JP5871390B2 - 無線通信端末の位置に応じてサービス提供の可否を制御するシステム及び方法 - Google Patents
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Description
ログ蓄積装置から受信したログを用いて、当該無線通信端末の移動を判定し、その判定結果を送信する位置移動判定装置と、
位置移動判定装置から判定結果を受信し、当該無線通信端末に対してサービスを提供するか否かを制御するサービス提供制御装置と
を更に有し、
位置移動判定装置は、
無線通信端末が登録場所に位置する際に、ログ蓄積装置から無線通信端末毎の履歴としての複数の無線品質値を取得する無線品質取得手段と、
無線通信端末の履歴としての複数の無線品質値から、無線品質分布範囲を算出する分布範囲算出手段と、
無線通信端末のログの無線品質値を受信した際に、当該無線通信端末の無線品質値が、無線品質分布範囲に属するか否かを判定する位置判定手段と、
位置判定手段における判定結果を、サービス提供制御装置へ送信する判定結果送信手段と
を有することを特徴とする。
サービスは、無線通信端末に対する通信接続サービスであり、
サービス提供制御装置は、判定結果が偽である場合、無線通信端末の位置が移動した可能性が高いとして、無線通信端末に対する通信接続サービスを拒否するべく制御することも好ましい。
各無線通信端末におけるログの無線品質値は、当該無線通信端末−各基地局間で計測された遅延時間であり、
位置移動判定装置について、
分布範囲算出手段は、
遅延時間から、当該無線通信端末−各基地局間の距離を算出し、
当該無線通信端末から見た1つ以上の基地局に対する1つ以上の距離から、当該無線通信端末の位置情報を推定し、
複数の位置情報の平均位置を中心とした所定半径の範囲を、無線品質分布範囲とするものであり、
位置判定手段は、
サービスの開始要求時に無線通信端末−各基地局間で計測された遅延時間から、無線通信端末−各基地局間の距離を算出し、
当該無線通信端末から見た1つ以上の基地局に対する1つ以上の距離から、当該無線通信端末の現在位置情報を推定し、
現在位置情報が、無線品質分布範囲の位置範囲に含まれているか否かを判定することも好ましい。
位置移動判定装置について、分布範囲算出手段及び位置判定手段は、無線通信端末−各基地局間の距離を算出するために、ToA(Time of Arrival)方式、TDoA(Time Difference of Arrival)方式、AoA(Angle of Arrival)方式、又は、Cell ID+RTD(Round Trip Delay)方式を用いることも好ましい。
位置移動判定装置について、
分布範囲算出手段は、無線品質分布範囲を、複数の位置情報の平均位置を中心とした、各推定位置との距離誤差に対する累積分布関数とし、
位置判定手段は、推定された当該無線通信端末の現在位置情報を、累積分布関数に入力した際の出力値が所定閾値に満たない場合、判定結果を偽とする
ことも好ましい。
各無線通信端末におけるログの無線品質値は、当該無線通信端末−各基地局間で計測された基準信号受信品質値であり、
位置移動判定装置について、
分布範囲算出手段は、当該無線通信端末−各基地局間で計測された基準信号受信品質値から、無線品質分布範囲を算出し、
位置判定手段は、サービスを開始要求する当該無線通信端末−各基地局間で計測された基準信号受信品質値が、無線品質分布範囲に含まれているか否かを判定する
ことも好ましい。
位置移動判定装置について、
分布範囲算出手段は、基準信号受信品質値に基づく無線品質分布範囲を、平均及び不偏分散を用いた予測区間から、所定割合の信頼区間として算出したものである
ことも好ましい。
基準信号受信品質値は、RSRP(Reference Signal Received Power)又はRSRQ(Reference Signal Received Quality)であることも好ましい。
位置移動判定装置について、
位置判定手段は、無線通信端末の位置が移動した可能性が高い(偽)との判定が所定回数以上判定された際に、判定結果を偽とすることも好ましい。
システムは、
ログ蓄積装置から受信したログを用いて、当該無線通信端末の移動を判定し、その判定結果を送信する位置移動判定装置と、
位置移動判定装置から判定結果を受信し、当該無線通信端末に対してサービスを提供するか否かを制御するサービス提供制御装置と
を更に有し、
位置移動判定装置が、無線通信端末が登録場所に位置する際に、ログ蓄積装置から無線通信端末毎の履歴としての複数の無線品質値を取得する第1のステップと、
位置移動判定装置が、無線通信端末の履歴としての複数の無線品質値から、無線品質分布範囲を算出する第2のステップと、
位置移動判定装置が、無線通信端末からサービスの開始要求に基づくログの無線品質値を受信した際に、当該無線通信端末の無線品質値が、無線品質分布範囲に属するか否かを判定する第3のステップと、
位置移動判定装置が、第3のステップの判定結果を、サービス提供制御装置へ送信する第4のステップと、
サービス提供装置が、位置移動判定装置の判定結果を受信し、当該無線通信端末に対してサービスを提供するか否かを制御する第5のステップと
を有することを特徴とする。
ログ蓄積装置11は、各基地局10から、各無線通信端末2の通信毎のログを受信する。そして、ログ蓄積装置11は、当該無線通信端末毎に、接続可能な基地局に対する無線品質値をログとして蓄積する。蓄積されたログ情報は、位置移動判定装置12へ送信される。
位置移動判定装置12は、ログ蓄積装置11からログ情報を取得し、無線通信端末2の移動を判定する。
(第1の無線品質値)無線通信端末が登録場所に位置する際に、ログ蓄積装置11から、無線通信端末毎の履歴としての複数の無線品質値を取得する。
(第2の無線品質値)現在時間における無線通信端末について、ログ蓄積装置11から、当該無線通信端末のログの無線品質値を受信する。
第1の無線品質値は、無線通信端末が登録場所に位置する際に収集すべき学習データのようなものである。無線品質取得部121によれば、第1の無線品質値は分布範囲算出122へ出力し、第2の無線品質値は位置判定部123へ出力する。尚、位置判定部123について、当該無線通信端末の第2の無線品質値が、無線品質分布範囲に属するか否かを判定した後、当該無線品質値を第1の無線品質値として分布範囲を更新することも好ましい。
(第1の実施形態)遅延時間から導出した位置を用いて、無線通信端末の移動を判定
(第2の実施形態)無線品質の変化のみを用いて無線通信端末の移動を判定
サービス提供制御装置13は、無線通信端末2からサービス開始要求を受信した際に、位置移動判定装置12から受信した判定結果に応じて、サービス提供の可否を制御する。ここで、その判定結果が偽である場合、サービス提供装置13は、無線通信端末2の位置が移動した可能性が高いとして、無線通信端末2に対する通信接続サービスを拒否するべく制御する。
分布範囲算出部122は、以下のステップを実行する。
(S21)遅延時間から、当該無線通信端末−各基地局間の距離を算出する。
(S22)無線通信端末から見た1つ以上の基地局に対する1つ以上の距離から、当該無線通信端末の位置情報を推定する。
(S23)複数の位置情報の平均位置を中心とした所定半径の範囲を、無線品質分布範囲とする。
また、位置判定部123は、以下のステップを実行する。
(S31)現在時間における無線通信端末−各基地局間で計測された遅延時間から、無線通信端末−各基地局間の距離を算出する。ここで、「現在時間」とは、無線通信端末がサービスを受けようとする前の一定の時間範囲である。即ち、サービス開始の直前の時のみに限定するものではない。
(S32)当該無線通信端末から見た1つ以上の基地局に対する1つ以上の距離から、当該無線通信端末の現在位置情報を推定する。
(S33)現在位置情報が、無線品質分布範囲の位置範囲に含まれているか否かを判定する。
無線通信端末a123から基地局bs11までの遅延時間:1.234μ秒
無線通信端末a123から基地局bs12までの遅延時間:2.010μ秒
無線通信端末a123から基地局bs13までの遅延時間:2.564μ秒
これらを、光速度に基づいて距離に換算すると、以下のようになる。
無線通信端末a123から基地局bs11までの距離 :370m
無線通信端末a123から基地局bs12までの距離 :603m
無線通信端末a123から基地局bs13までの距離 :769m
そして、図4に表すように、各基地局からその距離を半径として描いた円のおよその交点位置が、当該無線通信端末が位置するであろう推定位置となる。
図6は、無線通信端末について推定された現実的な複数の位置の分布範囲を表す説明図である。
|推定位置−登録住所情報| < 所定閾値 : 移動無しと判定
|推定位置−登録住所情報| ≧ 所定閾値 : 移動有りとの判定
F(e)=1−exp(−e2/2σ2)
F(e):推定位置が平均値からe以下の距離となる確率
e:距離
σ2:分散値
1−F(e)=exp(−e2/2σ2)
1−F(e) < 所定閾値The:位置移動の可能性有り
1−F(e) ≧ 所定閾値The:位置移動の可能性無し
分散値σ2=7650
所定閾値The=0.001
例えば図2の2000-01-03
22:22:22のタイムスタンプを持つログについては、以下のように判定される。
e=100m
1−F(e)=0.52 > 所定閾値The :判定「位置移動の可能性無し」
また、例えば図2の2000-01-04 08:07:06のタイムスタンプを持つログについては、以下のように判定される。
e=350m
1−F(e)=0.0003 < 所定閾値The :判定「位置移動可能性有り」
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、緯度・経度の位置を推定する測位処理までは実行しない。第2の実施形態によれば、遅延時間ではなく、接続/隣接基地局から受信する電波の基準信号受信品質値を用いる。具体的には、RSRP及びRSRQを用いる。
下限:X−t×sqrt(μ2(1+1/n))
上限:X+t×sqrt(μ2(1+1/n))
n:RSRP及びRSRQそれぞれの個数
t:t分布表(例えばn=30で信頼区間99%とした場合、t=2.756)
RSRP及びRSRQのいずれかが、予測区間に入っていない場合 ->
「位置移動の可能性有り」
RSRP及びRSRQの両方とも、予測区間に入っている場合 ->
「位置移動の可能性無し」
一方で、図2の2000-01-03 22:22:22のタイムスタンプを持つレコードのRSRPは、-88dBmで予測区間外にあるため、「位置移動の可能性有り」と判定される。
11 ログ蓄積装置
12 位置移動判定装置
121 無線品質取得部
122 分布範囲算出部
123 位置判定部
124 判定結果送信部
13 サービス提供制御装置
2 無線通信端末
3 GPS衛星
Claims (10)
- 移動可能な無線通信端末と、該無線通信端末と通信する基地局と、前記無線通信端末毎に基地局によって計測された無線品質値をログとして収集するログ蓄積装置とを有し、前記無線通信端末が所定の登録場所に位置する場合にのみ所定のサービスを提供するシステムであって、
前記ログ蓄積装置から受信したログを用いて、当該無線通信端末の移動を判定し、その判定結果を送信する位置移動判定装置と、
前記位置移動判定装置から前記判定結果を受信し、当該無線通信端末に対して前記サービスを提供するか否かを制御するサービス提供制御装置と
を更に有し、
前記位置移動判定装置は、
前記無線通信端末が前記登録場所に位置する際に、前記ログ蓄積装置から前記無線通信端末毎の履歴としての複数の無線品質値を取得する無線品質取得手段と、
前記無線通信端末の履歴としての複数の無線品質値から、無線品質分布範囲を算出する分布範囲算出手段と、
前記無線通信端末のログの無線品質値を受信した際に、当該無線通信端末の無線品質値が、前記無線品質分布範囲に属するか否かを判定する位置判定手段と、
前記位置判定手段における判定結果を、前記サービス提供制御装置へ送信する判定結果送信手段と
を有することを特徴とするシステム。 - 前記サービスは、前記無線通信端末に対する通信接続サービスであり、
前記サービス提供制御装置は、前記判定結果が偽である場合、前記無線通信端末の位置が移動した可能性が高いとして、前記無線通信端末に対する通信接続サービスを拒否するべく制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。 - 各無線通信端末におけるログの無線品質値は、当該無線通信端末−各基地局間で計測された遅延時間であり、
前記位置移動判定装置について、
前記分布範囲算出手段は、
前記遅延時間から、当該無線通信端末−各基地局間の距離を算出し、
当該無線通信端末から見た1つ以上の基地局に対する1つ以上の距離から、当該無線通信端末の位置情報を推定し、
複数の位置情報の平均位置を中心とした所定半径の範囲を、前記無線品質分布範囲とするものであり、
前記位置判定手段は、
前記サービスの開始要求時に無線通信端末−各基地局間で計測された遅延時間から、無線通信端末−各基地局間の距離を算出し、
当該無線通信端末から見た1つ以上の基地局に対する1つ以上の距離から、当該無線通信端末の現在位置情報を推定し、
前記現在位置情報が、前記無線品質分布範囲の位置範囲に含まれているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。 - 前記位置移動判定装置について、前記分布範囲算出手段及び前記位置判定手段は、無線通信端末−各基地局間の距離を算出するために、ToA(Time of Arrival)方式、TDoA(Time Difference of Arrival)方式、AoA(Angle of Arrival)方式、又は、Cell ID+RTD(Round Trip Delay)方式を用いることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
- 前記位置移動判定装置について、
前記分布範囲算出手段は、前記無線品質分布範囲を、複数の位置情報の平均位置を中心とした、各推定位置との距離誤差に対する累積分布関数とし、
前記位置判定手段は、推定された当該無線通信端末の現在位置情報を、前記累積分布関数に入力した際の出力値が所定閾値に満たない場合、前記判定結果を偽とする
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシステム。 - 各無線通信端末におけるログの無線品質値は、当該無線通信端末−各基地局間で計測された基準信号受信品質値であり、
前記位置移動判定装置について、
前記分布範囲算出手段は、当該無線通信端末−各基地局間で計測された基準信号受信品質値から、前記無線品質分布範囲を算出し、
前記位置判定手段は、前記サービスを開始要求する当該無線通信端末−各基地局間で計測された基準信号受信品質値が、前記無線品質分布範囲に含まれているか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム。 - 前記位置移動判定装置について、
前記分布範囲算出手段は、前記基準信号受信品質値に基づく前記無線品質分布範囲を、平均及び不偏分散を用いた予測区間から、所定割合の信頼区間として算出したものである
ことを特徴とする請求項6に記載のシステム。 - 前記基準信号受信品質値は、RSRP(Reference Signal Received Power)又はRSRQ(Reference Signal Received Quality)であることを特徴とする請求項6又は7に記載のシステム。
- 前記位置移動判定装置について、
前記位置判定手段は、前記無線通信端末の位置が移動した可能性が高い(偽)との判定が所定回数以上判定された際に、前記判定結果を偽とすることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のシステム。 - 移動可能な無線通信端末と、該無線通信端末と通信する基地局と、前記無線通信端末毎に接続可能な基地局に対する無線品質値をログとして収集するログ蓄積装置とを有するシステムについて、前記無線通信端末が登録場所に位置する場合にのみ所定のサービスを提供する方法であって、
前記システムは、
前記ログ蓄積装置から受信したログを用いて、当該無線通信端末の移動を判定し、その判定結果を送信する位置移動判定装置と、
前記位置移動判定装置から前記判定結果を受信し、当該無線通信端末に対して前記サービスを提供するか否かを制御するサービス提供制御装置と
を更に有し、
前記位置移動判定装置が、前記無線通信端末が登録場所に位置する際に、前記ログ蓄積装置から前記無線通信端末毎の履歴としての複数の無線品質値を取得する第1のステップと、
前記位置移動判定装置が、前記無線通信端末の履歴としての複数の無線品質値から、無線品質分布範囲を算出する第2のステップと、
前記位置移動判定装置が、前記無線通信端末から前記サービスの開始要求に基づくログの無線品質値を受信した際に、当該無線通信端末の無線品質値が、前記無線品質分布範囲に属するか否かを判定する第3のステップと、
前記位置移動判定装置が、第3のステップの判定結果を、前記サービス提供制御装置へ送信する第4のステップと、
前記サービス提供装置が、前記位置移動判定装置の判定結果を受信し、当該無線通信端末に対して前記サービスを提供するか否かを制御する第5のステップと
を有することを特徴とする方法。
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JP2012137023A JP5871390B2 (ja) | 2012-06-18 | 2012-06-18 | 無線通信端末の位置に応じてサービス提供の可否を制御するシステム及び方法 |
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