JP5866758B2 - 生体組織刺激装置 - Google Patents

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Description

本発明は生体組織の一部を電気刺激するための生体組織刺激装置に関する。
患者の耳小骨へ音の振動を伝達するための人工中耳、患者の胸部に埋植されて心臓に電気刺激を与えることで不整脈の発生を抑制する心臓ペースメーカ等、生体組織用の刺激電極(以下、電極)を体内に埋植し、生体組織の一部を電気刺激する生体組織刺激装置の研究がされている。また、近年このような生体組織刺激装置として、電極から電気刺激パルス信号(電荷)を出力して網膜を構成する細胞を電気刺激することにより、視覚の再生を試みる視覚再生補助装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、特許文献1の生体組織刺激装置では、体内に埋植する体内装置の患者眼に直接取り付ける部分を出来るだけ小型とするために、体外装置から供給される電力(情報)を受信する受信ユニットと、多数の電極から電気刺激パルス信号(双極性パルス信号)を出力して網膜を構成する細胞を電気刺激するための刺激ユニットとを、生体内に配線した複数の導線を有する電力伝送手段であるケーブルを介して接続している。また、特許文献2に示されるように、生体組織用刺激装置の動作の同期を取るためには、クロック信号を発生させるための発信器などの構成が必要となる。
特開2010‐187747号公報 特表2005‐518914号公報
以上のような構成の生体組織刺激装置では、患者の負担を減らすために電力伝送手段であるケーブルの径が細いことが求められる。しかし、従来技術の構成のケーブルは、交流電力を供給するための導線、制御信号伝送用の導線、クロック信号伝送用の導線等がそれぞれ必要となるため、ケーブルの径を細くするには限界があった。
また、刺激ユニットを正しく動作させるための時間基準となるクロック信号を発生させるための回路構成が必要となるため、これによる電力消費が発生すると共に、刺激ユニットの小型化をしようとしたときには不利になるという課題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、簡単な構成で効率よく電力が使用される生体組織刺激装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 交流電力と制御信号とを生成する電源ユニットと、該電源ユニットから供給される電力及び制御信号に基づき、患者の生体内に設置された複数の電極から所定の電気刺激パルス信号を出力させて生体組織を刺激する刺激ユニット、を備える生体組織刺激装置において、前記制御信号に基づく周期変調にて周期変調波を生成して出力するための周期変調回路と、該周期変調回路で生成された前記周期変調波の1周期分毎の波形を検出して前記刺激ユニット動作させるためのクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、を備え、さらに前記クロック信号生成手段は、前記周期変調回路から出力される前記周期変調波の1周期分毎の波形の周期を検出すると共に前記周期変調波の1周期分毎の波形の周期からクロック信号を生成する比較器と、該比較器で検出された前記周期変調波の1周期分毎の波形の周期を電圧に変換するための少なくとも3つの周期・電圧変換回路と、該周期・電圧変換回路のうち、連続して検出される2つの前記周期・電圧変換回路の検出結果を比較する少なくとも3つのウィンドウコンパレータと、該ウィンドウコンパレータからの出力信号に基づき前記制御信号を抽出する信号生成部と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の生体組織刺激装置は、前記周期変調回路と前記クロック信号生成手段とを電気的に接続するための電力伝送手段を備え、前記電力伝送手段は、前記周期変調回路から出力される前記周期変調波を伝送するための第1導線対と、生体を電気刺激するために前記電極から出力される前記電気刺激パルス信号を伝送する第2導線と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で効率よく電力が使用される生体組織刺激装置を提供できる。
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は生体組織用刺激装置100の回路ブロック図である。本実施形態の生体組織刺激装置100は、患者の体外に配置されて生体組織の電気刺激に必要となる情報(制御信号)を生成すると共に生体組織用刺激装置100全体を駆動させるための電力を供給する体外装置100aと、患者の体内に配置されて体外装置100aから供給される電力及び情報に基づき患者の生体組織の電気刺激を行う体内装置100bとから構成される。
なお、本実施形態では、体外装置100a全体の駆動制御を行うための体外装置制御部と、体内装置100b全体の駆動制御を行うための体内装置制御部とが用意されている。また、体内装置制御部は、刺激ユニット200全体の駆動制御を行うための刺激制御部(第1制御部)と、受信ユニット110全体の駆動制御を行うための受信制御部(第2制御部)とから構成される。なお、各制御部の図示は省略する。
体外装置100aは、体内装置100bを動作させるための制御信号(例えば、電極指定信号用データ、電気刺激パルス信号用データなど)を生成するための信号生成部101と、交流電力を供給するための交流電源102と、制御信号に基づき交流電力の変調を行い電磁波を生成する変調回路103と、変調回路103から出力される電磁波を体内装置100b側に送信するための送信コイルL10とから構成される。なお、変調回路103による交流電力から電磁波への変調方式としては、振幅変調、周波数変調等の周知の変調方式が用いられる。これにより、コイルリンクにて好適に電磁波の送受信が行われるようになる。
体内装置100bは、体外装置100aから供給された電磁波を受信して、電力及び制御信号を抽出する受信ユニット(電源ユニット)110と、生体組織への電気刺激を行うための電気刺激パルス信号を出力させる刺激ユニット200から構成される。また、受信ユニット110と刺激ユニット200とは、複数の導線をまとめた電力伝送手段であるケーブル120によって電気的に接続される。
受信ユニット110は、送信コイルL10から送信された電磁波を受信する受信コイルL20と、電磁波を復調するための復調回路111と、復調回路111による復調で得られる制御信号(例えば電極指定信号用データ、電気刺激パルス信号用データ等)と電力から周期変調波を生成する周期変調回路112とから構成される。
具体的には、受信コイルL20で受信された電磁波が復調回路111により復調されることで交流電力と制御信号が得られる。復調で得られた交流電力は図示を略す整流回路で直流電力に整流される。この直流電力は受信ユニット110自身の駆動に使用される他、後述する電極271から出力される電気刺激パルス信号(刺激電流)を生成するためのデコーダを動作させる電力として使用される。また、電気刺激パルス信号を出力する電極の切換時又は電気刺激パルス信号の出力条件を変えり時など、刺激ユニット200の状態を変化させる必要があるときに、周期変調回路112によって周期変調波が生成されて、周期変調回路112からケーブル120を介して刺激ユニット200側へと供給される。
なお、周期変調では二進数(0,1)で表される制御信号を、異なる周期(例えば、1.0μsと、0.9μs)の1周期毎の波形の組み合わせに変換する。その為、制御信号を波形の振幅変化として伝送する振幅変調、搬送波の周波数変化に変換して伝送する周波数変調等と比べて、周期変調では制御信号の伝送時間を短くでき、ケーブルに伝送する電力量を少なくできる。
ケーブル120は、生体適合性の良い貴金属、例えば、白金、白金イリジウム、ステンレス、チタン等による複数の導線(ワイヤー)が、生体適合性の良い絶縁性の樹脂、例えば、シリコーン、パリレン等で形成されたチューブによって一つに束ねられることで形成されている。なお、導線には、電気刺激パルス信号の電力を伝送するための導線、周期変調で生成された周期変調波を伝送するための導線対等が用意されている。なお、各導線自体にも上述したパリレン等の生体適合性がよく絶縁性を有する樹脂にて被膜が施されている。そして、ケーブル120に伝送される電力が周期変調波(交流電力)であることによって、ケーブルの絶縁性能が低下した場合でも体液等の電気分解は生じにくくなる。
また、本実施形態では、周期変調波の波形の周期を利用してクロック信号が生成される構成となっている(詳細な構成は後述する)。これにより、別途、駆動制御用のクロック信号を生成するための構成を設ける必要がなくなるので、装置の小型化、低消費電力化に貢献できる。つまり、振幅が小さくなるタイミングで電力伝送効率が低下してしまう振幅変調、刺激ユニット200側に基準となるクロック信号を発生させるための構成が必要となる周波数変調又は位相変調等の他の変調方式と比べて、周期変調ではより簡単な構成で好適にクロック信号が生成されることになる。
なお、以上のような構成の受信ユニット110は側頭部に埋め込まれる。一方、刺激ユニット200は、例えば、強膜側に置かれて、強膜側から網膜E1を構成する細胞を電気刺激する(図示は省略する)。このような受信ユニット110と刺激ユニット200は、それぞれ周知のハーメチックシールによって生体組織と分離され、受信ユニット110と刺激ユニット200のそれぞれに交流電力(周期変調波)が供給されても、生体へのノイズやリーク電流等の影響は生じ難くなっている。
一方、ケーブル120は、受信ユニット110との接続位置から、側頭部に沿って皮膚下を患者眼に向かって延ばされた後、患者の上瞼の内側を通して眼窩に入れられる。そして、強膜の外側を通して刺激ユニット200に接続される(図示は省略する)為、ケーブル120は、その径が細く柔軟であることが求められ、受信ユニット110や刺激ユニット200のように、ハーメチックシールによって交流電力(周期変調波)の供給により発生するノイズやリーク電流が生体に加えられることを防ぐことは困難である。
刺激ユニット200は、受信ユニット110から供給される周期変調波の振幅を検出する電力検出回路210と、周期変調波から制御信号を抽出すると共に,刺激ユニット200の同期を取るためのクロック信号を生成する信号生成回路220と、周期変調波(交流電力)を直流電力に整流するための整流回路230と、整流回路230で整流された電力を平滑化して直流電力の電位を安定させる安定化電源回路(電源回路)240と、電源回路240で駆動されると共に,信号生成回路220で抽出された制御信号(電極指定信号用データ、電気刺激パルス信号用データ等)に基づき指令信号(電極指定信号等、電気刺激パルス信号)を生成するための制御回路250と、制御回路250からの指令信号に基づき各電極271から出力される電気刺激パルス信号を制御するマルチプレクサ(デマルチプレクサ)260と、図示を略す導線にてマルチプレクサ260と個別に接続される複数の電極271が形成された基板270とから構成されている。
電力検出回路210は周知のコンパレータで構成されており、ケーブル120に接続されて周期変調波の振幅の有無を検出する。電力検出回路210の出力はスイッチSW1及びSW2に接続される。刺激制御部は、周期変調波の振幅の検出の有無に応じて各スイッチSW1及びSW2のONとOFFとを切換える。具体的には、刺激制御部は周期変調波が検出された場合はスイッチSW1とSW2をONにする。一方、周期変調波が検出されない場合にはスイッチSW1とSW2をOFFにする。
整流回路230は、周知のダイオード,サイリスタ等の整流素子によるブリッジ回路等で構成されており、ケーブル120に接続される。また、整流回路230の出力はスイッチSW1を介して電源回路240に入力されると共に、整流回路230の出力はマルチプレクサ260に接続されて電源を供給する。また、整流回路230の出力側と電源回路240の入力側の間にはコンデンサC1が用意されており、スイッチSW1のONとOFFの切換動作によって、コンデンサC1の電源回路240(整流回路230)への接続の有無が切換えられるようになっている。つまり、周期変調波の供給時にスイッチSW1がONとされることで、整流回路230で整流された直流電力によってコンデンサC1が充電されて所定の電位を有するようになる。一方、周期変調波の供給が無い時にはスイッチSW1がOFFとされることで、コンデンサC1の充電電位によって刺激ユニット200の状態が保持されるようになる。
電源回路240は、平滑化コンデンサ等で構成され、整流回路230からの直流電力を一定値に安定させる。このような電源回路240は刺激ユニット200全体の電源として使用され、刺激ユニット200(制御回路250、信号生成回路220等)の動作を安定させる。また電源回路240の出力は制御回路250に接続される。更に、電源回路240の出力側にはコンデンサC2が設けられており、スイッチSW2のONとOFFの切換動作によって電源回路240(制御回路250)への接続の有無が切換えられるようになっている。これにより、周期変調波の供給時にスイッチSW2がONとされることで、電源回路240の直流電力でコンデンサC2が充電されて所定の電位を持つようになる。一方、周期変調波の供給が無い時にはスイッチSW2がOFFとされることで、コンデンサC2の充電電位により刺激ユニット200の状態が保持されるようになる。
以上のように、刺激ユニット200への周期変調波の供給時に2つのコンデンサC1及びC2が充電され、周期変調波の供給が無い時に2つのコンデンサC1及びC2の充電電位によって刺激ユニット200の状態が保持されるようにすることで、刺激ユニット200への電力供給の有無に関わらず、刺激ユニット200(マルチプレクサ260)の状態が保持されるようになる。
つまり、マルチプレクサ260の状態変化時のみに間欠的に供給される電力によって刺激ユニットの状態が保持されるので、刺激ユニット200の状態を保持するためだけの電力供給が不要となる。これによりケーブル120に加えられる電力を少なくでき、ノイズの発生又はリーク電流の発生リスクが低減されるようになる。また、体外装置100aからの供給される電力が効率よく利用されるようになる。
制御回路250は電源回路240から供給される直流電力で駆動され、信号生成回路220で抽出された制御信号(電極指定信号データ等)に基づき、指令信号(電極指定信号等)を生成する。なお生成された指令信号はマルチプレクサ260の動作制御を行うための信号とされる。
次に信号生成回路220の構成を説明する。図2は信号生成回路の構成の説明図である。信号生成回路220は、周期変調波の波形を整形して1周期毎の波形を抽出すると共に周期変調波の周期(例えば、立ち上がり/立下り)を検出してクロック信号を生成する比較器(コンパレータ)221と、比較器221で抽出された周期変調波の周期を電圧に変換するための3つの周期・電圧変換回路223(223a,223b,223c)と、3つの周期・電圧変換回路223のうち、連続して検出される2つの変換回路からの検出結果を比較する3つのウィンドウコンパレータ224a〜224cからなるコンパレータ224と、コンパレータ224からの出力信号と、比較器221で生成されたクロック信号に基づき二進数の制御信号(電極指定信号データ等)を生成する信号生成部225とから構成される。
なお、比較器221と各周期・電圧変換回路223a〜223cとはスイッチSW3でその接続状態が順次切換えられるようになっている。また、比較器221の出力は信号生成部225にも接続されており、これにより信号生成部225はクロック信号に基づき制御信号を生成するようになる。また、各ウィンドウコンパレータ224a〜224cに対して周期・電圧変換回路が2つ接続されている。具体的には、ウィンドウコンパレータ224aに対して周期・電圧変換回路223a,223bが接続され、ウィンドウコンパレータ224bに対して周期・電圧変換回路223b,223cが接続され、ウィンドウコンパレータ224cに対して周期・電圧変換回路223c,223aが接続される。また、各ウィンドウコンパレータ224a〜224cと信号生成部225とはスイッチSW4でその接続状態が順次切換えられるようになっている。なお、スイッチSW3とSW4の切換タイミングは、比較器221で生成されるクロック信号に基づき行われる。
以上のような構成によって、比較器221による周期変調波の波形整形によって1周期の波形が検出されると、比較器221で抽出された1波形分の周期情報はスイッチSW3で接続された電圧変換回路223(図2では回路223aが接続されている)で電圧情報に変換される。具体的には、電圧変換回路223はコンデンサを備えており、波形の周期に応じてコンデンサが所定の電位に充電される(周期ごとに電位が決定される)。得られた電位情報はウィンドウコンパレータ224に入力される。そして、信号生成部225では、ウィンドウコンパレータ224の出力に基づき制御信号を生成する。
また、刺激制御部はクロック信号に基づきスイッチSW3とSW4の切換動作を行う。なお、比較器221で生成されるクロック信号は、刺激制御部及び制御回路250が刺激ユニット200の駆動制御を行うために必要な同期信号とされる。
以上のような構成により、信号生成回路220の比較器221で抽出される周期変調波の1波形分毎の周期を利用して、簡単に制御信号とクロック信号が生成される。これにより、別途クロック信号を生成するための回路を設ける必要が無く、体内装置の小型化に有利となる、また、限られた電力供給で動作される刺激ユニット200において、電力が効率よく使用されるようになる。
ここで、信号生成回路220の動作を詳細に説明する。例えば、始めのクロック信号では、刺激制御部の制御によって、スイッチSW3が周期・電圧変換回路223aに接続され、スイッチSW4がウィンドウコンパレータ224bに接続される。そして、比較器によって抽出された周期変調波の1周期分の波形は、周期・電圧変換回路223aに入力されて1周期分の電圧情報に変換され、ウィンドウコンパレータ224aに入力される。
次に、刺激制御部は、比較器221で生成される次のクロック信号で、スイッチSW3と電圧変換回路223bとを接続し、スイッチSW4とウィンドウコンパレータ224cとを接続させる。そして、周期・電圧変換回路223bにより変換された次の周期分の電圧情報は、同じようにウィンドウコンパレータ224aに入力される。このように、1つのウィンドウコンパレータ224aに2周期分の電圧情報が入力されると、ウィンドウコンパレータ224aは、先の電圧情報(周期情報)に対する後の電圧情報(周期情報)の違いの有無を検出して制御信号を生成する。例えば、電圧に変化がある場合(検出波形の周期に違いがある場合)には「0」、電圧に変化が無い場合(検出波形の周期が同じ場合)には「1」として制御信号を生成する。そして、刺激制御部により、比較器221で生成される次のクロック信号でスイッチSW4がウィンドウコンパレータ224aに接続されると、ウィンドウコンパレータ224aによる検出結果が信号生成部225に出力されるようになる。信号生成部225では、クロック信号に基づくスイッチSW4の切換動作が十分に完了した状態で、ウィンドウコンパレータ224aで抽出された「0」または「1」の二進数の制御信号をマルチプレクサの動作制御のために随時、制御回路250へと送信する。
以上のような動作を繰り返して、クロック信号に基づきスイッチSW3とスイッチSW4の動作が切換えられることによって、周期変調で生成された周期変調波の1周期毎の情報(電位情報)が各ウィンドウコンパレータ224a〜224cに2波形分ずつ入力されるようになる。そして、2波形分の電圧情報の変化の有無により制御信号が抽出されるようになる。
なお、制御回路250では、信号生成部225から送信された二進数の制御信号を所定のビット数で纏めることにより指令信号を生成する。そして、刺激制御部は、制御回路250で生成された指令信号に基づきマルチプレクサ260の状態を切換える制御を行う。なお、指令信号としては、マルチプレクサ260全体の状態を切換えるための信号、動作点を指定するための信号、電気刺激パルス信号を出力させる電極271を指定するための電極指定信号等がある。そして、マルチプレクサ260は、指令信号に基づき、例えば指定された電極271から電気刺激パルス信号を出力させる。
次に、以上のような構成を備える回路の動作を説明する。なお、図3は交流電源112の駆動状態とマルチプレクサ260の状態変化との関係の説明図であり、ここでは、図3(a)に刺激ユニット200の周期変調波の受信状態が、図3(b)にマルチプレクサ260の状態変化が示されている。図4は信号生成回路220による制御信号の生成のためのタイミングチャートであり、図4(a)に信号生成回路220で検出された周期変調波の波形(1波形ごと)の周期が示されており、図4(b)には波形の周期の検出結果に基づき生成された制御信号が示されている。
体外装置100aで生成された電磁波が送信コイルL10から送信され、体内装置100bの受信コイルL20(受信ユニット110)で受信されると、復調回路111で電磁波が復調されて交流電力と制御信号とが得られる。そして、刺激ユニット200の状態を切換える時に、周期変調回路112によって制御信号に基づき周期変調波が生成される。そして、刺激ユニット200の切換時のみに周期変調波が刺激ユニット200を駆動する電力としてケーブル120に供給されるようになる。これにより、生体へのノイズの影響が抑えられると共に、体内装置100bで交流電力が効率良く使用されるようになる。
一方、刺激ユニット200側では、電力検出回路210で周期変調波の振幅の有無の検出が行われる。ここで、時間t1で、周期変調波の波形が抽出されるとスイッチSW1とSW2がONとなり、整流回路230で周期変調波が整流されてコンデンサC1が充電されると共に、電源回路240の電位によってコンデンサC2が充電されて所定の電位を有するようになる。また、整流回路230でマルチプレクサ260が駆動されると共に、電源回路240によって制御回路250及びマルチプレクサ260を含む刺激ユニット200全体が駆動されるようになる。
一方、信号生成回路220では、時間t1以降で、比較器221によって周期変調波の1周期分毎の波形の周期が抽出されると共にクロック信号が生成される。そして、比較器221で連続して抽出される波形の周期の前後の比較によって制御信号が生成される。なお、図4(a)では信号生成回路220で検出された波形の周期が1.0μsの場合を期間A,周期0.9μsの場合を期間Bとしている。また、図4(b)に示すように、本実施形態では、前後の波形の周期が同じ場合には「1」が出力され、前後の波形の周期が異なる場合には「0」が出力されるとするが、このような信号生成回路220による制御信号の生成方法は一例であり、前後の波形の周期が異なる場合に「1」、同じ場合に「0」が出力されるようにしてもよい。また、本実施形態では2波形分の周期の比較結果に基づき制御信号が生成されるので、図4(b)では、制御信号は2クロック分遅れて出力されている。そして、このような制御信号及びクロック信号の生成は、時間t2で周期変調波の波形が検出されなくなるまで継続して行われる。
以上のようにして抽出された制御信号(指令信号)が制御回路250に入力されると、制御回路250は逐次受信される二進数の情報を一つの指令信号に纏める。そして、刺激制御部は、制御回路250で生成された指令信号に基づき、マルチプレクサ260の状態を切換える。そして、マルチプレクサ260は、指令信号に基づき、指定された電極271から電気刺激パルス信号を出力させるための動作制御を行う。
一方、時間t2で周期変調波が検出されなくなると、刺激制御部は、電力検出回路210の駆動によりスイッチSW1とSW2とをOFFにする。これにより、刺激ユニット200の回路が開放状態となり、コンデンサC1及びC2の電位によって、刺激ユニット200(制御回路250とマルチプレクサ260)の状態が保持されるようになる(図3参照)。つまり、受信ユニット110からの電力供給が無くても刺激ユニット200の状態が保持されるようになる。
同様に、時間t3からt4の間で周期変調波(交流電力)の供給時にマルチプレクサ260の状態が切換えられ、時間t4以降で周期変調波の波形の振幅が検出されなくなると、コンデンサC1及びC2の電位によって制御回路250とマルチプレクサ260の状態が保持されるようになる。これにより、体内装置100bに供給された電力が効率よく利用されるようになる。
次に、以上のような構成を備える生体組織刺激装置を、患者の視覚の一部又は全部を再生する視覚再生補助装置に使用する場合を例に挙げて説明する。図5は視覚再生補助装置の制御系のブロック図である。なお、上記の生体組織刺激装置100と同じ構成には同じ図番号を付して説明する。
視覚再生補助装置1は、外界を撮影するための体外装置1aと、網膜E1を構成する細胞(図5参照)に電気刺激を与え視覚の再生を促す体内装置1bとからなる。体外装置1aは、患者が掛ける眼鏡形状のバイザ(図示を略す)と、バイザに取り付けられるCCDカメラ等からなる撮影装置3と、撮影装置3で撮影された被写体像(画像データ)を制御信号に変換する信号生成部101と、体内装置1bに電力供給を行うための交流電源102と、制御信号に基づき交流電力を変調するための変調回路103と、体外装置1aで生成された画像データ及び電力を体内装置1bに送信するための送信コイルL10等で構成される。なお、送信コイルL10の中心には図示なき磁石が取り付けられており、後述する体内装置1b側の受信コイルL20との位置固定に使用される。
体内装置1bは、受信コイルL20で受信した電磁波から電力と刺激信号を生成する受信ユニット110と、複数の電極271から出力される電気刺激パルス信号によって網膜E1を構成する細胞を電気刺激する刺激ユニット200とがケーブル120を介して接続されている。なお、本実施形態のケーブル120の直径は細くされ、患者の眼球に沿って好適に配置される。
受信ユニット110は、刺激ユニット200(マルチプレクサ260)の状態を切換えるときに、得られた電力の一部を周期変調して周期変調波を生成してケーブル120を介して刺激ユニット200へと送る。つまり、刺激ユニット200(マルチプレクサ260)には、その状態を切換えるときのみ効率よく交流電力が供給されるようになる。
以上の構成を備える視覚再生補助装置1の動作を説明する。撮影装置3で撮影された被写体像(画像データ)は信号生成部101で制御信号に変換される。そして、変調回路103は交流電源102からの交流電力を制御信号に基づき振幅変調して、電磁波を生成する。送信コイルL10は生成された電磁波を体内装置1b側へと送信させる。
体内装置1b側では、受信コイルL20で受信された電磁波が受信ユニット110で復調されて電力と制御信号とが生成される。この時、生成された電力は電極271から出力される電気刺激パルス信号と受信ユニット110自身の動作のために使用される。そして、刺激ユニット200の状態の切換時のみに、電力の一部が制御信号(電極指定信号データ)に基づき周期変調されて周期変調波として送信される。つまり、ケーブル120には周期変調波(交流電力)が(必要時のみ)間欠的に供給されるようになる。
一方、刺激ユニット200側では周期変調波から制御信号とクロック信号とが抽出されて、指令信号が生成されることでマルチプレクサ260の状態が切換えられると共に、受信ユニット110で得られた残りの電力から生成された電気刺激パルス信号が電極271から出力される。また、刺激ユニット200側では、周期変調波の電力を利用して(図示を略すコンデンサが充電され、電力の供給の生むに関わらずその状態が保持されるようになる。
以上のようにすることで、刺激ユニットの状態を切換え時のみ、ケーブルを介して効率よく周期変調波(交流電力)が供給されるので、生体に対するノイズの影響が抑えられると共に、リーク電流の発生リスクを低減できるようになり、装置の信頼性が向上される。
また、周期変調波の波形の周期を利用してクロック信号が生成されるので、刺激ユニット側にクロック信号を生成するための回路を別途設ける必要がなくなり、刺激ユニットの小型化に有利となる。また、マルチプレクサ等に効率よく電力が供給されるようになる。
更に、本実施形態では周期変調で生成された周期変調波の伝送によって、電力と制御信号、更にはクロック信号が同時に得られることになる。その為、1対の導線でこれらの情報が伝送されるので、ケーブル内の配線の本数を減らすことができる。これによりケーブルの柔軟性が向上され、患者の体内に好適に配置することができるようになる。
なお、本実施形態では外部の交流電源から体内装置側に電力が供給されているが、これに限られるものではない。電源が体内装置に用意されている場合にも、本発明が適用されることで、生体への影響を抑えて、効率よく電力が使用されるようになり、生体内で生体組織刺激装置が長期間好適に使用されるようになる。
生体組織用刺激装置の回路ブロック図である。 信号生成回路の構成の説明図である。 交流電源の駆動状態とマルチプレクサの状態変化の関係の説明図である。 信号生成回路による制御信号生成のタイミングチャートである。 視覚再生補助装置の制御系のブロック図である。
100 生体組織刺激装置
100a 体外装置
100b 体内装置
110 受信ユニット
112 周期変調回路
120 ケーブル
200 刺激ユニット
210 電力検出回路
220 信号生成回路
221 比較器
223 周期・電圧変換回路
224 ウィンドウコンパレータ
225 信号生成部
230 整流回路
240 電源回路
250 制御回路
260 マルチプレクサ
270 基板
271 電極

Claims (2)

  1. 交流電力と制御信号とを生成する電源ユニットと、該電源ユニットから供給される電力及び制御信号に基づき、患者の生体内に設置された複数の電極から所定の電気刺激パルス信号を出力させて生体組織を刺激する刺激ユニット、を備える生体組織刺激装置において、
    前記制御信号に基づく周期変調にて周期変調波を生成して出力するための周期変調回路と、
    該周期変調回路で生成された前記周期変調波の1周期分毎の波形を検出して前記刺激ユニット動作させるためのクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、を備え、
    さらに前記クロック信号生成手段は、前記周期変調回路から出力される前記周期変調波の1周期分毎の波形の周期を検出すると共に前記周期変調波の1周期分毎の波形の周期からクロック信号を生成する比較器と、該比較器で検出された前記周期変調波の1周期分毎の波形の周期を電圧に変換するための少なくとも3つの周期・電圧変換回路と、該周期・電圧変換回路のうち、連続して検出される2つの前記周期・電圧変換回路の検出結果を比較する少なくとも3つのウィンドウコンパレータと、該ウィンドウコンパレータからの出力信号に基づき前記制御信号を抽出する信号生成部と、を備えることを特徴とする生体組織刺激装置。
  2. 請求項1の生体組織刺激装置は、前記周期変調回路と前記クロック信号生成手段とを電気的に接続するための電力伝送手段を備え、前記電力伝送手段は、前記周期変調回路から出力される前記周期変調波を伝送するための第1導線対と、生体を電気刺激するために前記電極から出力される前記電気刺激パルス信号を伝送する第2導線と、を有することを特徴とする生体組織刺激装置。
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