JP5861586B2 - 渦流発生装置 - Google Patents
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Description
なお、サイドプレート109は、弁部107と一体となってコの字状を呈するように弁部107の両端に1枚ずつ設けられ、ノズル102の外側で回転駆動される。
また、ノズル102や弁部107が収容される筒状空洞105は、燃焼室直近の上流側に配置するものであり、例えば、インテークマニホールド111の分岐管の内周である。
例えば、全閉状態では、弁部107と口縁106との隙間113から漏れた空気が、さらにサイドプレート109とノズル102の外壁との間の隙間114を通り、ノズル102の外壁と筒状空洞105の内壁との隙間115に進入する。そして、隙間115に進入した空気は、口縁106の下流端と筒状空洞105側の段との隙間116や、弁部107と筒状空洞105側の軌道沿面117との隙間118から、吹出し流に吸引されて弁部107の下流側に流れ込む。
まず、ノズルは、内燃機関の燃焼室に通じる吸気路を構成する筒状空洞に同軸的に収容され、筒状空洞に吸入空気を吹き出す。次に、弁体は、ノズルの吹出し口の口縁を下流側から覆うように公転駆動される弁部を有し、弁部を目標とする状態まで公転させて吸入空気の吹出し流を吹出し口の一部周辺に絞って偏らせることで、燃焼室に渦流を発生させる。
そして、吹出し口の口縁には、全閉状態のときでも弁部により下流側から覆われない全閉時露出部位が存在し、さらに、全閉時露出部位には、上流側に後退して公転軌道面に沿わない後退部位が存在する。
これにより、全閉状態と全開状態との間の任意の閉状態においても、一方側漏れ流を弁部の上流側でノズル内の吸入空気の流れに合流させたり、一方側漏れ流の発生を阻止したりすることができる。このため、全閉状態以外の閉状態においても、一方側漏れ流が吹出し流を撹乱する状態を解消することができる。
実施例の渦流発生装置1の構成を、図1〜図6を用いて説明する。
渦流発生装置1は、例えば、内燃機関の燃焼室(図示せず。)にタンブル流を発生させるものであり、渦流発生装置1の弁体2は、タンブル流を発生させない状態において吸気路3の中央等に存在しないようにすることで、圧力損失の低減を可能とするロータリー式である。
また、弁体2は、吹出し口5の口縁9を下流側から覆うように公転駆動される弁部10、および公転中心をなすシャフト11と弁部10とを連結するサイドプレート12を有する。そして、弁体2は、弁部10を目標とする状態まで公転させて吸入空気の吹出し流を吹出し口5の一部周辺に絞って偏らせることで、燃焼室にタンブル流を発生させる。
そして、渦流発生装置1は、弁部10を口縁9に沿い下流側で公転させることで、吹出し口5を絞らない全開状態と吹出し口5を最も絞る全閉状態との間で、吹出し流の絞り方を調節してタンブル流を制御する(以下、吹出し口5や口縁9の方向に関し、全閉状態において吹出し流が偏る側を一方側と呼び、吹出し流が偏る側と反対側であって弁部10の出入り口14が存在する側を他方側と呼ぶ。)。
実施例の渦流発生装置1の特徴を説明する。
まず、口縁9は、上流側に後退して公転軌道面に沿わない後退部位16と、弁部10の公転軌道面に沿って略面一となっている非後退部位17とからなる。また、口縁9には、全閉状態のときでも弁部10により下流側から覆われない全閉時露出部位18が存在し、全閉時露出部位18には、後退部位16が存在する。なお、本実施例では、後退部位16と全閉時露出部位18とが略一致している。また、後退部位16には、吸入空気の流れに平行な吸気流平行部19が含まれている。そして、後退部位16は、非後退部位17の上流端17aよりも大きく上流側まで後退している。
実施例の渦流発生装置1によれば、ノズル4の吹出し口5の口縁9には、全閉状態のときでも弁部10により下流側から覆われない全閉時露出部位18が存在し、さらに、全閉時露出部位18は、上流側に後退して弁部10の公転軌道面に沿わない後退部位16の一部をなす。
これにより、従来の渦流発生装置100で発生していた一方側漏れ流(図8(a)参照。)の発生を阻止することができる。このため、一方側漏れ流が吹出し流を撹乱する状態を解消することができるので、ノズル4からの吹出し流の撹乱を抑制してタンブル流を安定させることができる。
これにより、全閉状態と全開状態との間の任意の閉状態においても、一方側漏れ流の発生を阻止することができる。このため、全閉状態以外の閉状態においても、一方側漏れ流が吹出し流を撹乱する状態を解消することができる。
渦流発生装置1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の渦流発生装置1によれば、後退部位16と全閉時露出部位18とが略一致するものであったが、このような態様に限定されず、例えば、全閉時露出部位18に非後退部位17を含ませ、全閉時露出部位18を後退部位16と非後退部位17とにより構成してもよい。
また、実施例の渦流発生装置1は燃焼室にタンブル流を発生させるものであったが、燃焼室にスワール流を発生させてもよい。
Claims (2)
- 内燃機関の燃焼室に通じる吸気路(3)を構成する筒状空洞(8)に同軸的に収容され、この筒状空洞(8)に吸入空気を吹き出すノズル(4)と、
このノズル(4)の吹出し口(5)の口縁(9)を下流側から覆うように公転駆動される弁部(10)を有し、この弁部(10)を目標とする状態まで公転させて吸入空気の吹出し流を前記吹出し口(5)の一部周辺に絞って偏らせることで、前記燃焼室に渦流を発生させる弁体(2)とを備え、
前記吹出し口(5)の口縁(9)を前記弁部(10)の公転軌道面に沿って略面一となるように設け、前記弁部(10)を前記吹出し口(5)の口縁(9)に沿い下流側で公転させることで、前記吹出し口(5)を絞らない全開状態と前記吹出し口(5)を最も絞る全閉状態との間で、吹出し流の絞り方を調節して渦流を制御する渦流発生装置において、
前記吹出し口(5)の口縁(9)には、前記全閉状態のときでも前記弁部(10)により下流側から覆われない全閉時露出部位(18)が存在し、
さらに、全閉時露出部位(18)には、上流側に後退して前記公転軌道面に沿わない後退部位(16)が存在することを特徴とする渦流発生装置。 - 請求項1に記載の渦流発生装置において、
前記後退部位(16)は、前記吹出し口(5)の口縁(9)の内、前記弁部(10)の公転軌道面に沿って略面一となっている非後退部位(17)の上流端よりも上流側まで後退していることを特徴とする渦流発生装置。
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