JP5841393B2 - 情報処理装置、プログラム及び情報案内システム - Google Patents

情報処理装置、プログラム及び情報案内システム Download PDF

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Description

本発明は、情報配信サービスを提供する情報処理装置、情報処理装置に搭載されるプログラム、及び情報案内システムに関する。
従来、GPS(Global Positioning System)等を利用してユーザの位置情報を測定し
、カーナビゲーション装置やGPS搭載の携帯情報端末等に案内情報等を提供するシステムが知られている。例えば、特許文献1に開示された情報提供装置では、ユーザが見知らぬ場所を訪問した場合にお勧めの観光場所や施設等を含む関連情報を提示する。また、特許文献2に開示された情報案内システムでは、測定されたユーザの現在位置情報に関連する文書情報や画像情報の提供を行うことで、旅行などの活動を支援する。
特許第3722444号公報 特開2001−306604号公報
従来の情報案内システムでは、GPS等で測位されたユーザの現在位置情報に関連付けた、施設情報や場所に関する情報の提供が主であり、例えば、ユーザの居住所,仕事場等の、年や季節,月等の時間的な変化によらない日常的な生活基盤領域に基づく情報案内サービスは行われていなかった。また、情報案内サービスの利用に際しては、測位されたユーザの位置情報を常時取得する必要があるため、現在位置を通知することに対する負担を強いていた。
開示の技術の課題は、ユーザの生活基盤領域に基づく情報案内サービスを提供することを目的とする。
開示の技術の一側面は、次の情報処理装置の構成によって例示される。すなわち、本情報処理装置は、情報処理装置に接続される記憶装置に格納されたユーザの所在に関連する履歴情報から、ユーザの識別情報と、緯度情報と、経度情報と、日時情報とをユーザの識別情報に対応付けて抽出し、緯度経度情報として記憶装置に格納する手段と、住所と緯度経度とを対応付けた地図データベースを参照し、緯度経度情報に対応する住所情報を特定し、住所情報と緯度経度情報との関連付けを行い、ユーザ位置情報として記憶装置に格納する手段と、住所情報に対応する日時情報の属する時間帯に従って日時情報を時間区分に分類する手段と、住所情報毎、時間区分毎のレコード件数を訪問頻度情報として抽出する手段と、住所情報と訪問頻度情報とに基づいて案内情報を選定する手段とを備える。
その結果、ユーザの居住所や仕事場等の日常的な生活基盤領域である、年や季節,月等の時間的な変化によらない生活基盤区域が分析でき、当該生活基盤区域に対応する情報案内サービスが提供できる。また、訪問頻度情報により生活基盤区域を分析するため、情報案内サービスの提供にあたっては、ユーザへの負担を強いることもない。
本情報処理装置によれば、ユーザの生活基盤領域に基づく情報案内サービスが提供でき
る。
図1は、情報案内システムの一例を示す図である。 図2は、情報処理装置のハードウェア構成を例示する図である。 図3は、緯度経度テーブルを例示する図である。 図4は、ユーザ位置テーブルを例示する図である。 図5は、時間区分テーブルを例示する図である。 図6は、訪問頻度テーブルを例示する図である。 図7は、時間区分別総数テーブルを例示する図である。 図8は、滞在頻度テーブルを例示する図である。 図9は、生活区域テーブルを例示する図である。 図10は、本情報案内システムの処理シーケンスを例示する図である。 図11は、本情報案内システムのフローチャートを例示する図である。 図12は、本情報案内システムのフローチャートを例示する図である。 図13は、年単位で処理された生活基盤区域の分類例である。 図14は、月単位で処理された生活基盤区域の分類例である。 図15は、日単位で処理された生活基盤区域の分類例である。 図16は、季節単位で処理された生活基盤区域の分類例である。 図17は、週単位で処理された生活基盤区域の分類例である。 図18は、案内情報の表示例である。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る情報案内システムを説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本情報案内システムは実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図18の図面に基づいて、実施例に係る情報案内システムを説明する。〔システム構成〕
図1に、情報案内システムの一例を示す。図1に例示する情報案内システム10は、例えば、個々のユーザ装置20,20aに情報案内サービスを提供するシステムである。本情報案内システム10は、個々のユーザ装置20,20aがGPS等を利用して測定した位置情報に基づいて情報案内サービスを行う。尚、以下の説明では、個々のユーザ装置20,20aが測定した位置情報の送信は、本情報案内サービスを利用するユーザの同意を得たものとして説明を行う。例えば、案内情報サービス提供の契約時に予めユーザの了解を得ることが例示できる。また、ユーザ装置側で、取得した位置情報の提供を行うか否かをユーザ装置の操作により選択するとしてもよい。
図1に例示される情報案内システム10は、ユーザ装置20,20a、サーバ装置30、記憶装置40、解析サーバ装置100、記憶装置200を含む。ユーザ装置20は、ネットワークNを介してサーバ装置30に接続し、ユーザ装置20aは、ネットワークNを介してサーバ装置30に接続する。サーバ装置30は記憶装置40と接続する。解析サーバ装置100は、ネットワークNを介してサーバ装置30に接続する。解析サーバ装置100は記憶装置200と接続する。尚、サーバ装置30には、ネットワークNを介して複数のユーザ装置20,20aが接続され得る。また、サーバ装置30は、ネットワークNを介して図示しない複数の情報処理装置に接続する。複数の情報処理装置は、例えば、SNSやソーシャルメディア等のように、Web上に構築されたネットワークを利用して各種情報を発信する情報処理装置が例示できる。
サーバ装置30は記憶装置40を含んでもよい。また、解析サーバ装置100は記憶装
置200を含んでもよい。サーバ装置30、解析サーバ装置100、記憶装置40、記憶装置200は、例えば、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドの一部を構成するものであってもよい。ネットワークNは、インターネット等の公衆ネットワーク、携帯電話網等の無線ネットワーク、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の内部ネットワークを含む。
ユーザ装置20,20aは、パーソナルコンピュータ(PC、Personal Computer)、
タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。また、ユーザ装置20,20aは、スマートフォン(多機能携帯電話)、携帯電話、カーナビゲーション装置のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。
サーバ装置30,解析サーバ装置100は、PC等の汎用のコンピュータまたはサーバマシン等の専用のコンピュータを使用して実現可能である。記憶装置40及び200は、各種プログラムおよび各種データを格納する記憶媒体を備えた記憶装置である。記憶装置40及び200は、外部記憶装置とも呼ばれる。記憶装置40及び200としては、例えば、ソリッドステートドライブ装置、ハードディスクドライブ装置、CD(Compact Disc)ドライブ装置、DVD(Digital Versatile Disk)ドライブ装置、+R/+RWドライブ装置、HD DVD(High-Definition Digital Versatile Disk)ドライブ装置、または、BD(Blu-ray Disk)ドライブ装置等がある。また、記憶装置40及び200は、リムーバブルメディア、即ち可搬記録媒体を含むことができる。
図2に、情報処理装置のハードウェア構成を例示する。図2に例示する情報処理装置300は、コンピュータである。図1に例示する、ユーザ装置20,20a、サーバ装置30,解析サーバ装置100は、例えば、図2に例示する情報処理装置300によって実現される。
情報処理装置300は、接続バスによって相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)301、メモリ302、記憶部303、入力部304、出力部305、通信部
306を有する。情報処理装置300は、CPU301が記憶部303に記憶されたプログラムをメモリ302の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行う。これにより、情報処理装置300は、所定の目的に合致した機能を実現することができる。メモリ302および記憶部303は、コンピュータである情報処理装置300が読み取り可能な記録媒体である。
CPU301は、情報処理装置300全体の制御を行う中央処理演算装置である。CPU301は、記憶部303に格納されたプログラムに従って処理を行う。メモリ302は、CPU301がプログラムやデータをキャッシュしたり、作業領域を展開したりする記憶媒体である。メモリ302は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。
記憶部303は、各種のプログラム及び各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。記憶部303は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ソリッド
ステートドライブ装置、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)装置であ
る。また、記憶部303としては、例えば、CDドライブ装置、DVDドライブ装置、+R/+RWドライブ装置、HD DVDドライブ装置、BDドライブ装置が例示できる。記録媒体としては、例えば、不揮発性半導体メモリ(フラッシュメモリ)を含むシリコンディスク、ハードディスク、CD、DVD、+R/+RW、HD DVD、または、BDがある。CDとしては、CD−R(Recordable)、CD−RW(Rewritable)、CD−R
OMがある。DVDとしては、DVD−R、DVD−RAM(Random Access Memory)がある。BDとしては、BD−R、BD−RE(Rewritable)、BD−ROMがある。また、記憶部303は、リムーバブルメディア等の可搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体が例示できる。
入力部304は、ユーザ等からの操作指示等を受け付ける。入力部304は、入力ボタン、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、マイクロフォン、カメラ等の入力デバイスである。入力部304から入力された情報は、接続バスを介してCPU301に通知される。
出力部305は、CPU301で処理されるデータやメモリ302に記憶されるデータを出力する。出力部305は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence
)パネル、プリンタ、スピーカ等の出力デバイスである。通信部306は、ネットワークNとのインターフェースである。
情報処理装置300は、記憶部303に、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等を記憶している。OSは、ソフトウェアとハードウェアとの仲介、メモリ空間の管理、ファイル管理、プロセスやタスクの管理を行うソフトウェアである。OSは、通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、通信部306を介して接続される外部装置等とデータのやり取りを行うプログラムである。外部装置等には、例えば、他の情報処理装置、記憶装置が含まれる。
ユーザ装置20,20aを実現する情報処理装置300は、CPU301が記憶部303に記憶されている各種プログラムや各種データをメモリ302に読み出して実行することにより、ブラウザ機能を実現する。ブラウザ機能を有するユーザ装置20,20aは、例えば、ネットワークNを介してサーバ装置30に接続することにより、情報案内サービスを利用することができる。また、ブラウザ機能を有するユーザ装置20,20aは、例えば、ネットワークNを介して接続されたサーバ装置30からニュースやメッセージ等を含む案内情報を受け取り、出力部305に出力表示する。ブラウザ機能を有するユーザ装置20,20aは、出力部305に表示されたURL(Uniform Resource Locator)等を辿
り、各種Webサイトが案内する各種コンテンツ情報や記事情報を閲覧することができる。また、ユーザ装置20,20aを構成する情報処理装置300は、CPU301が記憶部303に記憶されている各種プログラムや各種データをメモリ302に読み出して実行することにより、GPS(Global Positioning System)等を利用して現在位置を測定す
る。測定されたユーザ装置20,20aの位置情報(緯度経度情報)は、サーバ装置30に送信される。
サーバ装置30を実現する情報処理装置300は、CPU301が記憶部303に記憶されている各種プログラムや各種データをメモリ302に読み出して実行することにより、プロバイダサーバ装置としての各種接続サービス、各種情報案内機能を実現する。各種接続サービスには、ネットワークNを介して接続されたユーザ装置20,20aの位置情報取得が含まれる。また、情報案内機能には、種々のニュースによる情報配信やメッセージによる情報の案内等が含まれる。プロバイダサーバ装置としてのサーバ装置30は、例えば、ネットワークNを介して接続された各種Webサイトへの接続仲介を行うとともに、登録された案内情報や各種コンテンツ情報の配信を行う。また、サーバ装置30は、ユーザ装置20,20aやネットワーク上の各情報処理装置との通信時に、ユーザ装置20,20aやネットワーク上の各情報処理装置から、現在位置の情報を取得する。ユーザ装置20,20aやネットワーク上の各情報処理装置は、例えば,GPS(Global Positio
ning System)等から、現在位置の情報と、現在時刻とを取得し、サーバ装置30に引き
渡す。サーバ装置30は、ユーザ装置20,20aやネットワーク上の各情報処理装置との通信履歴情報を履歴情報DB410(Data Base: データベース)として記憶装置40
に格納する。履歴情報DB410は、ユーザ識別情報(ユーザID等)、ユーザ装置20,20aがGPS等を利用して測定した位置情報(緯度経度情報)や日時情報、接続要求情報、接続先の各種WebサイトのURL情報を含む案内情報、セッション管理の識別コード(セッションID(identification))等を含む。記憶装置40は、履歴情報DB410を含む。
解析サーバ装置100を実現する情報処理装置300は、CPU301が記憶部303に記憶されている各種プログラムや各種データをメモリ302に読み出して実行することにより、履歴情報取得部110、位置情報解析部120、時間区分抽出部130、訪問頻度算出部140、生活区域判定部150、案内情報処理部160としての機能を実現する。
図1に戻り、解析サーバ装置100は、履歴情報取得部110、位置情報解析部120、時間区分抽出部130、訪問頻度算出部140、生活区域判定部150、案内情報処理部160を含む。各部のうち、いずれかが、他のサーバ装置に含まれてもよい。例えば、履歴情報取得部110を含むサーバ装置と、位置情報解析部120を含むサーバ装置と、時間区分抽出部130を含むサーバ装置と、訪問頻度算出部140を含むサーバ装置と、生活区域判定部150を含むサーバ装置と、案内情報処理部160を含むサーバ装置とが、ネットワーク等を介して接続されることにより、解析サーバ装置100として機能してもよい。解析サーバ装置100は、複数のサーバ装置に機能を分散し、各処理部が実現されることで、負荷が軽減される。
履歴情報取得部110は、解析サーバ装置100が接続されたネットワークNを介して記憶装置40に格納された履歴情報の取得を行う。履歴情報の取得は、例えば所定の周期で定期的に実行される。所定周期として、日単位、週単位、月単位、季節単位、年単位等が例示できる。また、履歴情報取得部110は、始期及び終期を指定し、所定の期間範囲での履歴情報取得を行うとしてもよい。始期及び終期の指定は任意である。履歴情報の取得間隔は、情報案内システムが要求される運用精度、システムの規模、データベースが構築される外部記憶装置の容量等によって適正なものが選択できる。
履歴情報取得部110は、履歴情報DB410に含まれるユーザID、日時情報、緯度情報、経度情報を取得し、緯度経度テーブル211として、位置情報DB210に格納する。尚、履歴情報取得部110は、履歴情報DB410から各種情報を取得するにあたり、所定の時間内に複数回、記録された緯度情報及び経度情報は1つの緯度・経度情報として丸め処理を行う。所定の時間は、分単位、時単位、日単位等の時間単位が例示できる。このような処理によって、所定の時間内に、複数回同一の緯度情報、経度情報が取得された場合に、ユーザの1回の滞在として以下の処理を実行できる。ここで、同一の緯度情報、経度情報であるか否かは、所定の桁数が一致するか否かで判定すればよい。したがって、例えば、距離10メートル、50メートル、100メートル等の分解能を設けておき、所定分解能の範囲であれば、同一の緯度情報、経度情報として処理してもよい。
また、所定の時間内に、上記分解能で識別される複数の地点の緯度情報、経度情報が繰り返して取得された場合には、上記の丸め処理の対象としなくてもよい。つまり、例えば、A地点、B地点、A地点、C地点から、日時情報、緯度情報、経度情報が取得された場合には、A地点については2回の情報を取得可能してもよい。
位置情報解析部120は、履歴情報取得部110で抽出された緯度情報、経度情報から
住所情報を特定し、ユーザ位置テーブル212として位置情報DB210に格納する。住所情報は、例えば、地図DB220から取得できる。地図DB220として、緯度情報、経度情報に対する住所情報を対応づけたデータベースを参照すればよい。そして、位置情報解析部120は、例えば地図DB220に格納された地図情報から、緯度情報及び経度情報と住所情報との対応付けを行い、取得した緯度情報、経度情報に対する住所情報を特定する。ユーザ位置テーブル212は、ユーザID、日時情報、緯度情報、経度情報、住所情報を含む。地図DB220は汎用の地図情報で構成され、緯度情報及び経度情報、地名等の住所情報が含まれる。尚、地図DB220は、ネットワーク上に接続された外部の情報処理装置や記憶装置に構成されていてもよい。
時間区分抽出部130は、生活区域DB240に格納された時間区分テーブル242に基づいて、ユーザ位置テーブル212に格納された日時情報の属する時間帯を抽出し、時間帯に応じた時間区分としての分類情報(以下、時間区分情報という)の付与を行う。時間区分抽出部130は、付与した分類情報(時間区分情報)をユーザ位置テーブル212に付加し、訪問頻度テーブル231として訪問頻度DB230に格納する。訪問頻度テーブル231は、ユーザID、日時情報、緯度情報、経度情報、住所情報、分類情報(時間区分情報)を含む。尚、訪問頻度テーブル231では、ユーザID、日時情報、緯度情報、経度情報、住所情報、分類情報(時間区分情報)を1組とするレコードを単位に情報が格納される。以下の処理では、訪問頻度テーブル231内のレコード数を基に、頻度等が解析される。
訪問頻度算出部140は、訪問頻度テーブル231に格納された分類別に、レコード総数を計数し、時間区分別総数テーブル232として訪問頻度DB230に格納する。さらに、訪問頻度算出部140は、訪問頻度テーブル231に格納された住所情報から、住所情報が共通するレコードの抽出を行い、住所情報別、分類情報(時間区分情報)別に、レコード数を集計する。そして、訪問頻度算出部140は、住所情報別に、時間区分毎のシェア率を算出する。訪問頻度算出部140は、算出されたシェア率を、住所情報、分類情報(時間区分情報)、抽出件数と共に、滞在頻度テーブル233として訪問頻度DB230に格納する。
生活区域判定部150は、訪問頻度DB230に格納された滞在頻度テーブル233のシェア率に対し閾値判定を行い、分類された時間区分別の滞在エリアを特定する。ここで、滞在エリアとは、例えば、滞在頻度テーブル233のシェア率が閾値以上の住所情報で特定されるエリアである。特定された滞在エリア情報は、生活区域テーブル241として生活区域DB240に格納される。生活区域テーブル241は、ユーザIDに対応付けられた時間区分別の分類情報、滞在エリア情報、訪問頻度情報、生活基盤区域としての分類情報を含む。生活区域判定部150は、各時間区分別に対応付けられた滞在エリア情報の訪問頻度を滞在頻度テーブル233から取得し、生活区域テーブル241に付加する。ここで、訪問頻度は、各時間区分の抽出件数である。生活区域判定部150は、生活区域テーブル241に付加された訪問頻度情報の比較を行い訪問頻度に応じた順位付けを行う。この順位情報は、ユーザの居住所や仕事場等の、年や季節,月等の時間的な変化によらない日常的な生活地域(生活基盤区域)としての分類情報である。生活区域判定部150は、付与した分類情報(順位情報)をさらに生活区域テーブル241に付加し、生活区域DB240に格納する。
案内情報処理部160は、生活区域DB240に格納された生活区域テーブル241に基づいて、案内情報DB250に格納された案内情報を読み出し、各生活基盤区域に対応する情報案内を選定する。案内情報処理部160は、選定された各生活基盤区域に対応する案内情報を、例えばメッセージ配信等により、ユーザ装置20,20aに出力する。ユーザ装置20,20aに提供される案内情報としては、各生活基盤区域に対応する不動産
情報の提供や、滞在エリア情報に応じたオフタイムに訪問可能な温泉情報や飲食店情報が例示できる。また、これら案内情報には、滞在エリア情報に応じた広告や商取引情報等が含まれる。ユーザ装置20,20aに提供される案内情報の提示形態には、ネットワーク上に接続された各種WebサイトのURL情報が含まれる。
記憶装置200は、位置情報DB210、地図DB220、訪問頻度DB230、生活区域DB240、案内情報DB250を含む。位置情報DB210、地図DB220、訪問頻度DB230、生活区域DB240、案内情報DB250は、それぞれ、別々の記憶装置に含まれてもよい。位置情報DB210は、緯度経度テーブル211、ユーザ位置テーブル212を含む。訪問頻度DB230は、訪問頻度テーブル231、分類別総数テーブル232、滞在頻度テーブル233を含む。生活区域DB240は、生活区域テーブル241、時間区分テーブル242を含む。
図3に緯度経度テーブルを例示する。図3に例示する緯度経度テーブル211は、本情報案内サービスを利用するユーザ毎に、ユニークに対応付けた識別情報であるユーザIDを含むレコードを有している。各レコードは、ユーザIDに対応付けた緯度情報、経度情報、日時情報を格納するフィールドを備える。緯度フィールドには、ユーザ装置20,20aから送信された緯度情報が格納される。同様に、経度フィールドには、ユーザ装置20,20aから送信された経度情報が格納される。図例では、緯度フィールドには、“XX.XXXXXX”の表現形式で小数点以下6桁迄の緯度情報が格納されており、経度フィールドには、“ZZZ.ZZZZZZ”の表現形式で小数点以下6桁迄の経度情報が格納されている。また、日時フィールドには、“yyyymmddhhmmss”の表現形式で日時情報が格納されているが、秒単位の時刻情報が含まれていれば図例の表現形式には限定されない。
図4に、ユーザ位置テーブルを例示する。図4に例示するユーザ位置テーブル212は、本情報案内サービスを利用するユーザ毎に、ユニークに対応付けた識別情報であるユーザIDを含むレコードを有している。各レコードは、ユーザIDに対応付けた緯度情報、経度情報、住所情報、日時情報を格納するフィールドを備える。住所フィールドには、緯度情報及び経度情報に対応付けられた住所情報が格納される。尚、経度フィールド、緯度フィールド、日時フィールドについては、図3に例示する緯度経度テーブル211に格納される情報と同様である。
図5に、時間区分テーブルを例示する。図5に例示する時間区分テーブル242は、ユーザ位置テーブルに格納された日時情報を時間区分別に分類するための分類基準である。時間区分テーブル242には、時間帯に応じた時間区分の分類情報が格納されている。図例では、“09−17”の時間帯に対し、時間区分としての“A”が分類情報として付与されており、“17−24”の時間帯では、時間区分“B”が分類情報として付与されている。また、“24−09”の時間帯では時間区分“C”が分類情報として付与されている。時間区分テーブル242に例示された分類基準は、ユーザの日常的な生活基盤区域を特定するための指標である。つまり、各時間区分におけるユーザの滞在位置を分類することにより、ユーザの生活様式に密着した生活基盤区域が特定できる。尚、分類情報としての時間区分は図例の表現に限定されない。時間区分として付与される分類情報は“1”、“★”等の表現でもよい。また、時間区分数及び時間帯は任意の値に設定することが可能である。一例として、“06−12”,“12−19”,“19−24”,“24−06”の時間帯で分類された4段階の時間区分が提示できる。
図6に、訪問頻度テーブルを例示する。訪問頻度テーブルには、時間区分テーブルに例示される分類基準に応じて付与された分類情報が格納される。図6に例示する訪問頻度テーブル231は、本情報案内サービスを利用するユーザ毎に、ユニークに対応付けた識別
情報であるユーザIDを含むレコードを有している。各レコードは、ユーザIDに対応付けた緯度情報、経度情報、住所情報、日時情報、分類情報を格納するフィールドを備える。時間区分フィールドには、日時情報に応じた時間帯別の分類情報が格納される。尚、経度フィールド、緯度フィールド、住所フィールド、日時フィールドについては、図4に例示する位置情報テーブル212に格納される情報と同様である。
図7に、時間区分別総数テーブルを例示する。図7に例示する時間区分別総数テーブル232は、時間区分別の総レコード数が格納される。図7に例示する時間区分別総数テーブル232は、本情報案内サービスを利用するユーザ毎に、ユニークに対応付けた識別情報であるユーザIDを含むレコードを有している。各レコードは、ユーザIDに対応付けた分類情報である時間区分情報、計数情報を格納するフィールドを備える。総レコード数フィールドには、所定の期間内で計数されたレコード数が格納される。尚、所定の期間として、日単位、週単位、月単位、季節単位、年単位の期間が例示できる。また、始期及び終期を指定した任意の期間が例示できる。
図8に、滞在頻度テーブルを例示する。滞在頻度テーブルには、時間区分に対する、緯度経度情報から特定された住所情報毎のシェア情報が格納される。図8に例示する滞在頻度テーブル233は、本情報案内サービスを利用するユーザ毎に、ユニークに対応付けた識別情報であるユーザIDを含むレコードを有している。各レコードは、ユーザIDに対応付けた時間区分情報、住所情報、計数情報、シェア情報を格納するフィールドを備える。滞在エリアフィールドには、緯度経度情報から特定された住所情報が格納される。レコード件数フィールドには、滞在エリアフィールドに格納された住所情報に対応する計数情報が格納される。シェアフィールドには、レコード件数フィールドに格納された計数情報に対するシェア情報が格納される。シェアフィールドに格納されるシェア情報は、図7に例示する時間区分別総数テーブル232に格納された時間区分毎の総レコード数に対する、滞在エリア毎のレコード数の割合である。図例では、時間区分別の総レコード数は“1000”である。この総レコード数に対する住所毎のレコード数の割合がシェア情報として格納されている。例えば、滞在エリアが“神奈川県川崎市・・・”では、計数されたレコード数が“60”のため、時間区分別の総レコード数は“1000”に対する割合として“6パーセント”がシェアフィールドに格納されている。
図9に、生活区域テーブルを例示する。生活区域テーブルには、所定のシェア値を超える住所情報に対応付けた計数情報と、住所情報に対応付けた計数情報間の相互比較によって付与された生活基盤区域としての分類情報が格納される。生活基盤区域は、ユーザの居住所や仕事場等の、年や季節,月等の時間的な変化によらない日常的な生活領域を分類する指標である。図8に例示する生活区域テーブル241は、本情報案内サービスを利用するユーザ毎に、ユニークに対応付けた識別情報であるユーザIDを含むレコードを有している。各レコードは、ユーザIDに対応付けた時間区分である分類情報、住所情報、訪問頻度である計数情報、生活基盤区域としての分類情報を格納するフィールドを備える。滞在エリアフィールドには、時間区分別に所定のシェア率を超えた住所情報が格納される。図9では、時間区分A,B,Cに対応して、それぞれ1つの滞在エリアが例示されている。ただし、例えば、同一の時間区分Aにおいて、シェア率が閾値を超える滞在エリアが複数含まれてもよい。
訪問頻度フィールドには、住所情報に対応する計数情報が格納される。生活区域タグフィールドには、訪問頻度フィールドに格納された計数情報に対応する生活基盤区域としての分類情報が格納される。生活区域タグフィールドに格納される分類情報は、時間区分間で計数情報の比較を行い、順位付けを行った結果である。
図例では、時間区分別に所定のシェア値を超えた住所情報として、時間区分順に“東京
都品川区南大井6丁目”,“東京都中央区銀座四丁目”,“埼玉県さいたま市大宮区桜木町四丁目”が滞在エリアフィールドに格納されている。訪問頻度フィールドには、時間区分順に“80”,“42”,“123”の計数情報が格納されている。訪問頻度フィールドに格納された計数情報を比較すると、“42”<“80”<“123”である。生活区域タグフィールドには、時間区分順に各計数情報に応じて“第二生活基盤区”,“第三生活基盤区”,“第一生活基盤区”との分類情報が格納されている。このように、本情報案内システム10では、各計数情報間の大小関係により順位付けを行い、各計数情報に対応する住所情報に対して生活基盤区域としての分類情報を付与する。尚、生活基盤区域としての分類情報は、図例の表現に限定されない。計数情報間の大小関係に基づいて付与された順位を表現するものであればよい。
〔処理シーケンス〕
次に、本情報案内システム10における解析サーバ装置100の処理シーケンスについて説明する。図10に、解析サーバ装置100の全体的な処理シーケンス図を例示する。
図10において、解析サーバ装置100は、所定の周期間隔で検索履歴DB410に格納された履歴情報の取得を行う。所定の周期間隔として、日単位、週単位、月単位、季節単位、年単位等の期間間隔が例示できる。また、始期及び終期を指定し、所定の期間範囲での履歴情報取得を行うとしてもよい。始期及び終期の指定は任意である。解析サーバ装置100の履歴情報取得部110は、履歴情報DB410に格納された通信履歴情報からユーザIDに対応付けた緯度情報、経度情報、日時情報を抽出し、位置情報DB210に格納する。
解析サーバ装置100の位置情報解析部120は、位置情報DB210に格納された抽出結果と地図DB220に格納された地図情報との対応付けを行い、緯度情報及び経度情報に対応する住所情報を特定する。位置情報解析部120は、特定した住所情報をユーザIDに対応付けて、緯度情報、経度情報、日時情報と共に位置情報DB210に格納する。
解析サーバ装置100の時間区分抽出部130は、生活区域DB240に格納された時間区分基準と、位置情報DB210に格納された日時情報から、時間区分に応じた住所情報に対する分類情報の付与を行う。時間区分抽出部130は、付与した分類情報をユーザIDに対応付けて、住所情報、緯度情報、経度情報、日時情報と共に訪問頻度DB230に格納する。
解析サーバ装置100の訪問頻度算出部140は、訪問頻度DB230に格納された時間区分に応じて付与された分類別のレコード数を計数し、訪問頻度DB230に格納する。また、訪問頻度算出部140は、訪問頻度DB230に格納された住所情報に基づいて、時間区分に応じた住所情報別のシェア率を算出する。訪問頻度算出部140は、算出されたシェア率をユーザIDに対応付けて、住所情報、分類情報、計数されたレコード数(計数情報)と共に訪問頻度DB230に格納する。
解析サーバ装置100の生活区域判定部150は、訪問頻度DB230に格納されたシェア率に対して閾値判定を行い、所定の閾値を超える場合には対応する住所情報を、分類された時間区分別の滞在エリアと判定する。また、生活区域判定部150は、訪問頻度DB230に格納された時間区分別の計数情報を、訪問頻度情報として取得する。さらに、生活区域判定部150は、取得した時間区分間の訪問頻度情報を比較し、生活基盤区域としての分類情報の付与を行う。生活区域判定部150は、判定された滞在エリア情報、訪問頻度情報、生活基盤区域としての分類情報をユーザIDに対応付けて生活区域DB240に格納する。
解析サーバ装置100の案内情報処理部160は、生活区域DB240に格納された滞在エリア情報、生活基盤区域としての生活領域の分類情報に基づいて、案内情報DB250に格納された案内情報を読み出し、各生活基盤区に対応する情報案内を選定する。案内情報処理部160は、選定された各生活基盤区に対応する案内情報を、例えばメッセージ配信等により、ユーザ装置20,20aに出力する。案内情報DB250に格納された案内情報には、ネットワーク上に接続された各種WebサイトのURL情報が含まれる。
〔処理フロー〕
図11〜図12に本情報検索システム10の解析サーバ装置100で実行される処理のフローチャートを例示する。図11〜図12に例示するフローチャートは、履歴情報取得部110、位置情報解析部120、時間区分抽出部130、訪問頻度算出部140、生活区域判定部150で実行される処理である。尚、以下の説明では、定期処理により、年単位の期間で履歴情報を抽出し、処理を行うものとして説明する。
図11に例示するフローチャートにおいて、履歴情報取得部110は、履歴情報DB410に格納された通信履歴情報の取得を行う。通信履歴情報の取得は、例えば、定期処理日(抽出起点日)が所属している年から、過去1年分の履歴データを抽出する(S1)。履歴情報取得部110は、抽出された所定期間の履歴データから、さらに緯度情報、経度情報、日時情報をユーザIDに対応付けて抽出し、緯度経度テーブル211として位置情報DB210に格納する。尚、履歴情報取得部110は、履歴情報DB410から各種情報を取得するにあたり、所定の時間内で連続して記録された緯度情報及び経度情報は1つの緯度・経度情報として丸め処理を行う(S2)。所定の時間は、分単位、時間単位、日単位等の時間単位が例示できる。
次に、位置情報解析部120は、ステップS1で抽出されたレコード数を判定し(S3)、所定件数に満たない場合(S3、“NO”)には、取得した履歴情報に対する処理を終了する。一方、位置情報解析部120は、所定件数以上である場合(S3、“YES”)には、ステップS4に移行する。尚、所定件数は、ユーザの生活区域を特定するために必要な件数であり、情報案内システムが要求される運用精度、システムの規模、データベースが構築される外部記憶装置の容量等によって設定できる。
ステップS4において、位置情報解析部120は、緯度経度テーブル211に格納された緯度情報及び経度情報から住所情報の特定を行う。位置情報解析部120は、緯度経度テーブル211に格納された緯度情報及び経度情報を取得し、地図DB220に格納された地図情報との照合を行うことで、住所情報を特定する。尚、図4の例では、“○町XX丁目”迄の範囲で住所情報を特定するが、さらに詳細な番地情報を特定するとしてもよい。位置情報解析部120は、特定した位置情報をユーザID、日時情報、緯度情報、経度情報と対応付けてユーザ位置テーブル212とし、位置情報DB210に格納する。
図11に戻り、ステップS5において、時間区分抽出部130は、ユーザ位置テーブル212に格納された日時情報の属する時間帯を抽出し、時間帯に応じた時間区分の分類を行う。時間区分の分類は、生活区域DB240に格納された時間区分テーブル242に基づいて行われる。時間区分抽出部130は、付与した時間区分の分類情報をユーザ位置テーブル212に付加し、訪問頻度テーブル231として訪問頻度DB230に格納する。尚、時間区分テーブル242に格納される時間区分数及び時間帯は任意の値に設定できる。例えば、4時間毎に区分された6段階の設定数が例示できる。
次に、ステップS6において、訪問頻度算出部140は、訪問頻度テーブル231に格納された時間区分の分類毎のレコード総数を計数し、時間区分別総数テーブル232とし
て訪問頻度DB230に格納する。そして、訪問頻度算出部140は、ステップS6で計数したレコード総数を判定し(S7)、所定件数に満たない場合(S7、“NO”)には、当時間区分の処理を終了する。一方、所定件数以上の場合(S7、“YES”)には、訪問頻度テーブル231の当時間区分における住所情報のソートを行う(S8)。そして、各住所情報に対応付けられたレコード数と当時間区分のおけるレコード総数から住所情報毎のシェアを算出する(S9)。訪問頻度算出部140は、算出されたシェア率を、住所情報、分類情報、当時間区分のレコード数である抽出件数と共に、滞在頻度テーブル233として訪問頻度DB230に格納する。
次に、ステップS10において、生活区域判定部150は、訪問頻度DB230に格納された滞在頻度テーブル233に含まれるシェア率に対し閾値判定を行う。生活区域判定部150は、ステップS9で算出した住所情報のシェア率が閾値未満である場合(S10“NO”)には、当住所情報の処理を終了する。一方、住所情報のシェア率が閾値以上の場合(S10、“YES”)には、当住所情報を当時間区分における滞在エリア情報として生活区域テーブル241の滞在エリアフィールドに格納する(S11)。生活区域テーブル241は、生活区域DB240に格納される。
本情報案内システム10の解析サーバ装置100は、S7〜S11の処理を未処理の時間区分及び住所情報がなくなるまで繰り返す。
ステップS12において、生活区域判定部150は、滞在頻度テーブル233から滞在エリア情報に対応する時間区分毎の訪問頻度情報を抽出し、生活区域テーブル241に付加する。ここで、訪問頻度情報は、滞在頻度テーブル233のレコード件数フィールドに格納された抽出件数である。
ステップS13において、生活区域判定部150は、生活区域テーブル241に付加された訪問頻度情報の比較を行い、生活基盤区域としての分類情報の付与を行う。本情報案内システム10では、各時間区分の中で最も訪問頻度の多い滞在エリアを第一生活基盤区と判定し、続いて訪問頻度の多い順に第二生活基盤区、第三生活基盤区と判定する。生活区域判定部150は、判定された滞在エリア情報、訪問頻度情報、生活基盤区域としての分類情報をユーザIDに対応付けて生活区域DB240に格納する。
以上、年単位の期間で履歴情報の処理を説明したが、季節単位、月単位、週単位、日単位についても同様の処理手順により、訪問頻度に応じた生活基盤区域としての分類が可能である。また、任意の始期及び終期を指定し、規定された期間範囲での履歴情報の処理についても、同様の処理手順で訪問頻度に応じた生活基盤区域を分類できる。図12−17に各期間内で処理された生活基盤区域の分類例を例示する。
〔案内情報処理〕
案内情報処理部160は、生活区域DB240に格納された生活区域テーブル241に基づいて案内情報DB250に格納された各種案内情報を読み出し、各生活基盤区に対応する案内情報を選定する。案内情報処理部160は、各生活基盤区に対応する選定された案内情報を、例えばメッセージ配信等により、ユーザ装置20,20aに出力する。案内情報DB250に格納された案内情報には、各生活基盤区域に対応する不動産情報や施設情報、広告や商取引情報等が含まれる。また、案内情報の提示形態には、ネットワーク上に接続された各種WebサイトのURL情報が含まれる。
案内情報処理部160は、生活区域テーブル241に格納された滞在エリア情報、生活基盤区域としての分類情報を取得する。生活区域テーブル241に格納された滞在エリア情報、生活基盤区域としての分類情報は、年や季節,月等の時間的な変化によらないユー
ザの生活基盤領域である。そして、案内情報処理部160は、滞在エリア情報、生活基盤区域に基づいて、案内情報DB250に格納された各種案内情報を読み出し、各滞在エリア情報及び各生活基盤区域に対応する案内情報を選定する。図9に例示された生活区域テーブルを処理例とすれば、案内情報処理部160は、第一生活基盤区として分類された滞在エリア情報に近接する温泉情報や図書館、公園等の公共施設情報、特売情報等を含む、オフの日に有用なパーソナライズメニューを案内情報として選定する。第一生活基盤区として分類された時間区分が属する時間帯は深夜帯であり、且つ訪問頻度が最も多いので、自宅の可能性が高いからである。
また、案内情報処理部160は、第二生活基盤区として分類された滞在エリア情報近傍の不動産情報や昼食時に利用可能な飲食店情報等の仕事に便利なパーソナライズメニューを案内情報として選定する。第二生活基盤区として分類された時間区分が属する時間帯はデイタイムであり、且つ訪問頻度が次に多いので、仕事場の可能性が高いからである。また、第一生活基盤区として分類された滞在エリア情報と、第二生活基盤区として分類された滞在エリア情報とは大きく離れていることから、通勤時間が長いと判断できるからである。
さらに、案内情報処理部160は、第三生活基盤区近傍の飲食店情報やスポーツ施設等の帰宅途中に利用できるパーソナライズメニューを案内情報として選定する。第三生活基盤区として分類された時間区分が属する時間帯はデイタイムと深夜帯との中間であり、第三生活基盤区に分類された滞在エリアは、第二生活基盤区に分類された滞在エリアと第一生活基盤区の滞在エリアとの間に位置することから、帰宅途中の立ち寄り先の可能性が高いからである。
以上の処理で選定された案内情報は、例えばメッセージ配信等により、ユーザ装置20,20aに提供される。
このように、本情報案内システム10は、生活区域テーブル241に基づいて年や季節,月等の時間的な変化によらないユーザの生活基盤区域に対応する案内情報を選定し、ユーザに提供することができる。図18に、ユーザ装置20,20aに出力された案内情報を例示する。図18に例示された案内情報は、不動産情報の案内例であり、図9に例示された第二生活基盤区の滞在エリア近隣の不動産情報が案内表示される。このように、ユーザ装置20,20aに表示される情報は、ユーザの生活基盤区域及び滞在エリア情報に対応する情報であり、例えば、ユーザの現在位置が第一生活基盤区の滞在エリア内であっても、第二生活基盤区近隣の情報を案内することができる。また、図例では、画像情報として建物の外観を表示すると共に、案内物件の所在地情報が表示されているが、例えば、当案内物件を紹介するWebサイトのURL情報を提供してもよい。
〔変形例〕
上述した実施例によれば、訪問頻度DB230に格納された住所情報に基づいて、時間区分に応じた住所情報別のシェア率を算出し、当シェア率に対して閾値判定を行うことで、時間区分別の滞在エリアとしていた。これに対し、変形例は、時間区分に応じた住所情報別のシェア率の算出は行わず、訪問頻度DB230に格納された時間区分に応じて付与された分類別のレコード数を訪問頻度情報とし、当訪問頻度情報と、当訪問頻度情報に対応する住所情報に基づいて案内情報を選定するとしてもよい。季節単位、年単位等の長期間にわたる履歴情報の処理においては、日単位、週単位等では除去しきれない不規則な滞在情報は、規則的な滞在情報に埋もれてしまうためである。例えば、年に数回の訪問場所は、訪問時を跨ぐ日単位、週単位等の処理ではレコード総数が少ないために所定の重みを有する。一方、訪問頻度が少ない不規則的な場所は、季節単位、年単位での処理では、大量のレコード総数に埋もれてしまうため、規則的な滞在情報の抽出には影響しない。
〔効果〕
以上に説明した実施例によれば、本情報案内システム10は、年や季節,月等の時間的な変化によらないユーザの生活基盤区域に基づく情報案内サービスが提供できる。本情報案内システム10は、ユーザ装置から緯度経度情報が測位された日時情報が属する時間帯を所定の時間区分に分類する。このため、時間区分に応じたユーザ位置が特定できるので、情報案内サービスの提供にあたり、ユーザの位置情報を常時取得する必要もない。従って、現在位置を通知することへのユーザ負担を強いることもない。本情報案内システム10は、時間区分毎のユーザ位置に対してシェアを算出する。このため、時間区分別の、ユーザの定常的な移動行為を傾向として捉えることが可能となる。また、例えば、規則的な滞在場所と比較すると、滅多に行かない場所等の不規則な滞在情報を除去することができるため、ユーザの定量的な生活基盤区域を明確にすることができる。本情報案内システム10は、算出されたシェアに対し閾値判定を行う。このため、時間区分別の、ユーザの定常的な移動行為の傾向から特徴的な住所情報(滞在エリア情報)が特定できる。本情報案内システム10は、時間区分毎の訪問頻度情報間の相互比較を行う。このため、訪問頻度の大小関係により、ユーザの特徴的な住所情報に対し、年や季節,月等の時間的な変化によらない日常的な生活基盤区域としての訪問頻度に応じた分類が可能となる。本情報案内システム10は、滞在エリア情報と分類された生活区域情報に基づいて案内情報の選定を行う。このため、情報案内サービスを利用するユーザは、現在位置に左右されずに、年や季節,月等の時間的な変化によらない滞在エリア情報と生活区域情報に関連する案内情報を受け取ることができる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
10 情報案内システム
20 ユーザ装置
30 サーバ装置
40 記憶装置
100 解析サーバ装置
110 履歴情報取得部
120 位置情報解析部
130 時間区分抽出部
140 訪問頻度算出部
150 生活区域判定部
160 案内情報処理部
200 記憶装置
210 位置情報DB
211 緯度経度テーブル
212 ユーザ位置テーブル
220 地図DB
230 訪問頻度DB
231 訪問頻度テーブル
232 分類別総数テーブル
233 滞在頻度テーブル
240 生活区域DB
241 生活区域テーブル
242 時間区分テーブル
250 案内情報DB
300 情報処理装置
301 CPU
302 メモリ
303 記憶部
304 入力部
305 出力部
306 通信部

Claims (4)

  1. 情報処理装置に接続される記憶装置に格納されたユーザの所在に関連する履歴情報から、ユーザの識別情報と、緯度情報と、経度情報と、日時情報とを前記ユーザの識別情報に対応付けて抽出し、緯度経度情報として前記記憶装置に格納する手段と、
    住所と緯度経度とを対応付けた地図データベースを参照し、前記緯度経度情報に対応する住所情報を特定し、前記住所情報と前記緯度経度情報との関連付けを行い、ユーザ位置情報として前記記憶装置に格納する手段と、
    前記住所情報に対応する日時情報の属する時間帯に従って前記日時情報を時間区分に分類する手段と、
    前記住所情報毎、前記時間区分毎のレコード件数を訪問頻度情報として抽出する手段と、
    記訪問頻度情報の、所定期間内の前記時間区分間の順位付けを行うと共に順位付けされた時間区分に対応する前記住所情報毎の生活領域区分を特定し、該特定された生活領域区分と前記住所情報とに基づいて案内情報を選定する手段と
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記ユーザ位置情報から前記時間区分毎の総レコード件数を抽出する手段と、
    前記ユーザ位置情報から前記住所情報に対応する前記時間区分毎のレコード件数を抽出し、前記総レコード件数に対するシェアを算出する手段と、
    前記算出されたシェアと閾値との比較を行い、前記シェアが前記閾値以上である場合には、前記生活領域区分と前記住所情報とに基づいて案内情報を選定し、配信する手段と、を備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 情報処理装置に、
    情報処理装置に接続される記憶装置に格納されたユーザの所在に関連する履歴情報から、ユーザの識別情報と、緯度情報と、経度情報と、日時情報とを前記ユーザの識別情報に対応付けて緯度経度情報として抽出するステップと、
    住所と緯度経度とを対応付けた地図データベースを参照し、前記緯度経度情報に対応する住所情報を特定し、前記住所情報と前記緯度経度情報との関連付けを行い、ユーザ位置情報とするステップと、
    前記住所情報に対応する日時情報の属する時間帯に従って前記日時情報を時間区分に分類するステップと、
    前記住所情報毎、前記時間区分毎のレコード件数を訪問頻度情報として抽出するステップと、
    記訪問頻度情報の、所定期間内の前記時間区分間の順位付けを行うと共に順位付けされた時間区分に対応する前記住所情報毎の生活領域区分を特定し、該特定された生活領域区分と前記住所情報とに基づいて案内情報を選定するステップと
    を実行させるプログラム。
  4. 複数の端末と通信可能な情報処理装置を備える情報案内システムであって、
    前記情報処理装置は、
    情報処理装置に接続される記憶装置に格納されたユーザの所在に関連する履歴情報から、ユーザの識別情報と、緯度情報と、経度情報と、日時情報とを前記ユーザの識別情報に対応付けて抽出し、緯度経度情報として前記記憶装置に格納する手段と、
    住所と緯度経度とを対応付けた地図データベースを参照し、前記緯度経度情報に対応する住所情報を特定し、前記住所情報と前記緯度経度情報との関連付けを行い、ユーザ位置情報として前記記憶装置に格納する手段と、
    前記住所情報に対応する日時情報の属する時間帯に従って前記日時情報を時間区分に分類する手段と、
    前記住所情報毎、前記時間区分毎のレコード件数を訪問頻度情報として抽出する手段と、
    記訪問頻度情報の、所定期間内の前記時間区分間の順位付けを行うと共に順位付けされた時間区分に対応する前記住所情報毎の生活領域区分を特定し、該特定された生活領域区分と前記住所情報とに基づいて案内情報を選定する手段と
    を備えることを特徴とする情報案内システム。
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