JP5873136B2 - 信号を処理する方法及び装置 - Google Patents

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Description

本開示は、第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を処理する方法及び装置に関する。本開示は更に、復調パイロット信号の電力を求める装置に関する。
無線通信ネットワークは、複数の基地局及び複数のユーザ装置(UE)を含み得る。無線通信ネットワークの構成部分間で伝送される信号は干渉を含み得る。
無線通信ネットワークにおいて使用される方法及び装置は常に改良しなければならない。特に、無線通信ネットワークにおいて生じる干渉の緩和が望ましいことがあり得る。
添付図面は、局面の更なる理解を提供するために含められ、本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を構成する。上記図面は、局面を例証し、明細書とともに局面の原理を説明する役目を担う。他の局面、及び局面の意図された効果の多くは、以下の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解されるにつれ、容易に理解されるであろう。同様な参照符号は対応する同様な部分を表す。
第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を処理するための、本開示による方法100を示す概略図である。 第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を処理するための、本開示による装置200を示す概略図である。 復調パイロット信号の電力を求めるための、本開示による装置300を示す概略図である。 2次元時間・周波数表現400における参照信号を含む受信信号を示す概略図である。 マクロ・セル及びピコ・セルを含む異種ネットワーク500を示す概略図である。 ピコ・セルのセル範囲拡張を示す、異種ネットワーク600の概略図である。 本開示による、SINRスケーリング受信器700を示す概略図である。 別々の2つの干渉シナリオについて、受信器700のチャネル復号化器の入力に先行する相互情報を割合で示す性能図である。 別々の2つの干渉シナリオ、並びに、MCS−6(QPSK1/3)変調及び符号化手法についての、SINRスケーリング受信器700のデータ・スループットを示す性能図である。 別々の2つの干渉シナリオ、並びに、MCS−15(16−QAM0.6)変調及び符号化手法についての、SINRスケーリング受信器700のデータ・スループットを示す性能図である。 別々の2つの干渉シナリオ、並びに、MCS−24(64−QAM3/4)変調及び符号化手法についての、SINRスケーリング受信器700のデータ・スループットを示す性能図である。
以下の詳細な説明では、その一部を構成し、本開示を実施し得る特定の局面を例証によって示す添付図面を参照する。他の局面を利用し得、構造的又は論理的変更を、本開示の範囲から逸脱しない限り、行い得る。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味合いで解されないものとし、本開示の範囲は特許請求の範囲によって画定される。
異種ネットワークは、単位面積毎のスペクトル効率を向上させるために配置された多様な基地局のミックスを利用し得る。前述の階層型ネットワーク配置は、通常、より低い電力レベル(最大100mW−2W)で伝送するいくつかのピコ・セル、フェムト・セル、及びリレーでオーバレイされた、通常、高電力レベル(最大5−40W)で伝送するマクロ基地局の一様な配置を含み得る。より低い電力のセルは、マクロ・セルにおけるカバレッジ・ホールをなくし、ホット・スポットにおける効率をもたらすよう配置し得る。
異種ネットワークでは、ネットワーク内のユーザ端末間での、一様でないユーザ体験、及びデータ・レートの不均衡な配分をもたらし得る、低電力基地局と高電力基地局との間の差が存在し得る。マクロ・セル伝送は、リソース・パーティショニング(拡張セル間干渉調整、eICIC)により、低電力ノードと同じ時間・周波数リソースの使用が制限され得る。リソース・パーティショニングは、キャリア・アグリゲーションを使用することにより、周波数領域で、又は、ほぼブランクのサブフレーム(ABS)を使用することにより、時間領域で行い得る。
以下の用語、略語、及び表記を本明細書及び特許請求の範囲において使用する。
eICIC 拡張セル間干渉調整
ABS ほぼブランクのサブフレーム
CRS セル固有参照信号
RE リソース・エレメント
IRC 干渉抑制合成
IM 干渉緩和
IC 干渉キャンセル
MMSE 最小平均二乗誤差
AP アンテナ・ポート
SINR 信号対干渉雑音比
LTE ロング・ターム・エボリューション
LTE−A LTEアドバンスト、LTEリリース10、及び高いバージョンのLTE
RF 無線周波数
UE ユーザ装置
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
MBSFN マルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク
INR 干渉対雑音比
MCS 変調符号化方式
EVA 拡張車両Aチャネル
QPSK 四位相偏移変調
QAM 直交振幅変調
RBSF リソース・ブロック・サブフレーム(すなわち、周波数方向におけるリソース・ブロック × 時間方向におけるサブフレーム)
BER ビット・エラー・レート
BLER ブロック・エラー・レート
EVA5 5Hzのドップラ周波数を使用した、3GPP技術仕様36.101 V11.3.0による「拡張車両Aモデル」マルチパス・フェージング伝搬条件
ETU5 5Hzのドップラ周波数を使用した、3GPP技術仕様36.101 V11.3.0による「拡張された通常の都市モデル」マルチパス・フェージング伝搬条件
本明細書及び特許請求の範囲記載の方法及び装置は、2次元信号パターン、参照リソース・エレメント、及び共分散尺度に基づき得る。記載された方法に関して行ったコメントは、方法を行うよう構成された対応する装置にもあてはまり、逆も同様であり得る。例えば、特定の方法工程を記載した場合、対応する装置は、上記記載された方法工程を行うためのユニットを、前述のユニットが図で明示的に説明し、又は示されていなくても含み得る。更に、本明細書及び特許請求の範囲記載の種々の例示的な局面の構成は、別途明記していない限り、互いに組み合わせ得るものとする。
本明細書及び特許請求の範囲記載の方法及び装置は、無線通信ネットワーク(特に、LTE及び/又はOFDM標準に基づいた通信ネットワーク)において実現し得る。後述する方法及び装置は更に、基地局(ノードB、eノードB)、あるいはモバイル装置(又は移動局若しくはユーザ装置(UE))において実現し得る。上記装置は、集積回路及び/又は受動素子を含み得、種々の手法によって製造し得る。例えば、回路は、ロジック集積回路、アナログ集積回路、混合信号集積回路、光回路、メモリ回路、及び/又は集積受動素子として設計し得る。
本明細書及び特許請求の範囲記載の方法及び装置は、無線信号を送信し、かつ/又は受信するよう構成し得る。無線信号は、約3Hz乃至約300GHzの範囲内に収まる無線周波数を有する、無線送信装置(又は無線送信器若しくは送出器)によって発せられる無線周波数信号を含んでいてもいなくてもよい。周波数範囲は、電波を生成し、検出するために使用される交流電気信号の周波数に対応し得る。
本明細書及び特許請求の範囲記載の方法及び装置は、例えば、ロング・ターム・エボリューション(LTE)標準などのモバイル標準を実現するよう設計し得る。4G LTEとして売り込まれているLTEは、携帯電話機及びデータ端末用の高速データの無線通信の標準である。これは、GSM(登録商標)/EDGE及びUMTS/HSPAネットワーク技術に基づき、コア・ネットワークの改良とともに別の無線インタフェースを使用して速度及び容量を増加させる。
以下では、直交周波数分割多重(OFDM)システムについて説明する。OFDMは、複数のキャリア周波数上のディジタル・データを符号化する方式である。OFDMは、ディジタル・テレビジョン及びオーディオ放送、DSLブロードバンド・インターネット・アクセス、無線ネットワーク、及び4Gモバイル通信などの応用分野において使用される、無線での、又は銅線上の広帯域ディジタル通信について一般的な方式に発展している。OFDMは、ディジタルマルチキャリア変調手法として使用される周波数分割多重(FDM)方式である。密接に配置された多数の直交サブキャリア信号を使用してデータを搬送し得る。直交性により、サブキャリア間のクロストークが阻止され得る。データは、いくつかの並列データ・ストリーム又はチャネル(サブキャリア毎に1つ)に分割し得る。サブキャリアはそれぞれ、低シンボル・レートで、(直交振幅変調又は位相偏移変調などの)通常の変調方式で変調し、同じ帯域における通常の単一キャリア変調方式と同様な合計データ・レートを維持し得る。OFDMは、基本的に、符号化OFDM(COFDM)及び離散マルチトーン変調(DMT)と同一であり得る。
以下では、共分散尺度、共分散行列、信号共分散尺度、雑音共分散尺度、及び干渉共分散尺度について説明する。共分散尺度は、分散の概念を複数の次元に一般化し得る。例として、二次元空間におけるランダムな点の集合におけるばらつきは必ずしも、完全に、単一の数で特徴付けられる訳でないことがあり得、x方向及びy方向における分散は必要な情報全てを含んでいる訳でない。共分散尺度と呼ばれるNRx×NRx尺度(NRxは受信アンテナの数を表す)が、二次元分散を完全に特徴付けるために必要であり得る。共分散尺度は、例えば、数学的に、共分散行列として実現することが可能である。
確率論及び統計学では、(分散行列又は分散共分散行列としても知られている)共分散行列は、位置i,jにおけるその要素が、ランダム・ベクトルの(すなわち、確率変数のベクトルの)第i要素と第j要素との間の共分散である行列であり得る。ベクトルの各要素は、確率変数全ての理論上の結合確率分布によって規定される有限数又は無限数の潜在値を有するか、又は観測された有限数の経験値を有するスカラの確率変数であり得る。列ベクトルX=(X,…,Xにおけるエントリが、それぞれが有限の分散を有する確率変数である場合、共分散行列Sは、そのエントリ(i.j)が共分散cov(X,X)=E[(X−u)(X−u)]である行列であり得、ここで、u=E(X)はベクトルXにおける第iのエントリの期待値である。
以下では、マルチレイヤ異種ネットワーク、マクロ・セル、ピコ・セル、フェムト・セル、ターゲット・セル、及び干渉セルについて説明する。マルチレイヤ異種ネットワーク(HetNet)は、単一のタイプのeノードB(同種ネットワーク)のみのネットワークを構築するのみならず、別々の機能(最も重要なことは、別々のTx電力クラス)を有するeノードBを配置するために、LTE及びLTE−アドバンスト標準において使用し得る。前述のeノードBは通常、マクロeノードB(MeNB)又はマクロ・セル、ピコeノードB(PeNB)又はピコ・セル及びフェムト/ホームeノードB(HeNB)又はフェムト・セルとして表し、それぞれ、基本的な屋外、屋外のホットゾーン、及び屋内/事業体カバレッジそれぞれ向けにできているものであり得る。
マクロ・セルは、大きなセル・エリア(通常のセル半径は500メートル乃至1キロメートル程度である)を対象として含み、送信アンテナはクラッタ上にあり、送信電力は46dBm(20ワット)程度であり得る。これは、ユーザ全てに対してサービスを提供し得る。ホームeノードB(HeNB)とも呼ばれるフェムト・セルは、末端消費者によって(通常、屋内に)設置される、より低い電力のセルであり得る。ピコ・セルは、マクロ・セルのeノードBに対して、通常、一桁小さな、より低い送信電力を有する、事業者によって配置されるセルであり得る。これは、通常、無線ホットスポット・エリアに設置され、ユーザ全てに対してアクセスを提供し得る。UEがピコ・セルに接続するシナリオでは、ピコ・セルがターゲット・セルを表し得る一方、マクロ・セルは、強い干渉をもたらす干渉セルを表し得る。
以下では、eICIC及びほぼブランクのサブフレーム(ABS)について説明する。eICICは、ダウンリンクのデータ・チャネル及び制御チャネルに対する重いセル間干渉を避け得る。eICICは、クロス・キャリア・スケジューリングを有するキャリア・アグリゲーションに基づき、又は、いわゆるABSを使用した時間領域多重(TDM)に基づき得る。
キャリア・アグリゲーションに基づいたICICは、LTEーA UEがいくつかのキャリアに同時に接続することを可能にし得る。キャリア間でのリソース割り当てを可能にし得るのみならず、時間がかかるハンドオーバなしでキャリア間の、スケジューラ・ベースの高速スイッチングも可能にし得る。HetNetシナリオにおける単純な原理は、利用可能なスペクトルを(例えば、別個の2つのコンポーネント・キャリアに)分割し、一次コンポーネント・キャリア(PCC)を別々のネットワーク層に割り当て得る。一次コンポーネント・キャリアは、制御情報をUEに提供するセルであり得る。各ネットワーク層は、二次コンポーネント・キャリア(SCC)と呼ばれる他のCC上にUEを更にスケジューリングすることが可能である。
時間領域多重に基づいたICICは、サブフレーム全体について深刻な干渉を他に与えるeノードBからの伝送を周期的に消音し得るので、被害者のeノードBは、前述のサブフレームにおいて、加害者のeノードBからの深刻な干渉を被るそのUEに応える機会を有し得る。前述の消音は必ずしも完全でないことがあり得る。(MBSFNサブフレームとして構成されない限り、)共通参照シンボル、一次及び二次同期化信号(PSS及びSSS)、物理報知チャネル(PBCH)、SIB−1、及びそれらに関連付けられたPDCCHによるページングなどの特定の信号を、他のやり方で消音されたサブフレームにおいても(例えば、無線リンク障害を避けるために、又は、後方互換性の理由で)伝送しなければならないことがあり得るからである。ページング、SIB−1、SSS,PSSとのサブフレーム消音の衝突は最小にすべきである。よって、サブフレーム#0、#1、#5、及び#9における消音はできる限り、避けるべきである。そのようにして消音されたサブフレームはABSとして表し得る。
以下では、復調パイロット信号、白色化フィルタ、IRC受信器、及びMIMO検出器について説明する。復調パイロット信号又は系列は、(例えば、既知のパイロット系列x(i)の複素共役値で、受信されたデータ系列y(i)を乗算することにより、)既知のパイロット信号又は系列、及び受信されたデータ系列に基づいて推定し得る雑音のある瞬間チャネル係数である。任意的には、結果は、既知のパイロット系列x(i)のエネルギで正規化し得る。雑音(及び他の付加的歪み)は通常、平らでない振幅スペクトルを有し得る。雑音白色化フィルタは、信号のスペクトルを等化し、白色雑音スペクトルと同様にし得る。雑音白色化フィルタは、低レベル・スペクトル成分を増幅させ、高レベル成分を減衰させ得る。
干渉抑制合成(IRC)は、ダイバーシティ・チャネルにおける雑音間の交差共分散を使用することにより、同一チャネル干渉を抑制するためにアンテナ・ダイバーシチ・システムにおいて使用し得る手法である。干渉抑制合成(IRC)は、セルが重なるエリアにおけるダウンリンク・ビット・レートの増加に対する効率的な代替策として使用し得る。IRC受信器は、セルエッジ・ユーザ・スループットを向上させるうえで効果的であり得る。セル間干渉を抑制し得るからである。IRC受信器は、通常、高精度でセル間干渉を含む共分散行列推定及びチャネル推定を必要とし得る最小平均二乗誤差(MMSE)基準に基づき得る。
複数入力複数出力(MIMO)無線通信システムは、送信器において、かつ、受信器において複数のアンテナを使用して、システム容量を増加させ、より良好なサービス品質を実現し得る。空間多重モードでは、MIMOシステムは、同じ周波数帯において並列に複数のデータ・ストリームを伝送することにより、システムの帯域幅を増加させることなく、より高いピーク・データ・レートに到達し得る。MIMO検出器は、送信器のそれぞれのアンテナと、受信器のそれぞれのアンテナとの間のチャネル行列によって表し得るMIMOチャネルを検出するために使用し得る。
図1は、第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を処理するための、本開示による方法100の概略図である。方法100は、2次元時間・周波数信号パターンを表す信号を受信するブロック101を含み得る。方法100は、信号パターンの所定の第1の信号部分に基づいて第1の共分散尺度を求めるブロック103を含み得る。方法100は、信号パターンの所定の第2の信号部分に基づいて第2の共分散尺度を求めるブロック105を含み得る。方法100は、第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を処理するブロック107を含み得る。
方法100の一例では、信号パターンの第2の信号部分はデータ信号(例えば、図4に関して後述するデータ信号「D」)を含み得る。方法100の一例では、信号パターンの第2の信号部分は、少なくとも1つの加害者セルの干渉信号によって擾乱させられ得る。方法100の一例では、信号パターンの第2の信号部分に干渉する加害者セルの干渉信号は、セル固有の参照信号(例えば、図4に関して後述するCRS信号「R1」、「R2」、「R4」、及び/又は「R5」)を含み得る。方法100の一例では、信号パターンの第2の信号部分に干渉する加害者セルの干渉信号は、復調参照信号を含み得る。方法100の一例では、信号パターンの第1の信号部分は、参照信号(例えば、図4に関して後述する参照信号「R0」及び/又は「R3」)を含み得る。方法100の一例では、信号パターンの第1の信号部分はセル固有参照信号を含み得る。方法100の一例では、信号パターンの第1の信号部分は、復調参照信号を含み得る。
方法100の一例では、信号を処理する工程は、第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を雑音白色化する工程を含み得る。一例では、方法100は、第1の共分散尺度を使用することにより、信号パターンの非擾乱信号部分、及び非擾乱信号部分に対応するチャネル推定の少なくとも一方を雑音白色化する工程を含む。一例では、方法100は、第2の共分散尺度を使用することにより、少なくとも1つの加害者セルの干渉信号によって擾乱させられている信号パターンの信号部分、及び擾乱させられている信号部分に対応するチャネル推定の少なくとも1つを白色雑音化する工程を含み得る。方法100の一例では、信号は、直交周波数分割多重手法によって符号化し得る。
方法100の一例では、第2の共分散尺度を求める工程は、少なくとも1つの加害者セルのパイロット信号に関する電力推定に基づき得る。方法100の一例では、電力推定は、復調パイロット信号と、時間上の変位を受けた復調パイロット信号との差を求める工程を含み得る。方法100の一例では、第2の共分散尺度を求める工程は、少なくとも1つの加害者セルのパイロット信号に関する一次運動量及び二次運動量の推定に基づき得る。方法100の一例では、一次運動量及び二次運動量の推定は、復調パイロット信号、及び時間上の変位を受けた復調パイロット信号の複素共役の積を求める工程を含み得る。方法100の一例では、一次運動量を求める工程は、上記積の実数演算子に基づき得、二次運動量を求める工程は、上記積の虚数演算子に基づき得る。
方法100の一例では、復調パイロット信号の電力を求める工程は、復調パイロット信号と、時間における変位を受けた復調パイロット信号との差の共分散尺度に基づき得る。方法100の一例では、復調パイロット信号の電力を求める工程は、復調パイロット信号、及び時間上の変位を受けた復調パイロット信号の複素共役の積に基づき得る。方法100の一例では、復調パイロット信号の電力を求める工程は、上記積の実数演算子と、上記積の虚数演算子の期待値との間の差に基づき得る。
一例では、加害者セルは、マクロ基地局を含み得る。一例では、加害者セルはピコ・セルを含み得る。一例では、加害者セルはフェムト・セルを含み得る。一例では、加害者セルはリレーを含み得る。
一例では、方法100は、チップ上(例えば、モバイル装置のチップ上)で実現し得る。一例では、方法100は、図2に関して後述するような装置200において実現し得る。
一例では、2次元時間・周波数信号パターンを表す信号は、図4に関して後述するような信号パターン400(すなわち、データ信号「D」、制御信号「C」、並びに参照信号「R0」、「R1」、「R2」、「R3」、「R4」、及び「R5」を含む信号パターン)を含み得る。2次元信号パターンは、「リソース・ブロック」、又は特に、「RBSF」(リソース・ブロック・サブフレーム)として表し得る。信号パターンは、3GPP技術仕様36.211(例えば、V8.4.0以上)によって規定し得る。加害者セルからのCRSの伝送により、ターゲット・セルのPHICH、PCFICH、PDCCH、及びPDSCHに対する不要な干渉が生じ得る。
図4は、非衝突加害者からのCRS干渉によって影響を受け得る別々の物理チャネルのREを示す。シンボル「R0」は、CRS−シフト0を有するターゲット・セルのCRSアンテナ・ポート0を表す。シンボル「R3」は、CRS−シフト0を有するターゲット・セルのCRSアンテナ・ポート1を表す。シンボル「D」は、加害者からのCRS干渉がないデータREを表す。シンボル「C」は、加害者からのCRS干渉がないPDCCH REを表す。シンボル「R1」は、CRS−シフト1、及びアンテナ・ポート0における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH REを表す。シンボル「R4」は、CRS−シフト1、及びアンテナ・ポート1における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH REを表す。シンボル「R2」は、CRS−シフト2、及びアンテナ・ポート0における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH REを表す。シンボル「R5」は、CRS−シフト2、及びアンテナ・ポート1における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH REを表す。
ターゲット・セルのREは、干渉構造及びそれが遭遇するレベルに応じて分類することが可能である。
1)無視できる干渉を有するCRS、PDCCH、及びPDSCH RE。対応するREの雑音共分散は、
Figure 0005873136
としてモデル化することが可能であり、ここで、
Figure 0005873136
は、AWGN(付加白色ガウス雑音)の分散である。
2)加害者からの高CRS干渉に遭遇するPDCCH及びPDSCH RE。加害者のCRSに遭遇するデータREにおける干渉+雑音共分散行列(図4に関して後述するアンテナ・ポート−i及びCRSシフト−v)は、
Figure 0005873136
として表し得、
ここで、NはCRSシフトvを有する支配的な加害者の数であり、hj,AP−iは、アンテナ・ポートAP−iからのj番目の加害者のチャネルである。
信頼できるソフト・ビットが、中コード・レート及び低コード・レートの場合の機能停止の削減のための主要要因であり得るということに動機付けられて、ソフト・ビットの最適なSINRスケーリングを行い、よって、チャネル復号化器を適切に利用する方法100の1つの例示的な実現形態としての低計算量のCRS干渉緩和方式を以下に提示する。
上記干渉モデルを考慮して、加害者CRS干渉電力推定の2つのアルゴリズム、及び最適なSINRスケーリングを実現するためにCRS電力推定アルゴリズムの1つを使用することによる線形CRS干渉緩和方式を後述する。前述のアルゴリズム及び方式は、上記方法100の例示的な実現形態である。
第1の加害者CRS干渉電力推定アルゴリズムは「パイロット差ベースの電力推定」として表し得る一方、第2の加害者CRS干渉電力推定アルゴリズムは「M1M2電力推定」として表し得、ここで、M1は第1の運動量を表し、M2は第2の運動量を表す(以下に定義する)。線形CRS干渉緩和方式は更に、最適SINRスケーリングによるCRS干渉緩和(IM)として表し得る。「パイロット差ベースの電力推定」アルゴリズム、及び「M1M2電力推定」アルゴリズムは、CRS干渉緩和に使用することが可能な2つのブラインド電力推定アルゴリズムであり得る。
「パイロット差ベースの電力推定」アルゴリズムは、以下のブロック又は項目によって表し得る。
ブロック1:加害者の2つの隣接復調パイロット(AP−i)間の差e(n,n−1)を計算し、ここで、AP−iはアンテナ・ポート番号i(例えば、図4に関して後述する1乃至4)を表す。
Figure 0005873136
ここで、
Figure 0005873136
はサブキャリアnにおける復調パイロットを表し、
Figure 0005873136
はサブキャリアn−1における復調パイロットを表す。
ブロック2:加害者のパイロット(AP−i)が遭遇する干渉及び雑音の電力
Figure 0005873136
を推定する。
Figure 0005873136
Figure 0005873136
Figure 0005873136
は、雑音電力の推定値を表す。
ブロック3:AP−iからCRS干渉電力推定値
Figure 0005873136
を推定する
Figure 0005873136
ここで、Mは、(信号+雑音)の電力を表し、
Figure 0005873136
はアンテナ・ポートAP−iからの干渉電力を表す。
ブロック1乃至3の1つ又は複数は連続して実現し得る。あるいは、ブロック1乃至3の1つ又は複数は、並列に、又は何れかの他の適切な順序で実現し得る。
「M1M2電力推定」アルゴリズムは、以下のブロック又は項目によって表し得る。
ブロック1:加害者の復調パイロット(AP−i)上の二次運動量Mの推定。ここで、AP−iはアンテナ・ポート番号i(例えば、図4に関して後述する1乃至4)を表す。
Figure 0005873136
ここで、
Figure 0005873136
は実数演算子を表す。
ブロック2:加害者の復調パイロット(AP−i)上の一次運動量Mの推定
Figure 0005873136
ここで、
Figure 0005873136
は虚数演算子を表す。
ブロック3:アンテナ・ポートAP−iからCRS干渉電力推定値
Figure 0005873136
を推定する。
Figure 0005873136
ブロック1乃至3の1つ又は複数は連続して実現し得る。あるいは、ブロック1乃至3の1つ又は複数は、並列に、又は何れかの他の適切な順序で実現し得る。
「パイロット差ベースの電力推定」アルゴリズムのブロック1、2、及び3、並びに、「M1M2電力推定」アルゴリズムのブロック1、2、及び3は、方法100のブロック105により、(すなわち、少なくとも1つの加害者セルが干渉する信号部分であり得る、信号パターンの第2の信号部分に基づいて第2の共分散尺度を求めることにより、)実現することが可能である。第2の共分散尺度はよって、上述の「M1M2ベースの電力推定」手法及び「パイロット・ベースの電力推定」手法の一方によって求められる、少なくとも1つの加害者セルの干渉電力を使用することによって求めることが可能である。
一例では、最適なSINRスケーリングによるCRS‐IMのアルゴリズムは以下のブロックによって実現することが可能である。
ブロック1:ターゲット・セルのCRS又はDMRSに基づいて雑音共分散を推定する。
Figure 0005873136
ここで、
ypは受信パイロット信号であり、
Figure 0005873136
は、ターゲット・セルの推定チャネルであり、
は既知のパイロット信号である。
ブロック2:推定共分散行列
Figure 0005873136
を使用してREについて非擾乱RE及び(対応するターゲット・セル・チャネル推定)の雑音白色化を行う。雑音白色化は以下の式にように行われる。
Figure 0005873136
ここで、
Figure 0005873136
は逆コレスキ因数分解を表し、ynoIntefはCRS干渉を有しないターゲット・セルのデータREを表し、
Figure 0005873136
は、CRS干渉を有しないターゲット・セルのデータREのチャネル推定を表す。
ブロック3:CRSシフトv及びアンテナ・ポートiそれぞれの加害者CRS干渉電力推定(CRSシフト毎のNv個の加害者のCRS干渉電力推定)。CRS干渉電力は、上述の2つのアルゴリズム(すなわち、パイロット差ベースのアルゴリズム、又はM1M2ベースのアルゴリズム)のうちの1つを使用することによって推定することが可能である。
ブロック4:Api及びCRSシフトvから加害者CRSによって遭遇させられる、データREの雑音共分散行列を計算する
Figure 0005873136
ここで、
は、CRSシフトvを有する支配的な加害者の数であり、
Figure 0005873136
は、アンテナ・ポートAP−iからのj番目の加害者の推定CRS干渉電力である。
ブロック5:推定共分散行列
Figure 0005873136
を使用してアンテナ・ポートAP−i及びCRSシフト−vから加害者によって遭遇させられる、RE(及び対応するターゲット・セル・チャネル推定)の雑音白色化を行う。
雑音白色化は以下の式のように行われる。
Figure 0005873136
ここで、
Figure 0005873136
は逆コレスキ因数分解を表し、ynoIntefはCRS干渉(shift−v、AP−i)を有するターゲット・セルのデータREを表し、Hv,AP−iは、CRS干渉(shift−v、AP−i)を有するターゲット・セルのデータREのチャネル推定を表す。
上記式では、シフト及びアンテナ・ポート(PRB毎に最大8個)毎に逆コレスキ因数分解を行わなければならない。以下の式により、計算量を削減することが可能である。
Figure 0005873136
ここで、
Figure 0005873136
はスケーリング因子であり、ynoIntefはCRS干渉(shift−v、AP−i)を有するターゲット・セルのデータREを表し、Hv,AP−iは、CRS干渉(shift−v、AP−i)を有するターゲット・セルのデータREのチャネル推定を表す。
ブロック6:アンテナ・ポート及びCRSシフト毎にブロック4及び5を行う。ブロック4及び5は、ターゲット・セルのCRSシフトを有するRE(ターゲット・セルのCRSが送信されるREの位置)に対して行われるものでない。
ブロック7:(該当する場合、)チャネル復号化及び等化/検出を行う。
ブロック1乃至7の1つ又は複数は連続して実現し得る。あるいは、ブロック1乃至7の1つ又は複数は、並列に、又は何れかの他の適切な順序で実現し得る。
ブロック1及び2は、方法100のブロック103により、(すなわち、少なくとも1つの加害者セルによって干渉されない信号部分であり得る信号パターンの第1の信号部分に基づいて第1の共分散尺度を求めることにより、)実現することが可能である。
ブロック3、4、5、及び6は、方法100のブロック105により、(すなわち、少なくとも1つの加害者セルによって干渉される信号部分であり得る信号パターンの第2の信号部分に基づいて第2の共分散尺度を求めることにより、)実現することが可能である。ブロック7は、方法100のブロック107により、(すなわち、第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を処理することにより、)実現することが可能である。
方法100のブロック101では、2D(二次元)時間・周波数信号パターンを表す信号を受信し得る。前述の受信信号は、上記CRS−IM SINRスケーリング・アルゴリズムのブロック1において使用される受信パイロット信号yであり得る。
一例では、方法100は、通常のCRS干渉除去又はキャンセル受信器と同様の干渉抑制を行わないことがあり得るが、チャネル復号化器にとって信頼できるソフト・ビットを生成し得る最適SINRスケーリングを行い得、通常のCRSパンクチャ受信器と違って、HARQに最適なソフト・ビット合成を行い得る。
方法100は更に、図7に関して後述するパラメトリック干渉緩和受信器、あるいはCRS干渉除去受信器、あるいはCRS干渉キャンセル受信器とともに使用することも可能である。加害者チャネル推定の数はいくつかの支配的な加害者に制限することが可能であり、残りの加害者のCRS干渉は、本明細書及び特許請求の範囲記載の方法100によって処理することが可能である。
図2は、第1の共分散尺度及び第2の共分散尺度に基づいて信号を処理する、本開示による装置200の概略図である。
装置200(例えば、SINRスケーリング受信器)は、(例えば、後述する図4で表すように)二次元時間・周波数信号パターン210を表す信号を受信するよう構成された第1のユニット201(例えば、受信器)を含み得る。装置200は、信号パターン210の所定の第1の信号部分212に基づいて第1の共分散尺度216を求めるよう構成された第2のユニット203を含み得る。装置200は、信号パターン210の所定の第2の信号部分214に基づいて第2の共分散尺度218を求めるよう構成された第3のユニット205を含み得る。装置200は、第1の共分散尺度216及び第2の共分散尺度218に基づいて信号210を処理するよう構成された第4のユニット207を含み得る。
一例では、第3のユニット205は、少なくとも1つの加害者セルのパイロット信号に関する電力推定に基づいて第2の共分散尺度218を求めるよう構成し得る。一例では、第3のユニット205は、復調パイロット信号と、時間上の変位を受けた復調パイロット信号との差を求める工程を含む電力推定を行うよう構成し得る。一例では、第3のユニット205は、少なくとも1つの加害者セルのパイロット信号に関する一次運動量及び二次運動量の推定に基づいて第2の共分散尺度218を求めるよう構成し得る。一例では、第3のユニット205は、復調パイロット信号、及び時間上の変位を受けた復調パイロット信号の複素共役の積を求める工程を含め、一次運動量及び二次運動量を推定するよう構成し得る。一例では、第3のユニット205は、上記積の実数演算子に基づいて一次運動量を求め、上記積の虚数演算子に基づいて二次運動量を求めるよう構成し得る。
一例では、第1のユニット201は、図1に関して上述したように方法100のブロック101を行うよう構成し得る。一例では、第2のユニット203は、図1に関して上述したように方法100のブロック103を行うよう構成し得る。一例では、第3のユニット205は、図1に関して上述したように方法100のブロック105を行うよう構成し得る。一例では、第4のユニット207は、図1に関して上述したように方法100のブロック107を行うよう構成し得る。
一例では、装置200はチップを含み得、装置200はモバイル装置の一部であり得る。
一例では、第2のユニット203は、図1に関して上述したようにCRS−IM SINRスケーリング・アルゴリズムのブロック1及び2を実現するよう構成し得る。一例では、第3のユニット205は、CRS−IM SINRスケーリング・アルゴリズムのブロック3、4、5、及び6を実現するよう構成し得る。一例では、第3のユニット207は、CRS−IM SINRスケーリング・アルゴリズムのブロック7を実現するよう構成し得る。
図3は、復調パイロット信号の電力を求めるための、本開示による装置300(例えば、電力推定器)の概略図である。装置300は、復調パイロット信号310を受信するよう構成された第1のユニット301を含み得る。装置300は、時間上の変位を受けた復調パイロット信号314及び復調パイロット信号310に基づいて復調パイロット信号310の電力316を求めるよう構成された第2のユニット303を含み得る。
一例では、第2のユニット303は、復調パイロット信号310と、時間上の変位を受けた復調パイロット信号314との差の共分散尺度に基づいて復調パイロット信号310の電力316を求めるよう構成し得る。一例では、第2のユニット303は、復調パイロット信号310、及び時間上の変位を受けた復調パイロット信号314の複素共役の積に基づいて復調パイロット信号310の電力316を求めるよう構成し得る。一例では、第2のユニット303は、上記積の実数演算子の期待値と上記積の虚数演算子の期待値との間の差に基づいて復調パイロット信号310の電力316を求めるよう構成し得る。
一例では、装置300は、図1に関して上述した方法100において使用される加害者セルの電力を求めるために使用し得る。
一例では、装置300は、図2に関して上述した第3のユニット205の一部であり得、加害者セルの干渉電力推定値を求めるために使用し得る。
一例では、装置300の第1のユニット301は、復調パイロット信号を受信し、復調パイロット信号、及び時間上変位した復調パイロット信号を供給するよう構成し得る。一例では、装置300の第2のユニット303は、「パイロット差ベースの電力推定」アルゴリズム及び/又は「M1M2電力推定」アルゴリズムのブロック1、2、及び3を実現する(すなわち、復調パイロット、及び時間上変位した復調パイロットに基づいて干渉電力を供給する)よう構成し得る。時間上の変位は、1つ又は複数の時間単位の時間遅延をもたらす復調パイロットの時間シフトを表し得る。
図4は、2次元時間・周波数表現400において参照信号を含む受信信号の概略図である。水平軸は時間標本を表し、垂直軸は周波数を表す。信号パターンはデータ信号「D」、制御信号「C」、並びに、参照信号「R0」、「R1」、「R2」、「R3」、「R4」、及び「R5」を含む。一例では、データ及び制御信号は、加害者セルによって歪みを受けないことがあり得る。
2次元信号パターンは、「リソース・ブロック」、又は特に、「RBSF」(リソース・ブロック・サブフレーム)としても表し得る。RBSFは、周波数方向における一リソース・ブロックの長さ(例えば、180kHz)、及び時間方向における一サブフレーム(例えば、1ms)の長さを有するブロックとして定義し得る。
2次元時間・周波数表現400は、3GPP技術仕様36.211(例えば、バージョンV8.4.0以上)によって規定し得る。ABSシナリオでは、LTE Rel−8セル固有の参照信号(CRS)、同期化信号、及び報知メッセージは、完全な後方互換性を可能にするよう伝送し得る。しかし、CRSの伝送は、この「干渉のないトンネル」の中でPHICH、PCFICH、PDCCH、及びPDSCHに対する不必要な干渉をもたらし得る。図4は、非衝突加害者からのCRS干渉によって影響を受け得る別々の物理チャネルのREを示す。
シンボル「R0」は、CRS−シフト0を有するターゲット・セルのCRSアンテナ・ポート0を表す。シンボル「R3」は、CRS−シフト0を有するターゲット・セルのCRSアンテナ・ポート1を表す。シンボル「D」は、加害者からのCRS干渉がないデータREを表す。シンボル「C」は、加害者からのCRS干渉がないPDCCH REを表す。シンボル「R1」は、CRS−シフト1、及びアンテナ・ポート0における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH RE を表す。シンボル「R4」は、CRS−シフト1、及びアンテナ・ポート1における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH RE を表す。シンボル「R2」は、CRS−シフト2、及びアンテナ・ポート0における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH RE を表す。シンボル「R5」は、CRS−シフト2、及びアンテナ・ポート1における加害者からのCRS干渉を有するデータ/PDCCH RE を表す。
一例では、2次元信号パターン400は、直交周波数分割多重システムのリソース・ブロックを含み得る。一例では、受信信号は、複数の無線フレームを含む無線信号を含み、各無線フレームは複数のサブフレームを含み、各サブフレームは複数のサブキャリアを含み得る。一例では、ターゲット・セル及び干渉セルは、eICICを含む、特にリリース10以上のLTE標準化によって必要な大きさにし得る。一例では、干渉セルは、図5及び6に関して後述する異種LTEネットワークのマクロ・セルであり得、ターゲット・セルはピコ・セルであり得る。
非衝突共通参照信号(CRS)を有する時間領域eICICシナリオでは、被害者セルのセル境界におけるUEは、加害者セルのABSサブフレーム中にスケジューリングし得る。ABSサブフレーム中、PDSCH伝送の干渉はかなり削減し得る。しかし、加害者セルは、CRS信号を伝送し続け得る。(MBSFN−ABSサブフレームのスケジューリングの第2の可能性が存在する。前述のサブフレームはCRS信号を何ら送信しない。しかし、多くのネットワーク事業者は、何れのMBSFN−ABSサブフレームもスケジューリングしないことを選好する。)CRS信号は、必ずしも被害者セルのCRS信号と衝突せず、PDSCH及びPDCCHの伝送にかなりの擾乱をもたらし得る。図4では、UEにおいて受信された1つの例示的なRBSFを示す。図4に描いていない、衝突する共通参照信号(CRS)を有する時間領域eICICシナリオでは、別々の干渉セルの2つの参照信号は衝突し得、信号パターンは、時間・周波数位置における前述の2つの干渉セルの参照信号を含む。
図5は、マクロ・セル501及びピコ・セル503、505を含む異種ネットワーク500の概略図である。ピコ基地局503、505は、マクロ基地局501と比較してかなり低い送信電力によって特徴付け得る。2つのタイプの基地局のうちでの送信電力レベル間の大きな違いが理由で、ピコ基地局503、505のカバレッジ512、514は、図5に示すようにマクロ基地局501のカバレッジ510よりもかなり制限され得る。マクロ・セル501のより大きなカバレッジ510により、高電力マクロeノードBに向けて、より多くのユーザ507、509を引き寄せ得るが、ユーザ端末全てに効率的に応えるために十分なリソースがないことがあり得る。同時に、より小さな電力基地局は、十分に利用されていない状態に留まり得る。
図1に関して上述したような方法100を異種ネットワーク500に適用し得る。ユーザ装置507、509は、マクロ・セル501又はピコ・セル503、505に柔軟に接続するための方法100、300を実現し得る。更に、図2に関して上述した装置200は、ユーザ装置507、509において実現し得る。
図6は、ピコ・セルのセル範囲拡張を示す、異種ネットワーク600の概略図である。ピコUEが厳しい干渉シナリオにおいて動作することを可能にするために、セル範囲拡張の概念を導入し得る。ピコ・セル503、505のセル範囲512、514は、図6に示すように、より多くの端末がピコeノードB503、505に接続することを可能にするために、拡張された範囲612、614に拡張し得る。セル範囲拡張により、トラフィックをマクロ・セルからオフロードし得、種々のノードにわたる、より均衡した負荷分散を実現することができる。
図1に関して上述したような方法100を異種ネットワーク600に適用し得る。ユーザ装置507、509は、マクロ・セル501又はピコ・セル503、505に柔軟に接続するための方法100、300を実現し得る。図2に関して上述した装置200は、ユーザ装置507、509において実現し得る。
図7は、SINRスケーリング受信器700の概略図である。SINRスケーリング受信器700は、加害者干渉電力推定装置701、雑音共分散推定装置703、干渉緩和装置705a、並びに、等化/検出及びチャネル復号化装置707を含み得る。加害者干渉電力推定装置701は、図1に関して上述した方法100により、加害者セルの干渉電力を推定するよう構成し得る。加害者干渉電力推定装置701は、図3に関して上述したような電力推定器300に対応し得る。雑音共分散推定装置703は、図1に関して上述したような、雑音共分散尺度(例えば、雑音共分散行列)を推定するよう構成し得る。雑音共分散推定装置703は、加害者干渉電力推定装置701によって計算された、加害者セルの推定干渉電力を受信し得、図1に関して上述した方法100により、SINRスケーリングされた共分散尺度を求めるよう構成し得る。SINRスケーリングされた共分散尺度は、特定の最適化基準によって求められた最適なSINRスケーリングされた共分散尺度であり得る。干渉緩和装置705aは、推定されたSINRスケーリングされた共分散尺度に基づいて干渉緩和を行い得る。
一例では、SINRスケーリング受信器700は、(最適な)SINRスケーリングされた雑音共分散尺度に基づいて干渉除去合成を行う干渉除去合成装置705bを含み得る。
一例では、SINRスケーリング受信器700は、(最適な)SINRスケーリングされた雑音共分散尺度に基づいてMMSE推定を行う最小平均二乗誤差推定(MMSE)装置705cを含み得る。
一例では、SINRスケーリング受信器700は、(最適な)SINRスケーリングされた雑音共分散尺度に基づいて干渉CRSをキャンセルするCRSキャンセル受信器を含み得る。CRS信号キャンセル受信器は、サービング・セルの所望の信号から、1つ又は複数の支配的な干渉セルから受信されたCRS REをキャンセルし得る何れかの種類の受信器であり得る。干渉セルのCRS REが分かっていることを仮定し得る。所望の信号からCRS REをキャンセルすることは、UEから干渉セルへのチャネルのチャネル推定を必要とし得る。所望の信号は、PDSCH、PDCCH、サービング・セルのCRS等を含む、サービング・セルによって送出される何れかの種類のチャネルであり得る。CRSキャンセル受信器は主に、例えば、PDSCH及びPDCCHに適用可能であり得る。受信器は、図1に関して上述した方法100に応じて推定された推定共分散尺度に基づいて干渉をキャンセルし得る。
一例では、SINRスケーリング受信器700は、パラメトリック干渉緩和の方法(例えば、以下に説明するようなパラメトリックCRS干渉緩和の方法)によってパラメトリック干渉緩和を行うパラメトリック干渉緩和受信器として構成し得る。
項目1:
Figure 0005873136
により、ターゲット・セルのCRS又はDMRSに基づいて雑音共分散を推定する。
ここで、yは受信パイロット信号であり、
Figure 0005873136
はターゲット・セルの推定チャネルであり、xは既知のパイロット信号である。
項目2:推定共分散行列
Figure 0005873136
を使用してREについて非擾乱RE(及び対応するターゲット・セル・チャネル推定)の雑音白色化を行う。
項目3:CRSシフトv及びアンテナ・ポートiそれぞれの加害者チャネル推定(CRSシフト毎のNv個の加害者のチャネル推定)
項目4:
Figure 0005873136
により、APi及びCRSシフトvから加害者CRSによって遭遇させられる、データREの雑音共分散行列を計算する。
ここで、NはCRSシフトvを有する支配的な加害者の数であり、
Figure 0005873136
は、アンテナ・ポートAP−iからのj番目の加害者のチャネルである。
項目5:推定共分散行列
Figure 0005873136
を使用してAP−i及びCRSシフト−vから加害者によって遭遇させられる、RE(及び対応するターゲット・セル・チャネル推定)の雑音白色化を行う。
項目6:アンテナ・ポート及びCRSシフト毎に項目4及び5を行う。工程4及び5は、必ずしも、ターゲット・セルのCRSシフトを有するRE(ターゲット・セルのCRSが送信されるREの位置)に対して行われるものでない。
項目7:等化/検出を行う。
項目8:チャネル復号化(該当する場合)
パラメトリック干渉緩和の方法の項目1及び2は、図1に関して上述したようなCRS−IM SINRスケーリング方法のブロック1及び2に対応し得る。
パラメトリック干渉緩和の方法の項目3(すなわち、加害者チャネル推定)は、図1に関して上述したCRS−IM SINRスケーリング方法のブロック3によって推定された加害者電力を使用することによって適用し得る。CRS干渉電力は、図1に関して上述した2つの干渉電力推定アルゴリズムのうちの1つ(すなわち、パイロット差ベースのアルゴリズム又はM1M2ベースのアルゴリズム)を使用することによって推定することが可能である。
パラメトリック干渉緩和(すなわち、APi及びCRSシフトvからの加害者CRSによって遭遇させられるデータREの雑音共分散行列推定)の方法の項目4は、図1に関して上述したようなCRS−IM SINRスケーリング方法のブロック4を使用することにより、(すなわち、j番目の加害者の推定チャネルを使用する代わりにアンテナ・ポートAP−iからのj番目の加害者の推定されたCRS干渉電力を使用することにより、)適用し得る。よって、高計算量チャネル推定を避けることが可能であるか、又は、上記チャネル推定の計算量を削減することが可能である。
パラメトリック干渉緩和の方法の項目5及び6は、図1に関して上述したようなCRS−IM SINRスケーリング方法のブロック5及び6に対応し得る。パラメトリック干渉緩和の方法の項目7及び8は、図1に関して上述したようなCRS−IM SINRスケーリング方法のブロック7に対応し得る。
SINRスケーリング受信器700をパラメトリック干渉緩和受信器として構成する場合、加害者チャネル推定の数がいくつかの支配的な加害者に制限され得、残りの加害者のCRS干渉は、図1に関して上述したような方法100によって処理し得る。
ABS中のパラメトリックCRS干渉緩和の方法を使用した干渉緩和は最適な合成を行い得、よって、干渉抑制(最適なSINRスケーリング(すなわち、チャネル復号化器にとって信頼できるソフト・ビット)、及び削減された未処理BERにおける等化後SINRの増加)をもたらし得る。削減された未処理BER及び信頼できるソフト・ビットは、変調及び符号率にかかわらず、BLERを削減し得る。
例示的なSINRスケーリング受信器700は以下の処理ブロックを提供し得る。
1) 加害者のCRS干渉電力の推定。
2) (CRS又はDMRSである、)ターゲット・セル・パイロット上で測定された雑音共分散推定及び加害者の推定CRS干渉電力を使用することによる、加害者のCRSによって深刻に遭遇させられた、REの干渉+雑音共分散行列の推定。
3) 干渉を抑制するために、推定共分散行列を使用し、更に、最適SINRスケーリングを実現し、よって機能停止の削減を実現する雑音白色化。
CRSキャンセル又はCRS干渉除去受信器(例えば、図7で描いたような干渉除去合成装置705b又はMMSE装置705cを含む受信器)とともに、図1に関して上述した方法100を使用することにより、UE計算量を制限し得、(加害者の数である)CRS干渉の処理の増加を実現し得る。
図1に関して上述したような方法及びSINRスケーリング受信器700はよって、広い範囲の形状にわたってロバストな性能、低い形状、及び非常に低い計算量におけるCRSキャンセル受信器と同様な性能(加害者のチャネル推定が必要でないことがあり得るからである)という効果を提供し得る。
図8aは、別々の2つの干渉シナリオについて、受信器700のチャネル復号化器の入力に先行する相互情報を割合で示す性能図である。12dBでの2つの加害者がABSシナリオにおいて干渉している。左側のグラフ800aは、nCFI=3であるPDSCH処理を表し、CRSによって遭遇させられるリソース・エレメントの20%の干渉シナリオを示す。右側のグラフ800bは、nCFI=2であるPDCCH処理を表し、CRSによって遭遇させられるリソース・エレメントの50%の干渉シナリオを示す。左側のグラフ800aでは、「干渉なし」シナリオを第1の曲線801で表し、「白色化前(CRS−IMなし)」シナリオを第2の曲線802で表し、「CRSパンクチャ」シナリオを第3の曲線803で表し、「CRS干渉除去」シナリオを第4の曲線804で表し、「最適SINRスケーリング」シナリオを第5の局面805で表す。右側のグラフ800bでは、「干渉なし」シナリオを第1の曲線811で表し、「白色化前(CRS−IMなし)」シナリオを第2の曲線812で表し、「CRSパンクチャ」シナリオを第3の曲線813で表し、「CRS干渉除去」シナリオを第4の曲線814で表し、「最適なSINRスケーリング」シナリオを第5の曲線815で表す。
達成可能な容量の最大値及びチャネル復号化器への入力ソフト・ビットの品質を表す相互情報が等化後に測定された。PDSCH及びPDCCHに関連する別々のシナリオを図8aに表し、以下を観測し得る。
CRS干渉除去804及び最適なSINRスケーリング805の性能は、PDSCHについて同様であり得る。CRS干渉によって遭遇させられるREの割合は比較的小さく(20%)、CRS干渉処理のない場合と比較して実現される利得の大半が最適なSINRスケーリングによる。
PDSCHについての最適なSINRスケーリング受信器805の性能は、CRSパンクチャ受信器803のようなより高い相互情報において最小となる訳でない。このことは、最適なSINRスケーリング受信器805が、より高い符号化レートでも使用することが可能であるということを示唆している。
PDCCHについての最適なSINRスケーリング受信器805の性能は、CRS干渉除去受信器804の性能よりも劣っていることがあり得る。CRS干渉によって遭遇させられるREの割合が大きく(50%)、最適なSINRスケーリングのみによって得られる利得は限定的である。CRS干渉処理なしの受信器に対する最適なSINRスケーリング受信器805の性能増加はなお大きいことがあり得る。
CRSパンクチャ受信器803に対して、最適なSINRスケーリング受信器805は、PDCCH CRS干渉緩和にも使用することが可能である。
図8b、図8c、及び図8dは、3GPPによるEVA−5及びETU−5チャネル・モデルを有する別々の2つのチャネル・シナリオ、並びに、MCS−6(QPSK1/3)変調及び符号化方式(図8b)の場合、MCS−15(16−QAM0.6)変調及び符号化方式(図8c)の場合、及びMCS−24(64−QAM 3/4)変調及び符号化方式(図8d)の場合のSINRスケーリング受信器700のデータ・スループットを示す性能図を示す。
左側のグラフ800cはEVA−5チャネル・モデルを描く。右側のグラフ800dはETU−5チャネル・モデルを描く。左側のグラフ800cでは、「白色化前」シナリオを第1の曲線821で表し、「パンクチャ」シナリオを第2の曲線822で表し、「CRS−IC」シナリオを第3の曲線823で表し、「最適なSINRスケーリングを有する白色化前」シナリオを第4の曲線804で表す。右側のグラフ800dでは、「白色化前」シナリオを第1の曲線831で表し、「パンクチャ」シナリオを第2の曲線832で表し、「CRS−IC」シナリオを第3の曲線833で表し、「最適なSINRスケーリングを有する白色化前」シナリオを第4の曲線834で表す。
左側のグラフ800eはEVA−5チャネル・モデルを描く。右側のグラフ800fはETU−5チャネル・モデルを描く。左側のグラフ800eでは、「白色化前」シナリオを第1の曲線841で表し、「パンクチャ」シナリオを第2の曲線842で表し、「CRS−IC」シナリオを第3の曲線843で表し、「最適なSINRスケーリングを有する白色化前」シナリオを第4の曲線844で表す。右側のグラフ800fでは、「白色化前」シナリオは第1の曲線851で表し、「パンクチャ」シナリオは第2の曲線852で表し、「CRS−IC」シナリオは第3の曲線853で表し、「最適なSINRスケーリングを有する白色化前」シナリオは第4の曲線854で表す。
左側のグラフ800gはEVA−5チャネル・モデルを描く。右側のグラフ800hはETU−5チャネル・モデルを描く。左側のグラフ800gでは、「白色化前」シナリオを第1の曲線861で表し、「パンクチャ」シナリオを第2の曲線862で表し、「CRS−IC」シナリオを第3の曲線863で表し、「最適なSINRスケーリングを有する白色化前」シナリオを第4の曲線864で表す。右側のグラフ800hでは、「白色化前」シナリオは第1の曲線871で表し、「パンクチャ」シナリオは第2の曲線872で表し、「CRS−IC」シナリオは第3の曲線873で表し、「最適なSINRスケーリングを有する白色化前」シナリオは第4の曲線874で表す。
図8a乃至図8dに示すようなリンク・レベル・テストは、通常のCRS干渉緩和方式に対する、図1に関して上述したようなSINRスケーリング方法100の性能を示す。
以下、表1において一覧化された構成は、性能テストに使用される。
Figure 0005873136
ターゲット・セルSNR[dB]は、信号電力(ターゲット・セル)とAWGNとの間の比を表すに過ぎない。形状(SINR)は以下のように導き出すことが可能である。
線形スケールにおける雑音電力:
N=10^)−ターゲット・セルSNR[dB]/10) (14)
線形スケールにおける干渉電力:
I=N10^(加害者SNR[dB]/10) (15)
形状[dB]:
10log10(1/(I+N)) (16)
以下を図8b、図8c、及び図8dから述べることが可能である。すなわち、CRS IM受信器824は、70%スループットで約6dBだけ、CRS干渉抑制機能なしの通常の受信器を性能の点で凌ぎ得る。CRS IM受信器824は、低SNR及び符号レート(図8b)で通常のCRS IM受信器823と同様な性能を有し得る(図8b)。CRSパンクチャ受信器822に対し、CRS IM受信器824は、より高い変調及び符号化レートの場合にも使用することが可能である。CRS IM受信器844は、中SNR及び高SNR(図8c及び図8d)の場合、70%のスループットで、約1.5乃至4dBだけ、CRSキャンセル受信器843を性能の点で凌ぎ得る。CRSキャンセル受信器に対し、CRS IM受信器は、広い範囲のSNRにわたり、ロバストであり得る。
更に、本開示の特定の構成又は局面を、いくつかの実現形態の1つのみに関して開示していることがあり得るが、前述の構成又は局面を他の実現形態の他の1つ又は複数の構成又は局面と、何れかの所与の、又は特定の適用分野について必要であり、効果的であり得るように組み合わせ得る。更に、「含む」、「有する」、及び「とともに」の語、又はそれらの他の変形が本明細書又は特許請求の範囲において使用されている範囲で、前述の語は、「備える」の語と同様に包含的であることを意図している。更に、本開示の局面を個別回路、部分的な集積回路若しくは完全な集積回路、又はプログラミング手段において実現し得る。更に、「例示的」、「例えば」、「例」の語は、最善又は最適というよりは、一例を意味しているに過ぎない。
特定の局面を本明細書及び特許請求の範囲で例証し、説明してきたが、本開示の範囲から逸脱しない限り、示し、説明している特定の局面を、種々の代替的な、又は均等の実現形態で置き換え得る。本出願は、本明細書及び特許請求の範囲記載の特定の局面の何れかの適合又は変形を包含することを意図している。
以下の請求項における構成要素は、対応するラベリングを有する特定の順序で記載しているが、当該請求項の記載が、前述の構成要素の一部又は全部を実現するための特定の順序を示唆していない限り、前述の構成要素は必ずしも、その特定の順序で実現されることに限定されることを意図していない。
201 第1のユニット
203 第2のユニット
205 第3のユニット
207 第4のユニット

Claims (17)

  1. 信号を処理する方法であって、
    2次元的な時間・周波数信号パターンを表す信号を受信する工程と、
    前記信号パターンの所定の第1の信号部分に基づいて第1の共分散尺度を求める工程と、
    前記信号パターンの所定の第2の信号部分に基づいて第2の共分散尺度を求める工程であって、隣接するサブキャリアそれぞれにおける復調パイロット信号に基づいて、加害者セルに関する干渉電力推定値を算出し、前記干渉電力推定値及び前記第1の共分散尺度に基づいて前記第2の共分散尺度を求める工程と、
    前記第1の共分散尺度及び前記第2の共分散尺度に基づいて前記信号を白色雑音化する工程と
    を含む方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、前記信号パターンの前記第2の信号部分はデータ信号を含む方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、前記信号パターンの前記第2の信号部分は、少なくとも1つの加害者セルの干渉信号によって擾乱させられる方法。
  4. 請求項3記載の方法であって、前記干渉信号は、セル固有参照信号、及び復調参照信号の一方を含む方法。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の方法であって、前記信号パターンの前記第1の信号部分は参照信号を含む方法。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の方法であって、前記信号パターンの前記第1の信号部分はセル固有参照信号、及び復調参照信号の一方を含む方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の方法であって、前記信号を白色雑音化する工程は、
    前記第1の共分散尺度及び前記第2の共分散尺度の少なくとも一方に対する逆コレスキ因数分解を利用して前記信号を白色音化する工程を含む方法。
  8. 請求項7記載の方法であって、
    前記第1の共分散尺度を使用することにより、前記信号パターンの非擾乱信号部分、及び前記非擾乱信号部分に対応するチャネル推定の少なくとも一方を白色音化する工程を更に含む方法。
  9. 請求項7又は8に記載の方法であって、
    前記第2の共分散尺度を使用することにより、前記信号パターンのうち、少なくとも1つの加害者セルの干渉信号によって擾乱させられている信号部分、及び前記擾乱させられている信号部分に対応するチャネル推定の少なくとも一方を白色雑音化する工程
    を更に含む方法。
  10. 請求項1乃至9の何れか一項に記載の方法であって、前記信号は直交周波数分割多重手法によって符号化される方法。
  11. 信号を処理する装置であって、
    2次元的な時間・周波数信号パターンを表す信号を受信するよう構成された第1のユニットと、
    前記信号パターンの所定の第1の信号部分に基づいて第1の共分散尺度を求めるよう構成された第2のユニットと、
    前記信号パターンの所定の第2の信号部分に基づいて第2の共分散尺度を求めるよう構成された第3のユニットであって、隣接するサブキャリアそれぞれにおける復調パイロット信号に基づいて、加害者セルに関する干渉電力推定値を算出し、前記干渉電力推定値及び前記第1の共分散尺度に基づいて前記第2の共分散尺度を求める第3のユニットと、
    前記第1の共分散尺度及び前記第2の共分散尺度に基づいて前記信号を白色雑音化するよう構成された第4のユニットと
    を備える装置。
  12. 請求項11記載の装置であって、前記第3のユニットは、少なくとも1つの加害者セルのパイロット信号に関する電力推定に基づいて前記第2の共分散尺度を求めるよう構成された装置。
  13. 請求項12記載の装置であって、前記第3のユニットは前記電力推定を行うよう構成され、
    前記電力推定は、復調パイロット信号、及び時間上の変位を受けた前記復調パイロット信号の差を求める工程
    を含む装置。
  14. 請求項11に記載の装置であって、前記第3のユニットは、少なくとも1つの加害者セルのパイロット信号に関する一次運動量及び二次運動量の推定に基づいて前記第2の共分散尺度を求めるよう構成された装置。
  15. 請求項14記載の装置であって、前記第3のユニットは、前記一次運動量及び前記二次運動量を推定する工程を行うよう構成され、前記一次運動量及び前記二次運動量を推定する工程は、
    前記復調パイロット信号、及び時間上の変位を受けた前記復調パイロット信号の複素共役の積を求める工程を含む装置。
  16. 請求項15記載の装置であって、前記第3のユニットは、前記積の実数演算子に基づいて前記一次運動量を求め、前記積の虚数演算子に基づいて前記二次運動量を求めるよう構成された装置。
  17. 請求項1〜10のうち何れか1項に記載の方法を装置のコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
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