本発明は様々な形態で実施することができる。同じ番号が同じ要素を示す図面を参照すると、図1には、例示的な実施形態の等角分解図が描かれている。例示的な販売促進システム10は製品供給トレイ12を含む。製品供給トレイ12には、例示的な無軌道押出器機構14が据え付けられる。以下に詳細に説明されるが、押出器機構14はトレイ12に嵌まり込む。押出器機構14は、従来型押出器機構をトレイに又はトレイ床面に保持するべく典型的に使用される軌道、レール又は案内を使用することなく、トレイ表面に沿って滑る。押出器機構は、押出器パドルと当該押出器パドルの前方に延びる押出器床面とを画定する。巻きばねが、押出器床面にわたって延び、かつ、トレイ上の前方位置において当該トレイに動作可能に接続される。本発明の一側面では、販売促進対象製品が、トレイにおいて押出器パドルの前に置かれ、かつ、押出器床面及び巻きばねの上に着座する。この構成によれば、製品の重量によって、押出器パドルがひっくり返ることが防止されて製品の適切な押し出しが保証される。加えて、軌道、レール又は案内を使用する周知の押出器システムの有効性を邪魔する堆積物又は粘着性物質に関連する問題が解消される。本発明の他の側面、実施形態及び特徴、並びにその教示が以下詳細に記載される。
例示的なトレイ12は、一表面16と、製品配置を目的としてトレイを多数列に分割する一以上の仕切りパネルすなわち仕切り器18とを画定する。代替的側面では、トレイ12は、販売促進を目的として製品が置かれる棚又は他の任意表面である。表面16は、連続した表面、又は複数の離間する穴20を画定する表面である。複数の離間する穴20は、複数の支持リブ22によって分割される。穴20及びリブ22は一表面を与える。この表面は、当該表面上に置かれた製品の滑り可能な動きを許容し、かつ、液体及びほこりが穴20を貫通して表面16上に集まらないようにする。表面16は、表面16上での製品の滑り可能な動きを許容する任意の適切な材料から作られる。他の表面又は床面構成が知られており、本発明の原理とともに使用することができる。
図9及び10に描かれるように、表面16は丸い端部分24を画定する。丸い端部分24は、ノッチすなわち切り欠き部分26を含む。端部分24は、トレイ上に置かれる製品の形状に整合するように丸くされる。例えば、描かれた端部分24は、トレイにかつ端部分24に置かれる瓶又は缶の輪郭に整合するように丸められ、すなわち半円形状を画定する。本発明に関し、販売促進対象製品に応じて端部分の他の形状を使用することもできる。
巻きばね30又は同様の付勢要素の端29を受容し及び据え付けるべく、ノッチ26が使用される。ノッチ26は、対向する角度付き縁表面32を画定する。縁表面32は縁34と接合される。縁34は好ましくは、トレイ12に形成される製品列の幅方向中央に配置され、かつ、当該トレイの長さ方向に対して垂直に延びる。この構成により、巻きばね30がトレイ12に対して中央に配置され、かつ、当該ばねが当該トレイの長さ方向に対して実質的に平行に延びる。換言すれば、描かれたノッチ26の縁34によって、ばね30は、トレイ12の長さ方向において当該トレイにより形成される製品列の中心又はその近くに延びる。当業者であればわかることだが、ノッチの位置及び構成は、ばねの所望の配置に応じて変わり得る。
巻きばね30は端29を画定する。端29は、ノッチ26にわたってかつ縁34に向かって配置されるように構成される。一側面では、巻きばねの端29は、V字形状とされてフックとして機能する。その結果、端29は、表面16の端部分24の下に延びる巻きばねの端29の一部分によって縁34のまわりに巻き付く。この構成により、巻きばねをトレイに対して容易に設置することができる。
他の側面では及び図7を参照すると、ばね先端具60が、当該ばねのシステムへの据え付けを補助するべく、ばね30の端29に付加される。ばね先端具60は、ばね端を取り付ける必要があるトレイ及び表面の構成に応じて多数の形状及び構成を画定する。ばね先端具60は、巻きばね30の端29に永久的に取り付けられるか又はばね先端具60の互換若しくは交換を許容するべく取り外し可能とされる。ばね先端具60はプラスチック製であり、一以上の穴を画定する。穴61は、巻きばね30の端29を受容するべく使用される。第2の穴63が使用されて、以下に説明されるように、トレイ12の表面16から延びる相手側の舌部すなわち据え付け部材65が受容される。この構成によれば、巻きばね30の端29をトレイ12に対して動作可能に接続することができる。
他の側面では、巻きばねの端29は、表面16に形成された穴にスナップ嵌めされる。そうでない場合、トレイの穴又は開口に挿入かつ留められる。これによって、巻きばね30の端29は定位置に留められる。
図1に戻ると、仕切り器18は製品を複数列に分割するべく使用することもできる。仕切り器18は、表面16から実質的に上方に延び、かつ、図1に例示されるように表面16の対向側部に位置決めされる。代替的に、仕切り器18は、トレイ12上の又は表面16の任意の所望位置に位置決めされる。仕切り器18は、表面16を有する一体的構造物として形成されるか又はシステムに追加の柔軟性を与えるべく取り外し可能とされる。仕切り器は、システムに応じて前又は後ろのレールに取り付けられる。仕切り器18は、多数の構成を画定し、かつ、任意の所望距離だけ上方に延びる。その結果、販売促進対象製品の複数列間にある当該仕切り器の所望高さが得られる。この高さは、仕切り器拡張器等を加えることによって調整可能である。
トレイ12の前に配置されかつ仕切り器18同士間に延びるのは、一以上の製品保持部材44である。製品保持部材44は、製品をトレイ12に保持し、かつ、トレイ12からの落下を防止する前保持壁又は棒として作用する。これらの部材はまた、トレイ12に位置決めされた最前方の製品を容易に取り外すことができるように構成される。製品保持部材44は、図1に描かれるように、一以上の湾曲形状保持リブである。これら例示の保持リブは、一方の仕切り器から他方の仕切り器まで延びることによって当該仕切り器を接合する。保持リブはまた、図1にリブ46として示されるように、仕切り器同士の間に部分的に延びる。これもまた、製品をトレイに保持する補助となる。代替的に及び図6に示されるように、製品保持部材44は、仕切り器同士の間に延びる湾曲形状の連続する保持壁48である。保持壁48は、棚上の製品を可視化するべく透明又は半透明である。他の側面では、保持壁48はまた、仕切り器18同士の間に部分的に延びる。図11〜15に描かれるさらに他の実施形態では、保持壁100は、トレイの表面に取り付けられるが仕切り器に接続されない。この実施形態では、保持壁100は、上方部材104により画定された開口102、角度付き縁108をさらに画定する湾曲した対向側壁106、及び床面部材110を形成する。側壁106はまた、システムに応じて直線的かつ非湾曲でもある。巻きばねの端はまた、床面110の中にスナップ嵌めされ、そうでない場合は、ここに記載される任意の手法によってトレイに取り付けられる。当業者であればわかることだが、製品保持部材44にとって可能な多数の形状及び構成が存在し、描かれた構成は、これら多数の構成の単なる例示的な実施形態である。
図1に戻ると、例示的な無軌道押出器機構14が、押出器パドル50及び押出器床面52を画定する。押出器パドル50及び押出器床面52は、単数の一体的構造物として形成されるか又は周知の手法によって一緒に接合される別個の構造物である。加えて、押出器パドル50及び押出器床面52は、任意の周知かつ適切なプラスチック又は金属材料から作られる。押出器パドル及び押出器床面は、任意の周知な補強手法によって補強される。
一側面では、押出器パドル50は、湾曲形状の押出器表面すなわちフェース54を形成する。フェース54は、図3〜5に描かれるように、飲料を包含するプラスチック瓶又は缶のような販売促進対象製品の形状に整合するように構成される。湾曲形状の押出器表面54により、押出器はトレイにおいて中心が最後の製品と整列したままとなり得る。この構成により、押出器と仕切り器壁との間の摩擦及び抵抗が低減される。代替的側面では、押出器表面すなわちフェースは平坦な表面である。さらに他の実施形態では,平坦な押出器表面には、押出器パドルの頂部に又はその近くに位置決めされた湾曲形状リブが付随する。当該リブは、図1に描かれた湾曲形状の押出器表面54と同様、トレイにおける製品を中心に整合させるべく使用される。湾曲形状リブは、円筒状又は同様の形状の製品がトレイにおいて適切に押し出されるような他の形状及び構成を画定してもよい。広告、製品識別又は他の製品情報を押出器表面54上に配置してもよい。
押出器表面すなわちフェース54の後ろに位置決めされるのは、リブ、壁又は補強用板のような一以上の支持部材58である。支持部材58は、押出器表面54を支持するべく、さらには押出器パドル50を押出器床面52に接続するべく構成される。図5に見られるように、支持部材58同士の間に位置決めされるのは巻きばね30であり、詳しくは、業界において理解されるような、押出器パドル50を前方へかつトレイ12に沿うように付勢するべく使用される巻き端57である。巻きばねを動作可能に押出器パドル50に接続するべく使用される任意の手法を、本発明に関して使用することができる。
図1に示されるように、押出器床面52は、押出器パドル50の下方に位置決めされ、かつ、押出器パドルの押出器表面54の前方に延びる。押出器床面52は、任意の所定距離だけかつ任意の所定角度に延びる。例えば、押出器床面52は、押出器表面54に対して実質的に垂直に延びる。例示的な実施形態では、押出器床面52は、単数の瓶又は缶のような一つの製品を押出器床面上に置くのに十分な距離だけ延びる。他の側面では、押出器床面52は、一つより多くの製品が押出器床面上に置かれるように構成される。押出器床面52は、描かれた丸形状を含む任意の形状を画定し、及び、押出器床面の表面上に、リブ、壁等のような任意の製品保持外形を画定する。これらは、製品を押出器床面上にさらに保持する。
図2に見られるように、押出器床面52は、巻きばね30を着座させるサイズ、形状及び構成にされた細長い通路、溝又は凹み部分59を画定する。例示的な実施形態では、通路すなわち溝59は、床面52にわたって、かつ、押出器パドル50に対して実質的に垂直に延びる。代替的側面では、溝又は通路は、図19に示されるように、部分的に又は押出器床面52全体にわたって延びる。かかる構成により、トレイにおける押出器パドル50の適切な整列状態及び位置決めが可能となる。溝59は、巻きばね30の厚さに整合するか又はそれを超える深さを画定する。この構成によれば、巻きばね30が押出器床面表面に又はその下方に着座するので、製品が巻きばねに直接載置されることがなく、むしろ当該製品は押出器床面表面上に載置される。図19に示されるように、押出器床面は、堆積物又は他の物が貫通する穴及び開口を含む。代替的に、床面は連続した表面である。
本発明の代替的側面では、図16〜20に示されるように、アダプタ180は表面16上に位置決めされる。図16及び17を参照すると、アダプタ180は、製品が着座する一以上の隆起リブ182を含む。隆起リブ182は、アダプタ180の長さに沿って長手方向に延びる。アダプタ180は、プラスチック材料(又は他の任意の適切な材料)の平坦な押し出し成形品であって、一以上のリブ182を有する平面状表面184を画定する。リブ182は、平面状表面184から外方に延びる。アダプタ180は、丸い端185を画定し、かつ、ノッチすなわち切り欠き部分186を含む。切り欠き部分186を通り又はこれにわたって巻きばねが延びる。丸い端185は、トレイ上に置かれる製品の形状に整合するように構成される。本発明に関し、端185、ノッチ186及びアダプタ180の他の形状も販売促進対象製品に応じて使用される。アダプタ180は、別個かつ挿入可能な一片、又は代替的に表面16と一体形成される一片である。
図18を参照すると、アダプタ180は、表面16上に対しかつ仕切り器18同士の間に容易に挿入することができる。図19を参照すると、ひとたびアダプタ180が設置されると、押出器機構14がアダプタ180の頂部に位置決めされ、かつ、アダプタ180のリブ182にわたって自由に滑る。巻きばね30は、図20にさらに明確に示されるように、リブ182同士の間に平行に延び、かつ、リブ182の頂部表面に又はその下方に着座される。この構成によれば、販売促進対象製品が、巻きばね30上ではなく、リブ182上に着座しかつそれに沿って滑る。
代替的側面では、リブ182は、表面16上の製品の動きを促すべく使用される隆起した単数若しくは複数のビード又は一連のフィンガである。さらに他の代替実施形態では、リブ182は、複数の滑動部又は一以上のローラ若しくは転動部材のような製品移動部材である。これらにより、製品は、転動部材にわたって転がって製品陳列システムの前に向かうことができる。例示的なローラ組付体は、RTC Industries,Incに譲渡された2005年10月25日出願の米国出願第11/257,718号に開示かつ記載されたものを含む。この出願は参照としてここに組み入れられる。当業者にわかるはずだが、記載された押出器機構に関し、棚又は床面上の製品の動きを促進するべく使用される多くの可能な手法が存在する。
押出器床面52の下側は、表面16に沿って自由に滑る滑らかな平面状表面である。代替的にかつ上述と同様に、押出器床面52は、押出器床面が表面に沿って滑ることを許容するが、押出器床面を表面16から上に持ち上げるビード、滑動部、ローラ等を含む。他の代替実施形態では、押出器床面の下側には、業界において理解されるような、押出器の軌道又はレールへの据え付けを許容するレール据え付け部材が設けられる。
押出器床面はさらに、巻きばね30が貫通するノッチすなわち切り欠き部分62を画定する。巻きばね30の端29がノッチ62を貫通し、及び表面16のノッチ26を貫通し、並びに上述の手法のいずれかを使用してトレイに据え付けられる。
使用時、押出器機構14がトレイ12において後方に付勢されると、巻きばね30の端29が上述のように所定位置に保持され、かつ、ばね30の巻かれた端57が押出器パドル50の後ろでまっすぐになり始める。製品がトレイの前から取り外される場合のように、押出器14がトレイ14において前方への移動が許容されると、ばね30の巻かれた端57は、丸くなってトレイ12において押出器パドル50に前方への力を加える。これにより、製品はトレイの前に向かって付勢される。
代替実施形態では、巻きばね30は、当該図に描かれる押出器床面の上方かつ上面とは反対に、押出器床面52の下方かつ下面に延びる。この構成によれば、溝59及びノッチ62は不要となる。
巻きばね30は、押出器システムに関して共通して使用される平坦な巻きばねを含むがこれに限られない任意の付勢部材である。本発明は、押出器機構14を所望の用途に応じて前方に付勢するべく一以上の巻きばねを使用する。ばね30の巻き張力はまた、特定の用途に応じて変えることもできる。
図2を参照すると、トレイ12に据え付けられた無軌道押出器機構14が示される。例示のように、押出器機構14は、仕切り器18同士の間においてトレイ12に嵌められる。巻きばね30の端29が、上述のように、押出器床面のノッチを貫通して延びてトレイに据え付けられる。使用時、押出器機構14は、軌道、レール又は案内を使用することなく、トレイ12の表面16に沿って滑る。図2に描かれるように、押出器機構14は前方位置が示される。
図3を参照すると、販売促進システム10にある一つの製品70の販売促進をする押出器機構14が示される。製品は、製品保持部材44によって、トレイからひっくり返されることが防止される。製品70は、描かれた清涼飲料瓶を含む任意の販売促進対象製品である。この図に示されるように、製品70は、押出器床面52及び当該製品の下方に延びる巻きばね30に着座する。床面52にかかる製品の重量及び当該製品のばね30にわたる位置決めにより、パドル50はトレイ12においてひっくり返されることが防止される。
図4を参照すると、販売促進システム10において複数の製品70の販売促進をする押出器機構14が示される。この図に示されるように、押出器パドル50と隣り合う製品は、押出器床面52上、及び当該製品の下方に延びる巻きばね30上に着座する。他の製品は、これらの製品の下方に延びる巻きばね30上に着座する。代替的に、アダプタ180がシステムに位置決めされる。この場合、製品は、巻きばねに対向するアダプタのリブ182上に着座する。再びであるが、押出器床面52にかかる製品の重量及びばね30にわたる製品の位置決めにより、パドル50はトレイにおいてひっくり返されることが防止される。使用時、一つの製品が製品保持部材44近くのトレイの前から取り外されると、押出器機構14は(巻きばね30の付勢を介して)、残りの製品をトレイ12において前方に押し出し、最終的に最前方の製品が製品保持部材44と接触する。さらなる製品が取り外されると、押出器機構14は続けて残りの製品を製品保持部材44に向けて押し出す。
図5を参照すると、押出器機構14の背面図が、販売促進システム10において複数の製品70の販売促進をする押出器機構14を示す。再びであるが、押出器パドル50と隣り合う製品が、押出器床面52上、及び当該製品の下方に延びる巻きばね30上に着座する。他の製品は、これらの製品の下方に延びる巻きばね上に着座する。代替的に、アダプタ180がシステムに位置決めされる。この場合、製品は、巻きばねに対向するアダプタのリブ182上に着座する。一つの製品が製品保持部材44近くのトレイの前から取り外されると、巻きばね30の巻き端57が、押出器機構14の押出器パドル50を付勢してトレイ12において前方に押し出し、最終的に最前方の製品が製品保持部材44と接触する。この図に見られるように、巻き端57は2つの支持部材58間に位置決めされる。支持部材が巻きばねをこれらの部材間に保持する。この図に見られるように、押出器床面52はまた、支持部材58の下方に延びる。
図6を参照すると、押出器トレイの代替実施形態が描かれる。この実施形態によれば、複数のトレイ12が一つの多重トレイ組付体80に形成される。多重トレイは、複数の仕切り器18との共通床面を有する。複数の仕切り器18は当該床面から上方に延びて多重のトレイ又は列をもたらす。この実施形態では、製品保持部材44は、上述のように2つの仕切り器間に延びる連続した部材である。一以上の多重トレイ組付体80が、留め具、鳩尾、締め具等を含む任意の周知な手法により、並列して一緒に結合又は接合される。この構成によれば、多数の製品の販売促進を目的として、多数の製品列を与えることができる。
上述のように、無軌道押出器機構14は、重力送りシステム、すなわち製品の販売促進の補助を重力にさせるべく傾斜面上に据え付けられたトレイ又は製品通路を有するシステム、とともに使用される。代替的に、無軌道押出器機構14は、重力が製品の販売促進の補助をほとんど又は全く与えない非傾斜すなわち水平に据え付けられるシステムとともに使用される。無軌道押出器機構14はまた、様々な形状の製品を押し出すべく使用することもできる。
図7は、巻きばね30の端29のための例示的な先端具60を描く。これは、販売促進システム10とともに使用される。例示のように、先端具60は、巻きばねの端29を受容する穴61とトレイの表面16への据え付け用の穴63とを画定する。図7に見られるように、代替実施形態の一側面において、表面16の直下に延びるのは、舌部すなわち据え付け部材65である。これは、穴63を相手とし、かつ、先端具60を舌部65にひいては表面16にスナップ嵌めさせるべく構成される。
図8を参照すると、図7の例示的な先端具60が、舌部すなわち据え付け部材65に据え付けられるところが示される。舌部65は、細長くかつ外方に延びるリブ67を含む。これは、先端具60を舌部65にスナップ嵌めさせるべく使用される。当業者にわかることだが、先端具60を表面16に据え付けるべく他の手法を使用することができるので、描かれた手法は、かかる手法の一つの単なる例示的な実施形態に過ぎない。
図9を参照すると、表面16に、詳しくはトレイ12の表面16の端部分24に、スナップ嵌めで完全に据え付けられた例示的な先端具60が示される。さらに描かれているのは、巻きばね30の端29の、先端具60の穴61への据え付けである。図9を参照すると、巻きばねの端29は、穴61に挿入される。穴61は、巻きばねの端29を受容しかつ端29を所定位置に保持するべく、さらには、押出器機構14をシステムから取り外すことができるように巻きばねを先端具から接続解除することが望ましい状況において、巻きばねの端29を穴61から取り外し可能に構成される。
図10を参照すると、例示的な先端具60に完全に据え付けられた巻きばねの端29が示される。この図に例示されるように、巻きばね30は今や、トレイ12の表面16に動作可能に接続されている。その結果、押出器機構14は今や、トレイ12に据え付けられている。
図21〜27を参照すると、巻きばね30の端29を販売促進陳列システムに据え付ける代替的手法が示される。据え付け部材130が、巻きばねの端29をシステムの床面131に据え付けるべく使用される。接続リブ134(図26〜27)によって一緒に接合された離間する滑動レール132を含むシステムに対し、据え付け部材130がスナップ嵌めされ、そうでない場合は、床面131上かつ滑動レール132同士の間に据え付けられる。したがって、据え付け部材は、巻きばねの端を所定位置にかつシステムの床面に保持する。
図22〜23を参照すると、据え付け部材130は、部材130の一以上の側部に一以上の脚部136を含む。脚部は、レール132の下側にスナップ嵌めされることにより、据え付け部材130をシステムの床面に保持するべく構成される。脚部136は、L字形状の又は角度付き表面を画定する脚部端137を含む。当該表面は、レール132の下側に接触し、かつ、脚部を意図的に撓ませてレール132の下側から外す場合を除いて据え付け部材130が床面から持ち上がらないように構成される。脚部136は接続リブ134に接触する。接続リブ134は、床面に対する据え付け部材130の滑り可能な動きを防止する図26を参照すると、据え付け部材130が、システムの床面に、詳しくはレールに据え付けられるところが示される。図27が例示するのは、押出器パドル141がシステムの前から引き離されるときでも、据え付け部材130が所定位置のままにあることである。据え付け部材130は、他の手法によってこのタイプのシステム床面131に接続することもできる。例えば、据え付け留め具、一以上の締め具、接着剤、又は他の手法を、据え付け部材130を床面131に留めるべく使用することができる。
図22〜23を参照すると、据え付け部材130はまた、ばねの端29を受容する穴又は開口すなわちスロット138を含む。ばねは、ここに記載される任意の手法又は他の手法によって据え付けることができる。穴138及び据え付け部材130の構成により、上述の手法と同様に、ばねが据え付け部材130上の所定位置に保持される。
据え付け部材130はまた、頂部表面上に滑動リブ139を含む。滑動リブ139により、その上に置かれた製品は、据え付け部材がシステムの床面に設置された後に据え付け部材にわたって容易に滑ることができる。据え付け部材130はまた、細長くかつ平坦な本体140を含む。本体140は、脚部136の位置より前方に延びて据え付け部材130に対し、システムの床面に据え付け後の安定性を与える。
図24〜25及び27を参照すると、押出器パドル又は押出器機構141は、押し出し対象である製品の形状に整合するべく構成された押出器フェース143を含む。例示のように、押出器フェース143は、瓶等の円筒状物体の形状に整合する湾曲形状である。押出器パドル141はまた、上述の押出器床面構成と同様の押出器床面145を含む。押出器床面145はさらに、ばねスリーブ147を含む。ばねスリーブ147は、巻きばね30を受容して当該ばねを遮蔽かつ保護する。ばねスリーブ147は、押出器床面145にわたって部分的に又は完全に、かつ、ばね30の方向に延びる。ばねスリーブ147は、製品がその上に着座しても当該製品の著しいひっくり返り又は傾きがないように、相対的に短い高さ及び平坦な表面149を有する。
押出器パドル141は、上述のように、床面131の頂部に位置決めされて当該表面の頂部上で滑動する。押出器パドルは、製品保持部材155によって一緒に接合された2つの製品仕切り器壁153間に位置決めされる。付加的な製品保持部材157が、製品仕切り器から外方に延びる。
図28及び29を参照すると、巻きばね30の端29を販売促進陳列システムに据え付けるさらに他の代替手法が示される。この実施形態では、端29はトレイ216にリベット留めされる。
代替実施形態の図28〜32を参照すると、無軌道押出器システムは、製品仕切り器がすでに組み込まれている既存の棚組付体230に改造目的で取り付けられる。例えば、一つの実施形態では、無軌道押出器システムは、既存のワイヤ棚組付体に改造目的で取り付けられる。図30〜32を参照すると、トレイ又はアダプタ216が滑動床面222を有する。滑動床面222は、棚234の単数レーンに合うサイズに又は棚全体の幅に合うサイズにされる。滑動床面222は、いくつかの隆起リブ224を含む。これらは、トレイ216上で販売促進される製品に対する摩擦を低減するのに役立つ。理解すべきことだが、一以上の隆起リブ224が滑動床面222とともに使用される。代替的に、滑動床面222は、隆起リブなしの平坦かつ平面状表面である。トレイ又はアダプタ216は、図16のアダプタ180と同様に構成される。
図28及び30に示されるように、巻きばね30の端29は、リベット229を介してトレイ216の前端228にリベット留めされるか又は他の任意の取り付け手法によって取り付けられる。トレイ216は、特定の棚に適した任意の取り付け手法によって当該棚に保持することができる。一つの実施形態では、図29〜32に例示されるように、トレイ216が、一以上の外方に延びるフィンガすなわちスナップ220を含む。これは、一以上の棚234の別個のワイヤ232に係合してトレイ216を棚234上に保持する。フィンガすなわちスナップ220は、トレイ216の長さに沿って長手方向に延びるか又は当該トレイの長さに沿って離間される。スナップ220は、トレイ216を既存のワイヤ棚にスナップ嵌めするべく使用することができる。図29A及び29Bに描かれるように、スナップ220A及び220Bは、トレイ216が棚にスナップ嵌めされ得る多数の構成を画定することができる。図28〜32に描かれる実施形態では、無軌道押出器システムを、ワイヤ棚システムのような既存の棚システムに、無軌道押出器組付体全体に対する低コスト代替例として配置することができる。理解すべきことだが、この実施形態によれば、ここに記載されるいずれの押出器機構も使用することができる。
図33及び44に描かれるように、他の例示的な実施形態では、陳列管理システムは、一以上の押出器機構286、一以上の仕切り器266、一以上のトレイ306及び一以上の保持器250を含む。押出器機構286は、押出器パドル287及び押出器床面288から形成され得る。製品が押出器床面288上に置かれ、かつ、仕切り器266及び押出器パドル287を介して陳列管理システムの前まで案内される。巻きばね30は、押出器機構286を保持器250に向かうように付勢する。その結果、製品はシステムの前まで動く。
図33に描かれる一つの例示的な実施形態では、巻きばね30は、保持器250に据え付けることができる。代替的に、巻きばね30は、仕切り器266にも据え付けることができる(図48及び49にも示される)。巻きばね30は、図33に描かれるように保持器250に直接据え付けることができるか又は、図34に描かれるように、別個のアダプタ252を介して保持器250に据え付けることができる。
図35に描かれるように、アダプタ252は、第1端256に近接する壁254を有する。第1端256は、上方に湾曲した湾曲部分262を有する。アダプタ252の中間部分には、湾曲スロット260が設けられる。湾曲スロット260は、対応する形状のばね端(図示せず)を受容するべく適合される。
巻きばね30は一端が、アダプタ252の中間部分に留められ得る。例示的な実施形態では、湾曲スロット260は、第1ばね端の形状及びサイズに対応する。加えて、巻きばね30の第1ばね端は、追加の締結を与えるべく、ひだ付けされ又は曲げられる。それにもかかわらず、巻きばね30の第1ばね端をアダプタ252に固定する任意の十分な締結方法を使用することができる。
図36及び37に示される例示的な実施形態では、保持器250は、湾曲スロット284を有する。これは、形状及びサイズが、アダプタ252の湾曲部分262に対応する。湾曲スロット284は、保持器の長さ方向に延びてアダプタ252の、保持器250の長さ沿いに無制限の位置決めを許容する。
巻きばね30の第1ばね端を保持器250に留めるべく、アダプタ252の湾曲部分262が、保持器250の湾曲スロット284の中に置かれる。湾曲スロット284は、アダプタ252及び巻きばね30の第1ばね端を保持器250に留めて、陳列システムの迅速かつ容易な組み付けをもたらす。壁254は、保持器250とアダプタ252との接続に追加の安定性を与える。しかしながら、アダプタ252及び/又は巻きばね30の第1ばね端を保持器250に留める他の方法も使用することができる。
代替的に、図33及び44に描かれるように、押出器パドル287の巻きばね30は、トレイ306の前に直接据え付けることができる。巻きばね30の第1ばね端290には湾曲部分が設けられる。湾曲部分は、押出器床面288から下方に湾曲し、かつ、凹部316(図33に示される)に受容されるように適合される。凹部316は、供給トレイ306の前表面のリップ318と保持器250とによって画定される。鉛直方向に配向された保持器250の表面とリップ318とが離間される結果、鉛直方向に配向された当該表面とリップ250の前縁との間にギャップが形成される。巻きばね30及び押出器機構286を組付体に留めるべく、第1ばね端290が、鉛直方向に配向された保持器250の表面とリップ318の前縁との間に形成されたギャップの中に挿入され、かつ、供給トレイ306のリップ318と保持器250とにより形成された凹部316の中に置かれる。
図38、39、48及び49に描かれる他の例示的な実施形態では、巻きばね30は、仕切り器266に直接据え付けられる。加えて、この例示的な実施形態では、巻きばね30は、押出器床面288に対して垂直に据え付けることができる。その結果、巻きばね30が巻かれる軸が押出器床面288に対して垂直となる。この配向は、押出器パドルが後ろにひっくり返ることが防止されるという利点を有する。第1ばね端290には、角度付き部分292及び先端具部分296を設けることができる。一つの例示的な実施形態では、角度付き部分292は、巻きばね本体294に対して垂直に曲げることができる。仕切り器にはスロット298を設けることができる。スロット298は、第1ばね端290の先端具部分296を受容するべく適合される。
巻きばねを仕切り器に留めるべく、先端具部分296がスロット298の中に挿入される。ひとたび先端具部分296がスロット298の中に完全に挿入されると、角度付き部分292がスロット298と係合するので、第1ばね端290が仕切り器266に留められる。
図33に描かれるように、様々な押出器機構の設計を実装することができる。押出器パドル287は、対応する形状の製品を収容するべく平坦に形成することができる。代替的に、押出器パドル286は、湾曲した第1端及び平坦な第2端を有し得る。これは、様々な異なるサイズの直径を有する様々な円筒状製品を収容し、かつ、押出器機構286の動作を促進するべく作用する。動作中、押出器機構286内の製品と湾曲した第1端とが一緒になって押出器機構を仕切り器266に対して押し付ける。その結果、巻きばね30が、張力が作用し又は動作している間、第1ばね端290を保持する仕切り器266に対して平坦なままとなる。これにより、押出器機構の滑らかな動作が可能となり、かつ、使用者が製品をシステムから取り外すときに製品が適切に供給されることが保証される。
図40〜41Dに描かれる他の例示的な実施形態では、仕切り器266は、異なるサイズの容器を収容するべく調整することができる。仕切り器266には、接続部分272を設けることができる。接続部分272には、第1の細長い角度付き表面268及び第2の細長い角度付き表面270を設けることができる。加えて、接続部分272には、複数の凸部274も設けることができる。図41Bに描かれるように、レールは、フェース表面280及びフランク表面282を有する歯278から形成される。
組み付けられると、図41Cに描かれるように、接続部分272がレールの歯278同士の間に受容される。加えて、細長い角度付き表面268及び270並びに凸部274が、歯278同士の間に割り込む。図41Cにも示されるように、細長い角度付き表面268及び270はフェース表面280に係合し、かつ、凸部274は歯278の下方の表面に係合する。フランク表面282が接続部分272に接触する。
図42に描かれる例示的な実施形態では、トレイ306には、鳩尾接続が設けられる。トレイ306の第1側308には舌部312が設けられる。舌部312は、トレイ306の第2側310に配置された溝314内に嵌まるべく適合される。トレイを接続するべく、溝314が舌部312と整列される。その結果、舌部312が溝314内にしっかりと留められる。
図43に描かれる例示的な実施形態では、トレイ306は、前端が保持器250を受容するべく構成される。保持器には、矩形孔300を設けることができる。保持器には、それに対応する形状及びサイズの凸部302が設けられる。保持器250をトレイ306に留めるべく、凸部302が孔300の中に嵌められる。その結果、保持器がトレイ306上の所定位置にロックされる。
図45〜47に描かれるように、製品管理陳列システムが組み付けられた後、製品が当該システムの中に装填される。仕切り器266を調整することにより、広範な種類の製品サイズ及び形状をシステムに装填することができる。図46及び47に示されるように、巻きばね30が押出器パドル287と協働して製品を保持器250に向けて押し出す。使用者が製品をシステムから取り外すと、押出器パドル287が残りの製品を押し出す。その結果、製品が床面264に沿って保持器250へと滑る。これにより、すべての製品が、確実に陳列システムの前に残る。
図50〜52に描かれるように、製品管理陳列システム400は、トレイ402、404が互いの頂部に積み上げられ得るように配列することができる。この実施形態は一般に、第1トレイ402、第2トレイ404、第1スペーサ406及び第2スペーサ408からなり得る。
トレイ402、404はそれぞれ、供給対象製品を収容するべく配列される。第1トレイ402及び第2トレイ404にはそれぞれ、透明な保持器410、押出器機構412、第1及び第2案内壁、並びに巻きばね414を設けることができる。
押出器機構414は、上述の実施形態と同様に配列することができるので、製品が取り外される間、製品をトレイ402、404の表面に沿って滑らせる。加えて、上述の押出器機構の代替配列のいずれも、積み上げ可能なトレイ配列で実装することができる。
容易な組み付け及び分解をもたらすべく、積み上げ可能な製品管理陳列システムには、鳩尾接続、又はスナップ嵌め接続、ねじ山接続若しくはリベット接続のような他の任意の適切な接続を設けることができる。第1及び第2トレイには、第1及び第2スペーサ406、408を第1及び第2トレイ402、404に組み付けるべく、つめ416が設けられる。第1及び第2トレイ402、404のそれぞれには、各外側表面にソケット418を設けることができる。ソケット418は、第1及び第2スペーサ406、408に配置された対応する形状のつめ416を受容する。
積み上げ可能製品管理陳列システムを組み付けるべく、第1及び第2スペーサ406、408に配置されたつめ416が、第1及び第2トレイ402、404の外側表面にある対応する形状のソケット418の中にロック配列で置かれる。これにより、上述のいずれかの実施形態と協働して実装することができる積み上げ可能配列がもたらされる。
図53〜57に描かれる他の例示的な実施形態では、押出器パドル500は、棚508に直接据え付けられ、かつ、巻きばね504の端によって棚に保持される。押出器パドル500は、棚の表面の頂部に沿ってその上を滑る。T字形状構成を画定する一以上の仕切り器502が、押出器パドル500と隣り合うように位置決めされる。代替的側面では、仕切り器502の基部が、当該基部が押出器パドル500の直下に配置されるように棚上に位置決めされる。この構成によれば、押出器パドル500が仕切り器の基部に沿って滑る。仕切り器502がパドル500から十分に離れて位置決めされる場合、パドル500は、棚508の表面上を直接滑る。仕切り器502は、ここに記載の構成を含む多数の構成を画定し、かつ、押しピン、リベット、締め具、接着剤等を含む任意の周知な手法によって棚に留めることができる。
一側面では、巻きばね504の端510は、棚508上に配置された孔又は穴506内に位置決めされる。端510は、ばね先端具を画定する。ばね先端具はさらに、任意の適切な構成を画定する。当該構成により、ばね端は孔506の中を通り、かつ、当該孔に留められたままとなる。例えば、端510のばね先端具は、端510が孔506の縁に巻き付くことができるフック形状の構成を画定する。代替的に、ばね先端具は、孔506の縁に引っ掛かる一以上の掛け具を画定する。さらに他のばね先端具構成も可能である。
図54に示されるように、さらにばね504を棚508に留めるべく、締め具512、ピン、リベット等を使用することができる。この締め具512は、ばねに対する第2の離間したアンカー留め箇所を与える。そのアンカー留め箇所は、パドル500が棚508上を行ったり来たりするときのばね504の全動作中、当該ばねを所望の整列状態に保持する。わかることだが、棚のタイプ及び数並びに当該棚上の既存の孔の間隔に応じてさらに多くのアンカー留め箇所も可能となる。
図55〜57を参照すると、パドル500のばね504を棚に据え付ける例示的な据え付け手法が描かれる。図55に示されるように、ばね504の端510が、棚の孔506の中に挿入される。端510は、上述のように、端510を孔506の縁に保持するばね先端具を画定する。図56に示されるように、この実施形態ではリベット又はスタッド514を含むばね504が棚まで下ろされる。その結果、リベット又はスタッド514が棚に配置された他の孔506内に嵌まる。このリベット又はスタッドは、ばねのための他のアンカー留め箇所を与える。図56及び57に示されるように、ばね504は、さらに他のリベット又はスタッド518を受容する穴516を画定する。これにより、ばね504が棚にさらに留められる。これらの多重アンカー留め箇所により、ばね504は棚に留められ、ひいてはパドルが当該棚に留められる。さらに、これらの多重アンカー留め箇所により、パドルが棚上を行ったり来たりするときのばねの全動作中、当該ばねが所望の整列状態を保持する。理解すべきことだが、ここに記載される任意の手法又はここに記載される手法の任意の組み合わせを含むばね504の端を棚に留める他のアンカー留め手法も可能である。わかることだが、棚が、ばね504をアンカー留めするべく使用され得る予め存在する孔を有しない場合、一以上の孔を棚の所望の位置にあけることができる。
わかることだが、図53〜57に描かれる実施形態によれば、無軌道押出器パドルを、既存の店舗棚に改造目的で、極めて最小限の労力又は追加据え付け片によって直接取り付けることもできる。加えて、この実施形態は、押出器パドルを棚の任意の位置に再位置決めできるように容易に取り外し可能である。これにより、任意のサイズ及びタイプの製品が、棚上で販売促進される。さらに当業者にわかることだが、ここに記載される任意の押出器パドルは、ここに記載される手法によって又はここに記載される手法の任意の組み合わせによって棚に直接据え付けることができる。
代替実施形態では、図58に描かれるように、陳列管理システムは、一以上の押出器520、一以上の仕切り器550及び前レール580からなる。仕切り器550及び前レール580は棚に着座することができる。押出器520は、図59に例示されるように、押出器フェース522及び押出器床面524を含み得る。押出器フェース522は、調整不可能部分526と押出器拡張器528とに分割され得る。調整不可能部分526及び押出器拡張器528の双方が、棚上の製品に接触するべく使用される表面を画定する。調整不可能部分526及び押出器拡張器528は双方とも同様の高さ及び深さを画定する。押出器拡張器528は、図59に示されるように、調整不可能部分526と面一の及びそれに隣接した位置から調整することができる。押出器拡張器528は、図60にあるように、押出器床面524に向かって下方に配向することができる。押出器拡張器528は、図60に示されるように、様々な位置に調整することができる。これは、押出器床面524に平行な位置、押出器床面524から離れて上方に配向される位置、及び押出器床面524へ向かって下方に配向される位置を含む。このようにして、押出器520の幅又は高さは、幅が広く又は背が高い製品に対して有効に拡張することができる。
押出器拡張器528は、押出器520の上方部分にある軸まわりに回転することができる。ノッチ付きホイール532(図77参照)が、押出器拡張器528の後ろに配置することができる。押出器拡張器528は、ノッチ付きホイール532のノッチ内に嵌まり込む突出部(例えば図77の突出部530を参照)を含む。押出器拡張器528が軸まわりに回転すると、歯止め・ラチェット機構と同様に、ノッチ付きホイール532のノッチ内の様々な空間の中に突出部が入り込む。各ノッチが、押出器拡張器528にとっての別個の位置を代表する。別個の各位置では、押出器拡張器528を静止したままとすることができる。その結果、押出器拡張器528を異なる位置へ動かすには力が必要となる。この実施形態の例示的な側面では、押出器拡張器は、調整不可能部分526に隣接する第1位置から、当該第1位置に対して近似的に180度の範囲内に位置する多数の第2位置の一つまで回転することができる。調整の度合いは、ノッチ付きホイールのノッチの数、サイズ及び間隔に応じて変わる。押出器拡張器は、押出器拡張器の壁を抜ける軽量化穴を画定する。これにより、押出器拡張器の重量が低減され、かつ、押出器拡張器の軸まわりに生じるモーメントが低減される。押出器拡張器は、滑らかな又はざらざらな押出器フェースを画定する。
図59に戻ると、巻きばね534のような付勢要素を、押出器520の後ろ部分に維持することができる。一実施形態では、巻きばね534は、押出器フェース522の調整不可能部分526に隣接して位置決めすることができる。巻きばね534は、図59に示されるように、押出器床面524にわたって延び得る。一実施形態では、押出器床面524は、巻きばね534が着座する通路536を含む。通路536により、製品を押出器床面524上に、ばねとの接触を限られたままにして着座することができる。この実施形態では、製品の重量が押出器床面524上にかかる。押出器床面524はまた、通路なしの表面を含むこともできる。
一例では、図59に例示されるように、仕切り器550は、仕切り器壁552、床面554及び障壁556からなり得る。一例では、仕切り器550は障壁を含まない。一例では、仕切り器550は床面を含まない。仕切り器壁552は、仕切り器床面554を2つの部分559及び551(図78参照)に仕切って仕切り器壁552の各側に一つの部分がくるようにすることができる。仕切り器壁552はまた、当該仕切り器壁552の一側のみに仕切り器床面554を有し得る。図77に例示されるように、仕切り器壁552は、仕切り器床面554から垂直に延び得る。仕切り器床面554は平面状表面であり得る。一実施形態では、仕切り器床面554は、仕切り器床面554の一部分内に通路を含み得る。巻きばね534は、仕切り器床面554にわたって延び得る。一実施形態では、巻きばね534は、仕切り器床面554の通路内において当該仕切り器床面554にわたって延び得る。この実施形態では、製品は、巻きばね534上に載せられない代わりに、仕切り器床面554の、当該仕切り器床面554における通路に隣接する部分上に載せられる。他の実施形態では、仕切り器床面554は通路を含まない。一例では、単数の押出器520を仕切り器床面554の一部分に配置し、かつ、第2押出器(図84F参照)を当該仕切り器床面554の第2部分に配置することができる。すなわち、一つの仕切り器550が、2つの押出器520を、仕切り器壁552の各側に一つとなるように包含することができる。
障壁556は、押出器520及びそれに包含される付勢要素によって押し出されつつある製品を抑止するべく構成される。障壁556は、図59に示されるように、仕切り器壁552の前に配置することができる。障壁556はまた、棚上の製品の在庫過剰を防止するべく仕切り器壁の後ろに配置することもできる。図59及び77に示されるように、仕切り器壁552は障壁556を2つの部分に仕切ることができる。障壁556は、仕切り器壁552の前端に対して垂直とすることができる。一実施形態では、障壁556、仕切り器壁552及び仕切り器床面554は単数に統合された装置である。これらの3つの要素は互い同士で一体とすることもできる。一例では、障壁は、仕切り器から分離される。一例では、障壁は、仕切り器と一体に又は統合されない。他の例では、障壁は、仕切り器に係合するように構成される。一例では、仕切り器壁及び仕切り器床面は、互いに別個の装置であって、互いに一体又は単数の統合された装置の一部ではない。一例では、仕切り器壁及び仕切り器床面は互いに係合し合うべく構成される。さらなる例では、障壁は、前レール580に接続され又は前レール580の一部分を含むことができる。
図61に例示されるように、巻きばね534の端557は、障壁556内に位置決めすることができる。ばねの端557は、当該ばねの残りの部分と一定の角度をなして折り曲げることができる。この角度は、90度、又は90度よりも小さいか又は大きな他の任意の角度でよい。この場合、巻きばねの端557は、障壁556内のスロット558の中に置かれる。スロット558において一度、ばね557の端は、所定位置のままにあって押出器520を障壁556に向ける付勢を補助する。巻きばね534の端557は、複数の部分を含み得る。当該複数の部分のそれぞれ、巻きばねの端の後続部分を巻きばねの先行部分に対して一定角度に置く屈曲を有する(図示せず)。複数の屈曲は、障壁556の複数のスロット若しくは穴又は仕切り器550又は前レール580上の他の接続箇所に係合し得る。複数のスロット又は穴は、複数の巻きばね534の端557にある複数の屈曲の形状に一致し得る。巻きばね534は一端に掛け具(図示せず)を含み得る。巻きばね534の掛け具は、例えば巻きばね534が延びた場合に、巻きばね534が押出器520から係合解除されないように構成することができる。
押出器520は、巻きばね534のみによって仕切り器550に接続されることがある。押出器520は、仕切り器床面554の頂部に着座し、かつ、仕切り器床面にわたって滑り得る。押出器520は、図59に示されるように、仕切り器床面554の完全に上方に存在するように、かつ、仕切り器床面554の下方に進まないように構成することができる。この実施形態では、押出器520は、図62に示されるように、仕切り器床面554から取り上げることができる。重力と押出器床面524上に着座する製品の重量とにより、押出器520は仕切り器床面554上に維持される。巻きばね534上に着座する製品によっても、押出器520が仕切り器床面554上に維持される。押出器と仕切り器との統合接続部のみが、障壁556のスロット558内に維持される巻きばね557の端となり得る。仕切り器壁552は、押出器520が前から後ろ及びその逆に動くときに、仕切り器床面554上で押出器520を案内するべく使用することができる。
仕切り器550は、仕切り器の下側部分に溝560又は他の凹部を画定し得る。この溝560又は他の凹部は、図61に示されるように、逆「U」字形状となるか又は他の形状をとり得る。溝560又は他の凹部は、仕切り器550の下側部分の全幅にわたって延び得る。一例の溝560又は凹部は、仕切り器の下側部分の幅の一部分のみに沿って延び得る。溝560又は他の凹部は、前レール、トレイの前壁、又は他の構造物に係合するべく使用することができる。ここで使用される用語「凹部」は、溝、スロット、通路、刻み目、くぼみ、又は内方に向かって延びる他の凹部を意味し得る。
仕切り器550はまた、複数の歯562又は他の凸部を画定し得る。歯562又は他の凸部は、障壁556の前部分に配置することができる。図63の例示的な実施形態に示されるように、歯562は、外方に延びて頂点で交わるか又は接合する一連の角度付き表面を画定する。ここで使用されるように、用語「歯」は、任意の均一、不均一、連続、不連続、均等間隔、又は不均等間隔の外方に延びる表面であって、角度付き又はそうでなくかつ頂点で交わり若しくは接合し又はそうでない表面を意味する。加えて、歯は、先端が尖った、鈍い、丸まった、平坦な、若しくは多角形の端、又は他の任意の適切な形状を画定する。また、歯の形状を画定する表面は、平坦面、凸面、凹面、滑らかな面、若しくはざらざら面、又は他の任意の適切な構成である。一実施形態では、歯562は、障壁556の前部分からの延長に置かれる。仕切り器550はまた、弾性舌部又はタブ564を画定し得る。歯562又は他の凸部は、弾性タブ564に配置することができる。弾性タブ564に力が適用されると、歯562又は他の凸部は当該力の方向に動き得る。力が取り除かれると、歯又は他の凸部はその元の位置まで戻る。ここに使用される用語「凸部」は、突出部、弾性タブ、舌部、こぶ、単数若しくは複数の歯、隆起部、ノブ、又は外方に延びる他の凸部を意味し得る。複数の歯は、外方に延びる複数の凸部を含み、かつ、当該外方に延びる複数の歯の部分同士の間を内方に延びる複数の凹部を含み得る。
前レール580は、平面状表面582、隆起部若しくは舌部584又は他の凸部若しくは係合部材、通路若しくは溝586又は他の凹部若しくは係合部材、及び複数の歯588又は他の係合部材を画定し得る。前レール580の隆起部若しくは舌部584又は他の凸部若しくは係合部材は、仕切り器の溝560又は他の凹部若しくは係合部材に係合するべく構成することができる。隆起部584若しくは他の凸部又は他の係合部材は、溝560若しくは他の凹部又は係合部材内に嵌まることで、仕切り器550が、隆起部584又は前レール580に垂直な方向に又は隆起部584又は前レール580に対して一定角度の(すなわち垂直を外れた)方向に動くことを禁止することができる。前レール580の歯588又は他の係合部材は、離間し得る。前レールの歯588又は他の係合部材は、仕切り器550の歯562又は他の係合部材に係合し得る。その歯562は、図63に例示されており、仕切り器が前レール580に対して平行な横方向に動かないようにする。前レール580の歯588又は他の係合部材は、仕切り器550の歯562又は他の係合部材に係合されて仕切り器550が図65の矢印「A」によって示される横方向に動かないようにする。ここで使用される用語「係合部材」は、他の構造的特徴と係合し得る凸部、凹部、平面状表面、ほぼ平面状表面、又は他の構造的特徴を意味し得る。前レールは、棚に取り付けられるか又は結合される別個の構造物である。代替的に、前レールは、前壁、後壁及び対向側壁の一以上を画定するトレイの一部である。この構成では、ここに記載される前レールは、トレイの前壁又は後壁の一部として形成され、依然として本発明の目的を達成し得る。すなわち、前レールは、トレイ壁の一部として形成され(又はトレイ壁に取り付けられ)、並びに、ここに記載の様々な手法のいずれかによって仕切り器及び押出器機構を受容かつ係合する。前レールはまた、棚の絶対的な前に配置する必要がない。前レールは、棚の前近くに又は棚の前から一定距離戻った位置に配置することができる。一例では、前レールは、棚の後ろに又はその近くに、販売促進陳列システムの前から離れて配置することができる。一例では棚の前は、レールを含まなくてもよい。
仕切り器550の弾性タブ564が押圧されると、すなわち当該弾性タブに対して前レール580の歯588から離れる方向に力が加えられると、当該仕切り器の歯562は、前レールの歯588との係合が解除され得る。前レールの歯588及び仕切り器550の弾性タブ564上の歯562が係合解除されると、仕切り器550は、前レール580の歯588に対して横方向に(すなわち図65に矢印「A」で示される方向に)動かすことができる。この弾性タブ564の使用により、販売促進システム10に包含される製品を、再度棚割りすることができる。仕切り器550が横方向に動かされる場合、仕切り器は回転する必要がない。その代わりに、仕切り器550は、前レール580の平面状表面582と平行な平面内に維持される。加えて、仕切り器550は持ち上げられる必要もない。仕切り器550は、図65において矢印「A」が付された方向に動くだけでよい。
一例では、販売促進陳列システムは、前レール580と、前レール580に係合するべく構成された少なくとも一つの仕切り器550とを含む。少なくとも一つの仕切り器550は障壁556を含み、当該少なくとも一つの仕切り器550はさらに仕切り器壁552を含む。少なくとも一つの仕切り器はまた、仕切り器壁552に対して垂直な仕切り器床面554も含む。仕切り器床面554は、製品を保持するべく構成される。販売促進陳列システムはまた、仕切り器550に結合されるカム720を含む。カム720は、第1位置と第2位置との間で動くことができる。少なくとも一つの仕切り器550は、少なくとも一つの仕切り器550が前レール580に係合されかつカム720が第1位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に可動であり、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。少なくとも一つの仕切り器550は、少なくとも一つの仕切り器550が前レール580に係合されかつカム720が第2位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に固定され、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。
一例では、カム720は、当該カム720を第1位置と第2位置との間で回転させるハンドルを含む。他の例では、カム720は、当該カム720を第1位置と第2位置との間で滑らせるハンドルを含み得る(図示せず)。カム720はまた、一以上のカム壁も含み得る。これは、カム720が第2位置にある場合に前レール580の一以上の溝壁に係合するべく構成される。カム720はまた、複数のカム歯も含み得る。これは、カム720が第2位置にある場合に前レール580の表面上の複数の前レール歯に係合するべく構成される。前レール歯は、前レール580の内側表面上に存在し得る。販売促進陳列システムはまた、押出器機構も含み得る。これは、押出器表面、当該押出器表面から前方に延びる押出器床面、並びに巻き端及び自由端を有する巻きばねを備える。ばねの巻き端は押出器表面の後ろに位置決めされ、かつ、押出器機構は当該巻きばねのみによって販売促進陳列システムに取り付けることができる。障壁は、巻きばねの自由端を受容するべく構成され得る。前レールは前レール溝を画定し、かつ、仕切り器は、前レール溝に係合するべく構成された仕切り器隆起部を画定する。
一例では、販売促進陳列システムは、前レール580と、前レール580に取り付けられて製品を複数の列に分割するべく構成された複数の仕切り器550とを含む。複数の仕切り器550はそれぞれ、前レール580に垂直な方向に延びる仕切り器壁552と、仕切り器壁552に垂直な仕切り器床面554であって製品を保持するべく構成された仕切り器床面554と、仕切り器550に結合されたカム720であって第1位置と第2位置との間で動くように構成されたカム720とを含む。複数の仕切り器550はそれぞれ、複数の仕切り器550それぞれが前レール580に係合しかつ複数の仕切り器550それぞれのためのカム720が第1位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に可動であり、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。加えて、複数の仕切り器550はそれぞれ、複数の仕切り器550それぞれが前レール580に係合しかつ複数の仕切り器550それぞれのためのカム720が第2位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に固定され、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。
一例では、複数の仕切り器550はそれぞれ、製品が仕切り器床面554上に位置決めされた場合、前レール580に平行な横方向に動くように構成される。複数の仕切り器550の最も外側にある仕切り器への力により、複数の仕切り器550はそれぞれ、当該複数の仕切り器550のそれぞれのためのカム720が第1位置にある場合、前レール580に平行な横方向に動く。ここで、当該力は、前レール580に平行であって、最も外側の仕切り器の仕切り器壁552に垂直である。
一例では、販売促進陳列システムは、前レール580と、前レール580に取り付けられるべく構成された少なくとも一つの仕切り器550とを含む。少なくとも一つの仕切り器550は、障壁と、前レールに垂直な方向に延びる仕切り器壁552と、仕切り器壁552に垂直な仕切り器床面554とを含む。ここで、仕切り器壁552は、仕切り器床面554を第1部分及び第2部分に分離し、その第1部分及び第2部分それぞれが製品を保持するべく構成される。販売促進陳列システムはまた、第1部分の少なくとも一部に沿って滑るべく構成された第1押出器機構と、第2部分の少なくとも一部に沿って滑るべく構成された第2押出器機構と、少なくとも一つの仕切り器550に結合されたカム720であって第1位置と第2位置との間で動くように構成されたカム720とを含む。少なくとも一つの仕切り器550は、カム720が第1位置にある場合、前レール580に平行な横方向にかつそれに沿って可動である。少なくとも一つの仕切り器550は、当該カムが第2位置にある場合、前レール580に平行な横方向のかつそれに沿っての動きに抵抗する。
一例では、販売促進陳列システムの第1及び第2押出器機構はそれぞれ、押出器表面と、当該押出器表面から前方に延びる押出器床面と、巻き端及び自由端を有する巻きばねとを含む。ここで、当該巻き端は、押出器表面の後ろに位置決めされる。第1及び第2押出器機構は、巻きばねのみによって販売促進陳列システムに取り付けられる。少なくとも一つの仕切り器は仕切り器係合部材を画定し、及び少なくとも一つの前レールは前レール係合部材を画定し、並びに当該仕切り器係合部材は、当該前レール係合部材に係合するべく構成することができる。仕切り器係合部材は仕切り器係合部材の少なくとも一つの表面上に仕切り器歯を画定し、及び前レール係合部材は前レール係合部材の少なくとも一つの表面上に前レール歯を画定することができる。仕切り器歯は、前レール歯に係合するべく構成することができる。
一例では、販売促進陳列システムは、前レール580と、前レール580に取り付けられるべく構成された少なくとも一つの仕切り器550とを含む。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580に係合するべく構成された障壁と、前レール580に垂直な方向に延びる仕切り器壁552と、当該仕切り器壁552に垂直な仕切り器床面554であって製品を保持するべく構成された仕切り器床面554とを含む。陳列システムはまた、仕切り器550に結合された弾性タブであって第1位置と第2位置との間で動くように構成された弾性タブも含む。少なくとも一つの仕切り器550は、弾性タブが第1位置にある場合、前レール580に平行な横方向に固定される。少なくとも一つの仕切り器550は、弾性タブが第2位置にある場合、前レール580に平行な横方向に可動である。
一例では、仕切り器550は、前レール580に係合するべく構成された複数の歯を含む。仕切り器歯は、前レール580上の対応する歯に係合するべく構成することができる。販売促進陳列システムの仕切り器歯は、前レール580の弾性表面に係合するべく構成することができる。
一例では、販売促進陳列システムは、少なくとも一つの第1凸部及び少なくとも一つの第1凹部を備える前レール580と、前レール580に取り付けられるべく構成された少なくとも一つの仕切り器550とを含む。少なくとも一つの仕切り器550は、仕切り器壁552及び当該仕切り器壁552に垂直な仕切り器床面554を備える。少なくとも一つの仕切り器550はさらに、少なくとも一つの第2凹部及び少なくとも一つの第2凸部を備える。仕切り器550の少なくとも一つの第2凸部は、第1位置と第2位置との間を動くように構成される。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580の少なくとも一つの第1凸部が仕切り器550の少なくとも一つの第2凹部に係合されかつ仕切り器550の少なくとも一つの第2凸部が第1位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に可動であり、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。少なくとも一つの仕切り器550は、当該前レールの少なくとも一つの第1凸部が仕切り器550の少なくとも一つの第2凹部に係合しかつ仕切り器550の少なくとも一つの第2凸部が第2位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向の動きに抵抗し、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。
一例では、仕切り器550の少なくとも一つの第2凸部はカム720を含み得る。前レール580の少なくとも一つの第1凹部は溝を含み得る。仕切り器550の少なくとも一つの第2凸部は弾性タブを含み得る。前レール580の少なくとも一つの第1凸部は舌部を含み得る。前レール580の少なくとも一つの第1凸部は複数の歯を含み得る。仕切り器550の少なくとも一つの第2凸部は舌部を含み得る。仕切り器550の少なくとも一つの第2凸部は複数の歯を含み得る。販売促進陳列システムはまた、前レール580の少なくとも一つの第1凸部上の複数の歯と、仕切り器550の少なくとも一つの第2凹部上の複数の歯とを含み得る。
一例では、販売促進陳列システムは前レール580を含む。前レール580は、少なくとも一つの第1凸部及び少なくとも一つの第2凸部を含む。前レール580の少なくとも一つの第2凸部は、第1位置と第2位置との間を動くように構成される。販売促進陳列システムはまた、前レール580に取り付けられるべく構成された少なくとも一つの仕切り器550を含む。少なくとも一つの仕切り器550は、仕切り器壁552と、当該仕切り器壁552に垂直な仕切り器床面554とを含む。少なくとも一つの仕切り器550はさらに、少なくとも一つの凹部を含む。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580の少なくとも一つの第1凸部が仕切り器550の少なくとも一つの凹部に係合されかつ前レール580の少なくとも一つの第2凸部が第1位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に可動であり、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580の少なくとも一つの第1凸部が仕切り器550の少なくとも一つの凹部に係合されかつ前レール580の少なくとも一つの第2凸部が第2位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に固定され、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。
一例では、前レール580の少なくとも一つの第1凸部は舌部を含み得る。仕切り器550の少なくとも一つの凹部は溝を含み得る。
一例では、販売促進陳列システムは前レール580を含む。前レール580は第1凸部及び第2凸部を含む。販売促進陳列システムはまた、前レール580に取り付けられるべく構成された少なくとも一つの仕切り器550を含む。少なくとも一つの仕切り器550は、仕切り器壁552と、当該仕切り器壁552に垂直な仕切り器床面554とを含む。少なくとも一つの仕切り器550はさらに、凹部及び第3凸部を含む。第2凸部又は第3凸部の少なくとも一つは、第1位置と第2位置との間を動くことができる可動凸部である。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580の第1凸部が仕切り器550の凹部に係合されかつ可動凸部が第1位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に可動であり、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580の第1凸部が仕切り器550の凹部に係合されかつ可動凸部が第2位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に固定され、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。
一例では、販売促進陳列システムの可動凸部はカム720又は弾性タブである。前レール580の第1凸部は舌部であり、かつ、仕切り器550の凹部は溝であり得る。
一例では、販売促進陳列システムは前レール580を含む。前レール580は少なくとも第1係合部材を含む。販売促進陳列システムはまた、前レール580に取り付けられるべく構成された少なくとも一つの仕切り器550を含む。少なくとも一つの仕切り器550は、仕切り器壁552と、当該仕切り器壁に垂直な仕切り器床面554とを含む。少なくとも一つの仕切り器550はさらに、少なくとも第2係合部材を含む。販売促進陳列システムはまた、第1位置と第2位置との間で動くように構成された第3係合部材を含む。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580の第1係合部材が仕切り器550の第2係合部材に係合されかつ第3係合部材が第1位置にある場合、(a)前レール580に平行な横方向に可動であり、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。少なくとも一つの仕切り器550は、前レール580の第1係合部材が仕切り器550の第2係合部材に係合されかつ第3係合部材が第2位置にある場合、(a)前レールに平行な横方向に固定され、かつ、(b)前レール580に垂直な方向に留められる。一例では、前レール580の第1係合部材が仕切り器550の第2係合部材に係合されかつ第3係合部材が第1位置にある場合、少なくとも一つの仕切り器550は、棚(例えば図70及び71に示される棚596)の平面内を、前レール580に平行な横方向にのみ動くことができる。少なくとも一つの仕切り器550は、棚の平面内において前レール580に平行な方向を除くすべての方向に固定される。少なくとも一つの仕切り器550は、棚の平面内においてねじれたり魚尾状に広がることがない。少なくとも一つの仕切り器550は前レール580に垂直なままである。
一例では、第3係合部材は、前レール580の一部分又は仕切り器550の一部分であり得る。一例では、第3係合部材はカム720又は係合表面を含み得る。一例では、前レール580の第1係合部材は凸部である。販売促進陳列システムはまた、押出器表面528を有する押出器機構520と、押出器表面528から前方に延びる押出器床面524と、巻き端及び自由端を有する巻きばね534とを含み得る。巻き端は押出器表面528の後ろに位置決めされ、かつ、押出器機構520は巻きばね534にのみよって販売促進陳列システムに取り付けられる。販売促進陳列システムはまた、巻きばね534の自由端を受容するべく構成された障壁を含み得る。
一例では、販売促進陳列システムは、前レール580と、前レール580に係合するべく構成された少なくとも一つの仕切り器550とを含む。少なくとも一つの仕切り器550は障壁556を含む。少なくとも一つの仕切り器はさらに、仕切り器壁554を含む。少なくとも一つの仕切り器はさらに、仕切り器壁554に垂直な仕切り器床面552であって製品を保持するべく構成された仕切り器床面552を含む。販売促進陳列システムはまた、仕切り器550に結合されたカム720であって第1位置と第2位置との間を動くように構成されたカム720を含む。少なくとも一つの仕切り器550は、少なくとも一つの仕切り器550が前レール580に係合された場合、前レール580に垂直な方向に留めることができる。カム720は、カム720が第1位置にある場合、少なくとも一つの仕切り器550の、前レール580に平行な横方向の動きを禁止することができる。カム720は、カム720が第2位置にある場合、仕切り器550の、前レール580に平行な横方向の動きを許容することができる。販売促進陳列システムは、カム720を第1位置と第2位置との間で回転させるハンドルを含み得る。販売促進陳列システムは、カム720を第1位置と第2位置との間で滑らせるハンドルを含み得る(図示せず)。
図67A〜Cは、仕切り器を前レールの中に置くためのステップごとのアプローチの一例を示す。まず、図67Aに例示されるように、仕切り器550が、前レール580によって画定された通路586の中に下ろされる。仕切り器550を通路586の中に下ろす力により、図67Bに例示されるように、仕切り器550の歯562が、前レール580の頂部に接触し、仕切り器550に向かいかつ前レール580から離れる方向に動く。仕切り器550の歯562は、図63に示されるように、傾斜付きの歯である。前レール580は、図64に例示されるように、仕切り器550の歯562に係合する形状の凹部589を含む。これらの凹部589は、前レール580に存在する歯588によって区切られる。仕切り器550が前レール580の通路586の中にさらに下ろされると、図67Cに例示されるように、仕切り器550の歯564が前レール580の頂部を通り過ぎて前レール580の凹部589の中まで動く。仕切り器550の歯564が前レール580の凹部589の中に存在する場合、仕切り器550は係合位置にあって通常の大きさの力では横方向に動かない。
一例では、図68A〜Cは、他の実施形態における、仕切り器を前レールに置くためのステップごとのアプローチを示す。最初のステップでは、図68Aに例示されるように、弾性舌部又はタブ564が手動で後方に押し出されてタブ564の歯562が仕切り器550に向かう後方に動く。シャフト式枢動軸により、弾性舌部又はタブ564が、押し出された後ろの位置のままとなり、かつ、歯562が仕切り器550に向かう位置のままとなる。仕切り器550はその後、図68Bに例示されるように、前レール580と接触するように置かれる。仕切り器550の溝560が、前レール580の隆起部又は舌部584に係合する。この時点で、仕切り器550は前レールに沿った横方向に動くことができるので、容易な棚割りが可能となる。しかしながら、仕切り器550は、前レール580に垂直な(すなわち仕切り器550に平行な)方向に留められているので、仕切り器550の溝560と前レール580の隆起部又は舌部584との間にある有意でない小さな程度の遊びを除き、この方向に動くことができない。(前レールに垂直な方向は、図86Hにおいて矢印「B」が付されている。)この有意でない小さな程度の遊びは、システムの使用者に気付かれない程度である。図68Bに例示されるように、仕切り器550が前レール580と接触しかつ仕切り器550の溝560が前レール580の舌部584の隆起部に係合している間、仕切り器550は、棚(この棚は図70及び71において596が付されている)の平面内を、前レール580に平行な横方向(すなわち図65において矢印「A」が付された方向)にのみ動くことができる。仕切り器は、通常の動作力では棚の平面内において、前レール580に平行な方向を除くすべての方向に固定されかつ不動となる。仕切り器は、棚の平面内において前レール580に平行な方向を除き、ねじれ、広がり、魚尾状のはね上がり、又は他の動きをすることができない。しかしながら、仕切り器550は、例えば図87Bにおいて矢印「C」が付された方向のような、棚の平面外の方向には動くことができる。仕切り器550は、仕切り器床面554上に製品を有して又は有しないで、図65における矢印「A」によって前述した方向に、仕切り器550を持ち上げる必要なしに滑ることができる。最終ステップでは、図68Cに例示されるように、弾性舌部又はタブ564は、仕切り器550から離れるように手動で前方に引き込まれる。この動きにより、前仕切り器550の歯562が、前レール580の凹部589内に嵌まるようになる。前レール580の凹部589は、前レールの歯588によって区切られる。仕切り器550の歯562が前レール580凹部589及び歯588に接触している場合、仕切り器550は係合されて通常の大きさの力では横方向に動くことができない。
他の例では、弾性舌部又はタブは、弾性舌部又はタブ564を押し出された後ろの位置のままにするシャフト式枢動軸を含まない。その代わり、弾性舌部又はタブ564は、前レール580に向かいかつ仕切り器550から離れるように付勢される。その結果、手動で弾性舌部又はタブ564を後方に押し出す力が取り除かれた場合、舌部又はタブ564は自動的にその休止位置に戻ることで前レール580に係合する。
一例では、仕切り器550は、前レール580に接触するように置かれる。前レール580の係合部材が仕切り器550の係合部材に係合する。これにより、前レール580に垂直な方向(図86Hにおいて矢印「B」が付された方向)に仕切り器が留められ、かつ、仕切り器550が、当該係合部材間の有意でない小さな程度の遊び又は空間を除き、前レール580に垂直な方向に不動となる。その遊び又は空間は、使用者に気付かれない程度である。仕切り器550はまた、棚の平面内において前レール580に平行な方向(図65において矢印「A」が付された方向)を除くすべての方向に留められる。仕切り器550は、棚の平面内において前レール580に平行な方向にのみ動くことができる。仕切り器550は、通常の動作の力及び条件では、棚の平面内において前レール580に平行な方向を除く方向に固定される。しかしながら、仕切り器は、例えば図87Bにおいて矢印「C」が付された方向のような、棚の平面外の方向には動くことができる。仕切り器が前レール580に垂直な方向に「留められる」場合、このことは、仕切り器550が、通常の動作の力及び条件では、当該係合部材間の有意でない小さな程度の遊び又は空間を除き、前レール580に垂直な方向に不動であることを意味する。その遊び又は空間は、使用者に気付かれない程度である。前レールに垂直な方向は、図86Hにおいて矢印「B」が付されている。前レール580の第2係合部材又は仕切り器550が第1位置にあると、当該仕切り器は、横方向すなわち前レールに平行に動かされる。第2係合部材がその後、第2位置まで動かされると、仕切り器550が、通常の動作の条件及び力では、前レール580に平行な横方向(図65において矢印「A」が付された方向)に固定される。仕切り器550が前レール580に平行な横方向に「固定される」場合、仕切り器550は、通常の動作の条件及び力では、前レール580に平行な横方向には動かない。
一例では、複数の仕切り器550は、前レール580に平行な一群として動かすことができるが、前レール580に対して当該前レールに垂直な方向(図86Hにおいて矢印「B」が付された方向)に留められたままである。複数の仕切り器550のそれぞれを、前レール580に接触するように置くことができる。前レール580の係合部材又は複数の係合部材が、複数の仕切り器550それぞれの係合部材に係合すると、複数の仕切り器550のそれぞれは、前レール580に垂直な方向(図86Hにおいて矢印「B」が付された方向)に留められ、かつ、複数の仕切り器550それぞれが、当該係合部材間の有意でない小さな程度の遊び又は空間を除き、前レール580に垂直な方向に不動となる。その遊び又は空間は、使用者に気付かれない程度である。前レール580の第2係合部材(又は複数の第2係合部材)又は仕切り器550のそれぞれが第1位置にあると、複数の仕切り器550を、横方向すなわち前レール580に平行に動かすことができる。複数の仕切り器550は、製品を保持するべく構成された仕切り器550同士の間に複数の列を形成することができる。製品は、図45〜47に示されるように、複数の仕切り器550の2つの間に置かれる。前レール580に平行な方向の力が第1仕切り器に適用される。この力は、第1仕切り器を前レール580に平行な方向に動かし、かつ、仕切り器550を第1仕切り器550に隣接する製品に接触させることができる。(製品は、図45〜47において缶又はカートンとして示され、かつ、他の形状をとることもできる。)仕切り器550はその後、第1仕切り器550と同じ方向に、すなわち前レール580に平行に動くように製品に力を加えることができる。その力は、製品に隣接する第2仕切り器550に接触するように当該製品を動かすことができる。製品はその後、第1仕切り器550及び製品と同じ方向に、すなわち前レール580に平行に動くように第2仕切り器550に力を加えることができる。第2仕切り器はその後、前レール580に平行な方向に動くように第2仕切り器550に隣接する第2製品に力を加えることができる。第2製品は、前レール580に平行な方向に動くように第2製品に隣接する第3仕切り器550に力を加えることができる。このように、一連の仕切り器550及び製品すべてを、仕切り器550又は製品の一つのみに作用する前580に平行な方向の一回の力で前レール580に平行な方向に動かすことができる。前レール580上の単数若しくは複数の第2係合部材又は複数の仕切り器550の一つが第2位置まで動かされると、仕切り器550は、通常の動作の条件及び力では前レール580に平行な横方向に固定されることとなり、仕切り器550は前レール580に平行な方向に動くことができず、かつ、仕切り器550は前レール580に平行な方向に他の仕切り器550又は製品に力を加えて動かすことがない。
一例では、第2係合部材が第2位置まで動くと、第2係合部材は、仕切り器550が前レール580に平行な横方向に動くことを禁止する。所定の大きさの力と同じ又はそれ未満の力では、第2係合部材によって仕切り器550は、前レール580に平行な横方向に動くことができない。所定の大きさを超える大きさの力が前レール580に平行な横方向において仕切り器550に適用されると、仕切り器550は、前レール580に平行な横方向に動くことができる。
一実施形態では、図66に例示されるように、仕切り器床面554の厚さにはばらつきがある。前レールの平面状表面582に隣接する仕切り器床面554の前部分の厚さは、さらに後ろの、前レールの平面状表面582に隣接しない仕切り器床面554の後ろ部分の厚さよりも小さい。図67に示されるように、仕切り器床面554Aの当該部分は、仕切り器床面554Bの当該部分よりも薄い。一例では、前レール580の平面状表面582に隣接する仕切り器床面の前部分の厚さは、前レール580の平面状表面582に隣接しない仕切り器床面554の後ろ部分の厚さの少なくとも25%未満である。
図69A及び69Bに例示される実施形態は、前レール580のためのレール据え付け留め具590を含む。図69Bに例示されるように、前レール580は穴592を含む。この穴592は、図70に示される小売り環境において、棚596の穴595上に置かれるように調整することができる。レール据え付け留め具590を湾曲させることができる。レール据え付け留め具590はまた、レール据え付け留め具590の一端に狭い部分594を包含する。レール据え付け留め具590は、図71に示される小売り環境において、前レール580にある穴592の広くかつ丸い部分の中に、かつ、棚596の穴595の中に挿入することができる。レール据え付け留め具590はその後、前レール580にある穴592の中の狭い部分に対して横方向に変位させることができる。レール据え付け留め具590を変位させることにより、レール据え付け留め具590の広くかつ丸い部分は、前レールにある穴592の狭い部分に係合し、かつ、所定位置にロックされる。これにより、レール据え付け留め具590は、前レール580を所定位置に保持することで、前レール580を横方向に動かないようにする。店舗の棚に孔があることが前もってわかっている場合、レール据え付け留め具590は、出荷前に前レール580の中に挿入してロックすることができる。出荷前にレール据え付け留め具590を挿入することで、店舗環境における販売促進システムの設置容易性が増す。
少なくとも一つの実施形態では、図72及び73に示されるように、仕切り器壁552の高さは、障壁556の高さよりも高い。図74はさらに、障壁556内に維持される巻きばね534の端557を示す。ばね534の端557は、ばね本体534の残りの部分に対して近似的に90度の角度で曲げられる。端557は、障壁556内に維持されるスロット558の中に置かれる。
一実施形態では、図72及び73に例示されるように、仕切り器550は歯600を包含する。これらの歯は、仕切り器550と一体的になるように成形することができる。歯600は、他の実施形態のように弾性タブ又は舌部上に維持されるわけではない。歯600は互いに離間される。複数の歯600は、仕切り器550の前部分の底部においてかつ障壁556の前において、仕切り器550上に配置することができる。
図75に例示されるように、前レール610は複数の歯612を含み得る。前レール610の歯612は、図76に例示されるように、前レール610のカム棒622の使用により及びカム作動により、仕切り器550の歯600に解放可能に係合するべく設計することができる。前レール610はまた、図75に例示されるように、実質的に平坦な又は平面状の平面状表面614と、平面状表面614に実質的に垂直な舌部又は隆起部616とを含む。前レール610はさらに、図76A及び76Bに示されるように、前レール610内でカム棒622を動かすカム棒レバー618を含む。図76Aでは、カム棒レバー618は第1位置にある。この位置では、前レール610の歯612は、仕切り器から離れて前レール610の中に引き込まれている。図76Bでは、カム棒レバー618は第2位置にある。この位置では、前レール610の歯612は、仕切り器550に向かって延ばされる。
図77は、一実施形態のいくつかの側面の分解図を示す。示される前レール610は、押し出し成形シェル620、カム棒622及び歯付き棒624を含む。歯付き棒624は複数の歯612を包含する。押し出し成形シェル620はカム領域626を含む。カム領域626は、カム棒622及び歯付き棒624を収容するべく設計される。カム棒622は、押し出し成形シェル620に隣接する前レール610の基部上に配置される。カム棒624はカム棒レバー618に接触する。カム棒レバー618は、カム棒622を横方向に行ったり来たりさせるべく動作可能である。カム棒622はさらに、複数の細長いカム貯蔵器628を含む。カム貯蔵器628は、前レール610の前端に近いカム貯蔵器628の前端と、前レール610の前端からさらに後ろにある貯蔵器628の後端とが対角をなす。
歯付き棒624はカムスタッド630を含む。歯付き棒カムスタッド630は、前レール610の動作中、カム棒貯蔵器628内に置かれる。カム棒622及びカム棒貯蔵器628が横方向に動くと、歯付き棒カムスタッド630は、カム棒622の動きに対して垂直な方向に動く。歯付き棒カムスタッド630は、カム棒622がカム領域626内を横方向に行ったり来たりすると、前レール610の前に向かって(かつ仕切り器の歯600から離れるように)、及び、前レール610の前から離れるように(かつ仕切り器の歯600に向かって)動く。歯付き棒カムスタッド630が動くと、歯付き棒624も動く。したがって、カム棒レバー618は、第1位置から第2位置へ動かされると、カム棒622を前レール610の内側に沿って横方向に動かす。カム棒622のこの横方向の動きにより、歯付き棒624及び歯612は、カム棒622の方向に垂直な方向に動く。すなわち、歯付き棒624は、前レール610の前に対して向かうか又は離れる方向に、及び仕切り器550の歯600に対して向かうか又は離れる方向に動く。図78は、図77に示される実施形態のいくつかの側面の後ろ分解図を示す。
図79A〜Cは、仕切り器550を前レール610の中に置くためのステップごとの案内の一例を示す。図79Aに例示されるように、仕切り器上に歯600を含む仕切り器550が、前レール610の通路640の中に下ろされる。歯付き棒624は、まず、前レール610の前に近い位置にあって、歯付き棒624の歯612は仕切り器550の歯600に係合していない。カム棒レバー618は、図79Bに例示されるように、歯付き棒624の歯612を仕切り器歯600との係合から外れたままに維持する第1位置にある。この位置では、仕切り器550は、前レール610の隆起部又は舌部616に沿って横方向に動かすことができる。仕切り器550は、図77に矢印「A」で示される方向に仕切り器550が前レールに沿って横方向に動かされると、製品を仕切り器床面554上に着座させることができる。前レール580の隆起部584又は他の凸部が、仕切り器550の溝560又は他の凹部に係合して仕切り器550を留め、かつ、当該仕切り器を前レール580に垂直な方向に、隆起部584と溝560との間の有意でない小さな程度の遊び(例えば3mm未満)を除き通常の動作の条件及び力では動かないようにすることができる。カム棒レバー618はその後、第1位置から第2位置まで動かされる。カム棒レバー618の動きにより、カム棒622は、押し出し成形シェル620内を横方向に動かされる。カム棒622の動きは、対角をなすカム棒貯蔵器628の横方向の動きを含む。カム棒貯蔵器628の動きは次に、図79Cに例示されるように、歯付き棒カムスタッド630に対し、カム棒622の方向に垂直な方向の、かつ、仕切り器550の歯600に向かう方向の動きをもたらす。歯付き棒カムスタッド630は、歯付き棒624に結合され、及び一体にすることができる。したがって、歯付き棒カムスタッド630の動きにより、歯付き棒624及びそれに包含される歯612が、仕切り器の歯600に向かって動かされる。この動きにより、歯付き棒624の歯612が、仕切り器の歯600に係合するようになる。歯付き棒の歯612が仕切り器の歯600に係合されると、仕切り器550は解放可能に係合され、かつ、通常の動作の力及び条件では図77に矢印「A」で示される横方向には動かない。
歯付き棒624がその両端を固定される結果、歯付き棒624は、仕切り器の歯600に対して向かうか又は離れる方向にのみ動くことができる。歯付き棒624は、図77に矢印「A」で示される横方向には動くことができない。カム棒622はそれとは反対の態様で動作する。カム棒622が固定される結果、カム棒622は図77に矢印「A」で示される横方向にのみ動くことができる。カム棒は、仕切り器の歯600に対して向かうか又は離れる方向には動くことができない。
図80は、一実施形態の側面の等角図を与える。歯付き棒624の歯612が仕切り器の歯600に係合すると、販売促進システム10全体がロックされる。前レール610及び仕切り器550は、互いに解放可能に係合されて互いに対して動かない。加えて、押出器520は仕切り器550に係合される。この位置では、販売促進システム10全体を動かすことができる。販売促進システム10は、特定の棚割りに応じて遠隔場所で組み立ててからロックすることができる。販売促進システム10はその後、店舗の場所まで出荷することができる。店舗の場所において、販売促進システム10は、出荷コンテナから取り出してマットのような棚上に置くことができる。仕切り器550の棚割りは、販売促進システム10がロックされている間、元の状態のままである。
一例では、陳列システムは、棚から離れた遠隔場所で組み付けた後、ユニットとして棚まで動かして当該棚に留めることができる。複数の仕切り器550が前レール580に係合される。複数の仕切り器550は、留められ、かつ、前レール580に垂直な方向には著しくは動かないようになる。複数の仕切り器550が、予め区切られた棚割り又は他の配列に応じて前レール580に平行な横方向に調整される。複数の仕切り器550は係合部材を含み、かつ、前レール580も係合部材を含む。複数の仕切り器550の係合部材及び/又は前レール580の係合部材が、複数の仕切り器550を前レール580に固定するべく第1位置から第2位置まで調整される。その結果、複数の仕切り器は、前レール580に対していずれの方向にも動くことができない。前レール580及び複数の仕切り器550はその後、棚に対するユニットとして動かされる。前レール580はその後、棚に留められる。
店舗の場所において販売促進システムの棚割りを変えるべく、仕切り器550及び製品を棚から取り外す必要はない。各仕切り器550に対するカム棒レバー618又は他の係合部材をその初期位置にまで動かすことができる。カム棒レバー618又は他の係合部材をその初期位置にまで動かすことにより、歯付き棒624の歯612は、仕切り器の歯600から解放される(又は一つの係合部材が他の係合部材から係合解除される)。この位置では、仕切り器550は横方向に、すなわち図80に矢印「A」で示される方向に動かすことができる。仕切り器550が動かされている間、製品を、仕切り器床面554及び押出器床面524の上の所定位置のままとすることができる。ひとたび仕切り器550の新たな棚割り位置への移動が完了すると、各仕切り器550に対するカム棒レバー618又は他の係合部材をその第2位置にまで動かすことができる。歯付き棒622の歯612はその後、仕切り器550の歯600に係合し(又は一つの係合部材が他の係合部材に係合し)、再び販売促進システム10がロックされるようになる。
一例では、カム作動の過程が図81A及び81Bにさらに示される。図81Aは、仕切り器の歯600が歯付き棒624の歯612に係合していないことを示す。この実施形態では、カム棒622が、前レール610の前壁に隣接する。図81Bでは、カム棒レバー618が第2位置への動きを完了し、カム棒622が横方向の動きを完了し、及び歯付き棒カムスタッド630が仕切り器550に向かう動きを完了している。歯付き棒624の歯612はまた、仕切り器550に向かう動き及び仕切り器歯600との係合を完了している。
一実施形態では、軟質ゴムパッドを歯付き棒624の歯612の代わりに利用して係合部材として機能させることができる。この実施形態では、歯付き棒624が前レール610の前部分に隣接する場合、軟質ゴムパッド及び仕切り器歯600は互いに接触しない。カム棒レバー618がその第2位置まで動かされてカム棒622が歯付き棒624を仕切り器歯600の方向に動かすと、仕切り器歯600が軟質ゴムパッドに接触するようになりひいては当該軟質ゴムパッドに係合する。この接触により、抵抗性の界面が得られかつ仕切り器歯600が所定位置に維持されるので、仕切り器550が横方向に、すなわち図77に矢印「A」が付された方向に動かないようになる。
図82A〜Cに示される他の実施形態では、仕切り器550は、クランプの使用によって前レール580に接触したまま所定位置に保持される。図82A〜Cは、仕切り器550を前レール580の中に挿入するためのステップごとのプロセスを示す。最初に、図82Aに例示されるように、仕切り器550が、前レール580(又は610)に形成された通路640の中に下ろされる。加えて、前レール580の隆起部又は舌部644が、仕切り器550の通路645に接触する。仕切り器550は、仕切り器550の前部分に、こぶ又は外方に延びる隆起部650を含む。前レール580のクランプ652が回転して、仕切り器550のこぶ650に係合する。クランプ652は、こぶ650にスナップ嵌めされてこぶ650及び仕切り器550を所定位置にロックする。仕切り器550は、ひとたび解放可能に係合されると、図80に矢印「A」が付された横方向に動くことができない。仕切り器550を動かすには、クランプ652を引っ張ってクランプ652を仕切り器のこぶ650からスナップ解除しなければならない。
図83A〜Cに例示される他の実施形態では、仕切り器550は、歯を含む回転ロッド660の使用によって前レール580に接触したまま所定位置に保持される。図83A〜Cは、仕切り器550を前レール580の中に挿入するためのステップごとのプロセスを示す。最初に、図83Aに例示されるように、仕切り器550が、前レール580に形成された通路640の中に下ろされる。前レール580は回転ロッド660を含む。回転ロッド660はそれ自体が歯を含む。仕切り器550が最初に通路の中に下ろされるとき、図83Bに例示されるように、回転ロッド660の歯は、仕切り器550の歯600に係合していない第1位置にある。ハンドル662が回転ロッド660に結合される。ハンドルが第1位置664にある場合、回転ロッド660の歯は、仕切り器500の歯600に係合していない第1位置にある。図83Cに例示されるように、ハンドル662が第2位置668まで動かされると、ハンドル662は回転ロッド660を回転させて回転ロッド662の歯を、仕切り器550の歯600に係合する位置まで動かす。この位置で、ロッドの歯は、仕切り器歯600との干渉状態にある。ロッドの歯と仕切り器歯600とが互いに係合し合うと、仕切り器550は、図80に矢印「A」が付された横方向に動くことができない。仕切り器550を動かすには、ロッド660をその第1位置664まで戻し、かつ、ロッド660の歯を仕切り器550の歯600との係合から外れるように動かさなければならない。
一実施形態では、一つの前レール580とともに複数の押出器520及び仕切り器550を使用することができる。図84A〜Eは、製品を棚の前に向かって押し出すための、2つの押出器520及び2つの仕切り器550の使用を示す。複数の押出器520の使用により、図面に概略的に示されるように、幅のある製品を押し出すことができる。加えて、押出器拡張器528をその上方に延びた位置に置くことで、図84D及び84Eに示されるように、押出器520に背の高い製品又は多くの製品を押し出させることができる。一実施形態では、仕切り器550は、2つの押出器520に結合させることができる。図84Fに示されるように、一つの押出器520を、仕切り器壁552の各側にある障壁556の部分に係合させることができる。他の例では、仕切り器を一つの押出器に結合させるか又は仕切り器を押出器には結合させないことができる。
他の実施形態では、図85に例示されるように、カム720の動作によって仕切り器550の一部が前レール580に留められる。図85は、障壁556に結合されたカム720を、側方斜視図で例示する。カム720は、障壁556のキャビティ740(図86G参照)内で回転するべく構成された丸い部分722を含む。カム720はまた、舌部724を含む。舌部724は、第1カム壁726、第2カム壁728及び第3カム壁730からなる。図85では、カムは、前レールに係合していない位置にある。この位置では、第1カム壁726は、実質的に鉛直方向の整列状態にあり得る。この位置では、第2カム壁728及び第3カム壁730はまた、実質的に水平方向の整列状態でもあり得る。第1カム壁726が第2カム壁728と接続する。第2カム壁728は第3カム壁730に接続する。カムはハンドル732も含む。
他の実施形態では、舌部724は2つのカム壁のみを含む。第1カム壁726のような第1カム壁、及び第2カム壁である。第2カム壁は、直線的であり、かつ、カム壁728及び730として示される長さに及ぶ。この実施形態では第2カム壁に屈曲は存在しない。カム壁は、仕切り器550幅の一以上の部分に対して延び、又は仕切り器550の全幅に延び得る。
一実施形態では、図86Gに例示されるように、カム720は、障壁556のキャビティ740内に嵌まり込む。一実施形態では、キャビティ740は側壁742によって区切られる。側壁742によってキャビティ740の前が、カム720幅よりもわずかに狭くなる。カム720を押し出して側壁742を経てキャビティ740の中に入れるには、一定の大きさの力が必要となる。カムは、側壁742を通過した後、キャビティ740内の所定位置にスナップ嵌めされる。カム720はその後、キャビティ740内で回転し、かつ、通常使用時にキャビティ740から外れて落下又はキャビティ740から分離することがない。カム720はキャビティ740内で回転可能に留められる。一実施形態では、キャビティ740はまた、その前部分が前壁(図示せず)によって区切られる。
他の実施形態では、側壁742によってキャビティ740の前がカム720幅よりも狭くなることがない。この実施形態では、カム720は、キャビティ740の中に置かれ、かつ、側壁742によってもたらされる抵抗力に打ち勝つ必要なしにキャビティ740から取り外すことができる。
一例では、図86E及び86Fが、カム720及び前レール580の拡大部分を例示する。カム720はざらつきを含み得る。カム720は、歯又は他の係合部材を含み得る。一実施形態では、第1カム壁726は、歯736及び738によってざらざらにされる。歯736は、下方列の歯を形成し得る。歯738は、上方列の歯を形成し得る。歯736及び歯738は、一実施形態では、丸くされる。少なくとも一つの実施形態では、歯736及び歯738は一つの鉛直列の歯を形成する。歯に尖頭をなくすことにより、カム歯良好な動作及び長寿命を与えることができる。カム720はまた、例えば凹凸又は他のざらつきのような歯以外の態様でざらざらにすることもできる。
一例では、図86Fに例示されるように、前レール580は溝750を含む。溝750は、第1溝壁752、第2溝壁754及び第3溝壁756を含む。第1溝壁752は第2溝壁754に接続される。第2溝壁754は次に、第3溝壁756に接続される。他の実施形態では、溝750は2つの溝壁のみを有する。第1溝壁752のような第1溝壁、及び第2溝壁754である。第2溝壁754は、直線的であり、かつ、溝壁754及び756として示される長さに及ぶ。この実施形態では第2溝壁754に屈曲は存在しない。
一実施形態では、溝750はざらざらにされ得る。溝750は歯を含み得る。一実施形態では、第1溝壁752は歯766及び歯768を含む。歯766は、下方列の歯を形成し得る。歯768は、上方列の歯を形成し得る。少なくとも一つの実施形態では、歯766及び768は一つの鉛直列の歯を形成する。歯766及び768は丸くされ得る。歯766及び768は、溝750の長さ全体に沿って配置することができる。加えて、歯766及び768は、溝750に沿った複数のセクションに、滑らかかつ歯なしである溝750の追加セクションを置くことができる。溝750はまた、例えば凹凸又は他のざらつきのような歯以外の態様でざらざらにすることもできる。一実施形態では、第2溝壁754は滑らかであり、かつ、第3溝壁756も滑らかである。一実施形態では、第2カム壁728は滑らかであり、かつ、第3カム壁730も滑らかである。
一実施形態では、図87A〜Cに示されるように、販売促進陳列システム10は、仕切り器550及び前レール580を含む。仕切り器550は、仕切り器壁556、仕切り器床面554及び障壁554を含む。カム720は、障壁556の前部分に回転可能に結合される。カム720はカム舌部724を含む。ここで、カム舌部724は、第1カム壁726、第2カム壁728及び第3カム壁730を含む。カム720ハンドル732も含む。前レール580は溝750を含む。溝750は、第1溝壁752、第2溝壁754及び第3溝壁756からなる。カム720は、第1位置と第2位置との間において回転するべく構成される。ここで、カム720が第2位置にある場合、カム舌部724は前レール溝750に係合されるので、仕切り器壁5560は横方向への動きが禁止される。カム720はまた、第1位置と第2位置との間で滑るべく構成される。
図87A〜Cは、仕切り器550が前レール580に結合される工程を示す。カム720が、図87Bの第1位置と図87Cの第2位置との間で動かされる。以下に述べるように、カム720が図87Bに示される第1位置にある場合、カム720によって仕切り器550は、前レール580に沿って横方向に又はそうでない場合は前レール580に平行な方向に動くことができる。(図87Bでは、仕切り器550は、前レール580に垂直な方向に留められているので、仕切り器と前レールとの間に存在する有意でない小さな程度の遊びを除き、当該垂直な方向に動くことができない。その遊びは、システムの使用者に気付かれない程度である。)カム720は、カム720が図87Cに示される第2位置にある場合、仕切り器550が前レール580に沿って横方向に動くことを禁止する。一例では、カム720が図87Cに示される第2位置にある場合、カム720によって仕切り器550は、通常の動作の条件及び力では前レール580に沿って横方向に動くことができない(かつ仕切り器550は前レール580に沿って不動となる)。他の例では、カム720は、所定の大きさの力と同じ又はそれ未満の力が、前レール580に平行な横方向に仕切り器550に対して適用されても、仕切り器550を前レール580に沿って横方向に動くことを防止することにより仕切り器550の動きを禁止する。所定の大きさの力よりも大きな力が、前レール580に平行な横方向に仕切り器550に対して適用されると、仕切り器550は、前レール580に平行な横方向に動く。
図87Aは、前レール580の上に上げられた仕切り器550を示す。図87Bでは、仕切り器550は下ろされて前レール580との接触配置が完了している。溝560が隆起部584上に置かれ、かつ、隆起部584は溝560とともに置かれている。溝560及び隆起部584はこの位置では互いに接触し合う。溝560及び隆起部584はまた、この位置で常に互いに接触し合うというわけではない。いくつかの位置では、溝560の表面と隆起部584との間に空間が存在する。障壁556の前部分はまた、通路又は溝586内に置かれている。図87Bでは、カム720の舌部724は前レール580の溝750に係合してはいない。図87Bでは、仕切り器550は、図86F及び86Hの矢印「A」に示される横方向に動くことができる。かかる動きを可能とするべく仕切り器550を、前レール580の上に上げる必要はない。仕切り器550は、前レール580に接触したままであって方向「A」に動くことができる。製品は、仕切り器550を動かしているプロセス中に仕切り器床面554上に置くことができる。仕切り器550を前レール580から分離することなく又は製品を取り外すことなく仕切り器550を動かすことができるので、容易な棚割りが得られる。図87Bにおいて仕切り器550は、棚の平面内を、図86F及び86Hに矢印「A」で示される前レール580に平行な横方向にのみ動くことができる(棚は図70及び71では596として示される)。図87Bにおいて仕切り器550は、通常の動作の力及び条件では、棚の平面内におけるそれ以外のすべての方向、例えば図86Hに矢印「B」で示される方向には不動となる。仕切り器550は、棚の平面内で揺動し、回転し、広がり又は魚尾状になることができないので、通常の動作の力及び条件では仕切り器550は前レール580に垂直のままとなる。図87Bにおいて仕切り器550は、図87Bに矢印「C」で示される方向に動くことができるので、前レール580から持ち上げることができる。図87Bに矢印「C」で示される方向は、棚の平面内にはない。
図87Cでは、カムハンドル732は前レール580に向かう回転が完了している。一実施形態では、カムハンドル732は前レール580に接触している。カム720がその図87Bの位置からその図87Cの位置まで回転されると、カム舌部724は前レール580に接触して前レール580を、カム舌部724から離れるようにわずかに変形させる。カム720がその図87Bの位置からその図87Cの位置まで回転されると、カムの第1壁726が溝の第3壁756に接触する。
カムが図87Cに示される位置まで動くと、舌部724が溝750内にスナップ嵌めされて舌部724は溝750に係合される。一実施形態では、舌部724は溝750に完全に嵌められる。この完全な嵌め合いは、舌部724及び溝750の係合を含む。前レール580が変形されないと、カム720及び前レール580は互いに張力を及ぼし合うことがない。第1カム壁726は第1溝壁752に隣接する。第2カム壁728は第2溝壁754に隣接する。第3カム壁730は第3溝壁756に隣接する。一実施形態では、カム壁及び溝壁が互いに接触し合う。例えば、第1カム壁726が第1溝壁752に接触し、第2カム壁728が第2溝壁754に接触し、及び第3カム壁730が第3溝壁756に接触する。少なくとも一つの実施形態では、カム壁及び溝壁は、互いに接触し合っている間、互いに実質的な張力を及ぼし合うことがない。他の実施形態では、カム壁及び溝壁が互いに接触し合っている場合、カム壁の一以上が溝壁の一以上に張力を及ぼす。
第1カム壁726が第1溝壁752に接触するように置かれた一実施形態では、第1カム壁726の歯は、第1溝壁752の歯に係合する。歯736が歯766に係合し、かつ、歯738が歯768に係合する。第1カム壁の歯と第1溝壁の歯との係合により、仕切り器が前レールに沿って横方向にすなわち矢印「A」に示される(図86Hに示される)横方向に動くことへの抵抗が得られる。
カム舌部724が溝750に完全に嵌め込まれて置かれている場合、仕切り器550が前レールに沿って横方向にすなわち矢印「A」に示される(図86Hに示される)方向に動くことへの実質的な抵抗が存在するので、仕切り器550は、動作中に当該仕切り器に加えられる通常の力によっては横方向に動かない。
仕切り器550を前レール580に沿って再び動かすことが望まれる場合、カムは前レールからスナップ嵌めを解除することができる。ハンドル732を前レール580から離れるように回転させることができる。舌部724を溝750から係合解除してその図87Bの位置まで戻すことができる。
一実施形態では、仕切り器壁552は異なる幅の複数のセクションを有する(図85参照)。障壁556に隣接し得る仕切り器壁552の前セクション770は、障壁556に隣接し得る仕切り器壁552の後ろセクション772よりも大きな幅を有し得る。前セクション770は、中間セクション774を介して後ろセクション772に接続され得る。中間セクション774の幅は、仕切り器の前セクション770の幅から当該仕切り器の後ろセクション772まで漸次的に変化する。一実施形態では、中間セクション774の、セクション770に隣接する部分の幅は、セクション770の幅と等しく、かつ、中間セクション774の、セクション772に隣接する部分の幅は、セクション772の幅と等しい。仕切り器壁552の後ろセクション772が狭い幅になることによって仕切り器壁552同士間の空気空間が作られるので、押し出されるときの製品が2つの仕切り器壁552間で締め付けられることの防止が補助され、かつ、製品が販売促進システム10の前から取り外されるときの仕切り器床面554に沿って製品を流すことが補助される。一例では、仕切り器壁552の前セクション770の幅は、仕切り器壁552の後ろセクション772よりも少なくとも25%広い。
図85〜87Cに示される実施形態では、一以上の仕切り器550を前レール580に接触するように置くことができる。カム720又は他の係合部材が前レール580に係合されていない場合、仕切り器550は、前レール580の長さに平行にすなわち矢印「A」に示される横方向に(図86H参照)動くことができる。仕切り器550はその後、カム720又は他の係合部材をスナップ嵌めで前レール580に係合させることによって所定位置に固定することができる。仕切り器550は、カム720若しくは他の係合部材がスナップ嵌めを解除されるか又はそうでない場合前レール580との係合から外れるように置かれるまで、通常の動作の力では固定されたままである。
一実施形態では、図86Kに示されるように、溝560の前壁561はざらざらにされる。このざらつきは、凹凸又は小さな歯の形態とすることができる。このざらつきは、溝560の前壁561の表面が滑らかにならないようにする。一実施形態では、図86I、86J及び86Lに描かれるように、隆起部584若しくは他の突出部又は係合部材の前壁585がざらざらにされる。このざらつきは、凹凸又は小さな歯の形態とすることができ、かつ、隆起部584の前壁585表面が滑らかにならないようにする。
図86Iに描かれる少なくとも一つの実施形態では、障壁556は、別個のコンポーネントであって、取り外し可能に仕切り器550に取り付けられる。少なくとも一つの実施形態では、障壁556は仕切り器550の前にスナップ嵌めされる。少なくとも一つの実施形態では、障壁556は可動である。障壁556全体が可動であるか又は障壁556の単数又は複数の部分が可動である。例えば、障壁556の、販売促進陳列システム10上の製品の前に位置決めされた部分が可動である。少なくとも一つの実施形態では、障壁556の、製品の前に位置決めされた部分が滑るように構成される。代替実施形態では、障壁556の、製品の前に位置決めされた部分が、軸まわりに回転するべく構成される。その結果、障壁556の当該部分は開閉することができる。この実施形態では、当該軸はヒンジ接続部となる。追加的に又は代替的に、障壁556の当該部分は、仕切り器550に対しばねを介して据え付けされる。その結果、障壁556の当該部分は、仕切り器550から離すように動かすには一定の大きさの力を必要とする。この実施形態では、その力の解放によって障壁556の当該部分が閉まるか又はその元の位置に戻る。障壁556を据え付ける例示的な方法は、米国特許第8,056,734号明細書にさらに詳しく記載されている。これは、本明細書に参照として組み入れられる。
一例では、仕切り器550は障壁を含まない。代替的に、一以上の障壁が前レール580に含められる。
一実施形態では、図87Bに示されるように、仕切り器550が前レール580に接触するように置かれる場合、溝560の前壁561は、カム720が図87Bに示される位置にあってカム720の舌部が前レール580の溝750に係合していない間、隆起部584の前壁585に接触しないか又は整合的には接触しない。カム720が図87Bに示される第1位置から図97Cに示される第2位置まで動かされると、舌部724が溝750に係合して当該舌部が仕切り器550に力を加えて後方に動かす。一実施形態では、舌部724と溝750との間の張力が仕切り器550に力を加えて後ろ方向に動かす。カムが図87Cに示される第2位置まで動かされると、溝560の前壁561が隆起部584の前壁585に接触するようになる。前壁561が前壁585に係合する。溝560の前壁561上のざらつきが隆起部584の前壁585上のざらつきに係合する。溝560の前壁561と隆起部584の前壁585との係合により、仕切り器550が前レール580に沿って図86Hに矢印「A」で示される方向に動くことが禁止される。溝560の前壁561のざらつきと隆起部584の前壁585のざらつきとの係合によりさらに、仕切り器550が前レール580に沿って図86Hに矢印「A」で示される方向に動くことが禁止される。
一例では、弾性の細片又はビードを、前レール580の隆起部584又は他の突出部の頂部表面に含めることができる。カム720又は他の係合装置が第1位置にある場合、弾性の細片又はビードは圧縮されていない。この第1位置では、仕切り器550は前レールに平行な横方向に動くことができるが、前レールに垂直な方向には動くことができない。カム720又は他の係合装置が第2位置まで動かされると、弾性の細片又はビードは仕切り器550の溝560又は他の凹部により圧縮されるようになる。弾性の細片又はビードが溝560又は他の凹部によって圧縮されると、仕切り器550は、通常の動作の力があっても前レール580に平行な方向に固定されるようになる。一例では、溝560又は他の凹部の、前レール580の弾性の細片又はビードに接触するようになる部分は、凹凸又は歯を含むことができる(図示せず)。
一実施形態では、障壁556は、仕切り器壁552及び仕切り器床面554と同時には成形されない。障壁556は、図88Aに示されるように、仕切り器壁552及び仕切り器床面556とは別個の一片として成形される。障壁556が透明な材料から成形される一方、仕切り器壁552及び仕切り器床面554は不透明な材料から成形される。
一例では、仕切り器550は、平面状表面を備える係合部材を含む。前レール580は、平面状表面を備える係合部材を含む。仕切り器上の係合部材及び/又は前レール上の係合部材の平面状表面は、滑らかな又は実質的に滑らかな表面を含み得る。平面状表面は弾性表面を含み得る。平面状表面は、ゴム細片若しくはネオプレン細片又はそうでない場合は圧縮性の材料を含み得る。一例では、仕切り器550の係合部材は、第1位置にある場合、前レール580の係合部材に係合しないので、仕切り器550は前レールに平行な横方向に可動となる。仕切り器550の係合部材は、第2位置にある場合、前レール580の係合部材に係合するので、仕切り器は固定され、通常の動作の条件及び力では前レールに平行な横方向に動くことができない。前レール580及び仕切り器550の係合部材が滑らか又は実質的に滑らかな表面であって歯又は他の突出部を含まない一例では、仕切り器550は、付加的な調整可能性及び無限の又はほぼ無限の横方向調整可能性を有し得る。仕切り器550の横方向調整可能性は、例えば凸部又は歯の幅のような物理的な寸法によって限られることがない。無限の横方向調整可能性により、陳列システムにとっての著しい利益が得られる。すなわち、横方向空間を有効利用することで製品列同士の間にある未使用の又は失われた空間が制限又は最小化され、ひいては、棚上の有用な空間の大きさ及び横方向の製品面積が潜在的に増加される。
一実施形態では、図88Bに示されるように、障壁556は、仕切り器550に対してスナップ嵌め又はそうでない場合は係合することができる。障壁556と仕切り器550との係合が存在し得る結果、障壁556は、通常の動作の条件では仕切り器550から取り外すことができない。障壁556又は仕切り器550の構造物に有害な影響を与えることもない。
図89A〜Cは、仕切り器を前レールに配置するためのステップごとのアプローチの一例を示す。最初のステップでは、図89Aに例示されるように、仕切り器550が前レール590に接触するように下ろされる。回転「T」字ロック900が、前レール580にスナップ嵌めされるべく回転される。回転「T」字ロック900は、仕切り器550の前部分に取り付けられる。回転「T」字ロック900は、軸903まわりに回転する。図89Bに例示されるように、仕切り器550が前レール580に接触して置かれるように下ろされる。仕切り器550の溝560又は他の凹部が、前レール580の隆起部若しくは舌部584又は他の突出部に係合する。この時点で、仕切り器550は、前レールに平行な横方向に動くことができるので、容易な棚割りが可能となり得る。一例では、仕切り器550は前レールに沿って動くことができる。仕切り器550は、仕切り器床面554上に製品を有して又は有しないで、図65における矢印「A」によって前述した方向に、仕切り器550を持ち上げる必要なしに滑ることができる。最終ステップでは、図89Cに例示されるように、回転「T」字ロック900は、前レール580に向かって前方及び後方に押し出される。回転「T」字ロック900は、前レール580の前部分のリップ901に係合する。少なくとも一つの実施形態では、前レール580は頂部前表面902を含む。頂部前表面902はざらつきを含むか又はゴムのような弾性表面である。代替的に、頂部前表面902は一以上の歯を含む。頂部前表面902は、回転「T」字ロック900の表面904に係合する。表面904もまたざらつきを含むか又はゴムのような弾性表面である。代替的に、表面904は、頂部前表面902の歯に係合するべく構成された歯を含む。回転「T」字ロック900がリップ901に係合する場合、仕切り器550は前レール580に係合するので、通常の大きさの力では横方向に動くことができない。
図90A〜Fは、仕切り器550及び前レール580の実施形態を例示する。図90Aに示されるように、仕切り器550は、壁552、床面554及び障壁556を含む。仕切り器壁552は、仕切り器床面554を2つの部分559及び551に仕切って仕切り器壁552の各側に一つの部分がくるようにする。図90Bに例示されるように、仕切り器壁552は、仕切り器床面554から垂直に延びる。障壁556が、仕切り器壁552の前に配置される。図90C及び90Fに例示されるように、仕切り器床面554の底部表面は、溝560又は他の凹部、舌部941又は他の突出部、及び前壁561を含む。少なくとも一つの実施形態では、溝560の前壁561はざらざらにされる。このざらつきは、凹凸又は小さな歯の形態とすることができる。このざらつきは、溝560の前壁561の表面が滑らかにならないようにする。
図90Dに例示されるように、前レール580が、平面状表面582、隆起部若しくは舌部584又は他の凸部、第1通路若しくは溝586又は他の凹部、及び第2通路若しくは溝950又は他の凹部を画定し得る。仕切り器550の前壁561は、前レール580の第1溝586に係合する。前レール580の隆起部又は舌部584が、仕切り器550の溝560に係合する。仕切り器550の舌部941が、前レール580の第2溝950に係合する。一実施形態では、隆起部584の前壁585はざらざらにされる。このざらつきは、凹凸又は小さな歯の形態とすることができ、かつ、隆起部584の前壁585表面が滑らかにならないようにする。隆起部584の前壁585のざらつきが、溝560の前壁561のざらつきに係合する。仕切り器550の前壁561と前レール580の第1通路586との係合、前レール580の隆起部又は舌部584と仕切り器550の溝560との係合、及び仕切り器550の凸部941と前レール580の第2溝950との係合により、仕切り器壁552が前レール580に垂直に維持され、かつ、仕切り器550の後ろ部分が広がることが防止される。少なくとも一つの実施形態では、仕切り器550は、仕切り器550が横方向の力を受ける場合、前レール580に平行な横方向に及び/又は前レール580に沿って動かされる。
前レール580は、図90Eに例示されるように、穴951及び開口952を含む。穴951は、対応する係合凸部(図示せず)に係合するべく構成される。一例では、係合凸部は平坦な重ね継ぎ器であり得る。対応する係合凸部が、一以上の前レール580を一緒に直列に接続する。穴951と係合凸部との接続により、一以上の前レール580を、たとえ当該前レール580が互いに完全な整列状態にないとしても、直列に接続することができる。開口952は、前レール580を陳列棚に締め付ける締め具を受容するべく構成される。前レール580は、前レール580を陳列棚に留めるのに適した任意数の開口952を含む。任意のタイプの締め具が本発明の範囲内にあるものと意図される。
一例では、図91Aに例示されるように、販売促進陳列システム10は後ろレール810を含む。後ろレール810は、棚の後ろに又はその近くに配置することができる。後ろレール810は前レール580と同様の構造であって、前レール580に関するここでの開示は、後ろレール810にも当てはまる。例えば、後ろレール810は、一般に「U」字形状の凹部804を含む。この実施形態では、仕切り器550は仕切り器ブロック802に接続される。仕切り器ブロック802はその後、後ろレール810に係合する。後ろレール810は、前レール580に沿った販売促進陳列システムの第2レールであり得る。後ろレール810はまた、販売促進陳列システムの唯一のレールであり得る。上述のように、前レール580は、販売促進陳列システムの後ろに配置されるので、後ろレール810として機能する。少なくとも一つの実施形態では、複数の仕切り器ブロック802はそれぞれ、図91Aに矢印で示される位置にカム710(図91Aでは図示せず)を有する。このカム720は、第1位置から第2位置まで回転し、かつ、前レール580に係合する仕切り器のカム720と同じ効果を有し得る。仕切り器ブロック802はまた、後ろレール810に係合する他の係合装置も含み得る。ここに記載される仕切り器550のための係合装置も含まれる。後ろレール810の使用により、仕切り器550の後ろが所定位置に維持され、かつ、製品が押出器520の後ろの位置まで動くことが防止される。仕切り器550を後ろレール810からロック解除するべく、720若しくは他の係合装置が後ろレール810から離れるように回転されるか又はそうでない場合後ろレール810との係合が解除される。
一例では、仕切り器550を前レール580に接触するように置くことができる。溝560を隆起部584上に置き、かつ、隆起部584を溝560内に置くことができる。溝560及び隆起部584は、この位置において互いに接触し合うことができる。仕切り器550もまた、後ろレール810に接触するように置くことができる。仕切り器550の溝又は他の凹部を、後ろレール810の隆起部又は他の突出部上に置き、かつ、後ろレール810の隆起部又は突出部を、仕切り器550の溝又は他の凹部内に置くことができる。仕切り器550は、前レール580及び後ろレール810に同時に接触し得る。仕切り器の前にあるカム720のような係合装置を一定位置に置くことができる。その結果、仕切り器550は、前レール580及び後ろレール810に平行な横方向に動くことができるが、仕切り器550は、前レール580又は後ろレール810に垂直な方向(前レール580と後ろレール810との間に延びる方向)に不動となる。仕切り器ブロック802はまた、前レール810に関して上述したカム720又は他の係合装置のような係合装置(図示せず)も含み得る。仕切り器ブロック802の係合装置を一定位置に置くことができる。その結果、仕切り器550は、前レール580及び後ろレール810に平行な横方向に動くことができるが、仕切り器550は、前レール580又は後ろレール810に垂直な方向(前レール580と後ろレール810との間に延びる方向)に固定される。
一例では、仕切り器550の前の係合装置を第2位置まで動かすことができる。第2位置において仕切り器550は、通常の動作の力では前レール580に平行な方向に固定される。仕切り器ブロック802の係合装置もまた第2位置まで動かすことができる。第2位置では、仕切り器ブロック802の係合装置により、仕切り器550は、通常の動作の力では後ろレール810に平行な方向に固定される。前レール580、仕切り器550及び後ろレール810は、一つの位置から他の位置までユニットとして動くことができる剛性トレイを形成し得る。前レール580、後ろレール810及び複数の仕切り器550は、棚から離れた場所で剛性トレイに予め組み付け及び形成することができる。前レール580、後ろレール810及び複数の仕切り器550はその後、棚まで動かして一以上の締め具によって棚に留めることができる。
上述の変形例及び修正例も本発明の範囲内にある。例えば、当業者であれば、店舗において及び様々な構成で、記載されたコンポーネントを複数使用することができる。したがって、本発明は、図面に描かれた一つのシステムにも直立押出器構成にも限られない。そのシステムは、本発明の特徴、教示及び原理の単なる例示だからである。さらに理解すべきことだが、ここに開示かつ画定された発明は、言及されたか又は本記載及び/又は図面から明白な2つ以上の個々の特徴の代替的な組み合わせすべてに拡張される。これらの異なる組み合わせすべてが、本発明の様々な代替的側面を構成する。ここに記載された実施形態は、本発明を実施するための最善の態様を説明するので、他の当業者は本発明を利用することができる。