JP5852530B2 - 移動体追跡表示装置、移動体追跡表示方法およびプログラム - Google Patents

移動体追跡表示装置、移動体追跡表示方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5852530B2
JP5852530B2 JP2012197036A JP2012197036A JP5852530B2 JP 5852530 B2 JP5852530 B2 JP 5852530B2 JP 2012197036 A JP2012197036 A JP 2012197036A JP 2012197036 A JP2012197036 A JP 2012197036A JP 5852530 B2 JP5852530 B2 JP 5852530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
temporary
previous
time
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012197036A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014053775A (ja
Inventor
隆司 中尾
隆司 中尾
古川 博基
博基 古川
彰規 淺原
彰規 淺原
やえみ 寺本
やえみ 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd filed Critical Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Priority to JP2012197036A priority Critical patent/JP5852530B2/ja
Publication of JP2014053775A publication Critical patent/JP2014053775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5852530B2 publication Critical patent/JP5852530B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、カメラが多数設置されることによって、カメラによる撮影範囲の重複が大きい場合の映像表示技術に関する。
人や物等の移動体の動きを追跡するために、複数のカメラ映像に写っている移動体の同一性を判断する方法、移動体の位置を測位して、その測位された位置の近辺に設置されているカメラの映像を取得する方法等の技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、カメラに撮影された人物の顔を検出し、連続するフレーム画像に写っている人物の顔の同一性を算出して、その人物の追跡を行う技術が開示されている。また、特許文献2には、GPS(Global Positioning System)機能を備えた携帯端末を子供等の追跡対象に装着させることによって位置情報を取得し、その位置の近辺に設置されているカメラの映像を取得する技術が開示されている。
特開2011−170711号公報 特開2007−019887号公報
しかしながら、特許文献1では、カメラによる撮影範囲の重複が大きい場合に、どのカメラ映像を用いるのかについては言及されていない。また、特許文献2では、追跡対象の位置に近いカメラから映像を取得することが記載されているものの、カメラによる撮影範囲の重複が大きい場合を想定したものではない。つまり、カメラによる撮影範囲の重複が大きい場合に、どのカメラによって撮影された移動体をどのように表示すれば、監視者の疲労や見逃しを低減できるかについては、開示されていない。
そこで、本発明では、カメラによる撮影範囲の重複が大きい場合に、監視者の疲労や見逃しを低減する映像表示技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の移動体追跡表示装置は、カメラを識別するカメラID、前記カメラによって撮影された移動体を識別する移動体ID、撮影時刻、および前記カメラの光軸を床面に射影した線分と前記移動体の位置との距離を関連付けたインデックスデータ情報と、前記カメラによって撮影されたカメラ映像と前記カメラIDと撮影時刻とを関連付けたカメラ映像データ情報とを記憶している記憶部と、同じ時刻に監視対象として指定された前記移動体IDの移動体を撮影したカメラ映像が複数あるとき、当該カメラ映像の中で今回の時刻において前記距離が最小となる前記カメラIDを求めて一時カメラIDとし、前回の時刻において設定されたカメラIDを前回カメラIDとした場合、前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定し、同じでないと判定した場合、さらに今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定し、所定の閾値以下であると判定した場合、前記前回カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定された移動体IDに対応するカメラ映像として用いる処理部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、カメラによる撮影範囲の重複が大きい場合に、監視者の疲労や見逃しを低減する映像表示技術を提供することができる。
移動体追跡システムの構成例を示す図である。 移動体追跡表示装置の機能例を示す図である。 インデックスデータDBを生成するための処理フロー例を示す図である。 距離を演算するための処理フロー例を示す図である。 測定位置と距離との関係を示す斜視図である。 インデックスデータDBの一例を示す図である。 指定された移動体IDのインデックスデータを生成するための処理フロー例を示す図である。 単一データ化処理の一例を示す図である。 単一データ化処理の具体例を示す図であり、(a)は指定された移動体IDのインデックスデータを表し、(b)は時刻でソートした場合を表し、(c)は処理結果を表す。 サムネイル処理の一例を示す図である。 サムネイル処理の具体例を示す図であり、(a)は指定された移動体IDのインデックスデータを表し、(b)は顔サイズの算出結果を表す。 指定された移動体IDの映像の頭出し処理の一例を示す図である。 指定されたエリアIDのダイジェスト映像生成処理の一例を示す図である。 指定されたエリアIDのダイジェスト映像生成処理の具体例を示す図であり、(a)は指定されたエリアIDのインデックスデータを表し、(b)は時刻でソートした場合を表し、(c)は処理結果を表す。 指定された移動体IDの映像の表示処理の一例を示す図である。 表示の切替処理の一例を示す図である。 表示の切替処理の具体例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(移動体追跡システム)
図1に示すように、移動体追跡システム10は、カメラ1、無線アクセスポイント2、携帯端末3、移動体追跡表示装置5、表示装置6、入力装置7を備えている。
カメラ1と移動体追跡表示装置5との間、無線アクセスポイント2と移動体追跡表示装置5との間は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク8を介して通信可能になっている。ただし、図1では、通信線の記載を省略している箇所もある。また、携帯端末3と無線アクセスポイント2との間は、無線によって通信可能になっている。
カメラ1は、監視エリア9に複数設置されており、監視エリア9内を漏れなく撮影可能にするため、カメラ1による撮影範囲の重複が大きくなるように、その数と向きが設定されている。各カメラ1は、それぞれを識別するカメラIDを割り当てられており、撮影されたカメラ映像にカメラIDが関連付けられることによって、カメラ映像を識別することができる。なお、カメラ1の台数は、図1に示した台数に限られることはない。
監視エリア9は、エリアIDによって識別可能なように予め区別されている。監視エリア9は、屋内であっても屋外であっても構わない。なお、図1では、監視エリア9の形状を凹形で示しているが、この形状に限られることはない。
また、無線アクセスポイント2は、監視エリア9に複数設置されており、移動体4に装着される携帯端末3の位置が測定可能なように配置されている。なお、無線アクセスポイント2の台数は、図1に示した台数に限られることはない。
各携帯端末3は、それぞれを識別する端末IDを割り当てられており、無線アクセスポイント2と通信を行う際に、その端末IDによって識別される。そして、移動体4は、携帯端末3を装着することによって、端末IDによって識別可能となる。つまり、本実施形態では、移動体4を識別する移動体IDは、端末IDと同じものとして扱うこととする。
表示装置6は、ディスプレイ等であり、移動体追跡表示装置5から出力される処理結果やメッセージ等を表示する機能を有する。
また、入力装置7は、ユーザ(監視者)によって操作されるマウスやキーボード等であり、移動体追跡表示装置5の演算処理に必要な指示情報やデータ等を入力する機能を有する。
(移動体追跡表示装置)
次に、移動体追跡表示装置5の機能例について、図2を用いて説明する。
移動体追跡表示装置5は、処理部50および記憶部60を備える。処理部50は、カメラ制御部51、表示部52、インデックス生成部53、測位部54および追跡映像生成部55を機能として有する。処理部50は図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメインメモリによって構成され、処理部50内の各部は記憶部60に記憶されているアプリケーションプログラムをメインメモリに展開して具現化される。
カメラ制御部51は、カメラ1から取得したカメラ映像をカメラ映像データDB(Database)63に記憶するとともに、表示部52に出力する機能を有する。
表示部52は、カメラ制御部51から出力された各カメラ1のカメラ映像を、表示装置6に出力する機能を有する。また、表示部52は、追跡映像生成部55によって編集された映像を、表示装置6に出力する機能を有する。
インデックス生成部53は、カメラ映像データDB63からカメラ映像を取得し、地図データDB62から監視エリア9の地図情報とカメラ1の位置情報および向き情報とを取得し、測位データDB61から移動体4に装着されている携帯端末3の測定位置を取得して、インデックスデータ(図6参照)を生成する機能を有する。また、インデックス生成部53は、生成したインデックスデータをインデックスデータDB64に記憶する。なお、インデックスデータの生成方法の詳細については後記する。
測位部54は、地図データDB62から無線アクセスポイント2の位置情報を取得し、携帯端末3と無線アクセスポイント2との間の通信状態から携帯端末3の位置を測位し、その測定位置を測位データDB61に記憶する機能を有する。なお、測位の方法には、例えば、特開2006−013577号公報に記載の技術等を用いることができる。
追跡映像生成部55は、ユーザ(監視者)によって入力装置7を介して指定された移動体ID、カメラIDまたはエリアIDを受け付ける機能を有する。また、追跡映像生成部55は、インデックスデータDB64からインデックスデータを取得し、指定された移動体IDに対応する移動体4の写っている映像や、指定されたカメラIDに対応するカメラ1によって撮影された移動体4の頭出し映像や、指定されたエリアIDに対応するエリアを撮影した映像に写っている移動体4のダイジェスト映像を生成し、表示部52に出力する機能を有する。また、追跡映像生成部55は、移動体4のサムネイル画像として、特に、人の顔画像のサムネイル画像を生成する機能を有する。
記憶部60は、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)等の記録装置であり、測位データDB(Database)61、地図データDB62、カメラ映像データDB63およびインデックスデータDB64を記憶している。
測位データDB61は、測位部54によって測位された携帯端末3を装着している移動体4の測定位置を、移動体IDおよび時刻と関連付けて記憶している。
地図データDB62は、監視エリア9に設置されているカメラ1の位置情報と、カメラ1の向き情報とを、カメラIDと関連付けて記憶している。また、地図データDB62は、監視エリア9に設置されている無線アクセスポイント2の位置情報を記憶している。
カメラ映像データDB63は、カメラ制御部51を介して、カメラ1が撮影したカメラ映像を、カメラIDおよび時刻と関連付けて記憶している。なお、カメラ映像のフレームまたはフィールドは、撮影時刻(以降、単に時刻と称することもある。)と関連付けることができるものとする。
インデックスデータDB64は、インデックス生成部53によって生成されたインデックスデータ(図6参照)を記憶している。
(インデックスデータの生成)
次に、追跡映像を生成するための基となる、インデックスデータの生成処理について、図3を用いて説明する(適宜、図2参照)。インデックスデータは、インデックス生成部53によって生成され、インデックスデータDB64に記憶される。
ステップS301では、インデックス生成部53は、初期値として、カメラIDを「1」に設定する。なお、カメラIDは1〜N(カメラ総数)の値をとるものとする。
ステップS302では、インデックス生成部53は、初期値として、指定された開始時刻を時刻tに設定する。
ステップS303では、インデックス生成部53は、カメラIDおよび時刻tごとに、移動体IDに対して距離を算出する。ここで、距離とは、映像の中央からのズレに相当する長さを意味している。なお、距離の算出については後記する。
ステップS304では、インデックス生成部53は、距離が所定の閾値以下の移動体4が存在するか否かを判定する。距離が所定の閾値以下の移動体4が存在すると判定した場合(ステップS304でYes)、処理はステップS305へ進み、距離が所定の閾値以下の移動体4が存在しないと判定した場合(ステップS304でNo)、処理はステップS306へ進む。
ステップS305では、インデックス生成部53は、距離が所定の閾値以下の移動体4が存在すると判定した場合の時刻t、カメラID、エリアID、移動体ID、距離を関連付けてインデックスデータDB64に記憶する。
ステップS306では、インデックス生成部53は、時刻tを次の時刻に更新する。
ステップS307では、インデックス生成部53は、更新した時刻tが終了時刻か否かを判定する。時刻tが終了時刻であると判定した場合(ステップS307でYes)、処理はステップS308へ進み、時刻tが終了時刻でないと判定した場合(ステップS307でNo)、処理はステップS303へ戻る。
ステップS308では、インデックス生成部53は、カメラIDがN未満であるか否かを判定する。カメラIDがN未満であると判定した場合(ステップS308でYes)、処理はステップS309へ進み、カメラIDがN未満でないと判定した場合(ステップS308でNo)、処理は終了する。
ステップS309では、インデックス生成部53は、カメラIDに「1」を加算した値をカメラIDに設定する。そして、処理は、ステップS302へ戻る。
(距離の演算)
ここで、ステップS303における距離の演算について、図4,5を用いて説明する(適宜、図2参照)。図4は、距離を演算するための処理フロー例を示している。また、図5は、測定位置と距離との関係を示す斜視図である。
図4に示すように、ステップS401では、インデックス生成部53は、地図データDB62から、入力装置7を介して指定されたカメラIDに対応するカメラ1の位置と向きとを取得する。
ステップS402では、インデックス生成部53は、測位データDB61から移動体IDに対応する移動体4の測定位置を取得する。
ステップS403では、インデックス生成部53は、取得したカメラ1の位置および向き、測定位置を用いて距離を算出する。
図5は、カメラ1の位置と、移動体4の測定位置と、距離dとの関係を表している。
インデックス生成部53は、床面(地面)510に対してカメラ1から下した垂線の交点501と、カメラ1の光軸方向と床面(地面)510との交点502と、を結ぶ線分Lを求める。言い換えると、線分Lは、カメラ1の光軸を床面510に射影したとも言える。次に、インデックス生成部53は、移動体4の測定位置504から線分Lまでの距離dを演算する。
距離dが0の場合には、映像の中央に移動体4が写っていることになる。そして、距離dは、その数値が大きくなるに従って、映像の中央からのズレが大きくなることを表している。つまり、距離dが非常に大きい場合には、移動体4の測定位置504は、カメラ1の画角の外に位置することになる。言い換えると、その移動体4は、フレームアウトしていることになる。そのため、図3のステップS305では、インデックス生成部53は、距離dが所定の閾値以下の場合についてインデックスデータDB64に記憶している。
ステップS305で生成されるインデックスデータDB64の一例を図6に示す。インデックスデータDB64は、時刻、カメラID,エリアID,移動体ID,距離dを関連付けて記憶している。なお、図6では、時刻は、1分間隔で記載しているが、10秒間隔等の他の時間間隔で表されても構わない。
(指定された移動体の映像生成処理)
本実施形態では、カメラ1による撮影範囲の重複が大きいため、同時刻に同じ移動体4が複数のカメラ1によって撮影されることになる。そのような場合に、監視者の疲労や見逃しを低減することを目的として、複数のカメラ映像の中から、いずれか1台のカメラ1によって撮影されたカメラ映像を選択する処理について、図7,8,9を用いて説明する(適宜、図2参照)。
まず、図7には、指定された移動体IDのインデックスデータを生成するための処理フロー例を示している。
ステップS701では、追跡映像生成部55は、インデックスデータDB64を参照し、入力装置7を介して指定された移動体IDに関連付けられたデータを取得する。
ステップS702では、追跡映像生成部55は、取得したデータを時刻順にソートする。
ステップS703では、追跡映像生成部55は、各時刻の単一データ化処理を実行する。つまり、追跡映像生成部55は、時刻ごとに、いずれか1台のカメラ1によって撮影されたカメラ映像を選択する処理を実行する。具体的な処理例については、図8,9を用いて後記する。
ステップS704では、追跡映像生成部55は、移動体IDのサムネイル処理を実行する。このサムネイル処理の詳細については、図10,11を用いて後記する。
次に、単一データ化処理について、図8を用いて説明する。なお、時刻tにおけるカメラIDをカメラ[ID(t),t](今回カメラID)と表すこととする。また、時刻t−1に設定されたカメラIDをカメラ[ID(t−1),t−1]と表すこととする。
ステップS801では、追跡映像生成部55は、時刻tに開始時刻を設定する。
ステップS802では、追跡映像生成部55は、ステップS701で取得したデータを参照して、時刻tに入力装置7を介して指定された移動体IDがあるか否かを判定する。指定された移動体IDがあると判定した場合(ステップS802でYes)、処理はステップS803へ進み、指定された移動体IDがないと判定した場合(ステップS802でNo)、処理はステップS809へ進む。
ステップS803では、追跡映像生成部55は、時刻tに複数のカメラIDがあるか否かを判定する。複数のカメラIDがあると判定した場合(ステップS803でYes)、処理はステップS804へ進み、カメラIDが複数でないと判定された場合(ステップS803でNo)、処理はステップS811へ進む。
ステップS811では、追跡映像生成部55は、1つ存在するカメラIDをカメラ[ID(t),t](今回カメラID)に設定する。そして、処理はステップS809へ進む。
ステップS804では、追跡映像生成部55は、時刻tで、距離dが最小のカメラIDを求め、一時カメラIDに設定する。
ステップS805では、追跡映像生成部55は、時刻t−1に設定されたカメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)と一時カメラIDとが同じか否かを判定する。同じと判定した場合(ステップS805でYes)、処理はステップS808へ進み、同じでないと判定した場合(ステップS805でNo)、処理はステップS806へ進む。
ステップS806では、追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t]の距離dと、一時カメラIDの距離dとの差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定する。所定の閾値以下であると判定した場合(ステップS806でYes)、処理はステップS807へ進み、所定の閾値以下でないと判定した場合(ステップS806でNo)、処理はステップS808へ進む。
ステップS807では、追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)をカメラ[ID(t),t](今回カメラID)に設定する。
ステップS808では、追跡映像生成部55は、一時カメラIDをカメラ[ID(t),t](今回カメラID)設定する。
ステップS809では、追跡映像生成部55は、時刻tを更新する。
ステップS810では、追跡映像生成部55は、時刻tが終了時刻か否かを判定する。時刻tが終了時刻であると判定した場合(ステップS810でYes)、処理を終了し、時刻tが終了時刻でないと判定した場合(ステップS810でNo)、処理はステップS802へ戻る。
ここで、図7,8に示した処理フローの具体例について、図9を用いて説明する。
図9(a)は、ステップS701の処理結果を表しており、指定された移動体ID「5」に関連付けられたデータを示している。つまり、移動体ID「5」の移動体4は、同時刻に、カメラID「1」「3」に対応する複数のカメラ1によって撮影されている。
図9(b)は、ステップS702の処理結果を表しており、時刻順にソートされた状態を示している。
図9(c)は、ステップS703の単一データ化処理の処理結果を表しており、図8の処理フロー例と照合させて以下に説明する。
まず、追跡映像生成部55は、時刻tを開始時刻15:00に設定する(ステップS801)。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:00に指定された移動体IDがあると判定する(ステップS802)。そして、処理は、ステップS803へ進む。
追跡映像生成部55は、複数のカメラIDがあると判定する(ステップS803)。そして、処理は、ステップS804へ進む。
追跡映像生成部55は、距離dが最小のカメラIDを求め、一時カメラIDに「1」を設定する(ステップS804)。この理由は、図9(b)を参照すると、カメラIDが「1」の場合は、距離d=0.52であり、カメラIDが「3」の場合は、距離d=0.95であるためである。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)が存在しないので、カメラ[ID(t−1),t−1]と一時カメラIDとが同じでないと判定する(ステップS805)。そして、処理は、ステップS806へ進む。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t]のID(t−1)が存在しないため距離dが存在せず、カメラ[ID(t−1),t]の距離dと一時カメラIDの距離dとの差の絶対値が所定の閾値以下(この例では0.40)ではないと判断する(ステップS806)。そして、処理は、ステップS808へ進む。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:00のカメラ[ID(t),t](今回カメラID)を「1」、すなわち一時カメラIDに設定する(ステップS808)。
追跡映像生成部55は、時刻tを15:01に設定する(ステップS809)。そして、処理は、ステップS802へ戻る。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:01に指定された移動体IDがあると判定する(ステップS802)。そして、処理は、ステップS803へ進む。
追跡映像生成部55は、複数のカメラIDがあると判定する(ステップS803)。そして、処理は、ステップS804へ進む。
追跡映像生成部55は、距離dが最小のカメラIDを求め、一時カメラIDに「3」を設定する(ステップS804)。この理由は、図9(b)を参照すると、カメラIDが「1」の場合は、距離d=0.87で、カメラIDが「3」の場合は、距離d=0.63であるためである。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)が「1」であり、一時カメラID(=3)と同じでないと判定する(ステップS805)。そして、処理は、ステップS806へ進む。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t]の距離dが0.87であり、一時カメラIDの距離dが0.63であるので、両者の差の絶対値が0.24となり、所定の閾値(=0.40)以下であると判断する(ステップS806)。そして、処理は、ステップS807へ進む。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:01のカメラ[ID(t),t](今回カメラID)を「1」、すなわち前回カメラIDの値に設定する(ステップS807)。
追跡映像生成部55は、時刻tを15:02に設定する(ステップS809)。そして、処理は、ステップS802へ戻る。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:02に指定された移動体IDがあると判定する(ステップS802)。そして、処理は、ステップS803へ進む。
追跡映像生成部55は、複数のカメラIDがあると判定する(ステップS803)。そして、処理は、ステップS804へ進む。
追跡映像生成部55は、距離dが最小のカメラIDを求め、一時カメラIDに「3」を設定する(ステップS804)。この理由は、図9(b)を参照すると、カメラIDが「1」の場合は、距離d=1.20で、カメラIDが「3」の場合は、距離d=0.42であるためである。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)が「1」であり、一時カメラIDと同じでないと判定する(ステップS805)。そして、処理は、ステップS806へ進む。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t]の距離dが1.20であり、一時カメラIDの距離dが0.42であるので、その差の絶対値が0.78となり、所定の閾値(=0.40)以下ではないと判断する(ステップS806)。そして、処理は、ステップS808へ進む。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:02のカメラ[ID(t),t](今回カメラID)を「3」、すなわち一時カメラIDの値に設定する(ステップS808)。
このようにして、ステップS703の単一データ化処理によって、指定された移動体IDのインデックスデータ(図9(c)参照)を生成することができる。また、ステップS703の単一データ化処理は、図8のステップS804〜S807に示すように、距離dが最小となるカメラIDのカメラ映像を常に選択するのではなく、前回カメラIDの距離dと一時カメラIDの距離dとの差の絶対値が所定の閾値以下である場合には、今回の時刻では前回カメラIDのカメラ映像を選択する。このことによって、カメラIDが頻繁に切り替わることを抑制できるので、監視者の疲労や見逃しを低減する効果が生じる。
(サムネイル処理)
次に、ステップS704のサムネイル処理の詳細について、図10,11を用いて説明する。特に、移動体4が人の場合について説明する。
図10に示すように、ステップS1001では、追跡映像生成部55は、インデックスデータDB64から、入力装置7を介して指定された移動体IDに関連付けられたデータを取得する。
ステップS1002では、追跡映像生成部55は、取得したデータに対応するカメラ映像を用いて顔検出処理を実行する。顔検出処理では、例えば、特開2003−044853号公報に記載の技術を用いることができる。
ステップS1003では、追跡映像生成部55は、顔検出できた映像中で顔サイズが最大の画像をサムネイル化する。そして、サムネイル画像は、ステップS1001で取得したデータの移動体IDと関連付けられて記憶される。
図10に示した処理フロー例について、図11に示す具体例を用いて説明する。
図11(a)は、ステップS1001の処理結果を表しており、指定された移動体ID「5」に関連付けられたデータを示している。
図11(b)は、ステップS1002における顔検出処理の結果を表しており、顔サイズの情報が図11(a)の表に追加されている。なお、顔サイズが0の場合は、顔検出ができなかったことを表している。
また、ステップS1003では、図11(b)に示す顔サイズが「49」の場合において最大であるので、その顔領域の画像をサムネイル化処理した結果が、移動体ID「5」のサムネイル画像として記憶される。
(頭出し処理)
次に、指定された移動体IDの写っているカメラ映像の頭出し処理について、図12を用いて説明する。
ステップS1201では、追跡映像生成部55は、指定時刻t1に指定されたカメラIDのカメラ1に写された移動体IDがあるか否かを判定する。移動体IDがあると判定した場合(ステップS1201でYes)、処理はステップS1202へ進み、移動体IDがないと判定した場合(ステップS1201でNo)、処理はステップS1204へ進む。
ステップS1202では、追跡映像生成部55は、指定時刻t1以降で、移動体IDが存在しなくなる最初の時刻t2を検出する。
ステップS1203では、追跡映像生成部55は、t1にt2を代入する。
ステップS1204では、追跡映像生成部55は、時刻t1以降に移動体IDを検出したか否かを判定する。移動体IDを検出したと判定した場合(ステップS1204でYes)、処理はステップS1205へ進み、移動体IDを検出しないと判定した場合(ステップS1204でNo)、処理はステップS1206へ進む。
ステップS1205では、追跡映像生成部55は、時刻t1以降で最初に移動体IDが検出される時刻を頭出し時刻に設定する。そして、処理は終了する。
ステップS1206では、追跡映像生成部55は、頭出し時刻を無しに設定する。そして、処理は終了する。
(ダイジェスト映像生成処理)
次に、指定されたエリアIDに対応する監視エリア9について撮影されたカメラ映像の中で、移動体4の写っているダイジェスト映像を生成する処理例について、図13,14を用いて説明する。
ステップS1301では、追跡映像生成部55は、インデックスデータDB64から、入力装置7を介して指定されたエリアIDに関連付けられたデータを取得する。
ステップS1302では、追跡映像生成部55は、取得したデータを時刻順にソートする。
ステップS1303では、追跡映像生成部55は、各時刻の単一データ化処理を実行する。つまり、追跡映像生成部55は、時刻ごとに、いずれか1台のカメラ1によって撮影されたカメラ映像を選択する処理を実行する。このステップS1303における処理は、具体的には、図8に示す処理フロー例全体の中で、図8のステップS802「時刻tに指定された移動体IDがある?」という判定処理を、「時刻tに指定されたエリアIDがある?」という判定処理に置き換えて実行される。具体的な処理例については、図14を用いて説明する。
図14(a)は、ステップS1301の処理結果を表しており、指定されたエリアID「1」に対応するデータを示している。つまり、エリアID「1」は、同時刻に、カメラID「1」「3」に対応する複数のカメラ1によって撮影されている。
図14(b)は、ステップS1302の処理結果を表しており、時刻順にソートされた状態を示している。
図14(c)は、ステップS1303の単一データ化処理の処理結果を表しており、図8の処理フロー例と照合させて以下に説明する。
まず、追跡映像生成部55は、時刻tを開始時刻15:00に設定する(ステップS801)。
追跡映像生成部55は、時刻tに指定されたエリアIDがあると判定する(ステップS802)。そして、処理は、ステップS803へ進む。
追跡映像生成部55は、複数のカメラIDがあると判定する(ステップS803)。そして、処理は、ステップS804へ進む。
追跡映像生成部55は、距離dが最小のカメラIDを求め、一時カメラIDに「1」を設定する(ステップS804)。この理由は、図14(b)を参照すると、カメラIDが「1」の場合は、距離d=0.52で、カメラIDが「3」の場合は、距離d=0.82であるためである。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)が存在しないので、カメラ[ID(t−1),t−1]と一時カメラIDとは同じでないと判定する(ステップS805)。そして、処理は、ステップS806へ進む。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t]のID(t−1)が存在しないため距離dが存在せず、カメラ[ID(t−1),t]の距離dと一時カメラIDの距離dとの差の絶対値が所定の閾値(この例では、0.40)以下ではないと判断する(ステップS806)。そして、処理は、ステップS808へ進む。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:00のカメラ[ID(t),t](今回カメラID)を「1」、すなわち一時カメラIDの値に設定する(ステップS808)。
追跡映像生成部55は、時刻tを15:01に設定する(ステップS809)。そして、処理は、ステップS802へ戻る。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:01に指定されたエリアIDがあると判定する(ステップS802)。そして、処理は、ステップS803へ進む。
追跡映像生成部55は、複数のカメラIDがあると判定する(ステップS803)。そして、処理は、ステップS804へ進む。
追跡映像生成部55は、距離dが最小のカメラIDを求め、一時カメラIDに「3」を設定する(ステップS804)。この理由は、図14(b)を参照すると、カメラIDが「1」の場合は、距離d=0.87で、カメラIDが「3」の場合は、距離d=0.40であるためである。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)が「1」であり、一時カメラID(=3)と同じでないと判定する(ステップS805)。そして、処理は、ステップS806へ進む。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t]の距離dが0.87であり、一時カメラIDの距離dが0.40であるので、差の絶対値が0.47となり、所定の閾値(=0.40)以下でないと判断する(ステップS806)。そして、処理は、ステップS808へ進む。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:01のカメラ[ID(t),t](今回カメラID)を「3」、すなわち一時カメラIDの値に設定する(ステップS808)。
追跡映像生成部55は、時刻tを15:02に設定する(ステップS809)。そして、処理は、ステップS802へ戻る。
追跡映像生成部55は、時刻t=15:02に指定されたエリアIDがあると判定する(ステップS802)。そして、処理は、ステップS803へ進む。
追跡映像生成部55は、複数のカメラIDがあると判定する(ステップS803)。そして、処理は、ステップS804へ進む。
追跡映像生成部55は、距離dが最小のカメラIDを求め、一時カメラIDに「3」を設定する(ステップS804)。この理由は、図14(b)を参照すると、カメラIDが「1」の場合は、距離d=1.20で、カメラIDが「3」の場合は、距離d=0.33であるためである。
追跡映像生成部55は、カメラ[ID(t−1),t−1](前回カメラID)が「3」であり、一時カメラID(=3)と同じと判定する(ステップS805)。そして、処理は、ステップS808へ進む。
追跡映像生成部55は、時刻t「15:02」のカメラ[ID(t),t](今回カメラID)を「3」、すなわち一時カメラIDの値に設定する(ステップS808)。
このようにして、ステップS1303の単一データ化処理によって、指定されたエリアIDについてダイジェスト映像のデータ(図14(c)参照)を生成することができる。また、ステップS1303の単一データ化処理は、図8のステップS804〜S807に示すように、距離dが最小となるカメラIDのカメラ映像を常に選択するのではなく、前回カメラIDの距離dと一時カメラIDの距離dとの差の絶対値が所定の閾値以下である場合には、今回の時刻では前回カメラIDのカメラ映像を選択する。このことによって、カメラIDが頻繁に切り替わることを抑制できるので、監視者の疲労や見逃しを低減する効果が生じる。
(追跡映像の表示方法)
次に、指定された移動体IDの追跡映像が同時に複数のカメラで撮影されている場合、それらの映像を表示装置6に表示する場合の表示方法について、図15〜図17を用いて説明する。図15は、指定された移動体IDの映像の表示処理の一例を示す図である。図16は、表示の切替処理の一例を示す図である。図17は、表示の切替処理の具体例を示す図である。
図15のステップS1501では、追跡映像生成部55は、指定の移動体IDの移動体4が写っているカメラ映像の中で、指定時刻に距離dの小さい順に、所定のカメラ台数以下のカメラ群Csを設定する。ここで、所定のカメラ台数は、モニタに同時に表示するカメラ映像の数である。
ステップS1502では、追跡映像生成部55は、カメラ群Csのカメラ映像をカメラID順に表示する。
ステップS1503では、追跡映像生成部55は、カメラIDに変更があるか否かを判定する。カメラIDに変更があるとは、指定された移動体IDに対応する移動体4がフレームアウトあるいはフレームインする場合を意味している。カメラIDに変更があると判定した場合(ステップS1503でYes)、処理はステップS1504へ進み、カメラIDに変更がないと判定した場合(ステップS1503でNo)、処理はステップS1505へ進む。
ステップS1504では、追跡映像生成部55は、表示の切替処理を実行する。具体的には、図16を用いて後記する。
ステップS1505では、追跡映像生成部55は、処理終了か否かを判定する。例えば、表示時間の終了時刻となった場合には、処理終了と判定する。処理終了と判定した場合(ステップS1505でYes)、処理は終了し、処理終了と判定しない場合(ステップS1505でNo)、処理はステップS1503へ戻る。
次に、ステップS1504の表示の切替処理の詳細について、図16を用いて説明する。
ステップS1601では、追跡映像生成部55は、カメラ群Csから除かれたカメラIDがあるか否かを判定する。カメラ群Csから除かれるケースとは、ステップS1503でカメラIDに変更があると判定された場合のことである。除かれたカメラIDがあると判定した場合(ステップS1601でYes)、処理はステップS1602へ進み、除かれたカメラIDがないと判定した場合(ステップS1601でNo)、処理はステップS1603へ進む。
ステップS1602では、追跡映像生成部55は、カメラ群Csから除かれたカメラIDの表示箇所の映像表示を停止する。
ステップS1603では、追跡映像生成部55は、追加するカメラIDがあるか否かを判定する。追加するカメラIDがあるとは、指定された移動体IDに対応する移動体4がフレームインした場合を意味している。追加するカメラIDがあると判定した場合(ステップS1603でYes)、処理はステップS1604へ進み、追加するカメラIDがないと判定した場合(ステップS1603でNo)、処理は終了する。
ステップS1604では、追跡映像生成部55は、映像表示を停止した表示箇所の左から順に、追加するカメラIDのカメラ映像を表示する。なお、追加可能なカメラIDの数が停止した表示箇所の数より大きい場合には、距離dの小さいものから順に割り当てるものとする。
図17は、ステップS1504の表示の切替処理の具体例について示している。図17(a)は、表示装置6の表示箇所が4つの場合であって、距離dの小さい順に、カメラ群CsのカメラIDが1,2,3,4である状態を表している(ステップS1502)。
図17(b)は、カメラIDの「2」「3」がカメラ群Csから除かれて、映像表示を停止された状態を表している(ステップS1601,S1602)。
図17(c)は、カメラIDの「5」「6」が新たにカメラ群Csに追加され、映像表示を停止した表示箇所の左から順に追加した状態を表している(ステップS1603,S1604)。
このような表示方法は、カメラ映像が継続して表示されている場合(図17のカメラID「1」「4」)には、その表示位置を変更することなく維持することによって、監視者に見やすい表示を提供することができ、監視者の疲労や見逃しを低減する効果を有する。
以上、本実施形態における移動体追跡表示装置5は、カメラ1による撮影範囲の重複が大きい環境下で撮影されたカメラ映像の中から、特定の移動体4を追跡する映像を生成する。その際、移動体追跡表示装置5は、まず、移動体4に装着された携帯端末3の位置を、無線アクセスポイント2を用いて測位し、その移動体4の位置をカメラ1によって撮影されたカメラ映像の中央からのズレを示す距離dとして表す。次に、移動体追跡表示装置5は、異なるカメラ1によって撮影された複数のカメラ映像の中から、距離dに基づいて、特定の移動体4を追跡するカメラ映像を選択し、特定の移動体4を追跡する映像を生成する。具体的には、移動体追跡表示装置5は、各時刻の単一データ化処理を実行し、図8のステップS804〜S807に示すように、複数のカメラ映像の中で今回の時刻において距離dが最小となるカメラ映像を写したカメラ1のカメラIDを求めて一時カメラIDとし、前回の時刻において設定されたカメラIDを前回カメラIDとした場合、一時カメラIDと前回カメラIDとが同じか否かを判定し、同じでないと判定した場合、さらに今回の時刻における前回カメラIDに対応する距離dと一時カメラIDに対応する距離dとの差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定し、所定の閾値以下であると判定した場合、前回カメラIDを今回カメラIDに設定し、今回カメラIDに対応するカメラ映像を、指定された移動体IDのカメラ映像として用いる。つまり、移動体追跡表示装置5は、所定の閾値を変更することによって、選択されるカメラIDが頻繁に切り替わりすぎないように、切替頻度を制御することができる。このことによって、カメラIDが頻繁に切り替わることを抑制できるので、監視者の疲労や見逃しを低減する効果が生じる。
また、移動体追跡表示装置5は、各エリアのダイジェスト映像を生成する場合、各時刻の単一データ化処理を実行し、距離dが最小となるカメラIDの映像を常に選択するのではなく、前回カメラIDの距離dと一時カメラIDの距離dとの差の絶対値が所定の閾値以下である場合には、今回の時刻では前回カメラIDのカメラ映像を選択する。このことによって、カメラIDが頻繁に切り替わることを抑制するによって、監視者の疲労や見逃しを低減する効果を有する。
また、移動体追跡表示装置5は、指定された移動体4の追跡映像を複数同時に表示する場合、カメラ映像が継続して表示されている間は、その表示位置を変更することなく固定することによって、ユーザ(監視者)に見やすい表示を提供することができ、監視者の疲労や見逃しを低減する効果を有する。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも、説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の処理部50の各機能等は、それらの一部または全部を、例えば、集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各機能等は、マイコン等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、またはIC(Integrated Circuit)カード、SDカード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 カメラ
2 無線アクセスポイント
3 携帯端末
4 移動体
5 移動体追跡表示装置
6 表示装置
7 入力装置
9 監視エリア
10 移動体追跡システム
50 処理部
51 カメラ制御部
52 表示部
53 インデックス生成部
54 測位部
55 追跡映像生成部
60 記憶部
61 測位データDB
62 地図データDB
63 カメラ映像データDB(カメラ映像データ情報)
64 インデックスデータDB(インデックスデータ情報)
d 距離

Claims (9)

  1. カメラを識別するカメラID、前記カメラによって撮影された移動体を識別する移動体ID、撮影時刻、および前記カメラの光軸を床面に射影した線分と前記移動体の位置との距離を関連付けたインデックスデータ情報と、前記カメラによって撮影されたカメラ映像と前記カメラIDと撮影時刻とを関連付けたカメラ映像データ情報とが記憶される記憶部と、
    同じ時刻に監視対象として指定された前記移動体IDの移動体を撮影したカメラ映像が複数あるとき、当該カメラ映像の中で今回の時刻において前記距離が最小となる前記カメラIDを求めて一時カメラIDとし、前回の時刻において設定されたカメラIDを前回カメラIDとした場合、前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定し、同じでないと判定した場合、さらに今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定し、所定の閾値以下であると判定した場合、前記前回カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定された移動体IDに対応するカメラ映像として用いる処理部と
    を備えることを特徴とする移動体追跡表示装置。
  2. 前記処理部は、
    前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定して同じであると判定した場合と、今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定して所定の閾値以下でないと判定した場合とにおいて、前記一時カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定された移動体IDに対応するカメラ映像として用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体追跡表示装置。
  3. カメラを識別するカメラID、前記カメラによって撮影しているエリアを識別するエリアID、前記カメラによって撮影された移動体を識別する移動体ID、撮影時刻、および前記カメラの光軸を床面に射影した線分と前記移動体の位置との距離を関連付けたインデックスデータ情報と、前記カメラによって撮影されたカメラ映像と前記カメラIDと撮影時刻とを関連付けたカメラ映像データ情報とが記憶される記憶部と、
    同じ時刻に監視対象として指定された前記エリアIDのエリアを撮影したカメラ映像が複数あるとき、当該カメラ映像の中で今回の時刻において前記距離が最小となる前記カメラIDを求めて一時カメラIDとし、前回の時刻において設定されたカメラIDを前回カメラIDとした場合、前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定し、同じでないと判定した場合、さらに今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定し、所定の閾値以下であると判定した場合、前記前回カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定されたエリアIDに対応するカメラ映像として用いる処理部と、を備え、
    前記指定されたエリアIDに対応するカメラ映像は、前記指定されたエリアIDに対応するエリアを撮影した映像に写っている、前記移動体IDに対応する移動体のダイジェスト映像である
    ことを特徴とする移動体追跡表示装置。
  4. 前記処理部は、
    前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定して同じであると判定した場合と、今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定して所定の閾値以下でないと判定した場合とにおいて、前記一時カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定されたエリアIDに対応するカメラ映像として用いる
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動体追跡表示装置。
  5. 移動体追跡表示装置が、
    カメラを識別するカメラID、前記カメラによって撮影された移動体を識別する移動体ID、撮影時刻、および前記カメラの光軸を床面に射影した線分と前記移動体の位置との距離を関連付けたインデックスデータ情報と、前記カメラによって撮影されたカメラ映像と前記カメラIDと撮影時刻とを関連付けたカメラ映像データ情報とが記憶される記憶部と、処理部とを備え、
    前記処理部は、
    同じ時刻に監視対象として指定された前記移動体IDの移動体を撮影したカメラ映像が複数あるとき、当該カメラ映像の中で今回の時刻において前記距離が最小となる前記カメラIDを求めて一時カメラIDとし、前回の時刻において設定されたカメラIDを前回カメラIDとした場合、前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定するステップ、同じでないと判定した場合、さらに今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定するステップ、所定の閾値以下であると判定した場合、前記前回カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに対応するカメラ映像を前記指定された移動体IDに関連付けられたカメラ映像として用いるステップ
    を実行することを特徴とする移動体追跡表示方法。
  6. 前記処理部は、
    前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定し、同じであると判定した場合、さらに今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定し、所定の閾値以下でないと判定した場合、前記一時カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定された移動体IDに対応するカメラ映像として用いるステップ
    を実行することを特徴とする請求項5に記載の移動体追跡表示方法。
  7. 移動体追跡表示装置が、
    カメラを識別するカメラID、前記カメラによって撮影しているエリアを識別するエリアID、前記カメラによって撮影された移動体を識別する移動体ID、撮影時刻、および前記カメラの光軸を床面に射影した線分と前記移動体の位置との距離を関連付けたインデックスデータ情報と、前記カメラによって撮影されたカメラ映像と前記カメラIDと撮影時刻とを関連付けたカメラ映像データ情報とが記憶される記憶部と、処理部とを備え、
    前記処理部は、
    同じ時刻に監視対象として指定された前記エリアIDのエリアを撮影したカメラ映像が複数あるとき、当該カメラ映像の中で今回の時刻において前記距離が最小となる前記カメラIDを求めて一時カメラIDとし、前回の時刻において設定されたカメラIDを前回カメラIDとした場合、前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定するステップ、同じでないと判定した場合、さらに今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定するステップ、所定の閾値以下であると判定した場合、前記前回カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定されたエリアIDに対応するカメラ映像として用いるステップを実行し、
    前記指定されたエリアIDに対応するカメラ映像は、前記指定されたエリアIDに対応するエリアを撮影した映像に写っている、前記移動体IDに対応する移動体のダイジェスト映像である
    ことを特徴とする移動体追跡表示方法。
  8. 前記処理部は、
    前記一時カメラIDと前記前回カメラIDとが同じか否かを判定し、同じであると判定した場合、さらに今回の時刻における前記前回カメラIDに対応する距離と前記一時カメラIDに対応する距離との差の絶対値が所定の閾値以下か否かを判定し、所定の閾値以下でないと判定した場合、前記一時カメラIDを今回カメラIDに設定し、前記今回カメラIDに関連付けられたカメラ映像を前記指定されたエリアIDに対応するカメラ映像として用いるステップ
    を実行することを特徴とする請求項7に記載の移動体追跡表示方法。
  9. 請求項5ないし請求項8のいずれか一項に記載の移動体追跡表示方法を、コンピュータである前記移動体追跡表示装置に実行させるためのプログラム。
JP2012197036A 2012-09-07 2012-09-07 移動体追跡表示装置、移動体追跡表示方法およびプログラム Expired - Fee Related JP5852530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012197036A JP5852530B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 移動体追跡表示装置、移動体追跡表示方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012197036A JP5852530B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 移動体追跡表示装置、移動体追跡表示方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014053775A JP2014053775A (ja) 2014-03-20
JP5852530B2 true JP5852530B2 (ja) 2016-02-03

Family

ID=50611847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012197036A Expired - Fee Related JP5852530B2 (ja) 2012-09-07 2012-09-07 移動体追跡表示装置、移動体追跡表示方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5852530B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6616119B2 (ja) * 2015-08-04 2019-12-04 株式会社日立国際電気 監視システム
CN108776481B (zh) * 2018-06-20 2021-09-10 北京智行者科技有限公司 一种平行驾驶控制方法
CN110700886B (zh) * 2019-11-06 2021-08-03 天地(常州)自动化股份有限公司 煤矿信息系统测点数据的提取与处理方法及其移动煤矿信息平台

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6791603B2 (en) * 2002-12-03 2004-09-14 Sensormatic Electronics Corporation Event driven video tracking system
US7242423B2 (en) * 2003-06-16 2007-07-10 Active Eye, Inc. Linking zones for object tracking and camera handoff
JP2011145730A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Hitachi Solutions Ltd 監視画面表示制御装置
JP5435740B2 (ja) * 2010-11-12 2014-03-05 オムロン株式会社 監視システム、および監視サーバ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014053775A (ja) 2014-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5847924B2 (ja) 拡張現実表現のための二次元画像取込み
US10171794B2 (en) Method for selecting cameras and image distribution system capable of appropriately selecting cameras
JP6621063B2 (ja) カメラ選択方法及び映像配信システム
US20190096089A1 (en) Enabling use of three-dimensonal locations of features with two-dimensional images
CN112544097A (zh) 用于执行三维无线电模型构建的方法、装置和计算机程序
CN105830093A (zh) 用于产生与非均匀大小的空间区相关的元数据的系统、方法及设备
US20200336708A1 (en) Duplicate monitored area prevention
KR101484844B1 (ko) 실시간 영상에 프라이버시 마스킹 툴을 제공하는 장치 및 방법
JP6949612B2 (ja) 動画再生装置およびその制御方法、並びにプログラム
JP7167134B2 (ja) 自由視点画像生成方法、自由視点画像表示方法、自由視点画像生成装置及び表示装置
KR102303779B1 (ko) 복수 영역 검출을 이용한 객체 탐지 방법 및 그 장치
US8891816B2 (en) Interior location identification
JP2019036288A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP5852530B2 (ja) 移動体追跡表示装置、移動体追跡表示方法およびプログラム
US9445047B1 (en) Method and apparatus to determine focus of attention from video
JP2022117996A (ja) 情報処理装置、データ生成方法、及びプログラム
JP5960691B2 (ja) 興味区間特定装置、興味区間特定方法、興味区間特定プログラム
JP6505242B2 (ja) クラスタベースのフォトナビゲーション
CN110163914B (zh) 基于视觉的定位
EP2704421A1 (en) System for guiding users in crowdsourced video services
US8567958B2 (en) Organizing projections on a surface
JP6336807B2 (ja) 情報処理装置およびグルーピング方法
WO2012008511A1 (ja) 画像処理装置及びプログラム
Angladon Room layout estimation on mobile devices
US20150082346A1 (en) System for Selective and Intelligent Zooming Function in a Crowd Sourcing Generated Media Stream

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5852530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees