JP5842019B2 - 吸入器 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体を吸入するために用いられる吸入器に関する。
現在、呼吸器系の疾患を持つ患者等に粉体の薬剤を投与するために、吸入器を用いる方法が知られている。このような吸入器として、一回分の使用量の薬剤が封入された複数の収容部を有するカートリッジ部と、収容部を開封する開封手段と、収容部と連通したマウスピースである口部と、を備える構成が知られている(例えば、特許文献1乃至3参照)。この吸入器は、使用時に、開封手段によって一の収容部を開封して口部から薬剤を吸引することで、薬剤を患者に投与することが可能となる。また、このような吸入器は、口部を銜えて使用する構成であることから、携帯時に口部が汚れることを防止するために、口部を覆うカバーが設けられる。
特開2013−509893号公報 特表2002−535048号公報 特表2002−536080号公報
上述した吸入器では、以下の問題があった。即ち、吸入器にはカバーが設けられていることから、吸入器を使用する場合には、カバーを口部から取り外し、開封手段によって収容部を開封し、その後、口部を銜えて薬剤を吸い込む、という工程が必要となる。しかし、吸入器は、一日に複数回使用されることから、少ない工程で使用可能な吸入器が求められている。
例えば、カバーを口部に対して回動可能に設け、カバーの回動と連動して開封手段が駆動する吸入器も提案されている。しかし、カバーの回動と開封手段の駆動を連動させる構成では、携帯時や使用者が吸入器を手に持っているときに誤ってカバーが操作されると、開封手段が駆動され、意図せずに収容部が開封される、という問題がある。収容部が開封されると、吸入器の使用回数が低減する問題や、吸入されない薬剤が口部から外部に漏れる虞もある。また、吸入器の構成によっては、次回使用時に、本体内に残存する薬剤が合わせて吸入され、所定の量以上の薬剤が患者に投与される虞もある。
そこで本発明は、口部を覆うカバーを有するとともに、使用時の工程の低減が可能、且つ、カバーの操作によって誤って収容部が開封されることを防止可能な吸入器を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の吸入器は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、吸入器は、薬剤を吸入する口部を有する本体部と、前記本体部に前記口部に対して回動可能に設けられ、その回動方向の一端側に形成された係合突起を有するカバーと、前記本体部内に設けられ、前記薬剤を密封して収容する複数の収容部を備えるカートリッジ部と、前記本体部内に設けられ、駆動することで前記収容部を開封可能に形成され、前記収容部及び前記口部を流体的に連続するノズル部と、前記カバーの前記回動方向に操作可能な操作体、及び、前記操作体の一端に前記係合突起よりも前記口部側に配置して設けられた前記係合突起と係合可能な被係合部を具備する操作部と、を備える。
本発明によれば、口部を覆うカバーを有するとともに、使用時の工程の低減が可能、且つ、カバーの操作によって誤って収容部が開封されることを防止可能な吸入器を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る吸入器の構成を示す正面図。 同吸入器の構成を示す背面図。 同吸入器の構成を示す背面図。 同吸入器の構成を示す上面図。 同吸入器の構成を分解して示す斜視図。 同吸入器の構成を、吸入器に用いられるカバーを取り外した状態で示す斜視図。 同吸入器に用いられる本体部の要部構成を示す斜視図。 同本体部の要部構成を示す斜視図。 同本体部に用いられるカバー及び吸入器に用いられる操作部の要部の構成を示す断面図。 同吸入器に用いられるカートリッジ部及びノズル部の構成を示す斜視図。 同カートリッジ部及びノズル部の構成を示す断面図。 同カートリッジ部の構成を分解して示す斜視図。 同ノズル部の構成を示す斜視図。 同ノズル部に用いられる外ノズル及び内ノズルの構成を示す断面図。 同内ノズルの構成を示す側面図。 同操作部に用いられるレバー部材の構成を示す斜視図。 同操作部に用いられる歯車部材の構成を示す斜視図。 同本体部、操作部及びノズル部の構成を示す説明図。 同本体部、操作部及びノズル部の構成を示す説明図。 同カートリッジ部、操作部及びノズル部の構成を示す説明図。 同カートリッジ部及び歯車部材の要部構成を拡大して示す斜視図。 同吸入器に用いられるカートリッジ部、操作部及び表示装置の構成を示す斜視図。 同カートリッジ部、操作部及び表示装置の構成を表示装置側から示す側面図。
以下、本発明の一実施形態に関わる吸入器1の構成を、図1乃至図23を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る吸入器1の構成であって、使用時の状態を示す正面図、図2は吸入器1の構成であって、待機時の状態を示す背面図、図3は吸入器1の構成であって、使用時の状態を示す正面図、図4は吸入器1の構成であって、使用時の状態を示す上面図、図5は吸入器1の構成を分解して示す斜視図、図6は吸入器1に用いられるカバー12を取り外した状態で、吸入器1の構成を示す斜視図である。
図7は吸入器1の外郭体5に用いられる本体部10の要部構成、具体的には第1本体部13の構成を示す斜視図、図8は本体部10に用いられる第2本体部14の構成を示す斜視図、図9は吸入器1に用いられる外郭体5のカバー12及び操作部8の操作体68の構成を示す断面図、図10は吸入器1に用いられるカートリッジ部6及びノズル部7の構成を示す斜視図、図11はカートリッジ部6及びノズル部7の構成を示す断面図、図12は、カートリッジ部6の構成を分解して示す斜視図、図13はノズル部7の構成を示す斜視図、図14は、ノズル部7に用いられる外ノズル41及び内ノズル42の構成を示す断面図、図15は内ノズル42の構成を示す側面図である。
図16は操作部8に用いられるレバー部材61の構成を示す斜視図、図17は、操作部8に用いられる歯車部材62の構成を示す斜視図である。図18は第1本体部13、ノズル部7及び操作部8の構成であって、待機時の状態を示す説明図、図19は第1本体部13、ノズル部7及び操作部8の構成であって、使用時の状態を示す説明図、図20はカートリッジ部6、ノズル部7及び操作部8の構成であって、待機時の状態を示す説明図である。図21は、カートリッジ部6のギア溝28b及び歯車部材62のギア部62bのかみ合いを拡大して示す斜視図である。図22は吸入器1に用いられるカートリッジ部6、操作部8及び表示装置9の構成を示す斜視図、図23はカートリッジ部6、操作部8及び表示装置9の構成を表示装置9側から示す側面図である。
図1乃至図6に示すように、吸入器1は、外郭体5と、外郭体5内に収納されたカートリッジ部6と、外郭体5内に収納されたノズル部7と、操作部8と、表示装置9と、を備えている。吸入器1は、カートリッジ部6に所定の量で複数個所に待機された粉体の薬剤100を、操作部8の操作によってノズル部7を介して吸入可能に形成された、粉体の薬剤100の吸入用の容器である。
外郭体5は、カートリッジ部6、ノズル部7及び操作部8を収納する本体部10と、ノズル部7の一部を覆うとともに、使用者が薬剤を吸入するための流路の一部を構成する孔部11aが形成された口部11と、口部11を覆うことが可能に、本体部10に対して回動可能に形成されたカバー12と、を備えている。
本体部10は、円盤状に形成されている。本体部10は、第1本体部13及び第2本体部14を備えている。また、図1、図3及び図5に示すように、本体部10は、その中心側において第1本体部13、第2本体部14、ノズル部7及び操作部8の一部を支持する一対の締結部材16を備えている。本体部10は、締結部材16により第1本体部13及び第2本体部14が一体に組み立てられる。
第1本体部13は、主面の周縁が一方に突出することで形成された曲面の側壁を有する円板状に形成される。第1本体部13は、側壁の一部が窪むことで、口部11を取り付け可能に形成されるとともに、口部11の孔部11aの一部を構成する。第1本体部13は、その一方側の側壁に周方向に沿って延設された第1切欠部13aと、他方側の側壁であって、口部11と隣接する部位に設けられたカバー12の端部と第1本体部13との隙間を狭くするための第1隆起部13bと、を備えている。
図7に示すように、第1本体部13は、操作部8の後述する係合部66の移動を案内可能なガイド部13cと、操作部8の後述する第5軸部65dを挿入する挿入孔13dと、締結部材16を第1本体部13の外面側から挿入して支持する一対の座部13eと、第2本体部14の一部と係合する複数の係合孔13fと、備えている。また、第1本体部13は、ノズル部7の配置を案内するリブ等をその内面に備えている。
第1切欠部13aは、操作部8の一部を配置可能、且つ、操作部8の移動を案内可能に形成されている。第1隆起部13bは、カバー12が口部11を覆う状態に位置している状態でのカバー12の端部と第1本体部13との隙間を狭くするために、第1本体部13に配置された突起である。
ガイド部13cは、外郭体5、カートリッジ部6、ノズル部7、操作部8及び表示装置9が一体に組立てられたときに、図18乃至図20に示すように、カートリッジ部6の外周縁に沿って、且つ、第1本体部13の中心側に向かって係合部66を案内可能に形成された円弧状の外面を有する突起である。
ガイド部13cは、図7に示すように、第1本体部13の内面、換言すると、第1本体部13の第2本体部14と対向する面に設けられる。ガイド部13cは、操作部8の係合部66の後述するヘッド部66bと係合することで、ヘッド部66bの移動を案内する第1ガイド部13gと、操作部8のヘッド部66bの後述するガイド突起66cと係合することで、ヘッド部66bの移動を案内する第2ガイド部13hと、を備えている。
第1ガイド部13gは、図18及び図20に示すように、操作部8のヘッド部66bがカートリッジ部6の後述するピン28eと係合可能な位置に、カートリッジ部6の周方向であって、且つ、ピン28eよりもカートリッジ部6の中心側からピン28eまでの間でヘッド部66bを案内可能に形成されている。
第2ガイド部13hは、図19及び図20に示すように、ガイド突起66cと係合することにより、ピン28eと係合したヘッド部66bの移動を案内することで、カートリッジ部6を回動可能な移動の軌跡でヘッド部66bを案内可能に形成されている。
また、第2ガイド部13hは、ピン28eとヘッド部66bが係合した状態でヘッド部66bが所定の距離だけ移動した後に、ピン28e及びヘッド部66bの係合を解除可能な軌跡でヘッド部66bをカートリッジ部6の周方向であって、且つ、カートリッジ部6の中心側に向かって案内可能に形成されている。また、第2ガイド部13hはピン28e及びヘッド部66bの係合が解除された状態を維持して、カートリッジ部6のピン28eよりも中心側で周方向にヘッド部66bを案内可能に形成されている。また、第2ガイド部13hは、操作部8を元の位置へ復帰する操作を行った場合に、ヘッド部66bを第1ガイド部13gと当接する位置に案内可能に形成されている。
挿入孔13dは、操作部8の後述する第5軸部65dを挿入可能に形成されている。座部13eは、締結部材16を挿入可能、且つ、締結部材16の頭部を支持可能に形成されている。
第2本体部14は、主面の周縁が一方に突出することで形成された曲面の側壁を有する円板状に形成される。第2本体部14は、側壁の一部が窪むことで、口部11を取り付け可能に形成されるとともに、口部11の孔部11aの一部を構成する。
第2本体部14は、その一方の側壁に、周方向に沿って延設された、第1本体部13の第1切欠部13aと対向する第2切欠部14aと、カバー12と本体部10との隙間を狭くする、第1隆起部13bと対向する第2隆起部14bと、第2切欠部14aの中途部に隣接して設けられた規制部14cと、本体部10の外部から内部を視認可能な窓部14dと、その外面であって、カートリッジ部6及び操作部8の回転中心と同軸上に設けられた円柱状の第1軸部14eと、カバー12の後述する係止突起12eと係合する係止凹部14kと、を備えている。
また、第2本体部14は、締結部材16を挿入可能な円筒状の突起部14fと、表示装置9の後述する円環状の表示盤71を回動可能に支持する円弧状のリブ14gと、表示装置9の後述する第2,第3歯車72,73を支持する第2軸部14hと、操作部8の後述する歯車部材62と係合するリブ14iと、第1本体部13の複数の係合孔13fと係合する複数の爪部14jと、を第1本体部13と対向する面に備えている。
第2切欠部14aは、第1切欠部13aと対向して配置されることで、所定の幅のスリット状の開口を形成し、操作部8の一部を配置可能、且つ、操作部8の移動を案内可能に形成されている。
第2隆起部14bは、第1隆起部13bと対向して配置されることで、カバー12が口部11を覆う状態に位置している状態でのカバー12の端部と本体部10との隙間を狭くするために、第2本体部14に配置された突起である。規制部14cは、カバー12が口部11を覆う状態から口部11から離間した状態に移動した後のカバー12の移動を規制可能に、第2本体部14の外面の一部に配置された突起である。
窓部14dは、表示装置9の一部を構成し、本体部10内に配置される表示装置9の表示盤71の一部と対向可能に形成されている。第1軸部14eは、カバー12を回転可能に軸支する。突起部14fは、座部13eと対向して一対設けられ、図8、図19及び図20に示すように、ノズル部7の後述する外ノズル41及び操作部8の後述する歯車部材62に挿入可能に形成されている。
リブ14gは、表示盤71の内周部を支持可能に形成された円弧状の突起である。第2軸部14hは、第2,第3歯車72,73を回転可能に軸支する、円柱状の突起である。リブ14iは、円筒状であって、且つ、その外周面に複数の突起を有し、歯車部材62と係合することで、歯車部材62を所定の位置に配置可能に形成されている。爪部14jは、例えば、その先端に返しを有し、係合孔13fに挿入されるとともに、係合孔13fと係合可能に形成されている。
係止凹部14kは、第2隆起部14bに形成されており、カバー12の係止突起12eと係合可能な凹部に形成されている。
このような第1本体部13及び第2本体部14は、その間に、カートリッジ部6、ノズル部7、操作部8及び口部11を介在させて締結部材16によって固定することで、その内部にカートリッジ部6、ノズル部7及び操作部8の一部を収容する。また、第1本体部13及び第2本体部14は、その外周縁の一部に、口部11が取り付け可能、且つ、口部11の孔部11aの一部を構成する取付部10aを構成する。
口部11は、使用者の口に銜えられる、所謂マウスピースであり、本体部10の取付部10aに固定される。口部11は、例えば、二分割された部材を係合することで、一体に形成される。また、口部11は、その内部に孔部11aを備えている。具体的には、口部11は、第1本体部13及び第2本体部14によって形成される孔部11aをその内部に配置され、第1本体部13及び第2本体部14に収容されたノズル部7と連通する。口部11は、例えば、第1本体部13側の外面が使用者の上側の口唇に適合する形状に形成されている。また、口部11は、第2本体部14側の外面が、使用者の下側の口唇に適合する形状に形成されている。
カバー12は、断面が略U字型に形成され、口部11に対して回動可能に本体部10に設けられる。具体的には、カバー12は、回転中心となる開口部12aを有する一対の基部12bと、当該基部12bを渡すように設けられ、本体部10の口部11を覆うカバー部12cと、カバー12cの回転方向の一方の端部の内面に形成された係止突起12eと、を備えている。
一対の基部12bは、開口部12aに挿入される第2本体部14の第1軸部14e及び第1本体部13の挿入孔13dに挿入された操作部8の第5軸部65dにより、本体部10に回転可能に軸支される。
カバー部12cは、回転方向の一方の端部に形成された係止突起12eが第2本体部14の係止凹部14kと係止可能、且つ、他方の端部が第2本体部14の規制部14cと当接可能に形成されている。また、カバー部12cの回転方向の一方の端部は、本体部10の第1隆起部13b及び第2隆起部14bの径方向外方に位置することで、カバー部12cの一方の端部と本体部10との隙間を狭くして異物等の侵入を防止できる。図9に示すように、カバー部12cは、その他方の端部、換言すると、後述する操作体68と対向する端部の内面に、操作体68と係合可能な係合突起12dを備えている。カバー部12cは、カバー12のみを口部11から退避するように回動させたときに、操作体68を覆うことが可能に形成されている。
図10乃至図12に示すように、カートリッジ部6は、薬剤ディスク21と、ガイドレール22と、ラミネートフィルム23と、を備えている。薬剤ディスク21は、円盤状であって、且つ、その中心に円状の第1開口部25aが形成された第1基部25と、第1基部25に複数設けられた薬剤ポケット26と、第1基部25に設けられた位置決め用穴27と、を備えている。
第1基部25は、ガイドレール22と対向する一方の主面に薬剤ポケット26が複数配置される。
薬剤ポケット26は、有底円筒状に形成される。薬剤ポケット26は、所定の量の薬剤100を収容可能に形成されている。ここで、所定の量の薬剤100とは、使用者(患者)に一回に投与する量である。薬剤ポケット26は、第1基部25の一方の主面に、螺旋状であって、且つ、放射状に配置される。
より具体的には、薬剤ポケット26は、第1基部25の中心側から外周縁側に向かって反時計回りに漸次離間する距離が増加するように所定の間隔をあけて配置されることで、第1基部25の中心から螺旋状に等角度間隔で、本実施形態においては18度間隔で配置される。また、薬剤ポケット26は、第1基部25の中心から径方向に複数、本実施形態においては3つ配置される。これにより、螺旋状に等角度間隔で複数配置された薬剤ポケット26は、例えば、薬剤ポケット26の列が、20列、18度間隔で放射状に配置される。
ガイドレール22は、円盤状であって、且つ、その中心に円状の第2開口部28aが形成された第2基部28と、第2基部28に設けられ、ガイドレール22が薬剤ディスク21と対向したときに、薬剤ポケット26と対向する対向穴29と、位置決め用穴27と対向する位置に設けられた位置決め用ボス30と、を備えている。
第2基部28は、第2開口部28aの内周面に形成された、半円錐状又は半円柱状の複数のギア溝28bと、第2基部28の他方の主面に一体に形成され、第2開口部28aに同軸上に隣接して形成された第1歯車28cと、を備えている。
ギア溝28bは、薬剤ポケット26の列(複数のピン28e)と同様に等角度間隔、本実施例においては18度間隔で第2開口部28aの内周面に設けられる。ギア溝28bは、一方の側面が径方向に対して傾斜し、他方の側面が径方向に沿って延びる形状に形成されている。このギア溝28bは、図21に示すように、操作部8の歯車部材62と噛み合う。なお、図21中、第2基部28は、第1歯車28cを省略して示す。第1歯車28cは、表示装置9の一部を構成する。
第2基部28は、薬剤ディスク21と対向する一方の主面が平坦に形成される。第2基部28は、他方の主面に形成され、連続して全ての対向穴29を通る螺旋状のガイド溝28dと、他方の主面であって、且つ、外周縁に複数設けられたピン28eと、を備えている。
ガイド溝28dは、その幅が、対向穴29の内径と同一又は若干大に形成されている。また、ガイド溝28dの径方向内方の端部には、薬剤ディスク21の径方向最内部に位置する薬剤ポケット26が位置している。ピン28eは、円柱状に形成され、薬剤ポケット26の列及びギア溝28bと同数が等角度間隔に、本実施例においては18度間隔で第2基部28の他方の主面の外周縁に設けられる。
対向穴29は、各薬剤ポケット26と同軸上にそれぞれ設けられ、その内径が薬剤ポケット26の内径と同一径又は若干小径に形成されている。位置決め用ボス30は、円柱状に形成され、その外径が位置決め用穴27の内径と略同一径に形成される。
ラミネートフィルム23は、円環状、具体的には、第1基部25及び第2基部28と同一形状に形成され、複数の薬剤ポケット26を覆うことが可能に形成されている。ラミネートフィルム23は、例えば、PET(polyethylene terephthalate)フィルム、膜状のアルミニウム材及び接着性のシーラント材が積層された薄膜状に形成される。
ラミネートフィルム23は、第1基部25の位置決め用穴27及び第2基部28の位置決め用ボス30と対向する位置に、孔部23aが形成されている。孔部23aは、その内径が、位置決め用穴27の内径及び位置決め用ボス30の外径と略同一又は若干大径に形成されている。ラミネートフィルム23は、薬剤ポケット26とともに、薬剤100を密封して収容する収容部を構成する。
このようなカートリッジ部6は、薬剤ディスク21の各薬剤ポケット26に、薬剤100を所定の量充填し、その後、薬剤ポケット26の端部にラミネートフィルム23を溶着し、位置決め用穴27及び位置決め用ボス30を係合させて薬剤ディスク21にガイドレール22を固定することで一体に形成される。また、カートリッジ部6は、ラミネートフィルム23により薬剤ポケット26を封止することで、等角度間隔で螺旋状に複数配置された薬剤100の収容部を複数備える構成となる。
図10、図11、図13乃至図15に示すように、ノズル部7は、外ノズル41と、外ノズル41内に設けられた内ノズル42と、外ノズル41を付勢する付勢部材であるコイルバネ43と、を備えている。ノズル部7は、薬剤ポケット26のいずれかから口部11まで流体的に連続する薬剤100及び空気の流路を形成する。
外ノズル41は、固定部44と、固定部44に設けられた第1管部45と、固定部44に設けられた第3軸部46と、第1管部45に設けられ、第3軸部46の軸心と同軸上に配置された第4軸部47と、を備えている。
固定部44は、例えば、円盤状に形成され、第1管部45に一体に形成される。固定部44は、その一部に形成された複数の孔部44aと、固定部44の一方の主面、具体的には、外郭体5の第1本体部13と対向する面の一部に設けられた一対の第1傾斜面44bと、を備えている。固定部44は、他方の主面に、第1管部45が一体に設けられる。
孔部44aは、固定部44の第3軸部46を挟んだ対称位置に、突起部14fを挿入可能に一対設けられる。孔部44aは、一対の第1傾斜面44b間にそれぞれ配置される。孔部44aが、突起部14fに挿入されることで、外ノズル41は、回転方向の移動が規制されるとともに、突起部14fに沿って移動可能となる。
第1傾斜面44bは、固定部44の主面から一部が窪むことで形成される。第1傾斜面44bは、例えば、第1傾斜面44bを第1本体部13側から正面視したときに、反時計回りに深さが漸次増大するように窪む。
第1管部45は、その中心に円柱状の流路45aが形成される。第1管部45は、固定部44を挟んで一方側の端部が、口部11と対向し、且つ、離間して配置され、固定部44を挟んで他方側に、互いに対向して配置された第1スリット45b及び第2スリット45cが形成される。
第1スリット45bは、固定部44の一方の主面側の第1管部45の一部が、第1管部45の軸心方向に沿って切欠されることで形成される。第2スリット45cは、固定部44の他方の主面側の第1管部45の一部が、第1管部45の軸心方向に沿って切欠されることで形成される。第2スリット45cは、カートリッジ部6と対向可能に第1管部45に配置される。第2スリット45cは、第1スリット45bの幅よりも、その幅が大きく形成される。
内ノズル42は、第2管部48と、第2管部48の外周面の一部に設けられ、第2管部48の一方端側に、その面方向が第2管部48の軸心に沿って形成された板部49と、第2管部48の一方の端部側であって、且つ、板部49に対して第2管部48の軸心を中心とした対称位置に設けられた第3管部50と、を備えている。
第2管部48は、その外径が、第1管部45の流路45aの内径と同一径、又は、若干小径に形成され、第1管部45内に挿入可能に形成される。第2管部48は、両端を連通する流路48aが形成される。なお、この流路48aは、第1管部45の流路45aよりも小径であって、且つ、第2管部48の他方端側の内径、より具体的には、第1管部45の流路45aと連続する一端側の開口から第3管部50までの内径が、第3管部50から他端側の開口までの内径よりも大径に形成されている。即ち、第2管部48は、本体部10内に開放する端部に、流路45a内に開放する端部の内径よりも小径に形成された小径流路48bが形成される。
板部49は、その厚さが第1スリット45bの幅と略同一又は若干小さく形成されるとともに、その一部が第1スリット45bから外部に突出する板状に形成される。板部49は、第2管部48が第1管部45に挿入されたときに、第1スリット45bに案内されることで、第2管部48の周方向の移動を規制可能に形成される。
第3管部50は、その内部に、その端部及び第2管部48の流路48aを接続する流路50aが形成される。第3管部50の流路50aは、その内径が、第2管部48の流路48aと略同一径に形成されるとともに、その外周面に、軸心方向に沿った凸部50bが等間隔に複数箇所、例えば2箇所に形成されている。第3管部50は、第2管部48の流路48aと連続して形成される。図11、図14及び図15に示すように、第3管部50は、その先端の上下方向が傾斜するように切欠して形成される。また第3管部50は、その外径及び凸部50bの高さの和が、薬剤ポケット26の内径、対向穴29の内径及び第2スリット45cの幅よりも若干小さく形成される。
コイルバネ43は、金属材料で形成されている。コイルバネ43は、その一端が、操作部8の歯車部材62に支持されるとともに、その他端が外ノズル41の固定部44に支持される。コイルバネ43は、外ノズル41を歯車部材62(第2本体部14)から離間する方向に常時付勢する。
このようなノズル部7は、外ノズル41内に内ノズル42が挿入され、且つ、内ノズル42の板部49及び第3管部50が第1スリット45b及び第2スリット45cに案内される。これにより、ノズル部7は、内ノズル42が外ノズル41の軸心方向に移動可能であって、且つ、当該軸心回りの回動が規制される。換言すると、ノズル部7は、外ノズル41の端部から第3管部50間の距離が可変可能に形成される。
ノズル部7は、第1管部45、第2管部48及び第3管部50の流路45a,48a,48b,50aによって、ベンチュリ管を形成する。ノズル部7は、口部11を銜えて吸引することで、第2管部48の小径流路48bの端部及び第3管部50の流路50aの端部から第1管部45を介して口部11への空気の流れが発生する。
また、ノズル部7は、第2本体部14との間に歯車部材62、カートリッジ部6及びコイルバネ43が介在するように、カートリッジ部6のギア溝28bと噛み合った歯車部材62に挿入された突起部14fが固定部44の孔部44aに挿入される。これにより、ノズル部7は、カートリッジ部6と対向する。また、ノズル部7は、突起部14fによって回転が規制されるとともに、突起部14fに沿って移動可能に、本体部10内に配置される。また、ノズル部7は、コイルバネ43により、常時、歯車部材62から離間する方向、換言すると、カートリッジ部6から離間する方向に付勢される。
図16乃至図21に示すように、操作部8は、レバー部材61と、歯車部材62と、を備えている。操作部8は、レバー部材61を使用者が回動操作することで、カートリッジ部6及びノズル部7を駆動可能に形成されている。
レバー部材61は、基部65と、基部65に設けられた係合部66と、係合部66に設けられた弁部67と、弁部67に設けられた操作体68と、を備えている。レバー部材61は、基部65、係合部66、弁部67及び操作体68が一体に形成されている。レバー部材61は、基部65が、ノズル部7の第3軸部46に支持されることで、回動可能に形成される。
基部65は、円盤状に形成された円盤部65aと、円盤部65aの外周側の一部が扇状に突出する突出部65bと、を備えている。円盤部65aは、その中心に、第3軸部46が挿入される挿入孔65cが形成された、第1本体部13の挿入孔13dに挿入される円筒状の第5軸部65dが形成されている。
円盤部65aは、第5軸部65dの周囲に円弧状に形成された一対の開口部65eと、固定部44と対向する主面の一部に形成され、固定部44の第1傾斜面44bと接触し、第1傾斜面44bを押圧する突起部65fと、を備えている。開口部65eは、一対の突起部14fを挿入可能に、円盤部65aに操作部8の回動方向に沿って延設されている。開口部65eは、レバー部材61の操作時に、突起部14fと基部65が干渉することを防止する逃げである。突起部65fは、円盤部65aから突出する高さがノズル部7のカートリッジ部6に対する移動距離と同一距離に形成される。突起部65fは、第1傾斜面44bを押圧することで、ノズル部7をカートリッジ部6に対して近接する方向に移動させる押圧手段である。
突出部65bは、その主面に設けられた第2傾斜面65gと、その一部の主面に形成された円弧状の逃げ部65hと、を備えている。第2傾斜面65gは、突出部65bからノズル部7側に突出して形成され、例えば、第1傾斜面44bの傾斜角度と同一角度に形成される。
第2傾斜面65gは、基部65から突出する高さがノズル部7のカートリッジ部6への移動距離と同一距離又はそれ以上に形成され、ノズル部7の内ノズル42の板部49と干渉可能に形成されている。逃げ部65hは、第1本体部13に設けられた第2ガイド部13hに位置したときに、第2ガイド部13hの周囲に突出部65bを非接触で配置可能とする逃げである。
係合部66は、基部65及び操作体68間から基部65(突出部65b)の外周の接線方向に延出して設けられた延出部66aと、延出部66aの端部に設けられた突出するヘッド部66bと、ヘッド部66bに設けられ、第2ガイド部13hの側面と係合するガイド突起66cと、を備えている。
延出部66aは、ヘッド部66b又はガイド突起66cが、第1ガイド部13g又は第2ガイド部13hに案内されたときに、撓むことが可能に形成されている。延出部66aは、ヘッド部66bを、径方向でカートリッジ部6のピン28eと略同一の位置に支持可能に形成されている。
ヘッド部66bは、返し部66dを備え、この返し部66dによって、ピン28eと係合可能に形成されている。また、ヘッド部66bは、第2ガイド部13hと係合することで、その移動方向が案内可能に形成されている。ガイド突起66cは、円柱状に形成され、ヘッド部66bの第1本体部13と対向する側面に設けられる。
このような係合部66は、ヘッド部66bがピン28eと係合後、ピン28e間の角度の半分の角度を超えてレバー部材61が回動したときに、第2ガイド部13hによってガイド突起66cがカートリッジ部6の周方向に沿って案内される。これにより、係合部66は、ヘッド部66bがカートリッジ部6の径方向の中心側へと移動するように延出部66aが内方へ撓み、それに伴い、ヘッド部66bがピン28eと離間してピン28eとの係合が解除可能に形成される。
換言すると、係合部66は、本実施形態においては、ヘッド部66bがピン28eと係合後、操作体68が9度を越えると、ヘッド部66bがカートリッジ部6の軸心を軸に周方向に回動するとともに、併せて、カートリッジ部6の軸心に向かって径方向に移動する。これにより、ヘッド部66bが、ピン28eの位置からカートリッジ部6の中心側に移動し、ヘッド部66b及びピン28eの係合が解除される。
弁部67は、係合部66及び操作体68の間に設けられた延出部67aと、延出部67aの先端に設けられた弁体67bと、を備えている。弁部67は、係合部66よりも径方向で外側に設けられる。弁体67bは、可撓性を有する板状に形成され、外ノズル41の第1管部45の開口端及び口部11の孔部11aの間に介在することで、第1管部45から孔部11aへの薬剤100の流れ(流路)を遮断可能に形成されている。
このような弁部67は、常時、換言すると吸入器1を使用しない待機状態において、弁体67bが第1管部45の開口端及び口部11の孔部11aの間に配置されることで、ノズル部7の第1管部45及び口部11の孔部11aの間の流路を遮断する遮断弁である。また、弁部67は、操作体68が操作されたときに、第1管部45の開口端及び孔部11aの間から退避し、第1管部45及び口部11の孔部11aの間の流路を開放可能に形成されている。
操作体68は、弁部67から径方向に突出して形成される。具体的には、操作体68は、本体部10の切欠部13a、14aに配置され、切欠部13a、14aに沿って移動可能な、弁部67に接続される基体68aを備えている。操作体68は、使用者の指を掛けることが可能に、本体部10の周方向の両端が外方に突出する板状に形成される。また、操作体68は、口部11側の端部がカバー12に覆われる。操作体68は、操作体68の操作時に、及び、カバー12を口部11に向かって回動した時に、カバー12の端部に形成された係合突起12dと係合可能な被係合部68bを備えている。操作体68は、操作部8が本体部10に設けられたときに、被係合部68bが、カバー12の係合突起12dよりも口部11側に位置して設けられる。
図17に示すように、歯車部材62は、円盤状に形成された基部62aと、基部62aの一方の主面の外周縁側に設けられた、ギア溝28bと同一形状の、半円錐状又は半円柱状の複数のギア部62bと、を備えている。
また、歯車部材62は、基部62aの中央側に、一対の突起部14fを挿通可能な一対の孔部62cと、第4軸部47を軸支可能な挿入孔62dと、第2本体部14のリブ14iの外面と係合するリブ62eと、図5に示す、基部62aの他方の主面に設けられた、ノズル部7の後述するコイルバネ43を支持するバネ座62fと、を備えている。
ギア部62bは、例えば、3つが非等間隔に設けられ、ギア溝28bと噛み合い可能、且つ、撓むことで、カートリッジ部6の回動によりギア溝28bを乗り上げ可能に形成されている。ギア部62bは、ギア溝28bと同様に、一方の側面が径方向に対して傾斜し、他方の側面が径方向に沿って延びる形状に形成されており、一方向、具体的にはカートリッジ部6の回動方向にのみギア溝28bを乗り上げ可能となる。
歯車部材62は、一対の突起部14fに孔部62cによって挿入されることで、第2本体部14及びカートリッジ部6の間に配置され、孔部62cに締結部材16が挿入されることで、回転方向の移動が規制される。
歯車部材62は、リブ62eが第2本体部14のリブ14iと係合することで、所定の位置にギア部62bが配置されるように、突起部14fに設けられる。また、歯車部材62は、図21に示すように、ギア部62bがガイドレール22のギア溝28bと噛み合うことで、カートリッジ部6を一方向に回動可能に支持する。
これらノズル部7及び操作部8は、使用者の操作部8の操作によってカートリッジ部6の薬剤100が収容された収容部(ラミネートフィルム23及び薬剤ポケット26)を開封する開封手段を構成する。
図2、図22及び図23に示すように、表示装置9は、第2本体部14に設けられた窓部14dと、カートリッジ部6の第2基部28に設けられる第1歯車28cと、円環状に形成されるとともに、その内周縁に複数の歯71aが形成された表示盤71と、第1歯車28cと噛みあう第2歯車72と、第2歯車72と一体に形成され、表示盤71の歯71aと噛み合う第3歯車73と、を備えている。
表示盤71は、その第2本体部14と対向する面に、情報、具体的には、数字であって、0からカートリッジ部6の薬剤ポケット26と同数、本実施形態においては0から60までが表示された情報表示部71bを有している。情報表示部71bは、例えば、印刷又はシール等によって表示盤71に設けられる。
このような表示装置9は、操作部8の操作によってカートリッジ部6が回動し、薬剤ポケット26の薬剤100の使用が可能な状態となると、カートリッジ部6の回動を伝達する伝達部材である第1歯車28cから第2歯車72及び第3歯車73を介して表示盤71に伝達し、表示盤71を所定の角度だけ回動させる。表示装置9は、窓部14dから情報表示部71bの情報の一部、具体的には一つの数字を表示することで、残存する(未開封の)薬剤ポケット26の残数を表示可能に形成されている。
即ち、表示装置9は、吸入器1の残使用回数を表示可能に形成されたカウンターである。なお、表示装置9は、吸入器1の残使用回数又は使用回数が分かれば、薬剤100が収容された収容部の残数(残使用回数)をカウントダウンさせる構成であっても、使用回数をカウントアップさせる構成であっても、どちらでもよい。
次に、このように構成された吸入器1の使用し、薬剤100を吸入する方法について説明する。
先ず、使用者は、第2本体部14側を手前に左手で本体部10を支持し、本体部10を第1本体部13が上側になるように倒し、右手の親指によって操作体68を操作し、操作体68を切欠部13a、14aに沿って、口部11から離間する方向に移動(回動)させる。なお、このとき、図9に示すように、操作体68の被係合部68bがカバー12の係合突起12dと係合することから、操作体68の回動に伴って、カバー12は、口部11から離間する方に回動し、口部11が露出する。
操作体68が移動すると、レバー部材61が、第5軸部65dを中心に回動する。レバー部材61が回動すると、図18及び図20に示すように、ヘッド部66bがピン28eと係合し、係合部66がカートリッジ部6を操作体68の操作方向に回動させる。この状態で、さらに操作体68を移動すると、図19及び図20に示すように、ヘッド部66bのガイド突起66cが第2ガイド部13hに沿って回転中心側に移動することで、ヘッド部66bが回転中心側へ移動し、それに伴い、ヘッド部66b及びピン28eの係合が解除される。
また、ヘッド部66bとピン28eが係合した状態でカートリッジ部6が所定の角度、本実施形態においては9度を超えて回動すると、ギア溝28bと歯車部材62のギア部62bの係合が外れ、ギア部62bがギア溝28bを乗り上げ、ギア部62bが二次側のギア溝28bに移動する。なお、ヘッド部66bは、ギア溝28bをギア部62bが乗り上げるまでの距離を移動するまでピン28eと係合することから、第2ガイド部13hの案内によってヘッド部66b及びピン28eの係合が解除されても、次のギア溝28b及びギア部62bが係合する。これにより、カートリッジ部6が、ギア溝28b間の角度だけ、本実施形態においては18度回転する。
カートリッジ部6が18度回転することで、ノズル部7の内ノズル42は、ガイド溝28dに沿って案内され、カートリッジ部6の径方向(第1管部45の軸方向)にわずかに移動する。また、カートリッジ部6が18度回転することで、第3管部50と対向していた薬剤ポケット26の二次側の薬剤ポケット26が、第3管部50と対向する。また、操作体68の回動により第1傾斜面44bに対して突起部65fが移動することで、突起部65fが第1傾斜面44bを押圧する。
結果、ノズル部7がカートリッジ部6に向かって押圧され、コイルバネ43が圧縮する方向に弾性変形し、ノズル部7がカートリッジ部6に近接する方向に移動し、第3管部50の先端が、対向する薬剤ポケット26を閉塞するラミネートフィルム23を破断する。これにより、薬剤ポケット26内に第3管部50が挿入され、薬剤ポケット26内が、第1管部45、第2管部48及び第3管部50の流路45a,48a、50aを介して、口部11の孔部11aと流体的に連続する。
なお、操作体68の回動により、ノズル部7に対して第2傾斜面65gが移動することで、第2傾斜面65gが板部49に干渉して板部49を押圧する。これにより、突起部65fによる第1傾斜面44bの押圧に加えて、第2傾斜面65gにより板部49を押圧することができ、第3管部50の先端をより確実に薬剤ポケット26内に挿入可能となる。
使用者は、口部11を銜えて息を吸い込むことで、第2管部48の小径流路48bから少量の空気と、第3管部50の流路50aから薬剤100及び空気が吸い込まれ、結果、薬剤100が使用者に吸入される。なお、このとき、小径流路48bの開口面積によって設定された、使用者の所定の部位、例えば、気管支や肺胞等、設定された薬剤100の到達設定部位に、薬剤100が到達する。
なお、カートリッジ部6が回動することで、第1歯車28c、第2歯車72及び第3歯車73によって表示盤71が回動することから、窓部14dに相対的に情報表示部71bが回動し、窓部14dが対向する情報表示部71bの数の次の数が位置する。これによって、吸入器1は、現在の薬剤ポケット26の残数が視認可能となる。
使用者は、薬剤100を吸入後、カバー12を操作して、口部11を覆う位置にカバー12を移動させる。このカバー12の移動時に、図9に示すように、カバー12の係合突起12d及び操作体68の被係合部68bが係合することから、カバー12の移動に伴って操作体68も移動する。操作体68が移動することで、ヘッド部66bは、第2ガイド部13hに沿って移動するとともに、カバー12が口部11付近に移動するときに、第1ガイド部13gに沿って移動する。このように、ヘッド部66bが第1ガイド部13g及び第2ガイド部13hに案内されて移動することで、図18及び図20に示すように、ピン28eと係合可能な位置にヘッド部66bが配置される。
また、カバー12が口部11を覆う位置に移動することで、突起部65fによる第1傾斜面44bの押圧が解除されるとともに、第2傾斜面65gによる板部49の押圧が解除される。
結果、コイルバネ43の復元力によって、ノズル部7が、カートリッジ部6から離間する方向に移動する。これにより、第3管部50が、薬剤ポケット26及び対向穴29から離れ、ガイド溝28dに配置される。これにより、次回の吸入器1の使用時に操作体68が操作されたときに、係合部66によってカートリッジ部6が移動可能、且つ、ノズル部7が次の薬剤ポケット26内と連通するように移動可能となる。
このような操作体68の操作の繰り返しによって、使用者は、薬剤ポケット26の数(吸入器1の使用回数)だけ、薬剤100の収容部(薬剤ポケット26及びラミネートフィルム23)を開封し、薬剤100を吸入可能となる。
このように構成された吸入器1によれば、吸入器1を使用しない待機状態である場合には、カバー12によって口部11が覆われるとともに、弁体67bによってノズル部7と口部11間が遮断されることから、口部11からノズル部7内に異物等が侵入することを防止できる。また、使用者が誤って、操作体68を操作せずにカバー12のみを回動させて吸入しようとしても、可撓性を有する弁体67bが使用者の吸引力に応じて変形することで口部11の孔部11aを塞ぐため、使用者が抵抗を感じて、誤使用であることを認識することができる。
また、吸入器1は、操作体68を操作することにより、カートリッジ部6を所定の角度毎に回動させ、さらに、操作部8の回転方向の動きをノズル部7のカートリッジ部6に対する往復動の動きに変換することが可能となる。
吸入器1は、カートリッジ部6の操作体68の一回の操作で回動する角度と同一の角度間隔に薬剤ポケット26を螺旋状に配置するとともに、螺旋状のガイド溝28dを設けることで、カートリッジ部6の回動によって、ノズル部7の内ノズル42をカートリッジ部6の径方向に移動させることが可能となる。
吸入器1は、操作体68の操作により、弁体67bを外ノズル41の開口端及び口部11の孔部11aの間から退避し、ノズル部7及び口部11を連通することが可能となる。また、吸入器1は、ノズル部7がカートリッジ部6に近接する方向に移動することで、ノズル部7の内ノズル42の第3管部50の先端により、薬剤ポケット26を閉塞するラミネートフィルム23を破断することが可能となる。これにより、吸入器1は、ノズル部7により、収容部が開封されて薬剤ポケット26内及び口部11を連通させることが可能となる。
吸入器1は、操作体68の操作により、操作体68の被係合部68bがカバー12の係合突起12dと係合することから、カバー12を操作しなくても、カバー12を口部11から離れる方向に回動させて口部11を露出させることが可能となる。
これらのように、吸入器1は、操作体68の操作のみで、口部11の露出、ノズル部7及び口部11間の流路の開放、並びに、薬剤ポケット26及び口部11の連通の三つの動作を行うことが可能となり、簡単な操作で使用者が薬剤100を吸入可能となる。
また、吸入器1は、カバー12の係合突起12d及び操作体68の被係合部68bが係合することから、使用後にカバー12を操作して口部11を覆う位置までカバー12を移動させることで、操作体68がカバー12によって操作される。これにより、操作体68を操作しなくても、カバー12を操作するだけで、次の使用が可能な待機状態に操作体68を移動させることが可能となり、簡単な操作で、吸入器1を待機状態にすることが可能となる。
また、待機状態において、カバー12が操作されても、係合突起12dは操作体68の被係合部68bと係合しないことから、鞄等に吸入器1を入れて携帯している場合や、使用者が吸入器を持っている場合に、カバー12が誤って操作された場合であっても、カバー12のみが回動する。このため、カバー12の誤操作が発生しても、カートリッジ部6が回転し、収容部が開封されることを防止できる。
このように、吸入器1は、カバー12の誤操作が発生することによりカートリッジ部6が回転して、意図しない薬剤ポケット26(収容部)が開封されることを防止することができ、吸入器1の使用回数の低減や、薬剤100が口部11から外部に漏れることを防止可能となる。
さらに、誤操作による収容部の開封を防止可能となるとともに、薬剤ポケット26は別体に設けられ、それぞれの薬剤ポケット26にノズル部7が連通することから、吸入器1は、所定の量の薬剤100を確実に吸入することが可能な構成となる。
また、第3管部50は、先端の一部が切欠することで、ラミネートフィルム23と接触する面積が低減し、ラミネートフィルム23の破断を容易とすることが可能となるとともに、その開口面積が増加することから、吸入時に、確実に薬剤100を移動させることが可能となる。
また、第3管部50の切欠は、吸入器1を縦の姿勢、即ち、口部11を上方に配置した状態で上下方向に位置する部位を切欠することで、吸入器1を使用した場合に、重力方向で下方側に溜まる薬剤100の移動を阻害することがなく、且つ、開口面積を確保することが可能となる。さらに、ノズル部7は、第3管部50の外周に凸部50bを設けることで、第3管部50の外周面と、薬剤ポケット26及び対向穴29の内周面との間に所定の隙間を確保可能となり、薬剤ポケット26内への空気の流れを確保可能となる。これらのことにより、吸入時に、空気の流れを形成し、薬剤ポケット26内の薬剤100を確実に吸入することが可能となり、吸入後に薬剤ポケット26に薬剤100が残存することを防止可能となる。
このため、薬剤ポケット26内に封入する薬剤100の量を一回に投与する所定の量であっても、確実に使用者が所定の量の薬剤100を吸入することが可能となり、余剰量、即ち、吸入されない(薬剤ポケット26に残存する)薬剤100を考慮して、所定の量以上の薬剤100を薬剤ポケット26内に封入する必要がない。このため、吸入器1の製造コストを低減することが可能となる。
また、内ノズル42を外ノズル41に対して移動可能とすることで、ノズル部7は、ノズル部7の流路45a,48a、50aを伸縮可能とし、且つ、ノズル部7の伸縮は、カートリッジ部6のガイド溝28dに内ノズル42を案内させる簡単な構成で可能となる。また、同様に、ノズル部7による収容部の開封は、第1傾斜面44b及び突起部65fの当接位置によってノズル部7を移動させることで開封する、簡単な構成でよい。
また、ノズル部7の内ノズル42の第3管部50は、ガイド溝28d内に配置され、操作体68を回動させた際にガイド溝28dに沿って案内される。そのため、ガイド溝28dに沿って設けられた全ての薬剤100を使用し終わった後に、さらに操作体68を回動させようとしても、第3管部50がガイド溝28dの終端部と当接してカートリッジ部6の回転が妨げられる。これにより、操作体68の回動も妨げられることになるため、使用者が薬剤100を使い切ったことを明確に認識することができる。
また、これらノズル部7の各収容部への対向、及び、収容部の開封は、操作部8のレバー部材61の回動操作による簡単な操作でよい。このように、吸入器1は、部品点数及び製造コストの低減が可能であって、且つ、使用者の使用性を向上することが可能となる。
吸入器1は、薬剤ポケット26を第1基部25に等角度間隔で放射状に配置することで、省スペースに多数の収容部を配置することが可能となる。また、ノズル部7は、第3管部50の形状によって、薬剤100を効率よく移動させることが可能となることから、薬剤ポケット26の形状は所定の薬剤100の量が収容可能であればよい。このため、吸入器1の小型化も可能となる。
さらに、吸入器1は、表示装置9として、螺旋状に設けられた一対のレール部25bに相対的に移動可能な窓部14dを外郭体5の窓部14dに設けることで、カートリッジ部6の回動に伴って、情報表示部71bの表示を切り替え可能となる。これにより、吸入器1は、簡単な構成で、薬剤ポケット26の残数の情報を表示可能となる。
また、吸入器1は、カートリッジ部6から第3管部50を離間させるために外ノズル41を付勢する付勢手段として、金属材料で形成されたコイルバネ43用いる構成である。このため、吸入器1の繰り返しの使用によって、弾性率が変化することを防止可能となるとともに、安価とすることが可能となる。
また、吸入器1は、カートリッジ部6のピン28eと係合部66のヘッド部66bを係合させた状態でレバー部材61を回動させるとともに、ギア溝28bをギア部62bが乗り上げた後で、ヘッド部66bを、ガイド部13cによって回動させながら径方向でカートリッジ部6の中心側に移動させる。これにより、所定の角度回動したカートリッジ部6は、ギア溝28b及びギア部62bの噛み合いによって、所定の角度だけ回動することが可能となる。換言すると、吸入器1は、レバー部材61の回動角度にかかわらず、所定の角度だけカートリッジ部6を回動することが可能となる。
また、操作部8は、ヘッド部66bがピン28eとの係合を解除するときに、本体部10の中心側に向かって退避させる構成とすることで、本体部10の外周側に、ヘッド部66bをピン28eから退避させるためのスペースを設ける必要がない。このため、吸入器1の大型化となることを防止することが可能となる。
上述したように、本発明の一実施の形態に係る吸入器1によれば、口部11を覆うカバー12を有するとともに、吸入器1の使用に操作体68の操作によってカバー12を移動可能、且つ、吸入器1の使用後にカバー12の操作によって操作体68を移動可能となる。これにより、吸入器1は、口部11を覆うカバー12を設けても、吸入器1の使用時及び吸入器1の使用後に使用者が操作する工程を低減することが可能となる。また、吸入器1は、吸入器1の使用時の操作体68の操作及び吸入器1の使用後のカバー12の操作時にのみカバー12の係合突起12d及び操作体68の被係合部68bが係合することから、カバー12が誤って操作されても、カートリッジ部6が回動し、収容部が開封されることを防止可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、吸入器1は、銜えることで薬剤100を吸入する構成を説明したがこれに限定されない。例えば、口部11は、鼻孔から吸入する構成可能な形状に形成されていてもよい。
また、上述した例では、吸入器1は、ノズル部7を、小径流路48bを有するベンチュリ管とする構成を説明したがこれに限定されない。吸入器1により吸入したときに、薬剤100の到達位置によっては、小径流路48bを設けず、当該流路を閉塞する構成であってもよく、また、小径流路48bを流路48aと同一径とする構成であってもよい。
さらに、上述した例では、第3管部50は、その先端の一部が切欠する構成を説明したが、第3管部50の先端が切欠せず、管状に形成されている構成であってもよい。ただし、第3管部50は、吸入器1の使用時に下方に位置する部位をより切欠することで、薬剤100に対向する第3管部50の開口面積が増大することから、一部が切欠していることが好ましい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…吸入器、5…外郭体、6…カートリッジ部、7…ノズル部、8…操作部、9…表示装置、10…本体部、11…口部、11a…孔部、12…カバー、12a…開口部、12b…基部、12c…カバー部、12d…係合突起、13…第1本体部、13a…第1切欠部、13b…第1隆起部、13c…ガイド部、13g…第1ガイド部、13h…第2ガイド部、14…第2本体部、14a…第2切欠部、14b…第2隆起部、14c…規制部、14d…窓部、14e…第1軸部、14h…第2軸部、16…締結部材、21…薬剤ディスク、22…ガイドレール、23…ラミネートフィルム(収容部)、25…第1基部、25a…第1開口部、25b…レール部、26…薬剤ポケット(収容部)、28…第2基部、28a…第2開口部、28b…ギア溝、28c…第1歯車、28d…ガイド溝、28e…ピン、29…対向穴、41…外ノズル、42…内ノズル、43…コイルバネ、44…固定部、44a…孔部、44b…第1傾斜面、45…第1管部、45b…第1スリット、45c…第2スリット、46…第3軸部、47…第4軸部、48…第2管部、49…板部、50…第3管部、50b…凸部、61…レバー部材、62…歯車部材、62a…基部、62b…ギア部、62f…バネ座、65…基部、65a…円盤部、65b…突出部、65g…第2傾斜面、66…係合部、66a…延出部、66b…ヘッド部、66c…ガイド突起、67…弁部、67a…延出部、67b…弁体、68…操作体、68a…基体、68b…被係合部、71…表示盤、71a…歯、71b…情報表示部、72…第2歯車、73…第3歯車、100…薬剤。

Claims (5)

  1. 薬剤を吸入する口部を有する本体部と、
    前記本体部に前記口部に対して回動可能に設けられ、その回動方向の一端側に形成された係合突起を有するカバーと、
    前記本体部内に設けられ、前記薬剤を密封して収容する複数の収容部を備えるカートリッジ部と、
    前記本体部内に設けられ、駆動することで前記収容部を開封可能に形成され、前記収容部及び前記口部を流体的に連続するノズル部と、
    前記カバーの前記回動方向に操作可能な操作体、及び、前記操作体の一端に前記係合突起よりも前記口部側に配置して設けられた前記係合突起と係合可能な被係合部を具備する操作部と、
    を備えることを特徴とする吸入器。
  2. 前記ノズル部の端部は、前記口部と離間して設けられ、
    前記操作部は、前記ノズル部及び前記口部の間に配置されるとともに、前記操作体の回動に伴って前記ノズル部及び前記口部の間から退避する板状の弁体を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸入器。
  3. 前記収容部は、等角度間隔であって、且つ、螺旋状に前記カートリッジ部に配置され、
    前記カートリッジ部は、円盤状に形成されるとともに、前記本体部内に回動可能に支持され、その外周縁側に前記収容部と同一の等角度間隔で配置された複数のピンを備え、
    前記操作部は、前記ピンと係合可能な係合部を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸入器。
  4. 前記ノズル部は、前記カートリッジ部に対して移動可能に形成される外ノズル、前記外ノズル内を、前記外ノズルの軸心に沿って移動可能な内ノズル、及び、前記外ノズルを付勢することで、前記外ノズル及び前記内ノズルを前記カートリッジ部から離間する方向に付勢する付勢部材を備え、
    前記カートリッジ部は、複数の前記収容部と通るとともに、前記内ノズルの先端が配置されるガイドレールを備え、
    前記操作部は、前記外ノズルを押圧して前記カートリッジ部に対して移動させる押圧手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の吸入器。
  5. 円盤状に形成され、その主面に前記収容部の情報が記載された情報表示部を有する表示盤、前記カートリッジ部の回動を前記表示盤に伝達する伝達部材、及び、前記情報表示部と対向して前記本体部の外面の一部に形成された窓部を有する表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の吸入器。
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