JP5866335B2 - 患者により排せつされる総二酸化炭素の要素の測定 - Google Patents

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Description

本発明は、患者によって排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供することに関する。
例えば、機械呼吸の適切性及び重要な介護患者の代謝の率を評価するために、二酸化炭素(CO2)の排せつが監視される。二酸化炭素排せつ測定は、通常、呼吸フローと二酸化炭素信号とを時間で積算することによって作られる。二酸化炭素は、代謝における自然な副産物であって、呼吸するたびに排せつされる。人体は、炭酸水素イオンに結合した溶解ガスとして、及び/又は他の形式で大量の二酸化炭素を組織に保持する。このように、測定された二酸化炭素排せつ率は、代謝的に生成された二酸化炭素と、体内に保持された二酸化炭素がある部位から他の部位に移動する二酸化炭素の移動率との和に反映される。二酸化炭素排せつは、通常1分間における排せつされた二酸化炭素の量として表される。そして、Vco2として表される。通常、人体は、約200mLの二酸化炭素を1分間に排せつする。
代謝二酸化炭素生成の率は、全身の代謝活動と比例している。正確な気質の利用が分かれば、呼吸商(RQ)は推定することができ、かつエネルギー消費は代謝二酸化炭素生成率から直接に算出することができる。代謝二酸化炭素の生成は、身体的活動の増加、呼吸活動の増加、悪性の高熱(hyperthermia)等によって増大するカロリー消費によって増加する。代謝二酸化炭素の生成は、患者の活動の低下又は器官の異常による代謝活動の低下によって減少する。
二酸化炭素の器官から器官への移動によって、器官における蓄積が有効な通気(ventilation)の変化をもたらす。通気の増加は、二酸化炭素の排せつを増加させる。この場合、二酸化炭素の生成は、蓄積された二酸化炭素の遊離と、代謝による二酸化炭素の合計を表す。有効な通気の減少によって、二酸化炭素の排せつは減少する。身体が、代謝による全ての二酸化炭素を排せつできない場合、二酸化炭素の排せつは、代謝により生成された二酸化炭素の少ない量が蓄積に移動する。二酸化炭素が蓄積に追加され、或いは、蓄積から放出される率は、動脈の二酸化炭素の分圧の変化率を示す。通気または代謝率の変化による二酸化炭素の蓄積、及び二酸化炭素の蓄積の継続は、患者の大きさ、心拍出量等に依存する。
患者が、過呼吸である場合、計測される二酸化炭素排せつ量は、代謝二酸化炭素の生成よりも多くなり、組織に蓄積された二酸化炭素は、「排せつされ(blown off)」、又は取り除かれ、これによって、動脈の二酸化炭素量が減少する。患者の呼吸が減少している場合(under−ventilated)、代謝により生成された二酸化炭素の全ての排せつは不十分である。このため、二酸化炭素が組織に増加し、動脈の二酸化炭素量が増加する。
長い時間(患者及び条件に依存するが、例えば1ないし2時間)、通気と代謝の率が安定している場合、測定される二酸化炭素の排せつは、代謝による二酸化炭素の生成率と略等しくなる。これは、二酸化炭素が、組織の蓄積に、或いは組織の蓄積へ移動しない定常状態の期間であると定義できる。したがって、測定された二酸化炭素は、代謝による二酸化炭素にのみ反映する。しかしながら、緊急の処置の場合には、通気は安定していない。このため、測定された二酸化炭素の排せつは、代謝による二酸化炭素と、二酸化炭素の蓄積から、又は、二酸化炭素の蓄積への移動との和となる。
臨床的にモニタされたパラメータとしての測定された二酸化炭素排せつの利用は限られている。なぜなら、測定された二酸化炭素排せつ率は、代謝二酸化炭素生成と、組織蓄積から又は組織蓄積への二酸化炭素の移動の和であるからである。現在入手できる容量測定のカプノメトリ(二酸化炭素排せつ量(capnometry))製品においては、代謝二酸化炭素の生成と、二酸化炭素蓄積組織から、又は、この組織への二酸化炭素の移動とを臨床的設定によって分離することができない。
本発明の一態様は、患者によって排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供する方法に関する。方法は、患者によって排せつされる総二酸化炭素の率に関連する情報を伝達する一つ以上の信号を受信することを含んでもよい。加えて、本発明は、受信された1つ以上の信号の少なくとも一部に基づいて、代謝二酸化炭素生成の率を含む要素(component)を表す、第1のカプノメトリック要素(capnometric component)を測定することを含む。加えて、本発明は、受信された1つ以上の信号の少なくとも一部に基づいて二酸化炭素を蓄積する患者の体の部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率を表す、第2のカプノメトリック要素を測定することを含む。加えて、本方法は、1つ以上の第1のカプノメトリック要素又は第2のカプノメトリック要素を、ユーザに示すことを含む。
本発明の他の側面は、患者から排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供するためのシステムに関する。本システムは、コンピュータプログラムモジュールを実行するよう構成された1つ以上のプロセッサを含む。コンピュータプログラムモジュールは、データ取得モジュール、要素測定モジュール、及び/又は、カプノメトリ表示モジュールを有してもよい。データ取得モジュールは、患者から排せつされる総二酸化炭素の率に関連する情報を伝送する1つ以上の信号を受信するよう構成されてもよい。要素測定モジュールは、受信された1つ以上の信号の少なくとも一部に基づいて、二酸化炭素を蓄積する患者の体の部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率を示す第1のカプノメトリック要素を測定するよう構成されてもよい。カプノメトリ表示モジュールは、ユーザに提示するよう、1つ以上の第1のカプノメトリック要素又は第2のカプノメトリック要素を提供するよう構成されてもよい。
更に、本発明の他の側面は、患者によって排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供するシステムに関する。このシステムは、患者によって排せつされる総二酸化炭素の率に関する情報を伝送する1つ以上の信号を受信するデータ取得手段を有してもよい。このシステムは、更に、受信した1つ以上の信号の少なくとも部分に基づいて、二酸化炭素を蓄積する患者の体の部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率を表す第1のカプノメトリック要素を測定するための要素測定手段を有してもよい。このシステムは、更に、1つ以上の第1のカプノメトリック要素又は第2のカプノメトリック要素をユーザに示す表示手段を有してもよい。
本発明における、これらの、或いはその他の目的、特徴、及び特性、加えて、オペレーションの方法、及び関連する構成の要素の機能、及び部分の組合せ、生産の効率性は、図面を参照しながら以下の記載及び添付の請求項を検討することにより、更に明らかとなる。これらの全ては、明細書の一部である。様々な図面において、同じ参照番号は、対応する部分を示す。本発明の一つの実施例において、本図面において構造的要素は、拡大縮小して描かれている。留意すべき点は、図面は例示及び提示の目的のためだけのものであり、本発明を限定するためのものではないということである。加えて、1つの実施例に記載されたいかなる構造的特徴も、他の実施例に利用することができることはいうまでもない。図面は、例示及び説明だけを目的とするものであり、本発明の限界を定義することを意図しているものではない点に留意すべきである。詳細な説明及び請求の範囲に用いられている「a」及び「an」及び「the」は、明示的に限定して用いられていない限り、複数をも意味する。
患者によって排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供するためのシステムを示す図である。
患者によって排せつされる総二酸化炭素の要素の値を他の情報と共に伝える例示的な表示を示す図である。
患者から排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供する例示的方法のフローチャートを示す図である。
図1は、患者により排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供する例示的なシステム100を示している。本発明の実施例に従って、システム100は、代謝で生成される二酸化炭素の率と、体の蓄積組織へ、又はその組織から移動する二酸化炭素の率とを分離するために、患者の体の二酸化炭素生成、分配、及び又は排せつのモデルを利用する。代謝で生成される二酸化炭素の率、及び/又は、体の蓄積組織へ、又はその組織から移動する二酸化炭素の率は、リアルタイム又は、リアルタイムに近い状態で測定されてもよい。二酸化炭素の排せつ率をこれらの二つの要素の率に分離することによって、二酸化炭素の排せつの率をより分かりやすく、かつ有用なパラメータとすることができる。例えば、測定された二酸化炭素排せつ率を要素の部分に分離してから、モニタスクリーンにこれを表示することによって、このパラメータをより有用にすることができ、切開を行っているか又は切開を行わずに機械呼吸を手当てされている瀕死の患者を救護する場合に有用である。図1に示すように、システム100は、患者106に呼吸ガスを与えるためのインタフェースデバイス104に接続された導管102を有する。センサ108が導管102、及び/又は患者インタフェース104に接続され、その中のガスの1つ以上の特徴を検出する。システム100は、ユーザインタフェース110、電子的ストレージ112、及びプロセッサ114を有する。
導管102は、呼吸ガス又は他の呼吸用物質の発生源との流体連通の患者インタフェースデバイス104を設置するように構成される。例えば、治療体制に従って制御される1つ以上のパラメータを持つ導管102を介して呼吸ガスの流れが患者106に与える。制御された呼吸ガスの流れの1つ以上のパラメータとしては、1つ以上の圧力、流速、成分、湿度、温度、及び又は他のパラメータが含まれてもよい。
患者インタフェースデバイス104は、密閉または密閉していない形で、患者106の気道の1つ以上の開口部と係合してもよい。患者インタフェースデバイス104の例としては、例えば、気管内チューブ(endotracheal tube)、鼻カニューレ(nasal cannula)、気管切開チューブ、鼻マスク、鼻/口のマスク、完全なマスク、全面マスク、部分的再呼吸マスク、又は、患者の気道へのガスのフローを通す他のインタフェース機器を含んでもよい。本発明は、これらの実施例に限られず、いかなる患者インタフェースのインプリメンテーションも包含する。
センサ108は、導管102および/または患者インタフェース機器104の中のガスの一つ以上のパラメータに関連する出力信号を伝える情報を生成するように構成される。非限定的実施例として、ガスの一つ以上のパラメータは、成分、圧力、流速および/または他のパラメータを含んでもよい。センサ108は、様々なパラメータを測定してもよい。例えば、呼吸頻度、呼吸の深さ、死こう手段(dead space measures)、心拍出量および/または他のパラメータ)に関するさまざまなパラメータを測定するように構成されてもよい。ある実施例では、センサ108は、呼吸ガスの二酸化炭素の濃度又は分圧を測定するためのカプノメータを含んでもよい。一般的に、カプノメータは、二酸化炭素が赤外線を吸収する原理によって動作する。赤外光のビームが、ガスサンプルを通過し、赤外センサに照射される。ガス中における二酸化炭素の存在は、赤外センサに照射される光の量を減少させる。これによって、回路の電圧が変化する。本発明は、この実施例に限定されるものではない。その他の二酸化炭素センサのインプレメンテーションも意図されている。
図1におけるセンサ108が1つのコンポーネントで描かれていることは、本発明を限定するものではない点に留意すべきである。1つの実施例において、センサ108は、複数のセンサを含む。更に、導管102及び/又は患者インタフェース104に対するセンサ108の位置は、これに限定されるものではない。センサ108は、導管102、患者インタフェース104に露出する1つ以上の感知ユニットを含んでもよい。また、センサ108は、呼吸物質の供給源の位置、及び又はシステム100の他の位置に存在してもよい。
ユーザインタフェース110は、システム100とユーザ(例えば、ユーザ、介護者、治療意決定定者等)とのインタフェースを提供する。これを介してユーザは、システム100に情報を提供し、かつこれから情報を得る。これによって、データ、結果、及び/又は指令等のコミュニケーション項目すなわち、情報を、ユーザとシステム100との間で交換することができる。ユーザインタフェース110に含まれることが望ましいインタフェースデバイスの例としては、キーパッド、ボタン、スイッチ、キーボード、ノブ、レバー、表示スクリーン、タッチスクリーン、スピーカ、マイクロフォン、表示ライト、アラーム、プリンタが含まれる。
ハードワイヤード、又はワイヤレスのいずれかの他の通信技術が、ユーザインタフェース110として本発明に採用されてもよい。例えば、本発明は、ユーザインタフェース110が、電子ストレージ112によって提供されるリムーバブルストレージと合体していてもよい。この実施例において、情報が、リムーバブルストレージ(例えば、スマートカード、リムーバブルディスク等)からユーザインタフェース110にロードされ、これによって、ユーザは、ユーザインタフェース110をカスタマイズしてもよい。ユーザインタフェース110として、システム100に利用できる入力デバイス及び技術は、RS−232ポート、RFリンク、IRリンク、モデム(電話、ケーブル等)が挙げられる。なお、これらに限定されるものではない。要約すれば、システム100と通信可能ないかなる技術も、ユーザインタフェース110として、本発明によって利用できる。
例示的実施例に従って、電子ストレージ112は、電子的に情報を格納する電子ストレージ媒体を含む。電子的ストレージ112の電子的ストレージ媒体としては、(実質的にリムーバブルでない)システム100に結合したシステムストレージ、及び/又はシステム100に取り外し可能に接続されたリムーバブルストレージの1つ又は両者を含んでもよい。リムーバブルストレージは、ポート(例えば、USBポート、ファイヤワイヤポート等)又はドライブ(例えばディスクドライブ等)と繋がっていてもよい。電子的ストレージ112としては、光学的に読むことができるストレージ媒体(例えば、光ディスク等)、磁気的に読むことができる媒体(例えば、磁気テープ、磁気的ハードドライブ、フロッピドライブ等)、電子的チャージベースのストレージ媒体(例えば、EEPROM、RAM等)、ソリッドステート媒体(例えば、フラッシュドライブ等)、及び/又は他の電子的に読むことができるストレージ媒体が含まれてもよい。この電子的ストレージ112は、ソフトウエアアルゴリズム、プロセッサ114によって決定される情報、ユーザインタフェース110を介して受信した情報、及び/又はシステム100を適切に動作させる情報を格納してもよい。この電子的ストレージ112は、システム100内で、分離したコンポーネントとして、或いはこの電子的ストレージ112は、システム100の他のコンポーネントの1つ以上(例えば、プロセッサ114)と結合した形で提供されてもよい。
プロセッサ114は、システム100において情報処理能力を提供するよう構成される。したがって、プロセッサ114は、1つ以上のデジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するよう設計されたデジタル回路、情報を処理するよう設計されたアナログ回路、ステートマシン、及び/又は情報を電子的に処理するための他のメカニズムを含んでもよい。なお、図1に示されるプロセッサ114は、単一のエンティティであるが、これは単に説明のためのものである。あるインプリメンテーションにおいて、プロセッサ114は、複数の処理ユニットを含んでもよい。これらの処理ユニットは、物理的に同じデバイスに位置してもよい。或いは、プロセサ114は、複数のデバイスと処理機能を共同して実行してもよい。
図1に示されるように、プロセッサ114は、1つ以上のコンピュータプログラムモジュールを実行するよう構成される。1つ以上のコンピュータプログラムモジュールは、1つ以上のデータ取得モジュール116、二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118、部位測定モジュール120、カプノメトリ表示モジュール122、及び/又は他のモジュールを含んでもよい。プロセッサ114は、ソフトウエア、ハードウエア、ファームウエア、或いはこれらの組合せ、及び/又はプロセッサ114上で処理する構成された他のメカニズムによって、モジュール116、118、120、及び/又は122を実行するよう構成されてもよい。
図1に示されたモジュール116、118、120、及び/又は122は、単一のプロセッサユニットに共存しているが、マルチプロセッシングユニットを含むプロセッサ114のインプリメンテーションにおいては、モジュール116、118、120、及び/又は122は他のモジュールと分離して位置してもよい。モジュール116、118、120、及び/又は122のそれぞれのモジュールによって提供される機能の説明を以下に示すが、これらは、例示的な目的であり、限定するためのものではない。モジュール116、118、120、及び/又は122のいかなるものも、記載された機能以上のもの或いはそれ以下のものを提供してもよい。例えば、1つ以上のモジュール116、118、120、及び/又は122は、削除されてもよい。そして、一部の或いは全ての機能は、モジュール116、118、120、及び/又は122のうちの他のモジュールによって提供されてもよい。他の例としては、プロセッサ114は、モジュール116、118、120、及び/又は122のうちの1つのモジュールとして示された幾つかの或いは全ての機能を実行する追加的な1つ以上のモジュールを実行するよう構成されてもよい。
データ取得モジュール116は、患者から排せつされた総二酸化炭素に関連する情報を伝達する1つ以上の信号を受信するよう構成されている。これらの1つ以上の受信された信号は、リアルタイム又はリアルタイムに近い状態で患者によって排せつされた総二酸化炭素の率に関連する情報を伝達する。1つ以上の受信された信号に含まれる情報は、電子的ストレージ112に蓄積されてもよい。そして、プロセッサ114によってその後読み出され、本明細書に記載されている様々なオペレーションを実行する。
二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118は、患者の体の1つ以上の部位をモデル化するよう構成されてもよい。より具体的には、体の1つ以上の部位における二酸化炭素生成、分配、及び排せつのモデルがインプリメントされ、代謝による二酸化炭素の生成の率を特定する。このようなモデルの例は、文献“Dynamics of Changes in C02 Stores” by L. E. Farhi and H. Rahn (Anesthesiology, 21: 6, Nov. −Dec. 1960, pp. 604−614)に記載されている。この文献は、引用により本明明細書の開示に組み込まれる。モデル化された体の1つ以上の部位は、心臓、肺、脳、血液、筋肉、脂肪、腎臓及び/又は他の部位の1つ以上を含んでもよい。これらの体の部位の各々は、マニュアル的に入力された体重及び解剖学的な基準に基づいて選択することができる。例えば、患者106の体重、身長、及び/又は他の身体的パラメータが、システム100にユーザインタフェース110を介して入力される。体の各部位が二酸化炭素を生成及び蓄積する比率は、様々な生理学的研究において、公開されている。幾つかの実施例に従って、二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118は、患者から排せつされる総二酸化炭素の率に関連する事前に受信した情報を利用するよう更に構成されており、モデリングされた体の1つ以上の部位に関連する1つ以上のモデルパラメータをチューニングする。これについては、更に後述する。
二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118によりインプリメントされるモデルは、モデル設定に依存して、所定の期間(例えば15ないし50分)全身の代謝二酸化炭素生成及び心拍出量が固定されていると仮定してもよい。この期間に、例えば電子的ストレージ112によって、呼吸データが蓄積され、このモデルは、呼吸毎の肺胞換気量(breath−by−breath alveolar minute ventilation)データを処理する。これは、センサ108から提供され、順次、呼吸の各々に対する二酸化炭素の排せつを予測する。患者106のモデルのパラメータを調整するために、このモデルの1つ以上のパラメータに対する、呼吸の各々の二酸化炭素排せつの複数の予測に対して、複数の値が用いられる。例えば、テスト期間における観察されるデータにモデルが最も適合するような1つの値を見つけるために、代謝二酸化炭素の生成の複数の値がこのモデルによってテストされる。本明細書の開示を逸脱しない範囲で、より計算量の小さいサーチアルゴリズムが用いられてもよい。なお、本発明の例示的な実施例においては、観察された二酸化炭素排せつの測定を最もよく説明できる、代謝二酸化炭素生成の値を見つけるために、全ての可能性のある値に対するグローバルサーチを利用している。二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118によりインプリメントされたモデルは、実施例に従って、勾配降下(gradient descent)、ニュートン法、Rpropおよび/または他のアルゴリズムの1つ以上に関連するアルゴリズムが用いられてもよい。
ある実施例においては、二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118によりインプリメントされたモデルは、代謝二酸化炭素生成の詳細な値の選択に対して非常に敏感(sensitive)である。したがって、選択された二酸化炭素生成率と実際の値との間にわずかな差異があっても、モデルは、二酸化炭素蓄積を積算し、或いは、消失させてしまう。これらの誤差は、累積的であるため、わずかな誤差が、モデルと、実際の代謝二酸化炭素生成との大きな誤差となる。この誤差は、多くの分析された呼吸数に対応するものとなる。
具体的なオペレーションにおいて、システム100のユーザは、患者に対して、患者インタフェース104を装着し、これによって、センサ108は、患者が吸い込み或いは吐き出す呼吸ガスに触れて計測する。患者の体重及び予測される心拍出量については、例えばユーザインタフェース110を介してユーザが入力してもよい。センサ108は、呼吸毎の通気(breath−by−breath minute ventilation)、死こう(dead space:呼吸器の中で血液がガス代謝をしない部分)通気、及び二酸化炭素排せつデータを、電子的ストレージ112に蓄積し処理するために十分なデータが集まるまで、収集する。ある実施例において、十分なデータが収集された後、モデルは、代謝二酸化炭素生成の値及び/又は他のパラメータが選択されるよう、過去の15ないし60分のデータが分析のために利用される。これらのパラメータは、モデルの入力として利用された場合に、モデルによるものと、分析の間における実際の二酸化炭素排せつとの間の差が最小となるものである。センサ108により、新たなデータが収集されると、このプロセスが繰り返され、代謝二酸化炭素生成の値及び/又はモデルの他のパラメータが取得され、処理が継続される。
例示的実施例に従って、終末呼気(end−tidal)の二酸化炭素ではなく、測定された二酸化炭素排せつに二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118によりインプリメントされたモデルが調整される。終末呼気の二酸化炭素は、呼吸の呼気のフェーズの間において、二酸化炭素の最大濃度が含まれている。1回の呼吸量(tidal volume)が、解剖学的、及び機器の死こう(dead space)を一掃するのに十分である場合であって、かつ肺に、不適切に灌流(perfuse)される部位がない場合、終末呼気の二酸化炭素は、肺胞の、或いは、毛細血管の終端(end−capillary)の二酸化炭素の測定値(measure)である。不適切な呼吸量、及び肺胞の死こう(alveolar dead space)に加え、肺内の分路(intrapulmonary shunts)は、動脈と終末呼気との二酸化炭素の分圧の関係を更に乱すこととなる。
センサ108によって口で、又はその近くで測定される二酸化炭素の排せつは、あらゆる呼吸の対する体から離れる二酸化炭素の量の全てに対応する。呼吸/灌流ミスマッチ、又は、不十分な呼吸量の存在が、二酸化炭素排せつ測定の精度に影響を与えてはならない。したがって、二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118によってインプリメントされたモデルの調整は、肺における病変(lung pathologies)があったとしても、終末呼気二酸化炭素測定にモデルを調整するよりも、より信頼性があることとなる。
要素測定モジュール120は、患者により排せつされる総二酸化炭素の様々な要素を測定するために構成される。要素測定モジュール120による測定は、リアルタイム又はリアルタイムに近い状態で実行される。例示的な実施例において、要素測定モジュール120は、第1のカプノメトリック要素又は第2のカプノメトリック要素のうちの1つ以上を測定するために、モデル化された更に体の部位の1つ以上を利用する。上述のように、要素測定モジュール120によって測定された要素の1つの例としては、代謝二酸化炭素生成率を示すカプノメトリック要素が含まれてもよい。要素測定モジュール120の測定要素の他の例としては、二酸化炭素を蓄積する患者の体の部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率を示すカプノメトリック要素が含まれてもよい。二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118によってインプリメントされたモデルに基づいて、第1の要素、及び/又は第2の要素を特定する単純な計算が利用できる。なぜなら、患者により排せつされる総二酸化炭素率は、代謝二酸化炭素生成、及び二酸化炭素を蓄積する患者の体の部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率の和と等しいからである。
カプノメトリック表示モジュール122は、第1のカプノメトリック要素、第2のカプノメトリック要素、第1のカプノメトリック要素及び/又は第2のカプノメトリック要素に関連するか或いは導出される値、及び/又は二酸化炭素排せつに関連するその他の情報を、ユーザに示すために提供されてもよい。このような情報は、ユーザインタフェース110又はユーザに情報を伝達するための他のメカニズムを介して提示され得る。例示的実施例において、排せつされた二酸化炭素のパラメータは、2つの分離された要素として表示される。第1のものとしては、代謝二酸化炭素生成であり、これは全体のエネルギー消費、及び代謝活動の指標として利用されてもよい。次に表示されるものとしては、蓄積部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率の要素が挙げられる。蓄積部位への二酸化炭素の正の流れは、動脈二酸化炭素の増加及び通気不全(under−ventilation)の可能性を示す。逆に、蓄積部位への二酸化炭素の負の流れは、動脈二酸化炭素の減少及び過呼吸(over− ventilation)の可能性を示す。代謝二酸化炭素生成の積算、及び体の蓄積部位における二酸化炭素の蓄積(又は減少)が表示されてもよい。二酸化炭素排せつに関連する情報が、様々な方法でユーザに提示されてもよい。例えば、時間に沿ったグラフ、呼気の体積に対するグラフ、数値による表示、及び/又は他の表示方式によるデータの表示が挙げられる。
二酸化炭素の生成は、かなり安定的な値であり、呼吸の変化率又は1回の呼吸量の急激な変化には、応答しない。二酸化炭素蓄積移動率は、通気の変化に即座にかつ過渡的に応答する。例えば、肺胞換気量の増加は、二酸化炭素蓄積移動の敏感な増加を招き、これは、その後のある程度の分又は時間の間に徐々に減少する。これに対して、代謝二酸化炭素生成は、同じ通気変化があっても変化せずに止まる。二酸化炭素蓄積移動の要素の大きさ及び継続時間は、時間的にプロットしてみると、通気変化による動脈二酸化炭素の変化の大きさの指標となる。二酸化炭素蓄積移動パラメータがゼロ又はゼロに近い場合、動脈二酸化炭素が安定しているということは重要な点である。二酸化炭素蓄積移動の値がゼロ又はゼロに近いことは、動脈二酸化炭素が変化しないことを示すことになる。
図2は、例示的実施例に従って、他の情報以外に、患者106から排せつされる総二酸化炭素の値をディスプレイ202に表示している図である。図示するように、ディスプレイ202は、総二酸化炭素排せつ率204、代謝二酸化炭素生成率206,二酸化炭素蓄積部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率208を表示している。ディスプレイ202に表示される情報は、様々な形態が考えられ得る。例えば、グラフ、数値、又はその他のデータ表示方法によって表示され得る。
図3は、患者によって排せつされる総二酸化炭素の要素の値を提供する例示的方法300のフローチャートである。方法300のオペレーションの以下の説明は、例示的なものである。ある実施例において、方法300は、1つ以上の付加的なオペレーション(不図示)と共に達成されてもよい。加えて、図3に示される方法300の以下に説明する順序は、限定するためのものではない。
ある実施例において、方法300は、1つ以上の処理デバイスによってインプリメントされてもよい(例えば、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するために設計されたデジタル回路、情報を処理するために設計されたアナログ回路、ステートマシン、及び/又は電子的に情報を処理するための他のメカニズム等)。1つ以上の処理デバイスは、電子的ストレージ媒体上に電子的に格納された命令に応答して、方法300のオペレーションの一部又は全部を実行する1つ以上のデバイスを含んでもよい。1つ以上の処理デバイスは、方法300の1つ以上のオペレーションのために設計された、ハードウエア、ファームウエア、及び/又は、専用に設計されたソフトウエアの実行を通じて構成された1つ以上のデバイスを含んでもよい。
オペレーション302において、患者(例えば患者106)によって排せつされる総二酸化炭素率に関連する情報を伝達する1つ以上の信号が受信される。ある実施例において、受信された1つ以上の信号は、リアルタイム又はリアルタイムに近い形で患者が排せつする総二酸化炭素に関連する情報を伝達してもよい。この1つ以上の信号は、センサ108から、データ取得モジュール116によって受信される。
オペレーション304において、患者の体の1つ以上の部位のモデルがインプリメントされる。モデルは、患者の体の1つ以上の部位の、二酸化炭素の生成、二酸化炭素分配、二酸化炭素排せつ、のうちの1つ以上を測定する。体のモデル化された1つ以上の部位は、心臓、肺、脳、血液、筋肉、脂肪、腎臓、及び/又は他の部位の1つ以上を含む。体のモデル化された1つ以上の部位は、個別にモデル化されてもよく、他の部位とのコンビネーションでモデル化されてもよい。例示的実施例において、モデルは、1つ以上のモデル化された体に関連する1つ以上のモデルのパラメータを調整するために、以前に受信した患者からの総二酸化炭素排せつ率に関する情報を利用してもよい。オペレーション304は、特定の実施例に従って、二酸化炭素蓄積モデリングモジュール118によって実行されてもよい。
オペレーション306において、代謝二酸化炭素生成率を示す第1のカプノメトリック要素が測定される。オペレーション306の測定は、オペレーション302で受信した信号の1つ以上の信号の少なくとも一部に基づいてもよい。オペレーション306の測定は、オペレーション304におけるインプリメントされたモデルの少なくとも一部に基づいてもよい。第1のカプノメトリック要素は、リアルタイム又はリアルタイムに近い状態で測定されてもよい。例示的実施例において、306を遂行するために、要素測定モジュール120が実行されてもよい。
オペレーション308において、二酸化炭素を蓄積する患者の体の部位から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率を示す、第2のカプノメトリック要素が測定される。308のオペレーションの測定は、オペレーション302における1つ以上の受信した信号の少なくとも一部に基づいてもよい。308のオペレーションの測定は、オペレーション304におけるインプリメントされたモデルの少なくとも一部に基づいてもよい。第2のカプノメトリック要素は、リアルタイム又はリアルタイムに近い状態で測定されてもよい。例示的実施例において、308を遂行するために、要素測定モジュール120が実行されてもよい。
オペレーション310において、第1のカプノメトリック要素(オペレーション306によって測定される)、及び/又は、第2のカプノメトリック要素(オペレーション308によって測定される)は、ユーザに提示される。例示的実施例に従って、カプノメトリ表示モジュール122は、オペレーション310を遂行するために実行されてもよい。
本発明の実施例は、様々な応用にインプリメントされてもよい。例えば、非制限的に、非侵襲的陽圧換気療法(non−invasive positive pressure ventilation (NPPV))及び/又は、人工呼吸器の設定の決定に利用されてもよい。非侵襲的陽圧換気療法における二酸化炭素モニタリングは、複数の理由で効果的である。第1に、終末呼気の二酸化炭素の正確な測定を得ることは難しい。なぜなら、呼気の間の人工呼吸器からのガスフローは、肺胞ガスサンプルを汚染するからである。更に、純粋な肺胞ガス(終末呼気)サンプルが分析されても、人工呼吸の灌流のミスマッチが存在するかその可能性がある場合、観察された呼気の二酸化炭素と、実際の動脈二酸化炭素との関係が曖昧である。もし、正しい二酸化炭素排せつの測定が可能である場合、非侵襲的陽圧換気療法が動脈の二酸化炭素を減少させる率を直接検討するために、蓄積組織への又はその組織からの二酸化炭素の移動のモニタリングが利用できる。或いは、非侵襲的陽圧換気療法が蓄積された二酸化炭素を取り除くのに失敗し、動脈の二酸化炭素が上昇した場合にも、同様である。センサ108によって、全ての排せつされた二酸化炭素が測定されれば、動脈の二酸化炭素の変化の方向及び率が、継続的に非観血的にモニタリングでき、動脈の血液のガス分析を必要としない。
上述のように、本発明の他の応用として、人工呼吸器の設定の決定が含まれる。これは、代謝により生成される二酸化炭素を様々な計算式の入力として検査することによって達成される。この計算式は、機械呼吸に置かれた患者の呼吸数を選択するときに必要である。この計算は、1回の呼吸が小さい(smaller tidal volumes)ことを示す人工呼吸プロトコル(ventilation protocols)に置かれた患者のケアーを向上させる。したがって、システムによって推奨される呼吸数は、通気灌流が等しくない場合(ventilation−perfusion inequality)において、適切な肺胞呼吸(alveolar minute ventilation)を達成することが必要である。これは、好ましい動脈の二酸化炭素となる。この計算は、患者が生成する二酸化炭素の量(代謝二酸化炭素生成)、及び各呼吸において排せつされた二酸化炭素を考慮している。これによって、動脈における望ましい二酸化炭素の分圧を達成すべき必要な呼吸数が計算される。この計算の入力(例えば、1回の呼吸量、気管のデッドボリューム、VD/VT比、及び/又は代謝により生成される二酸化炭素)は、センサ108を利用することによって、モニタされたパラメータとして利用できる。
現在最も現実的であり、好ましい実施例に基づいて、例示の目的で本発明を説明した。これらの詳細は、このような目的のためのものであり、したがって、本発明は、開示された実施例に限定されるものではない。しかしながら、修正及び均等物は、添付の請求項の本発明の範囲に含まれる。例えば、本発明における1つ以上の実施例の特徴は、1つ以上のその他の実施例の特徴と組み合わせることができる。

Claims (15)

  1. 患者によって排せつされ総二酸化炭素の要素の値を提供する方法であって:
    前記患者によって排せつされた総二酸化炭素に関連する情報を伝達する1つ以上の信号を受信するステップと;
    (i)前記受信された1つ以上の信号、及び(ii)前記患者の二酸化炭素蓄積モデルの少なくとも一部分に基づいて、各呼吸に対して前記患者から離れる二酸化炭素の全体量に対応する全身の代謝二酸化炭素生成率を示す第1のカプノメトリック要素を測定するステップと;
    (i)前記受信された1つ以上の信号、及び(ii)前記患者の二酸化炭素蓄積モデルの少なくとも一部分に基づいて、前記第1のカプノメトリック要素とは分離された、第2のカプノメトリック要素を測定するステップであって、前記第2のカプノメトリック要素は、二酸化炭素を蓄積する前記患者の体の部位に対応する蓄積組織から、又はその部位への二酸化炭素の移動の率を示し、前記二酸化炭素蓄積モデルは、前記患者の体の1つ以上の部位のモデルをインプリメントし、更に前記モデルは、テスト期間中の終末呼気の二酸化炭素ではなく測定された二酸化炭素の排せつに適合するように、テスト期間中に調整される、第2のカプノメトリック要素を測定するステップと;
    前記第1のカプノメトリック要素、又は前記第2のカプノメトリック要素の1つ以上を、ユーザに提示するステップと;
    を有する方法。
  2. 1つ以上の第1のカプノメトリック要素を測定するステップ、又は1つ以上の第2のカプノメトリック要素を測定するステップは、前記患者の体の1つ以上の部位のモデルをインプリメントするステップを更に含み、前記モデルは、二酸化炭素生成、二酸化炭素分配、呼気の二酸化炭素の濃度、又は終末呼気の二酸化炭素のうち1つ以上を測定する、請求項1記載の方法。
  3. モデル化された体の1つ以上の部位は、心臓、肺、脳、血液、筋肉、脂肪、又は腎臓のうち1つ以上を含む、請求項2記載の方法。
  4. 前記モデルは、モデル化された体の1つ以上の部位に関連する1つ以上のモデルパラメータを調整するために、前記患者から排せつされた総二酸化炭素の率に関連した以前に受信した情報を利用する、請求項2記載の方法。
  5. 前記受信された1つ以上の信号は、リアルタイム又はリアルタイムに近い形で、前記患者によって排せつされた前記総二酸化炭素の率に関連する情報を伝達する、請求項1記載の方法。
  6. 患者によって排せつされ総二酸化炭素の要素の値を提供するシステムであって:
    コンピュータプログラムモジュールを実行するよう構成された1つ以上のプロセッサを有し、前記コンピュータプログラムモジュールは:
    前記患者によって排せつされた総二酸化炭素の率に関連する情報を伝達する1つ以上の信号を受信するよう構成されたデータ取得モジュールと;
    (i)前記受信された1つ以上の信号、及び(ii)前記患者の二酸化炭素蓄積モデルの少なくとも一部に基づいて、各呼吸に対して前記患者から離れる二酸化炭素の量の全てに対応する全身の代謝二酸化炭素生成率を示す第1のカプノメトリック要素、及び、前記第1のカプノメトリック要素とは分離された、第2のカプノメトリック要素を測定するよう構成された要素測定モジュールであって、前記第2のカプノメトリック要素は、二酸化炭素を蓄積する前記患者の体の部位に対応する蓄積組織から、又はその蓄積組織への二酸化炭素の移動の率を示し、前記二酸化炭素蓄積モデルは、前記患者の体の1つ以上の部位のモデルをインプリメントし、更に前記モデルは、テスト期間中の終末呼気の二酸化炭素ではなく測定された二酸化炭素の排せつに適合するように、テスト期間中に調整される、要素測定モジュールと;
    ユーザに提供するため、前記第1のカプノメトリック要素又は前記第2のカプノメトリック要素のうち1つ以上を提供するよう構成されたカプノメトリ表示モジュールと;
    含むシステム。
  7. 前記コンピュータプログラムモジュールは、前記二酸化炭素蓄積モデルをインプリメントするよう構成され、更に二酸化炭素生成、二酸化炭素分配、呼気の二酸化炭素の濃度、又は終末呼気の二酸化炭素のうち1つ以上を測定するために、前記患者の体の1つ以上の部位をモデル化するよう構成された二酸化炭素蓄積モデリングモジュール、を更に含み、前記モデル化された体の1つ以上の部位は、心臓、肺、脳、血液、筋肉、脂肪、又は腎臓のうち1つ以上を含む、請求項6記載のシステム。
  8. 前記二酸化炭素蓄積モデリングモジュールは、前記モデル化された体の1つ以上の部位に関連する1つ以上のモデルパラメータを調整するために、前記患者から排せつされた総二酸化炭素の率に関連した以前に受信した情報を利用するよう更に構成された、請求項7記載のシステム。
  9. 前記要素測定モジュールは、前記第2のカプノメトリック要素又は前記第2のカプノメトリック要素の1つ以上を測定するためモデル化された体の1つ以上の部位を利用するよう更に構成された、請求項7記載のシステム。
  10. 前記受信された1つ以上の信号は、前記患者が排せつした総二酸化炭素の率に関連する情報を、リアルタイム又はリアルタイムに近い状態で伝達する、請求項6記載のシステム。
  11. 患者によって排せつされ総二酸化炭素の要素の値を提供するためのシステムであって:
    前記患者によって排せつされた総二酸化炭素の率に関連する情報を伝達する1つ以上の信号を受信するためのデータ取得手段と;
    (i)前記受信された1つ以上の信号、及び(ii)前記患者の二酸化炭素蓄積モデルの少なくとも一部に基づいて、各呼吸に対して前記患者から離れる二酸化炭素の量の全てに対応する全身の代謝二酸化炭素生成率を示す第1のカプノメトリック要素、及び、前記第1のカプノメトリック要素とは分離された、第2のカプノメトリック要素を測定するための、要素測定手段であって、前記第2のカプノメトリック要素は、二酸化炭素を蓄積する前記患者の体の部位に対応する蓄積組織から、又はその蓄積組織への二酸化炭素の移動の率を示し、前記二酸化炭素蓄積モデルは、前記患者の体の1つ以上の部位のモデルをインプリメントし、更に前記モデルは、テスト期間中の終末呼気の二酸化炭素ではなく測定された二酸化炭素の排せつに適合するように、テスト期間中に調整される、要素測定手段と;
    前記第1のカプノメトリック要素又は前記第2のカプノメトリック要素のうち1つ以上を提供するための表示手段と;
    を有するシステム。
  12. 第1のカプノメトリック要素、又は第2のカプノメトリック要素を測定することは、前記患者の体の1つ以上の部位のモデルをインプリメントすることを更に含み、前記モデルは、二酸化炭素生成、又は二酸化炭素分配、のうち1つ以上を測定する、請求項11記載のシステム。
  13. モデル化された体の1つ以上の部位は、心臓、肺、脳、血液、筋肉、脂肪、又は腎臓のうち1つ以上を含む、請求項12記載のシステム。
  14. 前記モデルは、モデル化された体の1つ以上の部位に関連する1つ以上のモデルパラメータを調整するために、前記患者から排せつされた総二酸化炭素の率に関連した以前に受信した情報を利用する、請求項12記載のシステム。
  15. 前記受信された1つ以上の信号は、リアルタイム又はリアルタイムに近い形で、前記患者によって排せつされた前記総二酸化炭素の率に関連する情報を伝達する、請求項11記載のシステム。
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