機器のモードを計算する場合がある。
構成ブロックが少なくとも1つの構成要素に関連する場合、例示的なプロセス1000は、対応する構成ブロックのモードに基づき、構成要素(単数または複数)のモードを判定する(例えば、モード計算器218を介して)(ブロック1018)。他の例では、プロセス1000は、対応するブロックモード要素の状態に基づいて、構成要素(単数または複数)のモードを判定できる。そして、図10Bの1例のプロセス1000では、構成要素(単数または複数)のそれぞれのモードのグラフィック表記を表示するかどうかを判定する(例えば、モード計算器218を介して)(ブロック1020)。グラフィック表記として表示する各構成要素について、例示的なプロセス1000は、各構成要素のモードをグラフィック表記として、アプリケーション内で表示する(例えば、表示装置210を介して)(ブロック1022)。そして、例示的なプロセス1000は、フィールド機器のモードを判定する(ブロック1024)。更に、図10Aの例示的なプロセスによって、少なくとも1つの構成要素に関連する構成ブロックが無いと判定された場合(ブロック1016)、または、構成要素(単数または複数)のモードが、グラフィック表記(単数または複数)として表示されない場合(ブロック1020)、図10Bの例示的なプロセス1000は、フィールド機器のモードを判定する(ブロック1024)。
説明例の例示的プロセス1000は、フィールド機器のモードをグラフィック表記として、アプリケーション内で表示し続ける(例えば、表示装置210を介して)(ブロック1026)。一部の例では、フィールド機器のモードに関するグラフィック表記を表示するかどうかを、プロセス1000によって判定する場合もある。そして、例示的プロセス1000は、プロセス制御システム104に関連するモードのグラフィック表記があるかどうかを判定する(例えば、モード計算器208を介して)(ブロック1028)。プロセス制御システムに関するモードのグラフィック表記があれば、例示的なプロセス1000は、プロセス制御システム内のフィールド機器の全てについて、モードが計算されたかどうかを判定する(例えば、モード計算器208を介して)(ブロック1030)。
フィールド機器のモードを判定したら、例示的プロセス1000は、フィールド機器のモードに基づいて、プロセス制御システム104のモードを判定する(例えば、モード計算器208を介して)(ブロック1032)。或いは、例示的プロセス1000は、ブロックモード要素の状態に基づいて、プロセス制御システム104のモードを判定する場合もある。そして、例示的プロセス1000は、ユーザ・インターフェース107を介して、プロセス制御システム104について判定されたモードを、アプリケーション内で表示する(例えば、表示装置210を介して)(ブロック1034)。
次に、例示的プロセス1000は、何らかの実行時データが新たに受信されたかどうかを判定する(例えば、実行時データ受信器204を介して)(ブロック1036)。一部の例では、プロセス1000は、他のモードをグラフィック表記として表示する間、プロセス1000は、モードを算出するため、実行時データを同時に処理することが可能である。グラフィック表記が、プロセス制御システム104のモードに関連しない場合(ブロック1028)、例示的なプロセス1000は、実行時データを新たに受信したかどうかも判定する(ブロック1036)。更に、少なくとも1つのフィールド機器のモードを計算する必要があれば(ブロック1030)、例示的なプロセス1000は、フィールド機器のモードを算出するための状態情報を含む実行時データを、新たに受信したかどうかを判定する(ブロック1036)。新たな実行時データを受信したら、図10Aの例示的プロセス1000は、実行時データ内の状態情報を受信する(ブロック1002)。だが、新たな実行時データを受信しなければ、例示的プロセス1000は、終了する。
図11の例示的プロセス1100は、フィールド機器の指定モードに基づいて、ブロックモード要素の状態を設定する。例示的プロセス1100は、フィールド機器を所定モードに構成する命令を受信することから(例えば、選択受信器214を介して)開始する(ブロック1102)。他の例では、プロセス1100は、構成要素、及び/または、構成ブロックを所望モードに設定する命令を受信する場合もある。例示的プロセス1100では、この命令を、利用者がアプリケーション内で表示されるグラフィック表記を介してモードを選択することで受信できる。そして、例示的プロセス1100は、フィールド機器に関連するブロックモード要素(単数または複数)を判定する(例えば、モード選択装置216を介して)(ブロック1104)。
例示的プロセス1100は、フィールド機器の選択モードに基づいて、ブロックにモード要素(単数または複数)の状態を判定することで継続する(例えば、モード選択装置216を介して)(ブロック1106)。例示的プロセス1100は、フィールド機器に関連する装置定義ファイルに基づいて、ブロックモード要素(単数または複数)、及び/または、ブロックモード要素(単数または複数)の状態(単数または複数)を判定することが可能である。そして、例示的プロセス1100は、フィールド機器がブロックモード要素(単数または複数)を判定された状態(単数または複数)に変更するためのメッセージを作成する(例えば、モード選択装置216を介して)(ブロック1108)。次に、例示的プロセス1100は、このメッセージをコントローラ108を介してフィールド機器へ送信する(例えば、コントローラ・インターフェース202を介して)(ブロック1110)。更に、例示的プロセス1100は、他のフィールド機器を所望のモードに設定する命令を受信して応答する(ブロック1102)。他の例では、例示的プロセス1100は、メッセージの送信後に終了することが可能である。
図12の例示的プロセス1200は、プロセス制御状態情報に基づいて表示されるグラフィック表記を管理する。例示的プロセス1200は、フィールド機器から状態情報を受信することで(例えば、実行時データ受信器204を介して)開始する(ブロック1202)。状態情報は、実行時データの中に含められる。更に、状態情報は、条件パラメータ(例えば、条件付き装置パラメータ)、及び/または、正常ブロックモード要素の状態を含むこともできる。他の例では、プロセス1200は、起動データベース220にアクセスして、フィールド機器に関連する実体が起動しているかどうかを判定する(例えば、条件付きグラフィック管理装置218を介して)(ブロック1204)。実体とは、フィールド機器に関連する構成要素、構成ブロック、パラメータ、ブロックモード要素、特徴、及び/または、機能のことを言う。
そして、例示的プロセス1200は、フィールド機器の実体が有効であるかどうかを判定する(例えば、条件付きグラフィック管理装置218を介して)。「有効」には、起動済、利用可能、及び/または、許可済が含まれても良い。例示的プロセス1200は、条件付きパラメータの情報に基づき、実体が有効となったかどうか、及び/または、実体に関連する正常ブロックモード要素が、自動稼働状態であるかどうかを判定することができる。更に、例示的なプロセス1200は、実体に関連する構成ブロックが有効となったかどうかも判定できる。
実体が有効となった場合、例示的プロセス1200は、1つ以上のアプリケーション内の実体に関連するグラフィック表記(単数または複数)を表示する(例えば、表示装置210を介して)(ブロック1208)。だが、実体が有効でなければ、例示的プロセス1200は、アプリケーション(単数または複数)から実体に関連するグラフィック表記(単数または複数)を削除、及び/または、非表示とする(例えば、表示装置210を介して)(ブロック1210)。そして、例示的プロセス1200は、新たな実体があるかどうかを判定する(例えば、条件付きグラフィック管理装置218を介して(ブロック1212)。他の例では、プロセス1200は、全ての実体、及び/または、フィールド機器を同時に処理することが可能である。新たな実体があれば、例示的プロセス1200は、状態情報の受信に応答して、新たな実体に関連するグラフィック表記を表示するかどうかを判定する。だが、新たな実体がなければ、例示的プロセス1200は終了する。
図13は、本明細書で述べる例示的方法と装置を実装するのに使用可能な例示的プロセッサー・システムP10の構成図である。例えば、例示的なプロセッサー・システムP10と類似、または、同一のプロセッサー・システムは、図1と図2の例示的なコントローラ・インターフェース202、例示的な実行時データ受信器204、例示的なブロックモード要素解析装置206、例示的なクロスブロック・プロセッサー207、例示的なモード計算器208、例示的な表示装置210、例示的なアプリケーション・インターフェース212、例示的な選択受信器214、例示的なモード選択装置216、例示的な条件付きグラフィック管理装置218、例示的な起動データベース220、例示的な装置記述データベース120、及び/または、より一般的な例示的なインターフェース・プロセッサー102を実装するのに使用可能である。例示的なプロセッサー・システムP10は、複数の周辺機器、インターフェース、チップ、メモリー等を含めて以下で説明するが、これらの構成要素の1つ以上は、例示的なコントローラ・インターフェース202、例示的な実行時データ受信器204、例示的なブロックモード要素解析装置206、例示的なクロスブロック・プロセッサー207、例示的なモード計算器208、例示的な表示装置210、例示的なアプリケーション・インターフェース212、例示的な選択受信器214、例示的なモード選択装置216、例示的な条件付きグラフィック管理装置218、例示的な起動データベース220、例示的な装置記述データベース120、及び/または、より一般的な例示的なインターフェース・プロセッサー102の1つ以上を実装するのに使用される他の例示的なプロセッサー・システムから省略できる。
図13で示すように、プロセッサー・システムP10は、相互接続バスP14に接続するプロセッサーP12を含む。プロセッサーP12は、レジスター集合、または、レジスター・スペースP16を含み、これは、図13では、完全オン‐チップとして示しているが、代替え的に、全体、または、一部をオフ‐チップ配置し、更に、専用電気接続、及び/または、相互接続バスP14を介して、プロセッサーP12へと直接接続することも可能である。プロセッサーP12は、任意の適切なプロセッサー、処理ユニット、または、マイクロプロセッサーで良い。図13では示していないが、システムP10は、マルチプロセッサー・システムでも良く、従って、プロセッサーP12と同一、または、類似し、且つ、相互接続バスP14に通信可能に接続する1つ以上の追加のプロセッサーを含められる。
図13のプロセッサーP12は、メモリー・コントローラP20、及び、周辺入出力(I/O)コントローラP22を含むチップセットP18へと接続する。公知の様に、チップセットは、通常、I/Oとメモリー管理機能、及び、チップセットP18に接続する1つ以上のプロセッサーからアクセス可能、または、使用される複数の汎用、及び/または、専用レジスター、タイマー等を含む。メモリー・コントローラP20は、プロセッサーP12(または、複数のプロセッサーがあれば、複数のプロセッサー)が、システム・メモリーP24、及び、大量記憶メモリーP25へとアクセス可能とするための機能を実行する。
システム・メモリーP24は、望ましい任意の種類の揮発性、及び/または、不揮発性メモリー、例えば、静的ランダム・アクセス・メモリー(SRAM),動的ランダム・アクセス・メモリー(DRAM),フラッシュ・メモリー、読み取り専用メモリー(ROM)等を含められる。大容量記憶メモリーP25には、望ましい任意の種類の大容量記憶装置が含まれても良い。例えば、例示的なプロセッサー・システムP10を用いて、装置記述データベース120、及び/または、起動データベース220(図2)を実装する場合、大容量記憶メモリーP25は、ハード・ディスク・ドライブ、光学ドライブ、テープ・ストレージ装置等を含められる。或いは、例示的なプロセッサー・システムP10を用いて、装置記述データベース120、及び/または、起動データベース220を実装する場合、大容量記憶メモリーP25には、固体素子メモリー(例えば、フラッシュ・メモリー、RAMメモリー等)、磁気メモリー(例えば、ハードドライブ)、または、装置記述データベース120、及び/または、起動データベース220での大容量記憶に適した他の任意のメモリーを含められる。
周辺I/OコントローラP22は、プロセッサーP12が、周辺I/OバスP32を介して、周辺入出力(I/O)装置P26、P28、及び、ネットワーク・インターフェースP30と通信可能とする機能を実行する。I/O装置P26、P28は、望ましい任意の種類のI/O装置、例えば、キーボード、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管(CRT)ディスプレイ等)、ナビゲーション装置(例えば、マウス、トラックボール、容量型タッチパッド、ジョイスティック等)等が可能である。ネットワーク・インターフェースP30は、例えば、プロセッサー・システムP10が他のプロセッサー・システムと通信可能とするイーサネット(登録商標)装置、非同期伝送モード(ATM)装置、802.11装置、DSLモデム、ケーブル・モデム、セルラー・モデム等で良い。
図13では、メモリー・コントローラP20、及び、I/OコントローラP22を、チップセットP18内の個別の機能ブロックとして示しているが、これらのブロックにより実行される機能を、1つの半導体回路内に集積したり、または、複数の異なる集積回路を用いて実装することも可能である。
上記の例示的方法、及び/または、装置の少なくとも1部を、コンピュータ・プロセッサー上で実行する1つ以上のソフトウェア、及び/または、ファームウェア・プログラムによって実装可能である。だが、本明細書で述べた例示的方法、及び/または、装置の一部、または、全てを、完全、または、部分的に実装するため、特に限定されないが、特定用途向け集積回路、プログラマブル・ロジック・アレー、及び、他のハードウェア装置を含む専用ハードウェア実装も同様に構築できる。更に、本明細書で述べた例示的方法、及び/または、システムを実装するため、特に限定されないが、分散処理、若しくは、コンポーネント/オブジェクト分散処理、並列処理、または、仮想マシン処理を含む代替え的なソフトウェア実装もまた、構成可能である。
更に、注意すべき点として、本明細書で述べた例示的なソフトウェア、及び/または、ファームウェア実装は、有形記憶媒体、例えば、磁気媒体(磁気ディスク、または、テープ)、光学ディスクの様な磁気‐光学媒体、或いは、光学媒体、または、1つ以上の読み取り専用(不揮発性)メモリー、ランダム・アクセス・メモリー、若しくは、他の再書き込み可能(揮発性)メモリーを格納するメモリーカードや他のパッケージの様な固体素子媒体上に記憶される。従って、本明細書で述べた例示的なソフトウェア、及び/または、ファームウェアは、前述の記憶媒体、若しくは、代替えの記憶媒体の様な有形記憶媒体上に記憶することができる。上記明細書が、特定の標準や手順を参照して例示的な構成要素と機能について述べる点について、本特許の範囲は、この様な標準や手順に限定されないことを理解するものとする。
更に、本特許は、ハードウェア上で実行するソフトウェア、または、ファームウェアを含む例示的な方法、及び、装置について開示しているが、この様なシステムは、説明のみに過ぎず、限定として捉えるべきでは無いことにも注意する。例えば、これらのハードウェア構成要素、及び、ソフトウェア構成要素の一部、または、全ては、ハードウェア専用、ソフトウェア専用、ファームウェア専用、または、ハードウェア、ファームウェア、及び/または、ソフトウェアの何らかの組み合わせとして実体化できることが想定される。従って、上記明細書では、例示的な方法、システム、及び、機械アクセス媒体について述べたが、この例が、この様なシステム、方法、及び、機械アクセス媒体を実装する上で唯一の方法となることは無い。それ故、本明細書では、一部の例示的な方法、システム、及び、機械アクセス媒体について述べてきたが、本特許の網羅範囲は、これに限られない。その代わり、本特許は、文字通りに又は均等の原則に従って、添付の特許請求の範囲内に公正に含まれる全ての方法、システム、及び、機械アクセス型媒体を網羅する。