JP5870377B2 - 無線通信システム、無線機及び無線機の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システム及び無線通信装置の通信制御方法に関する。
近年、ボイラーや火力タービンといった設備の監視や保守、または構内のエネルギー消費量のモニタリングを、現場から離れたセンタ側から遠隔で実施する技術への需要が高まっている。この際、末端のモニタリング用のセンサ各々に通信用のケーブルを接続するとコストが増加することや、モニタリング対象が移動する場合があることから、センサのデータを無線通信で一旦基地局装置に集約する構成が注目されている。
一方、一般に無線通信は有線に比べて伝搬路品質の変動が大きい。これに対し、受信側から送信側へ受信成否をフィードバックさせ、受信の失敗時には再送を行うARQ(Automatic Repeat Request)方式や、更にその応用として、過去の受信パケットと再送パケットの両方を用いて誤り訂正復号を行うH−ARQ(Hybrid−ARQ)方式が知られている。上述の遠隔監視システムにおいても、ARQまたはH−ARQを適用することでセンサあたりのモニタリングデータの到達性を向上できる。
H−ARQ方式の1回あたりの送信単位を特にサブパケットと呼ぶ。H−ARQ方式は、第二番目以降のサブパケットの内容が第一番目のサブパケットと等しいCC(Chase Combining)型と、第一番目のサブパケットとは異なるIR(Incremental Redundancy)型とに分けられる。
IR型は一般に送信情報を誤り訂正符号化し、その符号語を複数に分割したものをサブパケットとする。CC型は再送により電力利得、IR型は符号化利得を得る。IR型は、伝搬路品質が良く早期に復号に成功した場合は、それ以降のサブパケットの送信を切り上げるEarly Termination処理により実効的な符号化率を高めることができる。このように、実効符号化率を伝搬路品質に合わせて事後決定することで、IR型H−ARQは符号語全体を一度で送信する場合に比べて無線通信量を削減する。
以上のような特徴を持つH−ARQ方式は、無線通信、特にセルラ無線において広く利用されている。例えば非特許文献1および2では3GPP LTE(Long Term Evolution)、非特許文献3では3GPP HSPA(High Speed Packet Access)、非特許文献4ではIEEE 802.16、非特許文献5では3GPP2 EV−DO(Evolution Data Optimized)といった、各種セルラ無線におけるH−ARQ方式が開示されており、IR型とCC型を組み合わせたH−ARQ方式が採用されている。
特開2003−018318号公報
3GPP TR36.300 v11.1.0 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN); Overall description; Stage 2(Release 11)" Section 9.1,2012/03 3GPP TS36.213 v10.5.0 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA); Physical layer procedures(Release 10)" Section 8.6.1,2012/03 3GPP TS25.321 v11.0.0 "Medium Access Control(MAC) protocol specification (Release 11)" Sectopm 11.9,2011/12 IEEE Std 802.16−2009 "IEEE Standard for Local and metropolitan area networks Part 16: Air Interface for Broadband Wireless Access Systems" Section 6.3.16,2009/05 3GPP2 C.S0024−B v3.0 "cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification" Section 9.8.6.1.5,11.3.1.3.3,11.4.1.3.2.3,11.4.1.3.3,2009/09
上述したIR型のH−ARQにおいて受信側が復号を行うためには、受信したサブパケットと符号語の対応を把握する必要がある。例えばサブパケットの各々に前記符号語との対応を示す制御情報を付与することで、どのサブパケットを受信した場合でも受信側で復号を実施できる。非特許文献1−4において、前期制御情報を各サブパケットに付与する技術が開示されている。
しかし、例えばセンサ測定情報のように送信情報量が少量の場合、符号語およびサブパケットが少量となり、相対的に無線通信量における制御情報の割合が高くなる。このように、受信側におけるサブパケットと符号語の対応付けが容易になる反面、送信情報量が少ないと無線通信の効率が低下するという課題がある。
例えば非特許文献5では、再送周期を一定とし、端末があらかじめ下り通信のフォーマット(符号化率とサブパケット数)を指定することで、宛先端末を特定するプリアンブル情報のみを第一番目のサブパケットに付与し、第二番目以降のサブパケットにおいては制御情報を付与することなくIR型のH−ARQを行う技術が開示されている。
しかし、上記非特許文献5では、プリアンブルの受信に失敗すると、第二番目のサブパケット以降は端末が自分宛であることを認識する手段がないため復号処理が成功しない。また、端末があらかじめ通信フォーマットを指定するため再送制御の自由度が少ない。このように、無線通信の効率が良い反面、再送制御の自由度や信頼性が低下するという課題がある。
また、通信の制御情報量を削減するという観点では、例えば特許文献1において、ユニークなビット配列からなる同期用フラグの挿入により音声とFAXの帯域を分割し、分割されたタイミングおよび帯域に合わせて圧縮音声やFAXデータを送信することで、圧縮音声やFAXデータの開始や終了を示す制御情報を省略する技術が開示されている。しかし、この技術は時分割構成を実現するものであり、通信各々の再送制御における制御情報は削減できない。
本発明は上記課題を解決するための発明であり、再送制御の自由度と信頼性を維持しつつ無線通信の効率の高い通信方式を提供する。
本発明は、第第1の無線機と第2の無線機で通信を行う無線通信システムであって、前記第1の無線機は、送信情報を符号化する符号化部と、前記符号化された送信情報を、複数のサブパケットに分割して送信する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数のサブパケットに分割された送信情報を復号するための制御情報を生成し、前記制御情報から、前記送信情報に対応する第1の制御情報と、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットに対応する第2の制御情報と、を生成し、前記送信情報の第1回目の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第1のサブパケットと、前記第1の制御情報を独立して送信し、第2回目以降の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットと、前記第2の制御情報とを独立して送信する
本発明によれば、制御情報を用いて符号化の内容やサブパケットとの対応付けを送信側が指定可能としつつ、前記制御情報量を第二のサブパケット以降では削減できる。また、前記制御情報の受信失敗を送信側が直ちに把握し、復号が不可能な状態で再送を行うことを防止できる。これにより、再送制御の自由度と信頼性を維持しつつ無線通信の効率の高いH−ARQ方式を提供出来る。
本発明の第一の実施例を示し、遠隔監視システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施例を示し、PANへの無線機追加の手順を示すシーケン図である。 本発明の第一の実施例を示し、再送制御のシーケンス図である。 本発明の第一の実施例を示し、制御信号のパケットフォーマットを示す図である。 本発明の第一の実施例を示し、送信側で行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施例を示し、受信側で行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施例を示し、再送制御における衝突低減を示すシーケンス図である。 本発明の第二の実施例を示し、再送制御のシーケンス図である。 本発明の第二の実施例を示し、制御信号のパケットフォーマットを示す図である。 本発明の第二の実施例を示し、制御信号のパケットフォーマットを示す図である。 本発明の第二の実施例を示し、送信側で行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施例を示し、受信側で行われる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第一の実施例を示し、無線機の機能ブロック図である。 本発明の第一の実施例を示し、無線機の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の種々の実施形態を図面に従い説明する。図面において同じ符号を付したものは同じ動作または機能を示し、そのため記述を省略する。
図1に本発明の実施例における遠隔監視システムの全体構成のブロック図を示す。本発明の実施例における遠隔監視システムは、無線ネットワーク103を介して接続される監視拠点側無線機(無線通信装置)101及び製造拠点側無線機102、監視拠点内ネットワーク104及び監視拠点内ネットワーク104を介して監視拠点側無線機101に接続される監視センタ105、製造拠点内ネットワーク106及び製造拠点内ネットワーク106を介して製造拠点側無線機102に接続されるセンサ107及び監視対象機器108を含む。監視拠点内ネットワーク104および製造拠点内ネットワーク106は有線ネットワークであっても無線ネットワークであっても良い。ただし、拠点間は監視拠点側無線機101と製造拠点側無線機102で構成された無線通信システムを用いる。
監視拠点側無線機101は、監視拠点内ネットワーク104を介した監視センタ105との通信機能及び無線ネットワーク103を介した1ないしは複数の製造拠点側無線機102との通信機能を有する。監視拠点側無線機101は無線ネットワーク103により1ないしは複数の製造拠点側無線機102から通知されたセンサ測定情報を集約し、監視拠点内ネットワーク104を通じて監視センタ105に対して通知する機能を持つ。
また監視拠点側無線機101は監視拠点内ネットワーク104を通じた監視センタ105からの制御に応じて、無線ネットワーク103を通じ、製造拠点側無線機102に対して、製造拠点側無線機102あるいは製造拠点側無線機102と通信する1または複数のセンサ107の設定を変更する機能を有してもよい。ここで、センサ107の設定は、例えば、測定間隔や測定精度、あるいは送信間隔などである。
製造拠点側無線機102は、製造拠点内ネットワーク106を介した1ないしは複数のセンサ107との通信機能及及び無線ネットワーク103を介した監視拠点側無線機101との通信機能を有する。センサ107は監視対象機器108の状態を測定し、測定情報を製造拠点内ネットワーク106を介して製造拠点側無線機102へ通知する。製造拠点側無線機102は1ないしは複数のセンサ107から通知された前記センサ測定情報を集約し、無線ネットワーク103を通じて監視拠点側無線機101に対して通知する機能を持つ。
ここで、センサ107は、例えば温度センサや湿度センサ、加速度センサといった独立して監視対象機器108の状態を測定可能なセンサであり、またはGPS(Global Positioning System)を用いた位置センサ等の外部からの信号入力を利用するセンサであり、または音声や静止画、動画を取得する監視装置のいずれかないしは組み合わせを指す。また、センサ107は製造拠点側無線機102と通信を行うための無線通信部(図示省略)を備える。センサ107は、監視対象機器108から測定した情報を、無線通信部を介して無線機102へ送信する。
また、製造拠点側無線機102は、監視拠点側無線機101からの制御に応じて、センサ107の機能及び製造拠点側無線機102の機能のいずれか、もしくは両方の設定を変更する機能を持ってもよい。ここで変更される設定とは、例えばセンサ107における測定に用いるセンサの種類であり、またはセンサ107における測定の頻度であり、または通信機能における通信の頻度である。
監視センタ105はネットワーク通信機能を有し、監視拠点内ネットワーク104を介した1ないしは複数の監視拠点側無線機101と通信を行う機能を有する。監視センタ105は監視拠点側無線機101から取得したセンサ測定情報を記憶する記憶装置、センサ測定情報を解析する解析装置、センサ測定情報を表示する表示装置のいずれか、もしくは複数を持っても良い。また監視センタ105は、監視拠点側無線機101、製造拠点側無線機102、センサ107のいずれか、もしくは複数の設定を制御する機能を持っても良い。
無線ネットワーク103は、例えば物理層にIEEE802.15.4や特定小電力無線方式を用いたPAN(Personal Area Network)であり、または例えば物理層にIEEE802.16を用いたMAN(Metropolitan Area Network)であり、またはセルラ網であり、あるいはそれらの組み合わせからなる。
監視拠点内ネットワーク104および製造拠点内ネットワーク106は、例えば物理層にIEEE802.11やIEEE802.3を用いたLANであり、または例えば物理層にRS−485規格を用いたシリアル通信ネットワークであり、または例えば物理層にIEEE802.15.4や特定小電力無線方式を用いたPAN(Personal Area Network)であり、または例えば物理層にIEEE802.16を用いたMAN(Metropolitan Area Network)であり、またはセルラ網であり、あるいはそれらの組み合わせからなる無線ないしは有線のネットワークである。
以下、本明細書においては無線ネットワーク103の物理層にIEEE802.15.4、監視拠点内ネットワーク104の物理層にIEEE802.3のLAN、製造拠点内ネットワーク106の物理層にRS−485を用いることを前提に記述するが、これらの物理層に用いる方式が前記の組み合わせ以外であっても本発明は適用可能である。また、前述のように遠隔監視システムにおいて無線ネットワーク103を介してセンサ107から測定情報を収集する構成を主な対象とし、無線ネットワーク103の送信側は製造拠点側無線機102、受信側は監視拠点側無線機101とする。ただし、本発明は一対一の無線通信全般に適用可能であり、送信側と受信側が逆の構成であっても良い。なお、少なくとも監視拠点側無線機101はIEEE802.15.4におけるコーディネータの機能を有するものとする。
図12に本発明の第一の実施例における監視拠点側無線機101および製造拠点側無線機102の機能ブロック図の一例を示す。特定小電力無線やIEEE802.15.4においては、ノード間の通信機能に大きな違いはない。そのため、監視拠点側無線機101と製造拠点側無線機102は同じハードウェア構成で実現できる。監視拠点側無線機101および製造拠点側無線機102は、アンテナ1201、無線送受信部1202、制御部1203、ベースバンド復調部1204、復号部1205、ネットワークインタフェース部1206、符号化部1207、ベースバンド変調部1208を有する。
無線送受信部1202は、デュプレクサ、パワーアンプ、ローノイズアンプ、アップコンバータ、ダウンコンバータ、アナログデジタル変換器、デジタルアナログ変換器、自動周波数調整器、自動利得調整器で構成される。アンテナ1201から入力された無線周波数信号は、無線送受信部1202を通じてベースバンド信号に変換され、ベースバンド復調部1204へと入力される。
ベースバンド復調部1204は、制御部1203から与えられる変調方式の情報に基づいて入力信号を復調し、結果を復号部1205へと入力する。復調結果は、復号部1205で用いる符号によって、硬判定結果(ビット系列)または軟判定結果(尤度情報)のいずれかとする。復号部1205は、制御部1203から与えられる誤り訂正符号の情報および復号用バッファの内容に基づいて誤り訂正処理を行う。そして、復号部1205は、復号したデータをネットワークインタフェース部1206へ出力し、制御情報と復号結果、および更新した復号用バッファの内容を制御部1203へと出力する。なお、復号用バッファは、データバッファ1302またはメモリ1303に設定される記憶領域である。
ネットワークインタフェース部1206は、監視拠点内ネットワーク104または製造拠点内ネットワーク106を介して復号部1205の出力を監視センタ103またはセンサ107へと出力すると共に、監視センタ103またはセンサ107から情報の入力を受けた際は、その情報を符号化部1207へと入力する。
ネットワークインタフェース部1206から入力された、または無線機の内部で生成された送信データは、まず符号化部1207へと入力される。符号化部1207は、制御部1203から与えられる誤り訂正符号の情報に基づいて入力を符号化し、制御部1203へ入力する。
ベースバンド変調部1208は制御部1203から送信情報と変調方式の情報の入力を受け、与えられた変調方式の情報に基づいてベースバンド信号を生成する。ベースバンド変調部1208から無線送受信部1202へと入力されたベースバンド信号は、無線周波数信号に変換されてアンテナ1201から出力される。
制御部1203は本発明における無線機の動作の主体となる。制御部1203は、送信情報に対して、誤り訂正符号と変調方式、符号語とサブパケットの対応付け、第一の実施例における再送周期Tc、後述する第二の実施例における応答期限Tc、復号用のバッファ、サブパケット送信用に符号語を格納するバッファなどを管理し、復号部1205から与えられる復号結果の情報に基づいて、サブパケット番号、第一の実施例における次のサブパケットの送信時刻あるいは受信時刻、第二の実施例における受信期限の時刻を更新する。
また、制御部1203は、現在時刻を管理し、符号語のサブパケット再送や送信終了、受信処理の終了を判断する。受信処理の際には制御部1203は、ベースバンド復調部1204へ変調方式の情報を、復号部1205へ誤り訂正符号の情報と復号用バッファの内容を通知し、復号部1205が更新した復号用バッファの内容を取得する。
送信処理の際には制御部1203は、制御情報を生成し、符号化部1207から入力された符号語をバッファに格納し、サブパケット番号に従いサブパケットと制御情報および変調方式の情報をベースバンド変調部1208へと入力する。
また、制御部1203は、監視拠点側無線機101においては、IEEE 802.15.4におけるコーディネータとして、自らの管理するPANに所属する製造拠点側無線機102の情報を管理し、新規にPANに参加した製造拠点側無線機102に対し、初期設定情報205を送付する機能を有する。
図13に本発明の実施例における監視拠点側無線機101および製造拠点側無線機102の装置構成の一例を示す。監視拠点側無線機101および製造拠点側無線機102は、同一の構成であるので、以下では監視拠点側無線機101について説明し、製造拠点側無線機102の説明を省略する。
監視拠点側無線機101は、プロセッサ1301、データバッファ1302、メモリ1303を有し、それぞれ内部バス1304で接続されている。さらに、外部ノードに対するインタフェースとして、無線送受信部1202およびネットワークインタフェース部1206を有する。また、監視拠点側無線機101および製造拠点側無線機102は、プログラムやテーブルを格納する記憶装置1305を有する。
プロセッサ1301は、記憶装置1305に格納されているプログラムをメモリ1303へロードして実行する。また、プロセッサ1301は、メモリ1303にロードしたプログラムを実行し、制御部1203に対応する処理等を実行し、テーブルを参照し、無線通信を制御する。
データバッファ1302は、監視センタ103あるいはセンサ107から受信した情報、または、例えば符号語および制御情報の受信成否を示す情報のような、無線機101が生成した制御情報を、監視センタ103あるいはセンサ107へ伝送するために一時的に格納する。また、符号部1207が生成した符号語、制御部1203が生成した制御情報、あるいは誤り訂正復号に用いる復号用バッファの内容もデータバッファ1302に一時的に格納される。符号語は制御部1203があらかじめサブパケットに分割した上で格納しても良い。メモリ1303は、プロセッサ1201が処理するプログラムが展開され、処理に必要なデータを保持する。なお、データバッファ1302をメモリ1303内に設定してもよい。
無線送受信部1202およびネットワークインタフェース部1206は、図12と同様で、他方の無線機との無線信号の送受信や監視センタ103あるいはセンサ107との信号の送受信を行うインタフェースである。
記憶装置1305には、通信制御プログラム1306、タイマー管理プログラム1307、パラメータ管理テーブル1308、およびNW管理テーブル1309が格納されている。なお、本明細書で開示される監視拠点側無線機101および製造拠点側無線機102における処理に対応するプログラムや情報は、図示されていないものも格納されている。
通信制御プログラム1306およびタイマー管理プログラム1307は、図12の制御部1203に対応する。通信制御プログラム1306は、PANへの加入要求や通信先とする無線機の更新を受けてNW管理テーブル1309を更新する機能、復号部1205やネットワークインタフェース部1206から与えられる制御情報に基づいてパラメータ管理テーブル1309を更新する機能、パラメータ管理テーブル1309に基づいて制御情報を生成しデータバッファ1302へ格納する機能、信号の送信または受信に際してパラメータ管理テーブル1309の時刻情報を更新する機能、パラメータ管理テーブル1309とデータバッファ1302およびサブパケット番号に基づいてサブパケットと制御情報および変調方式の情報をベースバンド変調部1208へと入力する機能、パラメータ管理テーブル1309に基づいてベースバンド復調部1204へ変調方式の情報を、復号部1205へ誤り訂正符号の情報と復号用バッファの内容を通知し、復号部1205が更新した復号用バッファの内容を取得する機能を有する。
タイマー管理プログラム1307は、例えば無線機のRTC(Real Time Clock)から現在時刻を取得し、パラメータ管理テーブル1309に格納されている時刻情報との比較を行い、時刻情報と現在時刻が一致した場合は通信制御プログラム1306に対して対応する動作を指示する。時刻情報とは、例えば第一の実施例においてはサブパケットの送信時刻と受信処理時刻、および受信成否を示す情報の受信期限の時刻であり、第二の実施例においては応答期限および復号期限の時刻を示す。
パラメータ管理テーブル1308は、サブパケット番号、変調方式、パケットフォーマット情報(誤り訂正符号と符号化率、符号語とサブパケットの対応付け)、第一の実施例においては再送周期Tcおよびオフセット値To、後述する第二の実施例においては応答期限を管理する。
NW管理テーブル1309は、PANに参加している製造拠点側無線機102各々について、その物理ID等の情報を管理する。また、通信先とする無線機のアドレスやPAN IDの情報を管理する。
プロセッサ1301は、各機能部のプログラムに従って動作することによって、所定の機能を実現する機能部として動作する。例えば、プロセッサ1301は、通信制御プログラム1306に従って動作することで制御部1203として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、プロセッサ1301は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれを実現する機能部としても動作する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
制御部1203等の各機能を実現するプログラム、テーブル等の情報は、記憶装置1305や不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
図2および図3を用いて、本発明の第一の実施例で行われる処理のシーケンスを説明する。本実施例においては、符号語(codeword)の第一サブパケットにのみ制御情報を付与し、第二以降のサブパケットには制御情報を付与しない。そのため、サブパケットの再送周期Tcを一定とし、受信側は受信時刻からサブパケットと符号語を対応づけ、復号を実施する。なお、サブパケットは、前記背景技術で述べたように、H−ARQ方式の1回あたりの送信単位である。
図2に製造拠点側無線機102を監視拠点側無線機101の管理するPANへ追加する処理のシーケンス図を示す。製造拠点側無線機102で電源投入処理201が行われた場合、製造拠点側無線機102はまず監視拠点側無線機101に対してPANへの加入要求202を通知する。
監視拠点側無線機101は、自らの管理するPANに製造拠点側無線機102を追加可能であるか否かを判定し(203)、追加可能な場合は加入許可204を製造拠点側無線機102に通知する。
加入要求202及び加入許可204は、各々IEEE802.15.4におけるAssociation Request及びAssociation Responseに相当する。
以上により、製造拠点側無線機102が監視拠点側無線機101の管理するPANへ追加される。その後、無線通信を行う前に、監視拠点側無線機101は初期設定205を製造拠点側無線機102へ通知する。製造拠点側無線機102は、これらの情報の受信に成功し、初期設定が完了すると、了解通知206を監視拠点側無線機101へと通知する。初期設定205は、H−ARQの有無やサブパケット毎に付与する制御情報、制御情報を付与しない場合の再送周期の初期値といった、制御の初期状態を規定する。
図3に本発明の第一の実施例における無線データ通信で行われる処理のシーケンス図を示す。図中、送信側は例えば製造拠点側無線機102であり、受信側は例えば監視拠点側無線機101とする。例えば、センサ107の測定情報のように製造拠点側無線機102で送信情報が発生した場合、送信側はまず送信情報を取得して、送信情報を誤り訂正を付加した符号化により符号語を生成し、符号語を分割して複数のサブパケットを生成する(301)。図示の例では、サブパケットが3つからなる例を示す。
また、送信側では、サブパケットと符号語の対応関係を示す制御情報303を生成し(302)、第一サブパケット304を加えて受信側へと送信する。図示の例では、送信側は制御情報303を送信した後、第一サブパケット304を送信する。
受信側は、まず制御情報303に基づき符号語の復号に用いるバッファを用意し、受信したサブパケットの情報を復号用バッファへ格納し、誤り訂正復号を行う(305A)。
第一サブパケット304を受信した場合、受信側は制御情報の受信成否を表す信号(制御情報ACK/NACK)306および符号語(第一サブパケット304)の受信の成否を示す信号307A(データACK/NACK)を生成し、送信側へ返信する。符号語の受信成否を示す信号307B、307Cが受信成功を示すまで、送信側は決められた周期Tcで第二サブパケット(図中サブパケット2,以下同様)308、第三サブパケット(図中サブパケット3、以下同様)309を順に送信する。受信側では、受信処理305B、305Cで第二サブパケット308、第三サブパケット309の受信処理を上記305Aと同様に行う。
なお、符号語のサブパケットの数、すなわち再送の実行回数に上限を設けても良い。符号語の受信成否を示す信号307Cが受信成功を示した場合、送信側はその符号語の送信を終了する(310)。
上記処理により、送信側から制御情報303が送信された後に、1以上のサブパケット304、308、309が受信側へ送信される。
図4に制御情報303のパケットフォーマットの一例を示す。図3に示したサブパケットと符号語の対応関係を示す制御情報303は、送信元401、宛先402、PAN_ID403、フレーム種別404、パケット番号405、再送周期(Tc)406、フォーマット407、FCS408の順で情報が格納される。
送信元401および宛先402は各々送信元と宛先のアドレスを示し、例えばIPアドレスを格納する。PAN_ID403は、宛先アドレスが所属するPANのID(識別子)を示す。システム内に複数のPANが存在しない場合、このフィールドは省略しても良い。
フレーム種別404は、当該パケットが示す情報の種別、例えばデータやACK信号、制御情報などを表す。パケット番号405は、パケットすなわち符号語の通し番号を示す。再送周期406は前記図3に示した再送周期Tcを示し、フォーマット407は送信情報とサブパケットの関係、例えば、誤り訂正符号の種類や符号化率、符号語とサブパケットの対応関係などを示す。FCS408は制御情報303の受信エラーを検出するためのチェック符号であり、例えばCRC(Cyclic Redundancy Code)等が用いられる。送信元401および宛先402はIEEE802.15.4におけるSource AddressおよびDestination Address,PAN_ID403はDestination PAN ID,フレーム種別404はFrame Control(特にFrame Typeのフィールド),パケット番号405はSequence Number,408はFCSと対応する。再送周期406およびフォーマット407はMAC Payloadに含めれば良い。また、再送周期Tcが初期設定205で通知する値と同じ場合、再送周期406のフィールドは省略しても良い。
制御情報および送信情報各々の受信成否を表す信号306および307は、図4の送信元401−FCS408のサブセット,具体的にはフレーム種別404,パケット番号405,FCS408の3つを用いて構成できる。IEEE802.15.4のFrame Typeにおける予約領域の1つを図3の制御情報ACK/NACK306と対応付けることで、制御情報ACK/NACK306とデータACK/NACK307を区別することができる。
図5に本発明の第一の実施例における送信側で行われる処理の一例のフローチャートを示す。送信側はまず送信情報を誤り訂正符号化して符号語を生成し(501)、生成された符号語をN個のサブパケットに分割する(502)。サブパケット数Nと符号語の分割数は、IR型とCC型を併用する場合は必ずしも一致していなくても良い。
次に、生成された符号語に用いた誤り訂正符号や符号化率と、符号語とサブパケットの対応付けなどを示す制御情報303を生成し、符号語と独立に誤り訂正符号化する(503)。なお、図3に示した制御情報303の誤り訂正符号や符号化率は固定とする。
次に、送信側では、サブパケット番号kおよび次のサブパケットの送信時刻Tを初期化する(504,505)。なお、サブパケット番号kは1で初期化し、次のサブパケットの送信時刻Tは、現在時刻で初期化する。
そして、現在時刻が送信時刻Tになると送信側はサブパケットの送信を開始する(506)。まず、送信側は、サブパケット番号kが「1」であるか否かを判定する(507)。サブパケット番号kが「1」であれば、第一回目の送信であるので、制御情報303を送信し(508)、その後、サブパケット番号k=1(第一サブパケット304)を送信する(509)。したがって、御情報303は第一サブパケット304の直前に送信され、k>1となる第二サブパケット308以降は制御情報303を付与しないで送信が行われる(507−509)。
サブパケットの送信後、次のサブパケットの送信時刻Tを、現在時刻Tに再送周期Tcを加算して設定し(510)、受信成否を示す情報306および307の返信を待つ(511)。
時刻T−Toまでに受信成否を示す情報306および307を受信しなかった場合は、ステップ512へ進んで、サブパケット番号kが「1」または「N」であるか否かを判定する。サブパケット番号kが「1」または「N」であれば、第一サブパケット304または最終サブパケット(第三サブパケット309)を送信しているので、当該符号語の送信を終了する。一方、サブパケット番号kが「1」または「N」以外の場合は次のサブパケットを送信するため、ステップ513Bで、サブパケット番号kに1を加算してからステップ506以降の処理を繰り返す。ここで、Toはサブパケットの送信準備等に要する送信側の処理時間を考慮して予め設定した値である。
一方、ステップ511の判定で、次のサブパケットの送信時刻T−Toまでに受信成否を示す情報306および307を受信した場合は、ステップ507に進み。サブパケット番号kが「1」であるか否かの判定を行う。送信側は、サブパケット番号kが「1」であれば、第一サブパケット304の送信後であるので、まず制御情報303の受信成否を判定する(514)。この判定は、送信側が、受信成否を示す情報306を受信していなければ制御情報303の受信失敗と判定し、制御情報303の符号語の送信を終了する。
一方、送信側は、受信成否を示す情報306を受信していれば制御情報303の受信成功と判定してステップ515へ進む。
制御情報303の受信成功時、または第二サブパケット308以降の送信時は符号語の受信成否を判定し(515)、受信成功時は当該符号語の送信を終了する。一方、受信成否を示す情報307の受信失敗時は、最終サブパケット(k=N)の場合はその符号語の送信を終了する(516)。ただし、受信成否を示す情報307の受信失敗時でも、最終サブパケット(k=N)以外であれば、サブパケット番号kに1を加算してから(513A)、ステップ506へ戻って、次のサブパケットを送信する。
以上の処理において、受信が失敗した状態で送信を終了した符号語については、それ以降の任意の時刻において、符号語の最初から、すなわち第一サブパケット304および制御情報303から再び送信を行っても良い。
上記処理により、送信側では、制御情報303を送信した後に、1以上のサブパケット304、308、309が再送周期Tc毎に順次送信される。
図6に本発明の第一の実施例における受信側で行われる処理の一例のフローチャートを示す。本実施例では、送信側では図3、図5で示したように、第一サブパケット304の送信前に制御情報303が送信されるため、受信側ではまず制御情報303の受信成否を判定し(601)、制御情報303の受信失敗時は制御情報303の受信失敗を示す信号(制御情報NACK)を送信して(602)受信処理を終了する。一方、制御情報303の受信成功時は制御情報303の受信成功を示す信号(制御情報ACK)を送信し(603)、符号語の受信処理を開始する。
符号語の受信処理は、まず制御情報303のフォーマット407(図4参照)から、誤り訂正復号を行うためのバッファを用意する(604)。同じく制御情報303の再送周期406から再送周期Tcを取得し(605)、サブパケット番号kおよび次のサブパケットの受信時刻Tを、図5に示した送信側と同様に初期化し(606,607)、現在時刻がサブパケットの受信時刻Tになると受信側はサブパケットの受信処理を実行する(608)。
すなわち第一サブパケット304の受信処理は制御情報303の受信処理と同時に実行される。例えば受信電力やプリアンブル情報からサブパケットの受信時刻Tでサブパケットを受信したと判断できる場合(609)、受信側は制御情報303のフォーマット407から、受信したサブパケットの情報を復号用バッファへ格納して(610)、誤り訂正復号を行う(611)。誤り訂正復号に成功した場合、符合語の受信成功を示す信号(データACK)を送信して受信処理を終了する(612,613)。一方、誤り訂正復号に失敗した場合、符号語の受信失敗(データNACK)を示す信号を送信し(614)、最終サブパケット(サブパケット番号k=N)以外であれば次のサブパケットの受信を待つ(615−617)。一方、最終サブパケットの場合(k=N)は受信処理を終了する。ただし、Nはサブパケットの分割数である。
次のサブパケットの受信を待つ場合、現在時刻Tに再送周期Tcを加算した値を次のサブパケットの受信時刻Tとして設定する(616)。次に、受信側ではサブパケット番号kに1を加算して(617)、次のサブパケットの受信時刻Tまで待機する。
物理層に例えば特定小電力無線方式やIEEE802.15.4を用いた場合、送信側はサブパケットの送信前にキャリアセンスを行う必要がある。システムの時刻同期精度が高い場合、各無線機の通信タイミングにオフセットを持たせることで衝突を回避できる。しかし、無線機毎のRTC(Real Time Clock)のずれを許容する場合、監視拠点側無線機101と通信する製造拠点側無線機102の数をN,センサ測定情報の回収周期をTs,測定情報の通信1回あたりの平均時間をtとすると、N×tがTsに対して大きくなるに従い、衝突が発生する可能性が高くなる。この課題は、例えば通信ごとに製造拠点側無線機102の時刻Tを監視拠点側無線機101に同期し、システム全体の同期精度を向上することで解決できる。
また、図7に示すように、例えばIEEE802.11に開示されているCTS(Clear To Send)信号を用いても良い。図7において、第二サブパケット以降において、送信側のキャリアセンスに検出されないタイミングで受信側がCTS信号701を発信することで、送信側のキャリアセンス実行時に他の無線機が送信を行う可能性を低減し、送信側がサブパケットを送信できる可能性を向上する。
なお、本実施例は単一の送信側と受信側のペアについて記載しているが、例えば前記の方法によりシステム全体の同期精度を確保する場合、再送周期Tcよりも小さなオフセットをもって、複数のペアでTDM(Time Division Multiplexing)通信を行っても良い。TDM通信を行うことにより、無線通信の効率を更に高めることができる。TDM通信を行うペア同士は、再送の過程で送信タイミングが近接しなければ、再送周期Tcがお互いに異なっていても良い。ここで、送信タイミングが近接しているとは、例えばCSMAのキャリアセンスにおいて、衝突が検出されることを示す。
また、制御情報303を独立して受信できるという特徴により、本発明は中継を行うシステムに対しても適用できる。例えば、制御情報303を受信し、宛先402が自分宛のパケットではなかった場合、受信側は例えば宛先402とPAN_ID403の情報から次の宛先を決定し、サブパケットを順次次の宛先へ転送しても良い。
以上のように、第一の実施例によれば、送信情報の第1回目の送信時には、全てのサブパケットを復号するための制御情報303と第1のサブパケット304を独立して送信し、第2回目以降の送信時では第2以降のサブパケット308、309のみを送信する。受信側では第1回目の受信で制御情報303を受信し、当該制御情報303から再送周期Tc(送信間隔)を取得する。受信側では、サブパケットを受信したタイミング(受信時刻)と再送周期Tcから、サブパケット番号kを把握することができ、受信したサブパケットを符号語(送信情報)の部分に対応付けることができる。これにより、制御情報303を用いて符号化の内容やサブパケットとの対応付けを送信側で指定可能としながら、制御情報量を第二のサブパケット以降では削減できる。また、前記制御情報の受信失敗を送信側が直ちに把握し、復号が不可能な状態で再送を行うことを防止できる。これにより、再送制御の自由度や信頼性を維持しつつ無線通信の効率の高い通信システムを提供出来る。
また、送信側は、制御情報303を送信した後、受信側から制御情報303の受信成功を示す応答がない場合には、第2回目以降のサブパケットの送信を中止する。これにより、通信状態や受信側で不具合が生じている場合に無駄な通信を行うことを防止できる。
図8から図11を用いて本発明の第二の実施例について説明する。本発明の第二の実施例においては、第二サブパケット以降でも第二制御情報を送信する。ただし、前記第二制御情報は第一サブパケットの送信前に送信される第一制御情報よりも情報量を小さくする。これにより、IR型のH−ARQ方式を実現するための制御情報量を低減しつつ、第二サブパケット以降を任意のタイミングで送信可能とする。
図8に本発明の第二の実施例における無線データ通信のシーケンス図を示す。第一のサブパケット304を送信する前に、第一の制御情報801を送信する点は、前記第一の実施例と同様であるが、第二サブパケット308以降の送信前に第二制御情報802を送信する点が前記第一の実施例と異なる。
さらに、受信側は、第一制御情報801の受信の成否について応答する点は前記第一の実施例と同様である。しかし、第二制御情報802以降の制御情報については受信の成否を示す信号は送信せず、第二制御情報802以降では制御情報の受信の失敗は付随する第二サブパケットの受信の失敗として扱う。したがって、受信側は、第二制御情報802または第二サブパケット308(第三サブパケット309)の何れかの受信に失敗するとデータNACK307B(307C)を返信する。つまり、データNACK307B(307C)のみで、第二制御情報またはサブパケットの何れかまたは双方の受信に失敗したことを通知する。
本実施例2においては、第二制御情報802が付随する第二サブパケット308と符号語の対応付けを示す情報を含むため、周期的に再送を行う必要はない。ただし、符号語の通信時間を有限とするため、最大間隔Tc以内に符号語の受信の成否を示す信号307B、307Cを受信しなかった場合、送信側は次の制御情報とサブパケットを送信する。
図9Aに第一制御情報801のパケットフォーマットの一例を示す。また、図9Bに第二制御情報802のパケットフォーマットの一例を示す。
図9Aにおいて、第一制御情報801のパケットフォーマットは、前記第一の実施例における制御情報303とほぼ同様である。前記第一の実施例の図4に示した再送周期406がなく、代わりに前記サブパケット再送の最大間隔Tcを示す応答期限901を含む。
図9Bにおいて、第二制御情報802は、付随するサブパケットを復号バッファへ格納するための情報が取得できれば良い。
そのため、送信元401,フレーム種別404,パケット番号405,FCS408の4つに加え、サブパケット番号902を含む。図9Aの第一制御情報801に比して図9Bの第二制御情報802は小さな容量となる。
なお、制御情報および符号語(サブパケット)の受信の成否を表す信号306および307については、本発明の第一の実施例と同じパケットフォーマットで良い。なお、第二サブパケット308の第二制御情報802と、第三サブパケット309の第二制御情報802は、サブパケット番号902とFCS408が相違し、その他は同様である。
図10に本発明の第二の実施例における送信側で行われる処理のフローチャートを示す。図10のフローチャートは、前記第一の実施例の図5に示したフローチャートのステップ508をステップ1001、1002に置き換え、ステップ510、511をステップ1003、1004に置き換えたもので、その他の処理は前記第一の実施例の図5と同様である。
ステップ501〜507は前記第一の実施例と同様であり、送信データの誤り訂正符号化と、符号語をN個のサブパケットに分割し、N個のサブパケットに対応する複数の制御情報801〜803を生成するし、サブパケット番号kの初期化を行う。
送信側では、第一制御情報801を送信した後に第一サブパケット304を送信し(1001)、第二サブパケット308以降は第二制御情報802を送信してから(1002)、第二サブパケット308(第三サブパケット309)を送信する(509)。
また、サブパケットの送信後、制御情報および符号語の受信成否を示す信号306および307の受信期限を現在時刻から最大間隔Tc後に設定し(1003)、受信期限までに受信の成否を示す信号306および307を受信したか否かを判定する(1004)。
最大間隔Tcまでに受信に成功すると、第一の実施例と同じ手順でその符号語の続きのサブパケットを送信するか否かを決定する。そして、次のサブパケットを送信する際に送信タイミングを待つ必要はない。受信期限Tcまでに信号306および307を受信しなかった場合、第一サブパケット304または最終サブパケットの場合はその符号語の送信を終了し、それ以外の場合は次のサブパケットを送信する(1004)。
以上の処理により、第2回目以降の送信時でも第二制御情報802と第二以降のサブパケットが独立して送信され、第二サブパケット以降をそれぞれ復号バッファへ格納するための情報が送信側から通知される。
図11に本発明の第二の実施例における受信側で行われる処理のフローチャートを示す。図11のフローチャートは、前記第一の実施例の図6に示したフローチャートのステップ605をステップ1101に置き換え、ステップ608、609をステップ1102〜1104に置き換えて、ステップ607を削除したもので、また、ステップ610をステップ610Aとし、その他の処理は前記第一の実施例の図6と同様である。
受信側では、まず、第一制御情報801を受信し、誤り訂正復号を行うためのバッファを用意して、そのバッファを保持する。すなわち受信側では、復号を行う期限(復号期限)Teを設定する(1101)。復号期限Teは、例えば第一制御情報801のフォーマット407から取得できる全サブパケット数Nと、応答期限901の積とすれば良い。
受信側ではサブパケットの送信を待つ間、受信側は誤り訂正復号を開始してからの経過時間とTeを比較し(1102)、経過時間がTeを超過すると受信処理を終了する。
経過時間がTe以下の間、受信側は信号(802、307A〜307C)の受信の有無を判定し(1103)、信号の受信を検出すると、まず第二制御情報802の受信の成否を判定する(1104)。
受信側は、第二制御情報802の受信に失敗した場合、付随するサブパケット307B、307Cの復号バッファへの格納や、誤り訂正復号は行わず、符号語の受信失敗を示す信号(データNACK307)を送信する。
一方、第二制御情報802の受信に成功した場合、受信側はサブパケット番号902に基づいて付随するサブパケットを復号バッファへ格納し、誤り訂正復号を行い、その結果に従い符号語の受信成否を示す信号を送信する。
以上の処理により、第二の実施例では、第一制御情報よりも情報量の小さい第二制御情報を第二サブパケット以降でも送信することで、再送制御の自由度と信頼性を維持しつつ無線通信の効率の高いIR型のH−ARQ方式を実現することができる。
また、送信情報の第1回目の受信時に、受信側では、第1の制御情報801の受信成否を示す応答(制御情報ACK/NACK306)と、第1のサブパケット304の受信成否を示す応答(データACK/NACK307A)とを独立して送信する。一方、第2回目以降の受信時では、第2制御情報802の受信の成否を示す応答を省略し、第2以降のサブパケットの受信の成否を示す応答(データACK/NACK307B,C)で第2制御情報802の受信の成否を送信側に伝達することができる。
なお、上記実施例1、2に示した無線機101と無線機102の機能の切り分けについてはあくまで一例であり、遠隔監視システム、無線機、センサの全体として同等の機能を実現できるのであれば他の構成であってもよい。
また、上記実施例1、2では、本発明を遠隔監視システムを構成する拠点間の無線通信システムに適用した例を示したが、第1の無線機101と第2の無線機102で通信を行う無線通信システムに本発明を適用することができる。
また、上記実施例1、2では、制御情報を送信した後にサブパケットを送信したが、サブパケットを送信した後に、制御情報を送信するようにしてもよい。
本発明を遠隔監視システムを構成する拠点間の無線通信システムに適用した例を示したが、第1の無線機101と第2の無線機102で通信を行う無線通信システムに本発明を適用することができる。
また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
101 監視拠点側無線機
102 製造拠点側無線機
105 監視センタ
107 センサ
108 監視対象機器
1202 無線送受信部
1203 制御部
1205 復号部
1207 符号化部
1301 プロセッサ
1302 データバッファ
1303 メモリ
1305 記憶装置
1306 通信制御プログラム
1307 タイマー管理プログラム
1308 パラメータ管理テーブル
1309 NW管理テーブル

Claims (13)

  1. 第1の無線機と第2の無線機で通信を行う無線通信システムであって、
    前記第1の無線機は、
    送信情報を符号化する符号化部と、
    前記符号化された送信情報を、複数のサブパケットに分割して送信する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記複数のサブパケットに分割された送信情報を復号するための制御情報を生成し、前記制御情報から、前記送信情報に対応する第1の制御情報と、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットに対応する第2の制御情報と、を生成し、前記送信情報の第1回目の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第1のサブパケットと、前記第1の制御情報を独立して送信し、第2回目以降の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットと、前記第2の制御情報とを独立して送信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記制御部は、
    前記第2回目以降の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットのみを送信することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第2の制御情報は、前記第1の制御情報よりも情報量が少ないことを特徴とする無無線通信システム。
  4. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第1の無線機の前記制御部は、
    前記複数のサブパケットの送信を予め設定した周期で実行し、
    前記第2の無線機は、
    前記制御情報と、サブパケットとを受信したタイミングに基づいて、前記サブパケットと前記送信情報を対応付ける第2の制御部を有することを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項4に記載の無線通信システムであって、
    前記制御部は、
    前記複数のサブパケットの送信を行う前記周期を、前記制御情報で設定することを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記制御部は、
    前記複数のサブパケットの送信を予め設定した周期で実行し、前記複数のサブパケットの送信を行う前記周期を、前記第1の制御情報で設定することを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第1の無線機の前記制御部は、
    前記第2の無線機から受信した応答に基づいて、前記送信した制御情報を前記第2の無線機が受信したか否かを判定し、前記第2の無線機が前記制御情報の受信に失敗したと判定した場合には、前記第2回目以降のサブパケットの送信を中止することを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記第2の無線機は、
    前記第1の制御情報の受信に成功した場合には、当該受信の成功を示す第1の応答を送信し、第1のサブパケットの受信に成功した場合には、当該受信の成功を示す第2の応答を前記第1の応答とは独立して送信することを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項8に記載の無線通信システムであって、
    前記第1の無線機の前記制御部は、
    前記第2の無線機から受信した応答に基づいて、前記送信した第1の制御情報を前記第2の無線機が受信したか否かを判定し、前記第2の無線機が前記第1の制御情報の受信に成功したか否かに応じて、前記第2回目以降のサブパケットの送信を決定することを特徴とする無線通信システム。
  10. 情報の送受信を行う無線機であって、
    送信情報を符号化する符号化部と、
    前記符号化された送信情報を、複数のサブパケットに分割して送信する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記複数のサブパケットに分割された送信情報を復号するための制御情報を生成し、前記制御情報から、前記送信情報に対応する第1の制御情報と、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットに対応する第2の制御情報と、を生成し、前記送信情報の第1回目の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第1のサブパケットと、前記第1の制御情報を独立して送信し、第2回目以降の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットと、前記第2の制御情報とを独立して送信することを特徴とする無線機。
  11. 請求項10に記載の無線機であって、
    前記制御部は、
    前記第2回目以降の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットのみを送信することを特徴とする無線機。
  12. 請求項10に記載の無線機であって、
    前記第2の制御情報は、前記第1の制御情報よりも情報量が少ないことを特徴とする無線機。
  13. 無線機の制御方法であって、
    前記無線機の符号化部が、送信情報を符号化する第1のステップと、
    前記無線機の制御部が、前記符号化された送信情報を、複数のサブパケットに分割する第2のステップと、
    前記無線機の制御部が、前記複数のサブパケットに分割された送信情報を復号するための制御情報を生成する第3のステップと、
    前記無線機の制御部が、前記送信情報の第1回目の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第1のサブパケットと、前記制御情報とを独立して送信する第4のステップと、
    を含み、
    前記第3のステップは、
    前記制御情報から、前記送信情報に対応する第1の制御情報と、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットに対応する第2の制御情報と、を生成し、
    前記第4のステップは、
    前記送信情報の第1回目の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第1のサブパケットと、前記第1の制御情報を独立して送信し、第2回目以降の送信時には、前記複数のサブパケットのうちの第2以降のサブパケットと、前記第2の制御情報とを独立して送信することを特徴とする無線機の制御方法
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